JP6452248B2 - 筋電信号を用いて顔表情を識別するデバイス、端末及びプログラム - Google Patents
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Description
また、口の開閉や体の動き等による筋電センサの電極面の電気接触抵抗が変化することによるノイズ(アーチファクト)も表面筋電図計測の課題であった。
ユーザの頭部に装着された際に、筋電センサのリファレンス用電極が左(又は右)の耳介周辺から頬近傍の何処か一点の皮膚表面に、検出用電極が、右(又は左)の耳介周辺から頬近傍の何処か一点の皮膚表面に接するように配置され、
アーチファクトに反応するであろう第1の周波数帯と、第1の顔表情時に反応するであろう第2の周波数帯とを規定しており、
第1の周波数帯におけるパワー値VLFと、第2の周波数帯におけるパワー値LFとを算出するウィンドウ分析手段と、
無表情時においてウィンドウ分析手段によって算出された、第1のパワーVLFを「第1の基準パワーVLFBase」とし、第2のパワーLFを「第2の基準パワーLFBase」として記憶する基準パワー記憶手段と、
現行時に、第1のパワーVLFが第1の基準パワーVLFBaseよりも小さく、且つ、第2のパワーLFが第2の基準パワーLFBaseよりも大きい場合に、第1の顔表情時であると判定する顔表情判定手段と
を有することを特徴とする。
無表情時に起こるであろう、筋電信号の低振幅状態を知るための筋電信号振幅の標準偏差を算出し、
検知された筋電信号を、所定時間毎のウィンドウに区分するウィンドウ分析手段を更に有し、
ウィンドウ分析手段は、ウィンドウ毎に、筋電信号振幅の標準偏差と、第1のパワーVLF及び第2のパワーLFを算出する
ことも好ましい。
パワー値は、周波数帯における平均パワー値であり、
基準パワー記憶手段による、基準パワー計算では、複数のウィンドウにおける各所定周波数帯におけるパワー値の標準偏差を算出することに基づく
ことも好ましい。
第1の顔表情は、「笑み」又は「噛み締め」であることも好ましい。
ウィンドウ分析手段は、ウィンドウ毎に、第2の顔表情時に反応する周波数帯におけるパワー値HFを更に算出し、
基準パワー記憶手段は、無表情時に、第3のパワーHFを「第3の基準パワーHFBase」として記憶し、
顔表情判定手段は、第2の基準パワーLFBaseの常用対数と第3の基準パワーHFBaseの常用対数との差である基準比を算出し、第2のパワーLFの常用対数と第3のパワーHFの常用対数との差である比が基準比より大きく且つ第2のパワーLFが第2の基準パワーLFBaseよりも大きい場合、第1の顔表情であると判定し、
比が基準比より小さく且つ第3のパワーHFが第3の基準パワーHFBaseよりも大きい場合、第2の顔表情であると判定し、
それ以外の条件の場合、無表情と判定することも好ましい。
第1の顔表情は、「笑み」であり、
第2の顔表情は、「噛み締め」であることも好ましい。
顔表情判定手段は、現行時に、第1のパワーVLFが第1の基準パワーVLFBaseよりも大きい場合、ノイズ状態であると判定することも好ましい。
ヘッドマウント型であることも好ましい。
アーチファクトに反応するであろう第1の周波数帯と、第1の顔表情時に反応するであろう第2の周波数帯とを規定しており、
第1の周波数帯におけるパワー値VLFと、第2の周波数帯におけるパワー値LFとを算出するウィンドウ分析手段と、
無表情時においてウィンドウ分析手段によって算出された、第1のパワーVLFを「第1の基準パワーVLFBase」とし、第2のパワーLFを「第2の基準パワーLFBase」として記憶する基準パワー記憶手段と、
現行時に、第1のパワーVLFが第1の基準パワーVLFBaseよりも小さく、且つ、第2のパワーLFが第2の基準パワーLFBaseよりも大きい場合に、第1の顔表情時であると判定する顔表情判定手段と
を有することを特徴とする。
アーチファクトに反応するであろう第1の周波数帯と、第1の顔表情時に反応するであろう第2の周波数帯とを規定しており、
第1の周波数帯におけるパワー値VLFと、第2の周波数帯におけるパワー値LFとを算出するウィンドウ分析手段と、
無表情時においてウィンドウ分析手段によって算出された、第1のパワーVLFを「第1の基準パワーVLFBase」とし、第2のパワーLFを「第2の基準パワーLFBase」として記憶する基準パワー記憶手段と、
現行時に、第1のパワーVLFが第1の基準パワーVLFBaseよりも小さく、且つ、第2のパワーLFが第2の基準パワーLFBaseよりも大きい場合に、第1の顔表情時であると判定する顔表情判定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
例えば顔表情「笑み」は、人のポジティブな感情を生じさせる体験から表れるもので、口角が上に引き上げられる大頬骨筋等の筋肉活動による表情のことをいう。
このような顔表情は、特に予期していない好ましい体験をした際に、より顕著に表れる。
尚、例えば「笑み」に対して、声を出して笑う「笑い」や、酷いストレスを受けた場合におけるストレス発散のための「笑い」もあるが、「笑み」の表情が生じれば「笑み」を生じさせる筋肉活動の信号が発生する。
逆に、顔表情「噛み締め」は、悪いストレス等から生じるものであり、人のネガティブな感情を生じさせる体験から表れるもので、奥歯部分の頬が膨らむ筋肉活動による表情のことをいう。
「検出用+(プラス)電極」及び「リファレンス用−(マイナス)電極」:
イヤパッドにおける顔の前向き前方の下部分に配置し、頬にできる限り近い位置
に配置
検出用電極とリファレンス用電極の一組で1チャンネルの筋電センサを構成
「DRL(Driven Right Leg)電極」:
皮膚に当接する何れかの部分に配置
商用電源等に起因するコモンモードノイズを低減させるノイズキャンセル用電極
図2(b)は、検出用+電極及びリファレンス用−電極の筋電センサの対が、顔の前向き前方に突き出た構造を表す。これによって、既存のヘッドフォン形状よりも、筋電センサの検出用とリファレンス用電極を、ユーザの頬にできる限り近づけることができる。また、突き出た構造によって、ヘッドフォンの左右を間違えずに装着するように、ヘッドフォンの向きを示すことができる。
これに対し、本発明によればヘッドフォンに配置した筋電センサによって顔表情「笑み」を検出する。そして、左の耳前下周辺の頬近傍の皮膚に検出用+(プラス)電極と、右の耳前下周辺の頬近傍の皮膚にリファレンス用−(マイナス)電極を配置することで、顔表情「笑み」を作る筋電を検出することができる。
尚、左をリファレンス用(マイナス)電極、右を検出用(プラス)電極としてもよい。又は、従来技術同様に、左右どちらか一方に電極を配置し、顔の後方をリファレンス(マイナス)電極、頬に近い前方を検出(プラス)電極としてもよい。
図5は、本発明における端末の機能構成図である。
ヘッドフォン2の信号変換部は、端末1から受信した音声信号を増幅しスピーカへ出力すると共に、筋電センサとして、商用電源等に起因するコモンモードノイズを軽減するDRL回路を有し、検出用電極とリファレンス電極の電位差の交流成分を増幅し、プラスマイナス0.1から数百μVの範囲の皮膚電位検出性能を有する。
ヘッドフォン2の筋電信号判定部12で判定された結果は、信号インタフェースを介して、外部の携帯端末1に出力される。本構成の場合の通信方式はデジタルインタフェースが好ましい。
携帯端末1はユーザに対し様々なユーザエクスペリエンスを提供するアプリケーションを実行する。携帯端末1から出力される音声信号は、通信インタフェースを介してヘッドマウントデバイス2に伝送され、信号変換部においてアナログ音声信号に変換され増幅されてスピーカから音声として出力される。
ヘッドフォン2は、図4同様に端末1から受信した音声信号をスピーカから出力すると共に、筋電センサとして、商用電源等に起因するコモンモードノイズを軽減するDRL回路を有し、検出用電極とリファレンス電極の電位差を増幅し0.1から数百μVの範囲の皮膚電位検出性能を有する。信号インタフェースがアナログインタフェースの場合は筋電センサによって検出された筋電信号をマイクレベルまで更に増幅し、端末1との信号インタフェースがデジタルインタフェースの場合は、サンプリング周波数500Hz以上、量子化10bit以上でアナログ/デジタル変換を行い、端末1へ出力する。
信号インタフェースは、端末1とヘッドフォン2との間でアナログ音声ケーブルが用いられている場合、筋電信号は人間の可聴範囲内に収まる周波数特性なので周波数変換する必要はなく、携帯端末1の信号変換部によりマイク入力による音声同様にアナログ/デジタル変換される。尚、携帯端末1のマイク端子は通常1チャネルである。
携帯端末1は、アナログ信号で入力された筋電信号は音声信号として、例えば8kHzのサンプリング周波数でデジタル信号にサンプリングされる。これを、例えば512Hzのサンプリング周波数でリサンプリングする。USB等のデジタルインタフェースで入力された筋電信号も、例えば512Hzのサンプリング周波数でリサンプリングする。但し、変換元と変換先のサンプリング周波数に応じ、リサンプリング前又は後に適切なローパスフィルタを適用する。
携帯端末1はユーザにユーザエクスペリエンスを提供するアプリケーションを実行すると同時に、携帯端末1の後述する筋電信号判定部12で判定された結果(分析ウィンドウ区間毎の感情識別子と感情度)に基づき、アプリケーションに感情識別子を付し、又は、操作識別子に対応するアプリケーション制御を行う。
携帯端末1から出力される音声信号は、通信インタフェースを介してヘッドマウントデバイス2に伝送され、信号変換部においてアナログ音声信号に変換され増幅されてスピーカから音声として出力される。
ここでは入力される筋電信号が512Hzのサンプリング周波数でアナログ/デジタル変換されていることを前提に処理を説明する。
筋電信号判定部12は、デジタル入力された筋電信号から、顔表情を判定する。
ウィンドウ分析部121は、検知された筋電信号を、所定時間毎のウィンドウに区分する。所定時間は100msec〜10sec、例えば500msec程度に設定するのが好ましく、コンピュータの処理能力や分析したい時間的スケールに応じてウィンドウ区間を重ねてスライディングさせるものであってもよい。
また、ウィンドウ分析部121は、アーチファクトに反応するであろう第1の周波数帯と、第1の顔表情時に反応するであろう第2の周波数帯とを少なくとも規定している。そして、ウィンドウ毎に、第1の周波数帯におけるパワー値VLFと、第2の周波数帯におけるパワー値LFとを算出する。
アーチファクト=「ノイズ」->
第1の周波数帯(5Hz以下)におけるパワー値VLF
第1の顔表情時=「笑み」 ->
第2の周波数帯(20Hz〜45Hz)におけるパワー値LF
又は、
第1の顔表情時=「噛み締め」 ->
第2の周波数帯(80Hzから95Hz)におけるパワー値LF
アーチファクト=「ノイズ」->
第1の周波数帯(5Hz以下)におけるパワー値VLF
第1の顔表情時=「笑み」 ->
第2の周波数帯(20Hz〜45Hz)におけるパワー値LF
第2の顔表情時=「噛み締め」 ->
第3の周波数帯(80Hz〜95Hz)におけるパワー値HF
これら各所定周波数帯のパワー値及び前述した筋電信号振幅の標準偏差(SD)は、バッファ部122へ出力される。
尚、連続ウェーブレット変換の代わりに、高速フーリエ変換(FFT)により、所定周波数帯の「パワー値」を算出してもよい。
バッファ部122は、ウィンドウ分析部121で分析された筋電信号振幅の標準偏差と所定周波数帯のパワー値を一定期間記憶する。つまりウィンドウ分析部121による複数のウィンドウ区間の分析結果を一時記憶する。
基準パワー記憶部123は、基準パワーを算出するために例えば現時点から前30個分のウィンドウ区間のSDと所定周波数帯のパワー値を、バッファ部122から取得する。そして前30個分のウィンドウ区間を評価し、各所定周波数帯における基準パワー値を算出する。
ここで基準パワー値とは、ユーザが無表情状態で筋肉の活動が小さく筋電信号の振幅が小さい状態での各所定周波数帯でのパワー値と定義する。
「装着はずれ」と判定した場合、SD及び基準パワー値等の初期化を行い、処理を終了する。以後、「装着はずれでない」と判定されるまで顔表情の判定は行わない。
「装着はずれ」と判定されなかった場合、前30個分のウィンドウ区間におけるSDの全てが記憶中の基準SDより小さく、且つSDが0ではない筋電信号状態であるかを判定する。これは正規化された筋電信号の振幅が小さい時、つまりユーザが無表情状態で顔表情を作る筋肉活動の小さいときの「基準となる筋電信号状態」を知るためである。
尚、記憶中の基準SDの初期値は、した「装着はずれ」を判定するための予め記憶している充分大きな規定値とする。
そして、最新30個分のウィンドウ区間の各所定周波数帯におけるパワー値について以下の標準偏差を計算する。
SD_VLF:第1の周波数帯(5Hz以下)におけるパワー値の標準偏差
SD_LF :第2の周波数帯(20Hz〜45Hz)におけるパワー値の標準偏差
SD_HF :第3の周波数帯(80Hz〜95Hz)におけるパワー値の標準偏差
基準パワー記憶部123は、以下のように、無表情時の基準パワーを以下のように計算して記憶する。
VLFbase=(第1の周波帯のパワー値の平均値)+A×SD_VLF
LFbase=(第2の周波帯のパワー値の平均値)+B×SD_LF
HFbase=(第3の周波帯のパワー値の平均値)+C×SD_HF
尚、A,B,Cは、0以上の係数であって、基準パワーを調整する。
そして、これら基準パワーは、顔表情判定部124から参照される。
「基準となる信号状態」(無表情時)と判定しなかった場合を含めて、記憶中のSDと基準パワー値による顔表情判定を行う。
図7(b)は、ノイズ発生時の周波数対パワー値のグラフであって、第1の周波数帯において基準パワーVLFBaseを超えた反応があることを示す。
図7(c)は、第1の表情「笑み」時の周波数対パワー値のグラフであって、第2の周波数帯において基準パワーLFBaseを超えた反応があることを示す。
図7(d)は、第2の表情「噛み締め」時の周波数対パワー値のグラフであって、第3の周波数帯において基準パワーHFBaseを超えた反応があることを示す。
顔表情判定部124は、バッファ部122から最新のウィンドウ区間のSD及び所定周波数帯のパワー値と、基準パワー記憶部123から装着状態判定結果と無表情時の所定周波数帯の基準パワー値とを取得し、評価する。
第1の周波数帯におけるパワーVLFが第1の基準パワーVLFBaseよりも小さく、且つ、第2の周波数帯におけるパワーLFが第2の基準パワーLFBaseよりも大きい場合に、第1の顔表情時であると判定する。
また、顔表情判定部124は、好ましい他の実施形態として、第2の周波数帯における基準パワーLFBaseと第3の周波数帯における基準パワーHFBaseとの基準比を算出し、基準比を用いて第2の周波数帯におけるパワーLFと第3の周波数帯におけるパワーHFとの比を算出し、比が基準比より大きく且つ第2の周波数帯におけるパワーLFが第2の基準基準パワーLFBaseよりも大きい場合、第1の顔表情であると判定し、
逆に、比が基準比より小さく且つ第3の周波数帯におけるパワーHFが第3の周波数帯の基準パワーHFBaseよりも大きい場合、第2の顔表情であると判定する。
そこで、「笑み」の場合は、第2の周波数帯のパワー上昇率が第3の周波数帯のパワー上昇率に比較して上昇すること、「噛み締め」の場合は、逆に第2の周波数帯のパワー上昇率よりも第3の周波数帯のパワー上昇率が大きい現象があることを基に以下の計算を行う。
LFHFbase=log10(LFbase)−log10(HFbase)
次に、基準比LFHFbaseを用いて、第2のパワーLFの常用対数と第3のパワーHFの常用対数との差である比Xを算出する。
X=(log10(LF)−log10(HF))−LFHFbase
逆に、比Xが負であって、且つ、第3のパワーHFが第3の基準パワーHFBaseよりも大きい(HF>HFbase)場合、第3の顔表情「噛み締め」であると判定する。そして、顔表情「噛み締め」の度合いCLENCHを、CLENCH=E×(−X)とする。
また、度合いの計算に対数を用いたことによって、ヴェーバー・フェヒナーの法則におけるヒトの感覚に近い度合いを得ることができる。
感情度=1/T×∫0 TSMILE(t+τ)dτ
この感情度は、コンテンツのメタ情報に、実再生回数と共に付与される。ここで、実再生回数は、コンテンツの再生途中でスキップすることもあるので、完全に最後まで再生されたら1回再生となるようにする。
実再生回数=(前回までの実再生回数)+(実際の再生時間/コンテンツの時間)
2回目以降の感情度は、以下の式で更新する。
感情度=((前回までの実再生回数*前回までの感情度)+今回の感情度)
/今回の実再生回数
12 筋電信号判定部
121 ウィンドウ分析部
122 バッファ部
123 基準パワー記憶部
124 顔表情判定部
2 ヘッドマウントデバイス、ヘッドフォン
Claims (10)
- 筋電信号を検知する筋電センサを搭載したデバイスであって、
ユーザの頭部に装着された際に、筋電センサのリファレンス用電極が左(又は右)の耳介周辺から頬近傍の何処か一点の皮膚表面に、検出用電極が、右(又は左)の耳介周辺から頬近傍の何処か一点の皮膚表面に接するように配置され、
アーチファクトに反応するであろう第1の周波数帯と、第1の顔表情時に反応するであろう第2の周波数帯とを規定しており、
第1の周波数帯におけるパワー値VLFと、第2の周波数帯におけるパワー値LFとを算出するウィンドウ分析手段と、
無表情時において前記ウィンドウ分析手段によって算出された、第1のパワーVLFを「第1の基準パワーVLFBase」とし、第2のパワーLFを「第2の基準パワーLFBase」として記憶する基準パワー記憶手段と、
現行時に、第1のパワーVLFが第1の基準パワーVLFBase以下であり、且つ、第2のパワーLFが第2の基準パワーLFBaseよりも大きい場合に、第1の顔表情時であると判定する顔表情判定手段と
を有することを特徴とするデバイス。 - 無表情時に起こるであろう、筋電信号の低振幅状態を知るための筋電信号振幅の標準偏差を算出し、
検知された筋電信号を、所定時間毎のウィンドウに区分するウィンドウ分析手段を更に有し、
前記ウィンドウ分析手段は、ウィンドウ毎に、筋電信号振幅の標準偏差と、第1のパワーVLF及び第2のパワーLFを算出する
ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 - 前記パワー値は、周波数帯における平均パワー値であり、
前記基準パワー記憶手段による、基準パワー計算では、複数の前記ウィンドウにおける各所定周波数帯におけるパワー値の標準偏差を算出することに基づく
ことを特徴とする請求項2に記載のデバイス。 - 第1の顔表情は、「笑み」又は「噛み締め」である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のデバイス。 - 前記ウィンドウ分析手段は、ウィンドウ毎に、第2の顔表情時に反応する周波数帯におけるパワー値HFを更に算出し、
前記基準パワー記憶手段は、無表情時に、第3のパワーHFを「第3の基準パワーHFBase」として記憶し、
前記顔表情判定手段は、第2の基準パワーLFBaseの常用対数と第3の基準パワーHFBaseの常用対数との差である基準比を算出し、第2のパワーLFの常用対数と第3のパワーHFの常用対数との差である比が基準比より大きく且つ第2のパワーLFが第2の基準パワーLFBaseよりも大きい場合、第1の顔表情であると判定し、
比が基準比より小さく且つ第3のパワーHFが第3の基準パワーHFBaseよりも大きい場合、第2の顔表情であると判定し、
それ以外の条件の場合、無表情と判定する
ことを特徴とする請求項2のいずれか1項に記載のデバイス。 - 第1の顔表情は、「笑み」であり、
第2の顔表情は、「噛み締め」である
ことを特徴とする請求項5に記載のデバイス。 - 前記顔表情判定手段は、現行時に、第1のパワーVLFが第1の基準パワーVLFBaseよりも大きい場合、ノイズ状態であると判定する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のデバイス。 - ヘッドマウント型である
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のデバイス。 - ユーザの頭部に装着された際に、筋電センサのリファレンス用電極が左(又は右)の耳介周辺から頬近傍の何処か一点の皮膚表面に、検出用電極が、右(又は左)の耳介周辺から頬近傍の何処か一点の皮膚表面に接するように配置されたデバイスと通信する端末であって、
アーチファクトに反応するであろう第1の周波数帯と、第1の顔表情時に反応するであろう第2の周波数帯とを規定しており、
第1の周波数帯におけるパワー値VLFと、第2の周波数帯におけるパワー値LFとを算出するウィンドウ分析手段と、
無表情時において前記ウィンドウ分析手段によって算出された、第1のパワーVLFを「第1の基準パワーVLFBase」とし、第2のパワーLFを「第2の基準パワーLFBase」として記憶する基準パワー記憶手段と、
現行時に、第1のパワーVLFが第1の基準パワーVLFBase以下であり、且つ、第2のパワーLFが第2の基準パワーLFBaseよりも大きい場合に、第1の顔表情時であると判定する顔表情判定手段と
を有することを特徴とする端末。 - ユーザの頭部に装着された際に、筋電センサのリファレンス用電極が左(又は右)の耳介周辺から頬近傍の何処か一点の皮膚表面に、検出用電極が、右(又は左)の耳介周辺から頬近傍の何処か一点の皮膚表面に接するように配置されたデバイスと通信する端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
アーチファクトに反応するであろう第1の周波数帯と、第1の顔表情時に反応するであろう第2の周波数帯とを規定しており、
第1の周波数帯におけるパワー値VLFと、第2の周波数帯におけるパワー値LFとを算出するウィンドウ分析手段と、
無表情時において前記ウィンドウ分析手段によって算出された、第1のパワーVLFを「第1の基準パワーVLFBase」とし、第2のパワーLFを「第2の基準パワーLFBase」として記憶する基準パワー記憶手段と、
現行時に、第1のパワーVLFが第1の基準パワーVLFBase以下であり、且つ、第2のパワーLFが第2の基準パワーLFBaseよりも大きい場合に、第1の顔表情時であると判定する顔表情判定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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