JP6457731B2 - 足の形状に適合化されたシューズ - Google Patents

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Description

本発明は、シューズに、特にスポーツシューズに関する。
一般的には、シューズは、ソールと、ソールに対して固定されたアッパー(靴上側体)とを備える。ソールおよびアッパーは、伝統的なシューズの場合には皮革から作製されるが、スポーツシューズの場合には一般的に様々な合成材料から作製される。
シューズは、そのアッパーが足に対してもたらす安定性が、ソックスによりもたらされる安定性よりもはるかに高い点で、ソックスとは異なる。足は、アッパーによって、ソックスによる場合よりもはるかにしっかりと固定される。さらに、シューソールが、傷害から足を保護し、緩衝作用をもたらす、すなわち、ソールは、例えばランニング時などの力の衝撃を吸収する。例えばゴムなどの適切な材料および/または輪郭設定を使用することにより、シューソールは、地下との間に必要な静摩擦をさらに生じさせる。ソックスは、シューズの上述の機能を果たすことはできない。
一般的なシューズの場合には、シューズの着用者の足は、アッパーおよびソールにより完全に囲まれ、すなわち足の各足指が、相互に隣接して位置する。さらに、これらの足指は、各足指が全体としてソールに接触するように、ソール上に置かれる。足指は、ソールを介して地面に対して個別に接触することはできない。足指は、シューズ内部で動くことは可能であるが、それらの全体でしかソールに対して力を加えることができない。
この環境は、不利および不自然であると思われる。足医学の観点からすると、裸足歩行が理想的であると考えられ、その場合には、足指は最大限まで自由に動くことが可能であり、各足指は地面に対して直接的に接触し、地面を感じ取ることが可能である。
しかし、裸足歩行は、柔らかい地面の上でのみ快適でリスクを伴わないことが可能となる。小石でさえもが、不快なものと知覚され、まさにガラスの破片のように足の傷害リスクをもたらす。さらに、特に冬季には、屋外の地面は、一般的には過度に冷たいため、快適な裸足歩行は不可能となる。
一方においては裸足歩行と同様の歩行時のより自然な感覚をシューズ着用者に与えるために、ならびに他方においては足を傷害および冷たさから保護するために、足指を受ける個別の部分を備えるシューズが公知である。各足指は、各足指が配置された部分を、他の部分から独立的に動かすことが可能である。これにより、各足指は、個別に地面に接触することが、および地面を感じ取ることが可能となる。これにより、歩行の快適性は、裸足歩行の感覚と同様になり、また同時に、シューソールが、傷害および冷たさから足を保護する。
例えば、米国特許出願公開第2007/0144039A1号は、フットウェアの着用者の足指の個別の動きを可能にすると共に、快適性、保護、および触覚フィードバックの向上をもたらす、フットウェアに関する。
しかし、異なる部分間の連結部が足指にとっては不快に知覚されることは、このようなシューズの場合には不利となることが判明している。各部分は、しばしば共に縫製されるかまたは共に膠剤接着されるため、足指間に厚く明確に知覚されるシームが存在することとなる。これは、不快なものと知覚され、さらには足指間の空間において摩耗を生じさせ得る。
DE102011055154A1は、足を覆うためのソックスと、ソックスに対する堅く耐切断性を有する糸の使用とについて言及している。ソックス状に形成され、個別の足指領域を囲み、少なくとも部分的に耐切断性を有する材料から構成された、フットウェアが提供される。
DE202007011165U1は、足およびソール要素を少なくとも部分的に覆う、成型ニーソックス要素から実質的に構成された、特にソックスまたはニーソックスの設計を有するフットウェアについて言及している。このニーソックスおよびソール要素は、一体として相互に連結される。
DE102011055154A1およびDE202007011165U1により示唆される解決策は、シューズまたはアッパーとは著しく異なる。既に上記で説明したように、ソックスは、特にスポーツの分野においては、必要な安定性を足に対して与えることができない。さらに、示唆されている解決策は、断続的な力の衝撃から関節を保護するために特にランニング時には不可欠となるいかなる種類の緩衝作用も有さない。
米国特許出願公開第2007/0144039A1号 DE102011055154A1 DE202007011165U1
「Fachwissen Bekleidung」第6版、H. Eberleら(英題「Clothing Technology」で発刊) 「Textil- und Modelexikon」第6版、Alfons Hofer 「Maschenlexikon」第11版、Walter Holthaus
したがって、本発明は、足指間の空間において不快な感覚を引き起こすことなく裸足歩行と同様の歩行感覚をもたらす、シューズ、特にスポーツシューズを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、この問題は、シューズ用、特にスポーツシューズ用のアッパーにより解消される。このシューズは、足の少なくとも1つの足指を受けるための複数の第1の部分を備え、これらの第1の部分は、相互から実質的に独立的に動かされ得るものであり、ニットウェアを含む。
本発明によるアッパーは、足の少なくとも1つの足指をそれぞれ受けるための第1の部分を備える。これらの第1の部分は、相互から実質的に独立的に動かすことが可能であることにより、足指をある程度まで自由に動かすことが可能となり、すなわち、足指は、通常のシューズの場合のようには動きを制限されない。これに関しては、一部分を動かす場合、隣接する部分もまた、摩擦あるいはアッパーおよび/または既存のソールに対する力の伝達によって若干動かされ得る。
第1の部分が、実質的に独立的に動かし得ることにより、足指もまた、相互から大幅に独立的に動かすことが可能となる。これは、裸足歩行と同様の自然な歩行感覚をもたらす。各足指は、自由に動くことが可能であり、地面との間に個別の接触を有し、地面を感じ取ることが可能となる。さらに、登山などのいくつかのタイプのスポーツにおいては不可欠な、各足指のグリップ動作もまた可能となる。
第1の部分がニットウェア(編んだ布類、メリヤス類)として形成されることにより、これらの部分の接合部の厚いシームを回避することが可能となる。例えば、これらの部分は、対応する機械で一体ニットウェアとして製造され得る。これにより、これらの部分は、製造プロセス時にシームを用いることなく予め共に接合される。もう1つの可能性は、かがり縫いにより第1の部分同士を接合することである。これに関して、各部分のエッジは、厚く刺激をもたらすシームを形成することなく、例えば対応するかがり縫い機においてコース(進路)を向く配置で、すなわちステッチごとに共に接合され得る。
厚く刺激をもたらすシームを回避させる上述の技術は、ニットウェアを使用することのみによって可能となる点に留意されたい。
本発明の好ましい一実施形態においては、第1の部分は、一体で形成される。これにより、厚く刺激をもたらすシームが回避される。一体ニットウェアは、対応する緯編み機または経編み機で、単純な、費用対効果の高い、および迅速な方法で製造することが可能である。第1の部分が、製造プロセス時に予め共に接合されることにより、対応する後の加工ステップは不要となる。
本発明の代替的な一実施形態においては、第1の部分は、かがり縫いにより共に接合される。かがり縫いにより、厚く刺激をもたらすシームを形成することなく、ニットウェアのエッジ同士をステッチ配向接合することが可能となる。かがり縫いは、緯編み編成布および経編み編成布の両方において利用することが可能である。
好ましくは、第1の部分は、シームを用いずに実質的に接合され、すなわち、足指間の部分同士の接合は、シームを用いずに行われる。さらに、ニットウェアは、足指間に位置しない他の領域にシームを備えることが可能である(例えば装飾シーム)。第1の部分のシームレス接合により、特に刺激的なものとして知覚されるシームなどのいかなるシームも、足指間の空間には形成されない。
好ましくは、各第1の部分が、各足指に対して設けられる。これにより、各足指は、最大限まで自由に動かすことが可能となり、隣の足指から独立的に動かすことが可能となる。したがって、歩行感覚は、裸足歩行に非常に近くなる。
好ましくは、ニットウェアは、少なくとも1つの緯編み領域を含む。これは、例えば緯編み機などにより製造され得るため、これにより、単純で、費用対効果が高く、迅速な、ニットウェアの製造が可能となる。
特に好ましくは、緯編み領域は、平編みされる。さらに好ましくは、ニットウェアは、2つの層として緯編みされる。さらに好ましくは、これらの2つの層は、第1の部分が形成されるような側において連結される。
本発明の好ましい一実施形態においては、少なくとも1つの緯編み領域は、三次元緯編みされる。三次元(3D)緯編みにより、緯編み編成布は、緯編みプロセス時に足に対して直接的に調節された形状を備えることが可能となる。別個の切断は不要となる。足指、甲、または踵の形状もまた、ニットウェア中に直接的に緯編みされ得る。
本発明の好ましい一実施形態においては、第1の部分を備えるアッパーは、一体ニットウェアとして形成される。これにより、アッパー全体の単純で、費用対効果が高く、迅速な製造が可能となる。第1の部分の総互間のおよびアッパーの残りの部分との間の接合を行うための後の加工ステップは、不要となる。さらに、発生する廃棄が最小限に削減される。
本発明の代替的な一実施形態においては、アッパーのニットウェアは、丸編み式緯編み機で作製される。丸編み式緯編み機により、第1の部分の製造を単純化することが可能となる。なぜならば、この第1の部分は、足指の丸い形状に可能な限り倣うべきであり、したがって第1の部分が可能な限り最もチューブ状の形状であることにより、丸編み機での製造に非常に適するからである。
本発明の代替的な好ましい一実施形態においては、ニットウェアは、少なくとも1つの経編み領域を含む。経編み編成布は、高い費用対効果で、およびとりわけ迅速に製造され得る。
好ましくは、少なくとも1つの経編み領域が、三次元経編みされる。三次元(3D)経編みにより、経編み編成布は、経編みプロセス時に足に対して直接的に調節された形状を備えることが可能となる。別個の切断は不要となる。また、足指、甲、または踵の形状は、ニットウェア中に直接的に経編みされ得る。
好ましくは、アッパーのニットウェアは、平編み式緯編み機で緯編みされる。緯編み編成布は、平編み式緯編み機で単純にかつ高い費用対効果で製造され得る。
好ましくは、少なくとも1つの第1の部分が、弾性糸を有する第1の領域を含む。さらに好ましくは、第1の部分は、第2の領域を備え、第1の領域は、第2の領域よりも高い弾性の糸を含む。このようにすることで、弾性領域を有する少なくとも1つの第1の部分が形成され、これにより、第1の部分は、足指に対して最適に適合することが可能となる。例えば足指に対して横方向に配置される弾性領域により、この足指に関連付けられる第1の部分は、この足指の長さに適合することが可能となる。
好ましくは、第1の部分同士は、少なくとも部分的に重畳する。これにより、足指同士の開きがより小さくなり、これが裸足歩行により近いものであるため、さらにより快適な感覚が足指間に生じる。
好ましくは、少なくとも1つの第1の部分が、ニットウェアの第1の糸に加えて第2の糸を含む。好ましくは、第2の糸は、安定化糸である。これは、長手方向および横方向に足指を安定化し、足指は、ソールに対して定位置に維持される。ソールを越えた足指の滑動が、軽減されるかまたは完全に防止される。
好ましくは、第2の糸は、足指の先端部に配置され、さらに好ましくは、足指の爪の上方にまでおよび足指の側部に沿って延在する。このようにすることで、第2の糸は、足指の滑動を軽減させるかまたは完全に防止し、足指を保護する、トーキャップと同様の機能を果たす。
好ましくは、第2の糸は、溶着糸またはゴム引き糸である。溶着糸またはゴム引き糸は、例えば追加の糸としてなど、製造プロセス時にニットウェア中に加工され得る。次いで、溶着糸は、後に熱により溶融され得るため、冷却時には補強領域を形成する。ゴム引き糸は、地表面に対する付着の上昇と耐摩耗性の向上とを確保する。
ソールに対する滑動を軽減または防止する足指の必要な安定性は、第2の糸に加えてまたはその代替として、第1の部分をインプリント加工またはコーティングすることによって実現され得る。インプリント加工またはコーティングは、例えばポリウレタン(PU)、ポリマー、またはゴムであってもよい。
好ましくは、アッパーは、弾性糸をさらに含む。アッパー中に加工された弾性糸により、各足のサイズに対する簡単なサイズ調節および全体的により良好なフィットが可能となる。さらに、アッパー内への滑入が助長され、紐締めが不要となり得る。しかし、紐締め、マジックテープ(登録商標)、またはストラップが、アッパーに対して追加的に取り付けられてもよい。
本発明のさらなる一態様によれば、シューズ、特にスポーツシューズは、上述のようなアッパーと、アッパーの第1の部分に対応しこれらの第1の部分にそれぞれ連結される第2の部分を有するソールとを備える。この点において、第2の部分は、それらに個数に関して第1の部分と一致し得る。しかし、これは、必須ではない。したがって、第1の部分が、第2の部分よりも多いことが可能であり、その逆も可能である。追加的にはまたは代替的には、第2の部分は、それらの寸法に関して第1の部分と一致してもよく、これらの寸法は、厳密に同一ではなくてもよい。したがって、例えば、第1の部分は、対応する第2の部分よりも小さくてもよく、その逆であってもよい。第1の部分および第2の部分が、相互に対応することにより、足指間の厚く刺激をもたらすシームを回避しつつ、足指に対して可能な限り最大限の動きの自由を与え、自然な歩行感覚をもたらすシューズが実現される。
好ましくは、ソールの少なくともサブセクションが、アッパーと共に一体ニットウェアとして形成される。これにより、単純で、費用対効果が高く、迅速な製造が可能となる。また同時に、材料廃棄が、最小限まで削減される。
好ましくは、シューズは、ミッドソールを備える。好ましくは、ミッドソールは、一体ニットウェア内に構成される。例えば、この場合に、この一体ニットウェアは、ソールの領域においてアウターソールを形成することが可能であり、例えば、ミッドソールは、緩衝機能を有し得る。
好ましくは、ミッドソールは、脱着自在に配置される。このようにすることで、シューズは、例えば各適用領域に対して調節することが可能となり、または代替的にもしくは追加的に、着用者の体重に対して調節することが可能となる。さらに、シューズは、ミッドソールおよびニットウェアが別個に処分されることによって、処分が容易になる。
好ましくは、ソールは、緯編みまたは経編みされる。緯編みソールまたは経編みソールは、対応する機械において最小限の材料廃棄を伴いつつ高い費用対効果で製造され得る。以下に説明する技術を利用することにより、緯編みソールまたは経編みソールは、シューズの要件および適用分野に対して正確に適合化され得る。
好ましい一実施形態においては、ソールは、コーティングにより補強される。これは、追加的にまたは代替的に、単純な様式で安定性をソールに対して与え得る。また、コーティングによっては、ソールは、代替的にまたは追加的に撥水性、耐摩耗性、または堅さを得ることも可能となる。
好ましくは、コーティングは、ポリマーの適用である。これは、例えばポリウレタンであってもよい。ポリマーは、熱および圧力を受けつつ適用され得る。代替的に、ポリマーは、噴霧され得る。代替的には、コーティングは、ラバーコーティングである。これは、高い静摩擦を、すなわち良好な「グリップ」を有する。さらに、ラバーコーティングは、耐摩耗性が非常に高い。
好ましい一実施形態においては、ソールは、追加的にまたは代替的に、追加の糸により、すなわちニットウェアの糸に追加して補強される。好ましくは、この追加の糸は、ゴム糸である。代替的にはまたは追加的には、この追加の糸は、モノフィラメントである。例えば、糸が、緯編み時または経編み時にソールのニットウェア中に単純に緯編みまたは経編みされてもよい。
さらなる好ましい一実施形態においては、ソールは、スペーサ緯編み編成布またはスペーサ経編み編成布を含む。このようにすることで、追加的な緩衝作用を実現することが可能となり、またはシューズのソールを冷たさから隔離することが可能となる。スペーサ緯編み編成布またはスペーサ経編み編成布は、好ましくは詰め物を備える。これは、発泡粒子、フォーム材料、または別の適切な詰め物材料であってもよい。
さらに好ましくは、ソールは、スペーサ緯編み編成布またはスペーサ経編み編成布から製造される。このようにすることで、緩衝作用を有するソールが、1つの加工ステップで実現され得る。
好ましくは、ソールは、シューズの着用者に応じて補強される。さらに好ましくは、着用者のランニングスタイルに応じて、ソールは、着用者によるシューズの用途に応じて追加的にまたは代替的に補強される。例えば、踵が初めに地面に接触するランナーについては、ソールの踵セクションが、追加的な衝撃吸収をもたらすために特に補強される。
好ましくは、ソールの厚さは、シューズの着用者の体重に応じて決定される。好ましくは、ソールの厚さは、追加的にまたは代替的に、着用者のシューズの用途に応じて決定され得る。これにより、シューズの着用者の要件に対してソールの特性を最適に適合させることが可能となる。
本発明のさらなる一態様は、上述のようなアッパーを製造する方法であって、足の少なくとも1つの足指を受けるための複数の第1の部分を用意するステップを含み、アッパーが、第1の部分が相互から実質的に独立的に動かされ得るように形成され、第1の部分が、ニットウェアとして形成される、方法に関する。
以下、添付の図面を参照として本発明の態様をさらに詳細に説明する。これらの図面は以下を表す。
本発明のために使用し得る布帛構造の概略図である。 本発明のために使用し得るフィラー糸を備える緯編み編成布の概略図である。 本発明のために使用し得る経編み編成布の3つの異なる交絡を示す図である。 本発明のために使用し得る緯編み編成布のコースおよびウェールを示す図である。 緯編み時のラッチニードルによるステッチ形成を示す図である。 2つの連結された布帛領域を有する、本発明のために使用し得るアッパーの一実施形態を示す図である。 2つの連結された布帛領域を有する、本発明のために使用し得るアッパーの代替的な一実施形態を示す図である。 本発明のために使用し得る接着テープによりシューソールに対して連結されたアッパーの一実施形態の断面図である。 本発明のために使用し得る接着テープによりシューソールに対して連結されたアッパーの一実施形態の断面図である。 本発明のために使用し得る接着テープによりシューソールに対して連結されたアッパーの一実施形態の断面図である。 本発明のために使用し得るニットウェアにおいて使用される糸の繊維の断面図である。 本発明のために使用し得るニットウェアの正面図および背面図である。 本発明によるアッパーの概略上面図である。 本発明によるアッパーの概略部分図である。 本発明によるアッパーを備えるシューズの概略側面図である。 本発明によるアッパーを備えるシューズの概略部分図である。 本発明によるアッパーを備えるシューズの一実施形態の側面図である。 本発明によるアッパーを備えるシューズの底面図である。
以下、シューズ用の、特にスポーツシューズ用のアッパーを用いて、本発明の実施形態および変形形態をさらに詳細に説明する。
ニットウェアを使用することにより、シューズのアッパーあるいはソール(インソール、シュトローベルソール、ミッドソール、および/またはアウターソールなど)などの製品が、少ない製造努力によって種々の機能を実現する種々の特徴を有する領域を備えることが可能となる。これらの特性には、例えば曲げ性、伸縮性(例えばヤング率として表される)、空気および水に対する透過性、熱伝導性、熱容量、吸湿、静摩擦、耐摩耗性、硬さ、および厚さなどが含まれる。
かかる特徴または機能を実現するために、様々な技術が適用されるが、それらを次に説明する。これは、編成技術、繊維および糸の選択、ポリマーもしくは他の材料による繊維、糸、またはニットウェアのコーティング、モノフィラメントの使用、モノフィラメントおよびポリマーコーティングの組合せ、融着糸/溶着糸の適用、ならびに多層布帛材料などの、ニットウェアの製造における適切な技術を含む。一般的には、ニットウェアの製造に使用される糸は、それ相応に装いが施されてもよい、すなわちコーティングされてもよい。追加的にまたは代替的に、完成したニットウェアは、それ相応に装いが施されてもよい。
機能を実現する別の態様は、例えばアッパーまたはソールなどの製品の特定の領域に対してニットウェアを特定的に使用することと、適切な連結技術によるそれぞれ異なるパーツの連結とに関する。以下、既述の態様および技術と、他の態様および技術とが説明される。
既述の技術は、個別に使用することが可能であり、または任意の様式で組み合わせることも可能である。
(ニットウェア)
本発明において使用されるニットウェアは、一方の緯編み編成布および単糸経編み編成布と、他方の多重糸経編み編成布とに区分される。ニットウェア特有の特徴は、インターロック編み糸ループから形成される点である。これらの糸ループは、ステッチとも呼ばれ、1つまたは複数の糸から形成され得る。
糸は、直径に対して長さが長い1つまたは複数の繊維からなる構造物に対する用語である。繊維は、長さに対してその太さが細い可撓性構造物である。使用に関して事実上無制限の長さを有する非常に長い繊維は、フィラメントと呼ばれる。モノフィラメントは、単一フィラメントすなわち単一繊維から構成された糸である。
緯編み編成布および単糸経編み編成布においては、ステッチ形成は、製品の長手方向に、すなわち製造プロセス時に製品が作製される方向に対して実質的に直角に延在する、少なくとも1つの糸を必要とする。多重糸経編み編成布においては、ステッチ形成は、少なくとも1つの経糸シートを、すなわち複数のいわゆる経糸を必要とする。これらのステッチ形成糸は、長手方向に、すなわち実質的には製造プロセス時に製品が作製される方向に延在する。
図1aは、織成布10と、緯編み編成布11および12と、経編み編成布13との間の基本的な相違を示す。織成布10は、通常は相互に対して直角に配置された少なくとも2つの糸シートを有する。この点に関して、糸は、相互の上または下に配置され、ステッチを形成しない。緯編み編成布11および12は、ステッチをインターロック編みすることにより1つの糸を左から右に編むことによって作製される。11で示されるものは、緯編み編成布の正面図(フロントループ生地側とも呼ばれる)であり、12で示されるものは、緯編み編成布の背面図(バックループ生地側とも呼ばれる)である。フロントループ製品側およびバックループ製品側は、レッグ14の延在において異なる。バックループ生地側12においては、レッグ14は、フロントループ生地側11とは対照的に下側にある。
図1bにおいては、いわゆるフィラー糸15を有する、本発明のために使用し得る緯編み編成布の1つの代替形態を示す。フィラー糸15は、2つのウェール間に長手方向に配置された1本の糸であり、他の織り要素の横方向糸により保持される。フィラー糸15を他の織り要素と組み合わせることにより、緯編み編成布の特性が影響を被るか、または様々な模様効果が実現される。ウェール方向における緯編み編成布の伸縮性は、例えばフィラー糸15によって低下させ得る。
多重糸経編み編成布13は、図1aに示すように、上から下に多数の糸で経編みすることにより作製される。その実施においては、糸のステッチは、隣接する糸のステッチとインターロック編みされる。例えば、隣接する糸のステッチ同士がインターロック編みされるパターンに応じて、7つの基本連結(多重糸経編みにおいては「交絡」とも呼ばれる)、すなわち鎖編み、トリコット編み、2×1平編み、繻子織り、ビロード織り、アトラス編み、および綾織りの中の1つが形成される。
例として、図2においては、トリコット編み21、2×1平編み22、およびアトラス編み23の交絡を示す。例として強調された糸24のステッチが隣接する糸のステッチにインターロック編みされる様式によって、異なるインターロック編みが結果的に得られる。トリコット編みの交絡21においては、ステッチ形成糸は、長手方向にニットウェア中をジグザグに延在し、2つの隣接するウェール同士を結合させる。2×1平編みの交絡22は、トリコット編みの交絡21と同様の様式で結合するが、各ステッチ形成経糸は、ウェールをスキップする。アトラス編みの交絡23においては、各ステッチ形成経糸は、階段形状で方向転換点まで延在し、次いで方向を変える。
継ぎ目結合部位を伴う相互の上に配置されたステッチを、ウェールと呼ぶ。図3は、参照番号31で、緯編み編成布の一例としてのウェールを示す。ウェールという用語は、経編み編成布においても類義的に使用される。したがって、ウェールは、メッシュ生地中を垂直方向に延在する。例として図3の参照番号32で緯編み編成布に関して示されるような、相互に隣接して配設されたステッチ行を、コースと呼ぶ。コースという用語は、経編み編成布においても類義的に使用される。したがって、コースは、メッシュ生地中を横方向に延在する。
ウェールに沿ったステッチの延在により識別され得る3つの基本的な緯編み構造が、緯編み編成布において知られている。平編みシングルジャージでは、バックループのみが、生地の一方の側においてウェールに沿って認識され得ると共に、バックループのみが、製品の他方の側に沿って認識され得る。この構造は、編み機の1列針、すなわち隣接し合う編み針構成に基づき形成され、シングルジャージとも呼ばれる。リブ編み生地では、フロントループおよびバックループは、コース内で交互に位置する、すなわち、製品のウェールを見る側に応じて、フロントループまたはバックループのいずれかのみが、ウェールに沿って見受けられる。この構造は、相互にオフセットした2列針に基づき形成される。パール編み生地では、フロントループおよびバックループが、1つのウェール内に交互に位置する。製品の両側が同一の外観を有する。この構造は、図4に示すようなラッチニードルによりステッチ移動によって製造される。ステッチの移動は、各端部にフックおよびラッチを共に備えるダブルラッチニードルが使用される場合には、回避され得る。
織成布帛に対するニットウェアの本質的な利点は、それにより形成し得る構造および表面の多様性である。実質的に同一の製造技術により、非常に目の詰まったおよび/または剛直なニットウェアと、非常に柔軟な、透けるような薄さの、および/または伸縮性の高いニットウェアとの両方を製造することが可能である。材料の特性に対して影響を実質的に与え得るパラメータは、緯編みまたは経編みのパターン、使用される糸、針のサイズまたは針の距離、および針に配された糸が受ける引張歪みである。
緯編みの利点は、特定の糸が、自由に選択可能な位置において緯編みされ得る点である。このようにすることで、選択されたゾーンは、特定の特性を備えることが可能となる。例えば、サッカーシューズ用のアッパーが、ゴム引き糸から作製されたゾーンを備えることにより、より高い静摩擦を実現し、したがってプレーヤのより優れたボールコントロールを可能にすることが可能である。特定の糸が選択された位置において緯編みされる場合に、追加的な要素が適用される必要はない。
ニットウェアは、工業的な場面においては機械で製造される。通常は、これらは、複数の針を備える。通常は、緯編みでは、ラッチニードル41が使用され、これらはそれぞれ、図4に示すように可動ラッチ42を備える。このラッチ42は、ニードル41がステッチ45に引っ掛かることなく、糸44がステッチ45を通り引き抜かれ得るように、ニードル41のフック43を閉じる。緯編みでは、ラッチニードルは、通常は個別に移動可能であり、そのため、各単一のニードルが、ステッチ形成のために糸を引っ掛けるように制御され得る。
平編み機と丸編み機とは、区別される。平編み機においては、糸フィーダが、針の列に沿って前後に糸を送る。丸編み機においては、針は、円形に配置され、糸の送りは、これに応じて、1つまたは複数の円形列の針に沿って円形移動を行う。
1列針の代わりに、編み機が平行な2列針を備えることもまた可能である。側面から見た場合に、これらの2列針の針は、例えば相互に対して直角に位置してもよい。これにより、より精巧な構造または織地を製造することが可能となる。2列針を使用することにより、単層緯編み編成布または二層緯編み編成布を製造することが可能となる。単層緯編み編成布は、第1の列の針に基づき生成されるステッチが、第2の列の針に基づき生成されるステッチに交絡される場合に、作製される。したがって、二層緯編み編成布は、第1の列の針に基づき生成されるステッチが、第2の列の針に基づき生成されるステッチに交絡されないもしくは選択的にのみ交絡される場合に、および/または、これらの両ステッチが、緯編み編成布の端部においてのみ交絡される場合に、作製される。第1の列の針に基づき生成されるステッチが、追加の糸により第2の列の針に基づき生成されるステッチに選択的にのみ緩く交絡される場合には、これは、スペーサ緯編み編成布とも呼ばれる。したがって、例えばモノフィラメントなどの追加の糸が2つの層の間で前後に案内されることにより、2つの層間に距離が形成される。これらの2つの層は、例えばいわゆるハンドルを介して相互に連結され得る。
したがって、一般的には、以下の緯編み編成布は、緯編み機で製造され得る。1列針のみを使用する場合には、単層緯編み編成布が作製される。2列針を使用する場合には、両列の針のステッチが相互に対して一貫して連結され得るため、結果的に得られるニットウェアは単層を備える。2列針が使用される場合に、両列の針のステッチが、連結されないかまたはエッジにおいてのみ連結される場合には、二層が形成される。両列の針のステッチが追加の糸により交互に選択的に連結される場合には、スペーサ緯編み編成布が作製される。また、追加の糸は、スペーサ糸とも呼ばれ、別個の糸フィーダにより送られてもよい。
単糸経編み編成布は、共同で移動する針によって製造される。代替的には、針は固定され、生地が移動される。緯編みとは対照的に、針が個別に移動することはできない。緯編みと同様に、平編み式単糸経編み機と、丸編み式単糸経編み機とが存在する。
多重糸経編みにおいては、1つまたは複数の螺旋巻糸、すなわち相互に隣接して螺旋巻された糸が使用される。ステッチ形成においては、各経糸が針の周囲に配置され、針が共同で移動される。
本明細書において説明する技術およびニットウェアの製造のさらなる態様は、例えば、「Fachwissen Bekleidung」第6版、H. Eberleら(英題「Clothing Technology」で発刊)、「Textil- und Modelexikon」第6版、Alfons Hofer、および「Maschenlexikon」第11版、Walter Holthausにおいて確認できる。
(三次元ニットウェア)
さらに、三次元(3D)ニットウェアが、緯編み機および経編み機において、特に平編み機において製造可能である。これは、空間構造を備えるニットウェアであるが、単一プロセスで緯編みまたは経編みされる。三次元緯編み技術または三次元経編み技術により、シームを用いずに空間ニットウェアを製造すること、一体でのおよび単一プロセスでの切断または製造が、可能となる。
三次元ニットウェアは、例えばウェール方向におけるステッチ数を変更することにより部分的コースを形成することによって製造され得る。これに対応する機械プロセスは、「ニードルパーキング(needle parking)」と呼ばれる。これは、必要に応じて、コース方向におけるステッチの様々な構造および/または個数と組み合わせてもよい。部分的コースが形成される場合には、ステッチ形成は、緯編み編成布または経編み編成布の一部の幅のみに沿って一時的に行われる。ステッチ形成に関与しない針は、緯編みがこの位置において再度行われるまで、半ステッチ(「ニードルパーキング」)を維持する。このようにすることで、例えば膨出を実現することが可能となる。
三次元緯編みまたは三次元経編みにより、例えば、アッパーを靴型または足に対して調節することが可能となり、ソールを輪郭設定することが可能となる。例えばシューズのベロをその正しい形状へと緯編みすることが可能となる。外形、構造、こぶ、湾曲、ノッチ、開口、ファスナ、ループ、およびポケットを、単一プロセスでニットウェアに組み込むことが可能となる。
三次元ニットウェアは、本発明のために有利に使用することが可能である。
(機能的ニットウェア)
ニットウェアおよび特に緯編み編成布は、広範な機能的特性を備えてもよく、本発明において有利に使用され得る。
緯編み技術により、種々の機能領域を有すると同時にその外形を維持するニットウェアを製造することが可能となる。ニットウェアの構造は、ステッチパターン、糸、針サイズ、針の距離、または針に配された糸が受ける引張歪みを相応に選択することによって、特定の領域における機能要件に対して調節してもよい。
例えば、換気が要求されるニットウェア内の領域に大きなステッチまたは開口を有する構造を備えることが可能となる。対照的に、支持および安定性が求められる領域においては、細目メッシュステッチパターン、より剛直な糸、またはさらには多層緯編み構造を使用することが可能であり、これらは以下において説明される。同様に、ニットウェアの厚さが変更可能である。
ニットウェアが2つ以上の層を有することにより、多数の利点をもたらす多数の構造がニットウェアにおいて可能となる。例えば2つなど、2つ以上の層を有するニットウェアは、上記の「ニットウェア」の章において説明したように、緯編み機または経編み機において例えば2列針など複数列の針を用いて単一段階で緯編みまたは経編みしてもよい。代替的には、例えば2つなどの複数の層が、それぞれ別個の段階で緯編みまたは経編みされ、次いで相互の上に配置され、妥当な場合には例えば縫製、膠剤接着、溶接、またはかがり縫いなどによって相互に連結され得る。
複数の層は、基本的には、ニットウェアの丈夫さおよび安定性を高める。この点に関して、結果的に得られる丈夫さは、層同士が相互に連結される度合いおよびその技術によって決定される。同一の糸をまたは異なる糸を各層に使用してもよい。例えば、緯編み編成布においては、1つの層が多重繊維糸から緯編みされ、1つの層がモノフィラメントから緯編みされ、それらのステッチ同士が交絡されるものが可能である。特に、緯編み層の伸縮性は、この異なる糸の組合せにより低下する。この構造の1つの有利な代替形態は、多重繊維糸から作製された2つの層の間にモノフィラメントから作製された層を配置することにより、ニットウェアの伸縮性を低下させ丈夫さを高めることである。これにより、ニットウェアの両側に多重繊維糸から作製された好適な表面が結果として得られる。
二層ニットウェアの1つの代替形態は、「ニットウェア」の章で説明したように、スペーサ緯編み編成布またはスペーサ経編み編成布と呼ばれる。この点に関して、スペーサ糸は、2つの緯編み層または経編み層の間において多少なりとも緩く緯編みまたは経編みされることで、2つの層を相互連結すると同時にフィラーとしての役割を果たす。スペーサ糸は、例えばポリエステルまたは別の材料など、層自体と同じ材料を含んでもよい。また、スペーサ糸は、モノフィラメントであってもよく、これは、スペーサ緯編み編成布またはスペーサ経編み編成布に安定性を与える。
かかるスペーサ緯編み編成布またはスペーサ経編み編成布は、三次元緯編み編成布とも呼ばれるが、上記の「三次元ニットウェア」の章において説明した形成上の3D緯編み編成布または3D経編み編成布とは区別する必要がある。これらのスペーサ緯編み編成布またはスペーサ経編み編成布は、例えばアッパーもしくはアッパーのベロにおいて、またはソールの特定領域においてなど、追加的な緩衝または保護が求められる場合にはいつでも使用することが可能である。また、三次元構造は、隣接し合う布帛層の間にまたはさらに布帛層と足との間に空間を形成する役割を果たすことも、およびしたがって換気を確保することも可能である。さらに、スペーサ緯編み編成布またはスペーサ経編み編成布の層は、足に対するスペーサ緯編み編成布の位置に応じて、異なる糸を含むことが可能である。
スペーサ緯編み編成布またはスペーサ経編み編成布の厚さは、機能または着用者に応じて個々の領域で設定され得る。例えば、様々な緩衝度が、様々な厚さの領域によって実現され得る。薄い領域は、例えば曲げ性を高めることが可能であるため、関節または撓曲ラインの機能を果たし得る。
さらに、スペーサ緯編み編成布の層は、足に対するスペーサ緯編み編成布の位置に応じて異なる糸を備えてもよい。このようにすることで、ニットウェアは、例えば表および裏について2つの異なる色を有することが可能となる。この場合には、かかるニットウェアから作製されるアッパーは、外側に内側とは異なる色を有してもよい。
多層構造の代替形態は、ポケットまたはトンネルであり、2列針で緯編みもしくは経編みされた2つの布帛層またはニットウェアが、中空空間が形成されるように特定領域のみにおいて相互に連結される。代替的には、2つの別個のプロセスにおいて緯編みまたは経編みされたニットウェアのアイテムが、空部が形成されるように、例えば縫製、膠剤接着、溶接、またはかがり縫いなどによって相互に連結される。この場合には、例えばベロ、アッパー、ヒール、ソール、または他の領域の開口を通して、例えば発泡材料、eTPU(発泡熱可塑性ウレタン)フォーム、ePP(発泡ポリプロピレン)フォーム、発泡EVA(エチレンビニルアセテート)フォーム、もしくは発泡粒子、または空気クッションもしくはゲルクッションなどの、緩衝材料を導入することが可能となる。代替的にはまたは追加的には、ポケットは、フィラー糸またはスペーサニットウェアで埋めてもよい。さらに、糸を、例えばアッパーの特定領域に引張荷重がある場合の補強としてなど、トンネルに引き通すことも可能である。さらに、かかるトンネルに紐を通して案内することも可能である。さらに、緩い糸が、例えば足首の領域などにおける芯入れのために、トンネルまたはポケットの中に配置され得る。しかし、キャップ、フラップ、またはボーンなどのより剛直な補強要素をトンネルまたはポケット内に挿入することも可能である。これらは、例えばポリエチレン、TPU、ポリエチレン、またはポリプロピレンなどのプラスチックから製造してもよい。
ニットウェアの機能設計に関してさらに可能なことは、基本織地のいくつかのバリエーションの利用である。緯編みにおいては、膨出、リブ、またはウェーブを特定領域において緯編みすることにより、例えばこれらの位置における補強を実現することが可能である。ウェーブは、例えば、ニットウェアの層におけるステッチの累積によって形成され得る。これは、別の層よりもより多数のステッチが、ある層において緯編みまたは経編みされることを意味する。代替的には、他の層とは異なるステッチが、ある層において、例えば、目のより詰まった、より広い緯編み編成布となるか、または異なる糸を使用することによって、緯編みされる。これらの両代替形態では、厚さが大きくなる。
また、リブ、ウェーブ、または同様のパターンが、例えばシューズの緯編みアウターソールの底部において使用されることにより、足裏およびシューズにより優れた滑り止め特性を与えてもよい。例えばやや厚い緯編み編成布を得るために、緯編み技術である「タック」または「片あぜ編み」を利用することが可能である。これらは、例えば「Fachwissen Bekleidung」第6版、H. Eberleらに記載されている。
ウェーブは、二層ニットウェアの2つの層の間に連結部が形成されるように、またはこれらの2つの層の間に連結部が形成されないように、緯編みまたは経編みされてもよい。また、ウェーブは、2つの層の連結部を伴ってまたは伴わずに、両面で左右方向ウェーブとして緯編みされてもよい。ニットウェアの構造は、ニットウェアの表または裏におけるステッチの不均一な割当てにより実現されてもよい。
本発明の枠組み内においてニットウェアを機能的に設計することのさらなる可能性は、緯編み時または経編み時に予めニットウェア中に開口を設けることである。他の実施形態と組み合わせることも可能な本発明のコンテクストにおける一実施形態は、ニットウェアを備えたインソールに言及する。しかし、この実施形態は、ストローブソールに対しても適用可能である。この実施形態は、アウターソールに対しても同様に適用可能である。インソール、ストローブソール、またはアウターソールは、一般的にはミッドソールの上方に配置される。ミッドソールは、緩衝特性を有することが可能である。ミッドソールは、例えば、発泡材料を含むか、または発泡材料から構成され得る。他の適切な材料は、例えば、eTPU(発泡熱可塑性ウレタン)フォーム、ePP(発泡ポリプロピレン)フォーム、発泡EVA(エチレンビニルアセテート)フォーム、または発泡粒子などである。
インソール、ストローブソール、またはアウターソールのニットウェアは、ニットウェアの緯編み時または経編み時にそれぞれ予め緯編みまたは経編みされた少なくとも1つの開口を備える。少なくとも1つの開口により、シューズの着用者の足が、ミッドソールに直接的に接触することが可能となる。これにより、全体的なシューズの緩衝特性が向上し、それによりミッドソールの厚さを削減することが可能となる。
好ましくは、少なくとも1つの開口は、踵骨の領域に配置される。この位置への配置は、緩衝特性に対して特にプラスの効果を有する。少なくとも1つの開口を別の位置に位置決めすることが考えられる。
本発明の枠組み内においてニットウェアを機能的に設計することのさらに別の可能性は、アッパーのニットウェアと一体的に紐を形成することである。この実施形態においては、アッパーは、ニットウェアを備え、紐は、アッパーのニットウェアが緯編みまたは経編みされる際に予め、ニットウェアと共に一体として経編みまたは緯編みされる。この点に関して、紐の第1の端部が、ニットウェアに連結され、第2の端部は、自由端部となる。
好ましくは、第1の端部は、ベロからアッパーの前足部の領域にかけての移行領域において、アッパーのニットウェアに対して連結される。さらに好ましくは、第1の紐の第1の端部は、ベロの内側においてアッパーのニットウェアに対して連結され、第2の紐の第1の端部は、ベロの外側においてアッパーのニットウェアに対して連結される。この場合には、2つの紐の各第2の端部は、シューズの紐を結ぶために、紐穴に引き通してもよい。
紐の一体的な緯編みまたは経編みの速度を上げる1つの可能性は、ベロからアッパーの前足部の領域にかけての移行領域においてニットウェア端部を緯編みまたは経編みするために全ての糸を使用することである。これらの糸は、好ましくは、ベロの内側でアッパーの内側において終端し、ベロの内側で連結された紐を形成する。これらの糸は、好ましくは、ベロの外側でアッパーの外側において終端し、ベロの外側に連結された紐を形成する。次いで、好ましくは、これらの糸は、紐を形成するのに十分な長さにおいて切断される。糸は、例えば撚り合わされ得るかまたは編み合わされてもよい。紐の各第2の端部は、好ましくは紐クリップを備える。代替的には、第2の端部は、融着されるか、またはコーティングを備える。
ニットウェアは、その構成によりステッチの方向(長手方向)に特に伸縮性を有する。この伸縮性は、例えばニットウェアの後のポリマーコーティングにより低下させ得る。しかし、伸縮性は、ニットウェア自体の製造時にも低下させ得る。1つの可能性は、メッシュ開口を削減すること、すなわちより小さな針サイズを使用することである。より小さなステッチは、一般的には、ニットウェアのより低い伸縮性を結果としてもたらす。細目メッシュニットウェアを、例えばアッパー(シューアッパーとも呼ばれる)において使用することが可能である。さらに、ニットウェアの伸縮性は、例えば三次元構造などの緯編み補強により低下させ得る。かかる構造は、アッパーの内側または外側に配置され得る。さらに、例えばナイロンなどから作製された非伸縮性糸を、ニットウェアに沿ってトンネル内に配置することにより、非伸縮性糸の長さまでに伸縮を制限することが可能である。
複数色を有する有色領域が、異なる糸の使用によりおよび/または追加の層により形成され得る。移行領域においては、より小さなメッシュ開口(より小さな針サイズ)が使用されることにより、色の滑らかな移行が実現される。
さらなる効果は、緯編みインセット(インレイ加工)またはジャガード編みにより実現され得る。インレイ加工は、例えばある特定の色などの特定の糸のみを提供する領域である。この場合には、例えば異なる色などの異なる糸を備え得る隣接領域は、いわゆるハンドルにより相互に連結される。
ジャガード編み時には、2列針が使用され、例えば2つの異なる糸が全ての領域にわたって延在する。しかし、いくつかの領域においては、1つの糸のみが、製品の可視側に現れ、他の糸はそれぞれ、製品の他方の側に不可視の状態で延在する。
ニットウェアから製造される製品は、緯編み機または経編み機において一体で製造されてもよい。この場合には、機能領域は、本明細書において説明されるような対応する技術により緯編みまたは経編み時に予め製造されてもよい。
代替的には、製品は、ニットウェアの複数のパーツの組合せであってもよく、また、ニットウェアから製造されないパーツを備えてもよい。この点に関して、ニットウェアのパーツは、例えば厚さ、遮断、水分輸送、等々に関して、それぞれ異なる機能を個別に有するように設計されてもよい。
アッパーおよび/またはソールは、一般的には例えば全体的にニットウェアから製造され得るが、または、種々のニットウェアパーツから組み立てられてもよい。例えば、アッパー全体またはその一部が、ニットウェアのより大きな片から分離されても、例えば打ち抜き加工されてもよい。例えば、ニットウェアのより大きな片は、丸編み式緯編み編成布もしくは丸編み式経編み編成布、または平編み式緯編み編成布もしくは平編み式経編み編成布などであってもよい。
例えば、ベロは、連続片として製造されてもよく、後にアッパーと連結され得る。または、ベロは、アッパーと一体で製造することが可能である。それらの機能設計に関して、例えば、内側のリッジにより、ベロの可撓性を向上させ、ベロと足との間の距離を確保することが可能となり、さらにこれにより、さらなる換気が可能となる。紐は、ベロの1つまたは複数の緯編みトンネルを通して案内されてもよい。また、ベロは、ポリマーで補強することにより、ベロの安定化を実現し、例えば非常に薄いベロが巻き込まれるのを防ぐことが可能となる。さらに、この場合には、ベロは、靴型または足の形状に対しても合致させ得る。
アッパーにおいては、例えば表部分のみをニットウェアから製造することが可能である。アッパーの残りの部分は、例えば織成布などの異なる布帛および/または材料を備えることが可能である。例えば、表部分は、つま先領域のみに位置する、つま先関節を越えて延在する、または中足部領域まで延在してもよい。代替的には、アッパーの裏部分が、例えば踵の領域においてニットウェアから製造され、例えばポリマーコーティングによりさらに補強されてもよい。一般的には、アッパーまたはソールの任意の所望の領域を、ニットウェアとして製造することが可能である。
ポリウレタン(PU)プリント、熱可塑性ポリウレタン(TPU)リボン、布帛補強、皮革、等々の適用物が、後にニットウェアに対して適用されてもよい。したがって、全体にまたは一部にニットウェアを備えるアッパーにおいては、以下において説明するように、補強もしくはロゴとしてのプラスチックヒールもしくはトーキャップ、または紐用の穴を、例えば縫製、膠剤接着、または溶接などによってアッパーに対して適用されてもよい。
例えば、縫製、膠剤接着、または溶接は、各ニットウェアを他の布帛にまたは他のニットウェアに連結するための適切な連結技術を構成する。かがり縫いは、2片のニットウェアを連結するためのもう1つの可能性である。この場合に、ニットウェアの2つのエッジは、ステッチにしたがって(通常はステッチごとに)相互に対して連結される。
布帛、特にプラスチック糸から作製された布帛を溶接するための1つの可能性は、超音波溶接である。この場合には、超音波周波数範囲内の機械振動が、ソノトロードと呼ばれる器具に対して伝達される。振動は、加圧下においてソノトロードにより連結されることとなる布帛に対して伝達される。結果的に生じる摩擦により、布帛は、加熱され、軟化し、最終的にはソノトロードとの接触位置の領域において連結される。超音波溶接は、特にプラスチック糸を有する布帛を迅速にかつ費用対効果の高い方法で連結することを可能にする。リボンを、溶接シームに対して例えば膠剤接着するなど、装着することが可能であり、これにより、溶接シームはさらに補強され、より見栄えの良いものになる。さらに、特にベロへの移行部における皮膚の掻痒感が回避されることにより、着用快適性が上昇する。
様々な布帛領域の連結は、非常に様々な位置において行われてもよい。例えば、アッパーの様々な布帛領域同士を連結するためのシームが、図5aおよび図5bに示すように、様々な位置に配置され得る。図5aには、2つの布帛領域52および53を備えるアッパー51が示される。これらの布帛領域は、相互に縫い合わされる。2つの布帛領域52および53を連結するシーム54は、中足部から踵にかけての移行領域においてアッパーのインステップ領域からソールの領域まで斜めに延在する。また、図5bにおいては、シーム55は、斜めに延在するが、つま先の方向へとさらに前方に配置される。シームおよび連結位置の他の構成が、一般的に考えられ得る。図5aおよび図5bに示すシームは、それぞれ、糸シーム、膠剤接着シーム、溶接シーム、またはかがり縫いシームであることが可能である。これらの2つのシーム54および55は、それぞれ、アッパー51の一方の側のみにまたはアッパーの両側に取り付けてもよい。
接着テープの使用は、布帛領域を連結するためのさらなる1つの可能性を構成する。また、これは、例えば縫い付けられたシームまたは溶接されたシームの上になど、既存の連結部に対して追加的に使用してもよい。接着テープは、連結機能に加えて、例えば汚れまたは水に対する保護などのさらなる機能を果たし得る。接着テープは、その長さにわたって変化する特性を備えてもよい。
図6a、図6b、および図6cには、接着テープによりシューソール61に対して連結されたアッパー51の一実施形態を示す。図6a、図6b、および図6cはそれぞれ、それぞれ異なる足の位置と、それにより生じたシューズの変形とを伴う、シューズの断面図を示す。例えば、図6aにおいては、引張力がシューズの右側に作用する一方、圧縮力が左側に作用する。
シューソール61は、アウターソールまたはミッドソールであることが可能である。アッパー51およびシューソール61は、周囲の接着テープ62により相互に対して連結される。接着テープ62は、その長さに沿って変化する可撓性を有することが可能である。例えば、接着テープ62は、シューズの踵領域においては特に剛性でありあまり可撓性を有さないことにより、シューズの踵領域に必要な安定性を与えることができる。これは、例えば接着テープ62の幅および/または厚さが変化することにより実現されてもよい。接着テープ62は、一般的には、テープに沿った特定の領域において特定の力を受けることが可能となるように構成されてもよい。このようにすることで、接着テープ62は、ソールに対してアッパーを連結するだけでなく、同時に構造的補強機能を果たす。
(繊維)
本発明のニットウェアに対して使用される糸は、繊維を通常含む。上記で説明したように、長さに対してその太さが細い可撓性構造物は、繊維と呼ばれる。使用に関して事実上無制限の長さを有する非常に長い繊維は、フィラメントと呼ばれる。繊維は、紡績されてまたは撚り合わされて、糸になる。しかし、繊維は、長いものも可能であり、回転されて糸になる。繊維は、天然材料または合成材料から構成されてもよい。天然繊維は、堆肥化可能であるため、環境に優しい。天然繊維には、例えば綿、羊毛、アルパカ毛、麻、ココナッツ繊維、または絹などが含まれる。合成繊維には、Nylon(商標)、ポリエステル、エラスタン、もしくはスパンデックスなどのそれぞれのポリマーベース繊維、または従来的な繊維としてもしくは高性能繊維もしくは工業技術繊維として生産され得るKevlar(商標)がある。
シューズが、例えば、天然繊維から作製された天然糸を含む緯編みパーツまたは経編みパーツと、例えばプラスチックを含むインソールなどの着脱自在パーツとを含む、様々なパーツから組み立てられることが考えられる。このようにすることで、両パーツは、別々に処分することが可能となる。この例においては、例えば、緯編みパーツは、堆肥化可能廃棄物となり得るが、インソールは、再利用可能材料のリサイクリング行きとなり得る。
また、これらから製造された糸の機械特性および物理特性は、図7に示すような繊維の断面によって決定される。次に、これらの種々の断面、特性、およびかかる断面を有する材料例を説明する。
円形断面710を有する繊維は、中実または中空であることが可能である。中実繊維は、最も通常のタイプであり、容易な曲げを可能にし、手触りが柔らかい。中実繊維と同一の重量/長さ比を有する中空円としての繊維は、より大きな断面を有し、曲げに対して抵抗がより大きい。円形断面を有する繊維の例は、Nylon(商標)、ポリエステル、およびLyocellである。
骨形状断面730を有する繊維は、水分を毛管作用により搬送する特性を有する。かかる繊維に関する材料の例は、アクリルおよびスパンデックスである。繊維の中間部の凹状領域は、水分が長手方向に送られるのを支援し、水分は、ある特定の位置から毛管作用により迅速に搬送されて、分散される。
図7には、以下のさらなる断面が示される。
フラワを有する多角形断面711、例えば亜麻、
重畳部分を有する楕円〜円形断面712、例えば羊毛、
拡張および巻込みを伴う平坦状の楕円断面713、例えば綿、
部分的細溝を有する円形鋸歯断面714、例えばレーヨン、
ライ豆断面720、平滑表面、
鋸歯ライ豆断面721、例えばAvril(商標)レーヨン、
丸みエッジを有する三角形断面722、例えば絹、
三葉星形断面723、光沢性のより高い外観を有する三角形繊維など、
部分的細溝を有するこん棒状断面724、キラキラと輝く外観、例えばアセテート、
平坦状および幅広の断面731、例えば別設計のアセテート、
星形またはコンサーティーナ断面732、
中空中心を有する座屈チューブの形状の断面733、および
空部を有する正方形断面734、例えばAnsoIV(商標)ナイロン。
次に、本発明のためのニットウェアの製造に関係する特性を有する各繊維を説明する。
アラミド繊維:摩耗および有機溶剤に対する良好な耐性、非導電性、最大500℃までの耐熱性、
パラアラミド繊維:Kevlar(商標)、Techova(商標)、およびTwaron(商標)の商標名で知られているもの、優れた強度−重量特性、高いヤング率および高い引張強度(メタアラミドを上回る)、低い伸縮性および低い破断点伸び(約3.5%)、着色の困難さ、
メタアラミド:Numex(商標)、Teijinconex(商標)、New Star(商標)、X−Fiper(商標)の商標名で知られているもの、
ダイニーマ繊維:あらゆる公知の熱可塑性プラスチックの中で最高の衝撃強度、腐食性化学薬品(酸化性酸を除く)に対する高い耐性、極めて低い吸湿性、nylon(商標)およびアセテートよりも著しく低くTeflon(登録商標)と同等の非常に低い摩擦係数、自己潤滑性、摩耗に対する高い耐性(炭素鋼に比べて15倍の高さの耐摩耗性)、無毒性、
炭素繊維:炭素原子から実質的に構成された直径約0.005〜0.010mmの極細繊維、サイズに関して高い安定性、1つの糸が数千の炭素繊維から形成される、高い引張強度、軽量、低い熱膨張率、伸縮または曲げに対して非常に強い、熱伝導性および電気伝導性、
ガラス繊維:高い表面積−重量比、空気を内部に捕獲することによりガラス繊維ブロックが良好な断熱性を実現、0.05W/(m×K)の熱伝導性、繊維がより細いほど延性がより高いことにより最細繊維が最も高い強度を有する、ガラスがアモルファス構造を有することによりガラス繊維の特性は繊維に沿っておよび断面にわたって同一となる、繊維の曲げ直径と繊維直径との相関性、断熱性、電気絶縁性、防音性、炭素繊維に比べてより高い破断点伸縮性。
(糸)
複数の異なる糸が、本発明において使用されるニットウェアを製造するために使用されてもよい。既に定義したように、直径に対してその長さが長い1つまたは複数の繊維からなる構造物を、糸と呼ぶ。
機能性糸は、水分を輸送することが、したがって汗および水分を吸収することが可能である。これらの糸は、導電性、自浄性、温度調整性および断熱性、難燃性、ならびにUV吸収性を有するものであることが可能であり、赤外線放射を行い得る。機能性糸は、感覚原理(sensorics)にとって適し得る。例えば銀糸などの抗菌性糸は、臭気形成を防止する。
ステンレス鋼糸は、ナイロンまたはポリエステルと鋼との混合物から作製された繊維を含む。その特性には、高い耐摩耗性、高い耐切断性、高い耐熱摩耗性、高い熱伝導性および電気伝導性、より高い引張強度、ならびに高重量が含まれる。
ニットウェアから作製された布帛においては、導電性糸が、電子デバイスの組込みのために使用されてもよい。例えば、これらの糸は、センサからインパルス処理を行うデバイスへインパルスを転送してもよく、または、例えばセンサ自体として機能し、皮膚もしくは生理学的磁場における電流を測定してもよい。布帛ベース電極の使用例は、欧州特許出願EP1916323において確認できる。
溶着糸は、熱可塑性糸と非熱可塑性糸との混合物であってもよい。実質的に3つのタイプの溶着糸が、すなわち、非熱可塑性糸により囲まれた熱可塑性糸、熱可塑性糸により囲まれた非熱可塑性糸、および熱可塑性材料の純溶着糸が存在する。融点までの加熱後に、熱可塑性糸は、非熱可塑性糸(例えばポリエステルまたはnylon(商標))と融着して、ニットウェアを剛化する。熱可塑性糸の融点は、それ相応に決定され、通常は、混合糸の場合の非熱可塑性糸の融点よりも低い。
収縮性糸は、2部構成糸である。外方構成要素は、収縮性材料であり、所定の温度を超えると収縮する。内方構成要素は、ポリエステルまたはナイロンなどの非収縮性糸である。収縮性は、布帛材料の剛直性を高める。
ニットウェアにおいて使用するためのさらなる糸は、発光糸または反射性糸であり、いわゆる「インテリジェント」糸である。インテリジェント糸の例は、湿気、熱、または冷温に対して反応し、それに応じて特性を変化させる糸であり、例えば収縮ししたがってステッチをより小さくするか、または体積を変えしたがって空気透過性を高める。圧電繊維から作製された糸または圧電性物質でコーティングされた糸は、運動エネルギーまたは圧力変化を電気に変換することが可能であり、例えばセンサ、トランスミッタ、またはアキュムレータなどにエネルギーを供給してもよい。
さらに、一般的には、糸は、例えばコーティングされるなど再加工されて、伸縮性、色、または耐湿性などのいくつかの特性を維持してもよい。
(ポリマーコーティング)
緯編みニットウェアまたは経編みニットウェアは、その構造により、織成布帛材料よりも大幅に高い可撓性および伸縮性を有する。したがって、例えば本発明によるアッパーまたはソールの特定の領域などにおける特定の適用および要件のために、可撓性および伸縮性を低下させて十分な安定性を実現することが必要となる。
これを目的として、ポリマー層を、ニットウェア(緯編み商品もしくは経編み商品)の片側または両側に対して適用してもよいが、一般的には他の布帛材料に対しても適用し得る。かかるポリマー層は、ニットウェアの補強および/または剛化を引き起こす。アッパーにおいては、例えば、ポリマー層は、つま先領域における、踵領域における、紐穴に沿った、外側表面上および/または内側表面上における、あるいは他の領域における、支持および/または剛化および/または弾性の低減という目的を果たし得る。さらに、ニットウェアの弾性および特に伸縮性が低減される。さらに、ポリマー層は、摩耗からニットウェアを保護する。さらに、圧縮成形によるポリマーコーティングによりニットウェアに三次元形状を与えることが可能である。
ポリマーコーティングの第1のステップにおいては、ポリマー材料が、ニットウェアの一方の側に対して適用される。しかし、ポリマー材料は、両側に対して適用することも可能である。この材料は、噴霧、ドクターナイフによるコーティング、塗付け、印刷、焼結、アイロンがけ、または散布によって適用され得る。例えば、ポリマー材料がフィルムの形態である場合には、このフィルムは、ニットウェア上に配置され、熱および圧力によりニットウェアに連結される。最も重要な適用方法は、噴霧である。これは、ホットグルーガン(hot glue gun)と同様の工具によって実施され得る。噴霧により、ポリマー材料を薄層で均一に適用することが可能となる。さらに、噴霧は、迅速な方法である。例えば着色顔料などのエフェクト顔料をポリマーコーティング中に混合してもよい。
ポリマーは、好ましくは0.2〜1mmの厚さを有する少なくとも1つの層で適用される。1つまたは複数の層が適用されてもよく、これらの層はそれぞれ異なる厚さおよび/または色からなることが可能である。様々な厚さのポリマーコーティングを有する隣接し合う領域間には、薄いポリマーコーティングを有する領域から厚いポリマーコーティングを有する領域にかけて連続的な移行部が存在し得る。これと同様に、以下で説明されるように、種々のポリマー材料が種々の領域において使用されてもよい。
適用時に、ポリマー材料は、一方においてはニットウェアの糸の接触点または交差点のそれぞれに対して、および他方においては糸同士の間の間隙に対して装着され、以下に説明する処理ステップ後にはニットウェア上に閉鎖ポリマー表面を形成する。しかし、布帛構造中により大きなメッシュ開口または穴がある場合には、この閉鎖ポリマー表面は、例えば換気を可能にするためなどに、断続的であってもよい。また、これは、適用される材料の厚さにより左右され、適用されるポリマー材料がより薄いほど、閉鎖ポリマー表面の断続化はより容易になる。さらに、ポリマー材料は、糸に浸透し染み込ませてもよく、したがって糸の剛化に寄与する。
ポリマー材料の適用後には、ニットウェアは、プレス機で熱および圧力下においてプレスされる。ポリマー材料は、このステップで液化し、布帛材料の糸と融着する。
さらなる任意ステップにおいて、ニットウェアを、圧縮成形機において三次元形状へとプレスしてもよい。例えば、アッパーの踵領域およびつま先領域を、靴型上で三次元形状設定することが可能である。代替的には、ニットウェアを、足に対して直接的に合致させてもよい。
プレスおよび成形後の完全な剛化までの反応時間は、使用されるポリマー材料に左右されるが、1日または2日となり得る。
以下のポリマー材料、すなわち、ポリエステル、ポリエステル−ウレタンプレポリマー、アクリレート、アセテート、反応性ポリオレフィン、コポリエステル、ポリアミド、コポリアミド、反応系(主にHOまたはOと反応するポリウレタン系)、ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタン、およびポリマー分散剤を使用してもよい。
ポリマー材料の粘度の適切な範囲は、90〜150℃において50〜80Pa s(パスカル秒)である。110〜150℃における15〜50Pa s(パスカル秒)の範囲が、特に好ましい。
硬化ポリマー材料の硬度の好ましい範囲は、40〜60ショアDである。用途に応じて、他の硬度範囲も考えられる。
既述のポリマーコーティングは、支持機能、剛化、高い耐摩耗性、伸縮性の解消、快適性の向上、および/または所定の三次元幾何形状への合致の中のいずれが求められる場合でも、賢明な使用が可能である。また、例えば、ポリマー材料をアッパーに適用し、次いで熱の下で足の形状に適合化させることで、着用者の足の個別の形状に対してアッパーを合致させることも考えられる。
(補強用のモノフィラメント)
既に定義したように、モノフィラメントは、単一フィラメントすなわち単一繊維から構成された糸である。したがって、モノフィラメントの伸縮性は、多数の繊維から製造された糸の伸縮性よりも大幅に低い。また、このことにより、モノフィラメントから製造されるかまたはモノフィラメントを含む、および本発明において使用される、ニットウェアの伸縮性が低下する。
モノフィラメントは、典型的にはポリアミドから作製される。しかし、ポリエステルまたは熱可塑性材料などの他の材料もまた考えられる。
そのため、モノフィラメントから作製されたニットウェアは、大幅により高い剛性およびより低い伸縮性を有するが、このニットウェアは、例えば通常のニットウェアが有するような平滑性、色、水分輸送、外観、および布帛構造の多様性などの、所望の表面特性を有さない。この欠点は、以下に説明するニットウェアによって解消される。
図8は、例えば多重繊維糸などの第1の糸から作製された緯編み層と、モノフィラメントから作製された緯編み層とを有する、緯編み編成布を示す。モノフィラメント層は、第1の糸の層の中に緯編みされる。結果的に得られる二層ニットウェアは、糸のみから作製された層に比べて、大幅により高い剛性およびより低い伸縮性を有する。モノフィラメントが若干溶融し始めると、モノフィラメントは第1の糸にさらに良好に融着する。
図8は、特に、二層ニットウェア80の正面図81および背面図82を示す。これらの両図は、第1の糸から作製された第1の緯編み層83と、モノフィラメントから作製された第2の緯編み層84とを示す。第1の糸から作製された第1の布帛層83は、ステッチ85により第2の層84に対して連結される。したがって、モノフィラメントから作製された第2の布帛層84のより高い剛直性およびより低い伸縮性が、第1の糸から作製された第1の布帛層83に伝達される。
また、モノフィラメントは、若干溶融し始めることにより、第1の糸の層に連結し、伸縮性をさらに一層制限してもよい。この場合には、モノフィラメントは、接触点において第1の糸と融着し、モノフィラメントから作製された層に対して第1の糸を固定する。
(モノフィラメントおよびポリマーコーティングの組合せ)
前章で説明された2つの層を有する緯編み編成布は、さらに、「ポリマーコーティング」の章で既に説明したようなポリマーコーティングによって補強してもよい。このポリマー材料は、モノフィラメントから作製された緯編み層に対して適用される。これを行う際に、ポリマー材料は、モノフィラメントが非常に平滑かつ丸い表面を有するため、モノフィラメントの材料(例えばポリアミド材料)に対して連結せず、下に位置する第1の糸(例えばポリエステル糸)の第1の層に実質的に浸透する。したがって、後のプレス時に、ポリマー材料は、第1の層の糸に融着し、第1の層を補強する。この実施において、ポリマー材料は、第1の層の第1の糸および第2の層のモノフィラメントよりも低い融点を有する。プレス時の温度は、ポリマー材料のみが溶融し、モノフィラメントまたは第1の糸は溶融しないように、選択される。
(溶着糸)
追加的にまたは代替的には、補強と伸縮性の低減とを目的として、本発明により使用されるニットウェアの糸は、プレス後にニットウェアを固定する溶着糸であってもよい。実質的に3つのタイプの溶着糸が、すなわち非熱可塑性糸により囲まれた熱可塑性糸、熱可塑性糸で囲まれた非熱可塑性糸、および熱可塑性材料の純融着糸が存在する。熱可塑性糸と非熱可塑性糸との間の結合を向上させるために、非熱可塑性糸の表面をテクスチャー化することが可能である。
好ましくは、プレスは、110〜150℃の範囲の、特に好ましくは130℃の温度にて実施される。熱可塑性糸は、このプロセスにおいて少なくとも部分的に溶融し、非熱可塑性糸に融着する。プレス後に、ニットウェアは冷却されて、結合が硬化および固定される。溶着糸は、アッパーおよび/またはソールに配置されてもよい。
一実施形態においては、溶着糸は、ニットウェア中に緯編みされる。複数層の場合には、溶着糸は、ニットウェアの1つの、複数の、または全ての層中に緯編みされてもよい。
第2の実施形態においては、溶着糸は、ニットウェアの2つの層の間に配置されてもよい。これを行う際に、溶着糸は、これらの層の間に単純に配置されてもよい。層の間への配置は、溶着糸と型との間における直接的な接触がないため、プレス時および成形時に型が汚れないという利点を有する。
(補強用の熱可塑性布帛)
例えばアッパーおよび/またはソールなどにおいて本発明のために使用されるニットウェアを補強するためのさらなる1つの可能性は、熱可塑性布帛の使用である。これは、熱可塑性織成布または熱可塑性ニットウェアである。熱可塑性布帛は、熱を受けると少なくとも部分的に溶融し、冷却することにより剛化する。例えば、熱可塑性布帛は、ニットウェアを備えてもよいアッパーまたはソールの表面に対して、例えば圧力および熱の印加などにより、適用することができる。冷却することにより、熱可塑性布帛は、剛化し、例えばその熱可塑性布帛が配置された領域においてアッパーまたはソールを特定的に補強する。
熱可塑性布帛は、その形状、厚さ、および構造の点において、補強を目的として特定的に製造されてもよい。さらに、熱可塑性布帛の特性は、特定の領域において変更されてもよい。ステッチ構造、編みステッチ、および/または使用される糸は、種々の特性が種々の領域において実現されるように、変更されてもよい。
熱可塑性布帛の一実施形態は、熱可塑性糸から作製された緯編み編成布または経編み編成布である。さらに、熱可塑性布帛は、非熱可塑性糸を含んでもよい。熱可塑性布帛は、例えば圧力および熱などによりシューズのアッパーまたはソールに対して適用されてもよい。
緯糸および/または経糸が熱可塑性である織成布が、熱可塑性布帛のもう1つの実施形態である。種々の糸を、熱可塑性織成布の緯糸方向および経糸方向に使用することにより、緯糸方向および経糸方向において伸縮性などの種々の特性を実現することが可能である。
熱可塑性材料から作製されたスペーサ緯編み編成布またはスペーサ経編み編成布が、熱可塑性布帛のもう1つの実施形態である。この点に関して、例えばアッパーまたはソールに対する装着などを目的として、例えば1つのみの層を熱可塑性としてもよい。代替的には、例えばアッパーにソールを連結することなどを目的として、両層が熱可塑性を有する。
熱可塑性緯編み編成布または経編み編成布は、「ニットウェア」の章で説明されたニットウェアのための製造技術を利用して製造してもよい。
熱可塑性布帛は、圧力および熱に部分的にのみさらされた補強対象表面と連結されることにより、熱可塑性布帛の1つまたは複数の特定領域のみを表面に対して連結させてもよい。1つまたは複数の他の領域は、連結しないことにより、例えばその位置における空気および/または湿気の透過性が維持される。例えばアッパーまたはソールなどの機能および/または設計は、これによって修正することが可能である。
(アッパー)
図9は、本発明によるアッパー51の第1の実施形態の概略上面図を示す。アッパー51は、足の少なくとも1つの足指をそれぞれ受けるのに適した複数の第1の部分91を備える。本発明によるアッパー51を備えるシューズの着用者の足指は、シューズ着用時には第1の部分72内に位置決めされる。
図7のアッパー51は、5つの第1の部分91を備え、結果として、各足指に対して、複数の部分91の中の各第1の部分が存在することとなる。しかし、2つ以上の足指が、単一の第1の部分に対して割り当てられることも考えられる。例えば、第一趾が、単一の第1の部分に対して割り当てられ、残りの足指が、共通の第1の部分に対して割り当てられ得る。したがって、アッパー51は、合計で2つの第1の部分を備えることになる。
また、足指は、第1の部分のいずれに対しても割り当てられなくてもよい。例えば、アッパー51の開口により、1つまたは複数の足指を外部から見えるようにすることが可能である。
アッパー51は、第1の部分91が相互から実質的に独立的に動かされ得ることにより、各足指をある程度まで自由に動かすことが可能となるように構成され、すなわち、足指は、通常のシューズの場合のようには動きを制限されない。足指は、ソールを介して地面との間に個別の接触を実現し得る。この点に関して、実際には、一部分を動かす場合には、隣接する部分は、摩擦あるいはアッパー51および/または既存のソールに対する力の伝達により、共に若干動かされ得る。
第1の部分91の動きが実質的に独立的に自由であることにより、足指もまた、相互から大幅に独立的に動かすことが可能となる。これは、裸足歩行と同様の自然な歩行感覚をもたらす。各足指は、自由に動くことが可能であり、地面との間に個別の接触を有し、地面を感じ取ることが可能となる。各足指のグリップ動作もまた可能となる。
図9の第1の部分91は、「ニットウェア」の章において説明されるように製造され得るニットウェアとして形成される。図9の例においては、第1の部分91を含む前足部領域92が、ニットウェアとして形成される。アッパー51の残りの領域93は、ニットウェアとして形成されなくてもよい。なぜならば、シームが、この領域においては邪魔なものとしてあまり知覚されないからである。この領域93は、例えばより厚い弾性の織成布として、または別の従来的なシューズ材料として形成されることが考えられる。
しかし、アッパー51の第1の部分91のみが、ニットウェアとして形成され、アッパー51の他の領域は、ニットウェアとして形成されないことも考えられる。代替的には、アッパー51全体が、ニットウェアとして形成され得る。例えば、前足部領域92が、緯編みされ得る一方で、残りの領域93は、経編みされるか、またはその逆となり得る。
また、アッパー51が、一体のニットウェアとして形成されることも考えられる。例えば、アッパー51は、連続的に緯編みまたは経編みされ得る。この場合には、ニットウェアの使用に関して、領域92と93との間に違いはない。しかし、この場合には、領域92および93は、それらの緯編み構造もしくは経編み構造または使用される糸に関しては異なり得る。前足部領域92において足指に対して通気性を与えるために、より目の開いたステッチ構造を使用することが可能である一方で、側部においては安定性を増大させるために、より目の詰まった緯編み編成布が使用される。例えばリブ、トンネル、ポケット等々の補強部が、領域92または93中に緯編みまたは経編みされることにより、補強部等々を受けることが可能となる。リボンが、緯編みされて取り付けられてもよい。
第1の部分91は、それぞれニットウェアとして個別に製造され、次いでかがり縫いにより共に接合され得る。かがり縫いの際には、ニットウェアの各部分のエッジは、コース(進路)を向く配置で共に接合され、すなわちステッチごとに共にかがり縫いされ、それにより、厚いシームは形成されない。これは、例えばかがり縫い機などにおいて実施され得る。
代替的には、第1の部分91は、一体ニットウェアとして製造され得る。例えば、部分91は、丸編み機で緯編みされ得る。しかし、平編み機または経編み機での製造もまた考えられる。平編み式緯編み機では、例えば、各列の針が、「ニットウェア」の章で説明されるようにこれらの2つの層のそれぞれに対して使用されることで、ニットウェアの上部層および下部層が、同時に緯編みされ得る。これらの2つの層は、シューズの外形に沿って相互に連結されるに過ぎず、このようにして足用の空洞部を形成し得る。また、2つの層は、完全には平編み式緯編みされずに、三次元的に緯編みされてもよく、それにより、最終形状は、「三次元ニットウェア」の章で説明されるように、足に一致する。
第1の部分91を一体にかがり縫いするまたは製造することにより、第1の部分91同士の間にシームが形成されない。この結果、足指同士の間における第1の部分91の接合は、シームを用いずになされる。ニットウェアは、足指同士の間に位置しない他の領域にシームを備えることが可能である。
第1の部分91は、図10に示すように、少なくとも部分的に重畳することが可能である。この場合には、例えば、第一趾用の第1の部分91aが、隣接する第1の部分91bに部分的に重畳し、次いで、この第1の部分91bが、隣接する第1の部分91cに部分的に重畳し、等々となる。
全ての第1の部分91が、相互に重畳しなくてもよい。例えば、少なくとも一部が重畳する第1の部分91は、最小の第1の部分91eが初めに緯編みまたは経編みされることによって製造され得る。その後、次に大きな第1の部分91dが、より小さな第1の部分91eに少なくとも部分的に重畳するように、緯編みまたは経編みされる。このプロセスは、最大の第1の部分91aに至るまで繰り返される。また、この重畳する第1の部分91は、例えば平編み式緯編み機で一度に緯編みされるか、または三次元緯編みにより成形され得る。
第1の部分91の少なくとも部分的な重畳により、足指同士の開きがより小さくなり、足指間の「でこぼこした」感覚がさらに軽減されるかまたは防止されるため、足指間にさらにより好適な感覚がもたらされる。
第1の部分91は、追加の糸を含むことが可能であり、この糸は、例えばニットウェア中に直接的に緯編みまたは経編みされ得る。代替的には、この追加の糸は、例えば縫込みまたは(表面への)刺繍などにより、後にニットウェア中に加工することが可能である。追加の糸は、例えば、第1の部分91内における足指の支持を向上させ、したがって前方へのまたはソールを越えた側部方向への足指の滑動を軽減または防止する、安定化糸であってもよい。追加の糸は、溶着糸、ゴム引き糸、低伸縮性糸、またはより太い糸であってもよい。また、例えば複数の安定化糸を撚り合わせることも可能である。例えば、溶着糸は、熱により溶融され得ると共に、冷却時には硬化する。これにより、剛化した補強領域が形成される。ゴム引き糸は、ゴム状表面と、これに応じた高い静摩擦とを有し、したがって地表面に対する付着を高め、耐摩耗性を向上させる。
この追加の糸は、足指の先端部に配置され、足指の爪の上方までおよび足指の側部に沿って延在してもよい。このようにすることで、追加の糸は、足指の滑動を軽減させるかまたは完全に防止し、足指を保護する、トーキャップと同様の機能を果たす。追加の糸は、シート状に加工されなくてもよい。また、追加の糸は、例えば緯編みされるなど、ライン状に加工されてもよい。
図9においては、弾性糸を含む第一趾の第1の部分91の第1の領域94が示される。これにより、第1の部分91は、この領域において特に高い弾性を有する。したがって、第1の部分91は、足指の形状およびサイズに、特に足指の長さに対して簡単に適合する。また、アッパーの他の領域の他の第1の部分を弾性糸により形成することも考えられる。弾性糸は、例えば、ニットウェア中に直接的に緯編みまたは経編みされ得る。代替的には、弾性糸は、例えば(表面への)縫製または(表面への)緯編みなどにより、後にニットウェア中に加工され得る。
(シューズ)
図11は、本発明によるアッパー51を有するシューズ111を示す。アッパー51に加えて、シューズ111は、ソール61を備える。このソールは、例えば皮革、ゴム、またはエチレン酢酸ビニル(EVA)などの合成材料などから作製され得る。また、ソール61は、緯編みまたは経編みされてもよく、すなわちニットウェアから形成してもよい。アッパー51は、例えば結合、溶接、または縫製などによりソール61に対して固定される。ソール61は、アッパーの第1の部分91に対応し、これらの第1の部分91に対して連結される、第2の部分112を備える。
図12の上面図は、アッパーの各第1の部分91がソールの第2の部分112の1つに対してそれぞれ対応するのを示す。また、アッパーの複数の第1の部分が、ソールの単一の第2の部分に対応することも考えられる。例えば、第一趾用の第1の部分のみが、1つの第2の部分に対して対応し得る一方で、他の足指用の残りの各第1の部分は、ソールのもう1つの第2の部分に対応するに過ぎない。この場合には、シューズは、5つの第1の部分を有するアッパーと、2つの第2の部分を有するソールとを有することになる。
図10および図11に示すシューズ111の場合には、ソール61のサブセクションが、アッパー51と共に一体ニットウェアとして形成され得る。代替的には、ソール61全体とアッパー61全体とが、一体ニットウェアとして共に形成され得る。かかるシューズ111の製造は、緯編み機または経編み機で行い得る。ニットウェアの製造に関しては、例えば「ニットウェア」の章を参照されたい。
また、ソール61およびアッパー51は、個別に緯編みまたは経編みされ、次いで例えばかがり縫い、膠剤接着、一体緯編み、溶接等々により、共に接合することも可能である。
ソール61は、「ポリマーコーティング」、「補強用のモノフィラメント」、「モノフィラメントおよびポリマーコーティングの組合せ」、溶着糸」、および「補強用の熱可塑性布帛」の章で説明されるように追加的に補強することが可能であり、すなわち、例えば、ポリマーの適用、ゴムコーティング、糸、スペーサ経編み編成布、および/またはスペーサ緯編み編成布などにより追加的に補強することが可能である。
この補強は、シューズ着用者のランニングスタイルに応じて実施し得る。例えば初めに踵で着地することを好むランナーに対しては、ソール61の踵エリアが相応に補強され得る。
ソール61の厚さは、シューズ111の着用者の体重に応じて決定することが可能である。体重がより重い着用者に対しては、例えば、より体重の軽い着用者の場合よりもより厚いソール61を使用することが可能である。
代替的にはまたは追加的には、ソール61の厚さは、着用者によるシューズ111の用途に応じて決定することが可能である。例えば、ランニングシューズに対しては、登山シューズまたはカジュアルシューズの場合よりも追加的な緩衝作用をもたらすより厚いソール61を使用することが可能である。
図13は、本発明によるアッパー51を備えるシューズ111の一実施形態の側面図を示す。図13に示すシューズ111は、アッパー51が固定されたソール61を備える。アッパー51は、ニットウェアから作製された前足部領域92を有する。この領域92は、シューズ111の着用者の足指を受けるための第1の部分91を含む。第1の部分91は、ニットウェアとして形成される。アッパーの領域93は、エラスタン、ナイロン、スパンデックス、ネオプレン、またはライクラ(Lycra)から製造され得る。領域92および93は、シーム131により接合される。原則的には、例えば縫製、膠剤接着、溶接、かがり縫いなどの他の接合技術もまた使用し得る。
第1の部分91は、補強および耐摩耗性の向上を目的として、フォイル132で部分的に被覆される。フォイル132は、熱可塑性を有し、熱および圧力により第1の部分91に対して適用される。代替的には、耐摩耗性糸が緯編みされてもよく、追加的にまたは代替的に、例えばポリマーコーティングなどのコーティング、PUプリント、またはラバープリントが適用されてもよい。また、溶着糸が、後に緯編みされるかまたは表面に刺繍されてもよい。フォイルの代わりに、上記のものの中の他の技術を補強のために利用することも可能である。
領域93は、例えば安定性を向上させるためにPUプリント(例えばシューズ産業用などのPUコーティングを専門にするKurim社などによる)により部分的にプリントされる。同様に、領域92、第1の部分91、またはソール61は、安定性の向上のためにまたは視覚的強調のためにプリントされ得る。
図14は、本発明によるアッパー51を備えるシューズ111の底面図を示す。シューズ111は、第2の部分112を有するソール61を備え、これらの第2の部分112は、アッパーの対応する第1の部分(図14では見えない)により重畳される。ソール61は、別個のパーツとして形成され、アッパー51に対して連結され、例えば膠剤接着され得る。また、ソール61は、アッパー51上に直接的に噴霧(例えばTPUとして)されるか、または加硫(例えばゴム)されてもよい。ソール61は、アッパー51のコーティングとして形成されてもよい。また、ソール61は、アッパー51の緯編み編成布または経編み編成布の一部であってもよく、例えばゴム引き糸または溶着糸などとして緯編みまたは経編みされてもよい。
ソール61は、シューズ111の静止摩擦を向上させるための輪郭を備える。この輪郭は、原則的には、シューズ111の適用分野に対して適合させ得る。田舎で使用されることとなるシューズは、都会で着用されるシューズよりもきめが粗く深い輪郭を備えることが可能である。
さらに、図12に示すソールは、ソール61が他の領域よりも薄い領域を備える。この領域141は、足指の領域と足指の趾球の領域との間に位置し、足の撓曲ラインに沿って延在する。ソール61が、この領域141においてはより薄いため、アッパーの第1の部分に対して連結されるソール61の第2の部分112は、ソール61の他の部分に比べてより容易にスナップする。したがって、足指の動きの全体的な自由度が高められる。
さらに、図14に示すソール61は、溝142および143を備える。溝142は、実質的にソール61の長手方向へと延在し、溝143は、実質的にソール61の横方向へと延在する。溝142、143は、足の自然な撓曲ラインとほぼ一致するが、別の溝経路もまた可能である。溝142および143は、ソール61全体が、より高い可撓性を有するようになり、足の形状に対してより良好に適合し、裸足歩行と同様のより自然な歩行感覚をもたらすという効果を有する。
10 織成布
11 緯編み編成布
12 緯編み編成布
13 経編み編成布
14 レッグ
15 フィラー糸
21 トリコット編み、トリコット編みの交絡
22 2×1平編み、2×1平編みの交絡
23 アトラス編み、アトラス編みの交絡
24 糸
31 ウェール
32 コース
41 ラッチニードル
42 可動ラッチ
43 フック
44 糸
45 ステッチ
51 アッパー
52 布帛領域
53 布帛領域
54 シーム
55 シーム
61 シューソール
62 接着テープ
710 円形断面
711 フラワを有する多角形断面
712 重畳部分を有する楕円〜円形断面
713 拡張および巻込みを伴う平坦状の楕円断面
714 部分的細溝を有する円形鋸歯断面
720 ライ豆断面
721 鋸歯ライ豆断面
722 丸みエッジを有する三角形断面
723 三葉星形断面
724 部分的細溝を有するこん棒状断面
730 骨形状断面
731 平坦状および幅広の断面
732 星形またはコンサーティーナ断面
733 中空中心を有する座屈チューブの形状の断面
734 空部を有する正方形断面
80 二層ニットウェア
81 正面図
82 背面図
83 第1の緯編み層
84 第2の緯編み層
85 ステッチ
91 第1の部分
91a 第1の部分
91b 第1の部分
91c 第1の部分
91d 第1の部分
91e 第1の部分
92 前足部領域
93 残りの領域
94 第1の領域
111 シューズ
112 第2の部分
131 シーム
132 フォイル
141 領域
142 溝
143 溝

Claims (25)

  1. シューズ用、特にスポーツシューズ用のアッパー(51)であって、
    a.足の少なくとも1つの足指を受けるための複数の第1の部分(91)を備え、
    b.前記複数の第1の部分(91)は、相互から本質的に独立的に動くことが可能であり、
    c.前記複数の第1の部分(91)は、ニットウェアを含み、
    少なくとも1つの前記第1の部分(91)が、第1の領域(94)を含み、前記第1の領域(94)は、前記少なくとも1つの前記第1の部分(91)の他の領域に対して高い弾性を有し、また、前記1の領域(94)は、前記少なくとも1つの前記第1の部分(91)の長手方向と交差するように前記少なくとも1つの前記第1の領域を延びている、アッパー(51)。
  2. 前記複数の第1の部分(91)は、一体として形成される、請求項1に記載のアッパー(51)。
  3. 前記複数の第1の部分(91)は、かがり縫いにより相互に連結される、請求項1に記載のアッパー(51)。
  4. 前記複数の第1の部分(91)は、本質的にシームレスに相互に連結される、請求項1から3のいずれか一項に記載のアッパー(51)。
  5. 個別の第1の部分(91)が、各足指に対して提供される、請求項1から4のいずれか一項に記載のアッパー(51)。
  6. 前記ニットウェアは、少なくとも1つの緯編み領域を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載のアッパー(51)。
  7. 前記少なくとも1つの緯編み領域は、三次元緯編みされる、請求項6に記載のアッパー(51)。
  8. 前記第1の部分を備える前記シューアッパー(51)は、一体のニットウェアとして形成される、請求項1から7のいずれか一項に記載のアッパー(51)。
  9. 前記ニットウェアは、少なくとも1つの経編み領域をさらに備える、請求項1から8のいずれか一項に記載のアッパー(51)。
  10. 前記少なくとも1つの経編み領域は、三次元経編みされる、請求項9に記載のアッパー(51)。
  11. 前記シューアッパー(51)の前記ニットウェアは、平編み機で緯編みされる、請求項1から8のいずれか一項に記載のアッパー(51)。
  12. 前記少なくとも1つの前記第1の部分(91)が、弾性糸を有する前記第1の領域(94)を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のアッパー(51)。
  13. 前記第1の部分(91)は、第2の領域を含み、前記第1の領域(94)は、前記第2の領域よりも高い弾性の糸を含む、請求項12に記載のアッパー(51)。
  14. 前記2つの第1の部分(91)は、少なくとも部分的に重畳する、請求項1から13のいずれか一項に記載のアッパー(51)。
  15. 少なくとも1つの第1の部分(91)が、前記ニットウェアの第1の糸に加えて第2の糸を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載のアッパー(51)。
  16. 前記第2の糸は、溶着糸またはゴム引き糸である、請求項15に記載のアッパー(51)。
  17. a.請求項1から16のいずれか一項に記載のアッパー(51)と、
    b.前記シューアッパー(51)の前記第1の部分(91)に対応し、前記第1の部分(91)に対して連結される、第2の部分(112)を備えるソール(61)と
    を備える、シューズ(111)、特にスポーツシューズ。
  18. 前記ソール(61)の少なくともサブセクションが、前記アッパー(51)と共に一体のニットウェアとして形成される、請求項17に記載のシューズ(111)。
  19. 前記ソール(61)は、緯編みされるまたは経編みされる、請求項17または18に記載のシューズ(111)。
  20. 前記ソール(61)は、コーティングにより補強される、請求項17から19のいずれか一項に記載のシューズ(111)。
  21. 前記ソール(61)は、追加の糸により補強される、請求項17から20のいずれか一項に記載のシューズ(111)。
  22. 前記ソール(61)は、スペーサ緯編みニットウェアまたはスペーサ経編みニットウェアを含む、請求項17から21のいずれか一項に記載のシューズ(111)。
  23. 前記ソール(61)は、前記シューズ(111)の着用者に応じて補強される、請求項17から22のいずれか一項に記載のシューズ(111)。
  24. 前記ソール(61)の厚さが、前記シューズ(111)の着用者の体重に応じて、または体重および用途に応じて決定される、請求項17から23のいずれか一項に記載のシューズ(111)。
  25. 請求項1から16のいずれか一項に記載のアッパー(51)を製造する方法であって、足の少なくとも1つの足指を受けるための複数の第1の部分(91)を用意するステップを含み、前記アッパー(51)は、前記第1の部分(91)が相互から実質的に独立的に動かされ得るように形成され、前記第1の部分(91)は、ニットウェアを含む、方法。
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