JP6451201B2 - 真空ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、真空ポンプに関する。
半導体製造装置等の外部装置の真空排気に用いられる真空ポンプは、ポンプ本体とそのポンプ本体を制御する制御装置とを備えている。一般的に、ポンプ本体は外部装置の真空チャンバに固定され、制御装置は真空チャンバから離れた場所に設置される(たとえば、特許文献1参照)。制御装置と、ポンプ本体の筐体内に設けられる電動機とは、ポンプ本体の筐体の開口部に設けられた端子部材(ハーメチックシールコネクタ)を介して、電気的に接続されている。端子部材は、ポンプ本体の筐体の開口部を封止する封止部品(ハーメチックシール)と、封止部品を貫通する端子ピンとを有している。
特開2006−250033号公報
特許文献1に記載の真空ポンプでは、端子ピンの熱が、封止部品を介してポンプ本体に伝わる構成とされている。しかしながら、封止部品には、通常、金属に比べて熱伝導率の低いガラスが用いられているため、ガラスを貫通する端子ピンの熱が放熱されにくいという問題があった。
本発明の好ましい実施形態による真空ポンプは、ポンプ本体と、制御用及び/又は電力供給用の第1のプリント基板が設けられ、ポンプ本体を制御する制御装置と、制御装置の第1のプリント基板に電気的に接続される配線パターンが形成されている第2のプリント基板と、ポンプ本体の開口部を封止する封止部品、および封止部品を貫通し、配線パターンに接続される端子ピンを有する端子部材とを備え、ポンプ本体の開口部の周縁と、第2のプリント基板におけるポンプ本体と対向する面とが熱伝導可能に接続され、端子ピンからの熱を、封止部品を介してポンプ本体へ伝える第1の熱伝導経路と、端子ピンからの熱を、第2のプリント基板に形成されている配線パターンを介してポンプ本体へと伝える第2の熱伝導経路とを有する。
さらに好ましい実施形態では、封止部品は、絶縁性を有する封止部と、封止部を保持する保持部とを有し、端子ピンは、封止部を貫通している。
さらに好ましい実施形態では、ポンプ本体の開口部の周縁と、第2のプリント基板におけるポンプ本体と対向する面との間に熱伝導部材が設けられ、
ポンプ本体の開口部の周縁と、第2のプリント基板におけるポンプ本体と対向する面とが熱伝導部材を介して熱伝導可能に接続されている。
さらに好ましい実施形態では、熱伝導部材は、シール部材を介してポンプ本体に着脱自在に取り付けられるアダプタであり、封止部品は、ポンプ本体には固着されずにアダプタに固着され、封止部品、アダプタおよびシール部材により、ポンプ本体の開口部が封止されている。
さらに好ましい実施形態では、ポンプ本体の開口部の周縁と、第2のプリント基板におけるポンプ本体と対向する面とが直接接している。
本発明の他の好ましい実施形態による真空ポンプでは、ポンプ本体と、制御用及び/又は電力供給用の第1のプリント基板が設けられ、ポンプ本体を制御する制御装置と、制御装置の第1のプリント基板に電気的に接続される配線パターンが形成されている第2のプリント基板と、ポンプ本体の開口部を封止する封止部品、および封止部品を貫通し、配線パターンに接続される端子ピンを有する端子部材とを備え、ポンプ本体の開口部の周縁と、第2のプリント基板におけるポンプ本体と対向する面とが熱伝導可能に接続され、ポンプ本体の開口部の周縁と、第2のプリント基板におけるポンプ本体と対向する面との間に熱伝導部材が設けられポンプ本体の開口部の周縁と、第2のプリント基板におけるポンプ本体と対向する面とが熱伝導部材を介して熱伝導可能に接続され、熱伝導部材は、シール部材を介してポンプ本体に着脱自在に取り付けられるアダプタであり、封止部品は、ポンプ本体には固着されずにアダプタに固着され、封止部品、アダプタおよびシール部材により、ポンプ本体の開口部が封止されている。
本発明によれば、ポンプ本体を制御する制御装置に接続される端子ピンの熱を効果的に放熱できる。
第1の実施の形態に係るターボ分子ポンプを示す図。 制御装置が取り外された状態のポンプ本体のベース部を示す斜視図。 ベース部および制御装置の断面模式図。 端子部材を示す拡大断面模式図。 第2の実施の形態に係るターボ分子ポンプにおける端子部材を示す拡大断面模式図。
以下、図面を参照して、本発明に係る真空ポンプの一実施の形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1は、本発明による真空ポンプの一例であるターボ分子ポンプ1を示す図である。ターボ分子ポンプ1はポンプ本体2と、ポンプ本体2を駆動制御する制御装置3とを備え、制御装置3はポンプ本体2のベース部4に固定されている。ポンプ本体2に設けられた吸気口フランジ5を半導体製造装置や液晶パネル製造装置、分析装置等の外部装置7の真空チャンバに固定することにより、ターボ分子ポンプ1が外部装置7に取り付けられる。ポンプ本体2の排気ポート6にはバックポンプが接続される。
図2は制御装置3が取り外された状態のポンプ本体2のベース部4を示す斜視図であり、図3はベース部4および制御装置3の断面模式図である。図2に示すように、ポンプ本体2の下側の筐体を構成するベース部4は略円筒形状であり、外周面より外方に突出する固定部46が形成されている。固定部46は、矩形状の平面部47を有し、平面部47の外周に沿って溝が設けられ、溝に水密用のシール部材36が配置されている。
図3に示すように、ケーシング35は、略矩形箱状であり、矩形開口の周縁にフランジ38が設けられている。フランジ38は、ベース部4の平面部47にボルト37で固定され、ケーシング35の内面とベース部4の外面とで略直方体形状の内部空間が画成されている。制御装置3の内部空間には、制御用プリント基板33および電力供給用プリント基板34が配設されている。フランジ38とベース部4の平面部47との間には、水密用のシール部材36が配設されているため、外部から制御装置3内に水分が浸入することが防止される。
図3に示すように、平面部47の中央には円形開口部48が設けられている。円形開口部48は、ベース部4の内部空間と、制御装置3の内部空間とを連通する円形状の貫通孔である。円形開口部48は、端子部材10の封止部品(ハーメチックシール)110によって封止されている。
図4は、端子部材10を示す拡大断面模式図であり、図3のA部を拡大した図である。図4に示すように、端子部材10は、封止部品110と複数の端子ピン111とを有する。封止部品110は、ガラス封止部114と保持板116とを有している。
保持板116は、円板部116aと、円板部116aの外縁から略90度屈曲し、ベース部4の内部空間に向かって延在する円筒部116bとを有している。円筒部116bの外径は、円形開口部48の内径とほぼ同じ大きさに形成されている。円板部116aには、円形の開口部(以下、円形開口部116hと記す)が形成され、円形開口部116hはガラス封止部114によって封止されている。複数の端子ピン111は、それぞれガラス封止部114を貫通するように設けられている。
端子部材10は、保持板116の円形開口部116hに複数の端子ピン111を挿通した状態で、各端子ピン111の外周面と円形開口部116hの内周面との間の空間を、絶縁性を有するガラスで充填することで形成されている。ガラス封止部114は保持板116によって保持され、ガラス封止部114は各端子ピン111を保持している。なお、ガラス封止部114の熱伝導率は、約1W/m・Kである。
円筒部116bは、円形開口部48の内壁に嵌入され、円板部116aの外縁部が全周に亘ってはんだ付けされ、はんだ130によって封止部品110と円形開口部48との隙間が封止されている。このように、端子部材10が、円形開口部48に嵌入され、はんだ付けにより円形開口部48の内壁に固着されることで、真空となるベース部4の内部空間の気密性が確保される。
制御装置3からポンプ本体2内の電動機(不図示)への電力の供給や、ポンプ本体2内の各種センサ(不図示)から制御装置3へのセンサ信号の供給は、端子部材10の複数の端子ピン111を介して行われる。端子部材10の各端子ピン111は、配線用プリント基板117のスルーホールに挿入され、はんだ付けされている。
複数の端子ピン111のうち、ポンプ本体2内の電動機(不図示)に接続される端子ピン111は配線用プリント基板117の所定の配線パターン117cに電気的に接続され、この配線パターン117cはハーネス32を介して電力供給用プリント基板34に電気的に接続されている(図3参照)。複数の端子ピン111のうち、ポンプ本体2内の各種センサ(不図示)に接続される端子ピン111は配線用プリント基板117の所定の配線パターン117cに電気的に接続され、この配線パターン117cはハーネス31を介して制御用プリント基板33に接続されている。なお、図示しないが、電力供給用プリント基板34と制御用プリント基板33とは、電気的に接続されている。
電力供給用プリント基板34は、コンバータ回路やインバータ/モータドライブ回路等から構成される電力系回路を備えている。制御用プリント基板33には、各種センサ信号に基づいて電力供給用プリント基板34の電力系回路の制御を行う。
図4に示すように、配線用プリント基板117は絶縁性を有する絶縁層117e内に配線パターン117cが形成された構成であり、複数の配線パターン117cがそれぞれ接続ランド117dを介して端子ピン111やハーネス31,32(図3参照)と電気的に接続される。本実施の形態では、熱伝導率が約0.5W/m・Kのエポキシ樹脂により絶縁層117eが形成され、熱伝導率が約400W/m・Kの銅により配線パターン117cが形成されている。
略平板状の配線用プリント基板117は、平面部47と平行に配置され、平面部47に対向する平坦な面(以下、裏面117aと記す)が、円形開口部48の開口周縁部、すなわち円形開口部48の開口縁から径方向外方に広がる平面部47の表面に、熱伝導可能に接続されている。本実施の形態では、配線用プリント基板117は、ねじ止めによってベース部4に固着され、配線用プリント基板117の裏面117aが円形開口部48の開口周縁部に直接接している。
図4では、端子ピン111からの熱の移動を破線の矢印で模式的に表している。本実施の形態では、端子ピン111からの熱をポンプ本体2に伝える2種類の熱伝導経路を有している。第1の熱伝導経路は、端子ピン111→ガラス封止部114→保持板116→ポンプ本体2であり、第2の熱伝導経路は、端子ピン111→配線用プリント基板117→ポンプ本体2である。第2の熱伝導経路では、配線用プリント基板117の中でも、特に熱伝導率の高い配線パターン117cを通って、端子ピン111の熱がポンプ本体2へと放熱される。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)ポンプ本体2の円形開口部48の開口周縁部と、配線用プリント基板117におけるポンプ本体2と対向する面である配線用プリント基板117の裏面117aとが熱伝導可能に接続されている。これにより、制御装置3に電気的に接続される端子ピン111の熱を、配線用プリント基板117を介してポンプ本体2のベース部4に伝達させ、ポンプ本体2から外気に放熱させることができる。
このように、本実施の形態では、封止部品110を含む第1の熱伝導経路の他に、封止部品110を含まずに、配線用プリント基板117を含む第2の熱伝導経路を形成した。このため、配線用プリント基板117を含む第2の熱伝導経路が形成されない場合に比べて、放熱性を向上させることができる。
ここで、端子ピン111の定格電流は、発熱量が大きい電力供給用の端子ピン111の温度上昇の特性に基づいて設定される。本実施の形態によれば、端子ピン111の熱を効果的に放熱し、端子ピン111の温度を効果的に抑制できるので、端子ピン111の定格電流を大きく設定することができる。
なお、特許文献1の図2に示される構成では、ハーメチックシールコネクタのピンの熱が、インシュレータ部→インシュレータ部を保持するコネクタ部→ポンプ本体のベース部の順で伝達される。つまり、特許文献1に記載の技術(以下、従来技術と記す)では、封止部品を含む熱伝導経路しか存在しないため、ピンの温度上昇を効果的に抑制することが難しい。
また、特許文献1の図6に示される構成では、封止部品を含む熱伝導経路とは別に、ハーメチックシールコネクタの端子ピンの熱が、配線用プリント基板→制御装置のケーシング→ボルトおよびカラー→ポンプ本体のベース部の順で伝達される熱伝導経路が開示されている。しかしながら、特許文献1の図6の構成は、外側から配線用プリント基板にアクセスできるようにするための構成であるので、ピンの発熱を効果的に放熱させることが難しい。具体的には、従来技術では、ボルトおよびカラーをハーメチックシールコネクタが装着される開口から離れた位置に配置させているので、端子ピンからポンプ本体のベース部までの熱伝導経路が本実施の形態の第2の熱伝導経路に比べて長い。また、従来技術では、端子ピンからポンプ本体のベース部に至る熱伝導経路を構成する部材の数が、本実施の形態の第2の熱伝導経路を構成する部材の数よりも多く、部材間の界面が多数存在しているので、端子ピンからポンプ本体までの熱抵抗が本実施の形態に比べて大きい。
これに対して、本実施の形態では、配線用プリント基板117とポンプ本体2のベース部4とが、制御装置3のケーシング35を介さずに、直接接する構成である。すなわち、各端子ピン111の熱が、配線用プリント基板117→ポンプ本体2のベース部4の順で伝わるように、第2の熱伝導経路が形成されている。第2の熱伝導経路は、その経路の長さが短く、かつ、熱伝導経路を構成する部材の数も少ないので、効果的に端子ピン111の熱をポンプ本体2のベース部4に伝えることができる。
なお、特許文献1の図6に示される構成では、ハーメチックシールコネクタの端子ピンの熱が配線用プリント基板を介して制御装置のケーシングに伝達され、ケーシングに伝わった熱の一部が外気に放熱される。しかしながら、制御装置のケーシングは、ポンプ本体に比べて、熱容量が小さいという問題がある。
これに対して、本実施の形態では、主に、熱容量が大きいポンプ本体2で端子ピン111の熱を放熱する構成である。したがって、本実施の形態によれば、端子ピン111の熱を熱容量の大きいポンプ本体2によって効果的に放熱することができる。
(2)各端子ピン111を、配線用プリント基板117を介して、制御用プリント基板33や電力供給用プリント基板34に接続するようにした。これにより、各端子ピン111をハーネスで制御用プリント基板33や電力供給用プリント基板34に接続する場合に比べて、配線の自由度を向上させることができる。
(3)封止部品110をはんだ付けにより、直接、ポンプ本体2に取り付ける構成とした。これにより、封止部品110をボルトなどでポンプ本体2に取り付けるためのコネクタ機構を設ける場合に比べて、部品点数および部品コストを低減できる。
(4)配線用プリント基板117を利用して、第2の熱伝導経路を構成することができるため、配線用プリント基板117とは別に、第2の熱伝導経路を構成するための専用の熱伝導部材を新たに設ける必要がない。
−第2の実施の形態−
図5を参照して、第2の実施の形態に係る真空ポンプを説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一の参照番号を付し、相違点を主に説明する。図5は、図4と同様の図であり、第2の実施の形態に係るターボ分子ポンプにおける端子部材を示す拡大断面模式図である。
第1の実施の形態では、配線用プリント基板117の裏面117aと、ポンプ本体2のベース部4の円形開口部248の開口周縁部とが直接接触する構成とされていた。これに対して、第2の実施の形態では、ポンプ本体2の円形開口部248の開口周縁部と、配線用プリント基板117の裏面117aとの間にアダプタ220が設けられ、配線用プリント基板117とポンプ本体2とがアダプタ220を介して熱伝導可能に接続されている。
第2の実施の形態では、円形開口部248の内径が、封止部品110の保持板116における円筒部116bの外径よりも大きく形成されている。アダプタ220は、熱伝導率が30〜50W/m・K程度の鉄合金により形成され、平板部221と、平板部221から円形開口部248に向かって突出する円筒部222とを有している。
アダプタ220の平板部221には、円形開口部248の内径よりも小さい内径da1を有する円形状の貫通孔223が設けられている。アダプタ220の円筒部222は、貫通孔223の内径da1よりも大きい内径da2を有している。アダプタ220の円筒部222の内径da2は、保持板116の円筒部116bの外径とほぼ同じ大きさに形成されている。
保持板116の円筒部116bは、アダプタ220の円筒部222の内壁に嵌入され、保持板116の円板部116aがアダプタ220の貫通孔223の開口周縁部に当接されている。保持板116の円筒部116bの先端と、アダプタ220の円筒部222の先端とは、全周に亘ってはんだ付けされ、はんだ230によってアダプタ220と封止部品110との隙間が封止されている。
配線用プリント基板117の裏面117aは、アダプタ220の平板部221の表面に接し、接着剤やねじ止めによってアダプタ220の平板部221に固着されている。
アダプタ220と端子部材10、ならびに、配線用プリント基板117とアダプタ220のそれぞれが固着されることで、これらの部材が一体構造体とされている。
アダプタ220の円筒部222の外径da3は、円形開口部248の内径とほぼ同じ大きさに形成されている。アダプタ220の円筒部222は、円形開口部248の内壁に嵌入され、円筒部222の外周面が円形開口部248の内壁に接触している。
アダプタ220の平板部221は、ベース部4に設けられた固定部46の平面部247と平行に配置されている。アダプタ220の平板部221は、平面部247に対向する平坦な面(以下、裏面221aと記す)が、円形開口部248の開口周縁部における、後述のシール部材239の外側の領域に当接されている。
アダプタ220は、ボルト250により、着脱自在にベース部4の平面部247に取り付けられている。ベース部4の平面部247における円形開口部248の開口周縁部には、円形開口部248の開口に沿って溝247bが設けられ、溝247bに気密用のシール部材239が配置されている。アダプタ220とベース部4との間に気密用のシール部材239が配設されることで、アダプタ220とベース部4との隙間が封止され、真空となるベース部4の内部の気密性が確保されている。
図5では、端子ピン111からの熱の移動を破線の矢印で模式的に表している。第2の実施の形態では、配線用プリント基板117の裏面117aと、円形開口部248の開口周縁部とが、アダプタ220を介して熱伝導可能に接続され、端子ピン111→配線用プリント基板117(特に、熱伝導率の高い配線パターン117c)→アダプタ220→ポンプ本体2の順に熱が伝わる第2の熱伝導経路が形成されている。なお、本実施の形態では、アダプタ220の円筒部222が円形開口部248の内壁と熱伝導可能に接続されているので、アダプタ220の円筒部222からもポンプ本体2に熱が伝わる。
このように、第2の実施の形態では、各端子ピン111の熱を、配線用プリント基板117からアダプタ220に伝達させ、アダプタ220からポンプ本体2のベース部4に伝達させ、ポンプ本体2から外気へ放熱させることができる。このような第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した(1)の作用効果と同様、端子ピン111の温度を効果的に抑制できるので、従来技術に比べて、端子ピン111の定格電流を大きく設定することができる。なお、第1の実施の形態に比べて、第2の熱伝導経路を構成する部材として、アダプタ220が増えているが、第2の実施の形態においても、制御装置3のケーシング35を介さずに、端子ピン111の熱をポンプ本体2の円形開口部48の開口周縁部に伝える第2の熱伝導経路が構成されている。このため、第2の実施の形態によれば、従来技術に比べて、熱伝導経路を構成する部材を減らし、熱伝導経路を短くできるので、従来技術に比べて、効果的に端子ピン111の熱を放熱することができる。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した(1)および(2)の作用効果に加え、次のような作用効果を奏する。
(5)アダプタ220はシール部材239を介してポンプ本体2のベース部4に着脱自在に取り付けられ、封止部品110はポンプ本体2には固着されずにアダプタ220に固着されて一体とされ、封止部品110、アダプタ220およびシール部材239により、ポンプ本体2の円形開口部248が封止されている。
このため、端子部材10の交換作業を容易に行うことができる。端子部材10は、各端子ピン111とベース部4の内部に配設される電動機(不図示)とを電気的に接続するハーネスを切断し、ボルト250を外すことでアダプタ220付きの端子部材10を取り外すことができる。新たにアダプタ220付きの端子部材10を取り付けるときは、ボルト250によりアダプタ220をベース部4に取り付けた後、各端子ピン111とベース部4の内部に配設される電動機(不図示)とをハーネスにより接続する。
第1の実施の形態では、保持板116が円形開口部48にはんだ付けされているため、第2の実施の形態に比べて端子部材10の取付け/取外し作業に手間がかかる。これに対して、第2の実施の形態では、ボルト250を取付け/取り外すことで、アダプタ220付きの端子部材10を取付け/取り外すことができ、端子部材10の交換作業にかかる工数を短縮できる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した実施の形態では、絶縁性を有する封止部として、ガラスを採用した例(ガラス封止部114)について説明したが、本発明はこれに限定されない。封止部は絶縁性を有する部材であればよく、たとえば、絶縁性を有するセラミックスにより封止部を形成してもよい。
(変形例2)
第1の実施の形態では、配線用プリント基板117をねじ止めによってベース部4に固着させ、配線用プリント基板117の裏面117aと円形開口部48の開口周縁部とを、直接接触させる例について説明したが本発明はこれに限定されない。たとえば、配線用プリント基板117を接着剤によってベース部4に固着させてもよい。この場合、配線用プリント基板117の裏面117aと、円形開口部48の開口周縁部との間に接着層が介在されることになるので、接着層には熱伝導率の高いものを採用することが好ましい。
(変形例3)
第1の実施の形態において、配線用プリント基板117の裏面117aと円形開口部48の開口周縁部との間に、柔軟な熱伝導性シートを介在させてもよい。同様に、第2の実施の形態において、配線用プリント基板117の裏面117aとアダプタ220との間や、アダプタ220と円形開口部48の開口周縁部との間に、柔軟な熱伝導性シートを介在させてもよい。
(変形例4)
配線用プリント基板117やアダプタ220、封止部品110の材料、形状は、上述したものに限定されない。なお、配線用プリント基板117やアダプタ220、封止部品110の材料は、熱伝導率の高いものほどよい。
(変形例5)
上述した実施の形態では、ポンプ本体2のベース部4の側方(図1において左方)に制御装置3を配置した構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。ポンプ本体2のベース部4の下方(図1において下方)に制御装置3を配置してもよい。すなわち外部装置7、ポンプ本体2および制御装置3を一直線上に配置させてもよい。
(変形例6)
上述した実施の形態では、真空ポンプとしてターボ分子ポンプを採用した例について説明したが、本発明はこれに限定されず、種々の真空ポンプに本発明を適用することができる。たとえば、本発明は、ジーグバーンポンプやHolweckポンプなどのドラッグポンプのみを備えた真空ポンプにも適用することができる。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1 ターボ分子ポンプ、2 ポンプ本体、3 制御装置、4 ベース部、5 吸気口フランジ、6 排気ポート、7 外部装置、10 端子部材、31 ハーネス、32 ハーネス、33 制御用プリント基板、34 電力供給用プリント基板、35 ケーシング、36 シール部材、37 ボルト、38 フランジ、46 固定部、47 平面部、48 円形開口部、110 封止部品、111 端子ピン、114 ガラス封止部、116 保持板、116a 円板部、116b 円筒部、116h 円形開口部、117 配線用プリント基板、117a 裏面、220 アダプタ、221 平板部、221a 裏面、222 円筒部、223 貫通孔、239 シール部材、247 平面部、247b 溝、248 円形開口部、250 ボルト

Claims (6)

  1. ポンプ本体と、
    制御用及び/又は電力供給用の第1のプリント基板が設けられ、前記ポンプ本体を制御する制御装置と、
    前記制御装置の前記第1のプリント基板に電気的に接続される配線パターンが形成されている第2のプリント基板と、
    前記ポンプ本体の開口部を封止する封止部品、および前記封止部品を貫通し、前記配線パターンに接続される端子ピンを有する端子部材とを備え、
    前記ポンプ本体の開口部の周縁と、前記第2のプリント基板における前記ポンプ本体と対向する面とが熱伝導可能に接続され
    前記端子ピンからの熱を、前記封止部品を介して前記ポンプ本体へ伝える第1の熱伝導経路と、
    前記端子ピンからの熱を、前記第2のプリント基板に形成されている前記配線パターンを介して前記ポンプ本体へと伝える第2の熱伝導経路とを有する、真空ポンプ。
  2. 請求項1に記載の真空ポンプにおいて、
    前記封止部品は、絶縁性を有する封止部と、前記封止部を保持する保持部とを有し、
    前記端子ピンは、前記封止部を貫通している真空ポンプ。
  3. 請求項1または2に記載の真空ポンプにおいて、
    前記ポンプ本体の開口部の周縁と、前記第2のプリント基板における前記ポンプ本体と対向する面との間に熱伝導部材が設けられ、
    前記ポンプ本体の開口部の周縁と、前記第2のプリント基板における前記ポンプ本体と対向する面とが前記熱伝導部材を介して熱伝導可能に接続されている真空ポンプ。
  4. 請求項3に記載の真空ポンプにおいて、
    前記熱伝導部材は、シール部材を介して前記ポンプ本体に着脱自在に取り付けられるアダプタであり、
    前記封止部品は、前記ポンプ本体には固着されずに前記アダプタに固着され、
    前記封止部品、前記アダプタおよび前記シール部材により、前記ポンプ本体の開口部が封止されている真空ポンプ。
  5. 請求項1または2に記載の真空ポンプにおいて、
    前記ポンプ本体の開口部の周縁と、前記第2のプリント基板における前記ポンプ本体と対向する面とが直接接している真空ポンプ。
  6. ポンプ本体と、
    制御用及び/又は電力供給用の第1のプリント基板が設けられ、前記ポンプ本体を制御する制御装置と、
    前記制御装置の前記第1のプリント基板に電気的に接続される配線パターンが形成されている第2のプリント基板と、
    前記ポンプ本体の開口部を封止する封止部品、および前記封止部品を貫通し、前記配線パターンに接続される端子ピンを有する端子部材とを備え、
    前記ポンプ本体の開口部の周縁と、前記第2のプリント基板における前記ポンプ本体と対向する面とが熱伝導可能に接続され、
    前記ポンプ本体の開口部の周縁と、前記第2のプリント基板における前記ポンプ本体と対向する面との間に熱伝導部材が設けられ
    前記ポンプ本体の開口部の周縁と、前記第2のプリント基板における前記ポンプ本体と対向する面とが前記熱伝導部材を介して熱伝導可能に接続され、
    前記熱伝導部材は、シール部材を介して前記ポンプ本体に着脱自在に取り付けられるアダプタであり、
    前記封止部品は、前記ポンプ本体には固着されずに前記アダプタに固着され、
    記封止部品、前記アダプタおよび前記シール部材により、前記ポンプ本体の開口部が封止されている真空ポンプ。
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