JP6468704B2 - 構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器を設置する構造物に関する。
特許文献1には、建物躯体に耐震壁を固定してある耐震壁固定構造に関する技術が開示されている。この先行技術では、耐震壁を各別に固定可能な複数の固定部を建物躯体に設け、複数の固定部のうちから選択した予備固定部を残して、一部の固定部に耐震壁を取り外し可能に固定している。
特許文献2には、多量の顕熱を発熱する高負荷機器を冷却すべく、高負荷機器を収容した室の床面から比較的多量の冷却空気を上向きに給気する高負荷空調システムに関する技術が開示されている。この先行技術では、高負荷機器を収容した室を下層階又は地盤から水平区画する床版と、室の床面構成材との間に形成された給気プレナムチャンバと、床面構成部材と床版との間に上下方向に延在する気流通過面を有し給気プレナムチャンバ内の空間を還気バッファチャンバと送風チャンバとに分割する熱交換器と、室の還気を還気バッファチャンバに還流させる縦シャフトと、縦シャフト内又は還気バッファチャンバ内に配置された送風機と、を備えている。そして、送風チャンバは、床面構成材の直下に位置しており、送風機の給気圧力下に熱交換器を通過した循環空気は、該送風チャンバを介して室に給気されるように構成されている。
ここで、サーバー等の各種コンピュータやデータ通信装置等を設置して運用するデータセンターが知られている。また、サーバーには、使用電力量が多く発熱量が多い高負荷サーバーと、高負荷サーバーよりも使用電力量が少なく発熱量が少ない低負荷サーバーと、が知られている。これら高負荷サーバーと低負荷サーバーとでは、発熱量(使用電力量)が異なるので、それぞれ最適な空調設備の仕様が異なる。よって、例えば、高負荷サーバーの冷却に対応した空調設備を有するサーバールームに低負荷サーバーを設置すると、冷却能力が過剰な空調設備となり、効率的でなかった。
特開2008−088739号公報 特開2011−196671号公報
本発明は、上記事実を鑑み、発熱量が異なる電子機器を効率的に設置することが可能な構造物を提供することが目的である。
請求項1の発明は、上下二層で構成された電子機器設置ルームの上層と下層とを、それぞれパネルで左右に仕切ることで、前記上層に第一電子機器が設置され、前記下層通風空間として利用し、前記第一電子機器を冷却する第一エリアと、前記上層と前記下層とをそれぞれ二重床とし、前記第一電子機器よりも発熱量が小さい第二電子機器が前記上層及び前記下層に設置され、前記第一エリアよりも低い冷却能力で前記第二電子機器を冷却する第二エリアと、が横方向に並んで形成されている、構造物である
請求項1に記載の発明では、下層通風空間として利用する第一エリアの上層は高い冷却能力を有するので、発熱量の大きい第一電子機器を設置する。一方、上層と下層とをそれぞれ二重床とした第二エリアは、第一エリアよりも冷却能力は低いが上層と下層とにそれぞれ発熱量の小さい第二電子機器を設置する。よって、多く第二電子機器を設置することできる。
また、電子機器設置ルームの上層と下層とを、それぞれパネルで左右に仕切ることで、第一エリアと第二エリアとが横方向に並んで形成される。
このように第一エリアと第二エリアとを、上下二層で構成された電子機器設置ルームに横方向に並んで併設することで、発熱量が大きい第一電子機器と発熱量が小さい第二電子機器を効率的に設置することができる。
請求項2の発明は、前記パネルは、移設可能に構成され、前記パネルを移設することで、前記第一エリア及び前記第二エリアが占める領域が変更可能となっている
請求項2に記載の発明では、パネルを設置する位置を変更することで、電子機器設置ルームにおける第一電子機器を設置する第一エリアが占める領域の大きさと第二電子機器を設置する第二エリアが占める領域の大きさとを任意に設定することがきる。したがって、発熱量が異なる電子機器を効率的に設置することができる。
請求項3の発明は、前記電子機器設置ルームの前記上層と前記下層との間は、前記第一電子機器及び前記第二電子機器の荷重を支持することが可能な支持部材で構成され、前記第一エリアでは、通風機能を有する第一床材が前記支持部材に支持され、前記第二エリアでは、断熱機能を有する第二床材が前記支持部材に支持され、前記第二床材によって前記上層と前記下層との間が仕切られている。
請求項3に記載の発明では、電子機器設置ルームの上層と下層との間を構成する支持部材に、通風機能を有する第一床材及び断熱機能を有する第二床材を支持させることで、第一エリアと第二エリアの床を容易に構成することできる。
また、第二床材は断熱機能を有するので、上層と下層との間に熱伝導が抑制される。よって、第二エリアの上層及び下層に設置された第二電子機器を効率的に冷却することができる。
本発明によれば、発熱量が異なる電子機器を効率的に設置することができる。
本発明の一実施形態のデータセンターのY方向に沿った断面構造を示す縦断面図である。 図1に示すデータセンターのサーバー設置ルームの上層を示す平面図である。 図1に示すデータセンターのサーバー設置ルームの高負荷サーバーエリアのX方向に沿った断面構造を示す縦断面図である。 図1に示すデータセンターのサーバー設置ルームの低負荷サーバーエリアのX方向に沿った断面構造を示す縦断面図である。 図1に示すデータセンターのサーバー設置ルームを仕切る乾式鋼製間仕切パネルを示す縦断面図である。 図1に示すデータセンターのサーバー設置ルームにおける高負荷サーバーエリアが占める領域を低負荷サーバーエリアが占める領域よりも大きくした場合のY方向に沿った断面構造を示す縦断面図である。 高負荷サーバーエリア及び低負荷サーバーエリアにする前のサーバー設置ルームを示すY方向に沿った縦断面図である。 高負荷サーバーエリア及び低負荷サーバーエリアにした状態のサーバー設置ルームを示すY方向に沿った縦断面図である。 低負荷サーバーエリアの一部を高負荷サーバーエリアにレイアウト変更する工程において、低負荷サーバーエリアを新たに乾式鋼製間仕切パネルで仕切った状態を示すY方向に沿った縦断面図である。 低負荷サーバーエリアの一部を高負荷サーバーエリアにレイアウト変更する工程において、乾式鋼製間仕切パネル間の二重床及び断熱パネルを撤去した状態を示すY方向に沿った縦断面図である。 サーバー設置ルームにおける高負荷サーバーエリアが占める領域を低負荷サーバーエリアが占める領域よりも大きくしたサーバー設置ルームを示すY方向に沿った縦断面図である。 サーバー設置ルームにおける高負荷サーバーエリア及び低負荷サーバーエリアの他の配置例を示す(A)は第一の配置例を示す模式図であり、(B)は第二の配置例を示す模式図である。 データセンターにおける高負荷サーバーエリア及び低負荷サーバーエリアの他の配置例を示す模式図である。
本発明の一実施形態に係る構造物の一例としてのデータセンター10について説明する。なお、平面視における直交する二方向をX方向及びY方向とし、鉛直方向をZ方向とする。
<構造>
まず、データセンター10の全体構造について説明する。
図1に示すように、データセンター10は、第一電子機器の一例としての高負荷サーバー170と第二電子機器の一例として低負荷サーバー172との両方を設置することが可能な建物とされている。また、データセンター10は、これら高負荷サーバー170及び低負荷サーバー172以外の図示していないメインフレーム等の各種コンピュータやデータ通信装置等が設置されている。
なお、高負荷サーバー170及び低負荷サーバー172は、それぞれサーバーラックに収納されている。また、各図では高負荷サーバー170及び低負荷サーバー172は、サーバーラックに収納されている状態が図示されている。
データセンター10は、免震装置12で支持された四階建ての免震構造の鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の建物となっている。データセンター10の一階10A及び二階10Bには、熱源機械室、高圧サブ変電室、及び特高電気室等が配置された設備室14や図示していないエントランスや居室等が設けられている。また、三階(N階)10Cと四階(N+1階)10Dとには、前述した高負荷サーバー170と低負荷サーバー172とが設置可能なサーバー設置ルーム30が設けられている。
図1、図7、図8に示すように、サーバー設置ルーム30の基本構造は、上層32と下層34との二層構造となっており、サーバー設置ルーム30の上層32(四階10D)の天井部分と下層34(三階10C)の床部分とは、それぞれ梁46で支持されたスラブ42、44で構成されている。
図7に示すように、サーバー設置ルーム30における上層32と下層34との間は、梁52及び梁54と、梁52及び54に支持された平面格子状に配置された根太56と、で構成されている。
図1、図2、図8に示すように、サーバー設置ルーム30は、高負荷サーバー170を設置する高負荷サーバーエリア100(図3参照)と、低負荷サーバー172を設置する低負荷サーバーエリア200(図4参照)と、を有している。高負荷サーバーエリア100と低負荷サーバーエリア200とは、上層32と下層34とが、それぞれ移設可能で耐火性能を有する乾式鋼製間仕切パネル300で仕切られることで形成されている。
図5に示すように、乾式鋼製間仕切パネル300は、レール状の上側取付部310及び下側取付部320とパネル本体302とを有している。パネル本体302は、上側取付部310と下側取付部320との間に配置され、ビス312によって上側取付部310及び下側取付部320に固定されている。
なお、乾式鋼製間仕切パネル300のパネル本体302は、上側取付部310及び下側取付部320から取り外し、別の場所の上側取付部310及び下側取付部320に取り付けることが可能な構成となっている。つまり、パネル本体302(乾式鋼製間仕切パネル300)は、移設可能となっている。なお、図5の左図は、パネル本体302が取り付けられていない状態を示すため、パネル本体302を想像線(二点破線)で図示している。
図7及び図8に示すように、乾式鋼製間仕切パネル300を構成する上側取付部310及び下側取付部320は、上層32のスラブ42及び下層34のスラブ44を支持する梁46に対応する位置に、それぞれ固定されている。前述したように、乾式鋼製間仕切パネル300(パネル本体302)は、上側取付部310及び下側取付部320が固定されている位置であれば、自由に設置し、仕切ることができる。
図8に示すように、高負荷サーバーエリア100では、上層32と下層34との間を構成する根太56に床パネル91が支持されている。床パネル91は、矩形状のフリーアクセスフロアプレート92と通風可能な矩形状のグレーチング94とで構成されている。そして、床パネル91のフリーアクセスフロアプレート92の上に高負荷サーバー170を収容したサーバーラックが設置されている。つまり、高負荷サーバー170は、高負荷サーバーエリア100の上層32に設置されている(図1及び図3も参照)。なお、床パネル91でなく、根太56の上に高負荷サーバー170を収容したサーバーラックが設置されていてもよい。また、以降、高負荷サーバー170がサーバーラックに収容された状態であっても便宜上「高負荷サーバー170」として説明する。
図2に示すように、高負荷サーバーエリア100の上層32に設置された高負荷サーバー170は、X方向に沿って列をなして配置されると共に、この列がY方向に間隔をあけて配置にされている。また、高負荷サーバー170は、前面と背面とが向かい合うように設置され、図8に示すように高負荷サーバー170の前面同士が向かい合う列と列との間のコールドアイルに対応する床面に、通風可能なグレーチング94が設置されている。
図1、図3、図8に示すように、高負荷サーバーエリア100の下層34は、通風空間35とされると共に、メンテナンスエリアとしても利用される。また、高負荷サーバーエリア100の下層34には、バスダクト37や後述する補助冷却装置76が設けられている。
図2に示すように、サーバー設置ルーム30のX方向外側には、空調室60が設けられている。
図3に示すように、空調室60における高負荷サーバーエリア100に対応する高負荷空調エリア62(図2も参照)には、高負荷空調装置70が設けられている。本実施形態においては、高負荷空調装置70は、第一熱交換器72A及び第二熱交換器72Bと空調ファン74とを有するシステム構成となっている。
第一熱交換器72Aは、高負荷空調エリア62の上層62Aの天井部分を構成するスラブ42の近傍に設置されている。第二熱交換器72Bは、高負荷空調エリア62の下層62Bの床部分を構成するスラブ44の上に設置されている。また、空調ファン74は、高負荷空調エリア62の上層62Aの床66の上に設置されている。
このような構成の高負荷空調装置70によって、矢印Kで示すように、高負荷サーバー170が設置された上層32の空気が冷却され下層34(通風空間35)に送風される。下層34の空気は、通風可能なグレーチング94(図8参照)から上層32に噴き出される。この上層32に噴き出された空気によって高負荷サーバー170が冷却されると共に、温度が上昇した空気が高負荷空調装置70によって冷却され下層34(通風空間35)に送風される。このように高負荷サーバーエリア100では、空調された空気が上層32と下層34との間で循環するようになっている。なお、矢印Kのドットは、空気の温度が高いことを示している。
また、本実施形態では、高負荷サーバーエリア100の下層34には、補助冷却装置76が設置されている(図8も参照)。補助冷却装置76は、局所的に冷却するタスク空調機で構成されている。そして、下層34の空気は、補助冷却装置76によって、更に冷却されて、上層32に噴き出されている。
なお、空調室60に設置されている高負荷空調装置70が高負荷サーバー170を冷却する能力を十分有していれば、補助冷却装置76は設置されていなくてもよい。或いは、補助冷却装置76が設置されていても稼動を停止してもよい。
図8に示すように、低負荷サーバーエリア200では、上層32と下層34との間を構成する梁52及び梁54に、断熱機能を有する断熱パネル202が支持され敷き詰められている(図4も参照)。よって、低負荷サーバーエリア200では、上層32と下層34との間は、断熱パネル202で仕切られ、上層32と下層34との間の通風が遮断されると共に、断熱されている。言い換えると、上層32と下層34との間が、断熱パネル202によって水平区画されている。なお、本実施形態では、断熱パネル202は、耐火性及び耐然性を併せ持つパネル、例えば、オートクレーブ養生(高温高圧多湿養生)した軽量気泡コンクリート(Autoclaved Lightweight aerated Concrete(ALC))で構成されている。
また、低負荷サーバーエリア200では、上層32と下層34との間を構成する根太56に、二重床(フリーアクセスフロア)210が支持されている。また、下層34のスラブに二重床(フリーアクセスフロア)210が支持されている。
二重床210の床面(上面)を構成する床パネル93は、矩形状のフリーアクセスフロアプレート92と通風可能な矩形状のグレーチング94とで構成されている。そして、上層32及び下層34のそれぞれの二重床210の床パネル93のフリーアクセスフロアプレート92の上に、低負荷サーバー172を収容したサーバーラックが設置されている。つまり、低負荷サーバーエリア200の上層32と下層34とにそれぞれ低負荷サーバー172が設置されている(図1及び図4も参照)。なお、根太56やスラブ44に置かれた架台の上に低負荷サーバー172を収容したサーバーラックが設置されていてもよい。また、以降、低負荷サーバー172がサーバーラックに収容された状態であっても便宜上「低負荷サーバー172」として説明する。
図2に示すように、低負荷サーバーエリア200の上層32及び下層34にそれぞれ設置された低負荷サーバー172は、X方向に沿って列をなして配置されると共に、この列がY方向に間隔をあけて配置にされている。また、低負荷サーバー172は、前面と背面とが向かい合うように設置され、図8に示すように低負荷サーバー172の前面同士が向かい合う列と列との間のコールドアイルに対応する床面に通風可能なグレーチング94が設置されている。
図4に示すように、空調室60における低負荷サーバーエリア200に対応する低負荷空調エリア64(図2も参照)の上層64Aの床66と下層64Bの床部分を構成するスラブ44とに、それぞれ低負荷空調装置78が設置されている。低負荷空調装置は、熱交換器と空調ファンとが一体となった構成とされている。
これら低負荷空調装置78によって、矢印Kで示すように、低負荷サーバー172が設置された上層32の天井近傍の空気が冷却され、二重床210の床パネル93と断熱パネル202との間の通風空間212に送風される。この通風空間212の空気は、二重床210の床パネル93の通風可能なグレーチング94(図8参照)から床上に噴き出される。床上に噴き出された空気によって低負荷サーバー172が冷却されると共に、温度が上昇した空気が低負荷空調装置78によって冷却され、二重床210の床パネル93と断熱パネル202との間の通風空間212に送風される。
同様に低負荷サーバー172が設置された下層34においても、低負荷空調装置78に下層34の天井近傍の空気が冷却され、二重床210の床パネル93とスラブ44との間の通風空間212に送風する。この通風空間212の空気は、二重床210の床パネル93の通風可能なグレーチング94(図8参照)から床上に噴き出される。床上に噴き出された空気によって低負荷サーバー172が冷却されると共に、温度が上昇した空気が低負荷空調装置78によって冷却され、二重床210のスラブ42と断熱パネル202との間の通風空間212に送風される。
このように低負荷サーバーエリア200では、上層32と下層34との間が断熱パネル202で仕切られて通風が遮断され、これにより空調された空気が上層32と下層34とで、それぞれ独立して循環するようになっている。
(高負荷サーバー及び低負荷サーバー)
ここで、高負荷サーバー170及び低負荷サーバー172について説明する。
本実施形態の高負荷サーバー170は皮相電力が8kVAの電力仕様とされ、本実施形態の低負荷サーバー172は皮相電力が4kVAの電力仕様とされている。また、高負荷サーバー170は皮相電力が8kVAであるので発熱量が多く、低負荷サーバー172は皮相電力が4kVAであるので発熱量が少ない。
なお、高負荷サーバー170及び低負荷サーバー172は、上記仕様に限定されるものではない。二つの異なる仕様のサーバーのうち、電力使用量が多く発熱量の大きなサーバーが高負荷サーバー(第一サーバー)170であり、電力使用量が少なく発熱量の少ないサーバーが低負荷サーバー(第二サーバー)172である。
<レイアウト変更>
つぎに、一例として、図1に示すサーバー設置ルーム30における右側の低負荷サーバーエリア200が左側の高負荷サーバーエリア100よりも広いレイアウトから、竣工後に図6に示す左側の高負荷サーバーエリア100が右側の低負荷サーバーエリア200よりも広いレイアウトに変更する場合について説明する。
なお、前述したように、図1及び図8に示すように、サーバー設置ルーム30は、上層32と下層34とが移設可能な乾式鋼製間仕切パネル300(図5も参照)で仕切られることで、高負荷サーバーエリア100と低負荷サーバーエリア200とが形成されている。
まず、図9に示すように、乾式鋼製間仕切パネル300(パネル本体302)で新たに仕切る位置の上側取付部310及び下側取付部320に、パネル本体302を取り付ける。また、乾式鋼製間仕切パネル300の外側を養生シート350で養生する。そして、左右の乾式鋼製間仕切パネル300間の低負荷サーバー172を撤去する。
図10に示すように、左右の乾式鋼製間仕切パネル300間の二重床210と断熱パネル202とを撤去する。
図11に示すように、左右の乾式鋼製間仕切パネル300間における上層32と下層34との間に床パネル91(フリーアクセスフロアプレート92及びグレーチング94)を配置して根太56に支持させる。そして、高負荷サーバー170を追加設置する。また、養生シート350を撤去する。
図示は省略するが、空調室60における高負荷空調エリア62(図2参照)を広げ、高負荷空調装置70を増設する。
このように、乾式鋼製間仕切パネル300を移設して、右側の低負荷サーバーエリア200の一部が高負荷サーバーエリア100に変更される。
<作用及び効果>
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
サーバー設置ルーム30における高負荷サーバーエリア100は、上層32に高負荷サーバー170を設置し、下層34を通風空間35として利用している。よって、高負荷サーバーエリア100が設置されている上層32は高い冷却能力を有するので、電力使用量が多く発熱量の多い高負荷サーバー170を設置することができる(図3を参照)。
一方、サーバー設置ルーム30における低負荷サーバーエリア200は、上層32と下層34とをそれぞれ二重床210として、電力使用量が少なく発熱量の少ない低負荷サーバー172を設置することで、多くの低負荷サーバー172を設置することができる。
このように高負荷サーバーエリア100と低負荷サーバーエリア200とを一棟のデータセンター10内に併設することで、発熱量が異なる高負荷サーバー170と低負荷サーバー172とを効率的に設置することができる。言い換えると、空調仕様が異なる高負荷サーバー170と低負荷サーバー172とを効率的に設置することができる。
なお、本実施形態のように、高負荷サーバーエリア100の下層34の通風空間35に補助冷却装置76を設置することで、高負荷サーバーエリア100の冷却能力が更に向上する。よって、本実施形態の皮相電力が8kVAである高負荷サーバー170よりも皮相電力が大きな、例えば、30kVAの超高負荷サーバーにも容易に対応することができる。
なお、前述したように、高負荷空調装置70が十分な冷却能力を有していれば、補助冷却装置76は設置されていなくてもよい。或いは、補助冷却装置76を設置しても稼動を停止していてもよい。
また、乾式鋼製間仕切パネル300(パネル本体302)で仕切る位置によって、サーバー設置ルーム30における高負荷サーバーエリア100が占める領域と低負荷サーバーエリア200が占める領域とを自由に設定することができる。つまり、図1及び図8に示すように、サーバー設置ルーム30のY方向の左端側を乾式鋼製間仕切パネル300(パネル本体302)で仕切ることで高負荷サーバーエリア100よりも低負荷サーバーエリア200が占める領域が大きくなるように設定される。逆に図6及び図11に示すように、サーバー設置ルーム30のY方向の右側を乾式鋼製間仕切パネル300(パネル本体302)で仕切ることで、低負荷サーバーエリア200よりも高負荷サーバーエリア100が占める領域が大きくなるように設定される。
また、サーバー設置ルーム30の上層32と下層34との間は、梁52、54及び根太56で構成されている。よって、根太56に床パネル91(フリーアクセスフロアプレート92及びグレーチング94)を支持させることで高負荷サーバーエリア100となり、梁52、54及び根太56に断熱パネル202と二重床210を支持させることで低負荷サーバーエリア200となる。
つまり、サーバー設置ルーム30の上層32と下層34との間を梁52、54及び根太56で構成することで、高負荷サーバーエリア100の床と低負荷サーバーエリア200との床を容易に構成することできると共に、高負荷サーバーエリア100の床と低負荷サーバーエリア200の床との変更を容易に行うことができる。
したがって、前述したように、低負荷サーバーエリア200の一部を高負荷サーバーエリア100に容易に変更することができる。なお、詳しい説明は省略するが、前述した工程を逆に行うことで高負荷サーバーエリア100の一部を低負荷サーバーエリア200にすることも容易である。
また、高負荷サーバーエリア100と低負荷サーバーエリア200との間を仕切る壁は、簡易に取り外し付け替えができる乾式鋼製間仕切パネル(耐火間仕切りパネルシステム)300を採用することで、粉塵を極力抑えて乾式鋼製間仕切パネル300(のパネル本体302)を移設することができる。
また、低負荷サーバーエリア200の上層32と下層34との間に断熱パネル202を設けて仕切ることで、上層32と下層34との間で空調空気の移動が遮断されると共に熱伝導が抑制される。したがって、冷却効率が向上し、上層32及び下層34のそれぞれに設置された低負荷サーバー172を効率よく冷却することができる。また、耐火性能も向上する。
また、本実施形態では、サーバー設置ルーム30の下層34には、構造ブレースを入れることなく、強度が確保されている。よって、下層34を二重床210として低負荷サーバー172を設置することが可能となっている。なお、一般的なラーメン構造では梁成が大きくなりすぎるため、本実施形態では、梁52及び梁54をスパン中央に追加し、荷重を分散して梁成を小さくすることで、階高を抑えている。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
また、例えば、上記実施形態では、上層32と下層34との二層で構成されたサーバー設置ルーム30を、乾式鋼製間仕切パネル300(パネル本体302)で仕切って高負荷サーバーエリア100と低負荷サーバーエリア200とを形成したが、これに限定されない。乾式鋼製間仕切パネル300(パネル本体302)以外のパネルや壁で仕切って、高負荷サーバーエリア100と低負荷サーバーエリア200とを形成してもよい。
また、上記実施形態では、高負荷サーバーエリア100と低負荷サーバーエリア200とが左右に並んで配置されているが、これに限定されない。
例えば、図12(A)に示すように、サーバー設置ルームの30の両側に高負荷サーバーエリア100が設けられ、これら高負荷サーバーエリア100の間に低負荷サーバーエリア200が設けられた構成であってもよい。
或いは、図12(B)に示すように、サーバー設置ルームの30の一方側に高負荷サーバーエリア100が設けられ、他方側に低負荷サーバーエリア200が設けられ、これらの間はサーバー未設置ルーム150とした構成であってもよい(図10も参照)。なお、このサーバー未設置ルーム150は、将来、高負荷サーバーエリア100又は低負荷サーバーエリア200として利用することが可能である。
また、竣工当初は、低負荷サーバーエリア200の上層32及び下層34の一方のみを二重床210にして低負荷サーバー172を設置して、後から上層32と下層34と両方を二重床210にして低負荷サーバー172を追加設置してもよい。
また、竣工当初のサーバー設置ルーム30は、図7に示すような高負荷サーバーエリア100及び低負荷サーバーエリア200となっていない基本構造の状態とし、その後、適宜、高負荷サーバーエリア100及び低負荷サーバーエリア200(図8や図11を参照)として高負荷サーバー170及び低負荷サーバー172を順次設置していってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、三階及び四階にサーバー設置ルーム30を設けた四階建てのデータセンター10であったが、これに限定されるものではない。データセンターは、どのような構造であってもよい。また、三階及び四階以外にサーバー設置ルーム30を設けてもよい。例えば、六階建てのデータセンターの場合は、五階及び六階にサーバー設置ルーム30を設けてもよい。更に、二階及び三階にサーバー設置ルーム30を設け、更に五階及び六階にサーバー設置ルーム30を設けてもよい。つまり、連続するN層及びN+1層にサーバー設置ルームを設ければよい。
更に、図13に示すように、上層512に高負荷サーバーが設置可能とされ下層514が通風空間として利用可能な高負荷サーバーエリア510と、上層522と下層524とをそれぞれ二重床210とし低負荷サーバー172が設置可能な低負荷サーバーエリア520と、が正面視で斜めに離れた位置に配置されたデータセンター500であってもよい。或いは、図示は省略するが、平面視で、高負荷サーバーエリア510と低負荷サーバーエリア520とが離れた位置に配置されていてもよい。なお、図示は省略するが、高負荷サーバーエリア510及び低負荷サーバーエリア520を空調する空調機器が設置された空調室が、高負荷サーバーエリア510と低負荷サーバーエリア520とにそれぞれ隣接して設けられている。
要は、「上層に第一サーバーが設置可能とされ、下層が通風空間として利用可能な第一エリア」と「上層と下層とをそれぞれ二重床とし、第二サーバーが設置可能な第二エリア」とが、一つの構造物内に設けられていればよい。また、第一サーバー(高負荷サーバー)と第二サーバー(低負荷サーバー)とは、例えば竣工当初は設置されていなくても、設置が可能であればよい。
また、上記実施形態では、サーバーを設置するサーバー設置ルームに本発明を適用したが、これに限定されない。サーバー以外の電子機器、例えば、ストレージ、ネットワークスイッチなどの電子機器を設置する電子機器設置ルームにも本発明を適用することができる。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
10 データセンター(構造物の一例)
30 サーバー設置ルーム(電子機器設置ルームの一例)
32 上層
34 下層
52 梁(支持部材の一例)
54 梁(支持部材の一例)
56 根太(支持部材の一例)
91 床パネル(第一床材の一例)
100 高負荷サーバーエリア(第一エリアの一例)
170 高負荷サーバー(第一電子機器の一例)
172 低負荷サーバー(第二電子機器の一例)
200 低負荷サーバーエリア(第二エリアの一例)
202 断熱パネル(第二床材の一例)
210 二重床
300 乾式鋼製間仕切パネル(パネルの一例)
500 データセンター(構造物の一例)
512 上層
514 下層
522 上層
524 下層

Claims (3)

  1. 上下二層で構成された電子機器設置ルームの上層と下層とを、それぞれパネルで左右に仕切ることで、
    前記上層に第一電子機器が設置され、前記下層通風空間として利用し、前記第一電子機器を冷却する第一エリアと、
    前記上層と前記下層とをそれぞれ二重床とし、前記第一電子機器よりも発熱量が小さい第二電子機器が前記上層及び前記下層に設置され、前記第一エリアよりも低い冷却能力で前記第二電子機器を冷却する第二エリアと、
    が横方向に並んで形成されている、構造物。
  2. 前記パネルは、移設可能に構成され、
    前記パネルを移設することで、前記第一エリア及び前記第二エリアが占める領域が変更可能となっている、
    請求項1に記載の構造物。
  3. 前記電子機器設置ルームの前記上層と前記下層との間は、前記第一電子機器及び前記第二電子機器の荷重を支持することが可能な支持部材で構成され、
    前記第一エリアでは、通風機能を有する第一床材が前記支持部材に支持され、
    前記第二エリアでは、断熱機能を有する第二床材が前記支持部材に支持され、前記第二床材によって前記上層と前記下層との間が仕切られている、
    請求項1又は請求項2に記載の構造物。
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