JP6444739B2 - 車両用荷室構造 - Google Patents
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Description
すなわち、車体後部を使用者の着座部として利用することができ、車両の利便性を高めることが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、車体後部を着座部として利用する際に、シートの車体前方側からオットマンをクッションの車体前方に配置する必要があり、オットマンの配置に手間がかかる。
このように、後部ドアの内壁を着座部とし、かつ収納部の後面を背もたれ部とすることにより、車両用荷室構造を簡単な構成で背もたれ付きの着座部として利用できる。さらに、後部ドアを開くだけ簡単な作業で車両用荷室構造を背もたれ付きの着座部にでき、車両用荷室構造を手間をかけないで背もたれ付きの着座部として利用できる。
さらに、収納部を荷室から降ろすことにより、荷室の空間を大きく確保でき、荷室の使い勝手を高めることができる。
よって、開閉ドアを開けることにより、開口部に長尺物を貫通させて荷室に長尺物を収納できる。さらに、開閉ドアを開けることにより、例えば、車室側から開口部を経て荷室側の荷物を取り出すことができる。
これにより、荷室の使い勝手(すなわち、車両の利便性)を高めることができる。
図1に示すように、キャンピングカー10は、自走可能な牽引車両(車両)11と、牽引車両11の後部12に牽引ヒッチ13を介して連結されるトレーラ14とを備えている。トレーラ14は、牽引車両11で牽引されるキャンピング仕様の被牽引車両である。
また、荷室18の上半部は、幅寸法が幅寸法W1より大きく形成される。
後部ドア25は、下端部25aが床部22の後端部22cにヒンジ部を介して回動自在に連結される。後部ドア25が閉じられることにより略鉛直に立ち上げられ、荷室18の後部18bが後部ドア25で閉じられる。また、後部ドア25が開けられることにより略水平に配置され、荷室18の後部18bが開放される。
左保持ワイヤ37は、左側壁23の後端部23bに一端37aが連結され、後部ドア25の左端部25bに他端37bが連結されている。右保持ワイヤ38は、右側壁24の後端部24bに一端38aが連結され、後部ドア25の右端部25cに他端38bが連結されている。
左保持ワイヤ37および右保持ワイヤ38が弛みのない状態に引っ張られることにより、後部ドア25の内壁26が上向きに配置され、かつ、後部ドア25が略水平に開けられた状態に各ワイヤ37,38で保持される。
開口部41は、下端部41aが収納部31の上面31a(図4参照)より僅かに上方に配置され、さらに、車室17の左シート48および右シート49間に臨む位置に配置される。開口部41の上端部41bには、開閉ドア42を閉位置に保持する係止部43が設けられている。
また、開閉ドア42で開口部41を閉じた状態において(図3参照)、被係止部46が係止部43に係止される。これにより、開口部41を開閉ドア42で閉じた状態に開閉ドア42が保持される。
なお、開閉ドア42のうち、荷室18側の面42eに取手45を設けて荷室18側から開閉ドア42を開閉可能とすることも可能である。
これにより、荷室18の使い勝手(すなわち、牽引車両11の利便性)を高めることができる。
この収納部31として、例えばクーラボックスが採用される。
収納本体51の内部が仕切壁61で前収納空間62と後収納空間63とに仕切られる。
これにより、収納部31の車幅方向への移動が左段部34の側面34aや右段部35の側面35aで抑えられる。
よって、収納部31の車体前後方向への移動が前壁21や後部ドア25の内壁26で抑えられる。これにより、収納部31が荷室18の下半部に安定した状態に収納される。
この状態において、前蓋部52および後蓋部53で収納部31の上面31aが形成される。前蓋部52および後蓋部53(すなわち、収納部31の上面31a)が、荷室18の左段部34の上面34bや右段部35の上面35bの高さ寸法H1と同じ高さに配置される。
ここで、前蓋部52より僅かに上方に、開口部41の下端部41aや開閉ドア42の下端部42aが配置されている。
例えば、開閉ドア42を開けることにより、前蓋部52および後蓋部53に長尺物を配置した状態で、配置した長尺物を開口部41に貫通させることができる。
よって、後部ドア25を開いて後部ドア25が略水平に配置された状態において、略水平に配置された後部ドア25より車体前方に収納後壁57が配置される。
さらに、後部ドア25を開くだけ簡単な作業で車両用荷室構造20を背もたれ付きの着座部にでき、車両用荷室構造20を手間をかけないで背もたれ付きの着座部として利用できる。
ここで、荷室18には収納部31としてクーラボックスが収納されている。よって、釣り上げた魚76(図10参照)などを荷室18に収納したクーラボックスに収納できる。これにより、荷室18に個別にクーラボックスを用意する必要がないので、荷室18の使い勝手を高めることができる。
さらに、収納部31を荷室18から降ろすことにより、荷室18の空間を大きく確保でき、荷室18の使い勝手を高めることができる。
例えば、前記実施例では、収納部31として、魚76や飲物77などを収納するクーラボックスを例示したが、これに限定するものではなく、収納部31を他の収納物を収納するものに適用することも可能である。
11 牽引車両(車両)
12 牽引車両の後部
17 車室
18 荷室
18b 荷室の後部
20 車両用荷室構造
21 前壁(壁部)
22 床部
22c 床部の後端部(荷室の後下部)
25 後部ドア
26 内壁
31 収納部
32 保持手段
41 開口部
42 開閉ドア
57 収納後壁(後面)
Claims (4)
- 車両の後部に荷室が設けられる車両用荷室構造において、
前記荷室に収納され、上向きに立ち上がる後面を有するボックス状の収納部と、
この収納部の後面より車体後方で、かつ前記荷室の後下部に回動自在に連結され、前記荷室の後部を開閉可能な後部ドアと、
この後部ドアを開いて内壁を上向きに配置した状態で、前記後部ドアを略水平に保持する保持手段と、を備え、
前記後部ドアを開いた状態で前記内壁に着座可能とし、着座時に前記収納部の後面を背もたれとして用いることを特徴とする車両用荷室構造。 - 請求項1に記載の車両用荷室構造であって、
前記収納部は前記荷室から着脱自在であることを特徴とする車両用荷室構造。 - 請求項1または2に記載の車両用荷室構造であって、
前記荷室の車体前方に形成される車室と、
この車室および前記荷室を仕切る壁部に形成される開口部と、
この開口部を開閉する開閉ドアと、
を備えることを特徴とする車両用荷室構造。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用荷室構造であって、
前記収納部はクーラボックスであることを特徴とする車両用荷室構造。
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