JP6473787B1 - 揚砂装置及び揚砂方法 - Google Patents

揚砂装置及び揚砂方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6473787B1
JP6473787B1 JP2017169993A JP2017169993A JP6473787B1 JP 6473787 B1 JP6473787 B1 JP 6473787B1 JP 2017169993 A JP2017169993 A JP 2017169993A JP 2017169993 A JP2017169993 A JP 2017169993A JP 6473787 B1 JP6473787 B1 JP 6473787B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sand
pipe
suction port
pump
raising
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017169993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019042691A (ja
Inventor
暁 佐々木
暁 佐々木
邦博 古舞
邦博 古舞
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2017169993A priority Critical patent/JP6473787B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6473787B1 publication Critical patent/JP6473787B1/ja
Publication of JP2019042691A publication Critical patent/JP2019042691A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】沈砂池に大量の沈砂が流入しても揚砂管内が閉塞等の不具合が生じない揚砂装置及び揚砂方法を提供する。
【解決手段】先端部に吸込み口2が設けられ揚砂ポンプ6で揚砂する流路201ごとの揚砂管3と、揚砂管3に設けられ揚砂管3から吸込み口2までに洗浄水を供給する一又は複数の洗浄水供給管11と、揚砂ポンプ6の吸引側に設けられ揚砂ポンプ6を締め切るポンプ締切弁7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、揚砂装置及び揚砂方法に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平2000−70614号公報(特許文献1)がある。この公報には、「沈砂池の集砂留槽内に、揚砂用の渦流ポンプを昇降可能に配設し、この渦流ポンプによる揚砂管内の圧力及び流速を検出し、検出した圧力値及び流速値とそれぞれの設定値とを比較して、過流ポンプの昇降動作を制御するようにする。」と記載されている(要約参照)。
別の背景技術として、特開平2002−282610号公報(特許文献2)がある。この公報には、「槽底に設けた集砂ピットに沈砂を集め、吸込み口を集砂ピット内に臨ませた揚砂ポンプで沈砂を排出する沈砂池の集砂装置であって、沈砂の溜まる集砂ピットの底部を複数のゾーンに区画するように仕切りを設け、揚砂ポンプの吸込み口のある方向へ沈砂を寄せる水噴出用のノズルを前記ゾーンに配置する沈砂池の集砂装置。」と記載されている(要約参照)。
特開2000−70614号公報 特開2002−282610号公報
特許文献1,2に例示される従来の沈砂池におけるポンプ式揚砂では、サンドポンプを水中に設置して揚砂する方式である。そのため、沈砂池に大量の沈砂が流入したときには、沈砂を吸い上げる揚砂管内が閉塞し、あるいは、サンドポンプが沈砂によって埋設されてしまう。
これに対して、サンドポンプは内部への浸水への対応としてメカニカルシールを用いているため、構造上、逆転して運転することを推奨されておらず、揚砂管内の逆流洗浄は困難であるという課題がある。
そこで、本発明は、沈砂池に大量の沈砂が流入しても揚砂管内が閉塞等の不具合を生じさせ難い揚砂装置及び揚砂方法を提供する。
上記課題を解決するため、本発明の一形態は、一又は複数の水路を有する沈砂池の沈砂を揚砂ポンプで吸引して揚砂する揚砂装置であって、先端部に吸込み口が設けられ前記揚砂ポンプで揚砂する前記水路ごとの揚砂管と、前記揚砂管に接続され前記揚砂管から前記吸込み口までに洗浄水を供給する洗浄水供給管と、前記洗浄水供給管ごとに設けられ当該洗浄水供給管を開閉する洗浄水弁と、揚砂管ごとに設けられた池選択弁とを備え、前記洗浄水供給管は、前記揚砂管ごとに接続されていて、前記各洗浄水供給管が前記各揚砂管の前記池選択弁と前記吸込み口との間の区間に接続されていて、前記揚砂管は、1つの前記水路について複数設けられ同じ前記水路で吸込み高さが互いに異なることを特徴とする。
別の本発明の一形態は、一又は複数の水路を有する沈砂池の沈砂を揚砂ポンプで吸引して揚砂する揚砂方法であって、先端部に吸込み口が設けられた揚砂管を介し前記揚砂ポンプで揚砂する揚砂工程と、前記揚砂管ごとに設けられた洗浄水供給管により前記揚砂管から前記吸込み口までに洗浄水を供給する洗浄工程とを備え、前記洗浄水供給管は、前記揚砂管ごとに接続されていて、揚砂管ごと池選択弁が設けられ、前記洗浄工程は、前記各揚砂管の前記池選択弁と前記吸込み口との間の区間に接続されている前記各洗浄水供給管で洗浄を行い、前記揚砂工程は、1つの前記水路について複数設けられ同じ前記水路で吸込み高さが互いに異なる前記揚砂管により行うことを特徴とする。

本発明によれば、沈砂池に大量の沈砂が流入しても揚砂管内が閉塞等の不具合を生じさせ難い揚砂装置及び揚砂方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例2に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例3に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例4に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例4に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例4に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例5に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例5に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例5に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例6に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例7に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例8に係る揚砂装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施例8に係る揚砂装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施例8に係る揚砂装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施例8に係る揚砂装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施例8に係る揚砂装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施例9に係る揚砂装置の構成を示す系統図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
各図面の弁で黒塗りされている弁は閉じていることを示し、白抜きのものは弁が開いていることを示す。
図1は、本発明の実施例1に係る揚砂装置1の構成を示す系統図である。揚砂装置1は沈砂池(図示せず)などに設置される。沈砂池は、一又は複数の流路201を有し、各流路201には沈砂池の沈砂203を集めて吸い上げるための揚砂ピット202を備えている。本実施例1(実施例2〜実施例7についても同様)において図示しないが、集砂方式は、平坦式(各種あり)でもトラフ式でも何れでもよい(これら平坦式やトラフ式の集砂方式については、後述の実施例8において説明する)。
各揚砂ピット202には、一端側の先端部に吸込み口(ベルマウス)2が設けられた揚砂管3が差し込まれていて、複数本の揚砂管3の他端側は揚砂ポンプ6に並列接続されている。このとき複数本の揚砂管3が合流した一本の揚砂管5は揚砂ポンプ6の吸引側に接続され、揚砂管5には電動式のポンプ締切弁7が設けられている。なお、揚砂ポンプ6は陸上に設置されている。各揚砂管3にはそれぞれ電動式の池選択弁13が設けられている。揚砂ポンプ6の吐出側には、沈砂供給管8の一端が接続されている。沈砂供給管8には、揚砂ポンプ6側に逆止弁9が設けられた開閉弁10が設けられている。沈砂供給管8の他端側は図示しない下流側設備に延びていて、当該下流側設備で沈砂203を処理する。
揚砂管3には、洗浄水供給管11の一端が接続され、洗浄水供給管11には電動式の洗浄水弁12が設けられている。洗浄水供給管11の他端側からは洗浄水が各揚砂管3に供給される。
次に、揚砂装置1の作用効果について説明する。揚砂ピット202から沈砂203を吸い上げるときには、ポンプ締切弁7を開いて揚砂ポンプ6を駆動する。沈砂203の吸い上げを行う流路201は池選択弁13の開閉により選択する。池選択弁13が開かれた流路201の揚砂ピット202では、揚砂ポンプ6の駆動により吸込み口2から揚砂ピット202中の水とともに沈砂203が吸い上げられ、開閉弁10を開くことで、揚砂管3及び沈砂供給管8を介して、沈砂203が下流側設備に送られる。この沈砂203は当該下流側設備で処理される。
ここで、多量の沈砂203等の揚砂管3への流入による揚砂管3内の閉塞や揚砂ピット202での沈砂203による吸込み口2の埋没が生じた場合には、洗浄水を供給する。すなわち、洗浄水弁12を開き、池選択弁13の開閉により流路201を選択することで、図1に矢印で示すように、洗浄水供給管11を介して当該流路201の揚砂管3から吸込み口2にかけて洗浄水が供給され、揚砂管3の閉塞や吸込み口2の埋没が解消する。この場合に、揚砂管3の閉塞等を解消するために揚砂ポンプ6逆転して運転する必要がないので、揚砂ポンプ6のメカニカルシールを劣化させることはない。なお、この場合に、本実施例では洗浄水が揚砂ポンプ6側に流れないようにポンプ締切弁7を閉じておく。
以下に説明する各実施例において、実施例1と共通の部材等は同一符号を用い、詳細な説明は省略する。
図2は、本発明の実施例2に係る揚砂装置21の構成を示す系統図である。揚砂装置21が揚砂装置1と異なるのは、揚砂管3ごとに洗浄水供給管11が接続され、各洗浄水供給管11に洗浄水弁12が設けられていることである。また、各洗浄水供給管11は各揚砂管3の池選択弁13と吸込み口2との間の区間に接続されている。そして、ポンプ締切弁7は設けられていない。
次に、揚砂装置21の作用効果について説明する。揚砂ピット202から沈砂203を吸い上げる処理は、実施例1の場合と同様である。洗浄水を供給するためには、供給先の揚砂管3を、洗浄水弁12を開くことで選択し、洗浄水供給管11を介して洗浄水を供給する。これにより、図2に矢印で示すように、洗浄水供給管11が接続されている位置より先端側の揚砂管3及び吸込み口2が洗浄水で洗浄される。なお、洗浄水を供給する揚砂管3の池選択弁13を閉じれば洗浄水は揚砂ポンプ6側に流入することはないので、ポンプ締切弁7は設ける必要がない。
本実施例2によれば、一方の流路201で揚砂管3及び吸込み口2の洗浄を行うのと並行して、他方の流路201で沈砂203の吸引を行うことも可能となる。
図3は、本発明の実施例3に係る揚砂装置31の構成を示す系統図である。揚砂装置31が揚砂装置1と異なるのは、先端部に吸込み口2が設けられた複数の揚砂管3が流路201ごとに設けられ、同じ流路201で各吸込み口2は(図3で、吸込み口2aと吸込み口2b)、吸込み高さが互いに異なることである。池選択弁13は全ての揚砂管3に設けられている。なお、図3では、符号2aの吸込み口2が揚砂ピット202の中に入り込むように、一方、符号2bの吸込み口2は、流路201の液面204近くに、それぞれ設置されている。
次に、揚砂装置31の作用効果について説明する。本実施例3によれば、各流路201において、吸込み口2aと吸込み口2bとのうち、吸込み口2aは揚砂ピット202の低い位置に存在しているので、多量の沈砂203等の流入があったときは揚砂管3が閉塞したり、あるいは、吸込み口2aが埋没しやすい。この場合は、洗浄水弁12と、吸込み口2aに対応した池選択弁13を開き、ポンプ締切弁7を閉じて、吸込み口2aに対応した揚砂管3を洗浄水で洗浄し、吸込み口2aの閉塞を解消する。一方、吸込み口2bは揚砂ピット202の上部に位置しているので、閉塞し難い。そこで、この場合は、洗浄水弁12を閉じ、ポンプ締切弁7を開いて、吸込み口2bに対応する池選択弁13を開き、吸込み口2bで沈砂を図3中に矢印で示すように吸引するようにすれば、吸込み口2bに対応した揚砂管3は閉塞し難いし、吸込み口2bは埋没し難い。すなわち、吸込み口2bは吸込み口2aが埋没した際の非常用の吸込み口であり、多量の沈砂203等の流入があっても沈砂203の吸い上げを問題なく行うことができる。もちろん、符号2bの吸込み口2も、洗浄水によって洗浄可能である。
これに対して、従来は、多量の沈砂203等の流入があって揚砂管3が閉塞したとき等は、一度、吸込み口2を水面上に引き上げて洗浄を行い、その後、吸込み口2を揚砂ピット202の水中の浅い所に位置させて、再度、沈砂203の吸込み作業を行うという煩雑な作業を行っていた。
よって、本実施例3によれば、多量の沈砂203等の流入があっても、従来のような煩雑な作業を省略することができる。
図4A〜図4Cは、本発明の実施例4に係る揚砂装置41の構成を示す系統図である。なお、図面が煩雑とならないように、流路201及び揚砂ピット202は1つのみを図示している。
図4Aに示すように、本実施形態4が実施形態1と異なるのは、揚砂管3の一部が可撓性の管3aで形成されていて、揚砂ピット202の上部にフック42が設けられていることと、揚砂管3に揚砂管3をフック42に掛けるための係合部43が形成されていることである。
次に、揚砂装置41の作用効果について説明する。揚砂管3の一部が可撓性の管3aで形成されているので、図4Bに示すように、揚砂管3は管3aで曲がり、揚砂管3の係合部43が設けられている位置を高くして、フック42に架けることができる。これにより、揚砂管3の先端部に設けられている吸込み口2の高さが高くなるように調節することができる。
揚砂ピット202に多量の沈砂203等の流入があったときは、揚砂管3の閉塞や吸込み口2埋没が生じることがある(図4A)。この場合には、揚砂管3を持ち上げ、係合部43をフック42に架けることで、吸込み口2の位置を高くして、揚砂ピット202(流路201)水面204に近い位置まで上昇させて固定することができる(図4B)。この状態で、図4Cに示すように、洗浄水弁12を開き、ポンプ締切弁7を閉じて、吸込み口2や揚砂管3を洗浄水で洗浄する。これにより、これらの閉塞状態を解消して、再度、揚砂ピット202の水面204に近い位置で沈砂203の吸込みを再開することができる。
本実施例4によれば、簡易な手段により、吸込み口2や揚砂管3の閉塞状態を解消し、これらの閉塞状態が起こりにくい揚砂ピット202の上部で沈砂203の吸込みを再開することができる。
図5A〜図5Cは、本発明の実施例5に係る揚砂装置51の構成を示す系統図である。なお、図5A〜図5Cにおいても、図面が煩雑とならないように、流路201及び揚砂ピット202は1つのみを図示している。
本実施例5の揚砂装置51は実施例4の変形例である。よって、実施例4と共通の部材等には実施例4と同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。本実施例5が実施例4と相違するのは、1つは、揚砂管3の係合部43より先端側の部分も可撓性の管3bで形成されていて、吸込み口2も管3bになっていることである。もう一つは、揚砂ピット202に固定された長手方向を上下方向とするガイドパイプ52内に管3bが挿通していて、ガイドパイプ52にガイドされて管3b(吸込み口2)が上下に摺動自在となっていることである。ガイドパイプ52は、流路201に所定の支持部材205で支持されている。
次に、揚砂装置51の作用効果について説明する。揚砂ピット202に多量の沈砂203等の流入があったときは、揚砂管3が閉塞し、管3bの先端部からなる吸込み口が埋没することがある(図5A)。この場合には、揚砂管3を持ち上げ、係合部43をフック42に架けることで、管3bはガイドパイプ52内を摺動して上側に移動し、管3bの先端部からなる吸込み口は揚砂ピット202の水面近くまで移動する(図5B)。この状態で図5Cに示すように洗浄水弁12を開き、ポンプ締切弁7を閉じて、管3bの先端部からなる吸込み口や揚砂管3を洗浄水で洗浄する。これにより、これらの閉塞状態等を解消して、再度、揚砂ピット202の水面204に近い位置で沈砂203の吸込みを再開することができる。
本実施形態5によっても、簡易な手段により、管3bの先端部からなる吸込み口や揚砂管3の閉塞状態を解消し、これらの閉塞状態が起こりにくい揚砂ピット202の上部で沈砂203の吸込みを再開することができる。
図6は、本発明の実施例6に係る揚砂装置61の構成を示す系統図である。本実施例6は、実施例3に実施例4の構成を組み合わせたものである。そのため、実施例3及び実施例4と共通の部材については、実施例3及び実施例4と共通の符号を用い、詳細な説明は省略する。
本実施例6では、各揚砂ピット202において、吸込み口2a及びこれに接続されている揚砂管3は実施例3と同様であり、吸込み口2aは、揚砂ピット内の固定位置に位置している。一方、吸込み口2b及びこれに接続されている揚砂管3は実施例4と同様であり、揚砂管3の池選択弁13の先の一部は可撓性の管3aであり、係合部43が設けられている。そして、揚砂ピット202の上部にはフック42が設けられている。
次に、揚砂装置61の作用効果について説明する。普段は、吸込み口2aも吸込み口2bも揚砂ピット202内の深い場所に位置させ、吸込み口2a及び吸込み口2bの両方から沈砂203を吸引してもよいし、これらの一方だけから、沈砂203を吸引してもよい。
そして、揚砂ピット202に多量の沈砂203等の流入があったときは、揚砂管3が閉塞し、吸込み口2a及び吸込み口2bが埋没することがある。この場合は、係合部43をフック42に掛けて、吸込み口2bを揚砂ピット202の水面近くまで移動させる。この状態で、吸込み口2aに対応する池選択弁13及びポンプ締切弁7を閉じ、洗浄水弁12及び吸込み口2bに対応する池選択弁13を開く。これにより、吸込み口2b及びこれに接続されている揚砂管3を洗浄水で洗浄して、これらの閉塞等を解消する。次に、洗浄水弁12及び吸込み口2aに対応する池選択弁13は閉じ、ポンプ締切弁7及び吸込み口2bに対応する池選択弁13は開く、これにより、吸込み口2bから揚砂ピット202の上部で沈砂203を吸引することが可能となる。よって、揚砂管3の閉塞や、吸込み口2bの埋没を生じにくくすることができる。
図7は、本発明の実施例7に係る揚砂装置71の構成を示す系統図である。本実施例7は、実施例3に実施例5の構成を組み合わせたものである。そのため、実施例3及び実施例5と共通の部材については、実施例3及び実施例5と共通の符号を用い、詳細な説明は省略する。
本実施例7では、各揚砂ピット202において、吸込み口2a及びこれに接続されている揚砂管3は実施例3と同様であり、吸込み口2aは、揚砂ピット202内の固定位置に位置している。一方、吸込み口2b(後記の管3bの先端部)及びこれに接続されている揚砂管3は実施例5と同様であり、揚砂管3の池選択弁13の先の一部は可撓性の管3aであり、係合部43が設けられている。そして、揚砂ピット202の上部にはフック42が設けられている。さらに、揚砂管3の係合部43より先端側の部分も可撓性の管3bで形成されていて、吸込み口2bも管3bの先端部になっている。また、揚砂ピット202に固定された長手方向を上下方向とするガイドパイプ52内に管3bが挿通していて、ガイドパイプ52にガイドされて上下に摺動自在となっている
次に、揚砂装置71の作用効果について説明する。普段は、吸込み口2aも吸込み口2bも揚砂ピット202内の深い場所に位置させ、吸込み口2a及び吸込み口2bの両方から沈砂203を吸引してもよいし、これらの一方だけから、沈砂203を吸引してもよい。
そして、揚砂ピット202に多量の沈砂203等の流入があったときは、吸込み口2a及び吸込み口2bや揚砂管3が閉塞することがある。この場合は、係合部43をフック42に掛けて、管3aの先端部である吸込み口2bを揚砂ピット202の水面204近くまで移動させる。この状態で、吸込み口2aに対応する池選択弁13及びポンプ締切弁7を閉じ、洗浄水弁12及び吸込み口2bに対応する池選択弁13を開く。これにより、揚砂管3及び吸込み口2bを洗浄し、揚砂管3の閉塞を解消して、吸込み口2bの埋没も解消する。次に、洗浄水弁12及び吸込み口2aに対応する池選択弁13は閉じ、ポンプ締切弁7及び吸込み口2bに対応する池選択弁13は開く、これにより、管3aの先端部である吸込み口2bから揚砂ピット202の上部で沈砂203を吸引することが可能となる。
図8〜図11は、本発明の実施例8に係る揚砂装置81の構成を示す断面図である。図8〜図11の各構成は本実施例の集砂方式を示している。図8〜図10は、集砂方式が平坦式であり、図11A及び図11Bに示すものは、トラフ式である。図8の構成と図9の構成は平坦式の中でも槽底82が勾配状のものであり、図10は階段状のものである。また、図8及び図9のものは、槽底82が揚砂ピット202に向けて下り勾配している。図8のものは槽底82の上部に並ぶ水噴射装置83で槽底82上の砂を流し、揚砂ピット202に移送するノズル集砂式である。図9のものは、槽底82に水噴射装置84が設けられ、矢印に示すように揚砂ピット202に向けて(下り勾配に沿うように)水を噴射し、砂を揚砂ピット202に移送するノズル集砂式である。図10の構成は、槽底82が揚砂ピット202に向けて下り階段状であり、各段に水噴射装置84が設けられ、矢印に示すように揚砂ピット202に向けて水を噴射し、砂を揚砂ピット202に移送するノズル集砂式である。図11Bは図11AのA−A断面図であり、当該断面図に示すように槽底82はトラフ式である。すなわち、図11Aの例は、図9の例と槽底82と同形状に見えるが、図11Aの槽底82は、図11Bに示すような形状をしている。そして、このトラフ状の槽底82に水噴射装置84が設けられ、揚砂ピット202に向けて水を噴射し、砂を揚砂ピット202に移送するノズル集砂式である。なお、図8〜図10の例では、沈砂池上の床206等に揚砂ポンプ6が設置されている。また、図9、図10の例では、水面204が槽底82より高くても集砂できるが、図8の例では、沈砂池の水を抜いてから集砂することとなる。
本実施例では、集砂方式として図8〜図11に示す何れの方式を用いてもよい。
本実施例8の揚砂装置81が前記各実施例と異なるのは、揚砂ポンプ6が、抽気ポンプと渦巻きポンプとを組み合わせ、揚砂ピット202から沈砂を吸い上げる自吸式揚砂ポンプであることである。
本実施例8によれば、揚砂ポンプ6は、自吸式揚砂ポンプを用いることで、メインテナンスが容易であり、最小台数の揚砂ポンプ6で複数の沈砂池において兼用することができる。また、この揚砂ポンプ6は、抽気ポンプと渦巻きポンプとを組み合わせている。すなわち、通常の自吸式揚砂ポンプである渦巻きポンプの他に抽気ポンプも組み合わせている。そのため、流路201の水位が低くて、沈砂203や水の他に空気が巻き込まれて吸込み口2から吸引されても、その空気は抽気ポンプで吐出することで、揚砂ポンプ6を正常に運転することができる。
図12は、本発明の実施例9に係る揚砂装置91の構成を示す系統図である。
図示はしないが、本実施例9における集砂方式は、実施例1〜8と同様の平坦式(勾配状又は階段状)又はトラフ式である。そして、実施例8と同様、噴射水により沈砂203を移送するノズル集砂式を用いている。また、揚砂ピット202の形状は、実施例1〜実施例7で図示したものと同様である。
本実施例9が実施例1と異なるのは、揚砂ポンプとして、サンドポンプ(水中式渦巻きポンプ)92と吸込み口(ベルマウス)93を組み合わせた揚砂ポンプを使用していることである。
そして、本実施例9では、実施例2と同様、各流路201に対応して、洗浄水供給管11及び洗浄水弁12を設けているが、洗浄水供給管11は吸込み口93に接続している。
次に、揚砂装置91の作用効果について説明する。揚砂ピット202から沈砂203を吸い上げる処理は、実施例1の場合と同様である。洗浄水を供給するためには、供給先の吸込み口93を、洗浄水弁12を開くことで選択し、洗浄水供給管11を介して洗浄水を供給する。これにより、洗浄水供給管11が接続されている吸込み口93が洗浄水で洗浄される。
本実施例9によれば、一方の流路201で揚砂管3及び吸込み口2の洗浄を行うのと並行して、他方の流路201で沈砂203の吸引を行うことが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
例えば、フック42で吊り上げる実施例4〜実施例7の例では、吸込み口2の上下動を複数回繰り返すことで揚砂管3内のつまりを解消するようにしてもよい。
1,21,31,41,51,60,71,81,91 揚砂装置
2,2a,2b 吸込み口
3 揚砂管
6 揚砂ポンプ
7 ポンプ締切弁
11 洗浄水供給管
12 洗浄水弁
13 池選択弁
82 槽底
84 水噴射装置
201 水路
203 沈砂
204 水面

Claims (6)

  1. 一又は複数の水路を有する沈砂池の沈砂を揚砂ポンプで吸引して揚砂する揚砂装置であって、
    先端部に吸込み口が設けられ前記揚砂ポンプで揚砂する前記水路ごとの揚砂管と、
    前記揚砂管に接続され前記揚砂管から前記吸込み口までに洗浄水を供給する洗浄水供給管と
    前記洗浄水供給管ごとに設けられ当該洗浄水供給管を開閉する洗浄水弁と、
    揚砂管ごとに設けられた池選択弁とを備え、
    前記洗浄水供給管は、前記揚砂管ごとに接続されていて、
    前記各洗浄水供給管が前記各揚砂管の前記池選択弁と前記吸込み口との間の区間に接続されていて、
    前記揚砂管は、1つの前記水路について複数設けられ同じ前記水路で吸込み高さが互いに異なることを特徴とする揚砂装置。
  2. 前記吸込み口は、その高さを調節可能であることを特徴とする請求項1に記載の揚砂装置。
  3. 前記揚砂管は、前記水路ごとに複数本設けられ、
    前記各揚砂管にそれぞれ設けられ揚砂管を開閉する池選択弁とを備え、
    前記水路ごとにおける複数本の前記揚砂管のうち一部は当該揚砂管の吸込み口の高さを調節可能であり、残りの一部は前記水路の揚砂ピット内の固定位置に吸込み口が位置していることを特徴とする請求項1に記載の揚砂装置。
  4. 一又は複数の水路を有する沈砂池の沈砂を揚砂ポンプで吸引して揚砂する揚砂方法であって、
    先端部に吸込み口が設けられた揚砂管を介し前記揚砂ポンプで揚砂する揚砂工程と、
    前記揚砂管ごとに設けられた洗浄水供給管により前記揚砂管から前記吸込み口までに洗浄水を供給する洗浄工程とを備え
    前記洗浄水供給管は、前記揚砂管ごとに接続されていて、
    揚砂管ごと池選択弁が設けられ、
    前記洗浄工程は、前記各揚砂管の前記池選択弁と前記吸込み口との間の区間に接続されている前記各洗浄水供給管で洗浄を行い、
    前記揚砂工程は、1つの前記水路について複数設けられ同じ前記水路で吸込み高さが互いに異なる前記揚砂管により行うことを特徴とする揚砂方法。
  5. 前記洗浄工程では、前記揚砂管の高さを高くするように調節してから行うことを特徴とする請求項に記載の揚砂方法。
  6. 前記揚砂工程は、1つの前記水路について複数本設けられた前記揚砂管により行うことができ、
    前記水路ごとにおける複数本の前記揚砂管のうち一部は当該揚砂管の前記吸込み口の高さを高く調節し、残りの一部は前記水路の揚砂ピット内の固定位置に維持することが可能であることを特徴とする請求項に記載の揚砂方法。
JP2017169993A 2017-09-05 2017-09-05 揚砂装置及び揚砂方法 Active JP6473787B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017169993A JP6473787B1 (ja) 2017-09-05 2017-09-05 揚砂装置及び揚砂方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017169993A JP6473787B1 (ja) 2017-09-05 2017-09-05 揚砂装置及び揚砂方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6473787B1 true JP6473787B1 (ja) 2019-02-20
JP2019042691A JP2019042691A (ja) 2019-03-22

Family

ID=65443035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017169993A Active JP6473787B1 (ja) 2017-09-05 2017-09-05 揚砂装置及び揚砂方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6473787B1 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61155008U (ja) * 1985-03-19 1986-09-26
JPS62204809A (ja) * 1986-03-06 1987-09-09 Kubota Ltd ジエツトポンプの逆洗装置およびその逆洗方法
JPS6349208A (ja) * 1986-08-19 1988-03-02 Hitachi Metals Ltd 沈砂の回収方法及び装置
JPH0235902A (ja) * 1988-07-22 1990-02-06 Tsurumi Mfg Co Ltd ポンプ所沈砂池の滞留水回収設備
JPH05126085A (ja) * 1991-11-05 1993-05-21 Sanko Pump Seisakusho:Kk 両翼型真空ポンプ付サンドポンプ並にバキユームポンプユニツト
JP2000024412A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Maezawa Ind Inc 沈澱池
JP2005224788A (ja) * 2004-01-13 2005-08-25 Asahi Tec Corp 沈砂池設備、それを用いた沈砂の除去方法及び沈砂池
JP2006231259A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Hitachi Plant Technologies Ltd 揚砂システム
JP2007111683A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Sumitomo Heavy Ind Ltd 揚砂設備及び揚砂方法
JP2014111241A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd 揚砂設備、及びその運転方法
JP2017047369A (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 大阪市 固液分離システムおよび固液分離方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61155008U (ja) * 1985-03-19 1986-09-26
JPS62204809A (ja) * 1986-03-06 1987-09-09 Kubota Ltd ジエツトポンプの逆洗装置およびその逆洗方法
JPS6349208A (ja) * 1986-08-19 1988-03-02 Hitachi Metals Ltd 沈砂の回収方法及び装置
JPH0235902A (ja) * 1988-07-22 1990-02-06 Tsurumi Mfg Co Ltd ポンプ所沈砂池の滞留水回収設備
JPH05126085A (ja) * 1991-11-05 1993-05-21 Sanko Pump Seisakusho:Kk 両翼型真空ポンプ付サンドポンプ並にバキユームポンプユニツト
JP2000024412A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Maezawa Ind Inc 沈澱池
JP2005224788A (ja) * 2004-01-13 2005-08-25 Asahi Tec Corp 沈砂池設備、それを用いた沈砂の除去方法及び沈砂池
JP2006231259A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Hitachi Plant Technologies Ltd 揚砂システム
JP2007111683A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Sumitomo Heavy Ind Ltd 揚砂設備及び揚砂方法
JP2014111241A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd 揚砂設備、及びその運転方法
JP2017047369A (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 大阪市 固液分離システムおよび固液分離方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019042691A (ja) 2019-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5179159B2 (ja) 揚砂装置
JP2006231259A (ja) 揚砂システム
JP4412700B2 (ja) サンドトラップから沈殿物を除去する方法
KR101532276B1 (ko) 보 상류의 녹조 방지 및 슬러지 방출 시스템
CN205421525U (zh) 自清淤一体泵站
JP6473787B1 (ja) 揚砂装置及び揚砂方法
CN102713091B (zh) 钻孔抽水系统
JP5842203B2 (ja) 揚砂方法
SE0601872L (sv) Anordning och förfarande för hantering av en bränslepatron
RU117535U1 (ru) Насосный агрегат для очистки скважин
RU128895U1 (ru) Установка по очистке водозаборных скважин
JP2014111241A5 (ja)
JP4565280B2 (ja) 陸上設置型取水装置
JP6147010B2 (ja) 河川内の土砂等堆積防止方法及びこれに用いる土砂等排出システム
JP6130177B2 (ja) 槽内攪拌装置
JP2015214842A (ja) 井戸底の堆積物吸上げ方法及び吸上げ装置
SE527020C2 (sv) Desinficeringsutrustning med pumpanordning
JP2010242542A (ja) 揚砂装置及び方法
JP2012040565A (ja) 揚砂方法
RU162738U1 (ru) Установка по очистке водозаборных скважин
JP5728723B2 (ja) 揚砂方法
JP5441188B2 (ja) 揚砂方法
JP5102532B2 (ja) 浴室
JP5923787B2 (ja) 揚砂方法
RU2417333C2 (ru) Эрлифт с промывкой и фильтром грубых нечистот

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6473787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250