JP6470050B2 - シール材およびシール機構 - Google Patents
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Description
(1)構造体の孔部と、この孔部内に挿入されるシャフトとの間をシールするためのシール材であって、前記構造体に対するシャフトの相対移動時に内周面が前記シャフトと摺動する円筒状の形態を有し、繊維とエラストマーとが一体化された摺動層と、この摺動層の外周面側に積層され、熱伝導性素材を含有した弾性外皮層とを備えたことを特徴とするシール材。
(2)前記熱伝導性素材が、スチールファイバー、カーボンファイバーまたはカーボンナノチューブである(1)に記載のシール材。
(3)前記弾性外皮層は、エラストマーに熱伝導性素材を混合したものである(1)または(2)に記載のシール材。
(4)前記弾性外皮層は、少なくとも片面にシート状または層状の熱伝導性素材を積層したシート状のエラストマーを前記摺動層の表面に巻き付けたものである(1)または(2)に記載のシール材。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載のシール材が、構造体の孔部におけるシャフト挿入口内またはシャフト挿入口の外周縁に密着して取り付けられていることを特徴とするシール機構。
シール材10は、シャフト30の動作時にシール材10の中央部を貫通した摺動層11の内周面とシャフト30の外周面との間に空隙が発生するのを抑制できるように、後述するシャフト30の形状や大きさに合わせて適宜調整される。
摺動層11を構成する繊維の材質としては、例えば、ナイロン繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、炭素繊維、テフロン(登録商標)繊維、液晶ポリマー繊維、ガラス繊維、綿糸などが挙げられる。また、摺動層11を構成する繊維は、布材の形態であってもよく、短繊維の形態でエラストマーに混合してもよい。この布材としては、織物布、編物布または不織布が挙げられる。布材の目付け量は、通常20〜200g/m2であるが、特に限定されない。
また、弾性外皮層12は、シャフト30が構造体20に対して相対移動(往復動または回転)しても、この相対移動に追従して摺動層12の形状を安定させるので、シール性を高めることができる。
熱伝導性素材13の前記エラストマーへの混合量は、適切な熱伝導性(放熱性)を備え且つ耐久性を損なわない範囲であるのが好ましい。
あるいは、シャフト34の外周面と同様の形状の棒状物にエラストマーで含浸処理された布材を巻きつけ、金型の間に収容し、ついで熱伝導性素材を含有した流動性のある弾性外皮層形成用エラストマーを金型内に流し込み、常温まで冷却または加熱硬化して金型内から取り出す金型成形法等が挙げられる。
また、予めシール材10をシール材収容凹部22内に圧入し、シール保持材24を取り付けた後、シャフト30をシール材10の貫通孔を経て構造体20の孔部21内に挿入してもよい。
本発明の他の実施形態に係るシール材を図3に基づいて説明する。前述の実施形態では、弾性外皮層12を構成するエラストマーに熱伝導性素材13を混合したが、本実施形態に係るシール材10’は、図3に示すように、弾性外皮層12’を構成するシート状のエラストマーの少なくとも片面に、シート状または層状の熱伝導性素材13’を積層し、これを、前述の実施形態と同様にして、棒状物に巻き付けた、エラストマーが含浸処理された布材の外面に一層または二層以上巻き付け、これを上下金型の間に収容し、加圧下で加熱して接着させたものである。加圧加熱後、金型から取り出し必要な厚みにカットすることでシール材10’を得ることができる。ここで、層状の熱伝導性素材13’とは、シート状の形態を有さず、繊維状ないし粉状の熱伝導性素材をシート状の未加硫エラストマーの表面に散布して形成されるものをいう。
このような形態のシール材10’であっても、前述の実施形態と同様に熱伝導性等に優れる。その他は、前述の実施形態と同様である。
シャフト30の外周面と同じの形状の棒状物に、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)を含浸処理したナイロンの布材を巻きつけた。次に、布材の外面に、熱伝導性素材としてスチールファイバーを弾性外皮層12’形成用のNBRの未加硫シートの表面に層状に積層したものを渦巻状に巻き付け、これを所定の上下金型の間に収容し、加圧下で加熱して接着させ、その後、金型から取り出し、厚さ3.64mmにカットして図3に示すようなシール材を得た。
弾性外皮層形成用のNBRに熱伝導性素材(スチールファイバー)を積層しなかった他は、実施例と同様にしてシール材を得た。
実施例および比較例で得た各シール材を、図4に示すように構造体20に装着した。このときシール材の厚みが3mmになるように圧縮した。この状態で、シャフト30を1500回/分で回転させ、かつシール材を長さL(800mm)の距離を往復でストロークさせて、3時間後のシャフト30の中央A(往復動する中心)の温度を測定した。その結果を表1に示す。
11 摺動層
12 弾性外皮層
13 熱伝導性素材
20 構造体
21 孔部
22 シール材収容凹部
24 シール保持材
30 シャフト
4 ゴミ
Claims (2)
- 構造体の孔部と、この孔部内に挿入されるシャフトとの間をシールするためのシール材であって、
前記構造体に対するシャフトの相対移動時に内周面が前記シャフトと摺動する円筒状の形態を有し、繊維とエラストマーとが一体化された摺動層と、
少なくとも片面にシート状または層状の熱伝導性素材を積層したシート状のエラストマーを前記摺動層の表面に巻き付けた弾性外皮層とを備えたことを特徴とするシール材。 - 請求項1に記載のシール材が、構造体の孔部におけるシャフト挿入口内またはシャフト挿入口の外周縁に密着して取り付けられていることを特徴とするシール機構。
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JP2015009275A JP6470050B2 (ja) | 2015-01-21 | 2015-01-21 | シール材およびシール機構 |
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JP2015009275A JP6470050B2 (ja) | 2015-01-21 | 2015-01-21 | シール材およびシール機構 |
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JP2016133188A JP2016133188A (ja) | 2016-07-25 |
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