JP6448883B1 - 車載用変圧器および油流継電器 - Google Patents

車載用変圧器および油流継電器 Download PDF

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Abstract

車載用変圧器(100)は、変圧器本体と、タンク(110)と、絶縁油(120)と、冷却器(130)と、接続配管(140)と、ポンプ(150)と、油流継電器(160)とを備えている。油流継電器(160)は、羽根部材(162)と、可動接触子(164)と、固定接点(166)とを含んでいる。可動接触子(164)は、可動接点(164c)を有し、羽根部材(162)の回動とともに中心軸を中心に回動する。固定接点(166)は、可動接点(164c)の回動経路上に位置している。油流継電器(160)は、可動接点(164c)と固定接点(166)とが接触するときの接続配管(140)を流れる絶縁油(120)の流量である油流継電器(160)の作動流量が、絶縁油(120)の温度が低くなるにしたがって小さくなるように構成されている。

Description

本発明は、車載用変圧器および油流継電器に関する。
車載用変圧器の構成を開示した先行文献として、特開2004−363253号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された車載用変圧器は、配管と、変圧器本体と、複数の冷却器とを備えている。配管は、冷媒の循環路を形成している。変圧器本体は、配管の管路途中に配置されて巻線とともに冷媒を収容している。複数の冷却器は、配管の管路途中に分散して配置されて空気との熱交換によって冷媒を冷却している。複数の冷却器は、走行風の通路となる車両床下に分散して配置されている。
特開2004−363253号公報
車載用変圧器では、冷媒として絶縁油が使用される場合、絶縁油が流れる接続配管に油流継電器が設置される。油流継電器は、変圧器本体の冷却が不十分となることを防止するため、絶縁油の流量が閾値以下となったときに作動する。
さらに、車載用変圧器では、環境負荷が少なく、粘度の温度依存性が高い絶縁油が使用される場合がある。粘度の温度依存性が高い絶縁油は、温度が低下するにしたがって粘度が高くなり、流動性が低下する。そのため、上記の絶縁油を使用した場合、低温時に油流継電器が車載用変圧器の異常を誤検知することがある。
従来の車載用変圧器では、油流継電器の誤検知を抑制するために、温度計が設置され、温度計の計測値を用いた制御が行われている。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、温度計を設けることなく、低温時の油流継電器の誤検知を抑制できる、車載用変圧器および油流継電器を提供することを目的とする。
本発明に基づく車載用変圧器は、変圧器本体と、タンクと、絶縁油と、冷却器と、接続配管と、ポンプと、油流継電器とを備えている。タンクは、変圧器本体を収容している。絶縁油は、タンクに充填され、変圧器本体を冷却している。冷却器は、絶縁油を冷却している。接続配管は、タンクと冷却器とを互いに接続している。ポンプは、接続配管に設置され、タンクと冷却器との間で絶縁油を循環させている。油流継電器は、接続配管におけるポンプの吐き出し部側に設置されている。油流継電器は、羽根部材と、可動接触子と、固定接点とを含んでいる。羽根部材は、接続配管内に配置され、接続配管と直交する中心軸を中心に回動可能に支持されている。可動接触子は、可動接点を有し、羽根部材の回動とともに中心軸を中心に回動する。固定接点は、可動接点の回動経路上に位置している。油流継電器は、可動接点と固定接点とが接触するときの接続配管を流れる絶縁油の流量である油流継電器の作動流量が、絶縁油の温度が低くなるにしたがって小さくなるように構成されている。
本発明によれば、油流継電器を通過する絶縁油の温度が低くなるにしたがって、油流継電器の作動流量が小さくなるように油流継電器が構成されていることにより、温度計を設けることなく、低温時の油流継電器の誤検知を抑制できる。
本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器の構成を示す系統図である。 本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器に設置された油流継電器の、高温時かつポンプ停止時の状態を示した斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器に設置された油流継電器の、高温時かつポンプ運転時の状態を示した斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る油流継電器の内部の構造を、中心軸方向から見たときの模式図である。 本発明の実施の形態1に係る油流継電器の、高温時の羽根部材の形状を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器に設置された油流継電器の、低温時かつポンプ停止時の状態を示す斜視図である。 本実験例における、接続配管内を流れる絶縁油の温度に対する、接続配管内の絶縁油の流量および油流継電器の作動流量の各々の推移を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る油流継電器において、高温時の軸部と軸受部との間に発生する圧縮応力を、中心軸方向から見て示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る油流継電器において、低温時の軸部と軸受部との間に発生する圧縮応力を、中心軸方向から見て示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る油流継電器において、接続配管を流れる絶縁油の流量が作動流量となっているときの、高温時の可動接触子および固定接点を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る油流継電器において、接続配管を流れる絶縁油の流量が図10に示す高温時の作動流量となっているときの、低温時の可動接触子および固定接点を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る油流継電器において、接続配管を流れる絶縁油の流量が低温時の作動流量となっている状態を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施の形態に係る車載用変圧器および油流継電器について図面を参照して説明する。以下の実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器の構成を示す系統図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器に設置された油流継電器の、高温時かつポンプ停止時の状態を示した斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器に設置された油流継電器の、高温時かつポンプ運転時の状態を示した斜視図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る油流継電器の内部の構造を、中心軸方向から見たときの模式図である。図5は、本発明の実施の形態1に係る油流継電器の、高温時の羽根部材の形状を示す斜視図である。図6は、本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器に設置された油流継電器の、低温時かつポンプ停止時の状態を示す斜視図である。
なお、以下の実施の形態の説明において、高温時とは、油流継電器を通過する絶縁油の温度が比較的高い時であり、低温時とは、油流継電器を通過する絶縁油の温度が比較的低い時である。
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器100は、変圧器本体1と、タンク110と、絶縁油120と、冷却器130と、接続配管140と、ポンプ150と、油流継電器160とを備えている。
本実施の形態における車載用変圧器100は、たとえば、鉄道車両に搭載される。鉄道車両に搭載される車載用変圧器100は、電力用変圧器と比較して、運転が停止する頻度が高い。そのため、車載用変圧器100においては、運転開始時、すなわち、低温時における油流継電器の誤検知を抑制することが重要である。
車載用変圧器100が鉄道車両に搭載される場合、変圧器本体1は、架線から供給される高圧電流を低圧電流に変換して、鉄道車両に用いられるモーターまたは空調設備などに電流を供給する。変圧器本体1は、タンク110に収容されている。
絶縁油120は、タンク110に充填され、変圧器本体1を冷却している。車載用変圧器100が鉄道車両に搭載され得るため、絶縁油120は、安全性の観点から燃えにくい絶縁油であることが好ましい。絶縁油120としては、たとえば、植物性油であるエステル油、または、シリコーン油などが挙げられる。絶縁油120として、エステル油を指定するユーザーが増えている。なお、エステル油は、シリコーン油と比較して、粘度の温度依存性が高い。
エステル油などの粘度の温度依存性が高い絶縁油120は、温度が上昇するにしたがって粘度が低くなり、温度が低下するにしたがって粘度が高くなる傾向が顕著である。このため、エステル油などの粘度の温度依存性が高い絶縁油120は、接続配管140内において、温度が上昇するにしたがって粘度が低くなって流動性が高くなり、温度が低下するにしたがって粘度が高くなって流動性が低くなる。
冷却器130は、絶縁油120を冷却している。冷却器130としては、たとえば、空冷式の冷却器などが挙げられるが、特に限定されない。
接続配管140は、タンク110と冷却器130とを互いに接続している。接続配管140は、冷却器130からタンク110へ絶縁油120を送るための第1接続配管と、タンク110から冷却器130へ絶縁油120を送るための第2接続配管とから構成されている。
ポンプ150は、接続配管140に設置され、タンク110と冷却器130との間で絶縁油120を循環させている。本実施の形態においては、ポンプ150は第2接続配管に設置されている。
タンク110に収容された変圧器本体1を冷却することにより温度が上昇した絶縁油120は、接続配管140のうち第2接続配管を経由してタンク110から冷却器130に送られて冷却される。冷却された絶縁油120は、接続配管140のうち第1接続配管を経由して冷却器130からタンク110に送られて、変圧器本体1を再度冷却する。
油流継電器160は、接続配管140におけるポンプ150の吐き出し部側に設置されている。本実施の形態においては、油流継電器160は、接続配管140のうち第2接続配管に設置されている。油流継電器160は、ポンプ150と冷却器130との間に設けられている。
図2から図4に示すように、本発明の実施の形態1に係る油流継電器160は、羽根部材162と、可動接触子164と、固定接点166とを含んでいる。
図2および図3に示すように、羽根部材162は、内部を絶縁油120が流動する配管内に配置され、配管と直交する中心軸Cを中心に回動可能に支持されている。本実施の形態1に係る車載用変圧器100においては、羽根部材162は、接続配管140内に配置され、接続配管140と直交する中心軸Cを中心に回動可能に支持されている。なお、図2には絶縁油120の流れる方向が矢印で示されているが、図2の状態においては、絶縁油120は流動していていない。
羽根部材162は、中心軸Cから径方向に延出する板状部を含んでおり、板状部の主面の外形は、略矩形形状である。板状部における上記径方向外側の辺部は、径方向外側に円弧状に湾曲している。
図3に示すように、ポンプ運転時における羽根部材162の板状部は、絶縁油120の流量が一定量以上となると、羽根部材162が上記中心軸Cを中心に回動することで、油流継電器160の設置される配管、すなわち接続配管140の延在方向に沿うように略水平となる。
図4に示すように、油流継電器160の内部において、可動接触子164は、可動接点164cを有し、羽根部材162の回動とともに上記中心軸Cを中心に回動する。油流継電器160の内部には、可動接触子164が回動可能となるように中空部168が形成されている。
固定接点166は、可動接点164cの回動経路上に位置している。なお、図4には、高温時かつポンプ150の運転時における可動接触子164の位置が実線で示されており、可動接点164cと固定接点166とが接触するときの可動接触子164、および、ポンプ150が作動していないときの可動接触子164の各々の位置が点線で示されている。
図5に示すように、本実施の形態において、羽根部材162は、板状部として、第1板状部162aと、第2板状部162bとを含んでいる。本実施の形態においては、高温時において第1板状部162aと第2板状部162bとが略同一の形状を有しているが、互いに異なる形状を有していてもよい。
第1板状部162aは、上記中心軸C上から上記中心軸Cの径方向に延出している。高温時において、第1板状部162aの主面の外形は、略矩形形状である。第1板状部162aにおける上記径方向外側の辺部は、径方向外側に湾曲している。
第2板状部162bは、上記中心軸C上から上記径方向に延出し、第1板状部162aの絶縁油120の流動方向下流側に接合されている。すなわち、第2板状部162bは、上記中心軸C上から上記径方向に延出し、第1板状部162aにおけるポンプ150側とは反対側に接合されている。
高温時において、第2板状部162bの主面の外形は、略矩形形状である。第2板状部162bにおける上記径方向外側の辺部は、径方向外側に湾曲している。
羽根部材162は、さらに、上記中心軸C上に延在する軸部162cを有している。羽根部材162は、軸部162cと、第1板状部162aおよび第2板状部162bの各々とが、互いに接合されることで構成されてもよい。また、軸部162cと、第1板状部162aおよび第2板状部162bのいずれか一方とが、一体の部材で構成されてもよい。
羽根部材162は、軸部162cと摺接する軸受部163に支持されている。本実施の形態において、軸受部163は円筒状の形状を有しているが、軸部162cと摺接する形状であれば特に限定されない。また、図2に示すように、軸受部163は、油流継電器160の外部に露出しているが、油流継電器160の内部に収容されていてもよい。
第1板状部162aは、第2板状部162bより熱膨張率の高い材料で構成されている。第1板状部162aおよび第2板状部162bの各々は、金属材料または樹脂材料で構成されているが、これらに限定されない。第1板状部162aおよび第2板状部162bの各々が互いに熱膨張率の異なる金属材料で構成されている場合、いわゆるバイメタルが構成されている。
第1板状部162aが、第2板状部162bより熱膨張率の高い材料で構成されていることにより、図6に示すように、低温時において、第1板状部162aが第2板状部162bより収縮するため、羽根部材162は第2板状部162b側に突出するように湾曲する。このため、温度が低くなるにしたがって、羽根部材162は、流動する絶縁油120から回動力を受けやすくなり、低温時に絶縁油120の粘性増加により流量が低下している場合において、羽根部材162の回動力を補填することができる。
上記の構成により、本実施の形態に係る油流継電器160は、可動接点164cと固定接点166とが接触するときの上記配管を流れる絶縁油120の流量である油流継電器160の作動流量が、絶縁油120の温度が低くなるにしたがって小さくなるように構成されている。すなわち、本実施の形態に係る車載用変圧器100における油流継電器160は、可動接点164cと固定接点166とが接触するときの接続配管140を流れる絶縁油120の流量である油流継電器160の作動流量が、絶縁油120の温度が低くなるにしたがって小さくなるように構成されている。
具体的には、温度が低くなるにしたがって羽根部材162が湾曲して、流動する絶縁油120から回動力を受けやすくなることにより、粘性増加により流量が低下した絶縁油120から得られる羽根部材162の回動力を補填して、可動接点164cと固定接点166とが接触する際の接続配管140を流れる絶縁油120の流量を小さくすることができる。すなわち、絶縁油120の温度が低くなるにしたがって油流継電器160の作動流量を小さくすることができる。
ここで、本実施の形態に係る油流継電器160の作動流量と絶縁油の温度との相関関係を確認した実験例について説明する。
図7は、本実験例における、接続配管内を流れる絶縁油の温度に対する、接続配管内の絶縁油の流量および油流継電器の作動流量の各々の推移を示すグラフである。図7においては、横軸に絶縁油の温度(℃)、縦軸に各流量(L/min)を示している。なお、実験時には、ポンプ150の運転条件は一定であり、かつ、ポンプ150は正常に動作している。
図7に示すように、油流継電器160の作動流量は、絶縁油120の温度が低くなるにしたがって小さくなっていた。本実験結果から、本実施の形態に係る車載用変圧器100においては、ポンプ150が正常に動作し、かつ、絶縁油120の温度が−20℃以上であれば、接続配管140内の絶縁油120の流量が油流継電器160の作動流量を下回らないため、油流継電器160が車載用変圧器100の異常を誤検知することを抑制できることが確認できた。
上記のように、本実施の形態に係る車載用変圧器100および油流継電器160は、油流継電器160の作動流量が、絶縁油120の温度が低くなるにしたがって小さくなるように構成されていることにより、温度計を設けることなく、低温時の油流継電器の誤検知を抑制できる。ひいては、温度計の設置スペースを不要にできるため、車載用変圧器100を小型化することができる。
さらに、小型化されて質量が小さくなった本実施の形態に係る車載用変圧器100を搭載する鉄道車両は、より速く走行することができ、また、より多くの貨物または人を載せて走行することができる。
本実施の形態においては、第1板状部162aが、第2板状部162bより熱膨張率の高い材料で構成されているため、絶縁油120の温度が低くなると、羽根部材162が絶縁油120の流れから受ける回動力が大きくなるように変形できる。このため、油流継電器160の作動流量を、絶縁油120の温度が低くなるにしたがって小さくすることができる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る車載用変圧器および油流継電器について説明する。本発明の実施の形態2に係る車載用変圧器および油流継電器は、本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器100および油流継電器160とは、作動流量を、絶縁油の温度が低くなるにしたがって小さくするための構成が主に異なるため、本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器100および油流継電器160と同様である構成については説明を繰り返さない。
図8は、本発明の実施の形態2に係る油流継電器において、高温時の軸部と軸受部との間に発生する圧縮応力を、中心軸方向から見て示す模式図である。図9は、本発明の実施の形態2に係る油流継電器において、低温時の軸部と軸受部との間に発生する圧縮応力を、中心軸方向から見て示す模式図である。
本発明の実施の形態2に係る車載用変圧器および油流継電器においては、羽根部材162の板状部は、一体の部材で構成されている。
本発明の実施の形態2に係る車載用変圧器および油流継電器においては、軸部162cが、軸受部163より熱膨張率の高い材料で構成されている。軸部162cおよび軸受部163の各々は、金属材料または樹脂材料で構成されているが、軸部162cおよび軸受部163の各々の材料はこれらに限定されない。
本実施の形態においては、軸部162cが、軸受部163より熱膨張率の高い材料で構成されているため、低温時において、軸受部163と比較して軸部162cがより収縮する。
その結果、図9に示す低温時の軸部162cと軸受部163との間に発生する圧縮応力は、図8に示す高温時の軸部162cと軸受部163との間に発生する圧縮応力に比較して小さくなる。このため、温度が低くなるにしたがって、羽根部材162の回動に必要な回動力が低減する。
上記の構成により、温度が低くなるにしたがって羽根部材162の回動に必要な回動力を低減できるため、粘性増加により流量が低下した絶縁油120から得られる羽根部材162の回動力が低下しても、羽根部材162を回動させることができる。その結果、可動接点164cと固定接点166とが接触する際の接続配管140を流れる絶縁油120の流量を小さくすることができる。すなわち、絶縁油120の温度が低くなるにしたがって油流継電器の作動流量を小さくすることができる。
本実施の形態においては、軸部162cが、軸受部163より熱膨張率の高い材料で構成されているため、絶縁油120の温度が低くなると、羽根部材162の回動に必要な回動力を低減できる。このため、油流継電器の作動流量を、絶縁油120の温度が低くなるにしたがって小さくすることができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る車載用変圧器および油流継電器について説明する。本発明の実施の形態3に係る車載用変圧器および油流継電器は、本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器100および油流継電器160とは、作動流量を、絶縁油の温度が低くなるにしたがって小さくするための構成が主に異なるため、本発明の実施の形態1に係る車載用変圧器100および油流継電器160と同様である構成については説明を繰り返さない。
図10は、本発明の実施の形態3に係る油流継電器において、接続配管を流れる絶縁油の流量が作動流量となっているときの、高温時の可動接触子および固定接点を示す図である。図11は、本発明の実施の形態3に係る油流継電器において、接続配管を流れる絶縁油の流量が図10に示す高温時の作動流量となっているときの、低温時の可動接触子および固定接点を示す図である。図12は、本発明の実施の形態3に係る油流継電器において、接続配管を流れる絶縁油の流量が低温時の作動流量となっている状態を示す斜視図である。
本発明の実施の形態3に係る車載用変圧器および油流継電器においては、羽根部材162の板状部は、一体の部材で構成されている。
図10および図11に示すように、本実施の形態3に係る車載用変圧器および油流継電器においては、可動接触子164は、第1片部164aと、第2片部164bとを含んでいる。
第1片部164aは、上記中心軸Cの径方向に延在している。第1片部164aの一端は、羽根部材162の軸部162cと、直接的または間接的に接続されている。第1片部164aの他端は、可動接点164cと接続されている。
第2片部164bは、上記径方向に延在し、第1片部164aにおける、絶縁油120の流量が増加した際の可動接触子164の回動方向の後方側に、接合されている。第2片部164bの一端は、羽根部材162の軸部162cと、直接的または間接的に接続されている。第2片部164bの他端は、可動接点164cと接続されている。第2片部164bは、第1片部164aの径方向全面に渡って第1片部164aと接合されている。
本発明の実施の形態3に係る車載用変圧器および油流継電器においては、第1片部164aが、第2片部164bより熱膨張率の高い材料で構成されている。第1片部164aおよび第2片部164bの各々は、金属材料または樹脂材料で構成されているが、第1片部164aおよび第2片部164bの各々の材料はこれらに限定されない。
本実施の形態においては、第1片部164aが、第2片部164bより熱膨張率の高い材料で構成されているため、低温時において、第1片部164aが第2片部164bより収縮する。
その結果、図11に示すように、低温時において、可動接触子164が、第2片部164b側に突出するように湾曲する。このため、可動接点164cが、絶縁油120の流量が増加した際の可動接触子164の回動方向の前方に移動している。これにより、温度が低くなるにしたがって、可動接点164cと固定接点166とが接触する際の接続配管140を流れる絶縁油120の流量を小さくすることができる。すなわち、絶縁油120の温度が低くなるにしたがって油流継電器の作動流量を小さくすることができる。
よって、図12に示すように、接続配管140を流れる絶縁油120の流量が低温時の作動流量となっている状態における羽根部材162の回動角度を小さくすることができる。
本実施の形態においては、可動接触子164のうち第1片部164aが、第2片部164bより熱膨張率の高い材料で構成されていることにより、可動接点164cと固定接点166とが接触する際の接続配管140を流れる絶縁油120の流量を小さくすることができる。すなわち、絶縁油120の温度が低くなるにしたがって油流継電器の作動流量を小さくすることができる。
上述した実施の形態の説明において、組み合わせ可能な構成を相互に組み合わせてもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 変圧器本体、100 車載用変圧器、110 タンク、120 絶縁油、130 冷却器、140 接続配管、150 ポンプ、160 油流継電器、162 羽根部材、162a 第1板状部、162b 第2板状部、162c 軸部、163 軸受部、164 可動接触子、164a 第1片部、164b 第2片部、164c 可動接点、166 固定接点、168 中空部、C 中心軸。

Claims (4)

  1. 変圧器本体と、
    前記変圧器本体が収容されたタンクと、
    前記タンクに充填され、前記変圧器本体を冷却する絶縁油と、
    前記絶縁油を冷却する冷却器と、
    前記タンクと前記冷却器とを互いに接続する接続配管と、
    前記接続配管に設置され、前記タンクと前記冷却器との間で前記絶縁油を循環させるポンプと、
    前記接続配管における前記ポンプの吐き出し部側に設置された油流継電器とを備え、
    前記油流継電器は、
    前記接続配管内に配置され、前記接続配管と直交する中心軸を中心に回動可能に支持された羽根部材と、
    可動接点を有し、前記羽根部材の回動とともに前記中心軸を中心に回動する可動接触子と、
    前記可動接点の回動経路上に位置する固定接点とを含み、
    前記油流継電器は、前記可動接点と前記固定接点とが接触するときの前記接続配管を流れる前記絶縁油の流量である前記油流継電器の作動流量が、前記絶縁油の温度が低くなるにしたがって小さくなるように構成されており、
    前記羽根部材は、前記中心軸上に延在する軸部を有し、かつ、該軸部と摺接する軸受部に支持されており、
    前記軸部は、前記軸受部より熱膨張率の高い材料で構成されている、車載用変圧器。
  2. 変圧器本体と、
    前記変圧器本体が収容されたタンクと、
    前記タンクに充填され、前記変圧器本体を冷却する絶縁油と、
    前記絶縁油を冷却する冷却器と、
    前記タンクと前記冷却器とを互いに接続する接続配管と、
    前記接続配管に設置され、前記タンクと前記冷却器との間で前記絶縁油を循環させるポンプと、
    前記接続配管における前記ポンプの吐き出し部側に設置された油流継電器とを備え、
    前記油流継電器は、
    前記接続配管内に配置され、前記接続配管と直交する中心軸を中心に回動可能に支持された羽根部材と、
    可動接点を有し、前記羽根部材の回動とともに前記中心軸を中心に回動する可動接触子と、
    前記可動接点の回動経路上に位置する固定接点とを含み、
    前記油流継電器は、前記可動接点と前記固定接点とが接触するときの前記接続配管を流れる前記絶縁油の流量である前記油流継電器の作動流量が、前記絶縁油の温度が低くなるにしたがって小さくなるように構成されており、
    前記羽根部材は、前記中心軸上に延在する軸部を有し、
    前記可動接触子は、
    前記中心軸の径方向に延在する第1片部と、
    前記径方向に延在し、前記第1片部における、前記絶縁油の流量が増加した際の前記可動接触子の回動方向の後方側に、接合された第2片部とを含み、
    前記第1片部は、前記第2片部より熱膨張率の高い材料で構成されている、車載用変圧器。
  3. 内部を絶縁油が流動する配管内に配置され、前記配管と直交する中心軸を中心に回動可能に支持された羽根部材と、
    可動接点を有し、前記羽根部材の回動とともに前記中心軸を中心に回動する可動接触子と、
    前記可動接点の回動経路上に位置する固定接点とを備え、
    前記可動接点と前記固定接点とが接触するときの前記配管を流れる前記絶縁油の流量である作動流量が、前記絶縁油の温度が低くなるにしたがって小さくなるように構成されており、
    前記羽根部材は、前記中心軸上に延在する軸部を有し、かつ、該軸部と摺接する軸受部に支持されており、
    前記軸部は、前記軸受部より熱膨張率の高い材料で構成されている、油流継電器。
  4. 内部を絶縁油が流動する配管内に配置され、前記配管と直交する中心軸を中心に回動可能に支持された羽根部材と、
    可動接点を有し、前記羽根部材の回動とともに前記中心軸を中心に回動する可動接触子と、
    前記可動接点の回動経路上に位置する固定接点とを備え、
    前記可動接点と前記固定接点とが接触するときの前記配管を流れる前記絶縁油の流量である作動流量が、前記絶縁油の温度が低くなるにしたがって小さくなるように構成されており、
    前記羽根部材は、前記中心軸上に延在する軸部を有し、
    前記可動接触子は、
    前記中心軸の径方向に延在する第1片部と、
    前記径方向に延在し、前記第1片部における、前記絶縁油の流量が増加した際の前記可動接触子の回動方向の後方側に、接合された第2片部とを含み、
    前記第1片部は、前記第2片部より熱膨張率の高い材料で構成されている、油流継電器。
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