JP6448185B2 - チャック体及びシャープペンシル - Google Patents

チャック体及びシャープペンシル Download PDF

Info

Publication number
JP6448185B2
JP6448185B2 JP2013255314A JP2013255314A JP6448185B2 JP 6448185 B2 JP6448185 B2 JP 6448185B2 JP 2013255314 A JP2013255314 A JP 2013255314A JP 2013255314 A JP2013255314 A JP 2013255314A JP 6448185 B2 JP6448185 B2 JP 6448185B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chuck
fastener
core
tapered
chuck body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013255314A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014133412A (ja
Inventor
裕介 小泉
裕介 小泉
協 中山
協 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP2013255314A priority Critical patent/JP6448185B2/ja
Publication of JP2014133412A publication Critical patent/JP2014133412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6448185B2 publication Critical patent/JP6448185B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K21/00Propelling pencils
    • B43K21/02Writing-core feeding mechanisms
    • B43K21/22Writing-cores gripping means, e.g. chucks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K21/00Propelling pencils
    • B43K21/02Writing-core feeding mechanisms
    • B43K21/16Writing-core feeding mechanisms with stepwise feed of writing-cores

Landscapes

  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

本発明は、シャープペンシルの芯を繰出し且つ保持するためのチャック体に関する。さらに、本発明は、そのチャック体を備えたシャープペンシルに関する。
シャープペンシルの芯を繰出し且つ保持するのに従来からチャック体が使用されてきた。特許文献1に示されるように、チャック体は、チャック及び締め具(締めリング)から成る。締め具は、中空の略円筒形状であり、軸線方向に真っ直ぐな内面を有する。チャックは、長手方向の一方の端部が分割される。このチャックの分割端部は、締め具に対して出入可能であり、且つ、締め具に入るときに締め具の内面に接触するテーパー外面を有する。特許文献2に示されるように、チャックの材料は典型的には金属又は樹脂である。
スプリングの付勢力によってチャックが締め具内に入ると、チャックのテーパー外面が締め具の内面から抗力を受けるので、チャックの分割端部が閉じて芯を保持する。筆記時には、スプリングの付勢力に加えて筆圧が芯を介してチャックに掛かるので、チャックのテーパー外面は締め具の内面から更に強い抗力を受ける。このため、芯はより強い保持力でチャックによって保持されるので、筆記時に芯が動くことが防止される。なお、締め具がテーパー内面を有し、チャックが真っ直ぐな外面を有する構成によっても同様の効果が得られることが知られている。
特開2002−321493号公報 特開2012−158092号公報
しかしながら、芯がチャックによって保持された状態でも、筆記開始時に筆圧によってチャックが芯と共に締め具内に押し込まれることによって、芯がペン先にもぐる。このもぐり量は、僅かな量であるが、ユーザの使用感を悪化させることがある。このため、芯のもぐり量をできるだけゼロに近づけることが望ましい。また、非常に強い筆圧が芯に加えられると、チャックによって保持されていた芯がチャックに対して滑り出し、筆記が不可能となる。さらに、本発明の説明において後述するように、チャックによる芯の保持力が局所的になることによって芯が破損することがある。この現象は芯の喰いちぎりとも呼ばれる。
チャック体のこのような芯のもぐり量、保持性及び破損耐性はチャックの材質及び大きさに依存する。剛性が高い金属チャックは、樹脂チャックよりも小さい芯のもぐり量と、樹脂チャックよりも高い芯の保持性及び破損耐性とを有することが知られている。しかしながら、金属チャックは材料費及び加工費が樹脂チャックよりも高価である。このため、金属チャックを使用する場合、安価なシャープペンシルを提供することが困難である。
また、芯を保持する樹脂チャックの分割端部を大きくすることで樹脂チャックの芯のもぐり量、保持性及び破損耐性が金属チャックの芯のもぐり量、保持性及び破損耐性に近づくことも知られている。しかしながら、外形の大きな樹脂チャックは多色軸のシャープリフィール又は細軸のシャープペンシルに使用されることができない。
そこで、本発明は、チャックの材質や大きさに拘わらず、芯のもぐり量が小さく且つ芯の保持性及び破損耐性が高いチャック体を提供することを目的とする。
本発明の第1態様では、中空の略円筒形状の締め具であって、孔の直径が軸線方向において徐々に変化するテーパー内面を有する締め具と、二つ又は三つに分割された分割端部を有するチャックであって、分割端部が、締め具に対して出入可能であり、且つ、締め具内に入るときに締め具のテーパー内面に接触するテーパー外面を有する、チャックとを備えるチャック体であって、チャックの分割端部が締め具内で閉じて芯を保持したとき、チャックの中心軸線に対してチャックのテーパー外面の角度が締め具のテーパー内面の角度と略等しい、チャック体が提供される。なお、チャックの分割端部が締め具内で閉じて芯を保持したときとは、芯の軸線方向が重力の方向と一致するときに重力によって芯がチャックから脱落しない状態を意味する。
本発明の第1態様では、チャックが、弾性を有する合成樹脂から成ることが好ましい。
本発明の第1態様では、締め具のテーパー内面の軸線方向の両端部がチャックのテーパー外面と接触しないように構成されることが好ましい。
本発明の第1態様では、締め具の両端部がチャックのテーパー外面から径方向に離れるように構成されることが好ましい。
本発明の第2態様では、本発明の第1態様のチャック体を備えた、シャープペンシルが提供される。
本発明によれば、チャックの材質や大きさに拘わらず、芯のもぐり量が小さく且つ芯の保持性及び破損耐性が高いチャック体が提供される。
図1は、本発明に係るシャープペンシルの側断面図である。 図2は、本発明に係るシャープペンシルの側断面図である。 図3は、本発明に係るチャック体の拡大斜視図である。 図4は、本発明に係るチャックの側面図を示す。 図5は、本発明に係るチャック体の側断面図を示す。 図6は、従来技術に係るチャック体の部分側断面図である。 図7は、本発明に係るチャック体の部分側断面図である。 図8は、従来技術に係るチャック体の部分側断面図である。 図9は、芯の保持性試験の結果を示すグラフである。 図10は、芯の破損耐性試験の結果を示すグラフである。 図11は、芯のもぐり量試験の結果を示すグラフである。 図12は、芯径が太い芯を保持したときのチャック体の部分側断面図である。 図13は、芯径が細い芯を保持したときのチャック体の部分側断面図である。 図14は、本発明の別の実施形態に係るチャック体の部分側断面図を示す。 図15は、本発明の更に別の実施形態に係るチャック体の部分側断面図を示す。 図16は、本発明の更に別の実施形態に係るチャック体の部分側断面図を示す。
以下、添付図面を参照して本発明を説明する。また、添付図面において同一の構成要素には同一の参照符号が付される。
最初に、図1及び図2を参照して、シャープペンシル1において、芯10が繰り出される仕組みについて簡単に説明する。
図1及び図2は、本発明に係るシャープペンシル1の側断面図である。シャープペンシル1は、芯10を繰り出すための構成として、ノック部2、芯ケース3、締め具11、チャック21、スプリング4及び保持体5を備える。ノック部2は芯ケース3と係合する。チャック21は、長手方向において、芯ケース3に嵌合される嵌合端部22と、締め具11に対して出入可能な分割端部23とを有する。図4に示されるように、チャック21の分割端部23は、締め具11から出ると開くように構成される。締め具11は軸筒6内に摺動可能に収容される。
図1と図2とではシャープペンシル内における締め具11及びチャック21の位置が異なる。図1ではノック部2が押圧されていない。ノック部2が押圧されていないとき、チャック21はスプリング4によって芯ケース3を介してノック部2側に付勢される。すなわち、チャック21の分割端部23は締め具11内に締め込まれる。このとき、チャック21の分割端部23の外面と締め具11の内面とが相補的なテーパー形状を有するので、チャック21の分割端部23は締め具11から抗力を受けて閉じる。このため、芯10がチャック21によって保持される。
一方、図2に示されるようにノック部2が押圧されると、この押圧力が芯ケース3を介してチャック21に伝達される。押圧力がスプリング4の付勢力よりも大きければ、チャック21は芯10及び締め具11と共に前進する。チャック21の分割端部23が締め具11から出ると、分割端部23が開くので、芯10はチャック21から解放される。このとき、芯10は保持体5によって保持される。その後、ノック部2が離されると、チャック21の分割端部23がスプリング4の付勢力によって再び締め具11内に入るが、芯10は保持体5によって保持されるので後退しない。ノック部2の押圧を繰り返すことによって、芯10がペン先から順次繰り出される。このように、チャック21は締め具11と協働して芯10を繰出し且つ保持する。なお、図1及び図2に示されるように、本明細書において、シャープペンシル1の先端すなわちペン先側をシャープペンシル1の「前」側と定義し、シャープペンシル1の長手方向に沿ってシャープペンシル1のペン先とは反対側をシャープペンシル1の「後」側と定義する。
次に、本発明に係るチャック体31について詳細に説明する。チャック体31はチャック21及び締め具11から成る。
図3は、本発明に係るチャック体31の拡大斜視図である。締め具11は中空の略円筒形状を有する。締め具11の材料は典型的には黄銅である。
図4は、本発明に係るチャック21の側面図を示す。図4に示されるように、チャック21は、長手方向の一方の端部23が径方向に対称に二つに分割される。このチャック21の分割端部23は、締め具11に対して出入可能であり、且つ、締め具11に入るときに締め具11の内面に接触するテーパー外面24を有する。チャック21の軸線に対するテーパー外面24の角度αは、チャック21の分割端部23が締め具11内に締め込まれるとき、徐々に減少する。図3では、チャック21の分割端部23は締め具11内で閉じて芯10を保持している。なお、チャック21の分割端部23は三つに分割されてもよい。
図5は、本発明に係るチャック体31の側断面図を示す。図5に示されるように、締め具11は、孔の直径が軸線方向において徐々に変化するテーパー内面13を有する。より具体的には、締め具11は、孔の直径が軸線方向において後方に向かって徐々に減少する。このテーパー内面13の締め具11の中心軸線に対するテーパー角度は約3°である。なお、図5に示されるように、本明細書において、芯10がチャック21によって保持される側をチャック体31の「前」側と定義し、チャック体31の長手方向に沿って、芯10がチャック21によって保持される側とは反対側をチャック体31の「後」側と定義する。
図5に示されるように、チャック21の分割端部23が締め具11内で閉じて芯10を保持したとき、チャック21の中心軸線に対してチャック21のテーパー外面24の角度は締め具11のテーパー内面13の角度と略等しい。言い換えれば、チャック21の分割端部23が締め具11内で閉じて芯10を保持したとき、チャック21のテーパー外面24は締め具11のテーパー内面13と面接触する。なお、図5に示されるように、チャック21の中心軸線と締め具11の中心軸線とは等しい。また、本明細書において、チャック21の分割端部23が締め具11内で閉じて芯10を保持したときとは、芯10の軸線方向が重力の方向と一致するときに重力によって芯10がチャック21から脱落しない状態を意味する。
以下、従来技術と比較して、本発明に係るチャック体31について説明する。
図6は、従来技術に係るチャック体301の部分側断面図である。図7は、本発明に係るチャック体31の部分側断面図である。チャック体301、31は径方向に対称な形状を有するので、簡略化のために、図6及び図7ではチャック体301、31の片側のみが示される。図6に示されるように、従来技術に係る締め具101は軸線方向に真っ直ぐな内面103を有する。このため、チャック201が芯10を保持するとき、チャック201のテーパー外面240は締め具101の内面103と線接触する。この場合、チャック201と締め具101との接触面積が小さいので、チャックが芯と共に締め具内に押し込まれやすく、芯のもぐり量が大きくなる。また、チャック201のテーパー外面240が局所的に変形して、チャック201の保持部250の変形が引き起こされるので、芯10の保持性が低くなる。また、締め具101からの抗力が芯10に対して局所的に掛かるので、芯10の破損耐性が低くなる。なお、図8に示されるように、チャック202の外面204が軸線方向に真っ直ぐであり且つ締め具102の内面104がテーパー状である場合も同様な不具合が生じる。
一方、図5及び図7に示されるように、本発明に係る締め具11は、孔の直径が軸線方向において後方に向かって徐々に減少するテーパー内面13を有する。さらに、チャック21の中心軸線に対して、チャック21のテーパー外面24の角度は、チャック21の分割端部23が閉じて芯10を保持したとき、締め具11のテーパー内面13の角度と略等しい。このため、チャック21が芯10を保持するとき、チャック21のテーパー外面24は締め具11のテーパー内面13と面接触する。この場合、チャック21と締め具11との接触面積が大きいので、チャックが芯と共に締め具内に押し込まれにくく、芯のもぐり量が小さくなる。また、締め具11の内面からの抗力が分散されるので、チャック21のテーパー外面24の局所的な変形が低減され、ひいてはチャック21の保持部25の変形が低減される。このことは芯10の保持性を高める。さらに、締め具11の内面13からの抗力が芯10に対して均等に掛かるので、芯10の破損耐性が高められる。
以下、従来技術に係るチャック体と本発明に係るチャック体とを用いた、芯の保持性、破損耐性及びもぐり量に関する三つの試験の結果を示す。試験には従来技術に係る三種類のチャック体と本発明に係るチャック体の合計四種類のサンプルが使用された。使用したチャック体のチャックの概要を以下の表に示す。
Figure 0006448185
保持部長さL及び保持部厚さTを図5に示す。サンプル1及びサンプル2のチャックは従来技術に係る樹脂(ポリアセタール(POM))チャックであり、チャック及び締め具は図6に示されるような形状であった。なお、サンプル1のチャックの材料であるPOMにはガラス繊維が25%充填された。サンプル3は従来技術に係る金属(黄銅)チャックであり、チャック及び締め具は図8に示されるような形状であった。サンプル4は本発明に係る樹脂(ポリアセタール)製チャックであり、チャック及び締め具は図7に示されるような形状であった。サンプル1、3、4のチャックは同等の大きさを有し、サンプル2の樹脂チャックは他のチャックよりも大きい。
芯の保持性試験
この試験では、ペン先から繰り出された芯を台秤に押し付け、芯がチャックから滑り出す荷重(保持力)を測定した。測定はノック回数毎に行われた。図9は、芯の保持性試験の結果を示すグラフである。従来技術に係るチャック体(サンプル1)では、20N未満の保持力で芯がチャックから滑り出し、ノック回数が増えるにつれて、芯が滑り出す保持力が低下した。他のチャック体(サンプル2〜4)では、ノック回数によらず芯は25Nの保持力でチャックから滑り出さなかった。この結果から、本発明に係るチャック体(サンプル4)が、チャックが小さな樹脂チャックであるにも拘わらず、高い芯の保持性を有することが証明された。なお、図9のグラフの縦軸の保持力(N)は、筆圧のみによるチャックへの荷重を表し、スプリングによる付勢力を含まない。したがって、実際にチャックには、保持力にスプリングによる付勢力(約5N)を加えた荷重が加えられた。
芯の破損耐性試験
この試験では、締め具内に入れられたチャックを後方に引っ張り、芯が破損されたときの荷重(保持力)を測定した。図10は、芯の破損耐性試験の結果を示すグラフである。従来技術に係るチャック体(サンプル1)では、20Nの保持力で芯が破損した。他のチャック体(サンプル2〜4)では、30Nの保持力でも芯は破損しなかった。この結果から、本発明に係るチャック体(サンプル4)が、チャックが小さな樹脂チャックであるにも拘わらず、高い芯の破損耐性を有することが証明された。
芯のもぐり量試験
この試験では、締め具内に入れられたチャックを後方に引っ張り、荷重(保持力)毎に嵌着位置を測定した。嵌着位置とは、チャックの先端から締め具の先端までの距離であり、図5に符号Dとして示される。チャックに対するスプリングの付勢力に相当する5Nの荷重のときの嵌着位置を基準値として、基準値と荷重毎の嵌着位置との差を芯のもぐり量とした。芯のもぐりは、芯を保持したチャックが締め具に対してもぐることによって生じる。図11は、芯のもぐり量試験の結果を示すグラフである。本発明に係るチャック体(サンプル4)についての芯のもぐり量は、従来技術に係るチャック体(サンプル1及び2)についての芯のもぐり量よりも小さかった。この結果から、本発明に係るチャック体(サンプル4)が、チャックが小さな樹脂チャックであるにも拘わらず、小さい芯のもぐり量を有することが証明された。
ところで、使用される市販の芯の太さ(芯径)は常に一定ではない。典型的には、芯径のばらつきは±0.02mmである。芯径が基準値よりも細い又は太い場合、チャック11の中心軸線に対して、チャック11のテーパー外面24の角度は、チャック21の分割端部23が閉じて芯10を保持したとき、締め具11のテーパー内面13の角度からずれる。図12は、芯径が太い芯20を保持したときのチャック体31の部分側断面図である。図13は、芯径が細い芯30を保持したときのチャック体31の部分側断面図である。簡略化のために、図12及び図13ではチャック体31の片側のみが示される。
図12に示されるように、芯径が太い場合、チャック21の分割端部23の後部が芯20と接触し、チャック21のテーパー外面24の前部が締め具11のテーパー内面13と接触する。このとき、チャック21のテーパー外面24の角度は、チャック21の中心軸線に対して、締め具11のテーパー内面13の角度からずれる。言い換えれば、チャック21のテーパー外面24は締め具11のテーパー内面13と線接触する。一方、図13に示されるように、芯径が細い場合、チャック21の分割端部23の前部が芯30と接触し、チャック21のテーパー外面24の後部が締め具11のテーパー内面13と接触する。このとき、チャック21のテーパー外面24の角度は、チャック21の中心軸線に対して、締め具11のテーパー内面13の角度からずれる。言い換えれば、チャック21のテーパー外面24は締め具11のテーパー内面13と線接触する。しかしながら、この不具合は、以下に述べる本発明の特徴によって解決される。
本発明に係るチャック21は、弾性を有する合成樹脂から成る。弾性を有する合成樹脂とは、例えば、ポリアセタール、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン等である。このことによって、芯径が太い又は細い場合も、チャック21が適度に変形して締め具11に倣うので、チャック21の分割端部23が閉じて芯10を保持したとき、チャック21の中心軸線に対してチャック21のテーパー外面24の角度は締め具11のテーパー内面13の角度と略等しくなる。したがって、本発明に係るチャック体31によれば、芯径のばらつきに拘わらず、小さい芯のもぐり量並びに高い芯の保持性及び破損耐性が得られる。
しかしながら、チャック21が弾性を有すると、締め具11のテーパー内面13の軸線方向の両端部の角がチャック21のテーパー外面24に引っ掛かり、チャック21の締め込み不良が生じることがある。この不具合は本発明の以下の構成によって解決される。
図14は、本発明の別の実施形態に係るチャック体32の部分側断面図を示す。簡略化のために、図14ではチャック体32の片側のみが示される。この実施形態では、締め具12のテーパー内面14の軸線方向の両端部(前端部15及び後端部16)は、チャック21のテーパー外面24から径方向に離れるように構成される。より具体的には、図14に示されるように、締め具12のテーパー内面14の軸線方向の両端部15、16は、チャック21のテーパー外面24から径方向に離れるようにテーパー状に面取りされる。この面取り形状はR形状であってもよい。この構成によって、締め具12の両端部15、16の角がチャック21のテーパー外面24に引っ掛かることが防止され、ひいてはチャック21の締め込み不良が防止される。
図15は、本発明の更に別の実施形態に係るチャック体33の部分側断面図を示す。簡略化のために、図15ではチャック体33の片側のみが示される。この実施形態では、チャック51のテーパー外面26の後端部が、締め具41のテーパー内面43から径方向に離れるように構成される。また、図15に示されるように、締め具41のテーパー内面43の軸線方向の前端部45は、チャック51のテーパー外面26から径方向に離れるようにテーパー状に面取りされる。この面取り形状はR形状であってもよい。この構成によって、締め具41の両端部(前端部45及び後端部46)の角がチャック51のテーパー外面26に引っ掛かることが防止され、ひいてはチャック51の締め込み不良が防止される。
図16は、本発明の更に別の実施形態に係るチャック体34の部分側断面図を示す。簡略化のために、図16ではチャック体34の片側のみが示される。この実施形態では、締め込み時にチャック52のテーパー外面27の後端部が締め具42のテーパー内面44の後端部48の角に接触しないように、締め具42の軸線方向の長さが長くされる。また、図16に示されるように、締め具42のテーパー内面44の軸線方向の前端部47は、チャック52のテーパー外面27から径方向に離れるようにテーパー状に面取りされる。この面取り形状はR形状であってもよい。この構成によって、締め具42の両端部47、48の角がチャック52のテーパー外面27に引っ掛かることが防止され、ひいてはチャック52の締め込み不良が防止される。
以上、本発明に係るいくつかの好適な実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、チャックは樹脂チャックではなく金属チャックであってもよい。また、各実施形態を互いに組み合わせて実施してもよい。
1 シャープペンシル
2 ノック部
3 芯ケース
4 スプリング
5 保持体
6 軸筒
10、20、30 芯
11、12、41、42、101、102 締め具
13、14、43、44 テーパー内面
15、45、47 前端部
16、46、48 後端部
21、51、52、201、202 チャック
22 嵌合端部
23 分割端部
24、26、27、240 テーパー外面
25、250 保持部
31、32、33、34、301、302 チャック体
103、104 締め具の内面
204 チャックの外面

Claims (4)

  1. 中空の略円筒形状の締め具であって、孔の直径が軸線方向において徐々に変化するテーパー内面を有する締め具と、
    二つ又は三つに分割された分割端部を有するチャックであって、該分割端部が、前記締め具に対して出入可能であり、且つ、該締め具内に入るときに前記締め具のテーパー内面に接触するテーパー外面を有する、チャックと
    を備えるチャック体であって、
    前記チャックの分割端部が前記締め具内で閉じて芯を保持したとき、チャックの中心軸線に対して前記チャックのテーパー外面の角度が前記締め具のテーパー内面の角度と略等しく、
    前記締め具のテーパー内面の軸線方向の両端部が前記チャックのテーパー外面と接触しないように構成され、
    前記締め具のテーパー内面の前端部が面取りされている、チャック体。
  2. 前記チャックが、弾性を有する合成樹脂から成る、請求項1に記載のチャック体。
  3. 前記締め具の前記両端部が前記チャックのテーパー外面から径方向に離れるように構成される、請求項に記載のチャック体。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のチャック体を備えた、シャープペンシル。
JP2013255314A 2012-12-11 2013-12-10 チャック体及びシャープペンシル Active JP6448185B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013255314A JP6448185B2 (ja) 2012-12-11 2013-12-10 チャック体及びシャープペンシル

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012270592 2012-12-11
JP2012270592 2012-12-11
JP2013255314A JP6448185B2 (ja) 2012-12-11 2013-12-10 チャック体及びシャープペンシル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014133412A JP2014133412A (ja) 2014-07-24
JP6448185B2 true JP6448185B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=50934409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013255314A Active JP6448185B2 (ja) 2012-12-11 2013-12-10 チャック体及びシャープペンシル

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9649872B2 (ja)
JP (1) JP6448185B2 (ja)
CN (1) CN104853930B (ja)
TW (1) TWI638727B (ja)
WO (1) WO2014092123A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12082674B2 (en) 2020-05-29 2024-09-10 Gloria M. Moore Anchor point device for hygienic epilation by threading

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5216827Y2 (ja) * 1974-04-25 1977-04-15
JPS57162882U (ja) * 1981-04-03 1982-10-14
JPS5956085U (ja) * 1982-10-08 1984-04-12 共栄レジン株式会社 チヤツクを備えたシヤ−プペンシル用チヤツクリング
JPS6211684U (ja) * 1985-07-08 1987-01-24
JP2002321493A (ja) 2001-04-27 2002-11-05 Suemine Takahashi ノック式ペンシル
CN100575119C (zh) * 2004-03-19 2009-12-30 三菱铅笔株式会社 自动铅笔的芯夹持构造
JP2006315283A (ja) 2005-05-12 2006-11-24 Sakura Color Prod Corp シャープペンシル
JP4847487B2 (ja) 2008-03-26 2011-12-28 三菱鉛筆株式会社 シャープペンシル
JP5874166B2 (ja) 2011-01-31 2016-03-02 ぺんてる株式会社 シャープペンシル
CN102229297A (zh) * 2011-07-01 2011-11-02 厦门高一笔业有限公司 一种活动铅笔用微型适配机芯

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014133412A (ja) 2014-07-24
US9649872B2 (en) 2017-05-16
TW201438930A (zh) 2014-10-16
CN104853930B (zh) 2017-08-08
CN104853930A (zh) 2015-08-19
TWI638727B (zh) 2018-10-21
WO2014092123A1 (ja) 2014-06-19
US20150314632A1 (en) 2015-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070025801A1 (en) Automatic mechanical pencil and method of assembly thereof
US8714856B2 (en) Ballpoint pen tip, ballpoint pen refill, ballpoint pen, and method of manufacturing ballpoint pen tip
JP6448185B2 (ja) チャック体及びシャープペンシル
JP3139171U (ja) 水性ボールペン
JPS6237756Y2 (ja)
CN110072705A (zh) 棒状物送出容器
US3664753A (en) Pushbutton type mechanical pencil
JP3466739B2 (ja) シャープペンシルのスライダ
US5052838A (en) Mechanical pencil
US2563551A (en) Pencil
JP6806794B2 (ja) シャープペンシル
JP2016163936A (ja) ボールペンチップ及び該ボールペンチップを具備した筆記具
US326737A (en) hoffman
JP7368852B2 (ja) ノックリング式筆記具
JPH0347907Y2 (ja)
JP2002192881A (ja) シャープペンシル
JP3761504B2 (ja) サイドノック式シャープペンシル
KR970003358Y1 (ko) 샤아프펜슬의 슬라이더
JP2024130702A (ja) 筆記具
JP2024130701A (ja) 筆記具
JP2024130703A (ja) 筆記具
JP2017144639A (ja) シャープペンシル
JP2537403Y2 (ja) プロッタ用ペンシル
CA1119558A (en) Press-type pencil
JP2014172377A (ja) シャープペンシル用鉛芯挿通保持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6448185

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250