JP4816350B2 - コンデンサの冷却構造およびその冷却構造を備えたモータ - Google Patents

コンデンサの冷却構造およびその冷却構造を備えたモータ Download PDF

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Description

本発明は、モータのハウジングに一体的に設けられたインバータに接続されたコンデンサの冷却技術に関し、特に、モータの熱および振動がコンデンサに伝達されることを抑制する技術に関する。
従来より、インバータとモータとを一体的に設けることにより構造の簡素化および小型化を可能とするインバータ一体型モータが知られている。近年においては、インバータで変換された交流電流でモータを駆動させて走行する車両(電気自動車やハイブリッド自動車など)に、インバータ一体型モータが搭載されつつあり、インバータの小型化がより一層要望されている。特に車両用のインバータ一体型モータでは、小型化とともに耐振動性も重要であり、車両衝突などが生じてもインバータ内部の配線位置がずれて電気的短絡が生じないように配線間隔の確保が必要であり、インバータの小型化のために高密度に配線する必要がある。インバータ一体型モータの耐衝撃性を確保しつつ小型化を可能にする技術に関して、特開2003−324903号公報(特許文献1)に開示された技術がある。
この公報に開示された車両用インバータ一体型モータは、ハウジングに収容されたモータ部と、ハウジングに固定されるとともに直流電力を三相交流電力に変換してモータ部へ給電するインバータ回路部とを備える。インバータ回路部は、三相インバータ回路の各アームを構成する電力スイッチング素子と、三相インバータ回路の一対の直流入力端子間に接続される平滑コンデンサと、電力スイッチング素子を制御する制御回路と、スイッチング素子、平滑コンデンサおよび制御回路を接続する配線部とを有する。配線部は、多数のバスバーを樹脂成形板部に相互に絶縁確保しつつ一体化して形成されるとともに樹脂成形板部を通じてハウジングの周壁外周面に固定され、かつ各バスバーの端部が樹脂成形板部から突出して電力スイッチング素子の各電極端子、平滑コンデンサの端子および制御回路の所定の接続部に接続されるバスバー内蔵プレートを有する。バスバー内蔵プレートは、ハウジングの周壁外周面に直接または放熱板を通じて固定された電力スイッチング素子の径方向外側に位置して電力スイッチング素子に対して径方向に予め定められた間隙を隔てて重ねられつつ略接線方向に延設される。
この公報に開示された車両用インバータ一体型モータによると、インバータ部の各構成要素である電力スイッチング素子、平滑コンデンサおよび制御回路は、配線部としてのバスバー内蔵プレートにより配線、接続される。これにより、インバータ部を構成する上記構成要素間の配線をバスバー内蔵プレートにより一つの部材に集約することができ、部品点数の削減、配線作業の簡素化とともに、高密度の大電流配線を実現することができる。さらに、各バスバー間の電気絶縁を十分に確保しつつ車両振動によるバスバーの変形を無視することができるので、各バスバー間の間隔を大幅に縮小することができる。
特開2003−324903号公報
ところで、特許文献1に開示された車両用インバータ一体型モータにおいては、インバータ回路部の一部を構成する平滑コンデンサが、モータのハウジングの周壁外周面に固定される。そのため、モータからの熱や振動がモータハウジングから平滑コンデンサに直接伝達される。これにより、インバータへの突発的な高電圧や高電流を防止するという平滑コンデンサの機能が低下してしまうおそれがある。
しかしながら、特許文献1に開示された車両用インバータ一体型モータにおいて、モータからの熱や振動が平滑コンデンサに伝達されることを抑制することについては考慮されていない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、モータハウジングの外周面に一体的に設けられたインバータに接続されたコンデンサの冷却構造であって、モータの熱および振動がコンデンサに伝達されることを抑制することができる冷却構造を提供することである。また、インバータとコンデンサとが一体的に設けられたモータであって、モータの熱および振動がコンデンサに伝達されることを抑制することができるモータを提供することである。
第1の発明に係るコンデンサの冷却構造は、モータハウジングの外周面に一体的に設けられたインバータに接続されたコンデンサの冷却構造である。この冷却構造は、モータハウジングの外周面との接触面を備え、コンデンサを収容する筐体と、筐体の内周面に設けられ、コンデンサと内周面とが接触しない位置にコンデンサを支持する支持部と、筐体により構成される、コンデンサを冷却する冷却媒体を収容する収容部とを含む。
第1の発明によると、モータの駆動により発生する熱および振動が、コンデンサを収容する筐体に伝達される。コンデンサは筐体の内周面と接触しない位置に支持される。筐体により構成される収容部には冷却媒体が収容される。すなわち、コンデンサと筐体の内周面との間には冷却媒体が充填される。そのため、モータから伝達された筐体の熱および振動がコンデンサに直接伝達されることを抑制するとともに、筐体の熱エネルギおよび振動エネルギを冷却媒体で積極的に吸収することができる。これにより、モータハウジングの外周面に一体的に設けられたインバータに接続されたコンデンサの冷却構造であって、モータの熱および振動がコンデンサに伝達されることを抑制することができる冷却構造を提供することができる。
第2の発明に係るコンデンサの冷却構造においては、第1の発明の構成に加えて、支持部は、接触面と異なる内周面に設けられる。
第2の発明によると、支持部が接触面と異なる内周面に設けられる。これにより、支持部が接触面に設けられる場合と比べて、モータから伝達された筐体の熱が支持部に伝達されにくくなる。そのため、筐体から支持部を経由してコンデンサに伝達される熱量を低減することができる。
第3の発明に係るコンデンサの冷却構造においては、第1または2の発明の構成に加えて、支持部は、弾性部材で構成される。
第3の発明によると、モータの駆動により筐体が振動すると、筐体からの力とコンデンサの慣性力とにより弾性部材である支持部が伸縮する。そのため、筐体から支持部を経由してコンデンサに伝達される振動エネルギが、支持部に弾性エネルギとして吸収される。これにより、筐体から支持部を経由してコンデンサに伝達される振動エネルギを低減して、コンデンサの振動を低減することができる。
第4の発明に係るコンデンサの冷却構造においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、収容部は、冷却油を収容する。
第4の発明によると、収容部に収容される冷却油は、気体や水よりも粘性が高いため、筐体の振動エネルギをより多く吸収する。そのため、筐体からコンデンサに伝達される振動エネルギをより低減することができる。
第5の発明に係るコンデンサの冷却構造においては、第4の発明の構成に加えて、インバータは筐体の外部に設けられる。コンデンサにはインバータに接続される電極線が設けられる。収容部は、絶縁油を収容する。
第5の発明によると、コンデンサと筐体の内周面との間には絶縁油が充填される。そのため、たとえば気体が充填される場合と比べて、電極線間の距離をより短くすることができる。これにより、コンデンサのインダクタンスを小さくすることができるため、インバータで発生するサージ電圧が抑制される。そのため、コンデンサの容量を小さくして、コンデンサを小型化することができる。これにより、コンデンサの冷却構造全体を小型化することができる。
第6の発明に係るコンデンサの冷却構造においては、第4の発明の構成に加えて、モータハウジング内部にはモータ用の冷却油が充填される。筐体は、接触面に設けられ、筐体内部とモータハウジング内部とを貫通する貫通部を含む。収容部は、貫通部を通って流入するモータ用の冷却油を収容する。
第6の発明によると、コンデンサの冷却媒体とモータの冷却媒体とを共通化することができ、冷却構造を小型化できる。
第7の発明に係るコンデンサの冷却構造は、第1〜6のいずれかの発明の構成に加えて、コンデンサと、コンデンサに設けられ、コンデンサから内周面方向に突出する平板状の抵抗部材とをさらに含む。
第7の発明によると、モータの振動に起因してコンデンサが振動すると、抵抗部材は、コンデンサの振動と逆方向の抵抗力を冷却媒体から受ける。これにより、コンデンサの振動エネルギがより多く冷却媒体に吸収される。そのため、モータの振動に起因するコンデンサの振動をより早く減衰させることができる。
第8の発明に係るコンデンサの冷却構造は、モータハウジングの外周面に一体的に設けられたインバータに接続されたコンデンサの冷却構造である。この冷却構造は、コンデンサと、モータハウジングの外周面との接触面を備え、コンデンサを収容する筐体と、筐体の内周面に設けられ、コンデンサと内周面とが接触しない位置にコンデンサを支持する支持部と、筐体により構成される、コンデンサを冷却する冷却媒体を収容する収容部とを含む。
第8の発明によると、モータの駆動により発生する熱および振動が、コンデンサを収容する筐体に伝達される。コンデンサは筐体の内周面と接触しない位置に支持される。筐体により構成される収容部には冷却媒体が収容される。すなわち、コンデンサと筐体の内周面との間には冷却媒体が充填される。そのため、モータから伝達された筐体の熱および振動がコンデンサに直接伝達されることを抑制するとともに、筐体の熱エネルギおよび振動エネルギを冷却媒体で積極的に吸収することができる。これにより、モータハウジングの外周面に一体的に設けられたインバータに接続されたコンデンサの冷却構造であって、モータの熱および振動がコンデンサに伝達されることを抑制することができる冷却構造を提供することができる。
第9の発明に係るモータは、インバータとコンデンサとが一体的に設けられる。このモータは、モータと、モータを収容するモータハウジングと、モータハウジングの第1の外周面に接触するように設けられたインバータと、モータハウジングの第2の外周面に接触するように設けられた筐体と、筐体に収容され、インバータに接続されたコンデンサと、筐体の内周面に設けられ、コンデンサと内周面とが接触しない位置にコンデンサを支持する支持部と、筐体により構成される、コンデンサを冷却する冷却媒体を収容する収容部とを含む。
第9の発明によると、モータの駆動により発生する熱および振動が、コンデンサを収容する筐体に伝達される。コンデンサは筐体の内周面と接触しない位置に支持される。筐体により構成される収容部には冷却媒体が収容される。すなわち、コンデンサと筐体の内周面との間には冷却媒体が充填される。そのため、モータから伝達された筐体の熱および振動がコンデンサに直接伝達されることを抑制するとともに、筐体の熱エネルギおよび振動エネルギを冷却媒体で積極的に吸収することができる。これにより、インバータとコンデンサとが一体的に設けられたモータであって、モータの熱および振動がコンデンサに伝達されることを抑制することができるモータを提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本実施の形態に係るコンデンサの冷却構造を搭載する車両の構成について説明する。なお、本実施の形態において、車両はモータジェネレータ(MG)100からの駆動力のみにより走行する電気自動車として説明するが、本発明に係るコンデンサの冷却構造が搭載される車両は電気自動車に限られず、その他、ハイブリッド車などに搭載してもよい。また、モータジェネレータ100が車両駆動用であることに限定されない。
この車両は、モータジェネレータ100と、インバータ200と、コンデンサ収容部300と、ラジエータ400とを含む。
モータジェネレータ100は、三相交流モータであるとともに、車両の回生制動時に発電するジェネレータである。モータジェネレータ100の回転軸は、最終的には車両のドライブシャフト(図示せず)に接続される。車両は、モータジェネレータ100からの駆動力により走行する。モータジェネレータ100は、モータまたはジェネレータとして駆動する際、発熱するとともに振動する。
モータジェネレータ100のハウジング102内部には、モータジェネレータ100の熱を吸収してモータジェネレータ100を冷却する冷却油が充填される。冷却油が吸収した熱は、ハウジング102に接する循環路410を流れるLLCに放出されたり、ハウジング102を経由して外気に放出されたりして、冷却油が冷却される。なお、この冷却油は、ロータの回転摩擦を油膜により軽減する潤滑油としても作用する。また、モータジェネレータ100内部の短絡を防止するために、冷却油には絶縁油が用いられる。
インバータ200は、複数のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と、IGBTのエミッタ側からコレクタ側に電流を流すように、各IGBTにそれぞれ並列に接続された6つのダイオードと、各IGBTのゲートのオン/オフ(通電/遮断)を制御する電子部品を実装する制御基板と(いずれも図示せず)を含む。インバータ200は、ECU(図示せず)からの制御信号に基づいて、モータジェネレータ100をモータまたはジェネレータとして機能させる。インバータ200は、ハウジング102に固定され、モータジェネレータ100と一体化されている。なお、インバータ200は、各IGBTのゲートのオン/オフにより発熱する。
コンデンサ収容部300は、インバータ200に電極線310(陽極線310A、陰極線310B)で接続され、バッテリ(図示せず)からの電力を平滑化してインバータ200に供給したり、インバータ200からの電力を平滑化してバッテリに供給したりするために、電荷を一旦蓄積する。これにより、インバータ200への突入電流の発生が防止される。コンデンサ収容部300は、ハウジング102にインバータ200と隣接するように固定され、モータジェネレータ100と一体化されている。なお、コンデンサ収容部300については、後に詳述する。
ラジエータ400は、インバータ200およびコンデンサ収容部300の温度上昇を抑制する冷却液(以下、LLC(Long Life Coolant)とも記載する)の熱を外部に放出する放熱器である。循環路410は、インバータ200およびコンデンサ収容部300の外周面を沿うように形成される。LLCは、電動ウォータポンプ(図示せず)により、ラジエータ400と循環路410との間を循環する。ラジエータ400で冷却されたLLCは、モータジェネレータ100、インバータ200およびコンデンサ収容部300から熱を吸収し、その熱をラジエータ400で放出して再び冷却される。
さらに、循環路410は、モータジェネレータ100とインバータ200との接触面およびモータジェネレータ100とコンデンサ収容部300との接触面と接するように形成されている。これにより、ハウジング102を経由してインバータ200およびコンデンサ収容部300に伝達される熱量が低減される。
図2を参照して、本実施の形態に係るコンデンサの冷却構造について説明する。なお、図2は、コンデンサ収容部300周辺(図1の二点鎖線部分)を図1において紙面と平行な方向に切断した場合の断面図である。
本実施の形態に係るコンデンサの冷却構造は、コンデンサ320と、コンデンサ320を内部に収容する筐体302と、コンデンサ320を筐体302の内部に支持する支持部330と、冷却油を収容する収容部340とで形成される。なお、コンデンサ収容部300は、上述のコンデンサ320、筐体302、支持部330、および収容部340に加えて、陽極線310A、陰極線310B、フィルタ350から構成される。
筐体302は、ハウジング102と接触面302Aで接触するように設けられた、略直方体状の筐体である。なお、筐体302の形状は略直方体に限定されない。
接触面302Aには、筐体302の内部と外部とを貫通する貫通部304が設けられる。なお、ハウジング102には、貫通部304に合わせて貫通穴が形成される。
陽極線310Aと陰極線310Bとは、互いに略平行になるように形成され、コンデンサ320から筐体302を貫通して筐体302の外部に突出し、インバータ200に接続される。陽極線310Aと陰極線310Bとの距離Lは、短絡を防止するために、予め定められた値以上に確保される。
コンデンサ320は、略直方体状に形成され、上述のように電荷を一旦蓄積して入力される電力を平滑化し、インバータ200への突入電流の発生を防止する。なお、コンデンサ320の形状は略直方体に限定されない。
支持部330は、コンデンサ320と筐体302との内周面とが接触しない位置にコンデンサ320を支持する、2本の弾性部材である。支持部330は、接触面302Aと反対側の内周面302Bに一端が接続され、他端がコンデンサ320に接続される。なお、支持部330の数量は2本であることに限定されない。また、支持部330に用いられる弾性部材の形状および材質は特に限定されない。
収容部340は、コンデンサ320と筐体302の内周面との間に設けられ、コンデンサ320の熱を吸収してコンデンサ320を冷却する冷却油を充填するための空間である。冷却油が吸収した熱は、筐体302の外周面に設けられた循環路410を流れるLLCに放出され、冷却油が冷却される。この冷却油は、コンデンサ収容部300を小型化するために、ハウジング102内部に充填された冷却油と共通化されている。すなわち、冷却油は、1つの電動オイルポンプ(図示せず)の駆動によりハウジング102内部と筐体302内部とを貫通部304を経由して循環する。
なお、冷却油を電動オイルポンプにより循環させることに限定されない。また、本実施の形態に係るコンデンサ320の冷却油とモータジェネレータ100の冷却油とは、必ずしも共通化されていることに限定されない。すなわち、接触面302Aに貫通部304を設けずに、収容部340に充填される冷却油が、ハウジング102内部に充填される冷却油と独立していてもよい。
フィルタ350は、貫通部304に形成され、ハウジング102内部で発生した切り粉等の不純物が、冷却油に混入されて筐体302内部に流入することを防止する。これにより、陽極線310Aと陰極線310Bとの短絡が防止される。
コンデンサ320には、各面から筐体302の内周面方向に突出するように形成された平板状の抵抗板360が設けられる。抵抗板360は、車両走行中にモータジェネレータ100が駆動しても、筐体302の内周面に触れないように、筐体302の内周面からの距離を隔てて形成される。なお、抵抗板360の数量および形成個所は特に限定されない。たとえば、コンデンサ320の一部の面に1枚のみ形成してもよいし、同一面に複数の抵抗板360を形成してもよい。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るコンデンサの冷却構造の作用について説明する。
図3を参照して、モータジェネレータ100の駆動により発生する熱について説明する。
モータジェネレータ100が駆動すると熱が発生する。コンデンサ320は支持部330により筐体302の内周面と接触しない位置に支持され、コンデンサ320と接触面302Aとの間には冷却油が充填される。そのため、図3に示すように、モータジェネレータ100が発生した熱は、ハウジング102から接触面302Aを経由して、収容部340に充填される冷却油に伝達される。そのため、ハウジング102から伝達された筐体302の熱がコンデンサ320に直接伝達されることが抑制されるとともに、筐体302の熱エネルギを冷却油で積極的に吸収して、コンデンサ320に伝達される熱量を低減することができる。
冷却油が吸収した熱の一部は、図3に示すように、筐体302の外周面に設けられた循環路410を流れるLLCに放出され、冷却油が冷却される。そのため、冷却油からコンデンサ320に伝達される熱量を低減するとともに、コンデンサ320を積極的に冷却することができる。これらの点で、この冷却油は、コンデンサ320と筐体302とを冷却する冷却油でもある。
さらに、支持部330が接触面302Aと反対側の内周面302Bに接続される。これにより、支持部330が接触面302Aに設けられる場合と比べて、筐体302の熱を支持部330に伝達されにくくすることができる。そのため、筐体302から支持部330を経由してコンデンサ320に伝達される熱量を低減することができる。
なお、収容部340に充填される冷却油は絶縁油であるため、たとえば収容部340に気体が充填される場合と比べて、陽極線310Aと陰極線310Bとの距離Lを短くすることができる。これにより、コンデンサ320のインダクタンスを小さくすることができるため、インバータ200で発生するサージ電圧が抑制される。そのため、コンデンサ320の容量を小さくして、コンデンサ320を小型化することができる。これにより、コンデンサ320を収容する筐体302を小型化することができる。
図4を参照して、モータジェネレータ100の駆動により発生する振動について説明する。
上述のように、コンデンサ320は支持部330により筐体302の内周面と接触しない位置に支持され、コンデンサ320と接触面302Aとの間には冷却油が充填される。そのため、図4に示すように、モータジェネレータ100で発生した振動は、ハウジング102から接触面302Aを経由して冷却油に伝達されるとともに、支持部330に伝達される。そのため、モータジェネレータ100から伝達された筐体302の振動がコンデンサ320に直接伝達されることが抑制される。
支持部330に伝達された振動エネルギの一部は、支持部330が筐体302からの力とコンデンサ320の慣性力とにより伸縮するため、図4に示すように、コンデンサ320に伝達されるまでに、支持部330に弾性エネルギとして吸収される。これにより、筐体302から支持部330を経由してコンデンサ320に伝達される振動エネルギを低減して、コンデンサ320の振動を低減することができる。
さらに、筐体302からの振動エネルギ(支持部330に蓄えられた弾性エネルギを含む)がコンデンサ320に伝達された場合であっても、コンデンサ320および抵抗板360は冷却油から振動と逆方向の抵抗力を受ける。すなわち、コンデンサ320に伝達された振動エネルギの一部は冷却油に吸収される。そのため、コンデンサ320に伝達された振動エネルギをより多く冷却油に吸収させて、コンデンサ320の振動をより早く減衰させることができる。
以上のように、本実施の形態に係るコンデンサの冷却構造によれば、モータジェネレータのハウジングに接触するように設けられた筐体の内部にコンデンサが収容される。コンデンサは支持部により筐体と接触しない位置に固定され、筐体内部に設けられた収容部に冷却油が充填される。そのため、モータの熱および振動が直接コンデンサに伝達されることを抑制するとともに、冷却油で積極的に吸収してコンデンサに伝達される熱および振動を低減することができる。
<第1の変形例>
第1の実施の形態において、循環路410を循環するLLCで冷却油を冷却する構造について説明したが、冷却油の冷却方法はこれに限定されない。たとえば、図5に示すように、循環路410およびラジエータ400を設けない場合であっても、第1の実施の形態に係る冷却構造と同様に、モータジェネレータ100からコンデンサ320に伝達される熱および振動を低減することができる。なお、本変形例において、冷却油の熱は、ハウジング102および筐体302から外部に放熱される。
<第2の変形例>
第1の実施の形態において、ハウジング102内部と筐体302内部との間で冷却油を循環させるとともに、循環路410を循環するLLCで冷却油を冷却する構造について説明したが、冷却油の循環経路および冷却方法はこれに限定されない。たとえば、図6に示すように、第1の実施の形態に係る車両と比べて、ラジエータ400、循環路410、モータジェネレータ100、およびコンデンサ収容部300に代えて、オイルクーラ600と、オイルクーラ600のオイル入口部に接続される循環路610と、オイルクーラ600のオイル出口部に接続される循環路620と、循環路610が接続されたモータジェネレータ1100と、循環路620が接続されたコンデンサ収容部1300とを含むようにしてもよい。
これにより、第1の実施の形態に係る冷却構造と同様に、モータジェネレータ1100のハウジング1102からコンデンサ320に伝達される熱および振動を低減することができる。
さらに、電動オイルポンプ(図示せず)の駆動により、コンデンサ収容部1300、モータジェネレータ1100およびインバータ200の熱を吸収した冷却油がオイルクーラ600で冷却される。冷却された冷却油がコンデンサ収容部1300の筐体1302内部に流れ込む。そのため、コンデンサ320を冷却油で積極的に冷却することができる。
さらに、インバータ200およびモータジェネレータ1100の熱を吸収した冷却油がコンデンサ収容部1300内部に直接流れ込むことが抑制されるため、インバータ200およびモータジェネレータ1100の熱が冷却油を経由してコンデンサ320に伝達されることを抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係るコンデンサの冷却構造が搭載される車両の構造を示す図である。 本発明の実施の形態に係るコンデンサの冷却構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るコンデンサの冷却構造における熱の流れを示す図である。 本発明の実施の形態に係るコンデンサの冷却装置における振動の流れを示す図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係るコンデンサの冷却構造が搭載される車両の構造を示す図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係るコンデンサの冷却構造が搭載される車両の構造を示す図である。
符号の説明
100,1100 モータジェネレータ、102,1102 ハウジング、200 インバータ、300,1300 コンデンサ収容部、302 筐体、302A 接触面、302B 反対側の内周面、304 貫通部、310 電極線、310A 陽極線、310B 陰極線、320 コンデンサ、330 支持部、340 収容部、350 フィルタ、360 抵抗板、400 ラジエータ、410,610,620 循環路、600 オイルクーラ。

Claims (9)

  1. モータハウジングの外周面に一体的に設けられたインバータに接続されたコンデンサの冷却構造であって、
    前記モータハウジングの外周面との接触面を備え、前記コンデンサを収容する筐体と、
    前記筐体の内周面に設けられ、前記コンデンサと前記内周面とが接触しない位置に前記コンデンサを支持する支持部と、
    前記筐体により構成される、前記コンデンサを冷却する冷却媒体を収容する収容部とを含む、コンデンサの冷却構造。
  2. 前記支持部は、前記接触面と異なる内周面に設けられる、請求項1に記載のコンデンサの冷却構造。
  3. 前記支持部は、弾性部材で構成される、請求項1または2に記載のコンデンサの冷却構造。
  4. 前記収容部は、冷却油を収容する、請求項1〜3のいずれかに記載のコンデンサの冷却構造。
  5. 前記インバータは前記筐体の外部に設けられ、前記コンデンサには前記インバータに接続される電極線が設けられ、
    前記収容部は、絶縁油を収容する、請求項4に記載のコンデンサの冷却構造。
  6. 前記モータハウジング内部には前記モータ用の冷却油が充填され、
    前記筐体は、前記接触面に設けられ、前記筐体内部と前記モータハウジング内部とを貫通する貫通部を含み、
    前記収容部は、前記貫通部を通って流入する前記モータ用の冷却油を収容する、請求項4に記載のコンデンサの冷却構造。
  7. 前記冷却構造は、
    前記コンデンサと、
    前記コンデンサに設けられ、前記コンデンサから前記内周面方向に突出する平板状の抵抗部材とをさらに含む、請求項1〜6のいずれかに記載のコンデンサの冷却構造。
  8. モータハウジングの外周面に一体的に設けられたインバータに接続されたコンデンサの冷却構造であって、
    前記コンデンサと、
    前記モータハウジングの外周面との接触面を備え、前記コンデンサを収容する筐体と、
    前記筐体の内周面に設けられ、前記コンデンサと前記内周面とが接触しない位置に前記コンデンサを支持する支持部と、
    前記筐体により構成される、前記コンデンサを冷却する冷却媒体を収容する収容部とを含む、コンデンサの冷却構造。
  9. インバータとコンデンサとが一体的に設けられたモータであって、
    前記モータと、
    前記モータを収容するモータハウジングと、
    前記モータハウジングの第1の外周面に接触するように設けられた前記インバータと、
    前記モータハウジングの第2の外周面に接触するように設けられた筐体と、
    前記筐体に収容され、前記インバータに接続された前記コンデンサと、
    前記筐体の内周面に設けられ、前記コンデンサと前記内周面とが接触しない位置に前記コンデンサを支持する支持部と、
    前記筐体により構成される、前記コンデンサを冷却する冷却媒体を収容する収容部とを含む、モータ。
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