JP6461688B2 - 電線共同溝用の管路構成物及びこれに用いる隔壁部材 - Google Patents

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本発明は、地中に複数種類の電線を収容するための電線共同溝用の管路構成物、及びこの管路構成物の内部空間を複数の領域に区画する隔壁部材に関する。
近年、特に都市部において、景観の向上や円滑な道路交通の確保を目的とする地中電線路の一種として、電力線や通信線などの複数種類の電線を地中に埋設して無電柱化するための、電線共同溝の整備が進められている。
電線共同溝(「C.C.BOX」ともいう。)とは、電線の設置及び管理を行う2以上の者の電線を収容するために、道路管理者が道路の地下に設ける施設のことをいう。また、電線共同溝は、一般部と特殊部とを有しており、このうち一般部は、電力、通信、放送事業者等の電線を収容する管路部分をいう。
例えば、特許文献1には、地中の比較的浅い層に埋設され、電線共同溝の一般部を構成する管路構成物としてのケーブルトラフが開示されている。このケーブルトラフはコンクリート製であり、上部が開放したトラフ部材と、トラフ部材の上部を塞ぐ蓋部材とを備えている。そして、トラフ部材の内部には、複数種類の電線を収容するための空間が形成される。
特許文献1のケーブルトラフは、1つの空間に電力線や通信線等の複数種類の電線が収容されることになる。しかし、異なる事業者の電線が1つの空間に混在しているとメンテナンス等が煩雑となり、また、電磁波等による相互干渉の懸念もあるため、好ましくない。
そのため、ケーブルトラフの内部空間を隔壁部材によって区画し、複数種類の電線を異なる空間に分離して収容することも行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−304198号公報 特開2011−61997号公報
図13に、内部空間Sを隔壁部材112によって区画したケーブルトラフ110の一例を示す。このケーブルトラフ110の内部空間Sは、隔壁部材112によって左右2つの領域に区画されている。そして、図13(a)に示すように、一方の領域R1aに例えば電力線Kaが収容され、他方の領域R1bに例えば通信線Kbが収容されている。
ところで、この種のケーブルトラフ110においては、道路に隣接している建物に電力等を供給するため、図13(b)に示すように、ケーブルトラフ110の側壁121bから直接電線Ka,Kbを引き出すことがある。この場合、ケーブルトラフ110の一方の側壁121bから双方の電線Ka,Kbを引き出そうとすると、必然的に一方の電線Kbが隔壁部材112の上方を越えることになる。
しかし、このような状態であると、ケーブルトラフ110内に新たな電線Ka1を追加した場合、隔壁部材112を越えて引き出される電線Kbが新たな電線Ka1に干渉し、本来収容したい位置(図13(b)に2点鎖線で示す)に新たな電線Ka1を配置することができない。そのため、複数の電線が輻輳した状態となり、メンテナンス性の悪化等の問題が生じる。
本発明は、管路本体の内部空間に収容する電線と管路本体の外部に引き出す電線との干渉等を防ぐことができる電線共同溝用の管路構成物及びこれに用いる隔壁部材を提供することを目的とする。
本発明の電線共同溝用の管路構成物は、内部空間を有する管路本体と、この管路本体の内部空間を、複数種類の電線をそれぞれ収容するための複数の電線収容領域と、前記管路本体の外部へ電線を引き出すための電線引出領域とに区画する隔壁部材とを備え、当該電線引出領域が、前記電線収容領域の下方に配置されていることを特徴とする。
上記構成の管路構成物によれば、隔壁部材によって管路本体の内部空間が複数の電線収容領域と電線引出領域とに区画され、さらに電線引出領域が電線収容領域の下方に配置されている。そのため、電線収容領域に収容された電線を、その下方の電線引出領域を経由して管路本体の外部へ引き出すことができる。したがって、従来(図13(b)参照)のように、電線収容領域を区画する隔壁部材の上方を通して管路本体の外部に電線を引き出さなくてもよく、当該電線が、新たに収容する電線に干渉することもない。
前記隔壁部材には、前記電線収容領域と前記電線引出領域とを連通し、これらの間で電線を通過させるための第1の開口部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、第1の開口部を介して電線収容領域に収容された電線を容易に電線引出領域に引き込むことができる。
前記管路本体には、前記電線引出領域と前記管路本体の外部とを連通し、これらの間で電線を通過させるための第2の開口部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、第2の開口部を介して電線収容領域から電線引出領域に引き込まれた電線を容易に管路本体の外部へ引き出すことができる。
前記隔壁部材には、前記第2の開口部に連通する第3の開口部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、隔壁部材が管路本体の第2の開口と重複して配置される場合等であっても、第3の開口及び第2の開口を介して電線引出領域内の電線を管路本体の外部へ容易に引き出すことができる。
前記隔壁部材は、前記管路本体の内部空間を上下に区画して前記電線収容領域と前記電線引出領域とを形成する第1の隔壁部と、前記管路本体の内面に載置され、前記第1の隔壁部を所定の高さで支持する支持脚部とを備えていてもよい。
この構成によれば、支持脚部を管路本体の内周面に載置するだけで第1の隔壁部を所定の高さに配置することができ、管路本体に対する隔壁部材の組み付けを容易に行うことができる。
前記隔壁部材は、前記管路本体の内部空間を上下に区画して前記電線収容領域と前記電線引出領域とを形成する第1の隔壁部と、前記第1の隔壁部の上方の空間を幅方向に区画して複数の前記電線収容領域を形成する第2の隔壁部とを備えていることが好ましい。
前記第2の隔壁部は、前記第1の隔壁部とは別体で形成され、前記第1の隔壁部に対して着脱可能に構成されていてもよい。
このような構成により、第1の隔壁部と第2の隔壁部と別々に作製することができるので、個々の作製を容易に行うことができる。
前記第1の隔壁部に対する前記第2の隔壁部の幅方向の取付位置を調整する調整手段を備えていてもよい。
このような構成により、複数の電線収容領域に収容する電線の本数や電線の太さ等に応じて各電線収容領域の広さを調整することができる。
前記第1の隔壁部と前記第2の隔壁部とは、一の板材の折曲加工によって一体に形成されていてもよい。
このような構成によって、第1の隔壁部と第2の隔壁部とを別々に製造する場合に比べて隔壁部材の製造工程を少なくすることができる。
本発明は、電線共同溝における管路構成物の内部空間を区画する隔壁部材であって、
前記内部空間を、複数の電線収容領域と、前記電線収容領域の下方に配置され、前記管路本体の外部へ電線を引き出すための電線引出領域とに区画することを特徴とする。
上記構成の隔壁部材によれば、管路本体の内部空間を複数の電線収容領域と電線引出領域とに区画し、さらに電線引出領域を電線収容領域の下方に形成することができる。そのため、電線収容領域に収容された電線を、その下方の電線引出領域を経由して管路本体の外部へ引き出すことができる。したがって、従来(図13(b)参照)のように、電線収容領域を区画する隔壁部材の上方を通して管路本体の外部に電線を引き出さなくてもよく、当該電線が、新たに収容する電線に干渉することもない。
本発明によれば、管路構成物の内部空間に収容する電線と、管路構成物の外部に引き出す電線との干渉を防ぐことができる。
第1の実施形態に係る電線共同溝用の管路構成物の斜視図である。 管路構成物の断面図である。 隔壁部材の斜視図である。 第2の実施形態に係る管路構成物の断面図である。 第3の実施形態に係る管路構成物の断面図である。 第4の実施形態に係る隔壁部材の斜視図である。 第5の実施形態に係る管路構成物の断面図である。 第6の実施形態に係る管路構成物の断面図である。 隔壁部材の斜視図である。 第7の実施形態に係る隔壁部材の斜視図である。 第8の実施形態に係る管路構成物の断面図である。 第9の実施形態に係る管路構成物の断面図である。 従来技術に係る管路構成物の断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電線共同溝用の管路構成物の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の電線共同溝用の管路構成物10は、所謂ケーブルトラフにより構成されている。このケーブルトラフ10は、浅層埋設方式により、歩道等の道路51の下方における比較的浅い層に埋設されている。
ケーブルトラフ10は、略直方体形状に形成されたプレキャストコンクリート製のブロックからなり、長手方向に貫通する内部空間を有する管路本体11を備えている。そして、複数の管路本体11を長手方向に連結し、それぞれの内部空間Sを連通させることで、電線共同溝の一般部が形成される。なお、本明細書において、幅方向とは、管路本体11の長手方向(電線共同溝の延長方向)に直交する水平な方向をいう。
管路本体11の内部空間Sは、複数本の電線(ケーブル)Ka,Kbを収容可能な幅寸法と高さ寸法とを有している。
管路本体11は、トラフ部材21と、蓋部材22とから構成されている。
トラフ部材21は、底壁21aと、この底壁21aの幅方向両端から上方へ立ち上がる一対の側壁21bとを有し、断面形状がほぼコの字状に形成されている。したがって、トラフ部材21の上端には、上方へ向けて開口する開口部21cが形成されている。
蓋部材22は、トラフ部材21の全幅及び全長と略同一の全幅及び全長を有するコンクリート製の板材からなる。そして、蓋部材22は、トラフ部材21における一対の側壁21bの上端に載置されることによって、トラフ部材21の開口部21cを塞いでいる。管路本体11は、トラフ部材21の開口部21cを蓋部材22によって塞ぐことで断面ほぼ「口」字状(矩形状)に形成されている。
管路本体11の内部には、複数種類の電線Ka,Kbが収容されている。管路本体11の内部空間Sに収容された電線Ka,Kbは、トラフ部材21の側壁21bから外部に引き出すことができ、当該電線Ka,Kbを道路に隣接する建物等の需要家50に直接引き込むことが可能となっている。
ケーブルトラフ10は、上述の管路本体11に加え、当該管路本体11の内部空間Sに配置された隔壁部材12をも備えている。隔壁部材12は、管路本体11の内部空間Sを複数の領域R1a,R1b,R2に区画するものである。
図2は、ケーブルトラフ10の断面図であり、図3は、隔壁部材12の斜視図である。
隔壁部材12は、金属製又は合成樹脂製であり、第1の隔壁部31と、第2の隔壁部32と、支持脚部33とを備えている。
第1の隔壁部31は、管路本体11の内部空間Sの幅寸法及び長さ寸法とほぼ同じ幅寸法及び長さ寸法を有する長方形の板材からなり、内部空間S内にほぼ水平な姿勢で配置されている。
第2の隔壁部32は、長方形状の板材からなり、その板面が上下方向に沿うように配置されている。第2の隔壁部32の下端は、第1の隔壁部31の幅方向中央部に接続されている。第2の隔壁部32の高さ寸法は、第1の隔壁部31の上面から蓋部材22の下面までの距離よりも小さい寸法とされている。第2の隔壁部32の長さ寸法は、第1の隔壁部31の長さ寸法と同じ寸法とされている。
支持脚部33は、長方形の板材からなり、その板面が上下方向に沿うように配置されている。支持脚部33は、幅方向に関して一対設けられている。一対の支持脚部33の上端は、それぞれ第1の隔壁部31の幅方向各端部に接続されている。一対の支持脚部33の下端は、それぞれトラフ部材21の底壁21aの上面に載置されている。
支持脚部33の長さ寸法は、第1の隔壁部31と同じ長さ寸法とされている。また、支持脚部33の高さ寸法は、管路本体11の内部空間Sの高さ寸法の半分かそれよりもやや小さい寸法とされている。
第1の隔壁部31は、トラフ部材21の底壁21aに載置された支持脚部33によって支持され、管路本体11の内部空間Sの高さ方向の略中間かそれよりもやや低い位置に配置されている。
第1の隔壁部31、第2の隔壁部32、支持脚部33は、例えば、金属製の板材を折曲加工したり、溶接等によって接合したりすることによって作製することができる。また、合成樹脂材料により金型を用いて成形することによって作製することができる。
管路本体11の内部空間Sにおいて、第1の隔壁部31の上方には、複数の電線収容領域R1a,R1bが形成されている。複数の電線収容領域R1a,R1bは、第2の隔壁部32によって幅方向に区画されている。本実施形態では、1つの第2の隔壁部32によって、2つの電線収容領域R1a,R1bが形成されている。
一方の電線収容領域R1aには、例えば電力線Kaが収容される。他方の電線収容領域R1bには、例えば通信線Kbが収容される。したがって、電力線Kaと通信線Kbとは区画された領域R1a,R1bに個別に収容され、電磁波等による相互干渉が防止されている。
第1の隔壁部31の下方の領域R2は、電線引出領域とされている。この電線引出領域R2は、電線収容領域R1a,R1bの電線Ka,Kbを管路本体11の外部へ引き出す際に電線Ka,Kbを経由させる領域である。第1の隔壁部31には、上下方向に貫通する第1の開口部H1が形成されている。そして、この第1の開口部H1を介して電線収容領域R1a,R1b内の電線Ka,Kbを電線引出領域R2に引き込むことが可能である。
トラフ部材21の側壁21bには、幅方向に貫通する第2の開口部H2が形成され、支持脚部33には、幅方向に貫通し、かつ第2の開口部H2に連通する第3の開口部H3が形成されている。電線引出領域R2に引き込まれた電線Ka,Kbは、第3の開口部H3及び第2の開口部H2を介して管路本体11の外部へ引き出されるようになっている。
図3に示すように、第1の隔壁部31に形成された第1の開口部H1は、隔壁部材12の長手方向に沿った細長いスリット状に形成されている。また、第1の開口部H1は、複数箇所に形成されている。具体的には、第1の隔壁部31の長さ方向に関して4個の第1の開口部H1が、第1の隔壁部31の幅方向に関して4列形成されている。したがって、第1の隔壁部31には、合計16個の第1の開口部H1が形成されている。
図3に示すように、支持脚部33に形成された第3の開口部H3は、支持脚部33の下端において開放された凹部とされている。この第3の開口部H3は、隔壁部材12の長さ方向の2箇所に形成されている。そして、各第1の開口部H1は、隔壁部材12の長さ方向に関して、いずれかの第3の開口部H3と重複して配置されている。
第1〜第3の開口部H1〜H3は、管路本体11及び隔壁部材12を製造する段階で予め形成されていてもよいし、施工現場において電線Ka,Kbを引き出す必要がある場合に、その引出位置に配置されたケーブルトラフ10の管路本体11及び隔壁部材12に形成してもよい。管路本体11及び隔壁部材12に予め第1〜第3の開口部H1〜H3を形成している場合には、これらの開口部H1〜H3を利用して電線収容領域R1a,R1bに収容された電線を容易に管路本体11の外部に引き出すことができる。また、第3の開口部H3は、凹部の形態に限らず、全周が閉じた形状であってもよい。
以上の構成において、電線収容領域R1a,R1bに配置された電線Ka,Kbは、電線引出領域R2を経由して、トラフ部材21の側壁21bから外部へ引き出すことができる。そのため、図2に示すように、新たな電線Ka1,Kb1を電線収容領域R1a,R1b内に追加する場合に、追加された電線Ka1,Kb1が、外部へ引き出した電線Ka,Kbと干渉することがない。したがって、各電線収容領域R1a,R1bに整然と電線を収容することができ、電線の追加作業の施工性向上及び施工後のメンテナンス性向上等を図ることができる。
第1の隔壁部31は、支持脚部33をトラフ部材21の底壁21a上に載置するだけで所定の高さに配置される。そのため、管路本体11に対する隔壁部材12の組み付けを容易に行うことができる。
また、第1の隔壁部31は、管路本体11の内部空間Sの幅方向全体にわたる幅寸法を有しているので、電線Ka,Kbが第1の隔壁部31上から電線引出領域R2に落下してしまうこともない。
(他の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る管路構成物の断面図である。
本実施形態では、隔壁部材12における第2の隔壁部32が、幅方向に関して複数箇所、具体的には2箇所に設けられている点で第1の実施形態と異なる。したがって、管路本体11の内部空間Sには、3つの電線収容領域R1a,R1b,R1cが設けられている。
本実施形態では、電力線Ka及び通信線Kb以外の他の種類の電線(雑線等)Kcを個別に収容することができる。また、各電線収容領域R1a,R1b,R1cの下方には、電線引出領域R2が配置されているので、いずれの電線収容領域R1a,R1b,R1cに収容された電線Ka,Kb,Kcも、電線引出領域R2を経由して管路本体11の外部に引き出すことができる。
なお、図4には、第1の実施形態で示した開口部H1〜H3を省略しているが、隔壁部材12及びトラフ部材21には、製造時に予め、又は、施工現場の状況に応じて適宜開口部H1〜H3が形成される。
図5は、第3の実施形態に係る管路構成物の断面図である。
本実施形態は、隔壁部材12における支持脚部33が、第1の隔壁部31の幅方向両端と、幅方向中央との合計3箇所に設けられている点で第1の実施形態と異なっている。
本実施形態では、3つの支持脚部33によって第1の隔壁部31をより安定して支持することができ、電線Ka,Kbの荷重等による第1の隔壁部31の変形(撓み)や損傷を抑制することができる。
なお、図5においても、第1の実施形態で示した開口部H1〜H3の図示を省略しているが、隔壁部材12及びトラフ部材21には、製造時に予め、又は、施工現場の状況に応じて適宜開口部H1〜H3が形成される。この場合、第1の隔壁部31の幅方向中央に設けられた支持脚部33にも、第3の開口部H3が形成される。
図6は、第4の実施形態に係る隔壁部材12の斜視図である。
本実施形態では、隔壁部材12の第2の隔壁部32が、第1の隔壁部31に対して着脱可能に構成されている点で、第1の実施形態と異なっている。
本実施形態では、第2の隔壁部32の下端縁には、複数の突部32aが形成され、第1の隔壁部31には、突部32aに対応する複数の嵌合孔31aが形成されている。そして、第2の隔壁部32の突部32aを第1の隔壁部31の嵌合孔31aに嵌合させることによって第2の隔壁部32が第1の隔壁部31に取り付けられる。
また、第1の隔壁部31には、複数の嵌合孔31aが、幅方向に関して複数列に形成されている。そして、いずれかの列の嵌合孔31aを選択して第2の隔壁部32を取り付けることで第2の隔壁部32の幅方向の位置を調整することができる。すなわち、複数列の嵌合孔31aは、第2の隔壁部32の幅方向の位置を調整する調整手段を構成している。
このような構成により、電線Ka,Kbの太さや本数等に応じて複数の電線収容領域R1a,R1bの広さを調節することが可能となる。
また、本実施形態では、第1の隔壁部31と第2の隔壁部32とをそれぞれ個別に作製することができる。したがって、個々の作製を容易に行うことができる。
なお、嵌合孔31aは、上記第1の実施形態で説明した第1の開口部H1と兼用されていてもよい。また、第2の隔壁部32を第1の隔壁部31に取り付けるための形態は、上記構成に限定されるものではない。例えば、第1の隔壁部31に上方に突出する取付片を設け、この取付片と第2の隔壁部32の下端部とを重ね合わせてボルト等によって連結してもよい。
図7は、第5の実施形態に係る管路構成物10の断面図である。
本実施形態では、隔壁部材12が凸形状に形成されている点で、第1の実施形態とは異なっている。すなわち、本実施形態の隔壁部材12における第2の隔壁部32は、幅方向両側の側壁32bと、両側壁32bの上端を接続する上壁32cとを有し、側壁32b及び上壁32cによって囲まれる空間R4が形成されている。この空間R4は電線引出領域R2に連通している。また、隔壁部材12は、1枚の板材を折り曲げることによって形成されている。
本実施形態では、隔壁部材12を1枚の板材の折曲加工によって作製することができるので、例えば、第1及び第2の隔壁部31,32をそれぞれ個別に作製し、これらを互いに接合させる場合に比べて、製造工程を少なくすることができる。
また、第2の隔壁部32の幅寸法を大きくすることができるので、2つの電線収容領域R1a,R1bの幅方向の間隔を大きくすることができる。また、電線収容領域R1a,R1bから第2の隔壁部32内の空間R4を経由して電線引出領域R2に電線Ka,Kbを引き込むことも可能となり、実質的に電線引出領域R2を拡張することができる。
図8は、第6の実施形態に係る管路構成物10の断面図。図9は、隔壁部材12の斜視図である。
本実施形態では、隔壁部材12が山形状に形成されている点で、第1の実施形態とは異なっている。本実施形態の隔壁部材12は、1枚の板材を屈曲させることによって、第1の隔壁部31と、第2の隔壁部32と、支持脚部33とが形成されている。具体的には、隔壁部材12は、一対の支持脚部33から幅方向の中央に向けて徐々に高くなり、幅方向の中央において相互に突き当たる一対の傾斜壁部35を有している。この傾斜壁部35は、電線収容領域R1a,R1bと電線引出領域R2とを区画する第1の隔壁部31としての機能と、電線収容領域R1a,R1bを複数に区画する第2の隔壁部32としての機能との双方を有したものとなっている。
本実施形態では、隔壁部材12を1枚の板材の折曲加工によって作製することができるので、第5の実施形態と同様に、製造工程を少なくすることができる。
また、一対の傾斜壁部35は、それぞれ凹状に形成されているので、傾斜壁部35の下部側で安定して電線Ka,Kbを保持することができるとともに、各電線収容領域R1a,R1bを可及的に広く形成することができる。
なお、図9に示すように、傾斜壁部35には、第1の開口部H1が形成され、支持脚部33には第3の開口部H3が形成されている。
図10は、第7の実施形態に係る隔壁部材12の斜視図である。
本実施形態では、隔壁部材12の全体が、多孔部材により形成されている点で、第1の実施形態とは異なる。具体的に、隔壁部材12は、全体が網目状に形成されている。隔壁部材12の網目は、電線Ka,Kbを通すことができる寸法に形成されている。したがって、第1の隔壁部31は第1の開口部H1を有し、支持脚部33は第3の開口部H3を有している。
図11は、第8の実施形態に係る管路構成物10の断面図である。
本実施形態の管路構成物10は、管路本体11が円筒形状で、断面円形状に形成されている点で、第1の実施形態とは異なっている。管路本体11は、コンクリート製であり、全周が閉じた形態となっている。
一方、隔壁部材12は、第1の隔壁部31と、第2の隔壁部32と、支持脚部33とを有しており、概ね第1の実施形態と同様である。ただし、支持脚部33は、管路本体11の内周面に沿って円弧状に湾曲されており、支持脚部33の板面を管路本体11の内周面に載置することによって第1の隔壁部31が所定の高さに支持されている。
本実施形態においても、円筒形状の管路本体11の内部空間Sが、隔壁部材12によって複数の電線収容領域R1a,R1bと、その下方の電線引出領域R2とに区画されている。したがって、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図12は、第9の実施形態に係る管路構成物10の断面図である。
本実施形態の管路構成物10は、第8の実施形態と同様に、管路本体11が円筒形状に形成されている点で、第1の実施形態と異なっている。
隔壁部材12は、第1の隔壁部31と、第2の隔壁部32と、支持脚部33とを有している。支持脚部33は、略長方形状の板材からなり、その上端が第1の隔壁部31の幅方向中央の1箇所に接続され、その下端が、管路本体11の内周面の下端に載置されている。
本実施形態では、1つの支持脚部33によって第1の隔壁部31が一定の高さで支持され、第1の隔壁部31の幅方向両端が管路本体11の内周面に当接することで、第1の隔壁部31の水平姿勢が保持されている。
本実施形態においても、管路本体11の内部空間Sが隔壁部材12によって複数の電線収容領域R1a,R1bと、その下方の電線引出領域R2とに区画されている。したがって、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、今回開示した実施形態は例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等の範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態においては、管路本体の断面が矩形状又は円形状のものを例示したが、これらの形状に限定されるものではない。
10 :管路構成物
11 :管路本体
12 :隔壁部材
31 :第1の隔壁部
32 :第2の隔壁部
33 :支持脚部
H1 :第1の開口部
H2 :第2の開口部
H3 :第3の開口部
Ka :電力線
Kb :通信線
R1a :電線収容領域
R1b :電線収容領域
R2 :電線引出領域
S :内部空間

Claims (8)

  1. 底壁と前記底壁の幅方向両端から上方へ立ち上がる一対の側壁とを有しかつ上方へ向けて開口する開口部が形成されたトラフ部材、及び、前記トラフ部材の開口部を塞ぐ蓋部材を有し、内部空間を有する管路本体と、
    前記管路本体とは別体である隔壁部材と、を備えており、
    前記隔壁部材は、
    前記管路本体の内部空間を、複数種類の電線をそれぞれ収容するための複数の電線収容領域と、前記管路本体の外部へ電線を引き出すための電線引出領域とに上下に区画する第1の隔壁部と、
    前記第1の隔壁部の幅方向両端に一体に接続されて前記第1の隔壁部から下方に延び、かつ前記底壁上に載置されて前記第1の隔壁部を所定の高さで支持する支持脚部と、
    前記第1の隔壁部の上面に一体に接続されて前記第1の隔壁部から上方に延び、かつ前記第1の隔壁部の上方の空間を幅方向に区画して複数の前記電線収容領域を形成する第2の隔壁部と、を有し、
    前記電線引出領域が、前記電線収容領域の下方に配置されていることを特徴とする、電線共同溝用の管路構成物。
  2. 前記第1の隔壁部には、前記電線収容領域と前記電線引出領域とを連通し、これらの間で電線を通過させるための第1の開口部が形成されている、請求項1に記載の電線共同溝用の管路構成物。
  3. 前記管路本体の前記側壁には、前記電線引出領域と前記管路本体の外部とを連通し、これらの間で電線を通過させるための第2の開口部が形成されている、請求項1又は2に記載の電線共同溝用の管路構成物。
  4. 前記支持脚部には、前記第2の開口部に連通する第3の開口部が形成されている、請求項3に記載の電線共同溝用の管路構成物。
  5. 内部空間を有する管路本体と、この管路本体の内部空間を、複数種類の電線をそれぞれ収容するための複数の電線収容領域と、前記管路本体の外部へ電線を引き出すための電線引出領域とに区画する隔壁部材とを備え、当該電線引出領域が、前記電線収容領域の下方に配置されており、
    前記隔壁部材は、前記管路本体の内部空間を上下に区画して前記電線収容領域と前記電線引出領域とを形成する第1の隔壁部と、前記第1の隔壁部の上方の空間を幅方向に区画して複数の前記電線収容領域を形成する第2の隔壁部とを備え、
    前記第2の隔壁部は、前記第1の隔壁部とは別体で形成され、前記第1の隔壁部に対して着脱可能に構成されている、電線共同溝用の管路構成物。
  6. 前記第1の隔壁部に対する前記第2の隔壁部の幅方向の取付位置を調整する調整手段を備えている、請求項に記載の電線共同溝用の管路構成物。
  7. 内部空間を有する管路本体と、この管路本体の内部空間を、複数種類の電線をそれぞれ収容するための複数の電線収容領域と、前記管路本体の外部へ電線を引き出すための電線引出領域とに区画する隔壁部材とを備え、当該電線引出領域が、前記電線収容領域の下方に配置されており、
    前記隔壁部材は、前記管路本体の内部空間を上下に区画して前記電線収容領域と前記電線引出領域とを形成する第1の隔壁部と、前記第1の隔壁部の上方の空間を幅方向に区画して複数の前記電線収容領域を形成する第2の隔壁部とを備え、
    前記第1の隔壁部と前記第2の隔壁部とは、一の板材の折曲加工によって一体に形成されている、電線共同溝用の管路構成物。
  8. 底壁と前記底壁の幅方向両端から上方へ立ち上がる一対の側壁とを有しかつ上方へ向けて開口する開口部が形成されたトラフ部材、及び、前記トラフ部材の前記開口部を塞ぐ蓋部材を有する管路本体を複数接続してなる電線共同溝における管路構成物において、当該管路構成物の内部空間を区画する隔壁部材であって、
    前記管路本体とは別体であり、
    前記内部空間を、複数種類の電線をそれぞれ収容するための複数の電線収容領域と、前記電線収容領域の下方に配置され、前記管路本体の外部へ電線を引き出すための電線引出領域とに区画する第1の隔壁部と、
    前記第1の隔壁部の幅方向両端に一体に接続されて前記第1の隔壁部から下方に延び、かつ前記底壁上に載置されて前記第1の隔壁部を所定の高さで支持する支持脚部と、
    前記第1の隔壁部の上面に一体に接続されて前記第1の隔壁部から上方に延び、かつ前記第1の隔壁部の上方の空間を幅方向に区画して複数の前記電線収容領域を形成する第2の隔壁部と、を有する、隔壁部材。
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