JP6467704B2 - ポリウレタン弾性繊維およびその製造方法 - Google Patents

ポリウレタン弾性繊維およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、香料成分を含む洗濯用柔軟剤および/または洗剤等に対する香気持続性および香気持続性の洗濯耐久性を有するポリウレタン弾性繊維およびその製造方法に関するものである。
日常生活の中で香りを楽しみたいという要望が高まっており、衣服用布帛をはじめ、寝具等種々の繊維構造物に対して香りが付着しやすく、付着後も揮発等により消失せず、また少量でも香りの強い香料類、香料処方、香料をカプセル化する技術の研究や開発が成されている。
そして、近年、日常の洗濯時に香りを付与することが好んで行われる様になった。その代表的手段は香料を付与した洗濯柔軟剤や洗剤により、布帛や衣類が乾燥途中であっても、さらに当然ながら、乾燥後の長期間に渡り心地よい香りが持続する洗剤、柔軟剤を使用することである。それらに適用する香料組成物が多々発明されてきた。
香りそのものである香料類、香料処方、それらを適用した柔軟剤、洗剤、洗濯専用香料パッケージ、洗濯後噴霧型香料パッケージ等、香料側の発明は多種、多義に渡る。
消費者が家庭等において洗濯時に香りを付与する利点を挙げると、まず、ターゲットとする好みの香りを、洗濯の度に繰り返し付与することが出来る点が重要である。また、異なった香料を付与した衣類に着替えることで異なった香りにリセット出来る点が優れている。そして、近年の香りの嗜好が、軽快な香りを重視する傾向にある点が重要である。軽快な香り成分の香料類は低分子で高揮発性を有する場合が多い。すなわち、香水やコロンでは、肌に直接噴霧することを前提としており、高揮発性の香料成分は直ぐ揮発してしまい(トップノート、数分程度の香水の第一印象)、それを長時間に生かすことは困難であり、軽快な香り、さわやかな好ましい香りを持続させることが難しかった。香水やコロンの主機能となる香り(ミドルノート、ベースノート、香水の余韻香)は重い香りと言われ、フォーマルな印象と傾向が強いと言われる。
しかしながら、香りを付与される対象物である布帛側にはこの要望に応える試みはなされてこなかった。すなわち、繊維構造物側の素材を改良追求することによる香料吸着率を高め、香りが長く続くことを狙った技術思想はなかった。特に軽快な香りを長く続かせることを狙った技術思想は全くなかった。
これに近い試みとして、繊維や繊維構造物に、その製造時に香り成分または消臭成分等を付与しておく例が挙げられる(特許文献1および特許文献2)。また、芳香剤に用いられる香料基材の例として特許文献3が挙げられる。
すなわち、初期から特定の香料を具備するものである。特許文献1および特許文献2には繊維物質に製造時に香料を付与するものが記載されている。しかし、残念ながら、香りは嗜好性が非常に高く、個人の感性に結びつくものであり、これに合わせ、予め、多種類の香りを示す製品を取りそろえることは大変不経済である。そして、製造時に予め特定の香料を付与しておくことは好みの香料を消費者が後ほど洗濯時等に付与した場合に、予め付与された香料が残存することによって好みの香気が得られない等本件目的を阻害する場合もある。更に、この手法は前述の繰り返し香りをリセットする要求、軽快な香りに対する要求も満たさない。
また、悪臭掃気性物質、すなわち包接錯体を含まないシクロデキストリン材料を、ファイバー材料に含有させるという技術(特許文献4)、予めシクロデキストリンに分子を包接させて原料に添加し、繊維とした例(特許文献5)がある。
さらに、シクロデキストリンを繊維上に固定化する方法も提案されている(参考文献1)。しかしながら、参考文献1に記載の技術では、シクロデキストリンの繊維への固定化により、ポリウレタン弾性繊維本来の伸長回復性が損なわれ、布帛とした際にもストレッチ性が損なわれるだけでなく、風合いや外観品位の乏しいものとなる。
出願人の知る限り、香気持続性を備えた香料類の報告はあるが、香気持続性を備えた繊維・布帛を得ることができたとは、未だ報告されていないのが現状である。
特開2012−012710号公報 特開2011−162906号公報 特表2008−519145号公報 特表2007−504373号公報 特開平9−228144号公報
「シクロデキストリンの応用技術<普及版>」(株)シーエムシー、2013年7月8日発行
上記の通り、満足できる香気持続性を備え、従来のポリウレタン弾性繊維の強度を保持したポリウレタン弾性繊維は報告されていない。
本発明は、製造時に予め香料を付着させることなく、上記香りを受容する繊維構造物側の問題点に鑑みて、香りを付与される対象物であるポリウレタン弾性繊維を構成する繊維を改良することにより、香料成分を吸収後、長時間(例えば、96時間程度)が経っても香気が持続する残香性繊維を提供することを目的とする。
本発明者等は、ポリウレタン弾性繊維に環状オリゴ糖(例えばシクロデキストリン)を含有せしめ、ポリウレタン弾性繊維中の環状オリゴ糖に香気成分を包接させることで、シクロデキストリンが持つ徐放性により、軽快な香りを持続させられることを着想したが、特許文献4に記載の技術では、香気持続に有効に作用しないことが判った。これは、実質的に包接錯体を含まないシクロデキストリンを原料ポリマー中に添加しているが、ファイバー材料に成形するまでにシクロデキストリンがポリマー鎖自体もしくはポリマー中に含ませる他の成分と包接錯体を形成し、ファイバー材料中のシクロデキストリンの多くは包接錯体を形成しているため包接能を有さないためであろうとの、仮説のもと、ポリウレタン弾性繊維中に包接能を有する状態で環状オリゴ糖を含有せしめる手段について鋭意開発を重ねて完成に至ったものである。すなわち、本発明は以下の発明に関する。
[1]ポリマーポリオールとジイソシアネートと鎖伸長剤とを出発物質とするポリウレタンを含有するポリウレタン弾性繊維であって、該ポリウレタン弾性繊維が、環状オリゴ糖と、該環状オリゴ糖に包接されたゲスト分子とを含有し、前記環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率が、0.1%以上20%以下であるポリウレタン弾性繊維。
[2]前記環状オリゴ糖を少なくとも2種以上含有する前記[1]に記載のポリウレタン弾性繊維。
[3]前記環状オリゴ糖はグルコピラノースを構造単位とする化合物であり、該グルコピラノース構造単位が6以上8以下である前記[1]または[2]に記載のポリウレタン弾性繊維。
[4]前記環状オリゴ糖の含有量が0.1質量%以上15質量%以下である前記[1]〜[3]のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
[5]前記ゲスト分子の気圧1.103×10Paにおける沸点、分解点、昇華点のうち最も低い温度が40℃以上240℃以下である前記[1]〜[4]のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
[6]前記鎖伸長剤がジアミンである前記[1]〜[5]のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
[7]ポリマーポリオールとジイソシアネートと鎖伸長剤とを出発物質として得たポリウレタンと、ゲスト分子が包接された環状オリゴ糖とを含有した混合紡糸原液を口金から吐出して紡糸し、紡糸中または紡糸後に該環状オリゴ糖に包接されたゲスト分子を放出させ、ポリウレタン弾性繊維中の環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率を0.1%以上20%以下とするポリウレタン弾性繊維の製造方法。
[8]紡糸方法が乾式である前記[7]に記載のポリウレタン弾性繊維の製造方法。
[9]紡糸の際の雰囲気温度がゲスト分子の気圧1.103×10Paにおける沸点、分解点、昇華点のうち最も低い温度以上である前記[7]または[8]に記載のポリウレタン弾性繊維の製造方法。
本発明のポリウレタン弾性繊維は、優れた残香性、特に香料成分を含む洗濯用柔軟剤および/または洗剤等の残香機能を助け、該ポリウレタン弾性繊維において、洗濯乾燥後の長期間に渡り心地よい香りが持続する。更に、本発明のポリウレタン弾性繊維は、そのような優れた機能が劣化しないか劣化の度合いが小さく、例えば、洗濯等に対する耐久性の面で、非常に優れている。
本発明について、さらに詳細を述べる。
本発明のポリウレタン弾性繊維は、ポリマーポリオールとジイソシアネートと鎖伸長剤とを出発物質とするポリウレタンを含有するポリウレタン弾性繊維であって、該ポリウレタン弾性繊維が、環状オリゴ糖と、該環状オリゴ糖に包接されたゲスト分子とを含有し、前記環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率が、0.1%以上20%以下である。
そして、本発明のポリウレタン弾性繊維は、ポリマーポリオールとジイソシアネートと鎖伸長剤とを出発物質として得たポリウレタンと、ゲスト分子が包接された環状オリゴ糖とを含有した混合紡糸原液を口金から吐出して紡糸し、紡糸中または紡糸後に該環状オリゴ糖に包接されたゲスト分子を放出させ、ポリウレタン弾性繊維中の環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率を0.1%以上20%以下とするポリウレタン弾性繊維の製造方法により、得ることができる。
まず、本発明で使用されるポリウレタンについて述べる。
本発明に使用されるポリウレタンは、ポリマーポリオールおよびジイソシアネートおよび鎖伸長剤を出発物質とするものであれば任意のものでよく、特に限定されるものではない。また。その合成法も特に限定されるものではない。すなわち、例えば、ポリマーポリオールとジイソシアネートとおよび鎖伸長剤としての低分子量ジアミンからとなるポリウレタンウレアであってもよく、また、ポリマーポリオールとジイソシアネートとおよび鎖伸長剤としての低分子量ジオールとからなるポリウレタンウレタンであってもよい。さらに、鎖伸長剤として水酸基とアミノ基を分子内に有する化合物を使用したポリウレタンウレアであってもよい。本発明の効果を妨げない範囲で3官能性以上の多官能性のグリコールやイソシアネート等が使用されることも好ましい。
ポリマーポリオールはポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポリカーボネートポリオール等が好ましい。そして、特に柔軟性、伸度を糸に付与する観点からポリエーテル系ポリオールが使用されることが好ましい。
ポリエーテル系ポリオールとしては、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールの誘導体、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(以下、PTMGと略す)、テトラヒドロフラン(THF)および3−メチルテトラヒドロフランの共重合体である変性PTMG(以下、3M−PTMGと略する)、THFおよび2,3−ジメチルTHFの共重合体である変性PTMG、特許第2615131号公報等に開示される側鎖を両側に有するポリオール、THFとエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドが不規則に配列したランダム共重合体等が好ましく使用される。これらポリエーテル系ポリオールを1種または2種以上混合もしくは共重合して使用してもよい。親水性香料の受容のためにはエチレンオキシドを含有するグリコール等の使用が好まれ、ポリエチレンオキシドグリコール、ポリエチレングリコールの誘導体等の含有が好適であり、親油性香料の受容、吸収のためにはポリプロピレングリコール、PTMG、3M−PTMG等の使用が好適である。
また、耐摩耗性や耐光性を得る観点からは、ブチレンアジペート、ポリカプロラクトンポリオール、特開昭61−26612号公報等に開示されている側鎖を有するポリエステルポリオール等のポリエステル系ポリオールや、特公平2−289516号公報等に開示されているポリカーボネートポリオール等が好ましく使用される。
こうしたポリマーポリオールは単独で使用してもよいし、2種以上混合もしくは共重合して使用してもよい。
ポリマーポリオールの分子量は、糸にした際の伸度、強度、耐熱性等を得る観点から、数平均分子量が1000以上8000以下のものが好ましく、1800以上6000以下がより好ましい。この範囲の分子量のポリオールが使用されることにより、伸度、強度、弾性回復力、耐熱性に優れた弾性繊維を容易に得ることができる。なお、分子量はGPCで測定し、ポリスチレンにより換算する。
次にジイソシアネートとしては、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと略す)、トリレンジイソシアネート、1,4−ジイソシアネートベンゼン、キシリレンジイソシアネート、2,6−ナフタレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネートが、特に耐熱性や強度の高いポリウレタンを合成するのに好適である。また、脂環族ジイソシアネートとして、例えば、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(以下、H12MDIと略す)、イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキサン2,4−ジイソシアネート、メチルシクロヘキサン2,6−ジイソシアネート、シクロヘキサン1,4−ジイソシアネート、ヘキサヒドロキシリレンジイソシアネート、ヘキサヒドロトリレンジイソシアネート、オクタヒドロ1,5−ナフタレンジイソシアネート等が、ポリウレタン弾性繊維の黄変を抑制する際に有効に使用できるため好ましい。そして、これらのジイソシアネートは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
次に、上記したようなポリマーポリオールとジイソシアネートからポリウレタンを合成するにあたって用いられる鎖伸長剤としては、低分子量ジアミンおよび低分子量ジオールのうちの少なくとも1種を使用するのが好ましい。なおエタノールアミンのような水酸基とアミノ基を分子中に有するものであってもよい。そして、特に強度を糸に付与する観点から鎖伸長剤に低分子量ジアミンが使用されることが好ましい。
好ましい低分子量ジアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p−フェニレンジアミン、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、p,p’−メチレンジアニリン、1,3−シクロヘキサンジアミン、ヘキサヒドロメタフェニレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、ビス(4−アミノフェニル)ホスフィンオキシド等が挙げられる。これらの中から1種または2種以上が使用することが好ましい。エチレンジアミンを用いることにより強度および弾性回復性、さらに耐熱性に優れた糸を容易に得ることができる。特に好ましくはエチレンジアミンである。これらの鎖伸長剤に架橋構造を形成することのできるトリアミン化合物、例えば、ジエチレントリアミン等を効果が失わない程度に加えてもよい。
好ましい低分子量ジオールとしては、エチレングリコール、1,3プロパンジオール、1,4ブタンジオール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、ビスヒドロキシエチレンテレフタレート、1−メチル−1,2−エタンジオール等が代表的なものである。これらの中から1種または2種以上が使用されることが好ましい。特に好ましくはエチレングリコール、1,3プロパンジオール、1,4ブタンジオールである。これらを用いると、ジオール伸長のポリウレタンとしては耐熱性がより高くなり、また、より強度の高い糸を得ることができるのである。
さらに、ポリウレタンには、末端封鎖剤が1種または2種以上混合使用されることも好ましい。末端封鎖剤としては、ジメチルアミン、ジイソプロピルアミン、エチルメチルアミン、ジエチルアミン、メチルプロピルアミン、イソプロピルメチルアミン、ジイソプロピルアミン、ブチルメチルアミン、イソブチルメチルアミン、イソペンチルメチルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン等のモノアミン、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、アリルアルコール、シクロペンタノール等のモノオール、フェニルイソシアネート等のモノイソシアネート等が好ましい。
本発明に用いられるポリウレタンの分子量は、耐久性や強度の高い繊維を得る観点から、数平均分子量として30000以上150000以下の範囲であることが好ましい。なお、分子量はGPCで測定し、ポリスチレンにより換算する。
本発明においては、ポリウレタン弾性繊維が、環状オリゴ糖と、該環状オリゴ糖に包接されたゲスト分子とを含有し、前記環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率が、0.1%以上20%以下である。(以降、「環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率」を単に「包接率」と記す場合もある)
本発明において、環状オリゴ糖としては環状構造を有する糖分子やその誘導体であれば任意のものでよく、特に限定されるものではない。かかる環状オリゴ糖やその誘導体としては、例えば、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、マルトシルα−シクロデキストリン、マルトシルβ−シクロデキストリン、ジマルトシルα−シクロデキストリン、ジマルトシルβ−シクロデキストリン、メチルβ−シクロデキストリン、トリアセチルβ−シクロデキストリン、アセチルβ−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリン、モノクロロトリアジノβ−シクロデキストリン、altro−β−シクロデキストリン、6‐O‐(tert‐ブチルジメチルシリル)−α−シクロデキストリン、ヘプタキス−2−O−ベンジル−3−O−メチル−6−O−(tert‐ブチルジメチルシリル)−β−シクロデキストリン、6A−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−6A−デオキシ−β−シクロデキストリンが挙げられる。香料分子の包接性および徐放性が向上するという観点から、環状オリゴ糖がグルコピラノース単位で構成されていることが好ましく、該グルコピラノース構造単位が6以上8以下であることがさらに好ましい。また、環状オリゴ糖を修飾する官能基としても任意の官能基であればよく、特に限定されるものではない。かかる環状オリゴ糖を修飾する官能基としては、例えば、アルキル基、アシル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基、ベンジル基、アクリロイル基、ヒドロキシアセチル基、トリチル基、アミノ基、アジ基、トシル基が挙げられる。
本発明において、これら環状オリゴ糖を1種または2種以上混合して使用してもよい。多様な分子サイズの香料分子を包接し、徐放することで香気持続性が向上するという観点から、環状オリゴ糖を2種以上混合して使用することがより好ましく、3種以上混合して上使用することがさらに好ましい。また、環状オリゴ糖を2種以上混合して使用する場合に、香料分子との親和性の差を利用することで香気持続性を向上させることもできることから、環状オリゴ糖を構成する構造単位が異なる環状オリゴ糖を組み合わせて用いることも好ましい。
環状オリゴ糖の含有率は、ポリウレタン弾性繊維全質量に対して合計で0.1質量%以上15質量%以下の範囲であることが好ましい。環状オリゴ糖の含有量が上記範囲内であれば、ポリウレタンに依存する強度をより確実に維持し、ストレッチ性に優れ、生地とした場合にも風合いに優れたものとなりやすい。
本発明において、ゲスト分子としては環状オリゴ糖と包接体を形成するものであれば任意のものでよく、特に限定されるものではない。紡糸中または紡糸後に環状オリゴ糖に包接されたゲスト分子を放出させるという観点から、ゲスト分子の気圧1.103×10Paにおける沸点、分解点、昇華点のうち最も低い温度が40℃以上240℃以下であることが好ましい。該温度が240℃以下であれば、紡糸時に容易に環状オリゴ糖からゲスト分子を放出させることができ、また、紡糸後のポリウレタン弾性繊維からのゲスト分子の放出が速やかであるため、環状オリゴ糖がより多くの香料分子を包接することが可能となる。特に好適に使用されるゲスト分子としては、分子中にアミノ基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニトリル基、スルホニル基、スルホ基、(亜)リン酸基、シリル基、ニトロ基、飽和/不飽和炭化水素基、芳香環、ハロゲン、エーテル結合、エステル結合等を有するものを挙げることができる。好ましくは一級/二級/三級/四級アミン化合物、一級/二級/三級アルコール、芳香族カルボン酸、エステル化合物であり、さらに好ましくは、エチレンジアミン、ジエチルアミン、ジエチレントリアミンである。
本発明のポリウレタン弾性繊維中の環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率は0.1%以上20%以下である。本発明における包接率とは、環状オリゴ糖がどの程度ゲスト分子を包接しているかを示す度合いであり、環状オリゴ糖の総数(包接体を形成しているものおよび包接体を形成していないものの合計)に対する包接体を形成した環状オリゴ糖の個数の割合を百分率で表示したもの(次式参照)である。
Figure 0006467704
なお、ゲスト分子1分子を環状オリゴ糖2分子以上で包接した包接体が確認される場合もあり、包接体形成におけるゲスト分子と環状オリゴ糖の割合はゲスト分子の個数:環状オリゴ糖の個数=1:1の関係に限定されない。かかる場合においても、包接率は、環状オリゴ糖の数をベースに定義されることに変更はない。
包接率が20%より高い場合、ポリウレタン弾性繊維中の環状オリゴ糖の内、包接体を形成していないものは香料分子を包接することが可能であるが、香料分子を効率的に徐放することができないため、香気持続性の乏しいものとなる。包接率の下限については、低ければ低いほどよいが、製造時に包接体の形成に用いたゲスト分子を完全に放出させることは困難であるため、生産性も考慮すると、0.1%程度である。
本発明のポリウレタン弾性繊維には、各種安定剤や顔料等が含有されていてもよい。例えば、耐光剤、酸化防止剤等にBHTや住友化学工業株式会社製の“スミライザー”(登録商標)GA−80等のヒンダードフェノール系薬剤、各種のチバガイギー社製“チヌビン”(登録商標)等のベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系薬剤、住友化学工業株式会社製の“スミライザー”(登録商標)P−16等のリン系薬剤、各種のヒンダードアミン系薬剤、酸化鉄、酸化チタン等の各種顔料、ハイドロタルサイト類化合物、フンタイト、ハイドロマグネサイト、トルマリン等の鉱物、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、カーボンブラック等の無機物、フッ素系またはシリコーン系樹脂粉体、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸、また、銀や亜鉛やこれらの化合物等を含む殺菌剤、消臭剤、またシリコーン、鉱物油等の滑剤、酸化セリウム、ベタインやリン酸系等の各種の帯電防止剤等が含まれることも好ましく、またこれらがポリマーと反応させられることも好ましい。そして、特に光や各種の酸化窒素等への耐久性をさらに高めるには、例えば、日本ヒドラジン株式会社製のHN−150等の酸化窒素補足剤、住友化学工業株式会社製の“スミライザー”(登録商標)GA−80等の熱酸化安定剤、住友化学工業株式会社製の“スミソーブ”(登録商標)300♯622等の光安定剤が使用されることも好ましい。また、これら各種安定剤や顔料を配合する場合には、その糸中への分散性を向上させ、紡糸を安定化させる等の目的で、例えば、脂肪酸、脂肪酸エステル、ポリオール系有機物等の有機物、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤またはこれらの混合物で表面処理された無機薬品を用いることも好ましい。
次に本発明のポリウレタン弾性繊維の製造方法について説明する。
本発明においては、出発物質としてポリマーポリオールおよびジイソシアネートおよび鎖伸長剤を用いることによりポリウレタンを得た後、該ポリウレタンとゲスト分子が包接された環状オリゴ糖とを含有する混合紡糸原液とし、該混合紡糸原液を口金から吐出して紡糸する。そして、紡糸中または紡糸後に該環状オリゴ糖に包接されたゲスト分子を放出させ、ポリウレタン弾性繊維中の環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率を0.1%以上20%以下として、本発明のポリウレタン弾性繊維が得られる。本発明において、前記環状オリゴ糖および前記ゲスト分子としては前述した通りであり、任意のものでよく、特に限定されるものではない。ポリウレタンとゲスト分子が包接された環状オリゴ糖(以降、「ゲスト分子が包接された環状オリゴ糖」を「包接体」と記すこともある。)とを含有する混合紡糸原液は、ポリウレタンを得る際の重合を安定化させるという観点から、予めポリウレタン溶液を作製しておき、それに包接体の溶液または分散液を添加することが好ましい。なお、包接体の作成方法等は後述する。
また、前記ポリウレタン溶液の溶質であるポリウレタンは、溶融重合法、溶液重合法のいずれで重合してもよく、他の重合方法を適用してもよい。しかし、より好ましいのは溶液重合法である。溶液重合法の場合には、ポリウレタンにゲル等の異物の発生が少なく、紡糸しやすく、低繊度のポリウレタン弾性繊維を得やすい。また、溶液重合の場合、溶液にする操作を省くことができるという利点がある。
そして本発明に特に好適なポリウレタンを得るための条件としては、ポリマーポリオールとして数平均分子量が1800以上6000以下のPTMG、ジイソシアネートとしてMDI、鎖伸長剤としてエチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミン、ヘキサメチレンジアミンのうちの少なくとも1種を使用して合成されたものが挙げられる。
ポリウレタンを溶液重合法で重合する場合の溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリジノン(NMP)等やこれらを混合した溶剤が挙げられる。例えば、こうした溶剤中に、各原料を投入、溶解させ、適度な温度に加熱し反応させてポリウレタンとする、いわゆるワンショット法や、ポリマーポリオールとジイソシアネートを、まず溶融反応させ、しかる後に、反応物を溶剤に溶解し、前述の鎖伸長剤と反応させてポリウレタンとする方法等が、特に好適な方法として挙げられる。
鎖伸長剤にジオールを用いる場合、耐熱性に優れたポリウレタンを得るという観点から、ポリウレタンの高温側の融点を200℃以上260℃以下の範囲に調節することが好ましい。ここで、高温側の融点とは、示差走査熱量計(DSC)で測定した際のポリウレタンまたはポリウレタンウレアのいわゆるハードセグメント結晶の融点が該当する。ポリウレタンの高温側の融点を調節する代表的な方法としては、ポリマーポリオール、ジイソシアネート、ジオールの種類と比率をコントロールすることが挙げられる。ポリマーポリオールの分子量が低い場合には、ジイソシアネートの割合を相対的に多くすることにより、高温の融点が高いポリウレタンを得ることができ、同様にジオールの分子量が低いときはポリマーポリオールの割合を相対的に少なくすることにより、高温の融点が高いポリウレタンを得ることができる。かかる高温の融点が高いポリウレタンを得る具体的な条件の例としては、ポリマーポリオールの分子量が1800以上の場合、高温側の融点を200℃以上にするには、(MDIのモル数)/(ポリマーポリオールのモル数)=1.5以上の割合で、重合を進めることが挙げられる。
ポリマーポリオールとジイソシアネートの反応当量比(モル比)は8以下とすることが好ましい。この範囲とすると強伸度および回復力に優れるだけでなく、加工性にも優れたポリウレタン弾性繊維を与え得るポリウレタンとすることが出来る。すなわち、反応当量比が8を超えると重合プロセスによってはゲルが生成するため紡糸性に問題が生じる場合がある。さらにはゲルの部分が弱糸になることがあり品質が安定しにくくなる場合がある。特に溶液重合法で重合する場合は、反応当量比が8以下であることが好ましく、6以下がより好ましく、3以下が最も好ましい。一方、1未満であると耐熱性が悪くなりかつ破断強伸度も低くなり易くなるため品質に問題が生じる場合がある。したがって、反応当量比は1以上であることが好ましく、1.4以上であることがより好ましい。
なお、かかるポリウレタンの重合に際し、アミン系触媒や有機金属触媒等の触媒を1種もしくは2種以上混合して使用することも好ましい。
アミン系触媒としては、例えば、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサンジアミン、ビス−2−ジメチルアミノエチルエーテル、N,N,N’,N’,N’−ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルグアニジン、トリエチレンジアミン、N,N’−ジメチルピペラジン、N−メチル−N’−ジメチルアミノエチル−ピペラジン、N−(2−ジメチルアミノエチル)モルホリン、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N,N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、N−メチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、N,N−ジメチルアミノヘキサノール、トリエタノールアミン等が挙げられる。
また、有機金属触媒としては、オクタン酸スズ、二ラウリン酸ジブチルスズ、オクタン酸鉛ジブチル等が挙げられる。
こうして得られるポリウレタン溶液におけるポリウレタンの濃度は、通常、30質量%以上80質量%以下の範囲が好ましい。
得られたポリウレタン溶液中、ポリウレタンのジアミンに由来する末端基濃度は、ポリウレタンに対して約5〜50meq/kgであることが好ましい。より好ましくは約10〜45meq/kgの間である。末端基濃度が約50meq/kgよりも高くなるとポリマーの分子量が小さく、応力、回復力が却って低くなり易いため、衣服等に用いるのに適さない繊維となるおそれがある。また、約5meq/kg未満であると分子量が高くなるため、一部がゲル化してしまい伸度、強度の低い部分が生じてしまい、品質が安定しない、溶液粘度の観点から濃度を高くすることが困難となり生産性が低下してしまうといった問題が生じやすい。
なお、ポリウレタンのジアミンに由来する末端基濃度を測定するには次のように行うことができる。ポリウレタン溶液にDMAcを加え、ポリウレタン濃度が約1.77質量%の溶液とする。そして、三菱化学(株)製自動滴定装置GT−100を用いて、p−トルエンスルホン酸(0.01N)で電位差滴定をして、第1級アミンと2級アミンとの含量合計(A)を求める。次いで、同様に調製したポリウレタン溶液にサリチルアルデヒド(20質量%イソプロピルアルコール溶液)を添加して、第1級アミンと反応させた後、第2級アミンをp−トルエンスルホン酸(0.01N)で電位差滴定し、第2級アミン含量(B)を求める。次式によりジアミンに由来する末端基濃度を算出することができる。
Figure 0006467704
さらに、残香性の観点から、本発明で使用されるポリウレタン弾性繊維におけるウレタン基濃度とウレア基濃度の合計は、好ましくは約1.0mol/kg以上5.0mol/kg以下、より好ましくは約1.0mol/kg以上4.5mol/kg以下、より好ましくは、約1.2mol/kg以上4.0mol/kg以下である。該ウレタン基濃度およびウレア基濃度は、以下の式に従って求めることができる。
Figure 0006467704
Figure 0006467704
さらに、本発明で使用されるポリウレタンには、後述の各種添加剤類を添加することが好ましい場合がある。
特に残香性を向上させる観点から、ポリウレタン弾性繊維を構成するウレタン基濃度とウレア基濃度の総計を調整するために第3級窒素含有ジオールおよび/または第3級窒素含有ジアミン並びにジイソシアネートを含有するポリウレタンおよび/またはポリウレタンウレア重合体を添加することが挙げられる。さらには、これらの重合体等にN,N−ジアルキルセミカルバジド末端基を持たせた重合体を添加することも挙げられる。第3級窒素を主鎖に有し、かつ末端にN,N−ジアルキルセミカルバジドを有する化合物は低濃度のN,N−ジアルキルセミカルバジドであっても染色時における高耐熱性を発揮することができ、未配合の場合より高強伸度なものにできる。 前記第3級窒素含有ジオールの好ましい具体的としては、例えば、N−メチル−N,N−ジエタノールアミン、N−メチル−N,N−ジプロパノールアミン、N−メチル−N,N−ジイソプロパノールアミン、N−ブチル−N,N−ジエタノールアミン、N−t−ブチル−N,N−ジエタノールアミン、N−オクタデカン−N,N−ジエタノールアミン、N−ベンジル−N,N−ジエタノールアミン、N−t−ブチル−N,N−ジイソプロパノールアミン等、およびビスヒドロキシエチルピペラジン、ビスヒドロキシイソプロピルピペラジン等のピペラジン誘導体等も使用することができる。この中で特に好ましいのはN−t−ブチル−N,N−ジエタノールアミンまたはN−ベンジル−N,N−ジエタノールアミン等である。
前記第3級窒素含有ジアミンの好ましい具体的としては、例えば、N−メチル−3,3’−イミノビス(プロピルアミン)、N−ブチル−アミノビス−プロピルアミン、N−メチル−アミノビス−エチルアミン、N−t−ブチル−アミノビス−プロピルアミン、ピペラジン−N,N’−ビス(3−アミノプロピル)およびピペラジン−N,N’−ビス(2−アミノエチル)等を使用することができる。この中で特に好ましいのは、N−メチル−3,3’−イミノビス(プロピルアミン)またはピペラジン−N,N’−ビス(3−アミノプロピル)等である。
前述の第3級窒素含有ジオールおよび/または第3級窒素含有ジアミン並びにジイソシアネートを含有するポリウレタンおよび/またはポリウレタンウレア重合体におけるジイソシアネートの好ましい具体的としては、例えば、メチレン−ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、およびダイマー酸から誘導されるDDI等の脂肪族ジイソシアネート等を使用することができる。この中で特に好ましいのは、メチレン−ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)またはイソホロンジイソシアネート等である。
そして、ポリウレタンまたはポリウレタンウレアの末端基はセミカルバジド基を形成せしめたものも好ましい。ジイソシアネートと反応して末端セミカルバジド基とする場合は、置換ヒドラジン等が用いられるのが好ましい。置換ヒドラジンの好ましい具体的としては、例えば、N,N−ジメチルヒドラジン、N,N−ジエチルヒドラジン、N,N−ジプロピルヒドラジン、N,N−ジイソプロピルヒドラジン、N,N−ジブチルヒドラジン、N,N−ジイソブチルヒドラジン、N,N−ジヒドロキシエチルヒドラジン、およびN,N−ジヒドロキシイソプロピルヒドラジン等を使用することができる。この中で特に好ましいのは、N,N−ジメチルヒドラジンおよびN,N−ジヒドロキシエチルヒドラジン等である。
前述の第3級窒素含有ジオールおよび/または第3級窒素含有ジアミン並びにジイソシアネートを含有するポリウレタンおよび/またはポリウレタンウレア重合体として特に好ましいのは、N−t−ブチル−N,N−ジエタノールアミンとメチレン−ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)の反応によって生成せしめたポリウレタンまたはN−t−ブチル−N,N−ジエタノールアミン、メチレン−ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)の反応によって生成せしめたポリウレタンにN,N−ジメチルヒドラジンを末端に反応させたポリウレタン、およびN−メチル−3,3’−イミノビス(プロピルアミン)とメチレン−ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)の反応によって生成せしめたポリウレア等である。N−t−ブチル−N,N−ジエタノールアミンとメチレン−ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)との反応比率は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、例えば、約1:1.05の反応によって生成せしめたものが好ましく、この場合の交互共重合体のウレタン基濃度とウレア基濃度の総計は約5.1mol/kgである。
さらに、残香性を向上させる観点から、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸、炭酸カルシウム等の炭酸塩類も香料の吸収基材となり、有用に作用できる。
さらに、残香性を向上させる観点から、本発明のポリウレタン弾性繊維は、無機系化合物を含有することも好ましい。無機系化合物を含有する場合、特に、(i)層状結晶構造の無機系化合物(以降、「層状結晶構造の無機系化合物」を「層状無機系化合物」と記すこともある)、(ii)天然および合成ゼオライト、(iii)天然および合成ハイドロタルサイト、(iv)金属化合物、が好ましい。
(i)層状無機系化合物としては、例えば、層状無機系化合物およびその有機処理物が挙げられる。層状無機系化合物は、固体であってもよいし、流動性を有していてもよい。層状無機系化合物は、1種のみからなるものであってもよいし、2種以上を含むものであってもよい。層状無機系化合物を形成できる無機物としては、例えば、ケイ酸塩、粘土鉱物等が挙げられる。中でも、層状無機系化合物としては、層状の粘土鉱物が好ましい。層状の粘土鉱物としては、例えば、モンモリロナイト、バイデライト、ヘクトライト、サポナイト、ノントロナイト、スチーブンサイト等のスメクタイト;バーミキュライト;ベントナイト;カネマイト、ケニアナイト、マカナイト等の層状ケイ酸ナトリウム等が挙げられる。このような層状の粘土鉱物は、天然の鉱物として産するものであってもよいし、化学合成法によって製造されたものであってもよい。
(ii)ゼオライトは、無定形もしくは蜂の巣状の無数のミクロン細孔を有しており比表面積が大きい点に特長がある。このため水系洗濯工程では、水分がこの細孔中に吸い込まれ、さらに水分と同時に各種高揮発性、低分子量香料が吸い込まれる。
(iii)ハイドロタルサイト類化合物としては、MgAl(OH)16CO・4HOおよびMg4.5Al(OH)13CO・3.5HO等が好ましい。また、ハンタイトとハイドロマグネサイトの混合物であるMgCa(COおよびMg(CO・Mg(OH)・4HOの混合物も好ましい。
(iv)金属化合物はCa、Mg、AlおよびBaからなる群より選ばれる金属の炭酸塩、酸化物、水酸化物、複合酸化物等が挙げられる。炭酸塩としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム等が好ましい。酸化物としては、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等が好ましく、水酸化物としては、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等が好ましい。複合酸化物としては、MgO・Al等が好ましい。
上記無機系化合物の中でも、特には、ハイドロタルサイト類化合物MgAl(OH)16CO・4HO、ハンタイトとハイドロマグネサイトの混合物、複合酸化物MgO・Alが好ましい。こうした無機系化合物を含有させることにより、残香性の効果をさらに高めることができる。
これら無機系化合物は、ポリウレタン弾性繊維の混合紡糸原液に配合されるので、紡糸安定性の観点から、平均粒径約2μm以下であることが好ましく、平均粒径約1μm以下であることがより好ましい。本発明において平均粒径とは、ふるい分け法によって測定した粒度分布の積算質量が50質量%に到達する粒径で定義される値を示す。また、これら無機系化合物の糸中への分散性をさらに向上させ、紡糸を安定化させる等の目的で、例えば、脂肪酸、脂肪酸エステル、リン酸エステル、ポリオール系有機物等の有機物、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、水ガラス、脂肪酸金属塩またはこれらの混合物等で表面処理された無機系化合物を用いることも好ましい。
各種添加剤類の添加方法としては、任意の方法が採用できる。その代表的な方法としては、スタティックミキサーによる方法、攪拌による方法、ホモミキサーによる方法、2軸押し出し機を用いる方法等各種の手段が採用できる。
本発明中の、紡糸原液に添加するゲスト分子が包接された環状オリゴ糖について、環状オリゴ糖にゲスト分子を包接させる方法としては、任意の方法が採用でき、特に限定されるものではない。その代表的な方法としては、撹拌による方法、飽和溶液による方法、混練法、凍結乾燥法、高圧処理による方法等各種の手段が採用できる。
ポリウレタン弾性繊維への包接体の添加方法は、ポリウレタンを溶液重合により合成する場合、均一な添加を行う観点から、溶液にして添加することが好ましい。また、包接体を均一な溶液とすることが困難な場合は、ミリング処理等により包接体の均一な分散液とすることによって、包接体溶液を用いた場合と同様の効果が得られる。ここで添加される包接体の溶媒または分散媒は、ポリウレタン溶液への均一な添加を行う観点から、ポリウレタン溶液と同一の溶媒または分散媒を用いることが好ましい。また、包接体のポリウレタン溶液への添加の際には、前記した、例えば耐光剤、耐酸化防止剤等の薬剤や顔料等を同時に添加してもよい。
なお、ポリウレタン紡糸原液またはポリウレタン弾性繊維中における環状オリゴ糖とゲスト分子とが包接体を形成していることの確認方法としては、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)法、円二色性スペクトル、NMRスペクトル、示差走査熱分析(DSC)、X線結晶構造解析が挙げられる。ここで、確認は先に挙げたもの(HPLC)から適用し,その測定方法で測定できない場合に、次の測定方法(例えば先の測定方法がHPLCの場合は円二色性スペクトル)を適用するものとする。
紡糸条件に応じ、ポリウレタン混合紡糸原液を紡糸に適した粘度に制御する観点から、ポリウレタンを重合する際に、ジメチルアミン、ジイソプロピルアミン、エチルメチルアミン、ジエチルアミン、メチルプロピルアミン、イソプロピルメチルアミン、ジイソプロピルアミン、ブチルメチルアミン、イソブチルメチルアミン、イソペンチルメチルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン等のモノアミン、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、アリルアルコール、シクロペンタノール等のモノオール、フェニルイソシアネート等のモノイソシアネート等の末端封鎖剤を1種または2種以上混合して使用することも好ましく行われる。
以上のように構成した混合紡糸原液からポリウレタン弾性繊維を紡糸する方法としては、公知の湿式紡糸法、溶融紡糸法、乾式紡糸法のいずれの方法も適用することが可能であるが、生産性や得られる弾性繊維の特性の観点から、ポリウレタンを乾式もしくは溶融紡糸することが好ましい。そして、残香性の観点から乾式紡糸することがより好ましい。これは、主要な香料類は親油性であり、乾式紡糸法により得られるポリウレタン弾性繊維は繊維表面が親油性となることによる。加えて、ポリウレタン弾性繊維は乾式紡糸法を適用すれば、単糸繊度を制御し易く、繊維表面積を制御し易いという利点もある。また、紡糸の際の雰囲気温度がゲスト分子の気圧1.103×10Paにおける沸点、分解点、昇華点のうち最も低い温度以上であればゲスト分子がより効率的に環状オリゴ糖から放出され、包接率を、0.1%以上20%以下とすることが容易となるため好ましい。
また、本発明のポリウレタン弾性繊維の製造方法において、紡糸後、必要に応じて油剤等の処理剤を付与してもよい。処理剤は、例えば、オイリングローラー等によって塗布することができる。前記油剤としては、得られる繊維が残香性に優れるものとなることから、例えば、シリコーンおよび鉱物油等を用いることが好ましい。本発明のポリウレタン弾性繊維は、所望の香料成分を洗濯等の方法で後から吸収させ得ることに特徴を有するため、該香料成分の好ましい香気を阻害しないよう、香料成分を吸収させる前の状態では、他の香料成分を含有していないことが好ましい。
本発明のポリウレタン弾性繊維の繊度、断面形状等は特に限定されるものではない。例えば、糸の断面形状は円形でも扁平でもよい。
そして、乾式紡糸を適用する場合、その方式についても特に限定されるものではなく、所望する特性や紡糸設備に見合った紡糸条件等を適宜選択して紡糸すればよい。
たとえば、本発明のポリウレタン弾性繊維の永久歪率と応力緩和は、特にゴデローラーと巻取機の速度比の影響を受けやすいので、糸の使用目的に応じて適宜決定されるのが好ましい。すなわち、所望の永久歪率と応力緩和を有するポリウレタン弾性繊維を得る観点から、ゴデローラーと巻取機の速度比は1.10以上1.65以下の範囲として巻き取ることが好ましい。また、紡糸速度は、得られるポリウレタン弾性繊維の強度を向上させる観点から、250m/分以上であることが好ましい。
本発明のポリウレタン弾性繊維に付与し得る香料成分(以降、「本発明のポリウレタン弾性繊維に付与し得る香料成分」を「本発明における香料成分」と記すこともある)としては、高い香気持続性を示すことから、ウレア基やウレタン基と相互作用を持つ官能基を有することが好ましいが、ポリウレタン弾性繊維が香料成分を放散する観点から単純な炭化水素系化合物、含窒素系化合物、含硫黄系化合物等でも好ましい。
本発明における香料成分としては、公知の香料成分等を広く用いることができ、様々な文献、例えば「パーヒューム・エンド・フレーバー・ケミカルズ(Perfume and Flavor Chemicals)(アロマ・ケミカルズ)」ステフェン・アークタンダー、Vol.Iand II(1994)、「香りの百科」、日本香料協会編、朝倉書店(1989)等に記載されたものであってもよい。以下に香料の代表例を挙げるが、これらに限定されるものではない。
アルコール系化合物としては、3−メチル−1−ペンタノール、ゲラニオール、セドロール、シトロネロール、ロジノール、ネロール、ジヒドロリナロール、リナロール、テトラヒドロリナロール、ジメチルオクタノール、テトラヒドロムゴール、ムゴール、ミルセノール、ジヒドロミルセノール、オシメノール、テトラヒドロミルセノール、ラバンジュロール、イソジヒドロラバンジュロール、ヒドロキシシトロネロール、ノナディル(6,8−ジメチル−2−ノナノール)、エチルリナロール、イソプレゴール、テルピネオール、ジヒドロテルピネオール、テルピネオール−4、ペリラアルコール、4−ツヤノール、3−ツヤノール、ファルネソール、ネロリドール、α−ビサボロール、β−カリオフィレンアルコール、サンタロール、ベチベロール、セドレノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、パチュリアルコール、ジヒドロカルベオール、フィトール、イソフィトール、スクラレオール、カルベオール、メントール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、3−オクタノール、2−エチルヘキサノール、1−ノナノール、2−ノナノール、イソノニルアルコール(3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール)、1−デカノール、1−ウンデカノール、2−ウンデカノール、1−ドデカノール、プレノール(3−メチル−2−ブテン−1−オール)、2−メチル−3−ブテン−2−オール、β−ペンテノール(1−ペンテン−3−オール)、リーフアルコール(cis−3−ヘキセノール)、trans−2−ヘキセノール、trans−3−ヘキセノール、cis−4−ヘキセノール、2,4−ヘキサジエン−1−オール、マツタケオール(1−オクテン−3−オール)、cis−6−ノネノール、キュカンバーアルコール(2,6−ノナジエノール)、アンドロール(1−ノネン−3−オール)、ロザルバ(9−デセノール)、1−ウンデセノール、ウンデカベルトール(4−メチル−3−デセン−5−オール)、オシロール(3,7−ジメチル−7−メトキシ−2−オクタノール)、サンタリノール(2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール)、p,α−ジメチルベンジルアルコール、2,2,6−トリメチルシクロヘキシル−3−ヘキサノール、1,2−ペンタンジオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、β−フェニルエチルアルコール、スチラリルアルコール(1−フェニル−1−ヒドロキシエタン)、ヒドラトロパアルコール、メチルβ−フェニルエチルアルコール、α−プロピルフェニルエチルアルコール、バニリルアルコール、デカヒドロβ−ナフトール、フルフリルアルコール、3−メチル−1−フェニル−3−ペンタノール、アミルシンナミックアルコール、シンナミックアルコール、フェノキサノール(3−メチル−5−フェニルペンタノール)、1,2−ペンタンジオール、2−エチルヘキサノール、ジメトール(2,6−ジメチルヘプタノール)、3,6−ジメチル−3−オクタノール、コヒノール(3,4,5,6,6−ペンタメチル−2−ヘプタノール)、ブラハマノール(メチルトリメチルシクロペンテニルブタノール)、バクダノール(2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール)、サンダール(3−メチル−5−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−イル)−ペンタン−2−オール)、サンダロール(3−メチル−5−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−1−イル)ペンタン−2−オール)、シクロヘキシルエチルアルコール、アポパチョン(p−イソプロピルシクロヘキサノール)、フロラロール(2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール)、パチョン(p−tert−ブチルシクロヘキサノール)、ベルドール(o−tert−ブチルシクロヘキサノール)、マイヨー(p−イソプロピルシクロヘキシルメタノール)、シクロメチレンシトロネロール、アンブリノール(2,5,5−トリメチル−オクタヒドロ−2−ナフトール)、メチルサンデフロール(5’or6’−メチルノルボルン−5’−エン−2−イル)−2−メチルペント−1−エン−3−オール)、チンベロール(2,2,6−トリメチルシクロヘキシル−3−ヘキサノール)、ポリサントール(3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オール)、ヒドロキシシトロネロール、ノナディル(6,8−ジメチル−2−ノナノール)、イソプレゴール、イソシクロゲラニオール、ミルテノール、ノポール(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプト−2−エン−2−エタノール)、ピノカルベオール、α−フェンキルアルコール、ボルネオール、イソボルネオール、パチョミント(2−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イリデン)エタノール)、カメコール(トリメチルノルボルナンメタノール)、ジメチルサイクロモル、サンタレックスT(イソカンフィルシクロヘキサノール)、ゲラニルリナロール、クミンアルコール、2−メトキシフェニルエチルアルコール、フェノキシエチルアルコール(1−ヒドロキシ−2−フェノキシエタン)、α,α−ジメチルフェニルエチルアルコール、イソブチルベンジルカルビノール、p−メチルベンジルカルビノール、ヒドロシンナミックアルコール、センチフォール(1,1−ジメチル−3−フェニルプロパノール−1)、ミュゲットアルコール(2,2−ジメチル−3−フェニルプロパノール)、フェニルヘキサノール、デカヒドロβ−ナフトール、AR−1(3,6−ジメチルオクタン−3−オール)、アビトール(ヒドロアビエチルアルコール)、α−プロピルフェニルエチルアルコール、p−メチルジメチルベンジルカルビノール、ムゲタノール(1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)エタノール)、フロロール(2−イソブチル−4−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロピラン)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール等が挙げられる。
フェノール系およびフェノールエーテル系化合物としては、アニソール、エストラゴール、チャビコール、アネトール、クレオゾール、カルバクロール、p−クレゾール、p−クレジルメチルエーテル、β−ナフトールメチルエーテル、β−ナフトールエチルエーテル、β−ナフトールイソブチルエーテル、ベラトロール(1,2−ジメトキシベンゼン)、1,3−ジメトキシベンゼン、1,4−ジメトキシベンゼン、カテコール、レゾルシノール、グアヤコール、バルスパイス(4−メチルグアヤコール)、4−エチルグアヤコール、オルシニル3(3−メトキシ−5−メチルフェノール)、チモール、メチルチモール、プロペニルグアエトール(trans−2−エトキシ−5−(1−プロペニル)−フェノール)、o−エチルフェノール、m−エチルフェノール、p−エチルフェノール、2−tert−ブチルフェノール、シリンゴール(2,6−ジメトキシフェノール)、ハイドロキノンジメチルエーテル、レゾルシンジメチルエーテル、オイゲノール、イソオイゲノール、ジヒドロオイゲノール、メチルオイゲノール、メチルイソオイゲノール、エチルイソオイゲノール、ベンジルオイゲノール、ベンジルイソオイゲノール、ジオスフェノール、ヒノキチオール、バニトロープ(1−エトキシ−2−ヒドロキシ−4−プロペニルベンゼン)、ショーガオール、ジンゲロール、アセチルオイゲノール、アセチルイソオイゲノールサフロール、イソサフロール、ジフェニルオキシド、ベチバーエーテル(tert−ブチルハイドロキノンジメチルエーテル)等が挙げられる。
アルデヒド系化合物としては、シトロネラール、シトラール、3,7−ジメチル−1−オクタナール、ヒドロキシシトロネラール、メトキシシトロネラール、ペリラアルデヒド、ミルテナール、カリオフィレンアルデヒド、n−ヘキサナール、2−メチルブタナール、イソバレルアルデヒド、n−バレルアルデヒド、アセトアルデヒド、n−ヘプタナール、n−オクタナール、n−ノナナール、2−メチルオクタナール、3,5,5−トリメチルヘキサナール、1−デカナール、ウンデカナール、ドデカナール、2−メチルデカナール、2−メチルウンデカナール、トリデカナール、テトラデカナール、2−ペンテナール、cis−3−ヘキセナール、trans−2−ヘキセナール、trans−2−ヘプテナール、4−ヘプテナール、trans−2−オクテナール、trans−2−ノネナール、cis−6−ノネナール、メロナール(2,6−ジメチル−5−ヘプテナール)、trans−4−デセナール、cis−4−デセナール、trans−2−デセナール、グリナール(2,5,6−トリメチル−4−ヘプテナール)、10−ウンデセナール、trans−2−ウンデセナール、trans−2−ドデセナール、マンダリンアルデヒド(3−ドデセナール)、trans−2−トリデセナール、アドキサール(2,6,10−トリメチル−9−ウンデセン−1−アール)、2,4−ヘキサジエナール、2,4−ヘプタジエナール、2,4−オクタジエナール、2,4−ノナジエナール、2,6−ノナジエナール、2,4−デカジエナール、2,4−ウンデカジエナール、2,4−ドデカジエナール、ゲラルデヒド(5,9−ジメチル−4,8−デカジエナール)、トリメナール(3,7,9−トリメチル−2,6−デカジエン−1−アール)、オンシダール(2,6,10−トリメチル−5,9−ウンデカジエナール)、ベルガマール(α−メチレンシトロネラール)、カンフォレンアルデヒド、シクロシトラール、イソシクロシトラール、サフラナール(2,6,6−トリメチル−1,3−シクロヘキサジエン−1−カルボキシアルデヒド)、ミュゲアルデヒド(6,10−ジメチル−3−オキサ−9−ウンデセナール)、ゲラニルオキシアセトアルデヒド、トリプラール(ジメチルテトラヒドロベンズアルデヒド)、クリサンタール(3−プロピルビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン−2−カルボキシアルデヒド)、センテナール(メトキシジシクロペンタジエンカルボキシアルデヒド)、デュピカール(4−トリシクロデシリデンブタナール)、4−(4−メチル−3−シクロヘキセニリデン−1)ペンタナール、マイラックアルデヒド(4(3)−(4−メチル−3−ペンテン−1−イル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド)、セトナール(トリメチルシクロヘキセンメチルブタナール)、イノナール(2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1(2)−シクロヘキセニル)−ブテナール)、テレストラール(4−シクロオクテン−1−カルボキシアルデヒド)、ベンズアルデヒド、p−トリルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、トリフェルナール(3−フェニルブタナール)、クミンアルデヒド、p−メチルフェニルアセトアルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、ヒドラトロパアルデヒド、p−メチルヒドラトロパアルデヒド、p−イソプロピルヒドラトロパアルデヒド、フェニルプロピオンアルデヒド、β−メチルヒドロシンナミックアルデヒド、ジャスモランジ(2−メチル−3−(4−メチルフェニル)−プロパナール)、ブルジェオナール(p−tert−ブチルヒドロシンナミックアルデヒド)、シクラメンアルデヒド(2−メチル−3−(p−イソプロピルフェニル)−プロピオンアルデヒド)、フロラロゾン(p−エチル−α,α−ジメチルヒドロシンナミックアルデヒド)、スザラール(p−イソブチル−α−メチルヒドロシンナミックアルデヒド)、シンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、アニスアルデヒド、o−メトキシベンズアルデヒド、o−メトキシシンナミックアルデヒド、カントキサール(2−メチル−3−(p−メトキシフェニル)−プロパナール)、バニリン、エチルバニリン、メチルバニリン(3,4−ジメトキシベンズアルデヒド)、ヘリオトロピン、ヘリオナール(α−メチル−3,4−メチレンジオキシヒドロシンナミックアルデヒド)、フェノキシアセトアルデヒド、p−メチルフェノキシアセトアルデヒド、フルフラール、5−メチルフルフラール、5−ヒドロキシメチル−2−フルフラール、フリルアクロレイン、リラール(4(3)−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド)、ベルンアルデヒド(1−メチル−4−(4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド)、ホモマイラックアルデヒド(1−メチル−4(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド)、ジュニパール(4(5)−ホルミル−7,7,9−トリメチルビシクロ[4.3.0]−ノネン)、ヴェルトラール(オクタヒドロ−4,7−メタノインデンカルボキシアルデヒド)、リリアール(p−tert−ブチル−α−メチルヒドロシンナミックアルデヒド)、メフラナール(3−メチル−5−フェニルバレラルデヒド)、エグランタール(4−メチル−2−フェニル−2−ペンテナール)、コカール(5−メチル−2−フェニル−2−ヘキセナール)、α−メチルシンナミックアルデヒド、α−ブチルシンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、ホルミルエチルテトラメチルテトラリン(6−エチル−7−フォルミル−1,1,4,4−テトラメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン)等が挙げられる。
アセタール系およびケタール系化合物としては、マグノラン(2,4−ジメチル−4,4a,5,9b−テトラヒドロインデノ[1.2d]−1,3−ジオキサン)、アントキサン(4−イソプロピル−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン)、インドフロール(ジヒドロインデニル−2,4−ジオキサン)、ボアサンブレンフォルテ(ホルムアルデヒドシクロドデシルエチルアセタール)、アセトアルデヒドジエチルアセタール、リーフアセタール(アセトアルデヒドエチルヘキセニルアセタール)、アセトアルデヒドエチルヘキシルアセタール、シトロネリルメチルアセタール、エリンタール(アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール)、ボナロックス(2,4−ジオキサン−3−メチル−7,10−メタノスピロ[5.5]ウンデカン)、エフェタール(アセトアルデヒドエチルフェニルアセタール)、アセトアルデヒドエチルイソオイゲニルアセタール、アセタールR(アセトアルデヒドフェニルエチルn−プロピルアセタール)、フロロパール(アセトアルデヒド2−フェニル−2,4−ペンタンジオールアセタール)、スピロフロール(3−エチル−2,4−ジオキサスピロ[5.5]ウンデセン−8−エン)、エチルジメチルジオキサスピロウンデセン、ヘルボキサン(2−ブチル−4,4,6−トリメチル−1,3−ジオキサン)、カラナール(2−(2,4−ジメチルシクロヘキ−3−セン−1−イル)−5−メチル−5(1−メチルプロピル)1,3−ジオキサン)、ヘキサナールジメチルアセタール、ヘキサナールジエチルアセタール、ヘキサナールプロピレングリコールアセタール、カロティン(4,7−ジヒドロ−2−(3−ペンタニル)−1,3−ジオキセピン)、2−ヘキセナールジエチルアセタール、cis−3−ヘキセナールジエチルアセタール、ヘプタナールジメチルアセタール、ヘプタナールジエチルアセタール、ヘプタナールエチレングリコールアセタール、2−ヘキシル−5−メチル−1,3−ジオキソラン、5−メチル−5−プロピル−2−(1−メチルブチル)−1,3−ジオキサン、オクタナールジメチルアセタール、オクタナールジエチルアセタール、ノナナールジメチルアセタール、ノナナールジエチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、デカナールジエチルアセタール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、ドデカナールジメチルアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタール、シトロネラールシクロモノグリコールアセタール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、ヒドロキシシトロネラールジエチルアセタール、cis−3−ヘキセナールジエチルアセタール、ベンズアルデヒドジメチルアセタール、ベンズアルデヒドジエチルアセタール、ベンズアルデヒドプロピレングリコールアセタール、ベンズアルデヒドグリセリンアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドエチレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒドジイソブチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドプロピレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒド2,3−ブチレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒドグリセリルアセタール、レセダボディ(フェニルアセトアルデヒド−2,4−ジヒドロキシ−2−メチルペンタンアセタール)、3−フェニルプロピオンアルデヒドジメチルアセタール、ヒドラトロパアルデヒドジメチルアセタール、ヒドラトロパアルデヒドエチレングリコールアセタール、オスミナールDMA(アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール)、オスミナールDEA(アミルシンナミックアルデヒドジエチルアセタール)、ヘリオトロピンジメチルアセタール、ヘリオトロピンジエチルアセタール、バニリンプロピレングリコールアセタール、ベルドキサン(2,2,5,5−テトラメチル−4−イソプロピル−1,3−ジオキサン)、アンバーセージ(4,7−ジヒドロ−2−イソペンチル−2−メチル−1,3−ジオキセピン)、アセトケタール(2,5,5−トリメチル−2−フェニル−1,3−ジオキサン)、ジャスモナン(2−ブチル−4−ジオキサスピロ[4.4]ノナノン)、フレイストン(エチル−2,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−アセテート)、フルクトン(エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−アセテート)等が挙げられる。
ケトン系化合物としては、アセチルカリオフィレン、カルボン、プレゴン、ピペリテノン、ピペリトン、メントン、ショウ脳、オキソセドラン、イソロンギフォラノン、ヌートカトン、2−ヘプタノン、2−ペンタノン、3−ヘキサノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−オクタノン、3−オクタノン、2−ノナノン、3−ノナノン、2−ウンデカノン、2−トリデカノン、メチルイソプロピルケトン、エチルイソアミルケトン、メシチルオキシド、ブチリデンアセトン、メチルヘプタジエノン、メチルヘプテノン、ジメチルオクテノン、コアボン(4−メチレン−3,5,6,6−テトラメチル−2−ヘプタノン)、ゲラニルアセトン、ファルネシルアセトン、アセトイン、ブチロイン(5−ヒドロキシ−4−オクタノン)、メチルラベンダーケトン(3−ヒドロキシメチル−2−ノナン)、ジアセチル、2,3−ペンタジオン、2,3−ヘキサジオン、3,4−ヘキサジオン、2,3−ヘプタジオン、アセチルイソバレリル、アミルシクロペンタノン、アミルシクロペンテノン、2−シクロペンチルシクロペンタノン、ヘキシルシクロペンタノン、フルウラモン(2−n−ヘプチルシクロペンタノン)、cis−ジャスモン、ジヒドロジャスモン、イソジャスモン、トリメチルペンチルシクロペンタノン、セダモン(2−ブチリデン−3,5,5(3,3,5)−トリメチルシクロペンタノン)、サンデックス(3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−3−ペンテン−2−オン)、シクロテン、コロノール(3,5−ジメチル−1,2−シクロペンタジオン)、メチルコリロン(3,4−ジメチル1,2−シクロペンタジオン)、ベルドン(2−tert−ブチルシクロヘキサノン)、p−tert−ブチルシクロヘキサノン、ヘルバック(3,3−ジメチルシクロヘキシルメチルケトン)、フレスコメンテ(2−sec−ブチルシクロヘキサノン)、アルテモン(1−アセチル−3,3−ジメチル−1−シクロヘキセン)、セルリーケトン(3−メチル−5−プロピル−2−シクロヘキセノン)、クリプトン(4−イソプロピル−2−シクロヘキサノン)、オリボン(p−tert−ペンチルシクロヘキサノン)、メチルシクロシトロン(2,3,5−トリメチル−4−シクロヘキセニル−1−メチルケトン)、ネロン(1−(p−メンテン−6−イル)−1−プロパン)、ベチバール(4−シクロヘキシル−4−メチル−2−ペンタノン)、ハバノール(2−(1−シクロヘキセン−1−イル)−シクロヘキサノン)、マルトール、エチルマルトール、オキサイドケトン(cis−2−アセトニル−4−メチル−テトラヒドロピラン)、エモキシフロン(5−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチル−2[5H]−フラノン)、ホモフロール(2−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノン and 5−エチル−4−ヒドロキシ−2−メチル−3[2H]−フラノン)、ソトロン(3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2[5H]−フラノン)、フラネオール(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3[2H]−フラノン)、アセチルジメチルフラン、フルフラールアセトン、2−アセチル−5−メチルフラン、2−アセチルフラン、メチルテトラヒドロフラノン、ジベンジルケトン、ベンゾフェノン、メチルナフチルケトン、4−ダマスコール(5−フェニル−5−メチル−3−ヘキサノン)、ベチコン(4−メチル−4−フェニル−2−ペンタノン)、α−メチルアニサルアセトン、ヘリオトロピルアセトン、アニシリデンアセトン、アニシルアセトン、p−メトキシフェニルアセトン、ラズベリーケトン(4−(p−ヒドロキシフェニル)−2−ブタノン)、ラバンドゾン(3−メチル−4−フェニル−3−ブテン−2−オン)、ベンジリデンアセトン、p−メトキシアセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、プロピオフェノン、アセトフェノン、ダマセノン、ダマスコン、イソダマスコン、α−ダイナスコン(1−(5,5−ジメチルシクロヘキセン−1−イル)−4−ペンテン−1−オン)、イリトン(4−(2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン and 4−3,5,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン)、ヨノン、プソイドヨノン、メチルヨノン、メチルイリトン(3−メチル−4−(2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン)、シクロウッド(2,4−ジ−tert−ブチルシクロヘキサノン)、イロン、アリルヨノン、2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1,4−ジオン、カメクDH(2−アセチル−3,3−ジメチルノルボルナン)、フロレックス(6−エチリデンオクタヒドロ−5,8−メタノ−2H−1−ベンゾピラン−2−オン)、プリカトン(4−メチルトリシクロ[6.2.1.02.7]ウンデカン−5−オン)、オキソセドラン、ベルトフィックス(9−アセチル−2,6,6,8−テトラメチルトリシクロ[5.3.11.7.01.5]−8−ウンデセン)、ベルベノン(4,6,6−トリメチル−(1R)−ビシクロヘプト−3−エン−2−オン)、フェンコン、カロン(7−メチル−3,5−ジヒドロ−2H−ベンゾジオキセピン−3−オン)、トリモフィックスO(2,6,10−トリメチル−1−アセチル−2,5,9−シクロドデカトリエン)、ビタライド(アセチルジメチルテトラヒドロベンツインダン)、エピトン(7(8)−アセチル−5−イソプロピル−2−メチルビシクロ[2.2.2]オクト−2−エン)、アトリノン(4(5)−アセチル−7,7,9(7,7,9)−トリメチルビシクロ[4.3.0]−1−ノネン)、カシュメラン(6,7−ジヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4(5H)−インダノン)、ムスコン(3−メチルシクロペンタデカノン−1)、ムセノンデルタ(3−メチルペンタデカ−4−エノン)、シベトン(シクロヘプタデカ−9−エン−1−オン)、エキザルトン(シクロペンタデカノン)、ムスクTM−II(シクロヘキサデセノン)、ファントリド(5−アセチル−1,1,2,3,3,6−ヘキサメチルインダン)、セレストリド(4−アセチル−6−tert−ブチル−1,1−ジメチルインダン)、トラセオライド(5−アセチル−3−イソプロピル−1,1,2,6−テトラメチルインダン)、トナリド(6−アセチル−1,1,2,4,4,7−ヘキサメチルテトラヒドロナフタレン)、ビタライド(アセチルジメチルテトラヒドロベンズインダン)、イソ・イー・スーパー(7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレン)、ジヒドロカルボン、ジオスフェノール、ジンゲロン等が挙げられる。
エーテル系化合物としては、メチルヘキシルエーテル、デシルメチルエーテル、デシルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、シトロネリルエチルエーテル、ゲラニルエチルエーテル、α−テルピニルメチルエーテル、ハーバベルト(3,3,5−トリメチルシクロヘキシルエチルエーテル)、イソボルニルメチルエーテル、トリシクロデセニルメチルエーテル、イソプロキセン(2−エチリデン−6−イソプロポキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン)、ジュニパローム(メトキシジメチルトリシクロ[5.2.1.02.6]デカン)、シクロドデシルメチルエーテル、マドロックス(1−メチルシクロドデシルメチルエーテル)、フィゼオール(2−エトキシ−2,6,6−トリメチル−9−メチレンビシクロ[3.3.1]−ノナン)、セドランバー(セドロールメチルエーテル)、メチルベンジルエーテル、メチルフェニルエチルエーテル、エチル2−メトキシベンジルエーテル、アリルフェニルエチルエーテル、イソアミルベンジルエーテル、アンサー(イソアミルフェニルエチルエーテル)、ジャセン(2−メチル−2−ブテニルフェニルエチルエーテル)、ジベンジルエーテル、シクロヘキシルフェニルエーテル、ミロオキシド(オシメンエポキシド)、リモネンオキシド(p−メンタ−8−エン−1,2−エポキシド)、ルボフィクス(スピロ[1,4−メタノナフタレン−2(1H),2’−オキシラン],−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−3’,7−ジメチル and スピロ[1,4−メタノナフタレン−2(1H),2’−オキシラン],−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−3’,6−ジメチル)、トリメチルシクロドデカトリエンエポキシド、カリオフィレンオキシド、セドレンエポキシド、イソロンギフォレンエポキシド、リナロールオキシド、シトロオキシド(2,2−ジメチル−5(1−メチル−1−プロペニル)−テトラヒドロフラン)、ヘルボオキシド(5−イソプロペニル−2−メチル−2−ビニルテトラヒドロフラン)、ローズフラン(3−メチル−2−(3−メチル−2−ブテニル)−フラン)、ヘプタベルト(2−ヘプチルテトラヒドロフラン)、メントフラン、テアスピラン、オキシベット(2−オキサスピロ[4,7]ドデカン)、ムスコゲン(3−オキサビシクロ[10.3.0]−6−ペンタデセン)、シクランバー(13−オキサビシクロ[10.3.0]ペンタデカン)、アンブロキサン(デカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラメチルナフト[2.1−b]フラン)、グリサルバ(3a−エチルドデカヒドロ−6,6,9a−トリメチルナフト[2.1−b]フラン)、1,8−シネオール、1,4−シネオール、ガラクソリド(1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン)、ローズオキシド、ネロールオキシド、リメトール(2,2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン)、ジラン(2−ブチル−4,6−ジメチルジヒドロピラン)、ドレモックス(テトラヒドロ−4−メチル−2−フェニル−2H−ピラン)、ルボフロア(9−エチリデン−3−オキサトリシクロ[6.2.1.02.7]ウンデカン)、ヘキサヒドロインデノピラン等が挙げられる。
酸系化合物としては、ゲラン酸、酢酸、プロピオン酸、ピルビン酸、酪酸、イソ酪酸、2−メチル酪酸、2−エチル酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−メチル吉草酸、3−メチル吉草酸、ヘキサン酸、イソヘキサン酸、2−ヘキサン酸、4−ペンテン酸、2−メチル−2−ペンテン酸、ヘプタン酸、2−メチルヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、2−デセン酸、ウンデシレン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アントラニル酸、オレイン酸、レブリン酸、乳酸、安息香酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、3−フェニルプロピオン酸、バニリン酸、バリン、アビエチン酸、ソルビン酸等が挙げられる。
ラクトン系化合物としては、ペンタリド(シクロペンタデカノリド)、ハバノリド(オキサシクロヘキサデセン−2−オン)、アンブレットリド、シクロヘキサデカノリド、10−オキサヘキサデカノリド、11−オキサヘキサデカノリド、12−オキサヘキサデカノリド、エチレンドデカンジオエート、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、アンゲリカラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン、ウイスキーラクトン(3−メチル−4−オクタノリド)、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、γ−ドデカラクトン、γ−ジャスモラクトン、ジャスミンラクトン、シスジャスモンラクトン、ラクトジャスモン(4−メチル−4−デカノリド)、ジャスモラクトン(テトラヒドロ−6−(3−ペンテニル)−2H−ピラン−2−オン)、メンタラクトン(3,6−ジメチル−5,6,7,7a−テトラヒドロ−2(4H)−ベンゾフラノン)、n−ブチルフタリド、プロピリデンフタリド、ブチリデンフタリド、δ−ヘキサラクトン、δ−オクタラクトン、トリバロン(4,6,6(4,4,6)−トリメチルテトラヒドロピラン−2−オン)、δ−ノナラクトン、δ−デカラクトン、δ−2−デセノラクトン、δ−ウンデカラクトン、δ−ドデカラクトン、δ−トリデカラクトン、δ−テトラデカラクトン、ラクトスカトン(デカヒドロ−4,α−ヒドロキシ−2,8,8−トリメチルナフタリン−2−カルボキシアシッド−δ−ラクトン)、クマリン、ジヒドロクマリン、シクロヘキシルラクトン、6−メチルクマリン、ε−デカラクトン、ε−ドデカラクトン等が挙げられる。
エステル系化合物としては、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸アミル、ギ酸イソアミル、ギ酸ヘキシル、ギ酸cis−3−ヘキセニル、ギ酸オクチル、ギ酸リナリル、ギ酸シトロネリル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ネリル、ギ酸ロジニル、ギ酸テルピニル、ギ酸セドリル、ギ酸カリオフェイレン、アフェルマート(α,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチルフォーメート)、ギ酸オキシオクタリン、ギ酸ベンジル、ギ酸シンナミル、ギ酸フェニルエチル、ギ酸アニシル、ギ酸オイゲニル、ギ酸デカヒドロ−β−ナフチル酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸2−メチルブチル、酢酸イソアミル、酢酸アミル、酢酸プレニル、酢酸ヘキシル、酢酸cis−3−ヘキセニル、酢酸trans−2−ヘキセニル、酢酸2−エチルヘキシル、酢酸ヘプチル、酢酸オクチル、酢酸3−オクチル、酢酸オクテニル、酢酸ノニル、酢酸デシル、酢酸トリメチルヘキシル、酢酸デセニル、酢酸ノナンジオール、酢酸ドデシル、酢酸ジメチルウンデカジエニル、ジアセチル、ジアセチン、トリアセチン、エチレングリコールジアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、アリルアミルグリコレート、酢酸オシメニル、酢酸ミルセニル、酢酸ジヒドロミルセニル、酢酸ジメチルオクタニル、酢酸リナリル、酢酸シトロネリル、酢酸ロジニル、酢酸ゲラニル、酢酸ネリル、酢酸テトラヒドロムゴール、酢酸エチルリナリル、酢酸ラバンジュリル、酢酸イソヒドロラバンジュリル、酢酸ネロリドール、酢酸カルビル、酢酸ジヒドロカルビル、酢酸ジヒドロクミニル、酢酸テルピニル、酢酸イソプレゴール、酢酸メンチル、酢酸シトリル、酢酸ミルテニル、酢酸ノピル、酢酸フェンキル、酢酸ボルニル、酢酸イソボルニル、酢酸セドリル、カリオフィレンアセテート、酢酸サンタリル、酢酸ベチベリル、酢酸グアヤック、シクロペンチリデン酢酸メチル、酢酸シクロヘキシル、酢酸p−イソプロピルシクロヘキサニル、酢酸tert−アミルシクロヘキシル、酢酸ジヒドロテルピニル、酢酸シクロヘキシルエチル、フロラレート(酢酸2,4−ジメチル−3−シクロヘキセニルメチル)、ロザムスク(酢酸α,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチル)、ベルテネックス(酢酸p−tert−ブチルシクロヘキシル)、ベルドックス(酢酸o−tert−ブチルシクロヘキシル)、酢酸1−エチニルシクロヘキシル、ジヒドロアンブレート(1−アセトキシ−2−sec−ブチル−1−ビニルシクロヘキサン)、酢酸ミラルディル(4(3)−(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセニルメチルアセテート)、酢酸トリシクロデセニル、酢酸トリシクロデシル、酢酸ベンジル、酢酸p−クレジル、酢酸フェニルエチル、酢酸スチラリル、酢酸p−メチルベンジル、酢酸アニシル、酢酸ピペロニル、アセチルバニリン、ローズフェノン、酢酸ヒドラトロピル、酢酸2,4−ジメチルベンジル、酢酸シンナミル、酢酸フェニルプロピル、酢酸クミニル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、フェニルグリコールジアセテート、酢酸ジメチルフェニルエチルカルビニル、酢酸フェニルエチルメチルエチルカルビニル、ベチコールアセテート(4−メチル−4−フェニル−2−ペンチルアセテート)、酢酸α−アミルシンナミル、ジャスマロール(trans−デカヒドロ−β−ナフチルアセテート)、酢酸フルフリル、酢酸テトラヒドロフルフリル、ジャスマール(酢酸3−ペンチルテトラヒドロピラニル)、ジャスメリア(酢酸5−メチル−3−ブチルテトラヒドロピラニル)、アセト酢酸エチル、ジェッサーテ(2−ヘキシルアセト酢酸エチル)、ベンジルアセト酢酸エチル、シクロヘキシル酢酸アリル、シクロヘキセニル酢酸イソプロピル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸アリル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸イソブチル、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸ヘキシル、プロピオン酸cis−3−ヘキセニル、プロピオン酸trans−2−ヘキセニル、プロピオン酸デセニル、プロピオン酸リナリル、プロピオン酸シトロネリル、プロピオン酸ロジニル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸ネリル、プロピオン酸カルビル、プロピオン酸テルピニル、プロピオン酸メンチル、プロピオン酸ボルニル、プロピオン酸イソボルニル、プロピオン酸トリシクロデセニル、プロピオン酸ベンジル、プロピオン酸スチラリル、プロピオン酸アニシル、プロピオン酸フェニルエチル、プロピオン酸シンナミル、プロピオン酸フェニルプロピル、プロピオン酸ジメチルベンジルカルビニル、プロピオン酸フェノキシエチル、プロピオン酸プロピレングリコールジプロピオネート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、ラブダナックス(3−ヒドロキシ−3フェニルプロピオン酸エチル)、フランプロピオン酸イソブチル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プロピル、酪酸イソプロピル、酪酸アリル、酪酸ブチル、酪酸イソブチル、酪酸アミル、酪酸イソアミル、酪酸ヘキシル、酪酸ヘプチル、酪酸cis−3−ヘキセニル、酪酸trans−2−ヘキセニル、酪酸オクチル、プロピレングリコールジブチレート、酪酸リナリル、酪酸シトロネリル、酪酸ロジニル、酪酸ゲラニル、酪酸ネリル、酪酸テルピニル、酪酸シクロヘキシル、酪酸ベンジル、酪酸シンナミル、酪酸フェニルエチル、酪酸ジメチルベンジルカルビニル、酪酸テトラヒドロフルフリル、酪酸サンタリル、イソ酪酸メチル、イソ酪酸エチル、イソ酪酸プロピル、イソ酪酸イソプロピル、イソ酪酸ブチル、イソ酪酸イソブチル、イソ酪酸イソアミル、イソ酪酸ヘキシル、イソ酪酸cis−3−ヘキセニル、イソ酪酸2,4−ヘキサジエニル、イソペンチレート(イソ酪酸1,3−ジメチル−3−ブテニル)、イソ酪酸オクチル、イソ酪酸リナリル、イソ酪酸シトロネリル、イソ酪酸ロジニル、イソ酪酸ゲラニル、イソ酪酸ネリル、イソ酪酸テルピニル、イソ酪酸トリシクロデセニル、イソ酪酸ベンジル、イソ酪酸p−クレジル、イソ酪酸シンナミル、イソ酪酸フェニルエチル、イソ酪酸フェニルプロピル、イソ酪酸スチラリル、イソ酪酸ジメチルカルビニル、イソ酪酸ジメチルフェニルエチルカルビニル、フロラノール(イソ酪酸フェノキシエチル)、イソ酪酸デカヒドロ−β−ナフチル、2−メチル酪酸メチル、2−メチル酪酸エチル、2−メチル酪酸−2メチルブチル、シドラン(2−メチル酪酸ヘキシル)、2−メチル酪酸cis−3−ヘキセニル、2−メチル酪酸ベンジル、2−メチル酪酸フェニルエチル、2−エチル酪酸アリル、3−ヒドロキシ酪酸エチル、吉草酸メチル、吉草酸エチル、吉草酸ブチル、吉草酸イソブチル、吉草酸アミル、吉草酸cis−3−ヘキセニル、吉草酸ベンジル、吉草酸フェニルエチル、吉草酸フルフリル、イソ吉草酸メチル、イソ吉草酸エチル、イソ吉草酸プロピル、イソ吉草酸イソプロピル、イソ吉草酸アリル、イソ吉草酸ブチル、イソ吉草酸イソブチル、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸アミル、イソ吉草酸2−メチルブチル、イソ吉草酸cis−3−ヘキセニル、イソ吉草酸ヘキシル、イソ吉草酸オクチル、イソ吉草酸リナリル、イソ吉草酸シトロネリル、イソ吉草酸ゲラニル、イソ吉草酸メンチル、イソ吉草酸テルピニル、イソ吉草酸シクロヘキシル、イソ吉草酸ベンジル、イソ吉草酸フェニルエチル、イソ吉草酸フェニルプロピル、イソ吉草酸シンナミル、マンザネート(2−メチル吉草酸エチル)、フェニルサリシレート、ペラナト(2−メチル吉草酸2−メチルペンチルエステル)、ヘキサン酸メチル、ヘキサン酸エチル、ヘキサン酸プロピル、ヘキサン酸イソプロピル、ヘキサン酸アリル、ヘキサン酸ブチル、ヘキサン酸イソブチル、ヘキサン酸アミル、ヘキサン酸イソアミル、ヘキサン酸ヘキシル、ヘキサン酸cis−3−ヘキセニル、ヘキサン酸trans−2−ヘキセニル、ヘキサン酸ヘプチル、ヘキサン酸リナリル、ヘキサン酸シトロネリル、ヘキサン酸ゲラニル、ヘキサン酸シトロネリル、ヘキサン酸ベンジル、イソヘキサン酸メチル、2−ヘキセン酸メチル、trans−2−ヘキセン酸エチル、3−ヘキセン酸メチル、3−ヘキセン酸エチル、3−ヒドロキシヘキサン酸メチル、3−ヒドロキシヘキサン酸エチル、2−エチルヘキサン酸エチル、メルサット(3,5,5−トリメチルヘキサン酸エチル)、ベリフロ(エチル6−アセトキシヘキサノエート)、ヘプタン酸メチル、ヘプタン酸エチル、ヘプタン酸プロピル、ヘプタン酸アリル、ヘプタン酸オクチル、オクタン酸メチル、オクタン酸エチル、オクタン酸アミル、オクタン酸ブチル、オクタン酸プロピル、オクタン酸アリル、オクタン酸イソアミル、オクタン酸ヘキシル、オクタン酸ヘプチル、オクタン酸オクチル、オクタン酸リナリル、オクタン酸ベンジル、オクタン酸フェニルエチル、オクタン酸p−クレジル、2−オクテン酸エチル、ノナン酸メチル、ノナン酸エチル、ノナン酸フェニルエチル、ブーバルテート(2−ノネン酸メチル)、3−ノネン酸メチル、デカン酸メチル、デカン酸エチル、デカン酸イソプロピル、デカン酸ブチル、デカン酸イソアミル、2−デセン酸エチル、2,4−デカジエン酸エチル、2,4−デカジエン酸プロピル、ウンデシレン酸メチル、ウンデシレン酸ブチル、ウンデシレン酸イソアミル、ドデカン酸メチル、ドデカン酸エチル、ドデカン酸ブチル、ドデカン酸イソアミル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸イソプロピル、安息香酸アリル、安息香酸イソブチル、安息香酸イソアミル、安息香酸プレニル、安息香酸ヘキシル、安息香酸cis−3−ヘキセニル、安息香酸リナリル、安息香酸ゲラニル、安息香酸ベンジル、安息香酸フェニルエチル、安息香酸シンナミル、アニス酸メチル、アニス酸エチル、o−メトキシ安息香酸メチル、o−メトキシ安息香酸エチル、チグリン酸エチル、チグリン酸ヘキシル、チグリン酸cis−3−ヘキセニル、チグリン酸シトロネリル、チグリン酸ゲラニル、チグリン酸ベンジル、チグリン酸フェニルエチル、チグリン酸シンナミル、アンゲリカ酸メチル、アンゲリカ酸ブチル、アンゲリカ酸イソブチル、アンゲリカ酸イソアミル、アンゲリカ酸プレニル、アンゲリカ酸cis−3−ヘキセニル、アンゲリカ酸3−メチルペンチル、アンゲリカ酸フェニルエチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸フェニルエチル、クロトン酸エチル、クロトン酸イソブチル、クロトン酸シクロヘキシル、フルチナト(4−メチル−ペンタン−2−オール−クロトネート)、ピロプルナト(2−シクロペンチル−シクロペンチルクロトネート)、ダチラト(1−シクロヘキシルエチルクロトネート)、レブリン酸エチル、レブリン酸ブチル、レブリン酸イソアミル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸アミル、乳酸イソブチル、乳酸cis−3−ヘキセニル、ブチリル乳酸ブチル、ピルビン酸エチル、ゲラン酸メチル、ゲラン酸エチル、シクロゲラン酸メチル、シクロゲラン酸エチル、エチルメチルフェニルグリシデート、フルテート(エチルトリシクロ[5.2.1.02.6]デカン−2−イルカルボキシレート)、ジベスコン(エチル−2−エチル−6,6−ジメチル−2−シクロヘキセン−1−カルボキシレート and エチル−2,3,6,6−テトラメチル−2−シクロヘキセンカルボキシレート)、エチルサフラネート(エチルデヒドロシクロゲラネート)、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シクロガルバネート(アリルシクロヘキシルオキシアセテート)、カリクソール(エチル−2−メチル−6−ペンチル−4−オキソシクロヘキシ−2−エンカルボキシレート)、タクリサーテ(メチル−1−メチル−3−シクロヘキセンカルボキシレート)、フロラメート(エチル−2−tert−ブチルシクロヘキシルカルボネート)、ジャスマシクレート(メチルシクロオクチルカルボネート)、マハゴネート(1−メチル−4−イソプロピル−2−カルボメトキシビシクロ[2.2.2]−オクト−5−エン)、ピバル酸フェニルエチル、ジャスモン酸メチル、ヘディオン

(ジヒドロジャスモン酸メチル)、ベラモス(メチル−3,6−ジメチル−β−レゾルシレート)、フランカルボン酸メチル、フランカルボン酸エチル、フランアクリル酸プロピル、ヘプチンカルボン酸メチル、ヘプチンカルボン酸エチル、ヘプチンカルボン酸イソアミル、オクチンカルボン酸メチル、オクチンカルボン酸エチル、デシンカルボン酸メチル、グリコメル(3−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−イル)−3メチルオキシランカルボキシアシッドのメチルエステル)、フェニルグリシド酸メチル、フェニルグリシド酸エチル、アルデヒドC−16(3−メチル−3−フェニルグリシド酸エチル)、アルデヒドC−20(p−メチル−β−フェニルグリシド酸エチル)、メチルp−トリルグリシド酸エチル、シュウ酸エチルシトロネリル、コハク酸ジエチル、コハク酸ジメチル、マロン酸ジエチル、酒石酸ジエチル、アジピン酸ジエチル、セバチン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、フェニル酢酸イソプロピル、フェニル酢酸ブチル、フェニル酢酸プロピル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸ヘキシル、フェニル酢酸cis−3−ヘキセニル、フェニル酢酸シトロネリル、フェニル酢酸ロジニル、フェニル酢酸ゲラニル、フェニル酢酸メンチル、フェニル酢酸ベンジル、フェニル酢酸フェニルエチル、フェニル酢酸p−クレジル、フェニル酢酸オイゲニル、フェニル酢酸イソオイゲニル、ケイ皮酸メチル、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸プロピル、ケイ皮酸イソプロピル、ケイ皮酸アリル、ケイ皮酸イソブチル、ケイ皮酸イソアミル、ケイ皮酸リナリル、ケイ皮酸ベンジル、ケイ皮酸シンナミル、ケイ皮酸フェニルエチル、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチル酸ブチル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸アミル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸cis−3−ヘキセニル、サリチル酸シクロヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸フェニルエチル、シクロピデン(メチルシクロペンチリデンアセテート)、アバリン(メチルアビエテート)、ハーコリン(メチルジヒドロアビエテート)、サリチル酸p−クレジル、フェノキシ酢酸アリル、フェニルプロピオン酸エチル、エチレンブラシレート、トリアセチン等が挙げられる。
含窒素系化合物としては、アントラニル酸メチル、アントラニル酸エチル、アントラニル酸ブチル、アントラニル酸cis−3−ヘキセニル、アントラニル酸フェニルエチル、アントラニル酸シンナミル、N−メチルアントラニル酸メチル、オーランチオール(ヒドロキシシトロネラール−メチルアンスラニレートのシッフベース)、メバントラール(メチルプロピルアセトアルデヒド−メチルアンスラニレートのシッフベース)、ジャスメンチン(α−アミルシンナミックアルデヒド−メチルアンスラニレートのシッフベース)、リガントラール(メチル−(3,5−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−イル)メチレンアンスラニレート)、インドール、スカトール、クロナール(ドデカンニトリル)、タンジェニール(2−トリデセンニトリル)、シトラルバ(ゲラニルニトリル)、シトロネリルニトリル、レモニール(3,7−ジメチル−2,6−ノナジエニトリル)、クミニルニトリル、シンナマルバ(シンナミルニトリル)、トリメチルアミン、ピリジン、3−エチルピリジン、2−アセチルピリジン、3−アセチルピリジン、2−イソブチルピリジン、3−イソブチルピリジン、2−n−ペンチルピリジン、5−エチル−2−メチルピリジン、ニコチン酸メチル、4−(1,4,8−トリメチル−3,7−ノナジエニル)ピリジン、キノリン、イソキノリン、p−メチルキノリン、テトラヒドロ−p−メチルキノリン、6−イソプロピルキノリン、イソブチルキノリン、2−イソブチルキノリン、6−sec−ブチルキノリン、8−sec−ブチルキノリン、6(p)−tert−ブチルキノリン、2−tert−ブチルキノリン、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピラジン、2−メチルピラジン、2,5−ジメチルピラジン、2,6−ジメチルピラジン、2,3,5−トリメチルピラジン、2−エチルピラジン、2−エチル−3−メチルピラジン、2−エチル−5−メチルピラジン、2−エチル−3,5(3,6)−ジメチルピラジン、2,3−ジエチルピラジン、2,3−ジエチル−5−メチルピラジン、テトラメチルピラジン、2−メチル−5−ビニルピラジン、メトキシピラジン、2−メトキシ−3−メチルピラジン、2−メトキシ−3−エチルピラジン、2−メトキシ−3−イソプロピルピラジン、2−イソブチル−3−メトキシピラジン、2−アセチルピラジン、2−アセチル−3−エチルピラジン、メチルチオメチルピラジン、コリロンピラジン(5−メチル−6,7−ジヒドロシクロペンタピラジン)、5−メチルキノキサリン、シクロヘキサピラジン(5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン)、1−メチルピロール、2−アセチルピロール、ピロリジン、インドレン(インドール−ヒドロキシシトロネラールのシッフベース)、2−メチルベンゾオキサゾール、デカヒドロシクロドデカオキサゾール、5−メチル−3−ヘプタノンオキシム、ブコキシム(ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−オン,1,5−ジメチル−,オキシム)、ガルダマイド(N−メチル−N−フェニル−2−メチルブチルアミド)、ムスクキシロール、ムスクケトン、ムスクアンブレット、ムスクチベテン、モスケン、2,6−ルチジン、ピペリジン、2−(1,4,8−トリメチル−3,7−ノナジエニル)ピリジン、2−(2−ピネン−10−イルメチル)ピリジン、4−(2−ピネン−10−イソメチル)ピリジン、ピペリン、カプサイシン、ノナン酸バニリルアミド、キニーネ、ペリラルチン(L−ペリラアルデヒド α−アンチ−アルドオキシム)、2−イソプロピル−4−メチルチアゾール、2−イソブチルチアゾール等が挙げられる。
含硫黄系化合物としては、チアゾール、4−メチルチアゾール、4,5−ジメチルチアゾール、トリメチルチアゾール、2−メチル−5−メトキシチアゾール、2−イソプロピル−4−メチルチアゾール、4−メチル−5−ビニルチアゾール、2−イソブチルチアゾール、スルフロール(4−メチル−5−チアゾールエタノール)、スルフリールアセテート(4−メチル−5−チアゾールエタノールアセテート)、2−アセチルチアゾール、5−アセチル−2,4−ジメチルチアゾール、ベンゾチアゾール、プロピルメルカプタン、硫化水素、イソプロピルメルカプタン、2−メチル−3−ブタンチオール、アリルメルカプタン、イソアミルメルカプタン、チオゲラニオール、リモネンチオール、スルフォックス(8−メルカプトメントン)フェニルメルカプタン、o−チオクレゾール、2−エチルチオフェノール、2−ナフチルメルカプタン、フルフリルメルカプタン、2−メチル−3−フランチオール、ジメチルスルフィド、ジメチルジスルフィド、ジメチルトリスルフィド、メチルプロピルジスルフィド、メチルプロピルトリスルフィド、プロピルジスルフィド、ジプロピルトリスルフィド、ジアリルスルフィド、ジアリルジスルフィド、ジブチルスルフィド、メチオノール(3−(メチルチオ)−1−プロパノール)、3−メチルチオ−1−ヘキサノール、メチオナール(3−(メチルチオ)プロピオンアルデヒド)、ミントスルフィド、ジチオスピロフラン、フルフリルメチルスルフィド、2−メチル−5−メチルチオフラン、メチルフルフリルジスルフィド、フルフリルジスルフィド、チオフェン、テトラヒドロチオフェン、3−チオフェンカルボキシアルデヒド、5−メチル−2−チオフェンカルボキシアルデヒド、テトラヒドロチオフェン−3−オン、トリチオアセトン、チオグリコール酸、メチルチオ酢酸メチル、メチルチオ酢酸エチル、2−メルカプトプロピオン酸、パイナップルメルカプタン(メチルメルカプトメチルプロピオネート)、3−メチルチオプロピオン酸エチル、チオ酢酸エチル、チオ酢酸フルフリル、チオプロピオン酸フルフリル、チオ酪酸メチル、メチルメタンチオスルフォネート、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸ベンジル、チアルジン(2,4,6−トリメチル−4,5−ジヒドロ−1,3,5−ジチアゾン)、オキサン(2−メチル−4−プロピル−1,3−オキサチアン)等が挙げられる。
天然系香料としては、アサフェチダレジノイド、アジョワンオイル、スターアニスオイル、アビエスオイル、アミリスオイル、アンブレットシードオイル、アンバーグリスチンキ、イランイランオイル、イランイランアブソリュート、イリスレジノイド、イリスアブソリュート、イリスオイル、ウィンターグリーンオイル、エレミオレオレジン、エレミレジノイドアブソリュート、エレミチンキ、オークモスコンクリート、オークモスアブソリュート、オークモスレジン、オークモスレジノイド、オコティアオイル、オスマンサスアブソリュート、オスマンサスコンクリート、オポパナックスレジノイド、オポパナックスアブソリュート、オポパナックスオイル、オリバナムレジノイド、オリバナムアブソリュート、オリバナムオイル、オールスパイスオイル、オリガナムオイル、オレガノオイル、オレガノオレオレジン、オレンジオイル、オレンジフラワーアブソリュート、オレンジフラワーコンクリート、カナンガオイル、ガージュンバルサム、ガージュンバルサムオイル、カスカリラバークオイル、カストリウムアブソリュート、カッシーアブソリュート、カッシーフラワーオイル、カッシアオイル、ガーデニアアブソリュート、カーネションアブソリュート、カブリューバオイル、カモミルオイル、カルダモンオイル、ガルバナムオイル、ガルバナムレジン、ガルバナムレジノイド、キャラウェーシードオイル、キャロットシードオイル、グァヤックウッドオイル、グァヤックレジン、グァヤックコンクリート、クスノキオイル、クベバオイル、クミンオイル、クミンアブソリュート、クミンオレオレジン、クラリセージオイル、グレープフルーツオイル、クローブオイル、コスタスオイル、コパイババルサム、コパイババルサムオイル、コパイババルサムレジン、コリアンダーオイル、サッサフラスオイル、サンダルウッドオイル、ジュネアブソリュート、シソオイル、シトロネラオイル、ジャスミンオイル、ジャスミンアブソリュート、ジャスミンコンクリート、ジュニパーベリーオイル、シベットアブソリュート、シベットチンキ、ジョンキルアブソリュート、アガーウッドオイル、ジンジャーオイル、シナモンオイル、シナモンバークオイル、シナモンリーフオイル、スギオイル、スチラックスオイル、スチラックスレジノイド、スペアミントオイル、セイボリーオイル、セージオイル、セダーオイル、セダーリーフオイル、ゼラニウムオイル、セロリーシードオイル、タイムオイル、タゲットオイル、タラゴンオイル、チュベローズアブソリュート、ディルオイル、ティーツリーオイル、トリーモスアブソリュート、トルーバルサム、ナツメッグオイル、ナルシサスアブソリュート、ネロリオイル、バイオレットリーフアブソリュート、パインオイル、パインニードルオイル、バジルオイル、パセリリーフオイル、パセリシードオイル、パセリハーブオイル、パチョリオイル、ハッカオイル、バニラアブソリュート、ハネーサックルアブソリュート、パルマローザオイル、バレリアンオイル、ビターオレンジオイル、ヒソップオイル、ヒバオイル、ヒヤシンスアブソリュート、フェンネルオイル、フィグアブソリュート、プチグレンオイル、ブッチョオイル、ベイオイル、ベチバーオイル、ペニーロイヤルオイル、ペッパーオイル、ペパーミントアブソリュート、ペパーミントオイル、ベルガモットオイル、ペルーバルサム、ベンゾインチンキ、ベンゾインレジノイド、ボアドローズオイル、ホウショウオイル、ホップオイル、ホップコンクリート、ホップアブソリュート、マージョラムオイル、マンダリンオイル、ミカンオイル、ミモザコンクリート、ミモザアブソリュート、ミモザオイル、ミルレジノイド、ミルアブソリュート、ミルオイル、ムスクアブソリュート、ムスクチンキ、ユーカリオイル、ユズオイル、ヨモギオイル、ライムオイル、ラブダナムオイル、ラブダナムレジノイド、ラベンダーオイル、ラベンダーアブソリュート、ラバンジンオイル、ラバンジンアブソリュート、リナロエオイル、レモンオイル、レモングラスオイル、ローズオイル、ローズアブソリュート、ローズコンクリート、ローズマリーオイル、ロベージオイル、ローレルオイル、ローレルリーフオイル、ワームウッドオイル、麝香、霊猫香、竜ぜん香、海狸香、ムスク・チバタ等が挙げられる。
炭化水素系化合物としては、オシメン、ジヒドロミルセン、ファルネセン、セドレン、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、ジペンテン、カンフェン、フェランドレン、テルピネン、3−カレン、テルピノーレン、ビサボレン、β−カリオフィレン、カジネン、バレンセン、ツヨプセン、グアイエン、アロオシメン、ミルセン、ロンギホレン、ベルドラシン(1,3,5−ウンデカトリエン)、p−サイメン、4−イソプロピル−1−メチル−2−プロペニルベンゼン、ジフェニル、ジフェニルメタン、オレンジテルペン、レモンテルペン、ベルガモットテルペン、ペパーミントテルペン、スペアミントテルペン、ライムテルペン、ベチバーテルペン、ローズワックス、ジャスミンワックス、リモネンダイマー、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、イコサン、ヘンイコサン、ドコサン、トリコサン、テトラコサン、ペンタコサン、ヘキサコサン、ヘプタコサン、オクタコサン、ノナコサン、トリアコンタン等が挙げられる。
更に、本発明における香料成分は、香料用溶剤を含有するものであってもよく、該香料用溶剤としては、水、アルコール類(エタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノ−ル、トリエチルシトレ−ト等)、アセチン(トリアセチン)、MMBアセテート(3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート)、エチレングリコールジブチレート、ヘキシレングリコール、ジブチルセバケート、デルチールエキストラ(イソプロピルミリステート)、メチルカルビトール(ジエチレングリコールモノメチルエーテル)、カルビトール(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、TEG(トリエチレングリコール)、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、フタル酸ジエチル、トリプロピレングリコール、アボリン(ジメチルフタレート)、デルチルプライム(イソプロピルパルミテート)、ジプロピレングリコールDPG−FC(ジプロピレングリコール)、ファルネセン、ジオクチルアジペート、トリブチリン(グリセリルトリブタノエート)、ヒドロライト−5(1,2−ペンタンジオール)、プロピレングリコールジアセテート、セチルアセテート(ヘキサデシルアセテート)、エチルアビエテート、アバリン(メチルアビエテート)、シトロフレックスA−2(アセチルトリエチルシトレート)、シトロフレックスA−4(トリブチルアセチルシトレート)、シトロフレックスNo.2(トリエチルシトレート)、シトロフレックスNo.4(トリブチルシトレート)、ドゥラフィックス(メチルジヒドロアビエテート)、MITD(イソトリデシルミリステート)、ポリリモネン(リモネンポリマー)、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。
上記溶剤のうちエタノール、エチレングリコールジブチレート、ヘキシレングリコール、メチルカルビトール(ジエチレングリコールモノメチルエーテル)、カルビトール(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールDPG−FC(ジプロピレングリコール)、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の香料用溶剤が香気力価を調整する為に用いることができる。これら溶剤の使用量は、上記香料および該溶剤からなる香料組成物中に約0.1〜99質量%配合されるが、好ましくは、約1〜40質量%配合される。
本発明における香料成分を配合した洗剤、柔軟剤、香剤等には、前記香料成分が、通常、約0.00001〜50質量%配合されるが、好ましくは、約0.0001〜30質量%配合される。配合量が約0.00001質量%未満だと十分な香味が得られない場合があり、約50質量%を超えると香気が強すぎ、洗濯時の作業性を低下させてしまう場合がある。
本発明における香料成分としては、ポリウレタン弾性繊維に対し好ましい軽快な香りを付与する面からは、高揮発性のものが好ましく、特に、軽快な香りに好感をもたれ、さわやかな香りであるものが好ましい。そのような香料としては、例えば、α−ピネン、β−ピネン、リナロ−ル、フェニルエチルアルコール、リモネン、ベンジルアセテート、シトロネロール、ゲラニオール、ターピネオール、ターピニルアセテート、オイゲノール、メチルジャスモネート、ベンジルアルコール、α−イオノン、β−イオノン、α−メチルイオノン、β−メチルイオノン等の合成香料が好ましく挙げられる。また天然香料としては、3mmHg前後,約32〜100℃の減圧蒸留で得られる留分が概ね本発明における香料成分に合致する。
高揮発性香料成分としては、例えば、アネトール、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、ベンジルアルコール、ギ酸ベンジル、酢酸イソボルニル、カンフェン、cis−シトラール(ネラール)、シトロネラール、シトロネロール、酢酸シトロネリル、p−クメン、デカナール、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメチルフェニルカルビノール、オイカリプトール、ゲラニアール、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、ゲラニルニトリル、酢酸cis−3−ヘキセニル、ヒドロキシシトロネラール、d−リモネン、リナロール、リナロールオキシド、酢酸リナリル、プロピオン酸リナリル、アントラニル酸メチル、α−メチルヨノン、メチルノニルアセトアルデヒド、酢酸メチルフェニルカルビニル、酢酸ラエボ−メンチル、メントーン、イソメントーン、ミルセン、酢酸ミルセニル、ミルセノール、ネロール、酢酸ネリル、酢酸ノニル、フェニルエチルアルコール、α−ピネン、β−ピネン、γ−テルピネン、α−テルピネオール、β−テルピネオール、酢酸テルピニル、およびベルテネックス(酢酸p−t−ブチルシクロヘキシル)等が挙げられる。また、天然油で高揮発性香料成分を高割合で含有するものも好ましく挙げられ、例えば、ラバンジンは、主成分としてリナロール、酢酸リナリル、ゲラニオールおよびシトロネロールを含有し、好ましい。また、レモン油およびオレンジテルペンも、両方ともd−リモネンを、例えば約95%含有し、好ましい。
中揮発性香料成分としては、例えば、アミルケイ皮アルデヒド、サリチル酸イソアミル、β−カリオフィレン、セドレン、ケイ皮アルコール、クマリン、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、エチルバニリン、オイゲノール、イソオイゲノール、酢酸フロル、ヘリオトロピン、サリチル酸3−cis−ヘキセニル、サリチル酸ヘキシル、リリアール(p−t−ブチル−α−メチルヒドロケイ皮アルデヒド)、γ−メチルヨノン、ネロリドール、パッチュリアルコール、フェニルヘキサノール、β−セリネン、酢酸トリクロロメチルフェニルカルビニル、クエン酸トリエチル、バニリン、およびベラトルムアルデヒド等が挙げられる。シダー材テルペンは、主としてα−セドレン、β−セドレン、および他のC1524セスキテルペンからなる。
低揮発性香料成分としては、例えば、ベンゾフェノン、サリチル酸ベンジル、エチレンブラシレート、ガラキソライド(1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン)、ヘキシルケイ皮アルデヒド、リラール(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−10−カルボキシアルデヒド)、メチルセドリロン、メチルジヒドロジャスモネート、メチル−β−ナフチルケトン、ムスクインダノン、ムスクケトン、ムスクチベテン、および酢酸フェニルエチルフェニル等が挙げられる。
本発明における香料成分としては、ポリウレタン弾性繊維に対し好ましい軽快な香りを付与することから沸点約250℃以下の化合物であることが好ましく、沸点約20℃以上200℃以下であるものを含有することがより好ましい。また、炭素数3以上15以下程度のものも好ましく、分子量50以上350以下程度のものも好ましい。特に、炭素数3以上5以下かつ分子量50以上350以下かつ沸点20℃以上200℃以下の香料成分が好ましい。そのような香料成分としては、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、例えば、1,8−シネオール、1,4−シネオール、α−イオノン、β−イオノン、リリアール等が挙げられる。前記沸点および分子量等は、例えば、前記の「パーヒューム・エンド・フレーバー・ケミカルズ(Perfume and Flavor Chemicals)(アロマ・ケミカルズ)」等、公知の文献に記載のものを参考にしてもよい。
前記洗濯用柔軟剤および洗剤等は、香料成分を含むものであれば特に限定されず、最初から香料成分を含むものであってもよく、市販の香剤等の香料成分を添加したものであってもよい。洗濯用柔軟剤および/または洗剤等に香料成分を添加する方法としては、特に限定されないが、例えば、洗濯用柔軟剤および/または洗剤等に予め混合して用いることができる。
本発明における洗濯用柔軟剤としては、衣料用洗濯柔軟剤組成物等、各種柔軟剤を適用することができ、特に限定されるものではないが、例えば、ワックスエマルジョン、両性界面活性剤系、カチオン性界面活性剤系、ノニオン界面活性剤系、油脂系および多価アルコール系の柔軟剤等を用いることができる。本発明の洗濯用柔軟剤は、水系洗濯用であってもよく、溶剤洗濯用であってもよい。
特にアミノ基含有シリコーン、オキシアルキレン基含有シリコーン、界面活性剤を含有するものを使用することが好ましい。界面活性剤としては、カルボン酸塩系のアニオン界面活性剤;スルホン酸塩系のアニオン界面活性剤;硫酸エステル塩系のアニオン界面活性剤;リン酸エステル塩系のアニオン界面活性剤(特にアルキルリン酸エステル塩)等のアニオン界面活性剤;ソルビタン脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノステアレート、ジエチレングリコールモノオレエート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノオレート、プロピレングリコールモノステアレート等の多価アルコールモノ脂肪酸エステル;N−(3−オレイロキシ−2−ヒドロキシプロピル)ジエタノールアミン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビット蜜ロウ、ポリオキシエチレンソルビタンセスキステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンセスキステアレート、ポリオキシエチレングリセリルモノオレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等の非イオン系界面活性剤;第4級アンモニウム塩、アミン塩またはアミン等のカチオン界面活性剤;カルボキシ、スルホネート、サルフェートを含有する第2級若しくは第3級アミンの脂肪族誘導体;および複素環式第2級若しくは第3級アミンの脂肪族誘導体等の両性イオン界面活性剤等を挙げることができる。残香性の観点から、最も好ましい界面活性剤は、非イオン系界面活性剤である。
本発明における洗剤としては、衣料用洗剤組成物等、各種洗剤を適用することができ、特に限定されるものではないが、例えば、通常の粉体または液体の配合組成となる衣料用の洗剤組成物を用いることができ、好ましくは、非イオン系界面活性剤を含有する粉体または液体の洗剤組成物が挙げられる。本発明の洗剤は、水系洗濯用であってもよく、溶剤洗濯用であってもよい。
前記香料成分を保持させる目的での本発明のポリウレタン弾性繊維の使用も、本発明に包含される。本発明のポリウレタン弾性繊維に香料成分を吸収させることで、前記洗濯用柔軟剤および/または洗剤等に含有される好ましい香気を有する香料成分を、有効に保持することができ、その結果、好ましい香気が長時間持続する、香気持続性を示す。
本発明のポリウレタン弾性繊維に対し、香気成分を吸収させる過程を有する布帛の香気保持方法も、本発明に包含される。香料成分を吸収させる方法としては、好ましくは、洗濯による方法が挙げられ、該洗濯とは、水浴中での洗浄(水系洗濯)であっても、ドライクリーニング溶剤中での洗浄(溶剤洗濯)であってもよいが、各家庭で日常的に行われる面では、水系洗濯が好ましい。また、香料成分を吸収させる方法の他の態様としては、香料成分を含む液体状物質の噴霧等が挙げられる。また、本発明のポリウレタン弾性繊維に香料成分を吸収させて得られる繊維素材も本発明に包含される。このような繊維素材として本発明品を提供する場合、残香性に優れる点から、香料を吸収させる工程を2回以上行って得られるものが好ましい。
前記洗濯とは、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、例えば、洗浄工程、すすぎ工程および乾燥工程を有していてもよく、前記洗浄工程および/またはすすぎ工程は、必要に応じ、複数回行ってもよい。乾燥方法としては、例えば、吊干し等による自然乾燥およびタンブラー乾燥等が挙げられる。前記水系洗濯としては、香料成分を含有する洗濯用柔軟剤および/または洗剤を用いるものであれば、特に限定されないが、洗濯機を用いてもよく、手洗いであってもよい。また、前記溶剤洗濯とは、水以外の溶剤を媒液とする洗浄法であり、前記溶剤としては、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、パラフィン、ナフテンおよび芳香族炭化水素等の石油系溶剤;並びにテトラクロロエチレン、ジクロロペンタフルオロプロパン等の合成溶剤等が挙げられる。前記洗濯に関し、温度、時間等の諸条件は、布帛の種類等によっても異なるが、適宜設定することができる。
また、洗濯により本発明のポリウレタン弾性繊維に香料成分を吸収させる場合、該香料成分は、洗剤に含まれていても、洗濯用柔軟剤に含まれていてもよく、その両方であってもよい。また、香料成分を含有する香剤を洗濯用柔軟剤および/または洗剤と併用する形態であってもよい。特に、洗濯時の最終すすぎ工程で香料成分を吸収させることが好ましく、この場合、前記洗濯用柔軟剤を含有するすすぎ水等を用いることが好ましい。また、香料成分が、前記洗濯用柔軟剤および/または洗剤に約0.0001〜1質量%配合されることが好ましく、約0.01〜0.5質量%配合されることがより好ましい。洗濯時間としては、特に限定されないが、例えば、数分間から乾燥工程を含めて約48時間であってもよく、数分間から乾燥工程を含めて約24時間であることが好ましい。
本発明で洗濯対象となる布帛および該布帛を使用した衣料は、洗濯の対象となるものであれば、特に限定されるものではない。本発明の洗濯方法では、イオン性またはイオン交換性の官能基やそれを含む添加剤を含有する繊維への影響、すなわち、洗剤組成物によるイオン性またはイオン交換性能(イオン性香料の吸収能)の低下を防止するために、衣料用洗剤組成物中に含有せしめる界面活性剤としてHLB10〜17の非イオン系界面活性剤を用いることが好ましいものとなる。非イオン系界面活性剤としては、例えば、直鎖状または分岐型のアルコールエトキシレートのエチレンオキシド付加体またはプロピレンオキシド付加体、あるいはエチレンオキシド・プロピレンオキシド付加体(ブロック体、ランダム体)等が挙げられる。
そのような非イオン系界面活性剤としては、例えば、炭素数6〜22、好ましくは、8〜18の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3〜30モル、好ましくは7〜20モル付加したポリオキシアルキレンアルキル(またはアルケニル)エーテルが挙げられ、この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(またはアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(またはアルケニン)エ−テルポリオキシエチレンアルキル(またはアルケニル)フェニルエーテルが特に好ましい。また、長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキシドが付加した化合物、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、および炭素数6〜18の脂肪酸と、炭素数5〜6の単糖類またはそのモノアルキルエーテルとのエステル等から選ばれる糖エステル系非イオン系界面活性剤等が挙げられる。
また、その他に用いることができる非イオン系界面活性剤として、エチレンオキシド基/プロピレンオキシド基を含有するものが好ましく、エチレンオキシドの平均付加モル数nが3〜20であり、n=0である未反応アルコールの量が10質量%以下で示される非イオン系界面活性剤、炭素数10〜16の第2級アルコールにエチレンオキシドを平均5〜15モル付加した化合物、最も短い分岐鎖の炭素数が5以下である総炭素数8〜22の分岐アルキル基またはアルケニル基を有する第1級アルコールにエチレンオキシドを平均5〜15モル付加した非イオン系界面活性剤が挙げられる。
更に用いることができる非イオン系界面活性剤として、脂肪酸エステルあるいは硬化ヒマシ油を基本骨格とするHLB10〜16の非イオン系界面活性剤が挙げられ、この界面活性剤は上記基本骨格に対して親水基が付加されたものであり、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、モノステプリン酸ポリエチレングリコール、イソステプリン酸ポリエチレングリコール、イソステプリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリシ酸ポリオキシエチレングリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ラフリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、イソステプリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が用いられる。
本発明方法において、HLBが10〜17の範囲を外れる非イオン系界面活性剤では、各種汚れに対する洗浄効果が低下し、好ましくない。HL非イオン系界面活性剤の含有量は、好ましくは、洗剤組成物全量に対して、10〜60質量%である。なお、本発明方法に用いる衣料用洗剤組成物には、上記各種のHLB10〜17の非イオン系性界面活性剤の他、通常洗剤原料に配合されている成分、例えば、非晶質シリカ等の多孔質無機酸化粉体、モンモリロナイトやヘクトライト等の粘土化合物、アルミノ珪酸塩、炭酸ナトリウム等の無機質アルカリビルダー、蛍光剤、酵素、牛脂石鹸、粉砕助剤、流動性改善剤等を適宜配合することができる。
洗剤成分も柔軟剤成分も本件残香性への影響は小さいが、残香性を有効に発揮するためには洗剤成分は強いすすぎ工程や脱水でできるだけ除去することが好ましい。
香料成分を含む液体状物質を噴霧することで本発明のポリウレタン弾性繊維に香料成分を吸収させる場合、該液体状物質としては、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、前記香料用溶剤を含有する液体であってよく、香料成分が約0.0001〜1質量%配合される液体が好ましく、約0.01〜0.5質量%配合される液体がより好ましい。
本発明について実施例を用いてさらに詳細に説明する。なお、実施例25,26,31および32は参考例である。

<評価方法>
[1]ポリウレタン弾性繊維の破断強度
破断強度、破断伸度は、試料糸をインストロン4502型引張試験機にて、以下の条件で引張テストを実施した。
すなわち、5cmの試料を50cm/分の引張速度で試料糸が切断するまで伸長した。この破断時の応力を(G1)とした。測定回数はn=3で測定し、それらの平均値を採用して、前記特性を算出した。なお、破断強度には小数点第1位以下を切り捨てた値を採用した。
破断強度[cN]=(G1)
[2]ポリウレタン混合紡糸原液中の環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率
ポリウレタン混合紡糸原液中の包接体の定量はHPLCにより行い、以下の方法により該混合紡糸原液中の環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率を導出した。
すなわち、溶媒で希釈したポリウレタン混合紡糸原液をHPLCに注入し、示差屈折率検出器にて包接体を検出し、該包接体の画分を採集する。得られた包接体の画分から単位質量あたりのポリウレタン混合紡糸原液に含まれる包接体数を算出し、これを該混合紡糸原液中の包接体数(H1)(単位:mol/kg)とする。包接体数(H1)と混合紡糸原液に含有させた環状オリゴ糖の単位質量あたりの数(H3)(単位:mol/kg)から、包接率を次式により求めた。なお、包接率には小数点第1位以下を切り捨てた値を採用した。
Figure 0006467704
[3]ポリウレタン弾性繊維中の環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率
ポリウレタン弾性繊維中の包接体の定量はHPLCにより行い、以下の方法により該繊維中の環状オリゴ糖の包接率を導出した。
すなわち、溶媒にポリウレタン弾性繊維を溶解させポリウレタン希釈液を調製する。該希釈液をHPLCに注入し、示差屈折率検出器にて包接体を検出し、該包接体の画分を採集する。得られた包接体の画分から単位質量あたりのポリウレタン弾性繊維に含まれる包接体数を算出し、これを該繊維中の包接体数(H2)(単位:mol/kg)とする。包接体数(H2)と混合紡糸原液に含有させた環状オリゴ糖の単位質量あたりの数(H3)(単位:mol/kg)から、包接率を次式により求めた。なお、該包接率には小数点第1位以下を切り捨てた値を採用した。
Figure 0006467704
<包接体混合液の調製方法>
環状オリゴ糖の総数およびゲスト分子の総数の比が表1に示す比となるようにDMAc中で混合し、均一な溶液または均一な分散液となるまでDMAc混合液をホモジナイズした。包接体の濃度が35質量%となるようにDMAcで希釈し、表1に示す組み合わせの包接体混合液B(35質量%)を調製した。
Figure 0006467704
なお、表中では“シクロデキストリン”を“CD”と略す。実施例1〜26および実施例31、32、ならびに、比較例1〜6および比較例10、11における環状オリゴ糖(α−CD、β−CD、γ−CD、メチルβ−CD、マルトシルα−CD)には全て塩水港精糖(株)製のものを用い、実施例27〜30における環状オリゴ糖のうち前記に含まれないもの(CD−10、CD−20)については、The Journal of Biological Chemistry.271,2902 (1996)に記載の手法を用いて得た環状オリゴ糖をさらにカラムクロマトグラフィーにて精製して用いた。ゲスト分子には全て東京化成(株)製のものを用いた。
<布帛の作製方法>
[1]官能評価用筒編地の作製
ポリウレタン弾性繊維を29ゲージ1口筒編機(ポリウレタン弾性繊維の回転送り出し装置付き)を用いて50%伸張状態で編成し、ポリウレタン弾性繊維100質量%からなる筒編地を作成した。サンプルの前後耳部は東レ(株)製ナイロンフィラメント(78デシテックス24フィラメント)を用いて少量つないで編成し、ほつれないようにした。次いで、作成した筒編地を伸張させない状態で190℃、60秒で乾熱ヒートセットを実施した。続いて本筒編地を、浴比1:20、80℃、20分の条件で、精練剤(日華化学製“サンモール”(登録商標)WX24)を0.1質量%用いて精練を実施し、原糸油剤等を除去した。
<市販香料の付与方法>
市販の綿タオル(綿100質量%)10枚(質量1000±100g)、官能評価用筒編地2枚(合計質量400±40gに調整、洗濯物として官能評価用筒編地に香料含有柔軟剤を付与することに相当)および洗剤を、全自動洗濯機(東芝社製、「AW−80VC(WL)」)に投入し、水量を12Lに設定し、柔軟剤を柔軟剤ケースに入れ、お任せコ−スで洗浄(6分間)、すすぎ2回、脱水(6分間)を順次行う洗浄処理を行った。なお、洗濯に用いる水には、水道水を用いた。機能保持耐久試験として機能保持率を評価するために複数回洗濯する場合にはこの洗浄処理を所定回数繰り返した。洗浄処理後、相対湿度65%で、室温にて24時間の吊り干しにより、市販香料を付与した官能評価用筒編地を乾燥させた。
洗剤:JAFET標準洗剤(無香料)16mL、
レノアハピネスアロマジュエル ルビー(P&G社製の市販香料)5g
柔軟剤:なし
<官能評価方法>
[1]官能試験1(6段階臭気強度表示法) 臭気判定士5名が、以下に記載の6段階臭気強度に基づき、各香料付与試料の臭気を1刻みで評価し、各判定士の評価の平均値を採用した。平均値には小数点第1位までの値を採用した。なお、本官能試験は、柔軟剤臭を嗅ぎ分けたものであり、前記臭気強度は、柔軟剤臭のみに関する強度である。評価は、乾燥48時間後時点、98時間後時点の2点で行った。 臭気強度
0: 無臭
1: やっと感知できるにおい
2: 何のにおいかがわかる弱いにおい
3: らくに感知できるにおい
4: 強いにおい
5: 強烈なにおい
[2]官能試験2(9段階快・不快度表示法) 布帛試料として洗浄処理50回実施後の香料付与布帛を用い、臭気判定士5名が、以下に記載の9段階快・不快度に基づき、各試料の臭気を1刻みで評価し、各判定士の評価の平均値を採用した。平均値には小数点第1位までの値を採用した。また、臭いの質が具体的にどのようなものであるか評価した。なお、本官能試験は、香料付与試料の臭気全体に関するものであり、柔軟剤臭および布帛臭を含有する臭気が評価対象となっている。評価は、乾燥48時間後時点、98時間後時点の2点で行った。
快・不快度
+4: 極端に快
+3: 非常に快
+2: 快
+1: やや快
0: 快でも不快でもない
−1: やや不快
−2: 不快
−3: 非常に不快
−4: 極端に不快
[3]官能評価1
96時間後時点での官能試験1の結果において、判定として4以上を○、3以上4未満を△、3未満を×と表記した。
[4]官能評価2
96時間後時点での官能試験2の結果において、判定として2以上を○、1以上2未満を△、1未満を×と表記した。
[実施例1]
分子量2100のPTMG、MDIおよび鎖伸長剤としてエチレングリコールおよび末端封鎖剤として1−ブタノールからなるポリウレタンウレタン重合体のDMAc溶液(35質量%)を常法により調製した。次に、酸化防止剤として、t−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネ−ト)の反応によって生成せしめたポリウレタン溶液(デュポン社製“メタクロール”(登録商標)2462)と、p−クレゾ−ルおよびジビニルベンゼンの重合体(デュポン社製“メタクロール”(登録商標)2390)とを2対1(質量比)で混合し、酸化防止剤DMAc溶液(濃度35質量%)を調整し、前記ポリウレタンウレタン重合体のDMAc溶液96質量%と酸化防止剤溶液4質量%を均一に混合し、ポリウレタン紡糸溶液A1とした。さらに、表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B1(35質量%)を調製した。
A1、B1をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これをゴデローラーと巻取機の速度比1.4として540m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻き取り、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例2]
A1、B1をそれぞれ85.0質量%、15.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例3]
A1、B1をそれぞれ99.7質量%、0.3質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例4]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B2(35質量%)を調製し、A1、B2をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例5]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B3(35質量%)を調製し、A1、B3をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例6]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B4(35質量%)を調製し、A1、B4をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例7]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B5(35質量%)を調製し、A1、B5をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例8]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B6(35質量%)を調製し、A1、B6をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例9]
分子量1800のPTMG、MDIおよび鎖伸長剤としてエチレンジアミンおよび末端封鎖剤としてジエチルアミンからなるポリウレタンウレア重合体のDMAc溶液(35質量%)を常法により調製した。次に、酸化防止剤として、t−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネ−ト)の反応によって生成せしめたポリウレタン溶液(デュポン社製“メタクロール”(登録商標)2462)と、p−クレゾ−ルおよびジビニルベンゼンの重合体(デュポン社製“メタクロール”(登録商標)2390)とを2対1(質量比)で混合し、酸化防止剤DMAc溶液(濃度35質量%)を調整し、前記ポリウレタンウレア重合体のDMAc溶液96質量%と酸化防止剤溶液4質量%を均一に混合し、ポリウレタン紡糸溶液A2とした。
A2、B1をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これをゴデローラーと巻取機の速度比1.2として600m/分の紡糸速度で乾式紡糸して巻き取り、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例10]
A2、B1をそれぞれ85.0質量%、15.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例11]
A2、B1をそれぞれ99.7質量%、0.3質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例12]
A2、B2をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例13]
A2、B3をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例14]
A2、B4をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例15]
A2、B5をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例16]
A2、B6をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例17]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B7(35質量%)を調製し、A1、B7をそれぞれ85.0質量%、15.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例18]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B8(35質量%)を調製し、A1、B8をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例19]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B9(35質量%)を調製し、A2、B9をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例20]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B10(35質量%)を調製し、A2、B10をそれぞれ99.7質量%、0.3質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例21]
A1、B1をそれぞれ99.9質量%、0.1質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例22]
A1、B10をそれぞれ80.0質量%、20.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例23]
A2、B1をそれぞれ80.0質量%、20.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例24]
A2、B4をそれぞれ99.9質量%、0.1質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例25]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B11(35質量%)を調製し、A1、B11をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例26]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B12(35質量%)を調製し、A2、B12をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例27]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B15(35質量%)を調製し、A1、B15をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例28]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B16(35質量%)を調製し、A1、B16をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例29]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B17(35質量%)を調製し、A1、B17をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例30]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B18(35質量%)を調製し、A1、B18をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例31]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B19(35質量%)を調製し、A1、B19をそれぞれ85.0質量%、15.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[実施例32]
表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B20(35質量%)を調製し、A1、B20をそれぞれ99.7質量%、0.3質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[比較例1]
A1を実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[比較例2]
A2を実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[比較例3]
沸点を持たないゲスト分子としてポリエチレングリコール1000(熱分解温度:350℃)を用い、表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B13(35質量%)を調製し、A1、B13をそれぞれ85.0質量%、15.0質量%で均一に混合して紡糸溶液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[比較例4]
沸点を持たないゲスト分子としてフラーレンC60(融点:1180℃)を用い、表1に従い環状オリゴ糖とゲスト分子の包接体混合溶液B14(35質量%)を調製し、A2、B14をそれぞれ99.7質量%、0.3質量%で均一に混合して紡糸溶液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[比較例5]
包接体を形成させない環状オリゴ糖とDMAcの混合液として、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンを1対1対1(モル比)となるようにDMAc中で混合し、均一な分散液となるまでホモジナイズし、さらに総環状オリゴ糖の濃度が35質量%となるように希釈することで環状オリゴ糖混合液C1(35質量%)を調製した。
A1、C1をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して紡糸溶液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[比較例6]
A2、C1をそれぞれ85.0質量%、15.0質量%で均一に混合して紡糸溶液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[比較例7]
ポリエチレンテレフタレート糸(以下、PETと略す)(44tex、36fil)のみを使用し、29ゲージ1口筒編機を用いて編成し、PET100質量%からなる筒編地を作成した。次いで、作成した筒編地を伸張させない状態で190℃、60秒で乾熱ヒートセットを実施した。続いて本筒編地を、浴比1:20、80℃、20分の条件で、精練剤(日華化学製“サンモール”(登録商標)WX24)を0.1質量%用いて精練を実施し、原糸油剤等を除去し、PETからなる官能評価用筒編み地を得た。
該筒編み地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[比較例8]
ウーリーナイロン糸(以下、Nylonと略す)(44tex、34fil)のみを使用し、29ゲージ1口筒編機を用いて編成し、Nylon100質量%からなる筒編地を作成した。次いで、作成した筒編地を伸張させない状態で190℃、60秒で乾熱ヒートセットを実施した。続いて本筒編地を、浴比1:20、80℃、20分の条件で、精練剤(日華化学製“サンモール”(登録商標)WX24)を0.1質量%用いて精練を実施し、原糸油剤等を除去し、Nylonからなる官能評価用筒編み地を得た。
該筒編み地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[比較例9]
精錬を行ったコットン原綿繊維(インド綿)から豊田自動織機社製リング織精紡機を使用して、30番手英式綿番手の混紡糸を作成した。作成した混紡糸より29ゲージ1口筒編機を用いて編成し、コットン100質量%からなる官能評価用筒編み地を得た。
該筒編み地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[比較例10]
A1、B11をそれぞれ85.0質量%、15.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例1と同様に乾式紡糸し、20dtex、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維の200g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
[比較例11]
A2、B20をそれぞれ94.0質量%、6.0質量%で均一に混合して混合紡糸原液とし、これを実施例9と同様に乾式紡糸し、22dtex、2filのマルチフィラメントのポリウレタン弾性繊維の500g巻糸体を得た。
ポリウレタン弾性繊維の組成および各種特性を表2に示す。<布帛の作製方法>[1]により得た、ポリウレタン弾性繊維からなる官能評価用筒編地に対し、<市販香料の付与方法>に従って市販香料の付与を行い、<官能評価方法>[1]、[2]に記載の官能試験を実施した。官能評価の結果を表3に示す。
Figure 0006467704
Figure 0006467704
<環状オリゴ糖の構成単位>
本発明にて用いた環状オリゴ糖の構成単位とその数を表4に示す。
Figure 0006467704
本発明のポリウレタン弾性繊維は、優れた残香性を有しつつ、優れた機械特性を有するものであるので、この繊維を使用した衣服、資材などは優れた残香性を有したものとなる。これらの優れた特性を有することから、本発明のポリウレタン弾性繊維は単独での使用はもとより、各種繊維や不織布との組み合わせにより、残香性に優れた布帛を得ることが可能で、編成、織成、紐加工、ホットメルト接着加工に好適である。その使用可能な具体的用途としては、下着、寝具をはじめ、ソックス、ストッキング、タイツ、水着、スキーウエア、ゴルフウエア、Yシャツ、スーツ、ウエットスーツ、ブラジャー、ガードル、作業服、煙火服、手袋、サポーター、セーター、丸編、トリコット、織物等の各種繊維製品、香料吸収用繊維構造物、アロマテラピー等香料使用時の繊維構造物、各種インテリア用繊維構造物、締め付け材料、さらには、低応力で伸長できる伸縮性シートを得られることもあり、紙おむつ、生理ナプキンなどサニタニー用品やその漏れ防止用ギャザー、さらには、各種フィルター類、特に冷暖房器具や空気清浄機のフィルター、造花、ワイピングクロス、コピークリーナー、ガスケット、ペット用品、電気絶縁材、壁紙相当布帛などが挙げられる。

Claims (7)

  1. ポリマーポリオールとジイソシアネートと鎖伸長剤とを出発物質とするポリウレタンを含有するポリウレタン弾性繊維であって、該ポリウレタン弾性繊維が、環状オリゴ糖と、該環状オリゴ糖に包接されたゲスト分子とを含有し、前記ゲスト分子の気圧1.103×10 Paにおける沸点、分解点、昇華点のうち最も低い温度が40℃以上240℃以下であり、前記環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率が、0.1%以上20%以下であるポリウレタン弾性繊維。
  2. 前記環状オリゴ糖を少なくとも2種以上含有する請求項1に記載のポリウレタン弾性繊維。
  3. 前記環状オリゴ糖はグルコピラノースを構造単位とする化合物であり、該グルコピラノース構造単位が6以上8以下である請求項1または2に記載のポリウレタン弾性繊維。
  4. 前記環状オリゴ糖の含有量が0.1質量%以上15質量%以下である請求項1〜3のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
  5. 前記鎖伸長剤がジアミンである請求項1〜のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
  6. ポリマーポリオールとジイソシアネートと鎖伸長剤とを出発物質として得たポリウレタンと、ゲスト分子が包接された環状オリゴ糖とを含有した混合紡糸原液を口金から吐出して紡糸し、紡糸中または紡糸後に該環状オリゴ糖に包接されたゲスト分子を放出させ、ポリウレタン弾性繊維中の環状オリゴ糖におけるゲスト分子の包接率を0.1%以上20%以下とするポリウレタン弾性繊維の製造方法であって、紡糸の際の雰囲気温度がゲスト分子の気圧1.103×10 Paにおける沸点、分解点、昇華点のうち最も低い温度以上であるポリウレタン弾性繊維の製造方法
  7. 紡糸方法が乾式である請求項に記載のポリウレタン弾性繊維の製造方法。
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