JP7469928B2 - バルーンカテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、バルーンカテーテルに関する。
血管等の生体管腔に形成された病変部(狭窄部等)の治療に使用されるカテーテルとしてバルーンカテーテルが知られている。バルーンカテーテルは、流体を流すルーメンを有する外管シャフトと、外管シャフトのルーメンに配置された内管シャフトと、内管シャフトおよび外管シャフトにそれぞれ接続され流体の供給および排出によって拡張および収縮可能なバルーンと、を備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-95924号公報
医師等の術者は、カテーテルを使用した治療において、バルーンカテーテルを病変部まで送達させる必要がある。しかしながら、バルーンの基端側と外管シャフトとの接続部(融着部)が固い場合、基部シャフト部における操作力が接続部より先端側へ伝達しにくい。したがって、バルーンカテーテルの生体管腔に対する押し込み性(貫通性)が低下する可能性がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、生体管腔に対する貫通性を向上できるバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のバルーンカテーテルは、流体を流すルーメンと、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンと、を備えるシャフトと、前記シャフトと接続され、拡張および収縮可能なバルーンと、前記バルーンの基端側と前記シャフトとが接続される接続部と、を有し、前記接続部は、周方向に断続的に設けられている複数の凹部が形成されている第1パターン領域を有し、前記第1パターン領域は軸方向に沿って所定の長さを有する。
本発明に係るバルーンカテーテルによれば、接続部は、凹部によって柔軟性を確保することができる。そのため、接続部の基端側から先端側にかけての物性段差を滑らかにすることができる。また、接続部に凹部がこのように配置されていることによって、外管シャフトの周方向において凹部が設けられている特定の方向にバルーンカテーテルを曲がりやすくすることができる。一方で、接続部は、軸方向に直交する断面積を確保することができ、術者の操作力を接続部より先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、本発明に係るバルーンカテーテルによれば、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るバルーンカテーテルの概略図である。 バルーンカテーテルの先端側を示すための軸方向に沿う部分断面図である。 接続部を示すための斜視図である。 接続部を示すための平面図である。 図4の5-5線に沿う断面図である。 本実施形態に係る第1パターン領域を示すための軸方向に直交する断面図である。 本実施形態に係る第2パターン領域を示すための軸方向に直交する断面図である。 第1パターン領域の変形例を示すための軸方向に直交する断面図である。 第1パターン領域の変形例を示すための軸方向に直交する断面図である。 接続部を構成する凹部を軸方向に沿って連続的に設ける例を示すための斜視図である。 変形例に係る第3パターン領域を示すための軸方向に直交する断面図である。 変形例に係る第4パターン領域を示すための軸方向に直交する断面図である。 第3パターン領域の変形例を示すための軸方向に直交する断面図である。 第4パターン領域の変形例を示すための軸方向に直交する断面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
なお、図6A~図8、図10A~図11Bは、接続部を構成するバルーンと外管シャフトの融着部分のみを図示し、その他の構成を省略している。
本実施形態に係るカテーテルは、医療分野において一般的に使用されるラピッドエクスチェンジ型のバルーンカテーテル1として説明する。
図1、図2は、実施形態に係るバルーンカテーテル1の各部の構成を示す図である。図3~図5は、接続部60を示す図である。図6A~図8は、接続部60を構成する各パターン領域70A、70Bを示す図である。図9は、接続部60を構成する凹部70の配置に関する変形例を示すための斜視図である。
各図に付した矢印Xは、バルーンカテーテル1の「長手方向(軸方向)」を示し、矢印Yは、バルーンカテーテル1の「幅方向(奥行方向)」を示し、矢印Zは、バルーンカテーテル1の「高さ方向」を示す。また、バルーンカテーテル1(外管シャフト20)の周方向を単に「周方向θ」と称する。また、軸方向Xにおいて、生体に挿入される側を「先端側」と称し、その反対側(手元側)を「基端側」と称する。また、先端(最先端)および先端から軸方向Xに沿って一定の範囲を「先端部」と称し、基端(最基端)および基端から軸方向Xに沿って一定の範囲を「基端部」と称する。
図1、図2に示すように、バルーンカテーテル1は、シャフト10と、先端部材40と、バルーン50と、ハブ80と、ガイドワイヤポートPと、を有している。
(シャフト)
シャフト10は、外管シャフト20と、内管シャフト30と、を有している。
(外管シャフト)
外管シャフト20は、ルーメンMがハブ80内の流路と連通した状態で、ハブ80と接続されている。バルーン50の拡張に使用される流体(例えば、造影剤や生理食塩水)は、ハブ80のポート81を介して外管シャフト20のルーメンMへ供給される。
外管シャフト20の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等の各種エラストマー、ポリアミド、結晶性ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン等の結晶性プラスチックを用いることができる。
(内管シャフト)
内管シャフト30は、外管シャフト20のルーメンMに配置される。内管シャフト30は、ガイドワイヤGWが挿通可能なガイドワイヤルーメンLを形成する。ガイドワイヤルーメンLの基端部側は、ガイドワイヤポートPと連通している。
内管シャフト30の構成材料としては、例えば、外管シャフト20と同様の材料を用いることが可能である。
(先端部材)
先端部材40は、図2に示すように、内管シャフト30の先端側に配置されている。先端部材40は、バルーンカテーテル1の先端が生体管腔(例えば、血管の内壁)に接触した際に、生体管腔に損傷が生じることを防止することができる。
先端部材40の構成材料としては、例えば、柔軟で、弾性力を有する樹脂材料を用いることができる。先端部材40の構成材料は、内管シャフト30に対して固定可能である限り、特に限定されない。
(バルーン)
バルーン50は、外管シャフト20のルーメンMを通じて流体が注入されることにより、外管シャフト20の放射方向に拡張する。
バルーン50の先端側50aは、図2に示すように、内管シャフト30と先端部材40が接続されている部分に接続されている。また、バルーン50の基端側50bは、図2に示すように、外管シャフト20に接続されている。本明細書においては、バルーン50の基端側50bと外管シャフト20が接続されている部分を接続部60と称する。接続部60については、後述する。
(ハブ)
ハブ80は、流体(加圧媒体)を供給するためのインデフレーター等の供給装置(図示省略)と液密・気密に接続可能なポート81(図1を参照)有している。ハブ80のポート81は、例えば、流体チューブ等が接続・分離可能に構成された公知のルアーテーパー等によって構成することができる。
(接続部)
接続部60は、例えば、バルーン50の基端側50bと外管シャフト20とを重ね合わせて熱をかけて融着させてから、融着部分に複数の凹部70を溝加工することによって形成される。
接続部60は、外管シャフト20の軸方向Xに沿って少なくとも断続的に設けられる(図4、図5を参照)とともに、周方向θに対して断続的に設けられている(図3を参照)凹部70を有している。そのため、接続部60は、凹部70によって柔軟性を確保することができ、接続部60の基端側から先端側にかけての物性段差を滑らかにすることができる。また、凹部70が外管シャフト20の軸方向Xに設けられていることによって、接続部60の周方向θにおいて凹部70が設けられている特定の方向に、バルーンカテーテル1を曲がりやすくする一方で、術者の操作力を接続部60より先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、本発明に係るバルーンカテーテル1によれば、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。
接続部60は、図4、図5に示すように、先端側から基端側に向かって軸方向Xに沿って並べられた複数の領域S1~Snに区画することができる。また、nの値は、例えば、1~25に設定することができる。
なお、以下の説明においては、凹部70の深さの平均を深さdと総称する。また、接続部60に設けられる複数の凹部70の軸方向Xの幅を長さeと総称する。また、凹部70の周方向θの幅の平均を幅fと総称する。
接続部60は、複数の領域S1~Snに後述するパターン領域70A、70Bを配置することによって構成される。パターン領域の種類や、パターン領域の各々を配置する順番は、適宜設定することができる。
本実施形態に係る接続部60は、図5に示すように、所定の間隔をあけて4個の凹部70が形成されている第1パターン領域70A(図6Aを参照)と、凹部70が形成されていない第2パターン領域70B(図6Bを参照)と、を複数の領域S1~Snに交互に配置することによって構成されている。
本実施形態に係る接続部60は、第1パターン領域70Aと第2パターン領域70Bを交互に配置することによって、凹部70を軸方向Xおよび周方向θに対して断続的に設けることができる。このように構成することにより、凹部70の長さeや幅fを小さくすることができる。そのため、術者がバルーンカテーテル1をより先端側へ押し込もうとするときに凹部70の各々が圧縮されて凹部70の内部空間が潰れることを抑制することができ、術者の操作力を接続部60より先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、本発明に係るバルーンカテーテル1によれば、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。
また、接続部60は、凹部70を周方向θに対して断続的に設ける場合、凹部70を周方向θに対して連続的に設ける場合に比べて、軸方向Xに直交する断面積を確保することができる。そのため、接続部60の柔軟性を確保しつつ、術者がバルーンカテーテル1をより先端側へ押し込もうとするときに接続部60が延伸する可能性を抑制することができる。
第1パターン領域70Aの軸方向Xの長さは、図4に示すように、接続部60の先端側に向かうにつれて小さくなることが好ましい。なお、第1パターン領域70Aの軸方向Xの長さとは、第1パターン領域70Aの両隣に配置される、一の第2パターン領域70Bに設けられている凹部70と他の第2パターン領域70Bに設けられている凹部70との距離g(凹部70のピッチともいう)を意味する。このように構成することにより、接続部60は、先端側に向かうにつれて柔軟になる。そのため、接続部60の基端側から先端側にかけての物性段差を滑らかにすることができる。
領域S1~Snの幅が接続部60の先端側に向かうにつれて小さくなるように設定されている場合、領域S1の幅は50~500μm程度であることが好ましく、領域Snの幅は100~1000μm程度であることが好ましい。なお、領域S1~Snの幅は、略同一の長さであってもよい。この場合、領域S1~Snの幅は、好ましくは外管シャフト20の外径の5~50%程度、より好ましくは30~60%程度に設定される。なお、領域S1~Snの幅が略同一の長さである場合、先に述べた凹部70のピッチgも略同一の長さとなる。
凹部70の深さdは、図5に示すように、接続部60を先端側領域T1、中間領域T2、基端側領域T3に区画した場合に、基端側領域T3よりも中間領域T2において大きく、中間領域T2よりも先端側領域T1において小さいことが好ましい。これにより、接続部60の先端付近の凹部70の深さdと基端付近の凹部70の深さdの大きさが急変しないように構成することができる。そのため、接続部60の凹部70と非凹部との間の剛性の変化が緩やかなものとなり、バルーンカテーテル1にキンクが生じることを防止することができる。
凹部70の深さdの大きさは、特に限定されないが、接続部60の柔軟性を確保しながら強度を保つという観点から、図5に示す接続部60の肉厚D(凹部70に隣接する非凹部における肉厚)の30%~90%程度であることが好ましく、40%~70%程度であることがより好ましい。
凹部70の角部70Rは、図3、図4に示すようにR形状である。これにより、凹部70が圧縮されたり引き伸ばされたりしたときに、凹部70の角部70Rに応力が集中してしまうことを抑制することができる。また、凹部70に生体管腔内の異物や他のデバイスが引っ掛かることを抑制することができる。
なお、第2パターン領域70Bの周方向θに対する凹部70の位置は、接続部60の周方向θに対して予め定められた位置に設けられている限り、特に限定されない。
術者は、周方向θに対する凹部70の位置や、接続部60の外周に対する凹部70幅f(図6Bを参照)の割合によって、バルーンカテーテル1が曲がりやすい方向を調整することができる。
また、術者は、外管シャフト20の軸方向Xに沿って配置された個数や、接続部60の軸方向Xの長さに対する凹部70長さe(図5を参照)の割合によって、バルーンカテーテル1の特定の方向に対する曲がりやすさを調整することができる。
また、周方向θに複数設けられる凹部70の各々の深さdは、略一定であってもよく、互いに異なっていてもよい。また、周方向θに複数設けられる凹部70の各々の幅f(図7に示す幅f1~f4)は、略一定であってもよく、互いに異なっていてもよい。
また、凹部70の各々を構成し、軸方向Xに直交する内壁70a、70c(図4、図5を参照)は、高さ方向Zに対して平行となるように延在していてもよく(図5を参照)、高さ方向Zに交差するように延在していてもよい。また、凹部70の各々を構成する内壁70b、70d(図4を参照)は、一の凹部70の中心Oを通る仮想線kに対して平行となるように延在していてもよく(図6Bを参照)、仮想線kに交差するように延在していてもよい(図8を参照)。なお、仮想線kは、接続部60の中心Oを通る線であってもよく、中心Oを通らない線であってもよい。
また、第1パターン領域70Aに設けられる凹部70の個数は、特に限定されない。
また、上記実施形態において、第1パターン領域70Aと第2パターン領域70Bを交互に配置する場合について説明したが、各パターン領域70A、70Bは、接続部60の軸方向Xに対して部分的に連続的して設けられていてもよい。
また、上記実施形態において、接続部60における凹部70が外管シャフト20の軸方向Xおよび周方向θに対して断続的に設けられている場合について説明した。ただし、凹部70は、図9に示すように、外管シャフト20の軸方向Xに沿って連続的に設けられていてもよい。この場合、接続部60は、第1パターン領域70Aのみで構成される。このように構成することにより、接続部60は、凹部70によって柔軟性をより確保することができ、接続部60の基端側から先端側にかけての物性段差をより滑らかにすることができる。また、接続部60の周方向θにおいて凹部70が設けられている特定の方向に、バルーンカテーテル1をより曲がりやすくすることができる。一方で、接続部60は、凹部70を周方向θに対して連続的に設ける場合に比べて、凹部70の幅fを小さくすることができ、軸方向Xに直交する断面積を確保することができる。そのため、術者の操作力を接続部60より先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、バルーンカテーテル1は、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。
また、バルーン50の先端側50aと、内管シャフト30と先端部材40が接続されている部分に、接続部60と同等の構造が設けられていてもよい。
また、バルーンカテーテル1は、接続部60に接続される補強部材90をさらに有してもよい。補強部材90は、図2、図5に示すように、例えば、接続部60の外側に配置され、特に接続部60の第2パターン領域70Bに配置される。このように構成することにより、術者の操作力を接続部60より先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、バルーンカテーテル1は、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。なお、補強部材90の軸方向Xの長さや周方向θの長さ、個数などは、特に限定されない。また、補強部材90は、接続部60の内側に配置されていてもよい。この場合、補強部材90は、外管シャフト20のルーメンMに配置され、接続部60と内管シャフト30の間に配置される。このとき、補強部材90の内表面と内管シャフト30の外表面との間には空間を有することが好ましい。
以上のように、本実施形態に係るバルーンカテーテル1は、流体を流すルーメンMと、ガイドワイヤGWが挿通可能なガイドワイヤルーメンLと、を備えるシャフト10と、シャフト10と接続され、拡張および収縮可能なバルーン50と、バルーン50の基端側50bとシャフト10とが接続される接続部60と、を有し、接続部60は、周方向θに断続的に設けられている複数の凹部70が形成されている第1パターン領域70Aを有し、第1パターン領域70Aは軸方向Xに沿って所定の長さを有する。
このように構成されたバルーンカテーテル1によれば、接続部60は、凹部70によって柔軟性を確保することができ、接続部60の基端側から先端側にかけての物性段差を滑らかにすることができる。また、凹部70が軸方向Xに沿って所定の長さを有していることによって、接続部60の周方向θにおいて凹部70が設けられている特定の方向に、バルーンカテーテル1を曲がりやすくすることができる。一方で、接続部60は、凹部70を周方向θに対して連続的に設ける場合に比べて、軸方向Xに直交する断面積を確保することができ、術者の操作力を接続部60より先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、本発明に係るバルーンカテーテル1によれば、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。
また、接続部60は、外管シャフト20(シャフト10)の軸方向Xに沿って連続的に設けられている凹部70を有する。このように構成することにより、幅fが小さい凹部70を軸方向Xに沿って連続的に設けることができる。そのため、接続部60は、凹部70を周方向θに対して連続的に設ける場合に比べて、軸方向Xに直交する断面積を確保することができる。そのため、術者の操作力を接続部60より先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、バルーンカテーテル1は、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。
また、接続部60は、外管シャフト20(シャフト10)の軸方向Xに沿って断続的に設けられている複数の凹部70を有する。このように構成することにより、凹部70の長さeや幅fを小さくすることができる。そのため、接続部60は、凹部70を周方向θや軸方向Xに対して連続的に設ける場合に比べて、軸方向Xに直交する断面積を確保することができる。そのため、術者がバルーンカテーテル1をより先端側へ押し込もうとするときに凹部70の各々が圧縮されて凹部70の内部空間が潰れることをより抑制することができ、術者の操作力を接続部60より先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、バルーンカテーテル1は、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。
また、接続部60は、第1パターン領域70Aと、接続部60の周方向θに凹部70が形成されていない第2パターン領域70Bと、を含み、接続部60は、第1パターン領域70Aと第2パターン領域70Bとを軸方向Xに沿って交互に配置することによって構成される。このように構成することにより、凹部70の長さeや幅fを小さくすることができる。そのため、術者がバルーンカテーテル1をより先端側へ押し込もうとするときに凹部70の各々が圧縮されて凹部70の内部空間が潰れることを抑制することができ、術者の操作力を接続部60より先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、本発明に係るバルーンカテーテル1によれば、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。また、凹部70を周方向θに対して断続的に設けることによって、接続部60は、軸方向Xに直交する断面の面積を確保することができる。そのため、接続部60の柔軟性を確保しつつ、術者がバルーンカテーテル1をより先端側へ押し込もうとするときに接続部60が延伸する可能性を抑制することができる。
また、接続部60が外管シャフト20(シャフト10)の軸方向Xに沿って断続的に設けられている複数の凹部70を有する場合における第1パターン領域70Aの軸方向Xの長さ(一のパターン領域に設けられている凹部70と、他のパターン領域に設けられている凹部70との距離g)は、接続部60の先端側に向かうにつれて小さくなることを特徴とする。このように構成することにより、接続部60は、先端側に向かうにつれて柔軟になる。そのため、接続部60の基端側から先端側にかけての物性段差を滑らかにすることができる。
また、凹部70の深さdは、接続部60の基端側領域T3よりも中間領域T2において大きく、中間領域T2よりも先端側領域T1において小さいことを特徴とする。これにより、接続部60の先端付近の凹部70の深さdと基端付近の凹部70の深さdの大きさが急変しないように構成することができる。そのため、接続部60の凹部70と非凹部との間の剛性の変化が緩やかなものとなり、バルーンカテーテル1にキンクが生じることを防止することができる。
また、凹部70の角部70Rは、R形状となることを特徴とする。これにより、凹部70が圧縮されたり引き伸ばされたりしたときに、凹部70の角部70Rに応力が集中してしまうことを抑制することができる。また、凹部70に生体管腔内の異物や他のデバイスが引っ掛かることを抑制することができる。
また、接続部60に接続される補強部材90をさらに有する。これにより、術者の操作力を接続部60より先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、本発明に係るバルーンカテーテル1によれば、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。
次に、本実施形態に係る接続部60の変形例について説明する。なお、変形例の説明において、上述した接続部60と共通する構成には同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。また、変形例の説明で特に説明がない内容については、前述した実施形態と同一のものとすることができる。
(変形例)
変形例に係る接続部60Aは、第3パターン領域70Cと第4パターン領域70Dを含む第1パターン領域70Aと、第2パターン領域70Bと、を含み、第2パターン領域70B、第3パターン領域70C、第1パターン領域70A、第4パターン領域70Dの順に並べられた領域を1セットとして、複数の領域S1~Snに繰り返し配置することによって構成されている。
第3パターン領域70Cは、図10Aに示すように、軸方向Xから視て幅方向Yに沿う位置に凹部70が形成されている。
第4パターン領域70Dは、図10Bに示すように、第3パターン領域70Cとは対称な位置である、軸方向Xから視て高さ方向Zに沿う位置に凹部70が形成されている。なお、第4パターン領域70Dの凹部70は、軸方向Xから視たときに、第3パターン領域70Cの凹部70と部分的に重なるように設けられていてもよく、周方向θに間隔をあけて設けられていてもよい。
変形例に係る接続部60Aは、断続的に設けられている第2パターン領域70Bの間に、第3パターン領域70Cまたは第4パターン領域70Dを交互に配置することによって、凹部70を軸方向Xおよび周方向θに対して断続的に設けることができる。このように構成することにより、凹部70の長さeや幅fを小さくすることができる。そのため、術者がバルーンカテーテル1をより先端側へ押し込もうとするときに凹部70の各々が圧縮されて凹部70の内部空間が潰れることを抑制することができ、術者の操作力を接続部60Aより先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、本発明に係るバルーンカテーテル1によれば、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。
また、凹部70を周方向θに対して断続的に設けることによって、接続部60Aは、軸方向Xに直交する断面の面積を確保することができる。そのため、接続部60Aの柔軟性を確保しつつ、術者がバルーンカテーテル1をより先端側へ押し込もうとするときに接続部60Aが延伸する可能性を抑制することができる。
第3パターン領域70Cと第4パターン領域70Dにそれぞれ設けられる凹部70の各々の深さdや幅fは、互いに異なっていてもよい。例えば、図11Aに示す第3パターン領域70Cの凹部70の周方向θの幅f5が、図11Bに示す第4パターン領域70Dの凹部70の周方向θの幅f6よりも大きい場合、接続部60Aは、第3パターン領域70Cの凹部70が配置されている方向により曲がりやすくなる。
なお、第3パターン領域70Cの凹部70の位置は、接続部60Aの周方向θに対して予め定められた位置に設けられている限り、特に限定されない。
また、第3パターン領域70C、第4パターン領域70Dに設けられる凹部70の個数は、特に限定されない。
また、変形例では、3種類のパターン領域を組み合わせることによって接続部60Aを構成する形態について説明したが、組み合わせられるパターン領域の種類は、凹部70を有するパターン領域と凹部70を有さないパターン領域とが交互に配置される限り、特に限定されない。また、各パターン領域70B、70C、70Dは、接続部60Aの軸方向Xに対して部分的に連続的して設けられていてもよい。
以上のように、変形例に係るバルーンカテーテル1の接続部60Aは、第1パターン領域70Aと、接続部60Aの周方向θに凹部70が形成されていない第2パターン領域70Bと、を含み、第1パターン領域70Aは、接続部60Aの周方向θに断続的に凹部70が形成されている第3パターン領域70Cと、第3パターン領域70Cとは対称な位置に凹部70が形成されている第4パターン領域70Dと、を含み、接続部60Aは、軸方向Xに沿って断続的に設けられている第2パターン領域70Bの間に、第3パターン領域70Cまたは第4パターン領域70Dを交互に配置することによって構成される。このように構成することにより、バルーンカテーテル1が曲がりやすい方向を増やし、柔軟性を高めることができる。また、凹部70を軸方向Xおよび周方向θに対して断続的に設けることができるため、凹部70の長さeや幅fを小さくすることができる。そのため、上記で説明したように、術者の操作力を接続部60Aの凹部70より先端側へ伝達しやすくすることができる。したがって、本発明に係るバルーンカテーテル1によれば、生体管腔に対する貫通性を向上させることができる。また、凹部70を周方向θに対して断続的に設けることによって、接続部60Aは、軸方向Xに直交する断面の面積を確保することができる。そのため、接続部60Aの柔軟性を確保しつつ、術者がバルーンカテーテル1をより先端側へ押し込もうとするときに接続部60Aが延伸する可能性を抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されず特許請求の範囲において種々の変更が可能である。
例えば、凹部70は、接続部60、60Aと、接続部60、60Aから延在するシャフト10と、に形成されていてもよい。ただし、凹部70は、シャフト10より肉厚が厚い接続部60、60Aにだけに形成される方が、凹部70による側孔が生じにくく、より扱いやすい。
また、バルーンカテーテル1は、ピッドエクスチェンジ型のバルーンカテーテルとして説明したが、オーバーザワイヤ型のバルーンカテーテルであってもよい。
1 バルーンカテーテル、
10 シャフト、
20 外管シャフト、
30 内管シャフト、
50 バルーン、
60、60A 接続部、
70 凹部、
70A 第1パターン領域、
70B 第2パターン領域、
70C 第3パターン領域、
70D 第4パターン領域、
70R 凹部の角部、
90 補強部材、
d 凹部の深さ、
e 凹部の長さ、
f 凹部の幅、
g 凹部のピッチ、
M ルーメン、
L ガイドワイヤルーメン、
P ガイドワイヤポート、
T1 接続部の先端側領域、
T2 接続部の中間領域、
T3 接続部の基端側領域、
X 軸方向
Y 幅方向、
Z 高さ方向、
θ 周方向。

Claims (11)

  1. 流体を流すルーメンと、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンと、を備えるシャフトと、
    前記シャフトと接続され、拡張および収縮可能なバルーンと、
    前記バルーンの基端側と前記シャフトとが接続される接続部と、を有し、
    前記接続部は、周方向に断続的に設けられている複数の凹部が形成されている第1パターン領域を有し、前記第1パターン領域は軸方向に沿って所定の長さを有し、
    前記第1パターン領域は、前記接続部のみに形成されている、バルーンカテーテル。
  2. 前記接続部は、前記シャフトの軸方向に沿って連続的に設けられている凹部を有する、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記接続部は、前記シャフトの軸方向に沿って断続的に設けられている複数の凹部を有する、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記接続部は、前記第1パターン領域と、前記接続部の周方向に前記凹部が形成されていない第2パターン領域と、を含み、
    前記接続部は、前記第1パターン領域と前記第2パターン領域とを軸方向に沿って交互に配置することによって構成される、請求項3に記載のバルーンカテーテル。
  5. 前記接続部は、前記第1パターン領域と、前記接続部の周方向に前記凹部が形成されていない第2パターン領域と、を含み、
    前記第1パターン領域は、前記接続部の周方向に断続的に前記凹部が形成されている第3パターン領域と、前記第3パターン領域とは対称な位置に前記凹部が形成されている第4パターン領域と、を含み、
    前記接続部は、前記軸方向に沿って断続的に設けられている前記第2パターン領域の間に、前記第3パターン領域または前記第4パターン領域を交互に配置することによって構成される、請求項3に記載のバルーンカテーテル。
  6. 一のパターン領域に設けられている凹部と、他のパターン領域に設けられている凹部との距離は、前記接続部の先端側に向かうにつれて小さくなることを特徴とする、請求項3~5のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
  7. 前記凹部の深さは、前記接続部の基端側領域よりも中間領域において大きく、前記中間領域よりも先端側領域において小さいことを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
  8. 前記凹部の角部は、R形状となることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
  9. 前記接続部に接続される補強部材をさらに有する、請求項1~8のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
  10. 前記シャフトは、外管シャフトと、内管シャフトと、を有し、
    前記バルーンの基端側は、前記接続部によって前記外管シャフトに接続されており、
    前記接続部は、前記バルーンの基端側と前記外管シャフトとが融着された融着部分に複数の前記凹部が溝加工されている、請求項1~9のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
  11. 前記バルーンの拡張に使用される流体は、前記外管シャフトのルーメンに供給されて、前記外管シャフトの先端側から前記バルーン内に流入される、請求項10に記載のバルーンカテーテル。
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