JP6450157B2 - 毛髪一時着色剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、着色剤を毛髪の表面に付着させて一時的に毛髪を着色する毛髪一時着色剤組成物に関するものである。
毛髪一時着色剤組成物は一般的に、顔料や有機染料などの着色剤を毛髪に付着させることにより毛髪を着色させるものである。酸化染料と酸化剤を用いた化学反応(酸化重合)を利用するいわゆる酸化染毛剤と比較し髪の傷みがほとんどなく、1回の洗髪で洗い流すことができるという手軽さから、多く一般的に利用されている。
従来、毛髪一時着色剤組成物は、毛髪への塗布時の伸びがよく、乾燥後の耐摩擦性を良くするために着色剤のほか、皮膜形成剤に加えて粘度調整剤を用いたものやパール光沢を有する顔料、ゲル化剤、油性成分を用いたものがある(例えば特許文献1および2)。
特開平11−292744号公報 特開平10−158129号公報
しかしながら、従来の技術では、毛髪に毛髪一時着色剤組成物を塗布後、乾燥するまでに時間を要し、場合によっては衣服など、周囲を汚してしまう問題があった。また、従来の技術では、毛髪一時着色剤組成物を塗布し、乾燥後の毛髪のごわつき感のなさや、きしみ感のなさといった使用感がいまだ不十分であり、加えて、乾燥後の衣服に擦れた場合等の色移りといった耐摩擦性のよさがいまだ不十分であった。
本発明は、上記問題を解決するため鋭意検討した結果(A)顔料、(B)皮膜形成剤、(C)エタノール、(D)25℃で液状の油性成分、(E)高分子乳化剤、(F)水溶性増粘剤を含有することを特徴とする毛髪一時着色剤組成物を提供することにより本発明に至った。
また、本発明は、(A)顔料、(B)皮膜形成剤、(C)エタノール、(D)25℃で液状の油性成分、(E)高分子乳化剤、(F)水溶性増粘剤を含有することを特徴とする毛髪一時着色剤組成物を手もしくは指先により直接毛髪の目的部位に塗布する使用方法に関するものである。
本発明は、塗布後の乾燥が早く、毛髪への塗布時の伸びが良くかつ周囲や衣服を汚すことなく簡易に使用でき、塗布・乾燥後のごわつき感のなさやきしみ感のなさといった使用感がよく、耐摩擦性にすぐれた毛髪一時着色剤組成物を提供することができる。
また、本発明は、(A)顔料、(B)皮膜形成剤、(C)エタノール、(D)25℃で液状の油性成分、(E)高分子乳化剤、(F)水溶性増粘剤を含有することを特徴とする毛髪一時着色剤組成物を手もしくは指先により直接毛髪の目的部位に塗布する使用方法を提供することにより毛髪の目的部位に簡易に塗布でき、ストレスなく簡易に毛髪を着色する事ができる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明は(A)顔料、(B)皮膜形成剤、(C)エタノール、(D)25℃で液状の油性成分、(E)高分子乳化剤、(F)水溶性増粘剤を含有することを特徴とする毛髪一時着色剤組成物である。
本発明による毛髪一時着色剤組成物には(A)顔料を含有する。これにより、毛髪を着色する効果がある。(A)顔料は毛髪一時着色剤組成物に含有されていればよい。好ましくは2重量%以上、より好ましくは6重量%以上がよい。(A)顔料が2重量%未満の場合、色が薄くなり、髪色の変化を感じられない恐れがある。
本発明に用いる(A)顔料の種類としては特に限定されないが、無機顔料,有機顔料,パール顔料、染料樹脂固溶体,昼光蛍光顔料または、天然顔料等が挙げられる。これら(A)顔料は1または2種以上を含有してよい。(A)顔料は2種以上を含有した場合、様々な色調をつくることが可能となる。
上記無機顔料の具体例としては、群青、酸化クロム、ベンガラ、黄酸化鉄、酸化チタン、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化コバルト、黒酸化鉄、水酸化クロム、水酸化アルミニウム、紺青、硫酸バリウム、含水珪酸塩、無水珪酸、珪酸アルミニウム、雲母、炭酸マグネシウム、マンガンバイオレット、カーボンブラック、アルミニウム、銅、金等が挙げられる。これら無機顔料は1または2種以上を含有してよい。
上記有機顔料の具体例としては、赤色202,203,204,205,206,207,208,219,220,221,228,404,405の各号、だいだい色203,204,401の各号、黄色205,401の各号、青色404号,赤色104号アルミニウムレーキ、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色203号アルミニウムレーキ、青色1号アルミニウムレーキ等が挙げられる。これら有機顔料は1または2種以上を含有してよい。
上記パール顔料の具体例としては、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、黒酸化鉄被覆雲母チタン、酸化クロム被覆雲母等が挙げられる。これらパール顔料は1または2種以上を含有してよい。
上記天然顔料の具体例としては、クレー等の鉱物顔料、マダーレーキやコチニールレーキ等の天然染料レーキ、アゾ顔料、フタロシアニン顔料等が挙げられる。これら天然顔料は1または2種以上を含有してよい。
本発明による毛髪一時着色剤組成物には(B)皮膜形成剤を含有する。これにより、毛髪一時着色剤組成物の耐摩擦性を向上し、塗布・乾燥後の衣服に擦れた場合等の色移り防止といった耐摩擦性をよくする効果がある。(B)皮膜形成剤の含有量は毛髪一時着色剤組成物に含有されていればよい。好ましくは有効樹脂分として1〜10重量%、より好ましくは有効樹脂分として2〜5重量%がよい。(B)皮膜形成剤が有効樹脂分として1重量%未満の場合、十分な耐摩擦性が得られない恐れがある。(B)皮膜形成剤が有効樹脂分として10重量%を超える場合、ごわつき感や、きしみ感といった使用感を損なう恐れがある。
本発明に用いる(B)皮膜形成剤は特に制限されないが、耐水性や使い心地の良さからアクリル系エマルジョン樹脂が好ましく、特にアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合体であるアクリル酸アルキル共重合体エマルション樹脂が最も好ましい。
上記アクリル酸アルキル共重合体エマルション樹脂の具体例としては、アクリル酸アルキル重合体、メタアクリル酸アルキル重合体、アクリル酸アルキル共重合体、メタアクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタアクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル等が挙げられる。このうち、アクリル酸アルキルやメタクリル酸アルキルのアルキル基については、炭素数1〜12の1または2種以上のアルキル基を含有してよい。
本発明による毛髪一時着色剤組成物には(C)エタノールを含有する。これにより毛髪一時着色剤組成物の使用後の乾燥が早くなり、衣服など、周囲を汚してしまうことなく簡易に安心して毛髪を着色する効果がある。(C)エタノールの含有量は毛髪一時着色剤組成物に含有されていればよい。好ましくは3重量%以上、より好ましくは5重量%以上、特に好ましくは10重量%以上がよい。(C)エタノールの含有量が3重量%未満の場合、使用後、乾燥するまでに時間がかかり衣服など、周囲を汚してしまう恐れがある。
本発明による毛髪一時着色剤組成物には(D)25℃で液状の油性成分を含有する。これにより、使用後のごわつき感のなさやきしみ感なさといった使用感を向上する効果がある。(D)25℃で液状の油性成分の含有量は毛髪一時着色剤組成物に含有されていればよい。好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%がよい。(D)25℃で液状の油性成分の含有量が0.01重量%未満の場合、使用感を向上できない恐れがある。(D)25℃で液状の油性成分の含有量が10重量%を超える場合、使用後、乾燥するまでに時間がかかり衣服など、周囲を汚してしまう恐れがあり、また、塗布・乾燥後の耐摩擦性を損なう恐れがある。
本発明に用いる(D)25℃で液状の油性成分は特に制限されないが、25℃で液状の炭化水素油、25℃で液状の動物油または植物油、25℃で液状のロウ類、25℃で液状の高級アルコール、25℃で液状の高級脂肪酸、25℃で液状のエステル油、25℃で液状のシリコーン油等が挙げられる。これら(D)25℃で液状の油性成分は1または2種以上を含有してよい。
上記25℃で液状の炭化水素油の具体例としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン等が挙げられる。これら25℃で液状の炭化水素油は1または2種以上を含有してよい。
上記25℃で液状の動物油または植物油の具体例としては、オリーブ油、ツバキ油、サザンカ油、ヒマワリ油、大豆油、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アーモンド油、ヤシ油、ミンク油等が挙げられる。これら25℃で液状の動物油または植物油は1または2種以上を含有してよい。
上記25℃で液状のロウ類の具体例としては、ホホバ油等が挙げられる。25℃で液状のロウ類は1または2種以上を含有してよい。
上記25℃で液状の高級アルコールの具体例としては、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール等が挙げられる。これら25℃で液状の高級アルコールは1または2種以上を含有してよい。
上記25℃で液状の高級脂肪酸の具体例としては、イソステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。これら25℃で液状の高級脂肪酸は1または2種以上を含有してよい。
上記25℃で液状のエステル油の具体例としては、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、パルミチン酸オクチル、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ジオクタン酸エチレングリコール、カプリル酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、25℃で液状のトリグリセライド、25℃で液状のアミノ酸エステル等が挙げられる。これら25℃で液状のエステル油は1または2種以上を含有してよい。
上記25℃で液状のシリコーン油の具体例としては、例えば分子量150000未満のメチルポリシロキサンおよび高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、並びにメチルシクロポリシロキサン等が挙げられる。これら25℃で液状のシリコーン油は1または2種以上を含有してよい。
本発明による毛髪一時着色剤組成物には(E)高分子乳化剤を含有する。これにより、油性成分を乳化し含有することによって、他の乳化剤で乳化し含有させた場合とは全く違う使用後のごわつき感のなさやきしみ感のなさといった使用感を向上する効果がある。(E)高分子乳化剤の含有量は、油性成分を乳化するために十分な量であればよい。好ましくは0.05重量%〜0.8重量%がよい。(E)高分子乳化剤が0.05重量%未満の場合、油性成分の種類や成分によって乳化できない恐れがある。(E)高分子乳化剤が0.8重量%を超える場合、粘度の調整を困難にする恐れがある。
本発明に用いる(E)高分子乳化剤の具体例としては、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー等が挙げられる。
上記(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマーは、塩基性物質で中和して用いてもよい。
上記(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマーを中和するための塩基性物質としては、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、モルホリン等のアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、アルギニンなどの塩基性アミノ酸等が挙げられる。また、塩基性物質の添加量は、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマーを中和するのに充分な量であり、これら成分の種類や使用量に応じて適宜配合すればよい。
本発明による毛髪一時着色剤組成物には(F)水溶性増粘剤を含有する。これにより、伸びがよく塗布しやすく、また、指や塗布した後の毛髪からの毛髪一時着色剤組成物のたれ落ちをなくし安心して使用できる。加えて、塗布・乾燥後の衣服に擦れた場合等の色移り防止といった耐摩擦性をよくすることができる。(F)水溶性増粘剤としては特に限定されないが、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸塩、ペクチン、フェラーセン、アラビアガム、ガッチガム、カラヤガム、トラガカントガム、カンテン末、ベントナイト等が挙げられる。これら(F)水溶性増粘剤のうち、粘度、pH、塩などの影響を受けにくい点から、好ましくはキサンタンガムがよい。これら(F)水溶性増粘剤は1または2種以上を含有してよい。
本発明による毛髪一時着色剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記成分の他に通常化粧品に用いられる成分として、(C)エタノール以外の低級アルコール、(D)25℃で液状の油性成分以外の高級アルコール、シリコーン油、炭化水素油、エステル油等の油性成分、界面活性剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、香料、酸化防止剤、保湿剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出物、pH調整剤などを目的に応じて適宜含有してよい。
本発明による毛髪一時着色剤組成物の20℃における粘度は10000mPa・s以上が好ましく、特に20000mPa・s以上であることが好ましい。また、粘度の上限としては手や指に取れる十分な流動性があればよい。これにより、毛髪一時着色剤の伸びが良く、使用時には手もしくは指先に取ることができ、塗布する際に手もしくは指先や毛髪からタレ落ちることなく直接毛髪の目的部位に塗布することが容易にできるため毛髪の目的部位にストレスなく簡易に着色する事ができる。
本発明による毛髪一時着色剤組成物の20℃における粘度はB型粘度計(東機産業株式会社製「TVB−10M」)を用いて測定する。測定条件としては、M4号ローター6rpm(回毎分)、1分間で得られる値である。粘度を前述の範囲に調整するためには、(F)水溶性増粘剤の含有量や種類を適宜調整することが好ましい。
以上、(A)顔料、(B)皮膜形成剤、(C)エタノール、(D)25℃で液状の油性成分、(E)高分子乳化剤、(F)水溶性増粘剤を含有することを特徴とする毛髪一時着色剤組成物を提供することで、それぞれ単独で含有するのでは実現できない相乗効果を奏し、塗布後の乾燥が早く、毛髪への塗布時の伸びが良くかつ周囲や衣服を汚すことなく簡易に使用でき、塗布・乾燥後のごわつき感のなさやきしみ感のなさといった使用感がよく、耐摩擦性にすぐれた毛髪一時着色剤組成物を提供することができる。また、本発明は、(A)顔料、(B)皮膜形成剤、(C)エタノール、(D)25℃で液状の油性成分、(E)高分子乳化剤、(F)水溶性増粘剤を含有することを特徴とする毛髪一時着色剤組成物を手もしくは指先により直接毛髪の目的部位に塗布する使用方法によって、毛髪の目的部位に簡易に塗布でき、ストレスなく簡易に毛髪を着色する事ができる。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
本明細書に示す評価試験において、毛髪一時着色剤組成物に含まれる成分および、その含有量を種々変更しながら実施した各種の実験結果を以下に示す。ここで、毛髪一時着色剤組成物の各成分の含有量を示す単位は全て重量%であり、これを常法にて調製した。
本明細書に示す評価試験において、「色つき(着色性)」、「使用感」、「毛髪への塗布のしやすさ」、「毛髪に塗布後の速乾性」および、「耐摩擦性」について評価した。
本明細書に示す評価試験において、「色つき(着色性)」、「使用感」、「毛髪への塗布のしやすさ」および、「毛髪に塗布後の速乾性」は専門のパネラーが得られた毛髪一時着色剤組成物を25℃条件下で、毛髪試験用ドール(株式会社ビューラックス社製「カットマネキンNO.775N」)の毛髪の一部(横幅10mm×縦幅150mm)に0.3gを指先に取り、指先で毛髪に直接均一に塗布し、5分間放置し乾かした毛髪を目視で確認するとともに、毛髪の手触り感を確認して比較評価した。
本明細書に示す評価試験において、「耐摩擦性」は専門のパネラーが得られた毛髪一時着色剤組成物を25℃条件下で、毛束(株式会社ビューラックス社製「1g,10cm黒毛束BS−B−A」)に0.2gを均一に塗布し、完全に乾くまで自然乾燥する。次いで、水平台に毛束を固定し重さ850gの重りを包んだ試験用白布(JIS L0803染色堅ろう度試験用添付白布)を試験毛束の上に置き、2回擦らせ色移りを目視にて確認して比較評価した。
「色つき(着色性)」の評価基準
5:色調の鮮やかさが特に良好
4:色調の鮮やかさが良好
3:色調の鮮やかさが問題ない程度
2:色調の鮮やかさがやや悪い
1:色調の鮮やかさが悪い
「使用感」
5:毛髪のごわつきやきしみが全くない
4:毛髪のごわつきやきしみがほぼない
3:毛髪のごわつきやきしみがややあるが問題ない程度
2:毛髪のごわつきやきしみがある
1:毛髪のごわつきやきしみが非常にある
「毛髪への塗布のしやすさ」
5:塗布時に毛髪一時着色剤組成物が全く流れず、指先から全くたれ落ちないもの
4:塗布時に毛髪一時着色剤組成物が流れず、指先からたれ落ちないもの
3:塗布時に毛髪一時着色剤組成物がやや流れるが、指先からたれ落ちないもの
2:塗布時に毛髪一時着色剤組成物が流れ、指先からたれ落ちやすいもの
1:塗布時に毛髪一時着色剤組成物が非常に流れ、指先から非常にたれ落ちやすいもの
「毛髪に塗布後の速乾性」
毛髪に塗布後、5分間放置した毛髪を手で触り手に毛髪一時着色剤組成物が付くかで評価した。
5:手に毛髪一時着色剤組成物が全く付かない
4:手に毛髪一時着色剤組成物がほぼ付かない
3:手に毛髪一時着色剤組成物が付くが問題ない程度
2:手に毛髪一時着色剤組成物がほぼ付く
1:手に毛髪一時着色剤組成物が非常に付く
「耐摩擦性」
5:試験用白布に色移りが全くない
4:試験用白布に色移りがほぼない
3:試験用白布に色移りがややあるが問題ない程度
2:試験用白布に色移りがある
1:試験用白布に色移りが非常にある
第1評価試験
第1評価試験では、(A)顔料の種類および、含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。表1に毛髪一時着色剤組成物の成分、含有量、物性および、評価結果を示す。
Figure 0006450157
(実施例1〜10)
実施例1〜10では(A)顔料の含有量および、種類を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。
第1評価試験の実施例1〜10の結果から、(A)顔料の含有量および、種類を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。また、実施例1〜4の結果から、(A)顔料の含有量は好ましくは2重量%以上、より好ましくは6重量%以上がよいことが分かる。さらに、実施例1〜10の結果から(A)顔料は1または2種以上を含有してよいが、(A)顔料を2種以上含有した場合、様々な色調をつくることが可能となることがわかる。
(比較例1)
比較例1では(A)顔料を含有しない場合、毛髪を着色することはできず、毛髪一時着色剤組成物として成り立たなかった。
第2評価試験
第2評価試験では、(B)被膜形成剤の含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。表2に毛髪一時着色剤組成物の成分、含有量、物性および、評価結果を示す。
Figure 0006450157
(実施例11〜15)
実施例11〜15では(B)被膜形成剤の含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。
第2評価試験の実施例11〜15の結果から、(B)被膜形成剤の含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。また、実施例11〜15の結果から、(B)被膜形成剤の含有量は、好ましくは有効樹脂分として1〜10重量%、より好ましくは有効樹脂分として2〜5重量%がよいことがわかる。
(比較例2)
比較例2では(B)被膜形成剤を含有しない毛髪一時着色剤組成物について評価した。この結果、(B)被膜形成剤を含有しない毛髪一時着色剤組成物は良好な評価結果は得られなかった。
第3評価試験
第3評価試験では、(C)エタノールの含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。表3に毛髪一時着色剤組成物の成分、含有量、物性および、評価結果を示す。
Figure 0006450157
(実施例16〜19)
実施例16〜19では(C)エタノールの含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。
第3評価試験の実施例16〜19の結果から、(C)エタノールの含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。また、実施例16〜18の結果から、(C)エタノールの含有量は、好ましくは3重量%以上、より好ましくは5重量%以上、特に好ましくは10重量%以上がよいことがわかる。
(比較例3)
比較例3では(C)エタノールを含有しない毛髪一時着色剤組成物について評価した。この結果、(C)エタノールを含有しない毛髪一時着色剤組成物は良好な評価結果は得られなかった。
第4評価試験
第4評価試験では、(D)25℃で液状の油性成分の含有量および、種類を様々に代え、また、(E)高分子乳化剤の含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。表4に毛髪一時着色剤組成物の成分、含有量、物性および、評価結果を示す。
Figure 0006450157
(実施例20〜30)
実施例20〜30では(D)25℃で液状の油性成分の含有量および、種類を様々に代え、また、(E)高分子乳化剤の含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。
第4評価試験の実施例20〜30の結果から、(D)25℃で液状の油性成分の含有量および、種類を様々に代え、また、(E)高分子乳化剤の含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。また、実施例20〜24の結果から(D)25℃で液状の油性成分の含有量は好ましくは0.01〜10重量%以上がよく、より好ましくは0.1〜5重量%がよいことがわかる。
(比較例4および5)
比較例4では(E)高分子乳化剤を含有するものの、(D)25℃で液状の油性成分を含有しない毛髪一時着色剤組成物について評価した。この結果、(E)高分子乳化剤を含有するものの、(D)25℃で液状の油性成分を含有しない毛髪一時着色剤組成物は良好な評価結果は得られなかった。また、比較例5では(D)25℃で液状の油性成分を含有するものの、(E)高分子乳化剤を含有しない毛髪一時着色剤組成物について評価した。この結果、(D)25℃で液状の油性成分を含有するものの、(E)高分子乳化剤を含有しない毛髪一時着色剤組成物は良好な評価結果は得られなかった。
第5評価試験
第5評価試験では、(F)水溶性増粘剤の含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。表5に毛髪一時着色剤組成物の成分、含有量、物性および、評価結果を示す。
Figure 0006450157
(実施例31〜35)
実施例31〜35では(F)水溶性増粘剤の含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。
第5評価試験の実施例31〜35の結果から、(F)水溶性増粘剤の含有量を代え、粘度を様々に変えたとしても良好な結果が得られた。また、実施例31および32の結果から、毛髪一時着色剤20℃における粘度は10000mPa・s以上が好ましく、特に20000mPa・s以上であることが好ましいことがわかる。
(比較例6)
比較例6では(F)水溶性増粘剤を含有しない毛髪一時着色剤組成物について評価した。この結果、(F)水溶性増粘剤を含有しない毛髪一時着色剤組成物は良好な評価結果は得られなかった。
本発明は、塗布後の乾燥が早く、毛髪への塗布時の伸びが良くかつ周囲や衣服を汚すことなく簡易に使用でき、塗布・乾燥後のごわつき感のなさやきしみ感のなさといった使用感がよく、耐摩擦性にすぐれた毛髪一時着色剤組成物を提供することができる。

Claims (3)

  1. (A)顔料、(B)皮膜形成剤、(C)エタノール、(D)25℃で液状の油性成分、(E)高分子乳化剤、(F)水溶性増粘剤を含有し、
    前記(B)皮膜形成剤がアクリル酸アルキル共重合体エマルション樹脂であり、
    前記(B)皮膜形成剤の含有量は有効樹脂分として1〜10重量%であり、
    前記(D)25℃で液状の油性成分の含有量は0.01〜10重量%であり、
    前記(E)高分子乳化剤が(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマーであり、
    前記(E)高分子乳化剤の含有量は0.05〜0.8重量%であり、
    前記(F)水溶性増粘剤がキサンタンガムであり、
    前記(F)水溶性増粘剤の含有量は0.3〜3.0重量%であることを特徴とする毛髪一時着色剤組成物。
  2. 前記(C)エタノールの含有量は3重量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪一時着色剤組成物。
  3. 粘度が10000mPa・s以上である請求項1または2に記載の毛髪一時着色剤組成物。
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