JP6456234B2 - キャップ付きコネクタ - Google Patents
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Description
図11に示すように、このキャップ付きコネクタ501(同文献では「車両側コネクタ」と称されている。)は、コネクタハウジング503に回動可能に装着された蓋部505を備える。蓋部505は、相手コネクタとの嵌合面を覆う蓋本体515と、軸受部507とを備える。軸受部507の下方部には、バネ収容部(図示略)が形成される。バネ収容部には、ねじりコイルバネ(図示略)が収容される。蓋部505は、ねじりコイルバネによって、常に閉止位置から開放位置に向けて付勢された状態となっている。コネクタハウジング503の左側取付部509には、ロック片511がロック片支持軸513によって支持される。ロック片511は、蓋本体515の左側端部を係止することで、ねじりコイルバネによって付勢された蓋部505を閉止位置に保持する。
(1) コネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに支持された支持軸を中心に回転自在に取り付けられ、前記コネクタハウジングの相手コネクタ結合面を開閉するキャップと、前記支持軸と反対側における前記キャップの開閉端に対応して前記コネクタハウジングに設けられ、前記キャップを係止して閉止状態に保持するとともに、少なくとも前記キャップが開放される方向と同じ引き上げ方向の動作を含む開放操作によって前記キャップとの係止が解除されるキャップロックと、前記キャップの開閉端近傍に設けられ、その先端部が前記キャップロックに係止される係止位置と係止されない退避位置との間をスライド自在なスライダと、前記スライダを前記係止位置へ付勢するスライダバネと、前記スライダのスライド方向に沿う面を覆ってスライド操作を不能とするためのスライダホルダと、を備え、
前記先端部には、前記キャップの閉止方向の移動に伴って前記キャップロックに当接することで、前記スライダを前記キャップロックに対して前記退避位置方向へスライドさせる案内部が形成されていることを特徴とするキャップ付きコネクタ。
このように、上記構成のキャップ付きコネクタは、キャップロックを引き上げるという引き上げ方向の動作を含む開放操作を操作者が意図的にしなければ、キャップを開くことができない。従って、上記構成のキャップ付きコネクタでは、不用意に物品等がキャップロックに接触しても、キャップに対するキャップロックの係止を解除するためにはキャップロックを引き上げる方向の力が必要なので、キャップが意図せず開くことはない。
また、上記構成のキャップ付きコネクタでは、開放されたキャップが閉められると、既に元の位置に戻されているキャップロックに、スライダの先端部が当接する。スライダは、更にキャップが閉止方向へ回転されることで、先端部に形成されたテーパ面等の案内部の作用により、スライダバネの付勢力に抗して退避位置方向へスライドされ、キャップロックとの干渉が回避される。スライダは、キャップが完全に閉止されると、スライダバネの付勢力によって係止位置にスライドされ、先端部がキャップロックに係止される。即ち、キャップは、ワンアクション且つ片手で閉めることが可能となる。
また、スライダは、外部からのスライド操作を不能とするスライダホルダによって覆われているので、車室内で物品等が接触してスライドすることはない。これにより、スライダは、キャップロックによる係止解除操作以外では、キャップロックとの係止が解除されることがない。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施形態に係るキャップ付きコネクタ11は、コネクタハウジング13と、キャップ15と、キャップロック19と、スライダ21と、スライダバネ23と、スライダホルダ25と、を主要な構成として有する。キャップ付きコネクタ11は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車などの車両に装着される。特に、キャップ付きコネクタ11は、例えば自動車のトランクルームに給電コネクタとして好適に設けられる。
図3及び図4に示すように、キャップ付きコネクタ11は、キャップ15がコネクタハウジング13の相手コネクタ結合面27を塞いだ状態で閉止されている。この状態で、キャップ15は、キャップロック19にスライダ21の係止爪部43が係止(ロック)されて、開放が規制されている(図3参照)。
本実施形態に係るキャップ付きコネクタ11では、キャップ15が支持軸37を中心にキャップバネ17の付勢力に抗して回転され、閉止状態となって、コネクタハウジング13の相手コネクタ結合面27が覆われる。閉止状態となったキャップ15は、キャップロック19によってスライダ21の係止爪部43が係止されることによって、開放が規制されて閉止状態に保持される。キャップロック19は、キャップ15が開放される方向と同じ引き上げ方向(開放開始時に、コネクタハウジング13からキャップ15が離反する方向)に引き上げられることで、係止凹部63がキャップ15の開閉端41から離反する方向に回転可能となる。キャップロック19は、係止凹部63が開閉端41から離反することによって、スライダ21の係止爪部43との係止が解除される。キャップ15は、キャップロック19による係止が解除されることで、キャップバネ17の付勢力によって自動的に開放状態まで開放される。
そして、キャップ15が完全に閉止されると、スライダ21は、スライダバネ23の付勢力によって係止位置にスライドされ、係止爪部43がキャップロック19の係止凹部63に係止されることで、キャップバネ17の弾性付勢力に抗してキャップ15の開放を規制することができる。すなわち、キャップ15は、未ロック状態や半ロック状態となることがない。これにより、キャップ付きコネクタ11では、未ロック状態や半ロック状態でキャップ15が閉止状態となることはない。
これにより、例えば、キャップ15の閉止状態を検出するためのセンサ(図示略)がキャップ付きコネクタ11に設けられた際には、未ロック状態や半ロック状態でセンサがキャップ15を閉止状態として検出する誤検出が防止される。
[1] コネクタハウジング(13)と、
前記コネクタハウジング(13)に支持された支持軸(37)を中心に回転自在に取り付けられ、前記コネクタハウジング(13)の相手コネクタ結合面(27)を開閉するキャップ(15)と、
前記支持軸(37)と反対側における前記キャップ(15)の開閉端(41)に対応して前記コネクタハウジング(13)に設けられ、前記キャップ(15)を係止して閉止状態に保持するとともに、少なくとも前記キャップ(15)が開放される方向と同じ引き上げ方向の動作を含む開放操作によって前記キャップ(15)との係止が解除されるキャップロック(19)と、
前記キャップ(15)の開閉端(41)近傍に設けられ、その先端部(係止爪部43)が前記キャップロック(19)に係止される係止位置と係止されない退避位置との間をスライド自在なスライダ(21)と、
前記スライダ(21)を前記係止位置へ付勢するスライダバネ(23)と、
前記スライダ(21)のスライド方向に沿う面を覆ってスライド操作を不能とするためのスライダホルダ(25)と、を備え、
前記先端部(係止爪部43)には、前記キャップ(15)の閉止方向の移動に伴って前記キャップロック(19)に当接することで、前記スライダ(21)を前記キャップロック(19)に対して前記退避位置方向へスライドさせる案内部(75)が形成されていることを特徴とするキャップ付きコネクタ(11)。
[2] 上記[1]の構成のキャップ付きコネクタ(11)であって、
前記引き上げ方向と反対の方向にキャップロックバネ(55)により弾性付勢された前記キャップロック(19)が、前記キャップロックバネ(55)の弾性付勢力に抗して引き上げられた状態から前記引き上げ方向と異なる方向へ開放操作されることによって、前記先端部(係止爪部43)との係止が解除されることを特徴とするキャップ付きコネクタ(11)。
[3] 上記[2]の構成のキャップ付きコネクタ(11)であって、
前記コネクタハウジング(13)には、前記キャップロック(19)を前記引き上げ方向に摺動ガイドするガイド壁(47)が形成されるとともに、前記ガイド壁(47)に離間して前記相手コネクタ結合面(27)と平行なガイドピン(57)が設けられ、
前記キャップロック(19)には、前記引き上げ方向に沿って所定長さ延設されて前記ガイドピン(57)と係合する長穴(59)が形成され、
前記引き上げ方向と反対側における前記長穴(59)の長穴下端部(67)と前記キャップロック(19)のキャップロック下端面(69)との間のガイド壁対向部(61)には、前記ガイド壁(47)と前記ガイドピン(57)のピン中心(O)までの距離を半径(r)とする円弧(C)の内側となる回転規制解除面(65)が形成されることによって、
前記キャップロック(19)は、前記長穴下端部(67)が前記ガイドピン(57)に一致したときに、前記先端部(係止爪部43)との係止が解除される方向に回転可能となることを特徴とするキャップ付きコネクタ(11)。
[4] 上記[2]又は[3]の構成のキャップ付きコネクタ(11)であって、
前記キャップ(15)が、キャップバネ(17)によって開放される方向に弾性付勢されることを特徴とするキャップ付きコネクタ(11)。
13…コネクタハウジング
15…キャップ
17…キャップバネ
19…キャップロック
21…スライダ
23…スライダバネ
25…スライダホルダ
27…相手コネクタ結合面
37…支持軸
41…開閉端
43…係止爪部(先端部)
47…ガイド壁
55…キャップロックバネ
57…ガイドピン
59…長穴
61…ガイド壁対向部
65…回転規制解除面
67…長穴下端部
69…キャップロック下端面
75…テーパ面(案内部)
C…円弧
O…ピン中心
r…半径
Claims (4)
- コネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングに支持された支持軸を中心に回転自在に取り付けられ、前記コネクタハウジングの相手コネクタ結合面を開閉するキャップと、
前記支持軸と反対側における前記キャップの開閉端に対応して前記コネクタハウジングに設けられ、前記キャップを係止して閉止状態に保持するとともに、少なくとも前記キャップが開放される方向と同じ引き上げ方向の動作を含む開放操作によって前記キャップとの係止が解除されるキャップロックと、
前記キャップの開閉端近傍に設けられ、その先端部が前記キャップロックに係止される係止位置と係止されない退避位置との間をスライド自在なスライダと、
前記スライダを前記係止位置へ付勢するスライダバネと、
前記スライダのスライド方向に沿う面を覆ってスライド操作を不能とするためのスライダホルダと、を備え、
前記先端部には、前記キャップの閉止方向の移動に伴って前記キャップロックに当接することで、前記スライダを前記キャップロックに対して前記退避位置方向へスライドさせる案内部が形成されていることを特徴とするキャップ付きコネクタ。 - 請求項1記載のキャップ付きコネクタであって、
前記引き上げ方向と反対の方向にキャップロックバネにより弾性付勢された前記キャップロックが、前記キャップロックバネの弾性付勢力に抗して引き上げられた状態から前記引き上げ方向と異なる方向へ開放操作されることによって、前記先端部との係止が解除されることを特徴とするキャップ付きコネクタ。 - 請求項2記載のキャップ付きコネクタであって、
前記コネクタハウジングには、前記キャップロックを前記引き上げ方向に摺動ガイドするガイド壁が形成されるとともに、前記ガイド壁に離間して前記相手コネクタ結合面と平行なガイドピンが設けられ、
前記キャップロックには、前記引き上げ方向に沿って所定長さ延設されて前記ガイドピンと係合する長穴が形成され、
前記引き上げ方向と反対側における前記長穴の長穴下端部と前記キャップロックのキャップロック下端面との間のガイド壁対向部には、前記ガイド壁と前記ガイドピンのピン中心までの距離を半径とする円弧の内側となる回転規制解除面が形成されることによって、
前記キャップロックは、前記長穴下端部が前記ガイドピンに一致したときに、前記先端部との係止が解除される方向に回転可能となることを特徴とするキャップ付きコネクタ。 - 請求項2又は3に記載のキャップ付きコネクタであって、
前記キャップが、キャップバネによって開放される方向に弾性付勢されることを特徴とするキャップ付きコネクタ。
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