JP6472349B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
本発明において、前記脱穀装置の前方から前記排ワラ搬送装置に動力を伝達する伝動機構の回転伝動軸が、前記扱胴に対して前記脱穀フィードチェーンが位置する側とは反対側に設けられ、前記回転伝動軸の後端部に前記送風ファンが支持され、前記伝動機構への動力が前記送風ファンへ分岐して伝達されるよう構成されていると好適である。
図1は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す側面図である。図1に示す[F]は、走行機体の「前」、[R]は、走行機体の「後」、紙面表側は、走行機体の「左」、紙面裏側は、走行機体の「右」と定義する。
走行機体の前部に刈取部4が連結されている。本実施例では、運転部3が走行機体の右側に設けられ、刈取部4が走行機体の左側に連結されている。本実施例では、運転部3には、搭乗空間を覆うキャビン3aが設けられている。キャビン3aを設けないで実施してもよい。
すなわち、下降作業姿勢にした刈取部4では、走行機体の前方に位置する植立穀稈が分草具4bによって刈取り対象の植立穀稈と刈取対象外の植立穀稈とに分草される。刈取り対象の植立穀稈の株元をバリカン型の刈取装置4cによって切断する刈取り処理が行われる。刈取穀稈を搬送装置4dによって脱穀装置6へ搬送する搬送処理が行われる。
図2は、脱穀装置6を示す縦断側面図である。図2に示すように、脱穀装置6は、脱穀フィードチェーン11及び扱室12を有した脱穀部10と、扱室12の下方と後方とにわたって設けられた選別部20と、扱室12の後方に設けられた排ワラ搬送装置30とを備え、刈取穀稈を脱穀部10において脱穀処理し、脱穀排ワラを排ワラ搬送装置30によって排ワラ処理装置9に供給し、脱穀粒とワラ屑などの塵埃とを選別部20において選別する。
扱室12は、脱穀機体13の前壁13f、横壁及び天板13t、脱穀機体13の内部に設けられた後壁13r及び受網14によって形成されている。
選別部20は、揺動選別装置21、唐箕22、排塵ファン23、前送風ファン29f及び後送風ファン29rを備えている。揺動選別装置21は、扱室12の下方に揺動駆動可能に設けられている。唐箕22は、揺動選別装置21の前端側の下方に設けられ、揺動選別装置21を下方から上方に通り抜けて脱穀機体13の後方に向かう選別風を供給する。排塵ファン23は、揺動選別装置21の後端側の上方に設けられている。
排ワラ搬送装置30は、脱穀排ワラを扱室12の後方近くで脱穀フィードチェーン11から受け継いで脱穀機体13の排ワラ排出口13dに向けて搬送し、排ワラ排出口13dを介して排ワラ処理装置9に供給する。
排ワラ搬送装置30は、株元挟持搬送部31と穂先係止搬送部32とを備えている。株元挟持搬送部31及び穂先係止搬送部32の夫々の搬送始端部は、脱穀フィードチェーン11による排ワラ搬送路11Aの終端部の上方に位置している。脱穀フィードチェーン11による排ワラ搬送路11Aは、脱穀排ワラのうち、脱穀フィードチェーン11によって挟持される部位が通るものだけに限らず、脱穀フィードチェーン11によって搬送される脱穀排ワラの株元から穂先までの全体が通るものである。株元挟持搬送部31及び穂先係止搬送部32の搬送終端側は、脱穀機体13の排ワラ排出口13dを通り抜けて排ワラ処理装置9の内部に入り込んでいる。株元挟持搬送部31及び穂先係止搬送部32の搬送終端側ほど脱穀フィードチェーン11から穂先側(扱室側)により離れている。
図3及び図4に示すように、送風ファン35の排風口から送風路部材36が延出されている。送風路部材36は、脱穀装置6の内部のうち、排ワラ搬送装置30よりも上方に位置する領域に配備されている。送風路部材36の終端部に送風口37が受渡し箇所Aに向くように下向きに形成されている。本実施例では、送風路部材36は、樹脂ホースによって構成されている。送風路部材36は、樹脂ホースに限らず、樹脂管、金属管などによって構成してもよい。
(1)上記した実施例では、脱穀装置6の前方から排ワラ搬送装置30及び送風機構(送風ファン)35へ動力伝達するよう構成した例を示したが、脱穀装置6の前方に限らず、後方から動力伝達するよう構成してもよい。
11 脱穀フィードチェーン
13d 排ワラ排出口
15 扱胴
21 扱胴
15f 前部扱胴
15r 後部扱胴
30 排ワラ搬送装置
35 送風機構(送風ファン)
36 送風路部材
37 送風口
45 伝動機構
A 受渡し箇所
Claims (5)
- 植立穀稈を刈取る刈取部と、前記刈取部からの刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置とが備えられ、
前記脱穀装置に、扱室と、刈取穀稈の穂先側を前記扱室に供給しながら刈取穀稈の株元を挟持搬送する脱穀フィードチェーンと、前記扱室に供給された穂先側に扱き作用する扱胴と、前記扱室の後方に設けられ、脱穀排ワラを前記脱穀フィードチェーンから受け取って排ワラ排出口へ向けて搬送する排ワラ搬送装置と、前記脱穀フィードチェーンと前記排ワラ搬送装置との脱穀排ワラの受渡し箇所において、脱穀排ワラに上方から風を当てる送風ファンと、が備えられ、
前記送風ファンが、前記扱胴に対して前記脱穀フィードチェーンが位置する側とは反対側で、前記扱室の後方、かつ、前記排ワラ搬送装置の前方に位置する箇所に設けられ、
前記排ワラ搬送装置の上方を通って、前記送風ファンからの風を前記受渡し箇所の上方へ案内する送風路部材が備えられているコンバイン。 - 前記送風路部材の終端部に送風口が下向きに形成されている請求項1記載のコンバイン。
- 前記排ワラ搬送装置に、前記脱穀フィードチェーンから受け取った脱穀排ワラの株元を挟持搬送する株元挟持搬送部と、脱穀排ワラの穂先側を係止搬送する穂先係止搬送部が備えられ、
前記送風ファンからの風が、搬送中の排ワラ杆身方向で、前記株元挟持搬送部と前記穂先係止搬送部との中間箇所に向けて吹き出されるように、前記送風路部材が設けられている請求項1又は2記載のコンバイン。 - 前記脱穀装置の前方から前記排ワラ搬送装置に動力を伝達する伝動機構の回転伝動軸が、前記扱胴に対して前記脱穀フィードチェーンが位置する側とは反対側に設けられ、
前記回転伝動軸の後端部に前記送風ファンが支持され、
前記伝動機構への動力が前記送風ファンへ分岐して伝達されるよう構成されている請求項1〜3のいずれか一項記載のコンバイン。 - 前記扱胴が前部扱胴と後部扱胴とを備える2連扱胴に構成され、
前記後部扱胴への動力は、前記後部扱胴の後部から入力され、前記後部扱胴よりも後側において、前記後部扱胴への動力が前記送風ファンへ分岐して伝達されるよう構成されている請求項1〜4のいずれか一項記載のコンバイン。
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