JP6450983B2 - センサー素子、電子機器、および移動体 - Google Patents

センサー素子、電子機器、および移動体 Download PDF

Info

Publication number
JP6450983B2
JP6450983B2 JP2017109010A JP2017109010A JP6450983B2 JP 6450983 B2 JP6450983 B2 JP 6450983B2 JP 2017109010 A JP2017109010 A JP 2017109010A JP 2017109010 A JP2017109010 A JP 2017109010A JP 6450983 B2 JP6450983 B2 JP 6450983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable body
detection electrode
sensor element
substrate
electrode portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017109010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017146312A (ja
Inventor
成和 ▲高▼木
成和 ▲高▼木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2017109010A priority Critical patent/JP6450983B2/ja
Publication of JP2017146312A publication Critical patent/JP2017146312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6450983B2 publication Critical patent/JP6450983B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、センサー素子、電子機器、および移動体に関するものである。
従来から、加速度等の物理量を検出するセンサー素子として、揺動可能に支持部で支持された可動電極としての可動体と、可動体に対向する位置に配置された固定電極部としての検出電極部と、を備えるものが知られている。この様なセンサー素子は、当該センサー素子に加えられた力に応じて可動体が揺動することで、当該可動体と、検出電極部と、の間の距離が変化する。その距離の変化に応じて両電極部間に生じる静電容量の変化によってセンサー素子に加えられる加速度等の検出が行われている。例えば、特許文献1には、可動電極と、当該可動電極に対して間隙を有し、離間させて絶縁層上に設けられている固定電極と、を備えた静電容量型のセンサー素子が開示されている。
特許第4605087号公報
しかしながら、固定電極が設けられた絶縁層が帯電した場合に、その帯電による静電引力(誘引力)によって、可動電極が固定電極側に誘引される虞があった。可動電極は、固定電極側に誘引され、固定電極と当接することで両電極間に生じた静電容量が喪失(短絡)することで、加速度等の検出に影響を及ぼす課題もあった。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態、または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係るセンサー素子は、検出電極部と、検出電極部に対向して設けられている可動体と、検出電極部を垂直方向から平面視した場合に、検出電極部が設けられている領域に設けられ可動体に向かって突出する突起部と、が設けられ、突起部の表面の少なくとも一部は絶縁材であることを特徴とする。
この様なセンサー素子によれば、検出電極部と検出電極部に対向して可動体とが設けられている。また、検出電極部の設けられている領域から可動体に向かって突出する様に表面の少なくとも一部が絶縁体である突起部が設けられている。
可動体は、センサー素子に加えられる加速度等によって変位することができる。検出電極部と可動体とを対向させて設けることで、これらの間に静電容量が発生する。静電容量は、センサー素子に加えられる加速度等によって検出電極部と可動体との間隙の変化に応じて変動する。
センサー素子は、加えられた加速度等を静電容量の変化によって検出することができる。
可動体は、過度に変位した場合に突起部と当接する。可動体は、表面の少なくとも一部が絶縁材で構成されている突起部と当接することで、検出電極部との接触および短絡が抑制され、可動体と検出電極部との間に生じた静電容量の喪失を抑制することができる。
したがって、可動体と検出電極部との当接が抑制され、過度な加速度等が加えられた場合にも継続して加速度等を検出することができるセンサー素子を得ることができる。
[適用例2]
上記適用例に係るセンサー素子において、検出電極部は、可動体に対向する位置に配置された第1検出電極部および第2検出電極部を含み、突起部は、検出電極部を垂直方向から平面視した場合に、第1検出電極部が設けられている領域に設けられ可動体に向かって突出する第1突起部と、第2検出電極部が設けられている領域に設けられ可動体に向かって突出する第2突起部と、を含むことが好ましい。
この様なセンサー素子によれば、第1検出電極部および第2検出電極部を含み、これら検出電極部に対向して可動体が設けられている。また、表面の少なくとも一部が絶縁体である第1突起部および第2突起部が設けられている。第1突起部は、第1検出電極部の設けられている領域から可動体に向かって突出する様に設けられている。また、第2突起部は、第2検出電極部の設けられている領域から可動体に向かって突出する様に設けられている。
可動体は、センサー素子に加えられた加速度等により過度に変位した場合に、第1突起部または第2突起部、もしくは両突起部と当接する。可動体は、表面の少なくとも一部が絶縁材で構成されている第1突起部または第2突起部、もしくは両突起部と当接することで、検出電極部との接触および短絡が抑制され、可動体と検出電極部との間に生じた静電容量の喪失をさらに抑制することができる。
したがって、可動体と検出電極部との当接が抑制され、過度な加速度等が加えられた場合にも継続して加速度等を検出することができるセンサー素子を得ることができる。
[適用例3]
上記適用例に係るセンサー素子において、検出電極部および突起部は、基板上に設けられ、突起部は、基板と一体に設けられていることが好ましい。
この様なセンサー素子によれば、基板の一方面に検出電極部と突起部とが設けられている。突起部は、基板から延伸するとともに、基板と一体として設けられている。
これにより、簡便な構造で突起部を設けることができる。
[適用例4]
上記適用例に係るセンサー素子において、突起部は、表面に検出電極部が設けられ、且つ、可動体と当接する部分に絶縁材が設けられていることが好ましい。
この様なセンサー素子によれば、突起部の表面には検出電極部が設けられ、さらに可動体と当接する部分に絶縁材が設けられている。
これにより、絶縁材で構成されている突起部を検出電極部で覆うことで、可動体と、突起部と、の間に生じる電界を遮蔽することができる。
また、突起部に設けられた当該検出電極部のうち、可動体と当接する部分に絶縁材を設けることで、可動体と検出電極部との短絡を抑制することができる。
したがって、絶縁材で構成されている突起部に帯電による電荷が生じても、可動体が突起部に静電誘引されることを抑制することができる。
よって、センサー素子に加えられる加速度等の誤検出を抑制したセンサー素子を得ることができる。
[適用例5]
上記適用例に係るセンサー素子は、可動体と少なくとも一部が対向して配置され、検出電極部と電気的に絶縁されたダミー電極部が設けられていることが好ましい。
この様なセンサー素子によれば、検出電極部と、可動体と少なくとも一部が対向して配置され当該検出電極部と電気的に絶縁されたダミー電極と、が設けられることで、基板が露出される面積を抑制するとともに、基板の帯電にともなう電荷を遮蔽することができる。
したがって、ダミー電極部が設けられることで基板が露出する面積が抑制され、帯電にともなう基板と可動体との間に生じる電界を遮蔽することができる。よって、可動体が基板に誘引されることを抑制された加速度等の検出精度の高いセンサー素子を得ることができる。
[適用例6]
上記適用例に係るセンサー素子は、検出電極部およびダミー電極部は基板上に設けられ、検出電極部とダミー電極部との間、および、検出電極部の第1検出電極部と第2検出電極部との間の少なくとも一方には、溝部が設けられていることが好ましい。
この様なセンサー素子によれば、基板上に設けられた検出電極部とダミー電極部との間、および第1検出電極部と第2検出電極部との間は電気的に絶縁されているため、それぞれの電極部の境界部には、基板が露出される部分が生じる。そこで、それぞれの電極部間、かつ、基板上に、溝部が設けられている。センサー素子は、溝部が設けられることで、可動体と、それぞれの電極部間において基板が露出する面と、の離間距離を広げることができる。したがって、溝部が設けられることで可動体と、基板が露出する面と、の離間距離が広がり、基板の帯電によって生じる可動体に対する静電引力を弱め、可動体が基板に誘引されることを抑制することができるセンサー素子を得ることができる。
[適用例7]
上記適用例に係るセンサー素子において、溝部の外縁には、可動体に向かって突出する突出部が設けられていることが好ましい。
この様なセンサー素子によれば、溝部の外縁には、可動体に向かって突出する突出部が設けられている。このようなセンサー素子は、第1検出電極部と第2検出電極部との境界部から基板の帯電による電界が漏洩するが、溝部の外縁に設けられた突出部によって第1検出電極部および第2検出電極部に対する電界が軽減される。したがって、可動体と第1検出電極部との間、および可動体と第2検出電極部との間、で生じる静電容量への影響を抑制することができる。
[適用例8]
上記適用例にかかるセンサー素子において、ダミー電極は固定電位にされている、もしくは可動体と電気的に接続されていることが好ましい。
この様なセンサー素子によれば、ダミー電極は、固定電位にされている、もしくは可動体と電気的に接続されている。ダミー電極は、固定電位にされることで可動体とダミー電極との間に生じる静電容量の抑制と、可動体に対して生じる静電誘引を抑制することができる。また、ダミー電極は、可動体と接続されることで当該可動体と同電位となり、ダミー電極と可動体との間に生じる静電容量の抑制と、可動体に対して生じる静電誘引を抑制することができる。
[適用例9]
上記適用例にかかるセンサー素子において、溝部の底面には、検出電極部およびダミー電極部の少なくとも一方が延設されていることが好ましい。
この様なセンサー素子によれば、溝部の底面に検出電極部およびダミー電極の少なくとも一方が延設されている。これにより、センサー素子は、基板が露出されている部分を可及的に少なくすることで、帯電による電界が基板から漏洩することを抑制するとともに、可動体と検出電極部との間に生じる静電容量に対する影響を抑制することができる。また、基板の帯電による電界が基板から漏洩することで可動体に対して生じる静電誘引を抑止することができる。
[適用例10]
本適用例に係るセンサー素子は、検出電極部と、検出電極部に対向して設けられている可動体と、可動体に向かって突出する突起部と、が設けられ、検出電極部は、可動体に対向する位置に配置された第1検出電極部および第2検出電極部を含み、突起部は、検出電極部を垂直方向から平面視した場合に、第1検出電極部と第2検出電極部との間に設けられていることを特徴とする。
この様なセンサー素子によれば、第1検出電極部および第2検出電極部を含み、これら検出電極部に対向して可動体が設けられている。また、第1検出電極部と第2検出電極部との間に可動体に向かって突出する突起部が設けられている。
可動体は、センサー素子に加えられる加速度等によって変位することができる。検出電極部と可動体とを対向させて設けることで、これらの間に静電容量が発生する。静電容量は、センサー素子に加えられる加速度等によって検出電極部と可動体との間隙の変化に応じて変動する。
可動体は、センサー素子に加えられた加速度等により過度に変位した場合に、突起部と当接する。可動体は、突起部と当接することで検出電極部との接触および短絡が抑制され、可動体と検出電極部との間に生じた静電容量の喪失を抑制することができる。
したがって、可動体と検出電極部との当接が抑制され、過度な加速度等が加えられた場合にも継続して加速度等を検出することができるセンサー素子を得ることができる。
[適用例11]
本適用例に係る電子機器は、上述したいずれかのセンサー素子が搭載されていることを特徴とする。
この様な電子機器によれば、可動体と検出電極部との当接が抑制され、過度な加速度等が加えられた場合にも継続して加速度等を検出することができるセンサー素子が搭載されていることで、信頼度を高めることができる。
[適用例12]
本適用例に係る移動体は、上述したいずれかのセンサー素子が搭載されていることを特徴とする。
この様な移動体によれば、可動体と検出電極部との当接が抑制され、過度な加速度等が加えられた場合にも継続して加速度等を検出することができるセンサー素子が搭載されていることで、信頼度を高めることができる。
第1実施形態に係るセンサー素子を模式的に示す平面図。 第1実施形態に係るセンサー素子を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係るセンサー素子の動作を説明する模式図。 第2実施形態に係るセンサー素子を模式的に示す断面図。 第3実施形態に係るセンサー素子を模式的に示す断面図。 第4実施形態に係るセンサー素子を模式的に示す断面図。 第5実施形態に係るセンサー素子を模式的に示す断面図および部分拡大図。 実施例に係る電子機器としてのパーソナルコンピューターを模式的に示す図。 実施例に係る電子機器としての携帯電話機を模式的に示す図。 実施例に係る電子機器としてのデジタルスチールカメラを模式的に示す図。 実施例に係る移動体としての自動車を模式的に示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際の構成要素とは適宜に異ならせて記載する場合がある。
[第1実施形態]
第1実施形態に係るセンサー素子について、図1から図3を用いて説明する。
図1は、第1実施形態に係るセンサー素子の概略を示す平面図である。図2は、図1中の線分A−A’で示す部分のセンサー素子の断面を模式的に示す断面図である。図3は、第1実施形態に係るセンサー素子の動作を説明する模式図である。
説明の便宜のため、図1では蓋体の図示を省略している。また、図3では、可動体および検出電極部以外の図示を省略している。なお、図1から図3では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。なお、Z軸は基板と蓋体とが重なる厚み方向を示す軸である。
(センサー素子1の構造)
本実施形態のセンサー素子1は、例えば、慣性センサーとして用いることができる。具体的には、鉛直方向(Z軸方向)の加速度を測定するためのセンサー(静電容量型加速度センサー、静電容量型MEMS加速度センサー)として用いることができる。
センサー素子1には、図1および図2に示すように、基板10と、基板10上に設けられている突起部14、および検出電極部21とが設けられている。また、センサー素子1には、支持部42を介して枠部40に支持された可動体50と、これらを覆う蓋体60と、が設けられている。
(基板10)
基板10は、突起部14、検出電極部21等が設けられる基材である。基板10には、突起部14、検出電極部21等が設けられる一方面に第1凹部12が設けられている。
基板10に対して垂直方向であるZ軸方向から平面視した場合に、第1凹部12は、検出電極部21、および可動体50を内包し、重なる様に配設された第1底面12aを有する。
基板10は、その材料として、例えば、ホウ珪酸ガラス等を用いることができる。
以下の説明において第1凹部12が設けられ、後述する蓋体60が接続されている基板10の一方面を主面10aと称する。
(検出電極部21)
検出電極部21は、第1底面12aに対して垂直方向であるZ軸方向から平面視した場合に、第1底面12aと少なくとも一部が可動体50と重なるとともに、可動体50に対して間隙13を置いて第1底面12a上に設けられている。検出電極部21は、第1検出電極部21aと、第2検出電極部21bと、を含み構成されている。なお、第1検出電極部21aおよび第2検出電極部21bは、電気的に相互が絶縁されている。
検出電極部21は、可動体50に対して垂直方向であるZ軸方向から平面視した場合において、可動体50が傾倒する際の支軸Qを中心とする第1底面12aの両側に設けられている。
第1底面12a上には、支軸Qを中心とする両側の一方に第1検出電極部21aが設けられ、支軸Qを中心とする両側の他方に第2検出電極部21bが設けられている。
具体的には、検出電極部21は、支軸Qを中心に図1に示す−X軸方向、かつ、第1可動体50a(可動体50)と一部が重なる様に第1検出電極部21aが設けられている。また、検出電極部21は、支軸Qを中心に図1に示す+X軸方向、かつ、第2可動体50b(可動体50)と一部が重なる様に第2検出電極部21bが設けられている。
なお、第1検出電極部21aおよび第2検出電極部21bは、その表面積が等しいことが好ましい。また、第1可動体50a(可動体50)と第1検出電極部21aが重なる面積、および第2可動体50b(可動体50)と第2検出電極部21bが重なる面積は、それぞれ等しいことが好ましい。第1可動体50aおよび第2可動体50bと、第1検出電極部21aおよび第2検出電極部21bと、の間に生じる静電容量(電荷)の差によってセンサー素子1に加えられる力の方向を検出するためである。
検出電極部21は、その材料として導電性を有する材料が用いられている。検出電極部21は、その材料として、例えば、金(Au)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、インジウム(I)、チタン(Ti)、白金(Pt)、タングステン(W)、すず(Sn)、シリコン(Si)等を含む導電性部材を用いることができる。
(突起部14)
突起部14は、第1底面12aから可動体50に向かって突出し、第1底面12a側の一端とは異なる他端に頂面141が設けられている。突起部14は、頂面141と可動体50との間に間隙13を有し、設けられている。突起部14は、第1突起部14aと、第2突起部14bと、を含み構成されている。
第1突起部14aは、検出電極部21に対して垂直方向であるZ軸方向から検出電極部21を平面視した場合に、第1検出電極部21aが設けられている領域と重なるとともに、頂面141aが第1検出電極部21aから露出する様に設けられている。また、第1突起部14aは、頂面141aと可動体50との間に間隙13を有して設けられている。
第2突起部14bは、検出電極部21に対して垂直方向であるZ軸方向から検出電極部21を平面視した場合に、第2検出電極部21bが設けられている領域と重なるとともに、頂面141bが第2検出電極部21bから露出する様に設けられている。また、第2突起部14bは、頂面141bと可動体50との間に間隙13を有して設けられている。
突起部14は、その材料として絶縁性を有する材料を用いることができる。突起部14は、その材料として、例えば、基板10と同じホウ珪酸ガラスを用いることができる。
(枠部40、支持部42、可動体50)
可動体50は、第1底面12a上に設けられた検出電極部21に対して間隙13を有し、離間して設けられている。可動体50は、傾倒する際の支軸Qから延伸する支持部42によって枠部40に支持されている。枠部40は、基板10の主面10a上に第1凹部12の外周縁に沿って設けられている。
(可動体50)
可動体50は、支軸Qを中心に第1可動体50aと、第2可動体50bと、を含み構成されている。可動体50は、主面10a上に設けられている枠部40に支持部42を介して支持されているため、検出電極部21との間で間隙13を有して離間させることができる。可動体50は、検出電極部21との間で間隙13を有し、離間させて設けられているため、支軸Qを支点にシーソー揺動することができる。
また、可動体50は、支軸Qを支点にシーソー揺動することで検出電極部21との間隙13の距離が変化する。可動体50と検出電極部21との間隙13の距離の変化に応じて、可動体50と検出電極部21との間で生じる静電容量を変化させることができる。
可動体50は、第1可動体50a寄りに偏心させて支軸Qが設けられている。よって、可動体50は、センサー素子1に加速度等の力が加えられていない時(可動体50が揺動していない時)は、第2可動体50b側に傾倒する。加速度等の力が加えられていない時に可動体50が一定の方向に傾倒することで、加速度等の力検出のオフセットを抑制することができる。
可動体50は、検出電極部21との間に静電容量(可変静電容量)が生じる。具体的には、可動体50(第1可動体50a)と第1検出電極部21aとの間に、静電容量(可変静電容量)C1が構成されている。また、可動体50(第2可動体50b)と第2検出電極部21bとの間に、静電容量(可変静電容量)C2が構成されている。
静電容量C1,C2は、検出電極部21と可動体50との間の間隙13(距離)に応じて静電容量が変化するものである。
例えば、静電容量C1,C2は、可動体50が基板10に対して水平状態では略等しい静電容量値となる。可動体50と第1検出電極部21aとの間の間隙13の距離(大きさ)と、可動体50と第2検出電極部21bとの間の間隙13の距離(大きさ)と、が等しくなるため、静電容量C1,C2の静電容量値も等しくなる。
また、例えば、静電容量C1,C2は、可動体50が支軸Qを支点に傾倒した状態では、可動体50の傾倒に応じて、静電容量C1,C2の静電容量値が変化する。可動体50の傾倒に応じて、可動体50と第1検出電極部21aとの間の間隙13の距離(大きさ)と、可動体50と第2検出電極部21bとの間の間隙13の距離(大きさ)と、が異なるため、静電容量C1,C2も間隙13の距離(大きさ)に応じて静電容量値が異なる。
(支持部42)
支持部42は、可動体50の支軸Qから枠部40に向かって延設されている。
支持部42は、トーションバネ(捻りバネ)として機能することができる。支持部42は、支軸Qの回転軸方向に捻れることができる。支持部42がトーションバネとして機能することで、可動体50は、加速度に応じて傾倒(シーソー揺動)することができる。
支持部42は、可動体50が傾倒することにより生じる「ねじり変形」に対して靱性を有し、当該支持部42が破損することを防止することができる。
図1および図2において示す可動体50は、センサー素子1の構成を説明するため基板10に対して略水平の状態を示しているが、支軸Qを第1可動体50a寄りに偏心させて設けられているため、初期的には第2可動体50b側に傾倒するものである。なお、可動体50の傾倒(シーソー揺動)については、後述する。
(枠部40)
枠部40は、基板10に対して垂直方向であるZ軸方向からの平面視において、第1凹部12の外周縁に沿って基板10の主面10a上に設けられている。枠部40は、可動体50との間に間隙43を有し、主面10a上に設けられている。
枠部40には、図1で示す様に可動体50が支持部42によって支持されている。
可動体50は、枠部40および可動体50の間に間隙43と、検出電極部21および可動体50との間に間隙13と、を有することから、支持部42を支軸Qとしてシーソー揺動することができる。
本実施形態のセンサー素子1において、枠部40、支持部42、および可動体50は、一体として1つの基材をパターニングすることによって設けることができる。
可動体50は、その材料として導電性を有する材料を用いることが好適である。可動体50は、電極として機能するためである。
なお、枠部40および支持部42と一体として形成する場合には、例えば、シリコン基板等フォトリソグラフィー法等によって加工容易な材料を用いることが好ましい。
枠部40は、その材料について特に限定されることなく各種材料を用いることができる。なお、可動体50および支持部42と一体として形成する場合には、例えば、シリコン基板等フォトリソグラフィー法によって加工容易な材料を用いることが好ましい。
支持部42は、靱性を有する材料であれば特に限定されることなく各種材料を用いることができる。なお、可動体50および枠部40と一体として形成する場合には、例えば、シリコン基板等フォトリソグラフィー法によって加工容易な材料を用いることが好ましい。
枠部40、支持部42、および可動体50は、絶縁性を有する材料で形成することもできる。絶縁性を有する材料で可動体50を形成する場合には、検出電極部21と対向する面に導電性を有する電極膜を形成すれば良い。
(蓋体60)
蓋体60は、基板10と接続して設けられている。蓋体60には、第2凹部62が設けられている。蓋体60は、第2凹部62の頂面を接合面62aとして、基板10の主面10aと接続されることで基板10に設けられている第1凹部12と、蓋体60に設けられている第2凹部62と、に囲まれた空間であるキャビティ80が構成されている。基板10および蓋体60によって構成されたキャビティ80に可動体50等が収容されていることで、センサー素子1に対する外乱から可動体50等を保護することができる。
第2凹部62は、基板10と蓋体60とが接続される方向において、可動体50が傾倒した場合において可動体50と蓋体60とが当接しない深さに設けられていることが好ましい。また、第2凹部62は、少なくとも可動体50が傾倒する方向において、可動体50の厚みと比べて、深く設けられていることが好ましい。
なお、蓋体60は、図示を省略する配線によって接地されている。
蓋体60は、その材料として導電性を有する材料を用いることが好適である。本実施形態の蓋体60は、例えば、加工が容易なシリコン基板を用いている。蓋体60は、シリコン基板を用いることで、ホウ珪酸ガラスを用いた基板10との間で陽極接合法によって接続(接合)することができる。
(配線部)
センサー素子1には、上述した検出電極部21と可動体50との間に生じた静電容量(C1,C2)を電気信号として取り出す配線部(不図示)が設けられている。配線部によって、可動体50の傾倒に応じて生じた静電容量をセンサー素子1の外部に出力することができる。
ところで、上述したセンサー素子1は、小さな加速度等の変化をも捉えられることが好ましい。よって、加速度に応じて傾倒する可動体50は、加えられた加速度等に応じて容易に傾倒(シーソー揺動)可能に設けられていることが好ましい。
センサー素子1は、可動体50に対向する様に第1底面12a上に検出電極部21が設けられているため、検出電極部21が設けられる基板10は、絶縁性材料が用いられている。センサー素子1は、基板10に絶縁性材料であるホウ珪酸ガラスが用いられていることにより、基板10には帯電が生じやすい。可動体50は、基板10が帯電した場合に、静電引力(誘引)によって基板10側に誘引される場合がある。
これにより、可動体50と、第1底面12aに設けられている検出電極部21と、が当接するおそれがある。可動体50と検出電極部21とが当接すると、可動体50と検出電極部21との間に生じた静電容量(C1,C2)が喪失し、センサー素子1として加速度等を計測することができなくなる。
そこで本発明のセンサー素子1は、可動体50が基板10側に誘引された場合に、突起部14に可動体50を当接させることで、可動体50が検出電極部21に当接することを抑制するとともに、静電容量の喪失を抑制することができる。
(センサー素子1の動作)
本実施形態のセンサー素子1の動作について説明する。
図3は、センサー素子1の動作を説明する模式図であり、検出電極部21および可動体50以外の構成の図示を省略している。
センサー素子1は、例えば、鉛直方向(Z軸方向)の加速度(例えば重力加速度)が加えられた場合、可動体50に支軸Qを中心とする回転モーメント(力のモーメント)が生じる。
図3(a)は、センサー素子1に対して加速度が加えられていない、もしくは支軸Qを中心とする可動体50の両側(第1可動体50a、第2可動体50b)に均等に加速度が加えられている状態を例示している。
この状態で可動体50には、第1可動体50aより多くの重力加速度が第2可動体50bに作用している。よって、可動体50には支軸Qを回転軸とする時計回りの力が作用する。支軸Qが第1可動体50a側に偏心しているためである。したがって、可動体50は第2検出電極部21b側に傾倒する。
これにより、可動体50(第2可動体50b)と第2検出電極部21bとの間の間隙13が小さく(短く)なり、可動体50と第2検出電極部21bとの間の静電容量C2の静電容量値が減少する。他方、可動体50(第1可動体50a)と第1検出電極部21aとの間の間隙13が大きく(長く)なり、可動体50と第1検出電極部21aとの間の静電容量C1の静電容量値が増加する。
図3(b)は、センサー素子1に対して−Z軸方向から+Z軸方向に向かう加速度G11が可動体50に加えられている状態を例示している。
この状態で可動体50には、第2可動体50b側に加速度G11が加えられているため、支軸Qを回転軸とする反時計廻りの力が作用する。よって、可動体50は、第1検出電極部21a側に傾倒する。図3(b)においては、第2可動体50bに作用する重力加速度と、加速度G11とが略等しい状態を示している。そのため、可動体50は、基板10に対して略水平となる。
これにより、可動体50(第1可動体50a)と第1検出電極部21aとの間の間隙13と、可動体50(第2可動体50b)と第2検出電極部21bとの間の間隙13と、が略等しくなる。よって、可動体50と第1検出電極部21aとの間の静電容量C1と、可動体50と第2検出電極部21bとの間の静電容量C2と、の静電容量値が略等しくなる。
また、図3(a)で示したセンサー素子1に加速度が加えられていない状態と比べて、可動体50(第1可動体50a)と第1検出電極部21aとの間の間隙13は小さくなり、両部間に生じる静電容量C1も小さくなる。また、可動体50(第2可動体50b)と第2検出電極部21bとの間の間隙13は大きくなり、両部間に生じる静電容量C2の静電容量値も増加する。
図3(c)は、センサー素子1に対して+Z軸方向から−Z軸方向に向かう加速度G21が可動体50に加えられている状態を例示している。
この状態で可動体50には、第1可動体50a側に加速度G21が加えられているため、支軸Qを回転軸とする反時計廻りの力が作用する。よって、可動体50は、第1検出電極部21a側に傾倒する。図3(c)においては、第2可動体50bに作用する重力加速度と比べて、加速度G21が大きい状態を示している。そのため、可動体50は、第2可動体20b側に傾倒する。
これにより、可動体50(第1可動体50a)と第1検出電極部21aとの間の間隙13が小さく(短く)なり、可動体50と第1検出電極部21aとの間の静電容量C1の静電容量値が減少する。他方、可動体50(第2可動体50b)と第2検出電極部21bとの間の間隙13が大きく(長く)なり、可動体50と第2検出電極部21bとの間の静電容量C2の静電容量値が増加する。
また、図3(a)で示したセンサー素子1に加速度が加えられていない状態と比べて、可動体50(第1可動体50a)と第1検出電極部21aとの間の間隙13は小さくなり、両部間に生じる静電容量C1も小さくなる。また、可動体50(第2可動体50b)と第2検出電極部21bとの間の間隙13は大きくなり、両部間に生じる静電容量C2の静電容量値も増加する。
本実施形態のセンサー素子1は、2つの静電容量値の変化の程度から、加速度(例えば、G11,G21)の値を検出することができる。例えば、図3(b)の状態で得られる容量値の変化(加速度G11の大きさと方向)を基準として、図3(c)の状態における容量値の変化を判定することによって、加速度G21が作用している方向および力を検出することができる。
この静電容量C1,C2の静電容量値の変化(差動)によって、加速度の大きさと方向を検出することができる。
上述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
この様なセンサー素子1によれば、第1底面12aから可動体50に向かって突出する第1突起部14aと、第2突起部14bと、が設けられている。
可動体50は、過度に傾倒した場合に、第1突起部14aまたは第2突起部14bと当接することで、検出電極部21との接触および短絡が抑制される。
したがって、可動体50と検出電極部21との間に生じた静電容量C1,C2の喪失を抑制することができる。
よって、可動体50と検出電極部21との当接および短絡が抑制され、過度な加速度等が加えられた場合にも継続して加速度等を検出することができるセンサー素子1を得ることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係るセンサー素子について、図4を用いて説明する。
図4は、第2実施形態に係るセンサー素子を模式的に示す断面図である。図4は、図1中の線分A1−A1’で示す部分のセンサー素子の断面を模式的に示すものである。
図4では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示し、Z軸は、基板と蓋体とが重なる厚み方向を示す軸である。
第2実施形態にかかるセンサー素子1aは、第1実施形態で説明したセンサー素子1とは、基板10に設けられている第1凹部12の第1底面12a上に、ダミー電極部22が設けられている点が異なる。その他の構成等はセンサー素子1と略同じであるため、同様の構成には同じ符号および符番を付して説明を一部省略してセンサー素子1aについて説明する。
(センサー素子1aの構造)
図4に示すセンサー素子1aは、第1実施形態で上述したセンサー素子1と同様に、例えば、鉛直方向(Z軸方向)の加速度を測定するためのセンサーとして用いることができる。
センサー素子1aには、図4に示すように、基板10と、基板10上に突起部14、検出電極部21、およびダミー電極部22と、が設けられている。また、センサー素子1aには、支持部42を介して枠部40に支持された可動体50と、これらを覆う蓋体60と、が設けられている。
(ダミー電極部22)
センサー素子1aには、第1凹部12の第1底面12a上にダミー電極部22が設けられている。
ダミー電極部22は、検出電極部21と電気的に絶縁されるとともに、基板10に対して垂直方向であるZ軸方向から平面視した場合に、検出電極部21と重ならない様に第1底面12a上に配設されている。換言すると、第1底面12a上において、検出電極部21と排他的にダミー電極部22が配設されている。
ダミー電極部22は、基板10が帯電することによる電界を遮蔽するために設けられ、図示を省略する配線によって、接地もしくは可動体50と接続されている。ダミー電極部22は接地されることで、一定の電位に固定される。ダミー電極部22は、接地されることで電位が固定され、蓋体60等と略同電位とすることができる。よって、可動体50と、ダミー電極部22および蓋体60等と、の間に生じる静電引力を略等しくすることができる。
また、ダミー電極部22は、可動体50と接続されることで可動体50と略同電位とすることができる。よって、ダミー電極部22と可動体50との間に静電引力の発生を抑制することができる。
その他の構成はセンサー素子1と同様のため、説明を省略する。
上述した第2実施形態によれば、以下の効果が得られる。
この様なセンサー素子1aによれば、検出電極部21と電気的に絶縁されたダミー電極部22が第1底面12a上に設けられることで、第1底面12a上に基板10が露出される面積を抑制するとともに、基板10の帯電にともなう電界を遮蔽することができる。
したがって、ダミー電極部22が設けられることで基板10が露出する面積が抑制され、帯電にともなう電界を遮蔽することができる。
よって、可動体50が基板10に誘引されることを抑制し、加速度等の検出精度の高いセンサー素子1aを得ることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係るセンサー素子について、図5を用いて説明する。
図5は、第3実施形態に係るセンサー素子を模式的に示す断面図である。図5は、図1中の線分A1−A1’で示す部分のセンサー素子の断面を模式的に示すものである。
図5では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示し、Z軸は、基板と蓋体とが重なる厚み方向を示す軸である。
第3実施形態にかかるセンサー素子1bは、第2実施形態で説明したセンサー素子1aと比較した場合に、基板10に設けられている第1凹部12の第1底面12a上に、溝部16が設けられている点が異なる。その他の構成等はセンサー素子1,1aと略同じであるため、同様の構成には同じ符号および符番を付して説明を一部省略してセンサー素子1bについて説明する。
(センサー素子1bの構造)
図5に示すセンサー素子1bは、上述した各実施形態のセンサー素子1,1aと同様に、例えば、鉛直方向(Z軸方向)の加速度を測定するためのセンサーとして用いることができる。
センサー素子1bには、図5に示すように、基板10と、基板10上に突起部14、検出電極部21、およびダミー電極部22と、が設けられている。また、センサー素子1bには、支持部42を介して枠部40に支持された可動体50と、これらを覆う蓋体60と、が設けられている。また、センサー素子1bには、検出電極部21を構成する第1検出電極部21aおよび第2検出電極部21bと、検出電極部21およびダミー電極部22と、の境界部18に溝部16が設けられている。
(溝部16)
溝部16は、第1検出電極部21aおよび第2検出電極部21bと、検出電極部21およびダミー電極部22と、の境界部18に設けられている。
検出電極部21およびダミー電極部22は、それぞれ排他的に第1底面12a上に電気的に絶縁されて設けられていることから、その境界部18において第1底面12aが露出する。
よって、基板10が帯電した場合に、境界部18から帯電に伴う電界が漏洩し、可動体50を基板10側に誘引する静電引力が生じる。そこで、基板10に対して垂直方向であるZ軸方向から可動体50を平面視した場合に、可動体50と重なる境界部18に溝部16が設けられている。
また、センサー素子1bは、境界部18において露出する第1底面12aを可及的に少なくすることが好ましい。したがって、検出電極部21およびダミー電極部22は、溝部16の底面まで延設されている。
溝部16が設けられることで、可動体50と、基板10の第1底面12aが露出する境界部18と、の間の間隙13を大きくすることができ、可動体50に対する静電引力の作用を抑制することができる。換言すると、可動体50が基板10側に静電誘引されることを抑制することができる。
その他の構成はセンサー素子1,1aと同様のため、説明を省略する。
上述した第3実施形態によれば、以下の効果が得られる。
この様なセンサー素子1bによれば、第1底面12a上に設けられている検出電極部21とダミー電極部22との間、および第1検出電極部21aと第2検出電極部21bとの間で、可動体50と重なる領域の境界部18には、溝部16が設けられている。
したがって、溝部16が設けられることで、可動体50と、境界部18において基板10が露出する第1底面12aと、の間隙13の距離を広げることができる。
よって、基板10の帯電による可動体50に対する静電引力を弱め、可動体50が基板10に誘引されることを抑制することができるセンサー素子1bを得ることができる。
[第4実施形態]
第4実施形態に係るセンサー素子について、図6を用いて説明する。
図6は、第4実施形態に係るセンサー素子を模式的に示す断面図である。図6は、図1中の線分A1−A1’で示す部分のセンサー素子の断面を模式的に示すものである。
図6では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示し、Z軸は、基板と蓋体とが重なる厚み方向を示す軸である。
第4実施形態にかかるセンサー素子1cは、第3実施形態で説明したセンサー素子1bとは、第1検出電極部21aおよび第2検出電極部21bの境界部18に設けられた溝部16に沿って突出部15が設けられている点が異なる。その他の構成等はセンサー素子1,1a,1bと略同じであるため、同様の構成には同じ符号および符番を付して説明を一部省略してセンサー素子1cについて説明する。
(センサー素子1cの構造)
図6に示すセンサー素子1cは、各実施形態で上述したセンサー素子1,1a,1bと同様に、例えば、鉛直方向(Z軸方向)の加速度を測定するためのセンサーとして用いることができる。
センサー素子1cは、図6に示すように、基板10と、基板10上に突起部14、突出部15、検出電極部21、およびダミー電極部22と、が設けられている。また、センサー素子1cは、支持部42を介して枠部40に支持された可動体50と、これらを覆う蓋体60と、が設けられている。また、検出電極部21を構成する第1検出電極部21aおよび第2検出電極部21bと、検出電極部21およびダミー電極部22と、の境界部18に溝部16が設けられている。
(突出部15)
センサー素子1cは、第1実施形態のセンサー素子1で上述した第1突起部14aおよび第2突起部14bと、さらに突出部15と、を含み構成されている。
突出部15は、第1底面12aに設けられている第1検出電極部21aおよび第2検出電極部21bとの境界部18に設けられた溝部16に沿って設けられている。突出部15は、第1底面12aから可動体50に向かって突出し、第1底面12a側の一端とは異なる他端に頂面151が設けられている。突出部15は、頂面151と可動体50との間に間隙13を有し、設けられている。
また、突出部15を覆う様に検出電極部21が設けられている。突出部15を覆う第1検出電極部21aおよび第2検出電極部21bは、第1底面12aから溝部16に向かって延伸し、境界部18において相互に絶縁する様に設けられている。
基板10の帯電による電界が境界部18において露出する主面10a(第1底面12a)から漏洩するが、突出部15が設けられていることで、主面10aから漏洩する電界を遮蔽する効果を奏し、可動体50と第1検出電極部21aとの間、および可動体50と第2検出電極部との間で生じる静電容量への影響を抑制することができる。
その他の構成はセンサー素子1,1a,1bと同様のため、説明を省略する。
上述した第4実施形態によれば、以下の効果が得られる。
この様なセンサー素子1cによれば、第1検出電極部21aと第2検出電極部21bとの間に設けられた溝部16に沿って、第1底面12aから可動体50に向かって突出する突出部15が設けられている。
突出部15は、第1検出電極部21aまたは第2検出電極部21bに覆われている。
したがって、境界部18において露出する第1底面12aから漏洩する電界は、突出部15が設けられていることで検出電極部21に対する誘引が軽減され、可動体50と検出電極部21との間で生じる静電容量C1,C2への影響を抑制することができる。
よって、帯電による誘導が抑制されたセンサー素子1cを得ることができる。
[第5実施形態]
第5実施形態に係るセンサー素子について、図7を用いて説明する。
図7は、第5実施形態に係るセンサー素子を模式的に示す図である。図7(a)は、図1中の線分A1−A1’で示す部分のセンサー素子の断面を模式的に示すものである。図7(b)は、第1突起部14aを模式的に拡大して示す拡大図である。図7では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示し、Z軸は、基板と蓋体とが重なる厚み方向を示す軸である。
第5実施形態にかかるセンサー素子1dは、第3実施形態で上述したセンサー素子1bと同様に第1底面12a上に溝部16が設けられている。センサー素子1dは、第3実施形態で説明したセンサー素子1bと比較した場合に、突起部14が検出電極部21で覆われるとともに、さらに突起部14に設けられた検出電極部21を覆う様に絶縁部32が設けられている点が異なる。
その他の構成等は第3実施形態で上述したセンサー素子1bと略同じであるため、同様の構成には同じ符号および符番を付して説明を一部省略してセンサー素子1dについて説明する。
(センサー素子1dの構造)
図7に示すセンサー素子1dは、第3実施形態で上述したセンサー素子1bと同様に、例えば、鉛直方向(Z軸方向)の加速度を測定するためのセンサーとして用いることができる。
センサー素子1dには、図7に示すように、基板10と、基板10上に突起部14、検出電極部21、およびダミー電極部22と、が設けられている。また、センサー素子1dには、支持部42を介して枠部40に支持された可動体50と、これらを覆う蓋体60と、が設けられている。また、センサー素子1dには、検出電極部21を構成する第1検出電極部21aおよび第2検出電極部21bと、検出電極部21およびダミー電極部22と、の境界部18に溝部16が設けられている。
(突起部14)
本実施形態のセンサー素子1dの突起部14は、その突起部14が検出電極部21に覆われ、さらに突起部14に設けられている検出電極部21を覆う様に絶縁部32が設けられている。また、突起部14は、第1底面12aから可動体50に向かって突出し、第1底面12a側の一端とは異なる他端に頂面141が設けられている。
突起部14は、第1突起部14aと、第2突起部14bと、を含み構成されている。
第1突起部14aは、検出電極部21を垂直方向であるZ軸方向から平面視した場合に、第1検出電極部21aと重なるとともに、頂面141aと可動体50との間に間隙13を有して設けられている。
また、第1突起部14aは、第1検出電極部21aに覆われ、さらに第1突起部14aに設けられている第1検出電極部21aを覆う様に絶縁部32が設けられている。
第2突起部14bは、検出電極部21を垂直方向であるZ軸方向から平面視した場合に、第2検出電極部21bと重なるとともに、頂面141bと可動体50との間に間隙13を有して設けられている。
第2突起部14bは、第2検出電極部21bに覆われ、さらに第2突起部14bに設けられている第2検出電極部21bを覆う様に絶縁部32が設けられている。
この様なセンサー素子1dは、基板10上に設けられている可動体50を保護するために蓋体60が基板10と接合され設けられている。
センサー素子1dにおいて、ホウ珪酸ガラスを含み構成された基板10と、シリコンを含み構成される蓋体60と、を接合する方法として陽極接合法が用いられている。
陽極接合法による基板10と蓋体60との接合は、ナトリウムなどのアルカリ金属元素(可動元素)を含むホウ珪酸ガラスを用いた基板10と、導電性を有するシリコンを用いた蓋体60と、を高温(概ね300℃から500℃)の空間に載置する。空間は不活性ガス(窒素、アルゴン、ヘリウム、等)雰囲気もしくは真空中が好ましい。さらに、基板10と蓋体60との間に、高電圧(概ね500Vから1000V)を印加する。これにより、基板10と蓋体60とは、接合される主面10aと接合面62aとの間(界面)に共有結合が生じ、互いに強固に接合されるものである。
陽極接合法を用いた場合に基板10は、蓋体60の接合面62aと接合される主面10aとは反対側の面に向かって当該基板10に内包されるNa(ナトリウム)イオンの移動が生じる。基板10は、Naイオンの移動が生じることで、接合面62a側(主面10a)に空乏層が生成され、主面10aおよび第1底面12a上が帯電しやすくなる。
基板10のNaイオンの移動が生じることで基板10が帯電しやすくなり、可動体50に対して静電引力が作用することで可動体50が基板10側に誘引される。可動体50は、基板10側に誘引されることで突起部14と当接するおそれがある。
例えば、基板10と蓋体60との陽極接合中に、突起部14と可動体50とが当接すると、ホウ珪酸ガラスを含み構成されている突起部14と、シリコンを含み構成されている可動体50と、の間で意図しない陽極接合が生じる。
そこで、センサー素子1dの突起部14は、検出電極部21で覆われることにより陽極接合時に生じるNaイオンの移動を抑制するとともに、可動体50が当接しても陽極接合されることを抑制することができる。また、突起部14は、可動体50が傾倒した際に突起部14を覆う検出電極部21と当接した場合において、可動体50と検出電極部21との間に生じた静電容量の喪失する虞があるため、突起部14に設けられている検出電極部21を覆う様に絶縁部32が設けられているものである。
なお、絶縁部32は、例えば図7(b)に示す様に、少なくとも突起部14と可動体50とが当接する部分に設けられていれば良い。
上述した第5実施形態によれば、以下の効果が得られる。
この様なセンサー素子1dによれば、第1突起部14aおよび第2突起部14b(突起部14)を覆う様に検出電極部21が設けられ、さらに突起部14には、可動体50と当接する部分に検出電極部21を覆う絶縁部32が設けられている。
これにより、センサー素子1dは、突起部14が絶縁体で構成されている場合、帯電による電界を検出電極部21で遮蔽し、可動体50が突起部14に静電誘引されることを抑制することができる。また、センサー素子1dは、その製造時において、可動体50と突起部14とが当接しても、突起部14に設けられた検出電極部21によってNaイオンの移動が抑制され、可動体50と突起部14とが陽極接合されることを抑制することができる。したがって、可動体50が突起部14に静電誘引されることを抑制されるとともに、可動体50と突起部14との意図しない接合を抑制したセンサー素子1dを得ることができる。
上述した各実施形態においては最も好適な態様として、複数の突起部14が設けられた形態を説明したが、一の突起部14を設ける形態としても良い。
例えば、センサー素子1、及び1aから1eは、加速度等が加えられていない初期状態においては、可動体50は第2検出電極部21b側に傾倒し、加速度が加えられることで第1検出電極部21a側に傾倒し、さらに加速度が加えられると第1突起部14aと可動体50とが当接することができる。
よって、少なくとも一つの突起部14が設けられていれば、上述した効果が得られるものである。
また、例えば、検出電極部に対して可動体が垂直方向、かつ平行に変位する構造のセンサー素子(例えば、特開平11−101697号公報)に、本願発明に係る検出電極部が設けられた領域から可動体に向かって突出する突起部を設けることができる。
この様なセンサー素子に可動体が変位する方向における検出電極部の厚みの寸法より大きい突出寸法の突起部を少なくとも一つ設けることで、可動体と検出電極部との当接を防ぐことができる。したがって、可動体と検出電極部との接触および短絡が抑制され、可動体と検出電極部との間に生じた静電容量の喪失を抑制することができる。
よって、可動体と検出電極部との当接が抑制され、過度な加速度等が加えられた場合にも継続して加速度等を検出することができるセンサー素子を得ることができる。
(実施例)
本発明の一実施形態に係るセンサー素子1、およびセンサー素子1aないし1d(以下、総括してセンサー素子1として説明する。)のいずれかを適用した実施例について、図8から図11を参照しながら説明する。
[電子機器]
本発明の一実施形態に係るセンサー素子1を適用した電子機器について、図8から図10を参照しながら説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係る振動素子を備える電子機器としてのラップトップ型(またはモバイル型)のパーソナルコンピューターの構成の概略を示す斜視図である。この図において、ラップトップ型パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1008を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。この様なラップトップ型パーソナルコンピューター1100には、そのラップトップ型パーソナルコンピューター1100に加えられる加速度等を検知して表示ユニット1106に加速度等を表示するための加速度センサー等として機能する静電容量型のセンサー素子1が内蔵されている。この様なセンサー素子1は、可動体50が基板10に接触し、静電容量C1,C2の喪失が抑制されているため、連続して加速度等の計測をおこなうことができる。よって、信頼性の高いラップトップ型パーソナルコンピューター1100を得ることができる。
図9は、本発明の一実施形態に係る振動子を備える電子機器としての携帯電話機(PHSも含む)の構成の概略を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。この様な携帯電話機1200には、携帯電話機1200に加えられる加速度等を検知して、当該携帯電話機1200の操作を補助するための加速度センサー等として機能する静電容量型のセンサー素子1が内蔵されている。この様なセンサー素子1は、可動体50が基板10に接触し、静電容量C1,C2の喪失が抑制されているため、連続して加速度等の計測をおこなうことができる。よって、信頼性の高い携帯電話機1200を得ることができる。
図10は、本発明の一実施形態に係る振動子を備える電子機器としてのデジタルスチールカメラの構成の概略を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチールカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1308が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1308は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCD等を含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部1308に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1310に転送・格納される。また、このデジタルスチールカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示される様に、ビデオ信号出力端子1312には液晶ディスプレイ1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1310に格納された撮像信号が、液晶ディスプレイ1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。この様なデジタルスチールカメラ1300には、その落下からデジタルスチールカメラ1300を保護する機能を動作させるため、落下による加速度を検知する加速度センサーとして機能する静電容量型のセンサー素子1が内蔵されている。この様なセンサー素子1は、可動体50が基板10に接触し、静電容量C1,C2の喪失が抑制されているため、連続して加速度等の計測をおこなうことができる。よって、信頼性の高いデジタルスチールカメラ1300を得ることができる。
なお、本発明の一実施形態に係るセンサー素子1は、図8のラップトップ型パーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図9の携帯電話機、図10のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等の電子機器に適用することができる。
[移動体]
図11は移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。自動車1500は、加速度センサーとして機能するセンサー素子1が各種制御ユニットに搭載されている。例えば、同図に示す様に、移動体としての自動車1500には、当該自動車1500の加速度を検知するセンサー素子1を内蔵してエンジンの出力を制御する電子制御ユニット(ECU:electronic Control Unit)1508が車体1507に搭載されている。加速度を検知して車体1507の姿勢に応じた適切な出力にエンジンを制御することで、燃料等の消費を抑制した効率的な移動体としての自動車1500を得ることができる。
また、センサー素子1は、他にも、車体姿勢制御ユニット、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、に広く適用できる。
この様なセンサー素子1は、可動体50が基板10に接触し、静電容量C1,C2の喪失が抑制されているため、連続して加速度等の計測をおこなうことができる。よって、信頼性の高い移動体1500を得ることができる。
1…センサー素子、10…基板、10a…主面、12…第1凹部、12a…第1底面、13…間隙、14…突起部、15…突出部、16…溝部、18…境界部、21…検出電極部、22…ダミー電極部、32…絶縁部、40…枠部、42…支持部、43…間隙、50…可動体、60…蓋体、62…第2凹部、62a…接合面、80…キャビティ、141…頂面、1100…ラップトップ型パーソナルコンピューター、1200…携帯電話機、1300…デジタルスチールカメラ、1500…自動車、C1,C2…静電容量、G11,G21…加速度。

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられ、互いに電気的に絶縁されている第1検出電極部と第2検出電極部と、
    前記検出電極部に対向している可動体と、
    前記検出電極部と電気的に絶縁されるように、前記基板上に設けられているダミー電極部と、
    を含み、
    前記ダミー電極部は、一定の電位である、または前記可動体と電気的に接続され、
    前記検出電極部と前記可動体とが重なる方向から平面視で、前記検出電極部と前記ダミー電極部との間を隔てている第1の境界部は、前記基板が露出し、
    前記平面視で、前記第1検出電極部と前記第2検出電極部との間を隔てている第2の境界部は、前記基板が露出し、
    前記可動体と前記第1の境界部との間隙の距離は、前記可動体と前記検出電極部との間隙の距離よりも大きく、
    前記可動体と前記第2の境界部との間隙の距離は、前記可動体と前記検出電極部との間隙の距離よりも大きく、
    前記基板は、前記可動体と前記基板とが並んでいる方向に沿った前記基板の厚さ方向に凹んでいる溝部が形成され、
    前記第1の境界部及び前記第2の境界部の何れか一方は、前記溝部の内部に配置されている、
    ことを特徴とするセンサー素子。
  2. 請求項1において、
    前記基板から前記可動体に向かって突出し、
    前記平面視で、前記可動体と重なるように設けられている突起部を含む、
    ことを特徴とするセンサー素子。
  3. 請求項のいずれか一項において、
    前記突起部の表面に前記検出電極部が設けられていることを特徴とするセンサー素子。
  4. 基板と、
    前記基板上に設けられている検出電極部と、
    前記検出電極部に対向している可動体と、
    前記検出電極部と電気的に絶縁されるように、前記基板上に設けられているダミー電極部と、
    前記基板から前記可動体に向かって突出し、前記検出電極部と前記可動体とが重なる方向からの平面視で、前記可動体と重なるように設けられている突起部と、
    を含み、
    前記ダミー電極部は、一定の電位である、または前記可動体と電気的に接続され、
    前記平面視で、前記検出電極部と前記ダミー電極部との間を隔てている第1の境界部は、前記基板が露出し、
    前記可動体と前記第1の境界部との間隙の距離は、前記可動体と前記検出電極部との間隙の距離よりも大きく、
    前記突起部の表面に前記検出電極部が設けられている、
    ことを特徴とするセンサー素子。
  5. 請求項において、
    前記検出電極部は、互いに電気的に絶縁されている第1検出電極部と第2検出電極部とを含み、
    前記平面視で、前記第1検出電極部と前記第2検出電極部との間を隔てている領域に設けられている第2の境界部は、前記基板が露出し、
    前記可動体と前記第2の境界部との間隙の距離は、前記可動体と前記検出電極部との間隙の距離よりも大きい、
    ことを特徴とするセンサー素子。
  6. 請求項において、
    前記基板は、前記可動体と前記基板とが並んでいる方向に沿った前記基板の厚さ方向に凹んでいる溝部が形成され、
    前記第1の境界部及び前記第2の境界部の少なくとも何れか一方は、前記溝部の内部に配置されている、
    ことを特徴とするセンサー素子。
  7. 請求項2乃至6のいずれか一項において、
    前記突起部は、
    前記平面視で、
    前記第1検出電極部の外縁よりも内側に設けられている第1突起部と、
    前記第2検出電極部の外縁よりも内側に設けられている第2突起部と、
    を含む、
    ことを特徴とするセンサー素子。
  8. 請求項2乃至7のいずれか一項において、
    前記突起部は、前記基板と一体に設けられていることを特徴とするセンサー素子。
  9. 請求項3乃至8のいずれか一項において、
    前記突起部の前記可動体と当接する部分に絶縁材が設けられていることを特徴とするセンサー素子。
  10. 請求項1乃至のいずれか一項において、
    前記平面視で、前記第1の境界部の少なくとも一部は、前記可動体と重なっていることを特徴とするセンサー素子。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項において、
    前記基板の材質は絶縁体であることを特徴とするセンサー素子。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のセンサー素子が搭載されていることを特徴とする電子機器。
  13. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のセンサー素子が搭載されていることを特徴とする移動体。
JP2017109010A 2017-06-01 2017-06-01 センサー素子、電子機器、および移動体 Active JP6450983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017109010A JP6450983B2 (ja) 2017-06-01 2017-06-01 センサー素子、電子機器、および移動体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017109010A JP6450983B2 (ja) 2017-06-01 2017-06-01 センサー素子、電子機器、および移動体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013103789A Division JP6155832B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 センサー素子、電子機器、および移動体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017146312A JP2017146312A (ja) 2017-08-24
JP6450983B2 true JP6450983B2 (ja) 2019-01-16

Family

ID=59680808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017109010A Active JP6450983B2 (ja) 2017-06-01 2017-06-01 センサー素子、電子機器、および移動体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6450983B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5581035A (en) * 1994-08-29 1996-12-03 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Micromechanical sensor with a guard band electrode
JP2002257847A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加速度センサ
JP5130151B2 (ja) * 2008-08-26 2013-01-30 パナソニック株式会社 静電容量型半導体物理量センサの製造方法及び静電容量型半導体物理量センサ
DE102008043788A1 (de) * 2008-11-17 2010-05-20 Robert Bosch Gmbh Mikromechanisches Bauelement
JP2011112390A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 加速度センサ
JP5811634B2 (ja) * 2011-06-30 2015-11-11 セイコーエプソン株式会社 物理量センサー、電子機器
JP5790296B2 (ja) * 2011-08-17 2015-10-07 セイコーエプソン株式会社 物理量センサー及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017146312A (ja) 2017-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6155832B2 (ja) センサー素子、電子機器、および移動体
JP6146565B2 (ja) 物理量センサー、電子機器、および移動体
CN108700612B (zh) 传感器装置、电子设备以及移动体
US9383383B2 (en) Physical quantity sensor, manufacturing method thereof, and electronic apparatus
JP6205921B2 (ja) 物理量センサー、電子機器、および移動体
JP5935986B2 (ja) 物理量センサーおよび電子機器
US9244092B2 (en) Physical quantity sensor and electronic apparatus
US9429589B2 (en) Physical quantity sensor and electronic apparatus
US10317425B2 (en) Functional element, electronic apparatus, and moving object
JP5930183B2 (ja) 物理量センサーおよび電子機器
JP6206650B2 (ja) 機能素子、電子機器、および移動体
JP2015045600A (ja) 機能素子、電子機器、および移動体
JP2016044978A (ja) 物理量センサー、電子機器および移動体
JP6327384B2 (ja) 物理量センサー、電子機器、および移動体
JP6137451B2 (ja) 物理量センサー、電子機器、及び移動体
JP2014134482A (ja) 物理量センサー、電子機器、及び移動体
JP6450983B2 (ja) センサー素子、電子機器、および移動体
JP2016044979A (ja) 物理量センサー、電子機器および移動体
JP2014089101A (ja) 物理量センサー、電子機器、及び移動体
JP6544058B2 (ja) 物理量センサー、電子機器および移動体
JP2018021920A (ja) 物理量センサー、電子機器、および移動体
JP6303760B2 (ja) 機能素子、物理量センサー、電子機器及び移動体
JP2017219459A (ja) 物理量センサー、電子機器、および移動体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170628

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180501

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180626

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20180904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6450983

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150