JP6457912B2 - ハイブリッド車両の診断装置及びその診断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両において、ガス欠を判定する技術に関する。
特許文献1には、エンジンとモータとを直列に配置し、エンジンとモータとの間に第1クラッチし、モータと駆動輪との間に第2クラッチを配置したハイブリッド車両が開示されている。
このような構成のハイブリッド車両においては、第1クラッチを解放し第2クラッチを締結すればモータのみで走行するEVモードとなり、第1クラッチ及び第2クラッチを締結すればエンジン及びモータで走行するHEVモードとなる。
また、発進時に第2クラッチに供給される油圧を徐々に増大させ、第2クラッチをスリップさせながら徐々に締結させるWSC(Wet Start Clutch)制御を行うことによって、トルクコンバータに頼ることなく、スムーズな発進を実現している。
特開2010−155590号公報
油圧バルブコントロールユニットが作動不良を起こし、第2クラッチに供給される油圧が常時最大となるMAX圧故障が発生していると、WSC制御を正しく行うことができない。このため、WSC制御を行うにあたっては、MAX圧故障が発生しているかの判定を行い、MAX圧故障が発生していると判定された場合にはWSC制御を中止するとともに、適切なフェイルセーフ制御を行う必要がある。
ここで、MAX圧故障が発生していると、第2クラッチが急締結して停止中又は低速回転する駆動輪とモータとが直結状態になり、モータの回転速度が引き下げられて第2クラッチにおける差回転(=モータの回転速度−第2クラッチの出力回転速度)が縮小する。この現象に着目し、MAX圧故障が発生しているかの判定を、モータの回転速度及び第2クラッチにおける差回転に基づき行うことが考えられる。
しかしながら、ガス欠(燃料の不足によってエンジンに十分な量の燃料が供給されない状態)によってエンジンが吹けなくなる場合もモータの回転速度がエンジンによって引き下げられ、第2クラッチにおける差回転が縮小するので、単純にこれらのパラメータに基づきMAX故障が発生しているかの判定を行うと、ガス欠を誤ってMAX圧故障と判定してしまう可能性がある。
正しい判定ができないと、適切なフェイルセーフ制御を実施できないだけでなく、その後の修理においても故障原因の特定に時間を要し、また、故障していない部品を交換してしまう可能性もあり、好ましくない。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、ハイブリッド車両におけるガス欠を正しく判定できるようにすることを目的とする。
本発明のある態様によれば、直列に配置されるエンジン及びモータと、前記モータと駆動輪との間に配置されるクラッチと、前記クラッチに供給する油圧を調圧する調圧機構とを備え、発進時に前記クラッチに供給される油圧を前記調圧機構によって前記クラッチがスリップする油圧に調圧するWSC制御を行うハイブリッド車両の診断装置であって、前記WSC制御中に前記モータの回転速度が前記エンジンのアイドル回転速度未満に落ち込み、かつ、前記モータの回転速度から前記クラッチの出力回転速度を引いて得られる差回転が負であると、前記エンジンのガス欠が発生していると判定するように構成された診断装置が提供される。
また、これに対応するハイブリッド車両の診断方法が提供される。
これらの態様によれば、WSC制御中にモータの回転速度がエンジンのアイドル回転速度未満に落ち込み、かつ、クラッチにおける差回転が負であると、エンジンのガス欠が発生していると判定される。これにより、エンジンのガス欠をMAX圧故障と誤認してしまうことがなく、エンジンのガス欠を正しく判定することができる
本発明の実施形態に係る診断装置が適用されるハイブリッド車両の全体構成図である。 モード切換マップの一例である。 診断処理の内容を示したフローチャートである。 発進時にエンジンのガス欠が発生した時の様子を示したタイムチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、ハイブリッド車両(以下、車両という。)100の全体構成図である。車両100は、エンジン1と、第1クラッチ2と、モータジェネレータ(以下、MGという。)3と、第1オイルポンプ4と、第2オイルポンプ5と、第2クラッチ6と、無段変速機(以下、CVTという。)7と、駆動輪8と、統合コントローラ50とを備える。
エンジン1は、ガソリン、軽油等を燃料とする内燃機関であり、統合コントローラ50からの指令に基づいて、回転速度、トルク等が制御される。
第1クラッチ2は、エンジン1とMG3との間に介装されたノーマルオープンの油圧式クラッチである。第1クラッチ2は、統合コントローラ50からの指令に基づき、第1オイルポンプ4又は第2オイルポンプ5の吐出圧を元圧として油圧コントロールバルブユニット71によって調圧された油圧によって、締結・解放状態が制御される。第1クラッチ2としては、例えば、乾式多板クラッチが用いられる。
MG3は、エンジン1に対して直列に配置され、ロータに永久磁石を埋設しステータにステータコイルが巻き付けられた同期型回転電機である。MG3は、統合コントローラ50からの指令に基づいて、インバータ9により作り出された三相交流を印加することにより制御される。MG3は、バッテリ10からの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作することができる。また、MG3は、ロータがエンジン1や駆動輪8から回転エネルギーを受ける場合には、ステータコイルの両端に起電力を生じさせる発電機として機能し、バッテリ10を充電することができる。
第1オイルポンプ4は、MG3の回転がベルト4bを介して伝達されることによって動作するベーンポンプである。第1オイルポンプ4は、CVT7のオイルパン72に貯留される作動油を吸い上げ、油圧コントロールバルブユニット71に油圧を供給する。
第2オイルポンプ5は、バッテリ10から電力の供給を受けて動作する電動オイルポンプである。第2オイルポンプ5は、統合コントローラ50からの指令に基づき、第1オイルポンプ4のみでは油量が不足する場合に駆動され、第1オイルポンプ4と同様にCVT7のオイルパン72に貯留される作動油を吸い上げ、油圧コントロールバルブユニット71に油圧を供給する。
第2クラッチ6は、MG3とCVT7及び駆動輪8との間に介装される。第2クラッチは、統合コントローラ50からの指令に基づき、第1オイルポンプ4又は第2オイルポンプ5の吐出圧を元圧として油圧コントロールバルブユニット71によって調圧された油圧により、締結・解放が制御される。第2クラッチ6としては、例えば、ノーマルオープンの湿式多板クラッチが用いられる。
CVT7は、MG3の下流に配置され、車速やアクセル開度等に応じて変速比を無段階に変更することができる。CVT7は、プライマリプーリと、セカンダリプーリと、両プーリに掛け渡されたベルトとを備える。第1オイルポンプ4及び第2オイルポンプ5からの吐出圧を元圧として油圧コントロールバルブユニット71によってプライマリプーリ圧とセカンダリプーリ圧を作り出し、プーリ圧によりプライマリプーリの可動プーリとセカンダリプーリの可動プーリとを軸方向に動かし、ベルトのプーリ接触半径を変化させることで、変速比を無段階に変更する。
CVT7の出力軸には、図示しない終減速ギヤ機構を介してディファレンシャル12が接続され、ディファレンシャル12には、ドライブシャフト13を介して駆動輪8が接続される。
統合コントローラ50には、エンジン1の回転速度を検出する回転速度センサ51、第2クラッチ6の出力回転速度Nout(=CVT7の入力回転速度)を検出する回転速度センサ52、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ53、CVT7のセレクトポジション(前進、後進、ニュートラル及びパーキングを切り替えるセレクトレバー又はセレクトスイッチの状態)を検出するインヒビタスイッチ54、車速を検出する車速センサ55等からの信号が入力される。統合コントローラ50は、入力されるこれら信号に基づき、エンジン1、MG3(インバータ9)、CVT7に対する各種制御を行う。MG3の回転速度Nmgは、インバータ9の周波数から計算によって求めることができる。
また、統合コントローラ50は、図2に示すモード切換マップを参照して、車両100の運転モードとして、EVモードとHEVモードとを切り換える。
EVモードは、第1クラッチ2を解放し、MG3のみを駆動源として走行するモードである。EVモードは、要求駆動力が低く、バッテリ10の充電量が十分な時に選択される。
HEVモードは、第1クラッチ2を締結し、エンジン1とMG3とを駆動源として走行するモードである。HEVモードは、要求駆動力が高い時、あるいは、バッテリ10の充電量が不足する時に選択される。
なお、EVモードとHEVモードとの切り換えがハンチングしないように、EVモードからHEVモードへの切換線は、HEVモードからEVモードへの切換線よりも高車速側かつアクセル開度大側に設定される。
また、車両100がトルクコンバータを備えていないので、図2に示すWSC領域(発進・減速停車時に使用される車速がVSP1以下の低車速領域、VSP1は、例えば、10km/h)では、統合コントローラ50は、第2クラッチ6をスリップさせながら発進及び停止するWSC制御を行う。
具体的には、CVT7のセレクトポジションが非走行ポジション(N、P等)から走行ポジション(D、R等)に切り換えられて車両100が発進する場合は、統合コントローラ50は、第2クラッチ6に供給される油圧を徐々に増大させ、第2クラッチ6をスリップさせながら徐々に締結する。そして、車速がVSP1に到達すると、統合コントローラ50は、第2クラッチ6を完全締結し、WSC制御を終了する。
また、CVT7のセレクトポジションが走行ポジション(D、R等)で車両100が走行しており、車両100が減速してVSP1まで車速が低下した場合は、統合コントローラ50は、第2クラッチ6に供給される油圧を徐々に低下させ、第2クラッチ6をスリップさせながら徐々に解放する。そして、車両100が停車すると、統合コントローラ50は、第2クラッチ6を完全解放し、WSC制御を終了する。
ところで、第2クラッチ6に供給される油圧が常時最大になるMAX圧故障が発生していると第2クラッチ6への油圧の供給を開始直後に第2クラッチ6が急締結するので、WSC制御を行うことができない。このため、統合コントローラ50によってMAX圧故障が発生しているかの判定を行い、MAX圧故障が発生していると判定された場合にはエンジン1のトルクダウンを行う等のフェイルセーフ制御を行うのが好ましい。
しかしながら、MG3の回転速度Nmgが落ち込んだこと、及び、これによる第2クラッチ6における差回転ΔNc(=MG3の回転速度Nmg−第2クラッチ6の出力回転速度Nout)が縮小したことをもってMAX圧故障が発生していると直ちに判定してしまうと、エンジン1がガス欠(燃料の不足によってエンジン1に十分な量の燃料が供給されない状態)を起こしている場合も同様の現象が起こることから、ガス欠をMAX圧故障と誤認してしまう可能性がある。
そこで、統合コントローラ50は、以下に説明する診断処理を行い、これによってMG3の回転速度Nmgの落ち込み、及び、これによる第2クラッチ6における差回転ΔNcの縮小の原因を正しく判定できるようにする。
図3は、統合コントローラ50が行う診断処理の内容を示したフローチャートである。これを参照しながら統合コントローラ50が行う診断処理の詳細について説明する。
ステップS1では、統合コントローラ50は、発進時のWSC制御を実施中か判定し、発進時のWSC制御を実施中であれば処理をステップS2に進め、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS2では、統合コントローラ50は、MG3の回転速度Nmgが落ち込み判定値Ndrpよりも低いか判定する。落ち込み判定値Ndrpは、MG3がエンジン1のアイドル回転速度よりも低い回転速度まで落ち込んだことを判定するための閾値であり、アイドル回転速度よりも僅かに小さい値(例えば、アイドル回転速度が900rpmであれば、700rpm)に設定される。統合コントローラ50は、MG3の回転速度Nmgが落ち込み判定値Ndrpよりも低いと判定した場合は処理をステップS3に進め、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS3では、統合コントローラ50は、第2クラッチ6における差回転ΔNcの正負を判定する。
ここで、ガス欠によってエンジン1が吹けなくなっているのであれば、エンジン1によってMG3の回転速度Nmgが引き下げられるので、第2クラッチ6の出力回転速度NoutよりもMG3の回転速度Nmgが低くなり、差回転ΔNcが負になる。これに対し、MAX圧故障であれば、MG3が第2クラッチ6を介して停止中又は低速回転中の駆動輪と直結されることでMG3の回転速度Nmgが引き下げられるので、第2クラッチ6の出力回転速度NoutよりもMG3の回転速度Nmgの方が高くなり、差回転ΔNcは正になる。
このため、統合コントローラ50は、差回転ΔNcが負と判定した場合はエンジン1のガス欠の可能性有りと判定して処理をステップS4に進め、正と判定した場合はMAX圧故障の可能性ありと判定して処理をステップS9に進める。
処理がステップS4に進んだ場合は、統合コントローラ50は、第1タイマをカウントアップする。
そして、ステップS5では、統合コントローラ50は、第1タイマの値がガス欠判定閾値NGth1を超えたか判定し、超えている場合は処理をステップS6に進め、エンジン1のガス欠が発生したと判定する。第1タイマの値がガス欠判定閾値NGth1を超えていない場合は、統合コントローラ50は、処理をステップS2に戻し、ステップS2以降の処理を繰り返す。
差回転ΔNcが負と判定されても直ちにはエンジン1のガス欠が発生したと判定せず、第1タイマの値がガス欠判定閾値NGth1を超えて初めてエンジン1のガス欠が発生したと判定するようにしているのは、センサの一時的な異常値等の影響を排除し、判定精度を高めるためである。
そして、統合コントローラ50は、エンジン1のガス欠発生時のフェイルセーフ制御として、第1クラッチ2を解放し(ステップS7)、以後給油されるまでは車両の走行モードをEVモードに固定する(ステップS8)。
これに対し、処理がステップS9に進んだ場合は、統合コントローラ50は、第2タイマをカウントアップする。
そして、ステップS10では、統合コントローラ50は、第2タイマの値がMAX圧故障判定閾値NGth2を超えたか判定し、超えている場合は処理をステップS11に進め、MAX圧故障が発生したと判定する。第2タイマの値がMAX圧故障判定閾値NGth2を超えていない場合は、統合コントローラ50は、処理をステップS2に戻し、ステップS2以降の処理を繰り返す。
差回転ΔNcが正と判定されても直ちにはMAX圧故障が発生したと判定せず、第2タイマの値がMAX圧故障判定閾値NGth2を超えて初めてMAX圧故障が発生したと判定するようにしているのは、センサの一時的な異常値等の影響を排除し、判定精度を高めるためである。
そして、統合コントローラ50は、MAX圧故障発生時のフェイルセーフ制御として、エンジン1のトルクダウン制御を行う(ステップS12)。MAX圧故障発生時のフェイルセーフ制御として、エンジン1のトルクダウン制御に代えて、第1クラッチ2及び第2クラッチ6を解放するようにしてもよい。
続いて、上記診断処理を行うことによる作用効果について説明する。
図4は、発進時にエンジン1のガス欠が発生した時の様子を示したタイムチャートである。
発進時はWSC制御が行われ、WSC制御中にエンジン1のガス欠が発生すると、吹け上がらないエンジン1によってMG3の回転速度Nmgが引き下げられる(時刻t1〜)。
エンジン1にガス欠が発生した場合もMAX圧故障が発生した場合も同様にMG3の回転速度Nmgの落ち込みと、第2クラッチ6における差回転ΔNcの縮小が起こるのであるが、上記診断処理によれば、MG3の回転速度Nmgが第2クラッチ6の出力回転速度Noutを下回ると、第1タイマのカウントアップが開始し(時刻t2)、第1タイマの値がガス欠判定閾値NGth1を超えるとエンジン1のガス欠が発生していると判定される(時刻t3)。
なお、この例では、時刻t1〜t2の間にMG3の回転速度Nmgの落ち込みが発生し、かつ、差回転ΔNcが正となる期間が断続的に発生し、これを受けて第2タイマがカウントアップされるが(不図示)、第2タイマの値はMAX圧故障判定閾値NGth2を超えていないものとする。
このように、本実施形態では、WSC制御中にMG3の回転速度Nmgがエンジン1のアイドル回転速度未満に落ち込み、かつ、差回転ΔNcが負であると、エンジン1のガス欠が発生していると判定するようにしたので、エンジン1のガス欠をMAX圧故障と誤認してしまうことがなく、エンジン1のガス欠を正しく判定することができる(請求項1、3、5に対応する効果)。
また、差回転ΔNcが負である時間の累積値(第1タイマの値)がガス欠判定閾値を超えるとエンジン1のガス欠が発生していると判定するようにしたので、センサの一時的な異常値等を受けてガス欠でないにもかかわらずガス欠と判定してしまうことがなく、高い判定精度を実現することができる。MAX圧故障の判定についても同様である(請求項2、4に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1 エンジン
2 第1クラッチ
3 モータジェネレータ
4 第1オイルポンプ
5 第2オイルポンプ
6 第2クラッチ
8 駆動輪
50 統合コントローラ(診断装置)
71 油圧コントロールバルブユニット
100 ハイブリッド車両

Claims (5)

  1. 直列に配置されるエンジン及びモータと、前記モータと駆動輪との間に配置されるクラッチと、前記クラッチに供給する油圧を調圧する調圧機構とを備え、発進時に前記クラッチに供給される油圧を前記調圧機構によって前記クラッチがスリップする油圧に調圧するWSC制御を行うハイブリッド車両の診断装置であって、
    前記WSC制御中に前記モータの回転速度が前記エンジンのアイドル回転速度未満に落ち込み、かつ、前記モータの回転速度から前記クラッチの出力回転速度を引いて得られる差回転が負であると、前記エンジンのガス欠が発生していると判定する、
    ように構成されることを特徴とする診断装置。
  2. 請求項1に記載の診断装置であって、
    前記差回転が負である時間の累積値がガス欠判定閾値を超えると前記エンジンのガス欠が発生していると判定する、
    ようさらに構成されることを特徴とする診断装置。
  3. 請求項1又は2に記載の診断装置であって、
    前記WSC制御中に前記モータの回転速度が前記エンジンのアイドル回転速度未満に落ち込み、かつ、前記差回転が正であると、前記クラッチに供給される油圧が常時最大になるMAX圧故障が発生していると判定する、
    ようさらに構成されることを特徴とする診断装置。
  4. 請求項3に記載の診断装置であって、
    前記差回転が正である時間の累積値がMAX圧故障閾値を超えると前記MAX圧故障が発生していると判定する、
    ようさらに構成されることを特徴とする診断装置。
  5. 直列に配置されるエンジン及びモータと、前記モータと駆動輪との間に配置されるクラッチと、前記クラッチに供給する油圧を調圧する調圧機構とを備え、発進時に前記クラッチに供給される油圧を前記調圧機構によって前記クラッチがスリップする油圧に調圧するWSC制御を行うハイブリッド車両の診断方法であって、
    前記WSC制御中に前記モータの回転速度が前記エンジンのアイドル回転速度未満に落ち込み、かつ、前記モータの回転速度から前記クラッチの出力回転速度を引いて得られる差回転が負であると、前記エンジンのガス欠が発生していると判定する、
    ことを特徴とする診断方法。
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