JP6450301B2 - コンクリート締固め装置及びコンクリート締固め方法 - Google Patents

コンクリート締固め装置及びコンクリート締固め方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート締固め装置及びコンクリート締固め方法に関する。
従来、特許文献1,2に記載されたような締固め装置が知られている。特許文献1に記載された締固め装置は、鋼殻内のコンクリートを密に充填する。この装置は、加振装置と、加振装置を鋼殻の外面の所定位置に固定する電磁石とを有する。特許文献2に記載された締固め装置は、簡易な構成でありながら振幅及び振動数を任意の値に制御できる。この装置は、型枠と基台との間に配置された振動機を備える。
特開昭62−13658号公報 実開平7−40107号公報
特許文献1,2に記載された締固め装置では、未硬化のコンクリートに対して十分な振動が伝達されず、良好な締固め効果が得られない場合があり得る。
そこで、本発明は、良好な締固め効果が得られるコンクリート締固め装置及びコンクリート締固め方法を提供する。
本発明の一形態は、鉄筋部材が配置された型枠内に打設されるコンクリートの締固めを行うコンクリート締固め装置であって、型枠内に配置され、上端部がコンクリートから露出すると共に磁性材料で形成された磁界形成部材と、磁界形成部材の上端部に取り付けられる第1の磁界発生部と、型枠を挟んで磁界形成部材と対面するように型枠に取り付けられる第2の磁界発生部と、備え、第1の磁界発生部及び第2の磁界発生部の少なくとも一方は、交流電源と、交流電源に接続された電磁石と、を含む。
このコンクリート締固め装置では、磁界形成部材が磁性材料で形成されているので、磁界形成部材が第1の磁界発生部により磁化され、第1の磁界発生部と磁界形成部材との周囲に磁界が形成される。この磁界は、磁界形成部材と対面するように型枠に取り付けられた第2の磁界発生部に起因する磁界と相互作用を起こす。ここで、第1の磁界発生部及び第2の磁界発生部の少なくとも一方が、交流電源と電磁石とを含む。交流電源から電磁石に交流電流を供給すると、交流電源に接続された第1の磁界発生部及び第2の磁界発生部の少なくとも一方において交番磁界が生じる。相互作用を起こす一方の磁界が交番磁界であるので、この相互作用によれば磁界形成部材と型枠とを互いに近接又は離間させる力が生じる。従って、磁界形成部材と型枠との間に打設されたコンクリートに対して十分な振動が与えられるので、良好な締固め効果を得ることができる。
コンクリート締固め装置において、第1の磁界発生部は、交流電源及び電磁石を含み、第2の磁界発生部は、永久磁石であってもよい。この構成によれば、磁界形成部材の周囲に発生する磁界の強度と周期を容易に制御することができる。また、永久磁石は簡易な構成であるので、型枠に対して容易に取り付けることが可能である。従って、締固め作業の作業性を向上させることができる。
コンクリート締固め装置において、磁界形成部材は、鉄筋部材であってもよい。この構成によれば、締固めのために追加の部材を型枠内に配置する必要がない。従って、締固めの作業性を向上させることができる。
本発明の別の形態は、鉄筋部材が配置された型枠内に打設されるコンクリートの締固めを行うコンクリート締固め方法であって、型枠内に配置され、上端部がコンクリートから露出すると共に磁性材料で形成された磁界形成部材の上端部に第1の磁界発生部を取り付ける第1の工程と、型枠内にコンクリートを打設する第2の工程と、型枠を挟んで磁界形成部材と対面するように型枠に第2の磁界発生部を取り付ける第3の工程と、磁界形成部材及び型枠の少なくとも一方を振動させる第4の工程と、有し、第1の磁界発生部及び第2の磁界発生部の少なくとも一方は、交流電源、及び、交流電源に接続された電磁石を含み、第4の工程では、交流電源から電磁石に交流電流を供給することにより交番磁界を発生させる。
このコンクリート締固め方法では、磁界形成部材が磁性材料で形成されているので、第1の工程により、磁界形成部材を磁化させて、第1の磁界発生装置と磁界形成部材との周囲に磁界を発生させることが可能になる。次に、第3の工程により、型枠を挟んで磁界形成部材と対面するように第2の磁界発生部を型枠に取り付けるので、磁界形成部材の磁界と相互作用する磁界が形成される。ここで、第1の磁界発生部及び第2の磁界発生部の少なくとも一方が交流電源と電磁石とを含む。第4の工程では、交流電源から交流電流を供給する。そうすると、交流電源に接続された第1の磁界発生部及び第2の磁界発生部の少なくとも一方において交番磁界が生じる。相互作用を起こす一方の磁界が交番磁界であるので、この相互作用によれば磁界形成部材と型枠とを互いに近接又は離間させる力が生じる。従って、磁界形成部材と型枠との間に打設されたコンクリートに対して十分な振動が与えられるので、良好な締固め効果を得ることができる。
コンクリート締固め方法において、第3の工程では、第2の工程において打設された未硬化コンクリートの天端面よりも下方に位置するように第2の磁界発生部が型枠に取り付けられてもよい。この工程によれば、未硬化コンクリートの天端面付近を締固めすることができる。
本発明の一形態に係るコンクリート締固め装置及び本発明の別の形態に係るコンクリート締固め方法によれば、良好な締固め効果が得られる。
本実施形態に係るコンクリート締固め装置が配置された施工中のコンクリート壁を示す断面図である。 本実施形態に係るコンクリート締固め装置が配置された施工中のコンクリート壁を示す平面図である。 (a)はコンクリート型枠の施工工程を示す図であり、(b)は本実施形態に係るコンクリート締固め方法における第1の工程を示す図である。 (a)及び(b)は本実施形態のコンクリート締固め方法における第2の工程、第3の工程及び第4の工程を示す図である。 第2の工程、第3の工程及び第4の工程を繰り返し実施した後のコンクリート壁を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、コンクリート型枠11は、躯体構築時に底盤12上に側壁を構築するための型枠である。底盤と側壁の接合部にはハンチ部13が構築される。コンクリート型枠11は、ハンチ部型枠14を含む。ハンチ部型枠14は、ハンチ部13を形成するため傾斜して設置される。コンクリート型枠11内には、鉄筋16が組まれている。鉄筋16は、鉛直方向に沿う縦筋17と水平方向に沿う横筋18とを含む。さらに、鉄筋16は、ハンチ部13の最外縁鉄筋としてハンチ筋19を更に含む。ハンチ筋19は、ハンチ部13の最外縁鉄筋としてハンチ部型枠14の内側面に沿って斜めに延在する。これら縦筋17、横筋18、ハンチ筋19は、針金などを用いて互いに結束される。
図1及び図2に示されるように、コンクリート締固め装置1は、コンクリート型枠11内に打設された未硬化のコンクリートCを締め固める。コンクリート締固め装置1は、縦筋(磁界形成部材)17と、交番磁界発生装置(第1の磁界発生部)2と、永久磁石(第2の磁界発生部)3と、を有する。
縦筋17は、いわゆる鉄筋コンクリート用棒鋼である。従って、縦筋17は、磁性を帯びることが可能な磁性材料により形成される。縦筋17の下端部17aは底盤12に埋め込まれ、上端部17bはコンクリートの打設時にコンクリートCの天端面Csから露出する。
交番磁界発生装置2は、縦筋17の周囲に磁界を発生させるものであり、縦筋17の上端部17bに把持機構15を介して取り付けられる。交番磁界発生装置2は、交流電源4と磁界発生部6とを有する。交流電源4は、磁界発生部6に交流電流を提供するものであり、電流値と周波数とを任意の値に制御可能である。
磁界発生部6は、交流電源4から提供された交流電流に起因して交番磁界を発生させる。磁界発生部6は、ケース7と電磁石8と把持機構15とを有する。ケース7は、電磁石8を収容すると共に電磁石8を縦筋17に対して所定の位置に配置する。電磁石8は、鉄芯8a及びコイル8bを有する。電磁石8のコイル8bは、交流電源4と電気的に接続されている。磁界発生部6は、縦筋17の周囲に交番磁界を発生させるものであるので、縦筋17の上端側は電磁石8の磁界と重複する領域に配置されている。磁界発生部6において、鉄芯8aは、縦筋17に対して直接に接触していてもよいし、鉄芯8aと縦筋17との間に隙間があってもよい。把持機構15は、縦筋17の上端部17bを把持し、振動を伝達させることができる。
永久磁石3は、コンクリート型枠11の外側表面11aに取り付けられる。永久磁石3は、コンクリート型枠11に対して着脱可能とされている。永久磁石3は、縦筋17の周囲に発生する磁界と相互作用する別の磁界を生じさせる。この永久磁石3としては、例えば、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石又はネオジム磁石などが用いられる。
次に、コンクリート締固め方法について説明する。まず、図3(a)に示されるように、縦筋17、横筋18及びハンチ筋19を組み合わせて鉄筋16を形成する。続いて、コンクリート型枠11を形成する。
続いて、図3(b)に示されるように、交番磁界発生装置2を縦筋17に取り付ける(第1の工程)。交番磁界発生装置2は、磁界発生部6のケース7を縦筋17の上端部17bに被せるようにして、縦筋17に取り付けられる。
続いて、図4(a)に示されるように、コンクリート型枠11の内部に未硬化のコンクリートCを打設する(第2の工程)。この工程では、打設したコンクリートCの天端面Csが底盤12から所定の高さになるまでコンクリート型枠11内に未硬化のコンクリートCを打設する。続いて、永久磁石3をコンクリート型枠11に取り付ける(第3の工程)。この工程では、交番磁界発生装置2を取り付けた縦筋17に近いコンクリート型枠11に永久磁石3を取り付ける。また、この工程では、未硬化のコンクリートCの天端面近傍に取り付ける。
続いて、縦筋17及びコンクリート型枠11の少なくとも一方を振動させる(第4の工程)。この工程では、交流電源4から電磁石8に交流電流を提供する。交流電源4から電磁石8のコイル8bに電流が供給されると、電磁石8は磁界を発生する。この磁界は、コイル8bの巻き数、電流値、電流の向きによって、その強さや方向が決まる。コイル8bに提供される電流は交流電流であるので、磁界の向きは交流電流の周波数に対応して、周期的に変化する。
交番磁界発生装置2において交番磁界が発生されると、縦筋17及びハンチ筋19が磁化されて、電磁石8と縦筋17とハンチ筋19とを含む空間に交番磁界が形成される。この交番磁界が影響を及ぼす範囲には、永久磁石3の磁界が影響を及ぼす範囲と重複している。従って、これら磁界同士が相互作用を起こし、縦筋17と永久磁石3との間、ハンチ筋19と永久磁石3との間で力が発生する。そして、縦筋17及びハンチ筋19側の磁界が交番磁界であるので、縦筋17と永久磁石3との間、及び、ハンチ筋19と永久磁石3との間には互いに引き付けあう引力と、互いに反発しあう斥力とが発生する。永久磁石3は、コンクリート型枠11に取り付けられているため、結果的に、縦筋17とコンクリート型枠11、及びハンチ筋19とコンクリート型枠11とが互いに近接及び離間を繰り返す。
縦筋17とコンクリート型枠11とは、互いに物理的な変形を生じ得る。例えば、縦筋17よりもコンクリート型枠11の方が高い強度を有する場合には、縦筋17がコンクリート型枠11に対して近接又は離間するように振動する。また、コンクリート型枠11よりも縦筋17の方が高い強度を有する場合には、コンクリート型枠11が縦筋17に対して近接又は離間するように振動する。また、縦筋17とコンクリート型枠11との強度が同程度である場合には、縦筋17とコンクリート型枠11とにおいて互いに近接又は離間するように振動する。
縦筋17、ハンチ筋19又はコンクリート型枠11が振動することにより、縦筋17又はコンクリート型枠11との間、及び、ハンチ筋19又はコンクリート型枠11との間に存在する未硬化のコンクリートCが振動させられる。この振動により、未硬化のコンクリートC中における気泡などが除去され、良好に締め固められる。
このコンクリート締固め装置1では、交番磁界発生装置2が取り付けられた縦筋17と永久磁石3との間の未硬化のコンクリートCが最も振動の影響を強く受ける。すなわち、コンクリート締固め装置1は、永久磁石3を取り付ける位置を変更することにより、集中的に締固めを行う領域を選択することが可能になる。
図4(b)に示されるように、第3の工程の後、再び未硬化のコンクリートCを打設する(第2の工程)。続いて、永久磁石3の場所を移動させて取り付ける(第3の工程)。ここで、第3の工程では、永久磁石3を、新たに打設した未硬化のコンクリートCの天端面Cs近傍に取り付ける。具体的には、新たに打設したコンクリートCの天端面Csと、締固めが完了したコンクリートChの天端面Chsとの間に取り付ける。そして、交流電源4から電磁石8に交流電流を提供し、新たに打設されたコンクリートCの締固めを行う。そして、図5に示されるように、第2の工程、第3の工程、第4の工程を繰り返すことにより、良好な締固めがなされたコンクリート壁100が得られる。
次に、比較例に係るコンクリート締固め装置の問題点について説明しつつ、本実施形態に係るコンクリート締固め装置及びコンクリート締固め方法の作用効果について説明する。
比較例に係るコンクリート締固め装置として、縦筋の上端に取り付けたバイブレータを動作させることにより縦筋に対して直接に機械的振動を加える装置がある。しかし、この装置では、バイブレータが取り付けられた縦筋の上端から下端に向かうに従って振動が減衰する。従って、縦筋の上端に振動を加える装置では、適用できる高さに制限がある。一例として、この装置により締固めが可能な範囲は、縦筋の上端から6メートルである。そのうえ、未硬化のコンクリートに与える振動条件は、良好な締固め状態が得られる条件に基づいて設定される。従って、例えば、バイブレータの加振周波数を鉄筋の共振周波数に合致させるといった効率的な振動印加の側面から振動条件を設定することは好ましくない。また、加振源が縦筋の上端に制限されるので、締固めを必要とする箇所に対して集中的に振動を加えること、例えば、未硬化コンクリートの天端面付近に集中的に振動を加えることが難しい。従って、未硬化のコンクリートに対して良好な締固め効果を得ることが困難であった。
上述した比較例に係るコンクリート締固め装置は、構造部材である縦筋に対して機械的振動を加えた。この装置は、締固めのために鉄筋とは別に配置された振動伝達部材に対して機械的振動を加える場合もある。しかし、鉄筋が密に配置された領域において、鉄筋を避けつつ、且つ鉄筋に接触しないように振動伝達部材を配置することは困難である。また、振動伝達部材は直線状の棒体であるので、ハンチ部13(図1参照)に配置することも困難である。従って、締固め作業の作業性を向上させることが困難であった。
また、別の比較例に係るコンクリート締固め装置として、型枠に取り付けたバイブレータを振動させることにより、型枠に対して機械的振動を加える装置がある。しかし、この装置では、型枠自体が振動するので、振動に耐え得る程度の強度を型枠が備える必要がある上に、繰り返し振動が加えられるので型枠の接続部が緩み易くなる。また、バイブレータの機械的振動を効率よく伝達するために、バイブレータを型枠に対して剛結する必要もある。そうすると、型枠とバイブレータとに剛結のための構造を設ける必要がある上に、取付作業にも労力を要する。そのうえ、バイブレータはコンクリートの打設に対応させて、取付位置を変更するので、その度に、取外作業と取付作業が発生する。従って、締固め作業の作業性を向上させることが困難であった。従って、比較例に係るコンクリート締固め装置では、未硬化のコンクリートに対して良好な締固め効果を得て、さらに締固め作業の作業性を向上させることが困難であった。
そこで、本実施形態に係るコンクリート締固め装置1では、縦筋17が磁性材料で形成されているので、縦筋17が交番磁界発生装置2により磁化され、縦筋17と交番磁界発生装置2の周囲に磁界が形成される。この磁界は、交番磁界発生装置2が取り付けられた縦筋17と対面するようにコンクリート型枠11に取り付けられた永久磁石3に起因する磁界と相互作用を起こす。ここで、交番磁界発生装置2は交流電源4と磁界発生部6とを有し、磁界発生部6は電磁石8を含む。交流電源4から電磁石8に交流電流を供給すると、交流電源4に接続された電磁石8において交番磁界が生じる。相互作用を起こす一方の磁界が交番磁界であるので、この相互作用によれば縦筋17とコンクリート型枠11とが互いに近接又は離間する振動が生じる。従って、縦筋17とコンクリート型枠11との間に打設されたコンクリートに対して十分な振動が与えられるので、未硬化のコンクリートに対する良好な締固め効果を得ることができる。
また、交番磁界発生装置2は、交流電源4と電磁石8とを有する。この構成によれば、縦筋17の周囲に発生する磁界の強度と周期を容易に制御することが可能になる。従って、コンクリートの性状に対応させて、より良好な締固め状態が得られる振動を発生させることができる。良好な締固め状態が得られる振動は、一般的に200Hz以下とされている。
また、コンクリート型枠11には、永久磁石3が取り付けられている。また、永久磁石3は簡易な構成であるので、コンクリート型枠11に対して容易に取り付けることが可能である。従って、締固め作業の作業性を向上させることができる。
また、コンクリート締固め装置1では、交番磁界発生装置2を縦筋17に取り付けている。この構成によれば、締固めのために追加の部材をコンクリート型枠11内に配置する必要がない。従って、締固め作業の作業性を向上させることができる。さらに、縦筋17にはハンチ筋19が結束されているので、交番磁界発生装置2が取り付けられた縦筋17と結束されたハンチ筋19の周囲にも磁界が発生する。そうすると、ハンチ部13に永久磁石3を配置することによりハンチ部13に打設されたコンクリートCに対しても集中的に振動を加えることが可能になる。従って、未硬化のコンクリートに対してより良好な締固め効果を得ることができる。
また、縦筋17の周囲の磁界と永久磁石3の磁界の相互作用による振動発生機構によれば、永久磁石3の取付位置が容易に変更可能なので、締固め作業の作業性を向上させることができ、且つ、取付位置を変更することにより集中的に振動を与える箇所を選択することが可能になる。従って、未硬化のコンクリートに対して良好な締固め効果を得つつ、さらに締固め作業の作業性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態は本発明に係るコンクリート締固め装置及びコンクリート締固め方法の一例を示すものである。本発明に係るコンクリート締固め装置及びコンクリート締固め方法は、実施形態に係るコンクリート締固め装置及びコンクリート締固め方法に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、実施形態に係るコンクリート締固め装置及びコンクリート締固め方法を変形し又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、コンクリート締固め装置1は、縦筋17の上端部17bに永久磁石(第1の磁界発生部)を取り付けると共に、コンクリート型枠11に交番磁界発生装置(第2の磁界発生部)を取り付ける構成であってもよい。この構成においても、上記実施形態に係るコンクリート締固め装置1と同様の効果を得ることができる。
また、例えば、コンクリート締固め装置1は、縦筋17の上端部17bに第1の交番磁界発生装置(第1の磁界発生部)を取り付けると共に、コンクリート型枠11に第2の交番磁界発生装置(第2の磁界発生部)を取り付ける構成であってもよい。この場合には、第1の交番磁界発生装置に起因する磁界と、第2の交番磁界発生装置に起因する磁界とが、同相又は逆相になるように交流電流の周波数と位相とを制御してもよい。
また、例えば、コンクリート型枠11は、鋼殻からなる型枠であってもよい。この場合には、コンクリート型枠11側の磁界の発生領域を拡大することができる。また、磁界形成部材は、締固めのために鉄筋16とは別に設けられたダミー鉄筋部材であってもよい。
1…コンクリート締固め装置、2…交番磁界発生装置、3…永久磁石、4…交流電源、6…磁界発生部、7…ケース、8…電磁石、8a…鉄芯、8b…コイル、11…コンクリート型枠、12…底盤、13…ハンチ部、14…ハンチ部型枠、16…鉄筋、17…縦筋、17a…下端部、17b…上端部、18…横筋、19…ハンチ筋、100…コンクリート壁、C…コンクリート、Cs…天端面。

Claims (5)

  1. 鉄筋部材が配置された型枠内に打設されるコンクリートの締固めを行うコンクリート締固め装置であって、
    前記型枠内に配置され、上端部が前記コンクリートから露出すると共に磁性材料で形成された磁界形成部材と、
    前記磁界形成部材の前記上端部に取り付けられる第1の磁界発生部と、
    前記型枠を挟んで前記磁界形成部材と対面するように前記型枠に取り付けられる第2の磁界発生部と、
    を備え、
    前記第1の磁界発生部及び前記第2の磁界発生部の少なくとも一方は、交流電源と、前記交流電源に接続された電磁石と、を含む、コンクリート締固め装置。
  2. 前記第1の磁界発生部は、前記交流電源及び前記電磁石を含み、
    前記第2の磁界発生部は、永久磁石である、請求項1に記載のコンクリート締固め装置。
  3. 前記磁界形成部材は、前記鉄筋部材である、請求項1又は2に記載のコンクリート締固め装置。
  4. 鉄筋部材が配置された型枠内に打設されるコンクリートの締固めを行うコンクリート締固め方法であって、
    前記型枠内に配置され、上端部が前記コンクリートから露出すると共に磁性材料で形成された磁界形成部材の上端部に第1の磁界発生部を取り付ける第1の工程と、
    前記型枠内にコンクリートを打設する第2の工程と、
    前記型枠を挟んで前記磁界形成部材と対面するように前記型枠に第2の磁界発生部を取り付ける第3の工程と、
    前記磁界形成部材及び前記型枠の少なくとも一方を振動させる第4の工程と、
    を有し、
    前記第1の磁界発生部及び前記第2の磁界発生部の少なくとも一方は、交流電源、及び、前記交流電源に接続された電磁石を含み、
    前記第4の工程では、前記交流電源から前記電磁石に交流電流を供給することにより交番磁界を発生させる、コンクリート締固め方法。
  5. 前記第3の工程では、前記第2の工程において打設された未硬化コンクリートの天端面よりも下方に位置するように、前記第2の磁界発生部が前記型枠に取り付けられる、請求項4に記載のコンクリート締固め方法。
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