JP6452631B2 - 鍵交換装置 - Google Patents

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本発明は、鍵が装着されたキーリングの開口部を封緘している封緘具の封緘を解除する操作を行うことで、鍵の交換を可能とする鍵交換装置に関する。
従来、鍵が装着されたキーリングを鍵ホルダに取り付け、この鍵ホルダを鍵管理装置に着脱可能とすることで、多数の重要な鍵をまとめて管理することが行われている。このような鍵管理装置に関する技術が、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された技術では、鍵管理機(鍵管理装置)に、キーホルダを着脱可能にする特殊操作部を設けており、この特殊操作部では、装着されたキーホルダに対して特殊操作が可能となっている。また、この特殊操作には、キーホルダを鍵の着脱が可能な状態とする操作が含まれている。
特開2013−127196号公報(2013年6月27日公開)
上述した特許文献1に記載の技術では、基本的に、鍵管理機と特殊操作部とが1対1の関係にあることが想定されている。このため、鍵管理装置の台数が増えるか、あるいは鍵管理装置の仕様変更などが生じると、それに応じて特殊操作部の個数を増やしたり、特殊操作部の仕様変更などを行なったりしなければならない。すなわち、特許文献1に記載の技術では、複数台の鍵管理装置から取り出した鍵ホルダの鍵交換には、必ず複数個の特殊操作部が必要になるという問題点がある。また、上述したように、特許文献1に記載の特殊操作部は、鍵管理装置に常に依存する関係になるため、製造コストが高くなるという問題もある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、鍵管理装置と鍵交換装置とが一体、別体にかかわらず、複数台の鍵管理装置から取り出した鍵ホルダの鍵交換を、一つの鍵交換装置で行うことを可能にすることができる鍵交換装置を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の態様1に係る鍵交換装置は、鍵が装着されたキーリングの開口部を封緘している封緘具の封緘を解除する操作を行うことで、上記鍵の交換を可能とする鍵交換装置であって、上記封緘具によって封緘される上記キーリングが取り付けられる鍵ホルダに付加された情報であって、当該鍵ホルダに固有の情報である鍵ホルダ固有情報を、上記鍵ホルダから取得する鍵ホルダ固有情報取得部を備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、鍵ホルダ固有情報取得部は、鍵ホルダ固有情報を鍵ホルダから取得する。また、鍵ホルダ固有情報は、鍵ホルダに付加された情報であって、当該鍵ホルダに固有の情報である。すなわち、上記構成では、鍵ホルダに鍵ホルダ固有情報を持たせ、鍵交換装置が鍵ホルダ固有情報を取得するようになっている。このため、鍵交換装置が、鍵ホルダの管理を、鍵管理装置とは独自に行うことができる。よって、鍵管理装置と鍵交換装置とが一体、別体にかかわらず、複数台の鍵管理装置から取り出した鍵ホルダの鍵交換を、一つの鍵交換装置で行うことを可能にすることができる。
本発明の態様2に係る鍵交換装置は、上記態様1において、上記鍵ホルダが、複数個所における穴の有無の状態を上記鍵ホルダ固有情報と対応付けた固有情報プレートを備え、上記鍵ホルダ固有情報取得部が、上記固有情報プレートの上記複数個所における穴の有無の状態を検知し、検知した結果に基づいて上記鍵ホルダ固有情報を特定しても良い。上記構成によれば、鍵ホルダに固有情報プレートを設けるという簡単な手法により、固有情報プレートの複数個所における穴の有無の状態の組合せパターンの数と同じ本数の鍵ホルダのそれぞれを、個別に識別することが可能になる。
本発明の態様3に係る鍵交換装置は、上記態様1において、上記鍵ホルダが、複数個所における穴の有無の状態を上記鍵ホルダ固有情報と対応付けた固有情報プレートを備え、上記鍵ホルダ固有情報取得部が、上記固有情報プレートの上記複数個所における穴の有無の状態を撮像し、撮像した結果に基づいて上記鍵ホルダ固有情報を特定しても良い。上記構成によれば、鍵ホルダに固有情報プレートを設けるという簡単な手法により、固有情報プレートの複数個所における穴の有無の状態の組合せパターンの数と同じ本数の鍵ホルダのそれぞれを、個別に識別することが可能になる。
本発明の態様4に係る鍵交換装置は、上記態様1において、上記鍵ホルダが、上記鍵ホルダ固有情報を記憶する記憶部と、当該記憶部に記憶された上記鍵ホルダ固有情報を送信するための通信アンテナと、を備えており、上記鍵ホルダ固有情報取得部が、上記通信アンテナを介して上記鍵ホルダ固有情報を受信しても良い。上記構成によれば、鍵ホルダに記憶部および通信アンテナを設けるという簡単な手法により、記憶部に記憶させることが可能な鍵ホルダ固有情報の数と同じ本数の鍵ホルダのそれぞれを、個別に識別することが可能になる。
本発明の態様5に係る鍵交換装置は、上記態様1において、上記鍵ホルダの表面に、上記鍵ホルダ固有情報と対応付けられた図形パターンを示す図形パターン画像が描画されており、上記鍵ホルダ固有情報取得部が、上記図形パターン画像を読み取り、読み取った結果に基づいて上記鍵ホルダ固有情報を特定しても良い。上記構成によれば、鍵ホルダの表面に図形パターンを描画するという簡単な手法により、描画可能な異なる図形パターンの数と同じ本数の鍵ホルダのそれぞれを、個別に識別することが可能になる。
本発明の態様6に係る鍵交換装置は、上記態様1〜5の何れかにおいて、上記鍵ホルダ固有情報が、上記鍵の交換を最後に行った利用者に係る利用者情報を少なくとも含んでいても良い。上記構成によれば、少なくとも誰が最後に鍵交換を行ったかを確認することが可能になる。
本発明の態様7に係る鍵交換装置は、上記態様1〜6の何れかにおいて、上記鍵ホルダ固有情報が、上記鍵ホルダが複数の鍵管理装置のうちの何れの鍵管理装置で管理されているかを示す鍵管理装置情報を含んでいても良い。上記構成によれば、鍵交換装置での鍵交換の許可・禁止を鍵管理装置情報の指定で行うことが可能になる。
本発明の態様8に係る鍵交換装置は、上記態様1〜7の何れかにおいて、上記鍵ホルダ固有情報が、上記鍵ホルダが複数の鍵交換装置のうちの何れの鍵交換装置で上記鍵の交換が可能となっているかを示す鍵交換装置情報を含んでいても良い。上記構成によれば、どの鍵交換装置で鍵交換を行ったかを確認することが可能になる。
本発明の一態様によれば、鍵管理装置と鍵交換装置とが一体、別体にかかわらず、複数台の鍵管理装置から取り出した鍵ホルダの鍵交換を、一つの鍵交換装置で行うことを可能にすることができるという効果を奏する。
(a)は、本発明の実施の一形態に係る鍵交換装置および鍵管理装置の外観構成を示す図であり、(b)は、鍵ホルダを鍵ホルダ固定部に設置する前の状態を示す図であり、(c)は、鍵ホルダを鍵ホルダ固定部に設置した後に、ロック解除レバーを押下したときの状態を示す図である。 (a)は、鍵ホルダの付属品を示す図であり、(b)は、キーリングのリング中間部がロックされた状態における鍵ホルダの状態を示す図であり、(c)は、キーリングのリング中間部のロックが解除された状態における鍵ホルダの状態を示す図であり、(d)は、キーリングのリング中間部がロックされた状態における封緘具の内部の様子を示す断面図であり、(e)は、キーリングのリング中間部のロックが解除された状態における封緘具の内部の様子を示す断面図である。 上記鍵交換装置の全体構成を示すブロック図である。 (a)〜(i)は、それぞれ上記鍵交換装置の基本動作の流れを示す工程図である。 (a)は、固有情報プレートにおける複数個所の穴の有無の状態の例を示す図であり、(b)は、鍵ホルダ固有情報取得部の一形態を示す図であり、(c)は、鍵ホルダ固有情報取得部の別の形態を示す図である。 (a)は、鍵ホルダ固有情報取得部のさらに別の形態を示す図であり、(b)は、鍵ホルダ固有情報取得部のさらに別の形態を示す図である。 (a)は、鍵ホルダ固有情報取得部のさらに別の形態を示す図であり、(b)は、鍵ホルダ固有情報取得部のさらに別の形態を示す図である。 ICタグに記録される各種情報の例を示す表である。
本発明の実施の形態について図1〜図8に基づいて説明すれば、次の通りである。以下、説明の便宜上、特定の項目にて説明した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付記し、その説明を省略する場合がある。
〔鍵交換装置・鍵管理装置の外観構成など〕
図1に基づき、本発明の実施の一形態に係る鍵交換装置40および鍵管理装置60の外観構成などについて説明する。図1の(a)は、鍵交換装置40および鍵管理装置60の外観構成を示す図である。
図1の(a)に示すように、本実施形態の鍵交換装置40は、鍵管理装置60と別体に構成されている。しかしながら、鍵交換装置40および鍵管理装置60の形態は、このように別体に構成されている形態に限定されず、鍵交換装置40と鍵管理装置60とが一体的に構成されていても良い。また、鍵交換装置40と鍵管理装置60とを有線または無線通信で接続しても良い。また、鍵交換装置40に記憶している鍵交換履歴等を別体である鍵管理装置60にUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの携帯型記憶媒体から転送できるようにしても良い。鍵管理装置60は、鍵ホルダ返却部を複数備えており(不図示)、複数の鍵ホルダ10のそれぞれが対応する鍵ホルダ返却部に着脱可能になっている。これにより、多数の重要な鍵をまとめて管理することができるようになっている。また、鍵ホルダ10に埋め込んだICタグに、鍵交換履歴を記憶させる場合、鍵管理装置60は、鍵ホルダ10のICタグに記憶された鍵交換履歴を読み取り、鍵管理装置60の表示部に鍵交換履歴を表示するようにしても良い。こうすることで、鍵管理装置60に鍵交換履歴を記憶する記憶部を持たなくても、鍵交換履歴を表示することができる。
なお、鍵管理装置60のその他の構成等については、本発明の本質とあまり関係ないので、説明を省略する。
次に、図1の(a)に示すように、鍵交換装置40は、ロック解除レバー41、鍵ホルダ固定部42、表示部52、および認証操作受付部53を備えている。表示部52には、鍵交換装置40に記憶している鍵交換履歴などが表示されるようになっている。この鍵交換履歴には、いつ、誰が、どの鍵ホルダを鍵交換したかの情報が含まれている。
また、認証操作受付部53は、個人ID(Identification)情報が記録された個人認証カードを当接させることによって、その情報を読み取ることで、誰が鍵交換装置40にアクセスしたかを認識することができるようになっている。
次に、図1の(b)は、鍵ホルダ10を鍵ホルダ固定部42に設置(セット)する前の状態を示す図である。一方、図1の(c)は、鍵ホルダ10を鍵ホルダ固定部42に設置した後に、ロック解除レバー41を押下したときの状態を示す図である。このように、ロック解除レバー41を押下することにより、後述するように、封緘具2のリング中間部1aのロックを解除することができるようになっている。これにより、キーリング1を封緘具2から取り外すことができるようになり、鍵交換が可能な状態となる。
〔鍵ホルダ・封緘具・ロック解除レバー〕
次に、図2に基づき、鍵ホルダ10について説明する。図2の(a)は、鍵ホルダ10の付属品を示す図である。同図に示すように、鍵ホルダ10の付属品には、キーリング1、封緘具2およびホルダ本体3がある。鍵ホルダ10は、封緘具2によって封緘されるキーリング1が取り付けられるようになっている。
キーリング1は、金属材料で構成されている。また、キーリング1は、鍵の着脱が可能なように、開口部を有している。キーリング1は、端部よりも中間側に位置するリング中間部1a(開口部)を有しており、キーリング1の終端側は、互いに背を向けて対向し、互いに逆向きに屈曲した屈曲部1bとなっている。
封緘具2は、ケース22、およびスライド部材21〔図2の(d)および(e)参照〕を備えている。ケース22は、樹脂材料で構成され、直方体形状を為しており、図2の(a)に示す裏側の側面には、キーリング1のリング中間部1aが嵌合されるリング中間部嵌合孔22aが形成されている。ケース22のリング中間部嵌合孔22aにキーリング1のリング中間部1aを嵌合させることで、キーリング1を封緘具2に装着することが可能になっている。なお、本実施形態では、ケース22は、樹脂材料で構成されているものとして説明するが、ケース22の構成材料は、樹脂材料に限定されない。例えば、ケース22の構成材料を金属材料としても良い。
また、スライド部材21は樹脂材料で構成されており、その一端には、ロックボタン(一部)21aが形成されており、図2の(a)に示す例では、ケース22の一端から突出している。なお、本実施形態では、スライド部材21は、樹脂材料で構成されているものとして説明するが、スライド部材21の構成材料は、樹脂材料に限定されない。例えば、スライド部材21の構成材料を金属材料としても良い。
封緘具2は、キーリング1のリング中間部1aをロックすることが可能になっている。詳細は後述するが、リング中間部1aをロックされた状態にするには、リング中間部1aをケース22のリング中間部嵌合孔22aに嵌合させた状態(キーリング1をケース22に装着した状態)で、ロックボタン21aを押してケース22の内部に収容させれば良い。
一方、リング中間部1aをリング中間部嵌合孔22aに嵌合させた状態で、ケース22の一端からロックボタン21aを突出させれば、リング中間部1aはロックが解除された状態となる。
ホルダ本体3は、樹脂材料で構成されており、鍵管理装置60の鍵ホルダ返却部の差込口(不図示)に差し込まれる差込部31と、差込部31の差込口に差し込まれる側と反対側に延出する延出部32と、を備える。差込部31と延出部32とは一体に成形されている。差込部31は、縦断面が縦長矩形状となる直方体形状を為しており、図2の(a)に示す表裏の側面には、樹脂変形防止のための複数の溝が形成されている。また、図2の(a)に示す延出部32の下面側には、キーリング1の屈曲部1bが取り付けられる屈曲部装着孔3aが形成されている。なお、本実施形態では、ホルダ本体3は、樹脂材料で構成されているものとして説明するが、ホルダ本体3の構成材料は、樹脂材料に限定されない。例えば、ホルダ本体3の構成材料を金属材料としても良い。
鍵ホルダ10の付属品の組立ての手順は、以下のとおりである。
(1)キーリング1の屈曲部1bをホルダ本体3の延出部32の屈曲部装着孔3aに取付ける。
(2)キーリング1のリング中間部1aを封緘具2のケース22のリング中間部嵌合孔22aに嵌合させた状態で、ロックボタン21aを押して(スライド部材21をケース22に対して相対的に変位させて)ケース22の内部に収容させる。
以上のような手順により、鍵ホルダ10は、図2の(b)に示す状態となる。図2の(b)は、キーリング1のリング中間部1aがロックされた状態における鍵ホルダ10の状態を示す図である。この状態では、キーリング1(または封緘具2)が、延出部32に対して手前側から奥側まで、ホルダ本体3とは別個独立に、約180°回動可能に支持されている。なお、キーリング1(または封緘具2)の回動範囲は、上記の形態に限定されず、例えば、キーリング1(または封緘具2)が、延出部32に対して手前側から下側まで、ホルダ本体3とは別個独立に約90°回動可能に支持されていても良い。
次に、図2の(c)は、キーリング1のリング中間部1aのロックが解除された状態における鍵ホルダ10の状態を示す図である。リング中間部1aのロックが解除された状態では、図2の(c)に示すように、封緘具2のケース22の一端から突出したスライド部材21のロックボタン21aがホルダ本体3の差込部31に当接する状態においてキーリング1の延出部32に対する回動が阻止される。言い換えれば、図2の(c)に示す状態で、封緘具2(またはキーリング1)を手前側から下側へ90°回転させようとしても、ホルダ本体3の差込部31と封緘具2のロックボタン21aとが接触して回動が阻止される。このように、キーリング1の延出部32に対する回動が阻止されることにより、キーリング1のリング中間部1aのロックが解除されていること(ロックし忘れ)を鍵のユーザは認識することができる。
次に、図2の(d)は、キーリング1のリング中間部1aがロックされた状態における封緘具2の内部の様子を示す断面図である。同図に示すように、封緘具2は、ケース22、スライド部材21を備える。ケース22の上側の側面には、キーリング1のリング中間部1aが嵌合されるリング中間部嵌合孔22aが形成されている。また、ケース22の内部の右上側には、後述する係合部21bが係合する係合孔22cが形成されている。
スライド部材21は、ケース22に装着されたキーリング1と独立して、キーリング1のリング中間部1aのロックが解除される解除位置〔図2の(e)参照〕と、リング中間部1aがロックされるロック位置〔図2の(d)参照〕と、の間を変位するようにケース22に対して収容されている。
上記解除位置においては、スライド部材21のロックボタン21aがケース22の一端から突出し、上記ロック位置においては、スライド部材21のロックボタン21aがケース22の内部に収容される。
スライド部材21の左端には、ロックボタン21aが形成されており、スライド部材21のロックボタン21aと反対側には、上述したケース22の係合孔22cに係合する係合部21bが形成されている。上記ロック位置においては、係合部21bがケース22の内部に形成された係合孔22cに係合する。このため、ケース22に対するスライド部材21の相対位置が変位して、ユーザの意図に反して、ロックが解除された状態となることを阻止することができる。
次に、スライド部材21の右側には、磁石23が収納される磁石収納室21cが形成されている。複数の磁石23のそれぞれは、向かい合う磁石同士が互いに反発して変位可能なよう、封緘具2の内部(磁石収納室21c)において対向する位置に配置されている。
また、スライド部材21の上側側面には、キーリング1のリング中間部1aが嵌合されるリング中間部嵌合孔21dが形成されている。リング中間部嵌合孔22aの左側の壁面には、蓋部21fが形成されている。なお、本実施形態では、磁石23を2つ用いた形態について説明しているが、磁石23を3つ以上用いた形態を採用しても良い。
上記ロック位置においては、図2の(d)に示すように、スライド部材21は、ケース22に対して相対的に右側一杯にスライドし、ロックボタン21aがケース22の内部に完全に収納された状態になる。また、このとき、スライド部材21の係合部21bは、ケース22の係合孔22cに完全に係合した状態になる。
また、ケース22のリング中間部嵌合孔22aは、スライド部材21の蓋部21fによって塞がれた状態になるため、これによりキーリング1のリング中間部1aは、ロックされ、キーリング1を封緘具2から取り外すことができない状態になる。
また、上記ロック位置においては、磁石収納室21cに収納されている複数の磁石23は、磁石23同士が反発して離間し、一方の磁石23が、係合部21bの係合孔22cに対する係合の解除を阻止する位置に(右側に)移動している。このため、ユーザの意図に反して、係合部21bの係合孔22cに対する係合が解除されてスライド部材21のケース22に対する相対位置が変位してしまうことを阻止することができる。
次に、図2の(e)は、図1の(c)に示すように、鍵ホルダ10を鍵ホルダ固定部42に設置した後に、ロック解除レバー41を押下したときの状態を示している。この状態で、キーリング1のリング中間部1aのロックは解除される。
図2の(e)は、キーリング1のリング中間部1aのロックが解除された状態における封緘具2の内部の様子を示す断面図である。同図に示すように、キーリング1のリング中間部1aのロックが解除された状態では、スライド部材21は、ケース22に対して相対的に左側にスライドし、ロックボタン21aがケース22の一端から突出した状態になる。
また、このとき、スライド部材21の係合部21bは、ケース22の係合孔22cに対する係合状態が解除される。また、ケース22のリング中間部嵌合孔22aは、スライド部材21の蓋部21fによって塞がれた状態が解除されるため、これによりキーリング1のリング中間部1aのロックが解除され、キーリング1を封緘具2から取り外し可能な状態になる。
磁石収納室21cに収納されている複数の磁石23は、右側の磁石23と、ロック解除レバー41の内部に設けられた磁石44とが、反発して離間し、右側の磁石23が、磁石収納室21cの左端一杯に移動している。これにより、係合部21bの係合孔22cに対する係合が解除可能になる。
上記構成によれば、スライド部材21のロックボタン21aがケース22の一端から突出しているか、スライド部材21のロックボタン21aがケース22の内部に収容されているかによって、キーリング1のリング中間部1aがロックされているのか、ロックが解除されているのかが外部から判別し易い。よって、キーリング1のリング中間部1aのロックし忘れを抑制することができる。
〔鍵交換装置の全体構成〕
次に、図3に基づき、本発明の実施の一形態に係る鍵交換装置40の全体構成について説明する。図3は、鍵交換装置40の全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、鍵交換装置40は、ロック解除レバー41、鍵ホルダ固定部42、近接センサA43、近接センサB45、レバーロック機構46、鍵ホルダ固有情報取得部47a〜47h、鍵ホルダロック機構48、位置センサ49,49a,49b、LED(Light Emitting Diode)50、制御部51、表示部52、認証操作受付部53、および記憶部54を備える。
近接センサA43および近接センサB45は、それぞれ封緘具2の内部に存在する磁石23を検知するセンサである。レバーロック機構46は、鍵交換認証の前は、ロック解除レバー41を押下できないようにロックし、鍵交換認証の完了後は、上記ロックを解除してロック解除レバー41を押下できるようにする機構を有する。
なお、本実施形態では、封緘具2の存在を検知する構成として、近接センサを用いる形態について説明したが、封緘具2の存在を検知する構成はこのような形態に限定されない。例えば、フォトセンサやマイクロスイッチなどを用いて封緘具2の存在を検知するようにしても良い。
鍵ホルダ固有情報取得部47a〜47hは、鍵ホルダ10に付加された情報であって、鍵ホルダ10に固有の情報である鍵ホルダ固有情報を、鍵ホルダ10から取得するものである。この鍵ホルダ固有情報には、どの鍵管理装置で管理しているどの鍵ホルダであるかの情報が含まれている。すなわち、上記構成では、鍵ホルダ10に鍵ホルダ固有情報を持たせ、鍵交換装置40が鍵ホルダ固有情報を取得するようになっている。このため、鍵交換装置40が、鍵ホルダの管理を、鍵管理装置60とは独自に行うことができる。よって、鍵管理装置60と鍵交換装置40とが一体、別体にかかわらず、複数台の鍵管理装置から取り出した鍵ホルダの鍵交換を、一つの鍵交換装置で行うことを可能にすることができる。なお、鍵ホルダ固有情報取得部47a〜47hの具体的な形態については、後述する。
鍵ホルダロック機構48は、鍵ホルダ10を鍵ホルダ固定部42に最初に設置した際に、鍵ホルダ10を鍵ホルダ固定部42からの取り外しができないようにロックする。また、鍵ホルダロック機構48は、鍵交換の終了後、近接センサA43で封緘具2に内蔵された磁石23を検知すると、上記のロックを解除して鍵ホルダ10を鍵ホルダ固定部42から取り外し可能にする機構を有する。
位置センサ49,49a,49bは、それぞれ、鍵ホルダ固有情報取得部47a〜47hに対する鍵ホルダ10の相対的な位置を検知するセンサである。LED50は、鍵ホルダ10の所定部位(例えば、後述する固有情報プレート33)に対して、光を照射するものである。
次に、図3に示すように、制御部51は、表示制御部511、認証処理部512、鍵ホルダロック状態制御部513、履歴情報記録制御部514、および鍵ホルダ識別処理部515を備える。表示制御部511は、例えば、表示部52に鍵交換履歴など記憶部54から読み出して表示させる制御などを行う。
認証処理部512は、認証操作受付部53に当接した個人認証カードに記録された個人ID情報を読み取ることで、誰が鍵交換装置40にアクセスしたかを認識する処理を行い、鍵交換操作を許可したり、鍵交換操作を禁止したりする処理を行う。
鍵ホルダロック状態制御部513は、近接センサA43、近接センサB45、レバーロック機構46、および鍵ホルダロック機構48の各ブロックの動作を制御して、ロック解除レバー41の押下をロックしたり、そのロックを解除したり、鍵ホルダ固定部42に設置された鍵ホルダ10の取り外しを禁止したり、許可したりする制御を行うものである。
履歴情報記録制御部514は、例えば、いつ、誰が、どの鍵ホルダ10の鍵交換を行ったかの履歴を示す履歴情報を記憶部54に記憶させる制御を行う。鍵ホルダ識別処理部515は、鍵ホルダ固有情報取得部47a〜47h、位置センサ49,49a,49b、およびLED50の各ブロックの動作を制御して、鍵ホルダ固有情報を取得または特定し、取得または特定した鍵ホルダ固有情報に基づいて、鍵交換操作が行われる鍵ホルダ10を個別に識別する処理を行う。
記憶部54には、例えば、いつ、誰が、どの鍵ホルダ10の鍵交換を行ったかの履歴を示す履歴情報などが記憶される。上記構成によれば、鍵ホルダ固有情報取得部47a〜47hは、鍵ホルダ固有情報を鍵ホルダ10から取得する。これにより、鍵交換装置40は、複数の鍵ホルダ10のそれぞれを、鍵ホルダ固有情報を利用して個別に識別することが可能になる。このため、鍵管理装置60から取り外した複数本の鍵ホルダ10について纏めて鍵交換することが可能になる。
以上のように、鍵交換装置40には、鍵ホルダ10毎の違いを識別する機能があるため、いつ、誰が、どの鍵ホルダ10の鍵交換を行ったか確実に管理することができる。また、鍵交換装置40は、鍵ホルダ10毎の違いを識別する機能があるため、纏めて複数の鍵ホルダ10の鍵交換作業が可能となる。また、本実施形態の鍵交換装置40は、鍵管理装置60と別体であるため、鍵交換作業中に鍵交換以外の鍵ホルダ10の通常の取り出し、返却操作が可能である。また、鍵交換装置40は、鍵管理装置60と別体であり、また新旧の鍵ホルダの互換性を保っているため、新しい鍵ホルダ10に交換し、鍵交換装置40を追加することで容易に既設の鍵管理装置に鍵交換機能が付加できる。鍵交換作業は頻度が少ないため、鍵交換装置40を鍵管理装置60と別体にし、金庫室等で厳重に管理することで、内部犯罪の誘発を阻止できる。
また、鍵交換装置40で、いつ、誰が、どの鍵ホルダの鍵交換を行ったか確実に管理できるのは、鍵ホルダ固有情報を利用して、実際に鍵交換作業を行っているときに鍵ホルダごとに識別できるようにしているからである。
また、鍵交換装置40によれば、記憶部54に鍵ホルダ固有情報を記録しておくことで、鍵を盗まれたとしても、盗まれなかった鍵のすべてを、記憶部54に記録した鍵ホルダ固有情報と照合することにより、盗まれた鍵がどの鍵管理装置で管理している何番の鍵かを特定することができる。
さらに、鍵交換装置40を鍵管理装置60と別体で構成することにより、鍵管理装置60が無くても鍵管理を行うことができる。また、鍵交換装置40を鍵管理装置60と別体にし、鍵交換装置40を鍵管理装置60の設置された部屋と別の部屋に保管し、その別の部屋を、入室が特定のユーザに限定される特別室とすることで、セキュリティ性を高めることができる。
〔鍵交換装置における鍵ホルダのロック機構について〕
次に、図4に基づき、鍵交換装置40における鍵ホルダ10のロック機構について説明する。図4の(a)〜(i)は、それぞれ鍵交換装置40の基本動作の流れを示す工程図である。ここでは、主として、鍵交換処理中に、他の鍵ホルダ10との入れ替えを阻止する動作について説明する。
図4の(a)は、鍵ホルダ10を鍵ホルダ固定部42に設置(セット)する前の状態を示している。次に、図4の(b)に示すように、鍵ホルダ10を最初に鍵ホルダ固定部42にセットすると、鍵ホルダロック機構48が、鍵ホルダ固定部42から鍵ホルダ10を取り外しできないようにロックする。
次に、図4の(c)に示すように、鍵ホルダ10を鍵ホルダ固定部42にセットした状態で、キーリング1および封緘具2を手前から奥に向けて90°回転させると近接センサB45が封緘具2内蔵の磁石23を検知する。その後、個人認証カードを認証操作受付部53に当接させることで鍵交換認証が完了すると、レバーロック機構46は、ロック解除レバー41を押下できるようにロック解除レバー41のロックを解除する。これにより、ロック解除レバー41の押下動作が可能となる。次に、鍵交換認証されたユーザが、ロック解除レバー41を下方向に押下すると、封緘具2によるリング中間部1aのロックが解除される。なお、この際、近接センサB45が封緘具2を検知していないときには、鍵交換認証操作を受け付けないようにする。
次に、図4の(d)に示すように、ユーザは、封緘具2を鍵ホルダ10から取り外す。次に、図4の(e)に示すように、ユーザは、キーリング1を鍵ホルダ10から取り外す。次に、図4の(f)に示すように、ユーザは、鍵の付け替えを行い、キーリング1を鍵ホルダ10に取り付ける。
次に、図4の(g)に示すように、ユーザは、封緘具2を鍵ホルダ10に取り付けて、封緘具2によりリング中間部1aをロックする。次に、図4の(h)に示すように、キーリング1および封緘具2を奥から手前に向けて90°回転させると、近接センサA43で封緘具2内蔵の磁石23を検知し、封緘具2が装着されていることを検知して鍵ホルダ10の鍵ホルダ固定部42に対するロックが解除される。次に、図4の(i)に示すように、ユーザは、鍵交換装置40から鍵ホルダ10を取り外す。
〔固有情報プレートを用いた鍵ホルダの識別方法の具体例について〕
次に、図5および図6に基づいて、固有情報プレート33(識別プレート)を用いた鍵ホルダ10の識別方法の具体例について説明する。図5の(a)には、固有情報プレート33における複数個所の穴の有無の状態の例を2例示している。固有情報プレート33は、横2列、縦10行の合計2×10箇所の分割領域でマトリクス状に仕切られており、この20箇所の分割領域における穴の有無の状態の組合せパターンを多数構成することができる。なお、分割領域の数は、20に限定されず、20よりも少ない数であっても良いし、20よりも多い数であっても良い。また、分割領域の横の列数、および縦の行数は、それぞれ、上記の数に限定されず、任意の数を設定することができる。なお、上記のように、鍵ホルダの編成を行うにあたり、ホルダ本体3とは別部材からなる固有情報プレート33を用いることで、各鍵ホルダは、鍵管理装置60のそれぞれに割り当てられた鍵ホルダ返却部(不図示)にしか差し込めないようになっている。
(実施例1)
次に、図5の(b)に基づき、ピンチェッカー47a(鍵ホルダ固有情報取得部)を用いて、固有情報プレート33における複数個所の穴の有無の状態を検知する形態について説明する。ピンチェッカー47aは、固有情報プレート33の複数個所の分割領域における穴の有無の状態を検知し、検知した結果に基づいて鍵ホルダ固有情報を特定するようになっている。本実施形態のピンチェッカー47aは、1本のGND(グランド)ピンと、20本の信号ピンを含んでいる。なお、信号ピンの数は、20本に限定されず、固有情報プレート33における分割領域の数に応じて適宜変更することができる。同図に示す形態では、鍵ホルダ10の固有情報プレート33の複数個所の分割領域における穴の有無の状態を、ピンチェッカー47aを固有情報プレート33に押し当てて合計20本の信号ピンからの電気信号でチェックするようにしている。なお、穴の有無によって信号ピンからは異なる電気信号を得ることができるので、これにより各分割領域における穴の有無を検知することができる。固有情報プレート33における複数個所の穴の有無の状態と、鍵ホルダ固有情報とは、予め対応付けられているものとする。例えば、後述する識別プレート番号と固有情報プレート33における複数個所の穴の有無の状態とを予め対応付けることができる。
固有情報プレート33とピンチェッカー47aとの相対的な位置関係については、位置センサ49で確認する。位置センサ49で固有情報プレート33に対するピンチェッカー47aの押し込み具合を検知することができるようになっている。
上記構成によれば、鍵ホルダ10に固有情報プレート33を設けるという簡単な手法により、固有情報プレート33の複数個所における穴の有無の状態の組合せパターンの数と同じ本数の鍵ホルダ10のそれぞれを、個別に識別することが可能になる。
(実施例2)
次に、図5の(c)に基づき、反射型ファイバーセンサ47b(鍵ホルダ固有情報取得部)を用いて、固有情報プレート33における複数個所の穴の有無の状態を検知する形態について説明する。反射型ファイバーセンサ47bは、固有情報プレート33の複数個所の分割領域における穴の有無の状態を検知し、検知した結果に基づいて鍵ホルダ固有情報を特定するようになっている。本実施形態の反射型ファイバーセンサ47bは、20本の反射型ファイバーセンサを含んでいる。なお、反射型ファイバーセンサの数は、20本に限定されず、固有情報プレート33における分割領域の数に応じて適宜変更することができる。同図に示す形態では、鍵ホルダ10の固有情報プレート33の複数個所の分割領域における穴の有無の状態を、固有情報プレート33で光を反射させて反射型ファイバーセンサで反射光の強度をチェックするようにしている。なお、穴の有無によって反射型ファイバーセンサからは異なる光強度を得ることができるので、これにより各分割領域における穴の有無を検知することができる。
固有情報プレート33と反射型ファイバーセンサ47bとの相対的な位置関係については、位置センサ49で確認する。位置センサ49により、固有情報プレート33と反射型ファイバーセンサ47bとの間の適切な距離を検知することができるようになっている。
上記構成によれば、鍵ホルダ10に固有情報プレート33を設けるという簡単な手法により、固有情報プレート33の複数個所における穴の有無の状態の組合せパターンの数と同じ本数の鍵ホルダ10のそれぞれを、個別に識別することが可能になる。
(実施例3)
次に、図6の(a)に基づき、2本の反射型ファイバーセンサ47c(鍵ホルダ固有情報取得部)、および1つのパルスセンサ47d(鍵ホルダ固有情報取得部)を用いて、固有情報プレート33における複数個所の穴の有無の状態を検知する形態について説明する。本実施形態では、反射型ファイバーセンサ47cが有する反射型ファイバーセンサの本数は、固有情報プレート33の分割領域の横2列の列数に合せて2本としている。
ホルダ本体3をデフォルトの位置から下方向に可動させることによって、反射型ファイバーセンサ47cは、2本の反射型ファイバーセンサにより、固有情報プレート33の最下部の2つの分割領域から最上部の2つの分割領域までを1行ごとにチェックするようになっている。
また、位置決め板47e(鍵ホルダ固有情報取得部)は、固有情報プレート33の分割領域の縦10行の行数に合せて10本のピンを有している。この位置決め板47eをデフォルトの位置から下方向に可動させることによって、パルスセンサ47dにて、位置決め板47eとパルスセンサ47dとの相対的な位置関係を検知することができる。パルスセンサ47dからの信号の変化により、反射型ファイバーセンサ47cの2本の反射型ファイバーセンサで、今どの行の分割領域の穴の有無を検知しているのかをチェックすることができる。
固有情報プレート33と反射型ファイバーセンサ47cとの相対的な位置関係については、位置センサ49aおよび49bで確認する。位置センサ49aは、ホルダ本体3がデフォルトの位置にあることを検知できるようになっており、位置センサ49bは、ホルダ本体3が予め設定された終了位置まで移動したことを検知できるようになっている。なお、上記の終了位置は、2本の反射型ファイバーセンサによって、固有情報プレート33の最上部の2つの分割領域をチェックすることができる位置である。
上記構成によれば、鍵ホルダ10に固有情報プレート33を設けるという簡単な手法により、固有情報プレート33の複数個所における穴の有無の状態の組合せパターンの数と同じ本数の鍵ホルダ10のそれぞれを、個別に識別することが可能になる。
(実施例4)
次に、図6の(b)に基づき、撮像センサ47f(鍵ホルダ固有情報取得部)を用いて、固有情報プレート33における複数個所の穴の有無の状態を検知する形態について説明する。撮像センサ47fは、固有情報プレート33の複数個所の分割領域における穴の有無の状態を撮像し、撮像した結果に基づいて鍵ホルダ固有情報を特定するようになっている。本実施形態の撮像センサ47fは、例えば、CMOS(Complimentary metal-oxide semiconductor)イメージセンサで構成する。同図に示す形態では、鍵ホルダ10の固有情報プレート33の複数個所の分割領域における穴の有無の状態を撮像センサ47fで撮像し、その撮像画像を解析することによって、鍵ホルダ固有情報を特定するようになっている。
固有情報プレート33と撮像センサ47fとの相対的な位置関係については、位置センサ49で確認する。位置センサ49により、固有情報プレート33と撮像センサ47fとの間の適切な距離を検知することができるようになっている。なお、LED50は、固有情報プレート33付近を明るくするため、固有情報プレート33付近に向けて光を照射するために設けている。
上記構成によれば、鍵ホルダ10に固有情報プレート33を設けるという簡単な手法により、固有情報プレート33の複数個所における穴の有無の状態の組合せパターンの数と同じ本数の鍵ホルダ10のそれぞれを、個別に識別することが可能になる。
なお、以上の実施例では、鍵ホルダ10に固有情報プレート33を設けるという形態について説明したが、このような形態に限定されず、例えば、鍵ホルダ10の表面に凹凸等の特殊な構造を設け、この構造の鍵ホルダ毎の異同により、鍵ホルダ固有情報と対応付けても良い。また、以上の形態では、位置センサ49,49a,49bを設ける形態について説明したが、位置センサ49,49a,49bは、必要に応じて省略しても良い。
〔QRコード(登録商標)を用いた鍵ホルダの識別方法の具体例について〕
次に、図7の(a)に基づき、QRコードリーダー47g(鍵ホルダ固有情報取得部)を用いて、鍵ホルダ10の側面に描画されたQRコード(図形パターン画像)33aを読み取る形態について説明する。QRコードリーダー47gは、QRコード33aを読み取り、読み取った結果に基づいて鍵ホルダ固有情報を特定するようになっている。QRコード33aとQRコードリーダー47gとの相対的な位置関係については、位置センサ49で確認する。位置センサ49により、QRコード33aとQRコードリーダー47gとの間の適切な距離を検知することができるようになっている。
上記構成によれば、鍵ホルダ10の表面にQRコードを描画するという簡単な手法により、描画可能な異なるQRコードの数と同じ本数の鍵ホルダのそれぞれを、個別に識別することが可能になる。以上の形態では、位置センサ49を設ける形態について説明したが、位置センサ49は、必要に応じて省略しても良い。
〔ICタグを用いた鍵ホルダの識別方法の具体例について〕
次に、図7の(b)に基づき、ICタグリーダー47h(鍵ホルダ固有情報取得部)を用いて、鍵ホルダ10の内蔵されたICタグ(記憶部、通信アンテナ)33bから鍵ホルダ固有情報を受信する形態について説明する。
ICタグ33bは、鍵ホルダ固有情報を記憶する記憶部と、当該記憶部に記憶された鍵ホルダ固有情報を送信するための通信アンテナと、を備えている。ICタグリーダー47hは、上記通信アンテナを介して鍵ホルダ固有情報を受信する。ICタグ33bとICタグリーダー47hとの相対的な位置関係については、位置センサ49で確認する。位置センサ49により、ICタグ33bとICタグリーダー47hとの間の適切な距離を検知することができるようになっている。
上記構成によれば、鍵ホルダ10にICタグ33bを設けるという簡単な手法により、ICタグ33bの記憶部に記憶させることが可能な鍵ホルダ固有情報の数と同じ本数の鍵ホルダのそれぞれを、個別に識別することが可能になる。以上の形態では、位置センサ49を設ける形態について説明したが、位置センサ49は、必要に応じて省略しても良い。
〔ICタグに記憶させる各種情報について〕
次に、図8に示す表に基づき、ICタグ33bに記憶させる各種情報(鍵ホルダ固有情報)の例について説明する。同表の1行目の欄に示す識別プレート番号(固有情報プレート番号)は、鍵ホルダ10の識別を行うための情報の例である。この識別プレート番号は、鍵交換装置40の記憶部54に記録して管理する。
同表の2行目の欄に示す号機番号は、鍵管理装置60の号機を示す情報(鍵ホルダ10が複数の鍵管理装置のうちの何れの鍵管理装置で管理されているかを示す鍵管理装置情報)の例である。これにより、鍵交換装置40での鍵交換の許可・禁止を号機番号の指定で行うことが可能になる。また、鍵交換装置40や鍵管理装置60に設けたICタグリーダーで号機番号を読み取るようにすることで、管理号機を確認することができる。
同表の3行目の欄に示す鍵ホルダ番号は、鍵ホルダ10の識別を行うための情報の例である。これにより、鍵交換装置40での鍵交換の許可・禁止をキーホルダ番号の指定で行うことが可能になる。また、鍵交換装置40や鍵管理装置60に設けたICタグリーダー鍵ホルダ番号で読み取ることで鍵ホルダ10の番号を確認することができる。
同表の4行目の欄に示す鍵交換実行日付は、鍵交換を最後に行った日付や時刻「年・月・日・時・分・秒」を示す情報である。これにより、鍵交換を行う日付間隔を規制することが可能になる。また、鍵交換装置40で鍵交換を行った日付や時刻を表示することで鍵交換イベントの発生状況を検索するイベント検索を行わなくても鍵交換の事実を確認することができる。
同表の5行目の欄に示す鍵交換実行個人ID1は、鍵交換を最後に行った利用者に係る利用者情報である。これにより、鍵交換装置40で鍵交換を行った個人IDをICタグリーダーで読み取って表示部52に表示することでイベント検索を行わなくても誰が鍵交換を行ったか確認することができる。
同表の6行目の欄に示す鍵交換実行個人ID2は、鍵交換を最後に行った上記利用者と異なる承認者に係る承認者情報である。利用者情報および承認者情報を記録することにより利用者および承認者の複数人で鍵交換を行う場合に、誰が鍵交換を行ったかを確認することが可能になる(鍵交換認証を複数名で行う場合)。また、鍵交換装置40で鍵交換を行った個人IDをICタグリーダーで読み取って表示部52に表示することでイベント検索を行わなくても誰が鍵交換を行ったか確認することができる。
同表の7行目の欄に示す鍵交換装置番号は、鍵ホルダ10が複数の鍵交換装置のうちの何れの鍵交換装置で鍵の交換が可能となっているかを示す鍵交換装置情報である。これにより、どの鍵交換装置で鍵交換を行ったかを確認することが可能になる。また、鍵交換装置番号を記憶することで、指定された鍵交換装置以外で不正に鍵交換が行われることを抑止することができる。
同表の8行目の欄に示す取付け鍵情報は、鍵番号、名称、画像データなど鍵の情報である。この鍵の情報を記録することでどの鍵ホルダ10にどのような鍵が吊るしてあるかを鍵管理装置60や鍵交換装置40で確認することができる。
上述した鍵交換実行日付、鍵交換実行個人ID1、および鍵交換実行個人ID2に関する説明では、鍵交換を最後に行った場合に関する情報をICタグに記録する構成について説明した。しかしながら、ICタグの記憶容量に余裕がある場合には、鍵の交換を行った全ての工程に関する情報をICタグに記憶させるようにしても良い。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 キーリング
1a リング中間部(開口部)
2 封緘具
10 鍵ホルダ
33 固有情報プレート
33a QRコード(図形パターン画像)
33b ICタグ(記憶部、通信アンテナ)
40 鍵交換装置
47a ピンチェッカー(鍵ホルダ固有情報取得部)
47b 反射型ファイバーセンサ(鍵ホルダ固有情報取得部)
47c 反射型ファイバーセンサ(鍵ホルダ固有情報取得部)
47d パルスセンサ(鍵ホルダ固有情報取得部)
47e 位置決め板(鍵ホルダ固有情報取得部)
47f 撮像センサ(鍵ホルダ固有情報取得部)
47g QRコードリーダー(鍵ホルダ固有情報取得部)
47h ICタグリーダー(鍵ホルダ固有情報取得部)
60 鍵管理装置

Claims (5)

  1. 鍵が装着されたキーリングの開口部を封緘している封緘具の封緘を解除する操作を行うことで、上記鍵の交換を可能とする鍵交換装置であって、
    上記封緘具によって封緘される上記キーリングが取り付けられる鍵ホルダに付加された情報であって、当該鍵ホルダに固有の情報である鍵ホルダ固有情報を、上記鍵ホルダから取得する鍵ホルダ固有情報取得部を備えており、
    上記鍵ホルダは、複数個所における穴の有無の状態を上記鍵ホルダ固有情報と対応付けた固有情報プレートを備え、
    上記鍵ホルダ固有情報取得部は、上記固有情報プレートの上記複数個所における穴の有無の状態を検知し、検知した結果に基づいて上記鍵ホルダ固有情報を特定することを特徴とする鍵交換装置。
  2. 鍵が装着されたキーリングの開口部を封緘している封緘具の封緘を解除する操作を行うことで、上記鍵の交換を可能とする鍵交換装置であって、
    上記封緘具によって封緘される上記キーリングが取り付けられる鍵ホルダに付加された情報であって、当該鍵ホルダに固有の情報である鍵ホルダ固有情報を、上記鍵ホルダから取得する鍵ホルダ固有情報取得部を備えており、
    上記鍵ホルダは、複数個所における穴の有無の状態を上記鍵ホルダ固有情報と対応付けた固有情報プレートを備え、
    上記鍵ホルダ固有情報取得部は、上記固有情報プレートの上記複数個所における穴の有無の状態を撮像し、撮像した結果に基づいて上記鍵ホルダ固有情報を特定することを特徴とする鍵交換装置。
  3. 鍵が装着されたキーリングの開口部を封緘している封緘具の封緘を解除する操作を行うことで、上記鍵の交換を可能とする鍵交換装置であって、
    上記封緘具によって封緘される上記キーリングが取り付けられる鍵ホルダに付加された情報であって、当該鍵ホルダに固有の情報である鍵ホルダ固有情報を、上記鍵ホルダから取得する鍵ホルダ固有情報取得部を備えており、
    上記鍵ホルダは、上記鍵ホルダ固有情報を記憶する記憶部と、当該記憶部に記憶された上記鍵ホルダ固有情報を送信するための通信アンテナと、を備えており、
    上記鍵ホルダ固有情報取得部は、上記通信アンテナを介して上記鍵ホルダ固有情報を受信し、
    上記鍵ホルダ固有情報は、上記鍵の交換を最後に行った利用者に係る利用者情報を少なくとも含んでいることを特徴とする鍵交換装置。
  4. 鍵が装着されたキーリングの開口部を封緘している封緘具の封緘を解除する操作を行うことで、上記鍵の交換を可能とする鍵交換装置であって、
    上記封緘具によって封緘される上記キーリングが取り付けられる鍵ホルダに付加された情報であって、当該鍵ホルダに固有の情報である鍵ホルダ固有情報を、上記鍵ホルダから取得する鍵ホルダ固有情報取得部を備えており、
    上記鍵ホルダは、上記鍵ホルダ固有情報を記憶する記憶部と、当該記憶部に記憶された上記鍵ホルダ固有情報を送信するための通信アンテナと、を備えており、
    上記鍵ホルダ固有情報取得部は、上記通信アンテナを介して上記鍵ホルダ固有情報を受信し、
    上記鍵ホルダ固有情報は、上記鍵ホルダが複数の鍵管理装置のうちの何れの鍵管理装置で管理されているかを示す鍵管理装置情報を含んでいることを特徴とする鍵交換装置。
  5. 鍵が装着されたキーリングの開口部を封緘している封緘具の封緘を解除する操作を行うことで、上記鍵の交換を可能とする鍵交換装置であって、
    上記封緘具によって封緘される上記キーリングが取り付けられる鍵ホルダに付加された情報であって、当該鍵ホルダに固有の情報である鍵ホルダ固有情報を、上記鍵ホルダから取得する鍵ホルダ固有情報取得部を備えており、
    上記鍵ホルダは、上記鍵ホルダ固有情報を記憶する記憶部と、当該記憶部に記憶された上記鍵ホルダ固有情報を送信するための通信アンテナと、を備えており、
    上記鍵ホルダ固有情報取得部は、上記通信アンテナを介して上記鍵ホルダ固有情報を受信し、
    上記鍵ホルダ固有情報は、上記鍵ホルダが複数の鍵交換装置のうちの何れの鍵交換装置で上記鍵の交換が可能となっているかを示す鍵交換装置情報を含んでいることを特徴とする鍵交換装置。
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