JP6470063B2 - 直流送電装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、交流系統と直流系統とを連系する変換器を有する直流送電装置、断線検出器及び断線検出プログラムに関する。
直流送電は、交流送電と比較して安定度の問題が少ない。また、直流送電は、送電線の熱容量まで電力を送電できる。このため、直流送電は、長距離で大容量の送電に用いられてきた。直流送電を行うためには、直流系統と交流系統との間に、交流と直流とを変換する変換器が必要となる。
従来から用いられてきた変換器は、サイリスタを使用した他励式変換器である。この他励式変換器として、一般的に直流送電に用いられてきた装置は、電流型変換器である。電流型変換器は、大きなインダクタンスを有する平滑リアクトルが直流側に接続されており、運転を継続するためには、電流を流し続けなければならない。
また、交流系統には、系統電圧を調整して系統を安定化させるために、無効電力の供給が必要となる。変換器は、このような無効電力の供給源として機能することができる。但し、他励式変換器は、サイリスタの点弧角のみで制御するため、有効電力の制御しかできない。つまり、他励式変換器の場合、供給する無効電力は、有効電力に応じて自動的に決定される。
一般的に、送電線は、外部環境の影響により断線する場合がある。原因としては、たとえば、送電線に対する倒壊した樹木の接触がある。また、送電線が海底ケーブルの場合、船舶の碇や漁具との接触、サメに噛まれる、海底地震等が考えられる。
従来の他励式変換器の場合、直流送電線の断線事故が生じると、直流送電線には電流が流れなくなる。このため、送電線の電圧も低下し、運転を停止せざるを得ない。このとき、他励式変換器は、有効電力だけでなく、無効電力の出力もゼロとなる。
このような断線を検出する技術として、他励式変換器の電圧、電流特性を利用して、電圧変化率を検出する技術が存在する。この場合、他励式変換器の運転を停止し、送電線の復旧作業が必要となる。このため、再運転するには多大な時間がかかる。
特公昭63−061853号公報
上記のように、変換器として、従来の他励式変換器を適用した場合、直流送電線の断線が生じると、運転を停止せざるを得ない。このため、有効電力のみならず、無効電力の供給もできなくなる。すると、無効電力による交流系統の安定化に寄与できず、交流系統の停電を引き起こす可能性がある。
本発明の実施形態は、直流送電線の断線事故が発生した場合であっても、変換器の運転を継続させ、交流系統の安定化を図ることができる直流送電装置、断線検出器及び断線検出プログラムを提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するため、実施形態の直流送電装置は、交流系統と連系された直流系統において、直流送電線の両端の電圧値の差が所定の値以上であり、且つ直流送電線の電流値が所定の値以下である場合に、前記直流送電線の断線を検出する断線検出器と、前記交流系統と前記直流系統とを連系し、前記断線検出器が断線を検出した場合に、断線の検出前から前記交流系統へ行っていた無効電力の供給を継続して行う電圧型で自励式の変換器と、電流指令値により前記変換器を制御する制御装置と、を有し、前記直流系統内の断線事故発生前の前記制御装置の電流指令値がゼロであり、前記断線事故が生じた場合に、前記制御装置は、微小な電流指令値に基づいて、前記変換器を制御すること、を特徴とする。
実施形態の直流送電装置を示す結線図 実施形態に用いられる変換器を示す回路図 断線時の電圧値及び電流値の変化を示す説明図 実施形態に用いられる断線検出器を示す制御ブロック線図 他の実施形態を示す結線図 他の実施形態の断線検出器を示す制御ブロック線図 他の実施形態の変換器を示す回路図
[第1の実施形態]
[構成]
本実施形態の構成を、図1及び図2を参照して説明する。
[電力系統]
本実施形態が適用される電力系統は、図1に示すように、交流系統AS1、交流系統AS2、直流系統DS1である。交流系統AS1、AS2は、交流電力を供給する電力系統である。交流系統AS1及び交流系統AS2は、いずれも送電側、受電側となることができる。交流系統AS1、AS2を構成する要素としては、電源、負荷、交流送電線等がある。
例えば、交流系統AS1、AS2を、三相又は単相の50Hz若しくは60Hzの電源、負荷及び交流送電線を備える構成とすることができる。交流送電線は、距離の長短や材質等に応じたインピーダンスを有する。また、例えば、交流系統AS1、AS2を、上記のような電源のみにより構成することもできる。
直流系統DS1は、直流電力を供給する電力系統であり、直流送電線L等を有する。直流送電線も、距離の長短や材質等に応じた線路抵抗を有する。この直流系統DS1に、本実施形態の直流送電装置100が設けられている。
[直流送電装置]
直流送電装置100は、交流系統AS1、AS2と直流系統DS1との連系を行う装置である。直流送電装置100は、図1に示すように、変換器1A、変換器1B、制御装置2A、制御装置2B、電圧検出器3、電流検出器4、断線検出器5を有する。
(変換器)
変換器1A、1Bは、交流系統AS1、AS2と直流系統DS1とを連系し、後述する断線検出器5が断線を検出した場合に、断線の検出前から交流系統AS1、AS2へ行っていた無効電力の供給を継続して行う電圧型で自励式の変換器である。
変換器1A、1Bは、交流電力と直流電力とを相互に変換することにより、系統を連系する装置である。本実施形態の変換器1A、1Bは、電圧型の自励式変換器である。電圧型の変換器は、直流側に挿入されたコンデンサを電圧源として、供給する電圧を制御する変換器である。自励式の変換器は、自己消弧型素子のオン、オフのタイミングを調整することにより、有効電力の出力を制御する変換器である。また、自励式変換器は、自己消弧型素子のオン、オフのタイミングを調整することにより、無効電力の出力を制御することもできる。
変換器1Aは、交流系統AS1と直流系統DS1との間に接続されている。変換器1Bは、直流系統DS1と交流系統AS2との間に接続されている。変換器1A、1Bは、順変換器としても逆変換器としても機能する。つまり、直流送電装置100は、交流系統AS1と交流系統AS2との間を双方向に電力を融通することができる。
順変換器は、交流電力を直流電力に変換する変換器である。逆変換器は、直流電力を交流電力に変換する変換器である。例えば、交流系統AS1を送電側、変換器1Aを順変換器として機能させる場合、変換器1Aは、交流系統AS1からの交流電力を、直流電力に変換して直流系統DS1に供給する。また、交流系統AS2を受電側、変換器1Bを逆変換器として機能させる場合、変換器1Bは、直流系統DS1からの直流電力を交流電力に変換して、交流系統AS2に供給する。
このような変換器1A、1Bの一例として、三相2レベル変換器10を、図2を参照して説明する。三相変換器は、直流を三相交流に変換又は三相交流を直流に変換する変換器である。2レベル変換器は、入力された直流電圧のレベルを2分割して出力する変換器である。
三相2レベル変換器は、三相ブリッジ回路11、コンデンサ12を有する。三相ブリッジ回路11は、三相に対応して並列に接続された3つのレグ13を有する。各レグ13は、正側と負側に直列に接続された単位アーム14を有する。
単位アーム14は、スイッチング素子14a、ダイオード14bを有する。スイッチング素子14aは、GTO、IGBT、IEGT等の自己消弧型素子である。ダイオード14bは、スイッチング素子14aに逆並列に接続されている。ダイオード14bは、印加電圧と逆の電流を流してスイッチング素子14aの破壊を防止する還流ダイオードである。なお、図示はしないが、各スイッチング素子14aには、自己消弧型素子をオン、オフさせる駆動回路及び電源が接続されている。
並列に接続された各レグ13の正側と負側の端子は、直流系統D1に接続される直流端子15である。各レグ13における正側と負側の単位アーム14の中点からは、各相の交流端子16が引き出されている。
コンデンサ12は、直流端子15側に、三相ブリッジ回路11のレグ13と並列に接続されている。コンデンサ12は、蓄積されたエネルギーを電圧として供給する電圧源である。つまり、三相ブリッジ回路11は、コンデンサ12の電圧を、自己消弧型素子のオン、オフにより擬似交流電圧にして出力することができる。
(制御装置)
変換器1A、1Bには、それぞれ制御装置2A、2Bが接続されている。制御装置2A、2Bは、変換器1A、1Bの運転を制御する装置である。制御装置2A、2Bは、制御部21、切替部22を有する。制御部21は、駆動回路による自己消弧型素子のオン、オフのタイミングを制御する処理部である。制御部21は、変換器1A、変換器1Bが相互の要求に応じた電力の出力ができるように、駆動回路に制御指令を出力する。
例えば、変換器1Aが送電側、変換器1Bが受電側である場合、制御装置2Aの制御部21は、交流系統AS1から交流電力を受けた変換器1Aが、直流電力を定電圧で出力するように、駆動回路を制御する。また、制御装置2Bの制御部21は、変換器1Bが交流系統AS2の要求に応じた有効電力を出力するように、駆動回路を制御する。この場合、制御部21は、駆動回路を制御することにより、送電側の定電圧よりも受電側の電圧を低く維持させて、変換器1Bに必要な電流が直流送電線Lの送電側から受電側に流れるように制御する。
また、制御装置2A、2Bの制御部21は、変換器1A、変換器1Bが、それぞれ交流系統AS1、交流系統AS2に応じた必要量の無効電力を出力するように、駆動回路を制御する。これにより、変換器1A、変換器1Bは、それぞれ交流系統AS1、交流系統AS2へ無効電力を注入し、系統の安定化を図ることができる。必要量とは、中央給電指令所から送られてくる無効電力指令や交流電圧制御で決定される無効電力指令に基づく値である。
切替部22は、後述する断線検出器5が直流送電線Lの断線を検出した場合に、制御部21による制御を、有効電力及び無効電力を制御する通常時の運転モードから、無効電力のみの出力の制御により運転を継続させる断線時の運転モードに切り替える処理部である。つまり、直流送電線Lが断線した場合には、変換器1A、変換器1Bによる有効電力の出力はできなくなる。しかし、切替部22は、変換器1A、1Bが無効電力の出力のみで運転を継続するように、制御部21に駆動回路を制御させる。
(電圧検出器)
電圧検出器3は、直流送電線Lの両端の電圧値を検出する装置である。電圧検出器3は、電圧センサ31、32を有する。電圧センサ31、32は、直流送電線Lの両端に設けられている。なお、電圧センサ31、32により検出される電圧は、共通の基準電位からの電位である。基準電位は、例えば、接地電位である。
(電流検出器)
電流検出器4は、直流送電線Lの電流値を検出する装置である。電流検出器4は、直流送電線Lのいずれかに設けられている。
(断線検出器)
断線検出器5は、電圧検出器2により検出された電圧値と電流検出器4により検出された電流値に基いて、直流送電線Lの断線を検出する装置である。つまり、断線検出器5は、交流系統AS1、AS2と連系された直流系統DS1において、直流送電線Lの両端の電圧値の差が所定の値以上であり、且つ直流送電線Lの電流値が所定の値以下である場合に、直流送電線Lの断線を検出する装置である。
この断線検出器5は、制御装置2A、2Bに接続され、電圧判定部51、電流判定部52、断線判定部53を有する。電圧判定部51は、直流送電線Lの両端の電圧値の差が、所定の値以上か否かを判定する処理部である。所定の値は、直流送電線Lが正常な時の電位差か否かを区別できるしきい値である。つまり、変換器1Bが、正常時に必要な電流を得るために生じさせる送電側と受電側の電位差をしきい値とすると、これを超える電位差が生じている場合には、何らかの異常が生じていると判断できる。なお、正常時にも電位差に変動幅があることを考慮すると、しきい値は、断線等の異常を明らかに識別できる値に設定することが好ましい。
電流判定部52は、直流送電線Lの電流値が、所定の値以下か否かを判定する処理部である。所定の値は、直流送電線Lが正常な時の電流値を区別できるしきい値である。直流送電線Lが断線した場合には、電流は流れなくなるため、理論的には、しきい値をゼロとしておくことが考えられる。
断線判定部53は、電圧判定部51及び電流判定部52の判定に応じて、直流送電線Lの断線を判定する処理部である。つまり、断線判定部53は、電圧判定部51が直流送電線Lの両端の電圧値の差が所定の値以上と判定し、且つ電流判定部52が直流送電線Lの電流値が所定の値以下であると判定した場合に、断線と判定する。
[作用]
以上のような本実施形態の作用を説明する。なお、以下の説明では、変換器1Aが送電側の順変換器、変換器1Bが受電側の逆変換器として機能する場合を例とする。
(正常時)
まず、直流送電線Lが正常な場合の運転を説明する。変換器1Aは、交流系統AS1の交流電力を直流電力に変換して、直流送電線Lに供給する。変換器1Bは、直流電力を交流電力に変換して、交流系統AS2に供給する。上記のように、受電側の制御装置2Bの制御部21は、変換器1Bの駆動回路を制御することにより、送電側の定電圧よりも受電側の電圧を低くして電位差を生じさせて、必要な電流が得られるようにする。例えば、制御部21は、電流検出器4により検出される電流値が、必要な電流値である電流指令値と一致するように受電側の電圧を低下させる。
(断線時)
次に、直流送電線Lが断線した場合の運転を説明する。直流送電線Lに断線が生じると電流が流れないため、変換器1Bは必要な電流が得られない。このため、制御装置2Bの制御部21は、送電側の定電圧に対する電位差を拡大させることにより電流を流そうとして、受電側の電圧を低下させる。しかし、直流送電線Lが断線している場合には、電流は流れない。このため、制御部21は、正常時の電位差を超えて、受電側の電圧を低下させることになる。
断線検出器5の電圧判定部51は、電圧検出器3によって検出される送電側の電圧値と受電側の電圧値との差が、所定の値以上となったか否かを判定する。電圧判定部51が、電圧値の差が所定の値以上となったと判定した場合、電流判定部52は、電流検出器4によって検出される電流値が、所定の値以下か否かを判定する。電流判定部52が、電流値が所定の値以下と判定した場合、断線判定部53は、直流送電線Lに断線が発生したと判定する。
上記のように断線検出器5が断線事故を検出すると、変換器1A、1Bは、有効電力の出力を停止する。つまり、電圧型の自励式変換器であっても、他励式と同様に、直流送電線Lの断線事故が生じると、直流送電線Lを流れる電流はゼロとなり、有効電力を送電することはできなくなる。なお、ここでいう有効電力は、送電側の変換器1Aについては、直流電力に相当する。
しかし、電圧型の変換器は電圧を維持するコンデンサ12を有している。このため、コンデンサ12が一定の電圧を保ち続けていれば、運転を継続することができる。したがって、直流送電線Lに断線事故が生じて、断線検出器5が断線を検出した場合であっても、変換器1A、1Bは運転を続けることができる。
つまり、制御装置2A、2Bの切替部22は、制御部21の制御を断線時の運転モードに切り替えて、交流系統AS1、AS2への必要量の無効電力の注入を継続させる。このため、交流系統AS1、AS2が不安定となり、停電等に至ることが防止される。特に、直流系統DS1からの有効電力の送電が停止するため、交流系統AS2が一時的に不安定になる場合がある。しかし、無効電力の注入によって、交流系統AS2を安定化させることができる。
以上のような断線事故の検出原理の具体例を、以下に説明する。図3は、断線事故が発生した場合の、直流送電線Lから検出される電圧値、電流値である。上段のグラフは、縦軸が電圧値、横軸が時間を示す。下段のグラフは、縦軸が電流値、横軸が時間を示す。白抜き矢印は、断線事故が発生した時点を示す。
Vdc1は、直流送電線Lの送電側の端部の電圧値である。送電側が変換器1Aの場合、Vdc1は、電圧センサ31によって検出される。Vdc2は、直流送電線Lの受電側の端部の電圧値である。受電側が変換器1Bの場合、Vdc2は、電圧センサ32によって検出される。ΔVは、Vdc1とVdc2の電圧値の差である。Idcは、直流送電線Lを流れている電流値である。Idcは、電流検出器4によって検出される。
断線事故が発生していない通常時の運転モードでは、直流送電線Lには、直流電流値Idcが流れ、変換器1Bは、Vdc1×Idcの有効電力を出力する。このときは、直流送電線Lの線路抵抗の総和をRとすると、(Vdc1−Vdc2)/R=Idcが成り立つ。
しかし、断線事故が発生すると、直流電流はゼロまで低下し、変換器1Bの有効電力の出力がストップする。一方、直流電圧は、電流を流すことができないことに起因して、上記のように、変換器1Bが動作点を移動させるので、電圧値が低下する。すると、(Vdc1−Vdc2)/RはIdcと一致しなくなる。
このため、電圧判定部51が送電線の両端の電圧値の差ΔV=(Vdc1−Vdc2)が所定値以上となったと判定し、且つ電流判定部52が電流値Idcが所定値以下となったと判定したことをもって、断線判定部53は断線事故と判定できる。
なお、事故発生前の制御装置2Bの電流指令値がゼロである場合には、断線事故が生じても、直流送電線Lの両端の電圧値の差ΔVが、所定値以上に増加しない場合がある。これを防ぐために、常に微小な電流指令値を与えることもできる。これにより、直流送電線Lに断線が発生して電流値Idcが流れなくなった場合に、制御部21により、電流指令値に応じた電流を流すための電圧差を生じさせる制御が行われるので、電圧差ΔVが所定値以上に増加する。このため、上記のように、断線事故を検出できる。微小な電流指令値としては、例えば、正常な運転時の電流値よりも小さく、断線事故発生時の電流値、例えば、ゼロよりも大きな値とすることが考えられる。
[効果]
本実施形態の直流送電装置100は、交流系統AS1、AS2と連系された直流系統DS1における直流送電線Lの両端の電圧値の差が所定の値以上であり、且つ直流送電線Lの電流値が所定の値以下である場合に、直流送電線Lの断線を検出する断線検出器5を有する。また、直流送電装置100は、交流系統AS1、AS2と直流系統DS1とを連系し、断線検出器5により断線を検出した場合に、断線前から交流系統AS1、AS2へ行っていた無効電力の供給を継続して行う電圧型で自励式の変換器1A、1Bを有する。
以上のような本実施形態によれば、直流送電線Lの断線事故が発生して、交流系統AS1、AS2と直流系統DS1への有効電力の融通が止まった場合であっても、変換器1A、1Bの運転を継続させて、無効電力を交流系統AS1、AS2に注入し続けることができる。このため、断線事故が発生しても、交流系統AS1、AS2の安定化を図ることができる。
断線検出器5は、交流系統AS1、AS2と直流系統DS1とを連系する変換器1A、1Bを制御する制御装置2A、2Bに接続されている。この断線検出器5は、直流系統DS1における直流送電線Lの両端の電圧値の差が所定の値以上か否かを判定する電圧判定部51と、直流送電線Lの電流値が所定の値以下か否かを判定する電流判定部52と、電圧判定部51が電圧値の差が所定の値以上であり、且つ電流判定部52が電流値が所定の値以下であると判定した場合に、直流送電線Lの断線と判定する断線判定部53とを有する。
このため、制御装置2A、2Bにより制御される変換器1A、1Bの動作の性質を利用して、直流送電線Lの両端の電圧値の差が大きいにもかかわらず、直流送電線Lの電流値が低いことで、直流送電線Lの断線を正確に検出できる。
また、電流指令値により変換器1A、1Bを制御する制御装置は、断線検出器5による断線が検出された場合に、微小な電流指令値に基いて、変換器1A、1Bを制御する。
このため、電流指令値が、断線時の電流値、例えばゼロにはならないので、変換器1A、1Bに電圧差を生じさせる制御が機能して、直流送電線Lの両端の電圧値の差が所定値以上に増加する。よって、直流送電線Lの断線を検出できなくなることを防止できる。
[第2の実施形態]
[構成]
本実施形態は、基本的には、上記の第1の実施形態と同様の構成である。但し、本実施形態は、断線検出器5における電流判定部52の判定処理が、上記の第1の実施形態と相違する。つまり、電流判定部52は、直流送電線Lの電流値Idcが、電圧値の差ΔVと抵抗Rと電流マージンImとの関係で、ΔV/R−Im>Idcとなったか否かを判定する。
電流マージンImは、線路抵抗の総和Rの推定値、電圧検出器3の検出値、電流検出器4の検出値等に誤差があっても、断線の誤検出を防止する項である。つまり、電流マージンImは、線路抵抗の総和Rの推定値、電圧検出器3の検出値、電流検出器4の検出値等に誤差があっても、断線時に、ΔV/R−Im>Idcとなる値に設定される。これは、例えば、線路抵抗の総和Rの推定値、電圧検出器3の検出値、電流検出器4の検出値の誤差の範囲に基いて、ΔV/Rに生じる可能性がある変動幅を、補正又は相殺できる値とする。
[作用]
図4は、本実施形態の断線検出器5の一部の構成及び信号の流れを示す制御ブロック線図である。この図4を参照して、本実施形態の断線検出器5による検出処理の詳細を説明する。電圧判定部51は、電圧センサ31から入力される電圧値Vdc1、電圧センサ32から入力される電圧値Vdc2との差分ΔVを求める。ここで、図示はしないが、電圧判定部51は、差分ΔVが、所定の値以上か否かを判定する。
一方、電流判定部52は、この差分ΔVを、直流送電線Lの線路抵抗の総和Rで除算したΔV/Rを求め、ΔV/Rから電流マージンImを減算したΔV/R−Imを求める。電流判定部52は、ΔV/R−Imと、電流検出器4から入力される電流値Idcとを比較して、ΔV/R−Im>Idcか否かを判定する。
直流送電線Lに断線事故が発生すると、直流送電線Lの直流電流値Idcは、例えばゼロまで低下し、変換器1Aの有効電力の送電がストップする。すると、電圧判定部51が差分ΔVが所定の値以上と判定し、且つ電流判定部52がΔV/R−Im>Idcとなったと判定する。これにより、断線判定部53は断線と判定する。
このように断線が検出された場合にも、制御装置2A、2Bは、上記の実施形態と同様に、変換器1A、1Bの運転を継続させ、変換器1A、1Bは、無効電力を交流系統AS1、AS2に注入し続ける。これにより、各交流系統AS1、AS2の安定性が維持される。
[効果]
本実施形態においては、断線検出器5は、直流送電線Lの両端の電圧値の差ΔVが所定の値以上か否かを判定する電圧判定部51と、直流送電線Lの電流値Idcが、電圧値の差ΔVと抵抗Rと電流マージンImとの関係で、ΔV/R−Im>Idcとなったか否かを検出する電流判定部52とを有する。そして、断線検出器5は、電圧判定部51が電圧値の差ΔVが所定の値以上となり、且つ電流判定部52がΔV/R−Im>Idcとなった判定した場合に、直流送電線Lの断線を判定する断線判定部53を有する。
このため、線路抵抗の総和Rの推定値、電圧検出器3の検出値、電流検出器4の検出値等に誤差があっても、これを考慮した電流マージンImにより、実際の電流の検出値Idcと正確に比較できる。このため、断線を正確に検出することができる。
[第3の実施形態]
本実施形態を、図5及び図6を参照して説明する。本実施形態は、基本的には上記の第2の実施形態と同様の構成である。但し、本実施形態の直流送電装置100が適用される直流系統DS1、DS2、DS3は、図5に示すように、3端子を有する直流送電網を構成している。この直流送電網は、3つの直流送電線1L〜3Lの一端が互いに接続され、それぞれの他端が、変換器1A、1B、1Cを介して、3つの交流系統AS1、AS2、AS3と連系される3端子となっている。各変換器1A、1B、1Cは、それぞれ図示しない制御装置によって制御される。制御装置の構成は、上記の実施形態と同様である。
また、本実施形態の電圧検出器3は、直流送電線1L〜3Lの接続端の電圧値を検出する電圧センサ31、直流送電線1L〜3Lの他端の3端子の電圧値をそれぞれ検出する電圧センサ30〜33を有する。また、各直流送電線1L〜3Lには、電流を検出する電流検出器41〜43が設けられている。
断線検出器5は、直流送電線1L〜3Lのそれぞれの断線を検出するために、電圧判定部51A〜51C、電流判定部52A〜52C、断線判定部53A〜53Cを有する。電圧判定部51A〜51C、電流判定部52A〜52C、断線判定部53A〜53Cの処理は、上記の第2の実施形態と同様である。
断線検出器5は、電圧センサ30からの電圧値Vdc、電圧センサ31〜33からの電圧値Vdc1〜Vdc3、電流検出器41〜43からの電流値Idc1〜Idc3に基いて、直流送電線1L〜3Lのそれぞれの断線を検出する。
[作用]
図6は、本実施形態の断線検出器の一部の構成及び信号の流れを示す制御ブロック線図である。この図6を参照して、本実施形態の断線検出器5による検出処理の詳細を説明する。図6の制御ブロック線図を参照して説明する。電圧判定部51Aは、電圧センサ30から入力される電圧値Vdc、電圧センサ31から入力される電圧値Vdc1との差分ΔVを求める。ここで、図示はしないが、電圧判定部51Aは、差分ΔVが所定の値以上か否かを判定する。
一方、電流判定部52Aは、この差分ΔVを、直流送電線Lの線路抵抗の総和Rで除算したΔV/Rを求め、ΔV/Rから電流マージンImを減算したΔV/R−Imを求める。電流判定部52Aは、ΔV/R−Imと、電流検出器41から入力される電流値Idc1とを比較して、ΔV/R−Im>Idc1か否かを判定する。
直流送電線1Lに断線事故が発生すると、直流送電線1Lの直流電流値Idc1はゼロまで低下し、変換器1Aの有効電力の送電がストップする。すると、電圧判定部51Aが差分ΔVが所定の値以上と判定し、且つ電流判定部52AがΔV/R−Im>Idc1となったと判定する。これにより、断線判定部53Aは断線と判定する。
電圧判定部51Bは、電圧センサ30から入力される電圧値Vdc、電圧センサ32から入力される電圧値Vdc2との差分ΔVを求める。ここで、図示はしないが、電圧判定部51Bは、差分ΔVが、所定の値以上か否かを判定する。
一方、電流判定部52Bは、この差分ΔVを、直流送電線2Lの線路抵抗の総和Rで除算したΔV/Rを求め、ΔV/Rから電流マージンImを減算したΔV/R−Imを求める。電流判定部52Bは、ΔV/R−Imと、電流検出器42から入力される電流値Idc2とを比較して、ΔV/R−Im>Idc2か否かを判定する。
直流送電線2Lに断線事故が発生すると、直流送電線2Lの直流電流値Idc2はゼロまで低下し、変換器1Bの有効電力の送電がストップする。すると、電圧判定部51Bが差分ΔVが所定の値以上と判定し、且つ電流判定部52BがΔV/R−Im>Idc2となったと判定する。これにより、断線判定部53Bは断線と判定する。
電圧判定部51Cは、電圧センサ30から入力される電圧値Vdc、電圧センサ33から入力される電圧値Vdc3との差分ΔVを求める。ここで、図示はしないが、電圧判定部51Cは、差分ΔVが、所定の値以上か否かを判定する。
一方、電流判定部52Cは、この差分ΔVを、直流送電線3Lの線路抵抗の総和Rで除算したΔV/Rを求め、ΔV/Rから電流マージンImを減算したΔV/R−Imを求める。電流判定部52Cは、ΔV/R−Imと、電流検出器43から入力される電流値Idc3とを比較して、ΔV/R−Im>Idc3か否かを判定する。
直流送電線3Lに断線事故が発生すると、直流送電線3Lの直流電流値Idc3はゼロまで低下し、変換器1Cの有効電力の送電がストップする。すると、電圧判定部51Cが差分ΔVが所定の値以上と判定し、且つ電流判定部52CがΔV/R−Im>Idc3となったと判定する。これにより、断線判定部53Cは断線と判定する。
このように断線が検出された場合にも、制御装置は、上記の実施形態と同様に、変換器1A、1B、1Cの運転を継続させ、変換器1A、1B、1Cは、無効電力を交流系統AS1、AS2、AS3に注入し続ける。これにより、各交流系統AS1、AS2、AS3の安定性が維持される。
[効果]
本実施形態は、直流送電線L1〜L3における両端の電圧値の差を検出する電圧検出器3を有する。この電圧検出器3は、直流送電線L1〜L3が互いに接続された端子の電圧を検出する電圧センサ30と、各直流送電線L1〜L3の交流系統側の端子の電圧を検出する電圧センサ32〜33とを有する。
もし、直流送電線L1〜L3のいずれかに断線が生じて、多数の交流系統AS1、AS2、AS3に対する無効電力の供給が停止した場合、波及効果は大きい。しかし、本実施形態では、変換器1A〜1Cの停止を防いで、無効電力の供給を継続することができるので、断線の影響の波及を防止できる。また、多数の直流送電線L1〜L3について、電圧センサ30を共有して、断線を検出することができるので、装置を簡略化できる。
なお、3端子の直流送電網としたが、これには限定されず、4端子以上の場合でも同様に適用可能である。このように他端子となる程、断線事故の波及防止効果、装置の簡略化の効果が得られる。
[他の実施形態]
本実施形態は上記の態様に限定されるものではない。
(1)変換器としては、上記の2レベル変換器には限定されない。例えば、図7に示すように、モジュラーマルチレベルコンバータ(以下、MMCとする)を適用することもできる。MMC60は、三相に対応して並列に接続されたレグ61を有する。各レグ61は、正側と負側に直列に接続された単位アーム62a、62bを有する。
単位アーム62a、62bは、単位ユニット63を多段直列接続することにより構成されている。単位ユニット63は、チョッパセルと呼ばれる単位変換器である。単位ユニット63は、スイッチング素子63a、ダイオード63b、コンデンサ63cを有する。スイッチング素子63aは、自己消弧型の半導体素子である。スイッチング素子63aは、2個が直列に接続されている。各スイッチング素子63aには、自己消弧型素子をオン、オフさせる駆動回路及び電源が接続されている。
ダイオード63bは、還流ダイオードである。2個のダイオード63bが、各スイッチング素子63aにそれぞれ逆並列に接続されている。コンデンサ63cは、直列に接続された2個のスイッチング素子63aに並列に接続される。
並列に接続された各レグ61の正側と負側の端子は、直流系統D1に接続される直流端子15である。各レグ61における正側と負側の単位アーム62a、62bは、バッファリアクトル64を介して接続されている。正側と負側のバッファリアクトル64の中点からは、変圧器65を介して、各相の交流端子16が引き出されている。
MMCは、チョッパセルの動作タイミングをずらすことで、階段状のマルチレベル波形の出力として、正弦波に近づけることができる。このため、本実施形態における直流送電線の断線時においても、良好な動作波形による無効電力の供給を継続できる。また、2レベル変換器で必要であった交流フィルタ容量を低減若しくは不要とすることができる。さらに、2レベル変換器のような高電圧のコンデンサが不要となる。
なお、単位アーム62a、62bは、N個の単位ユニット63を直列に接続すればよい。上記は、N=2の例であるが、N≧1であればよい。また、変圧器65のリアクタンス成分を利用して、バッファリアクトル64を削減する回路構成としてもよい。
(2)制御装置、断線検出器は、CPUを含むコンピュータを所定のプログラムで制御することによって実現できる。この場合のプログラムは、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで、上記のような各部の処理を実現するものである。ハードウェアで処理する範囲、プログラムを含むソフトウェアで処理する範囲をどのように設定するかは、特定の態様には限定されない。制御装置と断線検出器を共通のコンピュータにより実現することもできる。制御装置を、複数の変換器で共通とすることもできる。図4、図6の制御ブロック線図も一例であり、上記の断線検出器の各部の機能を実現できる構成であればよい。
(3)実施形態に用いられる情報の具体的な内容、値は自由であり、特定の内容、数値には限定されない。実施形態において、しきい値に対する大小判断、一致不一致の判断等において、以上、以下として値を含めるように判断するか、より大きい、上回る、より小さい、下回る、未満として値を含めないように判断するかも自由である。
(4)本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1A、1B、1C 変換器
L、1L、2L、3L 直流送電線
2A、2B 制御装置
3 電圧検出器
4、41〜43 電流検出器
5 断線検出器
10 三相2レベル変換器
11 三相ブリッジ回路
12 コンデンサ
13、61 レグ
14、62、62a、62b 単位アーム
14a、63a スイッチング素子
14b、63b ダイオード
15 直流端子
16 交流端子
21 制御部
22 切替部
30〜33 電圧センサ
41〜43 電流検出器
51、51A〜51C 電圧判定部
52、52A〜52C 電流判定部
53、53A〜53C 断線判定部
63 単位ユニット
63c コンデンサ
64 バッファリアクトル
65 変圧器
100 直流送電装置
AS1〜AS3 交流系統
DS1〜DS3 直流系統

Claims (6)

  1. 交流系統と連系された直流系統において、直流送電線の両端の電圧値の差が所定の値以上であり、且つ直流送電線の電流値が所定の値以下である場合に、前記直流送電線の断線を検出する断線検出器と、
    前記交流系統と前記直流系統とを連系し、前記断線検出器が断線を検出した場合に、断線の検出前から前記交流系統へ行っていた無効電力の供給を継続して行う電圧型で自励式の変換器と、
    電流指令値により前記変換器を制御する制御装置と、
    を有し、
    前記直流系統内の断線事故発生前の前記制御装置の電流指令値がゼロであり、前記断線事故が生じた場合に、
    前記制御装置は、微小な電流指令値に基づいて、前記変換器を制御すること、
    を特徴とする直流送電装置。
  2. 前記断線検出器には、前記制御装置が接続され、
    前記制御装置は、前記断線検出器が断線を検出した場合に、微小な電流指令値に基いて、前記変換器を制御することを特徴とする請求項1記載の直流送電装置。
  3. 前記断線検出器は、
    前記直流送電線の両端の電圧値の差ΔVが、所定の値以上か否かを判定する電圧判定部と、
    前記直流送電線の電流値Idcが、前記電圧値の差ΔVと抵抗Rと電流マージンImとの関係で、ΔV/R−Im>Idcとなったか否かを検出する電流判定部と、
    前記電圧判定部が電圧値の差ΔVが所定の値以上となったと判定し、且つ前記電流判定部がΔV/R−Im>Idcとなった判定した場合に、前記直流送電線の断線を判定する断線判定部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の直流送電装置。
  4. 前記直流送電線の両端の電圧値の差を検出する電圧検出器と、
    前記直流送電線の電流値を検出する電流検出器と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の直流送電装置。
  5. 前記電圧検出器は、
    3つ以上の前記直流送電線が互いに接続された端子の電圧を検出する第1の電圧センサと、
    前記各直流送電線の交流系統側の端子の電圧を検出する第2の電圧センサと、
    を有することを特徴とする請求項4に記載の直流送電装置。
  6. 前記変換器は、自己消弧型素子及びコンデンサを有する単位変換器を、多数直列に接続したアームを有するモジュラーマルチレベル変換器であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の直流送電装置。
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