JP6455583B2 - フルハード冷延鋼板 - Google Patents

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Description

本発明は、冷延鋼板に関し、さらに詳しくは、冷間圧延後の焼鈍が省略されたフルハード冷延鋼板に関する。
クラッチは、自動車のトランスミッションに代表される動力伝達機構に組み込まれる。たとえば、オートマチックトランスミッションのクラッチ(多板クラッチ)は、ドリブンプレート及びドライブプレートを含む。これらのプレート(クラッチプレート)は、鋼板を円環形状に打抜き加工して成形される。ドライブプレートは摩擦材が貼り付けられる。ドリブンプレートとドライブプレートとは、複数のセットで交互に配置される。これらのプレート同士が接触又は離間して、トルクの伝達及び切断が行われる。
クラッチプレート用鋼板として、フルハード冷延鋼板が利用されている。フルハード冷延鋼板とは、軟鋼板を冷間圧延した後、焼鈍処理を省略した冷延鋼板である。
近年のオートマチックトランスミッションは小型化が要求されており、クラッチプレートの薄肉化及びクラッチプレートの枚数の削減化が行われている。この場合、クラッチプレートにさらなる強度が要求される。そのため、0.2質量%以上のCを含有した冷延鋼板(以下、高C冷延鋼板という)が、クラッチプレートとして利用され始めている。
高C冷延鋼板では、熱間圧延後の熱延鋼板の硬度が高くなるため、熱延鋼板をそのまま冷間圧延することが困難である。そのため、熱延鋼板に対して焼鈍が実施される。焼鈍の実施は、生産性を低下し、製造コストを高くする。
高C鋼板を熱延鋼板のまま、クラッチプレートの素材として利用することも考えられる。しかしながら、熱延鋼板の板厚寸法精度は、冷延鋼板の板厚寸法精度よりも低い。クラッチプレートの寸法精度は、自動車のトルク伝達効率に直接影響する。そのため、クラッチプレートの素材には高い寸法精度が要求される。したがって、クラッチプレートの素材として熱延鋼板を利用することは困難であり、冷延鋼板を利用する方が好ましい。
クラッチプレートは、次の方法により製造される。初めに、クラッチプレート用の鋼板を所定の形状に打ち抜いて中間品を製造する。高い硬さを得るために、中間品に対して、焼入れや時効析出等の熱処理を実施する。以上の工程によりクラッチプレートが製造される。
近年、製造コストの低減のため、中間品に対する熱処理の省略が求められている。この場合、冷間圧延により、クラッチプレートで要求される硬さを確保する必要がある。冷間圧延で鋼板の硬さを確保できれば、打ち抜き加工ままの鋼板をクラッチプレートとして利用できる。
クラッチプレートは上述のとおり、打ち抜き加工により成形され、円環形状を有する。クラッチプレートはミッション内で回転するため、打ち抜き面(クラッチプレートの側面)にも高い寸法精度が要求される。具体的には、打ち抜き面の面形状が均一であることが要求される。
クラッチプレートの寸法精度を高めるための技術が、特開2000−265214号公報(特許文献1)、特開2004−162153号公報(特許文献2)及び特開2001−73073号公報(特許文献3)に提案されている。
特許文献1は次の事項を開示する。ベイフェニックフェライト及び低温変態相は、コイル幅方向での組織を不均一にする。そこで、ベイフェニックフェライト及び低温変態相の代えて、ポリゴナルフェライトを積極的に生成する。これにより、打ち抜き加工後の寸法精度が高まる、と特許文献1には記載されている。
特許文献2は次の事項を開示する。この文献では、Si含有量を低減し、Ti及びBを含有する。これにより、フェライト組織を微細化し、疲労特性を改善し、打ち抜き加工性も改善する、と特許文献2には記載されている。
特許文献3は、次の事項を開示する。特許文献3は、クラッチプレートの打ち抜き面の耐摩耗性に優れ、かつ、疲労特性及び衝撃特性に優れた厚手の鋼板を提供することを目的とする。特許文献3では、C含有量を低くして、Mn含有量を高くする。さらに、冷圧率を低くするほど、打ち抜き寸法精度が高くなるため、冷圧率を低くする。実施例では、冷圧率を30%以下としている。
特開2000−265214号公報 特開2004−162153号公報 特開2001−73073号公報
しかしながら、上述の特許文献1〜3の鋼板を用いた場合であっても、打ち抜き加工後の鋼板の打ち抜き面の性状が低い場合がある。具体的には、打ち抜き面のうち、冷間圧延方向と平行な部分と、冷間圧延方向と垂直な部分とで、表面形状が異なる場合がある。この場合、打ち抜き面の表面が不均一となり、寸法精度が低い。
具体的には、抜き打ち面のうち、鋼板の冷間圧延方向と平行な部分では、クラックが発生しにくい。これに対して、鋼板の冷間圧延方向と垂直な部分では、クラックが発生する場合がある。このように、打ち抜き面の表面が不均一であれば、寸法精度が低くなる。
本発明の目的は、打ち抜き面の寸法精度を向上できる冷延鋼板及びその製造方法を提供することである。
本実施形態によるフルハード冷延鋼板は、質量%で、C:0.03〜0.13%未満、Si:1.0%以下、Mn:0.4〜1.4%、P:0.05%以下、S:0.05%以下、Al:0.1%以下、N:0.01%以下、Nb:0.001〜0.10%、Ti:0〜0.100%、及び、Cr:0〜0.50%を含有し、残部はFe及び不純物からなる化学組成を有する。上記フルハード冷延鋼板において、冷間圧延方向と垂直な断面のビッカース硬さと、冷間圧延方向と平行な断面のビッカース硬さとの差は10未満である。
この場合、打ち抜き面の形状が均一になりやすく、打ち抜き面の寸法精度が向上する。
上記フルハード冷延鋼板の化学組成は、Ti:0.010〜0.100%を含有してもよい。また、上記フルハード冷延鋼板の化学組成は、Cr:0.03〜0.50%を含有してもよい。
本実施形態によるフルハード冷延鋼板は、上述の化学組成を有する鋼材に対して熱間圧延を実施して熱延鋼板を製造する工程と、式(1)を満たす冷間圧延を実施して冷延鋼板を製造する工程とを備える。
R≧−40K+56K+35 (1)
ここで、式(1)中のRは冷圧率(%)であり、冷間圧延前の熱延鋼板の板厚をt0(mm)、冷間圧延後の冷延鋼板の板厚をt1(mm)とすると、式(2)で定義される。
R=(t0−t1)/t0×100 (2)
式(1)中のKは式(3)で定義される。
K=C+0.4Mn+5Ti+Nb (3)
ここで、式(3)中の各元素記号には、鋼材中の対応する元素の含有量(質量%)が代入される。
この場合、製造されたフルハード冷延鋼板において、冷間圧延方向と垂直な断面のビッカース硬さと、冷間圧延方向と平行な断面のビッカース硬さとの差が10未満になる。
図1は、式(3)で定義されるK値と、(2)式で定義される冷圧率Rとの関係を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
本発明者らは、フルハード冷延鋼板の打ち抜き面の性状について調査及び検討を行った。その結果、本発明者らは次の知見を得た。
(A)打ち抜き面の性状は、鋼板内の硬さばらつきの影響を受ける。具体的には、冷延鋼板のうち、冷間圧延方向と垂直な断面(以下、T断面という)のビッカース硬さHVTと、冷間圧延と平行な断面(以下、L断面という)のビッカース硬さHVLとの硬さ差ΔHVが10未満であれば、打ち抜き面の寸法精度は高くなる。つまり、打ち抜き面のうち、冷間圧延方向に平行な部分と、冷間圧延方向に垂直な部分との形状差異が小さくなり(異方性が小さくなり)、打ち抜き面の面形状が均一になりやすい。
(B)ところで、クラッチプレートに利用されるフルハード冷延鋼板は、熱履歴(ヒートスポットの発生等)による金属組織の変化を抑えなければならない。金属組織の変化を抑え、使用中のクラッチプレートの形状変化を抑制するためには、C含有量を低減するのが好ましい。
(C)C含有量を低減した場合、熱間圧延時の荷重を低減することができる。そのため、熱延鋼板の板厚精度が向上する。一方、C含有量が低すぎれば、冷延鋼板において所望の硬さが得られにくい。そこで、Mn含有量を高めることにより、冷延鋼板の硬さを確保する。
(D)クラッチプレートは熱履歴により、冷間圧延により鋼板に導入された加工硬化組織が再結晶を起こし、軟化する場合がある。この場合、クラッチプレートの硬さがばらつき、形状が変化する。したがって、熱履歴による再結晶の発生を抑制するのが好ましい。Nbを含有すれば、熱履歴による再結晶の発生を抑制でき、クラッチプレートの形状変化を抑制できる。具体的には、Nbは鋼中で微細な炭化物、窒化物及び炭窒化物(以下、Nb炭化物等という)を形成する。Nb炭化物等は、冷延鋼板の結晶粒が粗大化するのを抑制する。結晶粒が微細であれば、焼きが入りにくい。そのため、熱履歴により鋼組織がマルテンサイト化するのを抑制できる。その結果、冷延鋼板をクラッチプレートとして使用中に、熱履歴により寸法が変化するのを抑制できる。
(E)C含有量を低くし、Mn含有量を高め、かつ、Nbを含有した化学組成を有する鋼板において、上記(A)で述べたとおり、硬さ差ΔHVを10未満とすれば、打ち抜き面の寸法精度を高めることができる。硬さ差ΔHVは、鋼の化学組成と、冷圧率とに影響を受ける。具体的には、熱延鋼板に対して、次の式(1)を満たす条件で冷間圧延を実施すれば、硬さ差ΔHが10未満になり、打ち抜き加工面の性状(寸法精度)が改善される。
R≧−40K+56K+35 (1)
ここで、式(1)中のRは冷圧率(%)であり、冷間圧延前の熱延鋼板の板厚をt0(mm)、冷間圧延後の冷延鋼板の板厚をt1(mm)とすると、式(2)で定義される。 R=(t0−t1)/t0×100 (2)
式(1)中のKは式(3)で定義される。
K=C+0.4Mn+5Ti+Nb (3)
ここで、式(3)中の各元素記号には、鋼材中の対応する元素の含有量(質量%)が代入される。
以上の知見に基づいて完成した本実施形態のフルハード冷延鋼板は、質量%で、C:0.03〜0.13%未満、Si:1.0%以下、Mn:0.4〜1.4%、P:0.05%以下、S:0.05%以下、Al:0.1%以下、N:0.01%以下、Nb:0.001〜0.10%、Ti:0〜0.100%、及び、Cr:0〜0.50%を含有し、残部はFe及び不純物からなる化学組成を有する。上記フルハード冷延鋼板において、冷間圧延方向と垂直な断面のビッカース硬さと、冷間圧延方向と平行な断面のビッカース硬さとの差は10未満である。
この場合、硬さ差ΔHVが10未満であるため、打ち抜き面の寸法精度が向上する。
上記フルハード冷延鋼板の化学組成は、Ti:0.010〜0.100%を含有してもよい。また、上記フルハード冷延鋼板の化学組成は、Cr:0.03〜0.50%を含有してもよい。
本実施形態によるフルハード冷延鋼板は、上述の化学組成を有する鋼材に対して熱間圧延を実施して熱延鋼板を製造する工程と、熱延鋼板に対して焼鈍することなく、式(1)を満たす冷間圧延を実施して冷延鋼板を製造する工程とを備える。
R≧−40K+56K+35 (1)
ここで、式(1)中のRは冷圧率(%)であり、冷間圧延前の熱延鋼板の板厚をt0(mm)、冷間圧延後の冷延鋼板の板厚をt1(mm)とすると、式(2)で定義される。 R=(t0−t1)/t0×100 (2)
式(1)中のKは式(3)で定義される。
K=C+0.4Mn+5Ti+Nb (3)
ここで、式(3)中の各元素記号には、鋼材中の対応する元素の含有量(質量%)が代入される。
この場合、製造されたフルハード冷延鋼板において、冷間圧延方向と垂直な断面のビッカース硬さと、冷間圧延方向と平行な断面のビッカース硬さとの差が10未満になる。
以下、本実施形態のフルハード冷延鋼板について詳述する。
[化学組成]
本実施形態によるフルハード冷延鋼板は、次の化学組成を有する。
C:0.03〜0.13%未満
炭素(C)はNb等と結合して炭化物を形成し、ミッション駆動中の熱履歴による再結晶を抑制する。C含有量が低すぎれば、この効果が得られない。一方、C含有量の上限を抑えれば、熱履歴によってマルテンサイトの硬さ及び体積率が増大するのを抑制でき、金属組織の変化が抑制される。この場合、鋼板の硬さ変化及び寸歩精度の低下を抑制できる。C含有量が高すぎれば、上記効果が得られない。したがって、C含有量は0.03〜0.13%未満である。C含有量の好ましい下限は0.05%であり、さらに好ましくは0.07%である。C含有量の好ましい上限は0.12%であり、さらに好ましくは0.11%である。
Si:1.0%以下
シリコン(Si)は不可避的に含有される。Siは鋼を脱酸する。Siはさらに、鋼の強度を高める。しかしながら、Si含有量が高すぎれば、熱間圧延時のスケールの剥離性が低下する。この場合、スケールの未剥離に起因した表面欠陥が発生し得る。したがって、Si含有量は1.0%以下である。Si含有量の好ましい下限は、0.02%であり、さらに好ましくは0.03%である。Si含有量の好ましい上限は1.0%未満であり、さらに好ましくは0.50%であり、さらに好ましくは0.10%である。
Mn:0.4〜1.4%
マンガン(Mn)は、Siと同様に、鋼の強度を高める。Mn含有量が低すぎれば、この効果は得られない。一方、Mn含有量が高すぎれば、鋼板を過度に硬化させるばかりか、偏析に起因するバンド状組織を生じやすくなり、そのため、打ち抜き加工された冷延鋼板の打ち抜き面の性状が低下する。したがって、Mn含有量は、0.4〜1.4%である。本実施形態のフルハード冷延鋼板は、C含有量及びSi含有量を上記の範囲で制限する。そのため、鋼の強度をさらに高める場合、Mn含有量の好ましい下限は0.4%よりも高く、さらに好ましくは0.50%であり、さらに好ましくは0.60%である。Mn含有量の好ましい上限は1.4%未満であり、さらに好ましくは1.30%であり、さらに好ましくは1.20%である。
P:0.05%以下
燐(P)は不純物である。Pは鋼板の打ち抜き面の性状を低下する。したがって、P含有量は0.05%以下である。P含有量の好ましい上限は0.03%である。P含有量はなるべく低い方が好ましい。
S:0.05%以下
硫黄(S)は不純物である。Sは鋼中のMnと結合してMnSを形成する。MnSは鋼板の延性を低下し、さらに、打ち抜き面の性状を低下する。MnSが形成されればさらに、Mn固溶量が低下して鋼の強度が低下する。したがって、S含有量は0.05%以下である。S含有量の好ましい上限は0.006%である。S含有量はなるべく低い方が好ましい。
Al:0.1%以下
アルミニウム(Al)は、鋼を脱酸する。Alはさらに、AlNを形成して、Nを固定する。しかしながら、Al含有量が高すぎれば、鋼の清浄度が低下する。この場合、表面疵が発生しやすくなる。したがって、Al含有量は0.1%以下である。Al含有量の好ましい下限は0.005%であり、さらに好ましくは0.010%である。Al含有量の好ましい上限は0.1%未満であり、さらに好ましくは0.060%であり、さらに好ましくは0.050%である。本明細書におけるAl含有量は、sol.Al(酸可溶Al)含有量を意味する。
N:0.01%以下
窒素(N)は不可避的に含有される。N含有量は、Nb及びTiと結合して窒化物及び/又は炭窒化物を形成し、結晶粒が粗大化するのを抑制する。これにより、熱履歴による再結晶が抑制される。しかしながら、N含有量が高すぎれば、Nbの再結晶を抑制する効果がかえって低下する。したがって、N含有量は0.01%以下である。N含有量の好ましい下限は0.0010%である。Nの好ましい上限は0.0020%である。
Nb:0.001〜0.10%
ニオブ(Nb)は、本実施形態の冷延鋼板がミッション部品として使用された場合、熱履歴による鋼の軟化を抑制する。具体的には、Nbは、Nb炭窒化物等を形成し、結晶粒が粗大化するのを抑制する。そのため、熱履歴により組織がマルテンサイト化するのを抑制する。さらに、Nb炭窒化物等は、クラッチプレート(冷延鋼板)が熱履歴により再結晶するのを抑制する。そのため、クラッチプレートが軟化しにくい。Nb含有量が低すぎればこの効果が得られない。一方、Nb含有量が高すぎれば、この効果は飽和するため、製造コストが高くなるだけである。したがって、Nb含有量は0.001〜0.10%である。Nb含有量の好ましい下限は0.001%よりも高く、さらに好ましくは0.003%であり、さらに好ましくは0.005%である。Nb含有量の好ましい上限は0.10%未満であり、さらに好ましくは0.050%であり、さらに好ましくは0.040%である。
本実施形態によるフルハード冷延鋼板の化学組成の残部は、Feおよび不純物からなる。ここで、不純物とは、鋼材を工業的に製造する際に、原料としての鉱石、スクラップ、または製造環境などから混入されるものであって、本実施形態の冷延鋼板に悪影響を与えない範囲で許容されるものを意味する。たとえば、本実施形態のフルハード冷延鋼板において、0.5%以下のV、0.5%以下のNi、0.5%以下のCu、0.5%以下のMo、0.0050%以下のB、0.0030%以下のCaはいずれも不純物である。
本実施形態によるフルハード冷延鋼板はさらに、Feの一部に代えて、Tiを含有してもよい。
Ti:0〜0.100%
チタン(Ti)は、任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、TiはNbと同様に炭化物、窒化物及び炭窒化物のいずれか(以下、Ti炭化物等という)を形成する。Ti炭化物等は、Nb炭化物等よりも効果が低いものの、熱履歴による再結晶の発生を抑制する。Ti含有量が低すぎればこの効果は得られない。一方、Ti含有量が高すぎれば、この効果は飽和するため、製造コストが高くなるだけである。したがって、Ti含有量は0〜0.100%である。Ti含有量の好ましい下限は0.005%であり、さらに好ましくは0.007%であり、さらに好ましくは0.010%である。Ti含有量の好ましい上限は0.100%未満であり、さらに好ましくは0.070%であり、さらに好ましくは0.060%である。
本実施形態によるフルハード冷延鋼板はさらに、Feの一部に代えて、Crを含有してもよい。
Cr:0〜0.50%
クロム(Cr)は、任意元素であり、含有されなくてもよい。含有される場合、Crは冷延鋼板の硬度を高める。しかしながら、Cr含有量が高すぎれば、焼入れ性が過剰に高くなる。この場合、ミッション駆動中の熱履歴により、クラッチプレート(冷延鋼板)中でマルテンサイトが生成されやすくなる。この場合、クラッチプレートの形状が変化し、寸法精度が低下する。したがって、Cr含有量は0〜0.50%である。Cr含有量の好ましい下限は0.01%であり、さらに好ましくは0.02%であり、さらに好ましくは0.03%である。Cr含有量の好ましい上限は0.50%未満であり、さらに好ましくは0.30%であり、さらに好ましくは0.25%である。
[硬さ差ΔHV]
本実施形態によるフルハード冷延鋼板のT断面のビッカース硬さHVTと、L断面のビッカース硬さHVLとの差ΔHVは10未満である。
T断面とは、上述のとおり、冷延鋼板の圧延方向に垂直な断面を意味する。L断面とは、冷延鋼板の圧延方向に平行な断面を意味する。
ビッカース硬さHVT及びHVLは次の方法で測定する。冷延鋼板の表面の幅中央部であって、表面から板厚方向にt/4(tは板厚)位置が含まれるようにサンプルを採取する。このとき、サンプルの複数の断面のいずれかが、T断面及びL断面に相当するよう、サンプルを採取する。
採取されたサンプルの表面のうち、T断面に相当する表面の任意の3点に対して、JIS Z2244(2009)に準拠したビッカース硬さ試験を実施する。このとき、試験力は300g(2.942N)とする。得られた3つのビッカース硬さの平均を、T断面のビッカース硬さHVTと定義する。
同様に、採取されたサンプルの表面のうち、L断面に相当する表面の任意の3点に対して、JIS Z2244(2009)に準拠したビッカース硬さ試験を実施する。このとき、試験力は300g(2.942N)とする。得られた3つのビッカース硬さの平均を、L断面のビッカース硬さHVLと定義する。
本実施形態のフルハード冷延鋼板では、T断面のビッカース硬さHVTとL断面のビッカース硬さHVLとの差が10未満である。つまり、フルハード冷延鋼板の硬さは等方的である。この場合、フルハード冷延鋼板に対して打ち抜き加工を実施しても、打ち抜き面の性状がばらつきにくい。つまり、打ち抜き面のうち、T断面に相当する部分と、L断面に相当する部分とで、面の性状(形状及び表面性状)はほぼ同じである。そのため、打ち抜き加工時の製品寸法精度が向上する。
[製造方法]
上記フルハード冷延鋼板の製造方法の一例を説明する。
初めに、上記化学組成を有する溶鋼を製造する。溶鋼を用いてスラブを製造する。溶鋼を用いてインゴットを製造し、インゴットを熱間圧延してスラブとしてもよい。
製造されたスラブを熱間圧延して熱延鋼板を製造する。熱間圧延は周知の方法で実施すれば足りる。熱延鋼板に対して、周知の脱スケール処理を実施する。
続いて、熱延鋼板に対して焼鈍処理を実施することなく、冷間圧延を実施する。
ここで、冷圧率R(%)は、次の式(2)により定義される。
R=(t0−t1)/t0×100 (2)
式(2)中のt0は冷間圧延前の熱延鋼板の板厚(mm)であり、t1は冷間圧延後の冷延鋼板の板厚(mm)である。
本実施形態の冷間圧延では、冷圧率Rを30%以上とするのが好ましい。冷圧率が30%未満であれば、上記化学組成のフルハード冷延鋼板において、必要な硬さが得られにくい。さらに、冷間圧延後の冷延鋼板の板厚の寸法精度が低く、熱間圧延後の熱延鋼板の板厚の寸法精度と同等になる。したがって、好ましい冷圧率Rは30%以上である。
冷圧率Rさらに、次の式(1)を満たす。
R≧−40K+56K+35 (1)
ここで、式(1)中のKは式(3)で定義される。
K=C+0.4Mn+5Ti+Nb (3)
式(3)中の各元素記号には、前記鋼材中の対応する元素の含有量(質量%)が代入される。
図1は、上記式(3)で定義されるK値と、上記(2)式で定義される冷圧率Rとの関係を示す図である。図1中の「○」は、ビッカース硬さ差ΔHVが10未満であることを意味する。図1中の「×」印は、ビッカース硬さ差ΔHVが10以上であることを意味する。
図1中の曲線は、冷延率R=−40K+56K+35を示す。図1を参照して、冷圧率Rが式(1)を満たす場合、つまり、曲線よりも上側では、ビッカース硬さΔHVが9以下となる。そのため、冷延鋼板の硬さに異方性がでにくく、打ち抜き加工後の製品寸法精度が向上する。
一方、冷圧率Rが式(1)を満たさない場合、つまり、図1中の曲線よりも下側では、ビッカース硬さΔHVが10以上となる。この場合、冷延鋼板の硬さに異方性が生じ、打ち抜き加工後の製品の寸法精度が低下する。
本実施形態では、式(1)を満たす冷圧率Rで冷間圧延を実施するため、硬さの異方性が小さい。硬さの異方性が小さければ、円環形状のクラッチプレートを打ち抜き加工で成形するとき、打ち抜き面の性状は均一になる。そのため、打ち抜き面の寸法形状を高めることができる。
冷圧率が高すぎれば、硬さが高くなり、その結果、加工割れが発生したり、設備への負担が大きくなる。したがって、冷圧率の好ましい上限は90%である。
上述の熱間圧延工程の条件は特に制限されない。熱間圧延の終了温度、巻取り温度、冷却条件等は周知の条件で足りる。さらに、冷間圧延前の熱延鋼板に対して調質圧延を実施してもよい。冷間圧延後の冷延鋼板に対して、圧延油を除去する目的で洗浄を実施してもよい。
表1に示す化学組成の溶鋼を製造した。
Figure 0006455583
各鋼種の溶鋼から供試材を製造した。供試材から、直径3mm、長さ10mmの試験片を切り出した。各鋼種の試験片を富士電波工業株式会社のフォーマスター(熱膨張計)を用いて、各鋼種のAc3点を測定した。測定結果を表1に示す。
上述のとおり、本実施形態のフルハード冷延鋼板の用途の一つに、自動車のミッション部品に使用されるプレートがある(特開2008−266731号公報も参照)。自動車が稼働の際、ミッション部品のプレート同士は接触したまま振動する場合があり、ヒートスポットが発生する可能性がある。この場合、Ac3点が860℃以上であれば、ヒートスポットが防止される。
表1を参照して、「K値」欄には式(3)で定義されたK値が記録されている。表1を参照して、鋼種A、C〜G、I、Jの化学組成は適切であった。
一方、鋼種BのC含有量は高すぎた。鋼種H及びMのMn含有量は高すぎた。鋼種KのTi含有量は高すぎた。鋼種LのCr含有量は高すぎた。鋼種NのMn含有量は高すぎ、さらに、鋼種NはNbを含有しなかった。そのため、これらの鋼種のAc3点は860℃未満であった。
なお、各鋼種のCu、Ni、Mo、V、B、Ca含有量はいずれも、不純物レベルであった。
各鋼種の溶鋼を用いて、連続鋳造法によりスラブを製造した。各スラブに対して熱間圧延を実施して、4.1mmの厚さを有する熱延鋼板を製造した。各熱間圧延では、熱間圧延終了温度は840〜870℃であった。熱間圧延直後の熱延鋼板に対して水冷を実施し、その後、530〜650℃で熱延鋼板を巻き取ってコイルを製造した。
コイルに対して酸洗を実施してスケールを除去した。酸洗後のコイルから、試験用の熱延鋼板を各鋼種ごとに複数採取した。
採取された熱延鋼板から、硬さ測定用の試片を切り出した。切り出された試片を用いて、熱延板の表面硬さ(HV)を測定した。具体的には、熱延後の鋼板表面の任意の1点に対して、JIS Z2244(2009)に準拠したビッカース硬さ試験を実施した。このとき、試験力は10kg(98.07N)とした。測定結果を表2に示す。
Figure 0006455583
冷間圧延後の鋼板が硬すぎれば、冷延板に対してプレート部品として打ち抜き加工を実施するとき、金型が摩耗しやすい。そのため、冷延後の鋼板の硬さ(HV)は320以下であることが要求される。
冷延後の鋼板の硬さは、熱延鋼板の表面硬さから、式(4)に基づいて予測することができる。式(4)は、硬さが最も高くなる冷圧率Rが80%の場合の表面硬さの予測式である。
冷圧鋼板の硬さ予測=1.4×冷圧率(80%)+熱延板の表面硬さ(HV) (4)
式(4)値を表2に示す。
表2を参照して、鋼種H及びK〜Mでは、冷延後の鋼板の硬さ予測値が320(HV)を超えた。鋼種K〜Mは、Ac3変態点も低すぎるため、このまま試験を継続しても良好な結果は得られないと考えられた(表2中の「成分系判定」欄参照)。そこで、これらの鋼種については、以降の試験を実施しなかった。一方、鋼種B及び鋼種HのAc3点はいずれも低いものの、成分元素の異方性への影響を調べる観点から、試験を継続した。
残りの鋼種A〜鋼種J及び鋼種Nの冷延鋼板がプレート部品として自動車に組み込まれた場合の、稼働中の熱履歴の影響を調査した。具体的には、各熱延鋼板に対して冷圧率=50%での冷間圧延試験を実施した。冷延後の各鋼種の鋼板の表面硬さ(HV)を求めた。具体的には、冷延後の鋼板表面の任意の1点に対して、JIS Z2244(2009)に準拠したビッカース硬さ試験を実施した。このとき、試験力は10kg(98.07N)とした。測定結果を表2に示す。
次に、各鋼種の冷延鋼板を室温から200℃/秒で700℃まで昇温後、700℃で1秒間保持した。その後、鋼板を200℃/秒で室温まで冷却した。冷却後の鋼板の表面硬さ(HV)を求めた。硬さの測定方法は、冷延後の鋼板の表面硬さの測定方法と同じとした。測定結果を表2に示す。
さらに、各鋼種の冷延鋼板を室温から200℃/秒で800℃まで昇温後、800℃で1秒間保持した。その後、鋼板を200℃/秒で室温まで冷却した。冷却後の鋼板の表面硬さ(HV)を求めた。硬さの測定方法は、冷延後の鋼板の表面硬さの測定方法と同じとした。測定結果を表2に示す。
各鋼種の冷間圧延ままの鋼板の表面硬さ、700℃熱処理後の鋼板の表面硬さ、800℃熱処理後の鋼板の表面硬さにおける最大の硬さ差ΔHVを求めた。ΔHVはクラッチプレートの局所的発熱による局部軟化現象をシミュレートする特性である。ΔHVが50以下である場合、熱履歴による影響が小さく、局部軟化が抑制されると判断した。ΔHV値を表2に示す。
表2を参照して、鋼種NのΔHVは50を超えた。その理由として、鋼種NにはNb及びTiが含有されなかったことが考えられる。したがって、鋼種Nは熱履歴による影響に弱いと判断し、以降の試験を継続しなかった。
残りの鋼種A〜Jから採取された熱延鋼板に対して、焼鈍処理を実施することなく、表3に示す冷圧率R(%)で冷間圧延を実施して冷延鋼板を製造した。
Figure 0006455583
表3中の「板厚」欄には、各試験番号の冷延鋼板の板厚(mm)が記載されている。「冷圧率R」欄には、各試験番号の冷間圧延での冷圧率(%)が記載されている。
[ビッカース硬さHVT及びHVL試験]
上述の方法により、各試験番号のT断面及びL断面のビッカース硬さHVT及びHVLを測定した。さらに、HVTとHVLとの差分を求めた。HVTとHVLとの差分が10未満である場合、異方性が小さいと判断した(表3中の「異方性判定」欄にて「○」印)。一方、HVTとHVLとの差分が10以上である場合、異方性が大きいと判断した(表3中の「異方性判定」欄にて「×」印)。
[試験結果]
試験結果を表3に示す。表2中の「表面HV」欄には、冷延鋼板の表面のビッカース硬さが記載される。「HVT」欄には、断面Tのビッカース硬さHVTが記載される。「HVL」欄には、断面Lのビッカース硬さHVLが記載される。
表3を参照して、HVTとHVLとの差分値は、冷圧率の影響を受けた。試験番号3,4,11,12,15,16,18,19,20,23,24,27,28,33,34,37及び38は、自動車部品として使用された場合であってもヒートスポットの発生が抑制され、局部軟化が抑制された。これらの試験番号ではさらに、冷圧率Rは30%以上であり、かつ、式(1)も満たした。そのため、ビッカース硬さHVTとHVLとの差ΔHVが10未満であった。つまり、冷延鋼板の硬さは等方性を有した(異方性が抑制された)。
一方、試験番号7,8,30及び31では、HVTとHVLとの差分値が10未満であり、異方性は抑制された。しかしながら、自動車部品として稼働中に、局部軟化が発生する可能性があった。
試験番号1,2,9,10,13,14,17,21,22,25,26,32,35及び36の化学組成は適切であり、冷圧率Rも30%以上であったものの、式(1)を満たさなかった。そのため、ビッカース硬さ差ΔHVが10以上となった。
図1は、表3の結果をまとめたものである。適正な鋼種を適正な範囲で冷圧することにより、異方性を改善できることが確認できた。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。

Claims (2)

  1. 質量%で、
    C:0.03〜0.13%未満、
    Si:1.0%以下、
    Mn:0.4〜1.4%、
    P:0.05%以下、
    S:0.05%以下、
    Al:0.1%以下、
    N:0.01%以下、
    Nb:0.001〜0.10%、
    Ti:0〜0.100%(ただし0.010〜0.100%(ただし0.010%を除く)を除く)、及び、
    Cr:0.03〜0.50%、
    を含有し、残部はFe及び不純物からなる化学組成を有し、
    冷間圧延方向と垂直な断面のビッカース硬さと、冷間圧延方向と平行な断面のビッカース硬さとの差が10未満である、フルハード冷延鋼板。
  2. 請求項1に記載のフルハード冷延鋼板を製造する方法であって、
    請求項1に記載の化学組成を有する熱延鋼板を製造する工程と、
    前記熱延鋼板に対して焼鈍することなく、式(1)を満たす冷間圧延を実施して冷延鋼板を製造する工程とを備える、フルハード冷延鋼板の製造方法。
    R≧−40K2+56K+35 (1)
    ここで、式(1)中のRは冷圧率(%)であり、冷間圧延前の前記熱延鋼板の板厚をt0(mm)、冷間圧延後の冷延鋼板の板厚をt1(mm)とすると、式(2)で定義される。
    R=(t0−t1)/t0×100 (2)
    式(1)中のKは式(3)で定義される。
    K=C+0.4Mn+5Ti+Nb (3)
    ここで、式(3)中の各元素記号には、前記熱延鋼板中の対応する元素の含有量(質量%)が代入される。
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