JP6455245B2 - 作業機械のウインチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クローラクレーンなど作業機械のウインチ装置に関する。
ウインチドラムの巻上駆動を停止したとき、ロープ先端に取り付けられたフックが慣性力によって飛び跳ねることによりロープが緩んで乱巻を生じることがある。また、ロープ先端に取り付けられたバケットをフリーフォール(自由落下)させて地面に衝突させたときにもロープが緩んで乱巻を生じることがある。落下速度が速いことによりバケットが地面に衝突したと同時にウインチドラムが停止しないこと、およびロープの慣性がフリーフォール時の乱巻を生じさせる原因である。乱巻の種類(症状)には、上記したもの以外にも、隣り合うロープの隙間が空く、ドラム両端フランジ部以外で隣のロープに載り上がる、下層に上層のロープが食い込む、といったものもある。
このようなロープの乱巻を防止するための装置には、従来技術として、下記の特許文献1、2に記載されたものがある。
特許文献1に記載の従来技術は、ウインチドラムとフックとの間のワイヤロープを1組のテンションプレートで挟むことで、ワイヤロープに張力を付与してワイヤロープの乱巻を防止するというものである。
特許文献2に記載の従来技術は、ウインチドラムの近傍でワイヤロープにローラを押し付けることで、ワイヤロープに張力を付与してワイヤロープの乱巻を防止するというものである。
なお、ロープ(ワイヤロープ)が巻き取られたり繰り出されたりを繰り返すウインチ使用時の、すなわち動的な状態でのロープの乱巻を防止するための装置ではないが、ウインチドラムに新しいロープを巻くときの、すなわち静的な状態でのロープの乱巻を防止するための装置として、下記の特許文献3に記載されたものがある。
特許文献3に記載の従来技術は、新しいロープの供給元である木製等のドラムとウインチドラムとの間に、内面に螺旋羽根を有する外筒の中に内筒を嵌めてなるドラムを配置したものであって、回転が制御される内筒の外周面および外筒の螺旋羽根とワイヤロープとの接触摩擦により、ワイヤロープに張力を付与してロープの乱巻を防止するというものである。
特開2006−69774号公報 特開2000−313592号公報 特開平9−255287号公報
上記の従来技術には次の問題がある。まず、特許文献1に記載の従来技術の問題点を記載する。クレーン作業中ロープは動いているが、プレート(テンションプレート)は、ロープを挟む方向およびロープから離れる方向以外に動かないのでロープとの接触位置が常に同じ位置となり摩耗しやすい。また、プレートが上記方向以外に全く動かないためロープの摩耗も発生しやすい。また、高速で動くロープに張力を付与する場合には、相当大きな押し付け力(ロープ挟持力)が必要となるという問題もある。さらには、ロープが大きくばたついた場合には、小さなプレートではロープを挟めない可能性があるので、プレートを大型化せざるを得ない。さらには、挟み込む機能を実現するために部品点数が多くなり配置し難いという問題もある。
特許文献2に記載の従来技術は、ローラを押し付ける位置のロープにある程度の張力があることが前提であるので、大きな緩みが突然に発生する場合や、ロープのばたつきが大きい場合には、ロープに対して張力を与えることができず緩み防止機能が果たせなくなる。また、ローラの配置箇所がウインチドラムの近傍に限定されるので配置に柔軟性がなく取り付けに支障がでる場合がある。さらには、大型のクレーンの場合、ロープの張力が大きくなりロープも太く且つ重くなるので、装置自体を大きくしなくては強度的にもたない。さらには、ロープのばたつく方向は一方向だけでなく三次元的にばたつくことがあるが、このような状況には対応できない。さらには、ブームの角度によって、ウインチドラムとロープとの位置関係が異なるが、これを勘案すると装置が複雑になる。さらには、ブームにウインチドラムを取り付ける場合、ブームとロープとの間隔が小さくなるので、ロープに付与できる張力の大きさが限定される。
なお、特許文献3に記載の従来技術は、前記したとおり、ウインチドラムに新しいロープを巻くときに用いる装置(ウインチドラムへのロープ巻き付け装置)であり、ロープが巻き取られたり繰り出されたりを繰り返すウインチ使用時の、すなわち動的な状態でのロープの乱巻を防止するための装置(ウインチ装置)ではない。すなわち、特許文献1、2に記載の従来技術とはその目的が全く異なる装置である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロープを含めた耐摩耗、ロープへの張力付与性、および配置性に優れ、小型化でき、且つ簡易な構造の作業機械のウインチ装置を提供することである。
本発明に係る作業機械のウインチ装置は、先端に吊り具が取り付けられたロープを巻き取るドラムを有するウインチと、前記ウインチと前記吊り具との間に配置され、前記ロープが少なくとも1周巻回される回転可能な補助ドラムを有するプリテンション装置とを備えていることを特徴とする。
本発明のウインチ装置は、ロープが少なくとも1周巻回される回転可能な補助ドラムでロープに張力を付与してロープの乱巻を防止する。この補助ドラムは回転可能であるので、補助ドラムとロープとは常に相互の相対位置が変わって常にドラムの同一位置で擦れ続けるというものではないのでロープを含め補助ドラムの耐摩耗性に優れる。また、特許文献1、2に記載されているようなプレートやローラをロープに押し付けるような局所的な張力付与ではなく、補助ドラムにロープを巻き付けることでロープに張力を付与するという全域的な(ロープのより広範囲にわたる)張力付与であるので張力付与性に優れる。
また、上記補助ドラムの位置は、ウインチドラム(ロープを巻き取るドラム)の近傍に限定されるものではなく、ウインチドラムから離れた位置であってもロープに対して適切に張力を付与することができるので配置性にも優れる。また、補助ドラムは筒形状であるので、強度を確保しやすい、すなわち小型化でき、且つ構造がシンプル(簡易)である。
本発明の一実施形態に係るウインチ装置を備える移動式クレーンを示す側面図である。 図1に示す補助ドラム部分の詳細を示す平面図である。 補助ドラムの構造を示す一部切欠き断面図である。 ブレーキ装置の詳細、およびブレーキ装置の制御部である油圧回路を示す図である。 図4に示す油圧回路をコントロールする制御回路を示す図である。 補助ドラムの制御系統図である。 補助ドラムの制御に関するフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。以下に示す実施形態は、本発明の一実施形態に係るウインチ装置を、伸縮ブームを取り付けたクローラ式の移動式クレーンに適用する場合を例示したものであるが、本発明に係るクレーンのウインチ装置は、ラチスブームを取り付けた移動式クレーンや、ホイール式の移動式クレーン、固定式のクレーンにも適用できる。さらには、杭打機やコンテナクレーン等の荷役機械等のウインチを備える建設機械、作業機械にも本発明に係るウインチ装置を適用することができる。
また、以下に示す実施形態は、鋼線材を撚り合わせてなるワイヤロープ(以下、単に「ロープ」と記載する)の先端にフックを取り付けたものであるが、バケットを取り付ける場合もある。フック、バケットなど、ロープの先端に取り付けられて、ウインチにより巻き上げられたり巻き下げられたりする部品の総称として、本願では「吊り具」と記載している。
(移動式クレーンの構成)
まず、図1を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るウインチ装置を備える移動式クレーン1について説明する。
移動式クレーン1は、クローラ式の下部走行体2と、下部走行体2の上に旋回軸受3を介して取り付けられた上部旋回体4とを備えている。上部旋回体4は、旋回軸受3に取り付けられる旋回フレーム6、起伏可能に旋回フレーム6に取り付けられる伸縮ブーム7、旋回フレームの前部に取り付けられる運転室8、旋回フレームの後部に取り付けられるカウンターウェイト9、旋回フレーム6に取り付けられるガントリ10などから構成される。
旋回フレーム6には、主巻きウインチ11および補巻きウインチ13が取り付けられている。主巻きウインチ11は、先端に主フック5(吊り具)が取り付けられた主巻きロープ12を巻き取ったり、繰り出したりするためのものであり、補巻きウインチ13は、先端に補助フック18(吊り具)が取り付けられた補巻きロープ14を巻き取ったり、繰り出したりするためのものであり、いずれも駆動装置として油圧モータ(不図示)を備えている。
また、上部旋回体4のガントリ10にはガイドシーブ10a、10bが取り付けられ、伸縮ブーム7の先端部にはアイドラシーブ15、ブームポイントシーブ16、および補助シーブ17が取り付けられている。これらのシーブは、ロープ12またはロープ13の走行ガイドとなる部品である
(ウインチ装置の構成)
ここで、伸縮ブーム7の上面には、本発明のウインチ装置を構成する一部品の一実施形態である回転可能な補助ドラム19が支持フレーム20を介して取り付けられている。この補助ドラム19は、主巻きウインチ11と主フック5との間に配置されており、本実施形態では、主巻きロープ12が3周巻回されている(図2参照)。なお、本発明の一実施形態に係るウインチ装置は、主巻きロープ12を巻き取るドラム11aを有する主巻きウインチ11と、補助ドラム19を有するプリテンション装置とで構成される。
図2、3に示すように、補助ドラム19は軸受22を介して支持フレーム20の側板20aに支持されており、支持フレーム20の底板20b部分がボルト等で伸縮ブーム7に固定される。底板20bに形成された孔20cは、ボルトが挿入される孔である。
<補助ドラムの詳細>
補助ドラム19は、軸受22が外挿されるシャフト19aと、シャフト19aの外周面に固定されたフレーム19bと、フレーム19bの筒部の外周面に加硫接着などで取り付けられたゴム製のロープ接触部19cとで構成される。シャフト19aおよびフレーム19bは鋼製である。シャフト19aは、両持ち支持であってもよいし、片持ち支持であってもよい。
補助ドラム19のロープ接触面(主巻きロープ12が巻回される面)、すなわちロープ接触部19cの外周面は、滑らかな凹形状とされている。また、このロープ接触面は、回転軸方向の一端部側の接触面S1の方が他端部側の接触面S2よりも緩やかな傾斜面とされ、且つ当該ロープ接触面の回転軸方向における中央からずれた位置に最底部が形成されている(変則円錐形状)。
なお、補助ドラム19のロープ接触面は、滑らかな凹形状でなくてもよく、多角形状の凹の面であってもよいし、一本一本の主巻きロープ12がはまり込む当該一本一本の主巻きロープ12に対応する複数の凹凸を有する全体として凹の面であってもよい。さらには、ロープ接触面のうちの最底部を、当該ロープ接触面の回転軸方向における中央に位置させてもよいし、ロープ接触面のうちの最底部の両側の面の傾斜(傾斜角度)を同一にしてもよい。
主巻きウインチ11側からもってきた主巻きロープ12を補助ドラム19の下(補助ドラム19と支持フレーム20の底板20bとの間)に通し、補助ドラム19に例えば3周巻回す。このとき、2周巻き以降、補助ドラム19のロープ接触面のうちの傾斜が緩やかな接触面S1側に主巻きロープ12を巻回す。これにより、1周巻き目は、ロープ接触面の谷部に主巻きロープ12が巻回され、2周巻き目以降の主巻きロープ12は、傾斜が緩やかな接触面S1側で並ぶ。
(作用・効果)
主巻きウインチ11を作動させてドラム11aに主巻きロープ12を巻き取る際、補助ドラム19の外周面(ロープ接触部19cの外周面)と、主巻きロープ12との間に生じる摩擦力、および補助ドラム19の回転と主巻きウインチ11の回転(速度)の差によって、主巻きウインチ11と補助ドラム19との間の主巻きロープ12にロープ張力が発生する。これに加えて、主巻きロープ12が補助ドラム19に巻き付けられていることによる慣性力の伝達の抑制、補助ドラム19表面のゴムでの抵抗力(弾性力)などから、主フック5側の主巻きロープ12の動きを補助ドラム19で遮っている状態となる。そのため、主巻きウインチ11の巻上駆動を停止しても、補助ドラム19と主巻きウインチ11との間の主巻きロープ12へ主フック5側の主巻きロープ12の動きが伝わりにくいので、主フック5が慣性力によって飛び跳ねたとしても、補助ドラム19を挟んで主フック5とは反対側に位置するドラム11aに巻き取られている主巻きロープ12が緩んで乱巻が生じることは防止される。なお、主巻きウインチ11が停止したときに、主巻きウインチ11(ドラム11a)が回転しない、且つ、補助ドラム19も回転しないもしくは張力がかる方向に補助ドラム19が回転しているということが、主巻きウインチ11と補助ドラム19との間の主巻きロープ12にかかっているロープ張力が維持されるのに必要である。
また、主フック5の飛びはねによる乱巻防止対策という面からは、補助ドラム19への主巻きロープ12の巻数を増やすことや、補助ドラム19(とその支持構造全体)の剛性を高めることで、より主巻きウインチ11側への慣性力の伝達を抑制できる。但し、補助ドラム19の剛性を高めるにはその支持構造物の板厚を増やしたりドラムの軸を太くするなどが必要となり、その結果、重量が増えることになるので、補助ドラム19(とその支持構造全体)の剛性を過剰に高めることはできない。
補助ドラム19は回転可能であるので、補助ドラム19と主巻きロープ12とは常に相互の相対位置が変わって常に補助ドラム19の同一位置で擦れ続けるというものではないので主巻きロープ12を含め補助ドラム19は耐摩耗性に優れる。また、特許文献1、2に記載されているようなプレートやローラをロープに押し付けるような局所的な張力付与ではなく、補助ドラム19に主巻きロープ12を巻き付けることでロープに張力を付与するという全域的な(ロープのより広範囲にわたる)張力付与であるので張力付与性に優れる。
また、本実施形態では、伸縮ブーム7の先端側に補助ドラム19を取り付けているが、例えば伸縮ブーム7の基端部側に補助ドラム19を取り付けてもよく、補助ドラム19の取付位置は特に限定されない。さらには、ロープを巻き取る各種ウインチの位置に応じて、補助ドラム19の取付位置を適宜選択することができる。すなわち、プリテンション装置の配置性に優れる。また、補助ドラム19は筒形状であるので、強度を確保しやすい、すなわち小型化でき、且つ構造がシンプル(簡易)である。そのため、本実施形態のように補助ドラム19を伸縮ブーム7に取り付けてもクレーンの吊り能力への影響が少ない。
また、簡易な構成のため、補助ドラム19の脱着・移動を行い易く、クレーンの構成に応じた配置、および分解・組立を行い易い。なお、補巻きウインチ13に対しても、主巻きウインチ11と同様に補助ドラム19を設けてもよい。すなわち、ウインチが複数ある場合には、ウインチ毎に補助ドラム19を設けてもよい。これによれば、ウインチ毎にロープの緩みや乱巻を防止することができる。
また、本実施形態のように、補助ドラム19のロープ接触面を滑らかな凹形状とすることが好ましい。これにより、ロープ(主巻きロープ12)の耐摩耗性をより向上させることができる。
さらには、補助ドラム19のロープ接触面に関し、回転軸方向の一端部側の接触面S1の方が他端部側の接触面S2よりも緩やかな傾斜面とされていることが好ましい。これによると、傾斜が緩やかな接触面S1にロープ(主巻きロープ12)を集中して巻回すことができるので、ロープの巻き付け部の位置を安定させることができ、補助ドラム19によるロープ(主巻きロープ12)への張力付与性が安定する。
また、本実施形態では、凹形状のロープ接触面のうちの最底部が、当該ロープ接触面の回転軸方向における中央からずれた位置に形成されている。これによると、補助ドラムが取り付けられる位置が限定された場合に、ロープとの位置関係を適切に配置することができるという効果がある。例えば、補助ドラムの取り付け位置が狭く限られており、調整代など移動することができないことがある。このような場合に、ウインチの幅方向の中心とシーブの中心がずれていたとすると、補助ドラムの最低部の位置があっていないと、ロームや補助ドラムに負荷がかかったり、補助ドラムへの巻回しがスムーズにできない可能性がある。そこで補助ドラム自体の位置は変えずに、補助ドラムの最低部の位置をずれに合わせてずらすことで、ロープと補助ドラムの接触がスムーズになり、ロープや補助ドラムに不要な負荷をかけることがなくなる。
補助ドラム19のロープ接触部19cはゴム製であることに限定されないが、本実施形態のようにロープ接触部19cをゴム製としたり、または樹脂製や布、不織布等の弾性体または柔らかい性質を持つ材料としたりすることが好ましい。これによると、補助ドラム19の外周面(ロープ接触部19cの外周面)と、主巻きロープ12との間に生じる摩擦力を確保しやすい。また、補助ドラム19と主巻きロープ12との間に滑りが発生しても主巻きロープ12が摩耗しにくい。ロープ接触部19cをゴム製とすると、ロープ接触部19cが変形することによって、ロープの局部変形を軽減することができるので、ロープを構成している素線(鋼線材)の疲労寿命が改善される。
<ブレーキ装置>
シャフト19aにはブレーキ装置21が取り付けられている。ブレーキ装置21は、プリテンション装置を構成する一部品であり、主巻きウインチ11(ドラム11a)と補助ドラム19との間の主巻きロープ12に張力を付与するように補助ドラム19の回転を制動する制動手段である。図4に示すように、ブレーキ装置21は、補助ドラム19のシャフト19aの周囲に配置される弾性変形する円環形状のバンド21aと、バンド21aを縮径させる油圧駆動のブレーキシリンダ21bとを有する。バンド21aをシャフト19aに押し付けたときに発生するシャフト19aとバンド21aとの間の摩擦力がブレーキ力となる。
なお、ブレーキ装置としては、ドラムブレーキ、ディスクブレーキのように、回転部にパッドなどを押し付ける形式のものであってもよい。さらには、ブレーキ装置は、補助ドラム19のシャフト19aに電動モータなどを接続し、主巻きウインチ11が主巻きロープ12を巻き取る方向とは逆方向に補助ドラム19を回転させて、主巻きウインチ11と補助ドラム19との間の主巻きロープ12にロープ張力を与えるものであってもよい。さらには、主巻きウインチ11が繰り出す方向と同じ方向で且つ主巻きウインチ11が繰り出す速度より早く補助ドラム19を回転させることで主巻きウインチ11と補助ドラム19との間の主巻きロープ12にロープ張力を与える駆動装置(例えば、油圧モータ)をブレーキ装置に代えて制動手段として用いてもよい。
(作用・効果)
補助ドラム19がブレーキ装置21を備えていることで、主巻きウインチ11と補助ドラム19との間の主巻きロープ12のロープ張力をより確実に発生させることができる。また、補助ドラム19と主巻きロープ12との接触摩擦力を適宜調節することができる、すなわち主巻きウインチ11と補助ドラム19との間の主巻きロープ12のロープ張力を適宜調節することができる。
ここで、図5に示すように、本実施形態のウインチ装置を構成するプリテンション装置は、ブレーキ装置21を制御する制御部としての油圧回路40と、油圧回路40へ信号を出力するコントローラ41とをさらに備えている。
<制御部(油圧回路)>
まず、図4を参照しつつ油圧回路40の構成について説明する。油圧回路40は、ブレーキシリンダ21bに圧油を供給する油圧ポンプ30と、並列に配置された2つのリリーフ弁31,32とを有する。
バンド21aを縮径させる方向へのブレーキシリンダ21bの作動力を増大させる場合、すなわちブレーキ力を増大させる場合は、電磁比例リリーフ弁32に流す電流を増大させることでタンクTへ戻る圧油の流量を減少させる。逆に、ブレーキ力を減少させる場合は、電磁比例リリーフ弁32に流す電流を減少させることでタンクTへ戻る圧油の流量を増大させる。なお、電磁比例リリーフ弁32は、流れる電流が増大することでリリーフ圧が昇圧するリリーフ弁としているが、これは、電気回路に短絡等の不具合が発生して電磁比例リリーフ弁32に電流が供給されなくなっても、想定以上のブレーキ力が発生しない、すなわち想定以上のロープ張力が発生しないようにするためである。リリーフ圧が固定のリリーフ弁31は、さらなる安全対策のリリーフ弁であり、想定以上の圧力が生じた場合は、このリリーフ弁31が作動して、圧油をタンクTに逃がす。
<コントローラ>
図5、6に示すように、油圧回路40へ信号を出力するコントローラ41には、クレーン作業状況検出手段である、ブーム角度センサ42、ブーム長さセンサ43、起伏シリンダ圧力センサ44、掛け数入力スイッチ45、ドラム外径センサ46、およびウインチ回転センサ47からの信号が入力される。
ブーム角度センサ42は、伸縮ブーム7の水平方向に対する傾斜角度を検出するためのセンサであり、ブーム長さセンサ43は、伸縮ブーム7の長さを検出するためのセンサであり、起伏シリンダ圧力センサ44は、伸縮ブーム7を起伏させる起伏シリンダに作用している圧力(油圧)を検出するためのセンサである。また、掛け数入力スイッチ45の掛け数とは、主フック5に巻き掛けている主巻きロープ12の掛け数のことであり、ドラム外径センサ46は、主巻きロープ12を含むドラム11aの外径を検出するためのセンサであり、ウインチ回転センサ47は、ドラム11aの回転数(回転速度)を検出するためのセンサである。
コントローラ41は、ロープ張力演算部41a、ウインチ巻き層演算部41b、ロープ速度演算部41c、制動力判別部41d、および出力部41eを有する。
ロープ張力演算部41aには、ブーム角度センサ42、ブーム長さセンサ43、起伏シリンダ圧力センサ44、および掛け数入力スイッチ45からの信号が入力され、このロープ張力演算部41aにて、主巻きロープ12のロープ張力が算出される。すなわち、ブーム角度センサ42、ブーム長さセンサ43、起伏シリンダ圧力センサ44、および掛け数入力スイッチ45は、ロープ張力検出手段である。
ウインチ巻き層演算部41bには、ドラム外径センサ46からの信号が入力され、このウインチ巻き層演算部41bにて、ドラム11a(主巻きウインチ11)への主巻きロープ12の巻き層数が算出される。すなわち、ドラム外径センサ46は、ウインチ巻き層数検出手段である。
ロープ速度演算部41cには、ドラム外径センサ46、およびウインチ回転センサ47からの信号が入力され、このロープ速度演算部41cにて、主巻きロープ12のロープ速度(ロープが動く速度)が算出される。すなわち、ドラム外径センサ46、およびウインチ回転センサ47は、ロープ速度検出手段である。
(補助ドラムの制御例)
主として図7に示すフローチャートを参照しつつ補助ドラム19の制御例を説明する。
図7に示すフローチャートは、主巻きロープ12の張力が大きいときは補助ドラム19に付与するブレーキ力が小さくなるように、主巻きロープ12の張力が小さいときは補助ドラム19に付与するブレーキ力が大きくなるように、コントローラ41が油圧回路40に信号を出力して補助ドラム19の回転を制御するものである。
ロープ張力演算部41aは、ブーム角度θ(ブーム角度センサ42からの信号)、ブーム長さL(ブーム長さセンサ43からの信号)、起伏シリンダ圧力Pb(起伏シリンダ圧力センサ44からの信号)、および掛け数N(掛け数入力スイッチ45からの信号)を読み込み(ステップ1(S1))、読み込んだブーム角度θ、ブーム長さL、起伏シリンダ圧力Pb、および掛け数Nから主巻きロープ12に作用しているロープ張力Tを算出する(S2)。これにより、補助ドラム19と主フック5との間の主巻きロープ12のロープ張力を把握することができる。
ウインチ巻き層演算部41bは、主巻きロープ12を含むドラム11aの外径D(ドラム外径センサ46からの信号)を読み込み(S3)、読み込んだドラム11aの外径Dから主巻きウインチ11(ドラム11a)への主巻きロープ12の巻き層数Sを算出する(S4)。
ロープ速度演算部41cは、ドラム11aの外径Dに加えてウインチ回転数R(ドラム11aの回転数、ドラム外径センサ46からの信号)を読み込み(S5)、読み込んだドラム11aの外径Dと回転数Rから主巻きロープ12のロープ速度Vを算出する(S6)。
そして、算出されたロープ張力T、巻き層数S、およびロープ速度Vから、主巻きロープ12のロープ張力の閾値T0を制動力判別部41dは算出する(S7)。制動力判別部41dで、ロープ張力T>閾値T0と判定されれば(S8)、出力部41eは、補助ドラム19に付与するブレーキ力を小さくする指令を油圧回路40に出力する(S9)。一方、ロープ張力T<閾値T0と判定されれば(S10)、出力部41eは、補助ドラム19に付与するブレーキ力を大きくする指令を油圧回路40に出力する(S11)。
閾値T0は、主巻きウインチ11の大きさ、主巻きロープ12の大きさと表面性状、補助ドラム19の材質と表面性状、ロープ速度、吊り荷の重さなどさまざまなパラメータから決まるもので、予め実験などをして決めておくことが好ましい。
なお、前記したステップ1〜6(S1〜6)は、この順にフローを進める必要は必ずしもない。
(作用・効果)
本実施形態では、クレーン作業状況検出手段からの信号に基づいて主巻きウインチ11と補助ドラム19との間のロープ張力をクレーンの作業状況に応じて可変させている。これによると、クレーンの作業状況に応じて補助ドラム19がロープに与える制動力を最適に制御することができる。
また本実施形態では、クレーン作業状況検出手段として、ロープ張力検出手段を用いている。これによると、ロープ張力に応じて補助ドラム19がロープに与える制動力を最適に制御することができる。
また本実施形態では、ロープ張力検出手段として、ブーム角度センサ42、ブーム長さセンサ43、起伏シリンダ圧力センサ44、および掛け数入力スイッチ45を用いている。これらのセンサ、スイッチは、従来のクレーンに一般的に適用されているものであるので、専用の検出機器を別途設ける場合に比べて、設置スペース、重量、コスト等において有利である。なお、ロープ張力検出手段としては、公知のローラ式のものがあるが、このローラ式の場合、ロープに曲げが作用するため、巻き上げ繰り出しを繰り返すロープの場合その寿命に悪影響を及ぼしかねない。
また本実施形態では、クレーン作業状況検出手段として、ウインチ巻き層数検出手段を用いている。これによると、ウインチ巻き層数に応じて補助ドラム19がロープに与える制動力を最適に制御することができる。
ここで、ドラム11aのロープ巻き層数が多いときは補助ドラム19に付与するブレーキ力が小さくなるように、ドラム11aのロープ巻き層数が少ないときは補助ドラム19に付与するブレーキ力が大きくなるように、コントローラ41が油圧回路40(制御部)へ信号を出力して、ブレーキ装置21を制御するのが好ましい。
これによると、ロープ(主巻きロープ12)のドラム11aに接する下層の巻き付けは、高いロープ張力でなされるのでロープがしっかりと緊張し、ドラム11aに固く巻き付く。上層の巻き付けは、下層の巻き付けよりも低いロープ張力でなされるので、上層のロープが下層に食い込むのを防止することができ、その結果、より正確なロープの巻き取りが可能となる。
また、前記した実施形態のように、ロープの張力が大きいときは(ロープ張力T>閾値T0)、補助ドラム19に付与するブレーキ力が小さくなるように、ロープの張力が小さいときは(ロープ張力T<閾値T0)、補助ドラム19に付与するブレーキ力が大きくなるように、コントローラ41が油圧回路40(制御部)へ信号を出力して、ブレーキ装置21を制御するのが好ましい。
これによると、例えばロープの許容張力を閾値T0にした場合、ロープ張力が許容張力を超えるのを防止することができる。その結果、プリテンション装置を設けたとしても、ウインチの能力アップ、ロープの径を太くするなどの対策が不要となる。また、ロープ張力に制限を加えることで、補助ドラム19、ブレーキ装置21などの長寿命化を図ることができる。
また、ロープは、ロープ張力が高いときは伸びてロープが細くなり、ロープ張力が低いときは高いときよりはロープ径の減少が小さい。ロープ径の変動は乱巻きや食い込みの原因となる。上記制御によると、ロープ張力の変動を抑えることができるのでロープ径を安定させることができ、この観点からも、ロープの乱巻きや食い込みを防止することができる。
さらには、ドラム11aのロープ巻き速度が遅いときは補助ドラム19に付与するブレーキ力が小さくなるように、ドラム11aのロープ巻き速度が速いときは補助ドラム19に付与するブレーキ力が大きくなるように、コントローラ41が油圧回路40(制御部)へ信号を出力して、ブレーキ装置21を制御するのも好ましい。
これによると、ロープ巻き速度に応じてしっかりとブレーキをかけることができ、適切な張力をロープにかけられて、より正確にロープを巻き取ることができる。
(変形例)
補助ドラム19の制動手段として、前記したブレーキ装置21の代わりに、ワンウエイクラッチを用いてもよい。ワンウエイクラッチとは、一方の方向のみに回転力を伝達するクラッチのことである。この場合、主巻きウインチ11のドラム11aによる主巻きロープ12の巻き取り時に補助ドラム19に回転抵抗を付与し、ドラム11aからの主巻きロープ12の繰り出し時には補助ドラム19に回転抵抗を付与しないようにワンウエイクラッチを補助ドラム19のシャフト19aに取り付ける。
これによると、主巻きロープ12の繰り出し時の抵抗を軽減できるとともに、油圧制御または電気制御に比べて応答性を改善することができる。
また、補助ドラム19の制動手段として、前記したブレーキ装置21の代わりに、主巻きロープ12の繰り出し方向に補助ドラム19を回転させる補助ドラム駆動装置(例えば、油圧モータ)を用いてもよい。
これによると、主巻きロープ12の繰り出し時に、補助ドラム駆動装置を作動させて主巻きロープ12の繰り出し方向に補助ドラム19を回転させることで、主巻きロープ12の繰り出し時においても、主巻きウインチ11と補助ドラム19との間の主巻きロープ12にロープ張力をより付与することができる。そのため、急速な巻き下げ操作をした場合などにおいても、主巻きロープ12の緩みや乱巻を防止することができる。
具体的には、主巻きウインチ11のドラム11aからの主巻きロープ12の繰り出し速度よりも補助ドラム19のロープ接触面の回転速度の方が速くなるように、または繰り出し速度と補助ドラム19のロープ接触面の回転速度とが同等となるように、補助ドラム駆動装置を作動させる。
この場合、主巻きロープ12の張力が大きいときは、主巻きロープ12の繰り出し方向への補助ドラム19に付与する回転力が小さくなるように、主巻きロープ12の張力が小さいときは、主巻きロープ12の繰り出し方向への補助ドラム19に付与する回転力が大きくなるように、コントローラが制御部に信号を出力して補助ドラム19の回転を制御することが好ましい。
なお、本願の特許請求の範囲、および明細書の中で「制動」という文言は、ブレーキをかけるという狭義の意味だけでなく、目的に沿った運動をするように物体を動かすことを含むより広義の意味を有する。
また、主巻きウインチ11(ウインチ)と補助ドラム19との間の主巻きロープ12のロープ張力を測定し、測定したロープ張力が所定の張力になるように、ブレーキ装置21などの制動手段で補助ドラム19に制動力を加えることも好ましい。主巻きウインチ11(ウインチ)と補助ドラム19との間の主巻きロープ12のロープ張力の測定方法としては、例えば次の方法がある。主巻きウインチ11(ウインチ)の回転速度と補助ドラム19の回転速度との差からロープ張力を測定する。補助ドラム19にロードセルを取り付け、補助ドラム19が主巻きウインチ11(ウインチ)側に引っ張られている荷重をロードセルで測定する。なお、上記以外の公知のロープ張力測定方法を用いてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
1:移動式クレーン(作業機械)
2:下部走行体
4:上部旋回体
5:主フック(吊り具)
6:旋回フレーム
7:伸縮ブーム
8:運転室
9:カウンターウェイト
10:ガントリ
11:主巻きウインチ
11a:ドラム(主巻きドラム)
12:主巻きロープ
19:補助ドラム
19c:ロープ接触部
21:ブレーキ装置(制動手段)
40:油圧回路(制御部)
41:コントローラ

Claims (11)

  1. 作業機械のウインチ装置であって、
    先端に吊り具が取り付けられたロープを巻き取るドラムを有するウインチと、
    前記ウインチと前記吊り具との間に配置され、前記ロープが少なくとも1周巻回される回転可能な補助ドラムを有するプリテンション装置と、
    を備え
    前記プリテンション装置は、前記ウインチと前記補助ドラムとの間の前記ロープに張力を付与するように前記補助ドラムの回転を制動する制動手段を有し、
    前記制動手段は、前記ドラムによる前記ロープの巻き取り時に前記補助ドラムに回転抵抗を付与し、前記ロープの繰り出し時には前記補助ドラムに回転抵抗を付与しないように構成されていることを特徴とする、作業機械のウインチ装置。
  2. 作業機械のウインチ装置であって、
    先端に吊り具が取り付けられたロープを巻き取るドラムを有するウインチと、
    前記ウインチと前記吊り具との間に配置され、前記ロープが少なくとも1周巻回される回転可能な補助ドラムを有するプリテンション装置と、
    を備え
    前記プリテンション装置は、
    前記ウインチと前記補助ドラムとの間の前記ロープに張力を付与するように前記補助ドラムの回転を制動する制動手段と、
    前記制動手段を制御する制御部と、
    クレーン作業状況検出手段からの信号が入力されるとともに前記制御部へ信号を出力するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、
    前記ドラムのロープ巻き層数が多いときは前記補助ドラムに付与するブレーキ力が小さくなるように、前記ドラムのロープ巻き層数が少ないときは前記補助ドラムに付与するブレーキ力が大きくなるように、前記制御部へ信号を出力するように構成され、
    前記クレーン作業状況検出手段からの信号に基づいて前記ウインチと前記補助ドラムとの間のロープ張力をクレーンの作業状況に応じて可変させることを特徴とする、作業機械のウインチ装置。
  3. 請求項1または2に記載の作業機械のウインチ装置において、
    前記制動手段は、前記ロープの繰り出し方向に前記補助ドラムを回転させる補助ドラム駆動装置であることを特徴とする、作業機械のウインチ装置。
  4. 請求項に記載の作業機械のウインチ装置において、
    前記プリテンション装置は、
    前記制動手段を制御する制御部と、
    クレーン作業状況検出手段からの信号が入力されるとともに前記制御部へ信号を出力するコントローラと、
    を備え、
    前記クレーン作業状況検出手段からの信号に基づいて前記ウインチと前記補助ドラムとの間のロープ張力をクレーンの作業状況に応じて可変させることを特徴とする、作業機械のウインチ装置。
  5. 請求項2または4に記載の作業機械のウインチ装置において、
    前記コントローラは、 前記ロープの張力が大きいときは前記補助ドラムに付与するブレーキ力が小さくなるように、前記ロープの張力が小さいときは前記補助ドラムに付与するブレーキ力が大きくなるように、前記制御部へ信号を出力することを特徴とする、作業機械のウインチ装置。
  6. 請求項2、4、または5に記載の作業機械のウインチ装置において、
    前記コントローラは、
    前記ドラムのロープ巻き速度が遅いときは前記補助ドラムに付与するブレーキ力が小さくなるように、前記ドラムのロープ巻き速度が速いときは前記補助ドラムに付与するブレーキ力が大きくなるように、前記制御部へ信号を出力することを特徴とする、作業機械のウインチ装置。
  7. 請求項に記載の作業機械のウインチ装置において、
    前記コントローラは、
    前記ロープの張力が大きいときは前記ロープの繰り出し方向への前記補助ドラムに付与する回転力が小さくなるように、前記ロープの張力が小さいときは前記ロープの繰り出し方向への前記補助ドラムに付与する回転力が大きくなるように、前記制御部へ信号を出力することを特徴とする、作業機械のウインチ装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の作業機械のウインチ装置において、
    前記補助ドラムのロープ接触面が凹形状とされていることを特徴とする、作業機械のウインチ装置。
  9. 請求項に記載の作業機械のウインチ装置において、
    凹形状の前記ロープ接触面は、回転軸方向の一端部側の接触面の方が他端部側の接触面よりも緩やかな傾斜面とされていることを特徴とする、作業機械のウインチ装置。
  10. 請求項8または9に記載の作業機械のウインチ装置において、
    凹形状の前記ロープ接触面のうちの最底部が、当該ロープ接触面の回転軸方向における中央からずれた位置に形成されていることを特徴とする、作業機械のウインチ装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の作業機械のウインチ装置において、
    前記補助ドラムのロープ接触部がゴムまたは樹脂で形成されていることを特徴とする、作業機械のウインチ装置。
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