JP6466357B2 - 産業機械および異常検出方法 - Google Patents

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本発明の実施形態は、産業機械および異常検出方法に関する。
産業機械の駆動機構部には、振動や異常な動きなどの不具合が生じることがある。従来では駆動機構部に不具合が生じた場合、考えらえる原因を推定し、必要と思われる箇所に対策を施し、不具合が解消するか確認する作業が行われる。そして不具合が解消しない場合には、考えらえる別の原因を推定し、必要な対策を施し、不具合が解消するか再び確認する作業が行われる。すなわち現状では、考えられる原因をひとつひとつ潰して対策を繰り返すといった手法が取られている。このような手法では、不具合を解消するまでに多くの時間が掛かる場合があった。
特開平6−320379号公報 特公平6−63761号公報
本発明が解決しようとする課題は、不具合原因の判別の容易化を図ることができる産業機械および異常検出方法を提供することである。
実施形態の産業機械は、モータと、駆動機構部と、センサと、情報解析部とを持つ。前記駆動機構部は、前記モータによって回転駆動されることで移動体を移動させるねじ軸と、前記ねじ軸の一端部を回転可能に支持した第1支持部と、前記ねじ軸の他端部を回転可能に支持した第2支持部とを有する。前記センサは、前記駆動機構部の前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設けられ、少なくとも加速度を検出する。前記情報解析部は、前記センサが検出した加速度を微分することで得られた値と、前記センサ過去に検出した加速度を微分することで得られた値および予め設定される基準値の少なくとも一方と比較することで、前記駆動機構部に生じた異常が、前記ねじ軸の緩みであるか、前記ねじ軸の芯ずれであるかを判定する。
実施形態の産業機械を示す図である。 実施形態の情報解析部のシステム構成を示すブロック図である。 実施形態の移動体の可動範囲を示す側面図である。 ねじ緩みが生じた場合の加速度の傾向を示す図である。 芯ずれが生じた場合の加速度の傾向を示す図である。 実施形態の異常検出方法の処理流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態の産業機械の変形例を示す側面図である。
以下、実施形態の産業機械および異常検出方法を、図面を参照して説明する。
なお本願では「異常」との用語を「正常とは異なる」との意味で用いている。一方で「不具合」との用語を「好ましくない異常」との意味で用いている。また本願で言う「加速度の値」とは、「加速度の大きさを示す値」の意味であり、加速度[G]に換算された値に限らず、センサから出力された電圧値などでもよい。また本願で言う「過去」とは「過去の正常時」の意味である。また、本願において加速度に関する2つの値が比較される場合は、例えば互いに略同じ条件(移動体の速度パターンや移動体に載せられたワークの重さなどが同じ)で検出された値である。
まず、図1から図3を参照し、実施形態の産業機械1の構成について説明する。
図1は、実施形態の産業機械1を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の産業機械1は、例えばボールねじを含む送り機構装置、またはこの送り機構装置を含む工作機械や成形機、産業用ロボットなどである。ただし、産業機械1は、上記例に限られない。産業機械1は、モータによって駆動される駆動機構部を有した装置であればよく、様々な分野で広く利用可能である。
図1に示すように、本実施形態の産業機械1は、ベース11、モータ部12、駆動機構部13、カップリング14、移動体15、センサ16、インターフェース17、および制御装置18を備える。
ベース11は、産業機械1の設置面に設置されて、駆動機構部13などを支持する。
モータ部12は、モータ21と、位置検出器22とを有する。モータ21は、駆動機構部13を駆動する駆動用モータである。モータ21は、例えばサーボモータであるが、これに限定されるものではなく、電源が入れられた場合に一定速度で回転するモータでもよい。位置検出器22は、モータ21に設けられて、モータ21の位置を検出する。例えば、位置検出器22は、モータ21の位置として、モータ21の回転角度を検出する。位置検出器22は、例えばエンコーダやレゾルバであるが、これらに限定されるものではない。
駆動機構部13は、ねじ軸31、ナット32、第1支持部33、第2支持部34、および一対のリニアガイド35A,35Bを有する。
ねじ軸31は、カップリング14によってモータ21に連結され、モータ21によって回転駆動される。ねじ軸31は、カップリング14に接続された第1端部31aと、第1端部31aとは反対側に位置した第2端部31bとを有する。
ここで、ねじ軸31の軸方向Z、径方向r、および周方向θについて定義する。軸方向Zは、ねじ軸31の中心軸(軸心)Cと略平行な方向である。径方向rは、ねじ軸31の中心軸Cから放射状に離れる方向である。周方向θは、ねじ軸31の中心軸Cに対して一定の距離を保ちながら中心軸Cの周りを回転する方向である。
ナット32は、ねじ軸31に貫通されるとともに、ねじ軸31に装着されている。ナット32とねじ軸31との間には、図示しない複数のボールが配置されている。ねじ軸31、ナット32、およびボールは、ボールねじ機構の一例を形成している。ナット32は、ねじ軸31がモータ21によって回転駆動されることで、ねじ軸31に沿って直線移動する。
第1支持部33は、ねじ軸31の第1端部31aが挿入される軸受41を有し、ねじ軸31の第1端部31aを回転可能に支持している。同様に、第2支持部34は、ねじ軸31の第2端部31bが挿入される軸受41を有し、ねじ軸31の第2端部31bを回転可能に支持している。第1支持部33および第2支持部34は、固定部材42(例えばボルト)によってベース11に固定されている。なお、第1支持部33および第2支持部34は、ベース11と一体に形成されてもよい。
一対のリニアガイド35A,35Bは、ねじ軸31の軸方向Zとは略直交する方向において、ねじ軸31の両側に分かれて配置されている。一対のリニアガイド35A,35Bは、それぞれ移動体15を下方から支持する。リニアガイド35A,35Bは、軸方向Zに沿って移動体15を案内するガイド部である。リニアガイド35A,35Bは、ねじ軸31の周方向θにおける移動体15の傾きを規制する。
移動体15は、ナット32に連結されている。移動体15は、例えば、ワークや搬送対象の部品などが載せられるテーブルであるが、これに限定されるものではない。移動体15は、ねじ軸31がモータ21によって回転駆動されることで、ナット32とともにねじ軸31に沿って直線移動する。例えば、移動体15は、ねじ軸31に沿ってモータ21から離れる方向(以下、+Z方向と称する。)と、ねじ軸31に沿ってモータ21に近付く方向(以下、−Z方向と称する。)とに移動可能である。
センサ16は、駆動機構部13に生じる異常を検出するセンサである。本実施形態のセンサ16は、第1センサ51と、第2センサ52とを含む。第1センサ51は、第1支持部33に取り付けられている。第2センサ52は、第2支持部34に取り付けられている。第1センサ51および第2センサ52の各々は、少なくとも加速度を検出可能なセンサである。例えば、第1センサ51は、第1支持部33に振動が生じる場合に、第1支持部33の振動に伴う加速度を検出する。第2センサ52は、第2支持部34に振動が生じる場合に、第2支持部34の振動に伴う加速度を検出する。第1センサ51および第2センサ52は、振動が大きいほど、大きな値を出力する。第1センサ51および第2センサ52は、例えば振動の大きさに応じたアナログ信号を出力するが、これに代えてデジタル信号を出力してもよい。
本実施形態では、第1センサ51および第2センサ52の各々は、温度センサ、湿度センサ、圧力センサ、加速度センサ、角加速度センサ、磁力センサ、電子回路、および入出力インターフェースが1つのモジュール(1つのチップ部品の場合も有る)に搭載(センサは全てのセンサでは無く必要なセンサだけの場合も有る)されたマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS(Micro Electro Mechanical Systems))センサである。例えば、第1センサ51および第2センサ52の各々は、上述の各種センサ、電子回路、および入出力インターフェースが1つの基板に設けられて一体にモールドされたモジュールである。第1センサ51および第2センサ52の各々の加速度センサは、いわゆる3軸加速度センサであり、ねじ軸31の軸方向Zと略平行な第1方向の加速度、ねじ軸31の径方向rと略平行な第2方向の加速度、およびねじ軸31の径方向rと略平行であるとともに上記第2方向とは略直交した第3方向の加速度を検出する。
なお、第1センサ51および第2センサ52は、MEMSセンサに限定されるものではなく、通常の加速度センサでもよい。また、第1センサ51および第2センサ52は、いずれか一方が省略されてもよい。また、センサ16が取り付けられる場所は、支持部33,34に限らず、駆動機構部13における他の場所でもよい。
インターフェース(ヒューマンマシンインターフェース)17は、入力装置を含み、ユーザーからの入力を受け付ける。また、インターフェース17は、制御装置18による不具合の解析結果が表示される出力装置を含んでもよい。
制御装置(駆動機構制御装置)18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサとメモリなどが設けられた回路基板を有する。制御装置18は、電気接続ライン61を介して、モータ21に対して制御指示を通知する。また、制御装置18は、電気接続ライン62を介して、位置検出器22から位置検出器22の出力を受け取る。また、制御装置18は、電気接続ライン63を介して、ユーザーが入力した情報をインターフェース17から受け取る。さらに、制御装置18は、電気接続ライン64A,64Bを介して、第1センサ51および第2センサ52から、第1センサ51および第2センサ52の出力(センサ信号)を受け取る。なお、電気接続ラインは有線/無線どちらでも良い。
次に、制御装置18に設けられた情報解析部(信号解析部)70について説明する。
図1に示すように、本実施形態の制御装置18は、第1センサ51および第2センサ52の出力を解析する情報解析部70を有する。
図2は、各種センサから出力されるセンサ信号がアナログ信号の場合の情報解析部70のシステム構成を示すブロック図である。
図2に示すように、情報解析部70は、信号入力部71、フィルタ部72、A/D変換部(アナログ−デジタル変換部)73、信号処理部74、およびメモリ75を有する。
信号入力部71は、電気接続ライン64A,64Bを介して送られた第1センサ51および第2センサ52の出力(センサ信号)を受け取る。信号入力部71は、受け取った第1センサ51および第2センサ52の出力(以下、センサ16の出力と称する。)をフィルタ部72に送る。
フィルタ部72は、信号入力部71から送られたセンサ16の出力を濾波することで、センサ16の出力に含まれる不要な成分(例えば高調波)を除去する。フィルタ部72で濾波されたセンサ16の出力は、A/D変換部73に送られる。
A/D変換部73は、フィルタ部72から送られたセンサ16の出力を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換されたセンサ16の出力は、信号処理部74に送られる。
信号処理部74は、A/D変換部73から送られたセンサ16の出力を、場合によってデジタルフィルタ処理し、データとして取り込む。信号処理部74は、前記データを例えば一定時間毎に取り込み、必要に応じてメモリ75に格納する。これにより、信号処理部74は、駆動機構部13の正常時にセンサ16の出力から得られたデータをメモリ75に格納する。メモリ75に格納されたデータは、例えば駆動機構部13の駆動パターン毎の正常時の加速度変化の波形形状(複数の時刻における加速度の値)を表すデータを含む。
そして、本実施形態の信号処理部74は、新しく得られたセンサ16の出力に基づく値と、メモリ75に格納されたセンサ16の過去の出力に基づく値とを比較することで、駆動機構部13の異常の有無を判定する。さらに、本実施形態の信号処理部74は、駆動機構部13に異常があると判定された場合に、新しく得られたセンサ16の出力に基づく値と、メモリ75に格納されたセンサ16の過去の出力に基づく値とを所定の演算処理を交えて比較することで、駆動機構部13の異常の原因を判定する。なお、信号処理部74の具体的な処理については、詳しく後述する。
メモリ75は、上述のように、センサ16の過去の出力に関するデータを格納する。また、メモリ75には、駆動機構部13の異常の有無の判定や、異常の原因の判定に用いられる各種の基準値が格納される。
次に、信号処理部74の具体的な処理を説明するための前提となる、移動体15の可動範囲Rについて説明する。
図3は、移動体15の可動範囲Rを示す側面図である。
図3に示すように、移動体15の可動範囲Rは、移動体15がねじ軸31に沿って直線移動できる範囲であり、−Z方向の限界位置L1と、+Z方向の限界位置L2との間の範囲である。ここで、可動範囲Rの中央位置M、第1端部A1、第2端部A2、および中央部A3について定義する。中央位置Mは、限界位置L1と限界位置L2との間の中央位置である。第1端部A1は、可動範囲Rのなかで、中央位置Mに対してよりも限界位置L1に近い領域である。第2端部A2は、可動範囲Rのなかで、中央位置Mに対してよりも限界位置L2に近い領域である。中央部A3は、可動範囲Rのなかで、第1端部A1と第2端部A2との間の領域である。
また、異常の有無を判定する試験運転に用いられる移動体15の速度パターンPについて説明する。図4中の(a)は、移動体15の速度パターンPの一例を示す。この速度パターンPは、大きく分けて第1から第5の区間B1,B2,B3,B4,B5を含む。
第1区間B1は、0秒(運転開始時)から1秒までの間の区間である。この第1区間B1では、可動範囲Rの第1端部A1で移動体15が停止しているとともに、移動体15の停止位置がモータ21によって保持される停止位置保持状態が実現されている。なお、「移動体の停止位置がモータによって保持される」とは、移動体15を一定位置に保持する制御指示がモータ21に通知されている状態を意味し、例えば移動体15の位置がずれた場合に、移動体15を元の位置に戻そうとするトルクがモータ21によって出力される状態を意味する。
第2区間B2は、1秒から2秒までの間の区間である。この第2区間B2では、産業機械1は、可動範囲Rの第1端部A1から第2端部A2に移動体15を移動させる。具体的には、産業機械1は、移動体15を、一定の加速度で加速させ、ある速度に達した後に等速移動させ、ある位置に達した後に一定の減速度で減速させることで、移動体15を第1端部A1から第2端部A2に移動させる。
第3区間B3は、2秒から3秒の間の区間である。この第3区間B3では、可動範囲Rの第2端部A2で移動体15が停止しているとともに、移動体15の停止位置がモータ21によって保持される停止位置保持状態が実現されている。
第4区間B4は、3秒から4秒までの間の区間である。この第4区間B4では、産業機械1は、可動範囲Rの第2端部A2から第1端部A1に移動体15を移動させる。具体的には、産業機械1は、移動体15を、一定の加速度で加速させ、ある速度に達した後に等速移動させ、ある位置に達した後に一定の減速度で減速させることで、移動体15を第2端部A2から第1端部A1に移動させる。
第5区間B5は、4秒から5秒の間の区間である。この第5区間B5では、可動範囲Rの第1端部A1で移動体15が停止しているとともに、移動体15の停止位置がモータ21によって保持される停止位置保持状態が実現されている。
次に、駆動機構部13に生じる異常の原因と、それら原因により異常が生じた場合に駆動機構部13で検出される加速度の傾向との関係を説明する。なお、以下に示す関係は、本願の発明者らの研究によって新たに見出されたものである。
まず、異常の一例として駆動機構部13にねじ緩みが生じた場合について説明する。
本願で言う「ねじ緩み」とは、ボールねじ機構(例えば、ねじ軸31、ナット32、およびボール)に関するガタつきを意味する。例えば、ねじ緩みは、第1支持部33および第2支持部34をベース11に固定する固定部材42の締結が緩んだ場合や、第1支持部33および第2支持部34の内部で軸受41の固定が緩んだ場合、またはねじ軸31とナット32との間に配置されたボールが摩耗した場合などに生じる。
図4は、駆動機構部13にねじ緩みが生じた場合に、駆動機構部13で検出される加速度の傾向を示す図である。なお、図4中の(a)は、上述したように、試験運転に用いられる移動体15の速度パターンPを示す。そして、図4中の(b)は、上記速度パターンPの運転が行われた場合に、センサ16(例えば第1センサ51)によって検出された加速度の値を示す。具体的には、図中の実線は、駆動機構部13に異常が無い場合にセンサ16によって検出された加速度の値を示す。一方で、図中の破線は、駆動機構部13にねじ緩みが生じた場合にセンサ16によって検出された加速度の値を示す。図4中の(b)に示すように、ねじ緩みが生じた場合に、正常時に比べて大きな加速度が検出されることが分かる。
次に、異常の別の例として駆動機構部13に芯ずれが生じた場合について説明する。
本願で言う「芯ずれ」とは、第1支持部33および第2支持部34の軸受41の軸心に対してねじ軸31の少なくとも一部の軸心が径方向rに偏心した状態や、リニアガイド35A,35Bなどによって径方向rの位置が規制されたナット32の軸心に対してねじ軸31の少なくとも一部の軸心が径方向rに偏心した状態を意味する。芯ずれが生じると、径方向rの位置が規制されたナット32と、ねじ軸31との間で力が生じ、その力によって振動が生じる。例えば、芯ずれは、駆動機構部13の組立時における組立誤差や、駆動機構部13に過負荷が作用した場合(例えばねじ軸31が曲がった場合)などに生じる。
図5は、駆動機構部13に芯ずれが生じた場合に、駆動機構部13で検出される加速度の傾向を示す図である。なお、図5中の(a)は、試験運転に用いられる移動体15の速度パターンPを示す。速度パターンPは、図4中の(a)に示す速度パターンPと同一である。そして、図5中の(b)は、上記速度パターンPの運転が行われた場合に、センサ16(例えば第1センサ51)によって検出された加速度の値を示す。具体的には、図中の実線は、駆動機構部13に異常が無い場合にセンサ16によって検出された加速度の値を示す。一方で、図中の破線は、駆動機構部13に芯ずれが生じた場合にセンサ16によって検出された加速度の値を示す。図5中の(b)に示すように、芯ずれが生じた場合に、正常時に比べて大きな加速度が検出されることが分かる。
ここで、図4中の(b)と図5中の(b)とを参照し、ねじ緩みが生じた場合と、芯ずれが生じた場合とで検出される加速度の傾向の違いについて説明する。
まず、1つ目の違いとして、芯ずれの場合には、ねじ緩みの場合に比べて大きな加速度の変化率(加速度の微分値)が検出される(図5中のC1参照)。この大きな加速度の変化率は、移動体15の1つの移動において、複数回検出される場合がある。なお本願で言う「1つの移動」とは、停止状態から加速し、等速移動し、減速して停止するまでの動作の纏まりを意味する。また別の観点で見ると、移動体15の等速移動中において、芯ずれの場合には、ねじ緩みの場合に比べて大きな加速度の変化率が検出される場合がある。
2つの目の違いとして、芯ずれの場合には、1つの等速移動に関して、前記等速移動中の第1時刻(例えば図5中の時刻t1)に検出される加速度の値と、前記等速移動中の第2時刻(例えば図5中の時刻t2)に検出される加速度の値との差分(変化量)が比較的大きい(図5中のC2参照)。一方で、ねじ緩みの場合には、1つの等速移動に関して、前記等速移動中の第1時刻(例えば図4中の時刻t1)に検出される加速度の値と、前記等速移動中の第2時刻(例えば図4中の時刻t2)に検出される加速度の値との差分が比較的小さい。なお、第1時刻(時刻t1)および第2時刻(時刻t2)は、例えば加速の時に生じた振動が安定状態に収束した状況での時刻である。すなわち、加速の時に生じた振動が安定状態に収束した状況で第1時刻および第2時刻が決定される。一方で、等速移動において加速の時に生じた振動が安定状態に収束しない場合は、等速移動の速度を下げて、再度測定が行われてもよい。つまり、速度を下げた等速移動において第1時刻および第2時刻が決定されてもよい。なお第1時刻および第2時刻は、上記例に限られない。例えば、第1時刻は、加速後に等速移動になった時刻(加速の時に生じた振動が安定状態に収束しきらない状況の時刻でもよい)であり、第2時刻(時刻t2)は、加速の時に生じた振動が安定状態に収束した状況での時刻である。
3つ目の違いとして、芯ずれの場合には、可動範囲Rの端部(図5に示す例では第1端部A1)を移動体15が移動する端部移動時に検出される加速度の値と、可動範囲Rの中央部A3を移動体15が移動する中央移動時に検出される加速度の値との差分(変化量)が比較的大きい(図5中のC3参照)。一方で、ねじ緩みの場合には、上記端部移動時に検出される加速度の値と、上記中央移動時に検出される加速度の値との差分が比較的小さい。なお本願で言う「可動範囲の端部を移動体が移動する」とは、移動体の少なくとも一部が可動範囲の端部に位置した状態で移動体が移動することを意味する。
4つ目の違いとして、芯ずれの場合には、可動範囲Rの第1端部A1を移動体15が移動する第1端部移動時に検出される加速度の値と、可動範囲Rの第2端部A2を移動体15が移動する第2端部移動時に検出される加速度の値との差分(変化量)が比較的大きい(図5中のC4参照)。一方で、ねじ緩みの場合には、上記第1端部移動時に検出される加速度の値と、上記第2端部移動時に検出される加速度の値との差分が比較的小さい。
5つ目の違いとして、芯ずれの場合には、移動体15の停止位置がモータ21によって保持される停止位置保持状態において検出される加速度の値が比較的大きい(図5中のC5参照)。一方で、ねじ緩みの場合には、上記停止位置保持状態において検出される加速度の値が比較的小さい。
6つ目の違いとして、ねじ緩みの場合には、移動体15の等速移動中の振動(加速度)が全体的にレベルとして正常時に比べて大きい。すなわち、移動体15の等速移動中でセンサ16によって検出する加速度の変化が所定幅以下の期間(加速度の変化がほぼ無い期間)の加速度の平均値と、過去の前記加速度の平均値との違いが比較的大きい。一方で、芯ずれの場合には、前記加速度の平均値と、過去の前記加速度の平均値との違いが比較的小さい。なお上記「所定幅」は、任意に設定可能である。
7つ目の違いとして、芯ずれの場合には、移動体15の加速時あるいは減速時、または加速時あるいは減速時の前後の加速度の微分値が所定時間差内で正の値と負の値とを示す(図5中のC7参照)。言い換えると、加速度の微分値が、比較的短い時間内で正の値と負の値との間で変化する。なお上記「所定時間差」は、任意に設定可能である。
以上を踏まえて、本実施形態の信号処理部74による具体的な処理について説明する。
図6は、信号処理部74によって実行される異常検出方法の処理流れの一例を示す。
図6に示すように、まず、信号処理部74は、センサ16の出力に基づく値を取得する(S101)。なお本願で言う「センサの出力に基づく値」とは、センサの出力に含まれる値そのものでもよいし、センサの出力に対して演算処理や判定処理などが行われることで得られる値でもよい。例えば本願で言う「センサの出力に基づく値」とは、センサの出力に対して演算処理が行われることで得られる加速度の変化率(加速度の微分値)や後述する各種差分値なども含む。また本願で言う「値を取得する」とは、その値そのものを受け取る場合に限らず、受け取った情報などに基づいて自ら算出してその値を得る場合も含む。
そして、信号処理部74は、まず、駆動機構部13の異常の有無を判定する。具体的には、信号処理部74は、センサ16によって新たに検出された加速度の値を、センサ16によって過去に検出された加速度の値および予め設定された基準値BVaの少なくとも一方と比較する(S102)。基準値BVaは、「第1基準値」の一例であり、任意に設定可能である。そして、信号処理部74は、センサ16によって新たに検出された加速度の値と過去に検出された加速度の値との違いが予め設定された範囲内である場合、またはセンサ16によって新たに検出された加速度の値が基準値BVa以下の場合に、駆動機構部13に異常が無いと判定する(S110)。一方で、信号処理部74は、センサ16によって新たに検出された加速度の値と過去に検出された加速度の値とが予め設定された範囲を超えて異なる場合、またはセンサ16によって新たに検出された加速度の値が基準値BVaよりも大きい場合に、駆動機構部13に異常があると判定する。
本実施形態の信号処理部74は、駆動機構部13に異常があると判定された場合に、異常の原因を判定する処理に進む。この異常の原因を判定する処理は、例えば7種類の異なる判定処理(S103,S104,S105,S106,S107,S108,S109)のうち少なくとも1つを含む。これら7種類の判定処理はいずれも、異常の原因が芯ずれであるか、それともねじ緩みであるかを判定する処理である。このため、信号処理部74は、以下の7種類の判定処理のなかからどれか1つだけを実行することで、異常の原因が芯ずれであるか、それともねじ緩みであるかを判定してもよい。また、信号処理部74は、以下の7種類の判定処理の2つ以上を順に実行し、1つまたは複数の判定処理で芯ずれと判定された場合に、最終的な判定結果として異常の原因を芯ずれと判定してもよい。一方で、信号処理部74は、例えば実行した1つまたは複数の判定処理の全てで芯ずれと判定されなかった場合に、異常の原因をねじ緩みと判定する(S112)。なお、以下の7種類の判定処理が実行される順番は、特に限定されない。
例えば、信号処理部74は、センサ16が新たに検出した加速度を微分することで得られた値(新たに得られた加速度の微分値)を、センサ16が過去に検出した加速度を微分することで得られた値(過去の加速度の微分値)および予め設定された基準値BVbの少なくとも一方と比較する(S103)。基準値BVbは、「第2基準値」の一例であり、任意に設定可能である。例えば、信号処理部74は、新たに得られた加速度の微分値と、過去の加速度の微分値または予め設定された基準値BVbとの比較を、移動体15の1つの移動について、所定のサンプリング周期で複数回行う。そして、信号処理部74は、前記複数回の比較のうち少なくとも1回の比較において、新たに得られた加速度の微分値と過去の加速度の微分値とが予め設定された範囲を超えて異なる場合、または新たに得られた加速度の微分値が基準値BVbよりも大きい場合に、異常の原因は芯ずれであると判定する(S111)。なお、信号処理部74は、前記複数回の比較のうち2回以上の比較において、新たに得られた加速度の微分値と過去の加速度の微分値とが予め設定された範囲を超えて異なる場合、または新たに得られた加速度の微分値が基準値BVbよりも大きい場合に、異常の原因は芯ずれであると判定してもよい。また、前記加速度の微分値は、移動体15の等速移動時に検出される加速度の微分値でもよい。一方で、信号処理部74は、新たに得られた加速度の微分値と過去の加速度の微分値との違いが予め設定された範囲内の場合、または新たに得られた加速度の微分値が基準値BVb以下の場合に、異常の原因はねじ緩みであると判定してもよい(S112)。
また、信号処理部74は、移動体15の1つの等速移動に関して、前記等速移動中の第1時刻においてセンサ16が検出した加速度の値と、前記等速移動中の第2時刻においてセンサ16が検出した加速度の値との差分である差分値DVaを、センサ16の過去の出力から得られる前記差分値DVaおよび予め設定された基準値BVcの少なくとも一方と比較する(S104)。差分値DVaは、「第1差分値」の一例である。基準値BVcは、「第3基準値」の一例であり、任意に設定可能である。なお「センサの過去の出力から得られる前記差分値DVa」とは、過去の等速移動中の第1時刻における加速度の値と、前記過去の等速移動中の第2時刻における加速度の値との差分である。また「第1時刻」および「第2時刻」の定義は、上記したとおりである。
そして、信号処理部74は、新たに得られた差分値DVaとセンサ16の過去の出力から得られた差分値DVaとが予め設定された範囲を超えて異なる場合、または新たに得られた差分値DVaが基準値BVcよりも大きい場合に、異常の原因は芯ずれであると判定する(S111)。一方で、信号処理部74は、新たに得られた差分値DVaとセンサ16の過去の出力から得られた差分値DVaとの違いが予め設定された範囲内の場合、または新たに得られた差分値DVaが基準値BVc以下の場合に、異常の原因はねじ緩みであると判定してもよい(S112)。
また、信号処理部74は、可動範囲Rの端部(第1端部A1または第2端部A2)を移動体15が移動する端部移動時にセンサ16が検出した加速度の値と、可動範囲Rの中央部A3を移動体15が移動する中央移動時にセンサ16が検出した加速度の値との差分である差分値DVbを、センサ16の過去の出力から得られる前記差分値DVbおよび予め設定された基準値BVdの少なくとも一方と比較する(S105)。差分値DVbは、「第2差分値」の一例である。基準値BVdは、「第4基準値」の一例であり、任意に設定可能である。なお「センサの過去の出力から得られる前記差分値DVb」とは、過去の端部移動時における加速度の値と、過去の中央移動時における加速度の値との差分である。
そして、信号処理部74は、新たに得られた差分値DVbとセンサ16の過去の出力から得られた差分値DVbとが予め設定された範囲を超えて異なる場合、または新たに得られた差分値DVbが基準値BVdよりも大きい場合に、異常の原因は芯ずれであると判定する(S111)。一方で、信号処理部74は、新たに得られた差分値DVbとセンサ16の過去の出力から得られた差分値DVbとの違いが予め設定された範囲内の場合、または新たに得られた差分値DVbが基準値BVd以下の場合に、異常の原因はねじ緩みであると判定してもよい(S112)。
また、信号処理部74は、可動範囲Rの第1端部A1を移動体15が移動する第1端部移動時にセンサ16が検出した加速度の値と、可動範囲Rの第2端部A2を移動体15が移動する第2端部移動時にセンサ16が検出した加速度の値との差分である差分値DVcを、センサ16の過去の出力から得られる前記差分値DVcおよび予め設定された基準BVeの少なくとも一方と比較する(S106)。差分値DVcは、「第3差分値」の一例である。基準値BVeは、「第5基準値」の一例であり、任意に設定可能である。なお「センサの過去の出力から得られる前記差分値DVc」とは、過去の第1端部移動時における加速度の値と、過去の第2端部移動時における加速度の値との差分である。
そして、信号処理部74は、新たに得られた差分値DVcとセンサ16の過去の出力から得られた差分値DVcとが予め設定された範囲を超えて異なる場合、または新たに得られた差分値DVcが基準値BVeよりも大きい場合に、異常の原因は芯ずれであると判定する(S111)。一方で、信号処理部74は、新たに得られた差分値DVcとセンサ16の過去の出力から得られた差分値DVcとの違いが予め設定された範囲内の場合、または新たに得られた差分値DVcが基準値BVe以下の場合に、異常の原因はねじ緩みであると判定してもよい(S112)。
また、信号処理部74は、移動体15の停止位置がモータ21によって保持される停止位置保持状態においてセンサ16が新たに検出した加速度の値を、過去の前記停止位置保持状態においてセンサ16が検出した加速度の値および予め設定された基準値BVfの少なくとも一方と比較する(S107)。基準値BVfは、「第6基準値」の一例であり、任意に設定可能である。
そして、信号処理部74は、停止位置保持状態においてセンサ16が新たに検出した加速度の値と過去の停止位置保持状態においてセンサ16が検出した加速度の値が予め設定された範囲を超えて異なる場合、または停止位置保持状態においてセンサ16が新たに検出した加速度の値が基準値BVfよりも大きい場合に、異常の原因は芯ずれであると判定する(S111)。一方で、信号処理部74は、停止位置保持状態においてセンサ16が新たに検出した加速度の値と過去の停止位置保持状態においてセンサ16が検出した加速度の値との違いが予め設定された範囲内の場合、または停止位置保持状態においてセンサ16が新たに検出した加速度の値が基準値BVf以下の場合に、異常の原因はねじ緩みであると判定してもよい(S112)。
また、信号処理部74は、移動体15の等速移動中でセンサ16が検出する加速度の変化が所定幅以下の期間の加速度の平均値と、過去の前記加速度の平均値および予め設定された基準値BVgの少なくとも一方とを比較する(S108)。基準値BVgは、「第7基準値」の一例であり、任意に設定可能である。なお「過去の前記加速度の平均値」とは、移動体15の過去の等速移動中でセンサ16が検出する加速度の変化が所定幅以下の期間の加速度の平均値である。
そして、信号処理部74は、新たに得られた前記加速度の平均値と過去の前記加速度の平均値とが予め設定された範囲を超えて異なる場合、または新たに得られた前記加速度の平均値が前記基準値BVgよりも大きい場合に、異常の原因はねじ緩みであると判定する(S112)。一方で、新たに得られた前記加速度の平均値と過去の前記加速度の平均値との違いが予め設定された範囲内の場合、または新たに得られた前記加速度の平均値が前記基準値BVg以下の場合に、異常の原因は芯ずれであると判定してもよい(S111)。
また、信号処理部74は、移動体15の加速時あるいは減速時、または加速時あるいは減速時の前後の加速度の微分値の変化が所定時間差内で正の値と負の値とを示すか否か判定する(S109)。そして、信号処理部74は、前記加速度の微分値が所定時間差内で正の値と負の値とを示す場合に、異常の原因は芯ずれであると判定する(S111)。例えば、信号処理部74は、前記加速度の微分値が所定時間差内で正の値と負の値とを示し、且つ、新たに得られたセンサ16の出力に基づく値(例えば加速度の値または加速度の微分値)とセンサ16の過去の出力に基づく値(加速度の値または加速度の微分値)とが予め設定された範囲を超えて異なる場合、またはセンサ16の出力に基づく値(加速度の値または加速度の微分値)が予め設定された基準値よりも大きい場合に、異常の原因は芯ずれであると判定する。なお、前記基準値は、基準値BVaと同じでもよく、異なってもよい。一方で、信号処理部74は、前記加速度の微分値が所定時間差内で正の値と負の値とを示さない場合に、異常の原因はねじ緩みであると判定してもよい(S112)。
また、信号処理部74は、上記7種類の判定処理に代えて、またはこれらに加えて、次の判定処理を行ってもよい。すなわち、信号処理部74は、移動体15が可動範囲Rを複数回往復する動作において、特定の同じ位置で加速度の値または加速度の微分値がある基準値を超えて大きく変化する場合に、異常の原因は芯ずれであると判定してもよい。
なお、上記第1から第7の基準値および第1から第3の差分値の「第1」「第2」…とは、互いの区別のために、便宜上付けられたものである。このため上記複数の基準値および複数の差分値は、「第1」「第2」…の番号が適宜付け直されてもよい。また、センサが過去に検出した加速度を微分することで得られた値や、センサの過去の出力から得られる第1から第3の差分値などは、例えば予め算出されてメモリ75に格納されるが、これに代えて上記判定処理が行われる時に算出されてもよい。
産業機械1は、例えば暖機運転時に、上述のような判定処理を含む試験運転を行ってもよい。例えばこの場合、産業機械1は、検出された加速度に関する値を基準値BVa,BVb,BVc,BVd,BVe,BVf,BVgなどと比較することで、上述の判定処理を行ってもよい。
また、産業機械1は、移動体15の上にワークや部品が載せられた実際の作業時にセンサ16によって加速度を検出し、信号処理部74によって上述のような判定処理を逐次行ってもよい。例えばこの場合、産業機械1は、検出された加速度に関する値をメモリ75に格納された過去の加速度に関する値と比較することで、上述の判定処理を行ってもよい。この場合、移動体15に載せられるワークや部品の種類(または重さ)や移動体15の移動条件に関する情報が、インターフェース17を通じて信号処理部74に入力されてもよい。これにより、信号処理部74は、新たに検出された加速度に関する値を、ワークや部品の種類(または重さ)や移動体15の移動条件が同一の場合における過去の加速度に関する値と比較する。
このような構成によれば、不具合原因の判別の容易化を図ることができる産業機械1が提供される。すなわち、本実施形態の信号処理部74(情報解析部70)は、駆動機構部13に設けられたセンサ16の出力に基づく値を、センサ16の過去の出力に基づく値および予め設定される基準値の少なくとも一方と比較する。これにより、例えば駆動機構部13に比較的大きな振動を伴う異常が存在する場合に、その異常を容易に知ることができる。その結果、例えば不具合が生じている場合に、不具合原因をいくつかに絞ることができる。これにより、不具合原因の判別の容易化を図ることができる。また、センサ16の出力に基づく値をセンサ16の過去の出力に基づく値および予め設定される基準値の少なくとも一方と比較する方法であれば、例えばフーリエ解析などを用いる方法に比べて高価な装置が必要なくなる。
本実施形態では、駆動機構部13は、ねじ軸31の第1端部31aを回転可能に支持した第1支持部33と、ねじ軸31の第2端部31bを回転可能に支持した第2支持部34とを有する。センサ16は、第1支持部33および第2支持部34の少なくとも一方に設けられている。このような構成によれば、ねじ軸31の振動に伴う異常が存在することを容易に検出しやすくなる。このため、不具合原因の判別の精度を高めることができる。
本実施形態では、センサ16は、少なくともねじ軸31の径方向rの加速度を検出する。このような構成によれば、ねじ軸31に異常が生じた場合に振動が最も生じやすいねじ軸31の径方向rの振動を精度良く検出することができる。このため、不具合原因の判別の精度をさらに高めることができる。
本実施形態では、上述のS103,S104,S105,S106,S107,S108,S109のうち少なくとも1つの判定処理が行われる。このような構成によれば、不具合原因を、ねじ緩みであるか、芯ずれであるかを容易に判別することができる。これにより、不具合原因の判別のさらなる容易化を図ることができる。
本実施形態では、センサ16は加速度、温度、および磁力が1つのモジュールで検出可能であり通信でデータをやり取りできるMEMSセンサである。このような構成によれば、駆動機構部13の加速度を検出するセンサ16と、例えば産業機械1で温度を測定したい別の箇所に配置されるセンサや磁力を測定したい別の箇所に配置されるセンサとを同じ規格のMEMSセンサにすることができ、制御装置18のインターフェースを共通化(統一化)することができる。これにより、駆動機構部13の加速度を検出するセンサ16を安価に容易に設けることができ、産業機械1のコストダウンを図ることができる。
なお、上述した実施形態の信号処理部74の一部または全部は、CPUのようなプロセッサがプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、信号処理部74の一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。上記プログラムは、制御装置18のメモリに格納されていてもよいし、インターネット設備などを介して外部装置からダウンロードされてもよい。また、信号処理部74の一部または全部は、インターネットを通じたクラウドコンピューティングなどによって実現されてもよい。また、メモリ75は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどで実現される。
以上、実施形態に係る産業機械1について説明したが、実施形態の構成は上記例に限られない。例えば、図7は、変形例に係る産業機械1を示す。本変形例の産業機械1は、成形機である。例えば、センサ16は、成形機の第1から第3の駆動機構部13A,13B,13Cに設けられてもよい。これらの構成によっても、上記実施形態と同様に、不具合原因の判別の容易化を図ることができる。なお以下に示す構成において、上記実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成には、同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
例えば、成形機は、溶融材料を射出する射出装置81を有する。第1駆動機構部13Aは、射出装置81を移動させる駆動機構部である。第1駆動機構部13Aは、ねじ軸31と、ねじ軸31が通された穴付き部材82と、ねじ軸31を回転可能に支持した支持部33と、ねじ軸31に取り付けられた従動プーリ83と、モータ21に取り付けられた駆動プーリ84と、従動プーリ83と駆動プーリ84とに掛け渡されたベルト85とを含む。穴付き部材82は、射出装置81に設けられるとともに、移動体の一例を形成している。ねじ軸31は、モータ21によって回転駆動されることで、射出装置81および穴付き部材82を直線移動させる。センサ16は、支持部33および穴付き部材82にそれぞれ取り付けられている。すなわち、センサ16は、ねじ軸31を回転可能に支持する支持部に限らず、モータ21によってねじ軸31が回転駆動されることで直線移動する移動体に設けられてもよい。
また、成形機は、移動金型を保持する移動盤86を有する。第2駆動機構部13Bは、移動盤86を移動させる駆動機構部(トグル機構)である。第2駆動機構部13Bは、ねじ軸31と、ねじ軸31が通されたリンク接続部87と、ねじ軸31を回転可能に支持したトグルサポート(支持部)88と、従動プーリ83と、駆動プーリ84と、ベルト85とを含む。リンク接続部87は、リンクを介して移動盤86に連結されるとともに、移動体の一例を形成している。ねじ軸31は、モータ21によって回転駆動されることで、リンク接続部87を直線移動させる。センサ16は、リンク接続部87およびトグルサポート88にそれぞれ取り付けられている。
また、成形機は、エジェクタピンが取り付けられたエジェクタ板89を有する。第3駆動機構部13Cは、エジェクタ板89を移動させる駆動機構部である。第3駆動機構部13Cは、ねじ軸31と、ねじ軸31が通されたエジェクタ板89と、従動プーリ83と、駆動プーリ84と、ベルト85とを含む。エジェクタ板89は、移動体の一例を形成している。ねじ軸31は、モータ21によって回転駆動されることで、エジェクタ板89を直線移動させる。センサ16は、エジェクタ板89に取り付けられている。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、産業機械は、駆動機構部に設けられたセンサの出力に基づく値と、センサの過去の出力に基づく値および予め設定される基準値の少なくとも一方との比較を行う。これにより、不具合原因の判別の容易化を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…産業機械、13…駆動機構部、15…移動体、16…センサ、21…モータ、31…ねじ軸、31a…ねじ軸の第1端部、31b…ねじ軸の第2端部、33…第1支持部、34…第2支持部、70…情報解析部、R…可動範囲、A1…可動範囲の第1端部、A2…可動範囲の第2端部、A3…可動範囲の中央部。

Claims (12)

  1. モータと、
    前記モータによって回転駆動されることで移動体を移動させるねじ軸と、前記ねじ軸の一端部を回転可能に支持した第1支持部と、前記ねじ軸の他端部を回転可能に支持した第2支持部とを有する駆動機構部と、
    前記駆動機構部の前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設けられ、少なくとも加速度を検出するセンサと、
    前記センサが検出した加速度を微分することで得られた値と、前記センサ過去に検出した加速度を微分することで得られた値および予め設定される基準値の少なくとも一方と比較することで、前記駆動機構部に生じた異常が、前記ねじ軸の緩みであるか、前記ねじ軸の芯ずれであるかを判定する情報解析部と、
    を備えた産業機械。
  2. モータと、
    前記モータによって回転駆動されることで移動体を移動させるねじ軸と、前記ねじ軸の一端部を回転可能に支持した第1支持部と、前記ねじ軸の他端部を回転可能に支持した第2支持部とを有する駆動機構部と、
    前記駆動機構部の前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設けられ、少なくとも加速度を検出するセンサと、
    記移動体の1つの等速移動に関して、前記等速移動中の第1時刻において前記センサが検出した加速度の値と、前記等速移動中の第2時刻において前記センサが検出した加速度の値との差分値を、前記センサの過去の出力から得られる前記差分値および予め設定される基準値の少なくとも一方と比較することで、前記駆動機構部に生じた異常が、前記ねじ軸の緩みであるか、前記ねじ軸の芯ずれであるかを判定する情報解析部と、
    を備えた産業機械。
  3. モータと、
    前記モータによって回転駆動されることで移動体を移動させるねじ軸と、前記ねじ軸の一端部を回転可能に支持した第1支持部と、前記ねじ軸の他端部を回転可能に支持した第2支持部とを有する駆動機構部と、
    前記駆動機構部の前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設けられ、少なくとも加速度を検出するセンサと、
    記移動体の可動範囲の端部を前記移動体が移動する時に前記センサが検出した加速度の値と、前記移動体の可動範囲の中央部を前記移動体が移動する時に前記センサが検出した加速度の値との差分値を、前記センサの過去の出力から得られる前記差分値および予め設定される基準値の少なくとも一方と比較することで、前記駆動機構部に生じた異常が、前記ねじ軸の緩みであるか、前記ねじ軸の芯ずれであるかを判定する情報解析部と、
    を備えた産業機械。
  4. 前記情報解析部は、前記センサの出力から得られる前記差分値と前記センサの過去の出力から得られる前記差分値とが予め設定される範囲を超えて異なる場合、または前記センサの出力から得られる前記差分値が前記基準値よりも大きい場合に、前記ねじ軸に芯ずれがあると判定する、
    請求項に記載の産業機械。
  5. モータと、
    前記モータによって回転駆動されることで移動体を移動させるねじ軸と、前記ねじ軸の一端部を回転可能に支持した第1支持部と、前記ねじ軸の他端部を回転可能に支持した第2支持部とを有する駆動機構部と、
    前記駆動機構部の前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設けられ、少なくとも加速度を検出するセンサと、
    記移動体の可動範囲の第1端部を前記移動体が移動する時に前記センサが検出した加速度の値と、前記移動体の可動範囲の第2端部を前記移動体が移動する時に前記センサが検出した加速度の値との差分値を、前記センサの過去の出力から得られる前記差分値および予め設定される基準値の少なくとも一方と比較することで、前記駆動機構部に生じた異常が、前記ねじ軸の緩みであるか、前記ねじ軸の芯ずれであるかを判定する情報解析部と、
    を備えた産業機械。
  6. モータと、
    前記モータによって回転駆動されることで移動体を移動させるねじ軸と、前記ねじ軸の一端部を回転可能に支持した第1支持部と、前記ねじ軸の他端部を回転可能に支持した第2支持部とを有する駆動機構部と、
    前記駆動機構部の前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設けられ、少なくとも加速度を検出するセンサと、
    記移動体の停止位置が前記モータによって保持される停止位置保持状態において前記センサが検出した加速度の値を、過去の前記停止位置保持状態において前記センサが検出した加速度の値および予め設定される基準値の少なくとも一方と比較することで、前記駆動機構部に生じた異常が、前記ねじ軸の緩みであるか、前記ねじ軸の芯ずれであるかを判定する情報解析部と、
    を備えた産業機械。
  7. モータと、
    前記モータによって回転駆動されることで移動体を移動させるねじ軸と、前記ねじ軸の一端部を回転可能に支持した第1支持部と、前記ねじ軸の他端部を回転可能に支持した第2支持部とを有する駆動機構部と、
    前記駆動機構部の前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設けられ、少なくとも加速度を検出するセンサと、
    記移動体の等速移動中で前記センサが検出する加速度の変化が所定幅以下の期間の加速度の平均値を、過去の前記加速度の平均値および予め設定される基準値の少なくとも一方と比較し、前記加速度の平均値と過去の前記加速度の平均値とが予め設定される範囲を超えて異なる場合、または前記加速度の平均値が前記基準値よりも大きい場合に、前記ねじ軸にねじ緩みがあると判定する情報解析部と、
    を備えた産業機械。
  8. モータと、
    前記モータによって回転駆動されることで移動体を移動させるねじ軸と、前記ねじ軸の一端部を回転可能に支持した第1支持部と、前記ねじ軸の他端部を回転可能に支持した第2支持部とを有する駆動機構部と、
    前記駆動機構部の前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設けられ、少なくとも加速度を検出するセンサと、
    記移動体の加速時あるいは減速時、または加速時あるいは減速時の前後の加速度の微分値が所定時間差内で正の値と負の値とを示し、前記センサの出力に基づく値と前記センサの過去の出力に基づく値とが予め設定される範囲を超えて異なる場合、または前記センサの出力に基づく値が予め設定される基準値よりも大きい場合に、前記ねじ軸に芯ずれがあると判定する情報解析部と、
    を備えた産業機械。
  9. 前記センサは、加速度、温度、および磁力が検出可能な1つのモジュールで構成されたマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)センサである、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の産業機械。
  10. モータによって回転駆動されることで移動体を移動させるねじ軸と、前記ねじ軸の一端部を回転可能に支持した第1支持部と、前記ねじ軸の他端部を回転可能に支持した第2支持部とを有する駆動機構部の前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設けられ少なくとも加速度を検出するセンサの出力に基づく値を取得し、
    前記移動体の可動範囲の端部を前記移動体が移動する時に前記センサが検出した加速度の値と、前記移動体の可動範囲の中央部を前記移動体が移動する時に前記センサが検出した加速度の値との差分値を、前記センサの過去の出力から得られる前記差分値および予め設定される基準値の少なくとも一方と比較し、
    前記センサの出力から得られる前記差分値と前記センサの過去の出力から得られる前記差分値とが予め設定される範囲を超えて異なる場合、または前記センサの出力から得られる前記差分値が前記基準値よりも大きい場合に、前記ねじ軸に芯ずれがあると判定する、
    常検出方法。
  11. モータによって回転駆動されることで移動体を移動させるねじ軸と、前記ねじ軸の一端部を回転可能に支持した第1支持部と、前記ねじ軸の他端部を回転可能に支持した第2支持部とを有する駆動機構部の前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設けられ、少なくとも加速度を検出するセンサの出力に基づく値を取得し、
    記移動体の等速移動中で前記センサが検出する加速度の変化が所定幅以下の期間の加速度の平均値を、過去の前記加速度の平均値および予め設定される基準値の少なくとも一方と比較し、
    前記加速度の平均値と過去の前記加速度の平均値とが予め設定される範囲を超えて異なる場合、または前記加速度の平均値が前記基準値よりも大きい場合に、前記ねじ軸にねじ緩みがあると判定する、
    常検出方法。
  12. モータによって回転駆動されることで移動体を移動させるねじ軸と、前記ねじ軸の一端部を回転可能に支持した第1支持部と、前記ねじ軸の他端部を回転可能に支持した第2支持部とを有する駆動機構部の前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方に設けられ、少なくとも加速度を検出するセンサの出力に基づく値を取得し、
    前記移動体の加速時あるいは減速時、または加速時あるいは減速時の前後の加速度の微分値が所定時間差内で正の値と負の値とを示し、前記センサの出力に基づく値と前記センサの過去の出力に基づく値とが予め設定される範囲を超えて異なる場合、または前記センサの出力に基づく値が予め設定される基準値よりも大きい場合に、前記ねじ軸に芯ずれがあると判定する、
    常検出方法。
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