JP6448487B2 - 引戸制動装置及び引戸装置 - Google Patents

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本発明は、引戸を制動するための引戸制動装置及び該引戸制動装置を備えた引戸装置に関する。
従来、電動モータ等の動力源を用いることなく、ばね付勢やレールの傾斜等を用いて引戸が自動的に閉じるようにした引戸装置が知れられている。このような引戸装置には、引戸が全閉する手前で引戸の移動速度を減速するための引戸制動装置が設けられている。
上記のような引戸制動装置は、例えば、ラックと、ピニオンと、ピニオンの回転に対して制動力を付与する制動部とを備えている。制動部は、引戸に取り付けられ、ピニオンは、制動部の回転軸に一方向クラッチを介して取り付けられ、ラックは、引戸が全閉する手前でピニオンと噛み合うようにレールに固定される。このような引戸制動装置では、ラックへのピニオンの噛み合い開始時に、ラックの歯とピニオンの歯とがぶつかり合うため、歯当り音(騒音)が発生する。また、この噛み合い開始時には、ラックの歯とピニオンの歯との位相ずれにより、ピニオンがラックに乗り上げて大きな騒音が発生することがある。このため、ラックとピニオンとの噛み合いを常に維持するようにした引戸制動装置が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
下記特許文献1の図8〜図11に記載された引戸制動装置は、引戸に取り付けられた装置本体と、レールに取り付けられたキャッチ具とを備えている。装置本体は、引戸に取り付けられた取付板と、取付板に固定された固定ガイドと、固定ガイドに対して引戸の開閉方向に所定の範囲内でスライド可能に支持された可動ガイドと、取付板に軸支されたたピニオンと、ピニオンの回転に対して制動力を付与する制動ブレーキ(制動部)とを備えており、可動ガイドに形成されたラックにピニオンが噛合されている。
この引戸制動装置では、引戸の閉方向の移動に対して制動力を付与する区間においては、可動ガイドをキャッチ具に付着させ、固定ガイドに対して可動ガイドをスライドさせつつ、可動ガイドのラックに対してピニオンを転動させる。これにより、制動ブレーキによってピニオンの回転に制動力を付与する。一方、引戸に対して制動力を付与しない区間においては、キャッチ具から可動ガイドを離間させ、ピニオンが可動ガイドのラックと噛み合った状態のままで、可動ガイドを引戸と一体的に移動させる。これにより、ラックとピニオンとが常に噛み合った状態を維持されるので、上述の如き位相ずれが生じることがない。なお、引戸制動装置に関する他の先行技術文献としては、下記特許文献2がある。
特許第3657472号公報 特許第3712915号公報
しかしながら、特許文献1に記載された引戸制動装置では、引戸の閉方向の移動に対して制動力を付与する区間において、可動ガイド及び固定ガイドが引戸からの過大な荷重を受けつつ相対的にスライドする。このため、固定ガイド及び可動ガイドを含んで構成されたスライド機構を高強度に製造しなければならなくなり、製造コストが増加することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、ピニオンとラックとが位相ずれした状態で噛み合うことを防止できると共に、製造コストの低コスト化に寄与する引戸制動装置及び引戸装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る引戸制動装置は、レール及び該レールに沿って開閉される引戸のうちの一方に固定され、ピニオンの軸線回り一方の回転に対して制動力を付与する装置本体と、前記レール及び前記引戸のうちの他方に固定され、前記引戸の開閉方向に延在すると共に、前記引戸の閉方向の移動を制動する区間において前記ピニオンと噛合され、前記ピニオンを前記軸線回り一方に回転させる固定ラックと、前記他方に対して前記引戸の開閉方向にスライド可能に取り付けられると共に、前記固定ラックに対して前記引戸の開方向に配置され、前記引戸が開く途中で前記ピニオンと噛合され、前記装置本体に追従してスライドすると共に、前記引戸が閉じる途中で前記固定ラックと接触して前記固定ラックに一体的に連続し、前記固定ラックへの前記ピニオンの噛合を案内するスライドラックと、を備えている。
請求項1に記載の引戸制動装置では、レール及び該レールに沿って開閉される引戸のうちの一方に装置本体が固定される。この装置本体は、ピニオンの軸線回り一方の回転に対して制動力を付与する。また、レール及び引戸のうちの他方には、固定ラックが固定される。この固定ラックは、引戸の開閉方向に延在し、引戸の閉方向の移動を制動する区間においてピニオンと噛合され、ピニオンを軸線回り一方(制動力を付与される方向)へ回転させる。
さらに、レール及び引戸のうちの他方には、スライドラックが引戸の開閉方向にスライド可能に取り付けられる。このスライドラックは、固定ラックに対して引戸の開方向に配置され、引戸が開く途中でピニオンと噛合される。これにより、スライドラックが装置本体に追従して引戸の開方向にスライドする。また、このスライドラックは、引戸が閉じる途中で固定ラックと接触して固定ラックに一体的に連続し、固定ラックへのピニオンの噛合を案内する。これにより、ピニオンと固定ラックとが位相ずれした状態で噛み合うことを防止できる。
しかも、引戸の閉方向の移動を制動する区間では、レール及び引戸のうちの他方に固定された固定ラックによって、引戸からの過大な荷重を受けることができる。これにより、背景技術の欄で説明した引戸制動装置のように、高強度なスライド機構を必要としないため、製造コストの低コスト化に寄与する。
請求項2に記載の発明に係る引戸制動装置は、請求項1において、前記レール及び前記引戸のうちの前記他方には、前記引戸の開閉方向に延びるガイド溝が形成され、前記固定ラックは、一部が前記ガイド溝に嵌合した状態で前記他方に固定され、前記スライドラックは、一部が前記ガイド溝に嵌合することにより、前記他方に対するスライドを案内される。
請求項2に記載の引戸制動装置では、固定ラックは、レール及び引戸のうちの他方に形成されたガイド溝に一部が嵌合した状態で前記他方に固定される。また、スライドラックは、前記ガイド溝に一部が嵌合することにより、前記他方に対するスライドを案内される。このように、固定ラック及びスライドラックが同一のガイド溝に嵌合されるため、両者の位置合わせが容易である。
請求項3に記載の発明に係る引戸制動装置は、請求項1又は請求項2において、前記固定ラック及び前記スライドラックは、互いに接触する端面が前記スライドラックのスライド方向に対して傾斜した面を含んでいる。
請求項3に記載の引戸制動装置では、スライドラックと固定ラックとの接触面が、スライドラックのスライド方向に対して傾斜した面を含んでいるので、両者の接触面が前記スライド方向に対して直交している場合と比較して、両者の接触面を広く確保することができる。これにより、固定ラックへのスライドラックの接触時に、衝突音が生じることを抑制できる。
請求項4に記載の発明に係る引戸制動装置は、請求項3において、前記互いに接触する端面の一方が前記スライド方向の一側へ凸をなし、前記互いに接触する端面の他方が前記スライド方向の一側へ凹をなしている。
請求項4に記載の引戸制動装置では、スライドラック及び固定ラックにおける互いに接触する端面が、上記のように形成されているので、スライドラックが固定ラックに接触する際には、スライド方向の一側へ凸をなす面と、スライド方向の一側へ凹をなす面とが互いに嵌合し合う。これにより、スライドラックが固定ラックに対してスライド方向と直交する方向に不用意に変位することを抑制できる。
請求項5に記載の発明に係る引戸制動装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項において、前記固定ラック及び前記スライドラックのうち少なくとも一方は、相手方に接触する面が緩衝材によって形成されている。
請求項5に記載の引戸制動装置によれば、スライドラックが固定ラックと接触する際には、少なくとも一方の端面を形成する緩衝材が相手方の端面に接触する。これにより、当該接触時に衝突音が生じることを抑制できる。
請求項6に記載の発明に係る引戸装置は、レールと、前記レールに沿って開閉される引戸と、前記装置本体が前記レール及び前記引戸のうちの一方に固定され、前記固定ラックが前記レール及び前記引戸のうちの他方に固定され、前記スライドラックが前記他方に対してスライド可能に取り付けられた請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の引戸制動装置と、を備えている。
請求項6に記載の引戸装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の引戸制動装置を備えているので、前述した作用及び効果を奏する。
以上説明したように、本発明に係る引戸制動装置及び引戸装置では、ピニオンとラックとが位相ずれした状態で噛み合うことを防止できると共に、製造コストの低コスト化に寄与する。
本発明の実施形態に係る引戸装置の要部を示す分解斜視図である。 同引戸装置の要部を閉方向側から見た断面図である。 同引戸装置が備える引戸制動装置の装置本体を示す分解斜視図である。 同引戸制動装置が備える発電ブレーキの回路図である。 同引戸制動装置のスライドラックが装置本体と一体的にスライドしている状態を示す概略的な側面図である。 同スライドラックが固定ラックと接触した状態を示す図5Aに対応した側面図である。 同スライドラックが固定ラックから離間した状態を示す概略的な平面図である。 同スライドラックが固定ラックと接触した状態を示す図6Aに対応した平面図である。 本発明の実施形態の第1変形例において、スライドラックが固定ラックから離間した状態を示す概略的な平面図である。 第1変形例において、スライドラックが固定ラックと接触した状態を示す図7Bに対応した平面図である。 本発明の実施形態の第2変形例において、スライドラックが固定ラックから離間した状態を示す概略的な平面図である。 第2変形例において、スライドラックが固定ラックと接触した状態を示す図7Bに対応した平面図である。 本発明の実施形態の第3変形例において、スライドラックが固定ラックから離間した状態を示す概略的な側面図である。 本発明の実施形態の第4変形例において、スライドラックが装置本体と一体的にスライドしている状態を示す概略的な側面図である。
以下、図1〜図6Bを用いて本発明の実施形態に係る引戸制動装置10及び引戸装置11について説明する。図1及び図2に示されるように、引戸装置11は、引戸12と、レールとしてのハンガーレール18と、引戸制動装置10とを備えている。引戸12は、建築物等の壁部14に形成された開口部16を開閉するための引戸本体13を備えている。なお、各図中に適宜示される矢印UPは、鉛直方向の上方を示している。
壁部14には、開口部16の上方にハンガーレール18が取り付けられている。ハンガーレール18は、長手方向と交差する方向に沿う断面がL字形状に形成され、L字形状の一辺が基部18Aとされ、他辺が支持部18Bとされている。ハンガーレール18は、長手方向が、壁部14における開口部16の上方の部位に開口部16の上端に沿うように配置され(図1参照)、基部18Aが壁部14に固定されている。また、ハンガーレール18は、支持部18Bの先端側から上方へ突出したレール部18Cを有している。このレール部18Cは、ハンガーレール18の長手方向(引戸12の移動方向)に延在している。
引戸12は、引戸本体13がハンガーレール18の支持部18Bの下方に配置されている。引戸本体13の上端面における長手方向の一端側及び他端側には、引戸12の構成部材であるブラケット22、24が設けられている。ブラケット22、24は、ベース板26Aが引戸本体13の上端面に固定され、ベース板26Aから上方へ向けて脚板26Bが立設されている。また、ブラケット22、24は、脚板26Bの壁部14側の面に戸車28が回転自在に取り付けられている。
図2に示されるように、引戸12は、ブラケット22、24の各々の戸車28がハンガーレール18のレール部18Cに載せられることで、引戸本体13がハンガーレール18に吊り下げられて支持されている。また、図1及び図2に示す引戸12は、戸車28がレール部18C上を長手方向(開閉方向)に沿って転動することで、引戸本体13が、開口部16の全域を閉塞する全閉位置から開口部16の全域を開放する全開位置までの範囲で移動される。このような引戸12としては、公知の一般的構成の適用が可能である。なお、本実施形態では、一例として右開きの引戸12を適用しており、以下の説明においては、図1の紙面左側を開口部16の閉方向として矢印CLで示し、紙面右側を開口部16の開方向として矢印OPで示している。
ここで、本実施形態に係る引戸装置11は、引戸12が自然に(自動的に)閉方向へ移動して開口部16を閉じるクローザ手段(クローザ機能)を備えている。このクローザ手段としては、例えば引戸12を支持するハンガーレール18が、閉方向CL側を開方向OP側より低位となるように傾斜されて壁部14に固定されることで構成されている。引戸12は、ハンガーレール18のレール部18Cの傾斜に沿って戸車28が自然に閉方向へ向けて転動することにより、自動的に全閉位置に移動して開口部16を閉じる。
なお、クローザ手段の構成は、上記に限るものではない。例えば、駆動力により引戸12を全閉位置へ移動させるクローザ装置がクローザ手段とされた構成にしても良い。クローザ装置としては、ばねなどの付勢力、油圧、又は空気圧等の何れかを駆動力とする公知の構成を適用することができる。例えば、付勢力を用いるクローザ装置は、付勢力を発生するコイルばね等の付勢手段が設けられた駆動部をハンガーレール18の閉方向CL側の端部に設け、駆動部から引き出したワイヤの先端をブラケット22に係合させた構成等が適用される。このようなクローザ装置では、引戸12が開方向OPへ移動されてワイヤが引き出されることで付勢手段に付勢力が蓄勢され、引戸12から手が離されると、蓄勢している付勢力によりワイヤが巻き取られる。これにより、引戸12が閉方向CLへ移動して開口部16を閉じる。
一方、図1〜図3に示されるように、引戸制動装置10は、装置本体30と、固定ラック33と、スライドラック34とを備えている。本実施形態では、装置本体30が、ジェネレータ式の制動装置とされているが、これに限るものではない。装置本体30としては、例えば、オイルダンパ等の油圧制御方式のものや、エアダンパ等の空気圧制御方式のものを採用することができる。
この装置本体30は、引戸12に固定されたハウジング36を備える。このハウジング36は、一例としてブラケット22の脚板26Bにビス止めによって固定されている。これにより、装置本体30が引戸12と一体で開方向OP及び閉方向CLに移動される。また、装置本体30は、図3に示されるように、ピニオン32と、増速機部である伝達部38と、発電ブレーキ部である制動部40とを備えている。ピニオン32は、固定ラック33及びスライドラック34と噛合可能とされている。また、伝達部38は、一例として複数のギヤによる歯車列を構成しており、ピニオン32の軸線回り一方(図1及び図3の矢印R方向)の回転を増速して制動部40へ伝達する。制動部40は、伝達部38を介して伝達されたピニオン32の回転速度に応じ、回転速度が高くなるほど大きくなる回転負荷を発生する。なお、ピニオン32が軸線回り他方へ回転した際には、ピニオン32に組み込まれた図示しない一方向クラッチによって、ピニオン32から伝達部38への回転の伝達が遮断される構成になっている。
ハウジング36は、ピニオン32と反対側の面に開口された第1凹部42が形成されると共に、第1凹部42の底部に開口された第2凹部44が形成されている。ハウジング36は、第2凹部44に伝達部38が収容されて仕切り板46により閉塞され、第1凹部42に制動部40が収容されてカバー48により閉塞される。
伝達部38は、シャフト50A、50B、50Cを備える。ハウジング36は、第2凹部44の底面に支持孔44A、44B、44Cが形成され、仕切り板46は、ハウジング36の支持孔44A、44B、44Cの各々と同軸となるように支持孔46A、46B、46Cが形成されている。シャフト50Aは、軸線方向の一端部が支持孔44Aに挿通されてハウジング36から突出され、他端が支持孔46Aに挿入されている。また、シャフト50Bは、一端が支持孔44Bに挿入され、他端が支持孔46Bに挿入され、シャフト50Cは、一端が支持孔44Cに挿入され、他端が支持孔46Cに挿入されている。これにより、伝達部38は、シャフト50A、50B、50Cが第2凹部44の底面と仕切り板46との間に互いの軸線が平行となるように掛け渡され、かつ回転自在に支持されている。
伝達部38は、ハウジング36から突出したシャフト50Aにピニオン32が設けられ、ピニオン32が軸線回り一方(図1及び図3の矢印R方向)へ回転することで、シャフト50Aがピニオン32と共に回転可能となっている。また、シャフト50Aは、ギヤ52が一体回転するように取り付けられている。シャフト50Bは、二段ギヤ54が取り付けられ、シャフト50Cは、中間ギヤ56が取り付けられている。二段ギヤ54は、ギヤ52よりも小径のギヤ54A、及びギヤ54Aよりも更に小径のギヤ54Bにより形成されている。中間ギヤ56は、中間ギヤ56よりも小径で中間ギヤ56の裏側(図2の紙面裏側)のギヤ(図示省略)が一体とされた二段ギヤとなっている。また、中間ギヤ56の裏側(図2の紙面裏側)の図示しないギヤは、ギヤ52より小径とされ、二段ギヤ54のギヤ54Bは、中間ギヤ56よりも小径とされている。なお、ギヤの大径及び小径は、外径の相違を示す共に、歯数の相違を示しており、大径のギヤは、小径のギヤよりも歯数が多いことを示す。
伝達部38は、シャフト50Aのギヤ52と、シャフト50Cの中間ギヤ56の裏側に設けている図示しない小径のギヤとが噛み合い、シャフト50Aの回転が増速されて中間ギヤ56に伝達される。また、伝達部38は、中間ギヤ56とシャフト50Bの二段ギヤ54のギヤ54Bとが噛み合い、中間ギヤ56の回転が増速されて二段ギヤ54のギヤ54Aが回転される。これにより、伝達部38は、シャフト50Aの回転をギヤ54Aに伝達する歯車列が形成され、ピニオン32の回転速度が増速されてギヤ54Aに伝達される。
制動部40は、一例として、ジェネレータ58と、制動回路部60を備える。ジェネレータ58は、ロータ軸58Aを備え、制動回路部60は、ジェネレータ58のロータ軸58Aが回転する際、回転速度に応じ、回転速度が高くなるほど大きくなる回転負荷を生じさせる。装置本体30は、ジェネレータ58に生じる回転負荷が、ピニオン32に伝達されることで、ピニオン32が軸線回り一方の回転を抑制される方向の制動力(制動トルク)を受ける。本実施形態においてジェネレータ58及び制動回路部60は、制動力発生手段の一例として機能し、ジェネレータ58が回転器の一例として機能し、ロータ軸58Aが回転軸の一例として機能する。
仕切り板46は、挿通孔46Dが形成され、ジェネレータ58は、仕切り板46の挿通孔46Dにロータ軸58Aの先端部が挿入されて仕切り板46に取り付けられる。また、制動回路部60は、例えば、仕切り板46に取り付けられ、図示しない配線によりジェネレータ58と接続されている。
ジェネレータ58は、仕切り板46の挿通孔46Dから第2凹部44内に突出されたロータ軸58Aの先端部にピニオン62が取り付けられ、ピニオン62が伝達部38の二段ギヤ54のギヤ54Aに噛み合っている。これにより、装置本体30は、ピニオン32の軸線回り一方の回転が伝達部38を介してジェネレータ58のロータ軸58Aに伝達されて、ロータ軸58Aが回転される。この際、ジェネレータ58は、伝達部38のギヤ52とギヤ52より小径の図示しないギヤとが噛み合い、また、中間ギヤ56と中間ギヤ56よりも小径のギヤ54Bとが噛み合っていることで、ピニオン32の回転速度が増速されてロータ軸58Aが回転される。壁部14側でハンガーレール18の支持部18Bの上方となる位置にピニオン32が設けられている。
ジェネレータ58は、一例として永久磁石界磁型モータが用いられる。永久磁石界磁型モータとしては、例えば、直流モータ(直流電動機)、ステッピングモータ、又は交流モータ(交流電動機)などがあり、また、永久磁石界磁型モータは、永久磁石をロータ側に設けたものと、永久磁石をステータ側に設けたものとがある。さらに、モータとしては、アウターロータ型と、インナーロータ側とがある。回転器として適用するジェネレータ58としては、永久界磁型モータであれば、何れのモータを適用しても良く、本実施形態では、ジェネレータ58の一例として三相モータ(三相交流モータ)を用いる。
図4には、ジェネレータ58と制動回路部60との接続の一例を示している。ジェネレータ58は、ロータ軸58Aに永久磁石が配置され、図示しないステータに三相の巻線として、U相のコイル64U、V相のコイル64V、及びW相のコイル64W(以下、総称する場合、コイル64という)が設けられている。
制動回路部60は、制動回路60Aを含んでいる。ジェネレータ58は、コイル64の各々が制動回路60Aに接続されて、コイル64の各々と制動回路60Aとの間で閉じた回路(閉回路)を形成している。ジェネレータ58の各コイル64は、一例としてコイル64U、64V、64Wが、Y接続(スター接続)されるように制動回路60Aに接続されている。なお、閉じた回路とは、外部からの電力の供給が無く、かつ外部への電力の供給もない回路を示す。また、ジェネレータ58の各コイル64と制動回路60Aとは、Y接続に限らず、Δ接続(デルタ接続)又はコイル64ごとの接続など、制動回路60Aとの間で閉じた回路を形成する任意の接続法をも適用することができる。
制動回路60Aは、一例として整流回路68、及び整流回路68に接続された抵抗回路70を含んでいる。ジェネレータ58は、ロータ軸58Aが回転することで各コイル64に起電力が生じ、各コイル64と制動回路60Aとの間に、コイル64により生じた起電力に応じた電流iが流れる。
整流回路68は、一例として複数のダイオード72がブリッジ接続されて形成され、ジェネレータ58のコイル64で発生された交流電流(交番電流)を整流する。本実施形態では、ダイオード72の一例として、ショットキー・バリア・ダイオードを用いている。抵抗回路70は、半固定抵抗器(トリマー)を用いた可変抵抗器74、及びトランジスタ76により形成されている。トランジスタ76は、一例として、npn形のバイポーラトランジスタを用いている。抵抗回路70は、抵抗値が全抵抗値となる可変抵抗器74の端子74A、74Cの一方が整流回路68の正極側に接続され、他方が整流回路68の負極側に接続されている。また、抵抗回路70は、トランジスタ76のコレクタCが整流回路68の正極側に接続され、エミッタEが整流回路68の負極側に接続され、さらに、ベースBが可変抵抗器74の摺動子の端子74Bに接続されている。これにより、ジェネレータ58の各コイル64と制動回路60Aとの間には、コイル64に生じた起電力(誘導起電力)に応じた電流iが流れると共に、電流iが可変抵抗器74の摺動子の位置により調整可能となっている。
制動部40は、永久磁石界磁型モータを用いたジェネレータ58のロータ軸58Aが回転することで生じる誘導起電力により、各コイル64に電流が流れる。これにより、ジェネレータ58は、ロータ軸58Aと各コイル64との間にローレンツ力が生じる。ロータ軸58Aに永久磁石を設けているジェネレータ58は、ローレンツ力がロータ軸58Aの回転を抑制する力となっている。制動部40は、ジェネレータ58で発生されたローレンツ力が、伝達部38を介して大きくされてピニオン32に伝達されることで、ピニオン32の軸線回り一方の回転を抑制する制動トルクとして作用する。
ジェネレータ58で発生するローレンツ力は、コイル64U、64V、64Wを含む閉じた回路を流れる電流iに影響し、電流iが大きくなるほど大きくなる。電流iは、ロータ軸58Aの回転速度に影響し、ロータ軸58Aの回転速度、即ち、ピニオン32の回転速度が高くなるほど電流iが増加する。また、電流iは、ロータ軸58Aの回転及び抵抗回路70に設けた可変抵抗器74の摺動子の位置(トランジスタ76のベース電圧)に応じて変化する。ここから、制動部40は、抵抗回路70に設けている可変抵抗器74の抵抗値(摺動子の位置)を調整して、例えば、ピニオン32の回転速度に対する制動トルクの変化特性が調整される。
一方、固定ラック33及びスライドラック34は、ハンガーレール18の支持部18Bに取り付けられている。支持部18Bにおける基部18Aとレール部18Cとの間には、ハンガーレール18の長手方向(引戸12の開閉方向)に延びるガイド溝19が形成されている。このガイド溝19は、上方側へ向けて開口しており、ハンガーレール18の長手方向から見て略逆T字状に形成されている。固定ラック33及びスライドラック34は、ハンガーレール18の長手方向から見た下端部の形状が、ガイド溝19に対応した略逆T字状に形成されており、各下端部がガイド溝19に嵌合している。
固定ラック33は、ハンガーレール18の閉方向CL側(矢印CL側)に偏寄されて配置されており、ビス止め等の手段によってハンガーレール18に固定されている。スライドラック34は、固定ラック33に対して開方向OP側(矢印OP側)に配置されており、ガイド溝19に案内されることにより、ハンガーレール18に対して引戸12の開閉方向にスライド可能とされている。このスライドラック34は、固定ラック33側へスライドすることにより、閉方向CL側の端面34Aが固定ラック33の開方向OP側の端面33Aに接触する。このスライドラック34は、引戸12が全閉位置に位置する状態で、固定ラック33と接触される。
固定ラック33及びスライドラック34の上部には、大きさ、形状及びピッチが同一のラック歯が形成されており、スライドラック34が固定ラック33と接触した状態では、スライドラック34が固定ラック33に一体的に連続する。つまり、上記の接触状態では、スライドラック34と固定ラック33とがピッチずれ無く接続され、固定ラック33及びスライドラック34によって一続きのラックが形成される。また、スライドラック34における開方向OP側の端部には、ラック歯が形成されていないストッパ部34Bが形成されている。なお、上記の「一体的に連続」は、互いに接触した固定ラック33及びスライドラック34上をピニオン32が転動した際に、ピニオン32の円滑な転動が妨げられず、歯当り音等の騒音が生じないものであればよく、僅かなピッチずれは許容される。
また、上記の固定ラック33及びスライドラック34は、互いに接触する端面33A、34Aのうちの一方が、スライドラック34のスライド方向の一側へ凸をなし、他方が前記スライド方向の一側へ凹をなしている。本実施形態では、一例として、スライドラック34の端面34Aが、平面視で開方向OP側へV字状に凸をなしており、固定ラック33の端面33Aが、平面視で開方向OP側へV字状に凹をなしている。つまり、固定ラック33及びスライドラック34は、互いに接触する端面33A、34Aが、スライドラック34のスライド方向に対して傾斜した面を含んでいる。
ここで、本実施形態では、引戸12が閉じられる際には、引戸12が全閉する手前で装置本体30のピニオン32が固定ラック33と噛合されるように固定ラック33が配置されている。これにより、ピニオン32が軸線回り一方(図1及び図3の矢印R方向)へ回転される。この噛合状態は、引戸12が全閉位置に達するまで維持され、引戸12はピニオン32が固定ラック33と噛み合った状態のままで全閉位置まで移動する。ピニオン32は、固定ラック33と噛み合うことで、引戸本体13の移動速度に応じた回転速度、及び、引戸12の移動速度と引戸12の重量等に応じた回転力(回転トルク)を付与される。装置本体30は、固定ラック33と噛み合って回転するピニオン32に対して、回転を抑制する方向の回転力(制動力)を付与することで、引戸12の移動速度を減速させ、引戸12を緩やかに全閉位置で停止させる。つまり、本実施形態に係る固定ラック33は、引戸12の閉方向の移動を制動する区間に配置されている。
一方、全閉位置に位置する引戸12が開かれる際には、ピニオン32が固定ラック33上を転動することにより、ピニオン32が軸線回り他方(図1及び図3の矢印Rとは反対方向)へ回転される。この際には、ピニオン32に組み込まれた一方向クラッチによって、ピニオン32から伝達部38への回転の伝達が遮断されることにより、ピニオン32の回転に対して制動力が付与されないように構成されている。固定ラック33上を開方向OPに転動するピニオン32は、引戸12が開く途中でスライドラック34と噛合され、スライドラック34上を転動する。これにより、ピニオン32がスライドラック34のストッパ部34Bと係合すると、ピニオン32の軸線回り他方の回転が規制され、スライドラック34がピニオン32から開方向OPの力を受ける。これにより、スライドラック34がピニオン32すなわち装置本体30と一体的に引戸12に追従して開方向OPにスライドされる(図5A参照)。このスライドラック34は、引戸12が全開位置に達するまで引戸12に追従して開方向OPにスライドする。
また、上記のように引戸12に追従して開方向OPにスライドしたスライドラック34は、引戸12が閉じる際に、装置本体30に対して開方向OPに相対移動しようとする。この相対移動の方向は、ピニオン32が軸線回り一方へ回転される方向であるため、ピニオン32が装置本体30から制動力を付与されることにより、ピニオン32の軸線回り一方への回転が規制される。その結果、スライドラック34がピニオン32すなわち装置本体30と一体的に引戸12に追従して閉方向CLにスライドされる。これにより、スライドラック34は、引戸12が閉じる途中で固定ラック33と接触し、固定ラック33に一体的に連続する(図5B参照)。その結果、スライドラック34の閉方向CLへのスライドが規制されるので、ピニオン32は、スライドラック34上を固定ラック33側へ転動し、固定ラック33に噛合される。この際には、固定ラック33に一体的に連続したスライドラック34によって、固定ラック33へのピニオン32の噛合が案内される構成になっている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の引戸装置11では、ハンガーレール18に沿って開閉される引戸12に、引戸制動装置10の装置本体30が固定されている。この装置本体30は、ピニオン32の軸線回り一方の回転に対して制動力を付与する。また、ハンガーレール18には、固定ラック33が固定されている。この固定ラック33は、引戸12の開閉方向に延在しており、引戸12の閉方向の移動を制動する区間においてピニオン32と噛合され、ピニオン32を軸線回り一方(制動力を付与される方向)へ回転させる。
さらに、ハンガーレール18には、スライドラック34が引戸12の開閉方向にスライド可能に取り付けられている。このスライドラック34は、固定ラック33に対して引戸12の開方向に配置され、引戸12が開く途中でピニオン32と噛合される。これにより、スライドラック34が装置本体30に追従して引戸12の開方向にスライドする。また、このスライドラック34は、引戸12が閉じる途中で固定ラック33と接触して固定ラック33に一体的に連続し、固定ラック33へのピニオン32の噛合を案内する。これにより、ピニオン32と固定ラック33とが位相ずれした状態で噛み合うことを防止できる。
しかも、引戸12の閉方向の移動を制動する区間では、ハンガーレール18に固定された固定ラック33によって、引戸12からの過大な荷重を受けることができる。これにより、背景技術の欄で説明した引戸制動装置のように、高強度なスライド機構を必要としないため、製造コストの低コスト化に寄与する。
また、本実施形態では、ハンガーレール18には、引戸12の開閉方向に延びるガイド溝19が形成されており、固定ラック33は、下端部がガイド溝に嵌合した状態でハンガーレール18に固定されており、スライドラック34は、下端部がガイド溝19に嵌合することにより、スライドラック34に対するスライドを案内される。このように、固定ラック33及びスライドラック34が同一のガイド溝19に嵌合されるため、両者の位置合わせが容易である。また、例えばハンガーレール18を押し出し成形によって製造する際に、ガイド溝19を形成することができるので、スライドラック34のスライド構造を簡単な構成にすることができる。
さらに、本実施形態では、固定ラック33及び前記スライドラック34は、互いに接触する端面33A、34Aがスライドラック34のスライド方向に対して傾斜した面を含んでいる。これにより、固定ラック33とスライドラック34との接触面がスライドラック34のスライド方向に対して直交している場合と比較して、固定ラック33とスライドラック34との接触面を広く確保することができる。その結果、固定ラック33へのスライドラック34の接触時に、衝突音(騒音)が生じることを抑制できる。
なお、引戸が全閉する手前でピニオンがラックと噛み合う構成の従来の引戸制動装置では、ラックへのピニオンの噛み合い開始時に、ピニオンの歯とラックの歯とがぶつかることにより、歯当り音(衝突音)が発生する。このような歯当り音は、ピニオンの歯とラックの歯とが線接触することにより、比較的聞き取り易い騒音になる場合がある。これに対し、本実施形態では、固定ラック33とスライドラック34とが上記のような傾斜した面で面接触する。これにより、上記のような歯当り音と比較して、衝突音が小さくなることが、本願の発明者により確認されている。
また、本実施形態では、固定ラック33及びスライドラック34は、互いに接触する端面33A、34Aのうちの一方の端面34Aがスライドラック34のスライド方向の一側へ凸をなし、他方の端面33Aがスライド方向の一側へ凹をなしている。このため、スライドラック34が固定ラック33に接触する際には、スライド方向の一側へ凸をなす端面34Aと、スライド方向の一側へ凹をなす端面33Aとが互いに嵌合し合う。その結果、スライドラック34が固定ラック33に対してスライド方向と直交する方向に不用意に変位することを抑制できる。
(実施形態の補足説明)
上記実施形態では、スライドラック34の端面34Aが、平面視で開方向OP側へV字状に凸をなし、固定ラック33の端面33Aが、平面視で開方向OP側へV字状に凹をなした構成にしたが、本発明はこれに限らず、端面33A、34Aの形状は適宜変更することができる。例えば図7A及び図7Bに示される第1変形例のように、互いに接触する端面33A、34Aが平面視でスライド方向に対し斜めに傾斜した構成にしてもよい。この場合、端面33A、34Aは、スライド方向に対して全体として傾斜していればよく、平面に限らず曲面であってもよい。また例えば、図8A及び図8Bに示される第2変形例のように、スライドラック34の端面34Aが、平面視で開方向OP側へU字状に凸をなし、固定ラック33の端面33Aが、平面視で開方向OP側へU字状に凹をなした構成にしてもよい。なお、端面33A、34Aの凹凸の方向は、上記と逆に設定されてもよい。
また、図9に示される第3変形例のように、固定ラック33及びスライドラック34のうち少なくとも一方において、相手方に接触する端面が緩衝材80によって形成された構成にしてもよい。この緩衝材80は、例えば発泡ウレタンフォーム、ゴム、フェルト等により薄厚に形成されている。この第3変形例では、スライドラックが固定ラックと接触する際には、一方に設けられた緩衝材80が他方に接触する。これにより、当該接触時に衝突音が生じることを抑制できる。
また、上記実施形態では、スライドラック34が引戸12の閉方向の移動に追従する際には、装置本体30の制動力を利用する構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば図10に示される第4変形例のように、スライドラック34がキャッチ具90を備えた構成にしてもよい。このキャッチ具90は、装置本体30のハウジング36における開方向OP側の端部に固定された取付板91と、該取付板91に取り付けられて開方向OPに延びるスプリング92と、該スプリング92における開方向OP側の端部に取り付けられた付着用磁石94と、付着用磁石94が吸着可能な強磁性体により構成された吸着体96とを備えている。この吸着体96は、スライドラック34における開方向OP側の端部から上方側へ延出された上方延出部34Cに固定されている。この第4変形例では、付着用磁石94が吸着体96に吸着することにより、スライドラック34を装置本体30に追従させて開方向OP及び閉方向CLにスライドさせることができる。
また、上記実施形態では、固定ラック33及びスライドラック34がハンガーレール18側に取り付けられ、装置本体30が引戸12側に取り付けられた構成にしたが、本発明はこれに限らず、装置本体30がハンガーレール18側に取り付けられ、固定ラック33及びスライドラック34が引戸12側に取り付けられた構成にしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態及び上記各変形例に限定されないことは勿論である。
10 引戸制動装置
11 引戸装置
12 引戸
18 ハンガーレール(レール)
19 ガイド溝
30 装置本体
32 ピニオン
33 固定ラック
33A 端面
34 スライドラック
34A 端面

Claims (6)

  1. レール及び該レールに沿って開閉される引戸のうちの一方に固定され、ピニオンの軸線回り一方の回転に対して制動力を付与する装置本体と、
    前記レール及び前記引戸のうちの他方に固定され、前記引戸の開閉方向に延在すると共に、前記引戸の閉方向の移動を制動する区間において前記ピニオンと噛合され、前記ピニオンを前記軸線回り一方に回転させる固定ラックと、
    前記他方に対して前記引戸の開閉方向にスライド可能に取り付けられると共に、前記固定ラックに対して前記引戸の開方向に配置され、前記引戸が開く途中で前記ピニオンと噛合され、前記装置本体に追従してスライドすると共に、前記引戸が閉じる途中で前記固定ラックと接触して前記固定ラックに一体的に連続し、前記固定ラックへの前記ピニオンの噛合を案内するスライドラックと、
    を備えた引戸制動装置。
  2. 前記レール及び前記引戸のうちの前記他方には、前記引戸の開閉方向に延びるガイド溝が形成され、
    前記固定ラックは、一部が前記ガイド溝に嵌合した状態で前記他方に固定され、
    前記スライドラックは、一部が前記ガイド溝に嵌合することにより、前記他方に対するスライドを案内される請求項1に記載の引戸制動装置。
  3. 前記固定ラック及び前記スライドラックは、互いに接触する端面が前記スライドラックのスライド方向に対して傾斜した面を含んでいる請求項1又は請求項2に記載の引戸制動装置。
  4. 前記互いに接触する端面の一方が前記スライド方向の一側へ凸をなし、前記互いに接触する端面の他方が前記スライド方向の一側へ凹をなしている請求項3に記載の引戸制動装置。
  5. 前記固定ラック及び前記スライドラックのうち少なくとも一方は、相手方に接触する面が緩衝材によって形成されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の引戸制動装置。
  6. レールと、
    前記レールに沿って開閉される引戸と、
    前記装置本体が前記レール及び前記引戸のうちの一方に固定され、前記固定ラックが前記レール及び前記引戸のうちの他方に固定され、前記スライドラックが前記他方に対してスライド可能に取り付けられた請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の引戸制動装置と、
    を備えた引戸装置。
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