JP6458395B2 - 脂質燃焼促進剤及びそれを含む飲食品 - Google Patents

脂質燃焼促進剤及びそれを含む飲食品 Download PDF

Info

Publication number
JP6458395B2
JP6458395B2 JP2014164898A JP2014164898A JP6458395B2 JP 6458395 B2 JP6458395 B2 JP 6458395B2 JP 2014164898 A JP2014164898 A JP 2014164898A JP 2014164898 A JP2014164898 A JP 2014164898A JP 6458395 B2 JP6458395 B2 JP 6458395B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dextrin
food
foods
mass
branched dextrin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014164898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016040241A (ja
Inventor
真知子 北川
真知子 北川
研作 島田
研作 島田
由香 岸本
由香 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsutani Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Matsutani Chemical Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsutani Chemical Industries Co Ltd filed Critical Matsutani Chemical Industries Co Ltd
Priority to JP2014164898A priority Critical patent/JP6458395B2/ja
Publication of JP2016040241A publication Critical patent/JP2016040241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6458395B2 publication Critical patent/JP6458395B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

近年のマラソンブームを背景にスポーツを楽しむ人が増えている。スポーツをする目的には体力の向上やストレスの発散など心身両面にわたる健康の保持増進が挙げられるが、生活習慣病の予防や改善、ダイエットを目的とすることも多い。そのためスポーツ用飲食品には脂肪燃焼を促進する効果が高いものが求められている。
また、生活習慣病の予防や改善、ダイエットを目的とした場合、グルコースや砂糖などの糖質を使用せず人工甘味料で味を付けた糖質ゼロやカロリーゼロに設計されたゼロ系のスポーツ用飲食品が好まれ、選択されている。しかしながらこれらの摂取は逆に食事摂取量を増やすという研究結果が報告されている(非特許文献1)。また、生活習慣病の予防や改善、ダイエットでは一定時間以上持続して運動することが大切であるが、糖質を含まないゼロ系のスポーツ用飲食品ではエネルギーが不足し、楽しく長時間の運動を持続することは困難である。すなわち、生活習慣病の予防や改善、ダイエットを目的とした場合であっても、スポーツ時および前後に適度な糖質を補給することは好ましいといえる。
以上を考慮すると、スポーツ用飲食品向けの食品素材として、糖質であって、それ自体に脂肪燃焼促進作用を有するものが求められている。
このような要求を満たす素材として、これまでにヒドロキシプロピル化澱粉(特許文献1)やイソマルチュロース(非特許文献2)が報告されている。ヒドロキシプロピル化澱粉は澱粉または加工澱粉をヒドロキシプロピル化することにより得られる澱粉であるが、粘度が高く、味や食感に影響を与えるため食品中に十分な量を含有させることが困難であった。また、イソマルチュロースはスクロースに転移酵素を作用させて結合様式を変えた二糖であるが、甘味度や浸透圧が高いため、スポーツ用飲食品では使用が制限される場合があった。
一方、分岐デキストリンはデキストリンの非還元末端にグルコース又はイソマルトオリゴ糖がα‐1,6結合で結合した構造を有し、且つDEが10−52であることを特徴とする。また、甘味はわずかであり、10質量%水溶液の浸透圧は70〜300mOSMOL/kgと低いため、糖質源としてさまざまな飲食品に広く利用することができる(特許文献2)。
これまでに、分岐デキストリンの生理作用に関する研究が行われ、小腸での消化吸収速度が遅く、摂取後の血糖値の上昇が緩やかであること、高用量(100g)摂取しても大腸まで到達せずすべて消化されることが確認されている(非特許文献3)が、分岐デキストリンが脂質燃焼促進作用を有することは知られていない。
特開2012−246310 WO2009−113652
Physiol Behav 100, 55-62 (2010) 精糖技術研究会誌. 57, 23-32(2009) J.Appl.Glycosci., 61, 45-51(2014)
本発明は、エネルギー源として利用されるが、脂質代謝促進作用を発揮し、しかも食品の食感に影響をあたえず、浸透圧も低い素材を含む脂質燃焼促進剤およびそれを含む飲食品を提供することである。
本発明者らは、エネルギー源として利用されるが、脂質代謝促進作用を発揮し、しかも食品の食感に影響をあたえず、浸透圧も低い素材について鋭意研究を重ねた結果、一定の構造を有する分岐デキストリンが脂質燃焼促進作用を有するという新規な知見を見出し、本発明の完成に至った。すなわち、本発明は下記を提供する。
1)分岐デキストリンを有効成分として含む脂質燃焼促進剤。
2)分岐デキストリンが、デキストリンの非還元末端にグルコース又はイソマルトオリゴ糖がα−1、6グルコシド結合した構造を含む、前項1に記載の脂質燃焼促進剤。
3)分岐デキストリンの10%水溶液の浸透圧が70〜300mOSMOL/kgである、前項2)に記載の脂質燃焼促進剤。
4)分岐デキストリンのDEが10−52である、前項2)又は3)に記載の脂質燃焼促進剤。
5)前項1)〜4)のいずれか1項に記載の脂質燃焼促進剤の有効量を含む脂質燃焼促進飲食品。
6)前項1)〜4)のいずれか1項に記載の脂質燃焼促進剤の有効量を、単独又は飲食品に配合して摂取することを特徴とする、脂質燃焼促進方法。
本発明の脂質燃焼促進剤は、脂質代謝促進作用を発揮し、一方、食品の食感などに影響を与えることがない。また、本発明の脂質燃焼促進剤は、浸透圧が低い分岐デキストリンを含むため、スポーツ用飲食品等様々な分野へ用いることができる。本発明の脂質燃焼促進剤はスポーツ用飲食品、ダイエット飲食品、エネルギー補給飲料など広範囲な医療食品および食品分野へ利用することができる。
分岐デキストリンおよびグルコース摂取後の脂質代謝量の経時変化を示す図である。
本発明の脂質燃焼促進剤は分岐デキストリンを有効成分として含むものである。
本発明における「分岐デキストリン」とは、分子内に分岐構造及び/又は直鎖構造を有する澱粉分解物(デキストリン)の非還元末端にグルコース又はイソマルトオリゴ糖がα−1,6グルコシド結合で結合した構造を有するデキストリンを意味する。
本発明における分岐デキストリンのDEは10〜52であることが好ましい。DEの好ましい範囲は10〜25、さらに好ましくは10〜20である。本発明におけるDEとは、「〔(直接還元糖(ブドウ糖として表示)の質量)/(固形分の質量)〕×100」の式で表される値で、ウイルシュテッターシューデル法による分析値である。
本発明における分岐デキストリンは好ましくは、浸透圧が70〜300mOSMOL/kg程度、より好ましくは100〜200mOSMOL/kgである。本発明における浸透圧とは、Brix10%に調整した水溶液を氷点降下法により、浸透圧計測器(オズモメーター3250:利康商事社製)を用いて測定した値である。
本発明の分岐デキストリンは、非還元末端にグルコース又はイソマルトオリゴ糖がα−1,6グルコシド結合で結合したグルコースである。すなわち「→6)-Glcp-(1→」(α−1,6グルコシド結合で結合したグルコース)の割合が、分岐デキストリンの質量に対して、好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは7質量%以上、特に好ましくは8〜30質量%であるデキストリンである。本発明の分岐デキストリンは、さらに内部の分岐構造を有するグルコースであることが好ましい。すなわち「→4,6)-Glcp-(1→」(α−1,4-およびα−1,6-グルコシド結合で結合したグルコース)の割合が、好ましくは4〜10質量%、さらに好ましくは5〜10質量%である。
また、本発明の分岐デキストリンは、さらに「→4)-Glcp-(1→」(α−1,4-グルコシド結合で結合したグルコース)の割合が40〜75質量%であることが好ましく、40〜70質量%であることがより好ましく、45〜65質量%であることが更に好ましい。
「→3)-Glcp-(1→」(α−1,3-グルコシド結合で結合したグルコース)の割合は、5質量%以下であることが好ましく、さらに4質量%以下であることが好ましい。
また、「→6)-Glcp-(1→」、「→4,6)-Glcp-(1→」、「→4)-Glcp-(1→」以外の結合(すなわち、「→2)-Glcp-(1→」、「→3)-Glcp-(1→」、「→3,4)-Glcp-(1→」、「→2,4)-Glcp-(1→」、「→2,3)-Glcp-(1→」、「→3,6)-Glcp-(1→」)を有するグルコースの割合は、7質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることが更に好ましい。
これらの結合の割合は、Hakomoriのメチル化法を改変したCiucanuらの方法(Carbohydr. Res., 1984, 131, 209・217)により、確認できる。
本発明における脂質燃焼促進作用は以下の方法によって測定できる。すなわち、エアロモニターAE―310(ミナト医科学社製)を用いて呼気中の酸素消費量および二酸化炭素生産量を測定し、Elwynの式により算出できる。Elwynの式とは脂質代謝量(kcal/min)={15.71×(VO2- VCO2)-18.07×Nu}/1000で得られる値である。ここで、VO2、VCO2およびNuは、それぞれ酸素消費量、二酸化炭素生産量および尿窒素排泄量の値を示す。
本発明に用いる分岐デキストリンは市販のものを利用することができ、例えば松谷化学工業株式会社から「HBD−20」の商品名で販売されている。
「HBD−20」は、以下の組成を有する。
本発明の分岐デキストリンの平均的な組成は以下のとおりである。
本発明の分岐デキストリンは、澱粉を公知の方法で加水分解して得たデキストリンにマルトース生成アミラーゼとα−グルコシダーゼの一種であるトランスグルコシダーゼを酵素単位比で2:1〜44:1程度、好ましくは10:1〜30:1になるよう調整したものを同時に添加して作用させることで調製することができる。酵素単位比が2:1〜44:1の範囲から外れると、消化を受けにくく、しかも浸透圧が低いという2つの性質を兼ね備えた分岐デキストリンを調製することが困難になる。
本発明における「マルトース生成アミラーゼの酵素単位」とは、5質量%デキストリン(PDx#2(DE=11、数平均分子量=1700、平均重合度=10):松谷化学工業社製)水溶液を基質として、pH5.5、反応温度55℃の反応条件下において、1分間に1μmolのマルトースを生成する酵素力を1単位としたものである。また、「トランスグルコシダーゼの酵素単位」とは、1質量%メチル−α−D−グルコピラノシド水溶液を基質として、pH5.5、反応温度55℃の反応条件下において、1分間に1μmolのグルコースを生成する酵素力を1単位としたものである。
本発明の分岐デキストリンの製造方法は、具体的には、まず、澱粉を公知の方法で加水分解してデキストリンを得る。原料となる澱粉は、例えば、タピオカ澱粉、甘藷澱粉、馬鈴薯澱粉などの地下澱粉、あるいはコーンスターチ、ワキシコーンスターチ、米澱粉、などの地上澱粉などを利用することができる。デキストリンのDEは好ましくは2〜20程度、さらに好ましくは5〜12程度がよい。DEが低すぎると溶液状態で保存した時に白濁する(老化する)要因となり、反対に高すぎると最終製品の浸透圧が高くなる要因となる。
澱粉の加水分解の方法としては、α−アミラーゼ等による酵素分解、酸分解及びそれらの組み合わせがあり、いずれの方法も使用できるが、工程の短縮化及び生成する分岐デキストリンの低粘度化という点で酸分解が好ましい。酸としては、シュウ酸、塩酸、等が使用できるが、シュウ酸が好ましい。例えば、タピオカ澱粉の30質量%水溶液に粉末シュウ酸を加えてpH1.8〜2.0に調整し、100〜130℃で40〜80分程度処理すれば良い。
次に、デキストリン濃度を好ましくは20〜50質量%、より好ましくは20〜40質量%、pHを好ましくは4.0〜7.0、より好ましくは5.5程度に調整する。これに、マルトース生成アミラーゼとトランスグルコシダーゼの酵素単位比が2:1〜44:1程度、好ましくは10:1〜30:1になるよう調整したものを適量、例えば、デキストリン水溶液100質量部に対して好ましくは0.1〜1.0質量部程度添加し、好ましくは50〜60℃、さらに好ましくは55℃程度で酵素反応を好ましくは0.25〜44時間、さらに好ましくは0.5〜3.0時間行う。
次いで、反応混合物中の酵素の失活処理を行う。例えば、95℃で30分間処理するか、酸を用いてpHを3.5以下に調整してマルトース生成アミラーゼとトランスグルコシダーゼの酵素反応を終了させる。
マルトース生成アミラーゼとしては市販品が使用でき、例えばビオザイムML(アマノエンザイム社製)やβ−アミラーゼ#1500S(ナガセケムテックス社製)はβ−マルトース生成アミラーゼ(β−アミラーゼ)であり、ビオザイムL(アマノエンザイム社製)はα−マルトース生成アミラーゼである。この内、ビオザイムLは老化安定性に優れた分岐デキストリンを生成するという点で好ましい。また、トランスグルコシダーゼとしては同様に市販品が使用でき、トランスグルコシダーゼL「アマノ」(アマノエンザイム社製)やトランスグルコシダーゼL−500(ジェネンコア協和社製)などがある。
以上の酵素反応では、必要に応じてα−アミラーゼを同時に添加して作用させてもよいし、反応終了後に作用させてもよい。また、これらの酵素反応は遊離の酵素であっても、固定化された酵素であってもよい。固定化酵素の場合、反応方法はバッチ式及び連続式のいずれでもよい。固定化方法としては、担体結合法、包括法あるいは架橋法など、公知の方法を利用することができる。
最後に、活性炭処理、珪藻土ろ過、イオン交換樹脂等を用いた公知の方法で脱塩し、濃縮後噴霧乾燥により粉末品とするか、70質量%程度に濃縮して液状品とする。さらに、上記酵素反応液をクロマト分離装置や膜分離装置を用いて分画処理を行ない、浸透圧を上昇させる低分子成分を必要最小限になるまで分離除去してもよい。
上述した分岐デキストリンは、そのままの形態で本発明の脂質燃焼促進剤として使用できるが、好ましくは、医療食向けの栄養補給剤、介護食品、食事代替飲食品、ダイエット食品およびスポーツ用飲食品等に0.5〜50質量%、好ましくは3〜30質量%程度含有させて使用することが適当である。配合方法としては、食品中の澱粉質又は糖質の全部又は一部を本発明の組成物と置換する方法、新たに追加配合する方法等があるが、これらに限定されない。
本発明の脂質燃焼促進剤は、食事の代替品あるいは補充食として摂取してもよい。また、運動をする前に摂取してもよい。
また、本発明の脂質燃焼促進効果は摂取後1〜3時間後に特に大きいので、運動を行う際に摂取する場合には、1〜3時間程度前に摂取することが好ましい。
この脂質燃焼促進剤は主にスポーツ用飲食品、ダイエット食品、エネルギー補給飲料、医療食向けの栄養補給剤、介護食品、食事代替飲食品などに使用されることが予想されるが、殆ど全ての食品に使用することができる。この食品とは、ヒトの食品、動物園でのエサ及び家畜飼料、ペットフードなどを総称するものであり、従来のDE=20〜48程度の澱粉分解物が使用できる食品の全てが包含される。即ち、コーヒー、紅茶、コーラ、ジュース等の液体及び粉末の飲料類、パン、クッキー、ビスケット、ケーキ、ピザ、パイ等のベーカリー類、うどん、ラーメン、蕎麦等の麺類、スパゲッテイ、マカロニ、フェットチーネ等のパスタ類、キャンデー、チョコレート、チューインガム等の菓子類、ドーナッツ、ポテトチップス等の油菓子類、アイスクリーム、シェーク、シャーベット等の冷菓類、クリーム、チーズ、粉乳、練乳、クリーミィパウダー、コーヒーホワイトナー、乳飲料等の乳製品、プリン、ヨーグルト、ドリンクヨーグルト、ゼリー、ムース、ババロア等のチルドデザート類、各種スープ、シチュー、グラタン、カレー等のレトルトパウチないし缶詰類、各種味噌、醤油、ソース、ケチャップ、マヨネーズ、ドレッシング、ブイヨン、各種ルー等の調味料類、ハム、ソーセージ、ハンバーグ、ミートボール、コーンビーフ等の肉加工品及びそれらの冷凍食品、ピラフ、コロッケ、オムレツ、ドリア等の冷凍加工食品、クラブスティック、カマボコ等の水産加工品、乾燥マッシュポテト、ジャム、マーマレード、ピーナッツバター、ピーナッツ等の農産加工品、その他佃煮、餅、米菓、スナック食品、ファーストフードに効果的に使用できる。
また、本発明の脂質燃焼促進剤をスポーツ用飲食品、ダイエット食品、エネルギー補給飲料、医療食向けの栄養剤、介護食品、食事代替飲食品等に使用する場合、他の機能性食品素材、例えば難消化性デキストリン、希少糖、イソマルチュロースなどと併用すれば、その効果を一層高めることが期待できる。
以下に、本発明を、実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はそれらの実施例に限定されない。
実施例1 分岐デキストリンの脂質燃焼促進作用
健常成人男女17名を対象に1週間以上の休止期を空けてランダムに試験を実施した。試験前日の夕食は決められた指定食を摂取させ、21時以降は絶食(水あるいは茶飲料のみ可)とした。試験当日は朝食を摂取せず、9時に空腹状態にてエアロモニターAE―310(ミナト医科学(株)製)による呼気の測定をした後、試験飲料を摂取させた。試験飲料は分岐デキストリン(DE20.4、浸透圧135mOSMOL/kg、商品名HBD−20:松谷化学工業社製)またはグルコース(ADM社製)各50gを水200mlに溶解して摂取させた。試験飲料摂取後は4時間後まで30分ごとに呼気の測定を行った。呼気の測定は被験者にマスクを装着させ、イスに座らせた状態で6分間安静に呼吸させ、エアロモニターを用いて呼気中の酸素消費量(VO2)および二酸化炭素生産量(VCO2)を測定した。また、試験中の尿をすべて採取し尿窒素排泄量(Nu)を求めた。得られた酸素消費量および二酸化炭素生産量を用いて下記の式(Elwynの式)により脂質代謝量を算出した。
脂質代謝量(kcal/min)={15.71×(VO2- VCO2)-18.07×Nu}/1000
また、脂質代謝量の経時変化を図1に示した。図1より、グルコース摂取時と比較して分岐デキストリン摂取時の脂質代謝量は摂取後1時間以降より上昇し、2.5時間後では有意な差が認められた。これにより分岐デキストリンは脂質燃焼促進効果を有することがわかった。
実施例2 エネルギー飲料の調製
表1の処方に従って分岐デキストリン(DE20.4、浸透圧135mOSMOL/kg、商品名HBD−20)を含むエネルギー飲料を調製し、良好な製品を得た。

* 高田香料株式会社製(グレープフルーツエッセンス#2261)
実施例3 ゼリーの調製
表2の処方に従って分岐デキストリン(DE20.4、浸透圧135mOSMOL/kg、商品名HBD−20)を含むゼリーを調製し、良好な製品を得た。
*1 大日本製薬株式会社製(ケルコゲル)
*2 雄山商事株式会社製
*3 高田香料株式会社製(マスカットエッセンス#50631)

実施例4 経腸栄養剤の調製
表4の処方に従って分岐デキストリン(DE20.4、浸透圧135mOSMOL/kg、商品名HBD−20)を含む経腸栄養剤を調製し、良好な製品を得た。
実施例5 食事代替飲料の調製
表5の処方に従って分岐デキストリン(DE20.4、浸透圧135mOSMOL/kg、商品名HBD−20)を含む食事代替用の飲料を調製し、良好な製品を得た。
*1 築野食品工業株式会社製
*2 旭化成株式会社製(アビセルCL‐611S)
*3 三菱化学フーズ株式会社製(シュガーエステルP‐1670)
*4 武田薬品工業株式会社製(新バイリッチWS‐7L)
*5 高田香料株式会社製(カスタードバニラエッセンスT‐484)

Claims (5)

  1. →3,6)-Glcp-(1→合を含ま、→4)-Glcp-(1→の割合が45〜75質量%であり、かつ→3)-Glcp-(1→の割合が5質量%以下である分岐デキストリンを脂質燃焼促進作用の活性成分として含む、脂質燃焼促進用組成物
  2. 分岐デキストリンが、デキストリンの非還元末端にグルコース又はイソマルトオリゴ糖がα−1、6グルコシド結合した構造を含む、請求項1に記載の脂質燃焼促進用組成物
  3. 分岐デキストリンの10%水溶液の浸透圧が70〜300mOSMOL/kgである、請求項2に記載の脂質燃焼促進用組成物
  4. 分岐デキストリンのDEが10〜52である、請求項2又は3に記載の脂質燃焼促進用組成物
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の脂質燃焼促進用組成物の有効量を含む脂質燃焼促進飲食品。
JP2014164898A 2014-08-13 2014-08-13 脂質燃焼促進剤及びそれを含む飲食品 Active JP6458395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014164898A JP6458395B2 (ja) 2014-08-13 2014-08-13 脂質燃焼促進剤及びそれを含む飲食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014164898A JP6458395B2 (ja) 2014-08-13 2014-08-13 脂質燃焼促進剤及びそれを含む飲食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016040241A JP2016040241A (ja) 2016-03-24
JP6458395B2 true JP6458395B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=55540760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014164898A Active JP6458395B2 (ja) 2014-08-13 2014-08-13 脂質燃焼促進剤及びそれを含む飲食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6458395B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6019493B2 (ja) * 2008-03-14 2016-11-02 松谷化学工業株式会社 分岐デキストリン、その製造方法及び飲食品
JP2010100583A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Hayashibara Biochem Lab Inc 脂質代謝改善剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016040241A (ja) 2016-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5927663B2 (ja) 血糖値の上昇が緩やかな糖質組成物及び飲食品
EP2156751B1 (en) Novel sweetener having sugar-like taste and production method and use of the same
EP2600735B1 (en) Carbohydrate compositions
CN108289485B (zh) 甜菊醇糖苷共混物、组合物和方法
US20150208703A1 (en) Natural Sweetener
CN106136218A (zh) 一种富硒复合糖粉的制备方法
TW200410702A (en) Agent for inhibiting rise in blood glucose level, agent for inhibiting body fat accumulation and edible material
JP4625750B2 (ja) キトサン含有飲食品
WO2006132223A1 (ja) 抗高血圧組成物
JP2018024619A (ja) 持久力向上剤
JP2009215408A (ja) α−グルコシダーゼ阻害剤およびその製造方法
WO2011071179A1 (ja) 持続型エネルギー補給剤及び飲食品
JP5586713B2 (ja) ミネラル可溶化安定剤
JP6458395B2 (ja) 脂質燃焼促進剤及びそれを含む飲食品
JP3451282B2 (ja) 血糖上昇が緩徐な還元デキストリンの製造法
JP2017221130A (ja) 飲食品組成物
JP2020127392A (ja) イヌリンを含む整腸剤
JP7217089B2 (ja) 血糖値上昇抑制剤及びこれを含んでなる経口組成物
EP1290952A1 (en) Compositions for taking dietary fibers
JP2007269685A (ja) 生理機能改善用組成物
JP7466162B2 (ja) 乳酸菌およびビフィズス菌増殖促進剤
JP5695098B2 (ja) 脂質代謝改善剤
WO2022270616A1 (ja) 筋損傷抑制用組成物
JP5013587B2 (ja) 抗肥満剤
JP2003000196A (ja) 糖尿病の治療・予防用食品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180815

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6458395

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250