JP6451600B2 - 電圧センサ異常診断装置 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1に開示された電圧センサの故障診断装置は、バッテリ電圧センサによって検出されるバッテリ電圧VBfと、インバータ電圧センサによって検出されるインバータ電圧VIfとの差の絶対値が所定値より大きいとき、いずれかの電圧センサに故障が発生していると判断する。
また、各相の相電流と相電圧との積の三相和である第1出力推定値と、モータのトルク及び回転数の積に基づいて算出した第2出力推定値とを比較し、出力推定値の差の絶対値が判定閾値より大きいとき、インバータ電圧センサに故障が発生していると判定する。
ここで、モータ制御装置は、電流フィードバック制御により電圧指令を演算し、「当該電圧指令及び交流モータの電気角に基づいて演算され、スイッチング周期に対するON時間比率を規定するDuty」を用いて、PWM制御によりインバータのスイッチング動作を操作するものである。
指令Duty算出部は、入力電圧センサによる検出値である入力電圧センサ値(Vin_sns)に基づいて指令Duty(Duty_cmd)を算出する。
推定実Duty算出部は、交流モータに実際に印加される相電圧に基づいて、指令Dutyに対する比率が「入力電圧センサ値に対する入力電圧の実値(Vin_act)の比率」と等しくなる推定実Duty(Duty_est)を算出する。
異常判定部は、指令Dutyに対する推定実Dutyの比率である評価比率(α)が正常範囲から外れているとき、入力電圧センサが異常であると判定する。
また、例えば推定実Duty算出部は、所定の周波数でキャリア振幅間を反復するキャリア信号と、相電圧とを比較し、「電気角周期中に相電圧がキャリア信号を上回る時間」であるスイッチングON時間の比率を推定実Dutyとして算出する。
また、本発明では、入力電圧センサ異常判定のためにバッテリ電圧信号を用いる必要がない。特に、バッテリの出力電圧が直接インバータに入力されるシステムでは、バッテリ電圧センサの設置、及び、バッテリ電圧信号の通信が不要となる。
入力電圧センサの異常が出力特性異常であることを前提とすると、異常判定部は、入力電圧センサのセンサ値に評価比率αを乗じることにより、インバータ入力電圧の推定値(Vin_est)を算出可能である。そのため、入力電圧センサが異常と判定されたときでも、入力電圧推定値を用いて交流モータの駆動を継続することができる。
また、以下の第1実施形態及び第2実施形態を包括して「本実施形態」という。
まず、MG駆動システム全体の構成について図1を参照して説明する。図1には、一つのMGを備えるシステムを例示する。ハイブリッド自動車100に搭載されたMG駆動システム90は、「直流電源」としてのバッテリ11の直流電力をインバータ60で三相交流電力に変換してMG80に供給し、MG80を駆動するシステムである。
電源リレー12は、バッテリ11からインバータ60への電力供給を遮断可能である。言い換えれば、電源リレー12の接続中に、インバータ60の駆動が可能となる。
このシステムでは、バッテリ11とインバータ60との間に昇圧コンバータを備えておらず、バッテリ11の出力電圧が直接インバータ60に入力される。平滑コンデンサ16は、インバータ60の入力部に設けられ、インバータ入力電圧Vinを平滑化する。
入力電圧センサ5は、インバータ入力電圧Vinを検出する。入力電圧センサ5による検出値を、以下、「入力電圧センサ値Vin_sns」と記す。
回転角センサ85は例えばレゾルバである。電気角演算部86は、レゾルバ角θmから電気角θeを演算する。図1では、電気角演算部86をMG制御装置20の外部に記載しているが、MG制御装置20の内部で電気角θeを演算してもよい。
そこで、MG制御装置20は、入力電圧センサ5の異常を診断する電圧センサ異常診断装置40を含む。なお、本明細書で扱う電圧センサは入力電圧センサ5のみであるため、単に「電圧センサ異常診断装置」という。また、図中では「入力電圧センサ」を「Vinセンサ」というようにも記載する。
ところで、一般に電圧センサの異常には出力が0又は上限値に張り付く異常もあるが、張り付き異常は、周知技術により容易に判定可能である。一方、センサ値が実値に対し、例えば数〜数十%ずれるゲイン異常やオフセット異常の出力特性異常は判定が難しい。
そこで本実施形態では、張り付き異常は既に初期診断により除外されていることを前提とし、ゲイン異常やオフセット異常の出力特性異常を診断対象とする。
以下、実施形態毎に詳しい構成及び作用効果を説明する。
第1実施形態によるMG制御装置20及び電圧センサ異常診断装置40の構成を図2に示す。第1実施形態と後述の第2実施形態とは、指令Duty算出部による情報取得の構成が異なる。したがって、第1実施形態の指令Duty算出部の符号を「411」とし、第2実施形態の指令Duty算出部の符号を「412」とする。それ以外の構成は共通であるため、第1実施形態でまとめて説明する。
MG制御装置20は、電流フィードバック制御及びPWM制御によりインバータ60のスイッチング動作を操作するものである。また、電流フィードバック制御では回転座標系のdq軸を用いたベクトル制御を行う。これらのモータ制御技術は周知であるため、詳細な説明を省略する。また、dq軸の電流及び電圧指令について、技術常識から判断可能な箇所では、適宜「dq軸」の記載を省略する。
電流減算器22は、dq軸電流指令Id*、Iq*と、3相2相変換部31からフィードバックされるdq軸電流Id、Iqとの電流偏差ΔId、ΔIqを算出する。
電圧指令演算部23は、電流偏差ΔId、ΔIqを0に収束させるように、PI演算によりdq軸電圧指令Vd*、Vq*を算出する。
2相3相変換部25は、電気角θeに基づき、dq軸電圧指令Vd*、Vq*を三相電圧指令Vu*、Vv*、Vw*に変換する。
第1実施形態では、電圧センサ異常診断装置40の指令Duty算出部411に電圧振幅Vamp及び電圧位相Vψが出力される。また、推定実Duty算出部42に電圧位相Vψが出力される。
3相2相変換部31は、電気角θeに基づき、三相電流をdq軸電流Id、Iqに変換し、電流減算器22にフィードバックする。
trq_est=pm×{Iq×φ+(Ld−Lq)×Id×Iq} ・・・(1)
ただし、
pm:MGの極対数
φ :逆起電圧定数
Ld、Lq:d軸インダクタンス、q軸インダクタンス
電圧センサ異常診断装置40は、指令Duty算出部411、推定実Duty算出部42、及び異常判定部46を有する。
指令Duty算出部411は、電圧振幅位相算出部27から電圧振幅Vamp及び電圧位相Vψを取得し、また、入力電圧センサ値Vin_sns及び電気角θeを取得する。指令Duty算出部411は、電圧振幅Vampと入力電圧センサ値Vin_snsとに基づき変調率を算出する。そして、変調率と、電気角θe及び電圧位相Vψとに基づき、指令Duty(Duty_cmd)を算出する。
トルク推定値trq_estは、トルク推定部32から取得される。
「回転数ω」について、記号ωの本来の意味は、回転数算出部87にて電気角θeを時間微分して算出される電気角速度である。ただし本明細書では、「電気角速度ω[rad/s]を換算した回転数[1/s]」の意味で、「回転数ω」ともいう。なお、図2では、電気角演算部86と同様に回転数算出部87をMG制御装置20の外に記載しているが、MG制御装置20内で回転数ωを算出してもよい。
そして、推定実Duty算出部42は、取得した各種情報に基づいて、推定実Duty(Duty_est)を算出する。推定実Dutyは、MG80に実際に印加される相電圧に基づいて算出される点が要点である。推定実Dutyの詳細な算出方法、及び技術的意義は後述する。
また、入力電圧センサ5の異常判定が確定したとき、異常判定部46は、評価比率α及び入力電圧センサ値Vin_snsに基づいて入力電圧推定値Vin_estを算出し、PWM信号生成部26に出力する。
MG制御では、まず、外部からのトルク指令trq*に基づいて演算された電流指令Id*、Iq*に対し相電流Iv、Iwがフィードバックされ、電圧指令Vd*、Vq*が演算される。そして、電圧指令Vd*、Vq*の電圧振幅Vampを入力電圧センサ値Vin_snsで除することにより変調率が算出される。この箇所を「#1」とする。
枠外の右側は、指令Dutyに基づくインバータ60の実際の駆動による出力を示す。インバータ60に実際に入力される入力電圧実値Vin_actと指令Dutyとの積が相電圧Vuvwとして出力される。この箇所を「#2」とする。
#1及び#2は、後述の説明にて参照される箇所である。
図4の縦軸は、上から順に、トルク指令trq*、入力電圧Vinの実値Vin_act及びセンサ値Vin_sns、指令Duty(Duty_cmd)及び推定実Duty(Duty_est)、評価比率α、並びに異常信号を示す。
トルク指令trq*は、この異常診断期間におけるMG要求出力が一定であることを示している。代わりに、電圧指令振幅Vampが一定であることを示してもよい。
その後、時点t_occに異常が発生する。ここでは、センサ値Vin_snsが実値Vin_actより小さくなる異常が発生した場合を想定する。
図3の#1に参照されるように、分母となるセンサ値Vin_snsが小さくなると、指令Dutyは大きくなる。また、異常発生が反映される時点t_seqにおいて、図3の#2に参照されるように、指令Dutyが大きくなった結果を受け、実値Vin_actが乗算された相電圧Vuvwに基づいて推定実Dutyが更に大きくなる。そのため、異常発生時t_occ以後、推定実Dutyと指令Dutyとの乖離が拡大する。
図5は、DC電圧である入力電圧VinとDutyとの関係を示す図である。
図3の#1に示す通り、指令Dutyは入力電圧Vinに反比例する。すなわち、MG要求出力が不変である前提では、電圧とON時間との積が一定となるように制御される。
このとき、「電圧とON時間との積が一定」の条件により、破線ハッチング部分の面積は等しくなる。また、下式(2)が成り立つ。
これにより、本実施形態では、通常のMG制御ロジックで扱う変数を用いて、入力電圧センサ5の異常診断を有効に行うことができる。
以下のステップのうち、S13〜S19については、各実行主体を特定する。S11、S12については、電圧センサ異常診断装置40全体を実行主体とする。またS20は、特別にMG制御装置20を実行主体とする。
S12では、電圧センサ異常診断装置40は、現在のシステム状態が安定領域にあるか否か判断する。
S13では、指令Duty算出部41は、電圧振幅Vamp、電圧位相Vψ、入力電圧センサ値Vin_sns及び電気角θeに基づいて、指令Duty(Duty_cmd)を算出する。
図2に示すように、推定実Duty算出部42は、V相及びW相電流Iv、Iw、トルク推定値trq_est及び回転数ωを取得する。まず、相電流について、キルヒホッフの法則によりU相電流Iuが算出される。そして、三相電流Iu、Iv、Iwの全波整流結果として相電流実効値Iuvw_effが得られる。
Vuvw_eff=trq_est×ω/Iuvw_eff ・・・(3.1)
なお、MG80にトルクセンサが設けられたシステムでは、推定トルクtrq_estに代えて検出トルクを用いてもよい。
Vuvw=(1/√2)×Vuvw_eff×sin(θe+Vψ)
・・・(3.2)
推定実Duty算出部42は、所定の周波数でキャリア振幅間を反復するキャリア信号と、相電圧Vuvwとを比較する。このキャリア信号として、推定実Duty算出部42は、PWM信号生成部26からPWMキャリア信号を取得して援用するか、或いは、PWMキャリア信号とは別の判定用キャリア信号を生成する。
T_ON=Σ(Tsn) ・・・(3.3)
なお、例えばPWMキャリア信号の山及び谷のタイミングが演算タイミングとなる。
Duty_est=T_ON/T_θe ・・・(3.4)
S16では、異常判定部46は、式(3.5)により、「指令Dutyに対する推定実Dutyの比率」である「評価比率α」を算出する。
α=Duty_est/Duty_cmd ・・・(3.5)
一方、S17でNOの場合、一時的な外乱等によって評価比率αが正常範囲を外れた可能性が高い。したがって、異常判定部46は、異常判定を確定せず、処理を終了する。
なお、異常状態が連続して確定時間に達した場合のみ異常を確定するか、或いは、異常状態が中断しても、ある期間中の累積時間が確定時間に達した場合にも異常を確定するか等の詳細なロジックは、適宜設定してよい。
Vin_est=Vin_sns×α ・・・(3.6)
図2に示すように、入力電圧推定値Vin_estは、例えばPWM信号生成部26に出力される。或いは、指令Duty算出部411が入力電圧推定値Vin_estに基づいて算出した指令DutyをPWM信号生成部26に出力してもよい。
なお、他の実施形態においてモータ駆動を継続するニーズが低いシステムに適用される場合等には、入力電圧センサ5の異常が確定されたとき、モータ駆動を停止してもよい。
(1)特許文献1(特許第4793058号公報)に開示された従来技術では、各相の相電流と相電圧との積の三相和である第1出力推定値と、モータのトルク及び回転数の積に基づいて算出した第2出力推定値とを比較し、インバータ入力電圧センサの異常を判定する。この判定方法では、電圧値を直接評価していないため、広い電圧領域で異常判定精度を一様に確保することが困難である。
それに対し、本実施形態では、入力電圧センサの異常判定のためにバッテリ電圧信号を用いる必要がない。したがって、バッテリ11の出力電圧が直接インバータ60に入力されるシステムにおいて、バッテリ電圧センサの設定、及び、バッテリ電圧信号の通信が不要となる。
したがって、入力電圧センサ5の異常発生により、MG80の駆動が直ちに不能となる状況を適切に回避することができる。
(5)図6のフローチャートのS15で、推定実Duty算出部42がスイッチングON時間T_ONを算出するとき、PWMキャリア信号よりも周波数の低い判定用キャリア信号を用いることで、演算負荷を低減することができる。
第2実施形態によるMG制御装置20及び電圧センサ異常診断装置40の構成を図9に示す。第2実施形態では、図2に示す第1実施形態の指令Duty算出部411に対し、指令Duty算出部412が情報を取得する構成が異なる。その他、実質的に同一の構成については、図9に、図2と同一の符号を付して説明を省略する。
この構成では、電圧振幅位相算出部27が算出した電圧振幅Vamp及び電圧位相Vψのうち、電圧位相Vψのみが推定実Duty算出部42に取得される。
第2実施形態において、指令Duty算出部412による指令Dutyの算出後、電圧センサ異常診断装置40が評価比率αに基づいて入力電圧センサ5の異常を判定するロジック、及び、それにより得られる作用効果は第1実施形態と同様である。
(1)図1には、一つのMGを備えたシステム構成を例示しているが、本発明は、二つ以上のMGを備えたシステムにも同様に適用可能である。具体的には、主に発電機として機能するMG1、及び、主に電動機として機能するMG2を備えたシリーズパラレル方式のハイブリッド自動車等に適用することができる。その場合、MG1、MG2をそれぞれ駆動する二つのインバータが並列に設けられており、インバータ入力電圧Vinは、二つのインバータに共通に入力される。したがって、いずれか一方のMGの通電を制御する回路に電圧センサ異常診断装置を設けることにより、異常診断が可能である。
その場合、昇圧制御のためにバッテリ電圧情報が必要となるため、基本的にバッテリ電圧センサを無くすことはできない。ただし、インバータ入力電圧センサの異常判定精度を広い電圧領域で確保する効果については、上記実施形態と同様に得られる。
さらに、ハイブリッド自動車や電気自動車のMG駆動システムに限らず、一般機械用等、どのような用途のモータ駆動システムに適用されてもよい。
20・・・MG制御装置(モータ制御装置)、
40・・・電圧センサ異常診断装置、
411、412・・・指令Duty算出部、
42・・・推定実Duty算出部、
46・・・異常判定部、
5 ・・・入力電圧センサ、
60・・・インバータ
80・・・MG(交流モータ)。
Claims (8)
- 直流電源(11)に接続されたインバータ(60)が供給する交流電力により駆動される三相以上の多相の交流モータ(80)の通電を制御するモータ制御装置(20)に適用され、前記インバータに入力されるインバータ入力電圧(Vin)を検出する入力電圧センサ(5)の異常を診断する電圧センサ異常診断装置であって、
前記モータ制御装置は、電流フィードバック制御により電圧指令を演算し、当該電圧指令及び前記交流モータの電気角に基づいて演算され、スイッチング周期に対するON時間比率を規定するDutyを用いてPWM制御により前記インバータのスイッチング動作を操作するものであり、
前記入力電圧センサによる検出値である入力電圧センサ値(Vin_sns)に基づいて指令Duty(Duty_cmd)を算出する指令Duty算出部(411、412)と、
前記交流モータに実際に印加される相電圧に基づいて、前記指令Dutyに対する比率が前記入力電圧センサ値に対する入力電圧の実値(Vin_act)の比率と等しくなる推定実Duty(Duty_est)を算出する推定実Duty算出部(42)と、
前記指令Dutyに対する前記推定実Dutyの比率である評価比率(α)が正常範囲から外れているとき、前記入力電圧センサが異常であると判定する異常判定部(46)と、
を備える電圧センサ異常診断装置。 - 前記推定実Duty算出部は、前記交流モータに通電される相電流、前記交流モータの電気角、及び、電圧指令の位相に基づいて相電圧を算出する請求項1に記載の電圧センサ異常診断装置。
- 前記推定実Duty算出部は、
所定の周波数でキャリア振幅間を反復するキャリア信号と、相電圧とを比較し、電気角周期中に相電圧が前記キャリア信号を上回る時間であるスイッチングON時間の比率を前記推定実Dutyとして算出する請求項1または2に記載の電圧センサ異常診断装置。 - 前記推定実Duty算出部は、
前記スイッチングON時間の算出に用いる前記キャリア信号として、PWMキャリア信号とは別の判定用キャリア信号を生成する請求項3に記載の電圧センサ異常診断装置。 - 前記判定用キャリア信号は、前記PWMキャリア信号に対し振幅が同等、且つ、周波数が低く設定されている請求項4に記載の電圧センサ異常診断装置。
- 前記交流モータの駆動条件の変化率が所定範囲内の領域である安定領域において、前記入力電圧センサの異常診断を実施する請求項1〜5のいずれか一項に記載の電圧センサ異常診断装置。
- 前記安定領域は、Duty、電圧指令もしくは電流指令、又はモータ回転数の変化率が所定範囲内の領域である請求項6に記載の電圧センサ異常診断装置。
- 前記入力電圧センサ値に前記評価比率を乗じ、前記インバータ入力電圧の推定値(Vin_est)を算出する請求項1〜7のいずれか一項に記載の電圧センサ異常診断装置。
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