JP6470583B2 - Ae法を用いた劣化モニタリング方法および劣化モニタリング装置 - Google Patents
Ae法を用いた劣化モニタリング方法および劣化モニタリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6470583B2 JP6470583B2 JP2015028700A JP2015028700A JP6470583B2 JP 6470583 B2 JP6470583 B2 JP 6470583B2 JP 2015028700 A JP2015028700 A JP 2015028700A JP 2015028700 A JP2015028700 A JP 2015028700A JP 6470583 B2 JP6470583 B2 JP 6470583B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- target
- signal
- deterioration
- unit
- inspection object
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Description
検査対象物と同質材料に対するAE計測により得られる信号の第1単位期間における計数値である参照信号数を全観測期間にわたって取得する参照値取得ステップと、
前記全観測期間の初期における前記参照信号数に基づいて設定される参照ノイズ信号数を、前記第1単位期間毎の前記参照信号数のそれぞれから減算した参照AE数を求め、前記参照AE数の前記全観測期間わたる推移を示す評価曲線を生成する評価曲線生成ステップと、
前記検査対象物に対するAE計測により得られる信号の第2単位期間における計数値である対象信号数を取得する対象値取得ステップと、
前記対象値取得ステップにより得られる前記対象信号数のうち、時系列で初期に取得される前記対象信号数に基づいて設定される対象ノイズ信号数を、前記対象信号数から減算した対象AE数を求める対象AE数算出ステップと、
前記評価曲線と前記対象AE数とに基づいて、前記検査対象物の劣化度合いを評価する劣化評価ステップと、を備える。
前記劣化評価ステップは、
前記評価曲線の変化量が増加する少なくとも1つの変化領域を抽出する変化領域抽出ステップと、
前記評価曲線の前記変化領域に基づいて、前記評価曲線の前記全観測期間を複数の劣化ステージに区分する劣化ステージ分類ステップと、
前記対象AE数に基づいて、前記検査対象物が属する前記劣化ステージを識別する劣化ステージ識別ステップと、を含む。
上記(2)の構成によれば、対象AE数と劣化ステージに基づいて検査対象物の劣化モニタリングを行うことで、検査対象物の寿命を予測することができる。また、検査対象物の属する劣化ステージによって対応策を決めることで、適切な保守管理を効率的に行うことができる。
検査対象物に対するAE計測により得られる信号の第2単位期間における計数値である対象信号数を取得する対象値取得ステップと、
時系列で初期に取得される前記対象信号数に基づいて設定される対象ノイズ信号数を、前記対象信号数から減算した対象AE数を求める対象AE数算出ステップと、
前記時系列に伴って増加する前記対象AE数の増加量に基づいて、前記検査対象物の劣化度合いを評価する劣化相対評価ステップと、を備え、
前記対象値取得ステップは、前記検査対象物の異なる位置に設置された複数のAEセンサの各々で計測された前記対象信号数を取得しており、
前記劣化相対評価ステップは、前記複数のAEセンサ毎に求めた前記増加量をそれぞれ比較する増加量比較ステップを含む。
上記(3)の構成によれば、検査対象物の複数の異なる位置にそれぞれ設置されるAEセンサからの信号に基づいて、それぞれ対応する対象AE数が計測され、同時期の対象AE数の増加量同士が比較される。一般に、損傷の進行により発生するAE信号の数は劣化の進行に伴って増加するため、対象AE数の増加量に基づいて、検査対象物の各位置における劣化度合いを相対的にモニタリングできる。また、この相対評価の結果に基づいて定期検査における優先順位付けが可能となり、効果的な保守管理を行うことができる。
前記AEセンサの少なくとも2つによって前記検査対象物が有する溶接部が挟まれる。
上記(4)の構成によれば、クリープ損傷は溶接部で発生する可能性が高く、クリープ損傷による劣化度合いを精度良くモニタリングすることができる。
前記AEセンサ12は、棒状の物体である導波棒の一端の側に設置されており、
前記導波棒の他端は、前記検査対象物にスタッド溶接されるスタッドボルトに固定される。
上記(5)の構成によれば、スタッド溶接により溶接後の熱処理が不要となり、センサ敷設に必要な時間とコストを削減できる。また、スタッドボルトを介してAEセンサと検査対象物が接続されるので、センサの設置環境温度を下げることができる。
前記対象信号数は、前記検査対象物の前記溶接部からの距離が所定範囲外となる位置からの信号を前記AE計測により得られる信号から除外して得られる信号の計数値である。
上記(6)の構成によれば、対象信号数の計数時においてノイズによる影響を低減することができる。
前記対象信号数は、前記AE計測により得られる信号の計測値のうちの所定の閾値以上の前記信号の計数値である。
上記(7)の構成によれば、対象信号数の計数時においてノイズによる影響を低減することができる。
前記対象信号数は、前記AE計測により得られる信号から信号波形の特徴量に基づいて識別される周期的ノイズ信号を除外した信号の計数値である。
上記(8)の構成によれば、対象信号数の計数時においてノイズによる影響を低減することができる。
前記検査対象物は、発電設備のボイラ、蒸気管、管寄せ、管台の少なくとも1つを含む。
上記(9)の構成によれば、発電設備の劣化評価を行うことができる。
検査対象物と同質材料に対するAE計測により得られる信号の第1単位期間における計数値である参照信号数を全観測期間にわたって取得する参照値取得部と、
前記全観測期間の初期における前記参照信号数に基づいて設定される参照ノイズ信号数を、前記第1単位期間毎の前記参照信号数のそれぞれから減算した参照AE数を求め、前記参照AE数の前記全観測期間わたる推移を示す評価曲線を生成する評価曲線生成部と、
前記検査対象物に対するAE計測により得られる信号の第2単位期間における計数値である対象信号数を取得する対象値取得部と、
前記対象値取得部により得られる前記対象信号数のうち、時系列で初期に取得される前記対象信号数に基づいて設定される対象ノイズ信号数を、前記対象信号数から減算した対象AE数を求める対象AE数算出部と、
前記評価曲線と前記対象AE数とに基づいて、前記検査対象物の劣化度合いを評価する劣化評価部と、を備える。
前記劣化評価部は、
前記評価曲線の変化量が増加する少なくとも1つの変化領域を抽出する変化領域抽出部と、
前記評価曲線の前記変化領域に基づいて、前記評価曲線の前記全観測期間を複数の劣化ステージに区分する劣化ステージ分類部と、
前記対象AE数に基づいて、前記検査対象物が属する前記劣化ステージを識別する劣化ステージ識別部と、を含む。
上記(11)の構成によれば、対象AE数と劣化ステージに基づいて検査対象物の劣化モニタリングを行うことで、検査対象物の寿命を予測することができる。また、検査対象物の属する劣化ステージによって対応策を決めることで、適切な保守管理を効率的に行うことができる。
検査対象物に対するAE計測により得られる信号の第2単位期間における計数値である対象信号数を取得する対象値取得部と、
時系列で初期に取得される前記対象信号数に基づいて設定される対象ノイズ信号数を、前記対象信号数から減算した対象AE数を求める対象AE数算出部と、
前記時系列に伴って増加する前記対象AE数の増加量に基づいて、前記検査対象物の劣化度合いを評価する劣化相対評価部と、を備え、
前記対象値取得部は、前記検査対象物の異なる位置に設置された複数のAEセンサの各々で計測された前記対象信号数を取得しており、
前記劣化相対評価部は、前記複数のAEセンサ毎に求めた前記増加量をそれぞれ比較する増加量比較部を含む。
上記(12)の構成によれば、検査対象物の複数の異なる位置にそれぞれ設置されるAEセンサからの信号に基づいて、それぞれ対応する対象AE数が計測され、同時期の対象AE数の増加量同士が比較される。一般に、損傷の進行により発生するAE信号の数は劣化の進行に伴って増加するため、対象AE数の増加量に基づいて、検査対象物の各位置における劣化度合いを相対的にモニタリングできる。また、この相対評価の結果に基づいて定期検査における優先順位付けが可能となり、効果的な保守管理を行うことができる。
前記AEセンサの少なくとも2つによって前記検査対象物が有する溶接部が挟まれる。
上記(13)の構成によれば、クリープ損傷は溶接部で発生する可能性が高く、クリープ損傷による劣化度合いを精度良くモニタリングすることができる。
前記AEセンサ12は、棒状の物体である導波棒の一端の側に設置されており、
前記導波棒の他端は、前記検査対象物にスタッド溶接されるスタッドボルトに固定される。
上記(14)の構成によれば、スタッド溶接により溶接後の熱処理が不要となり、センサ敷設に必要な時間とコストを削減できる。また、スタッドボルトを介してAEセンサと検査対象物が接続されるので、センサの設置環境温度を下げることができる。
前記対象信号数は、前記検査対象物の前記溶接部からの距離が所定範囲外となる位置からの信号を前記AE計測により得られる信号から除外して得られる信号の計数値である。
上記(15)の構成によれば、クリープ損傷は溶接部で発生する可能性が高く、クリープ損傷による劣化を精度良くモニタリングすることができる。
前記対象信号数は、前記AE計測により得られる前記信号の計測値のうちの所定の閾値以上の前記信号の計数値である。
上記(16)の構成によれば、対象信号数の計数時においてノイズによる影響を低減することができる。
前記対象信号数は、前記AE計測により得られる信号から、信号波形の特徴量に基づいて識別される周期的ノイズ信号を除外した信号の計数値である。
上記(17)の構成によれば、対象信号数の計数時においてノイズによる影響を低減することができる。
前記検査対象物は、発電設備のボイラ、蒸気管、管寄せ、管台の少なくとも1つを含む。
上記(18)の構成によれば、発電設備の劣化評価を行うことができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
次は、検査対象物9が実際に設置・運転される運用環境で行われる処理内容について説明する。具体的には、後述する対象値取得部4および対象AE数算出部5によって運用環境におかれた検査対象物9に対するAE計測結果Mが処理される。
そして、劣化評価部6は、評価曲線Cと対象AE数Ntとに基づいて、検査対象物9の劣化度合いを評価する。すなわち、検査対象物9に対するAE計測に基づいて取得される対象AE数Ntを、試験環境で得られる評価曲線Cを評価基準として評価する。例えば、対象AE数Ntと評価曲線Cの縦軸とを比較し、寿命消費率などの劣化度合いを評価しても良い。
まず、図3のステップS31〜ステップS34において、試験環境における処理が行われる。すなわち、ステップS31において、試験環境におかれた検査対象物9と同質材料(試験対象)のAE計測結果Mを取得する。このAE計測結果Mには、試験開始からクリープ破壊に至るまでの全観測期間にわたる第1単位期間毎の観測信号8が含まれる。なお、観測信号8は全観測期間にわたって連続的に取得されたものであっても良いし、全観測期間において計測タイミングを設定し、計測タイミング毎に少なくとも1つの第1単位期間分の観測信号8が含まれるように連続的に取得されたもののであっても良い。計測タイミングは、周期的、定期的であっても良い。そして、全観測期間から第1単位期間毎に観測信号8を選択し、第1単位期間毎に信号数(参照信号数Rs)を計数する(図2参照)。図4Aは、このようにして得られた参照信号数Rsを、横軸に取られた寿命消費率(時系列)に対して縦軸にプロットした一例を示すものであり、簡略化のため、複数の寿命消費率に対応する11個の参照信号数Rsが代表して示されている。なお、図4Aに例示されるように、寿命消費率の増加に従って参照信号数Rsは増加する。
また、幾つかの実施形態では、電気的ノイズについては、AEセンサ12による観測信号8の振幅に閾値レベルを設け、閾値レベル以上の信号を観測信号8としても良い。これによって、一般的に微弱となる電気的ノイズの観測信号8からの除去を図ることができる。
また、幾つかの実施形態では、蒸気ノイズについては、周波数など特徴量に基づいて蒸気ノイズを識別し、観測信号8からその特徴量に合致する信号を除外することで、観測信号8からの蒸気ノイズの除去を図ることができる。
なお、これらのノイズ除去法の実行には、高速フーリエ変換や、CWM法(Continuous Wave Memory)、スペクトラム減算法などを利用しても良い。
12 AEセンサ
13 導波棒
14 スタッドボルト
15 センサ敷設用板
2 参照値取得部
22 記憶媒体
3 評価曲線生成部
4 対象値取得部
5 対象AE数算出
6 劣化評価部
61 変化領域抽出部
62 劣化ステージ分類部
63 劣化ステージ識別部
65 劣化相対評価部
66 増加量比較部
8 観測信号
81 AE信号
82 ノイズ信号
84 信号処理後信号
9 検査対象物(配管)
91 損傷
92 溶接部
Rs 参照信号数
Rn 参照ノイズ信号数
Nr 参照AE数
Ts 対象信号数
Tn 対象ノイズ信号数
Nt 対象AE数
C 評価曲線
Cv 変化領域
Cs 劣化ステージ
ta 寿命消費率(経過時間)の境界
tb 寿命消費率(経過時間)の境界
Na 境界taに対応する信号数(イベント数)
Nb 境界tbに対応する信号数(イベント数)
Claims (18)
- 検査対象物と同質材料に対するAE計測により得られる信号の第1単位期間における計数値である参照信号数を全観測期間にわたって取得する参照値取得ステップと、
前記全観測期間の初期における前記参照信号数に基づいて設定される参照ノイズ信号数を、前記第1単位期間毎の前記参照信号数のそれぞれから減算した参照AE数を求め、前記参照AE数の前記全観測期間わたる推移を示す評価曲線を生成する評価曲線生成ステップと、
前記検査対象物に対するAE計測により得られる信号の第2単位期間における計数値である対象信号数を取得する対象値取得ステップと、
前記対象値取得ステップにより得られる前記対象信号数のうち、時系列で初期に取得される前記対象信号数に基づいて設定される対象ノイズ信号数を、前記対象信号数から減算した対象AE数を求める対象AE数算出ステップと、
前記評価曲線と前記対象AE数とに基づいて、前記検査対象物の劣化度合いを評価する劣化評価ステップと、を備えることを特徴とするAE法を用いた劣化モニタリング方法。 - 前記劣化評価ステップは、
前記評価曲線の変化量が増加する少なくとも1つの変化領域を抽出する変化領域抽出ステップと、
前記評価曲線の前記変化領域に基づいて、前記評価曲線の前記全観測期間を複数の劣化ステージに区分する劣化ステージ分類ステップと、
前記対象AE数に基づいて、前記検査対象物が属する前記劣化ステージを識別する劣化ステージ識別ステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のAE法を用いた劣化モニタリング方法。 - 検査対象物に対するAE計測により得られる信号の第2単位期間における計数値である対象信号数を取得する対象値取得ステップと、
時系列で初期に取得される前記対象信号数に基づいて設定される対象ノイズ信号数を、前記対象信号数から減算した対象AE数を求める対象AE数算出ステップと、
前記時系列に伴って増加する前記対象AE数の増加量に基づいて、前記検査対象物の劣化度合いを評価する劣化相対評価ステップと、を備え、
前記対象値取得ステップは、前記検査対象物の異なる位置に設置された複数のAEセンサの各々で計測された前記対象信号数を取得しており、
前記劣化相対評価ステップは、前記複数のAEセンサ毎に求めた前記増加量をそれぞれ比較する増加量比較ステップを含むことを特徴とするAE法を用いた劣化モニタリング方法。 - 前記AEセンサの少なくとも2つによって前記検査対象物が有する溶接部が挟まれることを特徴とする請求項3に記載のAE法を用いた劣化モニタリング方法
- 前記AEセンサは、棒状の物体である導波棒の一端の側に設置されており、
前記導波棒の他端は、前記検査対象物にスタッド溶接されるスタッドボルトに固定されること特徴とする請求項3または4に記載のAE法を用いた劣化モニタリング方法。 - 前記対象信号数は、前記検査対象物の前記溶接部からの距離が所定範囲外となる位置からの信号を前記AE計測により得られる信号から除外して得られる信号の計数値であること特徴とする請求項4に記載のAE法を用いた劣化モニタリング方法。
- 前記対象信号数は、前記AE計測により得られる前記信号の計測値のうちの所定の閾値以上の前記信号の計数値であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のAE法を用いた劣化モニタリング方法。
- 前記対象信号数は、前記AE計測により得られる信号から信号波形の特徴量に基づいて識別される周期的ノイズ信号を除外した信号の計数値であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のAE法を用いた劣化モニタリング方法。
- 前記検査対象物は、発電設備のボイラ、蒸気管、管寄せ、管台の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のAE法を用いた劣化モニタリング方法。
- 検査対象物と同質材料に対するAE計測により得られる信号の第1単位期間における計数値である参照信号数を全観測期間にわたって取得する参照値取得部と、
前記全観測期間の初期における前記参照信号数に基づいて設定される参照ノイズ信号数を、前記第1単位期間毎の前記参照信号数のそれぞれから減算した参照AE数を求め、前記参照AE数の前記全観測期間わたる推移を示す評価曲線を生成する評価曲線生成部と、
前記検査対象物に対するAE計測により得られる信号の第2単位期間における計数値である対象信号数を取得する対象値取得部と、
前記対象値取得部により得られる前記対象信号数のうち、時系列で初期に取得される前記対象信号数に基づいて設定される対象ノイズ信号数を、前記対象信号数から減算した対象AE数を求める対象AE数算出部と、
前記評価曲線と前記対象AE数とに基づいて、前記検査対象物の劣化度合いを評価する劣化評価部と、を備えることを特徴とするAE法を用いた劣化モニタリング装置。 - 前記劣化評価部は、
前記評価曲線の変化量が増加する少なくとも1つの変化領域を抽出する変化領域抽出部と、
前記評価曲線の前記変化領域に基づいて、前記評価曲線の前記全観測期間を複数の劣化ステージに区分する劣化ステージ分類部と、
前記対象AE数に基づいて、前記検査対象物が属する前記劣化ステージを識別する劣化ステージ識別部と、を含むことを特徴とする請求項10に記載のAE法を用いた劣化モニタリング装置。 - 検査対象物に対するAE計測により得られる信号の第2単位期間における計数値である対象信号数を取得する対象値取得部と、
時系列で初期に取得される前記対象信号数に基づいて設定される対象ノイズ信号数を、前記対象信号数から減算した対象AE数を求める対象AE数算出部と、
前記時系列に伴って増加する前記対象AE数の増加量に基づいて、前記検査対象物の劣化度合いを評価する劣化相対評価部と、を備え、
前記対象値取得部は、前記検査対象物の異なる位置に設置された複数のAEセンサの各々で計測された前記対象信号数を取得しており、
前記劣化相対評価部は、前記複数のAEセンサ毎に求めた前記増加量をそれぞれ比較する増加量比較部を含むことを特徴とするAE法を用いた劣化モニタリング装置。 - 前記AEセンサの少なくとも2つによって前記検査対象物が有する溶接部が挟まれることを特徴とする請求項12に記載のAE法を用いた劣化モニタリング装置。
- 前記AEセンサは、棒状の物体である導波棒の一端の側に設置されており、前記導波棒の他端は、前記検査対象物にスタッド溶接されるスタッドボルトに固定されることを特徴とする請求項12または13に記載のAE法を用いた劣化モニタリング装置。
- 前記対象信号数は、前記検査対象物の前記溶接部からの距離が所定範囲外となる位置からの信号を前記AE計測により得られる信号から除外して得られる信号の計数値であること特徴とする請求項13に記載のAE法を用いた劣化モニタリング装置。
- 前記対象信号数は、前記AE計測により得られる前記信号の計測値のうちの所定の閾値以上の前記信号の計数値であることを特徴とする請求項10〜15のいずれか1項に記載のAE法を用いた劣化モニタリング装置。
- 前記対象信号数は、前記AE計測により得られる信号から信号波形の特徴量に基づいて識別される周期的ノイズ信号を除外した信号の計数値であることを特徴とする請求項10〜16のいずれか1項に記載のAE法を用いた劣化モニタリング装置。
- 前記検査対象物は、発電設備のボイラ、蒸気管、管寄せ、管台の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10〜17のいずれか1項に記載のAE法を用いた劣化モニタリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015028700A JP6470583B2 (ja) | 2015-02-17 | 2015-02-17 | Ae法を用いた劣化モニタリング方法および劣化モニタリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015028700A JP6470583B2 (ja) | 2015-02-17 | 2015-02-17 | Ae法を用いた劣化モニタリング方法および劣化モニタリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016151470A JP2016151470A (ja) | 2016-08-22 |
JP6470583B2 true JP6470583B2 (ja) | 2019-02-13 |
Family
ID=56696279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015028700A Expired - Fee Related JP6470583B2 (ja) | 2015-02-17 | 2015-02-17 | Ae法を用いた劣化モニタリング方法および劣化モニタリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6470583B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020041814A (ja) * | 2018-09-06 | 2020-03-19 | 株式会社東芝 | 検知システム、検知方法およびサーバ装置 |
JP7305854B2 (ja) * | 2018-09-06 | 2023-07-10 | 株式会社東芝 | 検知システムおよび検知方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5247903B2 (ja) * | 1973-06-27 | 1977-12-06 | ||
JPS53121686A (en) * | 1977-03-31 | 1978-10-24 | Nippon Steel Corp | Foreseeing and detecting method for breakdown |
JPS62187247A (ja) * | 1986-02-14 | 1987-08-15 | Chiyoda Chem Eng & Constr Co Ltd | アコ−ステイツクエミツシヨンセンサ−用導波棒の取付構造 |
JP5035754B2 (ja) * | 2008-01-31 | 2012-09-26 | 株式会社ジェイテクト | センサー付き転がり軸受装置 |
JP2009198285A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-09-03 | Nittoc Constr Co Ltd | 岩盤斜面状態判定システム及び岩盤斜面状態判定方法 |
US20110205532A1 (en) * | 2008-10-30 | 2011-08-25 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Inspection method for inspecting corrosion under insulation |
JP5482119B2 (ja) * | 2009-11-10 | 2014-04-23 | 株式会社Ihi | 疲労損傷評価方法及びその装置 |
-
2015
- 2015-02-17 JP JP2015028700A patent/JP6470583B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016151470A (ja) | 2016-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Qiu et al. | Reliability evaluation based on a dependent two-stage failure process with competing failures | |
US10317389B2 (en) | Real-time rope monitoring | |
JP5482119B2 (ja) | 疲労損傷評価方法及びその装置 | |
CA2777939C (en) | Method of modeling steam generator and processing steam generator tube data of nuclear power plant | |
CN110333007B (zh) | 一种非接触式桥梁内部钢筋应力监测方法及监测装置 | |
Rodriguez III et al. | Part II: development of a general failure control system for estimating the reliability of deteriorating structures | |
Paton et al. | On the application of AE technology in continuous monitoring of pipelines of power units operating at high temperatures | |
JP6470583B2 (ja) | Ae法を用いた劣化モニタリング方法および劣化モニタリング装置 | |
JPH1114782A (ja) | 配管劣化評価方法及び装置 | |
KR101646981B1 (ko) | 구조물의 안전성 평가를 위한 데이터 처리 시스템 및 그 방법 | |
CN116611574A (zh) | 一种管道焊接机器人钢结构的再制造评估方法及系统 | |
CN112782236B (zh) | 变流器柜体的材料状态监测方法、系统、装置及存储介质 | |
KR20170067317A (ko) | 비주기 가속도 데이터를 병합한 구조물 이상거동 검출 및 안전성 평가 시스템 | |
JP2000234986A (ja) | 亀裂進展評価システムと方法 | |
Lee et al. | Deviation based fault detection method for shackles under variable loading | |
Geiss et al. | A concept for a holistic risk-based operation and maintenance strategy for wind turbines | |
CN116757043A (zh) | 一种矿用管道缺陷分析方法、系统、终端设备及存储介质 | |
Preisler et al. | Crack diagnosis of metallic profiles based on structural damage indicators | |
Paton et al. | AE technology in continuous monitoring of high-temperature pipelines at heating power plants | |
US20230057398A1 (en) | Method and system for real-time monitoring of wall thinning and ascertaining of wall attributes using fiber bragg grating (fbg) sensors | |
KR20120093622A (ko) | 두께측정 및 두께감소평가 일원화 장치 및 방법 | |
Geiss et al. | A concept for an integrated risk-based operation and maintenance strategy for wind turbines | |
Liang et al. | Fatigue Process Monitoring of Aluminum Alloy Materials Based on AE Technology | |
JPH09145578A (ja) | 配管のき裂進展量算定装置 | |
CN117968922A (zh) | 螺栓松动定量监测方法、装置、存储介质及计算机设备 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20180216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6470583 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |