JP6445311B2 - ボックスカルバート及びその構築工法 - Google Patents
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Description
上記定着部は、異形棒鋼のように周面に形成し、摩擦抵抗を増大させるための節と呼ばれる凹凸や、表面が平滑な丸鋼などに装着し、径方向に突出する定着部材などで構成することができる。
詳述すると、高さに対して幅方向に広い矩形断面のボックスカルバートを、両側の側壁上部と頂部とが一体構成され、プレキャストコンクリートで構成した頂部門型部材と、側壁本体部と床版側方部とが一体構成され、プレキャストコンクリートで構成した側部L型部材とを備えるとともに、経済性の高い現場打ちコンクリートで作業性の高い床版中央部材を構成するため、より高い施工性と経済性とを両立することができる。
また、仮に、結合棒状体を降伏耐力が高い高降伏耐力材で構成した場合、前記接合部に作用するせん断力に対して、少ない本数で抗することができる。
上記低付着形状は、いわゆる丸鋼のように、周面が平滑な形状とすることができる。あるいは、前記側部L型部材における床版側方部の幅方向内側端部と前記床版中央部材の幅方向外側端部との一方に配置した鞘管に対して、他方に付着させた棒状体を、接合部を跨いで挿入して構成した入れ子構造の2部材で構成してもよい。
またこの発明の態様として、前記結合部材は、前記定着部として機能する節を周面に形成した異形棒鋼で構成することができる。
この発明により、接合部を跨ぐように配置した結合部材に作用する曲げ負荷を低減することができる。したがって、例えば、強度の低い材質や径の結合棒状体を使用したり、あるいは、結合部材の本数を低減することができる。
上記プレストレスト鉄筋コンクリート構造は、いわゆるPRC構造(Prestressed Reinforced Concrete)と呼ばれるコンクリート構造である。
この発明により、頂部門型部材の強度が向上するため薄肉化でき、薄肉化に伴って軽量化を図ることができる。したがって、自重に対する例えば、側壁部などにおいて部材厚を低減することができる。
この発明により、ボックス構造における上部での施工であるため、施工性が悪くなりやすい頂部門型部材の施工を、容易かつ安全に行うことができる。
また、前記床版側方部における内部側の幅方向長さが1.0〜2.0mであるため、例えば、床版中央部の構築前であっても、側部L型部材の前記床版側方部に足場を安定して設置でき、安全に施工することができる。
図1乃至図11に示すボックスカルバート1は、送水路や道路トンネルなどを地中に構成したり、アンダーパスするため用いられ、プレキャストコンクリートブロックを組付けて構成するプレキャストボックスカルバートである。
なお、PC鋼棒13の幅方向Wの両端部及びPC鋼棒14の上端部は、頂部門型部材10における外角部から外方に露出し、緊張状態で締結治具42によって固定されるとともに、カバーコンクリート40で覆われている。
さらに、図9(b)に示すように、頂部門型部材10の上面10aの全体をコーキング材60でコーキングする(ステップs10)。
具体的には、ヒンジ接合棒部材90は、降伏耐力が高い高降伏耐力材で構成し、端部に定着体94を備えるとともに、連結治具91が床版側方部22の対向端面22aに露出するように床版側方部22に配置された、周面が平滑なブロック側周面平滑定着棒体92と、床版中央部材30に配置され、端部に定着体94を備えた中央側周面平滑定着棒体93とで構成したアンボンドバーである。
以下同様に、
側部L型部材における床版側方部の幅方向内側端部と床版中央部材の幅方向外側端部とによる接合部は、幅方向接合部2に対応し、
結合棒状体は、ブロック側異形棒体72及び中央側異形棒体73あるいはブロック側周面平滑定着棒体92及び中央側周面平滑定着棒体93に対応し、
定着部は、ブロック側異形棒体72や中央側異形棒体73の節あるいは定着体94に対応し、
結合部材は、ヒンジ接合棒部材70またはヒンジ接合棒部材90に対応し、
低付着形状は、周面平滑状に対応し、
補助結合部材は、ヒンジ接合補助棒部材80に対応し、
床版は床版部1cに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
1c…床版部
2…幅方向接合部
3…高さ方向接合部
10…頂部門型部材
11…頂部
12…側壁上部
20…側部L型部材
21…側壁本体部
22…床版側方部
30…床版中央部材
70…ヒンジ接合棒部材
72…ブロック側異形棒体
73…中央側異形棒体
80…ヒンジ接合補助棒部材
90…ヒンジ接合棒部材
92…ブロック側周面平滑定着棒体
93…中央側周面平滑定着棒体
94…定着体
F…剛結構造
H…高さ方向
L…奥行き方向
M…曲げモーメント
Ma…正負変化点
P…ヒンジ接合構造
W…幅方向
Claims (8)
- 高さ方向に対して幅方向が広い矩形断面のボックスカルバートであって、
両側の側壁上部と頂部とが一体構成され、プレキャストコンクリートで構成した頂部門型部材と、
側壁本体部と床版側方部とが一体構成され、プレキャストコンクリートで構成した側部L型部材と、
現場打ちコンクリートで構成した床版中央部材とで構成し、
前記頂部門型部材における前記側壁上部の下端と、前記側部L型部材のおける前記側壁本体部の上端部とによる接合部を、剛結構造で接合するとともに、
前記側部L型部材における床版側方部の幅方向内側端部と前記床版中央部材の幅方向外側端部とによる接合部である幅方向接合部を、ヒンジ結合構造で接合し、
前記ヒンジ結合構造として、
前記幅方向接合部を跨ぐように、前記幅方向接合部が離間する方向に沿って配置する棒状の結合棒状体と、該結合棒状体を前記床版側方部と前記床版中央部材の両方のそれぞれに定着する定着部とを備えた結合部材と、
前記幅方向接合部を跨ぐように、前記幅方向接合部が離間する方向に沿って直線状に配置するとともに、前記床版側方部及び前記床版中央部材の少なくとも一方に対して長手方向の付着が前記結合部材より小さな棒状の補助結合部材とを備えた
ボックスカルバート。 - 前記結合棒状体を、長手方向の付着の小さな丸鋼で構成した
請求項1に記載のボックスカルバート。 - 前記結合部材は、前記定着部として機能する節を周面に形成した異形棒鋼で構成した
請求項1に記載のボックスカルバート。 - 前記頂部門型部材を、プレストレスト鉄筋コンクリート構造とした
請求項1乃至3のうちいずれかに記載のボックスカルバート。 - 前記側部L型部材の奥行長さを、前記頂部門型部材の奥行長さの2倍で構成した
請求項1乃至4のうちいずれかに記載のボックスカルバート。 - 前記側部L型部材及び前記頂部門型部材を奥行き方向に複数配置するとともに、
奥行き方向に配置した前記側部L型部材の前記側壁本体部を奥行き方向に連結した
請求項1乃至5のうちいずれかに記載のボックスカルバート。 - 前記頂部における幅方向の支間距離が5m以上であり、
前記床版側方部における内部側の幅方向長さが1.0〜2.0mであり、
前記側壁上部の内部側の高さが1.0〜2.0mである
請求項1乃至6のうちいずれかに記載のボックスカルバート。 - 高さ方向に対して幅方向に広い矩形断面のボックスカルバートを構築する構築工法であって、
側壁本体部と床版側方部とが一体構成され、プレキャストコンクリートで構成した側部L型部材を幅方向に所定間隔を隔てて対向配置する側部L型部材設置工程と、
両側の側壁上部と頂部とが一体構成され、プレキャストコンクリートで構成した頂部門型部材を、幅方向に所定間隔を隔てて対向配置した前記側部L型部材の上部に配置するとともに、前記頂部門型部材における前記側壁上部の下端と、前記側部L型部材のおける前記側壁本体部の上端部とによる接合部を剛結構造で接合する頂部門型部材設置工程と、
前記側部L型部材の前記床版側方部同士の間に、前記側部L型部材における床版側方部の幅方向内側端部と前記床版中央部材の幅方向外側端部とによる接合部である幅方向接合部をヒンジ結合構造で接合するように、現場打ちコンクリートで床版中央部を構築する床版中央部構築工程とを行い、
前記ヒンジ結合構造として、
前記幅方向接合部を跨ぐように、前記幅方向接合部が離間する方向に沿って配置する棒状の結合棒状体と、該結合棒状体を前記床版側方部と前記床版中央部材の両方のそれぞれに定着する定着部とを備えた結合部材と、
前記幅方向接合部を跨ぐように、前記幅方向接合部が離間する方向に沿って直線状に配置するとともに、前記床版側方部及び前記床版中央部材の少なくとも一方に対して長手方向の付着が前記結合部材より小さな棒状の補助結合部材とを備える
ボックスカルバートの構築工法。
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JP2014236586A JP6445311B2 (ja) | 2014-11-21 | 2014-11-21 | ボックスカルバート及びその構築工法 |
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