JP6471128B2 - 硬貨作動機器のための売上締上支援装置 - Google Patents

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本発明は、所定の硬貨の受け入れによって所定の機能を発揮する硬貨作動機器における受入硬貨金額(数)と集金した硬貨金額(数)との突き合わせを短時間かつ容易に行うことができる硬貨作動機器のための売上締上支援装置に関する。
詳しくは、硬貨作動機器における受入硬貨数の基礎となる硬貨受け入れに基づく硬貨信号を出力する硬貨受入信号発信器からの硬貨信号を硬貨信号計数装置によって電気(デジタル)的に計数記憶し、スイッチ装置によって、デジタル的に計数した硬貨数を通信によって携帯情報装置へ送信することにより、短時間、かつ、間違いなく容易に取得できるようにした硬貨作動機器のための売上締上支援装置に関する。
さらには、営業時間中であっても硬貨作動機器における集金作業を短時間、かつ、間違いなく容易に行うことができる硬貨作動機器のための売上締上支援装置に関する。
なお、本明細書で使用する「売上締上」とは、硬貨作動機器における電気的カウンタを用いた受け入れ硬貨数(金額)と当該硬貨作動機器の金庫に収納された硬貨数(金額)とを把握し、それらが同一数(金額)であるか異なる数(金額)であるかを纏めることをいう。
また、硬貨とは、通貨である硬貨の他、ゲーム機のメダルやトークン等の代用貨幣または類似のものを包含し、形状は円盤型及び英国20ペンス及び50ペンスのような多角形であるが実質円形状の硬貨を含む。
従来、硬貨作動機器としては、硬貨作動式ゲーム機や硬貨作動式洗濯機等が知られ、それらの売上締上管理としては、硬貨作動機器の数が少ない小規模店舗においては経営者が金庫内の硬貨を回収し、硬貨作動式ゲーム機が多数設置されたゲーム場においては、硬貨作動機器毎に硬貨受入信号発信器によって受け入れた硬貨を検出し、当該検出の度にパルス信号を出力させて電磁カウンタを作動させて計数を1つずつ増加させ、硬貨の集金(回収)時に当該電磁カウンタにおける計数値を所定フォームの用紙に控えると共に金庫に保留された硬貨の数とを突き合わせ、両者が一致する場合正常とし、違いがある場合は異常として管理している。例えば、図15に示すように、ゲーム場10においては、硬貨作動機器12として多数のゲーム機12-nが所定の位置に設置されている。各ゲーム機12-nには、硬貨選別装置14が設置され、当該硬貨選別装置14によって正貨として選別された硬貨Cによって、硬貨受入信号発信器16たるマイクロスイッチ18(ポジションスイッチ)が作動されて1つのパルス信号PSが出力され、当該パルス信号PSによって、図16に示すように、電磁カウンタ22を構成する電磁石24が励磁又は消磁されることにより、一の位の文字車26をパルス信号PSが1つ出力される毎に十等分の一等分角度ずつ回動させ、結果的に文字車26の表示によって硬貨の受入数を表示するようにしている。なお、28は電磁石24及び文字車26等が収納されるケース、32は文字車26の表示窓である。受け入れられた正貨である硬貨Cは、ゲーム機本体34内に配置された金庫36に落下し、保管される。この金庫36は、鍵38付きの扉42によって閉口された開口44を開放することにより出し入れされる。また、開口44内には電磁カウンタ22が設置され、金庫36をゲーム機本体34から取り出すため扉42を開いた場合、容易にその計数値が表示窓32を介して確認されることができる。このような硬貨作動機器12を用いる場合における経理上の売上処理は、電磁カウンタ22における新規受入数と金庫36内に保管された硬貨Cの枚数とが一致するすることを前提として行っている。この作業は、まず、扉42を開けて、電磁カウンタ22に表示された計数値を読み込んで集計ノート46の所定の欄に記載し、次いで、金庫36内の硬貨Cを硬貨作動機器12毎の回収袋48に入れて運搬台車(図示せず)上に保管する。その作業を硬貨作動機器12の台数分繰り返した後、事務所に戻り、まず、硬貨作動機器12毎に書き写した電磁カウンタ22における計数値を管理装置たる電子計算機に入力して前回入力値との差を演算して今回の入金額を確定し、回収袋48内に回収した硬貨数と突き合わせて行う。この原始的な売上締上処理を行う場合、電子計算機において入力された電磁カウンタ22の計数値の信頼性が低いという問題がある。すなわち、電磁カウンタ22の表示は通常6又は7桁であることから、ア)電磁カウンタ22を作業者が読み込む際に読み間違いがあること、イ)作業者が集計ノート46に書き込む際に記載間違いがあること、ウ)集計ノート46から電子計算機に入力する際、入力間違いがあること、により信頼性が低いと共に、人手を介することから生産性が低いという問題がある。また、ゲーム場10のように、多数の硬貨作動機器12が設置されている場合、電磁カウンタ22の計数値を読み込みこんで集計ノート46に記載し、及び、硬貨Cを回収袋48に収納する際、比較的長時間その作業に要することから、集金した硬貨Cを保存した回収袋48への注意力が散漫になり、窃盗される危険性が高いことから、閉店後に作業せざるを得ないため、長時間労働になり易い問題がある。このため、硬貨作動機器を多数設置した店舗等における売上締上処理のための、受入れた硬貨情報の収集作業の精度及び生産性の向上のため、以下の従来技術が知られている。
第1の従来技術として、電磁カウンタにおいて計数値を二次元コードで表示させ、当該二次元コードを光学的読取機で読み取ると共に、機台毎の識別番号も二次元コード化して、電磁カウンタの読み込みと同時に取得することにより、上記ア〜ウを解消することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、第1の従来技術においては、金庫に保留されている硬貨の回収は、電磁カウンタ及び識別番号の読込作業と同時期に行われる。
第2の従来技術として、ゲーム機におけるコインの受入数を無線通信により走行式の管理機器に送信するようにしたゲーム機管理システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
第3の従来技術として、文字読取手段によって、ゲーム機の管理番号、およびゲーム機に投入される硬貨のトータル枚数を表示するカウンタの数字を読み取って、演算手段に自動的に入力する硬貨計数装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
第4の従来技術として、貨幣(紙幣、硬貨)をカセットに収納して店舗等に設置された金銭取扱機器にセットし、当該カセットから貨幣を出し入れして貨幣の取り扱いに供する場合における貨幣の管理のため、カセットに収納される貨幣のデータを記憶するデータ記録部を設けることが知られている(例えば、特許文献4参照)。
第5の従来技術として、金銭登録機から回収した売上金を納金機に納金する際の手間を軽減するため、釣銭機から回収された現金の金額である回収金額の情報を、当該金銭登録機の情報とともに中継機に送信し、前記中継機は金銭登録機から受信した回収金額の情報を当該情報とともに受信した金銭登録機の情報と対応させて回収情報記憶部に記憶させ、前記納金機は納金された現金の金額である納金金額を計数し、計数された納金金額と回収情報記憶部に記憶された回収金額の情報とから納金金額の現金を回収した金銭登録機を特定し、この特定された金銭登録機の情報を納金金額の情報と関連付けて納金情報記憶部に記憶させることが知られている (例えば、特許文献5参照)。
第6の従来技術として、硬貨作動機器における硬貨受入信号発信器からのパルス信号を無線により送信し、管理装置において、当該パルス信号に基づいて硬貨作動機器毎の硬貨の受け入れを時系列にて管理すると共に、硬貨作動機器に投入された硬貨を回収する際には、金庫から硬貨を回収した時刻を秒単位でノートに記録しておき、売上締上をする際には管理装置において、硬貨作動機器毎に、今回回収(記録)した時刻と前回回収した時刻の間に受信したパルス信号数を集計することにより受け入れた金額を求め、実際に金庫から回収した金額と突き合わせることにより、売上締上を行うことも知られている。
特開平11-007516(図1〜図7、段落0005〜0047) 特公平8-15504(図1〜図2、段落0007〜0026) 特開平10-91847(図1〜図14、段落0009〜0111) 特開2000-082183(図1〜図19、段落0008〜00106) 特許第5473169(図1〜図12、段落0007〜0063)
第1の従来技術は、二次元コード表示の電磁カウンタと光学的読取機を用いることにより、カウント値の入力間違いを解消すると共に、容易に行えることから生産性を大幅に高めることができる効果があるが、既設の電磁カウンタを二次元表示の電磁カウンタに変更せねばならず、後発的に設置する場合、高額の費用を要する問題がある。
第2の従来技術においては、無線機によってゲーム機毎の硬貨の受入数を把握することができるので、カウント値の入力間違いを解消することができるが、カウント値と金庫に収納された硬貨数とを整合させるための集金作業はゲーム機を客が操作し得ない時間帯、したがって、営業時間中に行うことができない問題がある。
第3の従来技術においては、数字であらわされるカウンタを文字読取手段によって読み取って自動的に入力するため、カウント値の入力間違いを解消すると共に、生産性を大幅に高めることができる効果があり、後発的に採用することが出来るが、電磁カウンタのメーカー毎に異なる書体や桁数の不揃いに対応せねばならないことから、それらに対応する文字認識手段が必要になるため、設置費用が高額になると共に、カウンタの文字が中途半端な位置にある場合、読み取りミスを生じることがあり、生産性の面においては未だ改善の余地がある。
第4の従来技術においては、カセットにデータ記憶部を設けなければならず、設備が大がかりになり、高価である問題がある。
第5の従来技術においても、金銭登録機と中継器とを通信回線によって接続する必要があり、設備が大がかりになり、高価である問題がある。
第6の従来技術においては、秒単位で集金時刻を記録せねばならず煩雑である問題がある。また、時刻の記録ミス(判読しにくい記入を含む)により、管理装置における集計と実際の回収金額とが一致しない問題が生じる恐れがある。例えば、今回の回収時刻が12時19分30秒と記載されたところ、判読が困難なため12時11分30秒として集計した場合において、12時11分から12時19分迄の間に硬貨が投入されていた場合、金庫から回収された金額の方が多くなる問題がある。
本発明の基本的目的たる第1の目的は、売上締上に用いる情報を簡単に間違いなく伝達できる売上締上支援装置を安価に提供することである。
本発明の従的目的たる第2の目的は、営業時間中であっても売上締上に用いる情報を簡単に間違いなく伝達できる売上締上支援装置を安価に提供することである。
この目的を達成するため、請求項1に係る第1の発明は以下のように構成されている。
少なくとも、硬貨選別装置によって判別されて受け入れられた硬貨を保留する金庫と、前記受け入れられた硬貨に基づいて硬貨信号を出力する硬貨受入信号発信器と、を含み、前記硬貨信号に基づいて所定の機能を発揮可能にされる硬貨作動機器のための売上締上支援装置であって、前記売上締上支援装置は、少なくとも、通信手段によってそれぞれ通信可能な硬貨計数情報等出力装置、管理装置、及び情報装置を含み、前記硬貨計数情報等出力装置は、前記硬貨信号に基づいて電気的に計数した硬貨計数情報を保管する硬貨信号計数記憶装置と、前記硬貨作動機器毎に設定された機台識別情報を保管する機台識別情報出力装置と、日付時刻情報を出力する時計装置と、前記硬貨信号計数記憶装置における硬貨信号計数情報、前記機台識別情報出力装置における機台識別情報、及び、前記時計装置における日付時刻情報をスイッチ操作によって前記情報装置へ送信させる出力スイッチと、前記管理装置からの出力指令に基づいて前記出力スイッチの操作を有効にした後、当該出力スイッチの操作に基づいて前記出力スイッチ)の操作を無効とするスイッチ操作有効期間限定装置、を含み、前記管理装置は、締上指令装置の操作に基づいて前記硬貨計数情報等出力装置における前記出力スイッチの機能を有効にする前記出力指令を出力し、前記情報装置は、前記出力スイッチにおけるスイッチ操作に基づいて、前記硬貨計数情報等出力装置から送信された前記硬貨信号計数情報、機台識別情報、及び、前記日付時刻情報を受信し、記憶装置に記憶することを特徴とする硬貨作動機器のための売上締上支援装置である。
第1の発明によれば、硬貨選別装置によって選別された1つの硬貨によって、硬貨受入信号発信装置は1つの硬貨信号を発信する。硬貨信号計数装置はこの硬貨信号を電気的に1つ計数し、デジタルの硬貨計数情報として記憶する。したがって、硬貨計数情報は硬貨信号が出力される毎に1つずつ繰り上げられて記憶される。出力スイッチを押すことにより、出力スイッチが押された時点での硬貨信号計数記憶装置において記憶されているデジタル計数値たる硬貨計数情報が、機台識別情報及び日付時刻情報と共に情報装置へ出力される。管理装置は、情報装置に受信・保存された機台識別情報、硬貨計数情報及び日付時刻情報に基づいて、硬貨作動機器毎の前回と今回の売上締上期間における硬貨受入数を演算することができることから、転記や入力作業が不要であり、硬貨計数情報の伝達間違いをすることが無い。また既存の硬貨受入信号発信装置が出力する硬貨信号を利用するので安価に構成することができ、本発明の基本的目的である第1の目的を達成できる利点がある。また、硬貨信号計数記憶装置は硬貨受入信号発信装置から出力される硬貨信号を利用するので、硬貨受入信号発信装置が装着された既存の硬貨作動機器に後付けできる利点がある。
さらに、出力スイッチにおけるスイッチ操作は、スイッチ操作有効期間限定装置において指定された期間においてのみ有効である。したがって、営業中に集金作業を行った場合において、出力スイッチが間違って操作されても、スイッチ操作有効期間限定装置によって設定された有効期間以外であれば、硬貨計数情報等は出力されないので、誤集計を防止することができ、本発明の従的目的である第2の目的を達成できる利点がある。
図1は、本発明にかかる実施例1の硬貨作動機器のための売上締上支援装置の全体概念図である。 図2は、本発明にかかる実施例1の硬貨作動機器のための売上締上支援装置が適用される硬貨信号処理装置を装着した硬貨作動式乾燥機の概要図である。 図3は、本発明にかかる実施例1の硬貨作動機器のための売上締上支援装置が適用された硬貨信号処理装置を装着した硬貨作動式乾燥機のブロック図である。 図4は、本発明にかかる実施例1の硬貨作動機器のための売上締上支援装置が適用される硬貨信号処理装置が装着された硬貨作動式乾燥機の作用を説明するためのフローチャートである。 図5は、本発明にかかる実施例1の硬貨作動機器のための売上締上支援装置に用いられる硬貨信号処理装置のブロック図である。 図4は、本発明にかかる実施例1の硬貨作動機器のための売上締上支援装置に用いられる硬貨信号処理装置の作用を説明するためのフローチャートである。 図7は、実施例1の硬貨作動機器のための売上締上支援装置に用いられる携帯情報装置の正面図である。 図8は、実施例1の硬貨作動機器のための売上締上支援装置に用いられる携帯情報装置のブロック図である。 図9は、実施例1の硬貨作動機器のための売上締上支援装置に用いられる携帯情報装置の作用を説明するためのフローチャートである。 図10は、実施例1の硬貨作動機器のための売上締上支援装置に用いられる集金台車の斜視図である。 図11は、実施例1の硬貨作動機器のための売上締上支援装置に用いられる管理装置であり(A)はブロック図、(B)は締上画面の一例である。 図12は、硬貨作動機器のための売上締上支援装置に用いられる管理装置の作用を説明するためのフローチャートである。 図13は、硬貨作動機器のための売上締上支援装置に用いられる管理装置の作用を説明するための管理画面に表示される管理シートの一例である。 図14は、本発明にかかる実施例2の硬貨作動機器のための売上締上支援装置の概要図である。 図15は、従来のゲーム場における硬貨作動式ゲーム機の売上締上方法を説明するための概要図である。 図16は、従来のゲーム場における硬貨作動式ゲーム機に用いられる電磁カウンタを説明するための概要斜視図である。
本発明の硬貨作動機器の管理装置の最良の形態は、少なくとも、硬貨選別装置によって判別されて受け入れられた硬貨を保留する金庫と、前記受け入れられた硬貨に基づいて硬貨信号を出力する硬貨受入信号発信器と、を含み、前記硬貨信号に基づいて所定の機能を発揮可能にされる硬貨作動機器のための売上締上支援装置であって、前記硬貨信号に基づいて電気的に計数した硬貨信号計数情報を保管する硬貨信号計数記憶装置と、前記硬貨作動機器毎に設定された機台識別情報を保管する機台識別情報出力装置と、日付時刻情報を出力する時計装置と、前記硬貨信号計数記憶装置における硬貨信号計数情報、前記機台識別情報出力装置における機台識別情報、及び、時計装置における日付時刻情報をスイッチ操作によって携帯情報装置へ送信させる出力スイッチと、を含み、前記出力スイッチは、管理装置からの指令に基づいて、前記スイッチ機能が有効にされると共に、最初のスイッチ操作によって前記スイッチ機能が無効にされるスイッチ操作有効期間限定装置を有することを特徴とする硬貨作動機器のための売上締上支援装置である。
まず図1及び図2を参照して、本発明にかかる硬貨作動機器100の売上締上支援装置102の概要を説明する。売上締上支援装置102は、硬貨作動機器100から受信した硬貨信号CSに基づく硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを情報装置108へ間違いなく、かつ、容易に伝達させる機能を有し、少なくとも硬貨信号計数記憶装置206、時計装置204、機台識別情報出力装置212、及び、情報装置108を含んでいる。広義の売上締上支援装置102は、さらに、集金台車112、及び、管理装置104を含んでいる。本発明の概要を説明すれば、硬貨作動機器100の硬貨選別装置118から出力される硬貨信号CSを硬貨計数情報等出力装置106における硬貨信号計数記憶装置206において硬貨計数情報DCIとして計数記憶し、当該硬貨計数情報等出力装置106における出力スイッチ208を操作することにより、1操作で当該硬貨計数情報DCI、硬貨作動機器100毎に個別に設定されている機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを携帯情報装置108へ転送記憶させるようにしたものである。この構成によって、硬貨信号計数記憶装置206は硬貨選別装置118から出力される硬貨信号CSを利用することから、安価に構成でき、所謂後付けが可能であり、また、人による作業は出力スイッチの操作のみであることから、転記ミス等もなく伝達できる利点がある。硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを携帯情報装置108へ送信した後、管理装置104へ入力できるので、作業が簡単であることから、正確な管理に寄与することができる利点がある。
まず硬貨作動機器100を主に図2を参照しつつ説明する。
硬貨作動機器100は、所定価値の硬貨C、例えば100円硬貨100Cによって、所定の商品又はサービスを所定の条件において提供する機能を有する装置であり、例えば、コインランドリに設置された硬貨作動式洗濯機、硬貨作動式乾燥機、硬貨作動式洗剤販売機、自動販売機スタンドの場合、硬貨作動式飲料自動販売機、硬貨作動式食品自動販売機、硬貨作動式物品販売機、硬貨作動式電子レンジ、硬貨作動式音楽提供機等であり、健康ランドの場合、硬貨作動式マッサージ機、硬貨作動式日焼け機等であり、本実施例1は硬貨作動式乾燥機114である。
図2を参照しつつ公知の硬貨作動式乾燥機114の一例を簡単に説明する。
硬貨作動式乾燥機114は、所定値の硬貨Cを受け入れた場合、所定時間乾燥機能を発揮する機能を有し、大まかには、筐体116、硬貨選別装置118、金庫室120、ドアセンサ122、乾燥機制御装置124、ドラム用モータ126、送風機128、及び、発熱体132を含んでいる。
筐体116は、立方体形であって、前面中央に円形のドア134がヒンジ136によって水平方向にピボット運動可能に取り付けられている。ドア134は、図示しない固定具によって、前面中央の円形開口138を閉口するように固定されると共に、ハンドル142を手前に引くことによって、当該固定を解除し、円形開口138を開口できるようになっている。ドアセンサ122は、ドア134によって円形開口138が閉口された場合、閉口信号CLS、開口された場合開口信号OPSを乾燥機制御装置124へ出力する。筐体116内には円形開口138と同心に衣類等が投入される穴付回転ドラム144が回転自在に配置されている。筐体116の下部には、回転ドラム144を回転させるドラム用モータ126、送風機128、及び、発熱体132が配置されている。これにより、乾燥機能を発揮する際は、ドラム用モータ126によって穴付の回転ドラム144が回転されると共に、発熱体132が発熱され、及び、送風機128からの送風が発熱体132を通過して加熱された後、穴付の回転ドラム144の周囲から内部へ吹き込まれることによって、穴付の回転ドラム144内の衣類等を乾燥させる。
次に硬貨選別装置118を主に図2及び図3を参照しつつ説明する。
硬貨選別装置118は、硬貨投入口146に投入された所定金額の硬貨Cを正貨と偽貨に選別し、正貨の場合筐体116内の金庫148に収納すると共に、金庫148に落下する正貨によって、硬貨受入信号発信器152たるマイクロスイッチ154が作動されて硬貨信号CSを乾燥機制御装置124へ信号線156を介して出力し、偽貨である場合、返却口158へ返却する機能を有し、公知の機械式の硬貨選別装置118、例えば、特公昭63-29308に開示された硬貨選別装置が用いられる。しかし、公知の電気式硬貨選別装置を用いることもできる。本実施例1においては、100円硬貨100Cの真偽を判別し、正貨である場合金庫148に収納し、偽貨である場合、返却口158へ戻す機能を有する。なお、本明細書において、正貨とは、表示価値と同一の貨幣価値を有する硬貨を言い、所謂、贋金の反対語として用いている。その意味において、通貨以外の代用硬貨が用いられる場合、当該代用硬貨における真正代用硬貨を含む概念である。
硬貨選別装置118には硬貨作動機器100が不作動である場合、硬貨投入口146に硬貨Cが投入できないようにするブロッカ162が設けられている。ブロッカ162は、例えば、硬貨作動機器100が稼働中は通電されて励磁されるソレノイド164によって引きつけられて、先端が硬貨投入口146の近傍の硬貨通路(図示せず)から退出して硬貨Cの投入を可能とし、硬貨作動機器100が非稼働中はソレノイド164によって引きつけられないため、バネ等の付勢手段によって硬貨通路にその先端が突出されることにより、硬貨Cが硬貨投入口146に投入できないように構成されている。したがって、ソレノイド164は、硬貨作動機器100からの通電によって励磁され、遮断によって消磁される。
次に金庫室120を説明する。
金庫室120は、主に、硬貨選別装置118によって正貨として判別された硬貨C、本実施例1においては正貨として判別された100円硬貨100Cを保留する金庫148を収納する機能を有し、筐体116の前面下部に配置され、通常は、金庫室扉166によって閉じられている。
次に金庫148を説明する。
金庫148は、正貨として判別された100円硬貨100Cをばら積み状態で保留する機能を有し、本実施例1においては上面が開放された箱型をしているが、天板に100円硬貨100Cが通過できる程度のスリットを開設した形態であっても良い。
次に金庫室扉166を説明する。
金庫室扉166は、一端部が筐体116の前面にヒンジ結合され、金庫室120の開口を開閉口するように構成され、通常は錠機構168によって閉口状態を保たれる。
次に表示装置172を説明する。
表示装置172は、硬貨作動式乾燥機114のヒューマンインターフェースとしての機能を発揮し、LCD(liquid crystal display)等の公知の表示装置であり、乾燥機制御装置124からの指令に基づいて、必要な表示を行う。
次に乾燥機制御装置124を図3を参照して説明する。
乾燥機制御装置124は、硬貨作動式乾燥機114に設置されたドアセンサ122、及び、マイクロスイッチ154から信号を受け、所定のプログラムにしたがてドラム用モータ126、送風機128、発熱体132、及び、ソレノイド164を作動させる機能を有し、本実施例1において、乾燥機制御装置124は乾燥機バスライン174、乾燥機演算装置176、乾燥機記憶装置178、ドラムモータ駆動装置182、送風機駆動装置184、発熱体駆動装置186、及び、ソレノイド駆動装置188を含んでいる。
まず、乾燥機バスライン174を説明する。
乾燥機バスライン174は、乾燥機制御装置124を構成する乾燥機演算装置176、乾燥機記憶装置178、ドラムモータ駆動装置182、送風機駆動装置184、発熱体駆動装置186、及び、ソレノイド駆動装置188間の通信を司る機能を有し、公知のバスラインである。
次に乾燥機演算装置176を説明する。
乾燥機演算装置176は、ドアセンサ122、及び、マイクロスイッチ154からの各種信号を乾燥機記憶装置178に記憶された所定のプログラムにしたがって処理し、ドラムモータ駆動装置182、送風機駆動装置184、発熱体駆動装置186、及び、ソレノイド駆動装置188を所定のタイミングで作動・非作動にさせる機能を有する。本実施例1においては、所謂マイクロプロセッサが用いられる。
次に乾燥機記憶装置178を説明する。
乾燥機記憶装置178は、所定のプログラムを記憶する機能を有し、所謂、メモリによって構成されている。
次にドラムモータ駆動装置182を説明する。
ドラムモータ駆動装置182は、乾燥機演算装置176からの指令に基づいて回転ドラム144を回転させるドラム用モータ126を回転させ又は非回転にさせる機能を有し、例えば、ドラム用モータ126の給電回路(図示せず)に介設された電磁開閉器をON又OFFにする。なお、図示は省略したが、ドラム用モータ126のON又はOFFと逆位相で回転ドラム144に対する制動を不作動又は作動にする制動装置を設け、ドラム用モータ126への給電が停止された場合、直ぐさま回転ドラム144が停止されるように構成されている。
次に送風機駆動装置184を説明する。
送風機駆動装置184は、乾燥機演算装置176からの指令に基づいて送風機モータ192を回転させ又は非回転にさせる機能を有し、例えば、送風機モータ192の給電回路(図示せず)に介設された電磁開閉器をON又OFFにする。
次に発熱体駆動装置186を説明する。
発熱体駆動装置186は、乾燥機演算装置176からの指令に基づいて発熱体132を発熱させ又は非発熱にさせる機能を有し、例えば、発熱体132の給電回路(図示せず)に介設された電磁開閉器をON又OFFにする。
次にソレノイド駆動装置188を説明する。
ソレノイド駆動装置188は、乾燥機演算装置176からの指令に基づいてソレノイド164を励磁させ又は非励磁にさせる機能を有し、例えば、ソレノイド164の給電回路(図示せず)に介設された電磁開閉器をON又OFFにする。
次に硬貨作動式乾燥機114の作用を図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、ステップS11においてドアセンサ122から閉口信号CLSが出力されているか判別し、出力されていない(開口信号OPSが出力されている)場合ステップS11をループし、閉口信号CLSが出力されている場合、ステップS12へ進む。すなわち、ドア134が開いている間は、硬貨作動式乾燥機114は作動することがない。
ステップS12において、ソレノイド駆動装置188を作動させてソレノイド164の給電回路を閉結し、ソレノイド164を励磁してステップS13へ進む。これにより、ブロッカ162が硬貨通路から退出され、硬貨投入口146への硬貨Cの投入が可能になる。
ステップS13において、硬貨信号CSが出力されたか判別し、出力されない場合ステップS13をループし、出力された場合ステップS14へ進む。したがって、この状態は、100円硬貨100Cが硬貨投入口146に投入されたことによるマイクロスイッチ154からの硬貨信号CS(パルス信号PS)が出力されることを待っている待ち受け状態である。
ここで、100円硬貨100Cが1つ投入された場合、マイクロスイッチ154はパルス状の硬貨信号CSを1つ出力する。この硬貨信号CSの出力後所定時間、例えば10秒の間に次の硬貨信号CSが出力されない場合、硬貨信号CSは1つであることが確定される。しかし、10秒の間に次の硬貨信号CSが出力された場合、硬貨信号CSは2つであることが確定され、以降同様に硬貨信号CSが5つまで確定される。
ステップS14において、硬貨作動式乾燥機114の作動時間の計時を開始し、ステップS15へ進む。作動時間は、例えば、100円の場合5分、200円の場合10分、500円の場合30分、1000円の場合60分である。
ステップS15において、発熱体駆動装置186によってその給電回路を閉結し、発熱体132を発熱状態にした後、ステップS16へ進む。
ステップS16において、送風機駆動装置184によってその給電回路を閉結させて送風機モータ224を作動させて送風を開始した後、ステップS17へ進む。この送風は、発熱体132の隙間を通って回転ドラム144の周囲から回転ドラム144内に流れ込み、内部の衣類等を乾燥させる。
ステップS17において、ドラムモータ駆動装置182によってその給電回路を閉結し、ドラム用モータ126を回転させた後、ステップS18へ進む。回転ドラム144の回転によって衣類等が攪拌され、それらの乾燥が均一かつ迅速に行われる。
ステップS18において、投入硬貨額に対応する所定時間が経過したか判別し、当該所定時間が経過するまでステップS18をループし、当該所定時間が経過した場合、ステップS19、S10A、S10Bへ同時に進む。したがって、ステップS18をループしている間は、乾燥機能が継続される。なお、ステップS19、S10A、S10Bはシリーズに行うこともできる。
ステップS19において、発熱体駆動装置186が不作動にされて発熱体132が発熱を停止され、ステップS10Aにおいて送風機駆動装置184が不作動にされて送風機モータ224が停止され、ステップS10Bにおいてドラムモータ駆動装置182が不作動にされてドラム用モータ126が不作動にされ、回転ドラム144が停止され、ステップS10Cへ進む。
ステップS10Cにおいて所定時間がリセットされて処理を終了する。
次に硬貨計数情報等出力装置106を主に図5を参照しつつ説明する。
硬貨計数情報等出力装置106は、硬貨受入信号発信器152から硬貨信号CSを電気(デジタル)的に計数して記憶し、後述の出力スイッチ208の操作によって、記憶した硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを情報装置108に出力する機能を有し、本実施例1においては、計数バスライン194、計数通信装置196、計数演算装置198、計数記憶装置202、時計装置204、硬貨信号計数記憶装置206、出力スイッチ208、及び、機台識別情報出力装置212を含んでいる。
まず計数バスライン194を説明する。
計数バスライン194は、硬貨計数情報等出力装置106を構成する装置、すなわち、計数通信装置196、計数演算装置198、計数記憶装置202、時計装置204、硬貨信号計数記憶装置206、出力スイッチ208、及び、機台識別情報出力装置212間の通信を行う機能を有し、公知のバスラインである。
次に計数通信装置196を説明する。
計数通信装置196は、後述の携帯情報装置108に設けられた携帯通信装置252又は管理装置104の管理通信装置276と通信する機能を有し、有線方式又は無線方式を問わないが、硬貨作動機器100の設置位置を変更した場合、配線の変更を要しない公知の無線方式を用いることが好ましい。
次に計数演算装置198を説明する。
計数演算装置198は、管理装置104、硬貨受入信号発信器152からの硬貨信号を、計数記憶装置202に記憶された所定のプログラムにしたがって処理し、硬貨信号計数記憶装置206、表示装置214、スピーカ装置216、又は、発光装置218を所定のタイイングで作動させ、さらに、時計装置204、及び、機台識別情報出力装置212における情報の入出力を司る機能を有する。本実施例1においては、所謂マイクロプロセッサが用いられる。
次に計数記憶装置202を説明する。
計数記憶装置202は、計数演算装置198における所定の処理に基づいて、硬貨計数情報等出力装置106が所定の機能を発揮するように、所定のプログラムを記憶する機能を有し、公知の記憶手段によって構成されている。
次に時計装置204を説明する。
時計装置204は、日付時刻情報DTIを出力する機能、詳しくは、年月日及び時刻(秒単位)をデジタル信号として出力する機能を有し、本実施例1においては、水晶振動子を用いた公知の電気的な時計装置、所謂クオーツ時計が用いられている。
次に硬貨信号計数記憶装置206を説明する。
硬貨信号計数記憶装置206は、硬貨受入信号発信器152(マイクロスイッチ154)から出力される硬貨信号CSを計数し、デジタル値として記憶する機能、換言すれば、硬貨信号CSを受信する度に計数値を1つずつ繰り上げ、硬貨計数情報DCIとして記憶する機能を有し、本実施例1においてはソフトウエアによって構成されている。
次に出力スイッチ208を説明する。
出力スイッチ208は、押された際に、少なくとも硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを計数通信装置196を介して送信する機能を有し、公知のスイッチ手段、例えば押しボタンスイッチ、トグルスイッチ、スライドスイッチ等が用いられる。
次に機台識別情報出力装置212を説明する。
機台識別情報出力装置212は、硬貨計数情報等出力装置106が装着された硬貨作動式乾燥機114の機台識別情報NOI、又は、硬貨計数情報等出力装置106自体の機台識別情報NOI等の特定の硬貨作動機器100の識別情報を出力する機能を有し、公知の記憶装置によって構成されている。機台識別情報NOIとは、数字だけではなく、文字のみ、又は、それらの組み合わせを含んだ概念であり、本実施例1においては当該コインランドリにおける硬貨作動式乾燥機114、又は、硬貨計数情報等出力装置106固有のものである。
次に表示装置214を説明する。
表示装置214は、計数演算装置198からの指示に基づいて硬貨計数情報等出力装置106の状態を示す適当な表示をする機能を有し、本実施例1においてはLCDによって構成される。
次にスピーカ装置216を説明する。
スピーカ装置216は、計数演算装置198からの指令によって、所定の音を発する機能を有し、公知のスピーカが採用され、例えば、出力スイッチ208が押された際、所定の音が所定時間発音されるように設定されている。
次に発光装置218を説明する。
発光装置218は、出力スイッチ208内に配置され、硬貨計数情報等出力装置106が作動可能である場合発光し、作動不能である場合発光しない機能を有し、例えば、LED(light emitting diode)によって構成され、例えば、硬貨作動式乾燥機114に電力が供給されていない場合、発光装置218は点灯せず、電力が供給された場合、発光装置218が発光するようにされ、出力スイッチ208全体が光るように構成されている。
次にスイッチ操作有効期間限定装置226を説明する。
スイッチ操作有効期間限定装置226は、出力スイッチ208が押された場合、そのスイッチ機能を有効にする期間を設定する機能、換言すれば、有効期間以外に出力スイッチ208を押しても、出力スイッチ208の機能を発揮させない機能を有し、本実施例1においてソフトウエアによって構成されているので、以下の作用説明の中で改めて説明する。
次に硬貨計数情報等出力装置106の作用を図6のフローチャートを参照しつつ説明する。
ステップS1において、計数通信装置196を介して管理装置104における日付時刻情報DTIを取得し、時計装置204に設定する。硬貨信号CSの受信日付時刻情報を管理装置104における日付時刻情報と一致させるためである。売上締上処理をする場合、日付時刻情報DTIに基づいてけ硬貨計数情報DCIを処理するためである。なお、時計装置204は、管理装置104から日付時刻情報を受信した後は、内蔵するクロックによって自己計時する。
ステップS2において、管理装置104から日付時刻情報を入力したか判別し、判別した場合ステップS3へ進み、判別しない場合ステップS4へ進む。
ステップS3において、時計装置204における日付及び時刻を管理装置104から送信された日付及び時刻に書換えた後、ステップS4へ進む。後述するように、管理装置104が起動される毎に管理時計装置280の日付及び時刻が出力されるため、これに硬貨計数情報等出力装置106における日付及び時刻を合わせるためである。
ステップS4において、乾燥機制御装置124からの作動信号OSが存するか判別し、作動信号OSを判別した場合ステップS5へ進み、判別しない場合ステップS2へ戻る。したがって、ステップS2及びS4のループは、稼働待ち受け状態であり、硬貨作動式乾燥機114が稼働状況になければ、硬貨計数情報等出力装置106の機能を有効にする必要は無いからである。
ステップS5において、硬貨信号CSが硬貨受入信号発信器152たるマイクロスイッチ154から出力されたか判別し、硬貨信号CSを判別した場合ステップS6へ進み、判別しない場合ステップS7へ進む。
ステップS6において、硬貨信号計数記憶装置206は計数値を1加算して記憶し、ステップS8へ進む。
ステップS8において、硬貨信号計数記憶装置206に硬貨信号CSの出力時刻(日時分秒単位)を記憶した後、ステップS7へ進む。
ステップS7において、管理装置104から出力指令が出されたか判別し、判別した場合ステップS9へ進み、判別しない場合ステップS2へ戻る。したがって、ステップS2、S4、S5及びS7のループは、硬貨計数情報等の出力待機状態であり、換言すれば、ステップS6及びS8において硬貨信号CSを電気的に計数することから、計数モード状態である。
ステップS9において、発光装置218が発光された後ステップS1Aへ進む。発光装置218の発光によって、出力スイッチ208全体が発光し、硬貨計数情報等出力装置106から硬貨計数情報DCI等が出力可能であることが視覚的に理解できる。
ステップS1Aにおいて、出力スイッチ208の作動を認識可能にした後、ステップS1Bへ進む。このように、管理装置104から出力指令があった後、出力スイッチ208のスイッチ操作を認識可能にしたのは、顧客等によって勝手に出力スイッチ208が押されることによる管理者が意図しない送信を防止するためである。
ステップS1Bにおいて、出力スイッチ208が押されたか判別し、押された場合ステップS1Cへ進み、押されない場合ステップS1Bをループする。ステップS1Bのループは、出力待機状態である。
ステップS1Cにおいて、硬貨信号計数記憶装置206に記憶された硬貨計数情報DCI、及び、機台識別情報出力装置212に記憶された機台識別情報NOI、及び、時計装置204における日付時刻情報DTIを、計数通信装置196を介して情報装置108に送信する。
ステップS1Dにおいて、出力スイッチ208の操作認識を不能にした後、ステップS1Eへ進む。したがって、ステップS1AからS1D迄の間のみ出力スイッチ208の機能が有効であるので、ステップS1A及びS1Dがスイッチ操作有効期間限定装置226である。
ステップS1Eにおいて、発光装置218を消灯して後、処理を終了する。
次に情報装置108を図7及び図8を参照して説明する。
情報装置108は、少なくとも、硬貨計数情報等出力装置106から送信される硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを記憶する機能を有し、本実施例1においては管理者が携帯可能な携帯情報装置108Hによって構成されている。携帯情報装置108Hは、携帯情報装置本体232の外表面に配置された電源スイッチ234、携帯表示装置236、ファンクションキー238、テンキー242、カーソルキー244、決定ボタン246、携帯通信装置252、及び、内部に配置された携帯バスライン248、携帯演算装置254、携帯記憶装置256、携帯硬貨計数情報等記憶装置258等を含んでいる。
まず携帯情報装置本体232を説明する。
携帯情報装置本体232は、全体として縦長矩形の薄型箱形であって、最中状に形成され、表面側上部には携帯表示装置236、中央部にカーソルキー244、カーソルキー244の中心部に決定ボタン246、そして下部にテンキー242、電源スイッチ234、及び、ファンクションキー238が配置され、内部に携帯演算装置254、携帯記憶装置256、携帯硬貨計数情報等記憶装置258等が内蔵されている。
次に電源スイッチ234を説明する。
電源スイッチ234は、携帯表示装置236、携帯通信装置252、携帯演算装置254、携帯記憶装置256、携帯硬貨計数情報等記憶装置258等の携帯情報装置108を構成する各機器への電力供給の断続機能を有し、公知のスイッチ機構が用いられている。
次に携帯表示装置236を説明する。
携帯表示装置236は、携帯演算装置254の指令に基づいて文字により、又は、絵文字によって、作業者に各種情報を伝え、又は、各種情報を入力させるための情報を表示し、公知のLCD等の表示装置が用いられる。
次にファンクションキー238を説明する。
ファンクションキー238は、所定の機能を発揮させるキーボタンであり、本実施例1においては、ファンクションキーF1は、硬貨計数情報等出力装置106から硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIの送信を受ける際に操作する硬貨計数情報受信キー238F1に、ファンクションキーF2は管理装置104に送信する際の硬貨計数情報送信キー238F2に設定されている。
次にテンキー242を説明する。
テンキー242は、各種情報を数値又は文字で入力する機能を有する公知のキーである。
次にカーソルキー244を説明する。
カーソルキー244は、携帯表示装置236に表示されたカーソル(図示せず)を上下左右に段階的に移動させて所定の位置に移動させる機能を有する。
次に決定ボタン246を説明する。
決定ボタン246は所定量押し下げることにより、カーソルキー244によって移動させたカーソル部分の情報、又は、テンキー242からの入力した情報を確定する機能を有する。
次に携帯バスライン248を説明する。
携帯バスライン248は、携帯演算装置254、携帯記憶装置256、携帯硬貨計数情報等記憶装置258等の機器間の通信を行う機能を有し、公知のバスラインである。
次に携帯通信装置252を説明する。
携帯通信装置252は、計数通信装置196又は管理通信装置276と無線又は有線による通信によって、少なくとも硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを送受信する機能を有し、公知の有線又は無線通信装置が用いられるが、通信の安定性を考慮すると、光ファイバ等の有線方式が好ましいが、ゲーム場やコインランドリにおいては、頻繁な硬貨作動式乾燥機114の移動を考慮すると無線方式、例えば、が好まししい。
次に携帯演算装置254を説明する。
携帯演算装置254は、少なくとも、硬貨計数情報受信キー238F1、硬貨計数情報送信キー238F2、携帯通信装置252、及び、決定ボタン246の押し下げによって入力された各種情報に基づいて、携帯記憶装置256に記憶された所定のプログラムにしたがって処理し、少なくとも、硬貨計数情報等出力装置106から硬貨計数情報DCI、機台識別情報出力装置212から機台識別情報NOI、及び、時計装置204から日付時刻情報DTIを受信して記憶し、管理装置104へ受け渡す(送信する)機能を有し、さらに、携帯表示装置236、携帯通信装置252等を所定のタイミングで作動・非作動にさせる機能を有し、本実施例1においては、所謂マイクロプロセッサが用いられる。
次に携帯記憶装置256を説明する。
携帯記憶装置256は、所定のプログラムを記憶する機能を有し、公知の記憶装置である。
次に携帯硬貨計数情報等記憶装置258を説明する。
携帯硬貨計数情報等記憶装置258は、硬貨計数情報等出力装置106から(無線)通信によって受信した少なくとも硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを記憶する機能を有し、公知の記憶装置又は保管装置が用いられる。
次に携帯情報装置108の作用を図9のフローチャートを参照しつつ説明する。
まずステップS21において、硬貨計数情報受信キー238F1が押されたか判別し、押された場合ステップS22へ進み、押されない場合ステップS23へ進む。換言すれば、硬貨作動式乾燥機114の硬貨計数情報等出力装置106から硬貨計数情報DCI、機台識別情報出力装置212から機台識別情報NOI、及び、時計装置204から日付時刻情報DTIを読み込み、記憶する指令がなされたか判別し、指令された場合ステップS22へ進み、指令されない場合ステップS23へ進む。
ステップS23において、硬貨計数情報送信キー238F2が押されたか判別し、押された場合ステップS27へ進み、押されない場合ステップS21へ戻る。換言すれば、携帯情報装置108Hから硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを管理装置104へ送信する指令が成された場合、ステップS27へ進み、成されない場合ステップS21へ戻る。すなわち、ステップS21及びS22のループは、携帯情報装置108Hにおける待ち受け状態である。
ステップS22において、携帯通信装置252が通信可能状態にされステップS24へ進む。
ステップS24において、硬貨計数情報等出力装置106の計数通信装置196と通信し、硬貨信号計数記憶装置206に計数されている計数回数である硬貨計数情報DCI、機台識別情報出力装置212に記憶されている機台識別情報NOI、及び、時計装置204における日付時刻情報DTIを受信し、ステップS25へ進む。
ステップS25において、受信した硬貨計数情報DCI及び機台識別情報NOI、日付時刻情報DTIを携帯硬貨計数情報等記憶装置258に記憶して後、ステップS26へ進む。
ステップS26において、携帯通信装置252が通信OFF状態された後処理を終了する。
ステップS27において、携帯通信装置252が通信可能状態にされた後ステップS28へ進む。
ステップS28において管理装置104の管理通信装置276に対し、携帯硬貨計数情報等記憶装置258に記憶されている硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを送信し、ステップS29へ進む。
ステップS29において、携帯通信装置252の通信状態をOFFにして処理を終了する。
したがって、携帯情報装置108Hが硬貨計数情報等出力装置106から硬貨計数情報DCIの送信を受ける場合、少なくとも、硬貨信号計数記憶装置206に記憶された硬貨信号CSが積算された硬貨計数情報DCIが硬貨作動式乾燥機114の機台識別情報出力装置212に記憶された機台識別情報NOI及び時計装置204に記憶された日付時刻情報DTIと共に送信される。
なお、携帯情報装置108Hにおいては、他のキー等の操作により、他の処理を行えることはもちろんである。
次に集金台車112を主に図10を参照して説明する。
集金台車112は、各硬貨作動式乾燥機114の金庫148に収納された100円硬貨100Cを、個別に投入した回収袋262を保管し、かつ、搬送する機能を有し、本実施例1においては、箱形の簡易金庫264の下面に車輪266を取り付け、上面に門型の手押しハンドル270を固定することにより、手押し走行可能に構成されている。簡易金庫264の横開き扉271は金庫入り口を開閉口することができ、鍵273によって施錠することができる。したがって、硬貨作動式乾燥機114から硬貨Cを回収する場合、この集金台車112及び携帯情報装置108Hを用いて行うことになる。
次に管理装置104を図11を参照して説明する。
管理装置104は、携帯情報装置108に記憶された、少なくとも、硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを受信し、同一機台に対する前回の硬貨信号計数値と今回の硬貨信号計数値を比較可能に表示する機能を有し、本実施例1においては、更に、硬貨計数情報等出力装置106における時計装置204に対し、基準となる日付時刻情報DTIを出力する機能、及び、硬貨計数情報等出力装置106における出力スイッチ208の機能を有効にする機能を有し、所謂、パーソナルコンピュータ268(以下「PC268」という)によって構成されている。本実施例1のPC268は図11に示すように、管理演算装置272、管理記憶装置274、管理通信装置276、管理硬貨計数情報等記憶装置278、管理時計装置280、管理表示装置282、過去分記憶装置284、管理読込スイッチ286、管理キーボード288、及び、締上指令装置290を含んでいる。
まず管理演算装置272を説明する。
管理演算装置272は、管理記憶装置274に記憶されたプログラムに基づいて、少なくとも、管理通信装置276、管理硬貨計数情報等記憶装置278、管理読込スイッチ286及び管理キーボード288からの入力を所定のタイミングで所定の処理を行って管理表示装置282に所定の表示を行わせる機能を有する。本実施例1においては、所謂マイクロプロセッサが用いられる。
次に管理記憶装置274を説明する。
管理記憶装置274は、所定のプログラムを記憶する機能を有し、公知の記憶装置である。
次に管理通信装置276を説明する。
管理通信装置276は、携帯情報装置108の携帯通信装置252との間で携帯硬貨計数情報等記憶装置258に記憶された硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを送受信する機能を有し、公知の通信装置が用いられ、有線方式又は無線方式が用いられるが、通信の確実性から有線方式を用いることが好ましい。
また、携帯情報装置108Hにおいて、携帯硬貨計数情報等記憶装置258としてSDメモリーカード、USBメモリ等の着脱可能記憶媒体が用いられる場合、それら媒体に適合した通信装置が管理通信装置276になる。例えば、SDメモリーカードの場合SDカードスロットであり、USBメモリの場合USBポートが管理通信装置276である。
次に管理硬貨計数情報等記憶装置278を説明する。
管理硬貨計数情報等記憶装置278は、少なくとも、受信した硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを記憶する機能を有し、公知の記憶装置が用いられる。
次に管理時計装置280を説明する。
管理時計装置280は、管理装置104において基準となる日付時刻情報を出力する機能を有し、公知の時計装置が採用される。硬貨作動機器100のための売上締上支援においては、1つの纏まり単位において、例えば、1つの建屋、1つのフロアにおいて売上締上作業を行う。硬貨作動機器100毎に設置された複数の硬貨計数情報等出力装置106における日付時刻が一致しない場合、正確な売上締上処理を行うことが出来ない。例えば、長年の使用により、硬貨計数情報等出力装置106における日付時刻が1日(24時間)以上差が生じた場合、同日に売上締上を行った場合であっても、異なる日付となってしまうためである。そこで、本実施例1においては、管理装置104の立ち上げ時に管理時計装置280の日付及び時刻情報を通信によって、各硬貨計数情報等出力装置106に送信し、内蔵される時計装置204の日付及び時刻を管理時計装置280の日付及び時刻に一致させるようにしている。各硬貨計数情報等出力装置106における時計装置204は、管理時計装置280の日付及び時刻に合わせられた後は前述のように、自己の時計によって、日付及び時刻を出力する。管理装置104は毎日、長くとも1週間程度で再起動されるので、この程度であれば、各硬貨計数情報等出力装置106における時計装置204の時刻は、殆ど差がないので実用上の問題は生じない。
次に管理表示装置282を説明する。
管理表示装置282は、管理演算装置272の指示に基づいて所定の表示を行う機能を有し、本実施例1においては公知のLCD等の表示装置が用いられる。
次に過去分記憶装置284を説明する。
過去分記憶装置284は、過去に受信した硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを記憶しておく機能を有し、公知の記憶装置が用いられる。過去とは、少なくとも前回の売上締上時に収集した硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTI情報である。
次に管理読込スイッチ286を説明する。
管理読込スイッチ286は、管理通信装置276、及び、携帯通信装置252を介して携帯硬貨計数情報等記憶装置258に記憶されている硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、日付時刻情報DTIをPC268に読み込み、管理硬貨計数情報等記憶装置278に記憶(保管)させる機能を有し、管理キーボード288の所定のキー、又は、管理表示装置282上に表示されたボタンによって構成され、当該キー又はボタンが押された場合、前記機能を発揮させる処理を行う。
次に管理キーボード288を説明する。
管理キーボード288は、所定の文字情報、数値情報、又は、確定情報を管理演算装置272に出力する機能を有し、公知のキーボードである。
次に締上指令装置290を説明する。
締上指令装置290は、管理通信装置276を介して硬貨計数情報等出力装置106に出力指令OCを出力する機能を有し、本実施例1においては、図11(B)に図示するように、管理表示装置282の締上画面299に表示された出力指令ボタン300をクリックすることにより、出力指令OCが出力されるようになっている。
管理バスライン292を説明する。
管理バスライン292は、管理装置104たるPC268を構成する機器間の通信を行う機能を有し、公知のバスラインである。
次に管理装置104たるPC268において、携帯情報装置108Hに記憶した硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを用いて売上集計支援作業をする際の処理を図12のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、この作業は、硬貨作動機器100が設置されている場所ではなく、管理事務所において行われるので、作業時間や窃盗に対する配慮は硬貨作動機器100の設置場所において行うよりも低いレベルでも良い。
まずステップS31において、管理読込スイッチ286が押されたか判別し、押された場合ステップS32へ進み、押されない場合ステップS31をループする。すなわち、ステップS31をループする場合、PC268における待機状態である。
ステップS32において、管理通信装置276がONにされ、通信(読み込み)可能状態になった後、ステップS33へ進む。
ステップS33において、携帯硬貨計数情報等記憶装置258から硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを読み込んで管理硬貨計数情報等記憶装置278に記憶した後、ステップS34へ進む。
ステップS34において、管理通信装置276をオフにしてステップS35へ進む。
ステップS35において、読み込んだ硬貨計数情報DCI等を所定のプログラムに基づいて処理し、ステップS36へ進む。すなわち、機台識別情報NOIにおける最新の日付時刻情報DTIに対応する硬貨計数情報DCIから、前回の日付時刻情報DTIに対応する硬貨計数情報DCIを減算して今回の売上締上において商となる硬貨計数値を演算する。
ステップS36におて、ステップS35における処理を、例えば図13に示す管理チャート294に纏めて管理表示装置282に表示し、処理を終了する。
管理チャート294は、機台識別情報欄296、集金日時欄298、金種欄302、前回計数値欄304、今回計数値欄306、増分欄308、入金額欄312、及び、現金欄314の各欄が配置され、機台識別情報欄296〜入金額欄312までは管理演算装置272が硬貨計数情報DCI等より演算し、表示する。機台識別情報欄296には受信した機台識別情報NOIを表示し、集金日時欄298には受信した日付時刻情報DTIを表示し、金種欄302には、機台識別情報NOIに対応して定められている金種を表示し、前回計数値欄304には、前回行った売上締上処理時に受信し、過去分記憶装置284に記憶されている同一機台識別情報NOIに対応する硬貨計数情報DCIを表示し、今回計数値欄306には、今回受信した同一機台識別情報NOIに対応する硬貨計数情報DCIを表示し、増分欄308には今回の硬貨計数情報DCIから前回の硬貨計数情報DCIを減算した差を表示し、入金額欄312には金種欄の数値と増分欄308の数値とを乗算した金額値を表示する。
なお、この管理チャート294は、画面表示と共に印刷し、又は、印刷のみ行って表示とすることもできる。
管理者は、集金台車112に格納した各硬貨作動式乾燥機114毎の回収袋262内の硬貨Cを計数し、現金欄314に管理キーボード288を用いて入力する。したがって、入金額欄312と現金欄314とを比較することにより、硬貨作動式乾燥機114における硬貨受入信号発信器152たるマイクロスイッチ154からの硬貨信号CSに基づく計数値による金額と実際に金庫148に収納された硬貨Cに基づく金額とを突き合わせて入金の突き合わせ作業をすることができる。すなわち、原則として、入金額欄312と現金欄314は一致するが、硬貨Cが案内通路に引っかかっている場合等は現金欄314が少なくなり、差異が生じる場合がある。また、管理装置104において、メニュー画面(図示せず)から締上画面299を選択すると、管理表示装置282に締上画面299が表示され、出力指令ボタン300が表示される。
次に、実施例1の売上締上支援装置102 を用いた締上作業を説明する。
締上作業の前に硬貨作動式乾燥機114における作用を説明する。
前述したように、硬貨投入口146に100円硬貨100Cが投入された場合、硬貨選別装置118は正貨であるか偽貨であるか判別し、偽貨である場合返却口158へ戻し、正貨である場合、金庫148へ落下させる。落下する100円硬貨100Cはその途上において、硬貨受入信号発信器152たるマイクロスイッチ154を作動させる。これによりマイクロスイッチ154は所定時間幅のパルス信号PSたる硬貨信号CSを信号線156に出力する。この硬貨信号CSを受信した硬貨計数情報等出力装置106における硬貨信号計数記憶装置206は、そのデジタル計数値を1つ繰り上げ、硬貨計数情報DCIとして記憶する。この処理が100円硬貨100Cの受け入れ毎に行われ、硬貨信号計数記憶装置206は、最新の計数値を硬貨計数情報DCIとして記憶する。この最新の硬貨計数情報DCIは、停電が発生した場合でも失われないよう、不揮発性の記憶装置、又は、非常用電源を装備することにより保持される。
次に、売上締上処理をする場合を説明する。
まず携帯情報装置108H及び機台識別情報NOIを表した複数の回収袋262を載せた集金台車112と共に硬貨作動機器100が設置されている店舗へ赴く。
次に管理装置104の管理者に出力指令ボタン300のクリックを指示する。管理者は管理装置104において、締上画面299を表示させて出力指令ボタン300をクリックする。これにより、管理装置104の締上指令装置290は、管理通信装置276を介して出力指令OCを硬貨計数情報等出力装置106へ送信する。硬貨計数情報等出力装置106は計数通信装置196を介して出力指令OCを受信する。出力指令OCを受信した硬貨計数情報等出力装置106は、ステップS7において出力指令OCを判別するのでステップS9へ進み、ステップS9において、発光装置218が発光された後ステップS1Aへ進む。発光装置218の発光によって、出力スイッチ208全体が発光し、硬貨計数情報等出力装置106から硬貨計数情報DCI等が出力可能であることが視覚的に理解できる。
そして売上締上を行う硬貨作動式乾燥機114の近傍に集金台車112を停止させた後、携帯情報装置108Hの電源スイッチ234を入れ、硬貨計数情報受信キー238F1を押して後、硬貨計数情報等出力装置106たる硬貨計数情報等出力装置106の出力スイッチ208を押す。これにより、硬貨計数情報等出力装置106においては、ステップS1Cが実行され、計数通信装置196と携帯通信装置252との間で通信が行われ、硬貨信号計数記憶装置206に記憶された硬貨計数情報DCIが、携帯情報装置108Hの携帯硬貨計数情報等記憶装置258に記憶される。さらに、機台識別情報出力装置212に記憶された機台識別情報NOI、及び、時計装置204からの日付時刻情報DTIも送信され、携帯硬貨計数情報等記憶装置258に記憶され,ステップS1Dへ進む。ステップS1Dにおいて出力スイッチ208の機能がOFFにされて後、ステップS1Eへ進み発光装置218が消灯される。ついで、当該硬貨作動式乾燥機114の錠機構168を解錠して金庫室扉166を開けて金庫148を取り出して保管されている硬貨Cを当該硬貨作動式乾燥機114の機台識別情報NOIと一致する機台識別情報NOIが表示された回収袋262に収納した後、金庫148を金庫室120へ戻して金庫室扉166を閉じて錠機構168によって施錠する。出力スイッチ208を押してから錠機構168によって施錠するまでの時間は、1〜3分程度で有り、設置場所における営業時間中であっても、該当する硬貨作動式乾燥機114において作業することから、売上締上作業中に当該硬貨作動式乾燥機114の硬貨投入口146に新たな硬貨Cを投入されることはないので、硬貨計数情報DCIと金庫148内の硬貨Cの数との間に齟齬が生じることはない。齟齬の原因は、窃盗又は硬貨通路における引っかかり等の異常事態に限られることから、売上締上の精度が向上する。硬貨Cが収納された回収袋262は投入口を紐で締め上げて閉口した後、集金台車112内に保管される。この作業を全ての硬貨作動機器100において繰り返して集金作業を終了した後、管理事務所に戻る。
管理事務所において、前述のステップS31〜S36を実行して携帯情報装置108から管理装置104へ硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを送信し、管理硬貨計数情報等記憶装置278に記憶させると共に、管理チャート294を管理表示装置282に表示する。
次いで、集金台車112から回収袋262を取り出して収納された硬貨Cの金額を演算し、該当する機台識別情報NOIの現金欄314にその金額を管理キーボード288を用いて入力する。入金額欄312と現金欄314との間の金額が同一であれば正常とし、異なる場合(現金欄314が少ない場合)は損金として処理する。したがって、本実施例1においては、硬貨計数情報等出力装置106を後付けすることによって、携帯情報装置108の硬貨計数情報受信キー238F1、及び、硬貨計数情報等出力装置106の出力スイッチ208の操作によって、少なくとも、硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを管理装置104において利用可能に転送することができることから、後付け可能であって、かつ、ミス無く硬貨計数情報を受け渡しできる安価な売上締上支援装置を提供することができる。
なお、入金額欄312の金額が現金欄314の金額よりも多い場合、電気的故障の可能性があるので、硬貨計数情報等出力装置106を交換する等の対応が必要である。
次に本発明に係る実施例2を図14を参照して説明する。
実施例2は、情報装置108を、実施例1における携帯情報装置108Hに代えて所定位置、例えば、管理事務所に設置した据付情報装置108Sにした例である。据付情報装置108Sは携帯情報装置108Hにおける電源スイッチ234、携帯表示装置236、ファンクションキー238、テンキー242、カーソルキー244、決定ボタン246、携帯通信装置252、及び、内部に配置された携帯バスライン248、携帯演算装置254、携帯記憶装置256、携帯硬貨計数情報等記憶装置258等と同様の装置を含んでいる。本実施例2において、据付情報装置108Sはパーソナルコンピュータによって構成され、当該パーソナルコンピュータが備える機器及びソフトウエアによって、電源スイッチ234、携帯表示装置236、ファンクションキー238、テンキー242、カーソルキー244、決定ボタン246、携帯通信装置252、及び、内部に配置された携帯バスライン248、携帯演算装置254、携帯記憶装置256、携帯硬貨計数情報等記憶装置258等と同様の装置を構成している。
さらに、硬貨計数情報等出力装置106からの、少なくとも硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIを据付情報装置108Sへ送信するため、硬貨作動機器100が設置された店舗には、1又は複数の無線通信親機316が設置されている。無線通信親機316と据付情報装置108Sとは、無線又は有線の通信回線318、例えば、インターネットによって接続されている。据付情報装置108Sと管理装置104とは、有線又は無線の通信回線により情報交換できるように構成することが好ましいが、USBメモリ又はSDカード等を使用して硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIの情報伝達をすることができる。
以上の構成である実施例2における据付情報装置108Sの作用・効果は、実施例1においては硬貨計数情報DCI、機台識別情報NOI、及び、日付時刻情報DTIの情報が、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によって伝達されるのに対し、実施例2においてはインターネット等の通信回線318を用いる違い以外は実質的に同一であるのでそれらの説明は省略する。なお、据付情報装置108Sは管理装置104と一体化することも出来る。この場合、管理装置104には、当然に、電源スイッチ234、携帯表示装置236、ファンクションキー238、テンキー242、カーソルキー244、決定ボタン246、携帯通信装置252、及び、内部に配置された携帯バスライン248、携帯演算装置254、携帯記憶装置256、携帯硬貨計数情報等記憶装置258等と同様の装置が構成される。
C 硬貨
CS 硬貨信号
DCI 硬貨信号計数情報
NOI 機台識別情報
104 管理装置
106 硬貨信号計数装置
108 情報装置
108H 携帯情報装置
108S 据付情報装置
118 硬貨作動機器
148 金庫
152 硬貨受入信号発信器
208 出力スイッチ
212 機台識別情報出力装置
226 スイッチ操作有効期間限定装置

Claims (1)

  1. 少なくとも、硬貨選別装置(118)によって判別されて受け入れられた硬貨(C)を保留する金庫(148)と、
    前記受け入れられた硬貨(C)に基づいて硬貨信号(CS)を出力する硬貨受入信号発信器(152)と、を含み、
    前記硬貨信号(CS)に基づいて所定の機能を発揮可能にされる硬貨作動機器(100)のための売上締上支援装置であって、
    前記売上締上支援装置は、少なくとも、通信手段によってそれぞれ通信可能な硬貨計数情報等出力装置(106)、管理装置(104)、及び情報装置(108)を含み、
    前記硬貨計数情報等出力装置(106)は、
    前記硬貨信号(CS)に基づいて電気的に計数した硬貨計数情報(DCI)を保管する硬貨信号計数記憶装置(206)と、
    前記硬貨作動機器(100)毎に設定された機台識別情報(NOI)を保管する機台識別情報出力装置(212)と、
    日付時刻情報(DTI)を出力する時計装置(204)と、
    前記硬貨信号計数記憶装置(206)における硬貨信号計数情報(DCI)、前記機台識別情報出力装置(212)における機台識別情報(NOI)、及び、前記時計装置(204)における日付時刻情報(DTI)をスイッチ操作によって前記情報装置(108)へ送信させる出力スイッチ(208)と、
    前記管理装置(104)からの出力指令(OC)に基づいて前記出力スイッチ(208)の操作を有効にした後、当該出力スイッチ(208)の操作に基づいて前記出力スイッチ(208)の操作を無効とするスイッチ操作有効期間限定装置(226)、を含み、
    前記管理装置(104)は、締上指令装置(290)の操作に基づいて前記硬貨計数情報等出力装置(106)における前記出力スイッチ(208)の機能を有効にする前記出力指令(OC)を出力し、
    前記情報装置(108)は、前記出力スイッチ(208)におけるスイッチ操作に基づいて、前記硬貨計数情報等出力装置(106)から送信された前記硬貨信号計数情報(DCI)、前記機台識別情報(NOI)、及び、前記日付時刻情報(DTI)を受信し、記憶装置(258)に記憶する
    ことを特徴とする硬貨作動機器のための売上締上支援装置。
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