JP7022660B2 - 放熱装置及び半導体素子 - Google Patents

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Description

本開示は、放熱装置及び半導体素子に関する。
近年、発熱密度が高い半導体素子の開発が進められており、半導体素子の高温化による故障を防止するため、放熱装置の冷却能力向上が求められている。
例えば、特許文献1には、放熱部面内方向に発熱部品の熱を拡散させるために、空洞部等を放熱部に設けた放熱装置が開示されている。
特開平7-169886号公報
ところで、典型的な放熱装置において、発熱部品から流入した熱は、放熱部を挟んで発熱部品とは反対側に設けられる冷却流路に放出されている。発熱部品から流入した熱の放熱部での拡散を促進するために放熱部を厚くすると、発熱部品と冷媒流路との間に温度差が生じて発熱部品の温度が高くなる。そのため、発熱部品が電子部品であった場合、電子部品の許容温度を超え、電子部品の寿命が短くなることが起こりうる。しかしながら、電子部品の許容温度を超えないように放熱部を薄くしても、放熱部での熱流束の拡散効果が低減され、例えば、冷媒流路へ流入する熱流束が限界熱流束を超えることで熱伝達率が悪化し、電子部品の温度が許容温度より高くなる虞がある。
よって、本発明の幾つかの実施形態は、上記の事情に鑑みて、電子部品の温度が許容温度未満となるように、冷媒流路へ流入する熱流束の局所的な集中を抑制可能な、特にこの熱流束を限界熱流束未満に抑制可能な、放熱装置及びこれを備えた半導体素子を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る放熱装置は、
発熱部品に隣接して設けられ、前記発熱部品によって覆われる第1領域と、該第1領域の外側の第2領域とに亘って延在する放熱部と、
前記放熱部の厚さ方向において前記放熱部を挟んで前記発熱部品とは反対側、または、前記放熱部の内部に設けられる冷媒流路と、
を備え、
前記第1領域の前記発熱部品側の表面である第1の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における平均距離が、前記第2領域の前記発熱部品側の表面である第2の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における平均距離よりも長い。
上記(1)の構成によれば、放熱部の第1領域の発熱部品側の表面である第1の表面と冷媒流路との平均距離は、放熱部の第2領域の発熱部品側の表面である第2の表面と冷媒流路との平均距離より長いので、放熱部の発熱部品側の表面と冷媒流路との間の距離が均一な場合と比べて、放熱部の第1領域の内側の伝熱経路における熱抵抗と、放熱部の第2領域を少なくとも部分的に経由する伝熱経路における熱抵抗との差を小さくできる。そのため、発熱部品が発する熱は、第2領域に亘って延在する放熱部に流入しやすくなり、結果として、第1領域に亘って延在する放熱部への熱の流入は小さくなる。よって、第1領域内における熱流束の局所的な集中を緩和することができ、特に第1領域に配置された冷媒流路へ流入する熱流束を限界熱流束未満に抑えることができ、発熱部品の温度を許容温度未満とすることができる。
(2)一実施形態では、上記(1)の構成において、
前記放熱部は、前記冷媒流路内に突出するフィンを含む。
上記(2)の構成によれば、フィンにより冷媒流路と接する放熱部の面積が大きくなり、放熱部から冷媒流路に流れ込む熱流束が分散される。よって、該冷媒流路へ流入する熱流束の局所的な集中を抑制することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)または(2)に記載の構成において、
前記第1の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における距離の最大値をdmaxとし、前記第2の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における距離の最小値をdminとしたとき、
前記冷媒流路は、少なくとも部分的に、前記厚さ方向における前記冷媒流路の位置が前記厚さ方向の直交方向に関して変化して、前記第1領域から前記第2領域に向かう方向において、前記距離がdmin<d<dmaxの範囲内にて減少するように配置される。
上記(3)の構成によれば、第1領域から第2領域に向かう方向(発熱部品によって覆われた第1領域から外側に向かう方向)において、放熱部の発熱部品側表面と冷媒流路との間の厚さ方向における距離がdmin<d<dmaxの範囲内にて減少するため、放熱部の幅方向において熱流束の分布を細やかに制御し、熱流束の偏りを効果的に抑制できる。よって、第1領域内における熱流束の局所的な集中をより一層緩和することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れか一つに記載の構成において、
前記放熱部は、前記第1領域の少なくとも一部の領域に亘って前記発熱部品とは反対側の表面に設けられ、前記厚さ方向に前記発熱部品から離れる方向に突出した凸部を有し、
前記冷媒流路は、
前記凸部が設けられた部位を挟んで前記発熱部品とは反対側において、前記第1領域内に配置された第1冷媒流路と、
前記凸部の周辺の部位を挟んで前記発熱部品とは反対側において、前記第2領域内に配置された第2冷媒流路と、
を含む。
上記(4)の構成によれば、放熱部の凸部を挟んで発熱部品とは反対側に配置された第1冷媒流路は、放熱部の凸部の周辺の部位を挟んで反対側に配置される第2冷媒流路に比べて、厚さ方向における発熱部品側の表面からの距離が相対的に大きくなる。このため、上記(1)で述べた原理に基づいて熱流束の局所的な集中を緩和することができる。
(5)一実施形態では、上記(4)に記載の構成において、
前記冷媒流路は、前記凸部の側面に沿って配置される第3冷媒流路をさらに含む。
上記(5)の構成によれば、放熱部の凸部の側面に沿って設けられた第3冷媒流路に熱を流入させることで、第3冷媒流路を設けない場合に比べて、凸部の先端部近傍の第1冷媒流路に流れ込む熱流束を低減することができる。これにより、熱流束の局所的な集中をより一層緩和することができる。
(6)一実施形態では、上記(5)に記載の構成において、
前記放熱部は、
前記第1冷媒流路内に突出するように、前記凸部の先端面に立設された第1フィンと、
前記第2冷媒流路内に突出するように、前記凸部の周辺における前記発熱部品とは反対側の表面に立設された第2フィンと、
前記第3冷媒流路内に突出するように、前記凸部の前記側面に立設された第3フィンと、
を含む。
上記(6)の構成によれば、各フィン(第1フィン、第2フィン及び第3フィン)により冷媒流路と接する放熱部の面積が大きくなり、放熱部から冷媒流路への熱流束の流入を分散する。よって、該冷媒流路へ流入する熱流束を、例えば限界熱流束未満に抑えることができる。
また、各フィンを放熱部の表面又は凸部の側面に立設させることで、各フィンによる伝熱面積の拡大効果を高めることができる。特に、上記(5)で述べたように、第3冷媒流路により多くの熱を流入させることができれば、第1冷媒流路に流れ込む熱流束が減少することになるので、第3冷媒流路に設けられる第3フィンを放熱部の凸部の側面に立設させることで、第1冷媒流路に流れ込む熱流束の抑制効果をさらに高めることができる。
(7)一実施形態では、上記(6)に記載の構成において、
前記放熱部は、前記第1領域の少なくとも一部の領域に亘って前記放熱部の前記発熱部品とは反対側の表面に設けられ、前記厚さ方向に前記発熱部品から離れる方向に突出した凸部を有し、
前記第2冷媒流路及び前記第3冷媒流路のうち、少なくとも、前記凸部の根本部に隣接した部位が、前記厚さ方向における前記冷媒流路の位置が前記厚さ方向の直交方向において前記凸部から離れるにつれて前記放熱部の前記発熱部品側の表面と前記第2冷媒流路又は前記第3冷媒流路の何れか1つとの間の厚さ方向における距離が減少するように、前記直交方向に関して前記厚さ方向における位置が変化するように構成される。
第2冷媒流路および第3冷媒流路が第2フィン及び第3フィンによって複数の領域に仕切られている場合において、第2冷媒流路および第3冷媒流路の複数の領域のうち、放熱部の凸部の根本部に隣接した領域は、放熱部の凸部の側面、および、放熱部の凸部周辺の部位の表面と接するため、冷媒流路の容積に対する伝熱面積の割合が他の領域に比べて高い。このため、第2冷媒流路および第3冷媒流路のうち上述した領域に対して、限界熱流束を超える熱流束が流入することによる熱伝達率の悪化が発生し、発熱部品が高温化してしまう虞がある。
この点、上記(7)の構成では、第2冷媒流路および第3冷媒流路のうち、放熱部の凸部の根本部に隣接した部位において厚さ方向位置の分布を形成し、放熱部の幅方向において凸部から離れるにつれて、放熱部の発熱部品側の表面と第2冷媒流路又は第3冷媒流路の何れか1つとの距離が減少するようにしている。これにより、第2フィン及び第3フィンによって仕切られた第2冷媒流路および第3冷媒流路の複数の領域のうち、放熱部の凸部の根本部に隣接した領域の伝熱面積を低減し、凸部の根本部周辺における局所的な熱流束の集中を緩和できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(5)乃至(7)の何れか一つに記載の構成において、
前記凸部は、前記放熱部の前記発熱部品とは反対側の表面の外周縁よりも内側に前記凸部の全体が含まれるように設けられ、
前記第3冷媒流路は、前記凸部の全周に亘って前記凸部を取り囲むように配置される。
上記(8)の構成によれば、凸部の全周ではなく特定の周方向領域にのみ第3冷媒流路が配置された場合と比べて、第3冷媒流路に流れ込む熱流束を増大させ、結果的に第1冷媒流路に流れ込む熱流束を減少させることができる。これにより、熱流束の局所的な集中をより一層緩和することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れか一つに記載の構成において、
前記発熱部品は、
電極を有する電子部品
を含み、
前記冷媒流路は、前記電極の厚さ方向において、前記第1領域における該冷媒流路の形成位置が、前記第2領域における前記冷媒流路の形成位置よりも、前記電子部品の発熱源から離れるように、前記放熱部としての前記電極内に形成される。
電子部品から独立した放熱部を熱伝導性に優れた導電体で形成する場合であっても、電子部品の内部における発熱源(例えば、半導体素子を含む能動素子、キャパシタや抵抗等の受動素子)と放熱部との間には熱伝導性の低い絶縁材が介在することになるため、放熱部による冷却性能は限定的である。その結果、電子部品内部の発熱源の温度が上昇し、電子部品の許容温度を超え、電子部品の寿命が短くなる場合がある。
この点、上記(9)の構成によれば、電子部品の電極自体の内部に冷媒流路を形成することで、熱伝導性に優れた電極を放熱部として利用可能となり、電子部品を効果的に冷却することができる。これにより、電子部品の温度上昇を抑制して、電子部品の寿命を延ばすことができる。
なお、冷媒流路が形成される電極は、電子部品としての半導体素子を構成する電極(例えば、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極等)であってもよい。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れか一つに記載の構成において、
前記冷媒流路を形成する壁面は、絶縁性部材で覆われる。
導電性流体を冷媒として用いる場合、電子部品の電極の内部に形成された冷媒流路を流れる冷媒(導電性流体)に電極から電流が流れてしまう可能性がある。
この点、上記(10)の構成によれば、冷媒流路を形成する壁面が絶縁性部材で覆われているため、冷却効果に優れる導電性流体を冷媒として用いる場合であっても、電極から冷媒に電流が流れることを防止できる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れか一つに記載の構成において、
前記冷媒流路は、絶縁性流体である冷媒が流れるように構成される。
発熱部品としての電子部品を冷却するための冷媒として導電性流体を用いる場合、冷媒(導電性流体)の漏洩によって、電子部品(発熱部品)がショートを起こす可能性がある。
この点、上記(11)の構成によれば、絶縁性流体を冷媒として用いるようにしたので、発熱部品が電子部品である場合においても、冷媒の漏洩に起因した電子部品(発熱部品)のショートを防止できる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(11)の何れか一つに記載の構成において、
前記第1の表面と前記冷媒流路との間の前記放熱部の前記厚さ方向における前記平均距離に対する、前記第2の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における前記平均距離の比が、0<d2/d1≦0.9である。
放熱部の第1領域の発熱部品側表面と冷媒流路との平均距離に対する、放熱部の第2領域の発熱部品側表面と冷媒流路との平均距離の比d2/d1が1に近づくと、放熱部の発熱部品側の表面と冷媒流路との間の距離が放熱部の全領域に亘って均一である構成に近づく。
この点、上記(12)の構成によれば、上記比d2/d1を0.9以下に設定することで、上記(1)で述べた原理に基づいて、第1領域における熱流束の局所的な集中を効果的に緩和することができる。
(13)本発明の少なくとも一実施形態に係る放熱装置は、
発熱部品に隣接して設けられ、前記発熱部品によって覆われる第1領域と、該第1領域の外側の第2領域とに亘って延在し、前記発熱部品から生じる熱流束を分散させて放熱する放熱部と、
前記放熱部の厚さ方向において前記放熱部を挟んで前記発熱部品とは反対側、または、前記放熱部の内部に設けられる冷媒流路と、
を備え、
前記冷媒流路は、
前記第1領域を介して前記冷媒流路へ流入する伝熱経路における熱抵抗と、
前記第2領域を介して前記冷媒流路へ流入する伝熱経路における熱抵抗との差が小さくなるように、前記放熱部の前記発熱部品に覆われる側の表面と前記冷媒流路との厚さが調整されて、設けられる。
上記(13)の構成によれば、上記(1)で述べた原理に基づいて、第1領域における熱流束の局所的な集中を緩和することができる。
(14)上記(1)乃至(13)の何れか一つに記載の構成において、本発明の少なくとも一実施形態に半導体素子は、
半導体と、
前記発熱部品としての前記半導体で発生した熱を放散させるように構成された請求項1乃至12の何れか一項に記載の放熱装置と、を備える。
上記(14)の構成によれば、上記(1)で述べた原理に基づいて、熱流束の局所的な集中を緩和することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、電子部品(発熱部品)の温度が許容温度未満となるように、第1領域内における熱流束の局所的な集中を緩和することができる。
本発明の一実施形態に係る放熱装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る、冷媒流路に突出したフィンが放熱部に設けられる構成を示す放熱装置の概略断面図である。 他の実施形態に係る放熱装置の概略断面図である。 他の実施形態に係る、冷媒流路に突出したフィンが放熱部に設けられる構成を示す放熱装置の概略断面図である。 従来の放熱装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る、放熱部の第1表面と冷媒流路との距離が、第1領域から第2領域に向かう方向において減少するように配置された構成を示す放熱装置の概略断面図である。 他の実施形態に係る、放熱部の第1表面と冷媒流路との距離が、第1領域から第2領域に向かう方向において段階的に減少する構成を示す放熱装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る、凸部の側面に第3冷媒流路が設けられる構成を示す放熱装置の概略断面図である。 他の実施形態に係る、冷媒流路に突出したフィンが放熱部に設けられる構成を示す放熱装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る放熱装置の凸部の根本部を拡大した拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る放熱装置の凸部の根本部を拡大した拡大図である。 本発明の一実施形態に係る放熱装置を概略的に示す斜視図である。 本発明の別の実施形態に係る放熱装置を概略的に示す斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る放熱装置を概略的に示す斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る放熱装置を概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る、放熱部としての電極内に冷媒流路が形成される構成を示す放熱装置の概略断面図である。 他の実施形態に係る、冷媒流路を形成する壁面が絶縁性部材で覆われた構成を示す放熱装置の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
ただし、本発明の範囲は以下実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係る放熱装置1Aの概略断面図である。図2は、他の実施形態に係る放熱装置1Bの概略断面図である。図3は、さらに別の実施形態に係る放熱装置1Cの概略断面図である。また、図4は、さらに別の実施形態に係る放熱装置1Dの概略断面図である。
なお、以下の説明においては、放熱装置1A,1B,1C,1Dを、放熱装置1として総称する場合がある。
幾つかの実施形態では、放熱装置1は、発熱部品100で発生する熱を放散することで発熱部品100の温度上昇を抑制する機能を有する。発熱部品100は、熱の発生源となり得る部材であれば特に限定されず、例えば、トランジスタ、ダイオード等の能動素子や、キャパシタ、抵抗等の受動素子を含む電子部品であってもよい。この場合、発熱部品100としての電子部品は、半導体チップを有する半導体素子であってもよい。
図1~図4に示すように、放熱装置1は、発熱部品100からの熱を放散させるための放熱部10と、放熱部10によって放散された熱が最終的に流れ込む冷媒流路50と、を備える。
放熱部10は、発熱部品100に隣接して設けられ、発熱部品100によって覆われる第1領域G1の内側と外側とに亘って延在する。換言すれば、放熱部10は、第1領域G1、および、第1領域G1の外側の第2領域G2との両方に亘って延在している。
上記構成によれば、発熱部品100に対応した第1領域G1だけでなく、第1領域G1の外側の第2領域G2にも放熱部10が存在するので、発熱部品100で発生した熱を放熱部10の面内方向(放熱部10の厚さ方向に直交する方向)に拡散させる機能を実現できる。
なお、第2領域G2は、第1領域G1を取り囲むように第1領域G1の全周に亘って設けられていてもよい。あるいは、第2領域G2は、第1領域G1の外周縁のうち一部のみに隣接して設けられていてもよい。
放熱部10は、発熱部品100側の第1表面12と、発熱部品100とは反対側の第2表面14と、を有する。
図1~図4に示す例では、放熱部10の第1表面12は、放熱部10の厚さ方向に直交する平面に沿って延在する平坦面である。他の実施形態では、放熱部10の第1表面12は、少なくとも一部の領域において、凹凸又は湾曲面を有していてもよい。
なお、図1~図4に示す例示的な実施形態では、放熱部10の第1表面12が発熱部品100に直接接触しているが、他の実施形態では、放熱部10の第1表面12と発熱部品100との間に他の部材が介在していてもよい。
また、放熱部10の材質は特に限定されないが、例えば、SiやSiC等の半導体や、銅、アルミニウム、又はこれらを含む合金等の導電体であってもよい。また、放熱部10の熱伝導率は、例えば、10W/m・K以上であってもよい。
幾つかの実施形態では、図1~図4に示すように、上記構成の放熱部10の第1表面12から、放熱部10の厚さ方向に離れた位置に、放熱部10によって面内方向に拡散した熱が最終的に流れ込む冷媒流路50が設けられる。
図1に示す放熱装置1A及び図2に示す放熱装置1Bの場合、冷媒流路50は、放熱部10を挟んで発熱部品100とは反対側に設けられる流路形成部材17と放熱部10との間に位置するように設けられる。即ち、放熱装置1A,1Bの冷媒流路50は、放熱部10の第2表面14に対向して配置される。
一方、図3に示す放熱装置1C及び図4に示す放熱装置1Dの場合、冷媒流路50は、放熱部10の内部に設けられる。即ち、放熱装置1C,1Dの冷媒流路50は、放熱部10の厚さ方向において、放熱部10の第1表面12と第2表面14との間に配置される。
また、冷媒流路50は、図1~図4に示すように、発熱部品100に対応した第1領域G1と、第1領域G1の外側の第2領域G2との両方に配置される。
このように、第1領域G1及び第2領域G2の両方に冷媒流路50を設けることで、放熱部10によって放熱部10の面内方向に拡散した熱を効果的に冷媒流路50に移動させることができる。
また、冷媒流路50は、第1領域G1を介して冷媒流路50へ流入する伝熱経路における熱抵抗と、第2領域G2を介して冷媒流路50へ流入する伝熱経路における熱抵抗との差が小さくなるように、放熱部10の発熱部品100に覆われる側の表面と冷媒流路50との厚さが調整されて、設けられる。このような構成によれば、第1領域G1における熱流束の局所的な集中を緩和することができる。
冷媒流路50は、循環流路を構成していてもよい。この場合、冷媒流路50を通過して温度が上昇した冷媒を冷却するための冷却器が、循環流路上に設けられていてもよい。
冷媒流路50を流れる冷媒の種類は特に限定されないが、例えば、CO2やアンモニア等の自然冷媒や、フロン系冷媒に代表される絶縁性流体を用いてもよいし、水に代表される導電性流体を用いてもよい。
発熱部品100が電子部品である場合、発熱部品100としての電子部品を冷却するための冷媒として導電性流体を用いると、冷媒(導電性流体)の漏洩によって、電子部品(発熱部品100)がショートを起こす可能性がある。この点、冷媒として絶縁性流体を用いる場合には、発熱部品100が電子部品であっても、冷媒の漏洩に起因した電子部品(発熱部品)のショートを防止できる。
幾つかの実施形態では、図2及び図4に示すように、上記構成の冷媒流路50内に突出するフィン20が放熱部10に設けられる。
図2に示す放熱装置1Bの場合、フィン20は、放熱部10の第2表面14から、放熱部10の厚さ方向において発熱部品100から離れる方向に突出し、少なくとも部分的に冷媒流路50内に侵入している。
図4に示す放熱装置1Dの場合、放熱部10の厚さ方向に沿って設けられたフィン20が、少なくとも部分的に冷媒流路50内に侵入している。フィン20は、放熱部10と一体に設けられてもよく、例えば、フィン20は、冷媒流路50の複数の流路域58(詳細は後述)を構成するチャンネル構造を加工する際に各流路域を隔てる隔壁として形成されてもよい。
このように、冷媒流路50内にフィン20を設けることで、冷媒流路50と放熱部10が接する表面積が拡大される。その結果、放熱部10へ流入した熱流束がフィン20を含む広い表面積に分散し、冷媒流路50に流入することになる。よって、冷媒流路50へ流入する熱流束の局所的な集中を一層抑制することができる。
図2及び図4に示す例では、フィン20は冷媒流路50を複数の流路域58に区分けするように設けられている。
また、図2及び図4に示す例では、フィン20は、放熱部10の厚さ方向に直交する平面内において、冷媒流路50における冷媒の流れ方向に沿って設けられている。他の実施形態では、フィン20は、放熱部10の厚さ方向に沿って設けられてもよい。
さらに、フィン20の表面は、平坦面であってもよいし、少なくとも一部の領域において、凹凸又は湾曲面を有していてもよい。
なお、フィン20を設ける間隔や本数、フィン20の厚さは任意でよい。
冷媒流路50における冷媒の流れ方向は特に限定されず、放熱部10の厚さ方向に直交する方向に冷媒が流れるようになっていてもよいし、放熱部10の厚さ方向に沿って冷媒が流れるようになっていてもよい。
なお、図1から図4には、冷媒流路50内を、紙面直交方向に冷媒が流れる場合を表している。
幾つかの実施形態では、図1~図4に示すように、上記構成の冷媒流路50は、放熱部10の厚さ方向において、放熱部10の第1表面12を基準とした位置が、放熱部10の面内方向において一定ではなく、場所によって異なる。
具体的には、第1領域G1における放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との間の厚さ方向における平均距離をd1、第2領域G2における放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との間の厚さ方向における平均距離をd2とすると、平均距離d2より平均距離d1が大きい。
ここで、平均距離d1は、放熱部10の幅方向における位置座標をxとし、第1領域G1における放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との間の厚さ方向における距離をd1(x)としたとき、下記式(1)によって算出可能である。
Figure 0007022660000001
ここで、上記式(1)中のΔX1は、第1領域G1のうち、放熱部10の第1表面12と冷媒流路50とが対向する領域GX1の幅(即ち、放熱部10の幅方向における領域GX1の寸法)である。なお、図1~図4に示す例では、第1領域G1全体に亘って、放熱部10の第1表面12と冷媒流路50とが対向しているため、第1領域G1と領域GX1とが一致している。他の例において、第1領域G1の一部のみに冷媒流路50が配置されている場合、第1領域G1のうち冷媒流路50が存在しない領域は領域GX1に含まれない。また、図1~図4に示す例では、領域Gx1の幅ΔX1が発熱部品100の幅方向の長さLと同じである場合を例示しているが、領域Gx1の幅ΔX1と発熱部品100の幅方向の長さLとは互いに異なっていてもよい。
同様に、平均距離d2は、放熱部10の幅方向における位置座標をxとし、第2領域G2における放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との間の厚さ方向における距離をd2(x)としたとき、下記式(2)によって算出可能である。
Figure 0007022660000002
ここで、上記式(2)中のΔX2は、第2領域G2のうち、放熱部10の第1表面12と冷媒流路50とが対向する領域GX2の幅(即ち、放熱部10の幅方向における領域GX2の寸法)である。なお、図1~図4に示す例では、第2領域G2全体に亘って、放熱部10の第1表面12と冷媒流路50とが対向しているため、第2領域G2と領域GX2とが一致している。他の例において、第2領域G2の一部のみに冷媒流路50が配置されている場合、第2領域G2のうち冷媒流路50が存在しない領域は領域GX2に含まれない。
以下、冷媒流路50の放熱部10の厚さ方向における位置が、放熱部10の面内方向に関して分布を形成することによる技術的なメリットについて説明する。
図5は、従来の放熱装置の概略断面図である。
図5に示す放熱装置では、放熱部10’の発熱部品100’側の第1表面12’と冷媒流路50’との間の距離が、第1領域G1及び第2領域G2を含む全領域に亘って均一である。この場合、第1領域G1(特に、発熱部品100’の発熱中心の直下の領域)における伝熱経路が、第2領域G2における伝熱経路に比べて短いため、両者の熱抵抗の差が大きい。そのため、図5の熱流線Hが示すように、伝熱経路が相対的に短い第1領域G1における熱流束が集中する。このように、第1領域G1内において放熱部10を介した冷媒流路50への熱の流入の局所的な集中が起き、例えば、第1領域G1に配置された冷媒流路50へ流入する熱流束が限界熱流束以上となり、熱伝達率が悪化し発熱部品100’の温度が高くなる虞がある。
この点、図1~図4を用いて上述した実施形態では、放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との間の厚さ方向における平均距離d1,d2を、第1領域G1と第2領域G2とで差を持たせたので(d1>d2)、図5に示す従来の放熱装置の場合に比べて、放熱部10の第1領域G1の内側の伝熱経路における熱抵抗と、放熱部10の第2領域G2を少なくとも部分的に経由する伝熱経路における熱抵抗との差を小さくできる。そのため、発熱部品100が発する熱は、図1~図4の熱流線Hの矢印が示すように、第2領域G2に亘って延在する放熱部10に流入しやすくなり、結果として、第1領域G1に亘って延在する放熱部10への熱の流入は小さくなる。よって、第1領域G1内における放熱部10から冷媒流路50への熱の流入の局所的な集中を緩和することができ、特に第1領域G1に配置された冷媒流路50へ流入する熱流束を限界熱流束未満に抑えることができ、発熱部品100の温度を許容温度未満とすることができる。また、沸点より温度が低い状態である冷媒(例えば、水)や超臨界流体の場合でも局所熱流束を低下させることで冷却面温度均一化などの効果を図ることができる。
図1及び図2に示す実施形態では、放熱部10の第2表面14に凸部30を設け、放熱部10及び放熱部10の凸部30を挟んで厚さ方向において発熱部品100とは反対側に冷媒流路50を配置することで、第1領域G1における上記平均距離d1を第2領域G2における上記平均距離d2よりも大きく設定している。
具体的には、放熱部10の凸部30は、第1領域G1の少なくとも一部の領域に亘って、発熱部品100とは反対側の第2表面14から、厚さ方向において発熱部品100から離れる方向に突出するように設けられる。そして、冷媒流路50は、放熱部10を挟んで発熱部品100とは反対側において、放熱部10のうち凸部30が設けられた部位を挟んで第1領域G1内に配置された第1冷媒流路52と、放熱部10のうち凸部30の周辺の部位を挟んで第2領域G2内に配置された第2冷媒流路54とを含む。ここで、第1冷媒流路52は、第2冷媒流路54に比べて、放熱部10の厚さ方向において放熱部10の第1表面12から遠い位置に設けられる。これにより、第1領域G1における上記平均距離d1が第2領域G2における上記平均距離d2よりも大きくなる。
これに対し、図3及び図4に示す実施形態では、第1領域G1における上記平均距離d1を第2領域G2における上記平均距離d2よりも大きくなるように、放熱部10の内部に冷媒流路50が配置されている。即ち、冷媒流路50は、放熱部10の厚さ方向において、第1領域G1における冷媒流路50の形成位置が、第2領域G2における冷媒流路50の形成位置よりも、発熱部品100の発熱源から遠くなるように放熱部10の内部に配置される。
なお、図3及び図4には、放熱部10の第2表面14が、凹凸を有しない平坦面である場合を示したが、放熱部10の内部に冷媒流路50を設ける場合において、第2表面14の形状は特に限定されず、例えば図1に示すような凸部が第2表面14に設けられていてもよい。
上述したように、第1領域G1における放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との間の厚さ方向における平均距離d1と第2領域G2における放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との間の厚さ方向における平均距離d2は大小関係がd2/d1<1であれば、任意に設定してもよい。
2/d1<1の範囲の中で、幾つかの実施形態では、d1とd2との比が、0<d2/d1≦0.9の範囲内であってもよい。
放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との平均距離d1と、放熱部10の第2表面14と冷媒流路50との平均距離d2の比d2/d1が1に近づくと、放熱部10の発熱部品100側の表面と冷媒流路50との間の距離が放熱部10の全領域に亘って均一である構成に近づく。
また、上記構成のように、上記比d2/d1を0.9以下に設定することで、図1~図4と図5との対比によって説明した原理に基づいて、第1領域G1における熱流束の局所的な集中を効果的に緩和することができる。
幾つかの実施形態では、d2/d1<1の範囲の中で、d1とd2との比が、0.3≦d2/d1であってもよい。このような構成によれば、上記比d2/d1を0.3以上に設定することで、第1領域G1における放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との平均距離d1が過度に大きくなることを防止し、放熱部10の第1領域G1内における厚さ方向の2表面(即ち、第1表面12及び第2表面14)間の温度差を低減し、発熱部品100の温度上昇を抑制することができる。
続いて、図6及び図7を参照しながら、放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との間の厚さ方向の距離の変化パターンについて具体的に説明する。
図6は、図1~図4とは別の実施形態に係る放熱装置1Eの概略断面図である。また、図7は、さらに別の実施形態に係る放熱装置1Fの概略断面図である。
幾つかの実施形態では、図6及び図7に示すように、冷媒流路50は、少なくとも部分的に、放熱部10の幅方向に関して、放熱部10の厚さ方向における冷媒流路50の位置が一定ではなく、変化している。この冷媒流路50の位置変化によって、冷媒流路50の少なくとも一部において、放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との間の距離dが、第1領域G1から第2領域G2に向かう方向において、dmin<d<dmaxの範囲内にて減少する。
ここで、dmaxは、第1領域G1における放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との間の厚さ方向における距離の最大値である。また、dminは、第2領域G2における放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との間の厚さ方向における距離の最小値である。
この構成によって、放熱部10の幅方向において熱流束の分布を細やかに制御することができ、熱流束の偏りを効果的に抑制できる。よって、第1領域G1内における熱流束の局所的な集中をより一層緩和することができる。
図6に示す放熱装置1Eでは、冷媒流路50は、放熱部10の厚さ方向及び幅方向を含む平面内において、第1領域G1から第2領域G2に向かう方向に視て、放熱部10の第1表面12に徐々に近づくように、第1表面12に対して斜めに直線状に延在している。また、冷媒流路50を形成する壁面のうち、放熱部10の厚さ方向において発熱部品100側とは反対側に位置する壁面(図6に示す例では、流路形成部材17の表面のうち放熱部10の厚さ方向において発熱部品100側の表面18)は、凹凸がない平坦形状である。
なお、図6には、放熱部10の幅方向における位置によらず、放熱部10の幅方向に対する冷媒流路50の傾斜角度αが一定である例を示したが、放熱部10の幅方向における位置に応じて傾斜角度αは変化してもよい。
図7に示す放熱装置1Fでは、冷媒流路50は、放熱部10の厚さ方向及び幅方向を含む平面内において、第1領域G1の少なくとも一部に設けられて、第1表面12に沿って直線状に延在する直線部53を有する。放熱部10の幅方向における直線部53の両側には、放熱部10の第1表面12と冷媒流路50との距離dが、第1領域G1から第2領域G2に向かう方向に視て段階的に減少する段差部55が設けられている。段差部55は、第1領域G1から第2領域G2に向かう方向において、放熱部10の第1表面12に徐々に近づくように配置される。また、冷媒流路50を形成する壁面のうち、放熱部10の厚さ方向において発熱部品100側とは反対側に位置する壁面(図7に示す例では、流路形成部材17の表面のうち放熱部10の厚さ方向において発熱部品100側の表面18)は、平坦ではなく、階段状である。
なお、図6及び図7には、冷媒流路50内にフィン20が設けられ、且つ、厚さ方向において放熱部10を挟んで発熱部品100とは反対側に冷媒流路50が配置された例を示したが、これらの例には限定されず、フィン20の有無、または、冷媒流路50の配置については任意に変更可能である。
次に、上述した放熱装置1A~1Fとは、冷媒流路50の構成が異なる他の実施形態について説明する。
図8は、他の実施形態に係る放熱装置1Gの概略断面図である。
図8に例示されるように、冷媒流路50は、第1冷媒流路52と第2冷媒流路54に加えて、凸部30の側面32に沿って配置される第3冷媒流路56を含む。なお、第3冷媒流路56は、凸部30の側面32の全域にわたって配置されてもよいし、凸部30の側面32の、少なくとも一部の領域に配置されてもよい。
上記の構成によれば、図8の熱流線Hに示すように、第3冷媒流路56にも、放熱部10より熱が流入する。その結果、第3冷媒流路56を設けない場合に比べて、第1冷媒流路52に流れ込む熱流束を低減することができる。これにより、熱流束の局所的な集中をより一層緩和することができる。
図9は、他の実施形態に係る放熱装置1Hの概略断面図である。
幾つかの実施形態では、冷媒流路50が第3冷媒流路56を含む上述の冷放熱装置の構成において、図9に示すように、放熱部10に複数のフィン20が設けられている。放熱装置1Hでは、放熱部10に設けられるフィン20は、第1フィン22、第2フィン24及び第3フィン26を含む。第1フィン22は、第1冷媒流路52内に突出するように、凸部30の先端面34に立設される。第2フィン24は、第2冷媒流路54内に突出するように、凸部30の周辺における放熱部10の発熱部品100とは反対側の第2表面14に立設されている。第3フィン26は、第3冷媒流路56内に突出するように、凸部30の側面32に立設される。
上記構成によれば、各フィン20(第1フィン22、第2フィン24及び第3フィン26)により、放熱部10の冷媒流路50側の表面積が大きくなり、放熱部10から冷媒流路50に流れ込む熱流束が分散される。よって、冷媒流路50へ流入する熱流束の局所的な集中を一層抑制し、例えば限界熱流束未満に抑えることができる。
また、放熱部10の第2表面14又は凸部30の側面32に各フィン20を立設させることで、各フィン20による伝熱面積の拡大効果を高めることができる。特に、放熱部10の凸部30の側面32に第3フィン26を立設させ、第3冷媒流路56により多くの熱を流入させることができれば、第1冷媒流路52に流れ込む熱流束が減少することになるので、第1冷媒流路52に流れ込む熱流束の抑制効果をさらに高めることができる。
図10は、本発明の一実施形態に係る放熱装置1Hの凸部30の根本部31を示す拡大図である。図11は、本発明の他の実施形態に係る放熱装置1Iの凸部30の根本部31を示す拡大図である。
幾つかの実施形態では、フィン20が冷媒流路50に立設される上述の放熱装置1Hの構成において、図10に示すように、第2冷媒流路54及び第3冷媒流路56の複数の領域のうち、放熱部10の凸部30の根本部31に隣接した領域は、放熱部10の凸部30の側面32、および、放熱部10の凸部30周辺の部位の表面と接するため、冷媒流路50の容積に対する伝熱面積の割合が他の領域に比べて高い。よって、図10の熱流線Hが示すように、熱流束が第2冷媒流路54および第3冷媒流路56のうち凸部30の根本部31に面する部分に集中し、限界熱流束を超える熱流束が流入することによる(沸騰現象による)熱伝達率の悪化が発生し、発熱部品100が高温化してしまう虞がある。
この点、図11に示す放熱装置1Iでは、少なくとも凸部30の根本部31に隣接した部位において、放熱部10の幅方向において凸部30から離れるにつれて、放熱部10の第1表面12と第2冷媒流路54との間の厚さ方向における距離が減少するように構成される。なお、放熱部10の第1表面12と第2冷媒流路54または第3冷媒流路56との間の厚さ方向における距離の減少の仕方は特に限定されず、図11に例示される放熱装置1Iの凸部30の根本部31のように段階的に減少してもよいし、一次関数的に減少してもよい。また、図示しないが、凸部30の根本部31に隣接した部位において、放熱部10の幅方向において凸部30から離れるにつれて、放熱部10の第1表面12と第3冷媒流路56との間の厚さ方向における距離が減少するように構成されてもよい。
上記構成では、第2冷媒流路54および第3冷媒流路56のうち、放熱部10の凸部30の根本部31に隣接した部位において厚さ方向位置の分布を形成し、放熱部10の幅方向において凸部30から離れるにつれて、放熱部10の発熱部品100側の第1表面12と冷媒流路50(第2冷媒流路54又は第3冷媒流路56)との距離が減少するようにしている。これにより、第2フィン24及び第3フィン26によって仕切られた第2冷媒流路54および第3冷媒流路56の複数の領域のうち、放熱部10の凸部30の根本部31に隣接した領域の伝熱面積を低減し、凸部30根本部31周辺における局所的な熱流束の集中を緩和できる。
図12は、本発明の一実施形態に係る放熱装置1Jを概略的に示す斜視図である。図13は、別の実施形態に係る放熱装置1Kを概略的に示す斜視図である。図14は、さらに別の実施形態に係る放熱装置1Lを概略的に示す斜視図である。図15は、さらに別の実施形態に係る放熱装置1Mを概略的に示す斜視図である。
幾つかの実施形態では、図12に例示されるように、凸部30は、放熱部10の第1端部11から、第1端部11に対向する第2端部13まで延在している。
一方、他の実施形態では、図13及び図14に例示されるように、凸部30は、放熱部10の第2表面14の外周縁16よりも内側に凸部30の全体が含まれるように設けられる。換言すると、凸部30は、放熱部10の外周縁16内に収まるように配置される。
また、第3冷媒流路56は、凸部30の全周に亘って凸部30を取り囲むように配置される。なお、冷媒流路50の設けられる範囲は特に限定されず、放熱部10の第2表面14の全領域にわたって配置されてもよいし、放熱部10の第2表面14の一部の領域のみにわたって配置されてもよい。さらに、凸部30の先端面34の形状は特に限定されず、図13に例示されるように矩形でもよいし、図14に例示されるように円形であってもよい。また、凸部30の表面は、平坦面であってもよいし、少なくとも一部の領域において、凹凸又は湾曲面を有していてもよい。
上述した構成によれば、凸部30の全周ではなく特定の周方向領域にのみ第3冷媒流路56が配置された場合と比べて、第3冷媒流路56に流れ込む熱流束を増大させ、結果的に第1冷媒流路52に流れ込む熱流束を減少させることができる。これにより、熱流束の局所的な集中をより一層緩和することができる。
図15に示す放熱装置1Mでは、凸部30は、放熱部10の中心から外側に向かって第1表面12に近づくように第1表面12に対して傾斜した複数の傾斜面15(図15に示す例では4つの傾斜面15)を有する。
このように、複数の傾斜面15を有する凸部30に接するように冷媒流路50を配置することで、図13及び図14の実施形態と同様に、凸部30の全周に亘って熱流束を分散して冷媒流路50に流入させることができ、第1領域G1内における冷媒流路50に流れ込む熱流束を、特に限界熱流束未満に効果的に抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
例えば、上述の実施形態では、放熱部10の具体的構成について特に説明しなかったが、放熱部10は、発熱部品100としての電子部品の電極であってもよい。
図16は、本発明の一実施形態に係る放熱装置1Nの概略断面図である。また、図17は、他の実施形態に係る放熱装置1Oの概略断面図である。
幾つかの実施形態では、図16及び図17に例示されるように、発熱部品100は、電極10aを有する電子部品100aを含む。電子部品100aの電極10aの内部には冷媒流路50が形成される。具体的には、冷媒流路50は、電極10aの厚さ方向において、第1領域G1における冷媒流路50の形成位置が、第2領域G2における冷媒流路50の形成位置よりも、電子部品100aの発熱源10eから遠くなるように、放熱部10としての電極10a内に形成される。また、上記冷媒流路50内に突出するようにフィン20aが立設され、少なくとも部分的に冷媒流路50内に侵入している。
電子部品100aから放熱部10が独立して設けられる場合、放熱部10を熱伝導性に優れた導電体で形成したとしても、電子部品100aの内部における発熱源10e(例えば、半導体素子を含む能動素子、キャパシタや抵抗等の受動素子)と放熱部10との間には熱伝導性の低い絶縁材が介在することになるため、放熱部10による冷却性能は限定的である。その結果、電子部品100a内部の発熱源10eの温度が上昇し、電子部品100aの許容温度を超え、電子部品100aの寿命が短くなる場合がある。
この点、図16及び図17に示す実施形態によれば、電子部品100aの電極10a自体の内部に冷媒流路50を形成することで、熱伝導性に優れた電極10aを放熱部10として利用可能となり、電子部品100aを効果的に冷却することができる。これにより、電子部品100aの温度上昇を抑制して、電子部品100aの寿命を延ばすことができる。
なお、冷媒流路50が形成される電極10aは、電子部品100aとしての半導体素子を構成する電極10a(例えば、ゲート電極10b、ソース電極10c、ドレイン電極10d等)であってもよい。
また、図17に例示した実施形態では、上記冷媒流路50を形成する壁面が絶縁性部材60で覆われる。なお、絶縁性部材60の材質は、特に限定されず、例えば、ダイヤモンドやセラミック等の絶縁性物質であってもよい。導電性流体を冷媒として用いる場合、電子部品100aの電極10aの内部に形成された冷媒流路50を流れる冷媒(導電性流体)に電極10aから電流が流れてしまう可能性がある。
この点、上記構成によれば、冷媒流路50を形成する壁面が絶縁性部材60で覆われているため、冷却効果に優れる導電性流体を冷媒として用いる場合であっても、電極10aから冷媒に電流が流れることを防止できる。
1A~1O 放熱装置
10 放熱部
10a 電極
11 放熱部の第1端部
12 放熱部の第1表面
13 放熱部の第2端部
14 放熱部の第2表面
15 放熱部の傾斜面
16 放熱部の外周縁
17 流路形成部材
18 流路形成部材の表面
20,20a フィン
22 第1フィン
24 第2フィン
26 第3フィン
30 凸部
31 根本部
32 凸部の側面
34 凸部の先端面
50 冷媒流路
51 壁面
52 第1冷媒流路
53 直線部
54 第2冷媒流路
55 段差部
56 第3冷媒流路
58 冷媒流路の複数の流路域
60 絶縁性部材
100 発熱部品
100a 電子部品
G1 第1領域
G2 第2領域

Claims (12)

  1. 発熱部品に隣接して設けられ、前記発熱部品によって覆われる第1領域と、該第1領域の外側の第2領域とに亘って延在する放熱部と、
    前記放熱部の厚さ方向において前記放熱部を挟んで前記発熱部品とは反対側、または、前記放熱部の内部に設けられる冷媒流路と、
    を備え、
    前記第1領域の前記発熱部品側の表面である第1の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における平均距離が、前記第2領域の前記発熱部品側の表面である第2の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における平均距離よりも長く、
    前記放熱部は、前記第1領域の少なくとも一部の領域に亘って前記発熱部品とは反対側の表面に設けられ、前記厚さ方向に前記発熱部品から離れる方向に突出した凸部を有し、
    前記冷媒流路は、
    前記凸部が設けられた部位を挟んで前記発熱部品とは反対側において、前記第1領域内に配置された第1冷媒流路と、
    前記凸部の周辺の部位を挟んで前記発熱部品とは反対側において、前記第2領域内に配置された第2冷媒流路と、
    前記凸部の側面に沿って配置される第3冷媒流路と、をさらに含み、
    前記放熱部は、
    前記第1冷媒流路内に突出するように、前記凸部の先端面に立設された第1フィンと、
    前記第2冷媒流路内に突出するように、前記凸部の周辺における前記発熱部品とは反対側の表面に立設された第2フィンと、
    前記第3冷媒流路内に突出するように、前記凸部の前記側面に立設された第3フィンと、を含む
    放熱装置。
  2. 発熱部品に隣接して設けられ、前記発熱部品によって覆われる第1領域と、該第1領域の外側の第2領域とに亘って延在する放熱部と、
    前記放熱部の厚さ方向において前記放熱部を挟んで前記発熱部品とは反対側、または、前記放熱部の内部に設けられる冷媒流路と、
    を備え、
    前記第1領域の前記発熱部品側の表面である第1の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における平均距離が、前記第2領域の前記発熱部品側の表面である第2の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における平均距離よりも長く、
    前記発熱部品は、
    電極を有する電子部品
    を含み、
    前記冷媒流路は、前記電極の厚さ方向において、前記第1領域における該冷媒流路の形成位置が、前記第2領域における前記冷媒流路の形成位置よりも、前記電子部品の発熱源から離れるように、前記放熱部としての前記電極内に形成された
    放熱装置。
  3. 発熱部品に隣接して設けられ、前記発熱部品によって覆われる第1領域と、該第1領域の外側の第2領域とに亘って延在する放熱部と、
    前記放熱部の厚さ方向において前記放熱部を挟んで前記発熱部品とは反対側、または、前記放熱部の内部に設けられる冷媒流路と、
    を備え、
    前記第1領域の前記発熱部品側の表面である第1の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における平均距離が、前記第2領域の前記発熱部品側の表面である第2の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における平均距離よりも長く、
    前記第1の表面と前記冷媒流路との間の前記放熱部の前記厚さ方向における前記平均距離に対する、前記第2の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における前記平均距離の比が、0<d 2/d 1≦0.9である
    放熱装置。
  4. 前記放熱部は、前記冷媒流路内に突出するフィンを含む
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の放熱装置。
  5. 前記第1の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における距離の最大値をdmaxとし、前記第2の表面と前記冷媒流路との間の前記厚さ方向における距離の最小値をdminとしたとき、
    前記冷媒流路は、少なくとも部分的に、前記厚さ方向における前記冷媒流路の位置が前記厚さ方向の直交方向に関して変化して、前記第1領域から前記第2領域に向かう方向において、前記距離がdmin<d<dmaxの範囲内にて減少するように配置される
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の放熱装置。
  6. 前記放熱部は、前記第1領域の少なくとも一部の領域に亘って前記発熱部品とは反対側の表面に設けられ、前記厚さ方向に前記発熱部品から離れる方向に突出した凸部を有し、
    前記冷媒流路は、
    前記凸部が設けられた部位を挟んで前記発熱部品とは反対側において、前記第1領域内に配置された第1冷媒流路と、
    前記凸部の周辺の部位を挟んで前記発熱部品とは反対側において、前記第2領域内に配置された第2冷媒流路と、
    を含む請求項1乃至5の何れか一項に記載の放熱装置。
  7. 前記冷媒流路は、前記凸部の側面に沿って配置される第3冷媒流路をさらに含む
    請求項に記載の放熱装置。
  8. 前記放熱部は、前記第1領域の少なくとも一部の領域に亘って前記放熱部の前記発熱部品とは反対側の表面に設けられ、前記厚さ方向に前記発熱部品から離れる方向に突出した凸部を有し、
    前記第2冷媒流路及び前記第3冷媒流路のうち、少なくとも、前記凸部の根本部に隣接した部位が、前記厚さ方向における前記冷媒流路の位置が前記厚さ方向の直交方向において前記凸部から離れるにつれて前記放熱部の前記発熱部品側の表面と前記第2冷媒流路又は前記第3冷媒流路の何れか1つとの間の厚さ方向における距離が減少するように、前記直交方向に関して前記厚さ方向における位置が変化するように構成された
    請求項1に記載の放熱装置。
  9. 前記凸部は、前記放熱部の前記発熱部品とは反対側の表面の外周縁よりも内側に前記凸部の全体が含まれるように設けられ、
    前記第3冷媒流路は、前記凸部の全周に亘って前記凸部を取り囲むように配置された
    請求項1、7、8の何れか一項に記載の放熱装置。
  10. 前記冷媒流路を形成する壁面は、絶縁性部材で覆われる
    請求項1乃至9の何れか一項に記載の放熱装置。
  11. 前記冷媒流路は、絶縁性流体である冷媒が流れるように構成された
    請求項1乃至10の何れか一項に記載の放熱装置。
  12. 半導体と、
    前記発熱部品としての前記半導体で発生した熱を放散させるように構成された請求項1乃至11の何れか一項に記載の放熱装置と、
    を備える半導体素子。
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