JP6456072B2 - ドリップシート包装品及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ドリップシートを複数枚重ね合わせて包装してあるドリップシート包装品およびその製造方法に関する。
従来、食品からの滲出液を吸収させることが可能なドリップシートは公知である。例えば、特許文献1には、食品からの滲出液を吸収させることが可能な矩形のドリップシートが開示されている。このドリップシートは、ドリップシートとなる原反が、魚肉等を販売する店頭や調理場において使用しやすい大きさに切り分けられ、かつ、ドリップシートの両側縁及び両端縁が一致するように複数枚重ね合わせた状態で包装されている。
特開2013−76197号公報
特許文献1に記載のドリップシートでは、重ね合わせた状態(束の状態)にあるドリップシートを一枚ずつ繰り出しやすくするために、ドリップシートの一方の面の表面粗さを他方の面のそれよりも大きくしてある。このドリップシートによれば、店頭や調理場において、ドリップシートを一枚ずつ素早く並べる際の作業性が向上する。
しかし、表面粗さがほぼ等しいドリップシートの場合には、かかる効果が得られず、ドリップシートを一枚ずつ繰り出すことに時間がかかるということがある。
そこで、本発明の目的は、ドリップシートの表面の状態に関係することなく、重ね合わせた状態にあるドリップシートを一枚ずつ繰り出すことが容易なドリップシート包装品とその製造方法の提供にある。
上記課題を達成するために、本発明のうちの第1発明が対象とするのは、食品からの滲出液を吸収させることが可能であって互いに直交する縦方向と横方向とを有するドリップシートを複数枚重ね合わせたドリップシート積層体が包装部材により包装されているドリップシート包装品である。
第1発明は、上記ドリップシート包装品において、前記縦方向に延びる両側縁と前記横方向に延びる両端縁とを有する矩形の前記ドリップシートは同形同大のものであり、重ね合わせた2枚の前記ドリップシートのうち、一方のドリップシートが、他方のドリップシートに対して前記横方向に所要寸法ずらしてあって、前記一方のドリップシートの一部分が前記他方のドリップシートから延出しているとともに、重ね合わせた2枚の前記ドリップシートは前記両側縁が一致した状態で積層され、前記一方のドリップシートが前記他方のドリップシートに対して所要寸法ずらしてある前記両端縁と包装部材の開口部とが対向することを特徴とする。
上記課題を達成するために、本発明のうちの第2発明が対象とするのは、前記ドリップシート包装品の製造方法である。
第2発明は、食品からの滲出液を吸収させることが可能であって互いに直交する縦方向と横方向とを有する矩形のドリップシートを複数枚重ね合わせたドリップシート積層体が包装してあって、重ね合わせた前記ドリップシートは同形同大のものであり、重ね合わせた2枚の前記ドリップシートのうち、一方のドリップシートが、他方のドリップシートに対して前記縦方向及び前記横方向のいずれか一方の方向に所要寸法ずらしてあって、前記一方のドリップシートの一部分が前記他方のドリップシートから延出しているドリップシート包装品の製造方法において、前記ドリップシートを形成するための第1ウェブを第1機械方向へ供給しながら、前記第1機械方向と直交する第1交差方向へ延びる切断線に沿って周期的に切断して、前記第1交差方向へ延びて前記第1機械方向の下流側に位置する第1端縁及び上流側に位置する第2端縁を有する第1シートを順次形成する工程と、前記ドリップシートを形成するための第2ウェブを第2機械方向へ供給しながら、前記第2機械方向と直交する第2交差方向へ延びる切断線に沿って周期的に切断して、前記第2交差方向へ延びて前記第2機械方向の下流側に位置する第1端縁及び上流側に位置する第2端縁を有する第2シートを順次形成する工程と、前記第1機械方向と前記第2機械方向とが合流している第3機械方向において、前記第1シートの前記第1端縁と前記第2シートの前記第1端縁とが所要寸法ずれた状態となるように、前記第1及び第2シートを一枚ずつ重ね合わせて、前記第1シートと前記第2シートとからなる積層シートを順次形成する工程と、前記積層シートどうしの間において、前記第1シートと前記第2シートとが交互に重なり合い、かつ、前記第3機械方向において前記第1シートの前記第1端縁の位置が一致するように、前記積層シートを所要数だけ重ね合わせて前記積層シートの複合体を形成する工程と、前記第3機械方向と直交する第3交差方向において所要間隔をあけて並ぶ複数のカッターによって前記複合体を切断し、前記ドリップシート積層体を得る工程とを含むことを特徴とする。
第1発明に係るドリップシート包装品では、重ね合わせた2枚のドリップシートが、縦方向及び横方向のいずれか一方の方向に所要寸法ずらしてあるため、このずれた部分を摘まんで、重ね合わせた状態にあるドリップシートを一枚ずつ容易に繰り出したり摘持したりすることができる。
第2発明に係るドリップシート包装品の製造方法では、ドリップシートを一枚ずつ繰り出すことが容易なドリップシート包装品を容易に量産することができる。
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい構成を含む。
ドリップシート包装品の斜視図。 ドリップシートの斜視図。 ドリップシート積層体から抽出した互いに重なり合う2枚のドリップシートを示す斜視図。 (a):ドリップシート包装品の製造工程を示す側面図。(b):(a)における工程の一部の頂面図。 積層シートの斜視図。 積層シートの複合体の斜視図。 積層シートの変形例を示す斜視図。
下記の実施形態は、本発明の例である図1−7に示すドリップシート包装品及びその製造方法に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。
図1は、本発明に係るドリップシート包装品10の斜視図である。ドリップシート包装品10は、複数枚のドリップシート11で形成されたドリップシート積層体15と、ドリップシート積層体15を包装する包装部材12とを含む。
図2を参照すると、ドリップシート11は、互いに直交する縦方向Y、横方向X及び厚さ方向Zを有し、縦方向Yに延びる両側縁21,22と、横方向Xに延びる両端縁23,24とによって矩形の形状が画定される。本発明において矩形とは、正方形、長方形を含み、図2には、縦方向Yに長い長方形である場合のドリップシート11が記載されている。ドリップシート11は、魚や肉等の食品を載せ、その食品からのドリップ、例えば、食品からの滲出液や食品を解凍したときに生じる水分を吸収させて、食品の鮮度を保持するために使用される。一般的なドリップシート11の一辺は、約40mm以上に形成され、本実施形態では、縦方向Yの寸法L1が約110mm、横方向Xの寸法W1が約60mmである。
ドリップシート11は、少なくとも吸水性繊維からなる吸液層を有する。吸水性繊維としては、例えば、粉砕パルプやレーヨン繊維等を用いることができる。吸液層の好ましい一例としては、単位面積当たりの質量が30−80g/mの範囲のエアレイドパルプを用いることができる。図示していないが、ドリップシート11は、吸液層の他に表面層及び/又は裏面層を有する複数層のシートであってもよい。
表面層は吸液層の一方の面に積層され、裏面層は吸液層の他方の面に積層される。表面層及び裏面層としては、例えば、ポリエチレン等の熱可塑性合成樹脂によって形成された、多数の開孔を有する透液性のフィルムを用いることができる。裏面層には、例えば、不透液性の熱可塑性合成樹脂フィルムを用いることもできる。
ドリップシート11は、複数枚が積層された状態にあるドリップシート積層体15として包装部材12の内部に収容される。ドリップシート積層体15において、ドリップシート11は10枚以上積層されていることが好ましい。ドリップシート積層体15において、厚さ方向Zに隣接するドリップシート11は、横方向Xにおいて両側縁21,22が一致し、縦方向Yにおいて両端縁23,24が所要寸法Sだけずれた状態で積層されている。好ましいドリップシート積層体15では、寸法Sが約2−30mmの範囲、より好ましくは5−20mmの範囲にある。
図3は、図1のドリップシート積層体15から取り出した、互いに重なり合う2枚のドリップシート11の斜視図である。2枚のドリップシート11のうち、上方に位置する第1ドリップシート(一方のドリップシート)11aと、下方に位置する第2ドリップシート(他方のドリップシート)11bとは、それぞれ、一方の側縁21,21と他方の側縁22,22とが互いに一致している。しかし、一方の端縁23,23と他方の端縁24,24とは、縦方向Yに寸法Sだけずれている。従って、第2ドリップシート11bの一方の端縁23は、第1ドリップシート11aの一方の端縁23から寸法Sだけ縦方向Yに延出しており、第1ドリップシート11aの他方の端縁24は、第2ドリップシート11bの他方の端縁24から寸法Sだけ縦方向Yに延出している。
図3において仮想線で示される第3ドリップシート(一方のドリップシート)11cは、第2ドリップシート11bの下側にあって、第2ドリップシート11bと重なり合う関係にある。第3ドリップシート11cは、その側縁21,22と端縁23,24との位置が、第1ドリップシート11aの側縁21,22と端縁23,24と一致しているものである。従って、第2ドリップシート11bの一方の端縁23は、第3ドリップシート11cの一方の端縁23から寸法Sだけ延出しており、第3ドリップシート11cの他方の端縁24は、第2ドリップシート11bの他方の端縁24から寸法Sだけ延出している。
ドリップシート積層体15は、このようなものであるから、ドリップシート積層体15から重なり合う2枚のドリップシート11を取出すと、その2枚のドリップシート11は、図3における第1ドリップシート11aと第2ドリップシート11bとの位置関係又は第2ドリップシート11bと第3ドリップシート11cとの位置関係にある。
図示していないが、ドリップシート積層体15において、積層されたドリップシート11どうしが仮止め手段を介して剥離可能に仮止めしてあってもよい。仮止め手段としては、例えば、針状のピンを用いることができ、このピンをドリップシート積層体15の厚さ方向Zに抜脱可能に突き刺しておけば、ドリップシート包装品10からドリップシート積層体15を取り出した後に、ドリップシート11の積層状態を保持することができる。このピンは、ドリップシート11を使用する際にドリップシート積層体15を取出した後に抜き取ればよい。積層されたドリップシート11は、エンボス加工用のピンを押圧したり、ニードルパンチング用のピンを突き刺したりすることによって、重なり合うドリップシート11どうしの間で繊維を機械的に交絡させて剥離可能な仮止め手段としてもよい。
包装部材12は、ドリップシート積層体15を収容可能な袋状に形成される。包装部材12としては、例えば、ポリエチレン等の可撓性を有するプラスチックフィルムを用いることができる。本実施形態において包装部材12は、ピロー包装体を形成するようにプラスチックフィルムの端縁をシールした袋状に形成されており、横方向Xに延びる一対のエンドシール13と、縦方向Yに延びるセンターシール14とを有する。一対のエンドシール13は、ドリップシート積層体15を取出すための開口部を形成することができ、ドリップシート積層体15の縦方向Yの両端側に位置している。
かかるドリップシート包装品10では、エンドシール13の一つを開いて包装部材12からドリップシート積層体15を取出すと、ドリップシート積層体15において、厚さ方向Zに隣接するドリップシート11どうしの間では、一方の端縁23どうし及び他方の端縁24どうしが、図3に例示するように、縦方向Yにずれた状態にあるため、ドリップシート11を一枚ずつ識別したり、摘持したりすることが容易である。
従来のドリップシート包装品では、厚さ方向においてドリップシートの両端縁と両側縁とが一致するように複数枚のドリップシートが積層されているため、包装部材からドリップシート積層体を取り出した後、ドリップシートを一枚ずつ取り出しやすくするために、作業者が重なり合うドリップシートの両端縁及び/又は両側縁がずれた状態となるように、ドリップシートの積層体を縦方向や横方向に広げていた。しかし、ドリップシートの両面の表面粗さが比較的に高い場合や、作業者の手が濡れていてドリップシートどうしが密着しやすくなっている場合には、重なり合うドリップシートどうしが一緒に動いてずれた状態にならず、ドリップシートを一枚ずつ素早く並べることができない事態が生じていた。
本実施形態におけるドリップシート包装品10では、厚さ方向Zにおいて隣接するドリップシート11は、両端縁23,24が、縦方向Yにずれた状態で重なり合っているため、作業者がドリップシート積層体15を縦方向や横方向に広げる作業が不要であるとともに、一方のドリップシート11aの一部分が他方のドリップシート11bから延出しているため、ドリップシート積層体15を包装部材12から取り出した後、直ぐにドリップシート11を一枚ずつ容易に摘持すことができる。これにより、ドリップシート11を陳列棚等に一枚ずつ素早く並べることができる。
図4は、ドリップシート包装品の製造工程の一部を示す図であって、図4(a)は、製造工程の側面図であり、図4(b)は、図4(a)に示す製造工程のうちの後記第4、第5及び第6工程104,105,106の頂面図である。
第1工程101では、第1搬送ローラ51によって、ドリップシート11を形成するための第1ウェブ31を第1機械方向MD1へ供給し、供給された第1ウェブ31は、第1ナイフロール52と、第1アンビルロール53との間に進入して、真空圧(大気圧に比して低い圧力)の作用している第1アンビルロール53の周面に密着した状態にあって、第1ナイフロール52の周面に配設されたナイフ52aによって切断される。ナイフ52aは、第1ナイフロール52の周面において第1機械方向MD1と直交する第1交差方向へ延びており、第1ウェブ31は、第1ナイフロール52の回転に伴い第1交差方向に延びる切断線に沿って周期的に切断される。第1ウェブ31を周期的に切断することによって、第1交差方向へ延びて第1機械方向MD1の下流側に位置する第1端縁32aと、第1交差方向へ延びて第1機械方向MD1の上流側に位置する第2端縁32bと、第1機械方向MD1に沿って延びる両側縁32cとによって画定された四角形の第1シート32が順次形成される。
第2工程102では、第2搬送ローラ55によって、ドリップシート11を形成するための第2ウェブ33を第2機械方向MD2へ供給し、供給された第2ウェブ33は、第2ナイフロール56と、第2アンビルロール57との間に進入して、真空圧の作用している第2アンビルロール57の周面に密着した状態にあって、第2ナイフロール56の周面に配設されたナイフ56aによって切断される。ナイフ56aは、第2ナイフロール56の周面において第2機械方向MD2と直交する第2交差方向へ延びており、第2ウェブ33は、第2ナイフロール56の回転に伴い第2交差方向に延びる切断線に沿って周期的に切断される。第2ウェブ33を周期的に切断することによって、第2交差方向へ延びて第2機械方向MD2の下流側に位置する第1端縁34aと、第2交差方向へ延びて第2機械方向MD2の上流側に位置する第2端縁34bと、第2機械方向MD2に沿って延びる両側縁34cとによって画定された四角形の第2シート34が順次形成される。
第3工程103では、第1機械方向MD1と第2機械方向MD2とが合流する第3機械方向MD3において、第1シート32の第1端縁32aと、第2シート34の第1端縁34aとが所要寸法ずれた状態となるように、第1及び第2シート32,34を一枚ずつ重ね合わせた積層シート36を順次形成する。図5を参照すると、積層シート36において、第1及び第2シート32,34の両側縁32c,34cは、第3交差方向CD3(第3機械方向MD3と直交する方向)において一致していることが好ましい。具体的には、第1シート32は、第1アンビルロール53の真空圧から開放された後に、第1トランスファロール58の周面に真空圧の作用下に密着し、第2シート34は、第2アンビルロール57の真空圧から開放された後に、第1トランスファロール58の周面において、第3機械方向MD3に所要寸法ずれた状態で、第1シート32に積層される。積層シート36は、第1トランスファロール58の真空圧から開放された後、周面に真空圧が作用している第2トランスファロール59を介して、搬送コンベア60へ移送される。
図5を参照すると、積層シート36の好ましい例において、第1シート32の第1及び第2端縁32a,32bの寸法W2は、ドリップシート11の両端縁23,24の寸法W1の複数倍であり、第1シート32の両側縁の寸法L2は、ドリップシート11の両側縁21,22の寸法L1と等しい。第2シート34の第1及び第2端縁34a,34bの寸法W3は、ドリップシート11の両端縁23,24の寸法W1の複数倍であり、第2シート34の両側縁の寸法L3は、ドリップシート11の両側縁21,22の寸法L1と等しく、第1シート32と第2シート34とは、同形同大に形成される。積層シート36において、第1シート32の第1端縁32aと第2シート34の第1端縁34aとのずれ寸法R1は、第1シート32の第2端縁32bと第2シート34の第2端縁34bとのずれ寸法R2と同じであって、約2−30mmの範囲である。寸法R1,R2は、約5−20mmの範囲であることがより好ましい。なお、積層シート36において、寸法W2,W3が寸法W1の複数倍ではない場合においても、本発明を実施することができる。但し、その場合には、第1シート32及び/又は第2シート34の側部を切り捨てて寸法W2及び寸法W3を寸法W1の複数倍にする。
第4工程104では、スタック装置61の作用によって、複数の積層シート36を水平なコンベアベルト62の上に積層し、積層シート36を所定枚数だけ積層した複合体40を形成する。図6を参照すると、複合体40において、複数の積層シート36は、厚さ方向において第1シート32と第2シート34が交互に重なり合い、かつ、第3機械方向MD3において、第1シート32の第1端縁32aどうしが一致(すなわち、第3機械方向MD3において、第2シート34の第1端縁34aが一致)するように積層される。複合体40はコンベアベルト62によって第5工程105のプレス装置63まで搬送される。
第5工程105では、プレス装置63によって複合体40をコンベアベルト62側へ押圧する。プレス装置63は、第3交差方向CD3に所定の間隔をあけて並ぶ複数の押圧部(図示せず)を有し、該押圧部によって複合体40の頂面が、複数箇所において押圧される。第3交差方向CD3において隣り合う押圧部の間には、間隙(図示せず)が形成されている。複合体40は、押圧された状態で第6工程106の切断機64まで搬送される。
第6工程106では、切断機64によって複合体40を切断し、複数のドリップシート積層体15を得る。切断機64は、第3交差方向CD3に延びる支持体64aと、支持体64aに取り付けられ、第3交差方向CD3へ並ぶ複数の切断刃64bとを有する。切断刃64bの下端部は支持体64aに取り付けられており、この支持体64aがドリップシート11の厚さ方向Zに相当する上下方向に往復運動することによって、切断刃64bが複合体40の厚さ方向Zにおいて往復運動する。隣り合う切断刃64bの間の離間距離は、ドリップシート11の端縁23,24の寸法W1とほぼ等しく設定されており、切断刃64bは、プレス装置63において隣り合う押圧部の間に形成された間隙の間を上下方向に往復運動しながら通過する。複合体40は、複数の切断刃64bによって第3機械方向MD3へ延びる切断線70に沿って切断され(図6参照)、これにより、複数のドリップシート積層体15が形成される。
第7工程(図示せず)では、ドリップシート積層体15が、包装部材12によって包装されてドリップシート包装品10が形成される。なお、第7工程においてドリップシート積層体15を包装する前に、針状のピンをドリップシート積層体15の厚さ方向Zに突き刺し、積層されたドリップシート11どうしを互いに仮止めしてもよい。
ドリップシート積層体15は、図示例のものに代えて、互いに重なり合う2枚のドリップシート11が横方向Xに所要寸法ずれた構成のものであってもよい。横方向Xにずれたドリップシート積層体15を形成する場合、図4に示す第1及び第2工程101,102において、第1シート32の第1及び第2端縁32a,32bの寸法W2(第2シート34の第1及び第2端縁34a,34bの寸法W3と同じ)をドリップシート11の両側縁21,22の寸法L1の複数倍とし、第1シート32の両側縁32cの寸法L2(第2シート34の両側縁34cの寸法L3と同じ)をドリップシート11の両端縁23,24の寸法W1とする。また、第5及び第6工程105,106において、切断機64に設けた隣り合う切断刃64bの間の離間距離をドリップシート11の両側縁21,22の寸法L1とほぼ等しく設定し、切断刃64bが、プレス装置63の隣り合う押圧部の間に形成された間隙の間を上下方向へ往復運動するように設定する。
上述したドリップシート包装品10の製造方法では、第1及び第2シート32,34を一枚ずつ積層した2枚のシートからなる積層シート36を形成しているが、積層シート36は2枚のシートに限られず、3枚以上のシートであってもよい。例えば、図7に示す積層シート36の変形例では、第1及び第2シート32,34と同様に、ドリップシート11を形成するための第3ウェブから第3シート38を形成し、第1及び第2シート32,34に、更に第3シート38を積層している。この変形例において、第3シート38は、第1及び第2シート32,34と同形同大に形成される。積層シート36において、各シートの第1端縁(第3機械方向MD3の下流側に位置する端縁)は、それぞれ、第3機械方向MD3において重ならないように所要寸法ずらして積層される。例えば、3枚のシートからなる積層シート36では、第3シート38の第1端縁38aが、第1及び第2シート32,34の第1端縁32a,34aと第3機械方向MD3において重ならないように、第3機械方向MDに所要寸法ずらした状態で積層される。変形例における積層シート36では、第3シート38の第1端縁38aに対して、第2シート34の第1端縁34aが第3機械方向MD3に寸法R3(例えば、約2−20mmの範囲)だけ延出し、第2シート34の第1端縁34aに対して、第1シート32の第1端縁32aが第3機械方向MD3に寸法R1(例えば、約2−20mmの範囲)だけ延出するように、各シートを積層している。第1シート32の第1端縁32aと第3シート38の第1端縁38aとの第3機械方向MD3における離間寸法R4は、約5−30mmの範囲であることが好ましく、約5−20mmの範囲であることがより好ましい。
本発明に係るドリップシート包装品10を構成する各構成部材には、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の物品において通常用いられている各種公知の材料を制限なく用いることができる。また、明細書及び特許請求の範囲において、「第1」、「第2」及び「第3」の用語は、要素どうしの位置等を単に区別するために用いられる。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記の事項に整理することができる。
食品からの滲出液を吸収させることが可能であって互いに直交する縦方向Yと横方向Xとを有するドリップシート11を複数枚重ね合わせたドリップシート積層体15が包装部材12により包装されているドリップシート包装品10において、縦方向Yに延びる両側縁21,22と横方向Xに延びる両端縁23,24とを有する矩形のドリップシート11は同形同大のものであり、重ね合わせた2枚のドリップシート11のうち、一方のドリップシート11aが、他方のドリップシート11bに対して横方向Xに所要寸法ずらしてあって、一方のドリップシート11aの一部分が他方のドリップシート11bから延出しているとともに、重ね合わせた2枚のドリップシート11は両端縁23,24が一致した状態で積層され、一方のドリップシート11aが他方のドリップシート11bに対して所要寸法ずらしてある両端縁23,24と包装部材12の開口部とが対向することを特徴とする。
食品からの滲出液を吸収させることが可能であって互いに直交する縦方向Yと横方向Xとを有する矩形のドリップシート11を複数枚重ね合わせたドリップシート積層体15が包装してあって、重ね合わせたドリップシート11は同形同大のものであり、重ね合わせた2枚のドリップシート11のうち、一方のドリップシート11が、他方のドリップシート11に対して縦方向Y及び横方向Xのいずれか一方の方向に所要寸法ずらしてあって、一方のドリップシート11の一部分が他方のドリップシート11から延出しているドリップシート包装品10の製造方法において、ドリップシート11を形成するための第1ウェブ31を第1機械方向MD1へ供給しながら、第1機械方向MD1と直交する第1交差方向へ延びる切断線に沿って周期的に切断して、第1交差方向へ延びて第1機械方向MD1の下流側に位置する第1端縁32a及び上流側に位置する第2端縁32bを有する第1シート32を順次形成する工程と、ドリップシート11を形成するための第2ウェブ33を第2機械方向MD2へ供給しながら、第2機械方向MD2と直交する第2交差方向へ延びる切断線に沿って周期的に切断して、第2交差方向へ延びて第2機械方向MD2の下流側に位置する第1端縁34a及び上流側に位置する第2端縁34bを有する第2シート34を順次形成する工程と、第1機械方向MD1と第2機械方向MD2とが合流している第3機械方向MD3において、第1シート32の第1端縁32aと第2シート34の第1端縁34aとが所要寸法ずれた状態となるように、第1及び第2シート32,34を一枚ずつ重ね合わせて、第1シート32と第2シート34とからなる積層シート36を順次形成する工程と、積層シート36どうしの間において、第1シート32と第2シート34とが交互に重なり合い、かつ、第3機械方向MD3において第1シート32の第1端縁32aの位置が一致するように、積層シート36を所要数だけ重ね合わせて積層シート36の複合体40を形成する工程と、第3機械方向MD3と直交する第3交差方向CD3において所要間隔をあけて並ぶ複数の切断刃64bによって複合体40を第3機械方向MD3に切断し、ドリップシート積層体15を得る工程とを含む。
上記段落0041及び0042に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の態様を含むことができる。
(1)ドリップシート積層体15は、一方のドリップシート11aと他方のドリップシート11bとが厚さ方向Zにおいて交互に現れるように、ドリップシート11を少なくとも10枚重ね合わせてある。
(2)重ね合わせたドリップシート11は、剥離可能に互いに仮止めしてある。
(3)前記製造方法は、ドリップシート積層体15を包装部材12によって包装する工程を含む。
10 ドリップシート包装品
11 ドリップシート
12 包装部材
15 ドリップシート積層体
21,22 側縁
23,24 端縁
32 第1シート
32a 第1シートの第1端縁
34 第2シート
34a 第2シートの第1端縁
36 積層シート
40 複合体
CD3 第3交差方向
MD3 第3機械方向
X 横方向
Y 縦方向
Z 厚さ方向

Claims (4)

  1. 食品からの滲出液を吸収させることが可能であって互いに直交する縦方向と横方向とを有するドリップシートを複数枚重ね合わせたドリップシート積層体が包装部材により包装されているドリップシート包装品において、
    前記縦方向に延びる両側縁と前記横方向に延びる両端縁とを有する矩形の前記ドリップシートは同形同大のものであり、重ね合わせた2枚の前記ドリップシートのうち、一方のドリップシートが、他方のドリップシートに対して前記横方向に所要寸法ずらしてあって、前記一方のドリップシートの一部分が前記他方のドリップシートから延出しているとともに、重ね合わせた2枚の前記ドリップシートは前記両側縁が一致した状態で積層され、
    前記一方のドリップシートが前記他方のドリップシートに対して所要寸法ずらしてある前記両端縁と包装部材の開口部とが対向することを特徴とするドリップシート包装品。
  2. 前記ドリップシート積層体は、前記一方のドリップシートと前記他方のドリップシートとが厚さ方向において交互に現れるように、前記ドリップシートを少なくとも10枚重ね合わせてある請求項1に記載のドリップシート包装品。
  3. 食品からの滲出液を吸収させることが可能であって互いに直交する縦方向と横方向とを有する矩形のドリップシートを複数枚重ね合わせたドリップシート積層体が包装してあって、
    重ね合わせた前記ドリップシートは同形同大のものであり、重ね合わせた2枚の前記ドリップシートのうち、一方のドリップシートが、他方のドリップシートに対して前記縦方向及び前記横方向のいずれか一方の方向に所要寸法ずらしてあって、前記一方のドリップシートの一部分が前記他方のドリップシートから延出しているドリップシート包装品の製造方法において、
    前記ドリップシートを形成するための第1ウェブを第1機械方向へ供給しながら、前記第1機械方向と直交する第1交差方向へ延びる切断線に沿って周期的に切断して、前記第1交差方向へ延びて前記第1機械方向の下流側に位置する第1端縁及び上流側に位置する第2端縁を有する第1シートを順次形成する工程と、
    前記ドリップシートを形成するための第2ウェブを第2機械方向へ供給しながら、前記第2機械方向と直交する第2交差方向へ延びる切断線に沿って周期的に切断して、前記第2交差方向へ延びて前記第2機械方向の下流側に位置する第1端縁及び上流側に位置する第2端縁を有する第2シートを順次形成する工程と、
    前記第1機械方向と前記第2機械方向とが合流している第3機械方向において、前記第1シートの前記第1端縁と前記第2シートの前記第1端縁とが所要寸法ずれた状態となるように、前記第1及び第2シートを一枚ずつ重ね合わせて、前記第1シートと前記第2シートとからなる積層シートを順次形成する工程と、
    前記積層シートどうしの間において、前記第1シートと前記第2シートとが交互に重なり合い、かつ、前記第3機械方向において前記第1シートの前記第1端縁の位置が一致するように、前記積層シートを所要数だけ重ね合わせて前記積層シートの複合体を形成する工程と、
    前記第3機械方向と直交する第3交差方向において所要間隔をあけて並ぶ複数の切断刃によって前記複合体を前記第3機械方向に切断し、前記ドリップシート積層体を得る工程とを含むことを特徴とする製造方法。
  4. 前記ドリップシート積層体を包装部材によって包装する工程を含む請求項に記載の製造方法。
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