JP6456442B2 - 移動計画管理システム、プロファイル管理システム、プロファイル管理プログラム及び移動計画管理プログラム - Google Patents

移動計画管理システム、プロファイル管理システム、プロファイル管理プログラム及び移動計画管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、移動計画管理システム、プロファイル管理システム、プロファイル管理プログラム及び移動計画管理プログラムに関するものである。本発明は、例えば、管制支援システムに関するものである。
従来、洋上エリア、航空路エリア、ターミナル・飛行場エリアの3区域でそれぞれ詳細なトラジェクトリ(個別トラジェクトリ)を生成し、それらを調整の上で連結したトラジェクトリ(共有トラジェクトリ)を生成し、共有トラジェクトリを基に各区域で個別トラジェクトリを更新するという手法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−16002号公報 特開2004−38802号公報 特開2006−213219号公報 特開平9−282600号公報 特開2003−130676号公報 特開平10−31796号公報
従来技術では、航空機性能情報、及び、管制対象のエリアを分割したメッシュの各々の特性情報に基づいて、航空機の軌道を示すトラジェクトリを生成する。航空機性能情報は、航空機ごとに、その性能を示す情報である。航空機性能情報には、航空機の型式、当該型式の航空機の速度(例えば、最高速度あるいは巡航速度)、旋回率(例えば、最大旋回率)、高度変化率(例えば、高度変化率の最大値)の情報が含まれる。特性情報は、気象データ、傾向データ等である。傾向データは、メッシュにおける航空機の速度、高度変化等の傾向を示す統計的情報である。
ここで、ターミナル・飛行場エリアでは、標準経路として、STAR(Standard・Terminal・Arrival・Route、標準到着経路)、SID(Standard・Instrument・Departure、標準出発経路)、TRANSITION(遷移経路)の線がある。ターミナル・飛行場エリアのATC(Air・Traffic・Control、航空交通管制)は、上記標準経路を航空機に割り当てた上で航空機を管制する。しかし、洋上や航空路とは異なり、標準経路を正確になぞって航空機が飛行することは多くはなく、航空機の遅延や悪天による混雑や制約のためにベクター等によって標準経路から膨らませるように航空機の流れを作って混雑状況に対応したり、ショートカットさせたりしている。
よって、従来技術のように、地理的に固定されたメッシュにおける航空機の挙動の傾向データを用いて計算したトラジェクトリが現実の航空機の挙動に適合することは難しい。
ターミナル・飛行場エリアは、洋上や航空路と異なり、滑走路という物理的に絶対的な通過位置の制約があるため、出発機、到着機、滑走路横断機の航空機群をうまく制御して滑走路を効率的に利用しなければ、多くの到着機・出発機をさばくことができず、空港の処理容量(単位時間当たりにさばくことができる航空機数の上限)が少なくなり、経済的損失の発生に繋がってしまう。従来技術には、滑走路、即ち、空港の処理容量を最大限活用する仕組みがない。
低高度のターミナル空域、飛行場空域及び飛行場面では、騒音対策のために限定的な水平幅や高度幅が指定されている経路があり、また、上記の滑走路という制約を考慮して飛行や飛行場面走行を行わなければならず、空気密度の小さい巡航高度等の高高度に比べて航空機は燃費が悪い状態で運航することになる。これに対して、運航者(エアライン)は、低高度空域の飛行や飛行場面の走行での所要時間や所要距離をできるだけ小さくしたいとの潜在的な要望を持っている。従来技術では、この点に係る仕組みもない。
トラジェクトリは、いくら状況に応じて適応的に予測計算しようとも、あくまでも予測計算結果であり、全ての航空機がトラジェクトリ通りに飛行するとは限らない。また、気象や交通の状況によっても都度、管制の仕方は変わるはずである。したがって、実際の運航結果との差が小さいような精度のよいトラジェクトリを生成するためには、継続的に精度を向上させていく仕組みが必要である。従来技術では、そのような仕組みもない。
本発明は、航空機の運航の計画として精度のよい計画を設定することを目的とする。
本発明の一の態様に係る移動計画管理システムは、
航空機の運航の分類ごとに予め生成され、目的地までの基準の経路及び速度を示す基準移動計画をそれぞれ定義する複数のプロファイルを記憶する記憶部と、
運航中又は運航前の航空機である計画対象機について、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルから、前記計画対象機の運航と同じ分類のプロファイルを選択する選択部と、
前記計画対象機について、前記選択部により選択されたプロファイルを利用して前記目的地までの個別の経路及び速度を示す個別移動計画を設定する設定部とを備える。
本発明によれば、航空機の運航の計画として精度のよい計画を設定することが可能となる。
4DTイメージ(出発空港から目的空港までの運航の場合)を示す図。 TBOに基づく管制運用イメージを示す図。 実施の形態1に係る管制支援システムの構成を示すブロック図。 実施の形態1に係る管制支援システムのプロファイル処理部の動作の一例を示すフローチャート。 標準経路の水平経路と水平プロファイル群の例を示す図。 標準経路の水平経路と水平プロファイルの例を示す図。 標準経路の高度と高度プロファイルの例を示す図。 水平方向の速度プロファイルの例を示す図。 高度方向の速度プロファイルの例を示す図。 所要時間プロファイルの例を示す表。 実施の形態1に係る管制支援システムの4DT系処理部の動作の一例を示すフローチャート。 実施の形態1に係る管制支援システムのハードウェア構成の一例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
まず、本実施の形態を適用可能な管制における4DT(4・Dimensional・Trajectory、4次元トラジェクトリ、4次元軌道)について説明する。
図1は、4DTイメージ(出発空港から目的空港までの運航の場合)を示す図である。
図1に示すように、将来の航空交通では、航空機の一連の運航を空間・時間の4次元で表現した4DTが運用の中心になる。各航空機の運航情報は4DTに集約され、常に更新される。そのため、運航に関わるステークホルダ(管制官、運航者、空港ビル等)は4DTを参照して戦略的(長期的)に計画立案でき、従来の戦術的(短期的)な計画に基づく運用に比べ、業務効率化を図ることができる。また、運航に変更が生じた場合、即座に4DTは更新され、ステークホルダは最新の運航情報を入手し、早期に計画を修正、変更することができる。
例えば、出発機(A機)の目的空港の管制官は、A機が出発空港で地上走行を開始する前から、目的空港へのアプローチや着陸の経路や時刻を把握できる。また、遅延が発生した場合にも、到着遅れを早期に把握でき、A機の予定着陸時刻を他の予定到着機に割り当て、当該空港の滑走路利用効率を低下させない管制運用を戦略的に実施できる。このように、4DTを中心に航空交通の効率的な運用を実施することをTBO(Trajectory・Based・Operation、軌道ベース運用)と呼ぶ。
航空交通管制は、洋上管制、航空路管制、ターミナル管制、飛行場管制に分割され、それぞれの管制機関が連携することで、航空機の安全で遅延のない運航を支えている。現在、管制機関間の連携、及び、航空機との調整は、FPL(Flight・Plan、飛行計画)に基づく音声交信と部分的なデータ通信によって実施されている。
図2は、TBOに基づく管制運用イメージを示す図である。
図2に示すように、将来のTBOでは、各管制機関が4DTを参照・更新することによって一元的な運航管理が可能となる。また、従来の音声交信の一部が4DTに基づくデータ通信/データリンクに置き換わっていくことが想定され、管制官と運航者の作業負荷の軽減に役立つと考えられる。また、悪天や突発的事由による運航の急な変更も早期に把握することができ、従来よりも早期の計画変更が可能になり、より効率的な管制運用が可能になる。
以下に、トラジェクトリに係る前提(トラジェクトリの基本要件)を示す。
・トラジェクトリは、ターミナル空域、飛行場面を対象として生成される。対象は、他空域に拡張されても構わない。
・現在時刻の航空機の運航を表すトラジェクトリ、及び、将来時刻の航空機の運航を表すトラジェクトリが生成される。
・トラジェクトリは、航空機の運航の基礎になるFPL、FPLや他処理によって生成されたトラジェクトリ、FPLやトラジェクトリを総称するFO(Flight・Object)を用いて生成される。
・トラジェクトリは、レーダ、センサ等の航空機捕捉情報を用いて生成される。
・トラジェクトリは、ATM(Air・Traffic・Management、航空交通管理)、空域管理(Airspace・Management)、ATFM(Air・Traffic・Flow・Management、航空交通流管理)等による各空港、各空域、各航空機等に課される制約を考慮して生成される。
・トラジェクトリには、生成したトラジェクトリを利用する管制官の意図が反映される。・トラジェクトリは、航空機の性能情報を用いて生成される。
・トラジェクトリは、気象の現況及び予報の情報を用いて生成される。
・トラジェクトリには、運航者(エアライン)の要望及び意図を反映可能である。
以下に、本実施の形態において実現可能な機能を示す。
(1)プロファイルの設定、生成、保持、更新:この機能では、航空機の挙動に係るプロファイル(3次元経路、地点間移動所要時間、速度ベクトル、加速度ベクトル等)が複数セット設定又は生成され、保持される。複数セットとは、機種、時(例えば、年、月、曜日、時間帯)、気象(例えば、風向、風速、視程、天候)、標準経路、滑走路運用構成(どの滑走路をどの方角の出発機又は到着機に使用させるか)、割り当て滑走路、運航フェーズ(待機、プッシュバック、走行、飛行等)、運航上のイベント等、(従来技術の地理的固定のメッシュに拘らない)複数カテゴリで分類されたプロファイルのセットのことである。また、この機能では、取得データに基づき、プロファイルが更新又は新たに生成され、保持される。
(2)空港処理容量の効率的利用を考慮したトラジェクトリの生成、更新:この機能では、滑走路の処理容量、つまりは空港の処理容量を効率的に活用できるトラジェクトリが生成、更新される。可能であれば空港の処理容量を最大活用できるトラジェクトリが生成、更新される。
(3)複数プロファイルから選択したプロファイルを適用したトラジェクトリの生成、更新:この機能では、現在時刻又は将来時刻の状況に応じて上記(1)の複数セットからプロファイルが選択され、選択されたプロファイルを適用してトラジェクトリが生成される。航空機1機に対して適用されるプロファイルは、時々刻々変化する可能性がある。
(4)蓄積データの解析と処理への反映:この機能では、取得データが蓄積され、蓄積データが解析され、解析結果から処理のルール(例えば、処理内の判定条件)の候補が生成される。管制官等のユーザによる確認と設定、又は、計算機による自動判定で処理へ反映される。
以下、本実施の形態について具体的に説明する。
図3は、本実施の形態に係る管制支援システム100の構成を示すブロック図である。
本実施の形態において、管制支援システム100は、移動計画管理システムの例であり、目的地までの基準移動計画を定義するプロファイルを利用して、目的地までの移動体の個別移動計画を設定する。ここで、目的地までの基準移動計画とは、その目的地までの基準の移動経路、基準の移動速度等を示すものである。また、目的地までの移動体の個別移動計画とは、その目的地までの移動体個別の移動経路、移動体個別の移動速度等と、その目的地への移動体個別の到着時刻とを示すものである。
本実施の形態では、航空機が移動体に相当し、空港の滑走路やスポット、航路上の特定の地点等が目的地に相当する。なお、本実施の形態は、航空交通の管制に限らず、海上交通の管制等、他の交通の管制に適用することが可能である。本実施の形態を海上交通の管制に適用する場合、移動体としては、船舶が考えられ、目的地としては、港や海上の係留施設(ドック)、航路上の特定の地点等が考えられる。本実施の形態を他の交通の管制に適用する場合、移動体としては、航空機や船舶以外に、車両、飛翔体、列車等が考えられ、目的地としては、任意の場所、施設等が考えられる。
本実施の形態において、管制支援システム100は、プロファイル管理システムの例でもあり、プロファイルを設定、生成、あるいは、更新する。
図3において、管制支援システム100は、入力処理部110、追尾処理部120、データリンク情報処理部130、4DT系処理部140、プロファイル処理部150、記憶部160、解析処理部170、表示処理部180、出力処理部190を備える。
入力処理部110は、外部又はユーザからの取得データを他の処理部(特に、追尾処理部120、データリンク情報処理部130、4DT系処理部140、プロファイル処理部150)及び記憶部160に送信する。入力処理部110は、外部データ取得部111、ユーザ入力処理部112を有する。
外部データ取得部111は、外部からデータを取得し、取得したデータを他の処理部及び記憶部160に送信する。外部データ取得部111は、気象データ取得部113、空域・飛行場面データ取得部114、FPL/FO取得部115、センサ/レーダデータ取得部116、他データ取得部117からなる。
気象データ取得部113は、気象データを取得する。気象データには、例えば、空域・飛行場面を分割した3次元メッシュにおける風ベクトル(風向及び風速)、気温、気圧、視程、悪天(マイクロバースト、ウィンドシアー、雷雲、台風等)、気象(降雨量、降雪量、凍結情報等)等の予報データとリアルタイムデータが含まれる。
空域・飛行場面データ取得部114は、空域・飛行場面データを取得する。空域・飛行場面データには、例えば、航空機の運航において利用可能、利用不可能、あるいは、制約が課される空域や飛行場面(誘導路、滑走路等)を示す計画データとリアルタイムデータが含まれる。また、空域・飛行場面データには、いわゆるASM(AirSpace・Management、空域管理)の結果が含まれる。
FPL/FO取得部115は、FPL及びFO(トラジェクトリを含む各航空機の運航に係る情報一式)を取得する。
センサ/レーダデータ取得部116は、1次又は2次レーダ(ASR(Airport・Surveillance・Radar、空港監視レーダ)、ARSR(Air・Route・Surveillance・Radar、航空路監視レーダ)、ORSR(Oceanic・Route・Surveillance・Radar、洋上航空路監視レーダ)、ASDE(Airport・Surface・Detection・Equipment、空港面探知レーダ)、SSR(Secondary・Surveillance・Radar、2次監視レーダ)等)、MLAT(MultiLATeration、マルチラテレーション)、WAM(Wide・Area・MLAT、広域マルチラテレーション)、ADS−B(Automatic・Dependent・Surveillance−Broadcast、放送型自動従属監視)・out受信装置等の監視装置が受信又は検出した航空機や車両等の位置等の情報を取得する。
他データ取得部117は、気象データ取得部113、空域・飛行場面データ取得部114、FPL/FO取得部115、センサ/レーダデータ取得部116で取得されるデータ以外の外部データを取得する。そのような外部データには、例えば、他データ取得部117は、ATM又はATFMによる航空機の運航に係る制約情報(例えば、RLS(ReLeaSe、出発制限解除時刻)、VIFNO(Void・IF・Not・Off・by、管制承認失効時刻)、EDCT(Expected・Departure・Clearance・Time、出発制御時刻))、管制処理容量に係る調整値、運航者との調整情報が含まれる。
ユーザ入力処理部112は、ユーザからのデータ入力を受け付け、入力されたデータを取得する。ユーザ入力処理部112は、取得したデータを他の処理部及び記憶部160に送信する。
追尾処理部120は、センサ、レーダ等から取得したデータを用いて追尾処理する。
データリンク情報処理部130は、航空機とのデータリンク情報を処理する。つまり、データリンク情報処理部130は、航空機へ送信するメッセージデータを生成し、また、航空機から受信するメッセージデータを取得する。データリンク情報処理部130は、メッセージデータを他の処理部に送信したり、他の処理部から受信したり、記憶部160に格納したりする。
4DT系処理部140は、管理処理部141、4DT処理部142を有する。
管理処理部141は、リソースに係る処理(滑走路、空域等の運用構成の決定)等、4DTの前提や制約に係る処理を実行する。例えば、管理処理部141は、運航に利用可能又は利用不可能な誘導路、滑走路、空域、経路等を決定する。また、管理処理部141は、空域の特定地点(Fix/Waypoint等)や滑走路等における処理容量と交通量の値(単位時間当たりの処理機数最大値と処理機数計画値)、時間、距離間隔(管制間隔を含む)、順序付けルール等を計算又は決定する。
4DT処理部142は、4DTを生成する。4DT処理部142は、4DT用データ取得部143、プロファイル適用判定処理部144、4DT計算処理部145、4DT出力処理部146を有する。
4DT用データ取得部143は、4DT計算に用いるデータを取得する。
プロファイル適用判定処理部144は、4DT計算に適用するプロファイルの判定及び選択を行う。
4DT計算処理部145は、4DT用データ取得部143で取得されたデータと、プロファイル適用判定処理部144で判定及び選択されたプロファイルを用いて、4DTを計算する。
4DT出力処理部146は、4DT計算処理部145で計算された4DTを他の処理部(特に、プロファイル処理部150、解析処理部170、表示処理部180、出力処理部190)と記憶部160に送信する。
プロファイル処理部150は、プロファイルの設定、生成、更新を行う。プロファイル処理部150は、プロファイル用データ取得部151、プロファイル用データ抽出処理部152、プロファイル生成更新処理部153、プロファイル出力処理部154を有する。
プロファイル用データ取得部151は、プロファイルの設定、生成、更新に用いるデータを取得する。
プロファイル用データ抽出処理部152は、プロファイル用データ取得部151で取得されたデータからプロファイルの設定、生成、更新に用いるデータを抽出する。
プロファイル生成更新処理部153は、プロファイル用データ抽出処理部152で抽出されたデータを用いて、プロファイルを設定、生成、更新する。
プロファイル出力処理部154は、プロファイル生成更新処理部153で設定、生成、更新されたプロファイルを他の処理部(特に、4DT系処理部140、解析処理部170)と記憶部160に送信する。
記憶部160は、入力処理部110で取得されたデータ、他の処理部(特に、追尾処理部120、データリンク情報処理部130、4DT系処理部140、プロファイル処理部150、解析処理部170)で設定、生成、更新されたデータや処理結果等を格納する。また、記憶部160は、空域構成、標準経路(STAR、SID、TRANSITION等)やその他の設定又は計算経路、航空機性能データ(型式、巡航速度や最大速度等の速度、最大旋回率等の旋回率、最大高度変化率等の高度変化率、RNAV/RNP(Required・Navigation・Performance)等の航法性能等)等、内部で保持するデータを格納する。
解析処理部170は、取得したデータや処理結果等の解析を行う。例えば、解析処理部170は、設定値、計画値、予測値と実績値の差異の分析等の処理や各値の統計処理を行う。
表示処理部180は、処理結果を基に表示用データを生成して表示装置に出力する。ここでは、表示処理部180は、主に4DTを表示するものとするが、勿論外部からの取得データや追尾処理結果も表示できるものとする。
出力処理部190は、外部に処理結果を出力する。
本実施の形態において、記憶部160は、共通の目的地までの異なる基準移動計画を定義する複数のプロファイルを記憶する。
プロファイル適用判定処理部144は、選択部の例であり、複数の移動体のそれぞれについて、記憶部160に記憶された複数のプロファイルから1つのプロファイルを選択する。
4DT計算処理部145は、設定部の例であり、上記複数の移動体のそれぞれについて、プロファイル適用判定処理部144により選択されたプロファイルを利用して上記共通の目的地までの個別移動計画を設定する。4DT計算処理部145は、設定した個別移動計画に沿って上記複数の移動体が移動した場合の上記共通の目的地における単位時間当たりの移動体の到着数(即ち、上記共通の目的地の交通量)を計算する。4DT計算処理部145は、その計算結果に基づいて、設定した個別移動計画を調整する。これにより、上記共通の目的地の交通量を調整することが可能となる。
前述したように、本実施の形態では、航空機が移動体に相当し、空港の滑走路やスポット、航路上の特定の地点等が目的地に相当する。本実施の形態によれば、例えば、空港の交通量を増やすことができる。
本実施の形態を海上交通の管制に適用する場合も、上記と同様の動作により、例えば、港の交通量を増やすことができる。本実施の形態を他の交通の管制に適用する場合も、上記と同様の動作により、目的地の交通量を増やすことができる。
以下では、プロファイル処理部150の動作(本実施の形態に係るプロファイル管理方法、本実施の形態に係るプロファイル管理プログラムの処理手順)について説明する。
図4は、プロファイル処理部150の動作の一例を示すフローチャートである。
図4のS11において、プロファイル用データ取得部151は、プロファイル用データとして以下を含むデータセットを取得する。
・追尾処理部120から取得するデータセットが含む情報:航空機の識別情報、3次元位置、速度、加速度である。
・入力処理部110から取得するデータセットが含む情報:航空機の出発空港及び目的空港、運航者、型式、割り当て経路名称、滑走路名称、スポット名称、空域の構成、運航日時及び曜日、ユーザ入力による経路及びその経路に対する速度や加速度である。
・4DT系処理部140から取得するデータセットが含む情報:航空機の4DT計算結果である。
図4のS12において、プロファイル用データ抽出処理部152は、プロファイル用データ取得部151で取得されたデータセットに含まれるデータを関連付ける。例えば、プロファイル用データ抽出処理部152は、関連付け結果としてテーブル(表)を生成する。
図4のS13において、プロファイル生成更新処理部153は、プロファイル用データ抽出処理部152で抽出され、関連付けられたデータを用いて、プロファイルを設定、生成、又は、更新する。
ここで、プロファイルの設定とは、他の処理部で利用可能なプロファイルとして登録することを指す。プロファイル生成更新処理部153は、プロファイルの設定を自動で行ってもよいし、ユーザのプロファイル確認と登録の操作によって行ってもよい。プロファイルの生成とは、登録されているプロファイル以外の新たなプロファイルを生成することを指す。プロファイルの更新とは、登録されているプロファイル又はそのコピーに対して更新処理をかけることを指す。コピーに対して更新処理をかけるのは、随時更新するプロファイルに対して登録可否をユーザが後から判断できるようにするための措置である。
プロファイル生成更新処理部153は、プロファイルを空域と飛行場面で個別に生成又は更新する。
以下では、まず、プロファイル生成更新処理部153が空域プロファイルを生成又は更新する動作の一例を説明する。
空域プロファイルは、以下で構成される。
(a)水平方向(2次元)と高度(1次元)の3次元経路
(b)水平方向(2次元)の速度及び加速度
(c)高度方向(1次元)の速度(高度変化率)及び加速度
(d)経路区分の飛行所要時間
図5は、標準経路の水平経路と水平プロファイル群の例を示す図である。図6は、標準経路の水平経路と水平プロファイルの例を示す図である。図7は、標準経路の高度と高度プロファイルの例を示す図である。図8は、水平方向の速度プロファイルの例を示す図である。図9は、高度方向の速度プロファイルの例を示す図である。図10は、所要時間プロファイルの例を示す表である。
航空管制では、航空機に対してSID、STAR、TRANSITION等の標準経路が割り当てられるが、実際の運航では、交通状況に応じて標準経路から膨らんだ経路やショートカット経路を用いて航空機は管制される。その結果、複数の航跡を分類して統計的に処理すると、標準経路に関連付いて複数パターンの3次元経路を抽出及び生成することができる。
図5は、その例であり、標準経路Aに対して3つの経路プロファイルPFL−A1,PFL−A2,PFL−A3を生成したことを表す。なお、標準経路がWaypointやFix等で構成されるのに対して、経路プロファイルPFL−A1も特定地点の点列で表した例が、図6と図7である。
図6の標準経路Aと経路プロファイルPFL−A1に対する水平方向の速度プロファイルが図8、高度方向の速度プロファイルが図9である。
速度プロファイルを用いて速度の変化率を計算することで加速度プロファイルが得られる。
ここで、高度プロファイル、速度プロファイル、加速度プロファイルの生成結果として経路プロファイルを構成する特定地点を増加させるようにしてもよい。
そして、追尾処理結果の航空機位置とその位置にいた時刻を用いると、図10に示すように、経路の区間を飛行するのにかかった所要時間を計算することができる。
なお、各値の計算は後述するように統計処理等によって行われる。
以下では、空域プロファイルの生成又は更新方法の例を示す。
例えば、空域プロファイルは、ユーザ入力により生成又は更新できる。
この場合、マウスやキーボード等のユーザ操作による入力によって、経路、速度、加速度のプロファイルを生成又は更新する。ユーザ入力によって、特定航空機の運航に係る航跡や計算した4DTを新たにプロファイルとして登録する。
あるいは、空域プロファイルは、自動処理により生成又は更新できる。
この場合、追尾処理結果から得られる3次元位置(水平位置、高度)、速度、加速度を「平滑処理」と「統計処理等」によって生成又は更新する。まず、各航空機の位置、速度、加速度以外のデータで各航空機のデータをフライトごとに「分類処理」し、次に分類されたフライトのデータごとに「平滑処理」と「統計処理等」を行う。「平滑処理」で位置、速度、加速度等の瞬時のばらつきを除去する。「統計処理等」は、例えば、頻度分布を用いた解析や、最大、最小、平均、標準偏差(分散)の算出等である。加えて、標準経路の位置、速度、加速度と、取得した位置、速度、加速度の「差分処理」や「相関処理」、差分処理結果や相関処理結果の統計処理も、プロファイルの生成又は更新に有用である。また、統計処理によりプロファイルを構成する各値の標準偏差や頻度分布等が得られるため、プロファイルを構成する各値の範囲(統計的に確率N%となる値域)が与えられる。なお、分類では、例えば、空港X,Y間のフライトについて曜日や時間帯、また、割り当てられた滑走路や標準経路で取得データを分ける。悪天時以外の通常運航時の定期便は、良い分類となる。
ある航空機の運航が既に生成し、格納してあるプロファイルと比較して大幅に異なる場合には、新たなプロファイルが生成される。これは、プロファイルと追尾処理結果の差分処理や相関処理と閾値判定によって実現できる。一方、ある航空機の運航が同じ分類と判定されたプロファイルに対して、差分が小さい、又は、相関が高い場合には、その運航の追尾処理結果を用いてプロファイルが更新される。その際、プロファイルそのものを更新してもよいし、プロファイルのコピーを更新して新たに登録し直してもよい。
なお、プロファイルのうち、速度は、対地速度と対気速度の両方とする。これは、対地速度のプロファイルでの4DT計算と対気速度のプロファイルでの4DT計算の両方を可能とするためである。対気速度とは、IAS(Indicated・AirSpeed、指示対気速度)、TAS(True・AirSpeed)、Mach・Number、CAS(Calibrated・AirSpeed)のことであり、それら全てを計算する、もしくは、必要に応じて相互に変換できるようにする。
次に、プロファイル生成更新処理部153が飛行場面プロファイルを生成又は更新する動作の一例を説明する。
飛行場面プロファイルは、以下で構成される。
(a)水平方向(2次元)の2次元経路
(b)水平方向(2次元)の速度及び加速度
(c)経路区分の走行所要時間
これらは、飛行場面の各地点(スポット、エプロンエリアや誘導路の特定地点、滑走路の特定地点)に対して保持される。なお、スポットアウト及びプッシュバックと、スポットインでは、航空機の挙動による違いが発生する。上記(b)、(c)は、飛行場面の交通状況によって変わるため、交通状況(例えば、滑走路処理容量等)に応じたプロファイルを用意する。上記(b)、(c)は、平均あるいは標準的な値とし、混雑時の待機や空いているときの移動短縮のための調整値をプロファイルとして保持することも考えられる。
以下では、4DT系処理部140の動作(本実施の形態に係る移動計画管理方法、本実施の形態に係る移動計画管理プログラムの処理手順)について説明する。
図11は、4DT系処理部140の動作の一例を示すフローチャートである。
例えば、3機の航空機A1,A2,A3が、それぞれ2013年9月10日(火曜日)の11時05分、11時12分、11時20分に空港Xに到着することが予め計画されているとする。そして、2013年9月10日の11時台の(実際又は予報の)天候は、晴れであるとする。記憶部160は、航空機の機種、年、月、曜日、時間帯(ここでは、30分単位とする)、天候等の組み合わせごとに、空港Xまでの基準の飛行経路(即ち、水平位置及び高度の変化パターン)、基準の飛行速度(即ち、速度の変化パターン)等を、空港Xまでの基準移動計画として定義するプロファイルを記憶しているとする。
ここでは、各プロファイルによって定義される基準移動計画が、空港Xまでの飛行経路及び飛行速度として設定することが推奨される範囲を示すものであるとする。なお、この「範囲」は、上限値及び下限値を定めることによって示されてもよいし、複数の候補値を定めることによって示されてもよいし、他の形式によって示されてもよい。例えば、飛行経路上の1つの通過点P(飛行経路は2つ以上の通過点で構成されている)を1つの点で表すことを考えたとき、通過点Pの「範囲」を上限値及び下限値で示すというのは、通過点Pの「範囲」を1本の線で表すことに相当し、通過点Pの「範囲」を複数の候補値で示すというのは、通過点Pの「範囲」を複数の点で表すことに相当する。通過点Pの「範囲」が上限値及び下限値で示される場合、上限値及び下限値の間でどのような値を優先して選択すべきかが予め定められる。通過点Pの「範囲」が複数の候補値で示される場合も、複数の候補値のうちどの値を優先して選択すべきかが予め定められる。以下では、一例として、通過点Pの「範囲」が上限値及び下限値で示されており、通過点Pの「範囲」の中央値(=(上限値+下限値)/2)、上限値、下限値を、この順番で選択すべきことが予め定められているものとする。
図11のS21において、プロファイル適用判定処理部144は、航空機A1について、記憶部160に記憶された複数のプロファイルから、航空機A1の機種、2013年9月、火曜日、11時00分〜11時30分、晴れ等の組み合わせに対応するプロファイル(後述するS27からS21に戻ってきた場合は、そのうち、前回までのS21で選択していないプロファイル)を選択する。
図11のS22において、4DT計算処理部145は、S21で選択されたプロファイルによって定義されている飛行経路、飛行速度等と、予め計画されている到着時刻(即ち、11時5分)とを示す4DT(後述するデフォルト4DTに相当)を、空港Xまでの航空機A1の個別移動計画として設定(後述するS27からS21を経てS22に戻ってきた場合は、再設定)する。
ここでは、S21で選択されたプロファイルによって定義される基準移動計画が「範囲」を示すものであるため、4DT計算処理部145は、航空機A1の個別移動計画を、その「範囲」内に収まるように設定する。例えば、飛行経路上の1つの通過点Pの「範囲」が上限値及び下限値で示されているため、4DT計算処理部145は、予め定められた順番に従って、通過点Pの「範囲」の中央値を選択し、航空機A1の飛行経路を、この中央値に対応する地点を通過するように設定する。
航空機A2,A3についても、S21でプロファイルが選択され、S22で4DTが設定される(後述するS27からS21に戻ってきた場合は、航空機A2,A3についてはプロファイルを変更せず、設定済の4DTを維持する)。
図11のS23において、4DT計算処理部145は、S22で設定した4DTに沿って航空機A1,A2,A3が飛行した場合の空港Xにおける単位時間(例えば、30分、あるいは、1時間)当たりの航空機の到着数(即ち、空港Xの予測交通量)を計算する。
図11のS24において、4DT計算処理部145は、S23の計算結果と、空港Xにおける単位時間当たりの航空機の到着数の上限値(即ち、空港Xの処理容量)とを比較することにより、S23の計算結果が条件Cを満たしているかどうかを判断する。ここでは、空港Xの予測交通量が空港Xの処理容量を超えていないことを、条件Cとする。つまり、S23の計算結果が上限値以下であれば、条件Cが満たされていることになる。S23の計算結果が条件Cを満たしている場合、処理を終了する。S23の計算結果が条件Cを満たしていない場合、S25に進む。
図11のS25において、4DT計算処理部145は、S22で設定した航空機A1の個別移動計画(後述するS26からS23及びS24を経てS25に戻ってきた場合は、S26で調整した航空機A1の個別移動計画)を、S21で選択されたプロファイルによって定義される基準移動計画が示す範囲内で調整できるかどうかを判断する。例えば、飛行経路上の1つの通過点Pの「範囲」が上限値及び下限値で示されているため、4DT計算処理部145は、通過点Pの「範囲」内で未選択の値があるかどうかを判断する。現時点で設定されている航空機A1の飛行経路が通過点Pの「範囲」の中央値に対応する地点を通過するものであれば、通過点Pの「範囲」の上限値を次に選択することができるため、4DT計算処理部145は、航空機A1の個別移動計画を「範囲」内で調整できると判断し、S26に進む。現時点で設定されている航空機A1の飛行経路が通過点Pの「範囲」の上限値に対応する地点を通過するものであれば、通過点Pの「範囲」の下限値を次に選択することができるため、4DT計算処理部145は、航空機A1の個別移動計画を「範囲」内で調整できると判断し、S26に進む。現時点で設定されている航空機A1の飛行経路が通過点Pの「範囲」の下限値に対応する地点を通過するものであれば、次に選択できる値がないため、4DT計算処理部145は、航空機A1の個別移動計画を「範囲」内で調整できないと判断し、S27に進む。
図11のS26において、4DT計算処理部145は、S21で選択されたプロファイルによって定義される基準移動計画が示す範囲内で、S22で設定した航空機A1の個別移動計画(S26からS23〜S25を経て再びS26に戻ってきた場合は、前回のS26で調整した航空機A1の個別移動計画)を調整する。これにより、空港Xの交通量を調整することが可能となる。例えば、飛行経路上の1つの通過点Pの「範囲」が上限値及び下限値で示されているため、4DT計算処理部145は、通過点Pの「範囲」の、次に選択できる値を選択し、航空機A1の飛行経路を、この値に対応する地点を通過するように変更する。
S26の後、S23に戻る。S23において、4DT計算処理部145は、S26で調整した個別移動計画に沿って航空機A1,A2,A3が飛行した場合の空港Xの予測交通量を計算する。その後、再びS24以降の処理が行われる。
図11のS27において、4DT計算処理部145は、航空機A1について、記憶部160に記憶された複数のプロファイルから、S21で既に選択されたプロファイルとは別のプロファイルを選択できるかどうかを判断する。つまり、4DT計算処理部145は、航空機A1の機種、2013年9月、火曜日、11時00分〜11時30分、晴れ等の組み合わせに対応する未選択のプロファイルがあるかどうかを判断する。そのような未選択のプロファイルがあれば、S21に戻る。未選択のプロファイルがなければ、S28に進む。
図11のS28において、4DT計算処理部145は、S21で選択されたプロファイルによって定義される基準移動計画が示す範囲外で、S22で設定した航空機A1の個別移動計画(S26からS23〜S25及びS27を経てS28に進んできた場合は、S26で調整した航空機A1の個別移動計画、後述するS30からS28に戻ってきた場合は、前回のS28で調整した航空機A1の個別移動計画)を調整する。これにより、空港Xの交通量を調整することが可能となる。例えば、飛行経路上の1つの通過点Pの「範囲」が上限値及び下限値で示されているため、4DT計算処理部145は、通過点Pの「範囲」の上限値より大きい値(あるいは、通過点Pの「範囲」の下限値より小さい値)を選択し、航空機A1の飛行経路を、この値に対応する地点を通過するように変更する。このとき、どのような値を選択すべきかが予め定められているものとする。図示していないが、選択できる値がない場合は、エラーを出力して処理を終了する。
図11のS29において、4DT計算処理部145は、S28で調整した4DTに沿って航空機A1,A2,A3が飛行した場合の空港Xにおける単位時間当たりの航空機の到着数(即ち、空港Xの予測交通量)を計算する。
図11のS30において、4DT計算処理部145は、S29の計算結果と、空港Xにおける単位時間当たりの航空機の到着数の上限値(即ち、空港Xの処理容量)とを比較することにより、S29の計算結果が前述した条件Cを満たしているかどうかを判断する。S29の計算結果が条件Cを満たしている場合、処理を終了する。S29の計算結果が条件Cを満たしていない場合、S28に戻る。
上記のように、S21〜S27において、4DT計算処理部145は、条件Cを満たす計算結果がS23で得られない場合、個別移動計画(4DT)の調整及び再設定を繰り返す。個別移動計画の調整及び再設定を繰り返しても、条件Cを満たす計算結果がS23で得られない場合、S28において、4DT計算処理部145は、S21で選択されたプロファイルによって定義される基準移動計画が示す範囲外で個別移動計画(4DT)を調整する。このように、本実施の形態では、プロファイルの幅内で調整を行い、必要に応じてプロファイルを切り替える第1段階(図11のS21〜S27)、プロファイルの隙間で調整を行う第2段階(図11のS28〜S30)といった具合に、多段階での調整を行うため、効率的かつ確実な4DTの最適化が可能となる。
なお、説明の便宜上、2回目以降(S27から戻った場合)のS21では、航空機A1のみについて別のプロファイルを選択し、それに続くS22では、航空機A1の4DTのみを再設定するものとした。また、S25では、航空機A1の4DTのみの調整可否を判断し、それに続くS26では、航空機A1の4DTのみを調整するものとした。S28でも、航空機A1の4DTのみを調整するものとした。しかし、2回目以降(S27から戻った場合)のS21では、航空機A1,A2,A3のうち少なくとも1機について別のプロファイルを選択し、それに続くS22では、当該少なくとも1機の航空機の4DTを再設定することができる。また、S25では、航空機A1,A2,A3のうち少なくとも1機の4DTの調整可否を判断し、それに続くS26では、当該少なくとも1機の航空機の4DTを調整することができる。S28でも、航空機A1,A2,A3のうち少なくとも1機の4DTを調整することができる。したがって、航空機A1,A2,A3のうち、どの航空機を対象として、S21でどのプロファイルを選択するか、あるいは、S26又はS28で4DTをどのように調整するかを順次決定し、S23又はS29の計算結果が条件Cを満たす航空機A1,A2,A3の4DTを求めることが望ましい。
例えば、S26及びS28において、4DT計算処理部145は、航空機A1,A2,A3の間隔が長くなるように、S22で設定した(あるいはS26又はS28で調整した)航空機A1,A2,A3の個別移動計画を調整する。これにより、空港Xの交通量を減らすことが可能となる。
あるいは、S26及びS28において、4DT計算処理部145は、空港Xにおける航空機A1,A2,A3の到着順序が変わるように、航空機A1,A2,A3の個別移動計画を調整する。
また、図11を用いて説明した条件Cは、「計算結果が上限値以下」としたが、条件Cを「計算結果が上限値以下で最大値」とすることもできる。この場合、図11で示したフローチャートにて、プロファイルの選択(S21)、プロファイルの幅内での調整(S26)、あるいは、プロファイルの隙間での調整(S28)をした上で、予想交通量を計算(S23又はS29)する度に、計算結果を一時的にメモリ等に記憶し、「上限値以下で最大値」となる計算結果を採用するように構成すればよい。あるいは、条件Cを、「計算結果が上限値と等しい」とし、上限を満たすものがない場合は、一時的に記憶した計算結果の中から最大値を採用するように構成してもよい。
なお、空港Xの予測交通量が予め定められた下限値を超えていないことを、条件Cとしてもよい。
この場合、例えば、S26及びS28において、4DT計算処理部145は、航空機A1,A2,A3の間隔が短くなるように、S22で設定した(あるいはS26又はS28で調整した)航空機A1,A2,A3の個別移動計画を調整する。これにより、空港Xの交通量を増やすことが可能となる。
あるいは、S26及びS28において、4DT計算処理部145は、空港Xにおける航空機A1,A2,A3の到着順序が変わるように、航空機A1,A2,A3の個別移動計画を調整する。例えば、前後で連続して飛行する2機の航空機の機種(後述するヘビー機とライト機)によっては当該2機の航空機の間隔に制限がある。そこで、4DT計算処理部145は、航空機A1,A2,A3のうち、そのような制限により間隔が長くなる2機の航空機が前後で連続して移動しないように、航空機A1,A2,A3の個別移動計画を調整する。これにより、空港Xの交通量を増やすことが可能となる。
空港Xの予測交通量が空港Xの処理容量を超えず、かつ、空港Xの予測交通量が予め定められた下限値を超えていないことを、条件Cとしてもよい。また、ここで述べたもの以外の条件を、条件Cに設定あるいは追加してもよい。
以下では、まず、4DT系処理部140が、航空機の運航の所定時間前、即ち、現在時刻の所定時間後のトラジェクトリを生成する動作の一例を示す。
4DT系処理部140の動作の開始前に、入力処理部110は、FPL又はFOを取得する。既に取得している場合でFPL又はFOに更新がある場合、入力処理部110は、更新済のFPL又はFOを取得する。また、入力処理部110は、気象データ(予報データ)と空域・飛行場面データ(将来時刻の空域形状や利用制限空域、飛行場面の制限領域や誘導路等の計画データ)を取得する。また、入力処理部110は、空港の滑走路、飛行場面の特定地点(誘導路や誘導路交差点等)又は空域特定地点(Waypoint又はFix等)の処理容量値(単位時間当たりの取扱最大機数)についてユーザ入力があれば受け付ける。
管理処理部141は、以下の入力データを入力処理部110又は記憶部160から取得する。
・FPL又はFO:出発機情報、到着機情報、トーイング情報である。機上装備情報を含む。
・気象データ:風ベクトル(風向及び風速)、視程、悪天、気象(降雨量、降雪量、凍結情報等)の情報を含む。
・空域・飛行場面データ:利用可能、利用不可能、あるいは、制約が課される空域や飛行場面(誘導路、滑走路等)を示す情報を含む。
・処理容量値:滑走路や飛行場面又は空域の特定地点の処理容量値である。ユーザ入力値又はデフォルト値とする。
・地上設備情報:設置の灯火、航法施設等、及び、その運用状態の情報を含む。
また、管理処理部141は、以下の入力データを記憶部160から取得する。
・標準経路:STAR、SID、TRANSITION等である。
・ルール:滑走路割り当てルール、飛行場面移動経路割り当てルール、標準経路割り当てルールである。
・パラメータ:需要値と容量値を比較する際のパラメータである。
管理処理部141は、以下の出力データを出力する。
・FPL又はFO:滑走路や飛行場面移動経路の割り当て結果等を反映して更新したFPL又はFOである。
・交通量需要値:前述した空港の予測交通量である。
・交通量容量値:前述した空港の処理容量の値である。
・利用滑走路:利用可能な滑走路から選択した、運用に利用する滑走路である。滑走路運用構成に相当する。
・利用空域:利用可能な空域から選択した、運用に利用する空域である。
・利用飛行経路:利用可能な飛行経路から選択した、運用に利用する標準経路等である。・利用飛行場面移動経路:利用可能な飛行場面移動経路から選択した、運用に利用する飛行場面移動経路である。
管理処理部141は、以下の処理を実行する。
(1)入力処理部110で取得したFPL又はFOから出発機の情報(出発空港、出発予定時刻、SIDやTRANSITION等の標準経路、到着空港)、到着機の情報(到着空港、到着予定時刻、STAR等の標準経路、出発空港)、トーイング機情報(移動元・移動先のSPOT情報等)を取り出す。
(2)処理対象空港について、気象データ、空域・飛行場面データから利用する滑走路、空域、経路を特定する。例えば、利用する滑走路(到着用滑走路と向き、出発用滑走路と向き)は、風ベクトル(風向及び風速)から決まるので、取得した気象データの風ベクトルと滑走路割り当てルールを用いて利用滑走路を決める。これによって、当該空港の滑走路運用構成が決まる。この滑走路運用構成の決定は、ユーザ入力によって実施してもよい。
(3)航空機に滑走路(出発機に出発滑走路、到着機に到着滑走路)が割り当てられていない場合は、滑走路を割り当てる。例えば、到着機には上記(2)で決めた到着用滑走路を割り当てる。また、飛行場面移動経路ルールを用いて、到着、出発、トーイング等の各航空機に飛行場面移動経路を割り当てる。上記の滑走路や飛行場面移動経路の割り当ては、ユーザ入力によって実施してもよい。仮に割り当てられた滑走路とFPL又はFOにおける標準経路の整合性がとれない場合、新規で標準経路の割り当てが必要な場合、あるいは、標準経路の詳細を割り当てる必要がある場合は、標準経路の割り当てを行う。標準経路は飛行の方式を含んでいるため、視程、地上施設、機上装備等の情報を利用する。割り当ては、ユーザ入力又は標準経路割り当てルールに従う。なお、飛行場面移動経路は、可能な限り最短の経路を割り当てるものとする。
(4)入力処理部110が受け付けて記憶部160に格納した処理容量値、又は、記憶部160に格納してあるデフォルトの処理容量値を取得する。
(5)上記(4)までで、処理対象空港の各滑走路における仮の交通量需要値が求められる。上記(4)の処理容量値と需要値を比較して「需要値>容量値」となる場合は、ユーザにその旨を通知する表示を行い、ユーザにいずれか又は両方の値を調整させる。ここで、需要値を調整するには、例えば、ある時間帯で容量値を超える需要を構成する航空機を前後の時間帯の需要にスライドさせればよく、この場合、管理処理部141がFO又はFPLを変更することになる。なお、「需要値>容量値+α」又は「需要値>容量値×β」のようにパラメータα,βを用いて比較判定のためのバッファを設けてもよい。
4DT処理部142は、管理処理部141がリソースとFPLやFO等の整合性を確認した情報に対して、4DT生成を実行する。
4DT処理部142の4DT用データ取得部143は、以下の入力データを入力処理部110又は記憶部160から取得する。
・FPL又はFO:管理処理部141で更新したものを含むFPL又はFOである。
・気象データ:風ベクトル(風向及び風速)の情報を含む。
・処理容量値:滑走路や飛行場面又は空域の特定地点の処理容量値である。ユーザ入力値又はデフォルト値である。
・間隔パラメータ:ユーザ入力値又はデフォルト値である。
・順序付けルール:ユーザ入力による選択ルール又はデフォルト設定ルールである。
また、4DT処理部142の4DT用データ取得部143は、プロファイル群をプロファイル処理部150又は記憶部160から取得する。
また、4DT処理部142の4DT用データ取得部143は、以下の入力データを追尾処理部120から取得する。
・追尾処理結果:航空機位置、速度等の情報を含む。
4DT処理部142の4DT出力処理部146は、以下の出力データを出力する。
・デフォルト4DT:FPLやFO等の情報に対してプロファイルを適用しただけの4DTである。他機との調整や各種制約反映は未実施のものである。
・管制運用に利用する4DT:デフォルト4DTに対して管制運用上の制約を反映した4DTである。
・交通量予測値:管制運用に利用する4DTから計算する交通量の予測値である。
・交通量需要値:管制運用に利用する4DT及び交通量予測値を反映したFO又はFPLに基づく交通量の需要値である。
4DT処理部142は、以下の処理を実行する。
まず、4DT処理部142は、以下のように、デフォルト4DTを生成する。
4DT処理部142のプロファイル適用判定処理部144は、プロファイル群から、各航空機に割り当てた標準経路、滑走路、飛行場面移動経路に対するデフォルト4DT用のプロファイルを選定する。プロファイル群は、標準経路、滑走路、飛行場面移動経路(誘導路、スポット等)、曜日、時間帯、機種で、プロファイルセットとして分類されているとする。また、各プロファイルセットは、移動所要時間の短い「短プロファイル」、標準的移動所要時間の「中プロファイル」、移動所要時間の長い「長プロファイル」で構成されているとする。そして、4DT処理部142のプロファイル適用判定処理部144は、割り当てた標準経路、滑走路、飛行場面移動経路、FPL又はFOの航空機情報から、プロファイルセットを選定する。デフォルト4DTを生成する場合は、例えば、短プロファイルを利用する。短プロファイルを用いるのは、できるだけ運航時間が長くならないようにするためである。特に、飛行場面や低高度空域等の航空機燃費が良くない運航フェーズでは、短プロファイルが望ましい。
例えば、各航空機の飛行フェーズのデフォルト4DTについては、以下のように計算する。
プロファイルが水平経路、水平方向対気速度、高度方向対気速度(それぞれに許容幅をもつ)で構成されている場合、4DT処理部142の4DT計算処理部145は、入力処理部110が取得した気象データの風ベクトル予測情報を用いて、対地速度を計算し、対地速度の積分により、経路区間の所要時間を計算する。
また、4DT処理部142の4DT計算処理部145は、各航空機の飛行場面走行フェーズのデフォルト4DTについても、飛行場面経路、対地速度(それぞれに許容幅をもつ)で構成されたプロファイルを用いて、対地速度の積分により経路区間の所要時間を計算する。
上記の計算によって、空域の飛行フェーズと飛行場面運航フェーズの双方において、経路と各経路区間の所要時間が得られ、FPL又はFOに格納された情報を用いて(例えば、到着機であれば、航空路からのハンドオフ時刻に所要時間を足すことで)、デフォルト4DT(航空機の運航における各経由地点の位置と到達時刻の4次元情報、及び、各値の許容幅)が生成できる。
次に、4DT処理部142は、以下のように、デフォルト4DTに対して、航空機間やリソースに係る制約を反映し、管制運用に利用する4DTを生成する。
4DT処理部142の4DT計算処理部145は、滑走路における制約を反映する。例えば、到着機の後方乱気流区分に応じた到着間隔等、航空機間(出発−出発、出発−到着、到着−出発、到着−到着)の滑走路利用間隔を反映する。間隔はパラメータであり、後方乱気流区分や管制方式基準に記載の間隔又は設定値である。
4DT処理部142の4DT計算処理部145は、上記の間隔付けと同時に順序付けも行う。順序付けには、順序付けルールを用いる。例えば、計算した滑走路到達時刻の先着順に間隔付けを行う。こうすることで、先着という公平性が保たれる。パラメータで設定した調整時間幅だけ滑走路到達時刻から遅くすることを許容し、順序の入れ替えを行うようにしてもよい。これは、先行機−後続機のペアによって必要な間隔が異なるためであり、ペアをうまく作ることによって先着順の場合よりも滑走路のスループットを上げることを意図したものである。例えば、後方乱気流区分のヘビー機(H)とライト機(L)が同一滑走路に到着する際に先行機H−Lでは3分間隔、逆の場合は2分間隔という間隔が設定される場合、先着順でH−>H−>L−>Hの順で到着すると最後のH機が到着滑走路の進入端に達するまでに2+3+2=7分を要するが、入れ替えでL−>H−>H−>Hとすると2+2+2=6分となり、最後のH機は1分早く到着滑走路進入端に達することが可能である。このような処理は、滑走路だけでなく他のリソースに対しても実施することができる。
上記の順序付け、間隔付けによりリソース利用スケジュールが生成されると、各航空機のデフォルト4DTに対して調整が必要になる。4DT処理部142の4DT計算処理部145は、航空機を遅らせる場合は、4DT処理部142のプロファイル適用判定処理部144により選択し直された中プロファイル又は長プロファイルを利用したり、4DT処理部142のプロファイル適用判定処理部144により既に選択されている各プロファイルにおける許容幅の範囲で4DTを調整したりする。特に、出発機に対しては、飛行場面走行時間や飛行場面での滞留時間(待機時間)ができるだけ短くなるようにプッシュバック時間を調整する(スポット使用の競合が生じない範囲でスポット待機をできるだけ長くする)。
上記の調整によって、ある航空機に対して長プロファイルを目一杯利用するよりも長い到着遅延を課す必要がある場合は、4DT処理部142の4DT計算処理部145は、ホールディングスタック(Holding・Stack)を用いた待機旋回を行うこととし、待機旋回を含む4DTを計算する。
上記の処理によって、デフォルト4DTに管制運用上の制約を反映して調整を行った、管制運用に利用する4DTが生成できる。
ここで、滑走路処理容量を最大限活用するために、上記の順序付け、間隔付けにおいて、例えば、同一滑走路を利用する先行機又は後続機や、出発機、到着機、滑走路横断機又は車両の組み合わせに関して、最適化アルゴリズム(例えば、遺伝的アルゴリズムや局所最適化アルゴリズム)を用いてリソースの処理容量を最大限活用できるリソース利用スケジュールを作成してもよい。また、FPL又はFOの計画値(出発時刻や到着時刻の計画値)からのズレの総和を最小化するように最適化してもよく、その場合は各航空機の運航全体に係る最適化を図ることができる。
4DT処理部142の4DT計算処理部145は、管制運用に利用する4DTを計算した後、交通量需要値に対して調整を実施した上での交通量予測値を計算する。そして、管制運用に利用する4DTがFPL又はFOに反映された場合、交通量予測値を用いて交通量需要値を更新する。この一連の処理は、近い将来の交通状況予測を遠い将来も含めた交通量需要に反映することであり、より現実的な交通量需要値と容量値の調整を可能とする。
なお、上記の4DT処理部142による処理は、4DT計算で利用する入力情報であるFPL又はFO、気象データ、ユーザ入力等の更新、あるいは、新たな情報の取得があった場合に再度行われる。
次に、4DT系処理部140が、航空機の運航の所定時間後、即ち、レーダ又はセンサで航空機位置情報等を受信した後のトラジェクトリを生成する動作の一例を示す。以下では、前述した現在時刻の所定時間後のトラジェクトリを生成する動作と異なる部分を主に説明する。
4DT処理部142の4DT用データ取得部143は、センサ又はレーダデータ受信結果を入力処理部110又は記憶部160から取得する。
4DT処理部142のプロファイル適用判定処理部144は、受信した航空機位置情報の追尾結果を用いて、航空機のプロファイルへの会合(会合の位置及び時刻、会合までの航空機挙動等)を予測する。予測後は、プロファイルを用いた計算を行う。ここで、会合とは、航空機の位置及び時刻がプロファイルに一致することをいう。
例えば、4DT処理部142のプロファイル適用判定処理部144は、航空機の追尾結果の予測結果を用いて、航空機位置を外挿し、会合可能なプロファイルを判定する。会合可能なプロファイルが判定された後、4DT処理部142の4DT計算処理部145は、前述した現在時刻の所定時間後のトラジェクトリを生成する動作と同様の処理を行う。例えば、短プロファイルを利用可能であれば、短プロファイルを用いて4DTを生成する。
なお、上記の4DT処理部142による処理は、4DT計算で利用する入力情報であるFPL又はFO、気象データ、ユーザ入力、追尾処理結果、センサ又はレーダからの受信情報等の更新、あるいは、新たな情報の取得があった場合に再度行われる。
次に、複数プロファイルの利用による調整方法の例(図11に示した動作の具体例)を説明する。
処理容量は単位時間に管制官が対応できる最大機数(最大スループット)を表すので、4DT処理部142の4DT計算処理部145が計算した交通量予測値が処理容量を超過している場合、超過分の航空機を調整して他の時間帯へずらす必要がある。
例えば、到着専用滑走路において18時台の滑走路処理容量=40機に対して滑走路の交通量予測値が42機になっている場合、2機分を他の時間帯へずらす必要がある。
上記の場合において、以下のような調整方法を用いることができる。
まず、以下の手順で調整先時間帯を決定する。具体的には、2機分を前の時間帯(17時台)と後ろの時間帯(19時台)のいずれにずらすか決める。
・まず、当該時間帯(18時台)に容量超過分の航空機数(2機)を計算する。
・次に、当該時間帯の前の時間帯と後ろの時間帯において、処理容量に対して交通量予測値が下回っていて空きがあるかを確認する。空きがある時間帯が調整先時間帯の候補である。
・いずれか一方の時間帯に決まらない場合は、ルールに従って調整先時間帯を決める。例えば、後ろの時間帯にずらすルール、又は、後ろの時間帯と前の時間帯の空き具合(例えば、前の時間帯で1機、後ろの時間帯で2機の空き等)に照らし合わせてそれぞれを調整先時間帯とし、ずらす航空機を割り振る等である。
次に、以下の手順で航空機をずらす。具体的には、上記のように決定した調整先時間帯へ当該時間帯の容量超過分の航空機をずらす。以下の手順は後ろの時間帯へ遅らせる場合のものである。
・調整対象の航空機を決める。この場合、18時台で到着順が遅い2機に決める。
・プロファイルの特徴を活かしてずらす。つまり、水平経路/高度/水平方向速度/高度方向速度ごとにプロファイルがあり、各プロファイルで移動所要時間に関して短/中/長プロファイルがあり、さらに短/中/長プロファイルは個別に値の範囲をもつので、その組み合わせを用いてずらす。
・ここで、ずらしによる4DTの調整は管制業務の手法に応じたものとする。例えば、大きく航空機の水平経路や高度を変えないことが望ましいならば、速度で調整することが優先される。これをルールとして決める。
調整手順は以下のようにすることが考えられる。
・まず、現在採用のプロファイルで対象の2機の4DTをずらす。例えば、速度プロファイルを用いた調整を優先するルールならば、水平速度プロファイルの現在の採用プロファイル(例えば、短プロファイル)の値の範囲内でずらす。そのためには現在の採用プロファイルよりも所要時間がかかるような水平速度の値(例えば、最も所要時間がかかる遅い速度)を用いて4DTを作成する。
・そして、当該時間帯の容量超過が解消されるかを確認する。解消されなければ、さらに調整する。
・さらに調整するためには、所要時間が長くできるプロファイル(例えば、中プロファイル)に切り替えて4DTを作成する。そして、容量超過の解消を確認する。もし解消されない場合は切り替えたプロファイルの値の範囲内でずらす。それでも解消されない場合はさらにプロファイルを切り替える。
・水平速度のプロファイルで解消されない場合は、ルールに従い、異なるプロファイルを用いてずらす。例えば、水平経路のプロファイルを用いることが考えられる。
・容量超過が解消されたら、調整先時間帯の4DT及び関連する4DTを更新する。
図12は、管制支援システム100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図12において、管制支援システム100は、コンピュータであり、出力装置910、入力装置920、記憶装置930、処理装置940といったハードウェアを備える。ハードウェアは、管制支援システム100の各部(本発明の実施の形態の説明において「〜部」として説明するもの)によって利用される。
出力装置910は、例えば、LCD(Liquid・Crystal・Display)等の表示装置、プリンタ、通信モジュール(通信回路等)である。出力装置910は、各部(「〜部」)によってデータ、情報、信号の出力(送信)のために利用される。
入力装置920は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、通信モジュール(通信回路等)である。入力装置920は、各部(「〜部」)によってデータ、情報、信号の入力(受信)のために利用される。
記憶装置930は、例えば、ROM(Read・Only・Memory)、RAM(Random・Access・Memory)、HDD(Hard・Disk・Drive)、SSD(Solid・State・Drive)である。記憶装置930には、プログラム931、ファイル932が記憶される。プログラム931には、各部(「〜部」)の処理(機能)を実行するプログラムが含まれる。ファイル932には、各部(「〜部」)によって演算、加工、読み取り、書き込み、利用、入力、出力等が行われるデータ、情報、信号(値)等が含まれる。記憶部160は、記憶装置930によって実装される。
処理装置940は、例えば、CPU(Central・Processing・Unit)である。処理装置940は、バス等を介して他のハードウェアデバイスと接続され、それらのハードウェアデバイスを制御する。処理装置940は、記憶装置930からプログラム931を読み出し、プログラム931を実行する。処理装置940は、各部(「〜部」)によって演算、加工、読み取り、書き込み、利用、入力、出力等を行うために利用される。特に、追尾処理部120、データリンク情報処理部130、4DT系処理部140、プロファイル処理部150、解析処理部170は、処理装置940を用いて各種処理を実行する。
本発明の実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。即ち、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアは、プログラム931として、記憶装置930に記憶される。プログラム931は、本発明の実施の形態の説明で述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、プログラム931は、本発明の実施の形態の説明で述べる「〜部」の処理をコンピュータに実行させるものである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
本発明の実施の形態に係る移動計画管理システムは、
目的地までの基準の移動経路及び移動速度を示す基準移動計画を定義するプロファイルを利用して、目的地までの移動体個別の移動経路及び移動速度と到着時刻とを示す個別移動計画を設定する移動計画管理システムであって、
共通の目的地までの異なる基準移動計画を定義する複数のプロファイルを記憶する記憶部と、
複数の移動体のそれぞれについて、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルから1つのプロファイルを選択する選択部と、
前記複数の移動体のそれぞれについて、前記選択部により選択されたプロファイルを利用して前記共通の目的地までの個別移動計画を設定し、設定した個別移動計画に沿って前記複数の移動体が移動した場合の前記共通の目的地における単位時間当たりの移動体の到着数を計算し、その計算結果に基づいて、設定した個別移動計画を調整する設定部とを備える。
前記複数のプロファイルのそれぞれによって定義される基準移動計画は、前記共通の目的地までの移動経路及び移動速度として設定することが推奨される範囲を示すものであり、
前記設定部は、前記計算結果が条件を満たしていない場合、前記選択部により選択されたプロファイルによって定義される基準移動計画が示す範囲内で、設定した個別移動計画を調整する。
前記設定部は、調整した個別移動計画に沿って前記複数の移動体が移動した場合の前記共通の目的地における単位時間当たりの移動体の到着数を計算し、その計算結果が前記条件を満たしていない場合、前記複数の移動体の少なくとも1つについて、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルから別のプロファイルを前記選択部に選択させ、前記選択部により選択された別のプロファイルを利用して前記共通の目的地までの個別移動計画を再設定する。
前記設定部は、再設定した個別移動計画に沿って前記複数の移動体が移動した場合の前記共通の目的地における単位時間当たりの移動体の到着数を計算し、その計算結果が前記条件を満たしていない場合、前記選択部により選択された別のプロファイルによって定義される基準移動計画が示す範囲内で、再設定した個別移動計画を調整する。
前記設定部は、前記条件を満たす計算結果が得られない場合、設定した個別移動計画の調整及び再設定を繰り返す。
前記設定部は、設定した個別移動計画の調整及び再設定を繰り返しても、前記条件を満たす計算結果が得られない場合、前記選択部により選択されたプロファイルによって定義される基準移動計画が示す範囲外で、設定した個別移動計画を調整する。
前記条件は、前記計算結果が上限値以下であることを含み、
前記設定部は、前記計算結果が前記上限値より高い場合、前記複数の移動体の間隔が長くなるように、設定した個別移動計画を調整する。
前記条件は、前記計算結果が下限値以上であることを含み、
前記設定部は、前記計算結果が前記下限値より低い場合、前記複数の移動体の間隔が短
くなるように、設定した個別移動計画を調整する。
前記条件は、前記計算結果が上限値以下であることを含み、
前記設定部は、前記計算結果が前記上限値より高い場合、前記共通の目的地における前記複数の移動体の到着順序が変わるように、設定した個別移動計画を調整する。
前記条件は、前記計算結果が下限値以上であることを含み、
前記設定部は、前記計算結果が前記下限値より低い場合、前記共通の目的地における前記複数の移動体の到着順序が変わるように、設定した個別移動計画を調整する。
前記複数の移動体は、前後で連続して移動する2つの移動体の種類によって当該2つの移動体の間隔に制限があり、
前記設定部は、前記計算結果が前記下限値より低い場合、前記複数の移動体のうち、前記制限により間隔が長くなる2つの移動体が前後で連続して移動しないように、設定した個別移動計画を調整する。
本発明の実施の形態に係る移動計画管理方法は、
目的地までの基準の移動経路及び移動速度を示す基準移動計画を定義するプロファイルを利用して、目的地までの移動体個別の移動経路及び移動速度と到着時刻とを示す個別移動計画を設定する移動計画管理方法であって、
共通の目的地までの異なる基準移動計画を定義する複数のプロファイルを記憶する記憶部を備えるコンピュータが、複数の移動体のそれぞれについて、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルから1つのプロファイルを選択し、
前記コンピュータが、前記複数の移動体のそれぞれについて、選択したプロファイルを利用して前記共通の目的地までの個別移動計画を設定し、
前記コンピュータが、設定した個別移動計画に沿って前記複数の移動体が移動した場合の前記共通の目的地における単位時間当たりの移動体の到着数を計算し、その計算結果に基づいて、設定した個別移動計画を調整する。
本発明の実施の形態に係る移動計画管理プログラムは、
目的地までの基準の移動経路及び移動速度を示す基準移動計画を定義するプロファイルを利用して、目的地までの移動体個別の移動経路及び移動速度と到着時刻とを示す個別移動計画を設定する移動計画管理プログラムであって、
共通の目的地までの異なる基準移動計画を定義する複数のプロファイルを記憶する記憶部を備えるコンピュータに、
複数の移動体のそれぞれについて、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルから1つのプロファイルを選択する選択処理と、
前記複数の移動体のそれぞれについて、前記選択処理により選択されたプロファイルを利用して前記共通の目的地までの個別移動計画を設定し、設定した個別移動計画に沿って前記複数の移動体が移動した場合の前記共通の目的地における単位時間当たりの移動体の到着数を計算し、その計算結果に基づいて、設定した個別移動計画を調整する設定処理とを実行させる。
100 管制支援システム、110 入力処理部、111 外部データ取得部、112 ユーザ入力処理部、113 気象データ取得部、114 空域・飛行場面データ取得部、115 FPL/FO取得部、116 センサ/レーダデータ取得部、117 他データ取得部、120 追尾処理部、130 データリンク情報処理部、140 4DT系処理部、141 管理処理部、142 4DT処理部、143 4DT用データ取得部、144 プロファイル適用判定処理部、145 4DT計算処理部、146 4DT出力処理部、150 プロファイル処理部、151 プロファイル用データ取得部、152 プロファイル用データ抽出処理部、153 プロファイル生成更新処理部、154 プロファイル出力処理部、160 記憶部、170 解析処理部、180 表示処理部、190 出力処理部、910 出力装置、920 入力装置、930 記憶装置、931 プログラム、932 ファイル、940 処理装置。

Claims (14)

  1. 航空機の運航の分類ごとに予め生成され、目的地までの基準の経路及び速度を示す基準移動計画をそれぞれ定義する複数のプロファイルを記憶する記憶部と、
    運航中又は運航前の航空機である計画対象機について、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルから、前記計画対象機の運航と同じ分類のプロファイルを選択する選択部と、
    前記計画対象機について、前記選択部により選択されたプロファイルを利用して、前記目的地の処理容量を満足する前記目的地までの個別の経路及び速度を示す個別移動計画を設定する設定部とを備える移動計画管理システム。
  2. 航空機の運航の分類として、少なくとも航空機の機種に応じた分類が用いられ、
    前記選択部は、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルから、前記計画対象機の機種に対応するプロファイルを選択する請求項1に記載の移動計画管理システム。
  3. 航空機の運航の分類として、少なくとも運航の曜日及び時間帯のいずれかに応じた分類が用いられ、
    前記選択部は、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルから、前記計画対象機の運航の曜日及び時間帯のいずれかに対応するプロファイルを選択する請求項1又は2に記載の移動計画管理システム。
  4. 航空機の運航の分類として、少なくとも運航時の風向及び風速のいずれかに応じた分類が用いられ、
    前記選択部は、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルから、前記計画対象機の運航時の風向及び風速のいずれかに対応するプロファイルを選択する請求項1から3のいずれか1項に記載の移動計画管理システム。
  5. 航空機の運航の分類として、少なくとも運航時の滑走路の運用形態に応じた分類が用いられ、
    前記選択部は、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルから、前記計画対象機の運航時の滑走路の運用形態に対応するプロファイルを選択する請求項1から4のいずれか1項に記載の移動計画管理システム。
  6. 運航後の航空機である解析対象機について、前記目的地までの実際の経路及び速度を示すデータを取得し、取得したデータを解析する解析処理部と、
    前記記憶部に記憶された複数のプロファイルのうち、前記解析対象機の運航と同じ分類のプロファイルを、前記解析処理部による解析の結果に基づいて更新するプロファイル処理部と
    をさらに備える請求項1から5のいずれか1項に記載の移動計画管理システム。
  7. 前記複数のプロファイルのそれぞれによって定義される基準移動計画は、前記目的地までの経路及び速度として設定することが推奨される範囲を示すものであり、
    前記プロファイル処理部は、前記解析対象機の運航と同じ分類のプロファイルによって定義される基準移動計画が示す範囲を、前記解析処理部による解析の結果に基づいて調整する請求項6に記載の移動計画管理システム。
  8. 前記プロファイル処理部は、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルに、前記解析対象機の運航と同じ分類のプロファイルが含まれていない場合には、新たなプロファイルを、前記解析処理部による解析の結果に基づいて生成し、前記記憶部に追加する請求項6又は7に記載の移動計画管理システム。
  9. 複数の航空機について、目的地までの実際の経路及び速度を示すデータを取得し、航空機の運航の分類ごとに、取得したデータを解析する解析処理部と、
    航空機の運航の分類ごとに、前記目的地までの基準の経路及び速度を示し、前記目的地の処理容量を満足する前記目的地までの個別の経路及び速度を示す個別移動計画の設定に利用される基準移動計画を定義するプロファイルを、前記解析処理部による解析の結果に基づいて生成するプロファイル処理部と
    を備えるプロファイル管理システム。
  10. 前記プロファイル処理部により生成された複数のプロファイルを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記解析処理部は、運航後の航空機である解析対象機について、前記目的地までの実際の経路及び速度を示すデータを取得し、取得したデータを解析し、
    前記プロファイル処理部は、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルのうち、前記解析対象機の運航と同じ分類のプロファイルを、前記解析処理部による解析の結果に基づいて更新する請求項9に記載のプロファイル管理システム。
  11. 前記複数のプロファイルのそれぞれによって定義される基準移動計画は、前記目的地までの経路及び速度として設定することが推奨される範囲を示すものであり、
    前記プロファイル処理部は、前記解析対象機の運航と同じ分類のプロファイルによって定義される基準移動計画が示す範囲を、前記解析処理部による解析の結果に基づいて調整する請求項10に記載のプロファイル管理システム。
  12. 前記プロファイル処理部は、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルに、前記解析対象機の運航と同じ分類のプロファイルが含まれていない場合には、新たなプロファイルを、前記解析処理部による解析の結果に基づいて生成し、前記記憶部に追加する請求項10又は11に記載のプロファイル管理システム。
  13. 航空機の運航の分類ごとに予め生成され、目的地までの基準の経路及び速度を示す基準移動計画をそれぞれ定義する複数のプロファイルを記憶する記憶部を備えるコンピュータに、
    運航中又は運航前の航空機である計画対象機について、前記記憶部に記憶された複数のプロファイルから、前記計画対象機の運航と同じ分類のプロファイルを選択する選択処理と、
    前記計画対象機について、前記選択処理により選択されたプロファイルを利用して、前記目的地の処理容量を満足する前記目的地までの個別の経路及び速度を示す個別移動計画を設定する設定処理とを実行させる移動計画管理プログラム。
  14. コンピュータに、
    複数の航空機について、目的地までの実際の経路及び速度を示すデータを取得し、航空機の運航の分類ごとに、取得したデータを解析する解析処理と、
    航空機の運航の分類ごとに、前記目的地までの基準の経路及び速度を示し、前記目的地の処理容量を満足する前記目的地までの個別の経路及び速度を示す個別移動計画の設定に利用される基準移動計画を定義するプロファイルを、前記解析処理による解析の結果に基づいて生成するプロファイル処理と
    を実行させるプロファイル管理プログラム。
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