JP6472510B2 - 冷凍空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍空調装置に関し、特に除霜運転中において庫内温度の上昇を抑制する冷凍空調装置に関する。
一般的に、冷凍空調装置の油冷却器は、空冷式、水冷式、冷媒冷却式の3タイプに分類される。ここで従来、空冷式油冷却器を備えた冷凍装置があった(例えば、特許文献1参照)。また従来、水冷式油冷却器を備えた冷凍機ユニットがあった(例えば、特許文献2参照)。特許文献1に記載の空冷式の油冷却器を備えた冷凍装置においては、ホットガス除霜時に油冷却器から外気への放熱量を極力減じるようにし、特許文献2に記載の水冷式の油冷却器を備えた冷凍機ユニットにおいては、ホットガス除霜時に油冷却器から冷却水への放熱量を極力減じるようにして、圧縮機から蒸発器へ向かうホットガスの温度(エンタルピ)を高くしている。
特開平8−94194号公報 特開平9−26215号公報
しかしながら、特許文献1に記載の空冷式の油冷却器を備えた冷凍装置においては、夜間や寒冷地での低外気温度状態において、送風機回転数を減じたとしても油冷却器から外気への放熱量は無視できない量となる。また、特許文献2に記載の水冷式油冷却器を備えた冷凍機ユニットにおいては、冷却水の流量調整は現地システムの範疇であり、冷凍機の運転状態に応じて冷却水流量が細目に調整されることはなく、冷却水への放熱量は無視できない量となる。したがって、特許文献1,2に記載の冷凍空調装置においては、ホットガスの除霜能力が低下するという課題があった。
本発明は、上述のような課題を背景としてなされたものであり、ホットガス除霜中において、従来よりもホットガスの除霜能力を高めて従来よりも除霜を短時間に完了させる冷凍空調装置を得ることを目的とする。
本発明に係る冷凍空調装置は、圧縮機と、凝縮器と、主膨張弁と、蒸発器と、を順次接続した主回路を有する冷凍空調装置であって、前記圧縮機の吐出側で且つ前記凝縮器の入口側に設けられる油分離器と、前記凝縮器の入口側において前記主回路から分岐し前記主膨張弁の出口側で且つ前記蒸発器の入口側において前記主回路と合流するように設けられ、前記油分離器から流出する冷媒を前記蒸発器に導くホットガスバイパス配管と、前記ホットガスバイパス配管上に設けられるホットガス調整弁と、前記油分離器に貯留された潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し配管と、前記油戻し配管上に設けられ、前記油戻し配管内を流れる冷凍機油を冷却する油冷却器と、前記油戻し配管のうち前記油冷却器よりも油流れの上流側において前記油戻し配管から分岐し、前記油戻し配管のうち前記油冷却器よりも油流れの下流側において前記油戻し配管と合流するように設けられる給油バイパス回路と、前記給油バイパス回路上に設けられる給油バイパス流量調整手段と、前記給油バイパス流量調整手段を制御する制御手段と、前記給油バイパス流量調整手段の制御に用いられる温度検出手段と、を備え、前記温度検出手段は、前記圧縮機から吐出される冷媒の温度、又は、前記圧縮機に供給される潤滑油の温度を検出し、前記給油バイパス流量調整手段は、電磁弁であり、前記ホットガス調整弁が開放された場合において、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出温度が第1閾値以下の場合、前記給油バイパス回路を流れる潤滑油の量を増大させるように前記給油バイパス流量調整手段を制御し、前記給油バイパス流量調整手段を閉状態から開状態へ制御するとき、前記給油バイパス流量調整手段を複数回開閉させた後に、前記給油バイパス流量調整手段を開状態とし、前記温度検出手段の検出温度が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上の場合、前記給油バイパス回路を流れる潤滑油の量を減少させるように前記給油バイパス流量調整手段を制御するものである。
本発明によれば、ホットガス除霜中において、給油バイパス回路上に設けられる給油バイパス流量調整手段を制御して給油バイパス流量を調整するようにしている。このため、ホットガスの温度(エンタルピ)を高くすることができ、除霜時間を短縮することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100が空冷式である場合の冷媒系統を示す系統図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100が水冷式である場合の冷媒系統を示す系統図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置100が空冷式である場合の冷媒系統を示す系統図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100が空冷式である場合の冷媒系統を示す系統図である。図2は本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。図3は本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。図4は本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100が水冷式である場合の冷媒系統を示す系統図である。
図1に示されるように、冷凍空調装置100は、圧縮機1と、油分離器2と、凝縮器3と、凝縮器ファン4と、受液器5と、中間冷却器6と、主膨張弁7と、蒸発器8と、蒸発器ファン9と、中間冷却用配管11と、中間冷却用膨張弁12と、油戻し配管13と、給油バイパス電動弁14と、油冷却器15と、モータ冷却配管16と、モータ冷却用膨張弁17と、ホットガスバイパス配管18と、ホットガス調整弁19と、吐出温度検出手段20と、給油温度検出手段21と、制御手段50と、主回路80と、給油バイパス回路85と、を備えている。
圧縮機1と、油分離器2と、凝縮器3と、受液器5と、中間冷却器6と、主膨張弁7と、蒸発器8と、は、主回路80によって順次接続されている。主膨張弁7、蒸発器8、蒸発器ファン9、及び庫内温度検出手段22は、冷蔵倉庫23(冷凍倉庫)に設けられている。
圧縮機1は、吸入された冷媒を圧縮して高温及び高圧の冷媒として吐出する、可変容量の圧縮機である。油分離器2は、圧縮機1から吐出される冷媒に含まれる油を分離するためのものであり、圧縮機1の吐出側に設けられている。
凝縮器3は、油分離器2において分離された冷媒と外気とを熱交換するためのものであり、油分離器2の出口側に設けられている。凝縮器ファン4は、凝縮器3に空気を導入する空気流れを生成するための送風手段である。受液器5は、凝縮器3から流出する冷媒を貯留するためのものであり、凝縮器3の出口側に設けられている。
中間冷却器6は、受液器5から流出した冷媒と中間冷却用膨張弁12で減圧された冷媒とを熱交換させる熱交換器であり、受液器5の出口側に設けられている。主膨張弁7は、主回路80上において中間冷却器6から流出した冷媒を減圧膨張するものであり、主回路80上における中間冷却器6の出口側に設けられている。蒸発器8は、主膨張弁7から流出した冷媒を蒸発ガス化するものであり、主膨張弁7の出口側に設けられている。蒸発器8は、冷蔵倉庫23の内部に設けられている。蒸発器ファン9は、蒸発器8に空気を導入する空気流れを生成するための送風手段である。
モータ冷却配管16は、主回路80における中間冷却器6の出口側で且つ主膨張弁7の入口側において、主回路80と圧縮機1のモータ室(図示省略)とを接続するように設けられている配管である。モータ冷却配管16上にはモータ冷却用膨張弁17が設けられている。モータ冷却用膨張弁17は、モータ冷却配管16を流れる冷媒を減圧膨張させるものである。
中間冷却用配管11は、主回路80における中間冷却器6の出口側で且つ主膨張弁7の入口側において、主回路80と圧縮機1とを接続するように設けられている配管である。中間冷却用配管11上には、中間冷却器6及び中間冷却用膨張弁12が設けられている。中間冷却用膨張弁12は、中間冷却用配管11を流れる冷媒を減圧膨張するものである。中間冷却用膨張弁12の出口側には中間冷却器6が設けられている。
油戻し配管13は、油分離器2の底部より油冷却器15を介して圧縮機1へ戻すための配管である。油冷却器15は、油戻し配管13内を流れる冷凍機油を冷却するものであり、油戻し配管13上に設けられている。
給油バイパス回路85は、油分離器2において分離された冷却器油の少なくとも一部を油冷却器15をバイパスして圧縮機1に戻すための回路である。給油バイパス回路85は、油戻し配管13のうち油冷却器15よりも油流れの上流側において油戻し配管13から分岐し、油戻し配管13のうち油冷却器15よりも油流れの下流側において油戻し配管13と合流するように設けられている。
給油バイパス電動弁14は、給油バイパス回路85を流れる潤滑油の量を調整する電動弁であり、給油バイパス回路85上に設けられている。給油バイパス電動弁14は、潤滑油のバイパス量をリニアに調整できる構成となっている。
ホットガスバイパス配管18は、油分離器2において油が分離された冷媒の少なくとも一部を凝縮器3等を経由しないで蒸発器8に導くための配管である。ホットガスバイパス配管18は、凝縮器3の入口側において主回路80から分岐し主膨張弁7の出口側で且つ蒸発器8の入口側において主回路80と合流するように設けられている。ホットガス調整弁19は、ホットガスバイパス配管18上を流れる冷媒の量を調整するものであり、ホットガスバイパス配管18上に設けられている。
吐出温度検出手段20は、圧縮機1から吐出される冷媒の温度を検出する温度検出手段である。吐出温度検出手段20は、圧縮機1の吐出側で且つ油分離器2の入口側に設けられている。給油温度検出手段21は、圧縮機1に供給される冷凍機油の温度を検出する温度検出手段である。給油温度検出手段21は、油戻し配管13上であって、油戻し配管13と給油バイパス回路85とが接続される部分よりも圧縮機1の吸入側に設けられている。
制御手段50は、各種センサや各種膨張弁の制御を行うものである。制御手段50は、例えば、この機能を実現する回路デバイス等のハードウェア、又はマイコン若しくはCPU等の演算装置上で実行されるソフトウェアで構成される。制御手段50は、予め人により設定された設定温度(目標庫内温度)と、庫内温度検出手段22の検出温度(庫内温度)とを比較し、庫内温度検出手段22の検出温度が、設定温度よりも高い温度(サーモON温度)以上であれば、冷凍空調装置100を起動(運転)させ、庫内温度検出手段22の検出温度が、設定温度(サーモOFF温度)以下であれば、冷凍空調装置100を停止させる制御を行う。なお、このような冷凍空調装置100の制御は、制御手段50が行う例に限定されるものではなく、制御手段50とは別に設けられる制御手段が行ってもよい。
本実施の形態1においては、給油バイパス流量調整手段として給油バイパス電動弁14を採用し、温度検出手段として吐出温度検出手段20を採用する例について説明する。
以下に、本実施の形態1に係る冷凍空調装置100の通常時の冷媒サイクルについて説明する。ここで通常時とは、ホットガス調整弁19が全閉に制御されていてホットガスバイパス量が無しの状態を指している。すなわち、通常時とは、油分離器2で分離された冷媒ガスがホットガスバイパス配管18を流れないで全て凝縮器3に流入するような状態を指している。
まず、圧縮機1に吸入された冷媒は、圧縮機1の内部において高温及び高圧の状態にまで圧縮される。圧縮機1から吐出された冷媒は、油分離器2において冷媒ガスと冷凍機油とに分離される。
油分離器2で分離された冷媒ガスは、凝縮器3に流入して外気と熱交換し放熱することで凝縮し、冷媒液となって流出する。凝縮器3から流出した冷媒液は、受液器5に流入する。受液器5から流出した冷媒は中間冷却器6に供給される。中間冷却器6にて中間冷却用配管11を流れる比較的低温の冷媒二相流と熱交換し過冷却状態まで冷却される。
中間冷却器6から流出した冷媒のうち主回路80を流れる冷媒は、主膨張弁7において減圧膨張された後に蒸発器8に流入する。蒸発器8に流入した冷媒は、被冷却物質である庫内空気と熱交換して吸熱することで蒸発して過熱ガスとなって圧縮機1に吸い込まれる。
中間冷却器6から流出した冷媒のうちモータ冷却配管16を流れる冷媒の一部は、モータ冷却用膨張弁17を流れて減圧膨張されて比較的低温の二相流となって圧縮機1のモータ室に供給され、モータ巻線を冷却する。
中間冷却器6から流出した冷媒のうち一部は、中間冷却用配管11を通って中間冷却用膨張弁12を流れて減圧膨張される。中間冷却用膨張弁12において減圧膨張された冷媒は、中間冷却器6において受液器5から流出した冷媒と熱交換して圧縮機1に供給される。
油分離器2で分離された冷凍機油は、油戻し配管13を通じて油冷却器15にて外気と熱交換し冷却される。油冷却器15において熱交換し冷却された冷凍機油は圧縮機1へと返油される。
以下に、本実施の形態1に係る冷凍空調装置100のホットガス除霜時の冷媒サイクルについて説明する。ホットガス除霜時においては、通常時とは異なり、ホットガス調整弁19は所望の開度(閉状態を除く)に制御される。このため、油分離器2で分離された冷媒ガスの少なくとも一部は、ホットガスバイパス配管18を通って、主膨張弁7の出口側で且つ蒸発器8の入口側から蒸発器8へ流入する。蒸発器8に供給された冷媒は、蒸発器8内にて放熱することで、クーラ表面に成長した霜を融解する。蒸発器8から流出した冷媒ガスは、圧縮機1へ供給される。
次に、本実施の形態1に係る冷凍空調装置100の制御動作について図2を用いて説明する。本実施の形態1では、制御手段50は、除霜運転を開始すると、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度に基づいて、給油バイパス電動弁14の開度を制御し、極力給油温度を高く維持することでホットガスの除霜能力を高めるように動作する。なお、制御手段50は、図2のフローチャートにおける各判定及び制御出力を自動で実施する。
ステップS11において、制御手段50は除霜開始条件成立と同時に除霜運転を開始し、ステップS12に移行する。ステップS12において、制御手段50は圧縮機1を起動し且つホットガス調整弁19をON(開)且つ給油バイパス電動弁14をOFF(閉)にし、ステップS13に移行する。
ステップS13において、制御手段50は、除霜終了条件が成立しているか否かを判定する。
ステップS13において、制御手段50は、除霜終了条件が成立していると判定した場合には(ステップS13においてYes)、ステップS19に移行する。
一方、ステップS13において、制御手段50は、除霜終了条件が成立していないと判定した場合には(ステップS13においてNo)、ステップS14に移行する。
ステップS14において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第2閾値以上であるか否かを判定する。なお、吐出温度第2閾値は、制御手段50に設定されている閾値である。
ステップS14において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第2閾値以上であると判定した場合には(ステップS14においてYes)、ステップS16に移行する。
一方、ステップS14において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第2閾値以上でないと判定した場合には(ステップS14においてNo)、ステップS15に移行する。
ステップS15において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第1閾値以下であるか否かを判定する。なお、吐出温度第1閾値は、制御手段50に設定されている閾値である。
ステップS15において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第1閾値以下であると判定した場合には(ステップS15においてYes)、ステップS18に移行する。
一方、ステップS15において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第1閾値以下でないと判定した場合には(ステップS15においてNo)、ステップS17に移行する。
ステップS16において、制御手段50は、給油バイパス電動弁14の開度をダウンさせ、ステップS13に移行する。
ステップS17において、制御手段50は、給油バイパス電動弁14をホールド(現在の開度を維持)させ、ステップS13に移行する。
ステップS18において、制御手段50は、給油バイパス電動弁14の開度をアップさせ、ステップS13に移行する。
ステップS19において、制御手段50は除霜運転を終了させるため、ホットガス調整弁19及び給油バイパス電動弁14を閉止し且つ圧縮機1を停止させ、ステップS20に移行する。ステップS20において、制御手段50は除霜運転を終了させる。
なお、上述の吐出温度第1閾値及び吐出温度第2閾値は、圧縮機1の吐出温度限界(例えば100℃)を考慮して設定する必要がある。具体的には、吐出温度限界>第2閾値>第1閾値の関係を満たす値であり、例えば、吐出温度第2閾値として90℃、吐出温度第1閾値として70℃とする。
以上のように、本実施の形態1に係る冷凍空調装置100は、圧縮機1と、凝縮器3と、主膨張弁7と、蒸発器8と、を順次接続した主回路80を有する冷凍空調装置100であって、圧縮機1の吐出側で且つ凝縮器3の入口側に設けられる油分離器2と、凝縮器3の入口側において主回路80から分岐し主膨張弁7の出口側で且つ蒸発器8の入口側において主回路80と合流するように設けられ、油分離器2から流出する冷媒を蒸発器8に導くホットガスバイパス配管18と、ホットガスバイパス配管18上に設けられるホットガス調整弁19と、油分離器2に貯留された潤滑油を圧縮機1に戻す油戻し配管13と、油戻し配管13上に設けられ、油戻し配管13内を流れる冷凍機油を冷却する油冷却器15と、油戻し配管13のうち油冷却器15よりも油流れの上流側において油戻し配管13から分岐し、油戻し配管13のうち油冷却器15よりも油流れの下流側において油戻し配管13と合流するように設けられる給油バイパス回路85と、給油バイパス回路85上に設けられる給油バイパス電動弁14と、給油バイパス電動弁14を制御する制御手段50と、を備えたものである。
このため、ホットガス除霜中において給油温度を極力高く維持でき、これによりホットガスの温度(エンタルピ)を高くすることができる。したがって、除霜能力の高いホットガスを安定的に生成することができる。また、ホットガスの除霜能力が高まることで除霜時間を短縮することができ、除霜中(冷却していない期間)の庫内温度の上昇を抑制することができる。
また、給油バイパス電動弁14の制御に用いられ、圧縮機1から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度検出手段20を備え、制御手段50は、ホットガス調整弁19が開放された場合に、吐出温度検出手段20の値に基づいて給油バイパス電動弁14を制御するものである。このため、上述した本実施の形態1の上述した効果を奏することができる。
なお、以上の説明においては、温度検出手段として吐出温度検出手段20を採用したが、これに代えて、温度検出手段として給油温度検出手段21を採用してもよい。この場合のフローチャートを図3に示す。図3におけるステップS21、ステップS22が、図2におけるステップS14、ステップS15と相違している。
ステップS21において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第2閾値以上であるか否かを判定する。
ステップS21において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第2閾値以上であると判定した場合には(ステップS21においてYes)、ステップS16に移行する。
一方、ステップS21において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第2閾値以上でないと判定した場合には(ステップS21においてNo)、ステップS22に移行する。
ステップS22において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第1閾値以下であるか否かを判定する。
ステップS22において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第1閾値以下であると判定した場合には(ステップS22においてYes)、ステップS18に移行する。
一方、ステップS22において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第1閾値以下でないと判定した場合には(ステップS22においてNo)、ステップS17に移行する。
なお、上述の給油温度第1閾値及び給油温度第2閾値は、圧縮機の給油温度限界を考慮して設定されなければならない。すなわち、給油温度上限>給油温度第2閾値>給油温度第1閾値>給油温度下限となる値を設定する必要がある。具体的には、給油温度上限が60℃、給油温度下限が20℃とした場合、給油温度第2閾値は50℃、給油温度第1閾値は30℃となる。
また、給油バイパス電動弁14の制御に用いられ、圧縮機1に供給される潤滑油の温度を検出する給油温度検出手段21を備え、制御手段50は、ホットガス調整弁19が開放された場合に、給油温度検出手段21の値に基づいて給油バイパス電動弁14を制御する。このため、上述した本実施の形態1の上述した効果を奏することができる。
また、給油バイパス電動弁14は、吐出温度検出手段20の検出温度が第1閾値以下の場合、給油バイパス回路85を流れる潤滑油の量を増大させるように給油バイパス電動弁14を制御し、吐出温度検出手段20の検出温度が第1閾値よりも大きい第2閾値以上の場合、給油バイパス回路85を流れる潤滑油の量を減少させるように給油バイパス電動弁14を制御するものである。このため、上述した本実施の形態1の効果を奏することができる。
また、以上の説明においては、空冷式の冷凍空調装置を例にして説明したが、水冷式の冷凍空調装置にも適用できる。この場合の系統図を図4に示す。
図1における冷凍空調装置100は空冷式であるため凝縮器3、凝縮器ファン4、及び油冷却器15を採用していたが、図4における冷凍空調装置100は水冷式であるため水冷凝縮器30、凝縮器用冷却水配管31、水冷油冷却器32、及び油冷却用冷却水配管33を採用している。
水冷凝縮器30は、油分離器2において分離された冷媒と水とを熱交換するためのものであり、油分離器2の出口側に設けられている。凝縮器用冷却水配管31は、水冷凝縮器30に供給される冷媒と熱交換される水を通す配管である。水冷油冷却器32は、油戻し配管13内を流れる冷凍機油を冷却する熱交換器であり、油戻し配管13上に設けられている。油冷却用冷却水配管33は、水冷油冷却器32を流れる冷媒と熱交換する水を通す配管である。
実施の形態2.
本実施の形態2においては、実施の形態1とは異なり、給油バイパス流量調整手段として給油バイパス電磁弁24を採用している。なお、本実施の形態2においては、実施の形態1に示した構成とほぼ同一であり、同一の機器については同一の符号を付し、また同一の機器の説明は省略する。
図5は本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置100が空冷式である場合の冷媒系統を示す系統図である。図6は本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。図7は本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。
図5に示されるように、図1における給油バイパス電動弁14に代えて、給油バイパス電磁弁24を設けるようにしている。給油バイパス電磁弁24は、給油バイパス回路85を流れる冷媒の量を調整する電磁弁であり、給油バイパス回路85上に設けられている。給油バイパス電磁弁24は、閉状態と開状態とを切替可能に構成されている。
以下に、本実施の形態2に係る冷凍空調装置100の制御動作について図6を用いて説明する。本実施の形態2においては、制御手段50が除霜運転を開始すると、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度に基づいて、給油バイパス電磁弁24の開閉状態を制御し、極力給油温度を高く維持することでホットガスの除霜能力を高める動作を取る。なお、図6においては、図2及び図3と同一の処理については同一の符号を付す。
ステップS11において、制御手段50は、除霜開始条件成立と同時に除霜運転を開始し、ステップS31に移行する。ステップS31において、制御手段50は、圧縮機を起動し且つホットガス調整弁19をON(開)及び給油バイパス電磁弁24をOFF(閉)にしてステップS13に移行する。
ステップS13において、制御手段50は、除霜終了条件が成立しているか否かを判定する。
ステップS13において、制御手段50は、除霜終了条件が成立していると判定した場合には(ステップS13においてYes)、ステップS35へ移行する。
一方、ステップS13において、制御手段50は、除霜終了条件が成立していないと判定した場合には(ステップS13においてNo)、ステップS14に移行する。
ステップS14において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第2閾値以上であるか否かを判定する。なお、吐出温度第2閾値は、制御手段50に設定されている閾値である。
ステップS14において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第2閾値以上であると判定した場合には(ステップS14においてYes)、ステップS32に移行する。
一方、ステップS14において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第2閾値以上でないと判定した場合には(ステップS14においてNo)、ステップS15に移行する。
ステップS15において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第1閾値以下であるか否かを判定する。なお、吐出温度第1閾値は、制御手段50に設定されている閾値である。
ステップS15において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第1閾値以下であると判定した場合には(ステップS15においてYes)、ステップS34に移行する。
一方、ステップS15において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第1閾値以下でないと判定した場合には(ステップS15においてNo)、ステップS33に移行する。
ステップS32において、制御手段50は、給油バイパス電磁弁24をOFF(閉状態)にして、ステップS13に移行する。
ステップS33において、制御手段50は、給油バイパス電磁弁24をホールド(現在の開閉状態を維持)にして、ステップS13に移行する。
一方、ステップS34において、制御手段50は、給油バイパス電磁弁24をON(開状態)にして、ステップS13に移行する。
ステップS35において、制御手段50は除霜運転を終了させるため、ホットガス調整弁19を閉止し、また給油バイパス電磁弁24も閉状態とする。制御手段50は、圧縮機1を停止させる。ステップS20において、除霜運転が終了する。
なお、上述の吐出温度第1閾値及び吐出温度第2閾値は、圧縮機1の吐出温度限界(例えば100℃)を考慮し設定されなければならない。具体的には、吐出温度限界>第2閾値>第1閾値の関係を満たす値である。例えば、吐出温度第2閾値は90℃であり、吐出温度第1閾値は70℃である。
以上のように、本実施の形態2に係る冷凍空調装置100は、ホットガス除霜中において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度に基づいて給油バイパス電磁弁24の開閉状態を調整するものである。
このため、ホットガス除霜中に給油温度を極力高く維持でき、これによりホットガスの温度(エンタルピ)を高くすることができ、したがって除霜能力の高いホットガスを安定的に生成することが可能となる。またホットガスの除霜能力が高まることによって、除霜時間を短縮でき、除霜中(冷却していない期間)の庫内温度の上昇を抑制することができる。
なお、以上の説明においては、温度検出手段として吐出温度検出手段20を採用したが、これに代えて、温度検出手段として給油温度検出手段21を採用してもよい。図7に、温度検出手段として給油温度検出手段21を採用した場合のフローチャートを示す。図7のステップS21、ステップS22は、図6のステップS14、ステップS15とは相違する部分である。
ステップS21において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第2閾値以上であるか否かを判定する。
ステップS21において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第2閾値以上であれば(ステップS21においてYes)、ステップS32に移行する。
一方、ステップS21において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第2閾値以上でなければ(ステップS21においてNo)、ステップS22に移行する。
ステップS22において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第1閾値以下であるか否かを判定する。
ステップS22において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第1閾値以下であると判定した場合には(ステップS22においてYes)、ステップS34に移行する。
一方、ステップS22において、制御手段50は、給油温度検出手段21が検出する給油温度が給油温度第1閾値以下でないと判定した場合には(ステップS22においてNo)、ステップS33に移行する。
なお、上述した、給油温度第1閾値及び給油温度第2閾値は、圧縮機の給油温度限界を考慮して設定される。すなわち、給油温度上限>給油温度第2閾値>給油温度第1閾値>給油温度下限となる値を設定する必要がある。具体的には例えば、給油温度上限が60℃、給油温度下限が20℃とした場合、給油温度第2閾値は50℃、給油温度第1閾値は30℃となる。
また、本実施の形態2においては、空冷式の冷凍空調装置を例に説明したが、これに限定されない。例えば、水冷式の冷凍空調装置においても同様に適用できる。
実施の形態3.
本実施の形態3においては、実施の形態2とは異なり、給油バイパス電磁弁24を閉状態から開状態へ変化させる際に、複数回開閉を切り替えた後に、給油バイパス電磁弁24を開状態へと遷移させるものである。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図8は本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。図9は本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置100の制御動作を示すフローチャートである。以下にまず、図8の処理について説明する。
一般に、圧縮機1は、冷媒ガスを圧縮する圧縮機構(図示省略)と、圧縮機構を覆うケーシング(図示省略)と、を備えている。ここで、高性能な圧縮機においては、圧縮機性能を向上させるため、圧縮機構とケーシングとの間に形成される隙間を可能な限り狭めており、急な温度変化、特に急に加熱されることに弱い。すなわち、急に加熱されると圧縮機構が膨張するため、ケーシングとの隙間が無くなり接触して焼き付きを生じる可能性がある。ここで、実施の形態2においては、給油バイパス流量調整手段として給油バイパス電磁弁24を採用しているため、急な温度変化を生じやすい。すなわち、給油バイパス電磁弁24がOFF(閉)状態である場合には、油冷却器15において冷却された比較的低温の冷凍機油が圧縮機1へ給油されているが、給油バイパス電磁弁24がOFF(閉)からON(開)に切り替わると、油分離器2において分離された冷凍機油が油冷却器15をバイパスして圧縮機1へ給油されることになる。すなわち、油分離器2において分離された冷凍機油のうち油冷却器15において冷却されない冷凍機油が、急に圧縮機1へ給油されることになる。したがって、急加熱が生じやすい。そして特に、上述したように圧縮機1が、圧縮機構とケーシングとの間に形成される隙間を可能な限り狭めた高性能な圧縮機で構成される場合にはこの問題は顕著となる。
本実施の形態3においては、上述した急加熱を抑制するために、給油バイパス電磁弁24がOFF(閉)の状態から、給油バイパス電磁弁24がON(開)に、開閉状態を遷移させる際に、複数回開閉させた後に開状態へ遷移させる制御動作を取る。
本実施の形態3に係る冷凍空調装置100の制御動作の詳細を図8及び図9のフローチャートに基づいて説明する。図8,図9のフローチャートの説明において、図2,図6と同一の処理については同一の符号を付す。以下に、まず図8について説明する。
ステップS11において、制御手段50は除霜開始条件成立と同時に除霜運転を開始し、ステップS31に移行する。ステップS31において、制御手段50は圧縮機1を起動し且つホットガス調整弁19をON(開)且つ給油バイパス電磁弁24をOFF(閉)にし、ステップS13に移行する。
ステップS13において、制御手段50は、除霜終了条件が成立しているか否かを判定する。
ステップS13において、制御手段50は、除霜終了条件が成立していると判定した場合には(ステップS13においてYes)、ステップS35へ移行する。
一方、ステップS13において、制御手段50は、除霜終了条件が成立していないと判定した場合には(ステップS13においてNo)、ステップS14に移行する。
ステップS14において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第2閾値以上であるか否かを判定する。なお、吐出温度第2閾値は、制御手段50に設定されている閾値である。
ステップS14において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第2閾値以上であると判定した場合には(ステップS14においてYes)、ステップS32に移行する。
一方、ステップS14において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第2閾値以上でないと判定した場合には(ステップS14においてNo)、ステップS15に移行する。
ステップS15において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第1閾値以下であるか否かを判定する。なお、吐出温度第1閾値は、制御手段50に設定されている閾値である。
ステップS15において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第1閾値以下であると判定した場合には(ステップS15においてYes)、ステップS41に移行する。
一方、ステップS15において、制御手段50は、吐出温度検出手段20が検出する吐出温度が吐出温度第2閾値以下でないと判定した場合には(ステップS15においてNo)、ステップS33に移行する。
ステップS41において、制御手段50は、現在の給油バイパス電磁弁24の開閉状態が閉状態であるか否かを判定する。
ステップS41において、制御手段50は、現在の給油バイパス電磁弁24の開閉状態が閉状態であると判定した場合には(ステップS41においてYes)、ステップS42に移行する。
一方、ステップS41において、制御手段50は、現在の給油バイパス電磁弁24の開閉状態が閉状態でないと判定した場合には(ステップS41においてNo)、ステップS34に移行する。
ステップS32において、制御手段50は、給油バイパス電磁弁24をOFF(閉状態)にし、ステップS13に移行する。
ステップS33において、制御手段50は、給油バイパス電磁弁24をホールド(現在の開閉状態を維持)にし、ステップS13に移行する。
ステップS34において、制御手段50は、給油バイパス電磁弁24をON(開状態)にし、ステップS13に移行する。
ステップS42において、制御手段50は、遷移処理を実施して、ステップS13に移行する。ステップS42の処理については、後述する図9を用いて説明する。
ステップS35において、制御手段50は除霜運転を終了させるため、ホットガス調整弁19を閉止し、また給油バイパス電磁弁24も閉状態とする。制御手段50は、圧縮機1を停止させ、除霜運転を終了させる(ステップS20)。
次に図8のステップS42における遷移処理について図9を用いて説明する。なお、遷移処理は、給油バイパス電磁弁24を閉状態から開状態へ遷移させる場合に、給油バイパス電磁弁24を複数回開閉させる処理である。
ステップS51において、制御手段50は、遷移処理を開始し、ステップS52に移行する。ステップS52において、制御手段50は、カウンタCをリセット(ゼロ)して、ステップS53に移行する。ステップS53において、制御手段50は、タイマt1をリセット後、スタート(カウント開始)し、給油バイパス電磁弁24をON(開)とし、ステップS54に移行する。ステップS54において、制御手段50は、カウンタCに1を加えて、ステップS55に移行する。
ステップS55において、制御手段50は、カウンタCの値がカウンタ閾値以上であるか否かを判定する。
ステップS55において、制御手段50は、カウンタCの値がカウンタ閾値以上であると判定した場合には(ステップS55においてYes)、ステップS59へ移行する。
一方、ステップS55において、制御手段50は、カウンタCの値がカウンタ閾値以上でないと判定した場合には(ステップS55においてNo)、ステップS56へ移行する。
ステップS56において、制御手段50は、タイマt1の値がタイマ閾値以上であるか否かを判定する。
ステップS56において、制御手段50は、タイマt1の値がタイマ閾値以上であると判定した場合には(ステップS56においてYes)、ステップS57へ移行する。ステップS57において、制御手段50は、タイマt2リセット後、スタート(カウント開始)し、給油バイパス電磁弁24をOFF(閉)とし、ステップS58に移行する。
一方、ステップS56において、制御手段50は、タイマt1の値がタイマ閾値以上でないと判定した場合には(ステップS56においてNo)、ステップS56の判定を繰り返す。
ステップS58において、制御手段50は、タイマt2の値がタイマ閾値以上であるか否かを判定する。
ステップS58において、制御手段50は、タイマt2の値がタイマ閾値以上であると判定した場合には(ステップS58においてYes)、ステップS53へ移行する。
一方、ステップS58において、制御手段50は、タイマt2の値がタイマ閾値以上でないと判定した場合には(ステップS58においてNo)、ステップS58の判定を繰り返す。
ステップS59において、制御手段50は遷移処理を終了する。このとき、給油バイパス電磁弁24は開状態となる。
なお、上述のタイマ閾値及びカウンタ閾値は、圧縮機1への冷凍機油の返油において急な加熱とならないように設定する。具体的には例えば、タイマ閾値として3秒を設定し、カウンタ閾値として4回を設定する。
以上のように、本実施の形態3に係る冷凍空調装置100は、制御手段50が、ホットガス調整弁19が開放された場合において給油バイパス電磁弁24を閉状態から開状態へ制御するとき、給油バイパス電磁弁24を複数回開閉させた後に、給油バイパス電磁弁24を開状態とする。
このため、高性能タイプの圧縮機1を搭載している冷凍空調装置においても、圧縮機焼き付きを生じることなく、ホットガス除霜中に給油温度を極力高く維持でき、したがって除霜能力の高いホットガスを安定的に生成することが可能となる。またホットガスの除霜能力が高まることによって、除霜時間を短縮でき、除霜中(冷却していない期間)の庫内温度の上昇を抑制することが可能となる。
これにより、給油バイパス電磁弁24を複数回開閉させる際に、油戻し配管13内で冷却された冷凍機油と冷却されていない冷凍機油とが混合されること、また油戻し配管13の熱容量の影響を受けること、により圧縮機1へ返油される冷凍機油の温度をゆるやかに上昇させることが可能となる。
すなわち、急加熱を防止することができ、高性能タイプの圧縮機を搭載している冷凍空調装置に対しても、本願発明の技術を適用可能となる。
なお、以上の説明においては、温度検出手段として吐出温度検出手段20を採用したが、これに代えて、温度検出手段として給油温度検出手段21を採用してもよい。さらに、水冷式の冷凍空調装置であっても本発明は同様に適用できる。
また、給油バイパス電動弁14が本発明の電動弁に相当し、給油バイパス電磁弁24が本発明の電磁弁に相当する。
1 圧縮機、2 油分離器、3 凝縮器、4 凝縮器ファン、5 受液器、6 中間冷却器、7 主膨張弁、8 蒸発器、9 蒸発器ファン、11 中間冷却用配管、12 中間冷却用膨張弁、13 油戻し配管、14 給油バイパス電動弁、15 油冷却器、16
モータ冷却配管、17 モータ冷却用膨張弁、18 ホットガスバイパス配管、19 ホットガス調整弁、20 吐出温度検出手段、21 給油温度検出手段、22 庫内温度検出手段、23 冷蔵倉庫、24 給油バイパス電磁弁、30 水冷凝縮器、31 凝縮器用冷却水配管、32 水冷油冷却器、33 油冷却用冷却水配管、50 制御手段、80 主回路、85 給油バイパス回路、100 冷凍空調装置。

Claims (3)

  1. 圧縮機と、凝縮器と、主膨張弁と、蒸発器と、を順次接続した主回路を有する冷凍空調装置であって、
    前記圧縮機の吐出側で且つ前記凝縮器の入口側に設けられる油分離器と、
    前記凝縮器の入口側において前記主回路から分岐し前記主膨張弁の出口側で且つ前記蒸発器の入口側において前記主回路と合流するように設けられ、前記油分離器から流出する冷媒を前記蒸発器に導くホットガスバイパス配管と、
    前記ホットガスバイパス配管上に設けられるホットガス調整弁と、
    前記油分離器に貯留された潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し配管と、
    前記油戻し配管上に設けられ、前記油戻し配管内を流れる冷凍機油を冷却する油冷却器と、
    前記油戻し配管のうち前記油冷却器よりも油流れの上流側において前記油戻し配管から分岐し、前記油戻し配管のうち前記油冷却器よりも油流れの下流側において前記油戻し配管と合流するように設けられる給油バイパス回路と、
    前記給油バイパス回路上に設けられる給油バイパス流量調整手段と、
    前記給油バイパス流量調整手段を制御する制御手段と、
    前記給油バイパス流量調整手段の制御に用いられる温度検出手段と、を備え、
    前記温度検出手段は、
    前記圧縮機から吐出される冷媒の温度、又は、前記圧縮機に供給される潤滑油の温度を検出し、
    前記給油バイパス流量調整手段は、電磁弁であり、
    前記ホットガス調整弁が開放された場合において、
    前記制御手段は、
    前記温度検出手段の検出温度が第1閾値以下の場合、前記給油バイパス回路を流れる潤滑油の量を増大させるように前記給油バイパス流量調整手段を制御し、前記給油バイパス流量調整手段を閉状態から開状態へ制御するとき、前記給油バイパス流量調整手段を複数回開閉させた後に、前記給油バイパス流量調整手段を開状態とし、
    前記温度検出手段の検出温度が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上の場合、前記給油バイパス回路を流れる潤滑油の量を減少させるように前記給油バイパス流量調整手段を制御する
    冷凍空調装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記ホットガス調整弁が開放された場合に、前記圧縮機から吐出される冷媒の温度を検出する前記温度検出手段である吐出温度検出手段の値に基づいて前記給油バイパス流量調整手段を制御する
    請求項1に記載の冷凍空調装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記ホットガス調整弁が開放された場合に、前記圧縮機に供給される潤滑油の温度を検出する前記温度検出手段である給油温度検出手段の値に基づいて前記給油バイパス流量調整手段を制御する
    請求項1に記載の冷凍空調装置。
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