JP6454079B2 - 導電性防水靴の内装体 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的には靴の内装体(インナー)に関し、特定的には、静電気が原因となって発火が生じやすい現場で導電性を必要とする場所や、日常または水場および雨天の作業中に着用する靴において必要とされ透湿または通気性と防水性とを兼ね備える靴の内装体に関する。
従来、調理場や工場等において水を扱う作業中に着用する靴には、防水性が付与されているものがある。特に災害現場や工場等で使用される防水靴には、さらに帯電防止性を付与することが提案されている。
例えば、特開2003−93105号公報(特許文献1)には、足形の袋状に縫製された防水インナーが甲皮の内側に一体に設けられ、靴底には導電化部位が設けられており、防水インナーの導電糸による縫目が導電性防水フィルムまたはシートにより防水処理され、この導電性防水フィルムまたシートが導電糸と靴底の導電化部位とに接触し両者を導通させる導電性防水靴が記載されている。この防水インナーは、実質的に水を通さない防水層を少なくとも一層含んだラミネート材料で構成されている。
また例えば、特開2003−310304号公報(特許文献2)には、底面部の内側面から外側面まで、導電糸が貫通するように縫いつけがされ、縫い目は導電性テープで目止めされ、目止めテープの少なくとも一部を被覆する、導電性を有する耐熱性保護層よりなる耐熱性防水構造を備える制電靴の中袋が記載されている。目止めに用いる導電性テープが高温に曝されると、テープが溶融・流動し、防水性が損なわれる。そこで、この制電性靴の中袋は防水性シートを用いて形成され、少なくとも靴底と接する部分が導電性目止めテープで被覆され、耐熱性保護層は、例えば、底面部外面側を導電性ラテックスにディッピングすることによって形成されることが記載されている。
また、実用新案登録第3171057号公報(特許文献3)には、足型に合わせて袋状に縫製された防水インナーの底面に窓穴を設け、該個所に導電性ゴムシートを縫着して導電部とした防水インナーを甲皮の内側に取り付けて一体とし、身体に発生した静電気を防水インナーの導電部を介して下方に位置する中底に設けた導電部及び、ミッドソールに設けた導電部をそれぞれ経て靴底に導通させるようにした導電性防水靴が記載されている。
特開平8−299017号公報(特許文献4)には、甲被と、中底の、靴内部に向いた上側とが、防水透湿性機能層によって構成されたソックス状インサートで内張りされており、ソックス状インサートの、靴内部に向いた内側から本底まで導電結合が設けられている安全靴が記載されている。導電結合は、例えば、ソックス状インサートから足趾球区域で一部を除去して、その跡にできた穴を導電材料からなる継ぎ布で閉じて形成される。導電結合はまた、ソックス状インサートの足趾球区域で導電性粒子を埋めこんだり、ソックス状インサートの足趾球区域で導電性糸によってソックス状インサートを貫通して縫い付けられたりして形成される。導電性糸によって縫い目が形成される場合には、防水性のあるシームテープで縫い目が目止めされる。
特開2003−93105号公報 特開2003−310304号公報 実用新案登録第3171057号公報 特開平8−299017号公報
しかしながら、これらの導電性防水靴では、靴の内装体に防水性と導電性(帯電防止性)とを付与するために、導電性を付与しない場合と比較して製造工程が多くなる。
例えば、特許文献1の導電性防水靴では、導電性糸で縫製し、さらに、導電性防水フィルムで縫い目を目止めする必要がある。
また、特許文献2の制電靴の中袋では、導電性糸で底部の内側から外側まで貫通するように縫製した後、縫い目を導電性テープで目止めし、さらに、導電性ラテックスにディッピングする工程が必要である。
特許文献3の導電性防水靴では、防水インナーの底面に窓穴を設け、窓穴に導電性ゴムシートを縫い着け、縫い目には防水テープを貼着する必要がある。
特許文献4の安全靴では、ソックス状インサートに導電結合を設けるときに、導電性糸で縫い目が形成される場合には、防水性の縫い目シールテープで縫い目が目止めされる必要がある。縫い目の目止めをしない場合には、ソックス状インサート全体を、例えば黒鉛粒子を充填した微多孔性PTFEによって形成する必要がある。
そこで、この発明の目的は、内装体の底部への導電性の付与と防水性の付与とを一工程で行うことが可能な導電性防水靴の内装体を提供することである。
この発明に従った導電性防水靴の内装体は、甲被と底部とを備える。甲被は通気透湿防水素材によって形成される。底部は基材を含み、基材の少なくとも一部において、導電性を有する樹脂が塗布または含浸されることによって、使用者の足裏側の面から靴底側の面まで連続して導電部が形成されている。
この発明に従った導電性防水靴の内装体においては、導電部は、導電性を有する樹脂が、基材において使用者の足裏側の面から靴底側の面まで連続して浸み込むように含浸されて形成されていることが好ましい。
この発明に従った導電性防水靴の内装体においては、基材は、全体が不織布によって形成されていることが好ましい。
この発明に従った導電性防水靴の内装体においては、基材は、一部が不織布によって形成されていることが好ましい。
この発明に従った導電性防水靴の内装体においては、基材は、通気透湿防水素材によって形成され、基材には、使用者の足裏側から靴底側までを貫通する穴が形成され、基材の穴は、導電性を有する樹脂によって埋没されていることによって導電部が形成されていることが好ましい。
この発明に従った導電性防水靴の内装体においては、導電部は、基材において使用者の足裏側の面の少なくとも一部と、基材の端面と、基材において靴底側の面の少なくとも一部とにわたって、導電性の樹脂が連続して塗布されることによって形成されていることが好ましい。
この発明によれば、内装体の底部への導電性の付与と防水性の付与とを一工程で行うことが可能な導電性防水靴の内装体と、その製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態の導電性防水靴の内装体の左側面図である。 図1に示す導電性防水靴の内装体の中央側断面を示す図である。 図1に示す導電性防水靴の内装体を底部側から見たときの状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の導電性防水靴の内装体の底面を上側(内側)から見たときの状態を示す図(A)と、図4の(A)に示すB−B線の方向から見た断面を示す図(B)である。 本発明の第3実施形態の導電性防水靴の内装体の底面を上側(内側)から見たときの状態を示す図である。 本発明の第4実施形態の導電性防水靴の内装体の底面を上側(内側)から見たときの状態を示す図である。 本発明の第5実施形態の導電性防水靴の内装体の底面を上側(内側)から見たときの状態を示す図(A)と、図7の(A)に示すB−B線の方向から見た断面を示す図(B)と、図7の(A)に示す矢印Cの方向から見た端面を示す図(C)である。 本発明の第6実施形態の導電性防水靴の内装体の底面を上側(内側)から見たときの状態を示す図(A)と、図8の(A)に示すB−B線の方向から見た断面を示す図(B)と、図8の(A)に示す矢印Cの方向から見た端面を示す図(C)である。 本発明の第7実施形態の導電性防水靴の内装体の底面を上側(内側)から見たときの状態を示す図(A)と、図9の(A)に示すB−B線の方向から見た断面を示す図(B)と、図9の(A)に示す矢印Cの方向から見た端面を示す図(C)である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「表側」「裏側」という用語は、特に説明しない限り、それぞれ、靴の外側、靴の内側を意味するものとする。
(第1実施形態)
図1から図3に示すように、本発明の第1実施形態の導電性防水靴の内装体1は、甲被部分が通気透湿防水素材11で形成され、靴底基材12は不織布で形成されている。甲被部分は、複数の部材を縫い合わせて形成されている。甲被部分の下端部と靴底基材12の周縁部も縫い合わされている。いずれの部分を縫製する縫製糸も、導電性を有しない糸でよい。甲被部分の縫い目には、外側から目止めテープ13が貼り付けされている。甲被部分と靴底基材12との縫い目には、目止めテープ13が貼り付けられていない。靴底部分には、外側から、導電性樹脂の一例として導電性ラテックス14が塗布またはディッピングされている。
靴底基材12を形成する不織布には、導電性ラテックス14が浸み込まされている。この実施形態においては、導電性ラテックス14は、靴底基材12の全体に浸み込まされている。導電性ラテックス14は、靴底基材12のどの部分においても、使用者の足裏側の面から靴底側の面まで連続して浸み込んで靴底基材12に担持されている。
この導電性防水靴の内装体1の製造工程を以下に説明する。
まず、甲被部分の各部材を縫い合わせる。次に甲被部分の下端部と靴底基材12の周縁部とを縫い合わせる。次に、防水性の目止めテープ13で甲被部分の縫い目を外側から目止めする。このようにして、袋状の防水性の内装体1が作製される。ここで、内装体1の底部内側に導電性の中敷を装着してもよい。
目止めテープとしては、例えば、ナイロントリコット、または、ポリエステルトリコットとポリウレタン・ポリエステル・PTFE製の膜にポリウレタン系またはポリエステル系の熱可塑性接着剤を用いた三層品を使用することができる。
導電部形成工程においては、上述の防水性の内装体1の靴底基材12に導電性ラテックス14を含浸させる。
導電性ラテックス14を含浸させる方法としては、ディッピング、塗布、刷毛塗り、塗装等がある。例えば、導電性ラテックス14を公知の方法で靴底基材12の外側から刷毛塗りで塗布してもよいし、導電性ラテックス14に靴底基材12をディッピングしてもよい。ディッピングする場合には、靴底基材12だけでなく、甲被部分の下部もディッピングされてもよい。ディッピングの回数は、1〜10回が好ましい。
導電性樹脂としては、他に、例えばPVC、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロン、EVA、TPU等の樹脂に導電性を有する粉末を混ぜて用いることができる。また、靴底基材12に導電性樹脂を含浸させる方法としては、ディッピング、塗布、刷毛塗り、塗装等がある。
ディッピングによって導電性ラテックス14を塗布する場合には、ディッピング剤として、例えば、カーボン粉・金属粉製の接着性樹脂を含む導電性ラテックスを用いることができる。靴底基材12に導電性ラテックスが浸みこみにくい場合には粘度を低くしてよい。但し、導電性は粘度によって変わる。
上述のように、靴底基材12は全体が不織布によって形成されている。そのため、外側から導電性ラテックス14を刷毛塗りしたり、ディッピングしたりすることによって、導電性ラテックス14が不織布内に浸み込み、靴底基材12全体において使用者の足裏側の面から靴底側の面まで連続して担持される。
内装体1の底部内側に中敷を装着した場合には、使用者の足裏側まで浸み込んだ導電性ラテックス14によって中敷と靴底基材12とが固着される。
最後に、導電性ラテックス14を乾燥させる。
以上のように、第1実施形態の導電性防水靴の内装体1は、甲被と底部とを備える。甲被は通気透湿防水素材11によって形成される。底部は靴底基材12を含み、靴底基材12の少なくとも一部において、導電性ラテックス14が、使用者の足裏側の面から靴底側の面まで連続して浸み込むように含浸されて導電部が形成されている。
また、導電性防水靴の内装体1の製造方法は、靴の内装体1の底部の靴底基材12に導電性ラテックス14を含浸させることによって内装体1の底部に導電部を形成する導電部形成工程を含む導電性防水靴の内装体1の製造方法であって、導電部形成工程においては、導電性ラテックス14は、底部の少なくとも一部において使用者の足裏側の面から靴底側の面まで連続して浸み込むように含浸される。
このようにすることにより、内装体1の底部への導電性の付与と防水性の付与とを一工程で行うことが可能な導電性防水靴の内装体1とその製造方法を提供することができる。
また、このようにすることにより、内装体1の靴底内側に導電性の中敷を装着する場合には、内装体1への防水性の付与、導電性の付与と同時に、中敷の固定も行うことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の導電性防水靴の内装体は、第1実施形態とは、靴底の形態が異なる。
図4に示すように、第2実施形態の導電性防水靴の内装体の靴底基材21には、使用者の足指の付け根が当たる部分と、踵が当たる部分とに、使用者の足裏側から靴底側までを貫通する穴22が形成されている。靴底基材21は、甲被部分と同様に通気透湿防水素材によって形成されている。靴底基材21の穴22は、不織布23によって覆われている。不織布23と通気透湿防水素材とは、周縁部が互いに縫い合わされている。
通気透湿防水素材としては、ポリウレタン、ポリエステル、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリプロピレン製の乾式・湿式膜やメルトブローン不織布等を用いて、内装体を構成することができる。また、このような通気透湿防水素材には、例えばポリウレタンやセルロースのナノファイバーが用いられていてもよい。ナノファイバーを用いた通気透湿防水素材によって内装体(インナー)を構成することによって、メルトブローン不織布を用いた通気透湿防水素材の内装体の場合と比較して、通気性を保ちつつ耐水圧や耐屈曲性を高めることができる。また、ナノファイバーを用いた通気透湿防水素材は、伸びがよく、伸びても性能が変化しにくく、ソフトで、製靴の際にシワが入りにくく仕上がりが固くなりにくい。さらに、ナノファイバーを用いることによって、通気透湿防水素材を裁断、縫製して防水テープを貼り、袋状にしてシューズの中にインサートする必要がなくなり、シューズの裏地に直接、通気透湿防水膜を形成することも可能になる。特に、ポリウレタンのナノファイバーを用いた通気透湿防水素材は、伸び、屈曲性、耐久性に優れている。
第1実施形態と同様にして袋状の内装体の底部を導電性ラテックス24にディッピングすると、導電性ラテックス24は通気透湿防水素材には浸み込まない。一方、導電性ラテックス24は、不織布23の内部を靴底基材21の外側から内側まで満たす。内装体の底部内側に中敷を装着した場合には、使用者の足裏側まで浸み込んだ導電性ラテックス24が中敷と靴底基材21とを固着させる。
このように、第2実施形態の導電性防水靴の内装体においては、底部の靴底基材21は、一部が不織布23によって形成されている。
このようにすることにより、靴底基材21の不織布23以外の部分には通気透湿防水素材を用いて、内装体全体の通気透湿性を高めることができる。
第2実施形態の導電性防水靴の内装体とその製造方法のその他の構成と効果は第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
第3実施形態の導電性防水靴の内装体は、第2実施形態とは、靴底の形態が異なる。
図5に示すように、第3実施形態の導電性防水靴の内装体の靴底基材31には、使用者の足指のうち、特に親指の付け根が当たる部分と、踵が当たる部分とに、使用者の足裏側から靴底側までを貫通する穴32が形成されている。靴底基材31は、甲被部分と同様に通気透湿防水素材によって形成されている。靴底基材31の穴32は、不織布33によって覆われている。不織布33と通気透湿防水素材とは、周縁部が互いに縫い合わされている。
第2実施形態と同様にして袋状の内装体の底部を導電性ラテックス34にディッピングすると、導電性ラテックス34は通気透湿防水素材には浸み込まない。一方、導電性ラテックス34は、不織布33の内部を靴底基材31の外側から内側まで満たす。内装体の底部内側に中敷を装着した場合には、使用者の足裏側まで浸み込んだ導電性ラテックス34が中敷と靴底基材31とを固着させる。
以上のように、第3実施形態の導電性防水靴の内装体においては、底部の靴底基材31は、親指の付け根の部分と踵の部分とが不織布33によって形成されている。
このように、特に大きな圧力のかかる部分に不織布33を用いて導電性ラテックス34を含浸することによって、使用者がこの内装体を用いた靴を履いたとき、導電性ラテックス34が含浸された不織布33の部分が靴底内部に押しつけられるので、導電性ラテックス34の使用量を抑え、小さな面積で効果的に帯電を防止することができる。
第3実施形態の導電性防水靴の内装体とその製造方法のその他の構成と効果は第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
第4実施形態の導電性防水靴の内装体は、第1実施形態とは、靴底の形態が異なる。また、靴底基材41に不織布を用いていない点で第2実施形態、第3実施形態と異なる。
図6に示すように、第4実施形態の導電性防水靴の内装体の靴底基材41には、使用者の足指のうち、特に親指の付け根が当たる部分と、踵が当たる部分とに、使用者の足裏側から靴底側までを貫通する穴42が形成されている。穴42は、親指の付け根のが当たる部分と踵が当たる部分のそれぞれに、複数ずつ形成されている。靴底基材41は、甲被部分と同様に通気透湿防水素材によって形成されている。靴底基材41の穴42は、不織布によって覆われておらず、開放されている。
第1実施形態と同様にして袋状の内装体の底部を導電性ラテックス44にディッピングすると、導電性ラテックス44は通気透湿防水素材には浸み込まない。一方、導電性ラテックス44は、穴42の内部を靴底基材41の外側(靴底側)から内側(足裏側)まで満たす。内装体の底部内側に中敷を装着した場合には、穴42を満たした導電性ラテックス44が中敷と靴底基材41とを固着させる。導電性ラテックス44は、穴42の周縁を形成する靴底基材41によって、使用者の足裏側の面から靴底側の面まで連続して担持されている。
以上のように、第4実施形態の導電性防水靴の内装体の製造方法おいては、底部の靴底基材41は、通気透湿防水素材によって形成され、底部の基材には、使用者の足裏側から靴底側までを貫通する穴42が形成され、導電部形成工程においては、基材の穴42は、導電性を有する樹脂によって埋没される。
このようにすることにより、靴底基材41を単一の素材で形成することができる。
第4実施形態の導電性防水靴の内装体の製造方法のその他の構成と効果は第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
第5実施形態の導電性防水靴の内装体は、以上の実施形態とは、靴底の形態が異なる。また、靴底基材51に不織布を用いておらず、通気透湿防水素材を用いている。
図7に示すように、第5実施形態の導電性防水靴の内装体の靴底基材51には、使用者の足指の付け根が当たる部分と、踵が当たる部分とに、導電性ラテックス54がストライプ状に塗布されて導電部が形成されている。靴底基材51は、通気透湿防水素材によって形成されており、図7の(B)に示すように、靴底基材51の内部には、導電性ラテックス54は浸み込んでいない。図7の(C)に示すように、導電性ラテックス54は、靴底基材51の側面端面にも塗布されている。導電性ラテックス54は、靴底基材51の下面(靴底側の面)にも、図7の(A)と対称的に塗布されている。導電性ラテックス54の塗布は、例えば、靴底基材51において導電性ラテックス54を塗布すべきでない部分をマスキングした上で、刷毛塗りして行う。特に、靴底基材51の端の裁断箇所には、導電性ラテックス54をよく塗る。
この靴底基材51を用いた内装体は、第1実施形態〜第4実施形態とは異なり、甲被部分の各部材を縫い合わせた後に導電部を形成するのではなく、靴底基材51に導電部を形成した後に、甲被の各部分を縫い合わせて内装体とする。
以上のように、第5実施形態の導電性防水靴の内装体は、甲被と底部とを備える。甲被は通気透湿防水素材によって形成される。靴底基材51は通気透湿防水素材によって形成され、導電部は、靴底基材51において使用者の足裏側の面の少なくとも一部と、端面と、靴底側の面の少なくとも一部とにわたって、導電性ラテックス54が連続して塗布されることによって形成されている。
このように、防水性を有する通気透湿防水素材によって形成された靴底基材51に、導電性ラテックス54を、端面を通って上面(足裏側の面)と下面(靴底側の面)の両面に塗布して導電部を形成することで、甲被と靴底基材51との縫製に導電性糸を用いなくとも内装体の底部への導電性と防水性の付与とを一工程で行うことが可能な導電性防水靴の内装体を提供することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態の導電性防水靴の内装体は、第5実施形態とは、靴底の形態が異なる。
図8に示すように、第6実施形態の導電性防水靴の内装体の靴底基材61には、使用者の足指のうち、特に指の付け根が当たる部分と、踵が当たる部分とを通って、つま先部分から踵部分にかけて、1本の帯状に導電性ラテックス64が塗布されている。導電性ラテックス64は、靴底基材61の側面端面にも塗布され、靴底基材61の下面(靴底側の面)にも、図8の(A)と対称的に塗布されている。このように、導電部は、靴底基材61において使用者の足裏側の面の少なくとも一部と、端面と、靴底側の面の少なくとも一部とにわたって、導電性ラテックス64が連続して塗布されることによって形成されている。
このように、導電部を、足指の付け根部分と踵部分とに分離するのではなく、1本の帯状に形成することによって、靴底基材61において導電性ラテックス64を塗布すべきでない部分をマスキングすることが容易になる。第6実施形態のその他の構成と効果は、第5実施形態と同様である。
(第7実施形態)
第7実施形態の導電性防水靴の内装体は、第5実施形態、第6実施形態とは、靴底の形態が異なる。
図8に示すように、第7実施形態の導電性防水靴の内装体の靴底基材71には、つま先部分と踵部分に導電性ラテックス74が塗布されて、二か所に分離された導電部が形成されている。つま先側の導電部も、踵側の導電部も、靴底基材71の足裏側から、端面を通って、靴底側(図示しない)まで形成されている。靴底基材71のその他の構成と製造方法は、第5実施形態の靴底基材51、第6実施形態の靴底基材61と同様である。なお、靴底基材71に導電部を形成する場合には、導電性ラテックス74は、刷毛塗りによって塗布されてよいし、靴底基材71を導電性ラテックスにディッピングしてもよい。
このように、足指の付け根から足指の先までの全体と踵部分の全体に導電部を形成することにより、より確実に導電性を付与することができる。第7実施形態のその他の構成と効果は第5実施形態と同様である。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変形を含むものである。
1:導電性防水靴の内装体、11:通気透湿防水素材、12,21,31,41,51,61,71:靴底基材、13:目止めテープ、14,24,34,44,54,64,74:導電性ラテックス、22,32,42:穴、23,33:不織布。

Claims (6)

  1. 甲被と底部とを備え、
    前記甲被は通気透湿防水素材によって形成され、
    前記底部は基材を含み、
    前記基材の少なくとも一部において、導電性を有する樹脂が塗布または含浸されることによって、使用者の足裏側の面から靴底側の面まで連続して導電部が形成されている、導電性防水靴の内装体。
  2. 前記導電部は、導電性を有する樹脂が、前記基材において使用者の足裏側の面から靴底側の面まで連続して浸み込むように含浸されて形成されている、請求項1に記載の導電性防水靴の内装体。
  3. 前記基材は、全体が不織布によって形成されている、請求項2に記載の導電性防水靴の内装体。
  4. 前記基材は、一部が不織布によって形成されている、請求項2に記載の導電性防水靴の内装体。
  5. 前記基材は、通気透湿防水素材によって形成され、
    前記基材には、使用者の足裏側から靴底側までを貫通する穴が形成され、
    前記基材の穴は、導電性を有する樹脂によって埋没されていることによって前記導電部が形成されている、請求項1に記載の導電性防水靴の内装体。
  6. 前記基材は、通気透湿防水素材によって形成され、
    前記導電部は、前記基材において使用者の足裏側の面の少なくとも一部と、前記基材の端面と、前記基材において靴底側の面の少なくとも一部とにわたって、導電性の樹脂が連続して塗布されることによって形成されている、請求項1に記載の導電性防水靴の内装体。
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