JP6451306B2 - 液体吐出装置及び液体吐出ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置、及び、液体吐出装置を構成する液体吐出ヘッドに関する。
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置として、特許文献1には、ノズルからインクと出するインクジェットプリンタが記載されている。特許文献1に記載のインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドを形成するヘッドユニットが、ノズルプレート、流路形成基板、アクチュエータユニット、封止板等が積層されることによって形成されている。ノズルプレートは、流路形成基板の下面に接合されている。ノズルプレートには、複数のノズルが形成され、これら複数のノズルが2列のノズル列を形成している。流路形成基板には、複数のノズルに対して個別に複数の圧力室が形成されている。これら複数の圧力室は、ノズル列に対応して、2列に配列されている。アクチュエータユニットは、振動板、複数の圧電素子等を有している。振動板は、流路基板の上面に2列の圧力室の列を形成する複数の圧力室を覆っている。複数の圧電素子は、複数の圧力室に対して個別に設けられ、振動板の上面に圧力室に対応して2列に配列されている。封止板は、振動板の上面に配置されている。封止板は、各圧電素子列を形成する複数の圧電素子をそれぞれ覆う2つの部分を有している。そして、これら2つの部分と振動板とによって溝が形成される。また、振動板の上面には、圧電素子と接続されているとともに、上記溝の壁面を形成する部分まで引き出されたリード電極部が形成されている。リード電極部の圧電素子と反対側の端部は、配線部材と接続されている。配線部材は、リード電極部との接続部分から上側に引き出されている。
特開2014−188717号公報
ここで、特許文献1では、上述したように、配線部材がリード電極部との接続部分から上側に引き出されているが、配線部材をこのように引き出すためには、配線部材を上側に向けて湾曲させる必要がある。このとき、配線部材の湾曲部の曲率が大きいと、配線部材に形成された配線が破損してしまう虞がある。一方で、配線部材の湾曲部の曲率を小さくするために、封止板の上記2つの部分の間の間隔を大きくすることが考えられる。しかしながら、この場合には、2つのノズル列の間隔、2つの圧力室列の間隔、2つの圧電素子列の間隔を大きくすることとなり、ヘッドユニットの大型化につながる。
本発明の目的は、大型化させることなく、配線部材の曲率を極力小さくすることが可能な液体吐出装置、及び、液体吐出装置を構成する液体吐出ヘッドを提供することである。
本発明に係る液体吐出装置は、第1液体流路と、前記第1液体流路と第1方向に並ぶ第2液体流路とが形成された流路基板と、前記流路基板の一表面に、前記第1液体流路に対応して配置された第1圧電素子と、前記流路基板の前記一表面に、前記第2液体流路に対応して配置され、前記第1圧電素子と前記第1方向に間隔をあけて並ぶ第2圧電素子と、前記第1圧電素子を覆うように前記流路基板の前記一表面に配置され、前記流路基板の前記一表面から突出した第1カバー部と、前記第2圧電素子を覆うように前記流路基板の前記一表面に配置され、前記流路基板の前記一表面から突出し、前記第1カバー部と前記第1方向に間隔をあけて並ぶ第2カバー部と、前記流路基板の前記一表面の、前記流路基板と前記第1カバー部と前記第2カバー部とに囲まれることによって形成された溝の壁面となる部分に配置され、前記第1圧電素子と接続された第1接続端子と、前記流路基板の前記一表面の、前記溝の壁面となる部分に配置され、前記第2圧電素子と接続された第2接続端子と、前記流路基板の前記一表面と直交する方向に、前記流路基板の前記一表面と間隔をあけて配置された回路基板と、可撓性を有する基材と、前記基材に形成され、前記第1接続端子及び前記第2接続端子と前記回路基板とを接続する複数の配線とを有する配線部材と、を備え、前記第1接続端子及び前記第2接続端子は、前記流路基板の前記一表面の前記溝の壁面となる部分の、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間の中心位置よりも、前記第1方向において前記第1カバー部に近い部分に配置され、前記配線部材は、前記第1接続端子及び前記第2接続端子との接続部分から前記第2カバー部に向かって前記第1方向に引き出され、前記溝の外側まで延びている。
本発明に係る液体吐出ヘッドは、第1液体流路と、前記第1液体流路と第1方向に並ぶ第2液体流路とが形成された流路基板と、前記流路基板の一表面に、前記第1液体流路に対応して配置された第1圧電素子と、前記流路基板の前記一表面に、前記第2液体流路に対応して配置され、前記第1圧電素子と前記第1方向に間隔をあけて並ぶ第2圧電素子と、前記第1圧電素子を覆うように前記流路基板の前記一表面に配置され、前記流路基板の前記一表面から突出した第1カバー部と、前記第2圧電素子を覆うように前記流路基板の前記一表面に配置され、前記流路基板の前記一表面から突出し、前記第1カバー部と前記第1方向に間隔をあけて並ぶ第2カバー部と、前記流路基板の前記一表面の、前記流路基板と前記第1カバー部と前記第2カバー部とに囲まれることによって形成された溝の壁面となる部分に配置され、前記第1圧電素子と接続された第1接続端子と、前記流路基板の前記一表面の、前記溝の壁面となる部分に配置され、前記第2圧電素子と接続された第2接続端子と、可撓性を有する基材と、前記基材に形成され、前記第1接続端子及び前記第2接続端子を回路基板と接続するための複数の配線とを有する配線部材と、を備え、前記第1接続端子及び前記第2接続端子は、前記流路基板の前記一表面の前記溝の壁面となる部分の、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間の中心位置よりも、前記第1方向において前記第1カバー部に近い部分に配置され、前記配線部材は、前記第1接続端子及び前記第2接続端子との接続部分から前記第2カバー部に向かって前記第1方向に引き出され、前記溝の外側まで延びている。
本発明によると、第1、第2接続端子が、流路基板の一表面の、第1カバー部と第2カバー部と間の中心位置に配置される場合よりも、配線部材の曲率を小さくすることができる。これにより、配線部材に形成された配線が破損しにくくなる。あるいは、配線部材をある曲率とするために必要な第1カバー部と第2カバー部との間隔を小さくして、液体吐出装置を小型化することができる。
本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のヘッドユニットの平面図である。 図2からカバー部材及び供給流路形成部材を除いた図である。 図3から圧電層及び振動板を除いた図である。 図3のV−V線断面図である。 伸ばした状態の配線部材の平面図である。 (a)が図6のVIIA−VIIA線断面図であり、(b)が図6のVIIB−VIIB線断面図であり、(c)が図6のVIIC−VIIC線断面図である。 変形例1の図5相当の図である。 変形例2の図5相当の図である。 変形例3の図5相当の図である。 変形例4の図5相当の図である。 変形例5の図5相当の図である。 変形例6の図5相当の図である。 変形例7の図5相当の図である。 (a)が変形例8の図7(a)相当の図であり、(b)が変形例8の図7(b)相当の図であり、(c)が変形例8の図7(c)相当の図である。 (a)が変形例9の図7(a)相当の図であり、(b)が変形例9の図7(b)相当の図であり、(c)が変形例9の図7(c)相当の図である。 変形例10の図3相当の図である。 変形例11の図5相当の図である。 変形例12の図3相当の図である。 変形例3の図5相当の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
(プリンタの全体構成)
図1に示すように、本実施の形態に係るプリンタ1(本発明の「液体吐出装置」)は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3、用紙搬送ローラ4などを備えている。キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール5に支持され、ガイドレール5に沿って走査方向に往復移動する。なお、以下では、図1に示すように走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。インクジェットヘッド3は、走査方向に並んだ4つのヘッドユニット6を有している。4つのヘッドユニット6は、その下面に形成された複数のノズル15a、15bからインクを吐出する。より詳細には、4つのヘッドユニット6は、走査方向の右側に配置されたものから、それぞれ、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクを吐出する。用紙搬送ローラ4は、走査方向と直交する搬送方向におけるキャリッジ2の両側に配置されている。用紙搬送ローラ4は、記録用紙Pを搬送方向に搬送する。
そして、プリンタ1では、用紙搬送ローラ4によって記録用紙Pを搬送方向に搬送しつつ、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド3のヘッドユニット6からインクを吐出することにより、記録用紙Pに印刷を行う。
(ヘッドユニット)
次に、インクジェットヘッド3を形成するヘッドユニット6について説明する。図2〜図5に示すように、ヘッドユニット6は、圧力室プレート31、流路形成部材32、ノズルプレート33、カバープレート34、振動板41、2つの圧電層42a、42b、カバー部材45、2つの供給流路部材46a、46bなどを備えている。
圧力室プレート31には、複数の圧力室10a、10bが形成されている。複数の圧力室10aは、走査方向を長手方向とする略楕円の平面形状を有し、搬送方向に等間隔に配列されることによって圧力室列9aを形成している。複数の圧力室10bは、圧力室10aと同様の平面形状を有し、搬送方向に等間隔に配列されることによって、圧力室列9bを形成している。ここで、圧力室列9bは、圧力室列9aの右側に、圧力室列9aと間隔をあけて配置されている。また、複数の圧力室10aと複数の圧力室10bとは、各圧力室列9a、9bにおける圧力室10a、10bの間隔の半分の長さだけ、搬送方向にずれて配置されている。
流路形成部材32は、圧力室プレート31の下面に接合されている。また流路形成部材32は、走査方向の両側及び搬送方向の両側に、圧力室プレート31よりも外側まで延びている。流路形成部材32には、2つのマニホールド流路11a、11bと、複数のインク流路12a、12bと、複数のインク流路13a、13bと、2つのインク供給流路14a、14bとが形成されている。
マニホールド流路11a、11bは、流路形成部材32の下側の部分に形成され、流路形成部材32の下面において開口している。マニホールド流路11aは、圧力室列9aの全長にわたって搬送方向に延び、圧力室列9aを形成する複数の圧力室10aの左端部と重なっている。また、マニホールド流路11aは、搬送方向における両端部において、先端に近づくほど走査方向の長さが短くなっている。マニホールド流路11bは、圧力室列9bの全長にわたって搬送方向に延び、圧力室列9bを形成する複数の圧力室10bの右端部と重なっている。また、マニホールド流路11bは、搬送方向における両端部において、先端に近づくほど走査方向の長さが短くなっている。
複数のインク流路12aは、複数の圧力室10aに対して個別に設けられ、圧力室10aの左端部と重なっており、上下方向に延びている。これにより、インク流路12aは、上端部において圧力室10aと接続され、下端部においてマニホールド流路11aと接続される。複数のインク流路12bは、複数の圧力室10bに対して個別に設けられ、圧力室10bの右端部と重なっており、上下方向に延びている。これにより、インク流路12bは、上端部において圧力室10bと接続され、下端部においてマニホールド流路11bと接続される。
複数のインク流路13aは、複数の圧力室10aに対して個別に設けられ、複数の圧力室10aの右端部と重なっており、上下方向に延びている。これにより、インク流路13aは、上端部において圧力室10aと接続され、下端部が流路形成部材32の下面に開口している。複数のインク流路13bは、複数の圧力室10bに対して個別に設けられ、複数の圧力室10bの左端部と重なっており、上下方向に延びている。これにより、インク流路13bは、上端部において圧力室10bと接続され、下端部が流路形成部材32の下面に開口している。
インク供給流路14aは、流路形成部材32の、圧力室プレート31から走査方向の左側にはみ出した部分の、マニホールド流路11aの左端部の上側に位置する部分に配置されている。インク供給流路14aは、上下方向に延びているとともに、マニホールド流路11aのほぼ全長にわたって搬送方向に延びている。これにより、インク供給流路14aは、下端部においてマニホールド流路11aに接続され、上端部が流路形成部材32の上面において開口している。インク供給流路14bは、流路形成部材32の、圧力室プレート31から走査方向の右側にはみ出した部分の、マニホールド流路11bの右端部の上側に位置する部分に配置されている。インク供給流路14bは、上下方向に延びているとともに、マニホールド流路11bのほぼ全長にわたって搬送方向に延びている。これにより、インク供給流路14bは、下端部においてマニホールド流路11bに接続され、上端部が流路形成部材32の上面に開口している。
ノズルプレート33は、流路形成部材32の下面の中央部に接合され、流路形成部材32の下面における複数のインク流路13a、13bの開口を塞いでいる。ノズルプレート33には、複数のノズル15a、15bが形成されている。複数のノズル15aは、複数のインク流路13aと重なっている。これにより、各ノズル15aは、インク流路13aを介して対応する圧力室10aと連通する。複数のノズル15bは、複数のインク流路13bと重なっている。これにより、各ノズル15bは、インク流路13bを介して対応する圧力室10aと連通する。カバープレート34は、流路形成部材32の下面に、ノズルプレート33を取り囲むように配置されている。カバープレート34は、流路形成部材32の下面におけるマニホールド流路11a、11bの開口を塞いでいる。
振動板41は、絶縁性材料からなり、圧力室プレート31の上面に、圧力室列9a、9bを形成する複数の圧力室10a、10bにまたがって連続的に延びている。
なお、本実施の形態では、圧力室プレート31と流路形成部材32とノズルプレート33とカバープレート34と振動板41とを合わせたものが、本発明に係る流路基板に相当する。また、複数の圧力室10a、複数のインク流路12a、13a、マニホールド流路11a、複数のノズル15a及びインク供給流路14aを合わせたインク流路が、本発明の第1液体流路に相当する。また、複数の圧力室10b、複数のインク流路12b、13b、マニホールド流路11b、複数のノズル15b及びインク供給流路14bを合わせたインク流路が、本発明の第2液体流路に相当する。そして、本実施の形態では第1液体流路と第2液体流路とが、走査方向に並んでいる。
供給流路部材46aは、振動板41の上面41a(本発明の「流路基板の一表面」)の左端部に配置されている。供給流路部材46aにはインク流路47aが形成されている。インク流路47aは、インク供給流路14aと重なっており、インク供給流路14aの全長にわたって搬送方向に延びている。また、インク流路47aは、上下方向に延びている。これにより、インク流路47aは、下端部においてインク供給流路14aと接続される。また、インク流路47aは、上端部において、図示しないチューブなどを介して、図示しないインクカートリッジに接続される。
供給流路部材46bは、振動板41の上面41aの右端部に配置されている。供給流路部材46bには、インク流路47bが形成されている。インク流路47bは、インク供給流路14bと重なっており、インク供給流路14bの全長にわたって搬送方向に延びている。また、インク流路47bは、上下方向に延びている。これにより、インク流路47bは、下端部においてインク供給流路14bと接続される。また、インク流路47bは、上端部において、図示しないチューブなどを介して、図示しないインクカートリッジに接続される。
圧電層42aは、振動板41の上面41aに配置されている。圧電層42aは、圧力室列9aの全長にわたって搬送方向に延び、複数の圧力室10aと重なっている。また、圧電層42aの下面には、複数の個別電極43aが形成されている。複数の個別電極43aは、複数の圧力室10aに対して個別に設けられ、圧力室10aの中央部と重なっている。複数の個別電極43aには、後述のドライバIC85によって個別に、グランド電位及び所定の駆動電位(例えば、20V程度)のいずれかが選択的に付与される。圧電層42aの上面には、共通電極44aが形成されている。共通電極44aは、圧電層42aの上面の全域にわたって延びている。共通電極44aは、グランド電位に保持されている。また、複数の個別電極43aと共通電極44aとがこのように配置されているのに対応して、圧電層42aの各個別電極43aと共通電極44aとに挟まれた部分は、厚み方向に分極されている。なお、本実施の形態では、圧電層42a及び共通電極44aの各圧力室10aと重なる部分と、個別電極43aとを合わせたものが、それぞれ、本発明に係る第1圧電素子に相当する。そして、本実施の形態では、複数の第1圧電素子が搬送方向に配列されている。
圧電層42bは、振動板41の上面41aに配置されている。圧電層42bは、圧力室列9bの全長にわたって搬送方向に延び、複数の圧力室10bと重なっている。これにより、圧電層42bは、圧電層42aと走査方向に間隔をあけて並んでいる。また、圧電層42bの下面には、複数の個別電極43bが形成されている。複数の個別電極43bは、複数の圧力室10bに対して個別に設けられ、圧力室10bの中央部と重なっている。複数の個別電極43bには、後述のドライバIC85によって個別に、グランド電位及び上記駆動電位のいずれかが選択的に付与される。また、圧電層42bの上面には、共通電極44bが形成されている。共通電極44bは、圧電層42bの上面の全域にわたって延びている。共通電極44bはグランド電位に保持されている。また、複数の個別電極43bと共通電極44bとがこのように配置されているのに対応して、圧電層42bの各個別電極43bと共通電極44bとに挟まれた部分は、厚み方向に分極されている。なお、本実施の形態では、圧電層42b及び共通電極44bの各圧力室10aと重なる部分と、個別電極43bとを合わせたものが、それぞれ、本発明に係る第2圧電素子に相当する。そして、本実施の形態では、複数の第2圧電素子が搬送方向に配列されている。
ここで、ヘッドユニット6を駆動して、ノズル15a、15bからインクを吐出させる方法について説明する。ヘッドユニット6では、予め、全ての個別電極43a、43bがグランド電位に保持されている。あるノズル15aからインクを吐出させるためには、このノズル15aに対応する個別電極43aの電位をグランド電位から駆動電位に切り換える。すると、個別電極43aと共通電極44aとの電位差により、圧電層42aのこれらの電極に挟まれた部分に、分極方向と平行な厚み方向の電界が発生する。この電界により、圧電層42aのこれらの電極に挟まれた部分が、分極方向と直交する面方向に収縮する。圧電層42aが収縮すると、振動板41及び圧電層42aの圧力室10aと重なる部分が全体として圧力室10a側に凸となるように変形し、圧力室10aの容積が小さくなる。これにより、圧力室10a内のインクの圧力が上昇し、圧力室10aに連通するノズル15aからインクが吐出される。また、上述したのと同様に、あるノズル15bに対応する個別電極43bの電位をグランド電位から駆動電位に切り換えると、このノズル15bからインクが吐出される。
カバー部材45は、振動板41の上面41aに配置されている。カバー部材45は、2つのカバー部51a、51bと、2つの連結部52a、52bとを備えている。
カバー部51a(本発明の「第1カバー部」)は、圧電層42aを覆っている。より詳細に説明すると、カバー部51aは、対向部51a1と2つの脚部51a2とを備えている。対向部51a1は、圧電層42aの上方に、圧電層42aから離れて配置され、圧電層42aの全体と重なるように走査方向及び搬送方向に延びている。また、対向部51a1は、走査方向の両側に、圧電層42aからはみ出している。脚部51a2は、対向部51a1の走査方向における両端部の下面から下方に延び、下端部において振動板41の上面に接合されている。また、各脚部51a2は、対向部51a1の全長にわたって搬送方向に延びている。これにより、圧電層42aは、対向部51a1と2つの脚部51a2とに囲まれることで、カバー部51aに覆われる。
カバー部51b(本発明の「第2カバー部」)は、圧電層42bを覆っている。より詳細に説明すると、カバー部51bは、対向部51b1と2つの脚部51b2とを備えている。対向部51b1は、圧電層42bの上方に、圧電層42bから離れて配置され、圧電層42bの全体と重なるように走査方向に及び搬送方向に延びている。また、対向部51b1は、走査方向の両側に、圧電層42bからはみ出している。脚部51b2は、対向部51b1の走査方向における両端部の下面から下方に延び、下端部において振動板41の上面に接合されている。また、各脚部51b2は、対向部51b1の全長にわたって搬送方向に延びている。これにより、圧電層42bは、対向部51b1と2つの脚部51b2とに囲まれることで、カバー部51bに覆われる。
図2に示すように、連結部52aは、走査方向に延びて、カバー部51aとカバー部51bの搬送方向における上流側の端部同士を連結させる。連結部52bは、走査方向に延びて、カバー部51aとカバー部51bの搬送方向における下流側の端部同士を連結させる。なお、カバー部材51は、連結部52a、52bがなく、カバー部51とカバー部51bとが別々の部材によって形成されていてもよい。
また、走査方向において、カバー部材45の左端部(カバー部51aの左端部)と、供給流路部材46aとの間、及び、カバー部材45の右端部(カバー部51bの右端部)と、供給流路部材46bとの間には、それぞれ、隙間が存在している。これにより、例えば、インクジェットヘッド3の製造時に、カバー部材45を走査方向の両側からつかんで、振動板41と圧電層42a、42bと電極43a、43b、44a、44bとカバー部材45とによって形成される積層体を、圧力室プレート31と流路形成部材32とノズルプレート33とカバープレート34と供給流路部材46、46bとによって形成される積層体に接合することができる。
ここで、上述したように配置されたカバー部51a、51bは、振動板41の上面41aから上方に突出している。また、カバー部51aとカバー部51bとは、走査方向に間隔をあけて配置される。これにより、ヘッドユニット6には、カバー部51a、51bと振動板41とによって囲まれて上方に開口した溝39が形成される。
また、振動板41の上面41aには、複数の個別引出配線61a、61bと、2つの共通引出配線62a、62bとが配置されている。
図3に示すように、複数の個別引出配線61a(本発明の「第1引出配線」)は、複数の個別電極43aに対して個別に設けられている。複数の個別引出配線61aは、個別電極43aの右端部と接続され、個別電極43aとの接続部分から右側に延びている。また、複数の個別引出配線61aは、振動板41の上面41aの溝39を形成する部分のうち、走査方向におけるカバー部51aとカバー部51bとの間の中心位置Tよりも左側の位置(カバー部51aに近い位置)まで延びている。個別引出配線61aの先端部には、バンプ63a(本発明の「第1個別端子」)が形成されている。また、個別引出配線61aの幅(搬送方向の長さ)はWh1となっている。
複数の個別引出配線61b(本発明の「第2引出配線」)は、複数の個別電極43bに対して個別に設けられている。複数の個別引出配線61bは、個別電極43bの左端部と接続され、個別電極43bとの接続部分から左側に延びている。また、複数の個別引出配線61bは、振動板41の上面41aの溝39を形成する部分のうち、走査方向におけるカバー部51aとカバー部51bとの間の中心位置Tよりも左側の部分まで延びている。個別引出配線61bの先端部には、バンプ63b(本発明の「第2個別端子」)が形成されている。また、個別引出配線61bの幅(搬送方向の長さ)は、個別引出配線61aと同じWh1となっている。このようにすることで、バンプ63a、63bは、搬送方向(ノズル10の並び方向)に並んでいる。なお、個別引出配線61a、61bは、個別電極43a、43bと一体的に形成されていてもよいし、個別電極43a、43bから別体として引き出されていてもよい。
共通引出配線62aは、共通電極44aの搬送方向における上流側の端部と接続されている。共通引出配線62aは、圧電層42aの右側の側面を通って、共通電極44aとの接続部分から右側に、振動板41の上面41aの溝39を形成する部分のうち、走査方向におけるカバー部51aとカバー部51bとの間の中心位置Tよりも左側の部分まで延びている。共通引出配線62aの先端部には、バンプ64aが形成されている。また、共通引出配線62aの幅は、個別引出配線61a、61bの幅Wh1よりも大きいWh2となっている。なお、本実施の形態では、複数のバンプ63aとバンプ64aとを合わせたものが、本発明の第1接続端子に相当する。
共通引出配線62bは、共通電極44bの搬送方向における下流側の端部と接続されている。共通引出配線62bは、圧電層42bの左側の側面を通って、共通電極44bとの接続部分から左側に、振動板41の上面41aの溝39を形成する部分のうち、走走査方向におけるカバー部51aとカバー部51bとの間の中心位置Tも左側の部分まで延びている。共通引出配線62bの先端部には、バンプ64bが形成されている。また、共通引出配線62aの幅は、共通引出配線62aと同じWh2となっている。なお、本実施の形態では、複数のバンプ63bとバンプ64bとを合わせたものが、本発明の第2接続端子に相当する。
(回路基板、配線部材)
図5に示すように、ヘッドユニット6の上方には、回路基板71が、ヘッドユニット6と上下方向に間隔をあけて配置されている、回路基板71は、硬質の基材71aの上面71bに、後述のドライバIC85を制御するための図示しない制御回路等が実装されたものである。基材71aには、カバー部51bの左端部近傍の部分と重なる部分に、搬送方向に延びた貫通孔71cが形成されている。
上述の複数のバンプ63a、63b、64a、64bは、配線部材72を介して、回路基板71と接続されている。配線部材72は、図6、図7(a)〜(c)に示すように、基材81と、複数の個別配線82a、82bと、2つの共通配線83a、83bと、複数の個別配線84a、84bを有している。なお、図6では、配線82a、82b、83a、83b、84a、84bの配置を見やすくするために、配線82a、82b、83a、83b、84a、84bにハッチングを付している。
基材81は、例えば、一方向に長尺なフィルムであり、可撓性を有している。基材81は、接続部81aと拡幅部81bと幅広部81cとを有している。接続部81aは、基材81の長尺方向における一端部を含む部分である。そして、基材81は、接続部81aによって形成される、基材81の長尺方向の一端部において、振動板41の上面41aに接合されている。また、接続部81aの幅(搬送方向の長さ)はWc1となっている。拡幅部81bは、基材81の長尺方向に接続部81aと連なっている。拡幅部81bは、基材81の長尺方向において、接続部81aから離れるほど幅が広くなっている。幅広部81cは、拡幅部81bの、基材81の長尺方向における接続部81aと反対側に連なっている。幅広部81cの幅Wc2は、接続部81aの幅Wc1よりも大きい。
基材81は、振動板41との接合部分から右側に引き出されるとともに、カバー部51b側に凸となるように湾曲して、上側(本発明の「流路基板の一表面と直交する方向における流路基板と反対側」)に延びている。基材81がこのように湾曲している場合、基材81のうち、振動板41との接合部分において下側となる表面81dの振動板41との接合面の、振動板41の上面41aに対する傾きを小さくしてもカバー部51bに接触しにくい。そして、この傾きを小さくすれば、基材81の振動板41への接合を容易に行うことができる。また、基材81は、走査方向におけるカバー部51aとカバー部51bとの間の中心位置Tをまたぐように延びている。さらに、基材81は位置Tにおいて上方に向けて湾曲していることにより、振動板41に対して位置Tにおいて上方に離間している。また、このとき、基材81は、この湾曲部が、カバー部51bと上下に重なるように延びている。また、このとき、基材81は、カバー部51bとは離間している。さらに、このとき、基材81は、湾曲部のうち、少なくとも曲率が最も大きくなる部分が、幅広部81cに位置するように延びている。そして、基材81は、長尺方向の接続部81aと反対側の端部近傍の部分において、貫通孔71cに挿通されることによって回路基板71の上面に引き出されている。そして、基材81の長尺方向の接続部81aと反対側の端部は、回路基板71の上面に接合されている。
また、基材81の表面81dには、幅広部81cによって形成される部分に、ドライバIC85が実装されている。ドライバIC85は、個別電極43a、43bにグランド電位及び駆動電位のいずれかを選択的に付与するためのものである。
図6、7に示すように、複数の個別配線82aは、基材81の表面81dに形成されている。複数の個別配線82aは、基材81の長尺方向に延びている。複数の個別配線82aは、基材81の振動板41との接合部分に配置されている部分において、複数のバンプ63aと接続されている。また、複数の個別配線82aは、バンプ63aに接続されるのと反対側の端部において、ドライバIC85と接続されている。また、複数の個別配線82aは、幅広部81cに配置されている部分の幅Wk2が、接続部81aに配置されている部分の幅Wk1よりも広くなっている。また、個別配線82aの高さ(基材81の面方向と直交する方向の長さ)はHkとなっている。
複数の個別配線82bは、基材81の表面81dに形成されている。複数の個別配線82bは、基材81の長尺方向に延びている。複数の個別配線82bは、基材81の振動板41との接合部分に配置されている部分において、複数のバンプ63bと接続されている。また、複数の個別配線82bは、バンプ63bと接続されるのと反対側の端部が、ドライバIC85に接続されている。また、個別配線82bは、個別配線82aと同様、幅広部81cに配置されている部分の幅Wk2が、接続部81aに配置されている部分の幅Wk1よりも広くなっている。また、個別配線82bは、個別配線82aと同様、高さがHkとなっている。
図3に示すように、共通配線83aは、基材81の表面81dの、複数の個別配線82a、82bよりも搬送方向における上流側の部分に配置されている。共通配線83aは、基材81の長尺方向における全長にわたって延びている。共通配線83aは、基材81の振動板41との接合部分に配置されている部分において、バンプ64aと接続されている。また、共通配線83aは、基材81の長尺方向における他端部において、回路基板71に実装された制御回路と接続されている。
また、共通配線83aは、幅広部81cに配置されている部分の幅Ws2が、接続部81aに配置されている部分の幅Ws1よりも大きくなっている。ここで、共通配線83aは、個別配線82a、82bよりも幅が大きい。すなわち、共通配線83aの上記幅Ws2は、個別配線82a、82bの上記の幅Wk2よりも大きく、共通配線83aの上記幅Ws1は、個別配線82a、82bの上記幅Wk1よりも広い。さらに、共通配線83aの高さHsは、個別配線82a、82bの高さHkよりも高くなっている。
共通配線83bは、基材81の表面81dの、複数の個別配線82a、82bよりも搬送方向における下流側の部分に配置されている。共通配線83bは、基材81の長尺方向における全長にわたって延びている。共通配線83bは、基材81の振動板41との接合部分に配置されている部分において、バンプ64bと接続されている。また、共通配線83bは、基材81の長尺方向における他端部において、回路基板71に実装された制御回路と接続されている。
また、共通配線83bは、共通配線83aと同様、接続部81aに配置されている部分の幅がWs1となっており、幅広部81cに配置されている部分の幅がWs2(>Ws1)となっている。これにより、共通配線83bは、共通配線83aと同様、個別配線82a、82bよりも幅が広くなっている。また、共通配線83bの高さは、共通配線83aと同じHsであり、個別配線82a、82bの高さHkよりも高くなっている。
複数の個別配線84a、84bは、複数の個別配線82a、82bに対して個別に設けられ、基材81の表面81dの幅広部81cによって形成された部分のうち、基材81の長尺方向における、ドライバIC85に対して、複数の個別配線82a、82bと反対側の部分に配置されている。複数の個別配線84a、84bは、基材81の長尺方向に延び、一端部がドライバIC85と接続され、他端部が回路基板71に実装された制御回路と接続されている。また、個別配線84a、84bの幅は、幅広部81cでの個別配線82a、82bの幅と同じWk2と同じである。また、個別配線84a、84bの高さは、個別配線82a、82bの高さと同じHkである。
そして、複数の個別配線82a、82b、共通配線83a、83b及び複数の個別配線84a、84bが基材81の表面81dにこのように配置されることにより、複数の個別配線82aと複数の個別配線82b、及び、複数の個別配線84aと複数の個別配線84bとが、それぞれ、搬送方向に交互に配置される。また、搬送方向において、共通配線83aと共通配線83bとが、複数の個別配線82a、82b、及び、複数の個別配線84a、84bを、それぞれ挟んでいる。
以上に説明した実施の形態によると、振動板41の上面41aの溝39の壁面を形成する部分のうち、カバー部51aとカバー部51bとの間の中心位置Tよりもカバー部51aに近い位置に、バンプ63a、63b、64a、64bが配置されている。そして、配線部材72は、振動板41の上面41aのバンプ63a、63b、64a、64bが配置されている部分に接合されている。また、配線部材72は、振動板41との接合部分から、カバー部51bに向かって走査方向の右側に引き出されるとともに、上側に湾曲して溝39の外側に配置された回路基板71まで延びている。これにより、振動板41の上面41aの溝39の壁面を形成する部分のうち、カバー部51aとカバー部51bとの間の中心位置Tに、バンプ63a、63b、64a、64bが配置されている場合と比較して、配線部材72の曲率を小さくして、配線部材72の破損などを防止することができる。あるいは、配線部材72の曲率を破損しない程度小さくするために必要な、カバー部51aとカバー部51bとの間隔を小さくすることができる。これにより、ヘッドユニット6を走査方向に小型化することができる。なお、バンプ63a、63b、64a、64bは、振動板41の上面41aにおけるカバー部51aとカバー部51bとの間の中心位置Tよりもカバー部51a側であればどの位置に配置されていてもよいが、中心位置Tとカバー部51aの間の領域におけるカバー部51aに近い位置に配置されていることがより好ましい。
また、このとき、配線部材72が、カバー部51aとカバー部51bとの間の中心位置Tをまたいで走査方向に延びているため、配線部材72の曲率を確実に小さくすることができる。
さらに、このとき、配線部材72が、上下方向から見てカバー部51bと重なるように延びている。これにより、配線部材72が、走査方向においてカバー部51aとカバー部51bとの間の範囲でのみ延びている場合と比較して、配線部材72の曲率を小さくすることができる。
また、本実施の形態では、配線部材72が、カバー部51bと接触しないように延びている。これにより、配線部材72のカバー部51bとの接触による配線82a、82b、83a、83b、84a、84bの破損などを防止することができる。
また、本実施の形態では、共通配線83a、83bの幅が個別配線82a、82b、84a、84bの幅よりも広く(Ws1>Wk1、Ws2>Wk2)、共通配線83a、83bの高さが、個別配線82a、82b、84a、84bの高さよりも高い(Hs>Hk)。これにより、万一、配線部材72がカバー部51bに接触しても、共通配線83a、83bがカバー部51bに接触しやすく、個別配線82a、82b、84a、84bに接触しにくい。これにより、幅の狭い個別配線82a、82b、84a、84bがカバー部51bに接触して破損してしまうのを防止することができる。なお、共通配線83a、83bは、個別配線82a、82b、84a、84bよりも幅が広いため、カバー部51bに接触したとしても、破損しにくい。
また、本実施の形態では、配線部材72の基材81が、振動板41に接合される接続部81aと、接続部81aよりも幅が広い幅広部81cを有している。そして、配線82a、82b、83a、83b、84a、84bの幅広部81cに配置されている部分が、接続部81aに配置されている部分よりも幅が広くなっている。一方で、基材81の最も曲率の大きい部分が、幅広部81cに位置している。これにより、配線部材72の湾曲によって、配線82a、82b、83a、83bが破損してしまうのを防止することができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上述の実施の形態のように、配線部材72によって、バンプ63a、63b、64a、64と、回路基板71とを接続する場合、配線部材72に外力が加わると、配線部材72が振動板41から剥がれてしまう虞がある。そこで、配線部材72の剥がれを防止するための構成を設けてもよい。
例えば、変形例1では、図8に示すように、配線部材72が、カバー部51bに最も近い部分とその周辺部分において、絶縁性接着剤101によってカバー部51bに固定にされている。また、変形例1でも、上述の実施の形態と同様、配線部材72とカバー部51bとは接触していない。この場合には、配線部材72がカバー部51bに固定されているため、配線部材72に外力が加わったときに、配線部材72が振動板41からはがれてしまうのを防止することができる。
また、変形例2では、図9に示すように、配線部材72が、カバー部51bの左上側の角部51b3に接触している。また、変形例3では、図10に示すように、カバー部51bの配線部材72の角部51b3が面取りされている。そして配線部材72が、カバー部51bの面取りされた角部51b3に接触している。
変形例2、3では、配線部材72がカバー部51bの角部51b3に接触していることで、配線部材72がカバー部51bに支持される。これにより、配線部材72に外力が加わったときに、配線部材72の振動板41との接合部分に力が加わりにくく、配線部材72が振動板41から剥がれてしまうのを防止することができる。
また、変形例2では、配線部材72が接触するカバー部51bの角部51b3が面取りされていないため、配線部材72がカバー部51bと接触したときに、配線82a、82b、83a、83b、84a、84bが破損してしまう虞がある。これに対して、変形例3では、配線部材72が接触するカバー部51bの角部51b3が面取りされているため、配線部材72がカバー部51bに接触することによる、配線82a、82b、83a、83b、84a、84bの破損を防止することができる。
また、変形例2、3のように、配線部材72がカバー部51bに接触している場合でも、変形例1と同様に、配線部材72がカバー部51bに固定されていてもよい。
また、変形例4では、図11に示すように、ドライバIC85がヒートシンク102に接触している。ヒートシンク102は、キャリッジ2に設けられた図示しないフレームなどに取り付けられている。この場合には、ドライバIC85において発生した熱を、ヒートシンク102を介して効率よく逃がすことができる。また、この場合には、配線部材72のドライバIC85が実装された部分が、ヒートシンク102によって支持される。これにより、配線部材72のドライバIC85の周囲の部分に、走査方向の外力が加わったときに、配線部材72の振動板41との接合部分に力が作用しにくくなる。一方、配線部材72のドライバIC85が実装された部分の、走査方向における右側にはヒートシンクが配置されているため、配線部材72のドライバIC85が実装された部分に、右側から別の部材が接触して外力が加わるということは起こりにくい。これらのことから、配線部材72が振動板41から剥がれてしまうのを防止することができる。
また、変形例4では、ドライバIC85で発生した熱を逃がすためのヒートシンク102によって配線部材72の振動板41との接合部分と、回路基板71との接続部分との間に位置する部分が支持されていたが、これには限られない。配線部材72は、ヒートシンクとは別の、専用の支持部材等によって支持されていてもよい。また、この場合には、支持部材は、配線部材72の振動板41との接合部分と、回路基板71との接合部分との間の部分の間の部分のうち、ドライバIC85が実装された部分とは異なる部分を支持するものであってもよい。
また、変形例5では、図12に示すように、配線部材72の基材81の長尺方向における接続部81a側の端部81eが、カバー部51aの右側の脚部51a2に接触している。この場合には、配線部材72の振動板41との接合部分が、振動板41から離れる上側に移動しようとしたときに、配線部材72の振動板41との接合部分は、基材81の端部81eとカバー部51aの脚部51a2との摩擦力により、上側に移動するのが阻害される。これにより、配線部材72が振動板41から剥がれてしまうのを防止することができる。
また、変形例6では、図13に示すように、配線部材72の基材81の長尺方向における接続部81a側の端部81eが、接着剤103によりカバー部51aの右側の脚部51a2に固定されている。この場合にも、配線部材72に外力が生じたときに、配線部材72が振動板41から剥がれしまうのを防止することができる。
変形例6では、基材81の端部81eが、カバー部51aの右側の脚部51a2から離れていたが、基材81の端部81eが、接着剤103でカバー部51aの右側の脚部51a2に固定される場合でも、変形例5と同様に、基材81の端部81eが、カバー部51aの右側の脚部51a2と接触していてもよい。
また、配線部材72の、カバー部51a、51bの固定の仕方は、上述の変形例1、6のようなものには限られない。変形例7では、図14に示すように、溝39全体に、樹脂材料が充填されることで、配線部材72が、カバー部51a、51bに固定されている。この場合でも、配線部材72に外力が加わったときに、配線部材72が振動板41から剥がれてしまうのを防止することができる。
また、上述の実施の形態では、個別配線82aと個別配線82bが同じの幅(Wk1、Wk2)となっていたが、これには限られない。変形例8では、図15(a)〜(c)に示すように、個別配線82bの幅が、個別配線82aの幅よりも広くなっている。すなわち、接続部81aにおける個別配線82bの幅Wk3が、接続部81aにおける個別配線82aの幅Wk1よりも広くなっている。また、幅広部81cにおける個別配線82bの幅Wk4が、幅広部81cにおける個別配線82aの幅Wk2よりも広くなっている。ただし、幅Wk3は、接続部81aにおける共通配線83a、83bの幅Ws1よりは狭く、幅Wk4は、幅広部81cにおける共通配線83a、83bの幅Ws2よりは狭い。なお、個別配線84a、84bの幅は、上述の実施の形態と同様、ともにWk2である。また、変形例8では、個別配線82aが、本発明の第1個別配線に相当し、個別配線82bが、本発明の第2個別配線に相当する。
ここで、上述の実施の形態では、複数のバンプ63a、63bが、振動板41の溝39の壁面を形成する部分のうち、カバー部51aとカバー部51bとの間の中心位置Tから、カバー部51a側にずれた部分に配置されている。そのため、個別引出配線61bの長さは、個別引出配線61aの長さよりも長い。一方で、上述の実施の形態では、個別引出配線61aと個別引出配線61bとは、幅が同じWh1となっている。これらのことから、個別引出配線61bは、個別引出配線61aよりも電気抵抗が大きい。
そこで、変形例8では、上述したように、個別引出配線61bに接続される個別配線82bの幅を、個別引出配線61aに接続される個別配線82aの幅よりも広くしている。これにより、個別配線82bは、個別配線82aよりも電気抵抗が小さくなる。その結果、ドライバIC85と個別電極43aとを接続する配線全体での電気抵抗と、ドライバIC85と個別電極43bとを接続する配線全体での電気抵抗とを均一にすることができる。
また、変形例9では、図16(a)〜(c)に示すように、個別配線82bの高さHk2が、個別配線82aの高さHk1よりも高くなっている。ただし、個別配線82bの高さHk2は、共通配線83a、83bの高さHsよりは低い。
ここで、上述の実施の形態では、上記のとおり、個別引出配線61bが、個別引出配線61aよりも電気抵抗が大きい。そこで、変形例9では、上述したように、個別引出配線61bに接続される個別配線82bの高さHk2を、個別引出配線61aに接続される個別配線82aの高さHk1よりも高くしている。これにより、個別配線82bは、個別配線82aよりも電気抵抗が小さくなる。その結果、ドライバIC85と個別電極43aとを接続する配線全体での電気抵抗と、ドライバIC85と個別電極43bとを接続する配線全体での電気抵抗とを均一にすることができる。
また、上述の実施の形態では、個別引出配線61aと個別引出配線61bとが同じ幅Wk1を有していたが、これには限られない。変形例10では、図17に示すように、個別引出配線61bの幅Wh3が、個別引出配線61aの幅Wh1よりも広くなっている。
個別引出配線61bの幅Wh3が、個別引出配線61aの幅Wh1よりも広いため、個別引出配線61bは、個別引出配線61aよりも、単位長さあたりの電気抵抗が小さい。したがって、上記のように、個別引出配線61bの長さが、個別引出配線61aの長さよりも長い場合でも、個別引出配線61aの電気抵抗と、個別引出配線61bの電気抵抗とを均一にすることができる。
また、変形例10では、個別引出配線61bの幅Wh3を個別引出配線61aの幅Wh1よりも広くすることで、個別引出配線61bの単位長さあたりの電気抵抗を、個別引出配線61aの単位長さあたりの内部抵抗よりも小さくしたが、これには限られない。例えば、個別引出配線61bの高さを個別引出配線61aの高さよりも高くする、あるいは、個別引出配線61aと個別引出配線61bとで材質を異ならせる等することによって、個別引出配線61bの単位長さあたりの電気抵抗を、個別引出配線61aの単位長さあたりの電気抵抗よりも小さくしてもよい。
また、上述の実施の形態では、共通配線83a、83bの高さが同じHsであり、個別配線82a、82b、84a、84bの高さHk1さよりも高くなっていたが、これには限られない。例えば、共通配線83a、83bの高さHsは、個別配線82a、82b、84a、84bの高さHk1と同じであってもよい。
また、上述の実施の形態では、基材81の曲率の最も大きい部分が、幅広部81cに位置していたが、これには限られない。例えば、基材81の最も曲率の大きい部分が、接続部81aや拡幅部81bに位置していてもよい。
また、基材81は、拡幅部81bや幅広部81cを有するものであることにも限られない。基材81は、一定の幅で長尺方向に延びたものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、基材81の表面81dに形成された配線82a、82b、83a、83b、84a、84bが露出していたがこれには限られない。基材81の表面81dに、配線82a、82b、83a、83b、84a、84bを覆うカバーフィルム等が設けられていてもよい。このとき、カバーフィルムは、基材81の表面81dの全体にわたって延びていることには限られず、基材81の表面81dの一部分にのみ配置されていてもよい。この場合には、配線82a、82b、83a、83b、84a、84bの、カバー部51bに接触することによる破損を防止する観点から、カバーフィルムは、基材81の表面81dのうち、少なくともカバー部51bに最も近づく部分とその周辺の部分に配置されていることが好ましい。
また、上述の実施の形態では、配線部材72が、湾曲部の少なくとも一部分が、上下方向から見てカバー部51bに重なるように延びていたが、これには限られない。変形例11では、図18に示すように、配線部材72は、走査方向において、カバー部51aとカバー部51bとの間の範囲でのみ湾曲しており、カバー部51bとは重なっていない。この場合でも、バンプ63a、63b、64a、64bが、振動板41の上面の、溝39の壁面を形成する部分のうち、カバー部51aとカバー部51bとの間の中心位置Tに位置する部分に配置されている場合と比較すれば、配線部材72の曲率を小さくすることができる。
また、上述の実施の形態では、圧電層42aが、圧力室列9aを形成する複数の圧力室10aにまたがって連続的に延び、圧電層42bが、圧力室列9bを形成する複数の圧力室10bにまたがって連続的に延びていたが、これには限られない。
変形例12では、図19に示すように、圧電層42aの、搬送方向における各圧力室10aの両側に位置する部分に、それぞれ、走査方向に延びたスリット104aが形成されている。また、圧電層42bの、搬送方向における各圧力室10bの両側に位置する部分に、それぞれ、走査方向に延びたスリット104bが形成されている。この場合には、圧電層42a及び振動板41のある圧力室10aと重なる部分の変形が、圧電層42a及び振動板41の隣接する圧力室10aと重なる部分の変形に影響を与えるクロストークを低減することができる。同様に、圧電層42b及び振動板41のある圧力室10bと重なる部分の変形が、圧電層42b及び振動板41の隣接する圧力室10bと重なる部分の変形に影響を与えるクロストークを低減することができる。
また、上述の実施の形態や上記変形例12では、圧電層42a,43aが、それぞれ、複数の圧電素子を形成する部分を有するものとなっていたが、これには限られない。例えば、振動板41の上面の各圧力室10と重なる部分に個別に、圧電素子を形成するための圧電体が配置されていてもよい。
また、上述の実施の形態では、配線部材72が、バンプ63a、63b、64a、64bとの接続部分から、走査方向のカバー部51b側に引き出され、カバー部51b側に凸となるように湾曲して上側に延びていたが、これには限られない。変形例13では、図20に示すように、配線部材72が、カバー部51aと反対側に凸となるように湾曲して上側に延びている。配線部材72がこのように配置される場合、上述の実施の形態と比較すると、配線部材72のバンプ63a、63b、64a、64bとの接続側の端部の、振動板41の上面41aの面方向に対する傾きが大きくなる。そこで、変形例20では、図20に示すように、接着剤111によって、傾いた配線部材72の上記端部を、振動板41に固定している。また、配線部材72のバンプ63a、63b、64a、64bとの接続部分と反対側の端部は、基材71aの下面71dに接合されている。なお、この場合には、例えば、基材71aの下面71dに配線部材71との接続を行うための複数の接続端子が形成され、これらの接続端子が、基材71aに形成されたスルーホールを介して、基材71aの上面71bに形成された制御回路と接続される。
また、以上では、ノズルからインクを吐出するインクジェットプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。ノズルからインク以外の液体を吐出する別の液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。
1 インクジェットプリンタ
31 圧力室プレート
32 流路形成部材
33 ノズルプレート
10a、10b 圧力室
12a、12b,13a、13b インク流路
14 インク供給流路
15a、15b ノズル
39 溝
41 振動板
42a、42b 圧電層
43a、43b 個別電極
44a、44b共通電極
51a、51b カバー部
51b3 角部
61a、61b 個別引出配線
62a、62b 共通引出配線
63a、63b、64a、64b バンプ
71 回路基板
72 配線部材
81 基材
82a、82b 個別配線
83a、83b 共通配線

Claims (16)

  1. 第1液体流路と、前記第1液体流路と第1方向に並ぶ第2液体流路とが形成された流路基板と、
    前記流路基板の一表面に、前記第1液体流路に対応して配置された第1圧電素子と、
    前記流路基板の前記一表面に、前記第2液体流路に対応して配置され、前記第1圧電素子と前記第1方向に間隔をあけて並ぶ第2圧電素子と、
    前記第1圧電素子を覆うように前記流路基板の前記一表面に配置され、前記流路基板の前記一表面から突出した第1カバー部と、
    前記第2圧電素子を覆うように前記流路基板の前記一表面に配置され、前記流路基板の前記一表面から突出し、前記第1カバー部と前記第1方向に間隔をあけて並ぶ第2カバー部と、
    前記流路基板の前記一表面の、前記流路基板と前記第1カバー部と前記第2カバー部とに囲まれることによって形成された溝の壁面となる部分に配置され、前記第1圧電素子と接続された第1接続端子と、
    前記流路基板の前記一表面の、前記溝の壁面となる部分に配置され、前記第2圧電素子と接続された第2接続端子と、
    前記流路基板の前記一表面と直交する方向に、前記流路基板の前記一表面と間隔をあけて配置された回路基板と、
    可撓性を有する基材と、前記基材に形成され、前記第1接続端子及び前記第2接続端子と前記回路基板とを接続する複数の配線とを有する配線部材と、を備え、
    前記第1接続端子及び前記第2接続端子は、前記流路基板の前記一表面の前記溝の壁面となる部分の、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間の中心位置よりも、前記第1方向において前記第1カバー部に近い部分に配置され、
    前記配線部材は、前記第1接続端子及び前記第2接続端子との接続部分から前記第2カバー部に向かって前記第1方向に引き出され、前記溝の外側まで延びていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記配線部材は、
    フィルム状の前記基材を有し、
    前記第1接続端子及び前記第2接続端子との接続部分から、前記第2カバー部に向かって前記第1方向に引き出され、前記第2カバー部側に凸となるように湾曲して、前記一表面と直交する方向における前記流路基板と反対側に延びていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記配線部材の湾曲部は、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間の中心位置を前記第1方向にまたぐように延びていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記配線部材の湾曲部の少なくとも一部が、前記流路基板の前記一表面と直交する方向から見て、前記第2カバー部と重なっていることを特徴とする請求項2又は3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記配線部材が、前記第2カバー部と離間していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記配線部材が、前記第2カバー部に接触していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記第2カバー部は、前記第1カバー部側の端部に角部を有し、
    前記配線部材は、前記第2カバー部の前記角部に接触し、
    前記第2カバー部の前記角部が面取りされていることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記配線部材が、前記第2カバー部に固定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体吐出装置。
  9. 前記第2カバー部と前記回路基板との間に配置され、前記配線部材を支持する支持部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液体吐出装置。
  10. 前記配線部材は、
    前記第1接続端子及び前記第2接続端子との接続部分よりも前記回路基板に近い部分であって、前記第1接続端子及び前記第2接続端子との接続部分よりも幅の大きい幅広部を有し、
    前記幅広部において、前記第1接続端子及び前記第2接続端子との接続部分よりも配線の幅が大きく、
    前記配線部材の、前記第1接続端子及び前記第2接続端子との接続部分と、前記回路基板との接続部分との間の部分のうち、曲率が最も大きい部分が、前記幅広部に位置していることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の液体吐出装置。
  11. 前記配線部材の、前記第1接続端子及び前記第2接続端子との接続部分に近いほうの端部が、前記第1カバー部の前記第2カバー部側の端面に接触していることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の液体吐出装置。
  12. 前記配線部材の、前記第1接続端子及び前記第2接続端子との接続部分に近いほうの端部が、前記第1カバー部に固定されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の液体吐出装置。
  13. 前記第1方向と直交する第2方向に配列された複数の前記第1圧電素子と、
    前記第2方向に配列された複数の前記第2圧電素子と、を備え、
    前記配線部材が、
    複数の前記第1圧電素子、及び、複数の前記第2圧電素子に対して個別に設けられ、前記第2方向に配列された複数の個別配線と、
    複数の前記第1圧電素子に対して共通に設けられた第1共通配線と、
    複数の前記第2圧電素子に対して共通に設けられた第2共通配線と、を有し、
    前記第1共通配線と前記第2共通配線とは、前記第2方向から前記複数の個別配線を挟むように配置され、
    前記第1共通配線及び前記第2共通配線は、前記個別配線よりも、幅及び厚みが大きいことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の液体吐出装置。
  14. 複数の前記第1圧電素子と、
    複数の前記第2圧電素子と、
    複数の前記第1接続端子と、
    複数の前記第2接続端子と、を備え、
    複数の前記第1接続端子が、複数の第1圧電素子に対して個別に設けられた複数の第1個別端子、を有し、
    複数の前記第2接続端子が、複数の第2圧電素子に対して個別に設けられた複数の第2個別端子を有し、
    複数の前記第1圧電素子と前記複数の第1個別端子とを接続する複数の第1引出配線と、
    複数の前記第2圧電素子と前記複数の第2個別端子とを接続する複数の第2引出配線と、をさらに備え、
    前記配線部材が、
    前記複数の第1個別端子と接続された複数の第1個別配線と、
    前記複数の第2個別端子と接続された複数の第2個別配線と、を有し、
    前記第1個別配線は、前記第2個別配線よりも電気抵抗が大きいことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の液体吐出装置。
  15. 複数の前記第1圧電素子と、
    複数の前記第2圧電素子と、
    複数の前記第1接続端子と、
    複数の前記第2接続端子と、を備え、
    複数の前記第1接続端子が、複数の前記第1圧電素子に対して個別に設けられた複数の第1個別端子、を有し、
    複数の前記第2接続端子が、複数の前記第2圧電素子に対して個別に設けられた複数の第2個別端子を有し、
    複数の前記第1圧電素子と前記複数の第1個別端子とを接続する複数の第1引出配線と、
    複数の前記第2圧電素子と前記複数の第2個別端子とを接続する複数の第2引出配線と、をさらに備え、
    前記第1引出配線が、前記第2引出配線よりも、単位長さあたりの電気抵抗が大きいことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の液体吐出装置。
  16. 第1液体流路と、前記第1液体流路と第1方向に並ぶ第2液体流路とが形成された流路基板と、
    前記流路基板の一表面に、前記第1液体流路に対応して配置された第1圧電素子と、
    前記流路基板の前記一表面に、前記第2液体流路に対応して配置され、前記第1圧電素子と前記第1方向に間隔をあけて並ぶ第2圧電素子と、
    前記第1圧電素子を覆うように前記流路基板の前記一表面に配置され、前記流路基板の前記一表面から突出した第1カバー部と、
    前記第2圧電素子を覆うように前記流路基板の前記一表面に配置され、前記流路基板の前記一表面から突出し、前記第1カバー部と前記第1方向に間隔をあけて並ぶ第2カバー部と、
    前記流路基板の前記一表面の、前記流路基板と前記第1カバー部と前記第2カバー部とに囲まれることによって形成された溝の壁面となる部分に配置され、前記第1圧電素子と接続された第1接続端子と、
    前記流路基板の前記一表面の、前記溝の壁面となる部分に配置され、前記第2圧電素子と接続された第2接続端子と、
    可撓性を有する基材と、前記基材に形成され、前記第1接続端子及び前記第2接続端子を回路基板と接続するための複数の配線とを有する配線部材と、を備え、
    前記第1接続端子及び前記第2接続端子は、前記流路基板の前記一表面の前記溝の壁面となる部分の、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間の中心位置よりも、前記第1方向において前記第1カバー部に近い部分に配置され、
    前記配線部材は、前記第1接続端子及び前記第2接続端子との接続部分から前記第2カバー部に向かって前記第1方向に引き出され、前記溝の外側まで延びていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
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