JP6444524B2 - 空気調和装置の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置の室内機に関するものである。
例えば、空調対象空間(例えば、室内等)にいる人の存在等を検出するための人感センサを有する空気調和装置の室内機がある。ここで、人感センサには、例えば、人の発熱による温度を検出する赤外線センサ等がある。ここで、複数の赤外線センサを室内機本体に設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の室内機では、一方の赤外線センサの検知範囲と他方の赤外線センサの検知範囲とが重なりあっている。このように、検知範囲が重なり合う部分と、重なり合わない部分とが存在することを利用し、特許文献1に記載の室内機では、赤外線の検出範囲を、大まかに複数の領域に分割している。
特開2010−255948号公報
昨今、空気調和装置の快適性等の要求を満たすため、空調対象空間の壁等及び空調対象空間の人体等の温度(温度分布)をより高精度に検出することが求められている。例えば、一般的に人体の手先は冷えを感じやすい。そこで、手先の冷えを検出することができれば、室内機のルーバーの向きを制御し、手先に対して温かい空気を優先的に供給し、その人の快適性を向上させることができる。
ここで、赤外線センサの画素数を増やすことで、空調対象空間の壁等及び人体等の温度をより高精度に検出する手段が考えられる。しかし、この手段では、画素数を増やす分、赤外線センサのコストが増大し、室内機の製造コストが増大してしまう。
なお、赤外線センサの検出範囲を複数の領域に大まかに分割することができれば、各領域のいずれかに人が存在しているかを判定する精度を向上させることができる。しかし、各領域の人間の在不在の判定の精度の面ではメリットがあるが、空調対象空間の壁及び人体等の温度を細かく検出できるわけではない。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、製造コストが増大することを抑制しながらも、より高精度な温度検出を実現できる空気調和装置の室内機を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和装置の室内機は、室内機筐体と、室内機筐体に取り付けられた温度検出装置と、温度検出装置の検出情報に基づいて空調制御を実行する制御装置とを備えた空気調和装置の室内機であって、温度検出装置は、赤外線を検出する第1の検出と、第1の検出の正面に配置された第1のレンズとを含む第1の赤外線センサと、赤外線を検出す第2の検出と、第2の検出の正面に配置された第2のレンズとを含む第2の赤外線センサと、第1の赤外線センサ及び第2の赤外線センサが設置されたセンサホルダと、センサホルダを回転駆動するモーターとを備え、第1の赤外線センサ及び第2の赤外線センサは、第1のレンズの第1の光軸とセンサホルダの回転の軸方向とのなす第1の角度と、第2のレンズの第2の光軸と軸方向とのなす第2の角度とが異なるものである。
本発明に係る空気調和装置の室内機によれば、一つのユニット(温度検出装置)に、第1の赤外線センサ及び第2の赤外線センナが設けられている。このため、別々のユニットにそれぞれ、第1の赤外線センサと第2の赤外線センサを設ける態様よりも、製造コストが増大することを抑制することができる。
また、本発明に係る空気調和装置の室内機によれば、第1の角度と、第2の角度とが異なっている。このため、第1の赤外線センサを用いて取得される第1の熱画像と、第2の赤外線センサを用いて取得され、第1の熱画像では精度よく取得しにくい第2の熱画像とを取得することができる。このため、制御装置にて、第1の熱画像と第2の熱画像とを合成することで、より高精度に温度検出をすることができる。
さらに、本発明に係る空気調和装置の室内機によれば、複数の安価な検出部を用いているため、高精細である高価な検出部を用いるよりも、製造コストが増大することを抑制することができる場合がある。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る室内機100の内部構成の概略を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る吹き出し口7付近に設置した風向調整装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100が備える温度検出装置800の分解説明図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機100の温度検出装置800の初期位置の決定に係る構成説明図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100のセンサホルダ804の垂直断面図である。 本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100のセンサホルダ804の水平断面図である。 赤外線センサSEの概要構成例図である。 温度検出装置800の基板825に設けられたセンサアレイ826の縦方向(上下方向)の画角の説明図である。 センサアレイ826の画角をレンズ824との関係で説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100が設置された空調対象空間の状態を上面から見た図である。 本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100が設置された部屋の状態を側面から見た図である。 第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2で空調対象空間の熱画像を取り込んだことを模式的に示す図である。 t=0、1、2、3、4、5の各時間にて熱画像を取り込み、それらの熱画像を合わせたものである。 空調対象空間の状況を撮影したパノラマ熱画像である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の室内機100に搭載されたセンサホルダ804の説明図である。 図16に示す点線Wにおける断面図である。 空調対象空間の状況を撮影したパノラマ熱画像である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の室内機100に搭載されたセンサホルダ804の説明図である。 図19に示す点線Wにおける断面図である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の室内機100の変形例である。
以下、発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機(以下、室内機と称する)について図面等を参照しながら説明する。
ここで、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。
特に構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することができる。
さらに、添字で区別等している複数の同種の機器等について、特に区別したり、特定したりする必要がない場合には、添字を省略して記載する場合がある。また、図面では、各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100の構成を示す斜視図である。まず、本実施の形態1における室内機100の概略構成について説明する。ここで、本実施の形態1に係る室内機100は、壁面に設置される壁掛けタイプの室内機であるものとする。また、図1に示すx方向及びy方向は水平面に平行であり、z方向は鉛直方向(重力方向)に平行である。x方向とy方向とは直交し、x方向及びy方向とz方向とは直交している。
[室内機100について]
図1において、室内機100は、室内機本体1の上側に吸い込み口3を有し、下部に吹き出し口7を有している。前面パネル2は室内機本体1の前面を開閉自在に覆っている。前面パネル2は、例えば、表示等により室内機100の運転状態等を通知する通知装置40を有している。また、吹き出し口7には、調和空気の鉛直方向(上下方向)の吹き出し(送り出し)方向を調整する前上下風向板9a及び後上下風向板9bが設けられている。
室内機100は、吹き出し口7脇となる室内機本体1の下部に、室内機本体1より突出させる形で温度検出装置800を有している。すなわち、温度検出装置800の一部(下部)は、室内機本体1の外郭から露出して空調対象空間に臨んでいる。温度検出装置800の他部(上部)は、室内機本体1内に収容されて、空調対象空間からは見えないようになっている。
温度検出装置800は、空調対象空間となる部屋(室内)の温度を走査しながら、人、物等の物体表面から放射する熱を検出する赤外線センサである。ここで、図1では、温度検出装置800は、室内機100側から見たときに室内機本体1の下部の左端に設置しているが、温度センサの型式、位置等を限定するものでない。本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100では、温度検出装置800が360°回動するものとして説明するが、例えば、180°回動するものであってもよい。なお、回動範囲が広い方が、室内機100は、より空調対象空間の広範囲について赤外線情報を取得することができる。
図2は、本実施の形態1に係る室内機100の内部構成の概略を示す断面図である。送風機5は吸い込み口3から部屋(室内)の空気を室内機本体1内に流入させ、室内熱交換器4を通過させて吹き出し口7から吹き出す(送り出す)風路6を形成する。また、室内熱交換器4は、前面パネル2に略平行な部分である熱交換前部分4aと、送風機5の前面寄り斜め上方の部分である熱交換上前部分4bと、送風機5の後面寄り斜め上方の部分である熱交換上後部分4cとを有する。室内熱交換器4は、送風機5が駆動することにより通過する空気と室内熱交換器4内部を通過する冷媒との熱交換を行い、空気を冷却、加熱等する。
そして、熱交換前部分4aの下方にドレンパン8を配置し、室内熱交換器4に着いた霜、露等による水(ドレン水)を受ける。ドレンパン8の上面8aが実際にドレン水を受けるドレンパン面を形成し、ドレンパン8の下面8bが風路6の前面側を形成している。
制御装置70は、例えばリモートコントローラ等を介して利用者(ユーザー)から送られた指示等に基づいて、例えば、送風機5の風量、室内熱交換器4を通過する冷媒の温度(温度を維持するための)等、室内機100(空気調和装置全体を含むこともある)に係る制御を行う。
制御装置70は、例えば通知装置40に信号を送り、運転状態等を表示等させる。
制御装置70は、温度検出装置800の検出に係る温度に基づいて空調対象空間の壁となる部分を判断する壁判定処理用の機能を有している。ここで、空調対象空間の壁とは、室内機100が取り付けられていない壁の他、室内機100が取り付けられている壁も含む。これらの壁は、以下の説明において、各壁とも称する。
制御装置70は、各壁となる部分の温度から室内機100が供給する熱量(空調対象空間の熱負荷)を計算する。そして、制御装置70は、空調対象空間の熱負荷を計算し、予め定められた空調制御を実行する。ここで、予め定められた空調制御というのは、例えば、図示省略の圧縮機の回転数、絞り装置の開度、送風機5の回転数、及び、後述する風向調整装置の向き等を制御に対応する制御である。
制御装置70は、その他に、空調対象空間に在室する人間の人体の温度を計算することもできる。すなわち、温度検出装置800の赤外線情報に基づいて、空調対象空間に在室する人間を検出する。例えば人間の人体で冷えている部分があると判定すると、制御装置70は、風向調整装置の向きを制御して、その部分に空調空気を供給する。
なお、本実施の形態1では、室内機100の制御装置70が処理を行うものとして説明するが、制御装置70と通信可能な他の装置が処理を行うようにしてもよい。
[風向調整装置について]
図3は、本実施の形態1に係る吹き出し口7付近に設置した風向調整装置の構成を示す図である。図2及び図3に示すように、室内機100は、吹き出し口7付近に、室内熱交換器4を通過した空気を送り出す方向を調整する風向調整装置を有している。左右風向板10(左側左右風向板群10L及び右側左右風向板群10R)は、水平方向(左右方向)の送り出し方向を調整する。上下風向板9(前上下風向板9a及び後上下風向板9b)は鉛直方向(上下方向)の送り出し方向を調整する。
図2に示すように、上下風向板9は水平方向に平行な回動中心を有し、室内機本体1に回動自在に設置されている。前上下風向板9a及び後上下風向板9bはモーターのついた駆動手段(図示せず)により上下風向板9の角度を調整する。ここで、上下風向板9の形態を図示するものに限定するものではなく、前上下風向板9a及び後上下風向板9bをそれぞれ別個のモーターによって回動させるようにしてもよい。また、それぞれを左右方向の中央で分割して合計4枚にし、それぞれが別個に独立して回動するようにしてもよい。さらに、前上下風向板9a及び後上下風向板9bの2枚で構成する上下風向板9について説明するが、板の枚数について限定するものではない。
図3に示すように、右側左右風向板群10Rは、左右風向板10a、10b、…、10gによって構成され、ドレンパン8の下面8bに回動自在に設置され、それぞれに右側連結棒20Rが連結されている。また、左側左右風向板群10Lは、左右風向板10h、10i、…、10nによって構成され、それぞれに左側連結棒20Lが連結されている。そして、右側左右風向板群10Rと右側連結棒20Rとはリンク機構を形成し、また、左側左右風向板群10Lと左側連結棒20Lとはリンク機構を形成し、右側連結棒20Rには右側駆動手段(図示省略)が、左側連結棒20Lには左側駆動手段30Lが、それぞれ連結されている。
右側連結棒20Rが右側駆動手段によって平行移動されると、左右風向板10a、10b、…、10gは互いに平行を維持しながら回動し、左側連結棒20Lが左側駆動手段30Lによって平行移動された際、左右風向板10h、10i、…、10nは互いに平行を維持しながら回動する。このため、吹き出し口7の全幅にわたって空気を同じ方向に送り出す、吹き出し口7の半幅毎に互いに離れる方向に送り出す又は吹き出し口7の半幅毎で互いに衝突する方向に送り出すことができる。ここで、左右風向板10については、図3等に示したものに限定するものではない。例えば、左右風向板10の枚数は特に限定しない。また、左右風向板10を3以上の群に分け、それぞれの群を連結棒に回動自在に接合し、それぞれの連結棒を独立に平行移動させるようにしてもよい。
[温度検出装置800について]
図4は、本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100が備える温度検出装置800の分解説明図である。図5は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100の温度検出装置800の初期位置の決定に係る構成説明図である。
温度検出装置800は、空調対象空間の複数箇所における温度を検出するセンサである。また、温度検出装置800は、空調対象空間の物体(人間)等の温度を検出するセンサである。
温度検出装置800は、モーター801と、伝達部カバー802と、動力伝達部803と、センサホルダ804と、保護カバー805とを含む。なお、動力伝達部803は、リブ807を含み、伝達部カバー802は、ストッパ808及び取り付け部806を含む。また、センサホルダ804は、回転軸809A及び赤外線センサSE等を含む。本実施の形態においては、赤外線センサSEは、第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2から構成されている。
モーター801は、センサホルダ804を回動させることで、第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2を回動させる駆動装置である。モーター801は、例えばステッピングモーター等で構成することができる。モーター801は、制御装置70の指示に基づいて駆動する。モーター801の駆動力は動力伝達部803に伝わり、センサホルダ804を左右方向に回転(走査)させる。
保護カバー805は、センサホルダ804を保護するものである。保護カバー805は、センサホルダ804を収容している。
伝達部カバー802は、動力伝達部803を保護するものである。伝達部カバー802は、上下に開口が形成された筒状部材である。伝達部カバー802の上部には、モーター801が取り付けられている。伝達部カバー802内には、動力伝達部803及びリブ807等が収容されている。伝達部カバー802には、取り付け部806が形成されている。温度検出装置800は、取り付け部806を介して室内機本体1に据え付けられている。なお、取り付け部806の態様は、室内機本体1と嵌り合う爪等で構成してもよいし、特に限定されるものではない。
リブ807及びストッパ808は、温度検出装置800の赤外線センサSEの初期位置を決定するときに用いられるものである。
リブ807は、動力伝達部803に形成された平板状部材である。動力伝達部803が回転することでこのリブ807も回転する。リブ807は、例えば、z方向に平行に形成されている。リブ807とセンサホルダ804に取り付けられた赤外線センサSEとの位置は、対応している。すなわち、リブ807の鉛直下方に赤外線センサSEが位置している。
ストッパ808は、伝達部カバー802の内側面に設けられている凸状部材である。本実施の形態1では、センサホルダ804の赤外線センサSEが、室内機100の設置されている壁面側を向いているときに、リブ807とストッパ808とが当たるものとする。すなわち、ストッパ808は、伝達部カバー802の内側面のうちの奥側の面に、設けられている。
なお、温度検出装置800の回転軸809Aの方向は、鉛直方向である。このため、赤外線センサSEが回転すると、赤外線センサSEの光軸の向きが左右に動く。その結果、赤外線センサSEが空調対象空間を走査できるようになっている。
赤外線センサSEの光軸の向きを角度で規定する。すなわち、温度検出装置800の動力伝達部803のリブ807とストッパ808とが当たっているときには、赤外線センサSE(センサホルダ804)の角度が0°であるとする。
本実施の形態1では、コスト削減のため、赤外線センサSEの初期位置の決定を行う動作を必要とするシステムを想定している。ただ、例えば、赤外線センサSEの初期位置の決定が不要なシステムであってもよい。すなわち、コストが高くなる場合があるが、温度検出装置800にロータリーエンコーダ等を設け、温度検出装置800を、初期位置に関する情報を制御装置70が取得することができるように構成してもよい。
図6は、本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100のセンサホルダ804の垂直断面図である。図7は、本実施の形態に係る空気調和装置の室内機100の温度検出装置800のセンサホルダ804である。図8は、温度検出装置800の概要構成例図である。図9は、温度検出装置800の基板825に設けられたセンサアレイ826の縦方向(上下方向)の画角の説明図である。なお、説明図の図であり、簡略化している。図10は、センサアレイ826の画角をレンズ824との関係で説明する図である。
センサホルダ804は、センサホルダ外郭部804Aと、モーター801によって回転させられる回転軸809Aと、回転軸809Aに接続され、赤外線センサSEが取り付けられている取付部809Bと、赤外線センサSEとを備えているものである。回転軸809Aと取付部809Bとは一体的に構成されている。また、回転軸809Aが回転するとセンサホルダ外郭部804Aも一緒に回転する。センサホルダ外郭部804A内には、取付部809Bが収容されている。また、センサホルダ外郭部804A内には、回転軸809Aの下端側が配置されている。取付部809Bには、第1の基板825Aが取り付けられる平面809BBAが形成されている。また、取付部809Bには、第2の基板825Bが取り付けられる平面809BBBが形成されている。平面809BBAは、平面809BBBの隣に設けられている。このため、第1の基板825A及び第2の基板825Bは、隣合うように左右に配置されている。
第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2は、いずれも同様の構成を備えており、光軸OAの向き、画角、センサアレイ826の数等が同じである。すなわち、第1の赤外線センサSE1は、赤外線の検出部としての第1のセンサアレイ826Aと、第1のセンサアレイ826Aが実装された第1の基板825Aと、第1のセンサアレイ826Aの正面に配置された第1のレンズ824Aと、第1のレンズ824Aが取り付けられた第1のレンズ筐体823Aとを含むものである。なお、第1のセンサアレイ826Aが、複数の第1の検出素子に対応している。また、第1の赤外線センサSE1は、第1のセンサアレイ826Aを制御する第1のセンサ制御回路821Aと、信号を外部の機器へ出力する第1のソケット822Aとをさらに含むものである。なお、第1のレンズ筐体823Aの一端側には、第1のレンズ824Aが配置されている。第1のレンズ筐体823Aの他端側は、内側に第1のセンサアレイ826Aが配置された状態で、第1の基板825Aに固定されている。
第2の赤外線センサSE2は、赤外線の検出部としての第2のセンサアレイ826Bと、第2のセンサアレイ826Bが実装された第2の基板825Bと、第2のセンサアレイ826Bの正面に配置された第2のレンズ824Bと、第2のレンズ824Bが取り付けられた第2のレンズ筐体823Bとを含むものである。なお、第2のセンサアレイ826Bが、複数の第2の検出素子に対応している。また、第2の赤外線センサSE2は、第2のセンサアレイ826Bを制御する第2のセンサ制御回路821Bと、信号を外部の機器へ出力する第2のソケット822Bとをさらに含むものである。なお、第2のレンズ筐体823Bの一端側には、第2のレンズ824Bが配置されている。第2のレンズ筐体823Bの他端側は、内側に第2のセンサアレイ826Bが配置された状態で、第2の基板825Bに固定されている。
以下の説明においては、第1のセンサアレイ826A及び第2のセンサアレイ826Bを単にセンサアレイ826と称し、第1の基板825A及び第2の基板825Bを単に基板825と称することもある。また、第1のレンズ824A及び第2のレンズ824Bを単にレンズ824と称し、第1のレンズ筐体823A及び第2のレンズ筐体823Bを単にレンズ筐体823と称することもある。また、第1のセンサ制御回路821A及び第2のセンサ制御回路821Bのことを単にセンサ制御回路821と称し、第1のソケット822A及び第2のソケット822Bのことを単に、ソケット822と称することもある。また、第1の赤外線センサSE1の光軸OA1(第1の光軸)と第2の赤外線センサSE2の光軸OA2(第2の光軸)のことを単に光軸OAと称することもある。
センサアレイ826は、例えば、赤外線を検出する複数の検出素子e(例えば、CMOSタイプ、CCDタイプ又は焦電素子等)を基板825上に並べて配置して構成することができる。
レンズ824は、ここでは単数のものがレンズ筐体823に取り付けられている態様について示しているが、それに限定されるものではない。例えば、レンズ筐体823には、複数のレンズを設けてもよい。ここで、光軸OAとは、レンズ824の中央を通る線(及びその延長)である。したがって、第1の基板825Aと第2の基板825Bは、共に独立のレンズ824を持つため、独立の光軸OAを持つ。
図10を参照してセンサアレイ826の画角について説明する。なお、図10は、説明用の図であり、レイアウトの関係で被写体であるユーザーUやレンズ824の大小関係が実際とは異なる。基板825には、後述するセンサアレイ826が設けられており、赤外線を検出する検出素子eが、縦32×横1だけ並べられている。ここで、赤外線を検出素子eは、一つで、縦2°、横4°の画角をもつ。検出素子eの一番上の素子は、レンズ824を通して屈折し、被写体であるユーザーUの一番下の範囲を検出する。図10の場合は、被写体であるユーザーUの足元よりももっと手前の範囲を検出する。この検出素子eが基板825上にて縦に32個並んでいるのでセンサアレイ826全体としての画角は64°となる。レンズ824及びセンサアレイ826は、被写体であるユーザーUに比べて非常に小さいので一つの点とみなしても問題ない。以降の図(図12等)ではレンズ824及びセンサアレイ826を点とみなして説明する場合がある。
第1の基板825Aと第2の基板825Bとは、上下方向において1°の角度差が設けられている。すなわち、第1のレンズ824Aの光軸OA1とセンサホルダ804の回転の軸方向とのなす第1の角度と、第2のレンズ824Bの光軸OA2とセンサホルダ804の軸方向とのなす第2の角度とは、異なっている。光軸OA1と光軸OA2との間には、上下方向の角度差があるということである。一方、取付部809Bには、光軸OA1と光軸OA2とが左右方向で平行になるように、第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2が取り付けられている。光軸OA1と光軸OA2との間には、左右方向の角度差はないということである。
センサホルダ804に固定された第1の基板825Aと 第2の基板825Bとは、上下方向で1°の差を設けている。なお、上下方向の角度差1°は、基板825全体の検知範囲64°に対し縦素子数32で割った値を、さらに基板825の個数2個で割った値である。このように、光軸OA1と光軸OA2の上下方向の角度差は、第1の赤外線センサSE1が赤外線を検出できる角度範囲のうち上下方向の角度範囲(64°)と、検出素子eの数(32個)とに基づいて設定されている。なお、光軸OA1と光軸OA2の上下方向の角度差は、第1の角度及び第2の角度に対応している。
なお、図7のように、回転軸809Aに対し、光軸OA1及び光軸OA2は、交わらない。したがって、光軸OA1と光軸OA2の間隔分だけ、温度検出装置800は、温度検出について左右誤差を含んでいる。ここで、この間隔が10mmなら1m先でも10mm、1mよりもさらに先であっても10mmの左右誤差を持つ。つまり、第1の基板825A及び第2の基板825Bから近くない限り、左右誤差は無視できる。なお、左右誤差が10%となる距離(4°の視野角が示す範囲が100mm以上になる距離)は1.4m程度である。なお、ユーザーUは、室内機100の温度検出装置800の位置から1.4mより遠い位置にいることが通常であると考えられるので、左右誤差が10%を超えてしまうことは稀である。
センサアレイ826は、受光した赤外線を縦32×横1で受け取り、センサ制御回路821を通してソケット822から室内機100の制御装置70に送る。第2の基板825Bも同じ構成なので説明は省略する。レンズ824は、センサアレイ826に焦点が合うように、焦点深度が調整されている。第2の基板825Bも同様なので説明を省略する。
このとき、第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2は、レンズ824が独立のため、それぞれの第1の基板825A、第2の基板825Bは独立の焦点深度持つ事になる。したがって、センサホルダ804全体は、焦点深度を気にする必要がない。
「基板825のセンサアレイ826が縦32×横1の画像を像撮する」ことを、単に「像撮をする」と表記する場合がある。
[空調対象空間の熱画像について]
図11は、本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100が設置された空調対象空間の状態を上面から見た図である。図12は、本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100が設置された部屋の状態を側面から見た図である。ここで、側面とは、室内機100から見て右側を意味している。
図11では、空調対象空間である部屋内の位置関係を示すために、ユーザーUを示している。なお、ユーザーUは左右関係を示すためユーザーUの左手を上げている。また、同様に左右関係を示すため、扉DRを示している。本実施の形態1においては、室内機100を空調対象空間外と空調対象空間内とを区画する壁Tに設置している。また、ここでは、外気温が低い冬期についての説明をする。左壁Lは室内機100(温度検出装置800)側から室内側を見たとき、左側の壁である。右壁Rは室内機100(温度検出装置800)側から室内側を見たとき、右側の壁である。
図12では、図11と比較すると、ユーザーUが上げている左手が手前に見える。また、奥に扉DRが見える。図12に第1の基板825Aと第2の基板825Bの縦方向の画角を示す。画角は共に64°である。しかし、第1の基板825Aと第2の基板825Bとは、縦方向の角度が1°異なる。すなわち、第1の赤外線センサSE1の光軸OA1と第2の赤外線センサSE2の光軸OA2とは、縦方向の角度が1°異なる。
[実施の形態1のパノラマ熱画像の作成]
図13は、第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2で空調対象空間の熱画像を取り込んだことを模式的に示す図である。図13では、t=0の状態の熱画像である。図14は、t=0、1、2、3、4、5の各時間にて熱画像を取り込み、それらの熱画像を合わせたものである。
空気調和装置の室内機100の運転開始後、制御装置70はモーター801にステップパルスを与え、反時計回りに回転させる。ストッパ808にリブ807が当たって回らなくなった位置が初期位置となる。初期位置では、センサホルダ804はほぼ室内方向とは反対の方向を向く。このため、室内機100の設置壁面となる壁の温度を検出することとなる。
温度検出装置800は、室内機本体1から突出しているため、設置壁面である壁の温度を検出できる。ここで、ストッパ808によって遮られた部分には、センサホルダ804を向けることができないが、温度検出装置800が有する左右方向の画角等からカバーすることができる。初期位置決定処理が終わったときのセンサホルダ804の左右方向の角度は0°である。
初期位置の決定が終わった後、温度検出装置800に温度を検出させる。
第1の基板825Aは、t=0で左右方向4°及び上下方向64°の画角を有する温度データが得られ、第2の基板825Bは第1の基板825Aと上下方向で1°異なる温度データが得られる。
第1の基板825Aと第2の基板825Bの上下方向の光軸の角度差が1°なので、第1の基板825Aと第2の基板825Bの取得データを以下のように組み替えて交互に並べて左右4°、上下64素子64°のパノラマ熱画像が得られる。
ここで、時間tにおいて、第1の赤外線センサSE1が受け取る赤外線量を、被写体に対して上から、a(t、0)、a(t、1)、a(t、2)…a(t、31)とする。なお、第1のセンサアレイ826Aから見ると順番は逆で、赤外線量は、下からa(t、0)、a(t、1)、a(t、2)…a(t、31)となる。
ここで、a(t、x1)というのは、ある時間t及びある位置x1における、第1の赤外線センサSE1の受け取る赤外線量である。
同様に、時間tにおいて、第2の赤外線センサSE2が受け取る赤外線量を被写体に対して上から、b(t、0)、b(t、1)、b(t、2)…b(t、31)とする。
ここで、b(t、x2)というのは、ある時間t及びある位置x2における、第2の赤外線センサSE2の受け取る赤外線量である。
t=0におけるパラレル像撮画像は、次に示すz(t、0)〜z(t、63)を合わせたものとして表される。なお、このt=0におけるパノラマ熱画像を、図13に模式的に示した。図13において、a(t、0)〜a(t、31)と示している計32個の四角が第1の赤外線センサSE1の熱画像(第1の熱画像)である。また、b(t、0)〜b(t、31)と示している計32個の四角が第2の赤外線センサSE2の熱画像(第2の熱画像)である。図14は、t=0〜4における第1の熱画像及び第2の熱画像を合成したものである。このように、各時間ごとに第1の熱画像と第2の熱画像とを取得し、合成することで、空調対象空間の全域に熱画像を取得することができる。
温度検出装置800の取得する赤外線量zを、第1の赤外線センサSE1の取得する赤外線量aと、第2の赤外線センサSE2の取得する赤外線量bとの関係で説明すると次のようになる。
z(t、0) = a(t、0)
z(t、1) = b(t、0)

z(t、2n) = a(t、n)
z(t、2n+1) = b(t、n)

z(t、62) = a(t、31)
z(t、63) = b(t、31)
ただし、第1の赤外線センサSE1の撮像範囲と、第2の赤外線センサSE2の撮像範囲とが重なる部分がある。このため、温度検出装置800が取得した赤外線情報を合成しただけでは、パノラマ熱画像がぼやけてしまうことがある。そこで、制御装置70は、合成後に鮮鋭化処理を実施する。この鮮鋭化処理は、以降の説明でも同様に実施し、以下説明を省略する。
さらに、制御装置70は、モーター801に、センサホルダ804が4°まで回転する分のステップパルスを与え、温度検出装置800(センサホルダ804)を時計回りに回転させて温度検出の角度を変える。温度検出装置800(センサホルダ804)の角度を変え終わったところで2回目(t=1)の温度検出をさせる。同様に以下のように合成し、t=1のときのパノラマ熱画像を得る。
z(t、2n) = a(t、n)
z(t、2n+1) = b(t、n)
0≦n≦31、t=1
これをt=2、3、…と繰り返し、温度検出装置800の角度を変更して繰り返す。t=5において得られるパノラマ熱画像を10Bに示している。そして、t=5以降も同様に、第1の赤外線センサSE1の熱画像と第2の赤外線センサSE2の熱画像とを合成し、パノラマ熱画像を作成する。
z(t、2n) = a(t、n)
z(t、2n+1) = b(t、n)
0≦n≦31
0≦t≦89
リブ807がストッパ808に当たるまで温度検出させ、1回転分の温度検出動作が完了する。1回転分の温度検出を行うため、少なくとも90回(t=89まで)、温度検出装置800に温度を検出させることになる。このように、90回の像撮することにより、90×64のパノラマ熱画像ができる。
次に、温度検出装置800を反時計回りさせて同様の動作を行わせる。
以上のように、ストッパ808を挟んだ往復回転を繰り返し、空調対象空間の温度を検出することで、パノラマ熱画像のデータを得ることができる。原理は同じであるため、以降は時計回り側におけるパノラマ熱画像のみに基づいて説明する。
[実施の形態1のパノラマ熱画像の作成]
図15は、空調対象空間の状況を撮影したパノラマ熱画像である。
図15には、室内機熱画像100vを示している。室内機熱画像100vは、先に説明したパノラマ熱画像を、パノラマ画像化したものである。つまり、赤外線センサSEは、空調対象空間を走査するために回転するため、左右方向に広がっているパノラマ熱画像を取得している。制御装置70では、取得したパノラマ熱画像を、予め定められた範囲に収める処理を実行し、パノラマ熱画像を作成している。図15は、模式図であるため、簡略化した記載になっているが、実際のパノラマ熱画像は、特に横の線が曲がって表示される。
室内機熱画像100vは、図15の上の方に位置するが、位置関係をわかりやすくするため、室内機本体1下面の左前、左後、右前及び右後を記述している。
範囲811v及び範囲812vは、ある時間(ここではt=24)において、第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2が取り込む熱画像の範囲である。また、図15では、第1の赤外線センサSE1の赤外線量であるa(t、0)の位置と、第2の赤外線センサSE2の赤外線量であるb(t、0)の位置も示している。
センサホルダ804の方向は96°の方向を向いている。第1の赤外線センサSE1は、範囲811vの熱画像を取得し、第2の赤外線センサSE2は、範囲812vの熱画像を取得する。
また、第1の赤外線センサSE1の第1の基板825Aは、第2の赤外線センサSE2の第2の基板825Bよりも上下方向に、1°上を向いた状態で、センサホルダ804に取り付けられている。ここで、先に説明したように、左右誤差は10mm程度であり、無視することができる。したがって、赤外線センサSEの取り込みときの位置関係は、図15に示す範囲811v及び範囲812vの通りであり、重なっている。このようにして、室内機100は、熱画像を取得し、パノラマ熱画像を作成する。
[本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100の有する効果]
本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100は、センサアレイ826を複数を備え、各レンズ824の光軸OAを上下方向にずらしている。このため、センサアレイ826が検出素子eの密度が低く、安価なものであっても、温度検出装置800の画素は、センサアレイ826単体の2倍となる分、温度検出装置800の検出精度を向上させることができる。
従来の検出精度は1.4m先にいる人に対し、上下方向で2°単位である。すなわち、従来の温度検出装置の分解能は、約50mm(≒2×1.4π×(2/360))程度である。
本実施の形態1の検出精度は、1.4m先にいる人に対し、上下方向で1°単位である。すなわち、温度検出装置800の分解能は、約25mm(≒2×1.4π×(1/360))程度である。
人の手の大きさは150mm〜200mmなので、従来は手の大きさが3マスとなる。しかし本発明では手の大きさが6マスとなる。したがって、従来では見られなかった指付近の温度をより高精度に検出することができる。
人の暑い寒いは頭よりも手や足の、しかも末端の温度である指とある程度相関がある。この相関とは、例えば人が寒いと感じるとき、手の温度が低いということである。そこで、室内機100では、この指の温度を検出し、ここから人の温冷感を推定する。室内機100は、例えば、暖房時において手の温度がある温度以下であると検出した場合には、人が寒いと感じていると判断し、温風をユーザーUに供給する空調制御をする。これにより、室内機100は、ユーザーUに快適な環境を与える事が出来る。
また、室内機100は、暖房時に手の温度がある温度範囲であると検出した場合には、人が快適と感じていると判断し、図示省略の圧縮機の回転数を落として室内機100の出力を落としたり、停止したりする。また、送風機5の回転数を落としたり、停止したりする。この結果、室内機100の消費電力を抑制することができる。
赤外線センサーがCMOS型のセンサである場合において、検出素子が複数並べられて構成されるセンサアレイの検出素子の密度を増加させて、赤外線センサーを高性能化すると、赤外線センサーの製造コストが上昇しやすい。
本実施の形態1に係る空気調和装置の室内機100は、センサアレイ826の密度が抑えられてる赤外線センサSEを複数設け、高性能な赤外線センサーと同等の温度検出精度を確保している。赤外線センサSEを複数設けている分の製造コストの上昇はあるが、単数の高性能な赤外線センサーを設けるよりも、製造コストを抑制できる場合がある。
本実施の形態1ではセンサ基板が2個で説明したが別に3個以上でも構わない。赤外線センサSEの個数が3個であれば、基板825全体の検出範囲64°を縦方向の検出素子eの数32で割った値を、さらに、基板825の個数3個で割った値であり、2/3°となる。
つまり、各基板825の上下方向の角度は、2°÷基板825の個数に設定すればよいということである。
ここでは、第1の赤外線センサSE1と第2の赤外線センサSE2との角度差と第1の赤外線センサSE1と第3の赤外線センサSE3の角度差とを均等に配分し、いずれも2/3°とする態様について説明したがそれに限定されるものではない。処理が複雑になってもよければ不均等であってもよい。
なお、検出範囲が128°で縦素子数が8であれば8°になる。
実施の形態2.
図16は、本実施の形態2に係る空気調和装置の室内機100に搭載されたセンサホルダ804の説明図である。図17は、図16に示す点線Wにおける断面図である。本実施の形態2では、取付部809Bの外周面809BCには、光軸OA1及び光軸OA2が809A回転軸に交わるように、第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2が取り付けられている。具体的には、例えば光軸OA1及び光軸OA2が回転軸809Aに交わるように、第1の基板825A及び第2の基板825Bを外周面809BCに配置する。なお、実施の形態1と同様の部分については、説明は省略している。
センサホルダ804は第1の基板825Aの光軸OA1と第2の基板825Bの光軸OA2の交点が、回転軸809Aとなるようにしたものである。
光軸OA1と光軸OA2との左右方向の角度差θは32°とする。この角度差θは、センサアレイ826の左右方向における画角4°に対して8倍の数字である。なお、基本的には、角度差θは、24°でも64°でも構わない。なお、赤外線センサSEが初期位置のとき、光軸OA1は−16°、光軸OA2は+16°の方向を向いているものとする。
取付部809Bには、第1の基板825A及び第2の基板825Bが取り付けられる外周面809BCが形成されている。第2の基板825Bは、第1の基板825Aを基準として、外周面809BCの周方向にずれた位置に配置されている。外周面809BCは、例えば、取付部809Bの水平断面形状が円筒状である場合には、曲面である。本実施の形態2では、取付部809Bの水平断面形状が円筒状である場合を一例に説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、正多角形等であってもよい。
[実施の形態2のパノラマ熱画像の作成]
図18は、空調対象空間の状況を撮影したパノラマ熱画像である。
範囲811vは、ある時間(t=45)において、第1の赤外線センサSE1が取り込む熱画像の範囲である。また、範囲812vは、ある時間(t=45)において、第2の赤外線センサSE2が取り込む熱画像の範囲である。
ここで、ある時間(t=45)においては、第1の赤外線センサSE1と第2の赤外線センサSE2の間を通る中心位置と、初期位置とは180°をなしている。
なお、光軸OA1は、この中心位置に対して−16°の方向を向いており、光軸OA1はこの中心位置に対して+16°の方向を向いている。
したがって、第1の赤外線センサSE1に係る範囲811vは、初期位置から164°(45×4+(−16)°)であり、第2の赤外線センサSE2に係る範囲812vは、196°(45×4+(+16)°)である。
ここで、左右方向でθ=32°ずれているので、t=8の範囲811vの角度位置は、16°であり、t=0の範囲812vの角度位置に対して、左右方向の角度位置が一致している。そこで、t=8における範囲811vの熱画像と、t=0における範囲812vの熱画像とを、組み合わせると、初期位置から左右角16°の1×64の熱画像が得られる。すなわち、実施の形態2では、ある時間t=4及びある位置xにおける赤外線量zは次の関係を満たす。
z(4、2n+0)=a(0、n)
z(4、2n+1)=b(8、n)
0≦n≦31
以降、時間t+4における第1の赤外線センサSE1の熱画像と、時間t−4における第2の赤外線センサSE2の熱画像とを組み合わせることで、初期位置から左右角t×4°の1×64の熱画像が、4≦t≦85の時間範囲で得られる。一般化すると、実施の形態2において、ある時間t及びある位置xにおける赤外線量zは次の関係を満たす。
z(t、2n+0)=a(t−4、n)
z(t、2n+1)=b(t+4、n)
0≦n≦31、 4≦t≦85
このようして、制御装置70は、82×64のパノラマ熱画像が得られる。なお、0≦t≦3及び86≦t≦89については、上記時間範囲から除かれている。つまり、残りの両端のパノラマ熱画像については、上記時間範囲から除かれている。
しかし、制御装置70は、残りの両端の4×64のパノラマ熱画像についても次のようにして取得することができる。赤外線センサSEが、仮に、360°回らないセンサであれば端のデータは補完できない。しかし、本実施の形態2に係る室内機100のセンサホルダ804は、センサホルダ804の回転の方向において、最大1回転できるように構成されている。したがって、センサホルダ804に設けられた赤外線センサSEも、センサホルダ804の回転の方向において最大1回転できる。すなわち、赤外線センサSEは、左右方向に360°回転自在に設けられているものである。したがって、赤外線センサSEが360°回転することで、制御装置70は、両端のパノラマ熱画像も補完することができる。すなわち、次の関係が成立する。
z(t、2n+0)=a(t+86、n)
z(t、2n+1)=b(t+4、n)
0≦n≦31、 0≦t≦3
z(t、2n+0)=a(t−4、n)
z(t、2n+1)=b(t−86、n)
0≦n≦31、 86≦t≦89
したがって、制御装置70は、結果的に90×64の全方位のパノラマ熱画像を取得することができる。
なお、リブ807とストッパ808を使わない方法(グレイコード等を使用する)であれば、回転範囲を1回転以上にできる。この場合においても、本実施の形態2で説明したように、補完することができる。
また、本実施の形態2において、リブ807及びストッパ808の形状が設計上太すぎて、例えばt=0とt=89が回せない(360°回せない)場合がある。このとき、確かにt=0とt=89の補完はできない。しかし、t=1、23、とt=86、87、88は赤外線センサの補完ができる。
一般に二つの赤外線センサ(第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2)で補完領域の存在する(補完が可能な)絶対最低の条件は、センサホルダ804が180°以上(半回転以上)回る事である。そして、二つの赤外線センサ(第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2)の角度差θに対し、センサホルダ804の回転角が360°−θとなる。
[本実施の形態2に係る空気調和装置の室内機100の有する効果]
本実施の形態2では、実施の形態1と比較すると、光軸OA1と光軸OA2の左右方向におけるずれ(左右誤差10mm)がない。したがって、本実施の形態2に係る空気調和装置の室内機100は、より正確に、空調対象空間におけるユーザーUの手足等の温度を検出することができる。
仮に、温度検出装置800が前だけしか見えていない場合(モーター801が前例えば前180°しか回動しない場合)は端データが精細化できない。しかし、本実施の形態2に係る空気調和装置の室内機100の温度検出装置800は、360°回る場ため、全方位にわたってパノラマ熱画像を取得することができる。
なお、処理の複雑さを問わなければ、角度差θは、センサアレイ826の左右解像度である4°の整数倍でなくてもよく、例えばθ=2.7°であってもよい。ここで、基板825は、2個の場合で説明したが別に3個以上であっても、本実施の形態2に係る空気調和装置の室内機100と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図19は、本実施の形態3に係る空気調和装置の室内機100に搭載されたセンサホルダ804の説明図である。図20は、図19に示す点線Wにおける断面図である。先の実施の形態2では、光軸OAを合わしたいがためにどうしてもセンサホルダ804が大きくなる。これでは、角度差θを小さくすると、第1の基板825Aと第2の基板825Bとが干渉してしまう場合がある。この構成同士の干渉の観点からすれば、角度差θは大きい方がよい。
センサホルダ804は360°回転できる。したがって、第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2が、角度差θとしては最大の180°となるように配置されていても、制御装置70は、全方位のパノラマ熱画像を作成することができる。つまり、角度差θが180°であっても、実施の形態2で説明したように、制御装置70は、残りの両端のパノラマ熱画像についても取得することができる。
第1の取付部809B1は、第1の赤外線センサSE1の第1の基板825Aが取り付けられている部分である。第2の取付部809B2は、第2の赤外線センサSE2の第2の基板825Bが取り付けられている部分である。第1の取付部809B1及び第2の取付部809B2は、回転軸809Aに接続されている。本実施の形態3において、第2の取付部809B2は、回転軸809Aの回転方向において、第1の取付部809B1の反対側に設けられている。すなわち、第1の赤外線センサSE1及び第2の赤外線センサSE2が、角度差θとしては最大の180°となるように配置されている。
ここで、第1の赤外線センサSE1と第2の赤外線センサSE2は、t<45について、時間tのときの第1の赤外線センサSE1の熱画像と、時間t+45のときの第2の赤外線センサSE2の熱画像とを組み合わせると、初期位置からt×4°の画像が得られる。また、t≧45について、時間tのときの第1の赤外線センサSE1の熱画像と、時間t−45の第2の赤外線センサSE2の熱画像とを組み合わせると、初期位置からt×4°の画像が得られる。すなわち、本実施の形態3では、ある時間t及びある位置xにおける赤外線量zは次の関係を満たす。
z(t、2n+0)=a(t、n)
z(t、2n+1)=b(t+45、n)
0≦n≦31、0≦t≦44
z(t、2n+0)=a(t、n)
z(t、2n+1)=b(t−45、n)
0≦n≦31、45≦t≦89
したがって、制御装置70は、両方を合わせて90×64のパノラマ熱画像を取得することができる。
[本実施の形態3に係る空気調和装置の室内機100の有する効果]
本実施の形態3に係る空気調和装置の室内機100は、実施の形態1、2の有する効果に加えて次の効果を有する。すなわち、センサホルダ804をより小さくすることができる。
なお、例えばセンサホルダ804に赤外線センサSEを4個設け、隣合う赤外線センサSEの角度差θが全て90°になるように配置してもよい。また、センサホルダ804に基板825を3つ設け、隣合う赤外線センサSEの角度差θが90°、90°、180°となるように配置してもよい。
[実施の形態3の変形例]
図21は、本実施の形態3に係る空気調和装置の室内機100の変形例である。本変形例では、赤外線センサSEを3つ設けた態様である。つまり、温度検出装置800が、第3の赤外線センサSE3を備えている。第1の赤外線センサSE1と第2の赤外線センサSE2と第3の赤外線センサSE3の構成は同様である。すなわち、第3の赤外線センサSE3は、赤外線の検出部としての第3のセンサアレイと、第3のセンサアレイが実装された第3の基板と、第3のセンサアレイの正面に配置された第3のレンズと、第3のレンズが取り付けられた第3のレンズ筐体823Cとを含むものである。なお、第3のセンサアレイが、複数の第3の検出素子に対応している。また、第3の赤外線センサSE3は、第3のセンサアレイを制御する第3の制御回路と、信号を外部の機器へ出力する第3のソケットとをさらに含むものである。なお、第3のレンズ筐体823Cの一端側には、第3のレンズが配置されている。
また、センサホルダ804は、第1の赤外線センサSE1の第1の基板825Aが取り付けられ、回転軸809Aに接続されている第1の取付部809B1と、第2の赤外線センサSE2の第2の基板825Bが取り付けられ、回転軸809Aに接続されている第2の取付部809B2と、第3の赤外線センサSE3の第3の基板825Cが取り付けられ、回転軸809Aに接続されている第3の取付部809B3とを含む。そして、第2の取付部809B2及び第3の取付部809B3は、第1の取付部809B1に対して、回転軸809Aの回転方向にずれた位置に設けられている。このため、光軸OA1と、光軸OA2と、光軸OA3(第3の光軸)とが、回転軸809Aを中心として放射状に配置されている。本変形例では、回転軸809Aの回転方向において、3つの光軸OAが等しくずれている。つまり、隣合う各光軸OAのなす角度は、120°である。
また、本変形例では、上下方向においても、3つの光軸OAが等しくずれている。ずれの値は、次の通りである。すなわち、この値は、赤外線センサSEの個数が3個であれば、基板825全体の検出範囲64°を縦方向の検出素子eの数32で割った値を、さらに、基板825の個数3個で割った値であり、2/3°となる。
つまり、3つの赤外線センサSEの機能(光軸OAの向き、画角、センサアレイ826の数等)が同一のものであれば、光軸OA1、光軸OA2及び光軸OA3の上下方向の角度差は、次のように定まる。つまり、光軸OA1、光軸OA2及び光軸OA3の上下方向の角度差は、第1の赤外線センサSE1が赤外線を検出できる角度範囲のうち上下方向の角度範囲(64°)と、検出素子eの数(32個)とに基づいて設定されている。なお、光軸OA1、光軸OA2及び光軸OA3の上下方向の角度差は、第1の角度、第2の角度及び第3の角度に対応している。ここで、第3の角度は、第3のレンズの光軸OA3と回転軸809Aの軸方向とのなす角度である。本変形例では、第1の赤外線センサSE1、第2の赤外線センサSE2及び第3の赤外線センサSE3は、第1の角度と、第2の角度と、第3の角度とが異なるように、センサホルダ804に取り付けられている。
本変形例では、第1の赤外線センサSE1と第2の赤外線センサSE2との角度差と第1の赤外線センサSE1と第3の赤外線センサSE3の角度差とを均等に配分し、いずれも2/3°とする態様について説明したがそれに限定されるものではない。処理が複雑になってもよければ不均等であってもよい。なお、検出範囲が128°で縦素子数が8であれば8°になる。
なお、温度検出装置800の第3の赤外線センサSE3が、時間tにおいて、受け取る赤外線量を被写体に対して上から
c(t、0)、c(t、1)、c(t、2)…c(t、31)
とする。
実施の形態1〜3のように、初期位置からの各位置(ここで、初期位置を0°とする)に対し、異なる取り込み時間の熱画像を合成する。例えば、第1の赤外線センサSE1のt=0における熱画像と、第2の赤外線センサSE2のt=30における熱画像と、第3の赤外線センサSE3のt=60における熱画像とを合成する。これによって、実施の形態1〜3と同様に、90×96のパノラマ熱画像が生成できる。なお、本変形例では、ある時間t及びある位置xにおける赤外線量zは次の関係を満たす。
z(t、3n+0)=a(t、n)
z(t+30、3n+1)=b(t、n)
z(t+60、3n+2)=c(t、n)
0≦t≦29
z(t、3n+0)=a(t、n)
z(t+30、3n+1)=b(t、n)
z(t−30、3n+2)=c(t、n)
30≦t≦59
z(t、3n+0)=a(t、n)
z(t−60、3n+1)=b(t、n)
z(t−30、3n+2)=c(t、n)
60≦t≦89
本変形例では、実施の形態3で説明した温度検出装置800と同等適度の大きさで構成することができる。なお、赤外線センサSEを4つ以上設ける場合においては、温度検出装置800のサイズは、基板825のサイズの関係上、実施の形態3で説明した温度検出装置800よりも大きくなる。
なお、上述した実施の形態1〜3では、基板825にレンズ筐体823が取り付けられている態様について説明したが、それに限定されるものではない。このように、基板825にレンズ筐体823が取り付けられているため、基板825の角度に応じて、レンズ筐体823のレンズ824の光軸OAの角度が定められていた。ここで、基板825とレンズ筐体823との間に、例えばスペーサーを設けてもよい。つまり、基板825の角度を適宜設定した場合において、レンズ824の光軸の角度が予め設定された角度からずれるときには、スペーサーでレンズ筐体823の向きを変え、レンズ824の光軸OAの角度を調整してもよい。これにより、例えば、センサホルダ804における基板825を配置する際の自由度が向上する。
1 室内機本体、2 前面パネル、3 吸い込み口、4 室内熱交換器、4a 熱交換前部分、4b 熱交換上前部分、4c 熱交換上後部分、5 送風機、6 風路、7 吹き出し口、8 ドレンパン、8a 上面、8b 下面、9 上下風向板、9a 前上下風向板、9b 後上下風向板、10 左右風向板、10L 左側左右風向板群、10R 右側左右風向板群、10a 左右風向板、10h 左右風向板、20L 左側連結棒、20R 右側連結棒、30L 左側駆動手段、40 通知装置、70 制御装置、100 室内機、100v 室内機熱画像、800 温度検出装置、801 モーター、802 伝達部カバー、803 動力伝達部、804 センサホルダ、804A センサホルダ外郭部、805 保護カバー、806 取り付け部、807 リブ、808 ストッパ、809A 回転軸、809B 取付部、809B1 第1の取付部、809B2 第2の取付部、809B3 第3の取付部、809BBA 平面、809BBB 平面、809BC 外周面、811v 範囲、812v 範囲、821 センサ制御回路、821A 第1のセンサ制御回路、821B 第2のセンサ制御回路、822 ソケット、822A 第1のソケット、822B 第2のソケット、823 レンズ筐体、823A 第1のレンズ筐体、823B 第2のレンズ筐体、823C 第3のレンズ筐体、824 レンズ、824A 第1のレンズ、824B 第2のレンズ、825 基板、825A 第1の基板、825B 第2の基板、825C 第3の基板、826 センサアレイ、826A 第1のセンサアレイ、826B 第2のセンサアレイ、DR 扉、L 左壁、OA 光軸、OA1 光軸(第1の光軸)、OA2 光軸(第2の光軸)、OA3 光軸(第3の光軸)、R 右壁、SE 赤外線センサ、SE1 第1の赤外線センサ、SE2 第2の赤外線センサ、SE3 第3の赤外線センサ、T 壁、U ユーザー、e 検出素子。

Claims (8)

  1. 室内機筐体と、前記室内機筐体に取り付けられた温度検出装置と、前記温度検出装置の検出情報に基づいて空調制御を実行する制御装置とを備えた空気調和装置の室内機であって、
    前記温度検出装置は、
    赤外線を検出する第1の検出と、前記第1の検出の正面に配置された第1のレンズとを含む第1の赤外線センサと、
    赤外線を検出す第2の検出と、前記第2の検出の正面に配置された第2のレンズとを含む第2の赤外線センサと、
    前記第1の赤外線センサ及び前記第2の赤外線センサが設置されたセンサホルダと、
    前記センサホルダを回転駆動するモーターとを備え、
    前記第1の赤外線センサ及び前記第2の赤外線センサは、
    前記第1のレンズの第1の光軸と前記センサホルダの回転の軸方向とのなす第1の角度と、前記第2のレンズの第2の光軸と前記軸方向とのなす第2の角度とが異なる
    空気調和装置の室内機。
  2. 前記センサホルダは、
    前記モーターに回転駆動させられる回転軸と、
    前記回転軸に接続されている取付部とを含み、
    前記取付部には、
    前記第1の光軸と前記第2の光軸とが左右方向で平行になるように、前記第1の赤外線センサ及び前記第2の赤外線センサが取り付けられている
    請求項1に記載の空気調和装置の室内機。
  3. 前記センサホルダは、
    前記モーターに回転駆動させられる回転軸と、
    外周面が形成され、前記回転軸に接続されている取付部を含み、
    前記取付部の前記外周面には、
    前記第1の光軸及び前記第2の光軸が前記回転軸に交わるように、前記第1の赤外線センサ及び前記第2の赤外線センサが取り付けられている
    請求項1に記載の空気調和装置の室内機。
  4. 前記センサホルダは、
    前記モーターに回転駆動させられる回転軸と、
    前記回転軸に接続されている第1の取付部と、
    前記回転軸に接続されている第2の取付部とを含み、
    前記第1の取付部には、
    前記第1の光軸が前記回転軸に交わるように、前記第1の赤外線センサが取り付けられ、
    前記第2の取付部は、
    前記第2の光軸が前記回転軸に交わるように、前記第2の赤外線センサが取り付けられ、
    前記回転軸の回転方向において前記第1の取付部の反対側に設けられている
    請求項1に記載の空気調和装置の室内機。
  5. 前記第1の赤外線センサ及び前記第2の赤外線センサは、
    その機能が同一のものであり、
    前記第1の角度及び前記第2の角度は、
    前記第1の赤外線センサが赤外線を検出できる角度範囲のうち上下方向の角度範囲と、前記第1の検出部としての検出素子の数とに基づいて設定されている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
  6. 前記温度検出装置は、
    赤外線を検出する第3の検出と、前記第3の検出の正面に配置された第3のレンズとを含む第3の赤外線センサをさらに備え、
    前記第1の赤外線センサ、前記第2の赤外線センサ及び前記第3の赤外線センサは、
    前記第1の角度と、前記第2の角度と、前記第3のレンズの第3の光軸と前記軸方向とのなす第3の角度とが異なるように、前記センサホルダに取り付けられ、
    前記センサホルダは、
    前記モーターに回転駆動させられる回転軸と、
    前記第1の赤外線センサが取り付けられ、前記回転軸に接続されている第1の取付部と、
    前記第2の赤外線センサが取り付けられ、前記回転軸に接続されている第2の取付部と、
    前記第3の赤外線センサが取り付けられ、前記回転軸に接続されている第3の取付部とを含み、
    前記第2の取付部及び前記第3の取付部は、
    前記第1の取付部に対して、前記回転軸の回転方向にずれた位置に設けられている
    請求項1に記載の空気調和装置の室内機。
  7. 前記第1の赤外線センサ、前記第2の赤外線センサ及び前記第3の赤外線センサは、
    その機能が同一のものであり、
    前記第1の角度、前記第2の角度及び前記第3の角度は、
    前記第1の赤外線センサが赤外線を検出できる角度範囲のうち上下方向の角度範囲と、前記第1の検出部としての検出素子の数とに基づいて設定されている
    請求項6に記載の空気調和装置の室内機。
  8. 前記センサホルダは、
    前記センサホルダの回転の方向において、半回転以上できるように構成されている
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
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