JP2009260058A - 冷媒冷却型電力半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両用駆動システムのための冷媒冷却型電力半導体装置において、寒冷地環境においても、始動可能であり、冷却性能を犠牲にすることなく、冷却器の小型・軽量化を図る。
【解決手段】 放熱面1aを有するパワーモジュール1と、パワーモジュール1の放熱面1aに配置される冷却器2とを備え、冷却器2は、高融点冷媒流路2cと、高融点冷媒流路2cより放熱面1aに近接して設けられた複数の低融点冷媒流路2bと、複数の低融点冷媒流路2bを相互に隔てる隔壁2dであって放熱面1aより高融点冷媒流路2cに熱を伝える少なくとも一つの伝熱壁2eとを備えることにより、始動時は低融点冷媒流路による冷媒循環が可能となり、定常動作時はパワーモジュール1の発熱により高融点冷媒流路による冷媒循環が付加され、冷却性能を犠牲にすることなく、冷却器の小型・軽量化が可能となる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電気自動車、ハイブリッド自動車、電車等の屋外で使用する車両用の冷媒冷却型電力半導体装置に係り、特に冷却器の小型・軽量化に関するものである。
電気自動車、ハイブリッド自動車、電車等の電気モータを駆動源とする車両においては、二酸化炭素の排出削減や省エネルギーの観点から小型・軽量化が強く求められている。このような車両には、電気モータを所定の回転数、所定のトルクで制御するために、直流バッテリー又は直流架線から引き込んだ直流電流を所定の周波数の交流電流に変換するための変換器としてパワーモジュールが用いられている。
従来より電気自動車では、パワートランジスタ等の発熱部品を含む電気部品の冷却方法として空気冷却が一般的であったが、外気温の高い夏場の始動時等で速やかに冷却する必要のあるパワーモジュール等の重要機能を有する電気部品の冷却には、空気冷却は適さなかった。電気自動車等の電気モータを駆動制御するためのパワーモジュールを冷却するためには、冷媒に水を用いる循環液冷式の冷却器が最適であり、したがって、上記のような用途のパワーモジュールには例えば特許文献1に開示さているような冷却器を備えたパワーモジュールを使用していた。
特開2001−308245号公報 (図1)
しかしながら、このような冷媒に水を用いる液冷式の冷却器には以下のような問題点があり、冷却器の小型・軽量化の妨げとなっていた。すなわち、電気自動車等の屋外で使用する車両は、冬場の気温が零下となるような寒冷地に置かれることも想定しておく必要がある。このような環境下では、冷却水は凍結し冷却水の循環が停止するため所定の冷却性能が得られず、電気自動車等が走行不能に陥る。このような現象に対応するために、化石燃料を使用する通常の自動車と同様に、冷媒として不凍液を混合した冷却水を用いることになるが、このような不凍液は純粋に比べ冷却性能が劣っている。
例えば、電気自動車において、縁石を乗り越えることができず車輪がロックした場合、モータが回転しないため、モータの特定のコイルに継続的に電流が流れ、その結果特定のパワーモジュールに継続的に電流が流れるモードが存在する。このような状況においては、特定のパワーモジュールに通常の2倍以上の発熱が生じることとなる。このような場合は不可抗力的に発生し、寒冷地における始動時に発生する場合を考慮すると、通常の数倍以上の冷却性能を有する冷却器を用意する必要があり、したがって、冷却器まで含めた電力半導体装置の小型化は困難であった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、車両用駆動システムのための冷媒冷却型電力半導体装置において、寒冷地環境においても、始動可能であり、冷却性能を犠牲にすることなく、冷却器の小型・軽量化を実現した冷媒冷却型電力半導体装置を提供しようとするものである。
前記の目的を達成するために、本発明に係る冷媒冷却型電力半導体装置は、主面に放熱面が露出するパワーモジュールと、前記パワーモジュールの放熱面に配置される冷却器とを備え、前記冷却器は、高融点冷媒流路と、前記高融点冷媒流路より前記放熱面に近接して設けられた複数の低融点冷媒流路と、前記複数の低融点冷媒流路を相互に隔てる隔壁であって前記放熱面より前記高融点冷媒流路に熱を伝える少なくとも一つの伝熱壁とを備えることを特徴とする。更に他の局面では、前記伝熱壁は前記放熱面に対して垂直に設けられていることを特徴とする。
上記のような構成としたため、上記冷媒冷却型電力半導体装置は、始動時は低融点冷媒流路による冷媒循環が可能となり、定常動作時はパワーモジュールの発熱により高融点冷媒流路による冷媒循環が付加されて、さらに冷却性能を向上させるため、寒冷地環境における零下の状態下でも、始動直後の冷媒冷却型電力半導体装置の冷却性能を高めることができ、かつ定常状態に達した後においても所定の性能を確保できるため、全て低融点冷媒で構成した場合と比較して、装置の小型化を図ることができるという効果を奏する。更に他の局面では、パワーモジュールの発熱を最短距離で高融点冷媒流路に伝達でき、冷却性能の高い高融点冷媒回路が稼動開始を早めることができ、冷却器の冷却性能の向上が図れるという効果を奏する。
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る冷媒冷却型電力半導体装置100の実施の形態1を示す断面図である。なお本図では冷媒の流れる方向に対して垂直な断面が示されている。
図1において、電気モータを駆動制御するためのパワーモジュール1は、その放熱面1aが冷却器2の取付け面2aに接するように、ボルト等により冷却器2に固定されている。パワーモジュール1は一辺が40mm前後の矩形で厚みが10mm程度の直方体形状であり、少なくとも1つ以上の電力半導体素子が搭載された厚さ3mm程度の銅板を内蔵している。銅板と放熱面1aとの間は絶縁樹脂により電気的に絶縁分離されている。
冷却器2は断面が20mm×84mm程度の扁平形状を呈するアルミニウムの押出し成形品で、紙面に垂直方向に延びる隔壁2dにより内部が紙面を含む方向に複数に区画されて、複数の低融点冷媒流路2bと複数の高融点冷媒流路2cとを構成している。複数の高融点冷媒流路2cは、冷却器2中において紙面に垂直な方向に延在して設けられている。低融点冷媒流路2bは、冷却器2中において紙面に垂直な方向に延在しており、高融点冷媒流路2cより取付け面2aに近接して設けられている。図示されていないが、冷却器2には高融点冷媒用の入口及び出口と低融点冷媒用の入口及び出口が設けられており、それぞれ複数の高融点冷媒流路2cと複数の低融点冷媒流路2bとに接続されている。
複数の低融点冷媒流路2bを相互に隔てている複数の隔壁2dの内、冷却器2の取付け面2aに垂直となる方向にパワーモジュール1の放熱面1aを投影した領域に存在する隔壁2dは、パワーモジュール1の発熱を高融点冷媒流路2cに伝達する役割も担っているため、特に伝熱壁2eと呼ぶ。パワーモジュール1の発熱を最短距離で高融点冷媒流路2cに伝達するために、本実施の形態においては、伝熱壁2eは放熱面1aに対して垂直となるように設けられている。
本実施の形態においては、伝熱壁2eを含む隔壁2dの厚みは3mmであり、低融点冷媒流路2b及び高融点冷媒流路2cの開口は5mm×5mmの矩形となっている。低融点冷媒流路2bには比較的融点の低いエチレングリコール(融点:−12.6℃)が低融点冷媒として流れ、高融点冷媒流路2cには比較的融点の高い水(融点:0℃)が高融点冷媒として流れている。高融点冷媒として水を使用する場合は、使用環境に応じて防錆剤等を放熱性を損なわない範囲で添加することが好ましい。高融点冷媒用の入口及び出口と低融点冷媒用の入口及び出口は内径10mm程度の円筒形であり、パイプを固定するためのパイプ固定部を有している。低融点冷媒流路2b及び高融点冷媒流路2cはこれらパイプ固定部を経由してパイプによりそれぞれラジエータ及び冷媒ポンプと接続され、ラジエータ及び冷媒ポンプと共に低融点冷媒回路及び高融点冷媒回路を構成している。これら低融点冷媒回路及び高融点冷媒回路は冷媒ポンプにより冷媒を強制循環させることにより所定の冷却性能を得ている。
次にこのような構成の冷媒冷却型電力半導体装置100を、寒冷地における電気自動車に適用した場合の動作について説明する。気温が0℃以下となる寒冷地において、始動前の電気自動車は車体全体が0℃以下となっている。水の凝固点(=融点)は0℃であるので、この状態で高融点冷媒流路2c内の冷媒である水は凍結している。
このような状態で電気自動車を始動すると、モータへの電力の供給と共にパワーモジュール1は発熱し、その熱は放熱面1aを経由して冷却器2に流れ込む。同時に低融点冷媒回路の冷媒ポンプも起動し低融点冷媒の循環が始まる。始動直後においては、冷却器2に流れ込んだ熱は、主に放熱面1aに近接した低融点冷媒流路2bの低融点冷媒によりラジエータを経て外気に放散されるが、その一部は伝熱壁2eにより、低融点冷媒流路2bを越えて高融点冷媒流路2c内の凍結した高融点冷媒に伝達され、高融点冷媒を昇温させる。高融点冷媒の温度がその融点を超えると高融点冷媒流路2c内の高融点冷媒は融解し、融解した高融点冷媒はさらにパイプ、ラジエータ及び冷媒ポンプ内の高融点冷媒を融解させる。全ての高融点冷媒が融解すると高融点冷媒回路の冷媒ポンプも起動し高融点冷媒の循環も始まる。
始動時における低融点冷媒流路2b内の低融点冷媒の温度と高融点冷媒流路2c内の高融点冷媒の温度の時間推移を示したのが図2のグラフである。図2のグラフは縦軸は各冷媒の温度、横軸は始動時からの経過時間を示している。始動直後は低融点冷媒流路2bがより放熱面1aに近接しているため、低融点冷媒が先に温度上昇を起こし、若干の時間遅れをもって高融点冷媒が低融点冷媒に追従するように温度上昇を起こす。この時点では高融点冷媒回路は稼動しておらず、低融点冷媒回路だけでの冷却となるので、熱輸送能力は充分ではなく、始動直後のある一定の期間は低融点冷媒流路2b内の低融点冷媒の温度は上昇し続ける。
高融点冷媒の温度がその融点(=0℃)に達すると、融解潜熱により温度上昇が抑制され高融点冷媒の温度が一定となる期間が存在するが、その後高融点冷媒流路2c内の高融点冷媒が完全に融解すると、高融点冷媒の温度はまた上昇を始める。やがて高融点冷媒回路全体の高融点冷媒が融解すると、高融点冷媒の循環が始まり、高融点冷媒はラジエータにより冷却される。この時高融点冷媒の温度は、一旦下がった後冷却器2から受取る熱量とラジエータへ放散する熱量が釣り合った時点で定常値となり、同時に低融点冷媒の温度もまた定常値となる。
図2のグラフからも分かるように、気温が0℃以下となる寒冷地における電気自動車の始動直後においては、冷却性能の高い高融点冷媒回路は凍結のため動作しておらず、冷却性能の低い低融点冷媒回路のみが動作しているため、冷媒回路全体としての熱輸送能力は不充分ではあるが、車体全体の温度も低いため、パワーモジュール1から発生した熱量は低融点冷媒を含む周囲の温度上昇にも消費されることとなり、実質的な冷却器2の冷却性能の低下は生じない。低融点冷媒を含む周囲の温度が、高融点冷媒回路の凍結した高融点冷媒を融解させるに充分な温度まで上昇した後は、冷却性能の高い高融点冷媒回路が動作し始めるため、冷却器2の熱輸送能力は増強され、冷却器2は所定の冷却性能を発揮できるようになる。
このように本実施の形態に係る冷媒冷却型電力半導体装置100は、低融点冷媒流路2bと高融点冷媒流路2cとの組合せた冷却器2を具備することにより、寒冷地環境における零下の状態下でも、始動直後の装置の冷却性能を高めることができ、かつ定常状態に達した後においても所定の性能を確保できるため、全て低融点冷媒で構成した場合の冷媒冷却型電力半導体装置と比較して、装置の小型化を図ることができるという効果を奏する。すなわち、低融点冷媒のみで構成した同一サイズの冷却器を具備する冷媒冷却型電力半導体装置では、冷媒の熱輸送能力が低く、冷媒回路の冷却性能が低くなるため、結果として冷却器を大型化して冷却性能を確保する必要があるためである。更には、伝熱壁2eは放熱面1aに対して垂直となるように設けられているため、パワーモジュール1の発熱を最短距離で高融点冷媒流路2cに伝達でき、冷却性能の高い高融点冷媒回路が稼動開始を早めることができ、冷却器2の冷却性能の向上が図れるという効果を奏する。
本実施の形態に係る第1の変形例を図3に示す。図3に示すように、冷却器2は上板及び下板と、その間に波板を配置し、ろう付けなどで一体化し低融点冷媒流路2を構成したものを用いても良い。この例では、下板は押出し加工で形成した高融点冷媒流路2cを備えた板を用いる。上板、下板及び波板の材料としてはアルミニウムを用い、ろう付け金属には例えばシリコンを適量含有したアルミニウム材を用いるのが通常である。波板はプレス加工で形成でき、例えば厚みが1mm以下のものを用いることで冷却器2の断面積に占める低融点冷媒流路2の割合を増やすことができる。本変形例においては波板が隔壁2d及び伝熱壁2eとなっている。このように構成することで、伝熱壁2eが放熱面1aと高融点冷媒流路2cとを最短距離で結ぶことができないため、パワーモジュール1の発熱を速やかに高融点冷媒流路2cに伝達することはできないものの、冷却器2の軽量化が可能となり、押出し金型が単純化でき金型コストが低減できる。
図1においては、高融点冷媒流路2cの開口は低融点冷媒流路2bの開口と同様に5mm×5mmの矩形となっているが、高融点冷媒流路2cの開口の寸法は更に小さくすることも可能である。そのようにした本実施の形態に係る第2の変形例を図4に示す。図4に示された冷却器2は図1に示された冷却器2と、高融点冷媒流路2cの開口の寸法を除いて同一である。本変形例における高融点冷媒流路2cの開口は3mm×5mmの矩形となっている。高融点冷媒流路2cを流れる高融点冷媒は粘度の低い水であるので、高融点冷媒が高融点冷媒流路2cを流れる際の流体抵抗は低い。高融点冷媒流路2cの開口面積を、比較的粘度の高い低融点冷媒が流れる低融点冷媒流路2bの開口面積より小さくしたとしても、高融点冷媒の熱輸送能力の低下の影響は少ない。むしろ高融点冷媒流路2cの開口面積を小さくすることで、高融点冷媒流路2cの隔壁2dを多く設置でき、高融点冷媒と隔壁2dの接触面積を多くできるので、隔壁2dから高融点冷媒への熱の移動が容易となり、冷却器2の冷却性能を向上させることができる。
<実施の形態2>
図5は本発明に係る冷媒冷却型電力半導体装置の実施の形態2を示す断面図である。なお本図においても冷媒の流れる方向に対して垂直な断面が示されている。
図5に示された冷却器2は図1に示された冷却器2とほぼ同じ構成であるが、伝熱壁2eの1つが他の隔壁2dと比較して肉厚となっている。すなわち冷却器2の中央に位置する伝熱壁2eの厚みが11mmとなっている。このように少なくとも1つの伝熱壁2eを他の隔壁2dと比較して肉厚となるようにすることで、パワーモジュール1の発熱を図1に示された冷却器2より速やかに高融点冷媒流路2cに伝達することができるため、冷却性能の高い高融点冷媒回路が稼動開始を早めることができ、冷却器2の冷却性能の向上が更に図れるという効果を奏する。
<実施の形態3>
図6は本発明に係る冷媒冷却型電力半導体装置の実施の形態3を示す断面図である。なお本図においても冷媒の流れる方向に対して垂直な断面が示されている。
図6に示された冷却器2は図1に示された冷却器2とほぼ同じ構成であるが、冷却器2の取付け面2aに垂直となる方向にパワーモジュール1の放熱面1aを投影した領域に存在する低融点冷媒流路2の開口は3mm×5mmの矩形となっていることで、伝熱壁2eの密度が隔壁2dの密度と比較して高くなっている。このような構成とすることで、パワーモジュール1の発熱を図1に示された冷却器2より速やかに高融点冷媒流路2cに伝達することができるため、冷却性能の高い高融点冷媒回路が稼動開始を早めることができ、冷却器2の冷却性能の向上が更に図れるという効果を奏する。
<実施の形態4>
図7は本発明に係る冷媒冷却型電力半導体装置の実施の形態4を示す断面図である。なお本図においても冷媒の流れる方向に対して垂直な断面が示されている。
図7に示された冷却器2は図5に示された冷却器2とほぼ同じ構成であるが、伝熱壁2eの一部が、冷却器2の母材より熱伝導率の高い金属、例えば銅からなる伝熱部材2fに置き換わっており、伝熱壁2eの全体としての熱伝導率が高くなるように構成されている。本実施の形態に係る冷却器2は、低融点冷媒流路2bと同じ寸法の銅の伝熱部材2fを作製し、充分冷却した後、図1の冷却器の中央の低融点冷媒流路2bに挿入し作製される。このような構造にすることで、パワーモジュール1の発熱を図5に示された冷却器2より速やかに高融点冷媒流路2cに伝達することができるため、冷却性能の高い高融点冷媒回路が稼動開始を早めることができ、冷却器2の冷却性能の向上が更に図れるという効果を奏する。更には、伝熱部材2fの周囲は冷却器2の母材に取り囲まれており、伝熱部材2fが低融点冷媒に直接触れることはないので、異種金属の共存により形成される局部電池による腐食の発生という問題を考慮する必要もない。
以上、図面に基づき本発明の具体的な実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限らず種々の改変が可能であり、そのような構成であっても同様の効果を奏することはいうまでも無いことである。例えば、上記各実施の形態においては、高融点冷媒流路は複数個設けられているが、複数の流路を合体させた単一の流路であっても良い。低融点冷媒にはエチレングリコールを用いたが、エチレングリコールと水との混合液や他の不凍液であっても良い。高融点冷媒流路については、冷媒の入口及び出口を設けず襞を多数備え内部に純水を封入したヒートパイプ構成とすることも可能である。このような構成とすることにより、ラジエータ及び冷媒ポンプが省略できシステム全体の小型化が図れるだけでなく、ラジエータ及び冷媒ポンプ内の凍結した高融点冷媒の融解を待たずに高融点冷媒回路が稼動開始させることができ、冷却器2の冷却性能の向上が更に図れるという効果を奏する。
本発明に係る冷媒冷却型電力半導体装置の実施の形態1を示す断面図である。 始動時における低融点冷媒流路2b内の低融点冷媒の温度と高融点冷媒流路2c内の高融点冷媒の温度の時間推移を示したグラフである。 本発明に係る冷媒冷却型電力半導体装置の実施の形態1に係る第1の変形例を示す断面図である。 本発明に係る冷媒冷却型電力半導体装置の実施の形態1に係る第2の変形例を示す断面図である。 本発明に係る冷媒冷却型電力半導体装置の実施の形態2を示す断面図である。 本発明に係る冷媒冷却型電力半導体装置の実施の形態3を示す断面図である。 本発明に係る冷媒冷却型電力半導体装置の実施の形態4を示す断面図である。
符号の説明
1 パワーモジュール、 1a 放熱面、 2 冷却器、 2a 取付け面、 2b 低融点冷媒流路、 2c 高融点冷媒流路、 2d 隔壁、 2e 伝熱壁、 2f 伝熱部材。

Claims (5)

  1. 主面に放熱面が露出するパワーモジュールと、
    前記パワーモジュールの放熱面に配置される冷却器と、
    を備え、前記冷却器は、
    高融点冷媒流路と、
    前記高融点冷媒流路より前記放熱面に近接して設けられた複数の低融点冷媒流路と、
    前記複数の低融点冷媒流路を相互に隔てる隔壁と、
    前記隔壁であって前記放熱面より前記高融点冷媒流路に熱を伝える少なくとも一つの伝熱壁と、
    を備えることを特徴とする冷媒冷却型電力半導体装置。
  2. 前記伝熱壁は、前記放熱面に対して垂直に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷媒冷却型電力半導体装置。
  3. 前記伝熱壁は、他の前記隔壁より肉厚であることを特徴とする請求項2記載の冷媒冷却型電力半導体装置。
  4. 前記伝熱壁は、他の前記隔壁より高密度に配されていることを特徴とする請求項2に記載の冷媒冷却型電力半導体装置。
  5. 前記伝熱壁は、前記冷却器の構成部材より熱伝導率が高くなるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の冷媒冷却型電力半導体装置。
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