JP6472622B2 - 遠隔操作システム - Google Patents

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Description

本発明は、サーバ装置を介して、電子機器を通信端末装置で遠隔操作する遠隔操作システムに関する。
従来、通信ネットワーク上のサーバ装置を介して、携帯電話やスマートフォンなどの通信端末装置で各種機器(電子機器)を遠隔操作する技術が知られている。これにおいては、遠隔操作を可能とする通信端末装置と機器との組み合わせ(対応付け)が、ユーザIDなどを用いてサーバ装置に登録されている。以下、遠隔操作を可能とする通信端末装置と機器との組み合わせをサーバ装置に登録することをペアリングすると表現する。
例えば、特許文献1には、携帯電話機のインターネットホームページ閲覧機能を利用し、インターネットと公衆回線に接続されホームページを提供するサービス機器を設け、携帯電話機を用いてホームページ上で家電製品の操作を指示することにより、家庭に設置された遠隔操作通信アダプタに公衆回線経由で操作指示を行い、遠隔操作通信アダプタが家電品を制御することが記載されている。
特開2002−281169号公報(2002年9月27日公開)
ところで、従来、通信端末装置と機器とのペアリングは、通信端末装置のユーザあるいは機器のユーザが解除操作を行わない限り維持されるようになっている。そのため、長期に亘って遠隔操作を行っておらず、通信端末装置のユーザさえも、遠隔操作を可能に設定していることを失念しているような状況であっても、ペアリングは維持される。
しかしながら、このような場合、ユーザが通信端末装置を紛失すると、紛失を届け出るまでの短い期間であっても、見知らぬ人物に機器を遠隔操作されたり、機器からユーザの情報が取得されたりすることが起こり得る。
このような不具合を解決するために、例えば遠隔操作を一定期間を超えて利用していない場合には、ペアリングをシステム側で自動的に解除するといったことが考えられる。しかしながら、ペアリングを解除した場合、再度、遠隔操作を行うにはペアリングをし直す必要がある。そのため、ペアリングするための操作を面倒に思うユーザには、自動解除は受け入れられ難いと考えられる。
本願発明は、このような課題に鑑みなされたものであって、その目的は、遠隔操作を一定期間を超えて利用していない場合など、ペアリングを解除しないまでも、遠隔操作を制限すべき状況になったことをシステム側で見つけ出して、制限を掛ける仕組みを提案するものである。具体的には、システム側で、制限を掛けるべき対象の通信端末装置を特定して、該通信端末装置と電子機器との間で実施できる事項に制限を掛けることが可能な遠隔操作システムを提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る遠隔操作システムは、サーバ装置を介して、通信端末装置で当該通信端末装置と対応付けられた電子機器を遠隔操作する遠隔操作システムにおいて、前記通信端末装置と前記電子機器との間で前記サーバ装置を介して行う通信の遣り取りの状態が、前記通信端末装置と前記電子機器との間で実施可能な事項に制限を掛けるべき所定の状態になると、前記実施可能な事項に制限を掛ける規制手段が設けられていることを特徴としている。
本発明の一態様に係る遠隔操作システムによると、遠隔操作を可能とする対応付けを解除しなくても、システム側で、制限を掛けるべき対象の通信端末装置を特定して、対象の通信端末装置と電子機器との間で実施可能な事項に制限が掛けられるので、電子機器を操作する必要のない人物による電子機器の遠隔での利用を制限することができるといった効果を奏する。
本発明の実施の一形態にかかる遠隔操作システムの概略構成を示す図である。 上記遠隔操作システムにおける家電に接続された通信アダプタの一例の外観斜視図である。 上記遠隔操作システムにおけるクラウドサーバの概略構成を示す図である。 上記遠隔操作システムにおける通信端末装置に表示されるアクセス制限通知・解除画面の一例を示す図である。 上記遠隔操作システムにおける家電の概略構成を示す図である。 上記遠隔操作システムにおけるアクセス制限・解除の手順を示す説明図である。 上記クラウドサーバにおけるアクセス制限発動の手順を示すフローチャートである。 上記クラウドサーバにおけるアクセス制限通知の手順を示すフローチャートである。 上記家電におけるアクセス制限実行の手順を示すフローチャートである。 上記家電におけるアクセス制限解除の手順を示すフローチャートである。 上記クラウドサーバにおけるアクセス制限解除の判定の手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態にかかる遠隔操作システムにおけるアクセス制限・解除の手順を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態にかかる遠隔操作システムにおける家電に接続された通信アダプタの一例の外観斜視図である。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1〜11に基づいて説明する。
<遠隔操作システム100の全体構成>
図1は、本実施の形態に係る遠隔操作システム100の概略構成を示す図である。図1に示すように、遠隔操作システム100では、ユーザ宅50に設置されている家電(電子機器)10(10−1,10−2,10−3,10−4)と、クラウドサーバ(サーバ装置)20と、通信端末装置30(30−1,30−2,30−3)とが、広域通信ネットワーク62を介して接続されている。
家電10は、広域通信ネットワーク62に接続され、該広域通信ネットワーク62を介して制御可能なネットワーク家電である。本実施の形態では、家電10として、広域通信ネットワーク62への接続機能を持たない家電本体に、遠隔操作を可能にする通信機能部分を有する通信アダプタ5(5−1,5−2,5−3,5−4)を接続することで、ネットワーク家電として構成されたものを例示する。なお、家電本体内部に、通信機能部分が予め組み込まれた構成であってもよい。
図2に、通信アダプタ5の一例の外観斜視図を示す。図2に示すように、通信アダプタ5は、電源ボタン51の他、2つのボタン52,53と、3つのLED54〜56を備えて入る。2つのボタン52,53を用いて、通信アダプタ5に対する指示入力が可能となる。また、3つのLED54〜56の点灯にて、通信アダプタ5の起動状態や、通信アダプタ5と家電10との接続状態、通信アダプタ5とクラウドサーバ20との接続状態などを、ユーザに通知するようになっている。本実施の形態では、後述するアクセス制限が掛かっているかどうかの情報も、3つのLED54〜56の点灯にて通知(報知)する。
通信端末装置30は、スマートフォンやタブレット端末などであり、家電10を遠隔操作するためのアプリケーションがダウンロードされている。アプリケーションを起動して操作画面を表示させて指示を入力することで、ペアリングされている家電10を遠隔操作したり、家電10に関する情報を取得したりすることができる。
クラウドサーバ20は、ペアリングされた通信端末装置30と家電10(詳細には通信アダプタ5)との対応付け(組み合わせ)を登録し管理するものである。クラウドサーバ20は、ペアリングされている通信端末装置30から家電10に対する操作(遠隔操作)を受け付けると、操作対象の家電10に受け付けた操作を行わせる制御コマンドを送信する。制御コマンドを受信した家電10は、制御コマンドで命じさられ動作を実行し、これにて遠隔操作が実現する。また、通信端末装置30へは、家電10から、家電10に関する情報がクラウドサーバ20を介して送信される。家電10に関する情報については後述する。
本実施の形態に係る遠隔操作システム100においては、1台の通信端末装置30につき、複数台の家電10とペアリングすることができる。また、1台の家電10についても、複数台の通信端末装置30とペアリングすることができる。
一方、ユーザ宅50には、狭域通信ネットワークである無線LAN(Wireless Local Area Network)が整備されている。無線LANの中継局40は、インターネットを含む広域通信ネットワーク62と接続されている。中継局40は、例えばWiFi(登録商標)ルータやWiFi(登録商標)アクセスポイントなどの通信機器である。本実施の形態では、広域通信ネットワーク62としてインターネットを含む構成を例示しているが、電話回線網、移動体通信網、CATV(CAble TeleVision)通信網、衛星通信網などを利用することもできる。
クラウドサーバ20とユーザ宅50に設置された家電10(詳細には通信アダプタ5)とは、広域通信ネットワーク62および無線LANの中継局40を介して通信可能となっている。また、クラウドサーバ20と通信端末装置30とは、広域通信ネットワーク62を介して通信可能になっている。通信端末装置30と広域通信ネットワーク62におけるインターネットとの間は、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)や、宅内あるいは公衆のWiFi(登録商標)アクセスポイントなどを利用して接続される。また、家電10(詳細には通信アダプタ5)と通信端末装置30はいずれも無線通信機器であり、広域通信ネットワーク62を介することなく、中継局40を介して相互に通信することもできる。
図1では、家電10として、エアコン(空気調和機)10−1,オーブンレンジ10−2,冷蔵庫10−3,洗濯機10−4を例示し、3台のスマートフォン様の通信端末装置30−1,30−2,30−3を例示している。しかしながら、家電10や通信端末装置30の種類や台数はこれらに限定されるものではない。また、図1では、遠隔操作システム100に含まれるユーザ宅50を1つのみ示しているが、ユーザ宅50の数もこれに限定されるものではない。クラウドサーバ20も同様で、1台のみ記載しているが、複数のクラウドサーバ20が機能を分担していてもよい。
<クラウドサーバ20の構成>
図3は、遠隔操作システム100におけるクラウドサーバ20の概略構成を示す図である。クラウドサーバ20は、各家電10を管理するサーバであり、図3に示すように、制御部21、記憶部22および通信部23を備えている。
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置からなる。制御部21は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などを含む記憶部22より各種情報および各種制御を実施するためのプログラムを読み出して実行することで、クラウドサーバ20の各部の動作を制御する。
また、制御部21は、家電10に対してアクセス制限を命じるアクセス制限発動部24としての機能と、家電10に対してアクセス制限の解除を命じるアクセス制限解除部25としての機能とを有する。
アクセス制限発動部24は、ペアリングされている通信端末装置30と家電10との間でクラウドサーバ20を介して行う。通信による遣り取りの状態が、アクセス制限を発動すべき所定の状態になると、家電10に対して制限対象の通信端末装置30に対するアクセス制限を命じるものである(アクセス制限の発動)。
アクセス制限とは、通信端末装置30と家電10との間で実施可能な事項に制限を掛けることである。本実施の形態では、アクセス制限が命じられると、家電10は、制限対象の通信端末装置30による遠隔操作を一切無視する。
アクセス制限発動部24は、記憶部22に格納されている履歴情報22b、および判断基準22cを参照して、アクセス制限を発動すべき所定の状態となったことを検出する。アクセス制限発動部24と、家電10側に設けられた後述するアクセス制限実行部18(図5参照)とにより、本発明における規制手段が構成される。
アクセス制限解除部25は、家電10と制限対象の通信端末装置30とにおいて互いに関連付けられた所定の操作が、家電10のユーザが通信端末装置30を操作していると想定し得る状態で成された場合に、アクセス制限の解除を家電10に命じるものである。
本実施の形態では、アクセス制限解除部25は、アクセス制限を掛けている制限対象の通信端末装置30から制御コマンドを受信すると、制限対象の通信端末装置30にアクセス制限実行中であることを通知する。アクセス制限実行中であることの通知を受け取ると、通信端末装置30はアクセス制限通知・解除画面を表示する。
図4に、通信端末装置30に表示されるアクセス制限通知・解除画面の一例を示す。当該画面では、アクセス制限実行中であることを通知する「アクセス制限が掛かっています。」のメッセージによってアクセス制限実行中であることを通信端末装置30のユーザに通知する。また、「通信アダプタの制限解除操作を行った後2分以内に下の解除ボタンを押してください。」のメッセージによってアクセス制限を解除するための手順を通知する。
アクセス制限解除部25と、通信端末装置30に表示されるアクセス制限通知・解除画面と、家電10側に設けられた後述する解除操作受付部19により、本発明における解除手段が構成される。解除手段は、家電10および通信端末装置30において互いに関連付けられた所定の操作が、家電10のユーザが通信端末装置30を操作していると見なせる場合に、制限を解除する。
記憶部22は、クラウドサーバ20で用いられる各種情報(データ)を記憶するものであり、通信端末装置30と家電10とのペアリング情報22aなども格納されている。
また、記憶部22には、アクセス制限発動部24が参照する、履歴情報22b、判断基準22cなども格納されている。履歴情報22bは、ペアリングされている通信端末装置30と家電10間の通信による遣り取りの履歴である。この履歴には、クラウドサーバ20と家電10との通信による遣り取りの履歴も含まれる。判断基準22cは、アクセス制限を発動すべき所定の状態になっているかどうかを判断する際の基準である。
(判断基準22c)
ここで、判断基準22cについて例を挙げて説明する。通信端末装置30と家電10との間の通信による遣り取りの状態が、アクセス制限を発動すべき所定の状態になるとは、すなわち、前記遣り取りの状態が、通信端末装置30と家電10との間で実施可能な事項を制限すべき状況になったと想定し得る状態になることである。
そして、制限すべき状況とは、例えば、通信端末装置30のユーザが家電10を長期間使用していない場合や、遠隔操作を可能に設定していることを当該家電10のユーザが失念しているような家電10の使用を再開しようとする状況などである。
具体的には、判断基準22cには、下記(1)〜(3)の少なくとも1つが含まれ、好ましくは(1)〜(3)の全てが含まれることである。
(1)通信端末装置30による家電10の遠隔操作が一定期間A以上なされていない状態、に相当するか?
(2)通信端末装置30による家電10の情報取得が一定期間B以上なされていない状態、に相当するか?
(3)家電10とクラウドサーバ20との通信が一定期間C以上途絶していた後に復帰した状態、に相当するか?
(1)(2)における上記一定期間A,一定期間Bは、例えば家電10がエアコンや冷蔵庫の場合、1か月程度が適当である。遠隔操作のためのアプリケーションの起動時には必ず家電10の情報取得がなされることを前提とすると、情報取得がなされない場合とは、該アプリケーションが起動されない場合である。
家電10として例示する後述の機器全般において、一定期間A,一定期間Bを共通としてもよいし、機器毎に別々の値を設定してもよい。また、同一の機器で、一定期間A,一定期間Bを別々に設定してもよい。また、通信端末装置30を用いた家電10に対する遠隔操作や情報取得の過去の利用状況から、家電10毎、あるいは通信端末装置30毎に、一定期間A,一定期間Bを設定する構成としてもよい。
また、(3)は、家電10の電力供給がOFFされることを想定したものである。エアコンや加湿器などは、使用しないシーズン、プラグがコンセントから抜かれることがある。このように、長期間使用していなかった家電10については、通信端末装置30による遠隔操作を可能としていたかどうかも失念していることが想定される。このような場合も、通信端末装置30と家電10との間で実施可能な事項を制限することで、家電10のユーザが知らない間に、遠隔操作が行われるといった事態を回避できる。一定期間Cは、冷蔵庫であれば例えば12時間、エアコンの場合は1か月程度とできる。
通信部23は、広域通信ネットワーク62を介して家電10(詳細には通信アダプタ5)と相互通信を行うものである。通信部23は、また、広域通信ネットワーク62を介して通信端末装置30とも相互通信を行う。
<家電10の構成>
家電10は、例えば、冷蔵庫、エアコン(空気調和機)、洗濯機、オーブンレンジや炊飯器等の調理器具、空気清浄機、照明装置、給湯機器、撮影機器、各種AV(Audio-Visual)機器、各種家庭用ロボット(例えば、掃除ロボット、家事支援ロボット、動物型ロボット等)などである。
家電10は、クラウドサーバ20から制御コマンドを含む各種データを受信する一方、家電10に関する情報をクラウドサーバ20に送信する。クラウドサーバ20から受信するデータには、クラウドサーバ20自体からのものに加え、通信端末装置30からのものも含まれる。クラウドサーバ20へ送信する家電10に関する情報については後述する。
図5は、遠隔操作システム100における家電10の概略構成を示す図である。家電10は、図5に示すように、制御部11、記憶部12、通信部13、通知ランプ部14、操作入力部15、状態検知部16、および家電10本体の機器本体部17を備えている。
制御部11は、クラウドサーバ20の制御部21と同様にコンピュータ装置からなり、記憶部12より各種情報および各種制御を実施するためのプログラムを読み出して実行することで、家電10の各部の動作を制御する。
また、制御部11は、クラウドサーバ20より命じられたアクセス制限を実行するアクセス制限実行部18としての機能と、アクセス制限を解除するための操作入力部15を用いた解除操作を受け付ける解除操作受付部19としての機能とを有する。
アクセス制限実行部18は、クラウドサーバ20よりアクセス制限が命じられると、通信端末装置30と家電10との間で実施可能な事項に制限を掛ける。本実施形態では、制限対象の通信端末装置30による遠隔操作を一切無効とする。また、アクセス制限実行部18は、通知ランプ部14を用いて、アクセス制限が掛かっていることをユーザに報知する。
解除操作受付部19は、操作入力部15を用いた解除操作を受け付けると、解除操作がなされたことを知らせる解除操作通知をクラウドサーバ20に送信する。また、解除操作受付部19は、解除操作がなされると、通知ランプ部14を用いて、アクセス制限解除準備状態であることをユーザに知らせる。
記憶部12は、家電10で用いられる各種情報を記憶するブロックであり、クラウドサーバ20や通信端末装置30に家電10に関する情報として送信する当該家電10に付された名称や設置場所の情報なども格納されている。
通信部13は、広域通信ネットワーク62を介してクラウドサーバ20と相互通信を行うものである。なお、本実施の形態のように、家電本体に通信アダプタ5を接続することでネットワーク化されている家電10の場合、制御部11および記憶部12には、通信アダプタ5が備える制御部および記憶部が含まれる。また、通信部13は、通信アダプタ5に備えられており、家電本体と通信アダプタ5との間は、USB(Universal Serial Bus)コネクタによる接続などで、相互通信可能に構成されている。
操作入力部15は、家電10に関する各種情報を表示すると共に、家電10に対する指示入力を可能にするユーザインターフェースである。なお、本実施の形態のように、家電本体に通信アダプタ5を接続することでネットワーク化されている家電10の場合、操作入力部15には、通信アダプタ5(図2参照)が備える2つのボタン52,53なども含まれる。
通知ランプ部14は、点灯や点滅状態で、家電10にアクセス制限が掛かっていることや、アクセス制限解除準備状態であることを家電10のユーザに報知するものである。本実施の形態では、通信アダプタ53つのLED54〜56にて、通知ランプ部14は構成されている。通知ランプ部14の点灯駆動は、制御部11にて制御され、制御部11にて、本発明の報知手段が構成されている。
状態検知部16は、家電10の状態を検知するものである。家電10の状態としては、例えば、設定状況、動作状況などが挙げられる。また、家電10の状態に、家電10の置かれた状態、すなわち周囲環境に関する環境情報なども含まれている。状態検知部16で検知された情報も、記憶部12に格納されている名称や設置場所の情報など共に、家電10に関する情報としてクラウドサーバ20に送信される。
(家電に関する情報)
ここで、家電10に関する情報について例を挙げて説明する。該情報は、家電10の種類によっても異なるものであり、家電10が、室内を撮影するカメラ付きのエアコンである場合は、以下のようなものとなる。
00. 運転ON/OFF(運転中・運転停止中)
01. 運転モード(冷房、暖房、乾燥、送風、自動など)
02. 設定温度
03. 風量(弱・中・強・自動など)
04. 風向(天井沿い・床沿い・左向き・右向き)
05. 消費電力(瞬間の消費電力・積算消費電力量)
06. 電気代
07. 室温(エアコン設置環境の室温)
08. 湿度(エアコン設置環境の湿度)
09. 機器の名称(ユーザがエアコンに付けた名前)
10. 設置場所(リビング・寝室・キッチンなど)
11. 郵便番号(エアコンを設置している場所の郵便番号)
12. 人感センサー情報(エアコン設置環境に人がいるかどうか)
13. カメラ情報(エアコン設置環境にいるユーザが誰か、など)
遠隔操作が一切無効にされると、制限対象の通信端末装置30が、専用のアプリケーションを起動して操作画面を表示した場合、上記No.00〜13については、通信端末装置30より情報を取得して、操作画面にて状態確認が可能であるが、設定温度を変更したり、運電のON、OFFを切り換えたりすることは一切できない。
<遠隔操作システムにおけるアクセス制限・解除のシーケンス>
図6は、遠隔操作システムにおけるアクセス制限・解除の手順を示す説明図である。クラウドサーバ20は、アクセス制限を発動すべき状態となった通信端末装置30と家電10との組み合わせがないかを監視しており、該当する組み合わせを検出すると、アクセス制限を発動し、該当する家電10に該当する通信端末装置30に対するアクセス制限を指示する(S1)。
図7に、クラウドサーバ20におけるアクセス制限発動の手順を示す。図7に示すように、アクセス制限発動部24(図3参照)は、ペアリングが登録されている通信端末装置30と家電10に関する履歴情報22bを、記憶部22より取得して(S1−1)、判断基準22cを参照して、アクセス制限を発動すべき所定の状態となっているかでどうかを判断する(S1−2)。ここで、所定の状態となっていると判断すると、該当する家電10に該当する通信端末装置30へのアクセス制限を命じる制御コマンドを送信する(S1−3)。一方、S1−2において、所定の状態となっていないと判断すると、S1−1に戻り、別の通信端末装置30と家電10に関する履歴情報22bを取得して同様の判断を行う。このようなS1−1〜S1−3を、登録されている組み合わせ毎に行う。また、アクセス制限発動部24は、家電10のプラグがコンセントから抜かれるなどして、クラウドサーバ20と通信が途絶していた家電10との通信が再開した場合にも、S1−2を実施する。
図6に戻り、クラウドサーバ20は、アクセス制限を発動すると、アクセス制限の対象である通信端末装置30に対して、アクセス制限を発動した旨を通知する(S2)。
図8に、クラウドサーバ20におけるアクセス制限通知の手順を示す。図8に示すように、アクセス制限解除部25(図3参照)は、アクセス制限を掛けている制限対象の通信端末装置30からの制御コマンドの受信の有無を監視している(S2−1)。S2−1において制限対象の通信端末装置30から制御コマンドを受信すると、制限対象の通信端末装置30に、アクセス制限中であることを通知する(S2−2)。
図6に戻り、クラウドサーバ20よりアクセス制限が発動されると、家電10はアクセス制限を実行する(S3)。
図9に、家電10におけるアクセス制限実行の手順を示す。図9に示すように、アクセス制限実行部18(図5参照)は、クラウドサーバ20よりアクセス制限を命じる制御コマンドの受信の有無を監視している(S3−1)。S3−1においてアクセス制限を命じる制御コマンドを受信すると、制限対象の通信端末装置30に対するアクセス制限を実行する(S3−2)。制限対象の通信端末装置30を特定するための情報は、クラウドサーバ20から受信するアクセス制限を命じる制御コマンドに含まれている。また、アクセス制限実行部18は、アクセス制限を実行すると、通知ランプ部14を構成する、通信アダプタ53つのLED54〜56の点灯を制御して、アクセス制限が掛かっていることを家電10のユーザに報知する(S3−3)。
図6に戻り、家電10は、アクセス制限を解除する操作がなされると、クラウドサーバ20に解除操作を通知する(S4)。一方、通信端末装置30も、アクセス制限通知・解除画面(図4参照)において、ユーザが解除ボタンを押圧すると、クラウドサーバ20に解除操作を通知する(S5)。クラウドサーバ20は、アクセス制限解除を行うかどうかを判定しており(S6)、家電10から解除操作の通知を受け取ってから、制限時間(例えば2分以内)に、通信端末装置30からも解除操作の通知を受け取った場合に、家電10にアクセス解除を指示する(S7)。これを受けて家電10は、該当する通信端末装置30に対するアクセス制限を解除する(S8)。
図10に、家電10におけるアクセス制限解除までの手順を示す。図10に示すように、解除操作受付部19(図5参照)は、操作入力部15を用いて解除操作の有無を監視している(S4−1)。本実施の形態では、通信アダプタ5(図2参照)におけるボタン53を10秒以上押すことが解除操作である。解除操作がなされると、解除操作受付部19は、クラウドサーバ20に対し、解除操作通知を送信する(S4−2)。また、解除操作受付部19は、解除操作がなされると、LED54〜56が同じタイミングで点滅するなどして、アクセス制限解除準備状態であることをユーザに報知する。
その後、解除操作受付部19は、クラウドサーバ20からアクセス制限解除を命じる制御コマンドの受信の有無を監視する(S8−1)。S8−1においてアクセス制限解除を命じる制御コマンドを受信すると、アクセス制限実行部18にこれを通知し、解除対象の通信端末装置30に対するアクセス制限を解除させる(S8−2)。解除対象の通信端末装置30を特定するための情報は、クラウドサーバ20から受信するアクセス制限解除を命じる制御コマンドに含まれている。なお、S8−1においてアクセス制限解除が命じる制御コマンドを受信しない場合は、所定時間経過後に、アクセス制限解除準備状態を解除して、S8−1に処理を戻す。
図11に、クラウドサーバ20におけるアクセス制限解除の判定の手順を示す。図11に示すように、アクセス制限解除部25(図3参照)は、アクセス制限を掛けている家電10および掛けられている制限対象の通信端末装置30双方からの解除操作通知の有無を監視している(S6−1)。アクセス制限を掛けている家電10より解除操作通知を受信し、制限時間(例えば2分)内に、該家電10における制限対象の通信端末装置30より、解除操作通知を受信したと判断すると、家電10に該当する制限対象の通信端末装置30に対するアクセス制限の解除を命じる制御コマンドを送信する(S6−2)。
家電10に対する解除操作を行ってから、例えば2分といった短い時間内に通信端末装置30から解除操作を行えることはつまり、家電10のすぐ近くに通信端末装置30が存在する状態である。したがって、家電10のユーザの管理下での制限解除となり、家電10のユーザと、アクセス制限が掛けられていた通信端末装置30のユーザの双方が認識した状態で実施される安全な解除となる。
以上のように、本実施の形態の遠隔操作システム100においては、クラウドサーバ20によるアクセス制限発動部24と、家電10のアクセス制限実行部18とにより、ペアリングを解除しなくても、システム100側で、制限を掛けるべき対象の通信端末装置30を特定して、遠隔操作を制限することが可能となる。
そして、掛けられた制限の解除は、クラウドサーバ20によるアクセス制限解除部25と、家電10の解除操作受付部19とによって、家電10のユーザの管理下における、家電10のユーザとアクセス制限が掛けられていた通信端末装置30のユーザとの双方が認識した状態での安全な解除となる。
なお、本実施の形態では、アクセス制限の内容を家電10側で予め保持していたが、アクセス制限発動部24が家電10に対して、アクセス制限を命じる制御コマンドと共に、アクセス制限の内容を指示する構成としてもよい。また、遠隔操作の一部を制限してもよい。
また、クラウドサーバ20からアクセス制限を家電10に命じる代わりに、アクセス制限発動部24が、家電10に対して、遠隔操作を家電10に実行させる制御コマンドを送信しない構成としてもよい。この場合、家電10は、アクセス制限が掛けられていることを認識することなくアクセス制限を実行することとなり、家電10におけるアクセス制限実行部18は不要となる。但し、アクセス制限が掛けられていることを通知ランプ部14を用いてユーザに報知するために、アクセス制限発動部24からのアクセス制限中であることの通知は必要である。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図1、図5に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、実施の形態1と同一の機能を有する部材には同じ参照符号を付して説明を省略する。
実施の形態1の遠隔操作システム100では、家電10は、アクセス制限の内容として、遠隔操作を一切無効にしていた。これに対し、本実施の形態の遠隔操作システム100Aでは、家電10Aは、家電10Aからの情報取得を制限し、制限対象の情報をクラウドサーバ20に送信しないように構成されている。
制限対象の情報としては、例えば、上記した家電10に関する情報のNo.01〜13のうち、No.00,05,06,12,13などがある。これらの情報からは、ユーザ宅50が留守であるかどうかを推測できるため、防犯性の低下を阻止するためにも、このような情報の取得を制限する。取得が制限された情報は、制限対象の通信端末装置30の操作画面には表示されず、状態確認が不可能となる。
また、制限対象の情報としては、上記した家電10に関する情報のNo.01〜13のうち、遠隔操作に必要なNo.01〜04以外の全情報としてもよい。これにより、遠隔操作は可能であるものの、その他のユーザに関する情報は一切確認できなくなり、ユーザの情報が漏れるような危険性を回避することができる。
このように、本実施の形態の遠隔操作システム100Aでは、システム100A側で、制限を掛けるべき対象の通信端末装置30を特定して、遠隔での情報取得を制限することが可能となる。
なお、本実施の形態のような、家電10からの情報取得を制限するようなアクセス制限の場合も、アクセス制限を家電10に命じる代わりに、アクセス制限発動部24が、家電10に対して、制限された情報の送信を行わない構成としてもよい。この場合も、家電10は、アクセス制限が掛けられていることを認識することなくアクセス制限を実行するため、アクセス制限実行部18は不要となるが、アクセス制限発動部24からのアクセス制限中であることの通知は必要である。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について、図1、図5に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、実施の形態1、2と同一の機能を有する部材には同じ参照符号を付して説明を省略する。
実施の形態1の遠隔操作システム100では、家電10が、遠隔操作を一切無効にし、本実施の形態2の遠隔操作システム100Aでは、家電10Aが、家電10Aからの情報取得を制限していた。これに対し、本実施の形態の遠隔操作システム100Bでは、家電10Bが、遠隔操作を一切無効とすると共に、家電10からの情報取得についても制限する。
具体的には、例えば、上記した家電に関する情報のNo.00〜13のうち、No.00〜08の情報については、取得可能とするが、No.09〜13の情報については、取得を制限する。これにより、遠隔操作が行えず、また、家電10の運転動作に関わる情報は遠隔で確認できても、家電10のユーザの情報は遠隔で確認できなくなる。
このように、本実施の形態の遠隔操作システム100Bでは、システム100B側で、制限を掛けるべき対象の通信端末装置30を特定して、遠隔操作を制限できると共に、遠隔での情報取得を制限することも可能となる。
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施の形態について、図1、図3、図5に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜3と同一の機能を有する部材には同じ参照符号を付して説明を省略する。
実施の形態1〜3の遠隔操作システム100,100A,100Bでは、家電10,10A,10Bに、アクセス制限の内容が保持されていた。これに対し、本実施の形態の遠隔操作システム100Cでは、クラウドサーバ20Cのアクセス制限発動部24が、家電10Cに対して、アクセス制限を命じると共に、アクセス制限の内容についても指示するように構成されている。
命じられるアクセス制限の内容は、遠隔操作を一切無効とすると共に、家電10Cからの情報取得を、制限レベルの「大」「中」「小」に応じて、段階的に制限するというものである。
具体的には、例えば、制限レベル「小」では、上記した家電に関する情報のNo.00〜13のうち、No.00〜08の情報については取得可能とするが、No.09〜13の情報については、取得を制限する。制限レベル「中」では、上記した家電に関する情報のNo.00〜13のうち、No.00,01の情報についてのみ取得可能とする。制限レベル「大」では、上記した家電に関する情報No.00〜13の全ての取得を制限する。
クラウドサーバ20は、通信端末装置30からの遠隔操作や情報取得が行われない期間に関連付けて、遣り取りが行われない期間が長くなるにしたがって制限レベルを上げ、これを家電10に通知する。
なお、本実施の形態では、クラウドサーバ20Cが制限レベルを段階的に切り替える構成であったが、制限レベルに応じた制限内容は予め家電10Cに保持されていて、制限レベルの情報のみが、クラウドサーバ20Cから家電10Cに送られてくる構成とすることもできる。
さらに、このようなアクセス制限として実行する複数の内容を予め家電10Cに保持させておき、家電10C毎にユーザが選択する構成であってもよい。
〔実施の形態5〕
本発明の他の実施の形態について、図1、図3、図5、図12に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜4と同一の機能を有する部材には同じ参照符号を付して説明を省略する。
実施の形態1の遠隔操作システム100においては、クラウドサーバ20のアクセス制限解除部25(図3参照)が、アクセス制限を掛けている家電10より解除操作通知を受信し、制限時間(例えば2分)内に、制限対象の通信端末装置30より解除操作通知を受信すると、家電10に該当する制限対象の通信端末装置30に対するアクセス制限の解除を命じていた。
これによれば、家電10に対する解除操作を行ってから通信端末装置30にて解除操作を行うまでの制限時間を、例えば2分といった短い時間に設定することで、家電10のすぐ近くに通信端末装置30が存在する、家電10のユーザの管理下でしか行えない制限解除の手法としていた。
そして、実施の形態1の遠隔操作システム100では、通信端末装置30は、クラウドサーバ20よりアクセス制限実行中であることが通知されると、アクセス制限を解除するための解除画面を表示する。解除画面は、解除がなされるまで、操作画面が表示されるタイミングで繰り返し表示される。
これに対し、本実施の形態の遠隔操作システム100Dにおいては、クラウドサーバ20Dによるアクセス制限の発動時、アクセス制限通知を受けて通信端末装置30が表示するのは、アクセス制限実行中であることを示す画面のみであり、解除操作の手順を示す解除画面は表示しない。解除表示画面は、通信端末装置30と家電10Dとが近距離通信可能な状態となり、家電10から近距離通信にて通信端末装置30に解除操作の情報が送られることで初めて表示される。
図12は、遠隔操作システム100Dにおけるアクセス制限・解除の手順を示す説明図である。図12に示すように、家電10Dは、解除操作がなされると、近距離通信にて通信端末装置30に、解除操作の情報を送信する(S10)。解除操作の情報を受け取った通信端末装置30は、解除画面を表示する。通信端末装置30は、該画面を用いて、制限時間(例えば2秒)内にユーザが解除ボタンを押圧すると、通信端末装置30はクラウドサーバ20に解除操作を通知する(S11)。通信端末装置30から解除操作の通知を受け取ると、家電10にアクセス解除を指示する(S7)。これを受けて家電10は、該当する通信端末装置30に対するアクセス制限を解除する(S8)。
家電10Dがアクセス制限を掛けている通信端末装置30に、近距離通信にて解除操作の情報を送信できるということで、家電10Dのすぐ近くに通信端末装置30が存在する、家電10のユーザの管理下でしか行えない制限解除の手法としている。
近距離通信としては、無線LANのローカルネットワークのほか、例えば赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などを用いることができる。中でも、家電10Dに近接した状態でしか通信できないNFCや、指向性の強い赤外線通信などが好ましい。
〔実施の形態6〕
本発明の他の実施の形態について、図1、図13に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜5と同一の機能を有する部材には同じ参照符号を付して説明を省略する。
実施の形態6では、前述した家電10(,10A、10B、10C、10D)において、当該家電10に対するユーザの操作指示で、アクセス制限を実行させるアクセス制限強制モードが設けられている構成である。アクセス制限強制モードに移行することで、家電10からクラウドサーバ20に対して、アクセス制限を行うことが通知される。なお、アクセス制限の内容が、クラウドサーバ20から指示される構成であれば、クラウドサーバ20(20C,20D)は、該通知を受け取ると、家電10に対してアクセス制限の内容を指示する。
具体的には、図2に示した通信アダプタ5に代えて、図13に示す通信アダプタ5Aが、家電本体に接続されており、該通信アダプタ5Aに、アクセス制限強制モードに移行するための制限スイッチ90が設けられている。
このようなアクセス制限強制モードを設けることで、ペアリングが登録されている通信端末装置30を紛失した場合に、発見されるまでの間、一時的にアクセス制限をかけることができる。なお、ここでは専用の制限スイッチ90を設けた構成を例示したが、ボタン52,53などの操作の組み合わせで、アクセス制限強制モードに移行する構成としてもよい。
〔実施の形態7〕
さらに、実施の形態1〜6にて説明した家電10,10A、10B、10C、10Dの各制御部11、クラウドサーバ20,20C,20Dの各制御部21は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、家電10,10A、10B、10C、10Dの各制御部11、クラウドサーバ20,20C,20Dの各制御部21はそれぞれ、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)等を備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路等を用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る遠隔操作システム(100)は、サーバ装置(クラウドサーバ20)を介して、通信端末装置(30)で当該通信端末装置と対応付けられた電子機器(家電10)を遠隔操作する遠隔操作システムにおいて、前記通信端末装置と前記電子機器との間で前記サーバ装置を介して行う通信の遣り取りの状態が、前記通信端末装置と前記電子機器との間で実施可能な事項に制限を掛けるべき所定の状態になると、前記実施可能な事項に制限を掛ける規制手段(アクセス制限発動部24、アクセス制限実行部18)が設けられていることを特徴としている。
これによれば、遠隔操作を可能とする対応付け(ペアリング)を解除しなくても、システム側の規制手段にて、制限を掛けるべき対象の通信端末装置を特定して、該対象の通信端末装置と電子機器との間で実施可能な事項に制限が掛けられるので、電子機器を遠隔操作する必要のない人物による電子機器の利用を制限することができる。
また、本発明の態様2に係る遠隔操作システム(100)では、さらに、前記所定の状態が、前記通信端末装置(30)による前記電子機器(家電10)の遠隔操作が一定期間以上、なされない状態を含む構成とすることもできる。
通信端末装置からの遠隔操作が一定期間(例えば、1か月)以上なされない通信端末装置は、通信端末装置と電子機器との間で実施可能な事項に制限を掛けるべき状況であると想定できる。そのため、制限対象の通信端末装置と特定することで、電子機器を遠隔操作する必要のない人物による電子機器の利用を効果的に制限することができる。
また、本発明の態様3に係る遠隔操作システム(100)では、前記所定の状態が、前記通信端末装置(30)による、前記電子機器(家電10)から情報を取得する情報取得が一定期間以上なされない状態を含む構成とすることもできる。
通信端末装置からの情報取得が一定期間(例えば、1か月)以上なされない通信端末装置も同様に、通信端末装置と電子機器との間で実施可能な事項に制限を掛けるべき状況であると想定できる。そのため、制限対象の通信端末装置と特定することで、電子機器を遠隔操作する必要のない人物による電子機器の利用を効果的に制限することができる。
また、本発明の態様4に係る遠隔操作システム(100)では、前記所定の状態が、前記電子機器(家電10)と前記サーバ装置(クラウドサーバ20)との通信が一定期間以上途絶していた後に復帰した状態を含む構成とすることもできる。
長期間使用していなかった電子機器の場合、そのユーザは、通信端末装置による遠隔操作を可能としていたかどうかも失念していることが想定される。したがって、このように、一定期間サーバ装置と電子機器との間の通信が途絶していた電子機器についても、制限対象の通信端末装置と特定することで、電子機器を遠隔操作する必要のない人物による電子機器の利用を効果的に制限することができる。
また、本発明の態様5に係る遠隔操作システム(100)では、前記規制手段(アクセス制限発動部24、アクセス制限実行部18)にて制限される事項が、前記通信端末装置(30)による前記電子機器(家電10)の遠隔操作を含む構成とすることもできる。
これによれば、電子機器を遠隔操作する必要のない人物による電子機器の遠隔操作を制限することができる。
また、本発明の態様6に係る遠隔操作システム(100)では、前記規制手段(アクセス制限発動部24、アクセス制限実行部18)にて制限される事項が、前記通信端末装置(30)による前記電子機器(家電10)からの情報取得を含む構成とすることもできる。
これによれば、電子機器を遠隔操作する必要のない人物により電子機器から情報が遠隔で取得されることを制限することができる。
また、本発明の態様7に係る遠隔操作システム(100)では、前記電子機器(家電10)に、前記規制手段(アクセス制限発動部24、アクセス制限実行部18)により制限がかけられていることを報知する報知手段(アクセス制限実行部18)が設けられている構成とすることもできる。
これによれば、システム側で、自動に掛けられた制限を、電子機器のユーザに知らせることができるので、電子機器のユーザは、遠隔操作する必要のない人物による遠隔操作や情報取得が行えない状態であることや、制限状態であることによるデメリットも事前に察知することができる。
また、本発明の態様8に係る遠隔操作システム(100)では、前記規制手段(アクセス制限発動部24、アクセス制限実行部18)による制限を解除する解除手段(アクセス制限解除部25、解除操作受付部19)が設けられ、前記解除手段は、前記前記電子機器(家電10)および前記通信端末装置(30)において互いに関連付けられた所定の操作が、前記電子機器のユーザが前記通信端末装置を操作していると見なせる場合に、制限を解除する構成とすることもできる。
これによれば、掛けられた制限の解除は、電子機器のユーザの管理下における、電子機器のユーザと制限が掛けられている通信端末装置のユーザとの双方が認識した状態での安全な解除が可能となる。
また、本発明の各態様に係る遠隔操作システム(100)は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを、遠隔操作システム(100)に含まれる、電子機器(10)、サーバ装置(クラウドサーバ20)、通信端末装置(30)として動作させることにより、電子機器(10)、サーバ装置(クラウドサーバ20)、通信端末装置(30)をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
また、本発明の各態様に係る遠隔操作システム(100)に含まれる、電子機器(10)、サーバ装置(クラウドサーバ20)、通信端末装置(30)のそれぞれも本発明の範疇に入る。
本発明は、冷蔵庫、エアコン(空気調和機)、洗濯機、オーブンレンジや炊飯器等の調理器具、空気清浄機、照明装置、給湯機器、撮影機器、各種AV(Audio-Visual)機器、各種家庭用ロボット(例えば、掃除ロボット、家事支援ロボット、動物型ロボット等)などの電子機器を、サーバ装置を介して、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末等なで、遠隔操作するシステムに利用できる。
5,5A 通信アダプタ(電子機器)
10,10A,10B,10C,10D 家電(電子機器)
11 制御部(規制手段,報知手段,解除手段)
12 記憶部
13 通信部
14 通知ランプ部
15 操作入力部
16 状態検知部
17 機器本体部
18 アクセス制限実行部(規制手段)
19 解除操作受付部(解除手段)
20,20C,20D クラウドサーバ(サーバ装置)
21 制御部(規制手段,報知手段,解除手段)
22 記憶部
23 通信部
24 アクセス制限発動部(規制手段)
25 アクセス制限解除部(解除手段)
30 通信端末装置
30 通信端末装置
62 広域通信ネットワーク
100,100A,100B,100C,100D 遠隔操作システム

Claims (5)

  1. サーバ装置を介して、通信端末装置で当該通信端末装置と対応付けられた電子機器を遠隔操作する遠隔操作システムにおいて、
    前記通信端末装置と前記電子機器との間で前記サーバ装置を介して行う通信の遣り取りの状態が、前記通信端末装置による前記電子機器の遠隔操作が一定期間以上なされない状態になると、前記通信端末装置と前記電子機器との間で実施可能な事項に制限を掛ける規制手段が設けられていることを特徴とする遠隔操作システム。
  2. サーバ装置を介して、通信端末装置で当該通信端末装置と対応付けられた電子機器を遠隔操作する遠隔操作システムにおいて、
    前記通信端末装置と前記電子機器との間で前記サーバ装置を介して行う通信の遣り取りの状態が、前記通信端末装置による前記電子機器から情報を取得する情報取得が一定期間以上なされない状態になると、前記通信端末装置と前記電子機器との間で実施可能な事項に制限を掛ける規制手段が設けられていることを特徴とする遠隔操作システム。
  3. 前記規制手段にて制限される事項は、前記通信端末装置による前記電子機器の遠隔操作を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔操作システム。
  4. 前記規制手段にて制限される事項は、前記通信端末装置による前記電子機器からの情報取得を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔操作システム。
  5. 前記規制手段による制限を解除する解除手段が設けられ、
    前記解除手段は、前記電子機器および前記通信端末装置において互いに関連付けられた所定の操作が、前記電子機器のユーザが前記通信端末装置を操作していると見なせる場合に、制限を解除することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の遠隔操作システム。
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