JP6449029B2 - バルーンカテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、長尺なカテーテル本体部の先端部にバルーンを有するバルーンカテーテルに関する。
生体管腔内に生じた病変部(狭窄部)改善のため、バルーンカテーテルが広く用いられている。バルーンカテーテルは、通常、長尺なカテーテル本体部と、このカテーテル本体部の先端部に設けられて径方向に拡張可能なバルーンとを備えており、収縮されているバルーンを、細い生体管腔を経由して体内の目的場所まで到達させた後に拡張させることで、病変部を押し広げることができる。
カテーテル本体部は、それぞれ中空状の外管と内管を有し、内管は外管の中空内部に同心状に配置される。外管の先端側端部はバルーンの基端側に固定され、外管と内管の間の空間は、バルーン内部と連通する拡張ルーメンを形成する。治療時には、拡張ルーメンを介して拡張用流体を注入することで、バルーンを拡張させることができる。内管の先端側端部はバルーンの先端側に固定され、内管の中空内部はガイドワイヤーが挿通可能なガイドワイヤールーメンを形成する。
バルーンカテーテルによる治療は、以下のような手順で行われる。まず、ガイドワイヤーを生体管腔内に挿入し、病変部を通過させる。次に、ガイドワイヤーに沿ってバルーンカテーテルを挿入し、バルーンを病変部に送達し、病変部に達したバルーンを拡張させることで治療を行う。その後、バルーンを収縮(デフレーション)させて、バルーンカテーテルを体外に除去する。
バルーンを狭窄した病変部に送達するためには、術者の押し込み力が先端まで効率よく伝わるプッシャビリティが必要である。しかし、バルーンは非常に柔軟な素材によって形成されており、曲げ剛性の比較的高い外管との物性差が大きい。このため、バルーンと外管との接合部分が変形しやすく、プッシャビリティを低下させる可能性があった。
この課題を解決するための技術として、特許文献1には、外管の先端部付近に、外管よりも径が小さく内管よりも径が大きいガイドチューブを設け、ガイドチューブを外管の内壁に接合することで、バルーン部分の曲げ剛性を補強し、プッシャビリティの低下を抑えることが開示されている。
国際公開第99/17831号公報
しかし、バルーン内にガイドチューブを設ける技術では、バルーンカテーテルに外管や内管と別部材のガイドチューブを用意する必要があり、部品点数が増加すると共に、外管に対する接着等の接合工程が必要となる。また、ガイドチューブの外管に対する接合部が周方向の一部に存在することにより、拡張ルーメンとバルーン内部の一部が塞がれ、デフレーションに時間を要する可能性があり、さらにはカテーテル本体部のシャフトバランスを悪化させる可能性もあった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、外管や内管に別部材を設けることなく、カテーテル本体部の外管とバルーンとの物性差を緩和できるバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るバルーンカテーテルは、長尺なカテーテル本体部と、前記カテーテル本体部の先端側に設けられるバルーンと、を有し、前記カテーテル本体部は、中空状の外管及び該外管の内側に配置される中空状の内管を有し、前記外管は、先端部が前記バルーンの基端部に固定されて中空内部が前記バルーン内部と連通すると共に、管壁の周方向一部が先端方向に向かって前記バルーン内部に延びるように形成された延出部を有し、前記延出部は前記内管の周面に固定され、前記バルーンの先端部は、前記内管の周面に対して前記延出部の先端部と共に固着される
上記のように構成したバルーンカテーテルは、外管や内管に別部材を設けることなく、外管とバルーンの曲げ剛性の急激な変化を緩和することができ、カテーテル本体部を生体管腔内に挿入していく際に、バルーンの変形によるプッシャビリティの低下を抑えることができる。また、前記延出部は前記内管の周面に固定されるようにすることで、内管を補強することができるので、バルーンカテーテルの先端部の押し込み性を向上させることができる。また、前記バルーンの先端部は、前記内管の周面に対して前記延出部の先端部と共に固着されるようにすることで、バルーンを内管に固定する工程と同時に延出部を内管に固定することができるので、バルーンカテーテルの製造工程を簡素化できる。
前記延出部は、基端側よりも先端側の曲げ剛性が小さくなるように形成されるようにすれば、バルーンの基端側から先端側に向かう曲げ剛性の変化を緩やかにすることができ、物性変化の大きい箇所をなくすことができるので、バルーンカテーテルのプッシャビリティを良好にしつつシャフトバランスも良好にすることができる。
前記延出部は、前記外管の管壁の複数箇所からそれぞれ前記バルーン内部に延びるように形成されるようにすれば、バルーンの径方向のバランスを良好にすることができる。
複数の前記延出部は、軸直交断面においてそれぞれの位置を結んだ多角形が前記外管の中心軸を含むように配置されるようにすれば、延出部が周方向に分散して配置されるので、バルーンの径方向のバランスをより良好にすることができる。
バルーンカテーテルの全体構造を表した断面図である。 バルーンカテーテルのバルーン付近の拡大断面図である。 外管の先端部付近斜視図である。 第2の形態の延出部を有する外管の先端部付近斜視図である。 第3の形態の延出部を有する外管の先端部付近斜視図である。 第4の形態の延出部を有する外管の先端部付近斜視図である。 第5の形態の延出部を有する外管の先端部付近斜視図である。 延出部の長さが短い場合のバルーンカテーテルのバルーン付近の断面図である。 延出部がマーカー部材に固定される場合のバルーンカテーテルのバルーン付近の断面図である。 延出部の先端部がバルーンの拡径部の領域に配置される場合のバルーンカテーテルのバルーン付近の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。なお、本明細書では、バルーンカテーテル10の生体管腔に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
まず、バルーンカテーテル10の構成について説明する。バルーンカテーテル10は、図1に示すように、長尺な中空状のカテーテル本体部11と、カテーテル本体部11の先端部に設けられるバルーン30と、カテーテル本体部11の基端に固着されたハブ20とを有している。
カテーテル本体部11は、中空の管状体である外管14と、外管14の内部に配置される中空の管状体である内管15とを備えている。外管14と内管15の間には、バルーン30を拡張するための拡張用流体が流通する拡張ルーメン16が形成され、内管15の内側にはガイドワイヤー(図示しない)が挿通されるガイドワイヤールーメン17が形成される。
外管14および内管15は、ある程度の可撓性を有する材料により形成されるのが好ましく、そのような材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用できる。
バルーン30は、外管14や内管15と同様に可撓性を有する材料により形成されている。バルーン30は、カテーテル本体部11の先端部を形成するものであり、柔軟性の高い材料が選択される。また、バルーン30内には内管15だけが配置されているので、バルーン30の部分は、その基端側よりも曲げ剛性が低い。なお、各図面においてバルーン30は拡張した状態である。
バルーン30の先端側は内管15に接着され、基端側は外管14に接着されていて、バルーン30内が拡張ルーメン16に連通している。これにより、拡張ルーメン16を介して拡張用流体を注入することで、バルーン30を拡張させることができる。拡張用流体は気体でも液体でもよく、例えばヘリウムガス、COガス、Oガス等の気体や、生理食塩水、造影剤等の液体を用いることができる。
ハブ20は、外管14と内管15の間に形成される拡張ルーメン16と連通して拡張用流体を流入出させるポートとして機能する第1開口部21と、ガイドワイヤールーメン17と連通する第2開口部22とを備えている。第2開口部22には、ガイドワイヤーを挿通自在としつつ血液の流出を抑制する止血弁23が設けられる。
バルーン30及びその周辺の構造をより詳細に説明する。図2に示すように、バルーン30の基端側端部は、外管14の周面に対して融着された基端側固着部31である。バルーン30は、基端側固着部31から先端側に向かって外径が大きくなる拡径部33と、拡径部33と連続しカテーテル本体部11の軸方向に略同径の同径部34と、同径部34と連続し先端側に向かって外径が小さくなる縮径部35とを有している。さらに、バルーン30の先端側端部は、内管15の周面に対して融着された先端側固着部32である。
内管15の周面には、軸方向においてバルーン30の同径部34の範囲内に、環状のマーカー部材36が取付けられている。マーカー部材36は、X線を透過しない材料からなり、カテーテル本体部11を生体管腔内に挿入した際に、バルーン30の位置を確認するために用いられる。マーカー部材36は、バルーン30内において内管15の基端側と先端側に2つが設けられている。
外管14の先端側端部14aは、バルーン30の基端部まで伸びていて中空内部がバルーン30の内部と連通している。また、外管14は、管壁の周方向一部が先端方向に向かってバルーン30の内部に延びるように形成された延出部14bを有している。図3に示すように、延出部14bは、外管14の端面から軸方向に連続的に伸びており、周方向の幅が基端側より先端側の方が小さくなるように形成されている。このため、延出部14bの曲げ剛性は、外管14の本体よりも小さく、また、基端側よりも先端側が小さい。
延出部14bは、曲げ剛性が外管14の本体よりも小さく、かつ、曲げ剛性が基端側から先端側に向かって小さくなるか、あるいは基端側から先端側に沿って同じであるような形状に形成される。そのため、外管14の本体の断面積をA、延出部14bの基端の断面積をA、延出部14bの長さ方向中間部の断面積をA、延出部14bの先端の断面積をAとすると、A>A≧A≧Aとなることが望ましい。これは、本例及び後で説明する変形例において、いずれも同様である。
図2に示すように、延出部14bは、先端部がバルーン30の先端側固着部32の位置まで伸びている。すなわち、延出部14bは、バルーン30の中空内部を軸方向略全長に渡って延びるように形成されている。バルーン30の先端側固着部32は、延出部14bの先端部と共に内管15の周面に対して融着固定されている。これにより、延出部14bを内管15に対して固定する工程を、バルーン30を内管15に固定する工程と同時に行うことができ、製造工程を簡素化することができる。なお、延出部14bは融着の手段により内管15に固着するものとしたが、接着など他の手段を用いてもよい。
本形態で延出部14bは、先端がバルーン30の先端側固着部32より先端側に露出しないように形成されているので、バルーン30の気密性を良好にすることができる。ただし、延出部14bの先端が、バルーン30の先端側固着部32より先端側に露出するように形成されていてもよい。
延出部14bは、外管14の管壁のうち周方向一部が先端方向に向かって延長されて形成されているので、外管14とバルーン30の間の曲げ剛性における急激な物性変化を緩和するものの、バルーン30の柔軟性は十分に確保できる。また、拡張ルーメン16がバルーン30と連通する部分に延出部14bが存在するが、外管14の周方向一部だけであるので、拡張ルーメン16を塞いでしまうことはなく、バルーンを収縮させるデフレーション時にも、その遅延は最低限に抑えることが可能である。
このように、外管14の管壁の周方向一部が先端方向に向かってバルーン30の内部に延びるように形成された延出部14bが、外管14に一体的に形成されていることにより、外管14とバルーン30の曲げ剛性の急激な変化を緩和することができ、カテーテル本体部11を生体管腔内に挿入していく際に、バルーン30の変形によるプッシャビリティの低下を抑えることができる。
また、本形態では、延出部14bがバルーン30の先端部まで伸びているので、カテーテル本体部11の先端部分における押し込み性を向上させることができる。特に、延出部14bの先端部が内管15に固定されていることによって、その効果をさらに向上させている。
さらに、延出部14bは基端側から先端側に向かって次第に幅が狭くなるように形成されていて、先端側ほど曲げ剛性が低くなるので、バルーン30の基端側から先端側に向かう曲げ剛性の変化を緩やかにすることができ、物性変化の大きい箇所をなくすことができるので、プッシャビリティを良好にしつつシャフトバランスも良好にすることができる。
外管14は、軸方向に長いチューブを所定長さに切断して形成される。この切断の際に、延出部14bの形状を残してチューブを切り出せるようにすることで、外管14と一体的な延出部14bを容易に形成することができる。
外管14に形成する延出部の数及び形状は、様々に変更することが可能である。第2の形態の延出部14cについて説明する。図4に示すように、第2の形態の延出部14cは、外管14の軸方向に沿って、基端から先端まで略同じ幅を有するように形成されている。
このように、延出部14cは、必ずしも先端側に向かって幅が狭くなるように形成されていなくても、外管14とバルーン30の曲げ剛性における物性変化を緩和してプッシャビリティを良好にするとの効果を得ることはできる。この場合には、延出部14cが単純な形状となるので、外管14の切断構造において、延出部14cの製造をより簡単にすることができる。
また、第2の形態の延出部14cのように基端から先端まで略同じ幅を有するようにしつつ、厚みが先端側に向かって薄くなっていくように延出部を形成すれば、第1の形態と同様に、先端側に向かって曲げ剛性が低くなっていくようにすることもできる。
次に、第3の形態の延出部について説明する。図5に示すように、本形態では、外管14から第1延出部14d、第2延出部14e、及び第3延出部14fが延びるように形成されている。第1延出部14d、第2延出部14e、第3延出部14fは、隣接する延出部と周方向にほぼ120度ずつの角度を有するように配置されている。また、3つの延出部14d,14e,14fは、略同じ長さを有している。
このように、外管14から周方向に複数本の延出部14d,14e,14fが延びるように形成されていることにより、バルーン30の径方向のバランスを良好にすることができる。ここで、延出部14d,14e,14fの間隔は、図5のように均等でなくてもよいが、複数の延出部の位置を結んだ多角形が、軸直交断面において外管14の中心軸を含むように、バランスが取れた配置とすることで、シャフトバランスをより良好にすることができる。また、外管14から伸びる延出部の数も3本には限られない。
第4の形態の延出部について説明する。図6に示すように、本形態でも、外管14から第1延出部14g、第2延出部14h、及び第3延出部14iが延びるように形成されており、それぞれの延出部は、隣接する延出部と周方向にほぼ120度ずつの角度を有するように配置されている。一方、各延出部の長さは異なり、第1延出部14gが最も短く、第2延出部14hが最も長く、第3延出部14iは第1延出部14gと第2延出部14hの中間の長さを有している。
第1延出部14g、第2延出部14h、及び第3延出部14iは、いずれも基端から先端まで略同じ幅を有しているが、外管14の端面から第1延出部14gの先端までは、3本の延出部14g,14h,14iが伸び、第1延出部14gの先端から第3延出部14iの先端までは、2本の延出部14h,14iが伸び、第3延出部14iの先端から第2延出部14hの先端までは、1本の延出部14hが伸びている。このため、外管14の軸方向において、先端側ほど延出部の軸直交断面における合計断面積が段階的に小さくなる。すなわち、曲げ剛性が段階的に低くなる。これにより、バルーン30部分での軸方向における曲げ剛性の変化を緩やかにすることができる。
第5の形態の延出部14kについて説明する。図7に示すように、本形態の延出部14kは、先端部にリング状の環状固定部14mを有し、環状固定部14mは内管15に固定されている。なお、図7では内管15のマーカー部材36は省略している。このように、延出部14kに環状固定部14mを設けることで、延出部14kを固定するための融着の工程を不要とすることができる。
次に、延出部14bの固定位置の変形例について説明する。図2において延出部14bは、先端部がバルーン30の先端側固着部32と共に内管15に融着されているが、延出部14bの固定位置はこれに限られない。図8に示すように、延出部14bを短く形成し、内管15に設けられるマーカー部材36よりも基端側の位置で、内管15の周面に対し、延出部14bを融着により固定してもよい。
このように、延出部14bの先端位置をマーカー部材36よりも基端側までとすることで、延出部14bが径方向においてマーカー部材36と重なり合わないようにすることができる。マーカー部材36と延出部14bは、それぞれある程度の厚みを有しており、これらが径方向に重なり合うことで、収縮時にはバルーン30の外径が大きくなる原因となる。バルーン30の外径が大きいと、生体管腔内での通過性が低下するので、延出部14bがマーカー部材36と径方向で重なり合わないようにすることで、バルーン30の外径増加を抑えて、バルーンカテーテルの通過性を良好にすることができる。
また、図9に示すように、延出部14bの先端部をマーカー部材36と内管15の間に挟むようにして固定してもよい。この場合、マーカー部材36を内管15に取付ける工程において、同時に延出部14bを内管15に対して固定することができ、製造工程の簡素化を図ることができる。
また、図10に示すように、延出部14bの先端位置を、軸方向においてバルーン30の縮径部の範囲に配置することもできる。この場合、延出部14bによるバルーン30の先端付近までの曲げ剛性向上の効果を得つつ、バルーン30の先端側固着部32と径方向に重なり合わないようにすることで、バルーン30の外径が大きくなることも防ぎ、バルーンカテーテルの通過性の低下を抑えることができる。
以上のように、本実施形態に係るバルーンカテーテル10は、長尺なカテーテル本体部11と、カテーテル本体部11の先端側に設けられるバルーン30と、を有し、カテーテル本体部11は、中空状の外管14及び該外管14の内側に配置される中空状の内管15を有し、外管14は、先端部がバルーン30の基端部に固定されて中空内部がバルーン30内部と連通すると共に、管壁の周方向一部が先端方向に向かってバルーン30内部に延びるように形成された延出部14bを有する。このため、外管14や内管15に別部材を設けることなく、外管15とバルーン30の曲げ剛性の急激な変化を緩和することができ、カテーテル本体部11を生体管腔内に挿入していく際に、バルーン30の変形によるプッシャビリティの低下を抑えることができる。
また、延出部14bは内管の周面に固定されるようにすれば、内管15を補強することができるので、バルーンカテーテルの先端部の押し込み性を向上させることができる。
また、バルーン30の先端部は、内管15の周面に対して延出部14bの先端部と共に固着されるようにすれば、バルーン30を内管15に固定する工程と同時に延出部14bを内管15に固定することができるので、バルーンカテーテルの製造工程を簡素化できる。
また、バルーン30は、先端側に向かって拡張時の径が小さくなる縮径部35を有し、延出部14bの先端部は、カテーテル本体部11の軸方向において縮径部35の範囲に位置するようにすれば、バルーン30の先端部近傍まで曲げ剛性の向上の効果を得ることができ、また、延出部14bにより収縮時のバルーン30の外径が大きくならないようにして、バルーンカテーテルの通過性を良好にすることができる。
また、内管15は、バルーン30内部の周面にマーカー部材36を有し、延出部14bの先端部は、カテーテル本体部11の軸方向においてマーカー部材36よりも基端側に配置されるようにすれば、延出部14bがマーカー部材36と径方向において重なり合わないようにすることができ、収縮時のバルーン30の外径が大きくならないようにして、バルーンカテーテルの通過性を良好にすることができる。
また、内管15は、バルーン30内部の周面にマーカー部材36を有し、延出部14bの先端部は、マーカー部材36と内管15との間に挟まれて固定されるようにすれば、マーカー部材36を内管15に固定する工程と同時に延出部14bを内管15に固定することができるので、バルーンカテーテルの製造工程を簡素化できる。
また、延出部14bは、基端側よりも先端側の曲げ剛性が小さくなるように形成されるようにすれば、バルーンカテーテルのプッシャビリティを良好にしつつシャフトバランスも良好にすることができる。
また、延出部14d,14e,14fは、外管14の管壁の複数箇所からそれぞれバルーン30内部に延びるように形成されるようにすれば、バルーン30の径方向のバランスを良好にすることができる。
また、複数の延出部14d,14e,14fは、軸直交断面においてそれぞれの位置を結んだ多角形が軸直交断面において外管14の中心軸を含むように配置されるようにすれば、延出部14d,14e,14fが周方向に分散して配置されるので、バルーン30の径方向のバランスをより良好にすることができる。
上述の実施形態において、図2、図8〜10では、延出部14bはいずれも先端部が内管15の周面に固定されているが、内管15に固定されていなくてもよく、その場合でも外管14とバルーン30の物性差の急激な変化を緩和するという効果を得ることができる。また、延出部が内管15に固定されていなければ、固定のための工程も不要とすることができる。
また、上述の実施形態に係るバルーンカテーテルは、オーバーザワイヤ型(Over−the−wire type)であるが、ラピッドエクスチェンジ型(Rapid exchange type)であってもよい。
10 バルーンカテーテル、
11 カテーテル本体部、
11a 先端部、
14 外管、
14a 先端側端部、
14b 延出部、
15 内管、
16 拡張ルーメン、
17 ガイドワイヤールーメン、
20 ハブ、
30 バルーン、
31 基端側固着部、
32 先端側固着部、
33 拡径部、
34 同径部、
35 縮径部、
36 マーカー部材。

Claims (4)

  1. 長尺なカテーテル本体部と、
    前記カテーテル本体部の先端側に設けられるバルーンと、を有し、
    前記カテーテル本体部は、中空状の外管及び該外管の内側に配置される中空状の内管を有し、
    前記外管は、先端部が前記バルーンの基端部に固定されて中空内部が前記バルーン内部と連通すると共に、管壁の周方向一部が先端方向に向かって前記バルーン内部に延びるように形成された延出部を有し、
    前記延出部は前記内管の周面に固定され、
    前記バルーンの先端部は、前記内管の周面に対して前記延出部の先端部と共に固着されるバルーンカテーテル。
  2. 前記延出部は、基端側よりも先端側の曲げ剛性が小さくなるように形成される請求項に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記延出部は、前記外管の管壁の複数箇所からそれぞれ前記バルーン内部に延びるように形成される請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 複数の前記延出部は、軸直交断面においてそれぞれの位置を結んだ多角形が前記外管の中心軸を含むように配置される請求項に記載のバルーンカテーテル。
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