JP6450826B1 - 複合体を製造する装置、加圧ロール及び複合体を製造する方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態は、塗装金属素形材に熱可塑性樹脂組成物の成形体(以下、単に「成形体」ともいう。)を接合させて、これらが接合した複合体を製造するための装置、および当該装置を用いた複合体の製造方法に関する。
塗装金属素形材は、金属素形材と、金属素形材の表面に予め形成された有機樹脂層と、を有する複合材である。
金属素形材は、金属に熱および力などが加えられ、形を与えられたものである。金属素形材の例には、金属板およびそのプレス成形品、ならびに、鋳造、鍛造、切削および粉末冶金などの方法で成形された金属製の部材が含まれる。
有機樹脂層は、有機樹脂を含有する層であり、成形体に対する塗装金属素形材の接合力を高めるための接着層である。有機樹脂層は、金属素形材の表面に接して形成されてもよいし、金属素形材の表面に形成された表面処理皮膜の表面に接して形成されてもよい。本実施形態では、有機樹脂層は、板状の金属素形材の両面に形成されている。
成形体は、熱可塑性樹脂組成物に熱および力などが加えられ、形を与えられたものである。成形体は、特に限定されないものの、熱可塑性樹脂組成物の射出成形品、インサート成形品、ブロー成形品、押出成形品、インフレーション成形品および積層成形品など、ならびにこれらの二次加工品とすることができる。
(装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に関する、複合体を製造する装置100の概略を示す模式的な構成図である。装置100は、塗装金属素形材MCが走行する走行路110、ならびに、走行路110に沿って上流側から下流側に向けてこの順で配置された、成形体配置部130、加熱部140、加圧ロール150、および成形体冷却部160を有する。図2は、図1に点線で示した領域の拡大図であり、装置100が有する加熱部140、加圧ロール150、および成形体冷却部160の概略を示す模式的な構成図である。
一対の加圧ロール150は、いずれも、回転本体部152と、いずれも回転本体部152の内部に配置された、加熱部140である複数の誘導加熱コイル142および表面冷却部である複数の水冷管156と、を有する。
図3は、装置100を用いた複合体の製造方法を示すフローチャートである。本実施形態に関する方法は、塗装金属素形材MCを走行させる工程(工程S110)、塗装金属素形材MCの表面に熱可塑性樹脂組成物の成形体Aを配置する工程(工程S120)、塗装金属素形材MCを加熱する工程(工程S130)、成形体Aを圧下する工程(工程S140)、および圧下された成形体を冷却する工程(工程S150)を含む。
本工程では、塗装金属素形材MCに、走行路110を走行させる。
本工程では、走行路を走行する塗装金属素形材MCの表面に、上記有機樹脂層に接して、熱可塑性樹脂組成物の成形体Aを配置する。
本工程では、走行路を走行する塗装金属素形材MCを、加圧ロール150の内部に配置された誘導加熱コイル142により誘電加熱する。
本工程では、加圧ロール150により塗装金属素形材MCの表面に配置された成形体Aを圧下する。これにより、加熱された塗装金属素形材MCの有機樹脂層と成形体Aとが融着する。
本工程では、加圧ロール150によって圧下された成形体Aを冷却する。これにより、塗装金属素形材MCが有する有機樹脂層と成形体Aとの融着部位を冷却により収縮させて、塗装金属素形材MCと成形体Aとの接合を強固にすることができる。また、これにより、成形体Aとの摩擦などにより加圧ロール150の内部に蓄積して、圧下時の加圧ロール150と成形体Aとの接触により加圧ロール150の表面154から成形体Aに移動した熱、および加熱された塗装金属素形材MCから圧下後の成形体Aに移動した熱などによる、成形体Aの熱による変形を抑制することもできる。また、これにより、塗装金属素形材MCが有する金属素形材を冷却して、より下流側で塗装金属素形材MCから成形体Aに移動した熱などによる、成形体Aの熱による変形を抑制することもできる。
本実施形態によれば、加圧ロールに圧下される直前に塗装金属素形材を誘導加熱できるため、塗装金属素形材の温度が高まっている時間を短くして、走行する塗装金属素形材から成形体への熱移動を抑制して、成形体の熱による変形を抑制することができる。
本実施形態は、金属素形材と熱可塑性樹脂組成物の成形体とをホットメルト接着剤により接合させて、これらが接合した複合体を製造するための装置、および当該装置を用いた複合体の製造方法に関する。
金属素形材は、第1の実施形態における、有機樹脂層を有さない金属素形材と同一としうる。
ホットメルト接着剤は、金属素形材に対する接着性を有し、かつ、熱可塑性樹脂組成物の成形体に対する溶着性を有する組成物であり、金属素形材の表面に付与されて、成形体に対する金属素形材の接合力を高めるための接着層を構成する組成物である。ホットメルト接着剤は、金属素形材の表面に接して形成されてもよいし、金属素形材の表面に形成された表面処理皮膜の表面に接して形成されてもよい。
熱可塑性樹脂組成物は、加熱および加圧により上記ホットメルト接着剤と溶着する組成物であればよく、たとえば、ポリプロピレン(PP)系樹脂組成物、ポリブチレンテレフタレート(PBT)系樹脂組成物、ポリアミド(PA)系樹脂組成物、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)系樹脂組成物、ポリ塩化ビニル(PVC)系樹脂組成物、ポリウレタン(PU)系樹脂組成物、メタクリル酸(PMMA)系樹脂組成物、ポリエチレン(PE)系樹脂組成物、ポリアセタール(POM)系樹脂組成物、および、これらの組み合わせなどとすることができる。
(装置の構成)
図4は、本発明の第2の実施形態に関する、複合体を製造する装置200の概略を示す模式的な構成図である。装置200は、金属素形材MSが走行する走行路210、ならびに、走行路210に沿って上流側から下流側に向けてこの順で配置された、ホットメルト接着剤配置部220、成形体配置部230、加熱部240、加圧ロール250、および成形体冷却部260を有する。図5は、装置200が有する加熱部240、加圧ロール250、および成形体冷却部260の概略を示す模式的な構成図であり、図4に点線で示した領域の拡大図である。なお、装置200は、ホットメルト接着剤配置部220を有する点、および成形体配置部230が金属素形材MSの表面のうち、少なくとも密着部(溶着部は第1の実施形態における装置100と同様の構成とし得るため、ホットメルト接着剤配置部220以外については、詳しい説明を省略する。
加圧ロール250は、回転本体部252と、いずれも回転本体部252の内部に配置された、加熱部240である複数の誘導加熱コイル242および表面冷却部である複数の水冷管256と、を有する。加圧ロール250に関しても、第1の実施形態における加圧ロール250と同様の構成については第1の実施形態と同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
図6は、装置200を用いた複合体の製造方法を示すフローチャートである。本実施形態に関する方法は、塗装金属素形材MCの代わりに金属素形材MSを用いる点、および熱可塑性樹脂組成物の成形体Aを配置する工程(工程S120a)の前に、金属素形材MSの表面にホットメルト接着剤HMを配置する工程(工程S220)を有する点、において第1の実施形態における複合体の製造方法と異なる。
本工程では、金属素形材MSに、走行路210を走行させる。
本工程では、走行路を走行する金属素形材MSの表面に、上記配置されたホットメルト接着剤HMに接して、熱可塑性樹脂組成物の成形体Aを配置する。
本工程では、走行路を走行する金属素形材MSを、加圧ロール250の内部に配置された誘導加熱コイル242により誘電加熱する。
本工程では、加圧ロール250によりホットメルト接着剤HMの表面に配置された成形体Aを圧下する。これにより、加熱された金属素形材MSとホットメルト接着剤HMとが接着し、ホットメルト接着剤HMと成形体Aとが融着する。
本工程では、加圧ロール250によって圧下された成形体Aを冷却する。これにより、ホットメルト接着剤HMを冷却により収縮させて、ホットメルト接着剤HMを介した金属素形材MSと成形体Aとの接合を強固にすることができる。また、これにより、成形体Aとの摩擦などにより加圧ロール250の内部に蓄積して、圧下時の加圧ロール250と成形体Aとの接触により加圧ロール250の表面254から成形体Aに移動した熱、および加熱された金属素形材MSから圧下後の成形体Aに移動した熱などによる、ホットメルト接着剤HMの硬化不足による成形体Aの位置ずれ、および成形体Aの熱による変形などを抑制することもできる。また、これにより、金属素形材MSが有する金属素形材を冷却して、より下流側で金属素形材MSから成形体Aに移動した熱などによる、硬化したホットメルト接着剤HMCが再溶融することによる成形体Aの位置ずれ、および成形体Aの熱による変形などを抑制することもできる。
本実施形態によれば、加圧ロールに圧下される直前に金属素形材を誘導加熱できるため、金属素形材の温度が高まっている時間を短くして、走行する金属素形材から成形体への熱移動を抑制して、成形体の熱による変形を抑制することができる。
上述した第1の実施形態および第2の実施形態は、発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1.塗装金属素形材の製造
1−1.金属素形材の準備
金属素形材として、厚み0.8mm、No.4仕上げのSUS430からなるステンレス鋼帯の金属帯を準備した。
(塗料A)
ポリカーボネートユニット含有樹脂、ポリカーボネートユニット非含有樹脂および各種添加剤を水に添加して、不揮発成分が20%の塗料Aを調製した。塗料Aには、エッチング剤として0.5質量%のフッ化アンモニウム(森田化学工業株式会社)と、無機化合物として2質量%のコロダイルシリカ(日産化学工業株式会社)および0.5質量%のリン酸(キシダ化学株式会社)とをそれぞれ配合した。
酸変性ポリプロピレン(PP)、酸変性ポリプロピレン以外の樹脂および各種添加剤を水に添加して、不揮発成分が20質量%の塗料Bを調製した。塗料Bには、エッチング剤として0.5質量%のフッ化アンモニウム(森田化学工業株式会社)と、無機化合物として2質量%のコロダイルシリカ(日産化学工業株式会社)および0.5質量%のリン酸(キシダ化学株式会社)とをそれぞれ配合した。
以後の各工程は、連続式塗装設備により金属帯である金属素形材を走行させた状態で行った。各金属帯を液温60℃、pH12のアルカリ脱脂水溶液(日本ペイント株式会社製、SD−270)に30秒間浸漬して脱脂した。次いで、脱脂された金属帯をスプレー水洗帯に通して、金属帯の表面のアルカリ成分を除去した。次いで、洗浄された金属帯を熱風ドライヤ帯に通して、金属帯を乾燥させた後、必要に応じて放冷し、金属帯の表面温度を60℃(塗料A)または40℃(塗料B)とした。
(試験1、試験2)
図1に構成を示す装置の走行路に上記塗装金属素形材を通板速度4.0m/minで走行させ、熱可塑性樹脂組成物のフィルム状の成形体を塗装金属素形材の表面に有機樹脂層と接して配置させた。
試験3では、塗料Aを焼き付けて有機樹脂層を形成した塗装金属素形材に、試験1と同じPBT系樹脂組成物の厚さ4mmのシート状の成形体を配置して、雰囲気オーブンで加熱しながら加圧板で成形体を圧下して塗装金属素形材と成形体とを接合させた。
試験5は、高周波誘導により加圧ロールが加熱される加熱加圧ロールを用いて成形体を加熱しながら加圧し、かつ、金属素形材の誘導加熱による影響を排除するため通板速度を4.3m/minとしたほかは試験1と同様に行った。加圧後の成形体は、試験1と同様の成形体冷却部により冷却した。なお、誘導加熱コイルへの交流電流の周波数は、80kHzとした。
3−1.塗装金属素形材と成形体との接合
試験1〜試験6を行ったあと、成形体を指でつまんで塗装金属素形材から離れる方向に引張った。成形体が塗装金属素形材から離れなかったとき、成形体が塗装金属素形材に接合したと評価(○)し、成形体が塗装金属素形材から離れたとき、成形体が塗装金属素形材に接合しなかった(×)と評価した。
試験1〜試験6を行ったあとの成形体を目視で観察し、シートの変形がない(○)、シートが潰れて厚みが薄くなっている(△)、およびシートが潰れ、かつ、中心方向への収縮がみられる(×)の三段階で評価した。
1.金属素形材およびホットメルトフィルム
金属素形材として、厚み0.8mm、No.4仕上げのSUS430からなるステンレス鋼帯の金属帯を準備した。
(試験7、試験8)
図4に構成を示す装置の走行路に上記金属素形材を通板速度4.0m/minで走行させ、ホットメルトフィルムおよび熱可塑性樹脂組成物のフィルム状の成形体を金属素形材の表面にこの順に配置させた。
試験9では、上記金属素形材に、試験7と同じPA系ホットメルトフィルムおよびPBT系樹脂組成物の厚さ4mmのシート状の成形体を配置して、雰囲気オーブンで加熱しながら加圧板で成形体を圧下して塗装金属素形材と成形体とを接合させた。
試験11は、高周波誘導により加圧ロールが加熱される加熱加圧ロールを用いて成形体を加熱しながら加圧したほかは試験1と同様に行った。加圧後の成形体は、試験1と同様の成形体冷却部により冷却した。なお、誘導加熱コイルへの交流電流の周波数は、80kHzとした。
実施例1と同様に、試験7〜試験12を評価した。試験7〜試験12の評価を表4に示す。
110、210、310 走行路
130、230 成形体配置部
132、232 成形体繰出部
134、234 成形体供給路
140、240、340 加熱部
142、142a、142b、242、242a、242b、342 誘導加熱コイル
150、250、350 加圧ロール
152、252 回転本体部
154、254 表面
156、256 水冷管
160、260 成形体冷却部
162、262、362 水冷管
172、174 支持ローラー
182、282 繰出部
184、284 巻取部
220 ホットメルト接着剤配置部
222 ホットメルト接着剤繰出部
224 ホットメルト接着剤供給路
358 駆動ロール
A 成形体
AH 昇温部
HM ホットメルト接着剤
HMC 硬化したホットメルト接着剤
MC 塗装金属素形材
MS 金属素形材
Claims (22)
- 金属素形材と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが、前記金属素形材と前記成形体との間に配置された接着層により接合された複合体を製造する装置であって、
前記金属素形材が走行する走行路と、
前記走行する金属素形材を誘導加熱する加熱部と、
前記誘導加熱された金属素形材の表面に前記接着層を介して配置された前記成形体を圧下する加圧ロールと、
前記成形体と接触する前記加圧ロールの表面を冷却する表面冷却部と、を有し、
前記加熱部は、前記加圧ロールの内部に配置された誘導加熱コイルであり、
前記加圧ロールは、前記加圧ロールから前記成形体への熱移動が制限された表面を有する、
複合体を製造する装置。 - 前記誘導加熱コイルは、前記加圧ロールの回転方向に沿って配列され、かつ、いずれも前記加圧ロールの回転に付随して回転する、複数の誘導加熱コイルであり、
前記複数の誘導加熱コイルは、回転中の磁界の形成および磁界の形成の停止を独立して制御されることにより、前記加圧ロールよりも上流側の前記走行路に磁界を形成して前記圧下による前記金属素形材と前記成形体との接合を可能とし、前記加圧ロールよりも下流側の前記走行路への磁界の形成を抑制して前記下流側での誘導加熱による圧下された後の前記成形体の変形を抑制する、請求項1に記載の複合体を製造する装置。 - 金属素形材と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが、前記金属素形材と前記成形体との間に配置された接着層により接合された複合体を製造する装置であって、
前記金属素形材が走行する走行路と、
前記走行する金属素形材を誘導加熱する加熱部と、
前記誘導加熱された金属素形材の表面に前記接着層を介して配置された前記成形体を圧下する加圧ロールと、を有し、
前記加熱部は、前記加圧ロールの内部に配置された誘導加熱コイルであり、
前記加圧ロールは、前記加圧ロールから前記成形体への熱移動が制限された表面を有し、
前記誘導加熱コイルは、前記加圧ロールの回転方向に沿って配列され、かつ、いずれも前記加圧ロールの回転に付随して回転する、複数の誘導加熱コイルであり、
前記複数の誘導加熱コイルは、回転中の磁界の形成および磁界の形成の停止を独立して制御されることにより、前記加圧ロールよりも上流側の前記走行路に磁界を形成して前記圧下による前記金属素形材と前記成形体との接合を可能とし、前記加圧ロールよりも下流側の前記走行路への磁界の形成を抑制して前記下流側での誘導加熱による圧下された後の前記成形体の変形を抑制する、
複合体を製造する装置。 - 前記成形体と接触する前記加圧ロールの表面を冷却する表面冷却部を有する、請求項3に記載の複合体を製造する装置。
- 前記圧下された成形体を冷却する成形体冷却部を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合体を製造する装置。
- 前記加圧ロールは、前記走行路を挟んで対向配置された一対の加圧ロールであり、
前記加熱部は、前記一対の加圧ロールのそれぞれの加圧ロールの内部に配置された誘導加熱コイルである、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の複合体を製造する装置。 - 前記加圧ロールは、非磁性体で構成された、請求項1〜6のいずれか1項に記載の複合体を製造する装置。
- 前記加圧ロールは、前記表面がゴムで被覆された、請求項1〜7のいずれか1項に記載の複合体を製造する装置。
- 走行する金属素形材を誘導加熱し、かつ、前記金属素形材の表面に接着層を介して配置された熱可塑性樹脂組成物の成形体を圧下することにより、前記金属素形材と前記成形体とを前記接着層により接合させる加圧ロールであって、
前記成形体と接触し、かつ、前記加圧ロールから前記成形体への熱移動が制限された表面を有する回転本体部と、
前記回転本体部の内部に配置された誘導加熱コイルと、
前記回転本体部の前記成形体と接触する表面を冷却する表面冷却部と、を有する、
加圧ロール。 - 前記誘導加熱コイルは、前記回転本体部の回転方向に沿って配列され、かつ、いずれも前記回転本体部の回転に付随して回転する、複数の誘導加熱コイルであり、
前記複数の誘導加熱コイルは、回転中の磁界の形成および磁界の形成の停止を独立して制御されることにより、前記加圧ロールよりも上流側の走行路に磁界を形成して前記圧下による前記金属素形材と前記成形体との接合を可能とし、前記加圧ロールよりも下流側の前記走行路への磁界の形成を抑制して前記下流側での誘導加熱による圧下された後の前記成形体の変形を抑制する、請求項9に記載の加圧ロール。 - 走行する金属素形材を誘導加熱し、かつ、前記金属素形材の表面に接着層を介して配置された熱可塑性樹脂組成物の成形体を圧下することにより、前記金属素形材と前記成形体とを前記接着層により接合させる加圧ロールであって、
前記成形体と接触し、かつ、前記加圧ロールから前記成形体への熱移動が制限された表面を有する回転本体部と、
前記回転本体部の内部に配置された誘導加熱コイルと、を有し、
前記誘導加熱コイルは、前記回転本体部の回転方向に沿って配列され、かつ、いずれも前記回転本体部の回転に付随して回転する、複数の誘導加熱コイルであり、
前記複数の誘導加熱コイルは、回転中の磁界の形成および磁界の形成の停止を独立して制御されることにより、前記加圧ロールよりも上流側の走行路に磁界を形成して前記圧下による前記金属素形材と前記成形体との接合を可能とし、前記加圧ロールよりも下流側の前記走行路への磁界の形成を抑制して前記下流側での誘導加熱による圧下された後の前記成形体の変形を抑制する、
加圧ロール。 - 前記回転本体部の前記成形体と接触する表面を冷却する表面冷却部を有する、請求項11に記載の加圧ロール。
- 前記回転本体部は、非磁性体で構成された、請求項9〜12のいずれか1項に記載の加圧ロール。
- 前記回転本体部の前記表面は、ゴムで被覆された、請求項9〜13のいずれか1項に記載の加圧ロール。
- 金属素形材と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが、前記金属素形材と前記成形体との間に配置された接着層により接合された複合体を製造する方法であって、
前記金属素形材に、走行路を走行させる工程と、
前記走行する金属素形材を、前記成形体への熱移動が制限された表面を有する加圧ロールの内部に配置された誘導加熱コイルにより誘導加熱する工程と、
前記誘導加熱された金属素形材の表面に前記接着層を介して配置された前記成形体を、前記加圧ロールの表面を冷却しながら、前記加圧ロールで圧下する工程と、を含む、
複合体を製造する方法。 - 前記誘導加熱コイルは、前記加圧ロールの回転方向に沿って配列され、かつ、いずれも前記加圧ロールの回転に付随して回転する、複数の誘導加熱コイルであり、
前記誘導加熱する工程は、前記複数の誘導加熱コイルによる、回転中の磁界の形成および磁界の形成の停止を独立して制御することにより、前記加圧ロールよりも上流側の前記走行路に磁界を形成して前記圧下による前記金属素形材と前記成形体との接合を可能とし、前記加圧ロールよりも下流側の前記走行路への磁界の形成を抑制して前記下流側での誘導加熱による圧下された後の前記成形体の変形を抑制する工程である、請求項15に記載の複合体を製造する方法。 - 金属素形材と熱可塑性樹脂組成物の成形体とが、前記金属素形材と前記成形体との間に配置された接着層により接合された複合体を製造する方法であって、
前記金属素形材に、走行路を走行させる工程と、
前記走行する金属素形材を、前記成形体への熱移動が制限された表面を有する加圧ロールの内部に配置された誘導加熱コイルにより誘導加熱する工程と、
前記誘導加熱された金属素形材の表面に前記接着層を介して配置された前記成形体を、前記加圧ロールで圧下する工程と、を含み、
前記誘導加熱コイルは、前記加圧ロールの回転方向に沿って配列され、かつ、いずれも前記加圧ロールの回転に付随して回転する、複数の誘導加熱コイルであり、
前記誘導加熱する工程は、前記複数の誘導加熱コイルによる、回転中の磁界の形成および磁界の形成の停止を独立して制御することにより、前記加圧ロールよりも上流側の前記走行路に磁界を形成して前記圧下による前記金属素形材と前記成形体との接合を可能とし、前記加圧ロールよりも下流側の前記走行路への磁界の形成を抑制して前記下流側での誘導加熱による圧下された後の前記成形体の変形を抑制する工程である、
複合体を製造する方法。 - 前記圧下する工程は、前記加圧ロールの表面を冷却しながら行われる、請求項17に記載の複合体を製造する方法。
- 前記圧下された成形体を冷却する工程を含む、請求項15〜18のいずれか1項に記載の複合体を製造する方法。
- 前記圧下する工程は、前記走行路を挟んで対向配置された一対の加圧ロールにより前記成形体を圧下する工程であり、
前記誘導加熱する工程は、前記一対の加圧ロールのそれぞれの加圧ロールの内部に配置された誘導加熱コイルが形成する磁界により、前記走行する金属素形材を誘導加熱する工程である、請求項15〜19のいずれか1項に記載の複合体を製造する方法。 - 前記加圧ロールは、非磁性体で構成された、請求項15〜20のいずれか1項に記載の複合体を製造する方法。
- 前記加圧ロールは、前記表面がゴムで被覆された、請求項15〜21のいずれか1項に記載の複合体を製造する方法。
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