JP6444746B2 - 蒸気タービン用計装配管 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、蒸気タービン用計装配管に関する。
蒸気タービン配管系には、ボイラで発生した蒸気を蒸気タービンに導く主蒸気管が備えられている。この主蒸気管には、蒸気の流量を調節するための主蒸気加減弁が設けられている。
また、主蒸気管には、主蒸気管内の各部の管内圧力を計測するための計装配管が設けられている。この計装配管は、主蒸気管側に開口部を有し、計測器側は閉じられた閉止端になっている。このような計装配管は、主蒸気加減弁より下流側の主蒸気管にも備え付けられている。
特開昭58−187505号公報
上記した従来の主蒸気加減弁に設けられた計装配管において、蒸気タービンの定格運転まで負荷を上昇していくと、計装配管の温度が異常に上昇することがある。そして、このような異常な温度の上昇は、計装配管の破損を引き起こす可能性がある。
本発明が解決しようとする課題は、温度の異常な上昇を防止し、高い信頼性を有する蒸気タービン用計装配管を提供するものである。
実施形態の蒸気タービン用計装配管は、蒸気が流れる蒸気通路における圧力を計測するための計装配管である。この蒸気タービン用計装配管は、前記蒸気通路から分岐する分岐通路と、前記分岐通路に介在する計装部と、前記蒸気通路と前記計装部との間の前記分岐通路の一部に設けられ、前記分岐通路の流路断面を縮小させる縮小部とを備える。前記縮小部が、柱状の本体部と、前記本体部に前記本体部の軸方向に沿って直線状に形成され、前記本体部の一端側から他端側へ貫通する複数の貫通孔とを備える。そして、前記分岐通路の前記計装部側の端部の圧力変動P と、前記分岐通路が前記蒸気通路から分岐する分岐部の上流側における前記蒸気通路の圧力変動Piとの比(P /Pi)に基づいて、前記貫通孔の長さ、および前記縮小部の通路断面積を前記縮小部が設けられた前記分岐通路の通路断面積で除した縮小比が設定されている。
第1の実施の形態の計装配管を備える蒸気タービン配管の構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態の計装配管を備える主蒸気加減弁の斜視図を示した図である。 第1の実施の形態の計装配管を備える蒸気タービン配管の配管構成を模式的に示した図である。 第1の実施の形態の計装配管および主蒸気加減弁の蒸気通路の断面を示す図である。 第1の実施の形態の計装配管における縮小配管部の斜視図である。 第1の実施の形態の計装配管における他の形状の縮小配管部の斜視図である。 第1の実施の形態の計装配管における他の形状の縮小配管部の斜視図である。 第1の実施の形態の計装配管における他の形状の縮小配管部の斜視図である。 第1の実施の形態の計装配管における他の形状の縮小配管部の斜視図である。 第2の実施の形態の計装配管および主蒸気加減弁の蒸気通路の断面を示す図である。 第1の実施の形態の計装配管の分岐通路に縮小配管部を備えることで管内圧力変動が抑えられることを説明するための模式図である。 図11に示した第1の実施の形態の計装配管の分岐通路をモデルに基づいて、式(23)から求められる比率(P/Pi)と変動周波数の関係を示した図である。 本実施の形態において、縮小配管部を備えない場合に比べて比率(P/Pi)が−5dBまたは−5dBよりも大きく減衰する範囲を示した図である。 分岐通路の配管表面の温度変化の評価結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の計装配管50を備える蒸気タービン配管1の構成を示す斜視図である。図2は、第1の実施の形態の計装配管50を備える主蒸気加減弁30の斜視図を示した図である。
図1に示すように、高圧タービン200にボイラ(図示しない)からの蒸気を導入できるように、上半側主蒸気管11および下半側主蒸気管12を備えている。ここでは、上半側主蒸気管11および下半側主蒸気管12をそれぞれ2つ備えた一例を示している。
上半側主蒸気管11および下半側主蒸気管12には、高圧タービン200に導く蒸気を遮断する主蒸気止め弁20が介在している。また、この主蒸気止め弁20の下流側に、高圧タービン200に導く蒸気の流量を調整する主蒸気加減弁30が介在している。
図1には、床部210を介して、上方のフロアには高圧タービン200の上半部側および上半側主蒸気管11(主蒸気止め弁20および主蒸気加減弁30を含む)を備え、下方のフロアには高圧タービン200の下半部側および下半側主蒸気管12(主蒸気止め弁20および主蒸気加減弁30を含む)を備えた一例を示している。
図1に示すように、例えば、蒸気タービン配管1や蒸気タービン建屋のコンパクト化などを図るため、上半側の主蒸気加減弁30の下流側の上半側主蒸気管11は、例えば、2つのエルボ管11aの間に直管11bを有する複雑な配管構成となっている。一方、下半側の主蒸気加減弁30の下流側の下半側主蒸気管12は、例えば、水平管による構成が主となる配管構成となっている。
図2に示すように、主蒸気止め弁20には、弁座の上流側のドレンを排出するための弁座前ドレン管21、および弁座の下流側のドレンを排出するための弁座後ドレン管22が備えられている。主蒸気加減弁30には、弁座の下流側のドレンを排出するための弁座後ドレン管31が備えられている。また、主蒸気加減弁30には、主蒸気加減弁30の下流の管内圧力を計測するための計装配管50が設けられている。
次に、第1の実施の形態の計装配管50を備える蒸気タービン配管1における主蒸気加減弁30の配管構成について説明する。
図3は、第1の実施の形態の計装配管50を備える蒸気タービン配管1の配管構成を模式的に示した図である。なお、図3には、上半側の主蒸気加減弁30の計装配管50の構成を例示して説明するが、下半側の主蒸気加減弁30の計装配管50の構成も同じである。図4は、第1の実施の形態の計装配管50および主蒸気加減弁30の蒸気通路30aの断面を示す図である。なお、図4では、蒸気通路30aの流れ方向に垂直な断面が示されている。図5は、第1の実施の形態の計装配管50における縮小配管部70の斜視図である。
図3および図4に示すように、計装配管50は、分岐通路40と、縮小配管部70と、計装部60とを備えている。分岐通路40は、蒸気通路30aに連通する貫通孔30bおよびこの貫通孔30bの外部開口に連通するように設けられた分岐管41で構成される。このように、分岐通路40の一部は、例えば、蒸気通路30aを構成する配管の管壁に設けられている。
縮小配管部70は、分岐通路40に備えられている。具体的には、縮小配管部70は、例えば、貫通孔30bに備えられる。なお、縮小配管部70は、縮小部として機能する。
分岐管41の一端側は、貫通孔30bの外部開口に接続され、蒸気通路30aに連通している。分岐管41の他端側には、計装部60が設けられている。この計装部60が設けられた分岐管41の他端側は、閉止端となる。計装部60は、例えば、圧力計等の計測器で構成されている。このように計装部60を備えることで、主蒸気加減弁30内の圧力と均圧となる。そのため、主蒸気加減弁30内の圧力を計装部60で検知することができる。
分岐通路40は、図4に示すように、例えば、蒸気通路30aの下部から、蒸気の流れ方向に垂直方向に延設されている。分岐管41は、例えば、貫通孔30bの通路断面形状と同じ通路断面形状を有する。なお、ここでは、蒸気通路30aの下部から分岐された分岐通路40の一例を示しているが、この構成に限られるものではない。例えば、分岐通路40は、蒸気通路30aの上部から、蒸気の流れ方向に垂直方向に延設されてもよい。
貫通孔30bの分岐管41側に備えられた縮小配管部70の通路断面は、貫通孔30bの通路断面よりも縮小されている。すなわち、縮小配管部70の通路断面積は、分岐管41の通路断面積よりも小さい。
なお、ここでは、縮小配管部70を貫通孔30bの分岐管41側に備えた一例を示したが、縮小配管部70は、蒸気通路30aと計装部60との間に備えることができる。また、通路断面とは、通路軸方向に垂直な、通路の断面である。なお、ここで通路軸方向とは、貫通孔30bにおいては貫通孔30bの中心軸に沿う方向、縮小配管部70においては縮小配管部70の貫通孔の中心軸に沿う方向、分岐管41においては分岐管41の中心軸に沿う方向をいう(以下、同じ)。
縮小配管部70は、図4および図5に示すように、円柱体の本体部71と、この本体部71に形成された複数の貫通孔72とを備える。貫通孔72は、例えば、本体部71の軸方向に直線的に貫通している。
なお、軸方向とは、円柱体の中心軸に平行な方向をいう。貫通孔30bや分岐管41の通路断面の形状は円形に限らず、楕円、矩形、多角形などであってもよい。この場合、縮小配管部70の軸方向に垂直な断面形状も、貫通孔30bや分岐管41の通路断面形状と同じ形状に設定される。
ここで、貫通孔72の長さや通路断面積は、例えば、後述する式(23)によって算出される比率(P/Pi)に基づいて設定される。なお、式(23)については後に詳しく説明するが、Piは、分岐通路40の分岐部の上流側における蒸気通路30aの圧力変動である。また、Pは、分岐管41の計装部60側の端部の圧力変動である。なお、式(23)において、貫通孔72の長さ、および貫通孔30bの通路断面積に対する縮小配管部70の通路断面積の割合(縮小比m)が設計パラメータに含まれる。ここで、縮小比mは、縮小配管部70の通路断面積を貫通孔30bの通路断面積で除した値である。
そして、貫通孔72の長さや通路断面積は、縮小配管部70を備えない場合に比べて、例えば、比率(P/Pi)において−5dBまたは−5dBよりも大きな減衰が得られるように設定されることが好ましい。このように設定されることによって、計装配管50の異常な温度上昇を抑制し、計装配管50の分岐管41の破損を防止することができる。
このように、縮小配管部70を備えることで、通路断面積が縮小され、蒸気通路30aと計装部60との間の計装配管50における共振振動を減衰することができる。これによって、計装配管50の異常な温度上昇を抑制し、計装配管50の分岐管41の破損を防止することができる。
また、貫通孔72を複数備えることで、例えば、一つの貫通孔72が詰まった場合でも、他の貫通孔72が連通しているため、計装部60において圧力を計測することができる。
ここで、縮小配管部70の構成は、上記した構成に限られるものではない。図6〜図9は、第1の実施の形態の計装配管50における他の形状の縮小配管部70の斜視図である。
図6に示すように、縮小配管部70を、円柱体の本体部71と、この本体部71に形成された複数の屈曲した貫通孔73とで構成してもよい。すなわち、貫通孔73は、屈曲部を有しつつ、蒸気通路30a側と計装部60側とを連通させている。なお、貫通孔73の通路断面積は、いずれの位置においても同じである。
ここで、貫通孔73の長さ(貫通孔73の通路長さ)や通路断面積は、前述したように、縮小配管部70を備えない場合に比べて、例えば、比率(P/Pi)において−5dBまたは−5dBよりも大きな減衰が得られるように設定されることが好ましい。
縮小配管部70での共振振動の減衰は、貫通孔73の通路長さが長いほど減衰効果が大きい。そのため、貫通孔73を屈曲させることで、計装配管50の分岐管41の異常な温度上昇をより抑制することができる。なお、一つの貫通孔73における通路長さは、例えば、図5に示した一つの貫通孔72における通路長さの1.5〜2倍程度である。
図7に示すように、縮小配管部70を、円柱体の本体部71と、この本体部71に形成された螺旋状の貫通孔74とで構成してもよい。なお、図7には、図面を明確に示すため、一つの貫通孔74を示しているが、貫通孔74は複数備えられている。また、各貫通孔74は、蒸気通路30a側と計装部60側とを連通させている。
ここで、貫通孔74の長さ(貫通孔74の通路長さ)や通路断面積は、前述したように、縮小配管部70を備えない場合に比べて、例えば、比率(P/Pi)において−5dBまたは−5dBよりも大きな減衰が得られるように設定されることが好ましい。
このように、貫通孔74を螺旋状に形成することで、貫通孔74の通路長をより長くすることができる。これによって、縮小配管部70における共振減衰効果をさらに高めることができる。なお、一つの貫通孔74における通路長は、例えば、図5に示した一つの貫通孔72における通路長の5〜10倍程度である。
図8に示すように、縮小配管部70を、円環状の外筒部75と、この外筒部75の内部に収容され、外筒部の内面と所定の間隙をあけて配置された円柱状の内筒部76とで構成してもよい。この場合、外筒部75と内筒部76との間には、環状の貫通路77が形成される。なお、内筒部76は、外筒部75に少なくとも一箇所において支持され固定されている。
ここで、貫通路77の長さ(貫通路77の軸方向の長さ)や通路断面は、前述したように、縮小配管部70を備えない場合に比べて、例えば、比率(P/Pi)において−5dBまたは−5dBよりも大きな減衰が得られるように設定されることが好ましい。
このように、貫通路77を備えることで、通路断面積が縮小され、共振振動を減衰することができる。これによって、計装配管50の分岐管41の異常な温度上昇を抑制し、計装配管50の破損を防止することができる。
図9に示すように、縮小配管部70を、円柱体の本体部71と、この本体部71に形成された小径孔部78と、この小径孔部78に連通する大径孔部79とで構成してもよい。大径孔部79は、小径孔部78よりも通路断面積が大きい。
また、縮小配管部70における蒸気通路30a側および計装部60側は、小径孔部78で構成されている。そして、これらの小径孔部78よりも軸方向の内側、すなわちこれらの小径孔部78間は、大径孔部79と小径孔部78とが交互に形成されている。そして、縮小配管部70における蒸気通路30a側および計装部60側は、小径孔部78と大径孔部79からなる通路によって連通されている。
なお、ここでは、小径孔部78および大径孔部79からなる通路を一つ設けた一例を示しているが、この通路を複数備えてもよい。
ここで、縮小配管部70の長さや通路断面積は、前述したように、縮小配管部70を備えない場合に比べて、例えば、比率(P/Pi)において−5dBまたは−5dBよりも大きな減衰が得られるように設定されることが好ましい。この場合、設計パラメータにおいて、縮小配管部70の長さとしては、小径孔部78の長さの総和を用い、通路断面積としては、小径孔部78の通路断面積を用いる。なお、小径孔部78および大径孔部79からなる通路を複数備えた場合には、通路断面積として、小径孔部78の通路断面積の平均を用いる。
このように、小径孔部78および大径孔部79からなる通路を備えることで、通路断面積が縮小され、共振振動を減衰することができる。これによって、計装配管50の異常な温度上昇を抑制し、計装配管50の分岐管41の破損を防止することができる。また、小径孔部78と大径孔部79とを蒸気が通過する際の拡大流れおよび縮小流れの損失によっても、共振減衰をさらに増加させる。
(第2の実施の形態)
図10は、第2の実施の形態の計装配管51および主蒸気加減弁30の蒸気通路30aの断面を示す図である。なお、図10では、蒸気通路30aの流れ方向に垂直な断面が示されている。また、以下の実施の形態において、第1の実施の形態の計装配管50を備える蒸気タービン配管1の構成と同一の構成部分には、同一の符号を付して重複する説明を省略または簡略する。
第2の実施の形態では、計装配管51の構成が、第1の実施の形態の計装配管50の構成と異なる。そのため、ここでは、その異なる構成について主に説明する。
図10に示すように、計装配管51は、分岐通路40と、縮小配管部70と、計装部60と、熱伝導部材90とを備えている。分岐通路40は、蒸気通路30aに連通する貫通孔30b、この貫通孔30bの外部開口に連通する熱伝導部材90の貫通孔91、およびこの貫通孔91に連通するように設けられた分岐管41で構成される。すなわち、熱伝導部材90は、主蒸気加減弁30と分岐管41との間に設けられている。
縮小配管部70は、分岐通路40に備えられている。具体的には、縮小配管部70は、例えば、熱伝導部材90の貫通孔91に備えられる。なお、縮小配管部70は、縮小部として機能する。また、ここでは、縮小配管部70として、図4および図5に示した構成を示しているが、図6〜図9に示した縮小配管部70の構成であってもよい。
熱伝導部材90の貫通孔91の通路断面形状は、蒸気通路30aを構成する配管の管壁に設けられた貫通孔30bの通路断面形状と同じである。また、熱伝導部材90の貫通孔91の通路断面形状は、分岐管41の通路断面形状と同じである。
熱伝導部材90の一端は、蒸気通路30aを構成する配管に、例えば、溶接などによって接合されている。熱伝導部材90の他端は、分岐管41に、例えば、溶接などによって接合されている。
ここで、熱伝導部材90は、分岐通路40で発生した熱を、蒸気通路30aを構成する配管(主蒸気加減弁30)に伝える。そのため、熱伝導部材90は、例えば、耐熱性に優れ、蒸気通路30aを構成する配管(主蒸気加減弁30)を構成する材料よりも熱伝導性に優れた材料などで構成されることが好ましい。ここで、蒸気通路30aを構成する配管(主蒸気加減弁30)は、熱伝導部材90を介して伝導された熱量を吸収するだけの十分な熱容量を有している。
熱伝導部材90は、例えば、金属材料などで形成される。熱伝導部材90を形成する金属材料として、例えば、銅や炭素鋼などの高い熱伝導率を有する金属が使用される。
このように熱伝導部材90を備えることで、分岐通路40で発生した熱を、蒸気通路30aを構成する配管(主蒸気加減弁30)に逃がすことができる。すなわち、第2の実施の形態の計装配管51においては、縮小配管部70を設けることで得られる異常な温度上昇の抑制効果と、熱伝導部材90を備えることで得られる熱を逃がす効果の双方を得ることができる。
(実施の形態における分岐通路の温度上昇の抑制に係る説明)
上記したように、前述した実施の形態においては、主蒸気加減弁30の蒸気通路30aから分岐する分岐通路40に、通路断面が縮小する縮小配管部70を備えることで、分岐通路40が異常に温度上昇することを抑制することができる、これによって、分岐通路40の破損を防止することができる。
ここで、分岐通路40に縮小配管部70を備えることで、分岐通路40の異常な温度上昇を抑制することができる理由について説明する。
(1)管内圧力変動による発熱(熱音響効果)の説明
ここで、内径がRの円筒の管内圧力変動の周波数をf(Hz)とする。文献1(荒川、川橋、機械学会論文集、62巻598号、B(1996)、p.2238−2245)によれば、管内圧力変動振幅Pを管内平均圧力Pで割って無次元化した式(1)の関係を用いて、管壁近傍の境界層内で圧力変動による熱音響効果で発生する熱流束q(W/m)は、式(2)で求められる。
Figure 0006444746
Figure 0006444746
ここで、Pは無次元圧力振幅、Kは配管形状で決まる定数、γは比熱比、μは粘性係数、aは音速、δは境界層の厚さ、Rは円筒の内径である。
円筒の内周長は、πRであるので、円筒の単位長さあたりの発熱量Q(W/m)は、式(3)によって求められる。
Figure 0006444746
ここで、角振動数ωを2πfとすると、境界層の厚さδは、式(4)で求められる。
Figure 0006444746
ここで、νは動粘性係数である。
すなわち、管内圧力変動による発熱(熱音響効果)は式(3)から明らかなように、無次元圧力振幅の2乗に比例している。そのため、管内圧力変動を抑制することで、発熱が抑えられることがわかる。
(2)分岐通路に縮小配管部を備えることで管内圧力変動が抑えられることの説明
次に、図11を参照して、分岐通路40に縮小配管部70を備えることで管内圧力変動が抑えられることを説明する。図11は、第1の実施の形態の計装配管50の分岐通路40に縮小配管部70を備えることで管内圧力変動が抑えられることを説明するための模式図である。図11に示された模式図は、図7に示した第1の実施の形態の計装配管50の分岐通路40をモデルとしている。
図11に示すように、通路断面積Sの、主蒸気加減弁30の蒸気通路30aから、分岐通路40が分岐している。
分岐通路40は、蒸気通路30aに連通する貫通孔30bおよびこの貫通孔30bの外部開口に連通するように設けられた分岐管41で構成される。そして、縮小配管部70は、貫通孔30bに備えられている。
貫通孔30bの通路断面積はS、貫通孔30bの長さはLであり、縮小配管部70の通路断面積はmS、縮小配管部70の長さはL(螺旋状の通路長)である。ここで、貫通孔30bの長さLは、縮小配管部70が備えられた部分の長さを除いた長さである。なお、このmは、縮小比であり、1よりも小さな定数である。縮小比mは、貫通孔30bの通路断面積Sに対する縮小配管部70の通路断面積の割合を示す。
分岐管41の長さはL、分岐管41の通路断面積はSとする。計装部60側の分岐管41での圧力変動をPとする。
蒸気の圧力変動と速度変動について、貫通孔30bと蒸気通路30aとの接続部に蒸気通路30aの上流側から流入する分をPi、Uiとし、接続部から蒸気通路30aの上流側に反射する分をPr、Urとし、接続部から蒸気通路30aの下流側に流出する分をPt、Utとし、貫通孔30bから接続部を介して蒸気通路30aに流出する分をP、Uとする。
蒸気通路30aの接続部よりも上流側の領域をIとし、蒸気通路30aの接続部よりも下流側の領域をIIとする。領域Iの蒸気の圧力変動と速度変動をP、Uとし、領域IIの蒸気の圧力変動と速度変動をPII、UIIとする。
蒸気通路30aにおける圧力変動を平面進行波と仮定し、蒸気密度をρ、蒸気音速をCとすると、U=P/(ρ)が成り立つため、次の式(5)〜式(8)の関係が得られる。
Figure 0006444746
Figure 0006444746
Figure 0006444746
Figure 0006444746
ここで、接続部では、上流側と下流側の音圧は等しく、体積速度は、貫通孔30bから接続部を介して蒸気通路30aに流出する分(S)を考慮して、次の式(9)および式(10)の関係が得られる。
Figure 0006444746
Figure 0006444746
ここで、Zは、貫通孔30bの開口部における貫通孔30b内の反射を含めた音響インピーダンス(P/(S))である。
式(6)から次の式(11)が成り立つ。
Figure 0006444746
接続部における圧力変動Pは、P=P=(Pi+Pr)の関係より、式(12)で示される。
Figure 0006444746
そして、図11に示す配管構成では、貫通孔30bと縮小配管部70と分岐管41とを備えた計装配管50において次の式(13)が成り立つ。
Figure 0006444746
文献2(市川、高山、機械学会論文集、39巻325号、(1973)、p.2807−2815)によれば、伝播定数γi(i=1,2,3)は、貫通孔30b内、縮小配管部70内、分岐管41内の流動の粘性摩擦を近似した次の式(14)、式(15)、式(16)で近似される。
Figure 0006444746
Figure 0006444746
Figure 0006444746
ここで、jは虚数単位、ωは角周波数である。
また、特性インピーダンスZi(i=1,2,3)は、次の式(17)、式(18)、式(19)で近似される。
Figure 0006444746
Figure 0006444746
Figure 0006444746
そして、伝達マトリクスTを次の式(20)のように定義する。
Figure 0006444746
また、式(13)より、Z=t11/t21が得られる。Tの逆行列をT’を次の式(21)で表わす。
Figure 0006444746
そして、次の式(22)の関係が得られる。
Figure 0006444746
この式(22)より、接続部上流側の蒸気通路30aの圧力変動Piと、分岐管41の計装部60側の端部の圧力変動Pとの比率(P/Pi)が次の式(23)として求められる。
Figure 0006444746
なお、ここでは、図11に示すように、図7に示した第1の実施の形態の計装配管50の分岐通路40をモデルとして上記式(23)を求めたが、図5、図6、図8、図10に示した構成をモデルとしても上記同様に比率(P/Pi)を求めることができる。
図12は、図11に示した第1の実施の形態の計装配管50の分岐通路40をモデルに基づいて、式(23)から求められる比率(P/Pi)と変動周波数の関係を示した図である。また、図12には、比較例として、縮小配管部70を有しない場合についても示している。なお、縦軸に示された管端での応答倍率は、Pの絶対値をPiの絶対値で除した(P/Pi)について常用対数をとり10倍したdBで示している。
蒸気条件としては、温度を500℃、圧力を1MPa、密度ρを2.83kg/m、音速Cを672m/s、動粘性係数νを1.0×10−5/sとした。
実施例として使用した、図11に示したモデルの配管形状としては、蒸気通路30aの通路断面積Sを0.051m(内径0.254m相当)とした。貫通孔30bの通路断面積Sを0.0016m(内径0.045m相当)、貫通孔30bの長さLを0.2mとし、縮小配管部70の長さLを1.35m(貫通孔30bの内径の30倍)とした。mを1/15とした。分岐管41の通路断面積Sは、Sと同じとし、長さLは4mとした。
比較例では、縮小配管部70が無い代わりに、分岐管41の長さを4.8mとし、全長5m、通路断面積Sの蒸気通路が形成されるものとした。なお、この比較例の配管形状においては、上記した蒸気条件で使用すると、蒸気通路の定在波周波数である約34Hzで大きな圧力変動が発生する。そして、圧力変動に伴う熱音響現象で分岐通路の異常な温度上昇が生じ、配管が破損する。
図12に示すように、比較例では管端での比率(P/Pi)は、34Hzで極大化し、約25dBに達する。
極大化周波数は、計装部60までの分岐通路40の全長(以下、分岐通路全長という。)と音速Cによって決まる定在波周波数である。内径が一様な配管において、一端が閉じられ他端が開いている条件では、音速を分岐通路全長の4倍で除した値を基本周波数とし、その奇数倍の周波数が定在波周波数となる。
音速C(672m/s)を、分岐通路全長(5m)の4倍である20mで割った値である約34Hzが基本周波数となる。比較例において、その基本周波数の奇数倍が定在波周波数となり、図12に示した極大化周波数と一致していることがわかる。比較例においては、実施例と比べて、定在波の管内圧力変動が大きくなっている。
ここで、熱音響効果による発熱は、基本定在波による発熱が最大となることが知られている。これは前述した文献1や文献3(Sprenger, H., “On thermal effects in resonance tubes”, NTRS ,1964)において、ハルトマンチューブの特徴として示されている。
実施例では、図12に示すように、比率(P/Pi)の極大化周波数は、20.6Hzである。比率(P/Pi)の最大値は、比較例の最大値のより10dB(振幅にして1/10)抑制されている。式(3)からわかるように、熱音響効果による発熱は、圧力変動の2乗に比例する。そのため、圧力変動が1/10に抑制されると、発熱は1/100となり、十分な発熱抑制効果が得られる。
(3)縮小配管部の長さや通路断面積などの設定
ここで、前述した熱音響効果による発熱の抑制は、保温された計装配管の放熱量とのバランスから、1/10程度であれば配管の温度上昇を十分に防ぐことができると考えられる。
前述したように、縮小配管部70を備えない場合に比べて、熱音響効果による発熱を1/10にするためには、圧力変動をこの1/10の二乗根(平方根)した値に抑制すればよい。すなわち、縮小配管部70を備えない場合に比べて、前述した式(23)によって算出される比率(P/Pi)が−5dBまたは−5dBよりも大きく減衰するように、縮小配管部70の長さや通路断面積を設定すればよい。
図13は、本実施の形態において、縮小配管部70を備えない場合に比べて比率(P/Pi)が−5dBまたは−5dBよりも大きく減衰する範囲を示した図である。図13において、横軸は、縮小配管部70の長さLを貫通孔30bの内径Dで除した値(L/D)を示している。なお、縮小配管部70の長さLは、貫通孔や貫通路の通路長さである。縦軸は、縮小比mの逆数を示している。
図13では、本実施の形態において、縮小配管部70を備えない場合に比べて式(23)によって算出される比率(P/Pi)が−5dBとなる点を線Xで結んでいる。そして、図13において、この線Xよりも上側、すなわち縮小比mの逆数が大きい側は、−5dBより大きな減衰が得られる範囲である。図13では、この範囲を斜線で示している。なお、図13の結果を算出する際、縮小配管部70の長さLおよび縮小比m以外は、図12に示した結果を算出する際に使用した値を使用している。
図13の線X上または線Xよりも上側となるように、縮小配管部70の貫通孔や貫通路における通路長さや通路断面積、貫通孔30bの内径D、縮小比mなどを設定することが好ましい。このように設定することで、計装配管50の異常な温度上昇を抑制し、計装配管50の分岐管41の破損を防止することができる。
なお、図13では説明の都合上、図13の結果を算出する際、縮小配管部70の長さLおよび縮小比m以外は、図12に示した結果を算出する際に使用した値を使用したが、これらの値に限られるものではない。これらの値と異なっていても、式(23)に基づいて図13に示す斜線の領域内となるように設計することで、同様の効果が得られる。すなわち、例えば、縮小配管部70の長さL、縮小比m、貫通孔30bの内径Dなどを、縮小配管部70を備えない場合に比べて比率(P/Pi)が−5dBまたは−5dBよりも大きく減衰するように設計することで、同様の効果が得られる。
(4)分岐通路に縮小配管部を備えることで異常な温度上昇が抑えられることの評価
ここでは、縮小配管部70(縮小部)を備えた場合と備えない場合とにおける、分岐通路の配管表面の温度変化を評価した。図14は、分岐通路40の配管表面の温度変化の評価結果を示す図である。図14の縦軸には、噴流の初期温度からの温度変化分(ΔT)を示している。例えば、「ΔT=0」よりも上側では温度上昇、下側では温度低下を意味する。
なお、図14には、温度変化の評価結果とともに、本評価に使用された分岐通路40の模試図を示している。分岐通路40の一端は開口部であり、他端は閉端部である。
縮小配管部70を備えた配管では、開口部(接続部に相当)から0.5mの長さまでは、内径を30mmとし、それより下流側(閉端側)では、内径を10mmとした。この内径が小さい部分が縮小配管部70である。配管の全体の長さは2mとした。
縮小配管部70を備えない配管では、開口部(接続部に相当)から閉端部まで、内径を30mmとした。配管の全体の長さは2mとした。縮小配管部70を備えた場合も備えない場合も、開口部に噴出する噴流の温度は同じとした。
図14に示すように、縮小配管部70を備えない配管では、開口部から閉端部に向かって、温度上昇が大きくなり、閉端部で温度上昇が最大となる。
一方、縮小配管部70を備えた配管では、縮小配管部70では温度上昇がみられず、過熱が防止されている。しかしながら、開口部から縮小配管部70までの部分では温度上昇が大きくなっている。これは、縮小配管部70を設けた場合の閉端部では、式(23)に示すように圧力変動を抑制して熱音響効果による過熱を防止できるのに対し、開口部から縮小配管部70までの部分では、縮小配管部70での圧力反射が開口部側に戻り、圧力変動が大きくなり、熱音響効果による発熱が生じるためと考えられる。
ここで、開口部から縮小配管部70までの部分では温度上昇が大きくなる場合であっても、縮小配管部70を備えない場合に比べて、前述した式(23)から得られる圧力変動の比率(P/Pi)を、例えば、1/10の二乗根以下になるように分岐通路の仕様を決定することで、異常な温度上昇が抑えられる。
また、例えば、第2の実施の形態における熱伝導部材90を備えることで、開口部から縮小配管部までの部分で発生した熱を、蒸気通路30aを構成する配管(主蒸気加減弁30)に逃がすことができる。
以上説明した実施形態によれば、温度の異常な上昇を防止し、高い信頼性を有する蒸気タービン用計装配管を提供することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…蒸気タービン配管、11…上半側主蒸気管、11a…エルボ管、11b…直管、12…下半側主蒸気管、21…弁座前ドレン管、22…弁座後ドレン管、30…主蒸気加減弁、30a…蒸気通路、30b…貫通孔、31…弁座後ドレン管、40…分岐通路、41…分岐管、50,51…計装配管、60…計装部、70…縮小配管部、71…本体部、72,73,74,77,91…貫通孔、75…外筒部、76…内筒部、78…小径孔部、79…大径孔部、90…熱伝導部材、200…高圧タービン、210…床部。

Claims (7)

  1. 蒸気が流れる蒸気通路における圧力を計測するための計装配管であって、
    前記蒸気通路から分岐する分岐通路と、
    前記分岐通路に介在する計装部と、
    前記蒸気通路と前記計装部との間の前記分岐通路の一部に設けられ、前記分岐通路の流路断面を縮小させる縮小部と
    を具備し、
    前記縮小部が、
    柱状の本体部と、
    前記本体部に前記本体部の軸方向に沿って直線状に形成され、前記本体部の一端側から他端側へ貫通する複数の貫通孔と
    を備え、
    前記分岐通路の前記計装部側の端部の圧力変動P と、前記分岐通路が前記蒸気通路から分岐する分岐部の上流側における前記蒸気通路の圧力変動Piとの比(P /Pi)に基づいて、前記貫通孔の長さ、および前記縮小部の通路断面積を前記縮小部が設けられた前記分岐通路の通路断面積で除した縮小比が設定されていることを特徴とする蒸気タービン用計装配管。
  2. 蒸気が流れる蒸気通路における圧力を計測するための計装配管であって、
    前記蒸気通路から分岐する分岐通路と、
    前記分岐通路に介在する計装部と、
    前記蒸気通路と前記計装部との間の前記分岐通路の一部に設けられ、前記分岐通路の流路断面を縮小させる縮小部と
    を具備し、
    前記縮小部が、
    柱状の本体部と、
    前記本体部に屈曲部を有して形成され、前記本体部の一端側から他端側へ貫通する複数の貫通孔と
    を備えることを特徴とする蒸気タービン用計装配管。
  3. 蒸気が流れる蒸気通路における圧力を計測するための計装配管であって、
    前記蒸気通路から分岐する分岐通路と、
    前記分岐通路に介在する計装部と、
    前記蒸気通路と前記計装部との間の前記分岐通路の一部に設けられ、前記分岐通路の流路断面を縮小させる縮小部と
    を具備し、
    前記縮小部が、
    柱状の本体部と、
    前記本体部に螺旋状に形成され、前記本体部の一端側から他端側へ貫通する複数の貫通孔と
    を備えることを特徴とする蒸気タービン用計装配管。
  4. 蒸気が流れる蒸気通路における圧力を計測するための計装配管であって、
    前記蒸気通路から分岐する分岐通路と、
    前記分岐通路に介在する計装部と、
    前記蒸気通路と前記計装部との間の前記分岐通路の一部に設けられ、前記分岐通路の流路断面を縮小させる縮小部と
    を具備し、
    前記縮小部が、
    環状の外筒部と、
    前記外筒部の内部に収容され、前記外筒部の内面と所定の間隙をあけて配置された柱状の内筒部と
    を備えることを特徴とする蒸気タービン用計装配管。
  5. 蒸気が流れる蒸気通路における圧力を計測するための計装配管であって、
    前記蒸気通路から分岐する分岐通路と、
    前記分岐通路に介在する計装部と、
    前記蒸気通路と前記計装部との間の前記分岐通路の一部に設けられ、前記分岐通路の流路断面を縮小させる縮小部と
    を具備し、
    前記縮小部が、
    柱状の本体部と、
    前記本体部の軸方向の両端に小径孔部を有し、これらの小径孔部の間に、小径孔部よりも通路断面積が大きい大径孔部と小径孔部とが軸方向に交互に形成され、前記本体部の一端側から他端側へ貫通する通路と
    を備え、
    前記分岐通路の前記計装部側の端部の圧力変動P と、前記分岐通路が前記蒸気通路から分岐する分岐部の上流側における前記蒸気通路の圧力変動Piとの比(P /Pi)に基づいて、各前記小径孔部の長さの総和、および前記小径孔部の通路断面積を前記縮小部が設けられた前記分岐通路の通路断面積で除した縮小比が設定されていることを特徴とする蒸気タービン用計装配管。
  6. 前記分岐通路の一部が、前記蒸気通路を構成する配管の管壁に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の蒸気タービン用計装配管。
  7. 蒸気が流れる蒸気通路における圧力を計測するための計装配管であって、
    前記蒸気通路から分岐する分岐通路と、
    前記分岐通路に介在する計装部と、
    前記蒸気通路と前記計装部との間の前記分岐通路の一部に設けられ、前記分岐通路の流路断面を縮小させる縮小部と
    を具備し、
    前記分岐通路の一部が、前記蒸気通路を構成する配管の管壁に設けられ、
    前記管壁よりも前記計装部側の前記分岐通路の一部が、前記分岐通路の一部よりも前記蒸気通路側で発生した熱を前記蒸気通路側に伝える熱伝導部材で形成されていることを特徴とする蒸気タービン用計装配管。
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