JP6445631B1 - エレベータの遠隔診断運転方法、遠隔監視装置、及びエレベータの遠隔診断運転用プログラム - Google Patents

エレベータの遠隔診断運転方法、遠隔監視装置、及びエレベータの遠隔診断運転用プログラム Download PDF

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【課題】 エレベータ利用者の利便性をなるべく低下させないようにしつつ、エレベータに対する遠隔診断運転を効率よく実施させる。【解決手段】 実施形態によれば、エレベータの遠隔監視装置は、エレベータ内の各機器の稼動状態を遠隔から診断する遠隔診断の開始時刻が到来したと判断すると、エレベータで過去に発生した呼びの履歴情報に基づいて、現在時刻以降で、エレベータが利用される可能性が低い期間を抽出する。そして、抽出した期間に、遠隔診断のための複数の遠隔診断運転プログラムが順次実行されるように、複数の遠隔診断運転プログラムの実行間隔を設定する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータの遠隔診断運転方法、遠隔監視装置、及びエレベータの遠隔診断運転用プログラムに関する。
従来、建物に設置されたエレベータに対し、通信ネットワークを介して監視センタから遠隔診断運転信号を送信し、エレベータ制御装置内に備えられた診断運転プログラムを起動させることで、エレベータの遠隔診断運転を実施している。このような遠隔診断運転を所定時間ごとに実施することで、保守員が直接エレベータに出向いて点検作業を行うことなく、保守管理を行うことができる。
特許第3224920号公報
上述した遠隔診断運転は、その実行中に利用者によるエレベータ呼びが発生すると、一時中断する。そして、当該呼びに対する応答が終了すると再開し、当該遠隔診断運転を最初から実行し直す。
このように遠隔診断運転を一時中断させ、再開後にまた最初から実行し直すと処理効率が悪くなるため、なるべく中断させることなく遠隔診断運転を実行させることが理想である。しかし、建物が高層化して階床数が多くなると遠隔診断運転の実行時間が長時間化し、利用者によるエレベータの呼びが発生して遠隔診断運転が中断する確率が高くなり、場合によっては所定時間内に完了できない事態も発生し得る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、エレベータ利用者の利便性をなるべく低下させないようにしつつ、エレベータに対する遠隔診断運転を効率よく実施するためのエレベータの遠隔診断運転方法、遠隔監視装置、及びエレベータの遠隔診断運転用プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によれば、エレベータの遠隔監視装置は、エレベータ内の各機器の稼働状態を遠隔から診断するための遠隔診断運転を前記エレベータに実行させるための複数の遠隔診断運転プログラム情報を、それぞれの実行に要する時間の情報とともに記憶する。そして、前記遠隔診断運転の開始時刻が到来したと判断すると、前記エレベータで過去に発生した呼びの履歴情報に基づいて、前記複数の遠隔診断運転プログラムそれぞれの実行に十分足りる時間以上、エレベータの利用がなかった期間を抽出し、抽出した期間の開始時刻および時間長を、現在時刻以降に前記エレベータが利用される可能性が低い期間として取得し、このうち、最も開始時刻が早い期間から順に、時間長に応じて実行可能な数のプログラム情報を順次割り当てることで、前記複数の遠隔診断運転プログラムの実行タイミングを設定する。
第1実施形態によるエレベータの遠隔監視装置を利用した遠隔診断システムの構成を示すブロック図。 第1実施形態によるエレベータの遠隔監視装置の動作を示すフローチャート。 第1実施形態によるエレベータの遠隔監視装置で読み出した呼び発生履歴情報の一例を示す表。 第1実施形態によるエレベータの遠隔監視装置で設定された各遠隔診断運転プログラムの実行待ち時間の一例を示す表。 第2実施形態によるエレベータの遠隔監視装置を利用した遠隔診断システムの構成を示すブロック図。 第2実施形態によるエレベータの遠隔監視装置の動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態による遠隔診断システムについて、図面を参照して説明する。本実施形態による遠隔診断システムは、エレベータに自動で診断運転を実行させることにより、当該エレベータ内の各機器の稼動状態を遠隔から診断するためのシステムである。以下、遠隔から各機器の稼動状態を診断するためにエレベータに自動で実行させる診断運転を、「遠隔診断運転」と称して説明する。
《第1実施形態》
〈第1実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の第1実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Aは、建物内に設置されたエレベータの運転を制御するエレベータ制御装置10と、当該エレベータの稼動状態を遠隔から診断するための遠隔監視装置20とを備える。
エレベータ制御装置10は、遠隔診断運転プログラム記憶部11と、呼び登録部12と、運転制御部13と、呼び発生履歴保存部14とを有する。遠隔診断運転プログラム記憶部11は、遠隔診断運転を実行するためのプログラム情報を記憶する。本実施形態において遠隔診断運転を実行するためのプログラムは、第1遠隔診断運転プログラム11−1、第2遠隔診断運転プログラム11−2、第3遠隔診断運転プログラム11−3、および第4遠隔診断運転プログラム11−4の4つのプログラムで構成されており、これらを順次実行するように予め設定されている。
呼び登録部12は、エレベータの利用者の操作に基づいて、乗場呼びおよびかご呼びを登録する。運転制御部13は、通常時は呼び登録部12に登録された乗場呼びおよびかご呼びに応答するようにエレベータの運転を制御する。また運転制御部13は、遠隔監視装置20から遠隔診断運転の実行要求を受信すると、当該要求に従って遠隔診断運転を実行する。呼び発生履歴保存部14は、呼び登録部12に乗場呼びまたはかご呼びが登録された日時情報を、呼び発生履歴情報として保存する。
遠隔監視装置20は、計時部21と、遠隔診断起動部22と、運行履歴情報読み出し部23と、実行待ち時間設定部24と、実行要求部25とを有する。計時部21は、遠隔監視装置20の内部時計であり、現在時刻を計時する。遠隔診断起動部22は、遠隔診断運転を実行するためのスケジュール情報を予め保持し、計時部21で計時される現在時刻に基づいて遠隔診断処理の開始時刻が到来したと判断すると、遠隔診断処理を起動する。
呼び発生履歴読み出し部23は、遠隔診断起動部22で遠隔診断処理が起動されると、エレベータ制御装置10の呼び発生履歴保存部14に保存された呼び発生履歴情報を読み出す。実行待ち時間設定部24は、呼び発生履歴読み出し部23で読み出された呼び発生履歴情報に基づいて、現在時刻以降の所定期間内で、エレベータが利用される可能性が低い期間を抽出し、抽出した期間に第1遠隔診断運転プログラム11−1〜第4遠隔診断運転プログラム11−4を順次割り当てる。そして、割り当てた期間に第1遠隔診断運転プログラム11−1〜第4遠隔診断運転プログラム11−4が順次実行されるように、第1遠隔診断運転プログラム11−1〜第4遠隔診断運転プログラム11−4それぞれの実行タイミングを設定する。本実施形態においては、各遠隔診断運転プログラムの実行タイミングとして、1つ前に実行される遠隔診断運転プログラムの終了時点からの待ち時間、すなわち各遠隔診断運転プログラム間のインターバルを設定する。実行要求部25は、実行待ち時間設定部24で設定されたそれぞれの実行待ち時間情報を含む遠隔診断運転実行要求を生成し、エレベータ制御装置10に送信する。
〈第1実施形態によるエレベータの遠隔診断方法〉
次に、本実施形態によるエレベータの遠隔診断方法について説明する。本実施形態において、当該エレベータの通常運転中は、呼び登録部12に乗場呼びまたはかご呼びが登録される都度、該当する日時情報が呼び発生履歴情報として呼び発生履歴保存部14に逐次保存されている。
また、エレベータ制御装置10の遠隔診断運転プログラム記憶部11には、遠隔診断運転を実行するための第1遠隔診断運転プログラム11−1〜第4遠隔診断運転プログラム11−4が予め記憶されている。第1遠隔診断運転プログラム11−1〜第4遠隔診断運転プログラム11−4は、例えば、昇降路内に設置された複数のリミットスイッチのON/OFF動作、巻上げ機に備えられたブレーキの動作、および各階床におけるドアの開閉動作の診断を行うための運転プログラムである。
また、遠隔監視装置20の実行待ち時間設定部24には、第1遠隔診断運転プログラム11−1〜第4遠隔診断運転プログラム11−4それぞれの実行に要する時間時間が、それぞれ20分として記憶されている。
また、遠隔監視装置20の遠隔診断起動部22には、遠隔診断運転を実行するためのスケジュール情報として、毎月1日の01時00分00秒に、遠隔診断の処理が開始されるように設定されている。
このような前提の下で、遠隔監視装置20で実行される処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
当該エレベータが通常運転しているときに、遠隔監視装置20の遠隔診断起動部22において、計時部21で計時される現在時刻および予め設定されたスケジュール情報に基づいて、遠隔診断処理の開始時刻が到来したか否かが監視される(S1)。ここで、現在時刻が2017年2月1日 01時00分00秒になり、遠隔診断運転の開始時刻が到来したと判断されると(S1の「YES」)、遠隔診断処理が起動される(S2)。遠隔診断処理が起動されると、呼び発生履歴読み出し部23により、エレベータ制御装置10の呼び発生履歴保存部14に保存された前月(2017年1月)の1日の呼び発生履歴情報が読み出される(S3)。読み出された呼び発生履歴情報の一例を、図3に示す。
次に、実行待ち時間設定部24において、呼び発生履歴読み出し部23で読み出された呼び発生履歴情報に基づいて、現在時刻と同一の時刻以降の所定期間(例えば5時間)以内で、呼びが発生しておらずエレベータの利用がなかった一定時間(例えば30分)以上の期間が抽出される。ここで抽出する期間は、第1〜第4遠隔診断運転プログラムそれぞれの実行に十分足りる期間で予め設定されている。
ここでは、図3の呼び発生履歴情報から、2017年1月1日 01時00分00秒以降の5時間以内で、呼びが発生していない30分以上の期間として、第1期間「2017年1月1日 01時02分00秒〜2017年1月1日 02時00分00秒(58分間)」、第2期間「2017年1月1日 02時00分00秒〜2017年1月1日 05時01分00秒(180分1秒間)」、および、第3期間「2017年1月1日 05時02分00秒〜2017年1月1日 06時00分00秒(58分間)」が抽出される。そして、抽出された第1期間の開始時刻「01時02分00秒」および時間長「58分」、第2期間の開始時刻「02時00分00秒」および時間長「3時間1秒」、第3期間の開始時刻「05時02分00秒」および時間長「58分」が取得される。これらの期間は、実行待ち時間設定部24において、現在時刻以降に、エレベータが利用される可能性が低い期間として認識される。
次に、実行待ち時間設定部24により、抽出された期間うち、最も開始時刻が早い第1期間「2017年1月1日 01時02分00秒〜2017年1月1日 02時00分00秒(58分間)」に、実行可能な数の遠隔診断運転プログラムが順に割り当てられる(S5)。ここでは、第1遠隔診断運転プログラム11−1〜第4遠隔診断運転プログラム11−4の実行に要する時間がそれぞれ20分と設定されており、第1期間の58分間に、第1遠隔診断運転プログラムおよび第2遠隔診断運転プログラムの2つが実行可能として割当てられる。
そして、現在時刻から2分後には第1遠隔診断運転プログラムの実行開始が可能であると予測され、第1遠隔診断運転プログラムの実行待ち時間が、現在時刻「01時00分00秒」から「2分」として設定される。また、第2遠隔診断運転プラグラムは、第1遠隔診断運転プログラムの終了後、直ちに実行開始が可能であるため、実行待ち時間は「0分」として設定される(図4参照;S6)。各遠隔診断運転プログラムの実行時間は20分であるため、第2遠隔診断運転プログラムの実行終了時刻は、01時42分00秒となる。
ここで、まだ実行待ち時間が設定されていない第3および第4遠隔診断運転プログラムがある(S7の「YES」)。ここでは、第1期間の次に開始時刻が早い第2期間「2017年1月1日 02時00分00秒〜2017年1月1日 05時01分00秒(3時間1秒間)」があるため(S8の「YES」)、当該第2期間に、実行可能な数の遠隔診断運転プログラムが順に割り当てられる(S9)。ここでは、第2期間の3時間1秒間に、第3遠隔診断運転プログラムおよび第3遠隔診断運転プログラムの2つが実行可能として割当てられる。
そして、第2遠隔診断運転プログラムの実行終了時刻が01時42分00秒であり、第2期間の開始時刻が02時00分00秒であるため、第3遠隔診断運転プログラムの実行待ち時間は18分として設定される。また、第4遠隔診断運転プログラムは第3遠隔診断運転プログラムの終了後、直ちに実行開始が可能であるため、実行待ち時間は0分として設定される(図4参照;S10)。ここで、第1遠隔診断運転プログラムが開始するまでの所定期間が経過しておらず(S11の「NO」)、実行待ち時間が設定されていない遠隔診断運転プログラムがある場合には(S7の「YES」)、ステップS8〜S10の処理が繰り返される。
また、実行待ち時間が設定されていない遠隔診断運転プログラムがあるが、遠隔診断運転プログラムの割り当て処理が行われていない期間が既にない場合(S7の「YES」、S8の「NO」)には、該当する遠隔診断プログラムに対する実行待ち時間が「0分」として設定される(S11)。このように、呼びが発生する可能性が低いとして抽出された期間に割り当てることができない遠隔診断プログラムがあった場合には、遠隔診断起動部22に保持されているスケジュール情報を自動で変更し、次回の遠隔診断運転の開始時刻を所定時間前または後ろにずらすようにしてもよい。
本実施形態では、第1〜第4遠隔診断運転プラグラムすべての実行待ち時間が設定された状態になったため(S7の「NO」)、実行要求部25により、各遠隔診断運転プログラムの実行待ち時間情報を含む遠隔診断運転実行要求が生成され、エレベータ制御装置10に送信される(S12)。
エレベータ制御装置10では、遠隔監視装置20から送信された遠隔診断運転実行要求が運転制御部13で取得され、当該要求に含まれる実行待ち時間情報に従って、遠隔診断運転プログラム記憶部11に記憶されている第1〜第4遠隔診断運転プログラムがそれぞれ実行される。
以上の第1実施形態によれば、エレベータ利用者の利便性をなるべく低下させないようにしつつ、エレベータに対する遠隔診断運転を、なるべく中断を発生させずに効率よく実施することができる。
《第2実施形態》
〈第2実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の第2実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図5を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1Bは、遠隔監視装置20にネットワークを介して接続され、当該エレベータが設置された建物から遠隔地にある監視センタに設置された監視センタ装置30を有する他は、第1実施形態で説明した遠隔診断システム1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態において遠隔監視装置20の実行待ち時間設定部24は、第1〜第4遠隔診断運転プログラムの実行待ち時間を設定すると、設定した待ち時間の情報を送信部26から監視センタ装置30に送信する。監視センタ装置30では、遠隔監視装置20から受信した第1〜第4遠隔診断運転プラグラムの実行待ち時間の情報を、表示部31に表示させる。
〈第2実施形態によるエレベータの遠隔診断方法〉
本実施形態において、遠隔監視装置20で実行される処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、ステップS1〜S11で実行される処理は、第1実施形態で説明した場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS7において、実行待ち時間設定部24においてすべての遠隔診断運転プログラムの実行待ち時間が設定されると(S7の「NO」またはS11)、設定された待ち時間の情報が送信部26から監視センタ装置30に送信される(S13)。そして、第1実施形態の場合と同様に、実行要求部25により、各遠隔診断運転プログラムの実行待ち時間情報を含む遠隔診断運転実行要求が生成され、エレベータ制御装置10に送信される(S12)。
以上の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を有するとともに、エレベータが設置された建物から遠隔の監視センタにおいて、各遠隔診断運転プログラムがどの期間に実施されるかを確認することができ、効果的に遠隔診断を行うことができる。
上述した第1および第2実施形態では、遠隔監視装置20の実行待ち時間設定部24において、過去に呼びが発生しなかった期間に該当する期間が、以降にエレベータが利用される可能性が低い期間として認識される場合について説明したが、実際には呼びが発生してから当該呼びに応答する運転が実行されるまでには数秒〜数分の時間を要する。そのため、呼びの発生時刻から所定時間後にずらした時刻を、エレベータが利用される可能性が低い期間の開始時刻とするようにしてもよい。
また、上述した第1および第2実施形態では、遠隔監視装置20の呼び発生履歴読み出し部23において、前月の中の現在と同一日の呼び発生履歴情報が読み出される場合について説明したが、日付が同じでも平日と休日とではエレベータの利用状況が大きく異なる場合がある。そのため、前月の中の現在と同一日から、最も早く到来する、現在と同じ曜日の日の呼び発生履歴情報が読み出されるようにしてもよい。
また、上述した第1および第2実施形態では、各遠隔診断運転プログラムの実行タイミングとして、1つ前に実行される遠隔診断運転プログラムの終了時点からの待ち時間、すなわち各遠隔診断運転プログラム間のインターバルを設定する場合について説明した。しかし、この形態には限定されず、各遠隔診断運転プログラムの実行タイミングとして、それぞれ実行時刻を設定するようにしてもよい。
また、上述した第1および第2実施形態では、エレベータ制御装置と遠隔監視装置とを別装置として構成した場合について説明したが、これらの装置を一体化し、遠隔監視装置の機能をエレベータ制御装置内に設けるようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A,1B…遠隔診断システム、10…エレベータ制御装置、11…遠隔診断運転プログラム記憶部、11−1…第1遠隔診断運転プログラム、11−2…第2遠隔診断運転プログラム、11−3…第3遠隔診断運転プログラム、11−4…第4遠隔診断運転プログラム、12…呼び登録部、13…運転制御部、14…呼び発生履歴保存部、20…遠隔監視装置、21…計時部、22…遠隔診断起動部、23…呼び発生履歴読み出し部、24…実行待ち時間設定部、25…実行要求部、26…送信部、30…監視センタ装置、31…表示部

Claims (6)

  1. エレベータ内の各機器の稼働状態を遠隔から診断するための遠隔診断運転を前記エレベータに実行させるための複数の遠隔診断運転プログラム情報を、それぞれの実行に要する時間の情報とともに記憶するエレベータの遠隔監視装置が、前記遠隔診断運転の開始時刻が到来したと判断すると、前記エレベータで過去に発生した呼びの履歴情報に基づいて、前記複数の遠隔診断運転プログラムそれぞれの実行に十分足りる時間以上、エレベータの利用がなかった期間を抽出し、抽出した期間の開始時刻および時間長を、現在時刻以降に前記エレベータが利用される可能性が低い期間として取得し、このうち、最も開始時刻が早い期間から順に、時間長に応じて実行可能な数のプログラム情報を順次割り当てることで、前記複数の遠隔診断運転プログラムの実行タイミングを設定する
    ことを特徴とするエレベータの遠隔診断運転方法。
  2. 前記遠隔監視装置は、実行タイミングが設定されていない遠隔診断運転プログラムがあるが、抽出された複数の期間のうち、遠隔診断運転プログラムの割り当て処理が行われていない期間がないときには、該当する遠隔診断運転プログラムを、1つ前の遠隔診断運転プログラムの終了から待ち時間なく実行させるように実行タイミングを設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  3. 前記遠隔監視装置は、実行タイミングが設定されていない遠隔診断運転プログラムがあるが、抽出された複数の期間のうち、遠隔診断運転プログラムの割り当て処理が行われていない期間がなく、呼びが発生する可能性が低いとして抽出された期間に割り当てることができない遠隔診断プログラムがあった場合には、次回の遠隔診断運転の開始時刻を所定時間前または後ろにずらす
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  4. 前記遠隔監視装置で設定した、前記複数の遠隔診断運転プログラムの実行タイミングの情報を、前記エレベータが設置された建物から遠隔地にある監視センタ装置に表示させることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法を実行することを特徴とするエレベータの遠隔監視装置。
  6. 請求項1〜4いずれか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法をエレベータ制御装置に実行させるためのエレベータの遠隔診断運転用プログラム。
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