JP2014082819A - 電力変換装置及び冷媒凍結検知方法 - Google Patents

電力変換装置及び冷媒凍結検知方法 Download PDF

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Akihiro Hishida
昭裕 菱田
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Abstract

【課題】冷媒の凍結を検知し,早期に電力変換用半導体素子の負荷を抑える制御を実現する。
【解決手段】複数の電力変換用半導体素子1、受熱部材2、複数のヒートパイプ、複数の温度測定素子、複数の放熱フィン5を有する電力変換装置において、電力変換用半導体素子1が受熱部材2の片面に設置され、温度測定素子が電力変換用半導体素子表面または電力変換用半導体素子の設置面と同一の受熱部材面に取り付けられ、複数のヒートパイプが受熱部材の他方の面に取り付けられ、複数のヒートパイプの少なくとも一部は放熱部3を有し、複数のフィン5は上記複数のヒートパイプの放熱部3に取り付けられ、複数の温度測定素子の少なくとも一部により測定された温度と他の箇所に配置された少なくとも一部の温度測定素子により測定された温度との差を監視することで複数のヒートパイプに封入された冷媒の凍結を検知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置一般に関するものである。
鉄道車両に搭載される電力変換装置は、鉄道用架線より入力される電力を複数の電力変換用半導体素子のスイッチング動作により電力変換を行い、車両用電動機の駆動制御を行うものであって、車両の床下等に設置される。また、電力変換装置は電力変換用半導体素子のスイッチング動作に伴う熱を損失として放出することから、素子の安定動作のために特許文献1に示されるようなヒートパイプ式冷却器を用いた電力変換用半導体素子冷却システムが開示されている。
ヒートパイプ式冷却器を図1に示す。ヒートパイプ式冷却器はヒートパイプ受熱部4が受熱部材2を介して電力変換用半導体素子1と熱的に接触するよう配置されており、ヒートパイプ受熱部4及びヒートパイプ放熱部3には冷媒6が封入されている。冷媒6にはハイドロフルオロカーボンなどのフッ素系化合物が広く利用されている。しかし、環境負荷の観点からフッ素系化合物は使用を制限され始めており、その代替冷媒として純水を使用するヒートパイプ式冷却器が開発・実用化されている。
また、冷媒として純水を使用した場合、氷点下環境では冷媒が凍結するという課題に対して、特許文献2に示すように、冷却器のヒートパイプ放熱部または放熱フィンまたは受熱部材の温度を測定することにより冷媒の凍結を検知する手法が提案されている。
特開2011−50166 特開2008−211956
特許文献2における冷媒の凍結検知方法は図2に示すように、氷点下環境において冷媒6がヒートパイプ放熱部3先端付近で凍結した場合に凍結を検知が出来るものであるが、冷却体のベースまたはフィンの温度が所定値以下となる場合に、凍結状態と判断しているが、半導体素子の発生する熱の影響を受けて、冷却体のベースまたはフィンの温度が所定値以下とならず、凍結状態を検知できなかったり、凍結検知までに時間がかかる恐れがある。そのため、凍結状態を検知するに至るまでに、冷却が機能していない状態で電力変換装置に負荷が掛けられることで電力変換用半導体素子1が故障もしくはそれに準ずる過剰負荷をかけられる恐れがあった。
そこで、本発明は上記課題を解決するため、電力変換用半導体素子の冷却を行うヒートパイプ式冷却器について、より正確にヒートパイプ式冷却器の冷媒の凍結検知を行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電力変換装置では、複数の電力変換用半導体素子、受熱部材、複数のヒートパイプ、複数の温度測定素子、複数の放熱フィンを有する電力変換装置において、複数の電力変換用半導体素子は受熱部材の片面に設けられ、複数の温度測定素子は複数の電力変換用半導体素子の取付面と同一面上に設置され、複数のヒートパイプは受熱部材の他方の面に設けられ、複数のヒートパイプの少なくとも一部は放熱部を有し、複数の放熱フィンは複数のヒートパイプの放熱部に取り付けられる構造とし、異なる位置に配置された複数の温度測定素子の温度差を監視することで上記複数のヒートパイプに封入された冷媒の凍結を検知する。
上記複数の温度測定素子の配置場所における条件を説明する。温度測定素子の配置条件は次の2条件である。第1の条件はヒートパイプ内の冷媒が凍結していない条件下において電力変換装置を動作させた場合に電力変換用半導体素子の表面温度が最も高くなる場所もしくはその付近である。第2の条件はヒートパイプ内の冷媒が凍結している条件下において電力変換装置を動作させた場合に電力変換用半導体素子の表面温度が最も高くなる場所もしくはその付近である。前記条件を満たす2測定点もしくは前記条件を満たす複数の測定点に温度測定素子を配置する。
さらに、ヒートパイプ内に封入された冷媒の凍結の検知は前記2条件を満たす測定点に配置した上記温度測定素子により測定された温度差を用いる。温度差は冷媒の凍結有無によって、ヒートパイプ受熱部の冷媒の有無が変化し、そのため受熱部材及びヒートパイプ受熱部まわりの熱伝導経路が変換することによる。
凍結の検知を行った場合、上記複数の電力変換用半導体素子の内部温度が過剰とならないよう、上記電力変換装置を制御する処理を行う。
本発明によれば、より正確にヒートパイプ式冷却器の冷媒の凍結検知を行うことが可能となる。
ヒートパイプ式冷却器の垂直方向断面図(通常時) ヒートパイプ式冷却器の垂直方向断面図(冷媒凍結時) 電力変換装置ならびにヒートパイプ式冷却器の設置箇所 本発明の一実施形態におけるヒートパイプ式冷却器の垂直方向断面図 本発明の一実施形態におけるヒートパイプ式冷却器の垂直方向断面図 本発明の一実施形態における電力変換装置の構成回路 本発明の一実施形態における電力変換用半導体素子の配置形態 本発明で検知するべき状態(1) 本発明で検知するべき状態(2) 本発明の一実施形態における電力変換用半導体素子の配置と冷却用送風機による風向きの関係 本発明の一実施形態における電力変換用半導体素子表面温度の測定結果(冷媒が未凍結時) 本発明の一実施形態における電力変換用半導体素子表面温度の測定結果(冷媒が凍結時) 本発明の一実施形態における温度測定素子配置場所 本発明の一実施形態における冷媒の凍結を検知した場合の電力変換装置の動作フローチャート 本発明の他の実施形態における実施形態における電力変換装置の設置方法 本発明の他の実施形態におけるヒートパイプ式冷却器の垂直方向断面図 本発明の他の実施形態における電力変換用半導体素子および温度測定素子の配置箇所(車両走行時) 本発明の他の実施形態における電力変換用半導体素子および温度測定素子の配置形態(車両停車時) 本発明の他の実施形態における凍結を検知した場合の動作フローチャート
本発明の実施の形態を以下、図面を用いて説明する。
本発明の電力変換装置ならびにヒートパイプ式冷却器は図3に示すように鉄道用車両12の床下等に設置され、車両駆動用の電動機(図示無し)へ供給する電力および周波数を制御することにより電動機の回転速度について制御を行う。ヒートパイプ式冷却器7は電力変換装置9内に組み込まれた構造を有し、図3において、電力変換装置9は車両12に吊り下げられるように固定されている。また、ヒートパイプ式冷却器7近傍に冷却用送風機8を有する構造とし,強制的に送風を行うことで電力変換用半導体素子を冷却する。
図4(a)及び図4(b)に本実施形態におけるヒートパイプ式冷却器の垂直方向断面図を示す。図4(a)及び図4(b)において、アルミニウム合金等から成る受熱部材2の一方の面に電力変換用半導体素子1が取り付けられており、電力変換用半導体素子1の表面または電力変換用半導体素子1の設置面と同一の受熱部材面上に温度測定素子(図示無し)が配置されている。受熱部材2のもう一方の面にU字型のヒートパイプ受熱部4が埋め込まれており,ハンダ等で熱的に接触されている。ヒートパイプ受熱部4からはヒートパイプ放熱部3が立ち上がっており,ヒートパイプ放熱部3には放熱フィン5が取り付けられている。ヒートパイプ受熱部4及びヒートパイプ放熱部3には冷媒6が封入されている。風向き100の方向へ図3で示された冷却用送風機8を用いて送風を行うことで,放熱フィン5から空気へ放熱が行われる。
図5に本実施形態における電力変換装置の構成回路を示す。電力変換装置はコンバータ部101及びインバータ部102より構成され,インバータ部102と接続された電動機14の駆動制御を行う。架線10よりパンタグラフ11を介して交流電圧を集電し,変圧器13を介して電力変換装置のコンバータ部101へ送電する。コンバータ部101では交流電圧を直流電圧へと変換しインバータ部102へ送電する。インバータ部102は直流電圧を交流電圧へ変換し電動機14の駆動制御を行う。本実施形態ではコンバータ部電力変換用半導体素子103を取り付けたヒートパイプ式冷却器について述べる。
図6に電力変換用半導体素子の配置形態を示す。図5において示されるコンバータ部電力変換用半導体素子103は3つの電力変換用半導体素子を並列に設置することで構成される。電力変換用半導体素子1近傍には温度測定素子15が配置される。これら電力変換用半導体素子および温度測定素子は受熱部材にネジ等(図示無し)で固定される。
次に電力変換用半導体素子を冷却する動作について図4(a)及び図4(b)を用いて説明する。電力変換用半導体素子1が動作することで発生する熱はヒートパイプ受熱部4へ伝えられる。ヒートパイプ受熱部4及びヒートパイプ放熱部3には冷媒6として液体の純水が封入されている。電力変換用半導体素子1の熱により加熱された冷媒6は蒸発して気体となりヒートパイプ放熱部3へと達する。ヒートパイプ放熱部3で冷却された冷媒6は凝縮して液体へと戻り、重力に従ってヒートパイプ受熱部4へ戻る。このように、冷媒6の蒸発と凝縮を繰り返すことで冷却が行われる。
次に本発明で検知するべき状態について図7(a)および図7(b)に示す。外気温が氷点下環境の場合、電力変換用半導体素子1を冷却する過程において冷媒6がヒートパイプ放熱部3にて凝縮により液体へと戻った後、凝固し固体となる。固体となった冷媒6はヒートパイプ放熱部3の内部表面に付着し離れなくなる。そのため、冷媒6はヒートパイプ受熱部4に戻れなくなり、受熱部4の熱抵抗が上昇することで,冷却効率が極端に低下する。本実施形態では、図7(a)及び図7(b)に示すヒートパイプ放熱部3の先端において冷媒6が凝固した状態を検知する方法を説明する。
本実施形態の構造において、冷媒が液体時の場合と固体時の場合について電力変換用半導体素子表面の温度上昇値測定を実施して比較した。電力変換用半導体素子の配置と冷却用送風機による風向きの関係を図8に示す。また,図9(a)は冷媒が液体時(通常状態)の場合、図9(b)は冷媒が固体時(冷媒凍結状態)の場合における各電力変換用半導体素子の温度分布である。図9(a)及び図9(b)は電力変換用半導体素子の温度上昇値を円の大きさによって表現している。図9(a)及び図9(b)は最小の温度上昇値を1として規格化しており,各円の位置は図8に示した電力変換用半導体素子の配置と対応している。つまり、図9(a)及び図9(b)の上側から下側へ冷却風が流れる。以下、電力変換用半導体素子の配置位置を(X軸座標、Y軸座標)で表すこととする。図9(a)及び図9(b)を比較すると、冷媒が液体時と固体時では温度分布の傾向に差がある。冷媒が液体時は風下に配置された電力変換用半導体素子表面が最も高温となり,冷媒が凍結時は中心部に配置された電力変換用半導体素子表面が最も高温となる。図9(a)ではヒートパイプ受熱部内に冷媒が存在するため,ヒートパイプ放熱部及び放熱フィンによる放熱が支配的である。そのため,冷却風の温度上昇の影響が相対的に大きくなり,風上では電力変換用半導体素子の表面温度上昇値が最も小さく,風下に向かうにつれて電力変換用半導体素子の表面温度上昇値が大きくなる。対して,図9(b)ではヒートパイプ受熱部内に冷媒が存在しないため,放熱フィンへの熱伝導効率が低下し,受熱部材及び受熱部材直近のヒートパイプ放熱部及び放熱フィンからの放熱が支配的となり,冷却風の影響が相対的に小さくなる。その結果,電力変換用半導体素子によって囲まれた位置に配置された、図9(b)の座標(X,Y)が(2,2)および(3,2)の電力変換用半導体素子ほど温度上昇値が高くなる。以上の理由により,冷媒が液体の場合と固体の場合において,電力変換用半導体素子の温度上昇分布に差が現れる。そのため,温度測定素子を(1)冷却風の風下,及び(2)電力変換用半導体素子に囲まれている中央部に配置し,温度関係を測定することで電力変換用半導体素子の温度監視とヒートパイプ内に封入された冷媒の凍結監視を同時に行うことが可能となり、さらには電力変換用半導体素子に過剰負荷がかけられる前に保護動作を取ることが可能となる。
図10に本実施形態における温度測定素子配置場所を示す。前述のとおり,冷却器の風下に温度測定素子A200を設置し,電力変換用半導体素子によって囲まれている中央部に温度測定素子B201を配置する。これらの温度測定素子A200及び温度測定素子B201は素子取り付け面に固定される。また,温度測定素子A200により測定された温度をTA,温度測定素子B201により測定された温度をTBとする。
図11に本実施形態における、冷媒の凍結を検知した場合の電力変換装置の動作フローチャートを示す。まず、温度計測素子A及びBにおける温度TA,TBを計測する。次に、TAとTBの大小関係を判断する。TAよりもTBの方が大きい場合には、ヒートパイプ内の冷媒が凍結していると判断して電力変換装置を停止させる。また、TAよりもTBの方が小さい場合には、ヒートパイプ内の冷媒は凍結していないと判断して電力変換装置を通常動作させる。ただし、冷媒の凍結を検知判定となる温度関係はフローチャートに示したものだけではなく、たとえば「TAとTBの差について絶対値をとったものがしきい値以上となった場合」でも良い。本実施形態では、上記方法にて冷媒の凝固を検知したとき、電力変換装置の動作を停止させ,電力変換用半導体素子にかかる負荷を抑える処理を行う。ただし,検知時における電力変換装置の動作は前記方法に限らず、たとえば「変換する直流電圧値を低下させる」,「電動機へ流す電流値を小さくする」、つまり、出力を低下させるなどの動作でも良い。
1つの温度測定素子の検出結果から閾値判断により、凍結検知を行う場合には、外気温や発熱素子の影響を受けて、正確に凍結を検知することが難しいが、上述したように、冷却風の風下及び電力変換用半導体素子に囲まれている中央部に温度測定素子を配置して、それらの温度の比較によって凍結を判断する方法によれば、二つの温度計測結果の相対関係による判断ができるため、外気温や発熱素子の影響を排除して、正確かつ速やかに凍結検知を行うことが可能となる。
また、本実施例では、中央部と風下部に温度測定素子を配置した例を説明したが、複数の温度測定素子の配置場所における条件としては次の2条件を満たしていれば他の配置場所であっても良い。第1の条件はヒートパイプ内の冷媒が凍結していない条件下において電力変換装置を動作させた場合に電力変換用半導体素子の表面温度が最も高くなる場所もしくはその付近である。第2の条件はヒートパイプ内の冷媒が凍結している条件下において電力変換装置を動作させた場合に電力変換用半導体素子の表面温度が最も高くなる場所もしくはその付近である。前記条件を満たす2測定点もしくは前記条件を満たす複数の測定点に温度測定素子を配置する。
以上、説明してきたように、本実施形態によれば電力変換用半導体素子の温度監視を行う一方で,ヒートパイプ内に封入された冷媒の凍結を検知し、電力変換装置に電力変換用半導体素子の故障を防止する動作を行わせることが出来る。ただし、本実施形態は図5に示すコンバータ部101のみに適応できるものではなく、インバータ部102にも適応できる。さらに、図5に示す回路構成を持つ機器にのみ適応できるものではなく、上記構造を有し、発熱する電力変換用半導体素子が並列に設置され、送風による風上および風下の関係がある構造をもつ電力変換装置において適応できる。
本発明の第2の形態として,車両が走行することで空気を取り込む構造を有する電力変換装置の実施の形態を,以下図面を用いて説明する。本実施形態における電力変換装置の設置方法を図12に示す。電力変換装置9は車両の床下等に設置され、電力変換装置9から突き出るようにして電力変換用半導体素子を冷却する冷却器7を有する構造を持つ。冷却器7は車両が走行することにより、走行方向に垂直な面より空気を取り入れる構造を有している。
図1及び図13に本実施形態におけるヒートパイプ式冷却器の垂直方向断面図を示す。アルミニウム合金等からなる受熱部材2の片面には電力変換用半導体素子1が設置される。また、受熱部材2の他方の面にはU字型のヒートパイプ受熱部4が熱的に接触するよう埋め込まれている。ただし、ヒートパイプ受熱部4は必ずしもU字型である必要はない。ヒートパイプ受熱部4からヒートパイプ放熱部3が立ち上がっており、ヒートパイプ放熱部3には複数の放熱フィン5が取り付けられている。ヒートパイプ受熱部4およびヒートパイプ放熱部3には冷媒6が封入されている。車両の前進および後進に従い、空気の取り込み方向が異なるため、風向き100は2方向ある。車両が前進する場合は風向き100がA方向、車両が後進する場合は風向き100がB方向になるものとする。なお、本実施形態において、ヒートパイプ式冷却器による冷却過程は第1の実施形態と同様である。
図14に本実施形態における電力変換用半導体素子および温度測定素子の配置箇所を示す。なお、電力変換装置の構成回路およびヒートパイプ式冷却器の適応箇所については第一の実施形態と同様である。第一の実施形態により得られた温度分布より、車両が前進する場合は中央部の温度測定素子C202と風下に配置された温度測定素子D203によって測定された温度を比較することで凍結の検知を行うことができる。また、車両が後進する場合は中央部の温度測定素子C202と風下に配置された温度測定素子E204によって測定された温度を比較することで凍結の検知を行うことができる。前進および後進に限らず、温度測定素子D203と温度測定素子E204の温度関係を監視することで、温度分布の差異より凍結を検知することは可能であるが、冷媒の凍結時に最も温度の高くなる電力変換用半導体素子の温度測定を並行して行うため温度測定素子C202を導入した。よって、車両の走行により空気を取り込み、電力変換用半導体素子を冷却する方式においては、温度測定素子C202、温度測定素子D203、温度測定素子E204の3測定点に温度測定素子を配置することで、車両の前進および後進に関係なく凍結の検知を行うことができる。なお,温度測定素子C202により測定された温度をTC,温度測定素子D203により測定された温度をTD、温度測定素子E204により測定された温度をTEとする。
本発明の第2の形態において、図15に車両が停止している場合を考慮した電力変換用半導体素子および温度測定素子の配置形態を示す。車両が停止している場合、車両進行方向および地面に対して垂直方向(矢印)からの風を乱雑に取り込むことを考慮する必要がある。そのため、図14に示した温度測定素子に加えて自然対流の風下側に温度測定素子F205および温度測定素子G206を追加配置する。凍結の検知については温度測定素子C202によって測定された温度と、温度測定素子D203、温度測定素子E204、温度測定素子F205、温度測定素子G206、によって測定された各温度それぞれについて比較を行うことで実現できる。なお,温度測定素子F205により測定された温度をTF,温度測定素子G206により測定された温度をTGとする。
本発明の第2の形態における、凍結を検知した場合の動作フローチャートを図16に示す。本実施例では、まず、車両が前進している場合は、温度測定素子Cと温度測定素子Dの測定結果を比較して、TD<TCとなれば、冷媒が凍結していると判断する。車両が後進している場合は、温度測定素子Cと温度測定素子Eの測定結果を比較して、TE<TCとなれば、冷媒が凍結していると判断する。次に、車両が停止している場合に、温度測定素子Cと各温度測定素子の測定結果を比較して、TF,TG,TE,TDのいずれかがTCよりも小さい場合に冷媒が凍結していると判断する。
本実施形態では、図16に記載した方法にて冷媒の凍結を検知したとき、電力変換装置の動作を停止させ,電力変換用半導体素子にかかる負荷を抑える処理を行う。ただし、冷媒の凍結検知判定は図16に示した方法に限るわけではなく、「TCとTD、TE、TF、TG各々の差の絶対値が、1つでもしきい値以上となった場合」でも良い。また、検知時における電力変換装置の動作は前記方法に限らず、「変換する直流電圧値を低下させる」「電動機へ流す電流値を小さくする」などの動作でも良い。
また、図16に示すフローチャートでは、車両が停止している場合には、各温度測定素子と温度測定素子Cを比較する例を示したが、車両が停止している場合には、自然対流により下側から上側へ垂直上向きに風が流れるため、垂直上側に配置された温度測定素子と温度測定素子Cの測定結果を比較して、垂直上側に配置された温度測定素子の測定温度が、TCよりも小さくなる場合に、冷媒が凍結していると判断しても良い。
1,103 電力変換用半導体素子
2 受熱部材
3 ヒートパイプ放熱部
4 ヒートパイプ受熱部
5 放熱フィン
6 冷媒
7 冷却器
8 冷却用送風機
9 電力変換装置
10 架線
11 パンタグラフ
12 車体
13 変圧器
14 電動機
15 温度測定素子
100 風向き
101 電力変換装置コンバータ部
102 電力変換装置インバータ部
200 温度測定素子A
201 温度測定素子B
202 温度測定素子C
203 温度測定素子D
204 温度測定素子E
205 温度測定素子F
206 温度測定素子G

Claims (9)

  1. 複数の電力変換用半導体素子、受熱部材、複数のヒートパイプ、複数の温度測定素子、複数の放熱フィンを有する電力変換装置において、
    上記電力変換用半導体素子が上記受熱部材の片面に設置され、
    上記温度測定素子が上記電力変換用半導体素子表面または上記電力変換用半導体素子の設置面と同一の受熱部材面に取り付けられ、
    上記複数のヒートパイプが受熱部材の他方の面に取り付けられ、
    上記複数のヒートパイプの少なくとも一部は放熱部を有し、
    上記複数のフィンは上記複数のヒートパイプの放熱部に取り付けられ、
    上記複数一部により測定された温度と、他の箇所に配置された一部の温度測定素子により測定された温度との差を監視することで上記複数のヒートパイプに封入された冷媒の凍結を検知することを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1記載の電力変換装置において、
    前記複数のヒートパイプまたは前記複数の放熱フィンに送風するための冷却用送風機を有し、
    前記複数の温度測定素子の一部は、前記電力変換用半導体素子に囲まれた箇所に配置され、
    前記複数の温度測定素子の一部は、前記電力変換用半導体素子に囲まれていない箇所、かつ前記冷却用送風機の送風方向に対して前記電力変換用半導体素子よりも風下となる箇所に配置されていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項2記載の電力変換装置において、
    前記電力変換用半導体素子に囲まれた箇所に配置された前記温度測定素子の測定温度が、前記電力変換用半導体素子に囲まれていない箇所、かつ前記冷却用送風機の送風方向に対して前記電力変換用半導体素子よりも風下となる箇所に配置された他の前記温度測定素子の測定温度よりも大きくなる場合に、前記ヒートパイプ内の冷媒の凍結を検知することを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1記載の電力変換装置において、
    車両の走行により空気を取り入れる構造を有し、
    前記取り入れられた空気が前記複数のヒートパイプまたは前記複数の放熱フィンに送風される構造を有し、
    前記複数の温度測定素子の一部が車両進行方向に対して前方となる箇所に設置され、
    前記複数の温度測定素子の一部が車両進行方向に対して後方となる箇所に設置されていることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項4記載の電力変換装置において、
    前記複数の温度測定素子の一部は、前記電力変換用半導体素子に囲まれた箇所に配置されていることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項5記載の電力変換装置において、
    前記電力変換用半導体素子に囲まれた箇所に配置された前記温度測定素子の測定温度が、車両進行方向に対して前記電力変換用半導体素子よりも後方となる箇所に配置された他の前記温度測定素子の測定温度よりも大きくなる場合に、前記ヒートパイプ内の冷媒の凍結を検知することを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電力変換装置において,
    請求項5記載の冷媒凍結検知方法を有する電力変換装置であって,
    冷媒の凍結を検知したとき電力変換動作を停止することを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電力変換装置において,
    請求項5記載の冷媒凍結検知方法を有する電力変換装置であって,
    冷媒の凍結を検知したとき出力を低下させる動作を行うことを特徴とする電力変換装置。
  9. 複数の電力変換用半導体素子、受熱部材、複数のヒートパイプ、複数の温度測定素子、複数の放熱フィンを有し、
    上記電力変換用半導体素子が上記受熱部材の片面に設置され、
    上記温度測定素子が上記電力変換用半導体素子表面または上記電力変換用半導体素子の設置面と同一の受熱部材面に取り付けられ、
    上記複数のヒートパイプが受熱部材の他方の面に取り付けられ、
    上記複数のヒートパイプの少なくとも一部は放熱部を有し、
    上記複数のフィンは上記複数のヒートパイプの放熱部に取り付けられ、
    上記複数のヒートパイプの少なくとも一部には冷媒が封入されている電力変換装置の冷媒凍結の検知方法であって、
    上記複数の温度測定素子の一部により測定された温度と他の箇所に配置された一部の温度測定素子により測定された温度との差を監視することで上記複数のヒートパイプに封入された冷媒の凍結を検知することを特徴とする冷媒凍結検知方法。
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