JP6469474B2 - Pll回路及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、PLL回路及びその制御方法に関し、例えば位相オフセットを低減して高精度の発振信号を生成するのに適したPLL回路及びその制御方法に関する。
PLL(Phase Locked Loop)回路は、発振回路として様々な半導体装置に搭載されている。PLL回路は、基準信号及び出力信号のそれぞれの位相を一致させるように、当該出力信号の周波数を制御する回路である。
PLL回路では、チャージポンプを構成する充電用スイッチ及び放電用スイッチのオン時に流れる電流のばらつきにより、位相オフセットが生じてしまう可能性がある。ここで、位相オフセットは、PLL回路がロックしている場合における基準信号及び出力信号の定常的な位相差のことである。
このような問題に対する解決策が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたPLL回路は、ロック時に位相比較器のレプリカから出力されるアップ信号及びダウン信号の幅の差に基づいてチャージポンプの出力電流を調整することで、位相オフセットを低減している。
米国特許7511543B2号明細書
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、位相比較器とそのレプリカとの間の相対ばらつきの影響で位相オフセットを効果的に低減することができない、という問題があった。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、PLL回路は、基準信号及びフィードバック信号のそれぞれの位相を比較して基準比較結果を出力する位相比較器と、前記基準比較結果のパルスの幅を調整して、第1比較結果及び当該第1比較結果よりも短いパルス幅の第2比較結果を出力するパルス幅制御部と、前記第1比較結果に応じた第1電流を出力する第1チャージポンプと、前記第2比較結果に応じた第2電流を出力する第2チャージポンプと、前記第1電流に基づき発生した電圧の高周波成分を除去して第1制御電圧を出力する第1フィルタと、前記第2電流を積分した結果を第2制御電圧として出力する第2フィルタと、前記第1及び前記第2制御電圧に応じた周波数の発振信号を生成するとともに、当該発振信号を前記フィードバック信号として前記位相比較器に帰還する発振器と、を備える。
一実施の形態によれば、PLL回路の制御方法は、基準信号及びフィードバック信号のそれぞれの位相を比較して基準比較結果を出力し、前記基準比較結果のパルスの幅を調整して、第1比較結果及び当該第1比較結果よりも短いパルス幅の第2比較結果を出力し、前記第1比較結果に応じた第1電流を出力し、前記第2比較結果に応じた第2電流を出力し、前記第1電流に基づき発生した電圧の高周波成分を除去して第1制御電圧を出力し、前記第2電流を積分した結果を第2制御電圧として出力し、前記第1及び前記第2制御電圧に応じた周波数の発振信号を生成するとともに、当該発振信号を前記フィードバック信号として用いる。
前記一実施の形態によれば、位相オフセットを低減して精度の高い発振信号を生成することが可能なPLL回路及びその制御方法を提供することができる。
実施の形態1にかかるPLL回路を示すブロック図である。 図1に示すPLL回路に設けられた位相比較器の具体的構成を示す回路図である。 図1に示すPLL回路の具体的構成を示すブロック図である。 図1に示すPLL回路の変形例を示すブロック図である。 図3に示すPLL回路に設けられたパルス幅制御回路の具体的構成を示す回路図である。 図3に示すPLL回路に設けられたパルス幅制御回路の変形例を示す回路図である。 図1に示すPLL回路に設けられた比例パス側のチャージポンプの具体的構成を示す回路図である。 図1に示すPLL回路に設けられた比例パス側のフィルタの具体的構成を示す回路図である。 図1に示すPLL回路に設けられた積分パス側のチャージポンプの具体的構成を示す回路図である。 図1に示すPLL回路に設けられた積分パス側のフィルタの具体的構成を示す回路図である。 図1に示すPLL回路に設けられた、位相比較器の入力位相差と、比例パス側及び積分パス側のそれぞれのチャージポンプの出力電荷と、の関係を示す図である。 実施の形態2にかかるPLL回路を示すブロック図である。 図12に示すPLL回路に設けられた位相差測定回路の動作を説明するための図である。 実施の形態に至る前の構想に係るPLL回路を示すブロック図である。 不感帯防止パルスの有無及び位相差の有無による、図14に示すPLL回路に設けられた位相比較器の比較結果UP,DNの違いを示すタイミングチャートである。 不感帯防止パルスの有無による、図14に示すPLL回路に設けられた位相比較器の入力位相差、出力パルス幅、及び、チャージポンプの出力電荷の関係の違いを示す図である。 電流ばらつきの有無による、図14に示すPLL回路に設けられたチャージポンプの動作の違いを示すタイミングチャートである。
<発明者による事前検討>
本実施の形態にかかるPLL回路1の詳細を説明する前に、本発明者が事前検討した内容について説明する。
図14は、実施の形態に至る前の構想に係るPLL回路50を示すブロック図である。
図14に示すように、PLL回路50は、シングルループ構成のPLL回路であって、位相比較器(PFD)51と、チャージポンプ(CP)52と、ローパスフィルタ(LPF)53と、電圧制御発振器(VCO)54と、分周器(Div)55と、を備える。
位相比較器51は、基準信号REF及びフィードバック信号FEBのそれぞれの位相を比較し、比較結果UP,DNを出力する。比較結果UP,DNは、何れもパルス信号である。
例えば、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間に位相差が無い場合、位相比較器51は、同じパルス幅の比較結果UP,DNを出力する。他方、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間に位相差が有る場合、位相比較器51は、異なるパルス幅の比較結果UP,DNを出力する。より具体的には、フィードバック信号FEBの位相が基準信号REFの位相より遅れている場合には、その位相差分だけ比較結果UPのパルス幅を比較結果DNのパルス幅より長くし、フィードバック信号FEBの位相が基準信号REFの位相より進んでいる場合には、その位相差分だけ比較結果DNのパルス幅を比較結果UPのパルス幅より長くする。
チャージポンプ52は、位相比較器51の比較結果UP,DNに応じた電流Ixを生成する。チャージポンプ52は、例えば、定電流源521,522と、スイッチ523,524と、を有する。各スイッチ523,524は、例えば、Nチャネル型MOSトランジスタである。
定電流源521は、電源電圧VDDが供給される電源電圧端子(以下、電源電圧端子VDDと称す)側に設けられている。スイッチ523は、定電流源521と出力ノードNxとの間に設けられ、比較結果UPに基づいてオンオフする。定電流源522は、接地電圧GNDが供給される接地電圧端子(以下、接地電圧端子GNDと称す)側に設けられている。スイッチ524は、定電流源522と出力ノードNxとの間に設けられ、比較結果DNに基づいてオンオフする。
例えば、比較結果UP,DNのパルス幅が同じである場合、スイッチ523,524が同じ期間オンするため、チャージポンプ52は電流Ixを生成しない。他方、比較結果UP,DNのパルス幅が異なる場合、スイッチ523,524のそれぞれのオン期間が異なるため、チャージポンプ52は電流Ixを生成する。より具体的には、比較結果UPのパルス幅が比較結果DNのパルス幅よりも長い場合、そのパルス幅の差(即ち、位相差)に相当する期間、チャージポンプ52はローパスフィルタ53に電荷を蓄積し、比較結果DNのパルス幅が比較結果UPのパルス幅よりも長い場合、そのパルス幅の差(即ち、位相差)に相当する期間、チャージポンプ52はローパスフィルタ53に蓄積された電荷を引き抜く。
ローパスフィルタ53は、チャージポンプ52から出力された電流Ixに基づき発生した電圧の高周波成分を除去した制御電圧Vxを生成する。
電圧制御発振器54は、制御電圧Vxに応じた周波数の発振信号を出力する。例えば、電圧制御発振器54は、制御電圧Vxが大きくなるほど、発振信号の周波数を大きくし、制御電圧Vxが小さくなるほど、発振信号の周波数を小さくする。この発振信号は、クロック信号CLKとしてPLL回路50の外部に出力される。
分周器19は、電圧制御発振器54から出力された発振信号を分周してフィードバック信号FEBとして出力する。
例えば、PLL回路50は、フィードバック信号FEBの位相が基準信号REFの位相より遅れている場合には、電圧制御発振器54の発振周波数を上昇させ、フィードバック信号FEBの位相が基準信号REFの位相より進んでいる場合には、電圧制御発振器54の発振周波数を低下させる。それにより、PLL回路50は、基準信号REF及びフィードバック信号FEBのそれぞれの位相を一致させる。
ここで、位相比較器51は、基準信号REF及びフィードバック信号FEBのそれぞれの位相が一致する場合でも、所定のパルス幅の比較結果UP,DNを出力する。このときの比較結果UP,DNのパルスの幅は、後段のチャージポンプ52にて感知可能な最小パルス幅以上となるように設定されている。他方、位相比較器51は、基準信号REF及びフィードバック信号FEBのそれぞれの位相が一致しない場合、その位相差に所定幅を加えたパルス幅の比較結果UP,DNの一方を出力するとともに、所定のパルス幅の比較結果UP,DNの他方を出力する。以下、基準信号REF及びフィードバック信号FEBのそれぞれの位相が一致する場合における比較結果UP,DNのパルスの幅を、不感帯防止パルス幅と称す。
それにより、後段のチャージポンプ52は、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間の位相差が最小パルス幅より小さくても、その位相差を感知して正常動作することができる。以下、図15及び図16を用いて、さらに詳細に説明する。
図15は、不感帯防止パルスの有無及び位相差の有無による、位相比較器51の比較結果UP,DNの違いを示すタイミングチャートである。
まず、比較例として、位相比較器51が不感帯防止パルス幅を付加しないで比較結果UP,DNを出力する構成である場合について説明する。この位相比較器51は、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間に位相差が無い場合、パルス幅の無い比較結果UP,DNを出力する(図15の左上)。また、この位相比較器51は、基準信号REFとフィードバック信号FEBとの間に微小な位相差(微小な位相差<チャージポンプ52にて感知可能な最小パルス幅)が有る場合、その微小な位相差に相当するパルス幅の比較結果UP,DNの一方(ここでは比較結果UP)を出力する(図15の右上)。このとき、チャージポンプ52は、この微小な位相差に相当する幅のパルスを感知することができないため、正常動作することができない。その結果、PLL回路50は、精度の高い発振信号を生成することができない。
続いて、位相比較器51が不感帯防止パルス幅を付加して比較結果UP,DNを出力する構成である場合について説明する。この位相比較器51は、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間に位相差が無い場合でも、チャージポンプ52にて感知可能な最小パルス幅以上のパルス幅(即ち、不感帯防止パルス幅)の比較結果UP,DNを出力する(図15の左下)。また、この位相比較器51は、基準信号REFとフィードバック信号FEBとの間に微小な位相差(微小な位相差<チャージポンプ52にて感知可能な最小パルス幅)が有る場合、その微小な位相差に不感帯防止パルス幅を加えたパルス幅の比較結果UP,DNの一方(ここでは比較結果UP)を出力するとともに、不感帯防止パルス幅の比較結果UP,DNの他方(ここでは比較結果DN)を出力する(図15の右下)。そのため、チャージポンプ52は、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間の位相差が最小パルス幅より小さくても、その位相差を感知して正常動作することができる。その結果、PLL回路50は、精度の高い発振信号を生成することができる。
図16は、不感帯防止パルスの有無による、位相比較器51の入力位相差、位相比較器51の出力パルス幅、及び、チャージポンプ52の出力電荷の関係の違いを示す図である。
図16に示すように、位相比較器51が不感帯防止パルス幅を付加しないで比較結果UP,DNを出力する構成では、位相比較器51は、基準信号REF及びフィードバック信号FEBの位相差に比例するパルス幅の比較結果UP又はDNを出力する(図16の左上)。そのため、当該位相差が小さくなるほど比較結果UP又はDNのパルス幅も小さくなる。そのため、後段のチャージポンプ52は、比較結果UP又はDNのパルス幅がチャージポンプ52にて感知可能な最小パルス幅より小さくなると、当該比較結果UP又はDNのパルスを感知することができなくなる(図16の左下)。
それに対し、位相比較器51が不感帯防止パルス幅を付加して比較結果UP,DNを出力する構成では、位相比較器51は、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間に位相差が無い場合でも、所定のパルス幅(不感帯防止パルス)の比較結果UP,DNを出力する(図16の右上)。また、位相比較器51は、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間に位相差が有る場合、その位相差に不感帯防止パルス幅を加えたパルス幅の比較結果UP,DNの一方を出力するとともに、不感帯防止パルス幅の比較結果UP,DNの他方を出力する。そのため、チャージポンプ52は、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間の位相差が最小パルス幅より小さくても、その位相差を感知して正常動作することができる(図16の右下)。
このような理由により、位相比較器51は、不感帯防止パルス幅を付加して比較結果UP,DNを出力している。
しかしながら、不感帯防止パルス幅が付加されることで位相比較器51の比較結果UP,DNのパルスの幅が大きくなると、それに伴って、チャージポンプ52を構成するスイッチ523,524のオン期間が長くなる。そのため、オン状態のスイッチ523,524に流れる電流にばらつきがあると、その電流ばらつきの影響が無視できないほどに大きくなる。
図17は、電流ばらつきの有無によるチャージポンプ52の動作の違いを示すタイミングチャートである。
図17に示すように、電流ばらつきが無い場合、ロック時のチャージポンプ52を構成するスイッチ523,524のオン期間は同じになる(図17の左)。他方、電流ばらつきが有る場合、チャージポンプ52は、スイッチ523,524のオン期間を変えることで当該スイッチ523,524の電流ばらつきを相殺している(図17の右)。このスイッチ523,524のオン期間の差が位相オフセットとなる。ここで、位相オフセットとは、PLL回路50がロックしている場合における基準信号REF及びフィードバック信号の定常的な位相差のことである。
このように、PLL回路50では、不感帯防止パルス幅を広くすると位相オフセットが増大してしまい、逆に、位相オフセットを抑制するために不感帯防止パルス幅を狭くすると、チャージポンプ52が微小な位相差に相当するパルスを感知することができなくなってしまう。
そこで、本実施の形態に係るPLL回路1が見出された。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として実施の形態の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(動作ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む)についても同様である。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかるPLL回路1を示すブロック図である。本実施の形態にかかるPLL回路1は、比例パスと積分パスとを有するデュアルループ構成のPLL回路であって、位相比較器の比較結果のパルスの幅を調整して、積分パス側のチャージポンプに供給されるパルスの幅を、比例パス側のチャージポンプに供給されるパルスの幅よりも短くする。それにより、本実施の形態にかかるPLL回路1は、比例パス側にて位相差の微調整を行いつつ、積分パス側のチャージポンプの電流ばらつきの影響を抑制して位相オフセットを低減することができる。また、位相オフセットを低減することにより、位相オフセットに起因して生じる電圧制御発振回路の出力のジッタを低減することができる。その結果、本実施の形態にかかるPLL回路は、精度の高い発振信号を生成することができる。以下、具体的に説明する。
図1に示すように、PLL回路1は、分周器(MDiv)11と、分周器(NDiv)12と、位相比較器(PFD)13と、パルス幅制御部10と、チャージポンプ(CP;第1チャージポンプ)14と、チャージポンプ(CP;第2チャージポンプ)15と、フィルタ(LPF;第1フィルタ)16と、フィルタ(LPF;第2フィルタ)17と、電圧制御発振器(VCO)18と、分周器(Div)19と、を備える。
(分周器11,12)
分周器11は、PLL回路1の外部から供給された基準信号REFをM(Mは自然数)分周して出力する。分周器12は、電圧制御発振器18からのフィードバック信号FEBをN(Nは自然数)分周して出力する。
(位相比較器13)
位相比較器13は、M分周された基準信号REF、及び、N分周されたフィードバック信号FEBのそれぞれの位相を比較し、不感帯防止パルス幅を付加した比較結果(基準比較結果)UP,DNを出力する。
図2は、位相比較器13の具体的構成の一例を示す回路図である。
図2に示すように、位相比較器13は、フリップフロップ131,132と、論理積回路(以下、AND回路と称す)133と、を有する。
フリップフロップ131では、データ入力端子DにHレベルの固定信号が入力され、クロック端子CにM分周後の基準信号REFが入力され、リセット端子RにAND回路133の出力が入力され、出力端子Qから比較結果UPが出力される。
フリップフロップ132では、データ入力端子DにHレベルの固定信号が入力され、クロック端子CにN分周後のフィードバック信号FEBが入力され、リセット端子RにAND回路133の出力が入力され、出力端子Qから比較結果DNが出力される。
AND回路133は、比較結果UP,DNの論理積をフリップフロップ131,132に対して出力する。
フリップフロップ131は、基準信号REFの立ち上がりに同期して比較結果UPを立ち上げる。フリップフロップ132は、フィードバック信号FEBの立ち上がりに同期して比較結果DNを立ち上げる。比較結果UP,DNが何れも立ち上がると、AND回路133は出力を立ち上げる。それにより、フリップフロップ132,133が初期化されるため、比較結果UP,DNは何れも立ち下がる。
例えば、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間に位相差が無い場合、位相比較器13は、同じパルス幅の比較結果UP,DNを出力する。他方、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間に位相差が有る場合、位相比較器13は、異なるパルス幅の比較結果UP,DNを出力する。より具体的には、フィードバック信号FEBの位相が基準信号REFの位相より遅れている場合には、比較結果UPのパルス幅を比較結果DNのパルス幅より長くし、フィードバック信号FEBの位相が基準信号REFの位相より進んでいる場合には、比較結果DNのパルス幅を比較結果UPのパルス幅より長くする。
なお、位相比較器13の構成は、上記に限られず、同等の機能を有する他の構成に適宜変更可能である。
(パルス幅制御部10)
パルス幅制御部10は、位相比較器13の比較結果UP,DNのパルスの幅を調整して、比較結果(第1比較結果)UPp,DNp及び比較結果(第2比較結果)UPi,DNiを出力する。比較結果UPp,DNpは、比例パス側のチャージポンプ14に供給され、比較結果UPi,DNiは、積分パス側のチャージポンプ15に供給される。
図3は、パルス幅制御部10を具体的に示したPLL回路1のブロック図である。
図3に示すように、パルス幅制御部10は、積分パス側にパルス幅制御回路20を有する。例えば、パルス幅制御回路20は、外部から入力端子INを介して供給された制御信号(外部制御信号)S1がLレベルの場合、比較結果UP,DNのパルスの幅を変化させずに比較結果UPi,DNiとして出力し、制御信号S1がHレベルの場合、比較結果UP,DNのパルスの幅を所定幅(第1所定幅)分短くして比較結果UPi,DNiとして出力する。また、パルス幅制御部10は、比較結果UP,DNをそのまま比較結果UPp,DNpとして出力する。以下、パルス幅制御部10が図3に示す構成であるものとして説明する。
例えば、PLL回路1が、通信データのスキュー調整に用いられる場合等、位相オフセットの許容範囲が小さいアプリケーションに用いられる場合、パルス幅制御部10にはHレベルの制御信号S1が入力される。また、例えば、PLL回路1が、CPUのメインクロックに用いられる場合等、位相オフセットの許容範囲が大きいアプリケーションに用いられる場合、パルス幅制御部10にはLレベルの制御信号S1が入力される。
なお、本実施の形態では、パルス幅制御回路20が、比較結果UP,DN、及び、比較結果UP,DNのパルスの幅を所定幅分短くした比較結果の何れかを、制御信号S1に基づいて選択して比較結果UPi,DNiとして出力する場合を例に説明しているが、これに限られない。パルス幅制御回路20は、比較結果UP,DNのパルスの幅を所定幅分短くして比較結果UPi,DNiとして出力するだけの構成に適宜変更可能である。
また、本実施の形態では、パルス幅制御回路20が積分パス側に設けられた場合を例に説明しているが、これに限られない。図4に示すように、パルス幅制御回路20は、比例パス側に設けられ、かつ、位相比較器13の比較結果UP,DNのパルスの幅を所定幅分長くして比較結果UPp,DNpとして出力可能な構成に適宜変更可能である。
(パルス幅制御回路20の具体的構成)
図5は、パルス幅制御回路20の具体的構成の一例を示す回路図である。
図5に示すように、パルス幅制御回路20は、単純な回路構成で実現可能であって、インバータ群201とインバータ群202とを有する。図5の例では、各インバータ群201,202を構成するインバータの数が2個(偶数個)である。
例えば、制御信号S1がLレベルの場合、インバータ群201は、比較結果UPの立ち上がり及び立ち下がりを同じ遅延量で遅延させ、比較結果UPiとして出力する。インバータ群202は、比較結果DNの立ち上がり及び立ち下がりを同じ遅延量で遅延させ、比較結果DNiとして出力する。他方、制御信号S1がHレベルの場合、インバータ群201は、比較結果UPの立ち上がりを立ち下がりよりも大きく遅延させ、比較結果UPiとして出力する。インバータ群202は、比較結果DNの立ち上がりを立ち下がりよりも大きく遅延させ、比較結果DNiとして出力する。
それにより、パルス幅制御回路20は、制御信号S1がLレベルの場合、比較結果UP,DNのパルスの幅を変化させずに比較結果UPi,DNiとして出力し、制御信号S1がHレベルの場合、比較結果UP,DNのパルスの幅を所定幅分短くして比較結果UPi,DNiとして出力することができる。
なお、パルス幅制御回路20の構成は、上記に限られず、同等の機能を有する他の構成に適宜変更可能である。以下、パルス幅制御回路20の他の構成例について説明する。
(パルス幅制御回路20の変形例)
図6は、パルス幅制御回路20の変形例をパルス幅制御回路20aとして示す回路図である。
図6に示すように、パルス幅制御回路20aは、インバータ群203と、インバータ群204と、セレクタ205と、セレクタ206と、を有する。
インバータ群203は、比較結果UPの立ち上がりを立ち下がりよりも大きく遅延させて出力する。インバータ群204は、比較結果DNの立ち上がりを立ち下がりよりも大きく遅延させて出力する。セレクタ205は、インバータ群203の出力及び比較結果UPの何れかを制御信号S1に基づいて選択し、比較結果UPiとして出力する。セレクタ206は、インバータ群204の出力及び比較結果DNの何れかを制御信号S1に基づいて選択し、比較結果DNiとして出力する。
それにより、パルス幅制御回路20は、制御信号S1がLレベルの場合、比較結果UP,DNのパルスの幅を変化させずに比較結果UPi,DNiとして出力し、制御信号S1がHレベルの場合、比較結果UP,DNのパルスの幅を所定幅分短くして比較結果UPi,DNiとして出力することができる。
(チャージポンプ14)
比例パス側のチャージポンプ14は、位相比較器13の比較結果UPp,DNpに応じた電流(第1電流)Ipを生成する回路である。
図7は、チャージポンプ14の具体的構成の一例を示す回路図である。
図7に示すように、チャージポンプ14は、定電流源141,142と、スイッチ143,144と、を有する。各スイッチ143,144は、例えば、Nチャネル型MOSトランジスタである。
定電流源141は、電源電圧端子VDD側に設けられている。スイッチ143は、定電流源141と出力ノードN1との間に設けられ、比較結果UPpに基づいてオンオフする。定電流源142は、接地電圧端子GND側に設けられている。スイッチ144は、定電流源142と出力ノードN1との間に設けられ、比較結果DNpに基づいてオンオフする。
例えば、比較結果UPp,DNpのパルス幅が同じである場合、スイッチ143,144が同じ期間オンするため、チャージポンプ14は電流Ipを生成しない。他方、比較結果UPp,DNpのパルス幅が異なる場合、スイッチ143,144のそれぞれのオン期間が異なるため、チャージポンプ14は電流Ipを生成する。より具体的には、比較結果UPpのパルス幅が比較結果DNpのパルス幅よりも長い場合、そのパルス幅の差(即ち、位相差)に相当する期間、チャージポンプ14はフィルタ16に電荷を蓄積し、比較結果DNpのパルス幅が比較結果UPpのパルス幅よりも長い場合、そのパルス幅の差(即ち、位相差)に相当する期間、チャージポンプ14はフィルタ16に蓄積された電荷を引き抜く。
なお、チャージポンプ14の構成は、上記に限られず、同等の機能を有する他の構成に適宜変更可能である。
(フィルタ16)
比例パス側のフィルタ16は、所謂ローパスフィルタであって、チャージポンプ14から出力された電流Ipに基づき発生した電圧の高周波成分を除去して制御電圧(第1制御電圧)Vpを生成する。
図8は、フィルタ16の具体的構成の一例を示す回路図である。
図8に示すように、フィルタ16は、抵抗素子161及び容量素子162を有する。抵抗素子161及び容量素子162は、チャージポンプ14の出力端子と接地電圧端子GNDとの間に並列に設けられている。なお、フィルタ16の構成は、上記に限られず、同等の機能を有する他の構成に適宜変更可能である。
かかる構成により、比例パスでは、比較結果UPp,DNpにより表される位相差に比例した制御電圧Vpが生成される。
(チャージポンプ15)
積分パス側のチャージポンプ15は、パルス幅制御回路20の出力である比較結果UPi,DNiに応じた電流(第2電流)Iiを生成する回路である。
図9は、チャージポンプ15の具体的構成の一例を示す回路図である。
図9に示すように、チャージポンプ15は、定電流源151,152と、スイッチ153,154と、を有する。定電流源151,152及びスイッチ153,154は、それぞれ、チャージポンプ14における定電流源141,142及びスイッチ143,144に対応する。チャージポンプ15の詳細については、チャージポンプ14と同様であるため、その説明を省略する。
なお、チャージポンプ15の構成は、上記に限られず、同等の機能を有する他の構成に適宜変更可能である。
(フィルタ17)
積分パス側のフィルタ17は、チャージポンプ15により生成された電流Iiの積分結果を制御電圧(第2制御電圧)Viとして出力する回路である。
図10は、フィルタ17の具体的構成の一例を示す回路図である。
図10に示すように、フィルタ17は、チャージポンプ15の出力端子と接地電圧端子GNDとの間に設けられた容量素子171を有する。
フィルタ17では、容量素子171に電流Iiの電荷が蓄積され、又は、電流Iiの電荷が容量素子171から放電される。そして、容量素子171に蓄積された電荷に応じた電圧が制御電圧Viとして出力される。
かかる構成により、積分パスでは、比較結果UPi,DNiに応じた電流を積分した結果が制御電圧Viとして生成される。
(電圧制御発振器18)
電圧制御発振器18は、制御電圧Vp,Viに応じた周波数の発振信号を出力する。例えば、電圧制御発振器18は、制御電圧Vp,Viが大きくなるほど、発振信号の周波数を大きくし、制御電圧Vp,Viが小さくなるほど、発振信号の周波数を小さくする。
(分周器19)
分周器19は、電圧制御発振器18から出力された発振信号を分周してクロック信号CLKとして出力する。なお、クロック信号CLKは、フィードバック信号FEBとしても用いられる。
なお、分周器11,12,19は、必須ではなく、PLL回路1の用途に応じてその一部又は全部が省略されてもよい。例えば、分周器19が省略された場合、電圧制御発振器18の出力は、直接クロック信号CLK及びフィードバック信号FEBとして用いられる。
(PLL回路1の動作)
次に、PLL回路1の動作について説明する。
PLL回路1において、分周器11は基準信号REFを分周し、分周器12はフィードバック信号FEBを分周する。位相比較器13は、分周器11,12のそれぞれの出力の位相を比較して比較結果UP,DNを出力する。パルス幅制御部10は、比較結果UP,DNのパルスの幅を調整して、比較結果UPp,DNp及び比較結果UPi,DNiを出力する。
比例パスにおいて、チャージポンプ14は、比較結果UPp,DNpのそれぞれのパルス幅の差に応じた電流Ipを出力する。フィルタ16は、電流Ipに基づき発生した電圧の高周波成分を除去して制御電圧Vpを出力する。
積分パスにおいて、チャージポンプ15は、比較結果UPi,DNiのそれぞれのパルス幅の差に応じた電流Iiを出力する。フィルタ17は、電流Iiを積分した結果を制御電圧Viとして出力する。
電圧制御発振器18は、制御電圧Vp,Viに応じた周波数の発振信号を生成する。分周器19は、この発振信号を分周してクロック信号CLKとして出力する。このクロック信号CLKはフィードバック信号FEBとしても用いられる。
例えば、PLL回路1は、フィードバック信号FEB(クロック信号CLK)の位相が基準信号REFの位相より遅れている場合には、クロック信号CLKの周波数を上昇させ、フィードバック信号FEBの位相が基準信号REFの位相より進んでいる場合には、クロック信号CLKの周波数を低下させる。それにより、PLL回路1は、基準信号REF及びフィードバック信号FEBのそれぞれの位相を一致させる。
例えば、基準信号REF及びフィードバック信号FEBの周波数を100MHzとし、分周器11,12,19のそれぞれの分周比を1,10,1とすると、電圧制御発振器18の発振周波数は1GHzとなる。
ここで、比例パスは、電荷保持機能を有さず、位相比較器13による比較のたびに位相差の微調整を行う。積分パスは、電荷保持機能を有し、周波数情報を保持する。そのため、位相オフセットは、主として電荷保持機能を有する積分パスに設けられたチャージポンプ15の電流ばらつき(より詳細には、チャージポンプ15を構成するスイッチ153,154に流れる電流のばらつき)に起因して発生し得る。換言すると、積分パス側のチャージポンプ15の電流ばらつきを改善することより、位相オフセットを低減することが可能となる。
そこで、パルス幅制御部10は、例えば制御信号S1がHレベルの場合に、比較結果UP,DNのパルスの幅を調整して、比較結果UPp,DNp及びそれより短いパルス幅の比較結果UPi,DNiを出力する。
このとき、比較結果UPp,DNpの不感帯防止パルスの幅はチャージポンプ14にて感知可能な最小パルス幅以上となるように調整されている。それにより、比例パス側のチャージポンプ14は、基準信号REF及びフィードバック信号FEB間の位相差が最小パルス幅より小さくても、その位相差を感知して正常に位相調整することができる(図11の左を参照)。
他方、比較結果UPi,DNiの不感帯防止パルスの幅は、例えば、チャージポンプ15にて感知可能な最小パルス幅より小さくなるように調整されている。そのため、比較結果UPi,DNiのパルスの幅は、チャージポンプ15にて感知可能な最小パルス幅より小さくなり得る。したがって、積分パス側のチャージポンプ15は、比較結果UPi,DNiのパルス幅がチャージポンプ15にて感知可能な最小パルス幅より小さくなると、当該比較結果UPi,DNiを感知できなくなる(図11の右を参照)。しかしながら、この期間、チャージポンプ15を構成するスイッチ153,154には電流が流れなくなるため、チャージポンプ15の電流ばらつきが生じなくなり、その結果、位相オフセットは無くなる。また、位相オフセットが無くなると、位相オフセットに起因して生じる電圧制御発振器18の出力のジッタも生じなくなる。なお、不感帯防止パルス幅は、ノイズ感度を増加させすぎないように、適切に調整される必要がある。
それにより、PLL回路1は、比例パス側にて位相差の微調整を行いつつ、積分パス側のチャージポンプ15の電流ばらつきの影響を抑制して位相オフセットを低減することができる。また、位相オフセットを低減することにより、位相オフセットに起因して生じる電圧制御発振器18の出力のジッタを低減することができる。
なお、積分パス側のチャージポンプ15の、ロック時における不感知動作と、ジッタ発生等に伴う感知動作と、の切り替えは連続的かつ自動的に行われるため、特別な制御は不要である。
これらのことから、PLL回路1は、厳しい位相調整要求を満たすような、精度の高い発振信号を生成することができる。他方、厳しい位相調整が要求されていない場合には、その分、位相オフセット及びジッタの許容範囲が大きくなるため、PLL回路1のさらなる小面積化及び低消費電力化が可能となる。
なお、比較結果UPi,DNiの不感帯防止パルスの幅は、チャージポンプ15にて感知可能な最小パルス幅より短くする必要はなく、少なくとも比較結果UPp,DNpの不感帯防止パルスの幅よりも短ければよい。それにより、積分パス側のチャージポンプ15を構成するスイッチ153,154に流れる電流の誤差生成期間を少なくすることができるため、当該スイッチ153,154に流れる電流のばらつきの影響を抑制して位相オフセットを低減することができる。
このように、PLL回路1は、位相比較器の比較結果のパルスの幅を調整して、積分パス側のチャージポンプ15に供給されるパルスの幅を、比例パス側のチャージポンプ14に供給されるパルスの幅よりも短くする。なお、比例パス側のチャージポンプ14に供給される不感帯防止パルスの幅はチャージポンプ14にて感知可能な最小パルス幅以上にする。それにより、PLL回路1は、比例パス側にて位相差の微調整を行いつつ、積分パス側のチャージポンプ15の電流ばらつきの影響を抑制して位相オフセットを低減することができる。また、位相オフセットを低減することにより、位相オフセットに起因して生じる電圧制御発振器18の出力のジッタを低減することができる。その結果、PLL回路1は、精度の高い発振信号を生成することができる。
なお、PLL回路1は、デュアルループ構成であるため、シングルループ構成の場合よりも、フィルタ16,17に設けられた容量素子の規模を十分に小さくすることができる。その結果、PLL回路1は、小面積化を実現することができる。
また、PLL回路1は、パルス幅制御回路20を用いてチャージポンプ15の電流ばらつきを抑制しており、チャージポンプ15自体に電流ばらつきを抑える機能を設ける必要がない。つまり、チャージポンプ15の構成を簡素化することができる。その結果、PLL回路1は、低消費電力化を実現することができる。
要するに、PLL回路1は、小面積化、低消費電力化、低オフセット化、及び、低ジッタ化を実現することができる。
<実施の形態2>
図12は、実施の形態2に係るPLL回路2を示すブロック図である。PLL回路2は、自身の位相オフセットが規定値以下であるかをテストする機能を有する。
図12に示すように、PLL回路2は、PLL回路1と比較して、位相差測定回路21をさらに備える。また、PLL回路2に設けられたパルス幅制御回路20は、比較結果UP,DN、比較結果UP,DNのパルスの幅を短くした比較結果、及び、比較結果UP,DNのパルスの幅を長くした比較結果の何れかを、制御信号S1に基づいて選択して、比較結果UPi,DNiとして出力する。PLL回路2のその他の構成については、PLL回路1と同様であるため、その説明を省略する。
テスト時、パルス幅制御回路20は、比較結果UP,DNのパルスの幅(不感帯防止パルスの幅)を所定幅(第2所定幅)長くして比較結果UPi,DNiとして出力する。ここで、位相オフセットは、不感帯防止パルス幅に比例する。即ち、不感帯防止パルス幅が2倍になると、位相オフセットも2倍になる。したがって、不感帯防止パルス幅を広げることで位相オフセットの測定が容易になる。
位相差測定回路21は、位相比較器13の比較結果UP,DNから位相オフセットを測定する回路である。
例えば、位相差測定回路21はフリップフロップである。このフリップフロップのデータ入力端子及びクロック入力端子にはそれぞれ比較結果UP,DNが供給される。不感帯防止パルス幅を広くしたときの位相オフセットが小さい場合、比較結果UP,DNのそれぞれの立ち上がりタイミングが近くなるため、このフリップフロップは論理値0及び1を交互に出力する(図13の左)。他方、不感帯防止パルス幅を広くしたときの位相オフセットが大きい場合、比較結果UP,DNのそれぞれの立ち上がりタイミングが十分に離れるため、このフリップフロップは論理値1を出力し続ける(図13の右)。そこで、例えば、不感帯防止パルスの幅をある幅分だけ広くしたときのフリップフロップの出力値を観測することで、位相オフセットが規定値以下であるかを判断することができる。
本実施の形態では、パルス幅制御回路20が、比較結果UP,DN、比較結果UP,DNのパルスの幅を短くした比較結果、及び、比較結果UP,DNのパルスの幅を長くした比較結果の何れかを制御信号S1に基づいて選択して比較結果UPi,DNiとして出力する場合を例に説明したがこれに限られない。パルス幅制御回路20は、比較結果UP,DN、及び、比較結果UP,DNのパルスの幅を長くした比較結果の何れかを、制御信号S1に基づいて選択して比較結果UPi,DNiとして出力する構成であってもよい。あるいは、パルス幅制御回路20は、比較結果UP,DNのパルスの幅を短くした比較結果、及び、比較結果UP,DNのパルスの幅を長くした比較結果の何れかを、制御信号S1に基づいて選択して比較結果UPi,DNiとして出力する構成であってもよい。
本実施の形態では、位相差測定回路21がPLL回路2内に設けられた場合を例に説明したが、これに限られない。位相差測定回路21は、PLL回路2外部に設けられてもよい。
(関連技術との差異)
特許文献1に開示された構成では、アップ信号及びダウン信号の幅の差を検出するための高精度の検出回路が必要になってしまう。また、既に説明したように、特許文献1に開示された構成では、位相比較器のレプリカによりアップ信号及びダウン信号のそれぞれの幅の差を検出しているため、位相比較器とそのレプリカとの間の相対ばらつきの影響で位相オフセットを効果的に低減することができない。さらに、仮にアップ信号及びダウン信号の幅の差を検出することができたとしても、チャージポンプの出力電流は、電流制御ユニット単位で調整されるため、位相オフセットを十分に低減することができない。
それに対し、PLL回路1は、積分パス側のチャージポンプ15に供給される不感帯防止パルスの幅を短くして、当該チャージポンプ15を構成するスイッチ153,154に流れる電流の誤差生成期間を少なくすることにより、位相オフセットに影響を与えるチャージポンプ15の電流ばらつきを抑制している。そのため、PLL回路1は、上記した高精度な検出回路や位相比較器のレプリカを設ける必要がない。さらに、PLL回路1は、積分パス側のチャージポンプ15に供給される不感帯防止パルスの幅を当該チャージポンプ15にて感知可能な最小パルス幅より小さくすることで、位相オフセットを実質的に0にすることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記の実施の形態に係る半導体装置では、半導体基板、半導体層、拡散層(拡散領域)などの導電型(p型もしくはn型)を反転させた構成としてもよい。そのため、n型、及びp型の一方の導電型を第1の導電型とし、他方の導電型を第2の導電型とした場合、第1の導電型をp型、第2の導電型をn型とすることもできるし、反対に第1の導電型をn型、第2の導電型をp型とすることもできる。
上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
基準信号及びフィードバック信号のそれぞれの位相を比較して第1比較結果を出力する位相比較器と、
前記第1比較結果、及び、前記第1比較結果のパルスの幅を第2所定幅分長くした比較結果を、外部制御信号に基づいて選択的に第2比較結果として出力するパルス幅制御回路と、
前記第1比較結果に応じた第1電流を出力する第1チャージポンプと、
前記第2比較結果に応じた第2電流を出力する第2チャージポンプと、
前記第1電流に基づき発生した電圧の高周波成分を除去して第1制御電圧を出力する第1フィルタと、
前記第2電流を積分した結果を第2制御電圧として出力する第2フィルタと、
前記第1及び前記第2制御電圧に応じた周波数の発振信号を生成するとともに、当該発振信号を前記フィードバック信号として前記位相比較器に帰還する発振器と、を備えたPLL回路。
(付記2)
前記パルス幅制御回路は、前記第1比較結果、及び、前記第1比較結果のパルスの幅を第2所定幅分長くした比較結果に加え、前記第1比較結果のパルスの幅を第1所定幅分短くした比較結果を、前記外部制御信号に基づいて選択的に前記第2比較結果として出力する、付記1に記載のPLL回路。
(付記3)
基準信号及びフィードバック信号のそれぞれの位相を比較して基準比較結果を出力し、
前記基準比較結果のパルスの幅を調整して第1及び第2比較結果を出力し、
前記第1比較結果に応じた第1電流を出力し、
前記第2比較結果に応じた第2電流を出力し、
前記第1電流に基づき発生した電圧の高周波成分を除去して第1制御電圧を出力し、
前記第2電流を積分した結果を第2制御電圧として出力し、
前記第1及び前記第2制御電圧に応じた周波数の発振信号を生成するとともに、当該発振信号を前記フィードバック信号として用い、
前記第2比較結果のパルスの幅を所定幅分長くして出力したうえで、ロック時の前記基準信号及び前記フィードバック信号のそれぞれの位相差を測定する、PLL回路のテスト方法。
1 PLL回路
2 PLL回路
10 パルス幅制御部
11 分周器
12 分周器
13 位相比較器
14 チャージポンプ
15 チャージポンプ
16 フィルタ
17 フィルタ
18 電圧制御発振器
19 分周器
20 パルス幅制御回路
20a パルス幅制御回路
21 位相差測定回路
131 フリップフロップ
132 フリップフロップ
133 論理積回路
141 定電流源
142 定電流源
143 スイッチ
144 スイッチ
151 定電流源
152 定電流源
153 スイッチ
154 スイッチ
161 抵抗素子
162 容量素子
171 容量素子
201〜204 インバータ群
205,206 セレクタ

Claims (4)

  1. 基準信号及びフィードバック信号のそれぞれの位相を比較して基準比較結果を出力する位相比較器と、
    前記基準比較結果のパルスの幅を調整して、第1比較結果及び第2比較結果を出力するパルス幅制御部と、
    前記第1比較結果に応じた第1電流を出力する第1チャージポンプと、
    前記第2比較結果に応じた第2電流を出力する第2チャージポンプと、
    前記第1電流に基づき発生した電圧の高周波成分を除去して第1制御電圧を出力する第1フィルタと、
    前記第2電流を積分した結果を第2制御電圧として出力する第2フィルタと、
    前記第1及び前記第2制御電圧に応じた周波数の発振信号を生成するとともに、当該発振信号を前記フィードバック信号として前記位相比較器に帰還する発振器と、を備え
    前記パルス幅制御部は、
    前記基準比較結果のパルスの幅を第1所定幅分短くした比較結果と、前記基準比較結果と、を外部制御信号に基づいて選択的に前記第2比較結果として出力するパルス幅制御回路を有し、
    前記パルス幅制御部は、前記基準比較結果を前記第1比較結果として出力する、
    PLL回路。
  2. 基準信号及びフィードバック信号のそれぞれの位相を比較して基準比較結果を出力する位相比較器と、
    前記基準比較結果のパルスの幅を調整して、第1比較結果及び第2比較結果を出力するパルス幅制御部と、
    前記第1比較結果に応じた第1電流を出力する第1チャージポンプと、
    前記第2比較結果に応じた第2電流を出力する第2チャージポンプと、
    前記第1電流に基づき発生した電圧の高周波成分を除去して第1制御電圧を出力する第1フィルタと、
    前記第2電流を積分した結果を第2制御電圧として出力する第2フィルタと、
    前記第1及び前記第2制御電圧に応じた周波数の発振信号を生成するとともに、当該発振信号を前記フィードバック信号として前記位相比較器に帰還する発振器と、を備え
    前記パルス幅制御部は、
    前記基準比較結果のパルスの幅を第1所定幅分短くした比較結果と、前記基準比較結果のパルスの幅を第2所定幅分長くした比較結果と、を外部制御信号に基づいて選択的に前記第2比較結果として出力するパルス幅制御回路を有し、
    前記パルス幅制御部は、前記基準比較結果を前記第1比較結果として出力する、
    PLL回路。
  3. 前記パルス幅制御回路は、前記基準比較結果のパルスの幅を第1所定幅分短くした比較結果、及び、前記基準比較結果に加え、前記基準比較結果のパルスの幅を第2所定幅分長くした比較結果を、前記外部制御信号に基づいて選択的に前記第2比較結果として出力する、請求項に記載のPLL回路。
  4. 基準信号及びフィードバック信号のそれぞれの位相を比較して基準比較結果を出力し、
    前記基準比較結果のパルスの幅を調整して、第1比較結果及び第2比較結果を出力し、
    前記第1比較結果に応じた第1電流を出力し、
    前記第2比較結果に応じた第2電流を出力し、
    前記第1電流に基づき発生した電圧の高周波成分を除去して第1制御電圧を出力し、
    前記第2電流を積分した結果を第2制御電圧として出力し、
    前記第1及び前記第2制御電圧に応じた周波数の発振信号を生成するとともに、当該発振信号を前記フィードバック信号として用い
    前記第1比較結果及び前記第2比較結果を出力するステップでは、
    前記基準比較結果を前記第1比較結果として出力し、
    前記基準比較結果のパルスの幅を第1所定幅分短くして前記第2比較結果として出力し、
    さらに、テスト時には、前記基準比較結果のパルスの幅を第2所定幅分長くして前記第2比較結果として出力したうえで、ロック時の前記基準信号及び前記フィードバック信号の位相差を測定する、
    PLL回路の制御方法。
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