JP6455116B2 - 光学フィルム - Google Patents
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Description
(a)下記式(1)で表されるウレタンアクリレート、または、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート50〜70質量部と、
(b)上記(a)成分とは異なる、2官能または3官能のウレタンアクリレート30〜50質量部と(ただし、上記(a)成分及び(b)成分の合計を100質量部とする)、
(c)脂環状オレフィン、ジシクロペンタニル骨格、アダマンタン骨格、ノルボルネン骨格、フルオレン骨格、マレイミド骨格のいずれかを持つ(メタ)アクリレート30質量部と、
(d)上記(a)〜(c)成分の合計100質量部に対して0.1〜10質量部の光重合開始剤とを含有し、
当該光学フィルムの厚さが15〜100μmであり、JIS K7121:1987で規定されるガラス転移温度が、100℃以上であり、下記式を満たす。
50(MPa)≦α≦100(MPa)
5(%)≦β≦30(%)
ただし、
α:光学フィルムが降伏点を示す場合は、JIS K7161:1994で規定される応
力−ひずみ曲線における引張降伏応力σy、光学フィルムが降伏点を示さない場合は、引
張破壊応力σB、
β:光学フィルムが降伏点を示す場合は、JIS K7161:1994で規定される応力−ひずみ曲線における引張降伏ひずみεy、光学フィルムが降伏点を示さない場合は、
引張破壊ひずみεB
である。
望ましい。更に波長380nmから780nmの範囲での、CIE標準光源C2の5度入射光に対する透過光が、CIE1976L*a*b*色空間のa*、b*値が−0.3≦a*≦0.1かつ0≦b*≦0.5を満たすことが望ましい。a*、b*値が−0.2≦a*≦0.1かつ0≦b*≦0.4を満たすことが更に望ましい。このような条件を満たす光学フィルムは、色味が無く光学フィルムとして好適に用いることができる。
式1: Re(0) = (Nx−Ny)×d
式2:|Re(50)−Re(0)|≦3(nm)
式3: Rth=|(Nx+Ny)/2−Nz|×d
ガラス転移点:DSC(EXSTAR6000:SII)、JIS K7121:1987にて測定。
全光線透過率:ヘイズメーター(NDH2000:日本電色工業社)、JIS K7361:1997にて測定。
色相:U4100(日立ハイテク)、CIE標準光源C2の5度入射光に対する透過光
リタデーション:回転検光子法(KOBRA−WR:王子計測機器)にて0〜50°入射で測定。
冷却管、攪拌装置および温度計を取り付けた反応容器に、イソホロンジイソシアネート31.5質量部およびジブチル錫ジラウレート0.1質量部を仕込み、50℃にてε−カプロラクトン1mol変性2−ヒドロキシエチルアクリレート68.4質量部を1時間かけて滴下した後、90℃で10時間攪拌して反応を行った。この反応液中の残存イソシアネート量をFT−IRを使用して測定したところ、ウレタン化反応が定量的に行われ、最終的にはイソシアネートがなくなり、下記の化学式で表されるウレタンアクリレート(以下、単に「ウレタン」という)99.9質量部を得た。
ウレタンを50質量部、紫光UV7000B(日本合成化学)を50質量部、ACMO(KJケミカルズ)を30質量部、イルガキュア184(BASF社製(光重合開始剤))5質量部をメチルエチルケトン(MEK)及びメチルイソブチルケトン(MIBK)の混合液に溶解し、塗工液を調整した。この塗工液をPETフィルム(東レ製:膜厚75μm)の片面にダイコーターを用いて塗布し、100℃で200秒間オーブンで乾燥させ、紫外線照射装置を用いて照射線量300mJ/m2で紫外線照射を行うことにより乾燥膜厚45μmの光学フィルムを形成させた。得られたフィルムの特性は表1のようになった。
ウレタンを50質量部、紫光UV7000B(日本合成化学)を50質量部、HADM(大阪ガスケミカル)を30質量部、イルガキュア184(BASF社製(光重合開始剤))5質量部をMEK及びMIBKの混合液に溶解し、塗工液を調整した。この塗工液をPETフィルム(東レ製:膜厚75μm)の片面にダイコーターを用いて塗布し、100℃で200秒間オーブンで乾燥させ、紫外線照射装置を用いて照射線量300mJ/m2で紫外線照射を行うことにより乾燥膜厚45μmの光学フィルムを形成させた。得られたフィルムの特性は表1のようになった。
ウレタンを60質量部、UF8001G(共栄社化学)を40質量部、HADM(大阪ガスケミカル)を30質量部、イルガキュア184(BASF社製(光重合開始剤))5質量部をMEK及びMIBKの混合液に溶解し、塗工液を調整した。この塗工液をPETフィルム(東レ製:膜厚75μm)の片面にダイコーターを用いて塗布し、100℃で200秒間オーブンで乾燥させ、紫外線照射装置を用いて照射線量300mJ/m2で紫外線照射を行うことにより乾燥膜厚45μmの光学フィルムを形成させた。得られたフィルムの特性は表1のようになった。
ウレタンを50質量部、紫光UV7000B(日本合成化学)を50質量部、M145 (東亜合成)を30質量部、イルガキュア184(BASF社製(光重合開始剤))5質量部をMEK及びMIBKの混合液に溶解し、塗工液を調整した。この塗工液をPETフィルム(東レ製:膜厚75μm)の片面にダイコーターを用いて塗布し、100℃で200秒間オーブンで乾燥させ、紫外線照射装置を用いて照射線量300mJ/m2で紫外線照射を行うことにより乾燥膜厚45μmの光学フィルムを形成させた。得られたフィルムの特性は表1のようになった。
A−9300(新中村化学工業)を70質量部、紫光UV7000B(日本合成化学)を30質量部、A−DCP(新中村化学工業)を30質量部、イルガキュア184(BASF社製(光重合開始剤))5質量部をMEK及びMIBKの混合液に溶解し、塗工液を調整した。この塗工液をPETフィルム(東レ製:膜厚75μm)の片面にダイコーターを用いて塗布し、100℃で200秒間オーブンで乾燥させ、紫外線照射装置を用いて照射線量300mJ/m2で紫外線照射を行うことにより乾燥膜厚45μmの光学フィルムを形成させた。得られたフィルムの特性は表1のようになった。
A−9300(新中村化学工業)を130質量部、イルガキュア184(BASF社製(光重合開始剤))5質量部をMEK及びMIBKの混合液に溶解し、塗工液を調整した。この塗工液をPETフィルム(東レ製:膜厚75μm)の片面にダイコーターを用いて塗布し、100℃で200秒間オーブンで乾燥させ、紫外線照射装置を用いて照射線量300mJ/m2で紫外線照射を行うことにより乾燥膜厚45μmの光学フィルムを形成させた。得られたフィルムの特性は表1のようになった。
ウレタンを70質量部、M208(東亜合成)を60質量部、イルガキュア184(BASF社製(光重合開始剤))5質量部をMEK及びMIBKの混合液に溶解し、塗工液を調整した。この塗工液をPETフィルム(東レ製:膜厚75μm)の片面にダイコーターを用いて塗布し、100℃で200秒間オーブンで乾燥させ、紫外線照射装置を用いて照射線量300mJ/m2で紫外線照射を行うことにより乾燥膜厚45μmの光学フィルムを形成させた。得られたフィルムの特性は表1のようになった。
40μm厚のTACフィルムを用いた。このフィルムの特性を表1に示す。
12 ・・・フィルム
Claims (8)
- 電離放射線硬化型樹脂組成物からなる塗工液の硬化膜からなる光学フィルムであって、
前記電離放射線硬化型樹脂組成物が、
(a)下記式(1)で表されるウレタンアクリレート、または、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート50〜70質量部と、
(b)上記(a)成分とは異なる、2官能または3官能のウレタンアクリレート30〜50質量部と(ただし、上記(a)成分及び(b)成分の合計を100質量部とする)、
(c)脂環状オレフィン、ジシクロペンタニル骨格、アダマンタン骨格、ノルボルネン骨格、フルオレン骨格、マレイミド骨格のいずれかを持つ(メタ)アクリレート30質量部と、
(d)上記(a)〜(c)成分の合計100質量部に対して0.1〜10質量部の光重合開始剤とを含有し、
前記光学フィルムの厚さが15〜100μmであり、
JIS K7121:1987で規定されるガラス転移温度が、100℃以上であり、
下記式を満たすことを特徴とする光学フィルム。
50(MPa)≦α≦100(MPa)
5(%)≦β≦30(%)
ただし、
α:光学フィルムが降伏点を示す場合は、JIS K7161:1994で規定される応力−ひずみ曲線における引張降伏応力σy、光学フィルムが降伏点を示さない場合は、引
張破壊応力σB、
β:光学フィルムが降伏点を示す場合は、JIS K7161:1994で規定される応力−ひずみ曲線における引張降伏ひずみεy、光学フィルムが降伏点を示さない場合は、
引張破壊ひずみεB
である。 - JIS K7361:1997で規定される全光線透過率が90%以上であり、
波長380nmから780nmの範囲での、CIE標準光源C2の5度入射光に対する透過光は、CIE1976L*a*b*色空間のa*、b*値が−0.3≦a*≦0.1かつ0≦b*≦0.5を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の光学フィルム。 - 厚みd(nm)の前記光学フィルムのフィルム平面内におけるx方向屈折率及びy方向屈折率をそれぞれNx及びNyとし(ただし、Nx≧Ny)、厚み方向の屈折率をNzとしたとき、下記式1で表される、フィルム膜方向に対して入射0°のときの面内方向レタデーションRe(0)の絶対値が2nm以下であることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の光学フィルム。
式1: Re(0) = (Nx−Ny)×d - フィルム膜方向に対して入射0°及び50°のときの面内方向レタデーションをそれぞれRe(0)、Re(50)としたとき、下記式2を満たすことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載光学フィルム。
式2:|Re(50)−Re(0)|≦3(nm) - 厚みd(nm)の前記光学フィルムのフィルム平面内におけるx方向屈折率及びy方向屈折率をそれぞれNx及びNyとし(ただし、Nx≧Ny)、厚み方向の屈折率をNzとしたとき、下記式3で表される厚み方向レタデーションRthの絶対値が3nm以下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の光学フィルム。
式3: Rth=|(Nx+Ny)/2−Nz|×d - 請求項1〜5のいずれかに記載の光学フィルム上にハードコート層を設けてなるハードコートフィルム。
- 請求項6に記載のハードコートフィルムを用いた偏光板。
- 請求項7に記載の偏光板を用いた液晶ディスプレイ。
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