JP6453009B2 - 横軸ポンプシステム - Google Patents

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Description

本発明は、河川水や排水等の液体を汲み上げる横軸ポンプシステムに関する。
横軸ポンプシステムは、例えば、排水機場に設置され、河川等の水源に接続された吸込水槽内の水を汲み上げて、水を吐出水槽に移送するシステムである(例えば、特許文献1参照)。
横軸ポンプシステムは、水を汲み上げる横軸ポンプや、横軸ポンプのインペラを回転駆動する駆動機、横軸ポンプによって汲み上げられる水を貯留する吸込水槽、横軸ポンプから吐き出された水を貯留する吐出水槽、吸込水槽内から水を吸い込む吸込管、吐出水槽に水を吐き出す吐出管等を有している。
横軸ポンプは、吸込水槽の上方で、かつ、吸込管と吐出管との間の位置に配置されている。
吸込管は、吸込水槽内から略鉛直方向に上方に延びるように配置されている。吸込管の下端部分には、吸込口が形成されている。吸込口は、吸込水槽内の水中に位置している。
一方、吐出管は、吐出水槽内から略鉛直方向に延びるように配置されている。吐出管の下端部分には、吐出口が形成されている。吐出口は、吐出水槽内の水中に位置している。
吐出管には、吐出管内を流れる水の流量を制限する吐出弁が設けられている。また、吐出管の吐出口には、吐出水槽に移送された水の逆流を防止するためのフラップ弁が設けられている。
横軸ポンプは、水に運動エネルギーを与える回転自在なインペラや、駆動機側からの回転駆動力をインペラに伝達する回転軸、インペラを内部に収容するポンプケーシング等を有している。インペラは、回転軸と軸継手とを介して、インペラ及び回転軸を回転駆動させる駆動機の駆動軸に連結されている。ポンプケーシングは、上ケーシングと下ケーシングとをボルトで固定した構成になっている。
横軸ポンプシステムは、ポンプケーシングの内部に負圧を形成して、吸込管内の水位を上昇させる真空ポンプや、真空ポンプを駆動させる電動機、ポンプケーシングの内部が水で満たされていることを検知する満水検知器等を有している。
横軸ポンプシステムの制御部は、横軸ポンプシステムを起動する場合に、まず、電動機により真空ポンプを駆動させて、ポンプケーシングの内部に負圧を形成させることによって、吸込管内の水位を上昇させる。その後、制御部は、ポンプケーシングの内部が水で満たされたことを満水検知器で検知すると、駆動機によりインペラを回転させて、吸込水槽から水を汲み上げさせる。汲み上げられた水は、吐出水槽に吐き出される。これにより、横軸ポンプシステムは、水を吸込水槽から吐出水槽に移送する。
係る構成において、横軸ポンプシステムは、横軸ポンプが吸込水槽の上方に配置されているため、横軸ポンプのメンテナンスを比較的行い易いという利点がある。横軸ポンプの主なメンテナンス事項としては、水中軸受の分解点検や、インペラの点検、ポンプケーシングの内部の清掃等が挙げられる。水中軸受は、ポンプケーシングの内部で回転軸を回転自在に軸支する軸受である。いずれのメンテナンス事項においても、ポンプケーシングを分解する必要がある。
例えば、横軸ポンプのメンテナンスを行う場合に、作業者は、以下の分解工程を行う。作業者は、まず、駆動機と回転軸とを連結する軸継手を分解し、次に、ポンプケーシングを分解する。このとき、作業者は、上ケーシングと下ケーシングとを締結しているボルトを取り外し、クレーン等により上ケーシングを鉛直方向に吊り上げてから任意の場所に移動させる。次に、作業者は、水中軸受をポンプケーシングに固定している固定具を取り外し、その後に、回転軸と水中軸受とインペラと軸封部材と外軸受とが一体化された組体をクレーン等により鉛直方向に吊り上げてから任意の場所に移動させる。軸封装置は、回転軸周りを封止する装置である。外軸受は、ポンプケーシングの外部で回転軸を回転自在に軸支する軸受である。作業者は、以上の分解工程を行った後に、分解された横軸ポンプに対して各種メンテナンスを行う。
特開2011−21512号公報
しかしながら、従来の横軸ポンプシステムには、以下に説明するように、横軸ポンプのメンテナンスを容易に行うことができない、という課題があった。
例えば、従来の横軸ポンプシステムは、横軸ポンプのメンテナンスを行う場合に、上ケーシング等の重量物を鉛直方向に吊り上げて、ポンプケーシングを分解する必要がある。そのため、従来の横軸ポンプシステムは、クレーン等の重量物を吊り上げる設備が必要である。
しかしながら、横軸ポンプの中には、上ケーシングの重量が数トンにも達する大型なものがある。横軸ポンプが大型なものである場合に、上ケーシングの吊り上げに必要なクレーンの容量が増大するとともに、大容量のクレーンを設置するための強固な建屋が必要になる。そのため、建築コストが増大する。
また、上ケーシング等の重量物を吊り上げる作業は、危険を伴う大がかりな作業である。そのため、この作業では、多くの日数が必要になる。この間、横軸ポンプシステムの運転が停止されるため、排水機場に求められる規定排水量が確保できない場合がある。
これらの要因によって、従来の横軸ポンプシステムは、メンテナンスを容易に行うことができなかった。
また、従来の横軸ポンプシステムは、既設の横軸ポンプをそれよりも大容量の横軸ポンプに交換することが検討される場合があるが、この場合に、クレーンの容量が制約条件となり、交換することができないことがある。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、メンテナンスを容易に行うことができる横軸ポンプシステムを提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、発明は、横軸ポンプシステムであって、インペラ及び回転軸を備える横軸ポンプと、前記インペラを回転駆動する駆動機と、筒構造を呈しており、前記インペラを内部に収容するポンプケーシングと、前記インペラの収容場所よりも上流側で前記ポンプケーシングと連結されており、外部から流体を吸い込む吸込管と、前記インペラの収容場所よりも下流側で前記ポンプケーシングと連結されており、外部に流体を吐き出す吐出管と、前記吸込管から吸い込まれた流体を前記インペラの入口方向に誘導する整流板と、前記ポンプケーシングと前記駆動機の設置場所との連通部分を封止する封止板と、前記整流板を前記インペラ及び前記回転軸の軸方向に移動可能に支持する支持機構と、を有し、前記整流板は、取付部材によって前記封止板に取り付けられており、前記支持機構は、前記取付部材に回転可能に取り付けられた車輪と、前記車輪を介して前記取付部材を吊り下げる上部レール部とによって構成されており、前記上部レール部は、前記ポンプケーシングの内部の上方部分に前記軸方向に沿って延在して形成されており、かつ、前記車輪が回転自在に嵌り込む溝を備え、前記インペラ前記回転軸と前記整流板は、前記封止板が前記ポンプケーシングから取り外されることによって、前記軸方向に移動可能になる構成とする。
その他の手段は、後記する。
この横軸ポンプシステムでは、封止板がポンプケーシングから取り外されることによって、インペラ及び回転軸が軸方向に移動可能になる。この横軸ポンプシステムは、従来の横軸ポンプシステムと異なり、上ケーシング等の重量物を鉛直方向に吊り上げて、ポンプケーシングを分解する作業を行うことなく、横軸ポンプのメンテナンスを行うことができる。そのため、この横軸ポンプシステムは、横軸ポンプのメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明によれば、メンテナンスを容易に行うことができる横軸ポンプシステムを提供することができる。
第1実施形態に係る横軸ポンプシステムの全体の構成を示す模式図である。 第1実施形態に係る横軸ポンプシステムの要部の構成を示す模式図である。 第1実施形態で用いる整流板の構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係る横軸ポンプシステムの封止板周りの構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る横軸ポンプシステムの上部レール部周りの構成を示す概念図である。 第1実施形態に係る横軸ポンプシステムの引き抜き時の動作例を示す説明図(1)である。 第1実施形態に係る横軸ポンプシステムの引き抜き時の動作例を示す説明図(2)である。 第2実施形態に係る横軸ポンプシステムの要部の構成を示す模式図である。 第2実施形態に係る横軸ポンプシステムのケーシングライナ周りの構成を示す断面図である。 第2実施形態に係る横軸ポンプシステムの軸方向の調整の説明図である。 第3実施形態に係る横軸ポンプシステムの要部の構成を示す模式図である。 第4実施形態に係る横軸ポンプシステムの要部の構成を示す模式図である。 第4実施形態に係る横軸ポンプシステムの吸込部周りの構成を示す斜視図である。 第4実施形態に係る横軸ポンプシステムの引き抜き時の動作例を示す説明図である。 第5実施形態に係る横軸ポンプシステムの要部の構成を示す模式図である。 第5実施形態に係る横軸ポンプシステムのケーシングライナ周りの構成を示す断面図である。 第5実施形態に係る横軸ポンプシステムの吸込部周りの構成を示す斜視図である。 第6実施形態に係る横軸ポンプシステムの要部の構成を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
本第1実施形態に係る横軸ポンプシステムは、横軸ポンプのインペラ及び回転軸を軸方向に移動可能な構成にしたシステムである。
<横軸ポンプシステムの全体の構成>
以下、図1を参照して、本第1実施形態に係る横軸ポンプシステムの全体の構成につき説明する。図1は、本第1実施形態に係る横軸ポンプシステム1の全体の構成を示す模式図である。ここでは、横軸ポンプシステム1が排水機場に設置されている場合を想定して説明する。
図1に示すように、本第1実施形態に係る横軸ポンプシステム1は、横軸ポンプ2や、吸込水槽3、吐出水槽4、吸込管5、吐出管6、駆動機8等を備えている。
横軸ポンプ2は、水を汲み上げる装置である。
吸込水槽3は、横軸ポンプ2によって汲み上げられる水を貯留する水槽である。例えば、吸込水槽3は、河川等の水源に接続されている。
吐出水槽4は、横軸ポンプ2から吐出された水を貯留する水槽である。
吸込管5は、外部(ここでは、吸込水槽3)から水を吸い込む配管である。
吐出管6は、外部(ここでは、吐出水槽4)に水を吐き出す配管である。
駆動機8は、横軸ポンプ2のインペラ21を回転駆動する装置である。
(横軸ポンプ及びその周囲の構成)
横軸ポンプ2は、吸込水槽3の上方で、かつ、吸込管5と吐出管6との間の位置に配置されている。横軸ポンプ2は、吸込水槽3に貯留された水を汲み上げ、汲み上げられた水を吐出水槽4側に吐き出すことによって、水を吸込水槽3から吐出水槽4に移送する。本第1実施形態では、横軸ポンプ2が軸流型のポンプ(Axial Pump)であるものとして説明する。軸流型のポンプは、流体を軸方向に吐き出すポンプである。なお、横軸ポンプ2は、好ましくは、製缶製にするとよい。これにより、横軸ポンプ2は、軽量化を図ることができ、床荷重の低減も図れる。
横軸ポンプ2は、インペラ21や、回転軸22、ポンプケーシング7等を有している。
インペラ21は、水に運動エネルギーを与える回転自在な羽根部材である。
回転軸22は、駆動機8側からの回転駆動力をインペラ21に伝達する部材である。
ポンプケーシング7は、インペラ21を内部に収容する収容部である。
ポンプケーシング7は、筒構造を呈しており、水平方向に延びるように配置されている。本第1実施形態では、ポンプケーシング7は、円筒状に構成されているものとして説明する。また、ポンプケーシング7は、単一部材として形成されているものとして説明する。ポンプケーシング7の内壁とインペラ21の羽根122(図7参照)の先端との間には、内壁と羽根122とが接触することによってインペラ21の回転を阻害しないように、任意の間隔の隙間が設けられている。
ポンプケーシング7の一端側は、駆動機8の設置場所との連通部分となっている。駆動機8は、ポンプケーシング7の一端側の延長方向上に配置されている。ポンプケーシング7の一端側は、水が外部に漏れ出ないように、平板状の封止板70によって封止されている。
ポンプケーシング7の他端側は、水を外部に吐き出す出口となっている。ポンプケーシング7の一端側(連通部分側)と他端側(出口側)との間には、インペラ21の収容場所が設けられている。また、ポンプケーシング7の一端側(連通部分側)とインペラ21の収容場所との間には、吸込部7inが設けられている。吸込部7inは、外部(ここでは、吸込水槽3)から水を吸い込むために設けられた筒状の部位である。
なお、吸込部7inは、ポンプケーシング7の一端側(連通部分側)から任意の距離だけ離間した位置に形成されている。すなわち、ポンプケーシング7は、一端側(連通部分側)と吸込部7inとの間に余剰部分を有する構成になっている。この余剰部分は、後記するフランジ部7fl(図4参照)を取り付けし易くすることや、封止板70とフランジ部7flとをボルト締結する作業をし易くすること、吸込管3を取り付けし易くすること、ポンプケーシング7本体と吸込部7inとを構成する2つの鋼管同士を溶接し易くすること、一定以上の強度をポンプケーシング7の一端側周囲に確保すること等を考慮して設けられている。ただし、余剰部分は、削除することも可能である。
ポンプケーシング7内の吸込部7inの上方には、整流板9が配置されている。整流板9は、吸込管5及び吸込部7inを通ってポンプケーシング7の内部に流入した水をインペラ21の入口(吸込口)側に案内する部材である。
ポンプケーシング7の周囲には、電動機51、満水検知器52、及び、真空ポンプ53が設置されている。
電動機51は、真空ポンプ53を駆動させる装置である。
満水検知器52は、ポンプケーシング7の内部が水で満たされていることを検知する装置である。
真空ポンプ53は、ポンプケーシング7の内部に負圧を形成して、吸込管5内の水位を上昇させる装置である。
(吸込管の構成)
吸込管5は、吸込水槽3内から略鉛直方向に上方に延びるように配置されている。吸込管5の下端部分には、吸込口5inが形成されている。吸込口5inは、吸込水槽3内の水中に位置している。吸込口5inは、ベルマウス(bell mouth)として構成されている。吸込管5の上端部分は、ポンプケーシング7に設けられた吸込部7inと接続されている。
(吐出管の構成)
吐出管6は、上端部分と下端部分とが略平行な位置関係で逆方向に延びるように、中間部分で湾曲した構成になっている。吐出管6の上端部分は、ポンプケーシング7の出口側に接続されており、ポンプケーシング7の出口側から略水平方向に延びるように配置されている。一方、吐出管6の下端部分は、吐出水槽4内に挿入されており、吐出水槽4内から略水平方向に延びるように配置されている。吐出管6の下端部分には、吐出口6outが形成されている。吐出口6outは、吐出水槽4内の水中に位置している。
吐出管6には、吐出管6内を流れる水の流量を制限する吐出弁61が設けられている。また、吐出管6の吐出口6outには、吐出水槽4に移送された水の逆流を防止するためのフラップ弁6vaが設けられている。
(横軸ポンプシステムの起動手順)
横軸ポンプシステム1の制御部(図示せず)は、横軸ポンプシステム1を起動する場合に、まず、電動機51により真空ポンプ53を駆動させて、ポンプケーシング7の内部に負圧を形成させることによって、吸込管5内の水位を上昇させる。その後、制御部は、ポンプケーシング7の内部が水で満たされたことを満水検知器52で検知すると、駆動機8によりインペラ21を回転させて、吸込水槽3から水を汲み上げさせる。汲み上げられた水は、吐出水槽4に吐き出される。これにより、横軸ポンプシステム1は、水を吸込水槽3から吐出水槽4に移送する。
<横軸ポンプシステムの要部の構成>
以下、図2〜図4を参照して、横軸ポンプシステム1の要部の構成につき説明する。図2は、第1実施形態に係る横軸ポンプシステム1の要部の構成を示す模式図である。図3は、第1実施形態で用いる整流板9の構成を示す斜視図である。図4は、第1実施形態に係る横軸ポンプシステム1の封止板70周りの構成を示す断面図である。
(ポンプケーシングの構成)
以下、主に図2を参照して、ポンプケーシング7の具体的な構成につき説明する。図2は、横軸ポンプ2及びその周囲の構成を拡大して示している。
図2に示すように、ポンプケーシング7は、筒構造を呈しており、一端側(連通部分側)付近に吸込部7inが形成された構成になっている。吸込部7inは、下方向に延びるように形成された、筒状の部位である。ポンプケーシング7の内部には、インペラ21が収容されている。
インペラ21には、回転軸22が取り付けられている。本第1実施形態では、回転軸22は、インペラ21を貫通する構成になっている。インペラ21は、回転軸22と一体になって回転する。
回転軸22は、軸方向がポンプケーシング7の円筒の延びる方向と一致するように、配置されている。また、回転軸22は、整流板9及び封止板70を貫通するように配置されている。そのため、回転軸22は、ポンプケーシング7の外部と内部とに亘って配置されている。
回転軸22の一端側(外部側)は、軸継手81を介して、インペラ21及び回転軸22を回転駆動させる駆動機8の駆動軸82に連結されている。一方、回転軸22の他端側(内部側)は、インペラ21の出口(吐出口)側に配置された支持部23の水中軸受23baによって回転自在に軸支されている。
整流板9は、ポンプケーシング7に対して分離した構成になっている。整流板9の周囲(特に、整流板9とポンプケーシング7の内壁7is(図7参照)との間)には隙間があるため、吸込部7inから吸い込まれた水の一部がこの隙間から整流板9と封止板70とケーシング7とで囲まれた領域に流れ込む漏れ流れが生じることがある。この漏れ流れがあると、インペラ21に吸い込まれる水の流量が減るため、ポンプの効率が下がってしまう。そこで、この漏れ流れを減らすために、整流板9の外周に水の流れを抑制するシール部材を設置してもよい。そのシール部材は、インペラ21の引き抜きや差し込みの際の移動を妨げない樹脂や液体パッキン等が好ましい。
整流板9は、取付部材71によって封止板70に取り付けられている。図3は、斜め下方向から見た整流板9の構成の一例を示している。図3に示す例では、整流板9は、例えば、エルボ管の角部分のみを切り出したような形状になっている。つまり、整流板9は、扇状の板部材を円弧状に湾曲させた形状になっている。ただし、整流板9の形状は、このような形状に限定されない。
図3に示すように、整流板9には、孔9hoが形成されている。一方、図2に示すように、封止板70の略中央部分には、円形孔70hoが形成されている。回転軸22は、孔9ho及び円形孔70hoを貫通するように配置されている。
(軸封部分の構成)
以下、図2及び図4を参照して、横軸ポンプシステム1の軸封部分の具体的な構成につき説明する。
図2に示すように、封止板70には、軸封装置85が取り付けられている。軸封装置85は、回転軸22周りを封止する装置である。軸封装置85は、回転軸22を貫通させるために封止板70に形成された円形孔70hoの周囲に取り付けられている。これにより、横軸ポンプシステム1は、ポンプケーシング7の内部の流体が円形孔70hoから外部に漏れ出ることを防止している。ここでは、グランドパッキンやメカニカルシール等が軸封装置85として用いられているものとして説明する。
また、図4に示すように、ポンプケーシング7の一端側(連通部分側)には、フランジ部7flが形成されている。図4は、封止板70とポンプケーシング7との接続部分の構成を拡大して示している。
封止板70とフランジ部7flとは、ボルト締結によって固定されている。封止板70とフランジ部7flとは、好ましくは、互いがインロー構造で嵌合する構成にするとよい。なお、フランジ部7flは、ポンプケーシング7の本体と別体に構成し、ポンプケーシング7の本体の一端側(連通部分側)に取り付けられるように構成してもよい。
封止板70とフランジ部7flとの間には、シール材Sh1が設けられている。これにより、横軸ポンプシステム1は、ポンプケーシング7の内部の流体が封止板70とフランジ部7flとの間から外部に漏れ出ることを防止している。ここでは、Oリングがシール材Sh1として用いられているものとして説明する。
横軸ポンプシステム1は、封止板70がポンプケーシング7から取り外されることによって、インペラ21及び回転軸22を回転軸22の軸方向(以下、単に「軸方向」と称する)に移動可能な状態にすることができる。すなわち、横軸ポンプシステム1は、ポンプケーシング7に対して、インペラ21及び回転軸22の引き抜き及び差し込み動作が可能な状態にすることができる。
なお、横軸ポンプシステム1は、例えば、封止板70や整流板9等の任意の部材をインペラ21及び回転軸22と一体に構成しておき、任意の部材をインペラ21及び回転軸22と一緒に引き抜き及び差し込みできるように構成してもよい。
また、横軸ポンプシステム1は、封止板70の位置がずれた場合に、封止板70とフランジ部7flとを締結するボルトの位置がずれて、締結し難くなる可能性がある。そこで、横軸ポンプシステム1は、好ましくは、封止板70の位置のずれに対応可能な構成になっているとよい。
なお、横軸ポンプシステム1は、軸流型の横軸ポンプ2を用いている。軸流型の横軸ポンプ2は、インペラ21の軸方向の位置を規定する必要がない。そのため、横軸ポンプシステム1では、「封止板70の位置のずれ」として、「封止板70の軸方向のずれ」が発生せずに、「封止板70の円周方向のずれ」と「封止板70の径方向のずれ」とが発生する。したがって、横軸ポンプシステム1は、「封止板70の軸方向のずれ」について対応可能な構成にする必要がなく、「封止板70の円周方向のずれ」と「封止板70の径方向のずれ」とについて対応可能な構成にする必要がある。
ここで、「封止板70の円周方向のずれ」とは、回転軸22を中心とした封止板70の回転方向への位相のずれを意味している。また、「封止板70の径方向のずれ」とは、回転軸22に対して垂直に交差する方向への封止板70の軸心の位置のずれを意味している。
「封止板70の円周方向のずれ」については、例えば、封止板70及びポンプケーシング7のフランジ部7flのいずれか一方又は双方をルーズフランジ(遊合形フランジ)構造にすることによって対応することができる。「ルーズフランジ(遊合形フランジ)」構造とは、ボルトを挿通する複数のボルト挿通孔が形成されたドーナツ円盤状のフランジ部とフランジ部から軸方向に突出するつば部とを有し、つば部を介してフランジ部とそのフランジ部に対向配置された部材(ここでは、ポンプケーシング7のフランジ部7fl又は封止板70)とをボルトで締結する構造である(例えば、特開2011−17384号公報参照)。ルーズフランジ(遊合形フランジ)構造は、円周方向の位相をずらして2つの部材を連結することができる。したがって、横軸ポンプシステム1は、封止板70及びポンプケーシング7のフランジ部7flのいずれか一方又は双方をルーズフランジ(遊合形フランジ)構造にすることによって、「封止板70の円周方向のずれ」を解消することができる。
一方、「封止板70の径方向のずれ」については、例えば、封止板70のフランジ部の径方向の位置をジャッキ等で調整することによって対応することができる。
(軸受部分の構成)
以下、図2を参照して、横軸ポンプシステム1の軸受部分の具体的な構成につき説明する。
図2に示すように、横軸ポンプシステム1は、外軸受83、及び、水中軸受23baを有している。
外軸受83は、ポンプケーシング7の外部で回転軸22を回転自在に軸支する軸受である。外軸受83は、軸封装置85の近傍に設けられている。
水中軸受23baは、ポンプケーシング7の内部で回転軸22を回転自在に軸支する軸受である。本第1実施形態では、水中軸受23baは、インペラ21の出口(吐出口)側に配置された支持部23の内部に設けられているものとして説明する。水中軸受23baは、水中軸受支え23stによって支持部23の内部で固定支持されている。
支持部23は、案内羽根24によってポンプケーシング7の内部で固定支持されている。支持部23及び案内羽根24は、インペラ21によって運動エネルギーを与えられた水が旋回流れを持っており、その旋回流れを軸方向の流れに整流するように作用する。以下、支持部23を「整流部」と称する場合もある。
なお、横軸ポンプ2の運転中は、水の流れとは逆方向のスラスト荷重がインペラ21から回転軸22に作用する。したがって、外軸受83は、ラジアル荷重のみならず、回転軸22に作用するスラスト荷重も受けることができるように構成されている。
外軸受83は、軸継手81、及び、軸封装置85とともに、収容部80の内部に収容されている。外軸受83は、外軸受台座84によって収容部80の内部で固定支持されている。
収容部80の下部には、車輪80whが設けられている。これにより、収容部80は、ポンプ設置基礎1bsの上を水平方向に移動することができる。ここでは、封止板70が収容部80と一体に構成されており、封止板70と収容部80とが一緒に移動するものとして説明する。なお、収容部80は、好ましくは、ポンプケーシング7の円筒の延びる方向(すなわち、回転軸22の軸方向)にのみ移動できるように、車輪80whの回転方向を規制する構成になっているとよい。
(駆動機の周囲の構成)
以下、図2を参照して、駆動機8の周囲の具体的な構成につき説明する。
図2に示すように、本第1実施形態では、駆動機8は、ベース8bsの上に取り付けられている。なお、駆動機8としては、例えば、モータ、ディーゼルエンジン、ガスタービンエンジン等が用いられる。
ベース8bsの下部には、車輪8whが設けられている。これにより、ベース8bs及び駆動機8は、ポンプ設置基礎1bsの上を水平方向に移動することができる。なお、ベース8bsは、好ましくは、ポンプケーシング7の円筒の延びる方向(すなわち、回転軸22の軸方向)にのみ移動(前進及び後退)できるように、車輪8whの回転方向を規制する構成になっているとよい。また、ベース8bsは、好ましくは、封止板70をポンプケーシング7に取り付けた後に、横軸ポンプ2を運転する場合に、例えば、車輪8whを内部に格納することによって、ポンプ設置基礎1bsの上に固定される構成にするとよい。
なお、横軸ポンプシステム1は、駆動機8と収容部80とインペラ21と回転軸22とが一緒に移動させるように構成にすることができる。また、横軸ポンプシステム1は、駆動機8と収容部80とがインペラ21と回転軸22とに対して独立して移動させるように構成にすることもできる。また、横軸ポンプシステム1は、駆動機8や収容部80を自走させるように構成にすることもできる。この場合に、駆動機8や収容部80は、車輪8wh,車輪80whを回転駆動させる駆動原や、自走の指示や停止の指示を入力するためのスイッチ、自走を制御する制御部等を有する構成にするとよい。
(インペラ及び回転軸の引き抜き及び差し込み動作に関する構成)
以下、図5〜図7を参照して、インペラ21及び回転軸22の引き抜き及び差し込み動作に関する構成につき説明する。図5は、本第1実施形態に係る横軸ポンプシステム1の上部レール部7ra周りの構成を示す概念図である。図6及び図7は、それぞれ、本第1実施形態に係る横軸ポンプシステム1の引き抜き時の動作例を示す説明図である。
図5に示すように、横軸ポンプシステム1は、上部レール7ra、及び、車輪71whを有している。上部レール7ra、及び、車輪71whは、整流板9を軸方向に移動可能に支持する支持機構である。
上部レール7raは、車輪71whを円滑に走行させるための部材である。本第1実施形態では、上部レール7raは、ポンプケーシング7の内部の上方部分に、軸方向に沿って延在して形成されている。上部レール7raは、車輪71whが回転自在に嵌り込む溝7diを備えている。
車輪71whは、取付部材71に回転可能に取り付けられた回転部材である。
横軸ポンプシステム1では、引き抜き時又は差し込み時に、封止板70がポンプケーシング7から取り外されることによって、取付部材71及び整流板9が軸方向に移動可能な状態になる。このとき、横軸ポンプシステム1は、上部レール7raの溝7diに沿って車輪71whを走行させることにより、取付部材71及び整流板9を軸方向に確実かつ円滑に移動させることができる。
図6は、ポンプケーシング7に対して、インペラ21及び回転軸22が引き抜かれる場合の途中過程又は差し込まれる場合の途中過程の状態を示している。
これらの場合において、横軸ポンプシステム1は、インペラ21及び回転軸22の自重により、インペラ21及び回転軸22を傾かせようとする作用が生じる。そこで、横軸ポンプシステム1は、車輪71whを介して、インペラ21及び回転軸22を上部レール7raで支持することによって、インペラ21及び回転軸22が傾くことを防止する。
なお、本第1実施形態では、回転軸22の他端側の先端には、テーパ部22taが形成されている。テーパ部22taは、差し込み時に、回転軸22が水中軸受23baに引っかかることを防止するために形成された部位である。これによって、横軸ポンプシステム1は、差し込み時に、回転軸22の他端側の先端を水中軸受23baの中に円滑に挿入することができる。
(引き抜き場合の手順)
以下、図6を参照して、インペラ21及び回転軸22を引き抜く場合の手順につき説明する。
インペラ21及び回転軸22を引き抜く場合に、作業者は、まず、封止板70をポンプケーシング7から取り外す。このとき、横軸ポンプシステム1は、インペラ21及び回転軸22が傾かないように、車輪71whを介して、インペラ21及び回転軸22を上部レール7raで支持する。
次に、作業者は、インペラ21及び回転軸22を軸方向に移動させる。このとき、駆動機8及び収容部80は、それぞれ、車輪8wh,80whによってポンプ設置基礎1bsの上を軸方向に円滑に移動する。その際に、自重によって傾かせようとする力がインペラ21及び回転軸22にかかるが、引き抜かれる部品全体(駆動機8、収容部80、インペラ21、及び、回転軸22)がその力に抗するようにインペラ21及び回転軸22を支える。その状態で、車輪71whが上部レール7raの上を溝7diに沿って走行することによって、インペラ21及び回転軸22が軸方向に円滑に移動する。
なお、ここでは、横軸ポンプシステム1が駆動機8と収容部80とインペラ21と回転軸22とを一緒に移動させる構成になっているものとして説明する。しかしながら、横軸ポンプシステム1は、駆動機8と収容部80とをインペラ21と回転軸22とに対して独立して移動させる構成にし、駆動機8及び収容部80を先に移動させた後に、インペラ21及び回転軸22を移動させる構成にしてもよい。この場合に、駆動機8(又は、駆動機8及び収容部80)の移動方向は、インペラ21及び回転軸22の移動方向に限らない。例えば、横軸ポンプシステム1は、駆動機8(又は、駆動機8及び収容部80)を軸方向以外の方向に移動させた後に、インペラ21及び回転軸22を軸方向に移動させる構成にしてもよい。
次に、作業者は、車輪71whが上部レール7raの駆動機8側の端部まで移動したときに、封止板70とポンプケーシング7との間の隙間から、支持用治具27を回転軸22とポンプ設置基礎1bsとの間に挿入する。支持用治具27は、回転軸22を支持するための治具である。支持用治具27の下部には、車輪27whが設けられている。
次に、作業者は、支持用治具27によって回転軸22を支えた状態で、車輪27whによって支持用治具27を軸方向に移動させる。このとき、インペラ21及び回転軸22が支持用治具27と一緒に軸方向に移動する。これにより、作業者は、インペラ21及び回転軸22を引き抜くことできる。
(インペラをポンプケーシングから引き抜くときの羽根の位相)
以下、図7を参照して、インペラ21をポンプケーシング7から引き抜くときの羽根122の位相につき説明する。図7は、インペラ21をポンプケーシング7から引き抜くときのインペラ21の羽根122と上部レール7raとの位置関係を示している。
図7に示されるように、インペラ21は、インペラ21のボディ本体であるインペラ基部121と、インペラ基部121から径方向に突出する羽根122とを備えている。インペラ基部121は、半球を軸方向に延ばした形状になっている。
一般に、インペラ21の羽根122の先端部122tpとポンプケーシング7の内壁7isとの間には、わずかな隙間しかない。そのため、作業者は、インペラ21を引き抜く際に、インペラ21の羽根122の先端部122tpが上部レール7raの内壁7isと接触しないように、インペラ21の羽根122と上部レール7raとの位相をずらす必要がある。
そこで、作業者は、回転軸22を予め決められた位相に回転させてから、インペラ21をポンプケーシング7から引き抜く。これにより、作業者は、インペラ21の羽根122の先端部122tpを上部レール7raに接触させることなく、インペラ21を引き抜くことができる。
係る構成において、横軸ポンプシステム1は、封止板70がポンプケーシング7から取り外されることによって、インペラ21及び回転軸22が軸方向に移動可能になる構成となっている。つまり、横軸ポンプシステム1は、封止板70を取り外すことによって、インペラ21及び回転軸22を駆動機8側に引き抜くことができる。
このような横軸ポンプシステム1は、従来の横軸ポンプシステムと異なり、上ケーシング等の重量物を鉛直方向に吊り上げて、ポンプケーシング7を分解する作業を行うことなく、横軸ポンプ2のメンテナンスを行うことができる。そのため、横軸ポンプシステム1は、横軸ポンプ2のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、横軸ポンプシステム1は、従来の横軸ポンプシステムと異なり、上ケーシング等の重量物を鉛直方向に吊り上げる必要がないため、クレーンの容量を小さくすることができる。これにより、横軸ポンプシステム1は、クレーンを設置する建屋の建築コストを低減させることもできる。また、これにより、横軸ポンプシステム1は、分解点検作業日数を短縮することができ、信頼性及び経済性を向上させることができる。
以上の通り、本第1実施形態に係る横軸ポンプシステム1によれば、メンテナンスを容易に行うことができる。
[第2実施形態]
第1実施形態の横軸ポンプシステム1(図2参照)は、軸流型の横軸ポンプ2を用いている。これに対して、本第2実施形態は、斜流型の横軸ポンプ2Aを用いる横軸ポンプシステム1Aを提供する。斜流型のポンプ(Mixed Flow Pump)は、流体を斜め方向に吐き出すポンプである。斜流型のポンプは、比較的高所に水を移送するシステムに適している。
以下、図8及び図9を参照して、本第2実施形態に係る横軸ポンプシステム1Aの構成につき説明する。図8は、第2実施形態に係る横軸ポンプシステム1Aの要部の構成を示す模式図である。図9は、第2実施形態に係る横軸ポンプシステム1Aのケーシングライナ92周りの構成を示す断面図である。
図8に示すように、本第2実施形態に係る横軸ポンプシステム1Aは、第1実施形態の横軸ポンプシステム1(図2参照)と比較すると、軸流型の横軸ポンプ2の代わりに、斜流型の横軸ポンプ2Aを用いる点で相違している。
本第2実施形態に係る横軸ポンプ2Aは、第1実施形態の横軸ポンプ2と比較すると、インペラ21の代わりにインペラ21aを備えているとともに、縮流管91及びケーシングライナ92を備えている。
本第2実施形態に係るインペラ21aは、第1実施形態のインペラ21と比較すると、インペラ21aのボディ本体であるインペラ基部121aが略三角錐状に形成されており、また、羽根122aがインペラ基部121aから駆動機8側に斜め方向に突出する構成になっている点で相違している。なお、回転軸22は、インペラ21aを貫通する構成になっている。
縮流管91は、整流板9aによって誘導された流体を加速させてインペラ21aの入口(吸込口)側に誘導する筒状部材である。縮流管91は、整流板9a側からインペラ21a側に向けて筒の径が小さくなるように形成されている。なお、整流板9aは、第1実施形態の整流板9と同様に、吸込管5及び吸込部7inを通ってポンプケーシング7aの内部に流入した水をインペラ21の入口側に案内する部材である。本第2実施形態では、整流板9aと縮流管91とが一体に形成されている場合を想定して説明する。なお、「ポンプケーシング7a」は、ポンプケーシング7(図2参照)と比較すると、後記するテーパ座7stが内壁面に設けられた点で相違する部材である。
ケーシングライナ92は、インペラ21aから吸い込まれて昇圧された流体をインペラ21aの出口(吐出口)側に誘導する筒状部材である。ケーシングライナ92は、縮流管91とインペラ21aとの間に配置されている。ケーシングライナ92は、縮流管91側からインペラ21a側に向けて筒の径が大きくなるように形成されている。
本第2実施形態では、整流板9aと縮流管91とケーシングライナ92とは、単一の組体として一体に構成されており、ポンプケーシング7aに対して分離した構成になっている場合を想定して説明する。
ただし、整流板9aと縮流管91とケーシングライナ92とは、それぞれにフランジ部を備えており、フランジ部を介して互いの連結及び分解を自在に行うことができる構成になっていてもよい。
図9に示すように、ケーシングライナ92の内壁とインペラ21aの羽根122aの先端との間には、内壁と羽根122aとが接触することによってインペラ21aの回転を阻害しないように、任意の間隔の隙間が設けられている。
ケーシングライナ92の出口側には、テーパ部92taが設けられている。また、ポンプケーシング7aの内壁には、ケーシングライナ92のテーパ部92taと係合するテーパ座7stが設けられている。ケーシングライナ92のテーパ部92taは、インペラ21及び回転軸22の差し込み時に、ポンプケーシング7aのテーパ座7stの上に乗り上げるように形成されている。
水は、インペラ21a以降で圧力が高くなるため、逆流し易くなる。そこで、横軸ポンプシステム1Aは、インペラ21a及び回転軸22の差し込み時に、テーパ部92taをテーパ座7stの上に乗り上げさせることによって、ケーシングライナ92の出口部分とポンプケーシング7aの内壁との間を閉鎖する。テーパ部92taとテーパ座7stとの間には、シール材Sh2が設けられている。シール材Sh2としては、Oリング等が用いられる。このような構成によって、横軸ポンプシステム1Aは、インペラ21aによって運動エネルギーを与えられた水がインペラ21aの入口側に逆流することを防止している。
なお、横軸ポンプシステム1Aは、好ましくは、封止板70とポンプケーシング7aのフランジ部7f(図10(a)参照)との間に、後記するタイロッド付きベローズ形伸縮管継手201(図10(b)参照)を有する構成にするとよい。その理由は、封止板70とポンプケーシング7aのフランジ部7f(図10(a)参照)との間に発生する隙間SP2(図10(a)参照)を封止するためである。
以下、図10を参照して、タイロッド付きベローズ形伸縮管継手201を有する構成にするとよい理由につき説明する。図10は、本第2実施形態に係る横軸ポンプシステム1Aの軸方向の調整の説明図である。図10(a)は、インペラ21a及び回転軸22をポンプケーシング7aの内部に差し込んだ場合で、かつ、ケーシングライナ92の差し込みが不十分なときの横軸ポンプシステム1Aの構成を模式的に示しており、図10(b)は、タイロッド付きベローズ形伸縮管継手201の構成を示している。
図10(a)に示すように、横軸ポンプシステム1Aは、斜流型の横軸ポンプ2Aを用いている。そのため、横軸ポンプシステム1Aは、インペラ21a及び回転軸22が差し込まれた状態において、ケーシングライナ92の内壁とインペラ21aの羽根122aの先端との間に任意の間隔の隙間を設ける必要がある。このような横軸ポンプシステム1Aは、インペラ21aの軸方向の位置を規定する必要がある。そのため、横軸ポンプシステム1Aでは、「封止板70の位置のずれ」として、前記した「封止板70の円周方向のずれ」と「封止板70の径方向のずれ」とだけでなく、「封止板70の軸方向のずれ」も発生する。したがって、横軸ポンプシステム1Aは、「封止板70の円周方向のずれ」と「封止板70の径方向のずれ」とについてだけでなく、「封止板70の軸方向のずれ」についても対応可能な構成にする必要がある。
ここで、「封止板70の軸方向のずれ」とは、回転軸22の延在方向への封止板70の軸心の位置のずれを意味している。封止板70の軸方向のずれが発生した場合に、横軸ポンプシステム1Aでは、以下に説明するように、例えば、図10(a)に示す隙間SP2が発生する。
前記した通り、図10(a)は、インペラ21a及び回転軸22をポンプケーシング7aの内部に差し込んだ場合で、かつ、ケーシングライナ92の差し込みが不十分なときの横軸ポンプシステム1Aの構成を模式的に示している。ここで、「ケーシングライナ92の差し込みが不十分なとき」とは、ケーシングライナ92のテーパ部92taとポンプケーシング7aのテーパ座7stとの間の差し込み量が想定されている差し込み量よりも小さくなり、その結果、例えば、差し込み不足量SP1がテーパ部92taとテーパ座7stとの間に発生しているときを意味している。
このとき、封止板70とポンプケーシング7aのフランジ部7fとの間では、軸方向の調整代の不足が発生し、これによって、例えば、隙間SP2が発生する。その結果、横軸ポンプシステム1Aは、封止板70とポンプケーシング7aのフランジ部7fとを締結することが困難な状態になる。
そこで、横軸ポンプシステム1Aは、空間SP2を封止するために、好ましくは、封止板70とポンプケーシング7aのフランジ部7fとの間に、タイロッド付きベローズ形伸縮管継手201(図10(b)参照)を有する構成にするとよい。なお、図10(a)は、模式図に過ぎない。実際の横軸ポンプシステム1Aは、封止板70とポンプケーシング7aのフランジ部7fとの間にタイロッド付きベローズ形伸縮管継手201を配置することが可能な構成になっている。
タイロッド付きベローズ形伸縮管継手201は、軸方向の伸縮及び径方向の屈曲が可能な継手部材である。図10(b)に示すように、タイロッド付きベローズ形伸縮管継手201は、蛇腹の筒状に形成され、かつ、軸方向の伸縮及び径方向の屈曲が可能な伸縮管202と、伸縮管202の両側を挟み込む2つのフランジ部203a,203bと、フランジ部203aとフランジ部203bとを連結する複数本のタイロッド204と、各タイロッド204に取り付けられたナット205とを有する構成になっている。
タイロッド付きベローズ形伸縮管継手201は、例えば、フランジ部203aが封止板70に連結されるとともに、フランジ部203bがポンプケーシング7aのフランジ部7fに連結され、その状態で、各タイロッド204に取り付けられたナット205が締め付けられる。これによって、タイロッド付きベローズ形伸縮管継手201は、フランジ部203aとフランジ部203bとの間隔、ひいては、フランジ部203aに連結された封止板70とフランジ部203bに連結されたポンプケーシング7aのフランジ部7fとの間隔を規定することができる。
横軸ポンプシステム1Aは、このようなタイロッド付きベローズ形伸縮管継手201を有することによって、封止板70とポンプケーシング7aのフランジ部7fとの間に発生する隙間SP2を封止することができる。その結果、横軸ポンプシステム1Aは、封止板70の軸方向のずれを解消することができる。
係る構成において、ケーシングライナ92の内壁とインペラ21aの羽根122aの先端との間の隙間の調整は、インペラ21及び回転軸22の軸方向の移動(又は、インペラ21と回転軸22と外軸受83との軸方向の移動)によって実施される。その際に、横軸ポンプシステム1Aは、軸継手81の原動機8側及び軸継手81のインペラ21側のいずれか一方又は双方に調整シム(調整板)を挿入することによって、軸継手81の軸方向のずれを調整することができる。
なお、横軸ポンプシステム1Aは、さらに好ましくは、封止板70とポンプケーシング7aのフランジ部7fとの間に、タイロッド付きベローズ形伸縮管継手201と前記したルーズフランジ構造とを併せ持つ構成にするとよい。これにより、横軸ポンプシステム1Aは、封止板70の軸方向のずれだけでなく、封止板70の円周方向のずれについても解消することができる。
また、横軸ポンプシステム1Aは、第1実施形態に係る横軸ポンプシステム1と同様に、例えば、封止板70のフランジ部の径方向の位置をジャッキ等で調整することによって、封止板70の径方向のずれについても解消することができる。
(インペラとポンプケーシングとの間のギャップの調整方法)
前記した通り、横軸ポンプシステム1Aは、インペラ21a及び回転軸22が差し込まれた状態において、インペラ21aの羽根122aがケーシングライナ92と当接しないように、ケーシングライナ92の内壁とインペラ21aの羽根122aの先端との間に任意の間隔の隙間を設ける必要がある。そのため、横軸ポンプシステム1Aは、インペラ21aの軸方向の位置を規定する必要がある。
そこで、横軸ポンプシステム1Aのインペラ21aとポンプケーシング7aとの間のギャップの調整方法は、例えば、インペラ21a及び回転軸22の差し込み時に、一旦、インペラ21aの羽根122aをケーシングライナ92に当接させ、その後に、インペラ21aの羽根122aがケーシングライナ92と当接しなくなるように、インペラ21a及び回転軸22を支持部23側に任意の距離(例えば、数ミリ)だけ移動させる作業を行う。これにより、作業者は、インペラ21aの軸方向の位置を適正な位置に規定することができる。
なお、タイロッド付きベローズ形伸縮管継手201は、軸流型のポンプである横軸ポンプ2を用いる第1実施形態の横軸ポンプシステム1に用いることができる。しかしながら、タイロッド付きベローズ形伸縮管継手201は、前記した理由により、特に、斜流型の横軸ポンプ2Aを用いる横軸ポンプシステム1Aに用いるとよい。
係る構成において、横軸ポンプシステム1Aは、第1実施形態の横軸ポンプシステム1と同様に動作する。
しかも、横軸ポンプシステム1Aは、斜流型の横軸ポンプ2Aを用いるため、ポンプ性能(揚抵(揚水高さ)や流量等)を変更させることができる。
以上の通り、本第2実施形態に係る横軸ポンプシステム1Aによれば、第1実施形態に係る横軸ポンプシステム1と同様に、メンテナンスを容易に行うことができる。
しかも、横軸ポンプシステム1Aによれば、斜流型の横軸ポンプ2Aを用いるため、第1実施形態に係る横軸ポンプシステム1に比べて、ポンプ性能(揚抵(揚水高さ)や流量等)を変更させることができる。
[第3実施形態]
第2実施形態の横軸ポンプシステム1A(図8参照)は、2つの軸受83,23baがインペラ21aの入口側と出口側とに分散配置された構成になっている。これに対して、本第3実施形態は、2つの軸受がインペラ21aの入口側に集中配置された横軸ポンプシステム1Bを提供する。
以下、図11を参照して、本第3実施形態に係る横軸ポンプシステム1Bの構成につき説明する。図11は、第3実施形態に係る横軸ポンプシステム1Bの要部の構成を示す模式図である。
図11に示すように、本第3実施形態に係る横軸ポンプシステム1Bは、第2実施形態の横軸ポンプシステム1A(図8参照)と比較すると、横軸ポンプ2Aの代わりに、横軸ポンプ2Bを有する点で相違している。
本第3実施形態に係る横軸ポンプ2Bは、第2実施形態の横軸ポンプ2Aと比較すると、回転軸22及び支持部(整流部)23の代わりに、回転軸29及び整流部25を有するとともに、水中軸受23baの代わりに、水中軸受28を有する点で相違している。
本第3実施形態に係る回転軸29は、第2実施形態の回転軸22(図8参照)よりも短く形成されており、インペラ21aのボディ本体であるインペラ基部121aを貫通しない(整流部25まで突き抜けない)構成になっている。
また、本第3実施形態に係る整流部25は、第2実施形態の支持部(整流部)23(図8参照)が水中軸受23ba及び水中軸受支え23stを備える中実な構成になっているのに対し、中空な構成(内部が空洞状の構成)になっている。
また、本第3実施形態に係る水中軸受28は、第2実施形態の水中軸受23ba(図8参照)がインペラ21aの出口側に配置されているのに対し、インペラ21aの入口側に配置されている。なお、水中軸受28は、縮流管91に設けられた水中軸受支え28stによって、縮流管91の内部で固定支持されている。
係る構成において、横軸ポンプシステム1Bは、第2実施形態の横軸ポンプシステム1Aと同様に動作する。
しかも、横軸ポンプシステム1Bは、全ての軸受83,28がインペラ21aの入口側に集中配置された構成になっている。また、横軸ポンプシステム1Bは、全ての軸受83,28がポンプケーシング7aに対して移動可能な部材(整流板9aと縮流管91とケーシングライナ92とが一体に構成された組体等)によって支持されている。また、横軸ポンプシステム1Bは、第2実施形態に係る横軸ポンプシステム1Aに比べて、支持部23の代わりに、中空な整流部25を用いている。そのため、横軸ポンプシステム1Bは、第2実施形態における回転軸22の支持部23への差し込み動作を排除することができ、その結果、横軸ポンプ2Bの設置の容易性を向上させることができる。
以上の通り、本第3実施形態に係る横軸ポンプシステム1Bによれば、第1及び第2実施形態に係る横軸ポンプシステム1,1Aと同様に、メンテナンスを容易に行うことができる。
しかも、横軸ポンプシステム1Bによれば、第2実施形態における回転軸22の支持部23への差し込み動作を排除することができ、その結果、横軸ポンプ2Bの設置の容易性を向上させることができる。
[第4実施形態]
第3実施形態の横軸ポンプシステム1B(図11参照)は、駆動機8の車輪8whと収容部80の車輪80whとによって、駆動機8、収容部80、前記した整流板9aと縮流管91とケーシングライナ92とが一体に構成された組体、インペラ21a、回転軸29等を軸方向に移動させる構成になっている。これに対して、本第4実施形態は、駆動機8の車輪8whと縮流管91及びケーシングライナ92のいずれか一方又は双方に設けられた車輪92whとによってこれらの部材を軸方向に移動させる構成になっている横軸ポンプシステム1Cを提供する。
以下、図12〜図14を参照して、本第4実施形態に係る横軸ポンプシステム1Cの構成につき説明する。図12は、本第4実施形態に係る横軸ポンプシステム1Cの要部の構成を示す模式図である。図13は、本第4実施形態に係る横軸ポンプシステム1Cの吸込部7in周りの構成を示す斜視図である。図14は、本第4実施形態に係る横軸ポンプシステム1Cの引き抜き時の動作例を示す説明図である。
図12に示すように、本第4実施形態に係る横軸ポンプシステム1Cは、第3実施形態の横軸ポンプシステム1B(図11参照)と比較すると、収容部80の車輪80whの代わりに、車輪92whを有するとともに、ポンプケーシング7cの外部又は内部の下方部分に、駆動機8側から順に、下部レール部93a,93b,93c,93dを有する点で相違している。なお、「ポンプケーシング7c」は、ポンプケーシング7a(図8参照)と比較すると、下部レール部93a,93b,93c,93dが設けられている点で相違する部材である。
車輪92whは、整流板9aと一体に構成された縮流管91及びケーシングライナ92のいずれか一方又は双方の下部に設けられた回転部材である。
下部レール部93a,93b,93c,93dは、車輪92whを走行させるための部材である。
車輪92whは、前記した組体やインペラ21a、回転軸29等を軸方向に移動可能に支持する。また、車輪92whは、封止板70cがポンプケーシング7cから取り外された場合に、自重により前記した組体やインペラ21a、回転軸29等を傾かせようとする力がこれらの部材にかかるため、これらの部材が傾かないように、下から支持する。
下部レール部93a,93b,93c,93dは、ポンプケーシング7cの外部又は内部の下方部分に軸方向に沿って(すなわち、回転軸29と平行に)延在して設けられている。駆動機8の一番近くに設けられた下部レール部93aは、ポンプケーシング7cの外部に設けられている。一方、下部レール部93b,93c,93dは、ポンプケーシング7cの内部に設けられている。
図13に示すように、下部レール部93a,93b,93c,93dは、車輪92whが回転自在に嵌り込む溝を備えている。溝の上面は、平坦面となっている。また、下部レール部93cは、吸込部7inの中央を軸方向に跨ぐように、配置されている。下部レール部93cは、溝内部の上面が吸込部7inの上端と同じ高さか又は上端よりも若干上方の高さに位置するように配置されている。
横軸ポンプシステム1Cは、下部レール部93a,93b,93c,93dがポンプケーシング7cの内部から外部の地上部分にまで延在して設けられており、車輪92whがこれらに設けられた溝の中を走行する構成になっている。これにより、横軸ポンプシステム1Cは、比較的小さな力で、前記した組体やインペラ21a、回転軸29等を地上部分にまで円滑に引き抜くことができる。したがって、横軸ポンプシステム1Cは、横軸ポンプ2Bのインペラ21a及び回転軸29の引き抜き作業及び差し込み作業を容易に行うことができるとともに、前記した組体やインペラ21a、回転軸29等にかかる衝撃を緩和することができる。また、横軸ポンプシステム1Cは、前記した組体やインペラ21aがポンプケーシング7cの内部を移動する場合に、前記した組体やインペラ21aがポンプケーシング7cの内壁を傷つけないようにすることができる。
本第4実施形態では、下部レール部93aは、他の下部レール部93b,93c,93dよりも段差t1分だけ下方に設けられている。また、横軸ポンプシステム1Cは、封止板70cによってポンプケーシング7cの一端側を封止している。封止板70cは、下部レール部93aを避けるための切欠部70ctが形成された平板状の部材である。封止板70cは、封止板70と同様に、ボルト締結によってポンプケーシング7cのフランジ部7fl(図4参照)と締結されている。
これにより、横軸ポンプシステム1Cは、封止板70cを軸方向に移動可能に配置させるとともに、水が封止板70cの周囲から外部に漏れ出ないようにポンプケーシング7cの一端側を封止している。ただし、横軸ポンプシステム1Dは、下部レール部93aを削除することが可能である。この場合に、封止板70cは、切欠部70ctを設けなくてもよい。
係る構成において、横軸ポンプシステム1Cは、第3実施形態の横軸ポンプシステム1Bと同様に動作する。
しかも、横軸ポンプシステム1Cは、インペラ21aの近傍に設けられた車輪92whによって、前記した組体やインペラ21a、回転軸29等を移動可能に支持している。そのため、横軸ポンプシステム1Cは、第3実施形態に係る横軸ポンプシステム1B(図11参照)に比べて、横軸ポンプ2Bのインペラ21a及び回転軸29の引き抜き作業及び差し込み作業を容易に行うことができるとともに、前記した組体やインペラ21a、回転軸29等にかかる衝撃を緩和することができる。
以上の通り、本第4実施形態に係る横軸ポンプシステム1Cによれば、第1〜第3の実施形態に係る横軸ポンプシステム1〜1Bと同様に、メンテナンスを容易に行うことができる。
しかも、横軸ポンプシステム1Cによれば、第3実施形態に係る横軸ポンプシステム1Bよりも、横軸ポンプ2Bのインペラ21a及び回転軸29の引き抜き作業及び差し込み作業を容易に行うことができるとともに、前記した組体やインペラ21a、回転軸29等にかかる衝撃を緩和することができる。
[第5実施形態]
第4実施形態の横軸ポンプシステム1C(図12参照)は、車輪92whによって、前記した組体やインペラ21a、回転軸29等を移動可能に支持する構成になっている。これに対して、本第5実施形態は、滑り部材によって、前記した組体やインペラ21a、回転軸29等移動可能に支持する横軸ポンプシステム1Dを提供する。
以下、図15〜図17を参照して、本第5実施形態に係る横軸ポンプシステム1Dの構成につき説明する。図15は、本第5実施形態に係る横軸ポンプシステム1Dの要部の構成を示す模式図である。図16は、本第5実施形態に係る横軸ポンプシステム1Dのケーシングライナ92周りの構成を示す断面図である。図17は、本第5実施形態に係る横軸ポンプシステム1Dの吸込部7in周りの構成を示す斜視図である。
図15及び図16に示すように、本第5実施形態に係る横軸ポンプシステム1Dは、第4実施形態の横軸ポンプシステム1C(図12参照)と比較すると、車輪92whと下部レール部93a,93b,93c,93dとの代わりに、滑り部材97とガイド板98a,98bとを有する点で相違している。
滑り部材97は、載置物を摺動(移動)し易くするための部材である。滑り部材97は、ポンプケーシング7dに対して硬度の低い素材によって構成されている。なお、「ポンプケーシング7d」は、ポンプケーシング7a(図8参照)と比較すると、ガイド板98a,98bが設けられている点で相違する部材である。
ガイド板98a,98bは、滑り部材97を摺動可能に下から支持する部材である。
図16に示すように、滑り部材97は、整流板9a及び縮流管91と一体に構成されたケーシングライナ92のテーパ部92taの下部に設けられている。滑り部材97は、ケーシングライナ92と一体に移動する。滑り部材97は、ポンプケーシング7dに対して硬度の低い素材によって構成されている。これにより、滑り部材97は、ケーシングライナ92がポンプケーシング7dの内部を移動する場合に、ケーシングライナ92のテーパ部92taがポンプケーシング7dの内壁を傷つけないようにしている。滑り部材97は、テーパ部92taにネジ止めされており、交換可能になっている。
滑り部材97は、第4実施形態の車輪92whと同様に、前記した組体やインペラ21a、回転軸29等を軸方向に移動可能に支持する。また、滑り部材97は、封止板70cがポンプケーシング7dから取り外された場合に、自重により前記した組体やインペラ21a、回転軸29等を傾かせようとする力がこれらの部材にかかるため、これらの部材が傾かないように、下から支持する。
なお、テーパ部92taとテーパ座7stとの間には、保護リング(保護材)として、Oリング等のシール材Sh2が設けられている。
図17に示すように、ガイド板98a,98bは、ポンプケーシング7dの外部又は内部の下方部分に軸方向に沿って(すなわち、回転軸29と平行に)延在して形成されている。駆動機8側に設けられたガイド板98aは、ポンプケーシング7dの外部に設けられている。一方、ガイド板98bは、ポンプケーシング7dの内部に設けられている。
ガイド板98a,98bの上面は、平坦面となっている。また、ガイド板98bは、吸込部7inの中央を軸方向に跨ぐように、配置されている。ガイド板98bは、上面が吸込部7inの上端と同じ高さか又は上端よりも若干上方の高さに位置するように配置されている。
本第5実施形態では、ガイド板98aは、ガイド板98bよりも段差t2分だけ下方に設けられている。また、横軸ポンプシステム1Dは、封止板70cによってポンプケーシング7dの一端側を封止している。封止板70cは、切欠部70ctによってガイド板98aを避ける構成になっている。ただし、横軸ポンプシステム1Dは、ガイド板98aを削除することが可能である。この場合に、封止板70cは、切欠部70ctを設けなくてもよい。
係る構成において、横軸ポンプシステム1Dは、第4実施形態の横軸ポンプシステム1Cと同様に動作する。
以上の通り、本第5実施形態に係る横軸ポンプシステム1Dによれば、第1〜第4の実施形態に係る横軸ポンプシステム1〜1Cと同様に、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、横軸ポンプシステム1Dによれば、第4実施形態に係る横軸ポンプシステム1Cと同様に、横軸ポンプ2Bのインペラ21a及び回転軸29の引き抜き作業及び差し込み作業を容易に行うことができるとともに、前記した組体やインペラ21a、回転軸29等にかかる衝撃を緩和することができる。
[第6実施形態]
第1〜第5の実施形態に係る横軸ポンプシステム1〜1D(図2、図8、図11、図12、及び、図15参照)は、ポンプケーシング7,7a,7c,7dが分割しない構成になっている。これに対して、本第6実施形態は、ポンプケーシング7eが分割する横軸ポンプシステム1Eを提供する。
以下、図18を参照して、本第6実施形態に係る横軸ポンプシステム1Eの構成につき説明する。図18は、第6実施形態に係る横軸ポンプシステム1Eの要部の構成を示す模式図である。
図18に示すように、本第6実施形態に係る横軸ポンプシステム1Eは、横軸ポンプ2Eを有している。横軸ポンプ2Eは、ポンプケーシング7eが軸方向に2つ以上の部位に分割可能な構成になっている。例えば、本第6実施形態では、横軸ポンプ2Eは、ポンプケーシング7eが管部7tuと吐出部7outとに分割する構成になっている。管部7tuは、円筒状の円筒部として形成されている。吐出部7outは、紡錘形状のボール部として形成されている。吐出部7outの内部には、横軸ポンプ2Eのインペラ21aが収容されている。管部7tuと吐出部7outとは、例えば、ボルトによって締結されている。
ここでは、ポンプケーシング7eがボールケーシングとして形成されている場合を想定して説明する。ボールケーシングは、一部分が紡錘形状のボール部として形成されたケーシングであり、ポンプ効率の低下を抑制するのに好適な形状になっている。
しかしながら、ポンプケーシング7eは、他の実施形態のポンプケーシング7,7a,7c,7dと同様に、円筒ケーシングとして形成してもよい。この場合に、吐出部7outは、管部7tuと同様の円筒部として形成される。
本第6実施形態では、インペラ21aは、インペラ基部121aの側方視形状が流滴状となっており、軸方向に沿って配置されている。インペラ21aは、インペラ基部121aの略中央部分から周方向に突出する羽根122aを備えている。また、整流部26は、案内羽根24eを備えている。案内羽根24eは、側方視形状が曲線状となっている。ポンプケーシング7eの吐出部7outは、インペラ21aの羽根122a及び整流部26の案内羽根24eの形状に合わせて、側方視形状が紡錘状となっている。これにより、インペラ21aの羽根122aは、ポンプケーシング7eの内壁に接触することなく、ポンプケーシング7eの吐出部7outの内部で、回転することができる。ただし、横軸ポンプシステム1Eは、ポンプケーシング7eが軸方向に2つ以上の部位に分割可能な構成になっていれば、このような構成に限定されない。
係る構成において、横軸ポンプシステム1Eは、第1〜第5実施形態の横軸ポンプシステム1〜1Dと同様に動作する。
また、横軸ポンプシステム1Eは、ポンプケーシング7eを整流部26の案内羽根24eの入口より前方で分割することができるため、例えば、ポンプケーシング7eの吐出部7outが鋳物で製作されている場合のような、複雑な形状にも適用することができる。
以上の通り、本第6実施形態に係る横軸ポンプシステム1Eによれば、第1〜第5の実施形態に係る横軸ポンプシステム1〜1Dと同様に、メンテナンスを容易に行うことができる。
しかも、横軸ポンプシステム1Eによれば、例えば、ポンプケーシング7eの吐出部7outが鋳物で製作されている場合のような、複雑な形状にも適用することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、ポンプケーシング7は、任意の位置(例えば、横軸ポンプの整流部の周囲の位置)に、外部に対してポンプケーシング7の内部を選択的に開放又は閉鎖する扉機構を備える構成にしてもよい。これにより、横軸ポンプシステム1は、横軸ポンプ2のインペラ21及び回転軸22をポンプケーシング7から引き出さなくても、横軸ポンプ2の支持部(整流部)23等を適宜メンテナンスすることができる。
また、本発明は、水以外の流体を移送する横軸ポンプシステムにも適用することができる。
1,1A,1B,1C,1D,1E 横軸ポンプシステム
1bs ポンプ設置基礎
2,2A,2B,2E 横軸ポンプ
3 吸込水槽
4 吐出水槽
5 吸込管
5in 吸込口
6 吐出管
6out 吐出口
6va フラップ弁
7,7a,7c,7d,7e ポンプケーシング
7di 溝
7fl フランジ部
7in 吸込部
7is 内壁
7out 吐出部
7ra 上部レール部
7st テーパ座
7tu 管部
8 駆動機
8bs ベース
8wh,27wh,71wh,80wh,92wh 車輪
9,9a 整流板
9ho,70ho 孔
21,21a インペラ
22,29 回転軸
22ta,92ta テーパ部
23 支持部(整流部)
23ba,28 水中軸受
23st,28st 水中軸受支え
24,24e 案内羽根
25,26 整流部
27 支持用治具
51 電動機
52 満水検知器
53 真空ポンプ
61 吐出弁
70,70c 封止板
70ct 切欠部
71 取付部材
80 収容部
81 軸継手
82 駆動軸
83 外軸受
84 外軸受台座
85 軸封装置
91 縮流管
92 ケーシングライナ
93a,93b,93c,93d 下部レール部
97 滑り部材(保護リング)
98a,98b ガイド板
121,121a インペラ基部
122,122a 羽根
122tp 先端部
Sh1,Sh2 シール材

Claims (13)

  1. インペラ及び回転軸を備える横軸ポンプと、
    前記インペラを回転駆動する駆動機と、
    筒構造を呈しており、前記インペラを内部に収容するポンプケーシングと、
    前記インペラの収容場所よりも上流側で前記ポンプケーシングと連結されており、外部から流体を吸い込む吸込管と、
    前記インペラの収容場所よりも下流側で前記ポンプケーシングと連結されており、外部に流体を吐き出す吐出管と、
    前記吸込管から吸い込まれた流体を前記インペラの入口方向に誘導する整流板と、
    前記ポンプケーシングと前記駆動機の設置場所との連通部分を封止する封止板と、
    前記整流板を前記インペラ及び前記回転軸の軸方向に移動可能に支持する支持機構と、を有し、
    前記整流板は、取付部材によって前記封止板に取り付けられており、
    前記支持機構は、前記取付部材に回転可能に取り付けられた車輪と、前記車輪を介して前記取付部材を吊り下げる上部レール部とによって構成されており、
    前記上部レール部は、前記ポンプケーシングの内部の上方部分に前記軸方向に沿って延在して形成されており、かつ、前記車輪が回転自在に嵌り込む溝を備え
    前記インペラと前記回転軸と前記整流板は、前記封止板が前記ポンプケーシングから取り外されることによって、前記軸方向に移動可能になる
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  2. 請求項1に記載の横軸ポンプシステムにおいて、
    前記整流板によって誘導された流体を加速させて前記インペラの入口に誘導する縮流管と、
    前記インペラから吸い込まれて昇圧された流体を前記インペラの出口側に誘導するケーシングライナとを備え、
    前記整流板と前記縮流管と前記ケーシングライナとが一体に構成されている
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  3. 請求項1に記載の横軸ポンプシステムにおいて、
    前記回転軸を回転自在に支持する全ての軸受は、前記インペラの入口側に配置されており、かつ、前記ポンプケーシングに対して移動可能な部材によって支持されている
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  4. 請求項1に記載の横軸ポンプシステムにおいて、
    前記ポンプケーシングは、軸方向に2つ以上の部位に分割可能な構成になっている
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  5. インペラ及び回転軸を備える横軸ポンプと、
    前記インペラを回転駆動する駆動機と、
    筒構造を呈しており、前記インペラを内部に収容するポンプケーシングと、
    前記インペラの収容場所よりも上流側で前記ポンプケーシングと連結されており、外部から流体を吸い込む吸込管と、
    前記インペラの収容場所よりも下流側で前記ポンプケーシングと連結されており、外部に流体を吐き出す吐出管と、
    前記吸込管から吸い込まれた流体を前記インペラの入口方向に誘導する整流板と、
    前記ポンプケーシングと前記駆動機の設置場所との連通部分を封止する封止板と、
    前記整流板によって誘導された流体を加速させて前記インペラの入口に誘導する縮流管と、
    前記インペラから吸い込まれて昇圧された流体を前記インペラの出口側に誘導するケーシングライナと、を有し
    前記整流板と前記縮流管と前記ケーシングライナとが一体に構成され
    前記インペラ及び前記回転軸は、前記封止板が前記ポンプケーシングから取り外されることによって、軸方向に移動可能になる
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  6. 請求項に記載の横軸ポンプシステムにおいて、
    さらに、前記整流板を前記軸方向に移動可能に支持する支持機構を有しており、
    前記整流板は、前記封止板が前記ポンプケーシングから取り外されることによって、前記軸方向に移動可能になる
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  7. 請求項に記載の横軸ポンプシステムにおいて、
    前記整流板と一体に構成された前記縮流管及び前記ケーシングライナのいずれか一方又は双方は、下部に車輪を備えているとともに、
    前記ポンプケーシングは、下部レール部を備えており、
    前記下部レール部は、少なくとも、前記ポンプケーシングの内部の下方部分に前記軸方向に沿って延在して形成されており、かつ、前記車輪が回転自在に嵌り込む溝を備えている
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  8. 請求項に記載の横軸ポンプシステムにおいて、
    前記整流板及び前記縮流管と一体に構成された前記ケーシングライナは、下部に滑り部材を備えているとともに、
    前記ポンプケーシングは、前記滑り部材を摺動可能に下から支持するガイド板を備えており、
    前記ガイド板は、少なくとも、前記ポンプケーシングと前記吸込管とが連結されている吸込部を跨ぐように、前記ポンプケーシングの内部の下方部分に前記軸方向に沿って延在して形成されている
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  9. 請求項に記載の横軸ポンプシステムにおいて、
    前記駆動機は、下部に車輪を備えている
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  10. 請求項に記載の横軸ポンプシステムにおいて、
    前記ケーシングライナは、出口側にテーパ部を備えているとともに、
    前記ポンプケーシングは、前記テーパ部と係合するテーパ座を備えている
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  11. 請求項に記載の横軸ポンプシステムにおいて、
    前記回転軸を回転自在に支持する全ての軸受は、前記インペラの入口側に配置されており、かつ、前記ポンプケーシングに対して移動可能な部材によって支持されている
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  12. 請求項に記載の横軸ポンプシステムにおいて、
    前記ポンプケーシングは、軸方向に2つ以上の部位に分割可能な構成になっている
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
  13. インペラ及び回転軸を備える横軸ポンプと、
    前記インペラを回転駆動する駆動機と、
    筒構造を呈しており、前記インペラを内部に収容するポンプケーシングと、
    前記インペラの収容場所よりも上流側で前記ポンプケーシングと連結されており、外部から流体を吸い込む吸込管と、
    前記インペラの収容場所よりも下流側で前記ポンプケーシングと連結されており、外部に流体を吐き出す吐出管と、
    前記吸込管から吸い込まれた流体を前記インペラの入口方向に誘導する整流板と、
    前記ポンプケーシングと前記駆動機の設置場所との連通部分を封止する封止板と、を有し、
    前記回転軸を回転自在に支持する軸受は、前記インペラの入口側と出口側との双方に配置されており、
    前記回転軸は、前記インペラを貫通するように配置されているとともに、その先端にテーパが形成され
    前記インペラ及び前記回転軸は、前記封止板が前記ポンプケーシングから取り外されることによって、軸方向に移動可能になる
    ことを特徴とする横軸ポンプシステム。
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