JP6457781B2 - 保冷ケース - Google Patents

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Description

本発明は、被保冷物を保冷するための保冷ケースに関する。
従来、定温での保管が好ましい食料品等においては、工場内での運搬時や、店舗への配送時に、断熱性を有する保冷カバーで覆われたり、保冷ケースに収容されたりして保冷されながら運搬することが行われている。
例えば、特許文献1には、可撓性を有するシート部と、ある程度の厚さを有する断熱板部とが重ね合わされてなる矩形状板材から構成された保冷ケースが開示されている。この保冷ケースは、シート部が可撓性を有するものの、断熱板部がある程度の厚さを有することにより、食料品等の被保冷物を収容していない状態でも、何らかの支えを必要とすることなく自立することができる。
また、特許文献2には、運搬用台車に取り付け可能に構成された保冷カバーが開示されている。この保冷カバーは、運搬用台車に取り付けられた状態で、収容した被保冷物の運搬、配送に用いられ、また、運搬用台車に取り付けられた状態で折り畳んで保管することができる。そのため、運搬用台車に取り付けられた状態で自立可能となっている。
上記のような保冷ケースや保冷カバーを用いることにより、定温での保管が好ましい食料品等の被保冷物を、保冷しながら運搬や配送のみならず保管することができ、さらには、被保冷物が収容された状態でも収容されていない状態でも、自立させて置いておくことができる。
特開2004−189242号公報 実用新案登録第3165264号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたものにおいては、シート部に重ね合わされた断熱板部がある程度の厚さを有することで自立可能であるため、重量が重くなる可能性が高く、また、折り畳んで保管する際に嵩張ってしまうという問題点がある。
また、特許文献2に開示されたものにおいては、台車として用いられる際は運搬用台車に取り付けられていることにより自立させておくことができるものの、台車としてではなく、単なる保冷ケースとして用いられる際は運搬用台車から取り外されることになるため、自立させておくことができないという問題点がある。例えば、トラックの荷台等に積載する場合は保冷カバーが運搬用台車から取り外されることになるが、運搬用台車に取り付けられることによって自立可能となるため、トラックの荷台等に積載された状態においては、自立することができなくなってしまう。また、運搬用台車には、面ファスナーが設けられた取付部によって取り付けられるため、トラックの荷台等に積載する場合は、この取付部の面ファスナーを剥離する作業が生じ、作業が煩雑になってしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、利用時は自立可能であるとともに、利用しない時は嵩張らずに保管することができる保冷ケースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
略直方体からなり、該略直方体の辺が棒状部材から構成されたフレームと、
前記フレームを覆って該フレームに装着される断熱性カバーとからなり、
前記断熱性カバーは、天面、側面及び底面からなり、前記側面の少なくとも1つの側面を、開閉可能な開閉構造とし、当該側面が前記開閉構造によって開かれることで、前記フレームに着脱自在とされる。
上記のように構成された本発明においては、利用時は、断熱性カバーの少なくとも1つの側面が開閉構造によって開かれ、その側面からフレームが断熱性カバーに挿入されていくことで、フレームに断熱性カバーが装着される。断熱性カバーがフレームに装着された状態においては、フレームが略直方体であることから、断熱性カバーが略直方体の形状に維持されて自立可能なものとなる。また、利用しない時は、断熱性カバーの少なくとも1つの側面が開閉構造によって開かれ、その側面からフレームが取り出され、断熱性カバーがフレームに装着されていない状態となる。この状態においては、断熱性カバーはフレームに装着されていないことから、フレームの略直方体の形状に固定されることなく、例えば、折り畳んで保管することができる。
また、前記開閉構造が、
前記天面から垂れ下がる第1のフラップ部と、
前記底面から立ち上がる第2のフラップ部と、
当該開閉構造とされた側面の互いに対向する対向辺からそれぞれ延び、当該側面が前記開閉構造によって閉じられた場合に少なくとも前記対向辺とは反対側の辺が互いに当接する幅を具備する2つの扉部からなる観音開き構造とから構成され、
前記2つの扉部の一方と、前記第1及び前記第2のフラップ部とがそれぞれその重なり合う部分にて接合及び離脱が可能な接合構造を有する。
このような構成とすることで、観音開きを構成する2つの扉部の一方が、第1及び第2のフラップ部との重なり合う部分にてそれぞれ接合構造によって接合されることにより、収容された被保冷物を取り出したり被保冷物を収容したりするために2つの扉部の他方を開け閉めする際、開け閉めしない扉部側において、開閉構造とされた側面に隣接する側面と、開け閉めしない扉部と、第1のフラップ部と、天面とによってフレームの上端側が固定されるとともに、開閉構造とされた側面に隣接する側面と、開け閉めしない扉部と、第2のフラップ部と、底面とによってフレームの下端側が固定されることとなり、扉部を開け閉めする際にフレームがぐらつくことが抑制される。また、接合構造は、2つの扉部の一方と第1及び第2のフラップ部との離脱が可能であることから、これらを離脱させることで、断熱性カバーの側面が開閉構造によって開かれ、断熱性カバーのフレームへの着脱が可能となる。
また、前記第2のフラップ部の前記底面との連接辺に直交する辺と、当該第2のフラップ部を有する側面に隣接する側面の辺とが、接合及び離脱が可能な第2の接合構造を有する構成とすることも考えられる。
そのような構成とした場合は、利用時に、第2のフラップ部の底面との連接辺に直交する辺と、第2のフラップ部を有する側面に隣接する側面の辺とが第2の接合構造によって接合されることで、開閉構造とされた側面に隣接する側面と、第2のフラップ部と、底面とによってもフレームの下端側が固定されることとなり、フレームのぐらつきがさらに抑制されるとともに、断熱性カバーからのフレームの離脱が防止される。また、第2の接合構造は、第2のフラップ部の底面との連接辺に直交する辺と、第2のフラップ部を有する側面に隣接する側面の辺との離脱が可能であることから、これらを離脱させることで、断熱性カバーの側面が開閉構造によって開かれ、断熱性カバーのフレームへの着脱が可能となる。また、一般的に冷気は下方に移動するため、保冷ケース内の冷気が開閉構造とされた側面の下方から外部に流出しやすくなるが、第2のフラップ部が第2の接合構造によって側面と接合されることで立ち上がった状態で固定されるので、下方に移動した冷気が外部に流出してしまうことが回避される。
また、前記2つの扉部は、前記開閉構造とされた側面が当該開閉構造によって閉じられた場合に前記対向辺とは反対側の辺側にてその一部が重なり合う幅を具備する構成とすることも考えられる。
そのような構成とした場合は、2つの扉部の重なり合う部分を接合及び離脱可能な構造とすることで、保冷ケース内における保冷効果を向上させながらも、断熱性カバーにフレームを着脱可能にすることができる。
また、前記フレームが、前記略直方体の辺ごとに分離可能であり、
前記断熱性カバーが、折り畳み可能な材料から構成されることも考えられる。
そのような構成とした場合は、利用しない時には、フレームは辺ごとに分離することでコンパクトに保管することができるとともに、断熱性カバーは折り畳んで保管することができる。
また、前記断熱性カバーは、前記フレームに装着された際に内側となる面に、保冷剤を収納可能な保冷剤収納部が設けられている構成とすることも考えられる。
そのような構成とした場合は、保冷剤収納部に保冷剤を収納することで、収容された被保冷物を所望の温度に保冷することができる。
本発明においては、略直方体からなるフレームに装着される断熱性カバーが、天面、側面及び底面からなり、側面の少なくとも1つの側面を、開閉可能な開閉構造とし、その側面が開閉構造によって開かれることで、フレームに着脱自在とされる構成としたため、利用時は、断熱性カバーがフレームに装着されることによって自立可能となるとともに、利用しない時は、断熱性カバーがフレームに装着されていない状態とすることで、断熱性カバーを折り畳む等して嵩張らずに保管することができる。
また、開閉構造が、天面から垂れ下がる第1のフラップ部と、底面から立ち上がる第2のフラップ部と、開閉構造とされた側面の互いに対向する対向辺からそれぞれ延び、少なくとも対向辺とは反対側の辺が互いに当接する幅を具備する2つの扉部からなる観音開き構造とから構成され、2つの扉部の一方と、第1及び前記第2のフラップ部とがそれぞれその重なり合う部分にて接合及び離脱が可能な接合構造を有することにより、開け閉めしない扉部側において、開閉構造とされた側面に隣接する側面と、開け閉めしない扉部と、第1のフラップ部と、天面とによってフレームの上端側が固定されるとともに、開閉構造とされた側面に隣接する側面と、開け閉めしない扉部と、第2のフラップ部と、底面とによってフレームの下端側が固定されることとなり、扉部を開け閉めする際にフレームがぐらつくことを抑制することができる。
本発明の保冷ケースの実施の一形態を示す外観斜視図であり、(a)は開閉構造とされた側面を閉じた状態を示す図、(b)は開閉構造とされた側面を完全に開いた状態を示す図、(c)は開閉構造とされた側面のうち2つの扉部のみを開いた状態を示す図、(d)は開閉構造とされた側面のうち1つの扉部のみを開いた状態を示す図である。 図1に示した保冷ケースに用いられるフレームの詳細な構成を示す外観斜視図である。 図1に示した保冷ケースについて断熱性カバーを図2に示したフレームに装着していく方法を説明するための外観斜視図である。 図1に示した保冷ケースにおけるフラップ部による作用を説明するための図である。 図1に示した保冷ケースにおける扉部による作用を説明するための図であり、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た保冷ケースの角部の状態を示す図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た保冷ケースの角部の状態を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の保冷ケースの実施の一形態を示す外観斜視図であり、(a)は開閉構造とされた側面13aを閉じた状態を示す図、(b)は開閉構造とされた側面13aを完全に開いた状態を示す図、(c)は開閉構造とされた側面13aのうち2つの扉部21,22のみを開いた状態を示す図、(d)は開閉構造とされた側面13aのうち1つの扉部22のみを開いた状態を示す図である。図2は、図1に示した保冷ケースに用いられるフレーム60の詳細な構成を示す外観斜視図である。
本形態における保冷ケースは図1に示すように、フレーム60に断熱性カバー10が装着されて構成されている。
フレーム60は図2に示すように、棒状部材である12本の直線状のポール61a〜61lが8つの三ツ口コネクタ62a〜62hによって連結され、ポール61a〜61lがそれぞれ辺となった直方体を構成している。そのため、三ツ口コネクタ62a〜62hを介してポール61a〜61lごとに分離可能となっている。
断熱性カバー10は、例えば、PE(ポリエチレン)断熱シートの表裏がポリエチレンクロスシートとアルミ蒸着シートとによって挟み込まれて構成されており、それにより、折り畳み可能なものとなっている。そして、断熱性カバー10は、フレーム60に装着された場合に、天面11、底面12及び4つの側面13a〜13dからなる。すなわち、断熱性カバー10は、フレーム60の形状に合わせて、フレーム60に装着された場合に、天面11、底面12及び4つの側面13a〜13dを構成する大きさ及び形状となっている。具体的には、天面11及び底面12それぞれの4つの辺の長さは、フレーム60のポール61a〜61d,61i〜61lの長さと同等となっており、また、側面13a〜13dについては、側面13aの4つの辺の長さがそれぞれ、フレーム60のポール61a,61e,61f,61iの長さと同等となっており、側面13bの4つの辺の長さがそれぞれ、フレーム60のポール61b,61f,61g,61jの長さと同等となっており、側面13cの4つの辺の長さがそれぞれ、フレーム60のポール61d,61e,61h,61lの長さと同等となっており、側面13dの4つの辺の長さがそれぞれ、フレーム60のポール61c,61g,61h,61kの長さと同等となっている。それにより、断熱性カバー10は、フレーム60に装着された場合に、フレーム60によって、天面11、底面12及び4つの側面13a〜13dが張設されるものとなっている。
4つの側面13a〜13dのうち、1つの側面13aは、2つの扉部21,22と、2つのフラップ部23,24とから構成され、これらによって開閉可能な開閉構造となっている。そして、この開閉構造によって側面13aが開かれることで、断熱性シート10がフレーム60に着脱自在となっている。
フラップ部23は、天面11との連接辺を軸として回動自在に天面11から一定の幅を有して垂れ下がっており、断熱性カバー10がフレーム60に装着された場合に外側となる面に、天面11との連接辺に沿って面ファスナー36が取り付けられているとともに、断熱性カバー10がフレーム60に装着された場合に内側となる面にも、天面11との連接辺に沿って面ファスナー39が取り付けられている。フラップ部24は、底面12との連接辺を軸として回動自在に底面12から一定の幅を有して立ち上がっており、断熱性カバー10がフレーム60に装着された場合に外側となる面に、底面12との連接辺に沿って面ファスナー37が取り付けられているとともに、底面12との連接辺に直交する辺にジッパー53,54が取り付けられている。
2つの扉部21,22は、側面13aの側面13b,13cとの連接辺、すなわち互いに対向する対向辺からそれぞれ一定の幅を有して延び、側面13b,13cとの連接辺を軸として回動自在に構成されており、それにより、扉部21,22から観音開き構造を構成している。扉部21,22の幅は、扉部21の方が狭くなっており、扉部21,22を閉じた状態にて側面13b,13cとの連接辺とは反対側の辺側にてその一部が重なり合う幅を有している。
扉部21は、断熱性カバー10がフレーム60に装着された場合に内側となる面に、側面13cとの連接辺に直交する辺に沿って面ファスナー31,32が取り付けられているとともに、断熱性カバー10がフレーム60に装着された場合に外側となる面には、側面13cとの連接辺とは反対側の端部となる辺に沿って面ファスナー38が取り付けられている。なお、面ファスナー31,32のそれぞれは、フラップ部23が天面11から垂れ下がり、フラップ部24が底面12から立ち上がった状態にて扉部21が閉じられた場合に扉部21のうちフラップ部23,24と重なり合い、面ファスナー36,37と対向する部分に取り付けられている。扉部22は、断熱性カバー10がフレーム60に装着された場合に内側となる面において、側面13bとの連接辺に直交する辺に沿って面ファスナー33,34が取り付けられているとともに、側面13bとの連接辺とは反対側の辺に沿って面ファスナー35が取り付けられている。なお、面ファスナー33,34のそれぞれは、フラップ部23が天面11から垂れ下がり、フラップ部24が底面12から立ち上がった状態にて扉部22が閉じられた場合に扉部22のうちフラップ部23,24と重なり合い、面ファスナー36,37と対向する部分に取り付けられている。また、面ファスナー35は、扉部21が閉じられた状態にて扉部22が閉じられた場合に扉部22のうち扉部21と重なり合い、面ファスナー38と対向する部分に取り付けられている。また、扉部22は、断熱性カバー10がフレーム60に装着された場合に外側となる面において、側面13bとの連接辺とは反対側の辺に沿う領域に、例えばポリプロピレンからなる取っ手ベルト41が取り付けられている。
側面13b,13cのそれぞれには、側面13aとの連接辺のうち、フラップ部24が底面12から立ち上がった状態においてジッパー53,54にそれぞれ当接する領域にジッパー51,52が取り付けられている。
側面13b〜13dには、断熱性カバー10がフレーム60に装着された場合に内側となる面に、保冷剤を収納可能な保冷剤収納部となる複数の収納ポケット40が取り付けられている。この収納ポケット40は、例えば可撓性を有するポリエステルのシートからなり、側面13b,13cに3個、側面13dに4個、それぞれ縫着によって取り付けられている。
上記のように構成された保冷ケースにおいては、面ファスナー31,32と面ファスナー36,37とによって本発明の接合構造が構成され、ジッパー51,52とジッパー53,54とによって本発明の第2の接合構造が構成されている。そして、フラップ部23が天面11から垂れ下げた状態とされるとともに、フラップ部24が底面12から立ち上げられた状態でジッパー51,52とジッパー53,54とが噛み合わされることでフラップ部24の底面12との連接辺に直交する辺と側面13aに隣接する側面13b,13cの辺とが接合されて固定された後、扉部21が閉じられ、面ファスナー31と面ファスナー36とが接合されるとともに、面ファスナー32と面ファスナー37とが接合され、さらに、扉部22が閉じられ、面ファスナー33と面ファスナー36とが接合されるとともに、面ファスナー34と面ファスナー37とが接合され、最後に面ファスナー35と面ファスナー38とが接合され、図1(a)に示すように側面13aが閉じられた形態となる。
なお、本形態においては、扉部21,22が、扉部21,22を閉じた状態にて側面13b,13cとの連接辺とは反対側の辺側にてその一部が重なり合う幅を有しており、それにより、扉部21,22を閉じると、扉部21に取り付けられた面ファスナー38と扉部22に取り付けられた面ファスナー35とが対向して接合する構成を例に挙げて説明したが、扉部21,22は、扉部21,22を閉じた状態にて側面13b,13cとの連接辺とは反対側の辺が互いに当接する幅を具備していればよい。ただし、本形態のような構成とすることにより、保冷ケース内の保冷効果を向上させながらも、断熱性カバー10にフレーム60を着脱可能にすることができる。
以下に、上記のように構成された保冷ケースの使用方法について説明する。
まず、断熱性カバー10をフレーム60に装着していく方法について説明する。
図3は、図1に示した保冷ケースについて断熱性カバー10を図2に示したフレーム60に装着していく方法を説明するための外観斜視図である。
図1に示した保冷ケースについて断熱性カバー10を図2に示したフレーム60に装着していく場合は、図3(a)に示すように、まず、断熱性カバー10の扉部21,22及びフラップ部23,24が全て開かれた状態とする。それにより、断熱性カバー10の側面13aが、扉部21,22及びフラップ部23,24による開閉構造によって開かれた状態となる。
そして、開かれた側面13aからフレーム60を断熱性カバー10に挿入していく。その際、断熱性カバー10の側面13b〜13dには、断熱性カバー10がフレーム60に装着された場合に内側となる面に、保冷剤を収納可能な複数の収納ポケット40が取り付けられているが、この収納ポケット40は、可撓性を有するものであるため、フレーム60に当接しても、フレーム60が断熱性カバー10に挿入できなくなってしまうことがない。
断熱性カバー10は、折り畳み可能な材料から構成されているため、フレーム60に装着される前は、単独では自立することができない。ところが、開かれた側面13aからフレーム60が挿入されていくと、断熱性カバー10が、上述したように、フレーム60に装着された場合に、天面11、底面12及び4つの側面13a〜13dを構成する大きさ及び形状となっていることにより、天面11と底面12と側面13a〜13dとのそれぞれの連接辺にその内側からフレーム60のポール61a〜61lが当接していく。そして、フレーム60が断熱性カバー10に完全に挿入されると、図3(b)に示すように、天面11、底面12及び側面13a〜13dがフレーム60によって張設された状態となり、断熱性カバー10がフレーム60の直方体の形状となる。その後、被保冷物を保冷ケースに収容する前あるいは後に、収納ポケット40に、所望の温度に保冷した保冷剤を収納することにより、被保冷物を所望の温度に保冷することができる。
このようにして断熱性カバー10がフレーム60に装着されると、フレーム60全体が断熱性カバー10によって覆われた状態となり、断熱性カバー10がフレーム60の直方体の形状に維持されて自立可能な状態となる。
また、フレーム60については、上述したように、12本の直線状のポール61a〜61lが8つの三ツ口コネクタ62a〜62hによって連結され、三ツ口コネクタ62a〜62hを介してポール61a〜61lごとに分離可能となっているが、断熱性カバー10がフレーム60に装着されると、フレーム60が、断熱性カバー10の天面11、底面12及び側面13a〜13dを張設した状態としてその全体が断熱性カバー10で覆われた状態となるため、ポール61a〜61lごとに分離されにくくなる。また、上述したように断熱性カバー10がフレーム60に装着された状態において収納ポケット40に保冷剤が収納された場合、フレーム60の上下方向については、保冷剤の重みによってもポール61a〜61lごとに分離されにくくなる。なお、水平方向については、断熱性カバー10の4つの側面13a〜13dが連接していることにより、フレーム60がポール61a〜61lごとに分離されにくくなっている。
次に、フラップ部23,24による作用効果について説明する。
図4は、図1に示した保冷ケースにおけるフラップ部23,24による作用を説明するための図である。
上記のようにして断熱性カバー10がフレーム60に装着された後、図4(a)に示すように、フラップ部23を天面11から垂れ下げた状態とするとともに、フラップ部24を底面12から立ち上げた状態とする。
その際、図4(b)に示すように、フラップ部23の内側の面に取り付けられた面ファスナー39を用いてスリット入りのカーテン70を取り付けることにより、保冷ケース内に収容された被保冷物を取り出したり、保冷ケース内に被保冷物を収容したりするために扉部21,22の少なくとも一方を開けた際に、保冷ケース内の冷気が外部に流出してしまうことが抑制される。なお、カーテン70を透明な材料から構成することにより、保冷ケース内に収容された被保冷物がカーテン70によって見えなくなってしまうことを回避することができる。カーテン70は、例えば、ポリ塩化ビニル等からなるものを用いることができる。
また、図4(c)に示すように、フラップ部24に取り付けられたジッパー54と側面13cに取り付けられたジッパー52とを噛み合わせるとともに、これと同様に、フラップ部24に取り付けられたジッパー53と側面13bに取り付けられたジッパー51とを噛み合わせ、それにより、フラップ部24の底面12との連接辺に直交する辺と、側面13b,13cの辺とを接合させる。
このようにしてフラップ部24の底面12との連接辺に直交する辺と、側面13b,13cの辺とを接合させることにより、フラップ部24が立ち上がった状態で固定されることになる。ここで、一般的に冷気は下方に移動するため、保冷ケース内の冷気が開閉構造とされた側面13aの下方から外部に流出しやすくなるが、フラップ部24が側面13b,13cと接合されることで立ち上がった状態で固定されるので、下方に移動した冷気が外部に流出してしまうことが回避される。
次に、扉部21の作用効果について説明する。
図5は、図1に示した保冷ケースにおける扉部21による作用を説明するための図であり、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た保冷ケースの角部の状態を示す図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た保冷ケースの角部の状態を示す図である。
上記のようにして断熱性カバー10がフレーム60に装着され、フラップ部23が天面11から垂れ下げられた状態とされるとともに、フラップ部24が底面12から立ち上げられた状態で固定された後、図5(a)に示すように、扉部21を閉め、扉部21に取り付けられた面ファスナー31とフラップ部23に取り付けられた面ファスナー36とを接合させるとともに、扉部21に取り付けられた面ファスナー32とフラップ部24に取り付けられた面ファスナー37とを接合させる。
すると、扉部21側においては、図5(b)に示すように、フレーム60の上端側の角部が、側面13cと天面11とフラップ部23と扉部21とによって固定され、また、図5(c)に示すように、フレーム60の下端側の角部が、側面13cと底面12とフラップ部24と扉部21とによって固定されることになる。
このようにしてフレーム60に断熱性カバー10が装着された保冷ケースに被保冷物が収容されることになるが、保冷ケースに被保冷物を収容したり、保冷ケース内に収容された被保冷物を取り出したりするために、扉部22のみを開け閉めする場合、上述したように、開け閉めしない扉部21側においては、フレーム60の上端側が、側面13cと天面11とフラップ部23と扉部21とによって固定されるとともに、フレーム60の下端側が、側面13cと底面12とフラップ部24と扉部21とによって固定されているため、扉部22を開け閉めする際にフレーム60がぐらつくことが抑制される。なお、上述したように、断熱性カバー10がフレーム60に装着された状態では、フレーム60が、断熱性カバー10の天面11、底面12及び側面13a〜13dを張設した状態としてその全体が断熱性カバー10で覆われた状態となることによってポール61a〜61lごとに分離されにくくなっており、それによりフレーム60のぐらつきと分離の抑制を実現できる。扉部22を開け閉めする際は、取っ手ベルト41を掴むことで、扉部22を開け閉めしやすくなる。また、保冷ケースに被保冷物を収容したり、保冷ケース内に収容された被保冷物を取り出したりするために、扉部21のみを開け閉めする場合においても、開け閉めしない扉部22側においては、フレーム60の上端側が、側面13bと、天面11と、面ファスナー33,36によって互いに接合されたフラップ部23及び扉部22とによって固定されるとともに、フレーム60の下端側が、側面13bと、底面12と、面ファスナー34,37によって互いに接合されたフラップ部24と扉部22とによって固定されているため、扉部21を開け閉めする際にフレーム60がぐらつくことが抑制される。なお、保冷ケースに被保冷物を収容したり、保冷ケース内に収容された被保冷物を取り出したりするために、扉部22のみを開け閉めし、扉部21は開け閉めしない場合は、扉部21と扉部22とが、面ファスナー35,38によって接合可能であれば、扉部22とフラップ部23,24とを接合可能とする必要はないため、扉部22に面ファスナー33,34を取り付ける必要がなく、また、面ファスナー36,37についても、扉部21に対向しない部分には取り付けておく必要がない。ただし、扉部22のみを開け閉めし、扉部21は開け閉めしない場合でも、扉部22とフラップ部23,24とを接合可能としておくことにより、扉部22を閉めた状態では保冷ケースが密閉された状態となり、保冷ケースの冷気が外部に流出してしまうことの抑制効果が高まる。
また、上述したように、フラップ部24の底面12との連接辺に直交する辺と、側面13b,13cの辺とが接合していることにより、側面13b,13cと底面12とフラップ部24とによっても、側面13a側においてフレーム60の下端側の角部が固定されることとなり、フレーム60のぐらつきがさらに抑制されるとともに、フレーム60の離脱が防止される。
また、上述したように、断熱性カバー10がフレーム60に装着された状態では、天面11、底面12及び側面13a〜13dがフレーム60によって張設された状態となり、断熱性カバー10がフレーム60の直方体の形状に維持されるため、この状態のままトラックの荷台等に積載することができる。
上述したようにして利用された保冷ケースを保管する場合は、まず、扉部22が閉じられている場合は、面ファスナー35と面ファスナー38とを剥離することにより、扉部21と扉部22とを離脱させるとともに、面ファスナー33,34と面ファスナー36,37とをそれぞれ剥離することにより、図1(d)に示したように、扉部22とフラップ部23,24とをそれぞれ離脱させ、扉部22を開く。
次に、面ファスナー31,32と面ファスナー36,37とをそれぞれ剥離することにより、図1(c)に示したように、扉部21とフラップ部23,24とをそれぞれ離脱させ、扉部21を開く。
次に、ジッパー51,52とジッパー53,54との噛み合わせを外すことによってフラップ部24の底面12との連接辺に直交する辺と、側面13b,13cの辺とを離脱させるとともに、フラップ部23を捲り上げ、図1(b)に示したように、側面13aが完全に開いた状態とする。
このようにして、側面13aが完全に開いたことで、フレーム60を側面13aから取り出して、断熱性カバー10をフレーム60から離脱させることができる。
フレーム60から離脱した断熱性カバー10は、天面11、底面12及び側面13a〜13dがフレーム60によって張設された状態ではなくなるため、フレーム60の直方体の形状に固定されることなく、断熱性カバー10が折り畳み可能な材料から構成されることにより、折り畳んで保管することができる。
また、フレーム60については、上述したように三ツ口コネクタ62a〜62hを介してポール61a〜61lごとに分離可能となっているため、ポール61a〜61lごとに分離すれば、コンパクトに保管することができる。
なお、本形態においては、フレーム60として直方体のものを例に挙げて説明したが、組み立てられた状態で断熱性カバー10が装着可能なものであれば、例えば、断熱性カバー10が装着され始める側の面の面積が小さく、断熱性カバー10が装着されていく方向にその断面積が徐々に大きくなる形状や、断熱性カバー10が装着されていく方向には断面積は変化しないものの、その断面の形状が長方形や正方形に限らず台形のもの等、その形状が直方体から若干変形したものであってもよい。これらを含めて本願発明では略直方体と呼ぶ。また、直方体に立方体が含まれることは言うまでもない。
また、本形態においては、断熱性カバー10の4つの側面13a〜13dのうち1つの側面13aが開閉構造とされるものを例に挙げて説明したが、側面13aのみならず、側面13aに対向する側面13dも側面13aと同様の構成の開閉構造とすることが考えられる。また、開閉構造が、側面13aのように観音開きを構成する2つの扉部21,22と2つのフラップ部23,24とから構成されるものではなく、ただ単にその側面を開閉可能とするものであれば、隣接する2つの側面を開閉構造としてもよい。
10 断熱性カバー
11 天面
12 底面
13a〜13d 側面
21,22 扉部
23,24 フラップ部
31〜39 面ファスナー
40 収納ポケット
41 取っ手ベルト
51〜54 ジッパー
60 フレーム
61a〜61l ポール
62a〜62h コネクタ
70 カーテン

Claims (1)

  1. 略直方体からなり、該略直方体の辺が棒状部材から構成されたフレームと、
    前記フレームを覆って該フレームに装着される断熱性カバーとからなり、
    前記断熱性カバーは、天面、側面及び底面からなり、前記側面の少なくとも1つの側面を、開閉可能な開閉構造とし、当該側面が前記開閉構造によって開かれることで、前記フレームに着脱自在とされる保冷ケースであって、
    前記開閉構造は、
    前記天面から垂れ下がる第1のフラップ部と、
    前記底面から立ち上がる第2のフラップ部と、
    当該開閉構造とされた側面の互いに対向する対向辺からそれぞれ延び、当該側面が前記開閉構造によって閉じられた場合に少なくとも前記対向辺とは反対側の辺が互いに当接する幅を具備する2つの扉部からなる観音開き構造とから構成され、
    前記2つの扉部の一方と、前記第1及び前記第2のフラップ部とがそれぞれその重なり合う部分にて接合及び離脱が可能な接合構造を有する保冷ケース。
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