JP6465458B2 - ドライバ判定システム - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末の所持者が、車両のドライバか否かを判定するドライバ判定システムに関する。
スマートエントリシステムに含まれるスマートキー(携帯キー)の位置を特定し、スマートキーと携帯電話(携帯端末)との間で至近距離通信が可能な場合、携帯電話の位置をスマートキーの位置と同じと見なして、携帯電話の位置の特定し、携帯電話の位置に基づき携帯電話によるカーナビゲーションシステムの操作を規制する技術が開示されている(特許文献1参照)。
また、携帯端末より、車載装置を制御するための操作内容を示す操作情報と携帯端末を特定する情報とを含む制御情報を受信したとき、制御情報を送信してきた携帯端末が、キーレスエントリに使用された携帯端末であるか否かを判別し、その判別結果に従って、受信した制御情報に含まれる操作情報で特定される操作を受け付けるか否かを判別する技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2013−219678号公報 特開2013−148435号公報
特許文献1は、携帯端末とスマートキーとの通信では非接触式の至近距離通信を利用しているため、例えば、同じポケットの中、カバンの中等にないと、通信ができない。スマートキーがポケットの中にあり、携帯端末がカバンの中にある場合、携帯端末の位置を特定できないことがある。また、スマートキーに至近距離通信可能な通信回路を設ける必要がある。既存のスマートキーは、該通信回路を備えていないものが大半であるため、既存のスマートエントリシステムには適用できない。
特許文献2は、車載装置が、携帯端末からの操作を受け付けるか否かを判別する。また、携帯端末が、キーレスエントリを指示する信号(以降、「RKE信号」と称する)を送信する。よって、RKE信号を送信する機能を備えていない携帯端末には適用できない。
上記課題を背景として、本発明は、既存のスマートエントリシステムやスマートキーを変更することなく、携帯端末の所持者がドライバか否かを判定することを可能とするドライバ判定システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのドライバ判定システムは、ユーザが所持する携帯端末を含み、携帯端末は、ユーザの車両への乗車状態を取得する乗車状態取得部と、車両の状態を反映した車両状態情報を取得する車両状態情報取得部と、ユーザの移動状態を判定する移動状態判定部と、乗車状態と、車両状態情報および移動状態の少なくとも一方と、に基づいて、新たな乗車状態を決定する乗車状態決定部と、を備える。
上記構成によって、スマートエントリシステムから車両状態情報を取得する構成の場合、現在市販されているスマートエントリシステムやスマートキー自体の変更を行うことなく、携帯端末が、ドライバが所持しているものか否かを判定できる。また、スマートキーの有無に関係なく、携帯端末が、ドライバが所持しているものか否かも判定できる。
ドライバ判定システムの構成を示す図。 乗車記録の学習DBの例を示す図。 運転シーンの学習DBの例を示す図。 移動状態判定処理を説明するフロー図。 乗車状態決定処理を説明するフロー図。 図5に続く、乗車状態決定処理を説明するフロー図。 ドライバの乗車状態の遷移を示す図。 同乗者の乗車状態の遷移を示す図。 同乗者確度の演算方法を説明する図。
図1のように、ドライバ判定システム1は、少なくともユーザが所持する、例えば、周知のタブレット型端末である携帯端末30を含む。また、車両に搭載された車載装置10およびユーザが所持する携帯キー(スマートキーともいう)20を含む構成としてもよい。
携帯端末30は、周知のCPUおよび周辺回路を含む制御部31(本発明の移動状態判定部、乗車状態決定部、同乗者確度算出部、ドライバ確度算出部、移動速度算出部)、制御部31に接続された、例えば不揮発性記憶媒体を用いたメモリ32、時計IC33、受信部34(本発明の乗車状態取得部、車両状態情報取得部)、送信部35、位置検出部36、例えば周知の3軸加速度センサであるGセンサ37(本発明の加速度検出部)、操作部38、例えばLCDである表示部39を含む。制御部31がメモリ32に記憶されたアプリケーションプログラムを実行することで、携帯端末30の各種機能を実現する。メモリ32には、ドライバ/同乗者判定に用いる学習DB(詳細は後述)も記憶される。
時計IC33は、リアルタイムクロックICとも呼ばれ、制御部31からの要求に応じて時計・カレンダーのデータを送出あるいは設定する。また、位置検出部36(後述)に含まれるGPS受信機で受信したGPS信号に含まれる日時情報を用いてもよい。
受信部34は、少なくとも車載装置10からの、例えば、LF(長波)帯の電波を用いて送信された無線信号を受信可能である。使用する電波の周波数帯についての制約はない。この他に、送信部35と合わせ、無線LAN、公衆通話回線を介した通信が可能な構成としてもよい。
位置検出部36は、周知のGPS衛星からのGPS信号を受信するGPS受信機、地図データを含み、受信したGPS信号に基づいて、地図データ上の携帯端末30の現在位置を特定する。
操作部38は、表示部39の画面上に形成されたタッチパネル、メカニカルスイッチのいずれを用いてもよい。
携帯端末30に、認証機能を組み込んだ小型の装置であるFOB40を接続可能としてもよい。これにより、第三者による不正使用を防止できる。
車載装置10および携帯キー20は、ユーザが所持する携帯キーと、車両に搭載された車載装置との間で無線通信により車両における種々の機能を実現する、周知のスマートエントリシステムを構成する。
車載装置10は、少なくとも、周知のCPUおよび周辺回路を含む制御部11、制御部11に接続された、例えば不揮発性記憶媒体を用いたメモリ12、送信部13、受信部14、信号入出力回路であるI/F15を含む。制御部11がメモリ12に記憶された制御プログラムを実行することで、車載装置10の各種機能を実現する。
送信部13は、例えば、LF帯の電波を用いて、携帯キー20に無線信号を送信する。受信部14は、例えば、RF(高周波)帯の電波を用いて携帯キー20から送信された無線信号を受信する。
I/F15は、例えば、車内LANに接続され、ドアロック装置等の他の装置との間で通信を行う。ドアロック装置に対しては、施錠または解錠の許可を出力し、ドアロック装置の状態(施錠または解錠)を取得する。
携帯キー20は、周知のCPUおよび周辺回路を含む制御部21、制御部21に接続された、例えば不揮発性記憶媒体を用いたメモリ22、送信部23、受信部24を含む。制御部21がメモリ22に記憶された携帯キー制御プログラムを実行することで、携帯キー20の各種機能を実現する。メモリ22には、携帯キー20を識別するための携帯キーIDを記憶する。
送信部23は、例えば、LF(長波)帯の電波を用いて車載装置10から送信された無線信号を受信する。受信部24は、例えば、RF(高周波)帯の電波を用いて車載装置10に無線信号を送信する。
上述の構成で、車載装置10は、携帯キー20に応答要求信号を送信する。応答要求信号を受信した携帯キー20は、携帯キーIDを含む応答信号を車載装置10へ送信する。車載装置10は、受信した携帯キーIDと、メモリ12に予め記憶されたマスタコードとを照合し、両者が一致して照合が正常に行われたとき、例えば、ドアの施錠または解錠の許可、エンジン始動の許可を含む制御信号を出力する。
応答要求信号は、例えば、車室内(1〜2個)、車室外の各ドアのドアハンドル近傍(2〜4個)、トランク内(1個程度)に備えられたアンテナ(図示せず)から送信する。応答要求信号は、車室内では、エンジン始動のためのプッシュスタートスイッチ(図示せず)を押下したとき、車室外では、ドアハンドルに備えられたスイッチ(図示せず)を操作したときに送信される。
図2に、携帯端末30のメモリ32に記憶される学習DBのうち、ユーザの所定期間の乗車記録を含むデータベースである、乗車記録の学習DB32aを示す。乗車状態決定処理(図5、図6参照)で判定した乗車状態が、「ドライバ」、「ドライバ走行中(ユーザがドライバであり、車両を走行させている状態)」、または、「同乗者」であるとき、これらの状態を、データ識別用の記録ID、日時および曜日(時計IC33から取得)、場所(例えば、該状態に変化した地点、および、該状態から他の状態に変化した地点の少なくとも一方)、と関連付けて記憶する。場所は、緯度および経度を記憶してもよいし、地図データ上の施設名あるいは地点名を記憶してもよい。記憶領域が足りなくなったときは、最古のデータから順に消去する。
図3に、携帯端末30のメモリ32に記憶される学習DBのうち、ユーザの所定期間の運転状況を含むデータベースである、運転シーンの学習DB32bを示す。運転シーンは、以下のものを、乗車記録と同様に、記録ID、日時および曜日、場所、と関連付けて記憶する。
・減速シーン:減速時の最大減速度を記録。
・発進(加速)シーン:発進時の最大加速度を記録。
・旋回シーン:旋回(右左折等)時の最大横加速度を記録。
各シーンは、Gセンサ37の各軸の検出結果に基づいて判定する。また、運転シーンの学習DB32bでは、最大減速度、最大加速度、最大横加速度のそれぞれについて、平均と標準偏差を求める。
図4に、携帯端末30の制御部31が、予め定められたタイミングで実行する移動状態判定処理を示す。図4の構成が、「携帯端末の移動速度を算出する移動速度算出部を備え、移動状態判定部は、移動速度に基づいて移動状態を判定する」ものである。GPS受信機を含む位置検出部やGセンサは、タブレット型端末に備えられていることが多い。本構成によって、新たな回路や部品を追加することなく、低コストで携帯端末(すなわち、携帯端末を所持するユーザ)の移動速度を算出できる。
まず、メモリ32に記憶された移動状態を初期状態とする(S11)。次に、メモリ32に記憶された、過去x(xは任意に定められた値)分間の移動速度の平均値を参照する(S12)。
移動速度は、単位時間ごとの携帯端末30(すなわち、携帯端末30を所持するユーザ)の移動距離(位置検出部36で検出した位置の変化量)に基づいて算出する。そして、メモリ32に、過去x分間の移動速度の履歴を位置と関連付けて記憶する。
次に、以下のように新たな移動状態を決定し、メモリ32に記憶する。
携帯端末30が停止中、すなわち、移動速度の平均値が0km/h、あるいは、所定値(例えば、5km/h)以下のとき(S13:Yes)、移動状態を「停止中」とする(S14)。
移動速度の平均値が0km/hを超え、10km/h以下のとき(S13:No→S15:Yes)、移動速度の履歴に、10km/h以上のものがあるか否かを調べる。10km/hを超えるものがないとき(S16:Yes)、移動状態を「歩行中」とする(S17)。一方、10km/hを超えるものがあるとき(S16:No)、移動状態を「不明」とする(S18)。
移動速度の平均値が10km/hを超え、30km/h以下のとき(S15:No→S19:Yes)、移動速度の履歴に、移動速度が30km/hを超えるものがあるか否かを調べる。30km/hを超えるものがないとき(S20:Yes)、移動状態を「軽車両(自転車等)」とする(S21)。
一方、移動速度の平均値が30km/hを超えるとき(S19:No)、あるいは、移動速度の平均値が30km/h以下であるが、移動速度の履歴に以下30km/hを超えるものがあるとき(S20:No)、携帯端末30が線路沿いを移動しているか否かを判定する。
携帯端末30が線路沿いを移動しているとき(S22:Yes)、移動状態を「電車」とする(S23)。一方、線路沿いを移動していないとき(S22:No)、移動状態を「自動車」とする(S24)。
図5および図6に、携帯端末30の制御部31が、予め定められたタイミングで実行する乗車状態決定処理を示す。乗車状態は、メモリ32に記憶され、本処理で新たな乗車状態が決定すれば、記憶内容を更新する。まず、メモリ32に記憶されている乗車状態をチェックする(S31)。
乗車状態が「初期」であるとき(S32:Yes)、受信部34で車載装置10からの電波を受信したか否かをチェックする(S33)。車載装置10からの電波を受信し、その内容が運転席(D席)のドアロック装置の解錠の許可あるいは実施を反映したものであるとき(S34:Yes)、乗車状態を「ドライバ」とする(S35)。
上述のように、スマートエントリシステムでは、D席のドアハンドルに設けられたスイッチを操作すると、車載装置10の、ドアハンドルの近傍に備えられたアンテナ(D席アンテナ)から応答要求信号が、携帯キー20に向けて送信される。この応答要求信号に、D席アンテナから送信した旨の情報が含まれていれば、ドアロック装置の解錠の許可を反映したものと判断できる。
上述の構成が、「乗車状態が、ユーザが車両へ乗車していないことを反映し、かつ、車両状態情報取得部が、車両状態情報として、車両の運転席の近傍から送信された無線信号(すなわち、応答要求信号)を取得したとき、乗車状態決定部は、新たな乗車状態に、ユーザが車両のドライバであることを反映させる」ものである。該無線信号はドアハンドル近傍に備えられたスイッチを操作したとき、そのドアの近傍にのみ送信される。本構成によって、既存のスマートエントリシステムをドライバ判定システムに含めることで、スマートエントリシステムを改造したり、新たな回路や部品を追加することなく、ユーザが車両のドライバであるか否かを判定できる。
車載装置10が、ドアロック装置から(他の装置からでもよい)D席が解錠状態に変化した旨の情報を取得したとき、該情報を送信部13から送信する構成とすれば、受信部34が該情報を受信したとき、ドアロック装置の解錠の実施を反映したものと判断できる。
上述の構成が、「乗車状態が、ユーザが車両へ乗車していないことを反映し、かつ、車両状態情報取得部が、車両の運転席ドアが解錠状態に遷移した旨を含む車両状態情報を取得したとき、乗車状態決定部は、新たな乗車状態に、ユーザが車両のドライバであることを反映させる」ものである。本構成によって、車両が、車両状態情報を車外に送信可能な構成であれば、ドライバ判定システムに含めることで、新たな回路や部品を追加することなく、ユーザが車両のドライバであるか否かを判定できる。
車載装置10からの電波を受信しない、あるいは、車載装置10からの電波を受信したが、その内容が運転席(D席)のドアロック装置の解錠の許可あるいは実施を反映したものでないとき(S34:No)、メモリ32に記憶された移動状態をチェックする(S36)。移動状態が「自動車」であるとき(S37:Yes)、D席から乗車していないとして、乗車状態を「同乗者」とする(S38)。一方、移動状態が「自動車」でないとき(S37:No)、車両に乗車していない(ドライバでも同乗者でもない)ので、乗車状態を「初期」のままとする(S39)。
乗車状態が「同乗者」であるとき(S32:No→S40:Yes)、移動状態をチェックする(S41)。移動状態が「歩行中」であるとき(S42:Yes)、車両から降車したとして、乗車状態を「初期」とする(S43)。一方、移動状態が「歩行中」でないとき(S42:No)、乗車記録の学習DB(32a)をチェックする(S44)。
乗車記録の学習DB(32a)をチェックした結果、ユーザが車両のドライバである確度を示すドライバ確度が、予め定められた閾値(「ドライバ確度閾値」の略記)を超えるとき(S45:Yes)、乗車状態を「ドライバ」とする(S46)。一方、ドライバ確度が閾値を下回るとき(S45:No)、乗車状態を「同乗者」のままとする(S47)。
上述のドライバ確度として、乗車記録の学習DBを参照し、現在の乗車状態が「ドライバ」である確率(0〜100%)を求める。例えば、現在日時を月曜日の午前8時とし、乗車記録の学習DBに過去10週間分のデータが蓄積されているとする。午前8時頃に乗車状態が「ドライバ」となっているものが9回記録されているとき、ドライバ確度は、(9÷10)×100=90%である。また、閾値は、例えば、70〜80%とする。
上述の構成が、「ユーザの所定期間の乗車記録を含むデータベースに基づいて、ユーザが車両のドライバである確度を示すドライバ確度を算出するドライバ確度算出部を備え、乗車状態が、ユーザが同乗者であることを反映し、かつ、移動状態判定部が、ユーザが歩行中でないと判定したとき、乗車状態決定部は、ドライバ確度が予め定められたドライバ確度閾値を上回る場合、新たな乗車状態に、ユーザがドライバであることを反映させる」ものである。本構成によって、乗車状態および移動状態に加え、ドライバ確度を用いることで、新たな乗車状態の判定の精度を向上することができる。また、特許文献1のように、携帯端末によりカーナビゲーションシステムを操作可能なシステムにおいて、携帯端末を所持したユーザが車両のドライバのとき、携帯端末によるカーナビゲーションシステムの操作を制限できる。
より具体的には、「ドライバ確度算出部は、乗車記録を含むデータベースの、現在の乗車時間帯を含む乗車記録における、ユーザがドライバであることを反映した乗車状態と全ての乗車状態との比をドライバ確度として算出する」ものである。本構成によって、簡便な方法でドライバ確度を算出できる。
乗車状態が「ドライバ」であるとき(S40:No→S48:Yes)、移動状態をチェックする(S49)。移動状態が「歩行中」であるとき(S50:Yes)、車両から降車したとして、乗車状態を「初期」とする(S51)。一方、移動状態が「歩行中」でないとき(S50:No)、移動状態が「電車」あるいは「自動車」のとき(S52:Yes)、歩行ではない移動であるため、乗車状態を「ドライバ走行中」とする(S53)。一方、移動状態が「歩行中」、「電車」、「自動車」のいずれでもないとき、すなわち、「停止中」のとき(S52:No)、乗車状態を「ドライバ」のままとする(S54)。
上述の構成が、「乗車状態が、ユーザが車両のドライバであることを反映し、かつ、移動状態判定部が、移動速度が所定値を上回ると判定したとき、乗車状態決定部は、新たな乗車状態に、ユーザが車両を走行させていることを反映させる」ものである。本構成によって、ユーザがドライバであるか否かに加え、車両を走行させているか否かも判定することができる。これにより、特許文献1のように、携帯端末によりカーナビゲーションシステムを操作可能なシステムにおいて、携帯端末とスマートキーとの位置(双方が近接しているか否か)に関係なく、携帯端末を所持したユーザが車両を走行させているとき、携帯端末によるカーナビゲーションシステムの操作を制限できる。
乗車状態が「ドライバ」でないとき、すなわち、「ドライバ走行中」のとき(S48:No)、移動状態をチェックする(S55)。移動状態が「歩行中」であるとき(S56:Yes)、車両から降車したとして、乗車状態を「初期」とする(S57)。一方、移動状態が「歩行中」でないとき(S56:No)、運転シーンの学習DB(32b)をチェックする(S58)。
運転シーンの学習DB(32b)をチェックした結果、ユーザが車両の同乗者である確度を示す同乗者確度が、予め定められた閾値(「同乗者確度閾値」の略記)を超えるとき(S59:Yes)、乗車状態を「同乗者」とする(S60)。一方、同乗者確度が閾値を下回るとき(S59:No)、乗車状態を「ドライバ走行中」のままとする(S61)。同乗者確度の詳細については、図9を用いて後述する。
上述の構成が、「ユーザの所定期間の運転状況を含むデータベースに基づいて、ユーザが車両の同乗者である確度を示す同乗者確度を算出する同乗者確度算出部を備え、乗車状態は、ユーザが車両を走行させていることを反映し、かつ、移動状態判定部が、ユーザが歩行中でないと判定したとき、乗車状態決定部は、同乗者確度が予め定められた同乗者確度閾値を上回る場合、新たな乗車状態に、ユーザが同乗者であることを反映させる」ものである。本構成によって、乗車状態および移動状態に加え、同乗者確度を用いることで、新たな乗車状態の判定の精度を向上することができる。
図7に、ドライバの乗車状態の遷移の概略を示す(学習DBによる確度判定は未反映)。乗車状態が「初期」のときに、ユーザの所持する携帯端末30がD席ロック解錠を反映した車両状態情報を受信すると、乗車状態は「ドライバ」に遷移する。乗車状態が「ドライバ」のときに、携帯端末30の移動状態が「自動車」(または、「電車」)になると、乗車状態は「ドライバ走行中」に遷移する。乗車状態が「ドライバ走行中」のときに、移動状態が「歩行中」になると、乗車状態は「初期」に遷移する。
図8に、同乗者の乗車状態の遷移の概略を示す(学習DBによる確度判定は未反映)。乗車状態が「初期」のときに、ユーザの所持する携帯端末30の移動状態が「自動車」になると、乗車状態は「同乗者」に遷移する。乗車状態が「同乗者」のときに、携帯端末30の移動状態が「歩行中」になると、乗車状態は「初期」に遷移する。
以下、同乗者確度の演算方法の例を説明する。まず、その日の運転シーンの記録から、減速シーン、発進シーン、旋回シーンを、それぞれ5程度選択し、各シーンの平均を算出する。すなわち、減速シーンでは最大減速度の平均を、発進シーンでは最大加速度の平均を、旋回シーンでは最大横加速度の平均を算出する。
次に、運転シーンの学習DBに記録されている、各シーンの平均と標準偏差から、乗車状態が「ドライバ」でない確率(すなわち、同乗者確度)を求める。減速シーンにおける同乗者確度p1は、以下の「数式1」(確率分布関数)を用いて算出する。
なお、k=(その日の平均−学習DBの平均(μ))÷学習DBの標準偏差(σ) である(「学習DB」は、「運転シーンの学習DB」の略記)。
Figure 0006465458
同様に、発進シーンにおける同乗者確度p2、および、旋回シーンにおける同乗者確度p3についても、それぞれkを求め、求めたkを「数式1」に代入して算出する。そして、各シーンにおける同乗者確度の平均を、同乗者確度とする。
同乗者確度p=(p1+p2+p3)÷3。
上述の構成が、「携帯端末が受ける所定方向の加速度を検出する加速度検出部を備え、運転状況は、加速度を含み、同乗者確度算出部は、所定方向のそれぞれについて、加速度の平均および標準偏差に基づく確率分布関数を算出し、それら確率分布関数の平均を同乗者確度として算出する」ものである。Gセンサのような加速度検出部は、タブレット型端末に備えられていることが多い。ドライバの運転の癖は、加減速時、旋回時に顕著に表れる。本構成によって、カメラやセンサ等を用いたドライバの識別、ドライバ情報の事前登録等を必要とせず、比較的簡便な方法でドライバ確度を算出できる。
図9に、上述の、平均μ、標準偏差σの正規分布を示す。縦軸は度数を示す。同乗者確度pは、例えば、斜線の領域(p)のように表される。領域(p)の横軸方向の幅は上述のkによって変化する。kは、同乗者でない傾向が高い場合、すなわち、運転シーンが学習DBと異なる傾向が高い場合、大きくなる。そこで、例えば、2σに相当する96%を閾値として、該閾値を超えるとき、同乗者であると判断する。平均μ、標準偏差σは、それぞれ、例えば、各シーンで求めたものの平均値を用いればよい。
以上、実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、上記形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限り、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 ドライバ判定システム
10 車載装置
20 携帯キー
30 携帯端末
31 制御部(移動状態判定部、乗車状態決定部、移動速度算出部、同乗者確度算出部、ドライバ確度算出部)
32 メモリ
32a 乗車記録の学習DB
32b 運転シーンの学習DB
34 受信部(乗車状態取得部、車両状態情報取得部)
36 位置検出部
37 Gセンサ(加速度検出部)

Claims (9)

  1. ユーザが所持する携帯端末を含み、
    前記携帯端末は、
    前記ユーザの車両への乗車状態を取得する乗車状態取得部と、
    前記車両の状態を反映した車両状態情報を取得する車両状態情報取得部と、
    前記ユーザの移動状態を判定する移動状態判定部と、
    前記乗車状態と、前記車両状態情報および前記移動状態の少なくとも一方と、に基づいて、新たな乗車状態を決定する乗車状態決定部と、
    前記ユーザの所定期間の乗車記録を含むデータベースに基づいて、前記ユーザが前記車両のドライバである確度を示すドライバ確度を算出するドライバ確度算出部と、
    を備え
    前記乗車状態が、前記ユーザが前記車両の同乗者であることを反映し、かつ、前記移動状態判定部が、前記ユーザが歩行中でないと判定したとき、
    前記乗車状態決定部は、前記ドライバ確度が予め定められたドライバ確度閾値を上回る場合、前記新たな乗車状態に、前記ユーザが前記ドライバであることを反映させるドライバ判定システム。
  2. ユーザが所持する携帯端末を含み、
    前記携帯端末は、
    前記ユーザの車両への乗車状態を取得する乗車状態取得部と、
    前記車両の状態を反映した車両状態情報を取得する車両状態情報取得部と、
    前記ユーザの移動状態を判定する移動状態判定部と、
    前記乗車状態と、前記車両状態情報および前記移動状態の少なくとも一方と、に基づいて、新たな乗車状態を決定する乗車状態決定部と、
    前記ユーザの所定期間の運転状況を含むデータベースに基づいて、前記ユーザが前記車両の同乗者である確度を示す同乗者確度を算出する同乗者確度算出部と、
    を備え
    前記乗車状態は、前記ユーザが前記車両を走行させていることを反映し、かつ、前記移動状態判定部が、前記ユーザが歩行中でないと判定したとき、
    前記乗車状態決定部は、前記同乗者確度が予め定められた同乗者確度閾値を上回る場合、前記新たな乗車状態に、前記ユーザが前記同乗者であることを反映させるドライバ判定システム。
  3. 前記携帯端末の移動速度を算出する移動速度算出部を備え、
    前記移動状態判定部は、前記移動速度に基づいて前記移動状態を判定する請求項1または請求項2に記載のドライバ判定システム。
  4. 前記乗車状態が、前記ユーザが前記車両へ乗車していないことを反映し、かつ、前記車両状態情報取得部が、前記車両状態情報として、前記車両の運転席の近傍から送信された無線信号を取得したとき、
    前記乗車状態決定部は、前記新たな乗車状態に、前記ユーザが前記車両のドライバであることを反映させる請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のドライバ判定システム。
  5. 前記乗車状態が、前記ユーザが前記車両へ乗車していないことを反映し、かつ、前記車両状態情報取得部が、前記車両の運転席ドアが解錠状態に遷移した旨を含む車両状態情報を取得したとき、
    前記乗車状態決定部は、前記新たな乗車状態に、前記ユーザが前記車両のドライバであることを反映させる請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のドライバ判定システム。
  6. 前記ユーザの所定期間の乗車記録を含むデータベースに基づいて、前記ユーザが前記車両のドライバである確度を示すドライバ確度を算出するドライバ確度算出部を備え、
    前記乗車状態が、前記ユーザが前記車両の同乗者であることを反映し、かつ、前記移動状態判定部が、前記ユーザが歩行中でないと判定したとき、
    前記乗車状態決定部は、前記ドライバ確度が予め定められたドライバ確度閾値を上回る場合、前記新たな乗車状態に、前記ユーザが前記ドライバであることを反映させる請求項2に記載のドライバ判定システム。
  7. 前記ドライバ確度算出部は、前記乗車記録を含むデータベースの、現在の乗車時間帯を含む乗車記録における、前記ユーザが前記ドライバであることを反映した乗車状態と全ての乗車状態との比を前記ドライバ確度として算出する請求項1または請求項6に記載のドライバ判定システム。
  8. 前記乗車状態が、前記ユーザが前記車両のドライバであることを反映し、かつ、前記移動状態判定部が、前記移動速度が所定値を上回ると判定したとき、
    前記乗車状態決定部は、前記新たな乗車状態に、前記ユーザが前記車両を走行させていることを反映させる請求項3に記載のドライバ判定システム。
  9. 前記携帯端末が受ける所定方向の加速度を検出する加速度検出部を備え、
    前記運転状況は、前記加速度を含み、
    前記同乗者確度算出部は、前記所定方向のそれぞれについて、前記加速度の平均および標準偏差に基づく確率分布関数を算出し、それら確率分布関数の平均を前記同乗者確度として算出する請求項2に記載のドライバ判定システム。
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