以下に、本発明の実施形態に係るサーバについて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の要旨を説明するためのものであり、本発明の技術的な範囲は、これに限られない。また、各実施形態にて説明する要素は、用途に応じて適宜省略することも可能である。当業者であれば、これらの各要素又は全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
(1.全体構成)
本発明の実施形態に係るサーバ100は、図1に示すように、コンピュータ通信網300に接続される。コンピュータ通信網300には、サーバ100の他に、複数の端末200が接続されている。
サーバ100は、ウェブサービスの進行に応じて更新されるパラメータを管理するサーバである。ウェブサービスとは、ゲーム、ショッピング、文書や画像の作成編集アプリケーション等、ウェブ上で提供される様々なサービスである。パラメータとは、サービスの進行度合いやユーザの権限等を示すものである。
また、サーバ100は、更新されたパラメータに基づいてウェブサービスを提供する。
例えば、サーバ100は、ユーザがウェブサービスを利用すると、利用に応じてサービスにおける進行度合いを更新し、管理する。そして、ユーザがログアウトした後、再びログインして利用を開始しようとすると、サーバ100は、前回の利用時の進行度合いに基づいて、ウェブサービスを提供する。
端末200は、サーバ100により提供されるウェブサービスを利用するユーザが用いる端末である。
以下の実施形態において、サーバ100は、登録手続きをせずに、ユーザにウェブサービスを試しに利用(試用)させることができるものとする。そして、試用しているユーザから登録要求を受け付けると、サーバ100は、ウェブサービスにログインをする際に必要な画像(キー画像)をユーザに対して発行する。ユーザは、キー画像を用いてログインを行うと、試用した続きからウェブサービスの利用を開始することができる。なお、試用とは、ウェブサービスに登録していないユーザが、ウェブサービスを試しに利用することである。ユーザがウェブサービスを試用する場合、利用できる期間や、利用できる内容が制限されるが、氏名や住所、ウェブサービスにおいて料金が発生したときの支払い方法など、ユーザに関する情報の入力は求められない、あるいは、最小限の情報(例えば、ユーザIDだけ)の入力が求められる。これに対し、ユーザが登録する場合、ウェブサービスを制限なく利用するために必要な情報(例えば、クレジットカード情報)の全てを、サーバ100に送信することが求められる。ユーザはウェブサービスにおいて登録を行うと、期間や内容に関し制限なく利用ができる。また、登録要求とは、ユーザがウェブサービスに登録を行うための登録手続きを求める要求であり、登録手続きとは、ウェブサービスを制限なく利用するために必要な情報の全てをサーバ100に登録することである。
このように、本発明の実施形態に係るサーバ100は、パスワードを入力することなく、所定の画像を送信(アップロード)するだけで、ウェブサービスを続きから利用することができるものである。
また、ウェブサービスでは、cookieなど履歴を消去してしまうと、ウェブサービスの利用を続きから開始することができなくなってしまうが、本発明の実施形態に係るサーバ100は、履歴を消去したとしても、ウェブサービスを試用したユーザが、所定の画像を所持していれば、続きからウェブサービスの利用を開始することができるものである。
(2.情報処理装置の概要構成)
本発明の実施形態に係るサーバ100が実現される典型的な情報処理装置600の概要構成について説明する。
情報処理装置600は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)601と、ROM(Read Only Memory)602と、RAM(Random Access Memory)603と、記憶部604と、通信部605と、画像処理部606と、ディスプレイ607と、音声処理部608と、スピーカ609と、マイク610と、操作部611と、を備える。
CPU 601は、情報処理装置600全体の動作を制御し、各構成要素と接続され、制御信号やデータをやりとりする。
ROM 602には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、所定のプログラムをRAM 603に読み出してCPU 601による前記プログラムの実行が開始される。
RAM 603は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、記憶部604から読み出したプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
記憶部604は、SSD(Solid State Drive)やハードディスク等から構成され、情報処理装置600で処理する種々のデータを記憶する。例えば、記憶部604は、情報処理装置600全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラム、各種のアプリケーション、及び付随するデータ等を記憶する。
通信部605は、情報処理装置600をインターネット等のコンピュータ通信網に接続するためのものである。通信部605を介して、移動体通信網や無線LAN等を利用して無線通信を行ったり、有線LAN等を利用して有線通信を行う。
画像処理部606は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ607に表示するための画像情報を記憶するVRAM(Video Random Access Memory)と、画像情報を処理するための画像演算プロセッサとを含んで構成される。画像処理部606は、CPU 601にて、記憶部604から読み出されたデータやカメラで撮影されたデータが処理された後、このデータを加工処理し、これをVRAMに格納するなどして、画像情報を生成する。
音声処理部608は、記憶部604等から読み出されたデータをアナログ信号に変換し、スピーカ609から出力させる。また、音声処理部608は、マイク610により集音したアナログ信号をデジタル音声データに変換し、CPU 601に入力する。マイク610により検出される音によって情報処理装置600に与える各種の指示とすることも可能である。
操作部611は、タッチスクリーンやタッチパッド、ボタンやキーボード、若しくは、マウス等であり、ユーザによる操作を受け付ける。
本実施形態に係るサーバ100は、典型的には、プログラムを情報処理装置600が実行することによって実現される。ここで、情報処理装置600は、サーバコンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ等のように、コンピュータとして製造、販売等されているもののほか、携帯電話、スマートホン、タブレット型電話等のように、電話機として製造、販売等されているもの、携帯ゲーム機、家庭用エンターテインメント装置等のように、ゲーム機やマルチメディア端末として製造、販売等されているものも含まれる。典型的には、本実施形態に係るサーバ100は、高性能な据置型コンピュータやクラウド型コンピュータ等により実現される。
情報処理装置600にて実行されるプログラムや、プログラムにより参照される各種のデータは、情報処理装置600が通信可能に接続されたサーバにより配布、販売することができるほか、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk ROM)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)などの非一時的(non-transitory)な情報記録媒体に記録した上で、情報記録媒体を配布、販売等することも可能である。
以下、情報処理装置600において実現されるサーバ100について、図1乃至図11を参照して説明する。情報処理装置600に電源が投入されると、サーバ100として機能させるプログラムが実行され、実施形態に係るサーバ100が実現される。
なお、以下に示す実施形態では、サーバ100は、ウェブサービスとしてブラウザゲームを提供し、ユーザが、端末200においてブラウザゲームをプレイするものとする。
(3.実施形態1に係るサーバの概要構成)
実施形態1のサーバ100は、ウェブサービスを試用したユーザが、パスワードを入力することなく、ウェブサービスを続きから利用することを可能とするものである。
本実施形態に係るサーバ100は、図3に示すように、試用パラメータ生成部101と、試用提供部102と、キー画像生成部103と、本番管理部104と、キー画像付与部105と、本番特定部106と、本番提供部107と、を備える。
試用パラメータ生成部101は、試用ユーザから自発的な試用要求を受け付けると、試用パラメータを生成する。
本実施形態において、CPU 601及び通信部605が協働して、試用パラメータ生成部101として機能する。
試用ユーザとは、ウェブサービスを試しに利用するユーザであって、ウェブサービスにおいて登録手続きを行っていないユーザである。以下、試用ユーザを、ユーザAとする。
試用要求とは、ウェブサービスの試用をサーバ100に求める要求である。自発的な試用要求とは、試用ユーザが、他者からの働きかけによらず、自らウェブサービスの試用を希望する場合に発せられた試用要求である。例えば、自発的な試用要求とは、ユーザAが、自ら検索してサーバ100が提供しているブラウザゲームのサイトを訪れ、このブラウザゲームを試しに利用することを希望した場合に、ブラウザゲームに対して試用を求める要求である。本実施形態では、ブラウザゲームの試用を希望するユーザには、ユーザIDの入力を求めることとし、試用要求には、試用ユーザのユーザIDが指定される。
試用パラメータとは、ウェブサービスにおける進行度合いや権限等を示すパラメータであり、試用ユーザがウェブサービスを試用している場合に一時的に更新されるものである。サーバ100が、ユーザからウェブサービスへの登録要求を受け付けると、ウェブサービスの試用が終了し、試用パラメータは、ウェブサービスの試用が終了すると、所定時間経過した後に破棄される。
例えば、試用パラメータは、試用ユーザがブラウザゲームを試用している場合に、ブラウザゲームにおいてプレイをしているステージを示すパラメータである。
例えば、ユーザAが自らの希望によりあるブラウザゲームを試用するために、ユーザAの端末200からサーバ100に試用要求を送信すると、試用パラメータ生成部101は、ブラウザゲームの最初の第1ステージを示すパラメータ“X−1”を試用パラメータとして生成する。そして、生成した試用パラメータを、試用要求に指定されたユーザAのユーザID“A”と、ユーザAの端末200に対するセッションID“12345abcde”と対応付けて、図4(a)に示す試用パラメータテーブル500aに登録する。
例えば、サーバ100には、試用パラメータテーブル500a(図4(a))が格納されている。試用パラメータテーブル500aには、ユーザID 500a1と、セッションID 500a2と、試用パラメータ500a3と、が対応付けて登録されている。図4(a)の試用パラメータテーブル500aの1行目は、試用要求を送信したユーザAのユーザID“A”と、ユーザAの端末200に割り当てられたセッションID“12345abcde”と、試用パラメータ“X−1”とが対応付けられていることを示す。また、図4(a)の試用パラメータテーブル500aの2行目は、サーバ100に対し、試用要求を送信した他のユーザであるユーザBのユーザID“B”と、ユーザBの端末200に割り当てられたセッションID“23456bcdef”と、試用パラメータ“X−8”とが対応付けられていることを示す。
試用提供部102は、生成された試用パラメータに基づいて、試用ユーザにウェブサービスを試用提供し、試用提供しているウェブサービスの進行に応じて試用パラメータを更新する。
本実施形態において、CPU 601及び通信部605が協働して、試用提供部102として機能する。
試用提供とは、ウェブサービスにおいて登録手続きをしていない試用ユーザに対し、試しに利用できるようにウェブサービスを提供することをいう。
例えば、試用提供部102は、ユーザA(試用ユーザ)からの試用要求に応じて生成されたブラウザゲームの第1ステージを示すパラメータ“X−1”に基づき、ユーザAにブラウザゲームの第1ステージから試しに利用できるようブラウザゲームを提供する。そして、試用提供部102は、ユーザAがブラウザゲームをプレイすると、プレイに応じて、試用パラメータを更新する。例えば、ユーザAが、ブラウザゲームにおいて第2ステージに進んだとすると、図4(b)に示すように、試用パラメータテーブル500aにおいて、ユーザAのユーザID“A”及びセッションID“12345abcde”の組み合わせに対応付けられた試用パラメータを、“X−1”から第2ステージを示すパラメータ“X−2”に更新する。
ここで、試用提供部102は、ウェブサービスを試用提供した量又は期間が所定の閾値に至ると、登録要求をするよう試用ユーザに促して、ウェブサービスの試用提供を終了するようにしてもよい。
例えば、ブラウザゲームの管理者は、登録していないユーザに試用提供する量(例えば、ステージ数や、プレイヤの権限等)や期間(例えば、時間、日数等)を、所定の閾値として予め定めておく。
例えば、所定の閾値を「第3ステージ」(パラメータは“X−3”)とする。試用ユーザであるユーザAが、ブラウザゲームにおいて、第2ステージをクリア(終了)する、あるいは、第3ステージに進むと、試用提供部102は、ブラウザゲームを継続するためには登録が必要である旨のメッセージを、ユーザAの端末200に送信し、ユーザAに試用提供していたブラウザゲームを終了する。
そして、ブラウザゲームを終了した後、サーバ100は、所定時間待機して、試用ユーザからの登録要求を待つ。所定時間内に登録要求を受け付けると、後述するように、キー画像生成部103が、キー画像を生成し、本番管理部104が、試用パラメータを、キー画像に対応付けて本番パラメータとして管理し、試用パラメータを削除する。一方、所定時間内に登録要求を受け付けなかった場合、試用提供部102は、ユーザAの試用パラメータを破棄する。なお、所定時間内に登録要求を受け付けなかった場合は、登録要求があったものとみなしてもよい。また、例えば、登録が必要である旨のメッセージに登録するか否かの選択肢を含ませ、ユーザにより登録の選択肢が選択されなかった場合、試用パラメータを破棄するようにしてもよい。
キー画像生成部103は、ウェブサービスを試用提供している試用ユーザから登録要求を受け付けると、キー画像を生成する。
本実施形態において、CPU 601、通信部605及び画像処理部606が協働して、キー画像生成部103として機能する。
登録要求とは、試用ユーザがウェブサービスにおいて登録を求める要求である。
キー画像とは、登録後にユーザがウェブサービスにログインをする際に必要な画像であって、パスワードの代わりになるものである。試用ユーザを一意に特定できるものであればどのような画像でもよい。キー画像をサーバ100に送信することにより、ユーザはウェブサービスにログインすることができる。
例えば、キー画像生成部103は、ウェブサービスが試用提供されているユーザAから登録要求を受け付けると、所定の大きさの画像であって、各画素のRGB値をランダムに設定した画像を生成し、過去に同じ画像を生成したことがなければ、その画像をキー画像とする。
また、キー画像は、所定の画像に、電子透かしの技術を施して任意の画像IDを付与したものであってもよいし、所定の画像に、任意の画像IDを示す二次元コードを付したものでもよい。
なお、キー画像生成部103は、試用ユーザから画像を伴う登録要求を受け付けると、受け付けた画像に基づいてキー画像を生成するようにしてもよい。
例えば、試用ユーザであるユーザAが用いる端末200に格納されている画像を登録要求とともにサーバ100に送信する。サーバ100のキー画像生成部103は、送信された画像に、電子透かしの技術を施して任意の画像IDを付与したものを、キー画像とする。
ここで、キー画像生成部103は、登録要求に伴われた画像に外観が類似する画像を、キー画像として生成するようにしてもよい。
例えば、端末200のカメラロールに保存された写真を登録要求とともにサーバ100に送信し、当該写真の画像を素材としてキー画像が生成される。すると、キー画像は、カメラロールに保存された写真と見た目(外観)が類似した画像となる。したがって、サーバ100から得られたキー画像を端末200のカメラロールに保存した場合にも、どの写真がキー画像か第三者には判然としないため、端末200が盗まれた場合でも、サーバ100へのログインのための情報の漏洩を抑制することができる。
以下、ユーザAからの登録要求に応じて、キー画像生成部103により、キー画像ID“AAAA”が電子透かしの技術により付与されたキー画像401が生成されたものとする。
本番管理部104は、更新されている試用パラメータを、生成されたキー画像に対応付けて、本番パラメータとして管理する。
本実施形態において、CPU 601が、本番管理部104として機能する。
本番パラメータとは、ウェブサービスにおける進行度合いや権限等を示すパラメータであり、ユーザが試用を終了した後、ウェブサービスを利用する場合に更新されるパラメータである。
例えば、本番パラメータは、ユーザAがブラウザゲームの試用を終了した後、キー画像を用いてログインした場合にプレイするステージを示すパラメータである。
例えば、本番管理部104は、ユーザAから登録要求を受け付けた時点で、最後に更新された試用パラメータを特定する。図4(c)に、ユーザAの試用パラメータが最後に更新されたときの試用パラメータテーブル500aを示す。ユーザAの試用パラメータは、第3ステージを表す“X−3”に更新されている。本番管理部104は、試用パラメータテーブル500a(図4(c))を参照して、ユーザAのユーザID“A”及びユーザAの端末200のセッションID“12345abcde”から試用パラメータ“X−3”を特定し、この試用パラメータを本番パラメータとして、生成されたキー画像のキー画像ID“AAAA”に対応付けて、図5(a)に示す本番パラメータテーブル500bに登録する。そして、本番管理部104は、図4(c)の試用パラメータテーブル500aから、ユーザAのユーザID、セッションID及び試用パラメータの組み合わせを削除する。
例えば、サーバ100には、本番パラメータテーブル500b(図5(a))が格納されている。本番パラメータテーブル500bには、ユーザID 500b1と、キー画像ID 500b2と、本番パラメータ500b3と、が対応付けて登録されている。図5(a)の本番パラメータテーブル500bの1行目は、登録要求を送信したユーザAのユーザID“A”と、当該登録要求に応じて生成されたキー画像のキー画像ID“AAAA”と、本番パラメータ“X−3”とが対応付けられていることを示す。また、図5(a)の本番パラメータテーブル500bの2行目は、サーバ100に対し、登録要求を送信した他のユーザであるユーザBのユーザID“B”と、当該登録要求に応じて生成されたキー画像のキー画像ID“BBBB”と、本番パラメータ“X−9”とが対応付けられていることを示す。
なお、本番管理部104は、ウェブサービスの試用提供が終了してから、試用ユーザより登録要求を受け付けるまでの時間に応じて、試用ユーザに付与する特典を決定し、更新されている試用パラメータと、決定された特典とを、本番パラメータとして、生成されたキー画像に対応付けて管理するようにしてもよい。
例えば、ウェブサービスの試用を終了してから登録要求が受け付けられるまでの時間が短いほど、ユーザには、多くの特典が付与される。例えば、ブラウザゲームの場合、ブラウザゲームの試用終了から登録要求の受け付けまでの時間が短いほど、よりレアなアイテム(例えば、アイテムM)が、ユーザに与えられる。例えば、本番管理部104が、ブラウザゲームの試用終了から登録要求の受け付けまでの時間に応じて、ユーザAに付与する特典を“アイテムM”と決定し、試用パラメータを“X−3”と特定したとすると、本番パラメータを“X−3及びアイテムM”とする。あるいは、ブラウザゲームの試用終了から登録要求の受け付けまでの時間が短いほど、先のステージを示す本番パラメータに更新するようにしてもよい。すなわち、特典を、ステージ数とする。例えば、ブラウザゲームの試用終了から登録要求の受け付けまでの時間が3分以内の場合は、試用パラメータが示すステージから2ステージ先に進める特典を決定し、試用パラメータ“X−3”の場合、第5ステージを示す“X−5”を本番パラメータとする。また、ブラウザゲームの試用終了から登録要求の受け付けまでの時間が10分以内の場合は、試用パラメータが示すステージから1ステージ先に進める特典を決定し、第4ステージを示す“X−4”を、本番パラメータとする。
このような構成により、ウェブサービスの試用を終了してから登録要求が受け付けられるまでの時間に応じて、特典を付与することにより、早期の登録を促すことができる。
キー画像付与部105は、生成されたキー画像を、試用ユーザに対しダウンロード可能に付与する。
本実施形態において、CPU 601及び通信部605が協働して、キー画像付与部105として機能する。
例えば、キー画像付与部105は、キー画像IDが“AAAA”のキー画像401を、登録要求を行ったユーザAの端末200に送信する。図6に示すように、ユーザAの端末200にはキー画像401が表示され、ユーザAは、キー画像401を端末200に保存する。
ここで、ユーザは様々な手法により、キー画像を端末200に保存することができる。例えば、端末200のブラウザにキー画像401を表示して、所定のボタンを押す(例えば、電源ボタン及びホームボタンを同時に押す)ことにより、スクリーンショットを撮り、キー画像401のスクリーンショットが端末200の画像の保存領域に保存されるようにしてもよい。あるいは、画面に表示されたキー画像401を長押しすると、画像を保存するためのボタンが表示され、このボタンを押すことにより、端末200の画像の保存領域に保存されるようにしてもよいし、キー画像401を長押しするだけで、自動的に画像の保存領域に保存されるようにしてもよい。
本番特定部106は、キー画像が付与された試用ユーザを登録済ユーザとして設定し、当該登録済ユーザからキー画像を伴うログイン要求を受け付けると、受け付けられたログイン要求に伴われるキー画像に対応付けて管理される本番パラメータを特定する。
本実施形態において、CPU 601及び通信部605が協働して、本番特定部106として機能する。
登録済ユーザとは、ウェブサービスにおいてキー画像が付与されたユーザである。以下、登録済ユーザを、ユーザAとする。
ログイン要求とは、登録済ユーザがウェブサービスを利用するためにサーバ100にログインを求める要求である。また、キー画像を伴うログイン要求とは、サーバ100にログイン要求を送信する際に、キー画像も送信することである。例えば、ユーザがサーバ100にログイン要求を送信すると、サーバ100が、キー画像を送信するよう求めてもよいし、キー画像をサーバ100に送信することにより、ログイン要求がされることとしてもよい。
例えば、登録済ユーザであるユーザAから、電子透かし技術によりキー画像ID“AAAA”が付与されたキー画像401を伴うログイン要求を受け付けると、本番特定部106は、キー画像401からキー画像ID“AAAA”を検出する。そして、本番特定部106は、図5の本番パラメータテーブル500bを参照して、キー画像ID“AAAA”に対応付けて管理される本番パラメータ“X−3”を特定する。
なお、ユーザは、様々な手法により、キー画像をサーバ100に送信することができる。例えば、ユーザAがウェブサービスのサイトでログイン要求を行うと、端末200においてファイル選択を求めるダイアログが表示されるようにしてもよい。このダイアログにおいて、ユーザAが画像の保存領域に格納されたキー画像401を選択すると、キー画像401がサーバ100にアップロードされる。あるいは、ユーザAがウェブサービスのサイトでログイン要求を行うと、端末200のカメラが起動し、キー画像を撮影するよう求めてもよい。ユーザAがカメラでキー画像401を撮影し、所定のボタンを押すと、キー画像401がサーバ100にアップロードされる。このような構成によれば、キー画像をダウンロードした端末とは別の端末からウェブサービスへのログインを行うことができる。
また、本番特定部106が、本番パラメータを特定する手法は上記に限らない。例えば、キー画像にキー画像IDを示す二次元コードが付されている場合、本番特定部106は、この二次元コードを読み出し、二次元コードが示すキー画像IDに対応付けられた本番パラメータを特定するようにしてもよい。
また、例えば、サーバ100には付与済みのキー画像が保存されており、アップロードされたキー画像と、サーバ100に保存されたキー画像とを画像認識により比較し、アップロードされたキー画像と一致するキー画像に対応付けられた本番パラメータを特定するようにしてもよい。あるいは、アップロードされたキー画像とサーバ100に保存されたキー画像とは、完全に一致していなくても、キー画像内の主要部分が一致する場合に、主要部分が一致したキー画像に対応付けられた本番パラメータを特定するようにしてもよい。
本番提供部107は、特定された本番パラメータに基づいて、登録済ユーザにウェブサービスを本番提供し、本番提供しているウェブサービスの進行に応じて本番パラメータを本番管理部104にて更新する。
本実施形態において、CPU 601及び通信部605が協働して、本番提供部107として機能する。
本番提供とは、ウェブサービスにおいてキー画像を用いてログインした登録済ユーザに対し、ウェブサービスを提供することをいう。
例えば、本番提供部107は、特定された本番パラメータ“X−3”に基づいて、ユーザAに、第3ステージからブラウザゲームを提供する。そして、本番提供部107は、ユーザAがブラウザゲームでプレイして、第4ステージに進んだとすると、図5(b)に示すように、本番パラメータテーブル500bにおいて、ユーザAのユーザID“A”及びキー画像ID“AAAA”の組み合わせに対応付けて管理されている本番パラメータを“X−3”から第4ステージを示すパラメータ“X−4”に更新する。
本実施形態によれば、ウェブサービスを試用したユーザは、試用後にログインする際に、パスワードを入力せずに、キー画像を送信するだけで、続きからウェブサービスを利用することができる。ウェブサービスでは、端末において履歴情報が削除されてしまったり、端末の機種変更等をして情報が引き継がれなかった場合、サービスの利用を続きから開始することができなくなってしまう。しかし、一般的に、機種変更等がされたとしても、画像はクラウドに上げる等何らかの方法で残されていることが多い。よって、キー画像にウェブサービスにおける利用の現状を対応付けておくことにより、ユーザがウェブサービスを続きから利用できる可能性を高めることができる。本実施形態によれば、パスワードを用いない簡易なログインを可能としつつ、ウェブサービスの利用を続きから確実に行わせることができる。
なお、本実施形態のサーバ100において、本番パラメータは、キー画像だけでなく、識別名と共に対応付けて管理されるようにしてもよい。
例えば、本番管理部104は、試用ユーザから、識別名を伴う登録要求を受け付けると、キー画像と、識別名と、に対応付けて本番パラメータを管理する。そして、本番特定部106は、キー画像及び識別名を伴うログイン要求を受け付けると、受け付けられたログイン要求に伴われるキー画像及び識別名と、に対応付けて管理される本番パラメータを特定する。
識別名とは、ユーザを識別するためのものであり、例えば、メールアドレスやSNSのIDなど、任意の文字列である。なお、識別名として、端末固有情報を用いると、機種変更やブラウザのキャッシュ/クッキーのクリアによってゲームが再開できないおそれがあるので、端末固有情報は用いない。
例えば、サーバ100は、試用ユーザである時のユーザAから識別名(例えば、“A@xxx.com”)を伴う登録要求を受け付けると、本番管理部104は、本番パラメータテーブル500bにおいて、生成したキー画像401のキー画像ID“AAAA”と、識別名“A@xxx.com”と、本番パラメータ“X−3”と、を対応付けて登録する。そして、本番特定部106は、ユーザAから、キー画像401及び識別名“A@xxx.com”を伴うログイン要求を受け付けると、本番パラメータテーブル500bを参照して、本番パラメータ“X−3”を特定する。
あるいは、本番管理部104は、試用ユーザから、登録要求を受け付けると、識別名を新たに生成して、キー画像と、識別名と、に対応付けて本番パラメータを管理し、キー画像付与部105は、キー画像と共に識別名を付与する。そして、本番特定部106は、キー画像及び識別名を伴うログイン要求を受け付けると、受け付けられたログイン要求に伴われるキー画像及び識別名と、に対応付けて管理される本番パラメータを特定する。
例えば、サーバ100が、試用ユーザである時のユーザAから登録要求を受け付けると、本番管理部104は、ユーザAに対し識別名(例えば、“1a2b3c”)を生成し、本番パラメータテーブル500bにおいて、生成したキー画像401のキー画像ID“AAAA”と、識別名“1a2b3c”と、本番パラメータ“X−3”と、を対応付けて登録する。また、キー画像付与部105は、ユーザAに、生成したキー画像401を付与し、識別名“1a2b3c”を通知する。そして、本番特定部106は、ユーザAから、キー画像401及び識別名“1a2b3c”を伴うログイン要求を受け付けると、本番パラメータテーブル500bを参照して、本番パラメータ“X−3”を特定する。
このような構成によれば、登録済ユーザには識別名が付されるので、ユーザに連絡等する場合に、ウェブサービスの運営者にとって利便性を良くすることができる。
(4.実施形態1に係るサーバの動作)
本実施形態に係るサーバ100の動作について説明する。サーバ100は、例えば、電源が投入されると、図7に示す処理を開始する。
試用パラメータ生成部101は、試用ユーザから自発的な試用要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS101)。試用パラメータ生成部101が、自発的な試用要求を受け付けたと判断すると(ステップS101;Yes)、試用パラメータ生成部101は、試用パラメータを生成する(ステップS102)。一方、試用パラメータ生成部101が、自発的な試用要求を受け付けていないと判断すると(ステップS101;No)、本番特定部106は、登録済ユーザからキー画像を伴うログイン要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS113)。
例えば、登録を行っていないユーザAが、自らの希望により、自身の端末200からサーバ100に試用要求を送信すると、試用パラメータ生成部101は、ブラウザゲームの第1ステージを示すパラメータ“X−1”を試用パラメータとして生成する。そして、生成した試用パラメータ“X−1”を、ユーザAの端末200に対するセッションID“12345abcde”と対応付けて、試用パラメータテーブル500a(図4)に登録する。一方、試用要求を受け付けない場合は、本番特定部106は、登録済ユーザからログイン要求を受け付けたか否かを判断する。
試用提供部102は、生成された試用パラメータに基づいて、試用ユーザにウェブサービスを試用提供し、試用提供されたウェブサービスの進行に応じて試用パラメータを更新する(ステップS103)。
例えば、試用提供部102は、試用要求に応じて生成された試用パラメータ“X−1”に基づき、試用ユーザであるユーザAにブラウザゲームの第1ステージから利用できるようブラウザゲームを提供する。そして、試用提供部102は、ユーザAがブラウザゲームをプレイすると、プレイに応じて、試用パラメータを更新する。
試用提供部102は、ウェブサービスが試用提供された量又は期間が所定の閾値に至ったか否かを判断する(ステップS104)。試用提供部102が、ウェブサービスが試用提供された量又は期間が所定の閾値に至ったと判断すると(ステップS104;Yes)、試用提供部102は、登録要求をするよう試用ユーザに促す(ステップS105)。そして、試用提供部102は、試用提供を終了する(ステップS106)。一方、試用提供部102が、ウェブサービスが試用提供された量又は期間が所定の閾値に至っていないと判断すると(ステップS104;No)、キー画像生成部103は、試用ユーザより登録要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS111)。
例えば、試用ユーザであるユーザAが、ブラウザゲームにおいて所定の閾値である第3ステージまで進むと、試用提供部102は、ブラウザゲームを継続するためには登録が必要である旨のメッセージを、ユーザAの端末200に送信する。そして、試用提供部102は、ユーザAに試用提供していたブラウザゲームを終了する。一方、ユーザAがブラウザゲームにおいて、第2ステージをプレイしている場合は、ユーザAから登録要求を受け付けたか否かを判断する。
ステップS106において、試用提供を終了した後、キー画像生成部103は、ウェブサービスが試用提供されている試用ユーザから登録要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS107)。キー画像生成部103が、試用ユーザから登録要求を受け付けたと判断すると(ステップS107;Yes)、キー画像生成部103は、キー画像を生成する(ステップS108)。一方、キー画像生成部103が、試用ユーザから登録要求を受け付けていないと判断すると(ステップS107;No)、ステップS101に戻る。
例えば、試用提供を終了後、キー画像生成部103は、ウェブサービスが試用提供されているユーザAから登録要求を受け付けると、所定の画像にキー画像ID“AAAA”を電子透かしの技術により付与したものをキー画像401として生成する。一方、ユーザAから登録要求を受け付けなかった場合は、ステップS101に戻る。
本番管理部104は、更新されている試用パラメータを、生成されたキー画像に対応付けて、本番パラメータとして管理する(ステップS109)。
例えば、本番管理部104は、試用パラメータテーブル500aを参照して、ユーザAのセッションID“12345abcde”から試用パラメータ“X−3”を特定し、当該試用パラメータを本番パラメータとして、ステップS108において生成されたキー画像401のキー画像ID“AAAA”に対応付けて、図5の本番パラメータテーブル500bに登録する。
キー画像付与部105は、生成されたキー画像を、試用ユーザに対しダウンロード可能に付与する(ステップS110)。その後、ステップS101に戻る。
例えば、キー画像付与部105は、生成したキー画像IDが“AAAA”のキー画像401を、登録要求を行ったユーザAの端末200に送信する。そして、ステップS101に戻る。
ステップS111に戻り、キー画像生成部103が、試用ユーザより登録要求を受け付けたと判断すると(ステップS111;Yes)、試用提供部102は、試用提供を終了し(ステップS112)、ステップS108に進む。一方、キー画像生成部103が、試用ユーザより登録要求を受け付けていないと判断すると(ステップS111;No)、ステップS103に戻る。
例えば、ブラウザゲームのプレイが第3ステージに至らないうちに、ユーザAから登録要求を受け付けると、試用提供部102は、ブラウザゲームの試用提供を終了し、キー画像生成部105は、ユーザAに付与するキー画像401を生成する。一方、ブラウザゲームのプレイが第3ステージに至らず、かつ、ユーザAから登録要求を受け付けていない場合、試用提供部102は、ブラウザゲームの試用提供を続ける。
ステップS113に戻り、本番特定部106が、登録済ユーザからキー画像を伴うログイン要求を受け付けたと判断すると(ステップS113;Yes)、本番特定部106は、受け付けられたログイン要求に伴われるキー画像に対応付けて管理される本番パラメータを特定する(ステップS114)。一方、本番特定部106が、登録済ユーザからキー画像を伴うログイン要求を受け付けていないと判断すると(ステップS113;No)、ステップS101に戻る。
例えば、試用ユーザであったユーザAがキー画像401を付与され、登録済ユーザとなった後で、付与されたキー画像401を伴うログイン要求をサーバ100に対して行ったとすると、本番特定部106は、図5の本番パラメータテーブル500bを参照して、キー画像ID“AAAA”に対応付けて管理される本番パラメータ“X−3”を特定する。
本番提供部107は、特定された本番パラメータに基づいて、登録済ユーザにウェブサービスを本番提供し、本番提供されたウェブサービスの進行に応じて本番パラメータを本番管理部104にて更新する(ステップS115)。
例えば、本番提供部107は、特定された本番パラメータ“X−3”に基づいて、ユーザAに、第3ステージからブラウザゲームを提供する。そして、第4ステージに進んだとすると、図5の本番パラメータテーブル500bにおいて、ユーザAのキー画像ID“AAAA”に対応付けて管理されている本番パラメータを“X−3”から“X−4”に更新する。
本番提供部107は、ウェブサービスの本番提供を終了するか否かを判断する(ステップS116)。本番提供部107が、本番提供を終了すると判断すると(ステップS116;Yes)、本番提供部107は、本番提供を終了し(ステップS117)、ステップS101に戻る。一方、本番提供部107が、本番提供を終了しないと判断すると(ステップS116;No)、ステップS115に戻る。
例えば、ユーザAからブラウザゲームの終了要求を受け付けると、本番提供部107は、ブラウザゲームの本番提供を終了し、ステップS101に戻る。一方、ユーザAからブラウザゲームの終了要求を受け付けていない場合は、本番提供部107は、ブラウザゲームの本番提供を続ける。
(5.実施形態2に係るサーバの概要構成)
実施形態2のサーバ100は、登録済ユーザが、ウェブサービスにおいて登録を行っていないユーザに対しウェブサービスを試用するよう招待することを可能とするものである。
本実施形態に係るサーバ100は、図8に示すように、試用パラメータ生成部101と、試用提供部102と、キー画像生成部103と、本番管理部104と、キー画像付与部105と、本番特定部106と、本番提供部107と、招待画像生成部108と、招待パラメータ生成部109と、招待管理部110と、招待画像付与部111と、招待取得部112と、を備える。
実施形態2の試用パラメータ生成部101、キー画像生成部103、本番管理部104、キー画像付与部105、本番特定部106及び本番提供部107は、実施形態1のものと同様の機能を有する。したがって、これらの説明は省略する。以下、招待画像生成部108、招待パラメータ生成部109、招待管理部110、招待画像付与部111及び招待取得部112の機能、並びに、試用提供部102について、実施形態1と異なる機能について説明する。
招待画像生成部108は、登録済ユーザから招待要求を受け付けると、招待画像を生成する。
本実施形態において、CPU 601、通信部605及び画像処理部606が協働して、招待画像生成部108として機能する。
招待要求とは、登録済ユーザが、ウェブサービスにおいて登録を行っていないユーザをウェブサービスに招待をして試用させたい場合に、サーバ100に対して行う要求である。
招待画像とは、登録済ユーザがウェブサービスを試用させたいユーザに対し、配布又は公開する画像であり、この画像を用いてサーバ100にログインすることにより、ウェブサービスを試用することができる。
例えば、招待画像は、所定の画像に、電子透かしの技術を施して任意の画像IDを付与したものであってもよいし、所定の画像に、任意の画像IDを示す二次元コードを付したものでもよい。
また、招待画像生成部108は、登録済ユーザから画像を伴う招待要求を受け付けると、受け付けた画像に基づいて招待画像を生成するようにしてもよい。
例えば、登録済ユーザであるユーザAが、ブラウザゲームにおいて、メインとなる敵キャラクタを倒した時点の画像を招待要求とともにサーバ100に送信すると、招待画像生成部108は、この画像に電子透かしの技術により招待画像を特定するための招待画像ID“CCCC”を付して、図10に示すような招待画像402を生成する。なお、図10は、ユーザAの端末200に招待画像402が表示された様子を示すものであり、図10については後述する。
招待パラメータ生成部109は、招待パラメータを生成する。
本実施形態において、CPU 601が、招待パラメータ生成部109として機能する。
招待パラメータとは、招待されるユーザにウェブサービスの試用提供を行うときに、試用提供部102により参照されるパラメータである。招待されたユーザには、招待パラメータに基づいて、ウェブサービスが試用提供される。
ここで、招待パラメータ生成部109は、招待パラメータを、招待要求が受け付けられた時点における本番パラメータに基づいて生成するようにしてもよい。
例えば、登録済ユーザであるユーザAが第10ステージまで進み、メインの敵キャラクタを倒した段階で招待要求をサーバ100に送信したとすると、招待パラメータ生成部109は、本番パラメータテーブル500bを参照して、ユーザAの本番パラメータを取得する。そして、招待パラメータ生成部109は、取得した本番パラメータの進行度合いや権限を低減させたものを招待パラメータとする。例えば、本番パラメータが第10ステージを示す“X−10”であるとすると、招待パラメータ生成部109は、招待パラメータを、第8ステージを示す“X−8”とする。
あるいは、招待パラメータ生成部109は、招待パラメータを、キー画像が生成された時点において対応付けられた過去の本番パラメータに基づいて生成するようにしてもよい。
ここで、キー画像が生成され時点において対応付けられた過去の本番パラメータとは、あるユーザの本番パラメータが本番パラメータテーブル500bに初めて登録されたときの本番パラメータであり、あるユーザが初めてウェブサービスの本番提供を受けるときの本番パラメータである。
例えば、登録済ユーザであるユーザAが、試用ユーザであった時に登録要求を送信し、キー画像が生成されると、本番管理部104は、試用パラメータ“X−3”を、生成されたキー画像のキー画像ID“AAAA”に対応づけて、本番パラメータとして管理した(図5(a))。例えば、サーバ100には、本番パラメータテーブル500bの履歴情報が管理されており、招待パラメータ生成部109は、この履歴情報に基づいて、図5(a)の本番パラメータテーブル500bを参照し、ユーザAのキー画像が生成されたときの本番パラメータを取得する。そして、招待パラメータ生成部109は、取得した本番パラメータの進行度合いや権限を低減させたものを招待パラメータとする。例えば、ユーザAの過去の本番パラメータが第3ステージを示す“X−3”であるとすると、招待パラメータ生成部109は、招待パラメータを、第2ステージを示す“X−2”とする。
このほか、直近の所定期間あるいは所定ログイン回数分の本番パラメータをサーバが保存するような態様では、招待パラメータを、当該直近の最も古い本番パラメータに基づいて生成することとしてもよい。たとえば、1箇月分の本番パラメータがサーバに保管されている状況で、招待画像を生成する場合には、招待パラメータは1箇月前の本番パラメータに基づいて生成される。このため、招待パラメータは、現在の本番パラメータよりも進行度合いや権限が低減したものとなる。
なお、招待パラメータの決め方は上記に限らない。例えば、本番パラメータが、ブラウザゲームのステージ数だけでなく、ブラウザゲームにおいて所持しているアイテム数が含まれる場合、ユーザAの本番パラメータが示すアイテム数から所定数だけ少なくしたものを招待パラメータとしてもよい。また、例えば、招待パラメータは、本番パラメータの進行度合いや権限を低減させずに、本番パラメータと同じであってもよい。
招待管理部110は、生成された招待パラメータを、生成された招待画像に対応付けて管理する。
本実施形態において、CPU 601が、招待管理部110として機能する。
例えば、招待管理部110は、生成された招待パラメータ“X−8”を、生成された招待画像401の招待画像ID“CCCC”と対応付けて図9に示す招待パラメータテーブル500cに登録する。
例えば、サーバ100には、招待パラメータテーブル500c(図9)が格納されている。招待パラメータテーブル500cには、ユーザのユーザID 500c1と、招待画像ID 500c2と、招待パラメータ500c3と、が対応付けて登録されている。図9の招待パラメータテーブル500cの1行目は、招待要求を送信したユーザAのユーザID“A”と、当該招待要求に応じて生成された招待画像の招待画像ID“CCCC”と、招待パラメータ“X−8”とが対応付けられていることを示す。また、図9の招待パラメータテーブル500cの2行目は、サーバ100に対し、招待要求を送信した他のユーザであるユーザYのユーザID“Y”と、当該招待要求に応じて生成された招待画像の招待画像ID“YYYY”と、招待パラメータ“X−6”とが対応付けられていることを示す。
招待画像付与部111は、生成された招待画像を、登録済ユーザに対しダウンロード可能に付与する。
本実施形態において、CPU 601及び通信部605が協働して、招待画像付与部111として機能する。
例えば、招待画像付与部111は、招待画像402の画像を、招待要求を行ったユーザAの端末200に送信する。ユーザAは、受信した招待画像402を端末200に保存する。
ここで、ユーザは様々な手法により、招待画像を端末200に保存することができる。例えば、端末200のブラウザに招待画像402を表示して、所定のボタンを押す(例えば、電源ボタン及びホームボタンを同時に押す)ことにより、スクリーンショットを撮り、招待画像402のスクリーンショットが端末200の画像の保存領域に保存されるようにしてもよい。あるいは、画面に表示された招待画像402を長押しすると、画像を保存するためのボタンが表示され、このボタンを押すことにより、端末200の画像の保存領域に保存されるようにしてもよいし、招待画像402を長押しするだけで、自動的に画像の保存領域に保存されるようにしてもよい。
招待画像402が付与されたユーザAは、例えば、SNSで招待画像402を公開したり、招待したいユーザに対しメールに招待画像402を添付して配布したりする。
図10に、ユーザAが付与された招待画像402を自身のSNSサイトで公開する様子を示す。ユーザAのSNSサイトに訪れたユーザで、ブラウザゲームの試用を希望するユーザは、招待画像402をダウンロードし、サーバ100に招待画像402を伴う試用要求を送信すると、ユーザはブラウザゲームを試用することができる。
招待取得部112は、ゲストユーザから招待画像を伴う試用要求を受け付けると、受け付けられた試用要求に伴われる招待画像に対応付けて管理される招待パラメータを取得する。
本実施形態において、CPU 601及び通信部605が協働して、招待取得部112として機能する。
ゲストユーザとは、登録済ユーザから招待画像を取得したユーザであって、ウェブサービスを試用する試用ユーザである。以下、ゲストユーザを、ユーザBとする。
例えば、ユーザBがユーザAのSNSサイトを訪れ、公開されている招待画像402をダウンロードしたとする。そして、サーバ100に試用要求を送信し、招待画像402をアップロードしたとすると、招待取得部112は、招待画像402から招待画像ID“CCCC”を検出する。そして、招待取得部112は、図9の招待パラメータテーブル500cを参照して、招待画像ID“CCCC”に対応付けて管理される招待パラメータ“X−8”を取得する。
なお、ゲストユーザは、様々な手法により、招待画像をサーバ100に送信することができる。例えば、ユーザBがウェブサービスのサイトで試用要求を行うと、端末200においてファイル選択を求めるダイアログが表示されるようにしてもよい。このダイアログにおいて、ユーザBが画像の保存領域に格納された招待画像402を選択すると、招待画像402がサーバ100にアップロードされる。あるいは、ユーザBがウェブサービスのサイトで試用要求を行うと、端末200のカメラが起動し、招待画像を撮影するよう求めてもよい。ユーザBがカメラで招待画像402を撮影し、所定のボタンを押すと、招待画像402がサーバ100にアップロードされる。このような構成によれば、登録済ユーザが自身の端末に招待画像を表示して直接ゲストユーザに見せた場合、招待画像を撮影することによりウェブサービスの試用を開始することができる。
また、招待取得部112が、招待パラメータを特定する手法は上記に限らない。例えば、招待画像に招待画像IDを示す二次元コードが付されている場合、招待取得部112は、試用要求に伴ってアップロードされた招待画像に付された二次元コードを読み出し、二次元コードが示す招待画像IDに対応付けられた招待パラメータを特定するようにしてもよい。
また、例えば、サーバ100には付与済みの招待画像が保存されており、アップロードされた招待画像と、サーバ100に保存された招待画像とを画像認識により比較し、アップロードされた招待画像と一致する招待画像に対応付けられた招待パラメータを特定するようにしてもよい。あるいは、アップロードされた招待画像とサーバ100に保存された招待画像とは、完全に一致していなくても、招待画像内の主要部分が一致する場合に、主要部分が一致した招待画像に対応付けられた招待パラメータを特定するようにしてもよい。
試用提供部102は、取得された招待パラメータを試用パラメータとして、ゲストユーザである試用ユーザにウェブサービスを試用提供し、試用提供しているウェブサービスの進行に応じて試用パラメータを更新する。
例えば、試用提供部102は、招待パラメータ“X−8”を試用パラメータとし、試用パラメータテーブル500a(図4(a))において、ユーザB(ゲストユーザ)の端末200に対するセッションID“23456bcdef”と試用パラメータ“X−8”とを対応付けて登録し、試用パラメータ“X−8”に基づき、ユーザBにブラウザゲームの第8ステージから試用提供する。そして、ユーザBが、ブラウザゲームをプレイし、次のステージに進んだとすると、図4(b)に示すように、試用パラメータテーブル500aにおいて、ユーザBのユーザID“B”及びセッションID“23456bcdef”の組み合わせに対応付けられた試用パラメータを、“X−8”から第9ステージを示すパラメータ“X−9”に更新する。
本実施形態によれば、ウェブサービスに登録済のユーザは、招待画像を配布又は公開することができ、これにより多くのユーザをウェブサービスに招待することができる。
(6.実施形態2に係るサーバの動作)
本実施形態に係るサーバ100の動作について説明する。サーバ100は、例えば、電源が投入されると、図11に示す処理を開始する。
なお、図11のフローチャートのステップS211〜S224の処理は、図7のフローチャートのステップS104〜S117の処理と同様である。したがって、これらの処理については省略する。
招待画像生成部108は、登録済ユーザから招待要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS201)。招待画像生成部108が、登録済ユーザから招待要求を受け付けたと判断すると(ステップS201;Yes)、招待画像生成部108は、招待画像を生成する(ステップS202)。一方、招待画像生成部108が、登録済ユーザから招待要求を受け付けていないと判断すると(ステップS201;No)、サーバ100は、試用要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS206)。
例えば、招待画像生成部108は、登録済ユーザであるユーザAから招待要求を受け付けると、招待画像ID“CCCC”が付された招待画像402を生成する。一方、招待要求を受け付けていない場合、サーバ100は、試用要求を受け付けたか否かを判断する。
招待パラメータ生成部109は、招待パラメータを生成する(ステップS203)。
例えば、招待パラメータ生成部109は、本番パラメータテーブル500bを参照して、ユーザAの本番パラメータ“X−10”を取得し、取得した本番パラメータのから進行度合いを低減したパラメータ“X−8”を招待パラメータとする。
招待管理部110は、生成された招待パラメータを、生成された招待画像に対応付けて管理する(ステップS204)。
例えば、招待管理部110は、生成された招待パラメータ“X−8”を、生成された招待画像402の招待画像ID“CCCC”と対応付けて図9の招待パラメータテーブル500cに登録する。
招待画像付与部111は、生成された招待画像を、登録済ユーザに対しダウンロード可能に付与する(ステップS205)。
例えば、招待画像付与部111は、招待画像402を、招待要求を行ったユーザAの端末200に送信する。
ステップS206に戻り、サーバ100が、試用要求を受け付けたと判断すると(ステップS206;Yes)、招待取得部112は、試用要求に招待画像が伴われているか否かを判断する(ステップS207)。一方、サーバ100は、試用要求を受け付けていないと判断すると(ステップS206;No)、ステップS220に進む。
例えば、サーバ100が、ユーザBから試用要求を受け付けたと判断すると、招待取得部112は、当該試用要求に招待画像が伴われているか否かを判断する。一方、サーバ100は、試用要求を受け付けていないと判断すると、ステップS220に進む。
ステップS207に戻り、招待取得部112が、試用要求に招待画像が伴われていると判断すると(ステップS207;Yes)、招待取得部112は、受け付けられた試用要求に伴われる招待画像に対応付けて管理される招待パラメータを取得する(ステップS208)。一方、招待取得部112が、試用要求に招待画像が伴われていないと判断すると(ステップS207;No)、試用パラメータ生成部101は、試用パラメータを生成する(ステップS209)。
例えば、招待取得部112が、ユーザBからの試用要求に招待画像402が伴われていると判断すると、図9の招待パラメータテーブル500cを参照して、招待画像402の招待画像ID“CCCC”に対応付けて管理される招待パラメータ“X−8”を取得する。一方、招待取得部112が、ユーザBからの試用要求に招待画像が伴われていないと判断すると、ユーザBからの自発的な試用要求であるので、試用パラメータ生成部101は、試用パラメータ“X−1”を生成する。
試用提供部102は、試用ユーザに試用パラメータに基づいてウェブサービスを試用提供し、試用提供されたウェブサービスの進行に応じて試用パラメータを更新する(ステップS210)。
例えば、ユーザBが招待画像402を伴う試用要求を行った場合、試用提供部102は、取得された招待パラメータ“X−8”を試用パラメータとして、ブラウザゲームを試用パラメータ“X−8”が示す第8ステージから試用提供する。また、ユーザBが自発的な試用要求を行った場合、試用提供部102は、生成した試用パラメータ“X−1”が示す第1ステージから試用提供する。
(7.他の実施形態)
本発明に係るサーバ100において、キー画像生成部103がキー画像を生成する手法は、上記の実施形態に限らず、以下の態様も採用することができる。
キー画像生成部103は、試用ユーザから複数の画像を伴う登録要求を受け付けると、受け付けた複数の画像に基づいて複数のキー画像を生成し、本番管理部104は、試用パラメータを、生成された複数のキー画像に対応付けて、本番パラメータとして管理し、キー画像付与部105は、生成された複数のキー画像を、試用ユーザに対しダウンロード可能に付与し、本番特定部106は、登録済みユーザから複数のキー画像のいずれかを伴うログイン要求を受け付けることにより、本番パラメータを特定するようにしてもよい。
例えば、試用ユーザであるユーザAが、自らの端末200に格納されている画像1、画像2及び画像3を、登録要求とともにサーバ100に送信したとする。サーバ100のキー画像生成部103は、画像1、画像2及び画像3のそれぞれに、電子透かしの技術を施して任意の画像IDを付与したそれぞれの画像をキー画像1、キー画像2及びキー画像3とする。また、本番管理部104は、ユーザAから登録要求を受け付けた時点で最後に更新された試用パラメータ“X−3”を、キー画像1、キー画像2及びキー画像3と対応付けて、本番パラメータとして管理する。キー画像付与部105は、ユーザAに対し、キー画像1、キー画像2及びキー画像3をダウンロード可能に付与する。そして、本番特定部106は、キー画像1、キー画像2及びキー画像3が付与されたユーザAから、例えば、キー画像2を伴うログイン要求を受け付けると、キー画像2に対応付けられた“X−3”を本番パラメータとして特定する。
このような構成により、登録済ユーザは複数のキー画像が付与されるので、紛失した際の予備とすることができる。
また、キー画像生成部103は、試用ユーザから複数の画像を伴う登録要求を受け付けると、受け付けた複数の画像に基づいて1つのキー画像を生成し、キー画像付与部105は、登録要求に係る複数の画像を確認画像として、生成されたキー画像とともに、試用ユーザにダウンロード可能に付与する。キー画像生成部103は、画像を伴う再発行要求を受け付けると、当該再発行要求に伴われる画像と登録済ユーザに付与された確認画像とを対比して、両者が所定の閾度合以上で合致すれば、当該再発行要求に伴われる画像に基づいて新たなキー画像を生成する。そして、本番管理部104は、生成された新たなキー画像を、本番パラメータと対応付けて管理し、キー画像付与部105は、生成された新たなキー画像を登録済ユーザにダウンロード可能に付与する。
例えば、試用ユーザであるユーザAが、自らの端末200に格納されている画像1、画像2及び画像3を、登録要求とともにサーバ100に送信したとする。サーバ100のキー画像生成部103は、画像1、画像2及び画像3に基づいてキー画像4を生成する。例えば、キー画像生成部103は、画像1、画像2及び画像3の画素をランダムに抽出して合成した画像をキー画像4として生成する。また、キー画像生成部103は、受信した画像1、画像2及び画像3を、確認画像1、確認画像2及び確認画像3として、ユーザAのユーザID及びキー画像4のキー画像IDに対応付けてサーバ100に保存する。なお、キー画像生成部103は、画像1、画像2及び画像3のそれぞれに、電子透かしの技術を施して任意の画像IDを付与した画像を、確認画像としてもよい。そして、キー画像付与部105は、ユーザAに、キー画像4と、確認画像1、確認画像2及び確認画像3と、をダウンロード可能に付与する。
例えば、登録済ユーザとなったユーザAが、キー画像4を紛失してしまい、画像を伴う再発行要求をサーバ100に送信したとする。キー画像生成部103は、再発行要求に伴われた画像と、サーバ100に格納された確認画像1、確認画像2及び確認画像3とを対比して、両者が所定の閾度合以上で合致するか否かを判断する。ここで、所定の閾度合とは、ある画像と他の画像との類似度合における閾値であり、この値以上であれば、両者の画像は同じ、又は、類似すると見なすことができる。例えば、ある被写体を連写した時の画像が、画像1(確認画像1)と画像4である場合であって、ユーザAが画像4を伴う再発行要求をした場合、キー画像生成部103は、画像4と確認画像1とは、所定の閾度合以上で合致すると判断し、画像4に基づいて、新たなキー画像を生成する。また、例えば、ユーザAが、付与された確認画像1を所持している場合に、確認画像1を伴う再発行要求をした場合は、サーバ100に保存された確認画像1と同じなので、キー画像生成部103は、両者が所定の閾度合以上で合致すると判断し、確認画像1に基づいて、新たなキー画像5を生成する。そして、本番管理部104は、生成された新たなキー画像5を、ユーザAの現在の本番パラメータと対応付けて管理し、キー画像付与部105は、生成されたキー画像5を登録済ユーザにダウンロード可能に付与する。
このような構成によれば、ユーザは、キー画像や確認画像を紛失したとしても、確認画像に類似する画像を所有していれば、ログインを行うことができるので、ウェブサービスの提供を継続して受けやすくすることができる。
また、キー画像生成部103は、更新された本番パラメータに応じて、キー画像から新たなキー画像を生成し、本番管理部104は、キー画像にかえて新たなキー画像を更新された本番パラメータに対応付ける。そして、キー画像付与部105は、生成された新たなキー画像を登録済ユーザにダウンロード可能に付与するようにしてもよい。
例えば、ブラウザゲームにおいて先のステージに進むことにより本番パラメータが更新される場合、キー画像生成部103は、本番パラメータが更新される度に、すなわち、ステージをクリアする度に、クリアしたステージの敵キャラクタの画像が付されたキー画像を生成する。本番管理部104は、新たな敵キャラクタが付されたキー画像と、次に進むステージを示す本番パラメータとを対応付けて管理し、キー画像付与部105は、新たな敵キャラクタが付されたキー画像を登録済ユーザにダウンロード可能に付与する。
このような構成によれば、ログインに必要なキー画像が、ウェブサービスの利用状況に基づいて自動的に更新されるので、キー画像の漏洩により他者に悪用されることを抑制することができる。
(8.まとめ)
本発明の第1の観点に係るサーバは、
提供するウェブサービスの進行に応じて更新されるパラメータを管理するサーバであって、
試用ユーザから自発的な試用要求を受け付けると、試用パラメータを生成する試用パラメータ生成部と、
前記生成された試用パラメータに基づいて、前記試用ユーザに前記ウェブサービスを試用提供し、前記試用提供しているウェブサービスの進行に応じて前記試用パラメータを更新する試用提供部と、
前記ウェブサービスを試用提供している前記試用ユーザから登録要求を受け付けると、キー画像を生成するキー画像生成部と、
前記更新されている試用パラメータを、前記生成されたキー画像に対応付けて、本番パラメータとして管理する本番管理部と、
前記生成されたキー画像を、前記試用ユーザに対しダウンロード可能に付与するキー画像付与部と、
前記キー画像が付与された試用ユーザを登録済ユーザとして設定し、当該登録済ユーザからキー画像を伴うログイン要求を受け付けると、前記受け付けられたログイン要求に伴われるキー画像に対応付けて管理される本番パラメータを特定する本番特定部と、
前記特定された本番パラメータに基づいて、前記登録済ユーザに前記ウェブサービスを本番提供し、前記本番提供しているウェブサービスの進行に応じて前記本番パラメータを前記本番管理部にて更新する本番提供部と、
を備えることを特徴とする。
上記サーバによれば、ウェブサービスを試用したユーザの利用の現状が画像に対応付けて管理されるので、ウェブサービスを試用したユーザは、この画像を用いた登録後の簡易なログインにより、サービスの利用を続きから開始することができる。
また、上記サーバにおいて、
前記ウェブサービスを試用提供した量又は期間が所定の閾値に至ると、前記試用提供部は、前記登録要求をするよう前記試用ユーザに促して、前記ウェブサービスの試用提供を終了する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、ウェブサービスをある程度試用したユーザに対して、登録を促すことができる。
また、上記サーバにおいて、
前記登録済ユーザから招待要求を受け付けると、招待画像を生成する招待画像生成部と、
招待パラメータを生成する招待パラメータ生成部と、
前記生成された招待パラメータを、前記生成された招待画像に対応付けて管理する招待管理部と、
前記生成された招待画像を、前記登録済ユーザに対しダウンロード可能に付与する招待画像付与部と、
ゲストユーザから前記招待画像を伴う試用要求を受け付けると、前記受け付けられた試用要求に伴われる招待画像に対応付けて管理される招待パラメータを取得する招待取得部と、
をさらに備え、
前記試用提供部は、前記取得された招待パラメータを前記試用パラメータとして、前記ゲストユーザである試用ユーザに前記ウェブサービスを試用提供し、前記試用提供されたウェブサービスの進行に応じて前記試用パラメータを更新する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、ウェブサービスに登録済のユーザは招待画像を配布又は公開することができ、これにより多くのユーザをウェブサービスに招待することができる。
また、上記サーバにおいて、
前記招待画像生成部は、前記登録済ユーザから画像を伴う招待要求を受け付けると、前記受け付けた画像に基づいて招待画像を生成する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、登録済ユーザの趣向を反映させた招待画像を作成することができ、ウェブサービスに登録していないユーザに対し、試用を促すことができる。
また、上記サーバにおいて、
前記招待パラメータ生成部は、前記招待パラメータを、前記招待要求が受け付けられた時点における前記本番パラメータに基づいて生成する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、招待されたユーザは、招待を行った登録済ユーザの利用状況に近い状況でウェブサービスを試用することができる。
また、上記サーバにおいて、
前記招待パラメータ生成部は、前記招待パラメータを、前記キー画像が生成された時点において対応付けられた過去の前記本番パラメータに基づいて生成する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、招待されたユーザは、招待を行った登録済ユーザが、ウェブサービスの試用を終了して、本番提供を受けるようになった時点のウェブサービスを試用することができる。
また、上記サーバにおいて、
前記キー画像生成部は、前記試用ユーザから画像を伴う登録要求を受け付けると、前記受け付けた画像に基づいて前記キー画像を生成する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、ユーザが選択した画像をログイン時に用いることにより、どの画像がウェブサービスのログインに用いることができるのかをユーザに認知させやすくすることができる。
また、上記サーバにおいて、
前記キー画像生成部は、前記登録要求に伴われた画像に外観が類似する画像を、前記キー画像として生成する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、ユーザが、サーバから付与されたキー画像を端末のカメラロールに保存した場合に、どの画像がキー画像か第三者には判然としないため、端末が盗まれた場合でも、サーバへのログインのための情報の漏洩を抑制することができる。
また、上記サーバにおいて、
前記本番管理部は、前記試用ユーザから、識別名を伴う前記登録要求を受け付けると、前記キー画像と、前記識別名と、に対応付けて前記本番パラメータを管理し、
前記本番特定部は、前記キー画像及び識別名を伴うログイン要求を受け付けると、前記受け付けられたログイン要求に伴われるキー画像及び識別名と、に対応付けて管理される本番パラメータを特定する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、登録済ユーザには識別名が付されるので、ウェブサービスの運営者にとって、ユーザに連絡等する際に利便性を良くすることができる。
また、上記サーバにおいて、
前記本番管理部は、前記試用ユーザから、前記登録要求を受け付けると、識別名を新たに生成して、前記キー画像と、前記識別名と、に対応付けて前記本番パラメータを管理し、
前記キー画像付与部は、前記キー画像と共に前記識別名を付与し、
前記本番特定部は、前記キー画像及び識別名を伴うログイン要求を受け付けると、前記受け付けられたログイン要求に伴われるキー画像及び識別名と、に対応付けて管理される本番パラメータを特定する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、登録済ユーザには識別名が付されるので、ウェブサービスの運営者にとって、ユーザに連絡等する際に利便性を良くすることができる。
また、上記サーバにおいて、
前記本番管理部は、
前記ウェブサービスの試用提供が終了してから、前記試用ユーザより前記登録要求を受け付けるまでの時間に応じて、前記試用ユーザに付与する特典を決定し、
前記更新されている試用パラメータと、前記決定された特典とを、本番パラメータとして、前記生成されたキー画像に対応付けて管理する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、ウェブサービスの試用を終了してから登録要求が受け付けられるまでの時間に応じて、特典を付与することにより、早期の登録を促すことができる。
また、上記サーバにおいて、
前記キー画像生成部は、前記試用ユーザから複数の画像を伴う登録要求を受け付けると、前記受け付けた複数の画像に基づいて複数のキー画像を生成し、
前記本番管理部は、前記試用パラメータを、前記生成された複数のキー画像に対応付けて、前記本番パラメータとして管理し、
前記キー画像付与部は、前記生成された複数のキー画像を、前記試用ユーザに対しダウンロード可能に付与し、
前記本番特定部は、前記登録済みユーザから前記複数のキー画像のいずれかを伴うログイン要求を受け付けることにより、前記本番パラメータを特定する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、登録済ユーザは複数のキー画像が付与されるので、紛失した際の予備とすることができる。
また、上記サーバにおいて、
前記キー画像生成部は、前記試用ユーザから複数の画像を伴う登録要求を受け付けると、前記受け付けた複数の画像に基づいて1つのキー画像を生成し、
前記キー画像付与部は、前記登録要求に係る複数の画像を確認画像として、前記生成されたキー画像とともに、前記試用ユーザにダウンロード可能に付与し、
前記キー画像生成部は、画像を伴う再発行要求を受け付けると、当該再発行要求に伴われる画像と登録済ユーザに付与された確認画像とを対比して、両者が所定の閾度合以上で合致すれば、当該再発行要求に伴われる画像に基づいて新たなキー画像を生成し、
前記本番管理部は、前記生成された新たなキー画像を、前記本番パラメータと対応付けて管理し、
前記キー画像付与部は、前記生成された新たなキー画像を前記登録済ユーザにダウンロード可能に付与する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、ユーザは、キー画像や確認画像を紛失したとしても、確認画像に類似する画像を所有していれば、ログインを行うことができるので、ウェブサービスの提供を継続して受けやすくすることができる。
また、上記サーバにおいて、
前記キー画像生成部は、前記更新された本番パラメータに応じて、前記キー画像から新たなキー画像を生成し、
前記本番管理部は、前記キー画像にかえて前記新たなキー画像を前記更新された本番パラメータに対応付け、
前記キー画像付与部は、前記生成された新たなキー画像を前記登録済ユーザにダウンロード可能に付与する
ことを特徴とする。
上記サーバによれば、ログインに必要なキー画像が、ウェブサービスの利用状況に基づいて自動的に更新されるので、キー画像の漏洩により他者に悪用されることを抑制することができる。
本発明の第2の観点に係るサーバの制御方法は、
提供するウェブサービスの進行に応じて更新されるパラメータを管理するサーバが実行する制御方法であって、
試用ユーザから自発的な試用要求を受け付けると、試用パラメータを生成する試用パラメータ生成工程と、
前記生成された試用パラメータに基づいて、前記試用ユーザに前記ウェブサービスを試用提供し、前記試用提供しているウェブサービスの進行に応じて前記試用パラメータを更新する試用提供工程と、
前記ウェブサービスを試用提供している前記試用ユーザから登録要求を受け付けると、キー画像を生成するキー画像生成工程と、
前記更新されている試用パラメータを、前記生成されたキー画像に対応付けて、本番パラメータとして管理する本番管理工程と、
前記生成されたキー画像を、前記試用ユーザに対しダウンロード可能に付与するキー画像付与工程と、
前記キー画像が付与された試用ユーザを登録済ユーザとして設定し、当該登録済ユーザからキー画像を伴うログイン要求を受け付けると、前記受け付けられたログイン要求に伴われるキー画像に対応付けて管理される本番パラメータを特定する本番特定工程と、
前記特定された本番パラメータに基づいて、前記登録済ユーザに前記ウェブサービスを本番提供し、前記本番提供しているウェブサービスの進行に応じて前記本番パラメータを前記本番管理部にて更新する本番提供工程と、
を備えることを特徴とする。
上記サーバの制御方法によれば、第1の観点に係るサーバと同様に、ウェブサービスを試用したユーザの利用の現状が画像に対応付けて管理されるので、ウェブサービスを試用したユーザは、この画像を用いた登録後の簡易なログインにより、ウェブサービスの利用を続きから開始することができる。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、提供するウェブサービスの進行に応じて更新されるパラメータを管理するサーバとして機能させるプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、
試用ユーザから自発的な試用要求を受け付けると、試用パラメータを生成する試用パラメータ生成部、
前記生成された試用パラメータに基づいて、前記試用ユーザに前記ウェブサービスを試用提供し、前記試用提供しているウェブサービスの進行に応じて前記試用パラメータを更新する試用提供部、
前記ウェブサービスを試用提供している前記試用ユーザから登録要求を受け付けると、キー画像を生成するキー画像生成部、
前記更新されている試用パラメータを、前記生成されたキー画像に対応付けて、本番パラメータとして管理する本番管理部、
前記生成されたキー画像を、前記試用ユーザに対しダウンロード可能に付与するキー画像付与部、
前記キー画像が付与された試用ユーザを登録済ユーザとして設定し、当該登録済ユーザからキー画像を伴うログイン要求を受け付けると、前記受け付けられたログイン要求に伴われるキー画像に対応付けて管理される本番パラメータを特定する本番特定部、
前記特定された本番パラメータに基づいて、前記登録済ユーザに前記ウェブサービスを本番提供し、前記本番提供しているウェブサービスの進行に応じて前記本番パラメータを前記本番管理部にて更新する本番提供部、
として機能させることを特徴とする。
上記プログラムによれば、第1の観点に係るサーバと同様に、ウェブサービスを試用したユーザの利用の現状が画像に対応付けて管理されるので、ウェブサービスを試用したユーザは、この画像を用いた登録後の簡易なログインにより、ウェブサービスの利用を続きから開始することができる。